JP2010218399A - 情報処理装置、画像形成装置、データ復帰方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】スナップショットを記憶する記憶装置の耐久性に与える影響を抑制した情報処理装置等を提供すること。
【解決手段】揮発性の主記憶部12と、不揮発性の第1の補助記憶部15と、第2のデータを保存する不揮発性の第2の補助記憶部62と、第2のデータを第2の補助記憶部から主記憶部12に読み出すデータ処理手段40と、主記憶部に読み出された第2のデータを含む、主記憶部に記憶されている第1のデータを所定のタイミングで第1の補助記憶部15に記憶する記憶手段58と、第1の補助記憶部に記憶された第1のデータを主記憶部に展開する展開手段59と、を有し、展開手段が前記第1のデータを主記憶部に展開した後、データ処理手段が、記憶手段により第1のデータが第1の補助記憶部に記憶された後に変更された第2のデータを第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出す、ことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、揮発メモリのデータを不揮発メモリに記憶し、機器の起動時に揮発メモリに展開する情報処理装置等に関し、特に、不揮発メモリへの記憶回数を抑制する情報処理装置、画像形成装置、データ復帰方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
情報処理装置を搭載した機器では、ユーザが利用できる機能が多いと電源オンしてから起動完了までの起動時間が長時間化する傾向がある。この傾向は、コピー等を行うデジタル複合機においても同様であり、コピー、プリント、ファクシミリ等、機能が追加され増加することで起動時間がどんどん遅くなっている。
起動時間を短縮するため、作業環境の情報(以下、「スナップショット」という)を不揮発メモリに退避しておき、電源オン時にスナップショットを主記憶に復帰することで、起動時間をより短縮するハイバネーションをデジタル複合機に適用することが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、デジタル複合機の起動時にOS(オペレーティングシステム)がいずれのハイバネーション領域を用いて起動するかをユーザに指定させ、その指定されたハイバネーション領域に、前回のオペレーションシステムの終了時にハイバネーション割り込みによって退避されたスナップショットが記憶されている場合、指定されたハイバネーション領域に記憶されたスナップショットを用いて復帰処理するデジタル複合機が開示されている。特許文献1記載のデジタル複合機は、ハイバネーション割り込みに対して、現ユーザに対応するハイバーネーション領域へ、システムの動作状態を表すデータと、使用時にユーザが行った操作による記憶装置への変更データを含むハイバネーションデータとのいずれかを選択的に記憶する機能を有する。
ところで、デジタル複合機には主電源スイッチと省エネ状態に移行させる補助電源スイッチとがあり、補助電源スイッチが押下されるとデジタル複合機は、主電源からの電力は供給された状態でソフト的に、システム全体を省エネ状態に遷移させる。省エネ状態では、ユーザが安全に主電源スイッチを押下して電源を切ることができる。従って、ハイバネーションを利用するならば、省エネ状態に遷移されたタイミングで、スナップショットを記憶することが考えられる。
一方、デジタル複合機は、消費電力削減のため、補助電源スイッチの押下がなくてもユーザが一定時間使用しなかった場合に、省エネ状態に遷移する機能を有する。自動的に省エネ状態に遷移した場合の省エネ状態も、ユーザから見れば安全に主電源を切ることができる状態であるため、ハイバネーションを適用するならば、自動的に省エネ状態に遷移したタイミングにおいても同様にスナップショットを記憶する必要がある。
スナップショットの記憶先の記憶装置としては、HDD(ハードディスクドライブ)、フラッシュメモリベースの記憶媒体(SDカード、SSD(Solid State Drive)など、以下総称して「フラッシュメモリ」という)が考えられるが、HDDはスピンアップに時間がかかるため、起動時間短縮の観点からは不利である。また、システム起動に関する重要なデータを置くには、HDDは壊れやすく信頼性に劣るのも欠点である。
これに対し、フラッシュメモリは初期化時間が短く壊れにくいのが利点であるが、アクセス速度が遅いことと、書き換え回数に上限があるのが欠点である。デジタル複合機は、ユーザが最後に使用してからタイマーに設定された時間が経過すると自動的に省エネ状態に遷移するが、最も短い時間だと1分程度をユーザはこのタイマーに設定できる。このため、デジタル複合機の利用態様によっては、1日数10回〜数100回、スナップショットが記憶される可能性がある。このため、スナップショットを記憶する記憶装置としてフラッシュメモリを採用した場合、書き換え回数の上限がデジタル複合機の稼働時間を短くしてしまう、又は、部品交換等により保守性を劣化させるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、スナップショットを記憶する記憶装置の耐久性に与える影響を抑制した情報処理装置、画像形成装置、データ復帰方法、プログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、揮発性の主記憶部(例えばRAM12)と、不揮発性の第1の補助記憶部例えば、HDD又はフラッシュメモリ15a)と、第2のデータ(例えば、印刷した用紙のカウント値)を保存する不揮発性の第2の補助記憶部(例えば、データベース(永続記憶領域)62)と、第2のデータを前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出すデータ処理手段例えば、コンポーネント40)と、前記主記憶部に読み出された前記第2のデータを含む、前記主記憶部に記憶されている第1のデータを所定のタイミングで前記第1の補助記憶部に記憶する記憶手段(例えば、スナップショット保存部58)と、前記第1の補助記憶部に記憶された前記第1のデータを主記憶部に展開する展開手段(例えば、スナップショット展開部59)と、を有し、前記展開手段が前記第1のデータを前記主記憶部に展開した後、前記データ処理手段が、前記記憶手段により前記第1のデータが前記第1の補助記憶部に記憶された後に変更された前記第2のデータを前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出す、ことを特徴とする。
スナップショットを記憶する記憶装置の耐久性に与える影響を抑制した情報処理装置、画像形成装置、データ復帰方法、プログラム及び記憶媒体を提供することができる。
ハイバネーションの不都合を説明するための図の一例である。 デジタル複合機100のハードウェア構成図の一例である。 デジタル複合機100の機能構成を模式的に示す図の一例である。 ハイバネーションを管理するハイバネーション管理プログラムの機能ブロック図の一例である。 デジタル複合機100の状態遷移図の一例である。 スナップショットを利用したデジタル複合機100の起動を模式的に説明する図の一例である。 ハイバネーションを利用した起動の一例を示す図である。 スナップショット保存部がスナップショットを保存する手順を示すシーケンス図の一例である。 スナップショット展開部がスナップショットを展開してデジタル複合機100が起動する手順を示すシーケンス図の一例である。 変更管理部が参照するデータ変更管理表の一例を示す図である。 コンポーネントの追加、削除、更新によるスナップショットの生成を模式的に説明する図の一例である。 ハードウェアの追加、削除、更新によるスナップショットの生成を模式的に説明する図の一例である。 ハードウェアの追加、削除、更新によるスナップショットの生成を模式的に説明する図の一例である。 スナップショット制御部が、スナップショットを生成して保存する手順を示すフローチャート図の一例である。 スナップショット展開部が、スナップショットを展開する手順を示すフローチャート図の一例である。 データ変更管理表への登録手順を説明するシーケンス図の一例である。 システム状態制御部がスナップショットを生成して保存するか否かを判定する手順を示すフローチャート図の一例である。 データ変更フラグを用いずにデジタル複合機100を起動させる手順を示すフローチャート図の一例である。 NVRAMの内容を含むスナップショットの一例を示す図である。 HDDの内容を含むスナップショットの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例を上げて図面を参照しながら説明する。
