JP2009016694A - プリント基板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子台を他の実装部品と共に実装可能とすることにより、低コスト化を図ることができるプリント基板を提供する。
【解決手段】基板本体10には、スルーホール10cが形成されている。そして、端子台20は、基板本体10の一方面10aに当接する当接座と、当接座より突出するように形成され、スルーホール10cの一方面10a側から挿入され、先端がスルーホール10c内に位置すると共に、基板本体10の一方面10aにてリフロー半田付けされる半田付けピンとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板本体の両面に実装部品をリフロー半田付けされるプリント基板およびその製造方法に関するものである。
端子台を実装したプリント基板として、例えば、特開平7−263053号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このプリント基板は、端子台の半田付けピンを基板本体の孔から裏面側へ突出させた状態で、基板本体の裏面側にて半田付けを行っている。
特開平7−263053号公報
ところで、プリント基板には、基板本体の両面に実装部品を実装したものがある。このように、両面実装を行うことにより、小型化を図ることができる。また、半田付け方法として、リフロー半田付けという方法がある。このリフロー半田付けとは、基板本体上にメタルマスクを位置決めしてクリーム半田をスキージにより印刷した後に、実装部品を実装して、加熱する方法である。
ここで、両面リフロー半田付けを行うと共に、上述した端子台を基板本体の一方面へ実装する方法を考える。端子台は、上述したように、その半田付けピンが基板本体の孔から他方面側へ突出している。従って、端子台を実装した後においては、突出した半田付けピンがあるため、基板本体の他方面側にクリーム半田を印刷することができない。
そのため、以下のような手順となる。まず、基板本体の一方面にて、クリーム半田を印刷して、実装部品を実装し、加熱する。続いて、基板本体の他方面にて、クリーム半田を印刷して、実装部品を実装し、加熱する。そして、最後に、端子台を基板本体の一方面に位置決めし、他方面側から半田付けする。このように、端子台のみを最後に実装する工程が必要となり、高コスト化を招来する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、端子台を他の実装部品と共に実装可能とすることにより、低コスト化を図ることができるプリント基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のプリント基板は、
基板本体の両面に実装部品をリフロー半田付けされるプリント基板であって、
基板本体は、スルーホールが形成され、
実装部品は、一方面に実装される端子台を備え、
端子台は、基板本体の一方面に当接する当接座と、当接座より突出するように形成され、スルーホールの一方面側から挿入され、先端がスルーホール内に位置すると共に、基板本体の一方面にてリフロー半田付けされる半田付けピンとを備えることを特徴とする。
ここで、本発明において、端子台の半田付けピンの先端が、基板本体のスルーホール内に位置している。すなわち、端子台の半田付けピンは、基板本体に配置された状態において、基板本体の他方面側に突出していない。従って、端子台が基板本体の一方面に実装された後であっても、基板本体の他方面に実装部品をリフロー半田付けすることが可能となる。そして、端子台の半田付けピンは、少なくとも基板本体の一方面にリフロー半田付けされている。従って、端子台は、基板本体の一方面に実装される他の実装部品と共に、基板本体の一方面に実装される。
従って、本発明において、端子台を含む実装部品を基板本体に実装する手順は、以下のようになる。まず、基板本体の一方面にて、クリーム半田を印刷して、端子台および他の実装部品を実装し、加熱する。この時点において、端子台は、基板本体に取り付けられる。続いて、基板本体の他方面にて、クリーム半田を印刷して、実装部品を実装し、加熱する。このときのクリーム半田を印刷する際には、端子台の半田付けピンの影響はない。このように、従来3工程必要であったのに対して、本発明によれば、端子台を他の実装部品と共に実装可能とすることにより、2工程となる。従って、低コスト化を図ることができる。
