JP2010219411A - 電子回路基板およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 工程増を伴うことなく溶融半田がスルーホールを介して他面側へ伝わるのを防止できる電子回路基板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 プリント配線板1と、プリント配線板1に接着剤6によって固定された第1の電子部品4と、プリント配線板1に形成された第2のスルーホール8b内に挿入される端子3aを有し、端子3aをプリント配線板1の半田面1bからフロー半田によって固定してプリント配線板1の半田面1bに固定された第2の電子部品3と、プリント配線板1の端子3aが挿入されない第1のスルーホール8aをマスキングするマスキング部9と、を備え、マスキング部9は、接着剤10によって構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 プリント配線板1と、プリント配線板1に接着剤6によって固定された第1の電子部品4と、プリント配線板1に形成された第2のスルーホール8b内に挿入される端子3aを有し、端子3aをプリント配線板1の半田面1bからフロー半田によって固定してプリント配線板1の半田面1bに固定された第2の電子部品3と、プリント配線板1の端子3aが挿入されない第1のスルーホール8aをマスキングするマスキング部9と、を備え、マスキング部9は、接着剤10によって構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子回路基板およびその製造方法に関する。
特許文献1には、プリント基板に形成した部品挿入用のスルーホールにメッキ処理を施さないことで、プリント基板の一側面にフロー半田を行う際、溶融半田がスルーホールを介してプリント基板の他側面に伝わるのを防止する技術が開示されている。
しかしながら、上記従来技術にあっては、スルーホールに部品を挿入しない状態で一側面にフロー半田を行った場合、フロー半田噴流がスルーホールを介して他側面に伝わり、絶縁不良等の不具合が発生するおそれがある。
本発明の目的は、工程増を伴うことなく溶融半田がスルーホールを介して他面側へ伝わるのを防止できる電子回路基板およびその製造方法を提供することにある。
本発明の目的は、工程増を伴うことなく溶融半田がスルーホールを介して他面側へ伝わるのを防止できる電子回路基板およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、プリント基板の端子が挿入されないスルーホールをマスキングするマスキング部を、第1の電子部品を当該プリント基板に固定する接着剤によって構成したことを特徴とする。
よって、本発明では、工程増を伴うことなく溶融半田がスルーホールを介して他面側へ伝わるのを防止できる。
以下、本発明の電子回路基板およびその製造方法を実現するための形態を、図面に基づく実施例1により説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の電子回路基板Aを示す縦断面図である。
実施例1の電子回路基板Aは、両面実装タイプのプリント配線板(プリント基板)1とこのプリント配線板1の部品面(他側面)1a上に実装された第3の電子部品2と、半田面(一側面)1b上に実装された第1の電子部品4および第2の電子部品3とを備えている。
プリント配線板1は、例えば、ポリイミド等の1枚または積層された絶縁基板により構成されている。部品面1aには、第1の導体パターン5aを形成し、半田面1bには、第2の導体パターン5bを形成している。第1の導体パターン5aおよび第2の導体パターン5bは、例えば、銅箔により形成することができる。
図1は、実施例1の電子回路基板Aを示す縦断面図である。
実施例1の電子回路基板Aは、両面実装タイプのプリント配線板(プリント基板)1とこのプリント配線板1の部品面(他側面)1a上に実装された第3の電子部品2と、半田面(一側面)1b上に実装された第1の電子部品4および第2の電子部品3とを備えている。
プリント配線板1は、例えば、ポリイミド等の1枚または積層された絶縁基板により構成されている。部品面1aには、第1の導体パターン5aを形成し、半田面1bには、第2の導体パターン5bを形成している。第1の導体パターン5aおよび第2の導体パターン5bは、例えば、銅箔により形成することができる。
第1の電子部品4は、プリント配線板1の半田面1bと接着剤6により仮固定された後、第2の導通パターン5bと半田7aにより導通接合されている。接着剤6は、例えば、紫外線硬化型や熱硬化型の接着剤を用いることができる。実施例1では、エポキシ系の接着剤を用いている。
第3の電子部品2は、第1の導通パターン5aと半田7bにより導通接合されている。
