JP2006216901A - プリント配線基板及び該プリント配線基板の部品実装方法 - Google Patents

プリント配線基板及び該プリント配線基板の部品実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コスト上昇を抑制でき、且つ、設計制約を回避可能な、スルホール孔中へのハンダ吸い上げ防止策を備えて、裏面直付部品を実装するプリント配線基板を提供する。
【解決手段】表面に部品取付面1a、裏面にハンダディップ面1bが形成され、部品取付面1aとハンダディップ面1bとの間にスルホール11が形成されていると共に、該スルホール11の端面11aがハンダディップ面1bに露出しており、ハンダディップ面1bに直付する直付部品3が、接着剤2でハンダディップ面1bに固定された後、ハンダディップ面1bにハンダディップが行われるプリント配線基板1に、接着剤2を、ハンダディップ面1bの直付部品3の固定位置のみならず、ハンダディップ面1bに露出しているスルホール11の端面11aに、該スルホール11の孔が塞がれるように付着する。
【選択図】図5

Description

本発明は、スルホールを備えたプリント配線基板、及び、該プリント配線基板の部品実装方法に関し、詳しくは、スルホールを備えると共に、ハンダディップ面に直付部品を直付してハンダディップされるプリント配線基板、及び、該プリント配線基板の部品実装方法に関する。
プリント配線基板としては、表面に部品取付面、裏面にハンダディップ面が形成され、部品取付面とハンダディップ面との間にスルホールが形成されているのが一般的である。このようなプリント配線基板では、部品取付面に部品を取り付けると共に、この部品をプリント配線基板に電気的、機械的に固定するために、ハンダディップ面に対してハンダディップが行われる。
図7は、このようなプリント配線基板の例を示したものであり、図7(a)は、このプリント配線基板31の裸の状態をハンダディップ面31b側から見た斜視図である。又、図7(b)は、このプリント配線基板31の部品取付面31aに表面取付部品34を装着後、ハンダディップ面31bにハンダディップを行った状態を、ハンダディップ面31b側から見た斜視図であり、図7(c)は、図7(b)におけるD−D切断面を矢印Eの方向から見た断面図である。尚、図7(c)において、33はソルダーレジスト膜である。
上記の図7の例では、プリント配線基板31にスルホール32が形成され、これらのスルホール32の一部のスルホールは、表面取付部品34の装着に用いられるので、スルホール32の孔には表面取付部品34のリード端子34aが挿入される。しかし、その他のスルホールは、表裏のパターンの接続に用いられており、このような表裏のパターン間を接続する目的に用いられるスルホール32の孔には、何も挿入されず、空白のままである。
そこで、このようなプリント配線基板31では、ハンダディップ面31bにハンダディップを行うと、しばしば、図7(c)の(ア)や(イ)に示すような不具合が発生する。
即ち、図7(c)に示す(ア)では、ハンダディップの際、毛細管現象によりハンダがスルホール32の孔中に吸い上げられて、スルホール32の孔がハンダで充填される。このようなスルホール32の上に、表面取付部品34が装着されていると、この表面取付部品34の外装が導電性を有している場合に、スルホール32と表面取付部品34の外装とが導電状態となってしまう不具合が生じる。又、表面取付部品34の外装が導電性を有していない場合であっても、図7(c)に示す(イ)のように、スルホール32の孔中に吸い上げられたハンダが、表面取付部品34とプリント配線基板31の部品取付面31aとの隙間に、上記と同じく毛細管現象によりハンダが充填され、隣接するスルホール32同士が短絡してしまう不具合が生じる。
そこで、このような不具合を防止するために、さまざまな方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1に記載の方法は、プリント配線基板の製造工程で、プリント配線基板の表面に露出しているスルホールのスルホール端面に対してソルダーレジストを行い、更に、シルクインクを用いてプリント配線基板の表面に文字等をシルク印刷する際に、スルホール端面に対してもシルクインクを印刷して、スルホールの孔を埋める方法である。又、特許文献2に記載の方法は、プリント配線基板の表面に露出しているスルホール端面に、マスキングテープ等で予めマスキングを施しておき、ハンダディップ後に、そのマスキングを剥がす方法である。又、特許文献3に記載の方法は、プリント配線基板の表面に露出しているスルホール端面に、フォトレジスト膜を形成する方法である。
