JP2013200602A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013200602A
JP2013200602A JP2012067131A JP2012067131A JP2013200602A JP 2013200602 A JP2013200602 A JP 2013200602A JP 2012067131 A JP2012067131 A JP 2012067131A JP 2012067131 A JP2012067131 A JP 2012067131A JP 2013200602 A JP2013200602 A JP 2013200602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
initialization
hardware device
image processing
processing apparatus
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012067131A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Taoda
正樹 峠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012067131A priority Critical patent/JP2013200602A/ja
Publication of JP2013200602A publication Critical patent/JP2013200602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Abstract

【課題】起動処理を単に並行して実行する場合よりも起動時間を短縮することができる、マルチCPU又はマルチコアCPUを備えた画像処理装置を提供する。
【解決手段】第1コア104及び第2コア106を有するCPU102、ROM108、RAM110、読取部112、拡張バス160、並びに第1〜第3デバイス140〜144を備える画像処理装置100であって、電力供給が開始されると、第1及び第2コアがROM108、RAM110及び読取部112の初期化を実行した後、第1コア104はOSの起動を開始し、第2コア106は読取部112を介して可搬性記憶媒体200から拡張バス160及び第1〜第3デバイス140〜144の初期化情報を読出し、それらのレジスタ及びRAMの初期化対象領域に設定し、初期化を実行する。これにより、起動処理を単に並行して実行する場合よりも、画像処理装置100の起動時間を短縮することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電源投入後の起動時間及び省電力状態からの復帰時間が短い、複数のCPU、又は複数のCPUコアを有するCPUを備えた画像処理装置に関する。
電子機器である画像処理装置の1種として、多くの事業所(会社、事務所等)に、記録紙に画像を形成する画像形成装置(代表的にはコピー機)が導入されている。このような事業所において、プリンタ機能又はコピー機能等を備えた画像形成装置をネットワークに接続し、これらを複数のユーザで共用するケースが多くなっている。このような画像形成装置の1種である複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))は、コピー機能、ファクシミリ(以下、ファクシミリをFAXともいう)機能、ネットワーク対応のプリント機能、及びスキャナ機能等、複数の機能を備える。
近年、コンピュータの処理速度の向上を目的として、複数のCPU(以下、マルチCPUという)を備えたコンピュータ、さらには複数のCPUコアを有する1つのCPU(以下、マルチコアCPUという)を備えたコンピュータが普及しつつある。複合機は、コンピュータと同様のハードウェア構成及びソフトウェア構成によって、上記した各機能を実現しており、複合機においても、マルチCPU又はマルチコアCPUが装備されるようになってきている。
通常、マルチCPU又はマルチコアCPUを備えた装置においては、ハードウェアの初期化及び基本プログラム(以下、OS(Operating System)という)の起動が完了した後に、マルチCPU又はマルチコアCPUによる処理(アプリケーションプログラムの実行)が可能になる。例えば、2つのCPUを備えた装置においては、図1に示すように、一方のCPU(以下、第1のCPUという)が、ハードウェアの初期化及びOSの起動を実行する。その間、他方のCPU(以下、第2のCPUという)は動作しない。
具体的には、時刻t0で装置の電源がオンされると、第1のCPUは、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)へのアクセスを可能にするために、これらの初期化を行なう。続いて、第1のCPUは、ROMの所定アドレスに記憶されている、ROM及びRAM以外のハードウェアデバイス(HDD、バス等)を初期化するためのプログラム(例えば、BIOS(Basic Input/Output System))を、RAMに読出す。第1のCPUは、読出したプログラムを実行して、ハードウェアデバイスを検出し、検出されたハードウェアデバイスの初期化を実行する。
例えば、PCIバス(Peripheral Component Interconnect Bus)を採用した装置の場合、図2に示すような順序で、第1のCPUによるハードウェアの初期化(PCIバスの初期化)が実行される。第1のCPUは、PCIのI/Oレジスタの設定として、I/Oレジスタに所定のデータを書込んだ後、I/Oレジスタからデータを読出して確認する。正しく設定されていれば、次の設定として、PCIのメモリ0アドレスレジスタに所定のデータを書込んだ後、メモリ0アドレスレジスタのデータを読出して確認する。以下、同様に、書込んだデータを確認しながら、メモリ1アドレスレジスタの設定〜バスマスターアクセスイネーブルの設定を、順に実行する。
ハードウェアの初期化が終われば、第1のCPUは、ROM又はHDDからOSをRAMに読出し、読出したOSを実行可能にする(OSの起動)。OSが起動された時刻t1の後、所定のアプリケーションプログラムが、HDDからRAMに読出され、第1及び第2のCPUによって実行される。これによって、アプリケーションプログラムは、1つのCPUで処理される場合よりも高速に実行される。
ここで読出されるOS及びアプリケーションプログラムは、1つのCPUによって実行されるプログラムとは異なり、マルチCPU又はマルチコアCPUによって実行可能なように最適化されている(マルチCPUでの実行に適したプログラムと、マルチコアCPUによる実行に適したプログラムとは異なる)。