第3の電子部品2は、第1の導通パターン5aと半田7bにより導通接合されている。
プリント配線板1には、第1の導通パターン5aと第2の導通パターン5bとを繋ぐ2つのスルーホール8a,8bが開口している。これらスルーホール8a,8bには、めっき処理またはスパッタ処理が施されている。第1のスルーホール8aは、電子部品の端子が挿入されないスルーホールであり、その半田面1b側の孔縁には、マスキング部9が形成されている。このマスキング部9は、図2に示すように、周方向90°の間隔で接着剤6と同一の接着剤10を塗布することにより形成されている。このマスキング部9により、第1のスルーホール8aの半田面1b側の孔縁は、部品面1a側の孔縁と比較して孔径が非常に小さくなっている。
第2のスルーホール8bには、第2の電子部品3の端子3aが挿入されている。第2の電子部品3は、第2のスルーホール8bの半田面1b側から半田7cにより導通接合されている。
第2のスルーホール8bには、第2の電子部品3の端子3aが挿入されている。第2の電子部品3は、第2のスルーホール8bの半田面1b側から半田7cにより導通接合されている。
次に、図3を参照して実施例1の電子回路基板Aの製造方法について説明する。
(a) 半田印刷工程
まず、プリント配線板1の部品面1aを上方に向けた状態で、第1の導体パターン5a上であって、第3の電子部品2が実装される部分(ランド)に、クリーム半田と呼ばれるペースト状の半田7bをパターンの形状に合わせて印刷する。
この後、第3の電子部品2を第1の導体パターン5a上に実装する(部品装着工程)。
(b) リフロー半田工程
続いて、プリント配線板1を窒素雰囲気下で加熱することで、半田7bを溶かし、第3の電子部品2を第1の導体パターン5a上に固定(半田付け)する。この後、適宜半田修正および部品修正を行う。
(c) 接着剤塗布工程
次に、プリント配線板1を反転させて半田面1bを上方に向け、半田面1b上であって第1の電子部品4が実装される部分の中央に、仮固定用の接着剤6を塗布する。このとき、第2の導通パターン5b上であって、電子部品の端子が挿入されない第1のスルーホール8aの孔縁部分にも接着剤10を塗布する。接着剤の塗布形状は、図2に示したとおりである。
(a) 半田印刷工程
まず、プリント配線板1の部品面1aを上方に向けた状態で、第1の導体パターン5a上であって、第3の電子部品2が実装される部分(ランド)に、クリーム半田と呼ばれるペースト状の半田7bをパターンの形状に合わせて印刷する。
この後、第3の電子部品2を第1の導体パターン5a上に実装する(部品装着工程)。
(b) リフロー半田工程
続いて、プリント配線板1を窒素雰囲気下で加熱することで、半田7bを溶かし、第3の電子部品2を第1の導体パターン5a上に固定(半田付け)する。この後、適宜半田修正および部品修正を行う。
(c) 接着剤塗布工程
次に、プリント配線板1を反転させて半田面1bを上方に向け、半田面1b上であって第1の電子部品4が実装される部分の中央に、仮固定用の接着剤6を塗布する。このとき、第2の導通パターン5b上であって、電子部品の端子が挿入されない第1のスルーホール8aの孔縁部分にも接着剤10を塗布する。接着剤の塗布形状は、図2に示したとおりである。
(d) 部品装着工程
続いて、第1の電子部品4を第2の導通パターン5b上に実装する。この後、接着剤6および接着剤9の硬化を待つ。接着剤9が硬化することで、第1のスルーホール8aの半田面1b側の孔縁に第1のスルーホール8aの一部を塞ぐマスキング部9が形成される。
(e) 部品組み付け工程
再度プリント配線板1の部品面1aを上方に向け、第2のスルーホール8bに第2の電子部品3を搭載する。
(f) フロー半田工程
プリント配線板1を、棒半田を加熱して溶かした液体状の半田が入っている半田槽を通過させることで、第1の電子部品4および第2の電子部品を第2の導体パターン5b上に固定(半田付け)する。
このとき、図4に示すように、第1のスルーホール8aの半田面1b側の孔縁には、接着剤塗布工程の際にマスキング部9が形成されているため、フロー半田噴流(溶融半田)11が第1のスルーホール8aから部品面1a側に吹き上がるのを防止できる。
続いて、第1の電子部品4を第2の導通パターン5b上に実装する。この後、接着剤6および接着剤9の硬化を待つ。接着剤9が硬化することで、第1のスルーホール8aの半田面1b側の孔縁に第1のスルーホール8aの一部を塞ぐマスキング部9が形成される。
(e) 部品組み付け工程
再度プリント配線板1の部品面1aを上方に向け、第2のスルーホール8bに第2の電子部品3を搭載する。
(f) フロー半田工程
プリント配線板1を、棒半田を加熱して溶かした液体状の半田が入っている半田槽を通過させることで、第1の電子部品4および第2の電子部品を第2の導体パターン5b上に固定(半田付け)する。