又、上記の方法以外にも、スルホール上に部品を装着しない方法や、プリント配線基板とスルホール上に装着する部品との間にクリアランスを設ける等の方法がある。
特開平04−343288号公報 特開平02−143489号公報 特開昭63−185090号公報
ところで、最近、プリント配線基板に実装される部品に関する技術や、これらの部品のプリント配線基板への実装技術が進歩して、プリント配線基板のハンダディップ面のパターンに、直接ハンダ付け可能な直付部品が開発されている。図8〜12は、このような直付部品を用いた従来例のプリント配線基板におけるプリント配線基板の部品の実装方法を示したものであり、各図は、従来例のプリント配線基板1の断面図を示している。尚、図8〜12において、13はソルダーレジスト膜である。又、図12(b)は、図12(a)の断面図のプリント配線基板1を、上方から見た平面図であり、図12(b)におけるF−F断面図が、図12(a)の断面図に相当する。
図8に示すプリント配線基板1は、表面に部品取付面1a、裏面にハンダディップ面1bが形成され、部品取付面1aとハンダディップ面1bとの間にスルホール11が形成されていると共に、該スルホール11の端面11aがハンダディップ面1bに露出している。
このプリント配線基板1では、ハンダディップ面1bに直付する直付部品3が、接着剤2でハンダディップ面1bに固定された後、部品取付面1aに表面取付部品4が装着され、ハンダディップ面1bにハンダ5を用いてハンダディップが行われる。ここで用いられている直付部品3は、上述したように、接着剤を用いてプリント配線基板1のハンダディップ面1bに、図10に示すように固定される。この直付部品3は、両側面に接続端子3aを備えており、この接続端子3aが、図12に示すように、プリント配線基板1のハンダディップ面1bに形成されている金属パターン12に直接、ハンダ5によりハンダ付けされて接続される。一方、表面取付部品4は、図12(b)に示すように、棒状のリード端子4aを備えており、このリード端子4aがスルホール11に挿入され、ハンダディップ面1bに形成されている金属パターンにハンダ5によりハンダ付けされて接続される。
このプリント配線基板1における部品の実装方法を、図9〜12を用いて更に詳しく説明する。まず、プリント配線基板1のハンダディップ面1bを上方に向けて、このハンダディップ面1bの直付部品3の固定位置に、接着剤2を付着する(図9)。次に、接着剤2が付着したプリント配線基板1のハンダディップ面1bにおける直付部品3の固定位置に、直付部品3を接着して、プリント配線基板1に付着された接着剤2を硬化させる(図10)。
次に、付着された接着剤2が硬化したプリント配線基板1の部品取付面1aを上方に向けて、この部品取付面1aに表面取付部品4を装着し(図11)、この部品が装着されたプリント配線基板1のハンダディップ面1bに、ハンダ5を用いてハンダディップを行う(図12(a))。
この場合においても、しばしば、上述した図7に示す例と同様の不具合が発生する。即ち、図12(a)に示す(ウ)のように、ハンダディップの際、毛細管現象によりハンダ5がスルホール11のスルホール端面11aに付着すると共に、スルホール11の孔中に吸い上げられて、スルホール11の孔がハンダ5で充填される。このようなスルホール11の上に装着されている表面取付部品4の外装が導電性を有していると、スルホール11と表面取付部品4の外装とが導電状態となってしまう不具合が生じる。
又、表面取付部品4の外装が導電性を有していない場合であっても、図12(a)に示す(エ)のように、スルホール11の孔中に吸い上げられたハンダ5が、表面取付部品4とプリント配線基板1の部品取付面1aとの隙間に、上記と同様、毛細管現象によりハンダ5が充填され、隣接するスルホール11同士が短絡してしまう不具合が生じる。
上記の場合においても、上述した特許文献1〜3に記載された方法等は、不具合に対する対策として効果はあると考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、スルホール内に硫酸系残渣が残る問題があり、特に、プリント配線基板が厚くなり、この厚さに対してスルホールの口径が相対的に小さい場合は、この問題が顕著に現れる。そのほか、スルホールの口径が大きい場合は、シルクインクの液体粘度の関係で、スルホールの孔を塞ぐのが困難となり、対処が難しくなる。又、特許文献2に記載の方法は、最終的には剥がすことになるマスキングをことさら行う方法であり、コスト的にデメリットであり、避けたい方法である。又、特許文献1に記載の方法も、上記の不具合に対処するためだけに行う方法であり、コスト的にデメリットであり、避けたい方法である。又、スルホール上に部品を装着しない方法や、プリント配線基板とスルホール上に装着する部品との間にクリアランスを設ける等の方法は、設計に対する制約につながり、これも採用しづらい方法である。