このように、OSが起動した後は、マルチCPU又はマルチコアCPUによって、1つのCPUよりも高速に処理が実行される。一方、マルチCPU又はマルチコアCPUを備えた装置の電源をオンしてからOSの起動が完了するまでの時間(以下、装置の起動時間ともいう)は、1つのCPUを備えた装置と同じである。この点を改善するために、例えば、下記特許文献1には、装置の起動時間を短縮することができる情報処理装置が開示されている。この情報処理装置は、メインCPUとサブCPUとを備え、メインCPUが、サブCPUの起動及びハードウェアの初期化を行ない、サブCPUがOS及びアプリケーションプログラムを起動する。この情報処理装置では、電源投入時、ハードウェアの初期化と並行して、OS及びアプリケーションプログラムを起動することによって、装置の起動時間を短縮することができる。
特開2008−130036号公報
上記特許文献1に開示された技術では、1つのCPUで装置の起動時の全ての処理を実行する場合よりも、装置の起動時間を短縮することができる。しかし、ハードウェアの初期化処理自体は従来と同じであるので、装置の起動時間の短縮には限界があり、より一層装置の起動時間を短縮するためには、別の発想が必要となる。
最近では機器の電力消費量を低減することが重要視されており、省電力状態に遷移する機能を有する画像処理装置が知られている。画像処理装置は、省電力状態においては、画像処理装置を構成するハードウェアの一部にのみ電力が供給され、コピー等の機能を提供することはできない。ユーザが画像処理装置を使用する場合、画像処理装置はハードウェアへの電力供給を再開し、ハードウェアを初期化して通常状態に復帰する。したがって、ハードウェアの初期化時間を短縮できれば、画像処理装置の起動時間をより一層短縮できることに加えて、省電力状態からの復帰時間をより一層短縮することができる。
したがって、本発明は、装置の起動処理を単に並行して実行する場合よりもさらに装置の起動時間及び省電力状態からの復帰時間を短縮することができる、マルチCPU又はマルチコアCPUを備えた画像処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、下記によって達成することができる。
即ち、本発明の画像処理装置は、複数の処理部と、不揮発性記憶部と、揮発性記憶部と、記録紙に画像を形成するためのハードウェアデバイスとを備える画像処理装置であって、画像処理装置への電力供給が開始されると、複数の処理部のうちの1つの処理部である第1処理部は、不揮発性記憶部及び揮発性記憶部の初期化処理を実行して、不揮発性記憶部及び揮発性記憶部へのアクセスを可能にし、不揮発性記憶部及び揮発性記憶部へのアクセスが可能になれば、第1処理部は、不揮発性記憶部から読出した初期化プログラムにしたがって、画像処理装置の基本プログラムを起動し、複数の処理部のうち、第1処理部と異なる1つの処理部である第2処理部は、可搬性記憶媒体からハードウェアデバイスの初期化情報を読出したことに応答して、当該初期化情報をハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び揮発性記憶部の初期化対象である領域に設定することにより、ハードウェアデバイスの初期化を実行する。
好ましくは、第1処理部が実行する基本プログラムの起動処理、及び第2処理部が実行するハードウェアデバイスの初期化処理のうち、早く完了した処理を実行した一方の処理部は、他方の処理部に、一方の処理部による処理の完了を通知し、基本プログラムの起動処理及びハードウェアデバイスの初期化処理が完了した後、第1処理部及び第2処理部は、アプリケーションプログラムを実行する。
より好ましくは、可搬性記憶媒体は、ユーザを特定するためのユーザ情報をさらに記憶し、画像処理装置はユーザ情報を用いてユーザ認証を行なう。
さらに好ましくは、基本プログラムの起動処理及びハードウェアデバイスの初期化処理が完了した後、第1処理部又は第2処理部は、可搬性記憶媒体からユーザ情報を取得してユーザ認証を行なう。
好ましくは、第2処理部は、可搬性記憶媒体から初期化情報を読出せなかったことに応答して、初期化プログラムにしたがって、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理を実行する。
より好ましくは、画像処理装置は、当該画像処理装置を一意に特定するための固有情報が付与され、可搬性記憶媒体は、記憶している初期化情報を用いてハードウェアの初期化が可能な装置を識別するための識別情報をさらに記憶し、画像処理装置は、可搬性記憶媒体から読出した識別情報が固有情報と一致するか否かを判定する判定部をさらに備え、第2処理部は、判定部の判定結果に応じて、可搬性記憶媒体から読出した初期化情報を、ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び揮発性記憶部の初期化対象である領域に設定することにより、ハードウェアデバイスを初期化する処理と、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理とを選択的に実行する。
さらに好ましくは、判定部により一致しないと判定されたことを受けて、第2処理部は、可搬性記憶媒体から初期化情報を読出さずに、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理を実行する。
好ましくは、第2処理部が、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理を実行した後に、第1処理部又は第2処理部は、ハードウェアデバイスの初期化処理において、当該ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び揮発性記憶部の初期化対象である領域に設定されたデータを、新たな初期化情報として可搬性記憶媒体に記憶する。
より好ましくは、画像処理装置は、画像処理装置のハードウェアデバイスの構成の変更に関する情報である構成変更情報を保持する保持部と、構成変更情報及び可搬性記憶媒体に記憶されている初期化情報の更新に関する情報を比較して、ハードウェアデバイスの構成の変更の有無を検知する検知部とをさらに備え、検知部により検知された、ハードウェアデバイスの構成の変更の有無に応じて、第2処理部が、可搬性記憶媒体から読出した初期化情報を、ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び揮発性記憶部の初期化対象である領域に設定することにより、ハードウェアデバイスを初期化する処理と、第1処理部又は第2処理部が、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理とが、選択的に実行される。