また、本発明のプリント基板において、半田付けピンは、基板本体の他方面にてリフロー半田付けされるとよい。つまり、半田付けピンは、基板本体の一方面および他方面の両側にて、リフロー半田付けされる。従って、端子台は、基板本体に強固に固定される。
ここで、端子台を基板本体の一方面にリフロー半田付けした後に、基板本体の他方面をリフロー半田付けする。つまり、端子台が実装された基板本体の一方面が下面にし、基板本体の他方面を上面にした状態で、当該他方面をリフロー半田付けする。基板本体の他方面のクリーム半田を加熱する際に、基板本体の一方面にリフロー半田付けした半田が溶融するおそれがある。そうすると、基板本体の一方面に実装されている端子台が、落下するおそれがある。そこで、基板本体の他方面をリフロー半田付けする際においても、端子台が落下しないようにする必要がある。
そこで、本発明のプリント基板において、基板本体は、貫通孔が形成され、端子台は、当接座から突出形成され、貫通孔に挿入され且つ先端が貫通孔内に位置し、且つ、接着剤により基板本体の他方面と接着される突起部を備えるとよい。つまり、貫通孔に挿入された端子台の突起部が、基板本体の他方面と接着されることにより、端子台が半田のみならず、接着剤によっても、基板本体に固定される。そのため、仮に、基板本体の他方面をリフロー半田付けにおける加熱の際に、基板本体の一方面の半田が溶融したとしても、接着剤により確実に端子台は基板本体に接着されている。従って、基板本体の他方面をリフロー半田付けするさいにおいても、端子台が落下しないようにできる。
そして、端子台の突起部を挿入する貫通孔は、基板本体における端子台の取付方向決め用の孔であり、突起部は、基板本体における端子台の取付方向決め用突起を用いるとよい。端子台の取付方向決め用の孔は、もともと、基板本体に形成されており、端子台の取付方向決め用突起も、もともと、端子台に形成されている。そこで、既設の突起および孔を、端子台の突起部およびそれを挿入する貫通孔として兼用することで、新たに専用の突起および貫通孔を形成することなく、上記効果を奏することができる。
また、端子台の突起部と基板本体の他方面とを接着する接着剤は、基板本体の他方面に実装される実装部品に含むとよい。つまり、この接着剤を、基板本体の他方面に実装される実装部品の一つとすることで、接着剤の塗布工程を別途設けることなく、確実に上記効果を奏することができる。
また、突起部の先端は、基板本体の他方面と同一平面上に位置するようにしてもよいし、基板本体の他方面と同一平面よりも基板本体の一方面側に位置するようにしてもよい。突起部の先端が、基板本体の他方面と同一平面上に位置する場合には、突起部の先端および基板本体の他方面に接着剤を確実に塗布することができる。従って、突起部の先端と基板本体の他方面との接着性が良好となる。ただし、突起部の先端が、基板本体の他方面から突出してしまうと、上述したように、従来における端子台の半田付けピンと同様の問題が生じる。すなわち、突起部が基板本体の他方面から突出すると、基板本体の他方面をリフロー半田付けすることができなくなる。従って、突起部の先端を基板本体の他方面と同一平面上に位置させる場合には、突起部の長さを高精度に形成しなければならない。
一方、突起部の先端が基板本体の他方面と同一平面よりも基板本体の一方面側に位置する場合には、突起部が基板本体の他方面から容易に突出しないようにできる。つまり、突起部の長さを高精度に形成することなく、突起部を基板本体に接着することができる。
また、本発明のプリント基板において、接着剤により突起部と基板本体とを接着する際には、基板本体の一方面にリフロー半田付けされる半田と、基板本体の他方面にリフロー半田付けされる半田とは、同一種類とするとよい。同一種類の半田を用いることで、半田の種類を管理する必要がなく、製造設備の保守管理が容易となる。
ところで、同一種類の半田ということは、半田の融点も同一温度ということになる。そうすると、接着剤を用いない場合には、基板本体の他方面の半田を加熱する際に、基板本体の一方面の半田が溶融するおそれがある。このとき、場合によっては、端子台が落下するおそれがある。ただし、上述したように、接着剤により突起部と基板本体とを接着しておくことで、仮に、同一種類の半田を両面に適用したとしても、端子台が落下することなく、且つ、半田の保守管理が容易となる。
なお、接着剤により突起部と基板本体とを接着しておらず、同一種類のクリーム半田を両面に適用した場合であっても、端子台の質量、基板本体の一方面におけるクリーム半田の厚み、および、突起部および貫通孔の形状などによっては、端子台が基板本体から落下することがないようにできる。ただし、上述したように、接着剤を用いることで、より確実に端子台が落下することを防止できることは確かである。