そこで、この発明は、上記のような状況に対処するためになされたものであって、直付部品を用いるプリント配線基板を対象として、上述した不具合に対処するためだけにわざわざ行うのではなく、従って、コスト上昇を抑制可能であると共に、設計に対する制約を回避可能な、スルホール孔中へのハンダ吸い上げ防止策を備えたプリント配線基板、及び、プリント配線基板の部品実装方法を提供しようとするものである。
本発明のプリント配線基板は、表面に部品取付面、裏面にハンダディップ面が形成され、部品取付面とハンダディップ面との間にスルホールが形成されていると共に、該スルホールの端面がハンダディップ面に露出している。そして、ハンダディップ面に直付する直付部品が、接着剤でハンダディップ面に固定された後、ハンダディップ面にハンダディップが行われる。このプリント配線基板は、接着剤が、ハンダディップ面の直付部品の固定位置のみならず、ハンダディップ面に露出しているスルホールの端面に、該スルホールの孔を塞ぐように付着していることを特徴としている。
上記の本発明のプリント配線基板では、このプリント配線基板のハンダディップ面に直付部品を直付する実装の過程で行われる接着剤の付着作業を利用して、スルホールの端面に接着剤を付着させることにより、スルホールの孔を塞ぐことができる。そのため、このプリント配線基板のハンダディップ面にハンダディップが行われる際に、接着剤がバリアとなり、スルホール孔中にハンダが吸い上がるのを防止することができる。
又、この防止策は、スルホール孔中へのハンダ吸い上げという不具合に対処するためだけに行われる対策ではなく、プリント配線基板への部品実装に必要な作業過程を利用したものであるので、この防止策のコスト上昇を抑制することができる。又、この防止策により、上述したように、スルホール孔中へのハンダ吸い上げが防止されるので、スルホールと表面取付部品の外装とが導電状態となったり、隣接するスルホール同士が短絡したりすることはない。従って、スルホール上に部品を装着しないようにしたり、プリント配線基板とスルホール上に装着する部品との間にクリアランスを設けたりする等の必要がなく、設計に対する制約を回避することができる。
又、プリント配線基板に形成された全てのスルホールの孔が塞がれるので、このプリント配線基板を製造工程で真空吸着させて運搬する場合に、エアー漏れを防止することができ、運搬を円滑に行うことができる。
上記のプリント配線基板において、このプリント配線基板に使用される接着剤を、相互に近接して形成されている複数のスルホールのグループに対して、ハンダディップ面に露出している全てのスルホール端面を一面に覆うようにして付着してもよい。
このようにすることにより、スルホール端面に対する接着剤の付着作業を容易化することができる。
又、上記のプリント配線基板において、スルホールの口径が大きい場合は、スルホールの端面に付着した接着剤が硬化の後、該硬化した接着剤を介してスルホールの端面に、更に接着剤を付着するようにしてもよい。
スルホールの口径が大きい場合は、スルホールの端面への一度の接着剤の付着では、スルホールの孔を塞ぐのは困難なことが多いが、このようにすることにより、容易、且つ、確実に、スルホールの孔を塞ぐことができる。
次に、本発明のプリント配線基板の部品実装方法について説明する。本発明のプリント配線基板の部品実装方法は、表面に部品取付面、裏面にハンダディップ面が形成され、部品取付面とハンダディップ面との間にスルホールが形成されていると共に、該スルホールの端面がハンダディップ面に露出しており、部品取付面に表面取付部品が装着されると共に、ハンダディップ面に直付部品が直付されるプリント配線基板の部品実装方法である。
このプリント配線基板の部品実装方法は、接着剤付着工程、直付部品接着工程、接着剤硬化工程、表面取付部品装着工程、及び、ハンダディップ工程で構成される。
この内、接着剤付着工程は、プリント配線基板のハンダディップ面を上方に向けて、ハンダディップ面の直付部品の固定位置のみならず、ハンダディップ面に露出しているスルホールの端面に、該スルホールの孔が塞がれるように接着剤を付着する工程である。直付部品接着工程は、接着剤が付着されたプリント配線基板のハンダディップ面における直付部品の固定位置に、直付部品を接着する工程である。接着剤硬化工程は、プリント配線基板に付着された接着剤を硬化させる工程である。表面取付部品装着工程は、付着された接着剤が硬化したプリント配線基板の部品取付面を上方に向けて、該部品取付面に表面取付部品を装着する工程である。そして、ハンダディップ工程は、部品が装着されたプリント配線基板におけるハンダディップ面に、ハンダディップを行う工程である。