さらに好ましくは、画像処理装置は、省電力状態に移行する機能をさらに備え、省電力状態において電力の供給が停止されていたハードウェアデバイスへの電力供給が開始されると、第1処理部又は第2処理部は、可搬性記憶媒体から初期化情報を読出したことに応答して、当該初期化情報をハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び揮発性記憶部の初期化対象である領域に設定することにより、ハードウェアデバイスの初期化を実行する。
本発明によれば、可搬性記憶媒体(ICカード等)から読取った初期化情報をレジスタ等に書込むだけであるので、ハードウェアの初期化時間を従来よりも短縮することができる。したがって、画像処理装置の起動時間及び省電力状態からの復帰時間を従来よりも短縮することができる。
また、可搬性記憶媒体に、ユーザを特定するためのユーザ情報及び初期化情報を記憶しておけば、ユーザ認証をパスした後、速やかに画像処理装置を省電力状態から復帰させることができ、ユーザは画像処理装置を直ちに使用することができる。
また、画像処理装置毎に固有情報を付与し、可搬性記憶媒体に装置の識別情報を記憶しておけば、初期化情報を読出す前に、識別情報と固有情報とが一致するか否かを判定して初期化情報の有効性を判定することができる。したがって、有効でない初期化情報を読出す無駄な処理を回避することができる。
また、画像処理装置が、当該画像処理装置自体のハードウェア構成の変更に関する情報を保持し、可搬性記憶媒体が初期化情報の更新に関する情報を記憶しておけば、これらの情報を比較した結果に応じて適切な初期化方法を選択することができ、装置のハードウェア構成に変更があった場合にも適切に装置を起動することができる。ハードウェア構成に変更があった場合に、一度だけ通常の初期化処理を行ない、その結果を新たな初期化情報として可搬性記憶媒体に記憶することによって、次回からは、その可搬性記憶媒体を用いてハードウェアの初期化処理を高速に実行することができる。
従来の電源をオンした後の初期化処理を示す図である。 従来のPCIバスの初期化処理を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置において実行される初期化プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置によるPCIバスの初期化処理を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置の初期化処理を、従来の初期化処理と対比して示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置において実行される、図4と異なる初期化プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置において実行される、図4及び図7と異なる初期化プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図6の下段に示した画像処理装置の初期化処理とは別の本発明の実施の形態に係る画像処理装置によるPCIバスの初期化処理を示す図である。 ユーザに初期化データを更新するか否かを選択させる画面を示す図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図3を参照して、本発明の実施の形態に係る画像処理装置100は、マルチコアCPU102、ROM108、RAM110、読取部112、ホストバス114、バスコントローラ120、HDD130、第1デバイス140、第2デバイス142、第3デバイス144、画像入力部150、画像形成部152、操作部154、及び拡張バス160を備えている。マルチコアCPU102は、第1コア104及び第2コア106を備えている。ROM108は、画像処理装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている不揮発性記憶装置である。ROM108は、通電が遮断された場合にもデータを保持する記憶装置であればよく、書換ができない読出専用メモリに限定されず、電気的に書換え可能な記憶装置であってもよい。RAM110は、揮発性の記憶装置である。読取部112は、可搬性記憶媒体200のデータを読取り可能な装置である。可搬性記憶媒体200は、ICカード、USBメモリ、及びフラッシュメモリカード(SDメモリカード、メモリースティック、及びコンパクトフラッシュ(登録商標)等)等の何れであってもよい。例えば、可搬性記憶媒体200がICカードであれば、読取部112はICカードリーダである。可搬性記憶媒体200がSDカード等のメモリカードであれば、読取部112はメモリカードリーダである。可搬性記憶媒体200が非接触型の記憶媒体であれば、可搬性記憶媒体200が読取部112に接触されなくても(所定の装着部に装着されなくても)、読取部112は、無線通信により可搬性記憶媒体200にアクセス可能である。
マルチコアCPU102、ROM108、RAM110、及び読取部112は、ホストバス114に接続されている。これらの間でのデータ交換は、ホストバス114を介して行なわれる。マルチコアCPU102を構成する第1コア104及び第2コア106は、ホストバス114とのインターフェイス(図示せず)を介してホストバス114に接続されている。
第1コア104及び第2コア106はそれぞれ、ホストバス114を介してROM108からプログラムをRAM110上に読出して、RAM110の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、第1コア104及び第2コア106は、ROM108に格納されているプログラムにしたがって画像処理装置100を構成する各部の制御を行ない、画像処理装置100の各機能(コピー、プリント、FAX機能等)を実現する。
RAM110は、画像を表示するためのビデオメモリとしての機能を備えている。即ち、RAM110の一部はVRAMとして使用される。なお、RAM110とは別にVRAMを備える構成であってもよい。
バスコントローラ120は、ホストバス114及び拡張バス160を制御する。例えば、バスコントローラ120は、ホストバス114及び拡張バス160間でのデータ交換のタイミングを制御する。また、バスコントローラ120はレジスタを備え、レジスタの設定値は、拡張バス160に接続されるハードウェアデバイス(第1デバイス140等)の初期化に使用され、デバイスのアドレス及びデバイスが使用するメモリ空間の割当て情報である。
