JP6953828B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
例えば、特許文献1には、第1デバイス接続状態、ハイバネーションイメージを記憶した後に、画像形成装置の電源をオフして、再び電源をオンにしたときに、第2デバイス接続状態を取得して、第1デバイス接続状態と、第2デバイス接続状態とが異なる場合に、ハイバネーションイメージを使用せずに画像形成装置を起動し、第1デバイス接続状態と、第2デバイス接続状態とが同じ場合に、ハイバネーションイメージを使用して起動する画像形成装置が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、第1の起動処理中の所定の処理時点までに生成されたデータ(22)と、前記所定の処理時点後の第1の起動処理に使用されたプログラムデータ(31)とを含むイメージ(32)を第1の記憶媒体に記憶させる記憶制御手段と、前記第1の起動処理完了後に第2の起動処理を実行するとき、前記第1の記憶媒体に記憶された前記イメージ(32)に基づいて、前記所定の処理時点から起動処理を開始する起動処理制御手段と、を具備する電子機器が開示されている。
特開2014−232366号公報 特開2015−39058号公報
例えばハイバネーションの機能を利用して、自装置の状態を複製した複製データを記憶しておき、記憶した複製データを使用して高速に起動する技術が知られている。このように、記憶した自装置の複製データを用いて装置を起動する場合、例えば、自装置の状態を記憶した後にハードウェア又はソフトウェアの構成や設定が変更されると、記憶した時点の自装置の状態との不整合が生じてしまい、起動できない場合がある。このような場合に通常の起動を行うと、記憶した自装置の複製データを用いて起動する場合よりも起動時間が長くなってしまう。
本発明の目的は、自装置の状態を複製した複製データを記憶した後にハードウェア又はソフトウェアの構成に変更が生じた場合に、記憶した複製データを用いる代わりに通常起動を行う場合と比較して、起動時間を短縮することにある。
請求項に記載の発明は、複数の起動ステップからなる複数種類の起動手順に関して、当該起動手順に含まれる起動ステップ毎に、当該起動ステップが実行される前の自装置の状態を複製した複製データと当該起動ステップが実行された後の自装置の状態を複製した複製データとの差分データを記憶する記憶手段と、前記複数種類の起動手順のうちの一の起動手順で自装置を起動する場合に、当該一の起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを前記記憶手段から読み出して、自装置を当該一の起動手順で起動された状態に復元する復元手段とを備え、前記復元手段は、一の起動手順として、前記複数種類の起動手順の中から、自装置の構成を基に特定される起動手順を選択し、選択した当該起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを前記記憶手段から読み出して、自装置を当該起動手順で起動された状態に復元することを特徴とする情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記復元手段は、選択した前記起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを、当該起動手順において予め定められた実行順序で前記記憶手段から読み出して、自装置を当該起動手順で起動された状態に復元することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、コンピュータに、複数の起動ステップからなる複数種類の起動手順に関して、当該起動手順に含まれる起動ステップ毎に存在し、当該起動ステップが実行される前の自装置の状態を複製した複製データと当該起動ステップが実行された後の自装置の状態を複製した複製データとの差分である差分データの中から、当該複数種類の起動手順のうちの一の起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを選択する機能と、前記一の起動手順として、前記複数種類の起動手順の中から、自装置の構成を基に特定される起動手順を選択する機能と、選択した前記起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを用いて、自装置を当該起動手順で起動された状態に復元する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項記載の発明によれば、自装置の構成を基に特定される起動手順で起動するとともに、起動時間を短縮することができる。
請求項記載の発明によれば、より確実に、自装置の構成を基に特定される起動手順で起動することができる。
請求項記載の発明によれば、自装置の構成を基に特定される起動手順で起動するとともに、起動時間を短縮することができる機能を、コンピュータにより実現できる。
本実施の形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 (a)、(b)は、起動ステップ管理ツリーの一例を示す図である。 イメージ管理テーブルの一例を示す図である。 (a)〜(c)は、画像処理装置を起動させる処理の具体例を説明するための図である。 画像処理装置を起動させる処理手順の一例を示したフローチャートである。 本実施の形態を適用可能なコンピュータのハードウェア構成例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像処理装置のハードウェア構成>