このとき、図4に示すように、第1のスルーホール8aの半田面1b側の孔縁には、接着剤塗布工程の際にマスキング部9が形成されているため、フロー半田噴流(溶融半田)11が第1のスルーホール8aから部品面1a側に吹き上がるのを防止できる。
次に、作用を説明する。
実施例1の電子回路基板Aの製造方法では、最初に部品面1aに第3の電子部品2が搭載され、リフロー半田工程により実装される。次に、半田面1bに第1の電子部品4が接着剤6により仮固定される。
その後、第2のスルーホール8bに第2の電子部品3の端子3aを挿入し、フロー半田工程においてフロー半田噴流により第1の電子部品4および第2の電子部品3が半田付けされる。ここで、第1のスルーホール8aは、仕様違いの製品では第2の電子部品3と同一の電子部品の端子が挿入され、フロー半田により半田付けされるが、実施例1では使用されていないため、電子部品の端子を挿入しない状態でフロー半田工程を行う必要がある。
そこで、実施例1では、接着剤塗布工程において、第1のスルーホール8aにあらかじめ接着剤10を塗布し、マスキング部9を形成しておくことで、フロー半田工程時、フロー半田噴流が第1のスルーホール8aを介して部品面1aへ吹き上がるのを防止しようとするものである。
実施例1の電子回路基板Aの製造方法では、最初に部品面1aに第3の電子部品2が搭載され、リフロー半田工程により実装される。次に、半田面1bに第1の電子部品4が接着剤6により仮固定される。
その後、第2のスルーホール8bに第2の電子部品3の端子3aを挿入し、フロー半田工程においてフロー半田噴流により第1の電子部品4および第2の電子部品3が半田付けされる。ここで、第1のスルーホール8aは、仕様違いの製品では第2の電子部品3と同一の電子部品の端子が挿入され、フロー半田により半田付けされるが、実施例1では使用されていないため、電子部品の端子を挿入しない状態でフロー半田工程を行う必要がある。
そこで、実施例1では、接着剤塗布工程において、第1のスルーホール8aにあらかじめ接着剤10を塗布し、マスキング部9を形成しておくことで、フロー半田工程時、フロー半田噴流が第1のスルーホール8aを介して部品面1aへ吹き上がるのを防止しようとするものである。
上記特許文献1では、スルーホールに電子部品の端子を挿入した状態でフロー半田工程を行う場合には、スルーホールと電子部品のリードのクリアランスが適切となるため、良好な半田付けが行われる。ところが、仕様違いにより電子部品を挿入する必要がなく、スルーホールに電子部品の端子を挿入しない状態でフロー半田工程を行った場合、スルーホールの孔径が大きいとフロー半田およびフラックスが当該スルーホールを介して部品面に吹き上がる。吹き出たフロー半田は、部品面に付着して半田ボールの原因となり、電子部品の電極間が短絡するおそれがある。また、フラックスによる接触不良等が発生することも考えられる。
一方、電子部品が挿入されないスルーホールにマスキングテープを貼着した後、フロー半田工程を行うことで、上記問題は解決しうるが、この場合、マスキングテープを貼着する工程が必要となるため、工程増によるコストアップを伴う。
一方、電子部品が挿入されないスルーホールにマスキングテープを貼着した後、フロー半田工程を行うことで、上記問題は解決しうるが、この場合、マスキングテープを貼着する工程が必要となるため、工程増によるコストアップを伴う。
これに対し、実施例1では、電子部品が挿入されない第1のスルーホール8aの孔縁に接着剤10を塗布して形成したマスキング部9を設けたため、第1のスルーホール8aの開口を狭くでき、フロー半田工程時にフロー半田が第1のスルーホール8aを介して部品面1aに吹き上がって付着し、絶縁不良等の不具合が発生するのを防止できる。
また、マスキング部9の形成は、従来の工程にある接着剤塗布工程において、接着剤塗布範囲を一部追加するだけで済むため、特別な工程の追加が不要であり、従来のマスキングテープを貼着する場合と比較して、マスキングテープの貼着工数および材料費の削減が可能となり、製造コストを抑えることができる。
また、マスキング部9の形成は、従来の工程にある接着剤塗布工程において、接着剤塗布範囲を一部追加するだけで済むため、特別な工程の追加が不要であり、従来のマスキングテープを貼着する場合と比較して、マスキングテープの貼着工数および材料費の削減が可能となり、製造コストを抑えることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の電子回路基板Aおよびその製造方法にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