上記の接着剤付着工程において、接着剤を、相互に近接して形成されている複数のスルホールのグループに対して、ハンダディップ面に露出している全ての端面を一面に覆うように付着してもよい。
又、上記のプリント配線基板の部品実装方法において、接着剤硬化工程と表面取付部品装着工程との間に、接着剤硬化工程で硬化された接着剤を介してスルホールの端面に接着剤を更に付着させて硬化させる接着剤再付着硬化工程を設けるようにしてもよい。
又、上記のプリント配線基板の部品実装方法において、接着剤付着工程、又は、接着剤再付着硬化工程、或いは、その双方において、接着剤を、接着剤塗布用ディスペンサーを用いて塗布することにより付着するようにしてもよい。或いは、接着剤を、印刷機を用いて印刷することにより付着するようにしてもよい。
上記の各プリント配線基板の部品実装方法により部品が実装されたプリント配線基板は、上述したプリント配線基板と同様の作用、効果を有している。
本発明によれば、プリント配線基板のハンダディップ面に直付部品を直付する実装の過程で行われる接着剤の付着作業を利用して、スルホールの端面に接着剤を付着することにより、スルホールの孔を塞ぐことができる。そのため、このプリント配線基板のハンダディップ面にハンダディップが行われる際に、接着剤がバリアとなり、スルホール孔中にハンダが吸い上がるのを防止することができる。
又、この防止策は、スルホール孔中へのハンダ吸い上げという不具合に対処するためだけに行われる対策ではなく、プリント配線基板への部品実装に必要な作業過程を利用したものであるので、この防止策のコスト上昇を抑制することができる。又、この防止策により、スルホール孔中へのハンダ吸い上げが防止されるので、スルホールと表面取付部品の外装とが導電状態となったり、隣接するスルホール同士が短絡したりすることはなく、スルホール上に部品を装着しないようにしたり、プリント配線基板とスルホール上に装着する部品との間にクリアランスを設けたりする等の必要がなく、設計に対する制約を回避することができる。
又、プリント配線基板に形成された全てのスルホールの孔が塞がれるので、このプリント配線基板を製造工程で真空吸着させて運搬する場合に、エアー漏れを防止することができ、運搬を円滑に行うことができる。
又、プリント配線基板で使用される接着剤を、相互に近接して形成されている複数のスルホールのグループに対して、ハンダディップ面に露出している全てのスルホール端面を覆うようにして付着することもできるので、スルホール端面に対する接着剤の付着作業を容易化することができる。
又、スルホールの口径が大きい場合は、スルホールの端面に付着された接着剤が硬化の後、該硬化した接着剤を介してスルホールの端面に接着剤を更に付着することができるので、容易、且つ、確実に、スルホールの孔を塞ぐことができる。
以下、本実施の形態におけるプリント配線基板について、図面を参照しながら詳しく説明する。
<実施の形態1>
実施の形態1におけるプリント配線基板は、前述した直付部品3を用いる従来例のプリント配線基板1と略同じものであり、従来例のプリント配線基板1と異なる点は、プリント配線基板1のハンダディップ面1bにおける直付部品3の固定位置に、この直付部品3を固定するのに用いられる接着剤2を、プリント配線基板1に設けられているスルホール11の孔を塞ぐのにも用いる点である。
即ち、実施の形態1におけるプリント配線基板1は、図1に示すように、表面に部品取付面1a、裏面にハンダディップ面1bが形成され、部品取付面1aとハンダディップ面1bとの間にスルホール11が形成されていると共に、該スルホール11の端面11aがハンダディップ面1bに露出している。このプリント配線基板1の材質には、ガラスエポキシ樹脂等が用いられる。
この実施の形態1におけるプリント配線基板1では、ハンダディップ面1bに直付する直付部品3が、接着剤2でハンダディップ面1bに固定された後、部品取付面1aに表面取付部品4が装着されて、ハンダディップ面1bにハンダディップが行われる。そして、このプリント配線基板1に用いられる接着剤2は、ハンダディップ面1bの直付部品3の固定位置のみならず、ハンダディップ面1bに露出しているスルホール11の端面11aに、このスルホール11の孔が塞がれるように付着される。この接着剤2には、エポキシ樹脂系接着剤等が用いられる。
次に、図2〜図5を用いて、実施の形態1におけるプリント配線基板1における部品の実装方法を詳しく説明する。尚、図1〜5において、13はソルダーレジスト膜である。又、図5(b)は、図5(a)の断面図のプリント配線基板1を、上方から見た平面図であり、図5(b)におけるA−A断面図が、図5(a)の断面図に相当する。