まず、本実施の形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。本実施の形態に係る画像処理装置100は、例えば、画像読み取り機能(スキャン機能)、印刷機能(プリント機能)、複写機能(コピー機能)及びファクシミリ機能等の各種の画像処理機能を備えた、いわゆる複合機である。なお、本実施の形態において、画像処理装置100は、情報処理装置の一例として用いられる。
図示するように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、制御部110と、HDD(Hard Disk Drive)120と、操作パネル130と、画像読取部140と、画像形成部150と、通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)160とを備える。なお、これらの各機能部はバス170に接続されており、このバス170を介してデータの授受を行う。
制御部110は、画像処理装置100の各部の動作を制御する。この制御部110は、CPU(Central Processing Unit)110a、RAM(Random Access Memory)110b、ROM(Read Only Memory)110cにより構成される。
CPU110aは、ROM110c等に記憶された各種プログラムをRAM110bにロードして実行することにより、画像処理装置100における各機能を実現する。RAM110bは、CPU110aの作業用メモリ等として用いられるメモリ(記憶部)である。ROM110cは、CPU110aが実行する各種プログラム等を記憶するメモリ(記憶部)である。
HDD120は、各種データを記憶する記憶部である。HDD120には、例えば、画像読取部140の画像読み取りによって生成された画像データや、通信I/F160によって外部から受信した画像データ等が記憶される。また、HDD120は、画像処理装置100を起動した状態(起動後の状態)に復元するためのイメージデータを記憶する。このイメージデータは、いわゆるハイバネーション起動に用いられるデータである。イメージデータの詳細については、後述する。
操作パネル130は、各種の情報を表示するとともに、ユーザからの操作を受け付ける。この操作パネル130は、液晶ディスプレイ等で構成された表示パネル、表示パネルの上に配置され、ユーザによりタッチされた位置を検出するタッチパネル、ユーザにより押下される物理キー等から構成される。そして、操作パネル130は、例えば、画像処理装置100の操作画面等の各種画面を表示パネルに表示したり、タッチパネル及び物理キーによりユーザからの操作を受け付けたりする。
画像読取部140は、原稿台上にセットされた用紙等の記録材に形成されている画像を読み取って、読み取った画像を示す画像情報(画像データ)を生成する。ここで、画像読取部140は、例えばスキャナーであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
画像形成部150は、用紙等の記録材に画像を形成する印刷機構である。ここで、画像形成部150は、例えばプリンターであり、感光体に付着させたトナーを記録材に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録材上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/F160は、不図示のネットワークを介して他の装置との間で各種データの送受信を行う通信インタフェースである。
そして、この画像処理装置100では、制御部110による制御の下、画像読取部140によってスキャン機能が実現され、画像形成部150によってプリント機能が実現され、画像読取部140及び画像形成部150によってコピー機能が実現され、画像読取部140、画像形成部150及び通信I/F160によってファクシミリ機能が実現される。
<画像処理装置の機能構成>
次に、本実施の形態に係る画像処理装置100の機能構成について説明する。本実施の形態に係る画像処理装置100には、画像処理装置100を起動する場合の起動手順として、複数の起動ステップからなる複数種類の起動手順が設けられている。そして、上述したように、HDD120には、画像処理装置100を起動した状態に復元するためのイメージデータが記憶される。ここで、イメージデータとしては、基本イメージと差分イメージとが存在する。
基本イメージは、画像処理装置100が起動された場合の予め定められた時点でのメモリ状態を保存するものであり、複数種類の起動手順に共通するものである。基本イメージとしては、例えば、画像処理装置100のOS起動直後のメモリ状態を保存するものが例示される。この場合、基本イメージは、OS起動という起動ステップに対応するイメージデータとして捉えることができる。なお、以下では、基本イメージをOS起動に対応するイメージデータとして説明するが、本実施の形態ではこのような構成に限られるものではない。
差分イメージは、画像処理装置100の起動手順に含まれる起動ステップ毎に保存される差分データである。より具体的には、差分イメージは、起動手順に含まれる起動ステップ毎に、起動ステップが実行される前の画像処理装置100の状態を複製した複製データと起動ステップが実行された後の画像処理装置100の状態を複製した複製データとの差分データである。言い換えると、差分イメージは、起動ステップが実行される前のスナップショットと起動ステップが実行された後のスナップショットとの差分データ、即ち、両スナップショットの違いに関する情報である。
そして、本実施の形態に係る画像処理装置100は、起動の際に、HDD120に保存された基本イメージ及び差分イメージを読み出して起動するように構成される。言い換えると、画像処理装置100は、保存された基本イメージ及び差分イメージによりハイバネーション起動を行うように構成される。