本実施形態のデジタル複合機100は、ハイバネーションを利用して不揮発メモリに作業環境の情報(以下、「スナップショット」という)を保存する場合、ソフトウェア構成又はハードウェア構成の大きな変更があった場合のみに限定する。こうすることで、スナップショットを保存する頻度を減らすことができるので、スナップショットの保存がフラッシュメモリの耐久性に影響することを抑制できる。なお、ソフトウェア構成やハードウェア構成の大きな変更とは、アプリケーションの追加/削除/更新、アプリケーションが使用するデータの更新、ハードウェアの装着/脱着等をいう。
しかしながら、このスナップショットの生成態様を採用すると次のような不都合も生じる。図1は、ハイバネーションの不都合を説明するための図である。デジタル複合機100にスナップショットが記憶されている場合、デジタル複合機100の起動の度に、RAMには過去に記憶されたスナップショットの内容が展開されるのに対して、永続記憶領域(図ではNVRAM)に保存されるデータには変更が発生することがあり、両者に矛盾が生じる可能性がある。
図1では、印刷した用紙をカウントするカウンタ(12)がNVRAMに記憶されており、カウンタが12の場合のRAMの内容がスナップショットとしてHDD(ハードディスクドライブ)やフラッシュメモリに記憶される。その状態で、カウンタが13〜16、17〜18になるジョブが実行され、最終的にNVRAMが18の状態で主電源がオフにされるとNVRAMには18が記憶される。
そして、主電源がオンにされると、カウンタが12の時に記憶されたスナップショットがRAMに展開される。したがって、RAMに含まれるカウンタが12に戻るのに対し、NVRAMのカウンタは18であるため、両者が矛盾している。このような矛盾は、ジョブ実行性能を向上させるため、NVRAMに保存されたカウンタ・履歴データ等をRAMに保持して、ジョブ実行時にはRAM上のデータのみを更新し、ジョブ終了後にNVRAMに書き戻すように処理された場合に生じる。
仮に、RAMのカウンタが12、NVRAMのカウンタが18の状態で、処理を続行した場合、ジョブ実行後に古いデータ(12→13)でNVRAMのカウンタを上書きしてしまう。すなわち、正確なカウンタが困難なる。
そこで、本実施形態のデジタル複合機100は、図示するように、スナップショットを展開した後、NVRAMからカウンタをRAMに読み出す。こうすることで、矛盾を解消することができる。具体的には、後述するが、スナップショットを生成したか否かを監視し、スナップショットの生成後に変更のあったデータのみ、NVRAMから読み直すことで矛盾を解消できる。起動時には、スナップショットの生成後に変更のあったデータのみNVRAMから読み出せばよいので、スナップショットを展開するよりも起動時間が長くなったとしても、起動時間の増大を抑制できる。
〔永続記憶領域〕
永続記憶領域について説明する。永続記憶領域は、アプリケーションや後述するコントロールサービスがデータを書き戻す不揮発メモリである。したがって、永続記憶領域は、NVRAM、HDD又はフラッシュメモリのいずれでもよい。永続記憶領域は、アプリケーションやコントロールサービス毎に定められている。一方、スナップショットも不揮発メモリに記憶される。したがって、永続記憶領域とスナップショットが記憶される不揮発メモリは一部で重複する場合がある。
〔ハイバネーション〕
次に、ハイバネーションと類似の技術について説明する。ハイバネーションと類似した技術に、スタンバイ機能、サスペンド機能及びレジューム機能がある。ハイバネーションとその他の技術の大きな相違点は、ハイバネーションではスナップショットをHDD又はフラッシュメモリに記憶させるため、スナップショットを保持するためにデジタル複合機100が電力を消費しない。これに対し、スタンバイ機能又はサスペンド機能では、デジタル複合機100は、例えばスナップショットを保持するために主記憶装置であるRAMを定期的にリフレッシュするための電力を消費する。
・ハイバネーション機能
省電力機能の一つで、操作を一時中断して節電するもので、スナップショットをHDD又はフラッシュメモリに保存した後に電源を切るため、電力を消費しない。
・スタンバイ機能
省電力機能の一つで、一定時間キー入力やトラックポイント (又はマウス ) の操作をしないと、HDD又はフラッシュメモリが節電状態になる。電源は切らない。
・サスペンド機能
省電力モードへ入ることで、作業内容をシステムメモリ(不揮発メモリ)に保存し、そのデータを保持するための最低限の電力だけを使用する状態。電源は切らない。
・レジューム機能
ハイバネーション機能、スタンバイ機能、又は、サスペンド機能の広義の呼び名とされることが多いが、レジューム機能には「スナップショットの退避状態から通常状態へ復帰」することを含む場合が多い。
スナップショットは、例えば、OS(オペレーティングシステム)、アプリケーションプログラム又はデバイスドライバをCPU11が実行する際に作業領域として使用する主記憶装置(RAM)に記憶された情報である。この他、CPU11やASIC(Application Specific Integrated Circuit)のレジスタの内容がスナップショットに含まれもよい。上記のように、スタンバイ機能やサスペンド機能では、電力の供給の有無や供給先のハードウェアが異なるので、ハイバネーション機能、スタンバイ機能、サスペンド機能及びレジューム機能でスナップショットが共通であるとは限らず、スナップショットはデジタル複合機100のシステム構成に応じて適切に決定される。すなわち、本実施形態ではスナップショットの内容を限定しない。
また、HDDとフラッシュメモリには、HDDはスピンアップが遅いが書き換え上限回数の制約が小さく、フラッシュメモリは初期化時間が短いが書き換え上限回数の制約があるという、それぞれ得失がある。本実施形態のスナップショットの退避・復帰方法において、スナップショットが記憶される記憶装置は、HDD又はフラッシュメモリのいずれもでもよいが、フラッシュメモリとすることでフラッシュメモリのデメリットを解消することができる。なお、フラッシュメモリでなく、MRAM (Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(強誘電体メモリ)等をスナップショットの記憶装置として採用してもよい。
〔デジタル複合機100の構成〕
図2は、デジタル複合機100のハードウェア構成図の一例を示す。デジタル複合機100のハードウェア構成は公知であるので簡単に説明する。デジタル複合機100は、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ装置又は複写機のうち1以上の機能を備えた機器であればよく、必ずしも2以上の機能を備えている必要はない。
デジタル複合機100は、コントローラ50と、ファックス制御ユニット26、プロッタ27、スキャナ28、及び、その他ハードウェアリソース29とがシリアルインターバス(PCIバスやPCI−Express等)で接続されている。また、コントローラ50にはユーザが操作する操作パネル30が接続されている。
コントローラ50は、ファックス制御ユニット26、プロッタ27、スキャナ28及びその他ハードウェアリソース29を用いて、原稿の読み取り、印刷、ファクシミリ送受信、操作パネル30からの入力等を処理する、デジタル複合機100全体の制御部である。
プロッタ27は、白黒プロッタ及び/又は1ドラムカラープロッタであり、印刷対象データやスキャナ28が読み取った画像データに基づき、1ページ毎の画像を形成し、用紙に転写する。例えば、レーザービームを用いた電子写真プロセスを使って、感光ドラム等に形成したトナー画像を用紙に転写し、定着装置により熱と圧力により定着して出力する。
また、スキャナ28は、コンタクトガラスに載置された原稿を光学的に走査して、その反射光をA/D変換して公知の画像処理を施し所定の解像度のデジタルデータに変換し画像データを生成する。
ファックス制御ユニット26は、NCU(Network Control Unit)を介して公衆通信網に接続し、例えばG3、G4規格のファクシミリに対応した通信手順(通信プロトコル)等に従いファクシミリの送受信を行う。ファックス制御ユニット26は、画像データにデータ圧縮や変調等の信号処理を施して送信すると共に、相手先から受信した画像データにデータの伸長やエラー訂正等を施し画像データを復元する。
コントローラ50は、CPU11と、NB(North Bridge)13、MEM−P12a、MEM−C12bと、ASIC16と、HDD又はフラッシュメモリ15a、及び、NVRAM15bを有する。また、その他、外部とのインターフェイスを提供するNIC(Network Interface Card)18と、無線LANI/F19と、IEEE134I/F21と、USBホスト22と、メモリカードI/F23と、を有する。