接着剤を使用せずにクリーム半田の厚みにより、端子台が基板本体から落下することがないようにするためには、例えば以下のようにするとよい。すなわち、端子台の部位における基板本体の一方面に印刷されるクリーム半田の厚みは、端子台以外である基板本体の一方面に実装される他の実装部品におけるクリーム半田の厚みより厚く印刷される。つまり、端子台に部位のみのクリーム半田の厚みが厚くしている。これにより、部位に応じたクリーム半田の厚みとすることで、半田付けする対象物に応じたクリーム半田の量を適用することになる。
ここで、上述においては、本発明をプリント基板として捉えた場合について説明したが、本発明は、プリント基板の製造方法としても捉えることができる。以下に、本発明のプリント基板の製造方法について記載する。
本発明のプリント基板の製造方法は、基板本体の両面に実装部品をリフロー半田付けされるプリント基板の製造方法であって、
基板本体は、スルーホールが形成され、実装部品は、一方面に実装される端子台を備え、
端子台は、当接座と、当接座より突出するように形成された半田付けピンとを備え、
基板本体の一方面にクリーム半田を印刷する半田印刷工程と、
半田印刷工程の後に、端子台の半田付けピンをスルーホールの一方面側から挿入して、半田付けピンの先端をスルーホール内に位置させるように、且つ、当接座を基板本体の一方面に前記半田を介して当接させるように、端子台を基板本体の一方面に実装する端子台実装工程と、
端子台実装工程の後に、基板本体の一方面を加熱することによりリフロー半田付けを行う半田付け工程と、を備えることを特徴とする。
この場合の効果は、上述した本発明のプリント基板としての効果と同一である。すなわち、端子台を他の実装部品と共に実装可能とすることができ、その結果、低コスト化を図ることができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
<第一実施形態>
まず、プリント基板の基板本体10に実装される端子台20の構成について図1を参照して説明し、その後に、プリント基板の製造方法について図2を参照して説明する。図1は、端子台20の正面図である。図2は、プリント基板の製造方法を示す図である。
図1に示すように、端子台20は、樹脂製ケース21と、半田付けピン22と、取付方向決め用突起23とを備えている。樹脂製ケース21は、全体としては矩形からなり、図1の下面に、図1の前後方向に延びる溝部21aが形成されている。さらに、樹脂製ケース21の下端面は、平面状に形成され、後述する基板本体10の一方面10aに当接する当接座21bを構成している。そして、樹脂製ケース21の材料には、リフロー炉加熱によるリフロー半田付け温度250℃に耐えることができるように、熱可塑性材料である液晶ポリマーコンパウンド(LPC)(大日本インキ株式会社製「OCTA(登録商標)LA−130」)を適用している。この材料は、耐熱温度が、300℃(60秒)である。
半田付けピン22は、円柱状をなしており、その一部が樹脂製ケース21の内部に埋設され、且つ、残り部が樹脂製ケース21の溝部21aから図1の下方に突出するように配置されている。溝部21aから下方に突出している半田付けピン22の先端(図1の下端)は、樹脂製ケース21の当接座21bよりも下方に突出するようにされている。この半田付けピン22は、図示しない機器の配線に電気的に接続される場合や、機器の配線に接続される配線側端子台に電気的に接続される場合がある。
取付方向決め突起23は、円柱状からなり、樹脂製ケース21の当接座21bから突出形成されている。この取付方向決め突起23は、樹脂製ケース21と一体成形されている。そして、取付方向決め突起23の先端面は、半田付けピン22の先端面と同一平面上となるようにされている。この取付方向決め突起23は、主用途としては、後述する基板本体10に形成された取付方向決め用孔10dに挿入されるようにすることで、基板本体10における端子台20の取付方向を誤って取り付けることを防止している。
次に、図2を参照して、本実施形態のプリント基板の製造方法について説明する。ここで、プリント基板の製造方法は、図2(a)に示すように、基板本体10を準備する。基板本体10の一方面10aおよび他方面10bには、予め、銅膜が印刷されている。さらに、基板本体10には、内周面に銅箔により被覆されたスルーホール10cと、端子台20の取付方向決め用孔10dが形成されている。スルーホール10cおよび取付方向決め用孔10dは、共に、円形孔であり、スルーホール10cの方が、取付方向決め用孔10dよりも大きな円形孔に形成されている。さらに、スルーホール10cの内径は、端子台20の半田付けピン22の外径よりも大きくされている。また、取付方向決め用孔10dの内径は、端子台20の取付方向決め突起23の直径とほぼ同程度もしくは突起23の直径より僅かに大きくされている。ここで、基板本体10は、実装機において、図2(a)に示す上下方向となるように配置されている。