なお、基本イメージ及び差分イメージについては、例えば、ユーザが複数種類の起動手順を順番に選択し、画像処理装置100を複数種類の起動手順で起動させることにより作成され、HDD120に記憶される。
図2は、本実施の形態に係る画像処理装置100の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係る画像処理装置100は、ハードウェア構成管理部101、ソフトウェア構成管理部102、起動ステップ管理部103、起動ステップ特定部104、イメージ構成管理部105、イメージ選択部106、イメージ展開部107を備える。
ハードウェア構成管理部101は、画像処理装置100に接続されているデバイスの有無や画像処理装置100に接続されているストレージの容量など、画像処理装置100のハードウェア構成に関する情報を管理する。例えば、画像処理装置100に新たに認証機器が搭載された場合、ハードウェア構成管理部101は、搭載された認証機器の情報を新たに取得する。ここで、ハードウェア構成管理部101は、ユーザの操作を介さずに自動的に認証機器の情報を取得してもよいし、ユーザが認証機器の情報を登録してもよい。
ソフトウェア構成管理部102は、画像処理装置100が有するソフトウェアの情報や、画像処理装置100が起動する際の起動モードに関する情報を管理する。例えば、画像処理装置100にインストールされたソフトウェアの設定が変更された場合、ソフトウェア構成管理部102は、設定変更されたソフトウェアの情報を新たに取得する。ここで、ソフトウェア構成管理部102は、ユーザの操作を介さずに自動的に設定変更されたソフトウェアの情報を取得してもよいし、ユーザがソフトウェアの情報を登録してもよい。
起動ステップ管理部103は、画像処理装置100を起動する際に実行される起動ステップを管理するためのツリー(以下、「起動ステップ管理ツリー」と称する)を保持する。より具体的には、起動ステップ管理ツリーには、ハードウェア構成、ソフトウェア構成、及び起動モード等の情報と起動ステップとが予め対応付けられている。起動ステップ管理ツリーの詳細については、後述する。
起動ステップ特定部104は、画像処理装置100を起動する際の起動ステップを特定する。ここで、起動ステップ特定部104は、起動ステップ管理部103が管理する起動ステップ管理ツリーを参照し、ハードウェア構成管理部101が管理する情報及びソフトウェア構成管理部102が管理する情報を基に、起動の際に実行される起動手順、その起動手順に含まれる起動ステップを特定する。言い換えると、起動ステップ特定部104は、起動ステップ管理部103が管理する起動ステップ管理ツリーを参照し、画像処理装置100の現状のハードウェア構成、ソフトウェア構成、設定中の起動モード等に対応する起動手順、その起動手順に含まれる起動ステップを特定する。
イメージ構成管理部105は、基本イメージ及び差分イメージを管理するためのテーブル(以下、「イメージ管理テーブル」と称する)を保持する。より具体的には、イメージ管理テーブルには、画像処理装置100を起動する際に実行される起動ステップとイメージデータとが予め対応付けられている。例えば、OS起動という起動ステップには、基本イメージが対応付けられている。また、例えば、一のアプリケーションを初期化する起動ステップには、この起動ステップが実行される前の画像処理装置100の状態を複製した複製データとこの起動ステップが実行された後の画像処理装置100の状態を複製した複製データとの差分である差分イメージが対応付けられている。イメージ管理テーブルの詳細については、後述する。
イメージ選択部106は、起動ステップ特定部104により特定された起動ステップに対応するイメージデータを選択する。ここで、イメージ選択部106は、イメージ構成管理部105が管理するイメージ管理テーブルを参照し、起動ステップ特定部104により特定された起動ステップのそれぞれに対応するイメージデータを選択する。
イメージ展開部107は、イメージ選択部106が選択したイメージデータを、HDD120から読み出してRAM110bに展開し、画像処理装置100を起動する。言い換えると、イメージ展開部107は、イメージ選択部106が選択したイメージデータをRAM110bに展開して、画像処理装置100を起動した状態に復元する。
そして、図2に示す画像処理装置100を構成する各機能部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、画像処理装置100を図1に示したハードウェア構成にて実現した場合、例えば、ROM110cに格納されているOSのプログラムやアプリケーション・プログラムが、RAM110bに読み込まれてCPU110aに実行されることにより、ハードウェア構成管理部101、ソフトウェア構成管理部102、起動ステップ管理部103、起動ステップ特定部104、イメージ構成管理部105、イメージ選択部106、イメージ展開部107等の各機能部が実現される。また、ハードウェア構成管理部101が管理する情報、ソフトウェア構成管理部102が管理する情報、起動ステップ管理ツリー、イメージ管理テーブル等は、例えば、HDD120に記憶される。
本実施の形態では、記憶手段の一例として、HDD120が用いられる。また、復元手段、取得手段、起動手段の一例として、起動ステップ特定部104、イメージ選択部106、イメージ展開部107が用いられる。
<起動ステップ管理ツリーの説明>
次に、起動ステップ管理部103が保持する起動ステップ管理ツリーについて、詳細に説明する。図3(a)、(b)は、起動ステップ管理ツリーの一例を示す図である。
図3(a)に示す起動ステップ管理ツリーは、3つの起動モードのそれぞれについて、起動手順、起動手順に含まれる起動ステップを示している。