CPU11は、MEM−P12a、ASIC16、及び、USBホスト22等を結ぶバスに流通するデータの送信制御を行うNB13を介して、デジタル複合機100の全体を制御する。また、CPU11は、HDD又はフラッシュメモリ15aに記憶されたハイバネーション管理プログラム20を実行して、後述する各機能を実現する。
NB13は、CPU11とMEM−P12a、AGPとを接続するためのブリッジICであり、MEM−P12aは、画像処理装置100の描画用メモリなどとして用いるシステムメモリである。
MEM−C12bは、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いられるローカルメモリであり、ASIC16は、多数のレジスタや論理回路を備え、各モータドライバの制御部の他、ヘッドパルス生成部等として機能する。また、ASIC16は、AGP、HDD又はフラッシュメモリ15a及びMEM−C12bをそれぞれ接続するブリッジの役割も果たす。
MEM−P12aとMEM−C12bが、主記憶装置(RAM)に相当する。以下、両者を区別する必要がない場合、MEM−P12aとMEM−C12bをRAM12と称す。
操作パネル30は、ユーザからの入力操作の受け付け並びにユーザに向けた表示をおこなう操作部であり、キーボードの他にタッチパネルを入力手段として有し、LCD(液晶ディスプレイ)等の表示部と兼用されている。
HDD又はフラッシュメモリ15aは、画像データ、OS44やアプリケーション41などの各種のプログラム、フォントデータ等を記憶する記憶手段である。本実施形態ではHDD又はフラッシュメモリ15aに、ハイバネーション管理プログラム20やスナップショットが記憶されている。ハイバネーション管理プログラム20は、メモリカード24に記憶して配布されHDD又はフラッシュメモリ15aにインストールされるか、又は、サーバからダウンロードしてHDD又はフラッシュメモリ15aにインストールされる。なお、メモリカード24は、例えば、USBメモリ、SDカード、マルチメディアカード、xDカード等である。
〔デジタル複合機100の機能ブロック〕
図3は、デジタル複合機100の機能構成を模式的に示す図である。デジタル複合機100は、アプリケーション41と、API(Application Interface)と、コントロールサービス42と、SRM(システムリソースマネージャ)43と、OS44と、エンジンI/Fと、ハードウェアリソース45と、を有する。アプリケーション41とコントロールサービス42を区別しない場合、コンポーネント40という。
コントロールサービス42は、アプリケーション41からの処理要求を解釈してハードウェアリソース45の獲得要求を発生させる。SRM43は、コントロールサービス42からの獲得要求を調停する。コントロールサービス42は、複数のサービスモジュールにより形成され、プロッタ27、スキャナ28等のハードウェアリソース45を制御するECS(エンジンコントロールサービス)42aと、画像メモリの取得および解放、HDD又はフラッシュメモリ15aの利用、画像データの圧縮および伸張などを行うMCS(メモリコントロールサービス)42bと、操作パネル30を制御して、操作パネル30のキー押下をキーイベントとして取得し、取得したキーに対応するキーイベント関数をSCS(システムコントロールサービス)42fに送出するOCS(オペレーションパネルコントロールサービス)42cと、公衆電話網を利用したファクシミリ送受信、受信したファクシリミリデータの記録、印刷、送信するファクシリミリの読み取り、等を行うFCS(ファックスコントロールサービス)42dと、ネットワークに接続するアプリケーション41に対してネットワーク側から各プロトコルに従い受信したデータを各アプリケーション41に送出し、アプリケーション41からネットワークを介してデータを送信するNCS(ネットワークコントロールサービス)42eと、アプリケーション41の管理、操作パネル30の制御、システム画面 表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリの制御などを行うSCS42fと、を有する。
OS44は、UNIX(登録商標)やLINUX(登録商標)などの汎用的なオペレーティングシステムであり、アプリケーション41やコントロールサービス42の各サービスモジュールを平行に動作させる。
アプリケーション41は、あらかじめ定義された関数(API)によってコントロールサービス42に処理を要求する。アプリケーション41は、例えば、ページ記述言語で記述された印刷対象データをラスターデータに展開し、印刷条件に従い印刷するプリンタアプリと、コピー時に読み取りから印刷までを実行するコピーアプリと、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリと、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリと、ネットワークファイル用アプリケーションであるWebアプリ等である。
ハイバネーションサービス46は、1つのアプリケーション41、コントロールサービス42の1プロセス、又は、OCS42c若しくはSCS42fと一体に構成される。図3では、ハイバネーションサービス46はコントロールサービス42と同じ層に記載されている。なお、ハイバネーションサービス46は、CPU11がハイバネーション管理プログラム20を実行することで実現される。
〔ハイバネーションの制御〕
図4は、ハイバネーションを管理するハイバネーション管理プログラム20の機能ブロック図の一例である。図4の機能ブロックのうち、CPU11がハイバネーション管理プログラム20を実行することで、スナップショット制御部52が提供される。更に、デジタル複合機100の状態全体を制御するシステム状態制御部51と、ユーザ情報や設定情報などシステム内の永続化データを管理するデータ管理部53に対して、ハイバネーション管理のための拡張機能(データ変更フラグ57,変更管理部61)が追加される。
なお、図4に示したブロック図の配置は一例であり、例えば、システム状態制御部51はSCS42fの一部、スナップショット制御部52及びデータ管理部53はMCS42bの一部として実装してもよい。
システム状態制御部51は、状態管理部54、コンポーネント登録部56及び通知部55を有する。状態管理部54は、デジタル複合機100の状態遷移を制御する。デジタル複合機100の状態とは、消費電力の状態と同等であり、状態管理部54はタイマ等を利用してデジタル複合機100の状態を遷移させる。
図5は、デジタル複合機100の状態遷移図の一例を示す。デジタル複合機100は、「通常起動中」状態、「スタンバイ」状態、「省エネ」状態、「スナップショット起動中」状態及び「スナップショット生成」状態の5つの状態を遷移する。
「通常起動中」とは、 電源オンからシステム起動完了までの間をいう。本実施形態では、スナップショットを展開した起動が基本で、スナップショットが生成されていないケースでのみ通常起動する。また、「スタンバイ」とは、ジョブ実行可能な状態である。
「通常起動中」状態から「スタンバイ」状態へは、画像形成が終了すると移行し、「スタンバイ」状態から「省エネ」状態へは、「スタンバイ」状態になってから時間が経過するか、又は、補助電源スイッチをユーザが押下すると遷移する。補助電源スイッチは、主電源とは別に搭載されたスイッチで、ユーザが「スタンバイ」状態から「省エネ」状態へ遷移させるためのスイッチである。
また、「省エネ」状態から「スタンバイ」状態へは、画像形成するためにADF(Auto Document Feeder)に原稿がセットされたり、ADFが開閉されたり、ネットワーク経由で印刷データが入力されると、遷移する。状態管理部54は、コンポーネント40の状態を監視して、遷移条件が成立すると、一方の状態から他方の状態に遷移させる。具体的には、例えば、定着部の温度を上昇又は低減させ、及び、CPU11に供給されるクロックの周波数を増大又は低減させる。
図4に戻り、コンポーネント登録部56は、既に利用可能なコンポーネント40を管理すると共に、新たにインストールされたコンポーネント40をレジストリや設定ファイルに登録する。データ管理部53は、コンポーネント登録部56から通知を受けたり、また、レジストリや設定ファイルを参照することで、新たなコンポーネント40が登録されたことを検出することができる。なお、コンポーネント40は、NIC18を介して他のコンピュータからHDD又はフラッシュメモリ15aにインストールされてもよいし、メモリカード24に記憶された状態で配布されHDD又はフラッシュメモリ15aにインストールされてもよい。
また、通知部55は、登録されたコンポーネント40に対して状態遷移の通知を行う。例えば、ユーザがスタートキーを押下することでデジタル複合機100が「省エネ」状態から「スタンバイ」状態に遷移すると、通知部55は、例えばコピーアプリに「スタンバイ」状態になったことを通知する。これにより、コピーアプリは、原稿のスキャン、画像処理、画像形成、用紙の排出等の一連の処理を実行する。また、通知部55が、「スナップショット起動中」状態になったことをコンポーネント40に通知すると、コンポーネント40は、初期化等の処理を実行し、永続記憶領域から変更のあったデータをRAM12に読み出す。