この部品実装方法に用いられる直付部品3は、前述したように、接着剤2を用いてプリント配線基板1のハンダディップ面1bに、図3に示すように固定される。この直付部品3は、両側面に接続端子3aを備えており、この接続端子3aが、図5に示すように、プリント配線基板1のハンダディップ面1bに形成されている金属パターン12に直接、ハンダ5によりハンダ付けされて接続される。一方、表面取付部品4は、図5(b)に示すように、棒状のリード端子4aを備えており、このリード端子4aがスルホール11に挿入され、ハンダディップ面1bに形成されている金属パターンに、ハンダ5によりハンダ付けされて接続される。
実施の形態1のプリント配線基板1における部品の実装方法としては、まず、プリント配線基板1のハンダディップ面1bを上方に向けて、このハンダディップ面1bの直付部品3の固定位置に接着剤2を付着すると共に、同時に、ハンダディップ面1bに露出しているスルホール11のスルホール端面11aにも、このスルホール11の孔が塞がれるようにして接着剤2を付着する(図2、接着剤付着工程)。
次に、接着剤2が付着されたプリント配線基板1のハンダディップ面1bにおける直付部品3の固定位置に、この直付部品3を接着する(図3、直付部品接着工程)。そして、プリント配線基板1に付着された接着剤2を硬化させる(図3、接着剤硬化工程)。
プリント配線基板1に付着された接着剤2が硬化すると、接着剤2が硬化したプリント配線基板1の部品取付面1aを上方に向けて、該部品取付面1aに表面取付部品4を装着する(図4、表面取付部品装着工程)。そして、この部品が装着されたプリント配線基板1におけるハンダディップ面1bに、ハンダ5でハンダディップを行う(図5、ハンダディップ工程)。
上記のプリント配線基板1では、このプリント配線基板1のハンダディップ面1bに直付部品3を直付する実装の過程で行われる接着剤2の付着作業を利用して、スルホール端面11aに接着剤2を付着することにより、スルホール11の孔を塞ぐことができる。そのため、このプリント配線基板1のハンダディップ面1bにハンダディップが行われる際に、接着剤2がバリアとなり、スルホール11の孔中にハンダ5が吸い上がるのを防止することができる。
又、この防止策は、スルホール11の孔中へのハンダ吸い上げという不具合に対処するためだけに行われる対策ではなく、プリント配線基板1への部品実装に必要な作業過程を利用したものであるので、この防止策のコスト上昇を抑制することができる。又、この防止策により、上述したように、スルホール11の孔中へのハンダ吸い上げが防止されるので、スルホール11と表面取付部品4の外装とが導電状態となったり、隣接するスルホール11同士が短絡したりすることはない。従って、スルホール上に部品を装着しないようにしたり、プリント配線基板とスルホール上に装着する部品との間にクリアランスを設けたりする等の必要がなく、設計に対する制約を回避することができる。
又、プリント配線基板1に形成された全てのスルホール11の孔が塞がれるので、このプリント配線基板1を製造工程で真空吸着させて運搬する場合に、エアー漏れを防止することができ、運搬を円滑に行うことができる。
<実施の形態2>
上記の実施の形態1において、プリント配線基板の表裏のパターンを接続する複数のスルホールが、相互に近接して形成されている場合は、スルホールの孔を塞ぐ接着剤を、複数のスルホールのグループに対して、ハンダディップ面に露出している全てのスルホール端面を一面に覆うようにして付着してもよい。又、プリント配線基板に設けられたスルホールの口径が大きい場合は、スルホールの端面に付着された接着剤が硬化の後、この硬化した接着剤を介してスルホールの端面に更に接着剤を付着するようにしてもよい。
図6は、このような場合の例である実施の形態2におけるプリント配線基板21を示したものである。この内、図6(a)は、このプリント配線基板21の裸の状態を、ハンダディップ面21b側から見た斜視図であり、図6(b)は、このプリント配線基板21のハンダディップ面21bに接着剤を付着させて、第1接着剤層24を形成した状態をハンダディップ面21b側から見た斜視図であり、図6(c)は、更に、このプリント配線基板21のハンダディップ面21bに接着剤を付着させて、第2接着剤層25を形成した状態をハンダディップ面21b側から見た斜視図であり、図6(d)は、図6(c)におけるB−B切断面を矢印Cの方向から見た断面図である。尚、図6(d)において、23はソルダーレジスト膜である。