例えば、SW(ソフトウェア)更新モードでは、OS起動、SW更新アプリ初期化、という2つの起動ステップが実行される。即ち、画像処理装置100がSW更新モードで起動する場合には、画像処理装置100は、予め定められた実行順序として、OS起動、SW更新アプリ初期化の順番に処理を行って起動する。なお、SW更新モードは、画像処理装置100のアプリケーションを更新するためのモードである。SW更新アプリ初期化の処理では、更新対象のアプリケーションは起動されず、アプリケーション更新のための専用のアプリケーションが初期化される。
また、例えば、通常モードでは、OS起動、画像処理アプリ初期化という2つの起動ステップに加えて、UI(Type1)初期化又はUI(Type2)初期化という起動ステップが実行される。ここで、UI(Type1)初期化、UI(Type2)初期化は、ユーザからの操作を受け付ける操作パネル130のユーザインタフェースを初期化する処理である。
例えば、UI(Type1)は、簡易な表示によりユーザからの操作を受け付ける簡易モードのユーザインタフェースである。また、UI(Type2)は、複数の言語を表示してユーザからの操作を受け付ける多言語モードのユーザインタフェースである。より具体的には、例えば、画像処理装置100が通常モードで起動し、ユーザインタフェースとしてUI(Type1)を用いる設定がされている場合には、画像処理装置100は、予め定められた実行順序として、OS起動、画像処理アプリ初期化、UI(Type1)初期化の順番に処理を行って起動する。また、例えば、画像処理装置100が通常モードで起動し、ユーザインタフェースとしてUI(Type2)を用いる設定がされている場合には、画像処理装置100は、予め定められた実行順序として、OS起動、画像処理アプリ初期化、UI(Type2)初期化の順番に処理を行って起動する。
付言すると、UI(Type1)を起動する場合の起動手順と、UI(Type2)を起動する場合の起動手順とは、OS起動、画像処理アプリ初期化の起動ステップが共通している。そして、これらの共通の起動ステップが実行された後に、起動手順が分岐しており、UI(Type1)を起動する場合にはUI(Type1)初期化の処理が行われ、UI(Type2)を起動する場合にはUI(Type2)初期化の処理が行われる。
さらに、例えば、メンテナンスモードでは、OS起動、メンテナンス初期化、という2つの起動ステップが実行される。このメンテナンスモードでは、OSが起動された後、メンテナンス初期化の処理により、画像処理装置100をメンテナンスするための専用のアプリケーションが初期化される。
このように、3つの起動モードのそれぞれでは、OS起動の処理は共通しており、OS起動が行われた後に処理が分岐し、各モードに応じた処理が行われる。また、通常モードでは、OS起動、画像処理アプリ初期化が行われた後にさらに処理が分岐し、ユーザインタフェースのタイプ(設定)により、UI(Type1)初期化又はUI(Type2)初期化の処理が行われる。
ここで、図3(a)に示す起動ステップ管理ツリーは、ハードウェア構成として、画像処理装置100が認証機器を備えていない場合の例を示している。一方、図3(b)に示す起動ステップ管理ツリーは、ハードウェア構成として、画像処理装置100が認証機器を備えた場合の例を示している。
より具体的には、図3(b)に示す起動ステップ管理ツリーは、図3(a)に示す起動ステップ管理ツリーと同様に、3つの起動モードのそれぞれについて、起動手順、起動手順に含まれる起動ステップを示している。そして、画像処理装置100が認証機器を備えたことにより、通常モードでは認証アプリ初期化の処理が行われる。
例えば、通常モードでは、OS起動、画像処理アプリ初期化の処理が行われた後、UI(Type1)初期化又はUI(Type2)初期化の処理が行われる。ここで、画像処理装置100が認証機器を備えていない場合には、UI(Type1)初期化又はUI(Type2)初期化の処理が行われて、起動手順の処理は終了する。一方、画像処理装置100が認証機器を備えている場合には、UI(Type1)初期化の処理が行われた後、さらに、認証アプリ初期化1の処理が行われて、画像処理装置100が起動した状態になる。又は、UI(Type2)初期化の処理が行われた後、さらに、認証アプリ初期化2の処理が行われて、画像処理装置100が起動した状態になる。
なお、この例では、SW更新モードは、ソフトウェアを更新するためのモードであるため、認証アプリの初期化は行われない。同様に、メンテナンスモードは、画像処理装置100をメンテナンスするためのモードであり、認証アプリの初期化は行われない。
なお、本実施の形態において、起動ステップ管理部103は、起動ステップをツリー構造で管理する構成に限られるものではなく、起動ステップ管理ツリーの代わりに、例えば、起動ステップを管理するためのテーブルを保持してもよい。
<イメージ管理テーブルの説明>
次に、イメージ構成管理部105が保持するイメージ管理テーブルについて、詳細に説明ずる。図4は、イメージ管理テーブルの一例を示す図である。
図4に示すように、起動ステップのそれぞれに対して、イメージデータが対応付けられている。例えば、OS起動の処理には、基本イメージが対応付けられている。また、OS起動以外の起動ステップには、差分イメージが対応付けられている。
例えば、SW更新アプリ初期化という起動ステップには、差分イメージ(SW更新アプリ)が対応付けられている。付言すると、差分イメージ(SW更新アプリ)は、SW更新アプリ初期化の起動ステップが実行される前の画像処理装置100の状態を複製した複製データとSW更新アプリ初期化の起動ステップが実行された後の画像処理装置100の状態を複製した複製データとの差分データである。
また、図3で説明したように、UI(Type1)を起動する場合の起動手順と、UI(Type2)を起動する場合の起動手順とは、OS起動、画像処理アプリ初期化の起動ステップが共通している。そのため、基本イメージ、差分イメージ(SW更新アプリ)は、UI(Type1)を起動する場合に使用されるとともに、UI(Type2)を起動する場合にも使用される。