HDD130、第1デバイス140、第2デバイス142、及び第3デバイス144は、拡張バス160に接続されている。これらは、バスコントローラ120及び拡張バス160を介して、マルチコアCPU102によって制御される。
HDD(Hard Disk Drive)130は、画像データ、アプリケーションプログラム等を記憶するための不揮発性の大容量の記憶装置である。
画像入力部150は、画像を入力するための装置であり、例えば原稿を読込むためのスキャナ等である。画像入力部150には、ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等も含まれる。
第1デバイス140は、画像入力部150とのインターフェイスを担う。したがって、図3では、1つの第1デバイス140しか図示していないが、複数の画像入力部150があれば、それぞれに対応する第1デバイス140が装備される。例えば、画像入力部150がスキャナであれば、第1デバイス140は、スキャナからのデータを、拡張バス160を介してRAM110又はHDD130に記憶できるデータに変換する。画像入力部150が、外部ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)であれば、第1デバイス140は、NICを介して取得する通信データを、拡張バス160を介してRAM110又はHDD130に記憶できるデータに変換する。また、第1デバイス140は、RAM110又はHDD130に記憶されたデータを、ネットワークに出力するためにNICに提供する。同様に、画像入力部150がUSBメモリであれば、第1デバイス140は、USBメモリから読出されたデータを、拡張バス160を介してRAM110又はHDD130に記憶できるデータに変換する。また、第1デバイス140は、RAM110又はHDD130に記憶されたデータを、USBメモリに提供する。
画像形成部152は、記録紙に画像を形成(印刷)するための装置である。例えば、画像形成部152は、光走査装置、現像器、感光体ドラム、帯電器、転写ローラ、及び定着ユニット等を備えている。これらが、マルチコアCPU102によって制御されて、記録紙上にトナーが定着されて画像が形成される。
第2デバイス142は、画像形成部152の各構成要素とのインターフェイスを担う。画像形成においては、感光体ドラムの表面を帯電器で帯電させ、感光体ドラムの表面にトナーを付着させる。その感光体ドラムの表面を、光走査装置が備えているレーザ出射部から出力されるレーザによって、形成する画像に応じて照射した後、不要なトナーを除去した後、感光体ドラム上のトナーを転写ローラの表面に転写する。転写ローラ上のトナーは記録紙の表面に転写され、記録紙上のトナーは定着ユニットによって加熱及び圧接されて、記録紙に定着される。これによって、記録紙上に画像が形成される。これら一連の画像形成処理は、画像形成部の各構成要素が、所定のタイミングで、所定の電圧の供給を受けて動作することによって実現される。第2デバイス142は、画像形成部152の各構成要素に所定のタイミングで、所定の電圧を供給するためのハードウェアデバイス(プリンタエンジン)である。
操作部154は、ユーザが画像処理装置100に対する指示を行なうためのハードウェアキー、及び、タッチパネルディスプレイ等である。ユーザがハードウェアキー(コピーの開始キー等)を押下した場合、画像処理装置100は該当する処理を実行する。タッチパネルディスプレイは、液晶パネル等の表示パネルとタッチパネルとが重畳された装置である。画像処理装置100が、操作部154としてタッチパネルディスプレイを備える場合、表示パネルにソフトウェアキーが表示される。ユーザが、ソフトウェアキーに対応するタッチパネル上の位置にタッチすると、該当する処理が実行される。
第3デバイス144は、操作部154とのインターフェイス及び操作部154を駆動するための装置である。操作部154がハードウェアキーであれば、第3デバイス144は、ハードウェアキーの押下による電気信号を、マルチコアCPU102に伝達できるデータに変換する。操作部154が、タッチパネルディスプレイであれば、第3デバイス144は、表示パネルを駆動するドライバとして機能し、且つ、タッチパネルがタッチされて発生する電気信号を、タッチ位置を表すデータに変換して、マルチコアCPU102に伝達する。
拡張バス160は、例えばPCIバスである。PCIバスは、コンピュータで一般に使用されている公知のバスである。
拡張バス160に接続されるデバイスには、初期化時に、デバイスのレジスタ等の設定値をバスコントローラ120のレジスタから読出し、確認しながら設定を行なうデバイスがある。初期化時には、通常、バスコントローラ120のレジスタ等に初期設定値が設定され、バスコントローラ120が初期化される(図2参照)。バスコントローラ120の初期化後、バスコントローラ120は、バスコントローラ120に接続されたデバイス(第1デバイス140等)の検出を行ない、検出されたデバイスの情報がバスコントローラ120のレジスタに反映される。このレジスタ情報は、各デバイスのI/Oアドレス、及び各デバイスが使用するメモリ空間の割当て情報(RAM110のアドレス)となる。この情報がレジスタから読出されて、デバイス設定のベースアドレスとして使用され、デバイスの初期化が実行される。デバイスが拡張バス160に常に決まった状態(他のデバイスを含めて同じ構成及び配置)で接続されている場合、設定されるデバイスのI/Oアドレスは、通常決まったアドレスとなる。また、初期化時のバスコントローラ120、及び各デバイスのレジスタの初期値、及び使用するメモリの内部情報も決まった値となる。
画像処理装置100における初期化プログラムは、上記の点に注目し、起動時の初期化時間の短縮を実現する。以下に、図4を参照して、図3の画像処理装置100において、起動時の初期化処理を実行するプログラムの制御構造に関して説明する。本初期化プログラムは、第1コア104及び第2コア106によって実行される。ここでは、可搬性記憶媒体200の所定領域(固定アドレス)には、画像処理装置100の拡張バス160及び拡張バス160接続されたハードウェアを初期化するためのデータ(以下「初期化データ」という)が記憶されているとする。
画像処理装置100の電源がオンされると、ステップ300において、第1コア104は、ROM108及びRAM110の初期化を実行し、第2コア106は、読取部112の初期化を実行する。即ち、従来と同様に、第1コア104は、ROM108及びRAM110をアクセス可能な状態にし、第2コア106は、読取部112を可搬性記憶媒体200にアクセス可能な状態にする。読取部112の初期化は、読取部112のレジスタ等に所定の値を設定することにより行なわれる。