(1) プリント配線板1と、プリント配線板1に接着剤6によって固定された第1の電子部品4と、プリント配線板1に形成された第2のスルーホール8b内に挿入される端子3aを有し、端子3aをプリント配線板1の半田面1bからフロー半田によって固定してプリント配線板1の半田面1bに固定された第2の電子部品3と、プリント配線板1の端子3aが挿入されない第1のスルーホール8aをマスキングするマスキング部9と、を備え、マスキング部9は、接着剤10によって構成されている。これにより、フロー半田工程時にフロー半田噴流やフラックスが第1のスルーホール8aを介して部品面1aに吹き上がって付着し、絶縁不良等の不具合が発生するのを防止できる。
(2) プリント配線板1に形成されたスルーホール8a,8bのうち、第2の電子部品3が装着されない第1のスルーホール8aの孔縁とプリント配線板1の半田面1bに装着される第1の電子部品4を固定するための接着剤6を塗布する接着剤塗布工程と、接着剤塗布工程の後に第2の電子部品3が装着された第2のスルーホール8bに半田付けを行い第2の電子部品3をプリント配線板1に固定するフロー半田工程と、を有する。これにより、特別な工程の追加が不要であり、従来のマスキングテープを貼着する場合と比較して、マスキングテープの貼着工数および材料費の削減が可能となり、製造コストを抑えることができる。
実施例1の電子回路基板Aおよびその製造方法にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
(1) プリント配線板1と、プリント配線板1に接着剤6によって固定された第1の電子部品4と、プリント配線板1に形成された第2のスルーホール8b内に挿入される端子3aを有し、端子3aをプリント配線板1の半田面1bからフロー半田によって固定してプリント配線板1の半田面1bに固定された第2の電子部品3と、プリント配線板1の端子3aが挿入されない第1のスルーホール8aをマスキングするマスキング部9と、を備え、マスキング部9は、接着剤10によって構成されている。これにより、フロー半田工程時にフロー半田噴流やフラックスが第1のスルーホール8aを介して部品面1aに吹き上がって付着し、絶縁不良等の不具合が発生するのを防止できる。
(2) プリント配線板1に形成されたスルーホール8a,8bのうち、第2の電子部品3が装着されない第1のスルーホール8aの孔縁とプリント配線板1の半田面1bに装着される第1の電子部品4を固定するための接着剤6を塗布する接着剤塗布工程と、接着剤塗布工程の後に第2の電子部品3が装着された第2のスルーホール8bに半田付けを行い第2の電子部品3をプリント配線板1に固定するフロー半田工程と、を有する。これにより、特別な工程の追加が不要であり、従来のマスキングテープを貼着する場合と比較して、マスキングテープの貼着工数および材料費の削減が可能となり、製造コストを抑えることができる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、本発明は、両面をリフロー半田してプリント基板の両面に各電子部品を実装後、プリント基板をカバーに取り付ける際、カバー側に設けられた端子をプリント基板のスルーホールに挿入し、半田ノズル等を用いて部分的にリフロー半田する際にも適用でき、実施例1と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、本発明は、両面をリフロー半田してプリント基板の両面に各電子部品を実装後、プリント基板をカバーに取り付ける際、カバー側に設けられた端子をプリント基板のスルーホールに挿入し、半田ノズル等を用いて部分的にリフロー半田する際にも適用でき、実施例1と同様の作用効果を奏する。
その一例を示す。
図5は、車両ABS(アンチスキッドブレーキシステム)に用いられるプリント配線板21とABSを構成するバルブ等が取り付けられるカバー24とを組み付ける際、部分的にリフロー半田を行う例である。
図5において、プリント配線板21には、部品面21bおよび半田面21aに各電子部品22がリフロー半田により半田付けされている。プリント配線板21には、複数のスルーホール23が形成されており、これらスルーホール23の部品面21b側の孔縁には、半田面21aに半田付けされる各電子部品22を仮止めする接着剤塗布工程において、実施例1と同様のマスキング部(不図示)が形成されている。
一方、カバー24には、プリント配線板21の各スルーホール23と対応する位置に各バルブの端子25が立設されている。これら端子25は、バルブの数に応じて設けられているため、例えば、4輪のABSに対して仕様違いとなる2輪のABSでは、バルブの数が少ないことから端子数も半減する。
図5は、車両ABS(アンチスキッドブレーキシステム)に用いられるプリント配線板21とABSを構成するバルブ等が取り付けられるカバー24とを組み付ける際、部分的にリフロー半田を行う例である。