なお、本実施の形態において、イメージ構成管理部105は、起動ステップとイメージデータとの組み合わせをテーブル形式で管理する構成に限られるものではなく、イメージ管理テーブルの代わりに、例えば、起動ステップとイメージデータとの組み合わせを管理するためのツリーを保持してもよい。
<画像処理装置を起動する処理の具体例>
次に、本実施の形態に係る画像処理装置100を起動させる処理について、具体例を挙げて説明する。図5(a)〜(c)は、画像処理装置100を起動させる処理の具体例を説明するための図である。ここでは、図3に示す起動ステップ管理ツリー、図4に示すイメージ管理テーブルが用いられるものとして説明する。
図5(a)に示す例は、通常モードでUI(Type1)を起動させる場合の例である。ここで、通常モードでUI(Type1)を使用する場合には、図3に示すように、OS起動、画像処理アプリ初期化、UI(Type1)初期化の処理が順に行われる。ここで、イメージデータを使用せずに起動する場合には、図5(a)の通常起動の場合のように、画像処理装置100の電源がオン(ON)されると、OS起動、画像処理アプリ初期化、UI(Type1)初期化の処理が順に行われる。一方、本実施の形態では、図5(a)の高速起動のように、各起動ステップに対応するイメージデータを使用して画像処理装置100を起動する。
より具体的には、画像処理装置100の電源がオンされると、起動ステップ特定部104は、ハードウェア構成管理部101及びソフトウェア構成管理部102が管理する情報を取得する。ここで、起動ステップ特定部104は、例えば、どのようなハードウェア構成か、どのようなソフトウェアがインストールされているか、どのような起動モードが設定されているか等の情報を取得する。そして、起動ステップ特定部104は、取得した情報を基に、画像処理装置100を起動する際の起動手順、その起動手順に含まれる起動ステップを特定する。図5(a)の例では、起動ステップ特定部104は、図3に示す起動ステップ管理ツリーを参照し、通常モードでUI(Type1)を起動する起動手順、即ち、OS起動、画像処理アプリ初期化、UI(Type1)初期化の起動ステップを特定する。
次に、イメージ選択部106は、起動ステップ特定部104により特定された起動ステップに対応するイメージデータを選択する。図5(a)の例では、イメージ選択部106は、OS起動、画像処理アプリ初期化、UI(Type1)初期化に対応するイメージデータを選択する。より具体的には、イメージ選択部106は、図4に示すイメージ管理テーブルを参照し、使用するイメージデータとして、基本イメージ、差分イメージ(画像処理アプリ)、差分イメージ(UI(Type1))を選択する。
次に、イメージ展開部107は、イメージ選択部106が選択した基本イメージ、差分イメージ(画像処理アプリ)、差分イメージ(UI(Type1))を順番に、HDD120から読み出してRAM110bに展開し、画像処理装置100を起動した状態に復元する。
さらに説明すると、基本イメージをRAM110bに展開することにより、画像処理装置100は、OS起動直後の状態に復元される。次に、差分イメージ(画像処理アプリ)をRAM110bに展開することにより、画像処理装置100は、画像処理アプリ初期化の処理が実行された後の状態に復元される。次に、差分イメージ(UI(Type1))をRAM110bに展開することにより、画像処理装置100は、UI(Type1)初期化の処理が実行された後の状態に復元される。その結果、図5(a)の高速起動では、図5(a)の通常起動の場合と比較して、起動時間が短縮される。
また、図5(b)に示す例は、通常モードでUI(Type2)を起動させる場合の例である。ここで、イメージデータを使用せずに起動する場合には、図5(b)の通常起動の場合のように、画像処理装置100の電源がオンされると、OS起動、画像処理アプリ初期化、UI(Type2)初期化の処理が順に行われる。一方、本実施の形態では、図5(a)の場合と同様の処理が行われ、イメージ選択部106は、起動ステップに対応するイメージデータとして、基本イメージ、差分イメージ(画像処理アプリ)、差分イメージ(UI(Type2))を選択する。また、イメージ展開部107は、基本イメージ、差分イメージ(画像処理アプリ)、差分イメージ(UI(Type2))を順番に、HDD120から読み出してRAM110bに展開し、画像処理装置100を起動した状態に復元する。その結果、図5(b)の高速起動では、図5(b)の通常起動の場合と比較して、起動時間が短縮される。
付言すると、通常モードでUI(Type1)を起動させる場合に用いられるイメージデータと、通常モードでUI(Type2)を起動させる場合に用いられるイメージデータとは、基本イメージ、差分イメージ(画像処理アプリ)が共通する。そして、差分イメージ(画像処理アプリ)を展開した後、処理が分岐する。即ち、UI(Type1)を起動させる場合には差分イメージ(UI(Type1))が使用され、UI(Type2)を起動させる場合には差分イメージ(UI(Type2))が使用される。
さらに、図5(c)に示す例は、メンテナンスモードで画像処理装置100を起動させる場合の例である。ここで、イメージデータを使用せずに起動する場合には、図5(c)の通常起動の場合のように、画像処理装置100の電源がオンされると、OS起動、メンテナンス初期化の処理が順に行われる。一方、本実施の形態では、図5(a)の場合と同様の処理が行われ、イメージ選択部106は、起動ステップに対応するイメージデータとして、基本イメージ、差分イメージ(メンテナンス)を選択する。また、イメージ展開部107は、基本イメージ、差分イメージ(メンテナンス)を順番に、HDD120からRAM110bに展開し、画像処理装置100を起動した状態に復元する。その結果、図5(c)の高速起動では、図5(c)の通常起動の場合と比較して、起動時間が短縮される。