スナップショット制御部52は、スナップショット保存部58とスナップショット展開部59を有する。スナップショット保存部58は、RAM12に記憶された情報から、作業環境を保存するためのスナップショットを生成して、HDD又はフラッシュメモリ15aに記憶させる。スナップショットは圧縮されていてもよい。図5に示したように、状態管理部54が「スタンバイ」状態から「省エネ」状態にデジタル複合機100の状態を遷移させると、後述するポリシーに従い、スナップショット保存部58はスナップショットを生成する。スナップショット保存部58がスナップショットを生成する条件については後述する。また、スナップショット展開部59は、主電源がオンになるとHDD又はフラッシュメモリ15aからスナップショットを読み出してRAM12に展開する。
ところで、図5において、「スナップショット生成」状態から「スナップショット起動中」状態に向けて矢印が引かれているが、この矢印の遷移は実際には存在しない。この矢印の遷移は、スナップショットの生成後の主電源オフから、次に主電源をオンした場合に、システム状態制御部51が遷移させることで、他のコンポーネントにはこの遷移が生じているかのように見える。または、他のコンポーネントには、「スナップショット生成」状態と「スナップショット起動中」状態の2つの状態が存在するのでなく、「スナップショット生成」状態から起動が完了するように見えるようにしてもよい。
図6は、スナップショットを利用したデジタル複合機100の起動を模式的に説明する図の一例である。図6では、比較のため、スナップショットを利用しないデジタル複合機100の起動(以下、「通常起動」という)についても記載されている。また、図7は、ハイバネーションを利用した起動の一例を示す図である。
図6に示すように、「通常起動」の場合、主電源がオンになると、CPU11は、例えばBIOS (Basic Input/Output System )の示すROMのアドレスからBootモニタを読み出し実行する。BootモニタはOS44のカーネルをHDD又はフラッシュメモリ15aから読み出しRAM12に展開する。CPU11がカーネルを実行すると、OS44は自動的に実行するように予め定められているプログラムであるJava(登録商標)を起動する。Java(登録商標)の起動とは、具体的にはJavaVMの起動であり、これによりJava(登録商標)で記述されたアプリケーション41の動作環境が整ったことになる。ついで、OS44は、自動的に実行するように予め定められている各種のコンポーネント40を起動する。ここで起動するコンポーネント40は、コンポーネント登録部56がレジストリや設定ファイルに登録している。なお、コンポーネント40の起動時には、それぞれ初期化をする必要があり、時間を要する。また、図示したように、OS44、Java(登録商標)、及びアプリケーション41を起動するまでには時間を要する。
これに対し、図6の下段に示す、スナップショットを利用した「ハイバネーション起動」の場合、主電源がオンになると、CPU11は、例えばBIOSの示すROMのアドレスからBootモニタを読み出し実行する。Bootモニタは、スナップショットをHDD又はフラッシュメモリ15aから読み出しRAM12に展開する。すなわち、既に初期化などの処理が終えた状態でスナップショットをRAM12に展開するだけでよいため、「ハイバネーション起動」の方が、ユーザが主電源をオンしてからデジタル複合機100が利用可能になるまでの時間が非常に短い。
通常、ハイバネーションにより作成されるスナップショットは、RAM12のデータである。そのため、ハイバネーション処理を最も簡単にするには、保存したいRAM12のデータを全てHDD又はフラッシュメモリ15aに退避すればよい。また、スナップショットを展開する場合は、HDD又はフラッシュメモリ15aに記憶されたスナップショットをRAM12に展開すればよい。図7の右側に示すように、HDD又はフラッシュメモリ15aを例えばフラッシュメモリだけで構成することで、ディスクレス(HDDなしで)起動を可能にできる。
なお、本実施形態のハイバネーションにおけるスナップショットの退避では、次の点でPC(パーソナルコンピュータ)が行うスナップショットの退避と異なる。PCの場合、PCは中断する直前の状態をハイバネーションイメージとして毎回保存しており、起動時に読み出すスナップショットは毎回異なる。これに対し、本実施形態のデジタル複合機100は、一度作成したスナップショットを毎回、起動時に利用することで、起動時間の短縮を図っている。
図8は、スナップショット保存部58がスナップショットを保存する手順を示すシーケンス図の一例である。システム状態制御部51が、「スタンバイ」状態から「省エネ」状態への遷移させる場合、通知部55はコンポーネント40に状態遷移を通知する(S1)。
コンポーネント40は、「省エネ」状態に遷移するためハードウェアリソースを制御する(S2)。具体的には、プロッタ27、スキャナ28、その他ハードウェアリソース29との接続(例えば、その他ハードウェアリソース29と定期的な通信を確保すること)を切り、NIC18をオフにしてネットワークとの接続を切り(例えば、NIC18への電源供給を停止する)、タイマー処理(マルチタスクのタイムスライスのための時間計測)を停止する。
このように、状態の遷移をコンポーネント40に通知して、コンポーネントが状態遷移の通知に対する処理をきちんと実装しておくだけで、システムに対して新たなコンポーネントを容易に追加することができる。追加されたコンポーネントがシステム全体の振る舞いに影響を与えることがない。
システム状態制御部51は、全てのコンポーネント40がこの制御を終了させるまで所定時間(例えば数100ミリ秒〜数秒)待機すると、スナップショット保存部58にスナップショットの生成を要求する(S3)。または、システム状態制御部51は、全てのコンポーネントからのハードウェアリソース制御完了通知を待ち受けるようにしてもよい。
所定時間だと後処理が完了していない可能性があるので、こちらの方がより好ましい場合がある。
スナップショットの生成の要求を取得したスナップショット保存部58は、スナップショットを生成しHDD又はフラッシュメモリ15aに記憶する(S4)。
図9は、スナップショット展開部59がスナップショットを展開してデジタル複合機100が起動する手順を示すシーケンス図の一例である。図9はステップS14に本実施形態の特徴部を含む。
図6で説明したように、主電源がオンになるとスナップショット展開部59(Bootモニタに対応する)がHDD又はフラッシュメモリ15aからスナップショットを読み出し、RAM12に展開する(S11)。
展開が終了するとスナップショット展開部59はシステム状態制御部51に起動を通知する(S12)。システム状態制御部51は状態遷移をコンポーネント40に「スナップショット起動中」状態への遷移を通知する(S13)。
コンポーネント40は、「スナップショット起動中」状態から「スタンバイ」状態に遷移するためハードウェアリソースを制御する(S14)。具体的には、プロッタ27、スキャナ28、その他ハードウェアリソース29を初期化して接続し、NIC18に通電してネットワークと接続し、また、タイマー処理(マルチタスクのタイムスライスのための時間計測など)を開始する。また、RAM12にスナップショットが展開されたので、コンポーネント40は永続記憶領域からデータを読み直す。CPU11のレジスタも電源オフ前の状態に復帰される。
図4に戻り、データ管理部53は変更管理部61とデータベース62を有する。変更管理部61は、データの変更に関する情報、特にデータ変更管理表63を記憶する。データベース62は、例えばHDD又はフラッシュメモリ15a、NVRAM15bに実装され、各種のデータを記憶している。すなわち、データベース62が永続記憶領域に対応する。以下、データベース62をデータベース(永続記憶領域)62と記載する。
なお、データは、コンポーネント40が使用するデータであり、内容は多様である。データベース(永続記憶領域)62のデータは、コンポーネント40が直接更新することで変更が生じる場合と、RAM12からデータを書き戻すことで変更が生じる場合がある。本実施形態では、主に後者によるデータ変更があっても、RAM12とデータベース(永続記憶領域)62の齟齬を防止することができる。
コンポーネント40が使用するデータ及びその変更については次述するが、データは、例えば、ユーザ情報のインデックス、ハードウェアの制御用のパラメータ、カウンタ、ログ等である。
〔スナップショットを生成する条件〕