図5において、プリント配線板21には、部品面21bおよび半田面21aに各電子部品22がリフロー半田により半田付けされている。プリント配線板21には、複数のスルーホール23が形成されており、これらスルーホール23の部品面21b側の孔縁には、半田面21aに半田付けされる各電子部品22を仮止めする接着剤塗布工程において、実施例1と同様のマスキング部(不図示)が形成されている。
一方、カバー24には、プリント配線板21の各スルーホール23と対応する位置に各バルブの端子25が立設されている。これら端子25は、バルブの数に応じて設けられているため、例えば、4輪のABSに対して仕様違いとなる2輪のABSでは、バルブの数が少ないことから端子数も半減する。
このとき、プリント配線板21側には、端子25が挿入されないスルーホール23が複数存在することとなる。そこで、実施例1と同様に、半田面21aに半田付けされる各電子部品22を仮固定する接着剤塗布工程において、仕様違いにより端子25が挿入されないスルーホール23の孔縁に接着剤によるマスキング部を形成しておくことで、プリント配線板21をケース24に組み付けた後、半田ノズル26により半田面21aをフロー半田する際、フロー半田噴流がスルーホール25を介して部品面21b側に伝わるのを防止できる。
また、本発明は、部品面に電子部品が実装されず、半田面のみ電子部品が実装されるプリント基板において、半田面をフロー半田する場合にも適用可能である。すなわち、本発明は、電子部品の端子が挿入されないスルーホールを持つプリント基板であって、フロー半田工程を行うもの全てに適用でき、実施例1と同様の作用効果を奏する。
さらに、マスキング部の形状は、実施例1の図2に示したような形状に限定されるものでない。図6にマスキング部の形状例を示す。
図6(a)は、スルーホール31の孔縁に周方向120°の間隔で接着剤32を塗布したものである。図6(b)は、スルーホール31の孔縁に180°の間隔で接着剤33を塗布したものである。図6(c)は、スルーホール31の孔縁を接着剤34で塞いだ例である。孔縁を完全に塞ぐことで、フロー半田噴流のスルーホール31への浸入を完全に防ぐことができる。
また、本発明は、部品面に電子部品が実装されず、半田面のみ電子部品が実装されるプリント基板において、半田面をフロー半田する場合にも適用可能である。すなわち、本発明は、電子部品の端子が挿入されないスルーホールを持つプリント基板であって、フロー半田工程を行うもの全てに適用でき、実施例1と同様の作用効果を奏する。
さらに、マスキング部の形状は、実施例1の図2に示したような形状に限定されるものでない。図6にマスキング部の形状例を示す。
図6(a)は、スルーホール31の孔縁に周方向120°の間隔で接着剤32を塗布したものである。図6(b)は、スルーホール31の孔縁に180°の間隔で接着剤33を塗布したものである。図6(c)は、スルーホール31の孔縁を接着剤34で塞いだ例である。孔縁を完全に塞ぐことで、フロー半田噴流のスルーホール31への浸入を完全に防ぐことができる。
A 電子回路基板
1 プリント配線板(プリント基板)
1a 部品面(他側面)
1b 半田面(一側面)
3 第2の電子部品
3a 端子
4 第1の電子部品
6 接着剤
8a 第1のスルーホール
8b 第2のスルーホール
9 マスキング部
1 プリント配線板(プリント基板)
1a 部品面(他側面)
1b 半田面(一側面)
3 第2の電子部品
3a 端子
4 第1の電子部品
6 接着剤
8a 第1のスルーホール
8b 第2のスルーホール
9 マスキング部
Claims (2)
- プリント基板と、
該プリント基板に接着剤によって固定された第1の電子部品と、
前記プリント基板に形成されたスルーホール内に挿入される端子を有し、該端子を前記プリント基板の一側面からフロー半田によって固定して前記プリント基板の一側面に固定された第2の電子部品と、
前記プリント基板の前記端子が挿入されないスルーホールをマスキングするマスキング部と、
を備え、
前記マスキング部は、前記接着剤によって構成されたことを特徴とする電子回路基板。 - プリント基板に形成されたスルーホールのうち、第2の電子部品が装着されないスルーホールの孔縁と前記プリント基板の一側面に装着される第1の電子部品を固定するための接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
該塗布工程の後に前記第2の電子部品が装着されたスルーホールに半田付けを行い前記第2の電子部品を前記プリント基板に固定する半田工程と、
を有することを特徴とする電子回路基板の製造方法。
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- 2009-03-18 JP JP2009066234A patent/JP2010219411A/ja active Pending
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