付言すると、通常モードで起動する場合のイメージデータと、メンテナンスモードで起動する場合のイメージデータとは、基本イメージは共通しているが、基本イメージを展開した後、処理が分岐する。即ち、通常モードで起動する場合には差分イメージ(画像処理アプリ)が使用され、メンテナンスモードで起動する場合には差分イメージ(メンテナンス)が使用される。
<イメージデータが記憶されていない場合の処理>
次に、HDD120にイメージデータが記憶されていない場合の処理について説明する。上述したように、イメージ展開部107は、起動ステップ特定部104が特定した起動ステップに対応するイメージデータを、HDD120からRAM110bに展開する。ここで、例えばHDD120の容量確保のために、イメージデータがHDD120に記憶されていない起動ステップが存在することも考えられる。
より具体的には、例えば、一の起動ステップについて、イメージデータを使用せずに起動した場合の起動時間と、イメージデータを使用して起動した場合の起動時間との差がほとんどない場合(差が一定時間以内の場合)には、HDD120の容量確保のために、一の起動ステップに対応するイメージデータをHDD120に記憶しないことが考えられる。
このように、起動ステップ特定部104が特定した起動ステップのうち、イメージデータがHDD120に記憶されていない一の起動ステップが存在する場合、イメージ展開部107は、一の起動ステップの1つ前の起動ステップまでのイメージデータを用いて、画像処理装置100を復元する。これにより、画像処理装置100は、一の起動ステップの1つ前の起動ステップまで実行された状態に復元される。そして、その後、イメージ展開部107は、イメージデータを用いずに、イメージデータが記憶されていない一の起動ステップを実行する。
例えば、図3(a)に示すように、通常モードでUI(Type1)を起動させる場合に、UI(Type1)初期化の処理に対応する差分イメージ(UI(Type1))がHDD120に記憶されていない場合について説明する。この場合、イメージ選択部106は、UI(Type1)初期化の1つ手前の起動ステップまでのイメージデータを選択する。より具体的には、イメージ選択部106は、起動ステップに対応するイメージデータとして、基本イメージ、差分イメージ(画像処理アプリ)を選択する。そして、イメージ展開部107は、イメージ選択部106が選択した基本イメージ、差分イメージ(画像処理アプリ)を、順に、HDD120からRAM110bに展開する。その結果、画像処理装置100は、画像処理アプリ初期化の起動ステップまで実行された状態に復元される。
さらに、イメージ展開部107は、差分イメージを用いずに、UI(Type1)初期化の処理を実行する。その結果、画像処理装置100は、UI(Type1)初期化の処理まで実行された状態になる。付言すると、イメージ展開部107は、差分イメージを用いずにUI(Type1)初期化の処理を実行することにより、画像処理装置100を、通常モードでUI(Type1)が起動した状態に復元する。
また、例えば、図3(a)に示すように、通常モードでUI(Type1)を起動させる場合に、画像処理アプリ初期化の処理に対応する差分イメージ(画像処理アプリ)がHDD120に記憶されていない場合について説明する。この場合、イメージ選択部106は、画像処理アプリ初期化の1つ手前の起動ステップまでのイメージデータを選択する。より具体的には、イメージ選択部106は、起動ステップに対応するイメージデータとして、基本イメージを選択する。そして、イメージ展開部107は、イメージ選択部106が選択した基本イメージをHDD120からRAM110bに展開し、画像処理装置100を、OS起動の起動ステップまで実行された状態に復元する。
さらに、イメージ展開部107は、差分イメージを用いずに、画像処理アプリ初期化、UI(Type1)初期化の処理を実行する。その結果、画像処理装置100は、UI(Type1)初期化の処理まで実行された状態になる。付言すると、イメージ展開部107は、差分イメージを用いずに、画像処理アプリ初期化、UI(Type1)初期化の処理を実行することにより、画像処理装置100を、通常モードでUI(Type1)が起動した状態に復元する。
このように、本実施の形態では、全ての起動ステップのイメージデータを用意しなくても、イメージデータが記憶されていない起動ステップの1つ前の起動ステップまでのイメージデータを用いることにより、ハイバネーションによる起動高速化の効果が得られる。
なお、イメージデータがHDD120に記憶されていない場合とは、例えば、起動ステップ特定部104の特定した起動ステップが、イメージ管理テーブルに登録されているが、その起動ステップに対応するイメージデータがHDD120に記憶されていない場合が該当する。また、例えば、起動ステップ特定部104の特定した起動ステップが、イメージ管理テーブル自体に登録されておらず、その起動ステップに対応するイメージデータがHDD120に記憶されていない場合も含まれる。
<画像処理装置を起動させる処理手順の説明>
次に、画像処理装置100を起動させる処理手順について説明する。図6は、画像処理装置100を起動させる処理手順の一例を示したフローチャートである。初期状態として、画像処理装置100の電源がオンされたものとして説明する。
画像処理装置100の電源がオンされると、起動ステップ特定部104は、ハードウェア構成管理部101及びソフトウェア構成管理部102が管理する情報を取得する(ステップ101)。次に、起動ステップ特定部104は、取得した情報を基に、画像処理装置100を起動する際の起動手順、その起動手順に含まれる起動ステップを特定する(ステップ102)。次に、イメージ選択部106は、起動ステップ特定部104が特定した起動ステップのうち、最初に実行される起動ステップを1つ選択する(ステップ103)。