続いて、基板本体10の一方面10aが上面に位置する状態において、図2(b)に示すように、メタルマスク(図示せず)を基板本体10の一方面10a上に配置して、クリーム半田31、32を印刷する。クリーム半田31は、端子台20をリフロー半田付けするためのものであり、スルーホール10cを覆蓋するように、且つ、スルーホール10cの周囲に円形状に印刷される。この円形状のクリーム半田31の直径は、端子台20の溝部21aの溝幅よりも小さくされている。また、クリーム半田32は、一方面10aに実装される他の実装部品40をリフロー半田付けするためのものである。
続いて、図2(c)に示すように、端子台20および他の実装部品40を、基板本体10の一方面10aに実装する。具体的には、端子台20の半田付けピン22が基板本体10の一方面10a側からスルーホール10cに挿入し、且つ、端子台20の取付方向決め突起23が取付方向決め用孔10dに挿入する。そして、端子台20の樹脂製ケース21の当接座21aが、基板本体10の一方面10aにクリーム半田31を介して当接する。そして、クリーム半田31が、端子台20の半田付けピン22の根元側に付着する状態となる。また、他の実装部品40が、クリーム半田32の上面に配置される。このとき、端子台20の半田付けピン22の先端面は、基板本体10の他方面10bと同一平面上に位置する。つまり、端子台20の半田付けピン22の先端が、スルーホール10c内に位置している。さらに、端子台20の取付方向決め突起23の先端面についても、同様に、基板本体10の他方面10bと同一平面上に位置する。つまり、取付方向決め突起23は、取付方向決め用孔10d内に位置している。換言すると、端子台20の半田付けピン22および取付方向決め突起23は、基板本体10の他方面10b側に突出していない。
続いて、図2(c)の状態のプリント基板を、リフロー炉加熱を行い、リフロー半田付けを行う。このときのリフロー半田付け温度は、250℃である。そうすると、図2(d)に示すように、クリーム半田31が溶融して、基板本体10の一方面10aと端子台20の半田付けピン22の根元側部分が接着する。さらに、クリーム半田31が溶融することで、半田の一部がスルーホール10cの内部に侵入して、スルーホール10cと半田付けピン22とが接着する。また、クリーム半田32が溶融して、基板本体10の一方面10aと他の実装部品40とが接着する。
続いて、プリント基板を上下反転させて、実装機に配置する。つまり、基板本体10の他方面10bが上面に位置し、端子台20及び他の実装部品40が基板本体10の下方に位置する。この状態にて、図2(e)に示すように、メタルマスク(図示せず)を基板本体10の他方面10b上に配置して、クリーム半田51、52を印刷する。なお、基板本体10の他方面10b側には、端子台20の半田付けピン22および取付方向決め突起23が突出していないため、何ら問題なくクリーム半田51、52を印刷できる。
ここで、クリーム半田51は、端子台20をリフロー半田付けするためのものであり、スルーホール10cを覆蓋するように、且つ、スルーホール10cの周囲に円形状に印刷される。つまり、クリーム半田51は、端子台20の半田付けピン22の先端面に付着している。また、クリーム半田52は、他方面10bに実装される他の実装部品60をリフロー半田付けするためのものである。また、クリーム半田51、52は、基板本体10の一方面10aに印刷したクリーム半田31、32と同一種類の半田を用いている。
続いて、図2(f)に示すように、他の実装部品60および接着剤70を、基板本体10の他方面10bに実装する。具体的には、他の実装部品60が、クリーム半田52の上面に配置される。さらに、接着剤70が、取付方向決め用孔10dを覆蓋するように配置される。つまり、接着剤70により、取付方向決め突起23が基板本体10の他方面10bと接着される。この接着剤70は、クリーム半田51、52を次工程のリフロー炉加熱を行う際に、基板本体10の一方面10aと端子台20の半田付けピン22とを接着させる半田31が溶融した場合に、端子台20が基板本体10から落下しないようにするためのものである。