続いて、本実施形態のデジタル複合機100の特徴である、スナップショットを生成する条件について説明する。スナップショット保存部58は、次のポリシーに従い、スナップショットを生成するか否かを決定する。スナップショットを生成するポリシーと生成しないポリシーの両方を満たすデータの変更については、いずれかに分類するよう予め定めておけばよい。
・変更に伴いデータベース(永続記憶領域)62を更新するためのデータサイズが大きく、又は、変更に伴う更新頻度が小さい変更に対してはスナップショットを生成する。
・変更に伴いデータベース(永続記憶領域)62を更新するためのデータサイズが小さいか、又は、変更に伴う更新頻度が大きい変更に対してはスナップショットを生成しない。
生成する例1:ユーザ情報のインデックスをRAM12に読み出すコンポーネント40に変更があった場合。このようなデータ管理系のコンポーネント40では、検索速度を向上させるために、ユーザ情報をRAM12にキャッシュすることが多い。登録可能なユーザ数は10000件といった単位になるため、キャッシュされたデータは非常に大きい。また、ユーザ情報の変更は、部署変更や人員追加などがあった場合に限られるので、変更の頻度は月に数回レベルと小さい。ユーザの追加・削除が行われた際にはユーザ情報の変更が必要となるが、起動時にユーザ情報を読み直すには多くの処理時間を要する。
生成する例2:プロッタ27やスキャナ28などのエンジン制御用の大量のパラメータを保持しているコンポーネント40に変更があった場合。「省エネ」状態になるとハードウェアリソースの電源を切るため、「省エネ」状態から復帰する際には必ずパラメータの初期化が必要である。このパラメータ数は100を超え、これら全てを毎回データベース(永続記憶領域)62から読み出すと時間がかかるため、RAM12にキャッシュすることが多い。なお、このパラメータについても変更頻度は大きくない。
生成しない例1:デジタル複合機100は、1枚印刷が完了するごとに複数のカウンタをカウントアップしていく必要がある。カウンタはサイズが小さく、更新頻度の高いデータである。スナップショット保存の頻度を減らすことができるので、フラッシュメモリの寿命を延ばすことができる。
生成しない例2:操作系のログや、デバッグ用途のログは、1回のジョブの中でもかなりのデータ量が記録される。通常、ログは永続記憶領域に記録されるが、デジタル複合機100の性能が低下することを抑制するため、RAM12にキャッシュすることが多い。この場合、RAM12にキャッシュされたログ(データ)は、「省エネ」状態に移行する際に(スナップショット保存前に)、デジタル複合機100が、必ず永続記憶領域に書き出す。すなわち、RAM12のログは永続記憶領域に書き込み済みとなり、スナップショット起動した際にはRAM12にログはないことになる。こうすることで、スナップショットを生成しなくても、ログの記録が漏れることを防止できる。
変更管理部61には、コンポーネント40が使用するデータを管理するデータ変更管理表63が登録される。図10は、変更管理部61が参照するデータ変更管理表63の一例を示す。図10にはコンポーネント40のコンポーネントID、コンポーネント40が更新するデータのデータID(そのコンポーネント40が読み直すべきデータを特定するための識別子)、保管場所(HDD/NVRAM/フラッシュメモリなどの不揮発メモリの区別や、データベース(永続記憶領域)62/XMLファイルなどファイル形式の区別)、データのサイズが登録されている。したがって、変更管理部61は各データIDのファイルが更新されることで、変更を検出することができる。なお、保管場所が永続記憶領域(すなわちデータベース62)となる。
コンポーネント40は、自ら変更したデータに関して(又は、データベース(永続記憶領域)62より受けた変更通知に応じて)、そのデータをRAM12にキャッシュしているためスナップショット起動時に読み直しが必要となるかどうかを判断する(キャッシュしていないデータは読み直し不要である)。コンポーネント40は、読み直しが必要なデータを変更すると、変更管理部61に対して、変更データの登録を依頼する。変更管理部61は、図10のデータ変更管理表63を生成する。
変更管理部61は検出したコンポーネント40の変更の通知をシステム状態制御部51に通知する。システム状態制御部51は、スナップショットを生成して保存するか否かを判定する。コンポーネント40がデータを変更するタイミングと、スナップショットを生成するタイミングは異なることが多いので、システム状態制御部51はデータ変更フラグ57を利用する。
このため、システム状態制御部51は、不揮発性の補助記憶装置(NVRAM、HDD、フラッシュメモリなど)にデータ変更の有無を記憶する領域(データ変更フラグ57やデータ変更フラグ57用のファイルを記憶する領域)を有する。フラグの初期値はオフである(オフ:データの変更なし、オン:データの変更有り)。システム状態制御部51は変更管理部61からの通知を受け取ると、このフラグをオンにする。無条件にオンにするのではなく、図10のデータ変更管理表63に登録されたデータの変更を参照して、条件を満たす場合にデータ変更フラグ57をオンにするようにしてもよい。この条件は、ポリシーに従い定められるので、例えばデータのサイズの合計が閾値より大きい、又は、所定期間の更新頻度が閾値未満等が条件となる。データベース(永続記憶領域)62に変更があった場合には、スナップショットを生成することができるので、起動後にデータベース(永続記憶領域)62からデータを読み直す頻度を低減でき、起動時間が削減できる。
そして、システム状態制御部51は、「省エネ」状態への移行時に、データ変更フラグ57を参照する(変更管理部61へ問い合わせてもよい)。データ変更フラグ57がオンの場合、システム状態制御部51は、スナップショット制御部52にスナップショットの生成を要求する。なお、システム状態制御部51は、スナップショットの生成を要求すると、又は、スナップショット保存部58から生成した旨の通知を受けると、データ変更フラグ57をオフにリセットする。
〔スナップショットを生成する条件の別の例1〕
図11は、コンポーネント40の追加、削除、更新によるスナップショットの生成を模式的に説明する図の一例である。RAM12のデータの変更だけでなく、コンポーネント40そのものがインストール又はアンインストールされる場合がある。例えば、アンインストールしたコンポーネント40のメモリイメージがスナップショットに含まれたままだと、HDD又はフラッシュメモリ15aからはアプリケーション41の実行に必要なプログラムやデータが削除されているにも関わらず、起動時にスナップショットがRAM12に展開されてしまう。すなわち、アンインストールしたはずのアプリケーション41が起動している状態となり、ユーザに違和感を与えたり、システムの不具合の原因となる。
このような不都合を避けるために、ソフトウェア構成に変更が発生した場合、スナップショット保存部58は必ずスナップショットを生成して保存する。具体的には、上記のコンポーネント登録部56が、コンポーネント40の追加/削除/更新を検出して、レジストリや設定ファイルに記録するので、コンポーネント登録部56はデータ管理部53に追加/削除/更新の変更を管理するよう要求する。なお、コンポーネント40の追加/削除/更新にはバージョンアップも含まれる。スナップショットを生成することで、コンポーネント40が追加、削除又は更新されても、ハイバネーションを利用する限り起動時間は短いままである。
〔スナップショットを生成する条件の別の例2〕
これまでは、コンポーネント(ソフトウェア)40の変更を例に説明したが、ハード的な変更が生じてもスナップショットを生成することが好ましい場合がある。図12は、ハードウェアの追加、削除、更新によるスナップショットの生成を模式的に説明する図の一例である。デジタル複合機100の電源をオフにしている間に、給紙トレイが取り外されたり、ユーザが新たに購入したフィニッシャが接続されるようなケースがある。
デジタル複合機100が、こうした構成情報もソフトウェアがRAM12にキャッシュしている場合がある。新しいハードウェアをデジタル複合機100に接続した後、スナップショットを展開すると、RAM12の内容とハードウェアの構成の間に矛盾が生じる。
また、例えばユーザインターフェイスに表示されるコンポーネント40においては、スナップショットに構成変更前の表示内容が保持されている。トナーや用紙などのサプライ残量に関しても同様に、コンポーネント40がRAM12にキャッシュしたり、ユーザインターフェイス上にアイコン表示を行っていたりする。
このようなハードウェア情報に関しては、原則的にデジタル複合機100の起動時に更新すべきものである。ハードウェアの構成に関しては、変更される頻度は少ないため、起動ごとに関連する全てのキャッシュを作り直すのではなく、構成情報に変更があった場合にのみスナップショット保存部58がスナップショットを生成する。