ステップ302において、第1コア104は、ROM108から初期化プログラムを読出して、RAM110の所定領域に記憶する処理を実行し、第2コア106は、読取部112を介して可搬性記憶媒体200から初期化データを読取って、RAM110の所定領域に記憶する処理を実行する。
ステップ304において、第1コア104は、ステップ302で初期化データが取得されたか否かを判定する。即ち、第1コア104は、RAM110の所定領域に初期化データが記憶されているか否かを判定する。初期化データが取得されていると判定された場合、制御はステップ306に移行する。そうでなければ、制御はステップ308に移行する。
ステップ306において、初期化プログラムにしたがって、第1コア104はOSの起動を開始し、第2コア106はハードウェアの初期化を開始する。具体的には、第1コア104は、ROM108又はHDD130からOSをRAM110上に読出して、OSを実行可能な状態にする。第2コア106は、ステップ302においてRAM110に記憶された初期化データを読出し、該当するレジスタ、及びRAMの該当するアドレス等に書込む。ここで実行されるハードウェア初期化は、プログラムによってハードウェアデバイスを検出しながら行なわれる従来のハードウェア初期化とは異なる。第2コア106は、ハードウェアデバイスを検出することなく、RAM110から読出したデータを該当するレジスタ等に書込むだけであり、書込んだデータを読出して正しく書込まれたか確認する処理も行なわない。
例えば、拡張バス160(PCIバス)の初期化においては、従来のように、PCIのレジスタを順次設定する必要はない。第2コア106は、図5の鎖線400内に示すPCIレジスタ等(I/Oアドレスレジスタ、メモリ0アドレスレジスタ、メモリ1アドレスレジスタ、ベースアドレス1レジスタ、ベースアドレス2レジスタ、データスワップレジスタ、コンフィギュレーションレジスタ、デバイス別ベースアドレス)の設定を、任意の順序で行なう(任意の順序でRAM110から読出した初期化データを書込む)。図5の鎖線400内に示す設定が終わった後、第2コア106は、PCIバスマスターアクセスイネーブルの設定を行なう。その後、PCIバスに接続されている第1デバイス140〜第3デバイス144等のハードウェア初期化を、同様にRAM110から読出した初期化データを用いて実行する。
なお、OSがROM108に記憶されている場合、ROM108は既にアクセス可能になっているので、第1コア104は直ちにOSの起動を開始することができる。一方、OSがHDD130に記憶されている場合には、第1コア104がOSの起動を実行するためには、第2コア106がHDD130を初期化するのを待たなければならない。
初期化データが取得できなかった場合、ステップ308において、第1コア104は、従来と同様にハードウェアの初期化を実行する。ハードウェアの初期化が終われば、ステップ310において、第1コア104はOSを起動する。
ステップ312において、第1コア104及び第2コア106は、OSの起動及びハードウェアの初期化が完了したか否かを判定する。完了したと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、ステップ312が繰返される。ハードウェアの初期化に要する時間とOSの起動に要する時間とは同じではないので、処理を早く終えた一方のコアが、他方のコアに処理の完了を通知する。一方のコアは、他方のコアの処理の完了を待つことになる。OSの起動に関して、ハードウェアの初期化が完了していなければ実行できない処理がある場合には、ステップ312においては、第1コア104がOSの起動を継続し、第2コア106が、OSの起動の完了を待つことになる。
以上により、初期化データを記憶した可搬性記憶媒体200が読取部112の近傍にあり、読取部112が初期化データを読取ることができれば、上記したように、第2コア106は、RAM110から読出したデータ(可搬性記憶媒体200から取得された初期化データ)を該当するレジスタ等に書込むだけであるので、第2コア106によるハードウェアの初期化に要する時間は、従来よりも短縮される。したがって、ハードウェアの初期化の完了後にOSの起動が完了する場合には、第1コア104によるOSの起動時間も、従来のOS起動時間(特許文献1のように、OSの起動とハードウェアの初期化とを並行して実行する場合)よりも短縮される。
初期化データを記憶した可搬性記憶媒体200が読取部112の近傍にない場合、又は、近傍にあっても何らかの理由で読取部112が初期化データを読取ることができない場合には、従来と同様にハードウェアの初期化が実行された後、OSが起動される。
画像処理装置100の起動時の初期化処理プログラムが終了すれば、第1コア104及び第2コア106が、所定のアプリケーションを実行可能な状態になる。例えば、第1コア104及び第2コア106は、ユーザによる、画像処理装置100の操作部154の操作を待ち受けるアプリケーションプログラムを実行する。画像処理装置100の操作部154が、タッチパネルディスプレイであれば、第1コア104及び第2コア106は、HDD130から所定のデータをRAM110に読出して、基本画面(各機能を開始するためのソフトウェアキーを含む)の画像データを生成し、操作部154の表示パネルに基本画面を表示し、各キーがタッチされたか否かを検出するプログラムを実行する。第1コア104及び第2コア106は、操作部154の操作に応じて、該当する処理(コピー、プリント、FAX送信等に関する設定、及びそれら機能の実行)を行なう。
図6を参照して、本実施の形態に係る初期化処理を、従来の初期化処理と比較する。図6の上段は、図1に示した従来のマルチCPUの場合の初期化処理と同じである。下段は、本実施の形態に係る初期化処理のうち、可搬性記憶媒体200から初期化データを読取ることができた場合の処理を示す。
時刻t0で画像処理装置100の電源がオンされた場合、第1コア104がROM108及びRAM110の初期化を行ない、これと並行して第2コア106が読取部112の初期化を行なう(ステップ300)。次に、時刻t2で、第1コア104がROM108から初期化プログラムの読出しを開始し、これと並行して第2コア106が初期化データの読取を開始する(ステップ302)。初期化プログラムの読出が終わった後、時刻t3で、第1コア104がOSの起動を開始し、これと並行して、第2コア106がハードウェアの初期化を開始する(ステップ306)。従来では、第1のCPUが、ハードウェアの初期化を実行した後、OSの起動を開始するのに対して、画像処理装置100では、第1コア104及び第2コア106が並行して、それぞれOSの起動及びハードウェアの初期化を実行するので、OSの起動時間及びハードウェアの初期化時間は従来よりも短時間で完了する。