続いて、図2(f)の状態のプリント基板を、リフロー炉加熱を行い、リフロー半田付けを行う。このときのリフロー半田付け温度は、基板本体10の一方面10aをリフロー半田付けする際の温度と同じ250℃である。そうすると、図2(g)に示すように、クリーム半田51、52が溶融して、基板本体10の他方面10bと端子台20の半田付けピン22の先端面が接着する。さらに、クリーム半田51が溶融することで、半田の一部がスルーホール10cの内部に侵入して、スルーホール10cと半田付けピン22の外周面の先端側部分とが接着する。また、クリーム半田52が溶融して、基板本体10の他方面10bと他の実装部品60とが接着する。
なお、この他方面10bのリフロー半田付けを行う際に、リフロー半田付け温度が250℃であるため、基板本体10の一方面10aの半田31、32が溶融するおそれがある。そうすると、質量の大きな端子台20は、当該半田31による基板本体10との接着力が弱まり、基板本体10から落下するおそれがある。しかし、端子台20の取付方向決め突起23が、接着剤70により、基板本体10の他方面10bに接着しているため、端子台20が基板本体10から落下することはない。なお、基板本体10の一方面10aに実装されている他の実装部品40は、質量が小さいため、基板本体10から落下することはない。
このように、本実施形態のプリント基板であれば、部品の実装工程としては、端子台20を含め基板本体10の一方面10aに実装する工程と、基板本体10の他方面10bに実装する工程の、2工程となる。従来は、端子台20を別工程としていたため、3工程必要であったため、本実施形態によれば、工程数を削減することができる。従って、低コスト化を図ることができる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態におけるプリント基板について、図3を参照して説明する。図3は、第二実施形態におけるプリント基板の断面図である。図3に示すように、端子台20の当接座21bが基板本体10の一方面10aに当接した状態において、半田付けピン22の先端面が、基板本体10の他方面10bと同一平面よりも基板本体10の一方面10a側に位置する。つまり、半田付けピン22の先端面が、基板本体10の他方面10bの同一平面よりも少し奥の方に位置している。従って、半田付けピン22が基板本体10の他方面10bから突出することを確実に防止できる。
また、取付方向決め突起23の先端についても、同様に、基板本体10の他方面10bと同一平面よりも基板本体10の一方面10a側に位置する。従って、取付方向決め突起23の先端が基板本体10の他方面10bから突出することを確実に防止できる。以上より、半田付けピン22および取付方向決め突起23の長さを高精度に形成する必要がなくなる。
そして、第二実施形態においては、基板本体10の他方面10bにクリーム半田51を印刷することで、端子台20の半田付けピン22の先端面と基板本体10の他方面10bとが接着される。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態におけるプリント基板について、図4を参照して説明する。図4は、第三実施形態におけるプリント基板の断面図である。上記実施形態においては、図4に示すように、基板本体10の他方面10bにクリーム半田51を印刷しないようにしたものである。つまり、端子台20の半田付けピン22は、クリーム半田31のみにより、基板本体10と接着している。
これにより、クリーム半田の使用量を低減することができる。ただし、第一、第二実施形態のように、半田付けピン22を根元側と先端側の2箇所で基板本体10と接着した方が、より接着強度が高まる。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態におけるプリント基板について、図5を参照して説明する。図5は、第四実施形態におけるプリント基板の製造方法について示す図である。図5(a)に示すように、メタルマスク(図示せず)を基板本体10の一方面10a上に配置して、クリーム半田131、32を印刷する。ここで、端子台20用のクリーム半田131の厚みは、他の実装部品40用のクリーム半田32の厚みよりも厚くされている。
続いて、図5(b)に示すように、端子台20および他の実装部品40を実装し、リフロー半田付けを行う。このとき、端子台20の半田付けピン22と基板本体10との接着面積が、第一実施形態の接着面積より広くなる。つまり、半田付けピン22と基板本体10との接着力が、第一実施形態よりも強くなる。