システム状態制御部51は、ハードウェアの構成の更新を検出できるので、起動時に、図12に示すように、スナップショットの内容とハードウェア構成の違いをチェックする。違いがあれば、システム状態制御部51はスナップショット保存部58にスナップショットを生成するよう要求する。これにより、スナップショットが生成される。また、起動時間を短縮することができる。
一方、ハード的な変更が微少であれば、スナップショットを生成する必要性は低い。図13は、ハードウェアの追加、削除、更新によるスナップショットの生成を模式的に説明する図の一例である。図12と図13は、スナップショット展開部59がスナップショットを展開し、システム状態制御部51がハードウェア構成をチェックするところまでは同じだが、図13では、チェックの結果、差異が小さければ、スナップショット保存部58はスナップショットを生成しない。例えば、用紙トレイの用紙種別が変更されていた場合、機器状態の再設定で簡単に補正できるので(RAM12に記憶されている用紙種別を修正すればよい。)、ハイバネーションイメージの再作成までは必要ない。
また、サプライ残量は、時々刻々と変化していくものであるため、サプライ残量を正確にスナップショットに反映するためには、スナップショットの生成頻度が大きくなってしまう。したがって、サプライ残量が変更されてもスナップショットは生成せず、起動ごとに用紙トレイ等のハードウェアから読み直すことが好ましい。
同様に、ユーザインターフェイスのアイコンでは、残量のある範囲に対して同一のアイコンが割り当てられるので(例えば、25%ごとに目盛りが増える)、サプライ残量が変更されてもスナップショットは生成しない。この場合、アイコン変更のタイミングでスナップショットを生成する。すなわち、スナップショット保存部58は、ハードウェア構成の変化がRAM12のデータに変更を生じさせた場合にのみスナップショットを生成できる。
このような、アイコンの変更があった場合、RAM12に変更が生じるので変更管理表63にデータの変更が記録される。したがって、アイコン変更のタイミングは、変更管理部61からシステム状態制御部51が通知を受けることで検出できる。
図14は、スナップショット制御部52が、スナップショットを生成して保存する手順を示すフローチャート図の一例である。図14のフローチャート図は、例えば、デジタル複合機100が「省エネ」状態に遷移する条件が成立するとスタートする。「省エネ」状態への遷移を利用することで、スナップショット生成のためにシステム実行を中断してユーザを待たせてしまうことを防ぐことができる。また、データ変更が連続して行われるケースにおいて、スナップショット生成の回数が増加することを防ぐことができる。
まず、システム状態制御部(状態管理部54)51は、「省エネ」状態への移行時に、データ変更フラグ57を参照する(S10)。
データ変更フラグ57がオフの場合(S20のNo)、変更に伴いデータベース(永続記憶領域)62を更新するためのデータサイズが小さいか、又は、更新頻度が大きい変更が生じたことになるので、図14の処理はそのまま終了する。
データ変更フラグ57がオンの場合(S20のYes)、変更に伴いデータベース(永続記憶領域)62を更新するためのデータサイズが大きく、又は、更新頻度が小さい変更が生じたことになるので、システム状態制御部51は、デジタル複合機100を「スナップショット生成」状態に遷移させる(S30)。
スナップショット保存部58は、システム状態制御部51からスナップショットの生成の要求を受け、スナップショットを生成しHDD又はフラッシュメモリ15aに記憶する(S40)。そして、システム状態制御部51は、スナップショット保存部58からスナップショットを生成した旨の通知を受けると、データ変更フラグ57をオフにリセットする(S50)。
そして、システム状態制御部51は、デジタル複合機100を「省エネ」状態に遷移させる(S60)。以上の処理により、デジタル複合機100は、変更に伴いデータベース(永続記憶領域)62を更新するためのデータサイズが大きく、又は、変更に伴う更新頻度が小さい変更に対してのみスナップショットを生成することができる。
図15は、スナップショット展開部59が、スナップショットを展開する手順を示すフローチャート図の一例である。図15のフローチャート図は、例えば、主電源スイッチがオンになるとスタートする。
主電源スイッチがオンになると、システム状態制御部51がデジタル複合機100を「スナップショット起動中」状態に遷移させる(S110)。そして、システム状態制御部51(状態管理部54)は、起動時にデータ変更フラグ57を参照する(S120)。
データ変更フラグ57は初期状態が「オフ」であり、また、スナップショットが生成されると「オフ」になる。このため、データ変更フラグ57が「オン」の場合(S130のYes)、スナップショット保存部58がスナップショットを生成すべきであったのに、生成がされないまま主電源が切られたことになる。すなわち、ユーザが性急に主電源スイッチをオフにしたり、何らかの不具合が生じたことが考えられる。また、スナップショットが古いため、データの変更が反映されていないことになる。
そこで、システム状態制御部51は、状態遷移をコンポーネント40に通知すると共に、全てのデータをデータベース(永続記憶領域)62から読み直すようにコンポーネント40に通知する(S140)。なお、この通知は、図9のステップS13に含まれることになる。全てのデータとは、変更のあったデータはもちろん、コンポーネントが利用する全てのデータである。
ついで、コンポーネント40は、データベース(永続記憶領域)62から全てのデータを読み直す(S150)。何らかの不具合が生じても通常起動よりは高速に起動することができる。
また、システム状態制御部51は、「スタンバイ」状態への遷移条件が成立するとデジタル複合機100を「スタンバイ」状態に遷移させる(S160)。なお、起動後すぐに自動的に「省エネ」状態へ遷移させて、スナップショット生成を行うようにしてもよい。確実にスナップショットを生成することができる。
なお、スナップショットが生成がされないまま主電源が切られた場合(すなわち、データ変更フラグ57がオンの場合)、スナップショット起動ではなく、通常起動するようにしてもよい。特に、ソフトウェア構成の変更があった場合、単純なデータベースの読み直しだけでは正常な状態にすることができないため、複雑な処理が必要になる。そのため、このような条件でのスナップショット生成が実行されなかったことを示すフラグを別に設けて、そのフラグが有効になっている場合には通常起動するようにしてもよい。
ステップS130に戻り、データ変更フラグ57が「オフ」の場合(S130のNo)、スナップショット保存部58がスナップショットを生成したことを意味する。この場合、スナップショットを展開することで、更新すべきデータはRAM12に読み出されたことになる。したがって、システム状態制御部51は状態遷移をコンポーネント40に通知するだけでよい(S170)。なお、この通知は、図9のステップS13に含まれることになる。
一方、スナップショットはデータベース(永続記憶領域)62のデータが更新されても生成されない場合があるので、コンポーネント40はそのデータをデータベース(永続記憶領域)62からRAM12に読み直す(S180)。読み出すべきデータは、スナップショットを生成しない変更があったデータであるので、コンポーネント40は図10のデータ変更管理表63を参照し、登録されているデータIDのデータ(スナップショットが生成されないデータ)を読み直す。
以上の処理により、コンポーネント40は、スナップショットが生成されていないデータのみをデータベース(永続記憶領域)62から読み直せばよいことになるので、一般的なPCのハイバネーションより時間はかかっても、短い起動時間でデジタル複合機100を起動できる。フラッシュメモリを利用した場合も、ポリシーにより定められたデータの変更があった場合にのみスナップショットを保存するので、フラッシュメモリの耐久性に影響を及ぼすことを低減できる。
〔データ変更管理表63〕
図16はデータ変更管理表63への登録手順を説明するシーケンス図の一例である。
コンポーネント40は、プログラムの実行によりデータベース(永続記憶領域)62のデータを変更する(S210)。変更の際、コンポーネント40は、変更管理部61に変更したデータを通知する(S220)。登録するのは、RAM12にデータがキャッシュされているデータの変更のみである。データがキャッシュされるか否かを、コンポーネント40が指定できる場合は、コンポーネント40にとって既知である。既知でない場合、コンポーネント40は例えばOS44に問い合わせる。通知する情報は、図10に示したとおりである。
変更管理部61は、コンポーネント40から通知されたデータの変更に関する情報をデータ変更管理表63に登録する(S230)。