特に、第2コア106によるハードウェアの初期化処理では、ハードウェアデバイスの検出及びレジスタ等に書込んだデータの確認を行なわないので、従来のハードウェア初期化処理に要する時間T1よりも、短い時間T2(T2<T1)で、第2コア106によるハードウェアの初期化は終わる。したがって、画像処理装置100においてアプリケーションプログラムが実行可能になる時刻t4は、従来の時刻t1よりもΔT(=t1−t4)だけ早くなる。OSの起動時間T4は、図6の上段のようにハードウェア初期化が完了した後にOS起動を行なう場合の起動時間T3と、ほぼ等しくなる。なお、上記したように、OSの起動処理がハードウェアの初期化の影響を受け、OSの起動完了がハードウェアの初期化完了よりも後になることがある。そのような場合、ハードウェアの初期化時間が従来よりも短くなれば、OSの起動時間T4は、特許文献1のように、OSの起動とハードウェアの初期化とを並行して実行する場合よりも短くなる。
なお、第2コア106は、起動時のハードウェア初期化において、可搬性記憶媒体200から読出した初期化データを、該当するレジスタ等に書込むだけである。コンピュータであれば、拡張バスに拡張ボードが追加される等、ハードウェアデバイスが変更されることは日常的に行なわれるので、ハードウェアの初期化において、ハードウェアデバイスの検出及び確認処理は重要である。しかし、複合機等の画像処理装置では、ハードウェア構成は、最初に装置が導入されたときから殆ど変更されない。複合機は、基本構成以外に、ユーザからの要望を受けて、種々の機能を実現可能なようにするための拡張機器が準備されているが、通常は、事業所にリース契約等で複合機が導入された後に、機能を拡張するための機器が追加されることはまれである。したがって、画像処理装置においては、起動時のハードウェア初期化において、可搬性記憶媒体200から読出した初期化データを該当するレジスタ等に書込むだけでも、通常何ら問題は発生しない。
図3に示した画像処理装置100においても、ハードウェア構成が変更される可能性はあるので、それに対応できることが好ましい。ハードウェア構成の変更に対応した初期化プログラムの制御構造の例を、図7に示す。図7の初期化プログラムは、ハードウェア構成が変更されたか否かに応じて、上記した初期化処理又は従来の初期化処理を選択的に実行する。以下において、図4と同じ参照番号を付したステップにおいては、図4と同じ処理が実行されるので、それらの説明は繰返さない。画像処理装置100は、ハードウェア構成に関する情報(ここでは、整数値とする)を備え、このハードウェア構成情報は、ハードウェア構成が変更された場合に変更される(例えば“1”が加算される)とする。また可搬性記憶媒体200の所定領域には、初期化データの更新に関する情報(ここでは、整数値)を記憶する領域が確保されており、この初期化データ更新情報は、後述するように初期化データが更新された場合に、ハードウェア構成情報と同様に更新される(例えば“1”が加算される)とする。初期状態において、ハードウェア構成情報及び初期化データ更新情報は等しい(例えば“0”)とする。
ここでは、画像処理装置100のハードウェア構成が変更され、変更後のハードウェア構成情報がROM108に記憶されているとする(ROM108はEEPROM等の電気的に書換可能なメモリである)。
画像処理装置100の電源がオンされると、ステップ300において、第1コア104はROM108及びRAM110の初期化を実行し、第2コア106は読取部112の初期化を実行する。
ステップ500において、第1コア104は、高速化処理を実行するか否を判定する。具体的には、第1コア104は、ハードウェア構成情報と可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報とが等しいか否かを判定する。ハードウェア構成が1度も変更されていなければ、ハードウェア構成情報と可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報とは、何れも初期値のままであり、等しい。ハードウェア構成が変更された後、本プログラムが実行される前の状態では、ハードウェア構成情報である整数値に“1”が加算されているのに対して、可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報は変更されていない。したがって、ハードウェア構成情報と可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報とは異なるが、本プログラムが実行されると、後述するステップ510において、可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報には“1”が加算され、ハードウェア構成情報と等しくなる。
ハードウェア構成情報と可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報とが等しい場合(高速初期化)、制御はステップ302に移行し、上記したように、ステップ302〜306において、第1コア104及び第2コア106によって並行して初期化処理が実行される。但し、可搬性記憶媒体200から初期化データを取得することができなかった場合にステップ308及び309で実行される処理は、従来と同じである。ハードウェア構成情報と可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報とが等しくない場合(通常初期化)、制御はステップ502に移行する。なお、読取部112に可搬性記憶媒体200が装着されていない場合には、第1コア104は、可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報を取得できないので、制御はステップ502に移行する。
ステップ502において、第1コア104は、ROM108から初期化プログラムを読出して、RAM110に記憶する。ここで読出される初期化プログラムは、ステップ302で読出される初期化プログラムとは異なる。
ステップ504において、ステップ502で読出した初期化プログラムにしたがって、第1コア104はOSの起動を開始し、第2コア106を起動する。起動された第2コア106は、ROM108から通常の初期化プログラムをRAM110に読出し、これにしたがってハードウェアの初期化を開始する。即ち、第2コア106は、従来と同様にハードウェアデバイスを検出し、検出されたハードウェアデバイスの初期化処理を実行する。
例えば、拡張バス160の初期化においては、第2コア106は、従来のように(図2参照)、PCIのレジスタを順次設定する。その後、第2コア106は、通常の初期化方法にしたがって、拡張バス160に接続されているハードウェアデバイスの初期化を行なう。例えば、第2コア106は、拡張バス160に接続されているハードウェアデバイスを検出し、検出されたハードウェアデバイスのレジスタ等に初期データを書込む。さらに、第2コア106は、レジスタからデータを読出して、正しく書込まれたか確認する。