実施の形態2におけるプリント配線基板21は、上記の実施の形態1におけるプリント配線基板1と同様、図6(d)に示すように、表面に部品取付面21a、裏面にハンダディップ面21bが形成され、部品取付面21aとハンダディップ面21bとの間にスルホール22が形成されていると共に、該スルホール22の端面22aがハンダディップ面21bに露出している。
この実施の形態2のプリント配線基板21における部品の実装方法は、上述した実施の形態1のプリント配線基板1における部品の実装方法において、接着剤付着工程及び接着剤硬化工程を行った後に、硬化された接着剤を介してスルホールの端面に接着剤を更に付着させて硬化させる接着剤再付着硬化工程を設けた方法である。
即ち、接着剤付着工程では、プリント配線基板21のハンダディップ面21bを上方に向けて、相互に近接して形成されている複数のスルホール22のグループに対して、ハンダディップ面21bに露出している全てのスルホール端面22aを一面に覆うように、接着剤を付着する。この付着により形成された接着剤層を、第1接着剤層24と称する。そして、接着剤硬化工程でこの付着された接着剤層24を硬化させる。その後、更に、接着剤再付着硬化工程で、この硬化させた接着剤層24を介してスルホール22の端面22aに接着剤を付着して硬化させる。この付着により形成された接着剤層を、第2接着剤層25と称する。これは、即ち、硬化させた第1接着剤層24の上に、更に、接着剤を付着させて第2接着剤層25を形成するものである。
上記のプリント配線基板21における部品の実装方法では、接着剤付着工程において、プリント配線基板21で使用される接着剤を、相互に近接して形成されている複数のスルホール22のグループに対して、ハンダディップ面21bに露出している全てのスルホール端面22aを一面に覆うようにして付着するので、スルホール端面22aに対する接着剤の付着作業を容易化することができる。
又、スルホール端面22aに付着させた接着剤が硬化の後、この硬化させた接着剤を介してスルホール端面22aに接着剤を更に付着するので、スルホール22の口径が大きい場合に、容易、且つ、確実に、スルホール22の孔を塞ぐことができる。
上記の実施の形態2では、接着剤付着工程で、相互に近接して形成されている複数のスルホール22のグループに対して、ハンダディップ面21bに露出している全てのスルホール端面22aを一面に覆うようにして、接着剤を付着しているが、スルホール22の端面22aを1個づつ単独でそのスルホール端面22aに接着剤を付着するようにしてもよい。
実施の形態1における裸のプリント配線基板の断面図である。 実施の形態1におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の断面図(その1)である。 実施の形態1におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の断面図(その2)である。 実施の形態1におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の断面図(その3)である。 実施の形態1におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の、(a)は断面図(その4)、(b)は平面図である。 実施の形態2におけるプリント配線基板の、(a)はハンダディップ面側から見た斜視図、(b)はハンダディップ面に接着剤を付着させて第1接着剤層を形成した状態をハンダディップ面側から見た斜視図、(c)は更に接着剤を付着させて第2接着剤層を形成した状態をハンダディップ面側から見た斜視図、そして、(d)は(c)におけるB−B切断面を矢印Cの方向から見た断面図である。 従来例のプリント配線基板における、(a)はハンダディップ面側から見た斜視図、(b)はハンダディップ面にハンダディップを行った状態をハンダディップ面側から見た斜視図、そして、(c)は(b)におけるD−D切断面を矢印Eの方向から見た断面図である。 従来例における裸のプリント配線基板の断面図である。 従来例におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の断面図(その1)である。 従来例におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の断面図(その2)である。 従来例におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の断面図(その3)である。 従来例におけるプリント配線基板の部品実装方法を説明したプリント配線基板の、(a)は断面図(その4)、(b)は平面図である。
符号の説明
1 プリント配線基板
1a 部品取付面
1b ハンダディップ面
2 接着剤
3 直付部品
3a 接続端子
4 表面取付部品