また、データベース(永続記憶領域)62は、変更のあったデータを、そのデータを変更したコンポーネント40以外のコンポーネント40に通知する(S240)。この通知が必要なのは、他のコンポーネント40においても、変更されたデータをキャッシュしている場合があるからである。
データベース(永続記憶領域)62から通知を受けたコンポーネント40は、変更したデータを変更管理部61に通知する(S250)。登録するのは、RAM12にデータがキャッシュされているデータの変更のみである。
変更管理部61は、コンポーネント40から通知されたデータの変更に関する情報をデータ変更管理表63に登録する(S260)。
〔スナップショットの生成の変形例〕
図14では、システム状態制御部51がデータ変更フラグ57を参照して、スナップショットを生成するか否かを判定する手順を説明したが、データ変更フラグ57を参照することなく、スナップショットを生成するか否かを判定することができる。
図17は、システム状態制御部51がスナップショットを生成して保存するか否かを判定する手順を示すフローチャート図の一例を示す。図17のフローチャート図は、例えば、デジタル複合機100が「省エネ」状態に遷移する条件が成立するとスタートする。
まず、システム状態制御部(状態管理部54)51は、「省エネ」状態への移行時に、データ変更管理表63を参照する(S310)。そして、データID毎にデータサイズを読み出す。
システム状態制御部51は、データサイズの合計と閾値を比較し、データサイズの合計が閾値を超えているか否かを判定する(S320)。データサイズの合計は、変更されたデータの大きさを示すので、スナップショットを生成するか否かを判定する指標となる。サイズを指標とすることで、RAM12にデータを読み出す時間を一定時間に抑えられ、起動時間も一定時間を超えて増加することをなくすことができる。
データサイズの合計が閾値以下の場合(S320のNo)、スナップショットを生成する必要はないので図17の処理はそのまま終了する。
データサイズの合計が閾値を超えている場合(S320のYes)、スナップショットを生成する必要があるので、システム状態制御部51はデジタル複合機100を「スナップショット生成」状態に遷移させる(S330)。システム状態制御部51はスナップショット制御部52にスナップショットの生成を要求する。
スナップショット保存部58は、スナップショットを生成しHDD又はフラッシュメモリ15aに記憶させる(S340)。スナップショットを生成するとデータ変更管理表63は不要になるので、スナップショット保存部58は、スナップショットを生成すると、変更管理部61にデータ変更管理表63をクリアするよう要求する(S350)。
そして、システム状態制御部51は、スナップショット保存部58から生成した旨の通知を受けると、デジタル複合機100を「省エネ」状態に遷移させる(S360)。
以上の処理により、スナップショット保存部58は、データ変更フラグ57を用いなくても、スナップショットを生成することができる。
なお、ステップS320において、スナップショット生成の判断において、単純にデータサイズの合計を閾値と比較するのではなく、保管場所に応じた重み(係数)を掛け合わせた上で合計してもよい。この係数には、例えば、読み出し時間(データ形式の構文解析を含む)に比例し、記憶装置の書き換え可能回数に比例する値を使うとよい。読み出し時間が長いと起動時間が長くなるので重み付けを大きくすることで、スナップショットを生成しやすくなり、記憶装置の書き換え可能回数が小さいと書き換えが耐久性に与える影響が大きいので、重み付けを小さくすることで、スナップショットを生成しにくくすることができる。
同様に、データ変更フラグ57を用いずにデジタル複合機100を起動させる手順を図18のフローチャート図を用いて説明する。
図18は、デジタル複合機100が、データベース(永続記憶領域)62からキャッシュを読み直すか否かを判定する手順を示すフローチャート図の一例である。図18のフローチャート図は、例えば、主電源スイッチがオンになるとスタートする。
主電源スイッチがオンになると、システム状態制御部51はデジタル複合機100を「スナップショット起動」状態に遷移させる。また、これまで説明したように、システム状態制御部51は、コンポーネント40に、状態遷移を通知する。
システム状態制御部51から通知を受けた各コンポーネント40は、変更管理部61に、そのコンポーネント40がRAM12にキャッシュするデータに対する変更が登録されているかどうかを問い合わせる。問い合わせを受けて、変更管理部61はデータ変更管理表63を参照し、データ変更管理表63における登録有無を調べてその結果をコンポーネント40に返す(S410)。
各コンポーネント40は変更が登録されていた場合のみ(S420のYes)、データベース(永続記憶領域)62からデータを読み直す。データ変更管理表63は、スナップショットが生成されるとクリアされるので(図17のS350)、変更管理部61がデータ変更管理表63を参照できるということは、スナップショットが生成されていない場合である。このため、データ変更管理表63にデータの変更が登録されている場合(S420のYes)、スナップショットを展開しても変更が反映されないので、コンポーネント40は変更のあったデータをデータベース(永続記憶領域)62から読み直す(S430)。データ変更管理表63がクリアされている場合(S420のNo)、スナップショットを展開することで変更が反映されたことになるので、コンポーネント40は変更のあったデータをデータベース(永続記憶領域)62から読み直す必要がない。
なお、図18では、変更が発生したか否かをデータ変更管理表63により判定したが、例えば変更管理部61が、起動時にキャッシュしているデータのチェックサムと、データベース(永続記憶領域)62のチェックサムを比較することで、変更の有無を判別するようにしてもよい。
〔データベース(永続記憶領域)62の記録フォーマット〕
これまで、データベース(永続記憶領域)62の記録フォーマットについて言及していなかったが、データベース(永続記憶領域)62のデータが、汎用のデータベース管理システム(DBMS)で管理されていたり、XMLファイル等の構造化言語で記述されている場合、コンポーネント40がデータベース(永続記憶領域)62からデータを読み出すには多くの時間を要する。これは、データベース(永続記憶領域)62のqueryやXMLファイルの構文解析のためである。
しかし、起動時間を短縮するには、データベース(永続記憶領域)62からのデータの読み直し時間を短縮する必要がある。そこで、データが変更された際に、より効率的に読み出し可能な別形式でHDD又はフラッシュメモリ15aにデータを保存しておくとよい。例えば、RAM12の内容をそのままバイナリ形式で保存する(いわゆるメモリダンプする)。Java言語で記述されたアプリケーション41であれば、オブジェクト直列化(オブジェクトとそこから参照されているオブジェクトを、バイトストリームにコード化する)により保存してもよい。
〔RAM12以外のイメージ(スナップショット)の生成〕
また、ハイバネーションにより生成されるスナップショットは、揮発性のメモリであるRAM12の内容であることが一般的であるが、RAM12以外の内容からスナップショットを生成してもよい。
図19は、NVRAM15bの内容を含むスナップショットの一例を示す図である。例えば、コンポーネント40の追加など、スナップショットを生成する条件が成立すると、スナップショット保存部58は、NVRAM15bの内容をRAM12にコピーする。そして、スナップショット保存部58は、NVRAM15bの内容がコピーされたRAM12からスナップショットを生成する。こうすることで、NVRAM15bの内容もスナップショットに含むことができる。
また、HDD又はフラッシュメモリ15aの内容を含むスナップショットを生成してもよい。図20は、HDD又はフラッシュメモリ15aの内容を含むスナップショットの一例を示す図である。HDD又はフラッシュメモリ15aの容量が増強されれば、それまでRAM12を作業メモリにしていたコンポーネント40は、HDD又はフラッシュメモリ15aにデータを移動して又は作業メモリを大きくしてプログラムを実行することができる。この場合、HDD又はフラッシュメモリ15aにもコンポーネント40のデータが存在することになるので、スナップショット保存部58はRAM12だけでなくHDD又はフラッシュメモリ15aの一部からスナップショットを生成する。HDD又はフラッシュメモリ15aの全てをスナップショットにすることは困難なので、スナップショット保存部58はコンポーネント40からHDD又はフラッシュメモリ15aのうち使用しているアドレスを検出する。