ステップ506において、第1コア104及び第2コア106は、OSの起動及びハードウェアの初期化が完了したか否かを判定する。完了したと判定された場合、制御はステップ508に移行する。そうでなければ、ステップ506が繰返される。
ハードウェアの初期化及びOSの起動が完了した後、ステップ508において、第1コア104又は第2コア106は、読取部112を制御して、通常の初期化処理によって新たに決定されたハードウェアの初期化データを用いて、可搬性記憶媒体200の初期化データを更新する。例えば、第1コア104は、通常のハードウェアの初期化処理を実行中に決定された初期化データを、RAM110に記憶しておき、OSの起動が完了した時点で、RAM110に記憶した初期化データで、可搬性記憶媒体200の対応する初期化データを上書きする。
ステップ510において、第1コア104は、可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報を更新する。具体的には、第1コア104は、現在の初期化データ更新情報に“1”を加算した値を、現在の初期化データ更新情報に上書きする。
ステップ312又はステップ510の後、本プログラムは終了する。本プログラム、即ち、画像処理装置100の起動時の初期化処理が終了すれば、第1コア104及び第2コア106が、所定のアプリケーションを実行可能な状態になる。
以上のように、ハードウェアデバイスが交換された場合、又は、新たなハードウェアデバイスが追加された場合等において、通常のハードウェアの初期化を行なうことによって、画像処理装置100を正常に起動することができる。また、ハードウェアデバイスに変更があった場合、通常の初期化処理によって決定されたデータを初期化データとして可搬性記憶媒体200に保存することによって、次回からは、図4に示した高速初期化処理を行なうことができ(ハードウェア構成情報と可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報とは等しい)、画像処理装置100の起動時間を短縮することができる。
なお、ハードウェア構成情報及び可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報に“1”が加算される場合を説明したが、これに限定されない。例えば、ハードウェア構成が変更される毎に、所定値が加算される、又は所定値が減算されてもよい。その場合、ステップ510において、可搬性記憶媒体200の初期化データ更新情報に対しても、ハードウェア構成情報の更新と同じ処理(所定値の加算又は減算)が実行される。
上記では、変更されたハードウェア構成情報がROM108に記憶されているとして説明した。ハードウェア構成が変更されたことは手動又は自動で知ることができる。即ち、ROM108に記憶されているハードウェア構成情報は手動又は自動で更新され得る。
手動で行なう場合には、ハードウェア構成が変更された後、ユーザ(サービスマンを含む)が通常の起動を一度行って、所定のプログラムを実行することによってハードウェア構成情報を更新することができる。例えば、図8のフローチャートにおいて、読取部112に可搬性記憶媒体200を装着していなければ、通常の起動処理が実行される。起動後に、ハードウェア構成情報を更新するプログラムを実行し、操作部154に表示された画面上の更新ボタンを押下する。これによって、ハードウェア構成情報が更新(例えば、現在の値に“1”を加算)される。
自動で行なう場合には、ハードウェア構成が変更されたときには、画像処理装置100が接続検知機構により自動でハードウェア構成情報を変更する。自動で更新するには、接続検知及び前回の構成情報と現在の構成情報とを比較する処理が必要となるが、これは高速起動処理の経路ではできない。そのため、ハードウェアの構成を変更した後、1回目の起動については、通常の起動処理を行なう必要がある。通常の起動処理を1度行なうことによって、ハードウェアの接続検知が行なわれ、ハードウェア構成情報を更新することができる。接続して1回目の起動時に高速起動を試みた場合、高速起動が正常に機能しない(例えば、新たに追加したハードウェアの初期化が行なわれない)ことになるが、複合機のセットアップ等の実情を考えると、サービスマンによる設置が基本であり、オプション販売されているハードウェアについても、サービスマンが作業するのが一般的であるので、サービスマンがハードウェア接続後、起動確認等を行なうため、そのときに構成情報が更新されることになり、以降の起動時には高速起動処理が正常に機能することが可能である。
図7では、第2コア106が、従来と同様にプログラムによるハードウェア初期化を実行する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、第1コア104が、従来と同様にプログラムによるハードウェア初期化を実行してもよい。
図8が、図7と異なるのは、ステップ504がステップ520に変更され、ステップ506が無く、新たにステップ522が追加されていることのみである。図4及び図7と同じ参照番号を付したステップの処理は、図4及び図7と同じであるので、説明を繰返さない。
ステップ520において、第1コア104は、ステップ502で読出した初期化プログラムにしたがって、従来と同様に、プログラムによるハードウェアの初期化及びOSの起動処理を実行する。即ち、第1コア104は、先ずハードウェアの初期化処理を実行し、ハードウェアの初期化処理が完了した後、ROM108又はHDD130からOSをRAM110上に読出して、OSを実行できる状態にする。
例えば、拡張バス160(PCIバス)の初期化においては、第1コア104は、従来のように(図2参照)、PCIのレジスタを順次設定する。その後、通常の初期化方法にしたがって、拡張バス160に接続されているハードウェアの設定を行なう。第1コア104は、拡張バス160に接続されているハードウェアデバイスを検出し、検出されたハードウェアデバイスの各レジスタ等に初期データを書込む。
ハードウェアの初期化及びOSの起動が完了した後、ステップ508において、第1コア104は可搬性記憶媒体200の初期化データを更新する。
ステップ522において、第1コア104は、第2コア106を起動する。
図8に示した初期化プログラムでは、第1コア104がステップ502及びステップ520を実行するので、図7のステップ506のように、ハードウェア初期化及びOS起動が完了したか否かを判定する処理は不要である。