続いて、図5(c)に示すように、プリント基板を上下反転させて、クリーム半田52を印刷して、基板本体10の他方面10bに実装部品60を実装し、リフロー半田付けを行う。このとき、基板本体10の他方面10bのうち、スルーホール10cを覆蓋するためのクリーム半田51は印刷しない。つまり、端子台20の半田付けピン22は、クリーム半田131のみにより、基板本体10と接着している。しかし、このクリーム半田131の厚みが厚いため、強固な接着力を確保できる。従って、基板本体10の他方面10bをリフロー半田付けする際であっても、端子台20が基板本体10から落下することを防止できる。
端子台20の正面図である。 プリント基板の製造方法を示す図である。 第二実施形態におけるプリント基板の断面図である。 第三実施形態におけるプリント基板の断面図である。 第四実施形態におけるプリント基板の製造方法について示す図である。
符号の説明
10:基板本体、10a:一方面、 10b:他方面、 10c:スルーホール、
10d:取付方向決め用孔、
20:端子台、 21:樹脂製ケース、 21a:溝部、 21b:当接座、
22:半田付けピン、 23:取付方向決め突起、
31、32、51、52、131:クリーム半田、
40、60:実装部品、 70:接着剤

Claims (10)

  1. 基板本体の両面に実装部品をリフロー半田付けされるプリント基板であって、
    前記基板本体は、スルーホールが形成され、
    前記実装部品は、一方面に実装される端子台を備え、
    前記端子台は、前記基板本体の一方面に当接する当接座と、前記当接座より突出するように形成され、前記スルーホールの前記一方面側から挿入され、先端が前記スルーホール内に位置すると共に、前記基板本体の前記一方面にてリフロー半田付けされる半田付けピンとを備えることを特徴とするプリント基板。
  2. 前記半田付けピンは、前記基板本体の前記他方面にてリフロー半田付けされる請求項1に記載のプリント基板。
  3. 前記基板本体は、貫通孔が形成され、
    前記端子台は、前記当接座から突出形成され、前記貫通孔に挿入され且つ先端が前記貫通孔内に位置し、且つ、接着剤により前記基板本体の前記他方面と接着される突起部を備える請求項1または2に記載のプリント基板。
  4. 前記貫通孔は、前記基板本体における前記端子台の取付方向決め用の孔であり、
    前記突起部は、前記基板本体における前記端子台の取付方向決め用突起である請求項3に記載のプリント基板。
  5. 前記接着剤は、前記他方面に実装される前記実装部品に含む請求項3または4に記載のプリント基板。
  6. 前記突起部の先端は、前記他方面と同一平面上に位置する請求項3〜5の何れか一項に記載のプリント基板。
  7. 前記突起部の先端は、前記他方面と同一平面よりも前記一方面側に位置する請求項3〜5の何れか一項に記載のプリント基板。
  8. 前記一方面にリフロー半田付けされる半田と、前記他方面にリフロー半田付けされる半田とは、同一種類である請求項3〜7の何れか一項に記載のプリント基板。
  9. 前記端子台の部位における前記基板本体の前記一方面に印刷されるクリーム半田の厚みは、前記端子台以外である前記基板本体の前記一方面に実装される他の前記実装部品における前記クリーム半田の厚みより厚く印刷される請求項1または2に記載のプリント基板。
  10. 基板本体の両面に実装部品をリフロー半田付けされるプリント基板の製造方法であって、
    前記基板本体は、スルーホールが形成され、
    前記実装部品は、一方面に実装される端子台を備え、
    前記端子台は、当接座と、前記当接座より突出するように形成された半田付けピンとを備え、
    前記基板本体の前記一方面にクリーム半田を印刷する半田印刷工程と、
    前記半田印刷工程の後に、前記端子台の前記半田付けピンを前記スルーホールの前記一方面側から挿入して、前記半田付けピンの先端を前記スルーホール内に位置させるように、且つ、前記当接座を前記基板本体の前記一方面に前記半田を介して当接させるように、前記端子台を前記基板本体の前記一方面に実装する端子台実装工程と、
    前記端子台実装工程の後に、前記基板本体の前記一方面を加熱することによりリフロー半田付けを行う半田付け工程と、
    を備えることを特徴とするプリント基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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