次に、イメージ選択部106は、イメージ管理テーブルを参照し、ステップ103で選択した起動ステップに対応するイメージデータを選択する(ステップ104)。そして、イメージ選択部106は、選択したイメージデータがHDD120に記憶されているか否かを判定する(ステップ105)。イメージデータがHDD120に記憶されていると判定された場合(ステップ105でYes)、イメージ選択部106は、起動ステップ特定部104が特定した起動ステップのうち、全ての起動ステップをステップ103で選択済みであるか否かを判定する(ステップ106)。
ステップ106で肯定の判断(Yes)がされた場合、イメージ展開部107は、イメージ選択部106がステップ104で選択したイメージデータを、順番に、HDD120からRAM110bに展開し、画像処理装置100を起動した状態に復元する(ステップ107)。そして、本処理フローは終了する。
一方、ステップ106で否定の判断(No)がされた場合、ステップ103に移行する。ここで、イメージ選択部106は、次に実行される起動ステップを1つ選択する。言い換えると、イメージ選択部106は、まだ選択していない起動ステップのうち、最初に実行される起動ステップを1つ選択する。
また、ステップ105において、イメージデータがHDD120に記憶されていないと判定された場合(ステップ105でNo)、イメージ選択部106は、イメージデータがHDD120に記憶されていない起動ステップの1つ前の起動ステップまでのイメージデータを選択する(ステップ108)。言い換えると、イメージ選択部106は、OS起動の起動ステップから、イメージデータがHDD120に記憶されていない起動ステップの1つ前の起動ステップまでのイメージデータを選択する。
次に、イメージ展開部107は、イメージ選択部106がステップ108で選択したイメージデータを、順番に、HDD120からRAM110bに展開する。そして、画像処理装置100を、イメージデータがHDD120に記憶されていない起動ステップの1つ前の起動ステップまで実行された状態に復元する(ステップ109)。
さらに、イメージ展開部107は、イメージデータを用いずに、残りの起動ステップを実行する(ステップ110)。ここでは、ステップ105において、イメージデータがHDD120に記憶されていないと判定された起動ステップについて、イメージデータを用いずに実行される。また、その起動ステップを実行した後、起動ステップ特定部104がステップ102で特定した起動ステップがまだ残っている場合には、残りの起動ステップについても、イメージデータを用いずに実行される。そして、起動ステップ特定部104がステップ102で特定した起動ステップが全て実行されると、本処理フローは終了する。
また、ステップ110において、イメージデータがHDD120に記憶されていないと判定された起動ステップを実行した後、まだ実行されていない残りの起動ステップがある場合、残りの起動ステップについては、イメージデータがHDD120に記憶されていることも考えられる。図6に示す例では、残りの起動ステップについても、イメージデータを用いずに実行することとしたが、本実施の形態では、残りの起動ステップについて、画像処理装置100の動作が保証される場合には、イメージデータを用いて実行することとしてもよい。
なお、ステップ101〜ステップ110の各ステップにおいて、OSが起動される前に行われる処理については、例えば、ブートローダにより実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、複数種類の起動手順において、起動ステップ毎にイメージデータ(基本イメージ又は差分イメージ)をHDD120に記憶する。また、起動ステップ特定部104は、ハードウェアの構成やソフトウェアの構成、設定などを基に、起動手順及びその起動手順に含まれる起動ステップを特定する。そして、イメージ展開部107は、特定された起動ステップに対応するイメージデータをHDD120からRAM110bに読み出して、画像処理装置100を起動させる。よって、本実施の形態に係る画像処理装置100を用いることにより、例えば、ハードウェア又はソフトウェアの構成に変更が生じた場合に、イメージデータの代わりに通常起動を行う場合と比較して、画像処理装置100の起動時間が短縮される。
また、本実施の形態では、起動手順の起動ステップ毎にイメージデータを記憶するため、複数種類の起動手順で共通する起動ステップに対しては、1つのイメージデータを記憶すればよい。よって、本実施の形態に係る画像処理装置100を用いることにより、例えば、起動ステップと対応付けずにイメージデータを用意する場合と比較して、イメージデータの数が少なくて済み、HDD120に記憶されるデータ量が抑制される。
さらに、本実施の形態では、起動ステップに対応するイメージデータが記憶されていない場合であっても、イメージデータが記憶されていない起動ステップの1つ前の起動ステップまでのイメージデータを用いてハイバネーション起動が行われる。よって、本実施の形態に係る画像処理装置100を用いることにより、起動ステップに対応するイメージデータが記憶されていない場合であっても、例えば、通常起動を行う場合と比較して、画像処理装置100の起動時間が短縮される。
なお、上述した例では、画像処理装置100は、イメージデータを用いてハイバネーション起動を行うこととしたが、ハイバネーション起動するか、又はイメージデータを用いずに通常起動するかを、切り替え可能に構成することとしてもよい。例えば、通常起動を行う設定がされている場合には、イメージデータを用いない通常の起動が行われる。一方、ハイバネーション起動を行う設定がされている場合には、上述した例のように、イメージ展開部107がイメージデータをHDD120からRAM110bに読み出して起動される。