以上説明したように、スナップショットを生成する頻度を制限することで、フラッシュメモリの耐久性を延ばすことができる。また、スナップショットを生成せずにデジタル複合機100の電源をオフにしても、起動時に、コンポーネント40が変更のあったデータのみをデータベース(永続記憶領域)62から読み出すので、起動時間を短縮することができる。また、RAM12とデータベース(永続記憶領域)62の矛盾を解消できる。
12 RAM
12a MEM−P
12b MEM−C
15a HDD or フラッシュメモリ
15b NVRAM
40 コンポーネント
41 アプリケーション
42 コントロールサービス
51 システム状態制御部
52 スナップショット制御部
53 データ管理部
57 データ変更フラグ
61 データ変更管理表
100 デジタル複合機
特開2002−324012号公報

Claims (17)

  1. 揮発性の主記憶部と、
    不揮発性の第1の補助記憶部と、
    第2のデータを保存する不揮発性の第2の補助記憶部と、
    前記第2のデータを前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出すデータ処理手段と、
    前記主記憶部に読み出された前記第2のデータを含む、前記主記憶部に記憶されている第1のデータを所定のタイミングで前記第1の補助記憶部に記憶する記憶手段と、
    前記第1の補助記憶部に記憶された前記第1のデータを主記憶部に展開する展開手段と、を有し、
    前記展開手段が前記第1のデータを前記主記憶部に展開した後、前記データ処理手段が、前記記憶手段により前記第1のデータが前記第1の補助記憶部に記憶された後に変更された前記第2のデータを前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出す、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記データ処理手段は、前記記憶手段が第1のデータを第1の補助記憶部に記憶した後、主記憶部で変更されてない前記第2のデータは第2の補助記憶部から読み出さない、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記データ処理手段が、主記憶部に読み出されたデータに生じさせた変更を記録する変更記録手段を有し、
    前記記憶手段は、主記憶部に読み出したデータに変更があった場合に、主記憶部に記憶された第1のデータを第1の補助記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記記憶手段は、主記憶部に読み出したデータに変更があった場合でも、データの変更の頻度が所定値以上である場合、主記憶部に記憶された第1のデータを第1の補助記憶部に記憶しない、
    ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記記憶手段が、第1のデータを第1の補助記憶部に記憶することなく、当該情報処理装置の電源がオフにされた場合、
    前記データ処理手段は、第2の補助記憶部に記憶された前記第2のデータを主記憶部に読み出す、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の情報処理装置。
  6. 前記変更記録手段は、第1のデータを第1の補助記憶部に記憶した後に生じた、主記憶部の前記第2のデータの変更を、データ変更管理表に記録する、
    ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  7. 前記変更記録手段は、主記憶部で変更された前記第2のデータのデータサイズを前記データ変更管理表に記録し、
    前記記憶手段は、データサイズが閾値を超えた場合に、主記憶部に記憶された第1のデータを第1の補助記憶部に記憶する、
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 当該情報処理装置を省エネ状態に遷移させる状態管理手段を有し、
    前記記憶手段は、前記状態管理手段が当該情報処理装置を省エネ状態に遷移させるタイミングで、主記憶部に記憶された第1のデータを第1の補助記憶部に記憶するか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の情報処理装置。
  9. 前記状態管理手段は、省エネ状態に遷移することを前記データ処理手段に通知し、
    前記データ処理手段は、通知を受けて所定の後処理を実行し、
    前記状態管理手段は、当該情報処理装置が起動してスナップショットを展開する起動状態に遷移することを前記データ処理手段に通知し、
    前記データ処理手段は、通知を受けて初期化処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
  10. 前記変更記録手段は、前記データ処理手段の追加、削除、更新又はバージョンアップを記録し、
    前記記憶手段は、前記データ処理手段の追加、削除、更新又はバージョンアップが検出された場合に、主記憶部に記憶された第1のデータを第1の補助記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項3〜7いずれか1項記載の情報処理装置。
  11. 前記変更記録手段は、主記憶部で変更された第2のデータをメモリダンプして第2の補助記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項3〜7いずれか1項記載の情報処理装置。
  12. 前記状態管理手段は、当該情報処理装置の起動の後、第1の補助記憶部から主記憶部に展開されたに第1のデータとハードウェア構成を比較し、
    ハードウェア構成が変化していた場合、前記記憶手段は、現在のハードウェア構成を反映した第1のデータを第1の補助記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項9項記載の情報処理装置。
  13. 前記記憶手段は、ハードウェア構成が変化していた場合でも、ハードウェア構成の変化が主記憶部の前記第2のデータに変更を生じさせた場合にのみ、第1のデータを第1の補助記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項12記載の情報処理装置。
  14. 請求項1〜13いずれか1項に記載の情報処理装置と、
    原稿を光学的に読み取るスキャナ装置と
    用紙に画像を形成するプロッタと、
    を有する画像形成装置。
  15. 第2のデータを不揮発性の第2の補助記憶部に保存し、揮発性の主記憶部に記憶された第1のデータを不揮発性の第1の補助記憶部に記憶し、第1のデータを主記憶部に復帰させるデータ復帰方法であって、
    データ処理手段が、前記第2のデータを前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出すステップと、
    記憶手段が、前記主記憶部に読み出された前記第2のデータを含む、前記主記憶部に記憶されている第1のデータを所定のタイミングで前記第1の補助記憶部に記憶するステップと、
    展開手段が、前記第1の補助記憶部に記憶された前記第1のデータを主記憶部に展開するステップと、
    前記展開手段が前記第1のデータを前記主記憶部に展開した後、前記データ処理手段が、前記記憶手段により前記第1のデータが前記第1の補助記憶部に記憶された後に変更された前記第2のデータを、前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出すステップと、
    を有することを特徴とするデータ復帰方法。
  16. コンピュータに、
    第2のデータを不揮発性の第2の補助記憶部に保存させ、揮発性の主記憶部に記憶された第1のデータを不揮発性の第1の補助記憶部に記憶させ、第1のデータを主記憶部に復帰させるプログラムであって、
    データ処理手段が、前記第2のデータを前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出すステップと、
    記憶手段が、前記主記憶部に読み出された前記第2のデータを含む、前記主記憶部に記憶されている第1のデータを所定のタイミングで前記第1の補助記憶部に記憶するステップと、
    展開手段が、前記第1の補助記憶部に記憶された前記第1のデータを主記憶部に展開するステップと、
    前記展開手段が前記第1のデータを前記主記憶部に展開した後、前記データ処理手段が、前記記憶手段により前記第1のデータが前記第1の補助記憶部に記憶された後に変更された前記第2のデータを、前記第2の補助記憶部から前記主記憶部に読み出すステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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