4a リード端子
5 ハンダ
11 スルホール
11a スルホール端面
12 金属パターン
13 ソルダーレジスト膜
21 プリント配線基板
21a 部品取付面
21b ハンダディップ面
22 スルホール
22a スルホール端面
23 ソルダーレジスト膜
24 第1接着剤層
25 第2接着剤層
31 プリント配線基板
31a 部品取付面
31b ハンダディップ面
32 スルホール
32a スルホール端面
33 ソルダーレジスト膜
34 表面取付部品
34a リード端子
35 ハンダ

Claims (8)

  1. 表面に部品取付面、裏面にハンダディップ面が形成され、前記部品取付面と前記ハンダディップ面との間にスルホールが形成されていると共に、該スルホールの端面が前記ハンダディップ面に露出しており、
    前記ハンダディップ面に直付する直付部品が、接着剤で前記ハンダディップ面に固定された後、前記ハンダディップ面にハンダディップが行われるプリント配線基板であって、
    前記接着剤が、前記ハンダディップ面の前記直付部品の固定位置のみならず、前記ハンダディップ面に露出している前記スルホールの端面に、該スルホールの孔が塞がれるように付着されていることを特徴とするプリント配線基板。
  2. 前記接着剤は、相互に近接して形成されている複数の前記スルホールのグループに対して、前記ハンダディップ面に露出している全ての端面を一面に覆うように付着されている請求項1記載のプリント配線基板。
  3. 前記スルホールの端面に付着された前記接着剤が硬化の後、該硬化した接着剤を介して前記スルホールの端面に接着剤が更に付着されている請求項1又は2記載のプリント配線基板。
  4. 表面に部品取付面、裏面にハンダディップ面が形成され、前記部品取付面と前記ハンダディップ面との間にスルホールが形成されていると共に、該スルホールの端面が前記ハンダディップ面に露出しており、
    前記部品取付面に表面取付部品が装着されると共に、前記ハンダディップ面に直付部品が直付されるプリント配線基板の部品実装方法であって、
    前記プリント配線基板の前記ハンダディップ面を上方に向けて、前記ハンダディップ面の前記直付部品の固定位置のみならず、前記ハンダディップ面に露出している前記スルホールの端面に、該スルホールの孔が塞がれるように前記接着剤を付着する接着剤付着工程と、
    前記接着剤が付着された前記プリント配線基板のハンダディップ面における前記直付部品の固定位置に、前記直付部品を接着する直付部品接着工程と、
    前記プリント配線基板に付着された前記接着剤を硬化させる接着剤硬化工程と、
    付着された前記接着剤が硬化した前記プリント配線基板の部品取付面を上方に向けて、該部品取付面に前記表面取付部品を装着する表面取付部品装着工程と、
    部品が装着された前記プリント配線基板における前記ハンダディップ面に、ハンダディップを行うハンダディップ工程と、を備えることを特徴とするプリント配線基板の部品実装方法。
  5. 前記接着剤付着工程において、前記接着剤を、相互に近接して形成されている複数の前記スルホールのグループに対して、前記ハンダディップ面に露出している全ての端面を一面に覆うように付着する請求項4記載のプリント配線基板の部品実装方法。
  6. 前記接着剤硬化工程と前記表面取付部品装着工程との間に、前記接着剤硬化工程で硬化された接着剤を介して前記スルホールの端面に接着剤を更に付着させて硬化させる接着剤再付着硬化工程を設けた請求項4又は5記載のプリント配線基板の部品実装方法。
  7. 前記接着剤付着工程、又は、接着剤再付着硬化工程、或いは、その双方において、前記接着剤を、接着剤塗布用ディスペンサーを用いて塗布することにより付着させる請求項4〜6のいずれか1項に記載のプリント配線基板の部品実装方法。
  8. 前記接着剤付着工程、又は、接着剤再付着硬化工程、或いは、その双方において、前記接着剤を、印刷機を用いて印刷することにより付着させる請求項4〜6のいずれか1項に記載のプリント配線基板の部品実装方法。

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JP2010219411A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子回路基板およびその製造方法
KR20200063181A (ko) * 2017-10-12 2020-06-04 제트카베 그룹 게엠베하 열적 관통 접속부를 포함한 인쇄회로기판의 제조 방법, 그리고 인쇄회로기판

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