また、本実施の形態では、起動ステップ毎に用意されたイメージデータにより、ハイバネーション起動を行う場合について説明したが、このような構成に限られない。例えば、本実施の形態を、仮想化の技術に適用してもよい。この場合、起動ステップ毎に用意されたイメージデータにより、例えば、仮想化されたサーバのリソースにおいて、起動した状態に復元される。同様に、例えば、本実施の形態を、プロセスマイグレーションの技術に適用してもよい。
<適用可能なコンピュータの説明>
ところで、本実施の形態に係る画像処理装置100による処理は、例えば、PC(Personal Computer)等の汎用のコンピュータにおいて実現してもよい。そこで、この処理をコンピュータ200で実現するものとして、そのハードウェア構成について説明する。図7は、本実施の形態を適用可能なコンピュータ200のハードウェア構成例を示した図である。なお、本実施の形態において、コンピュータ200は、情報処理装置の一例として用いられる。
コンピュータ200は、演算手段であるCPU201と、記憶手段であるメインメモリ202及び磁気ディスク装置(HDD)203とを備える。ここで、CPU201は、OSやアプリケーション等の各種プログラムを実行する。また、メインメモリ202は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置203は、図2に示す各機能部を実現するためのプログラムを格納する。そして、このプログラムがメインメモリ202にロードされ、このプログラムに基づく処理がCPU201により実行されることで、各機能部が実現される。
さらに、コンピュータ200は、外部との通信を行うための通信インタフェース(I/F)204と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構205と、キーボードやマウス等の入力デバイス206とを備える。
より具体的には、CPU201が、ハードウェア構成管理部101、ソフトウェア構成管理部102、起動ステップ管理部103、起動ステップ特定部104、イメージ構成管理部105、イメージ選択部106、イメージ展開部107等を実現するプログラムを、例えば磁気ディスク装置203からメインメモリ202に読み込んで実行することにより、これらの機能部が実現される。また、ハードウェア構成管理部101が管理する情報、ソフトウェア構成管理部102が管理する情報、起動ステップ管理ツリー、イメージ管理テーブル等は、例えば、磁気ディスク装置203に記憶される。
また、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
100…画像処理装置、101…ハードウェア構成管理部、102…ソフトウェア構成管理部、103…起動ステップ管理部、104…起動ステップ特定部、105…イメージ構成管理部、106…イメージ選択部、107…イメージ展開部、110b…RAM、120…HDD

Claims (3)

  1. 複数の起動ステップからなる複数種類の起動手順に関して、当該起動手順に含まれる起動ステップ毎に、当該起動ステップが実行される前の自装置の状態を複製した複製データと当該起動ステップが実行された後の自装置の状態を複製した複製データとの差分データを記憶する記憶手段と、
    前記複数種類の起動手順のうちの一の起動手順で自装置を起動する場合に、当該一の起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを前記記憶手段から読み出して、自装置を当該一の起動手順で起動された状態に復元する復元手段と
    を備え、
    前記復元手段は、一の起動手順として、前記複数種類の起動手順の中から、自装置の構成を基に特定される起動手順を選択し、選択した当該起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを前記記憶手段から読み出して、自装置を当該起動手順で起動された状態に復元すること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 前記復元手段は、選択した前記起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを、当該起動手順において予め定められた実行順序で前記記憶手段から読み出して、自装置を当該起動手順で起動された状態に復元すること
    を特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. コンピュータに、
    複数の起動ステップからなる複数種類の起動手順に関して、当該起動手順に含まれる起動ステップ毎に存在し、当該起動ステップが実行される前の自装置の状態を複製した複製データと当該起動ステップが実行された後の自装置の状態を複製した複製データとの差分である差分データの中から、当該複数種類の起動手順のうちの一の起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを選択する機能と、
    前記一の起動手順として、前記複数種類の起動手順の中から、自装置の構成を基に特定される起動手順を選択する機能と、
    選択した前記起動手順に含まれる起動ステップに対応する差分データを用いて、自装置を当該起動手順で起動された状態に復元する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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