以上によって、ハードウェアデバイスが交換された場合、又は、新たなハードウェアデバイスが追加された場合等において、通常のハードウェアの初期化を行なうことによって、画像処理装置100を正常に起動することができる。また、ハードウェアデバイスに変更があった場合、通常の初期化処理によって決定されたデータを初期化データとして可搬性記憶媒体200に保存することによって、次回からは、図4に示した高速初期化処理を行なうことができ、画像処理装置100の起動時間を短縮することができる。
上記では、画像処理装置100の起動時(電源オン時)に関して説明したが、これに限定されない。画像処理装置100が省電力状態に遷移する機能を有する場合、省電力状態から通常状態に復帰するときにも、上記と同様にハードウェア初期化を実行することにより、通常状態への復帰時間を短くすることができる。
画像処理装置はコピー機能実行時には非常に多くの電力を消費する。例えば、電子写真プロセスの画像形成部を備えた画像処理装置では、感光体上に記録再現されたトナー像を記録紙上に転写し、定着ユニットのヒータ等の熱源によって、記録紙上に転写されたトナーを、所定の温度及び圧力によって記録紙上に定着させる。したがって、画像形成が常に速やかに行なえる環境を提供しようとすると、定着ユニットの温度を一定に保つ必要がある。そのためにはヒータ等の熱源への通電制御を常に行なう必要がある。例えば、コピー実行までの時間が短縮されるように、待機時(いわゆるレディ状態)においても定着ユニットのローラの温度をある程度の温度に保つことが行なわれる。そうした制御を行なうと、当然に電力消費量が増大する。1日の中でコピー機の利用頻度が低いときにも、上記のように定着ユニットを保温状態にしておくことは、非常に無駄である。ヒータは電力消費量が大きいので、省エネルギーの観点からは特に問題である。
そこで、近年では、画像処理装置が一定時間以上使用されなければ、画像形成部のヒータ等の電力消費量が大きい部分への電力供給を停止して、省電力状態になる機能を備えた画像処理装置が知られている。画像処理装置を強制的に省電力状態に遷移させるための節電キーを備えた画像処理装置も知られている。電力消費量が異なる複数レベルの省電力状態に遷移することができる画像処理装置も知られている。例えば、電力消費量が非常に小さい深い省電力状態(例えば、電力消費量が約1W)では、CPU102、ROM108、RAM110、及び操作部154のタッチパネル等、ユーザによる操作を検知するために必要な構成部分にしか電力が供給されない。したがって、そのよう深い省電力状態から通常状態に復帰する場合、画像処理装置を構成する多くのハードウェアの初期化を行なう必要がある。したがって、その場合に、上記と同様に、可搬性記憶媒体から読出した初期化データを用いてハードウェアの初期化を実行すれば、従来のハードウェア初期化処理を実行する場合よりも、復帰時間を短縮することができる。
また、画像処理装置がユーザ認証機能を備えており、認証機能が有効になっている場合、ユーザを特定するためのユーザ情報が記憶されたICカード等を用いてユーザ認証が行なわれる。したがって、ユーザ認証に使用されるICカード等の可搬性記憶媒体に、画像処理装置の初期化データを記憶しておくことが好ましい。認証機能が有効になっている画像処理装置が省電力状態になっている場合、例えばICカードがICカードリーダに挿入され、ユーザ認証をパスすれば、画像処理装置は、ICカードから初期化データを読出し、それを用いてハードウェアの初期化を行なうことにより、速やかに省電力状態から復帰することができる。
また、画像処理装置毎に固有情報を付与し、可搬性記憶媒体に、特定の画像処理装置の識別情報とその識別情報に対応する画像処理装置の初期化データとを記憶してもよい。そのようにすれば、画像処理装置において、可搬性記憶媒体から初期化情報を読出す前に、識別情報と固有情報とが一致するか否かを判定して、その可搬性記憶媒体に記憶されている初期化データを用いて、その画像処理装置のハードウェアの初期化を行なうことができるか否かを判定することができる。したがって、有効でない初期化情報を読出す無駄な処理を回避することができる。
上記では、ステップ302において、図6に示したように、第1コア104による初期化プログラムの読出しと並行して、第2コア106による初期化データの読出しが実行される場合を説明した。そのためには、例えば可搬性記憶媒体200上の初期化データが固定領域(例えば、先頭アドレス、領域のサイズ、及び記憶形式等が固定)に記憶されていればよい。しかし、初期化データは可搬性記憶媒体200上の任意の領域に記憶されていてもよい。この場合、初期化データの読出しは、初期化プログラムにしたがって実行される。その場合には、ステップ302において、第1コア104がROM108からRAM110に初期化プログラムを転送した後に、第2コア106が可搬性記憶媒体200から初期化データを読取る。この場合の処理を図9に示す。図9では、第1コア104がROM108からRAM110に初期化プログラムを転送した後、時刻t3において第2コア106による初期化データの読取が実行され、その完了後、時刻t5において、第1コア104によるOSの起動と、第2コア106による初期化データの読取が開始される。
また、上記では、ステップ302において、第1コア104及び第2コア106が、初期化プログラム及び初期化データをRAM110上に読出す場合を説明したが、これに限定されない。例えば、第1コア104は、ステップ302において、ROM108の初期化プログラムをRAM110上に読出さずに、ステップ306において、ROM108の初期化プログラムを直接使用してOSの起動を実行してもよい。また、第2コア106は、ステップ302において、可搬性記憶媒体200の初期化データをRAM110上に読出さずに、ステップ306において、可搬性記憶媒体200の初期化データを、直接該当するレジスタ、及びRAM110の該当するアドレス等に書込んでもよい。なお、第2コア106が、ステップ302において、可搬性記憶媒体200の初期化データをRAM110上に読出さない場合、ステップ304において、第1コア104は、可搬性記憶媒体200に初期化データが記憶されているか否かを判定すればよい。
また、上記では、OSの起動が完了した時点で、ステップ508において、可搬性記憶媒体200の初期化データを更新する場合を説明したが、これに限定されない。可搬性記憶媒体200の初期化データを更新するタイミングは、ハードウェアの初期化が完了した後であればよく、任意である。例えば図8において、ステップ522の後にステップ508及びステップ510が実行されてもよい。
また、可搬性記憶媒体200の初期化データを更新する前に、ユーザに確認してもよい。例えば、図10に示す画面600を、操作部154のタッチパネルディスプレイに表示して、ユーザに選択させてもよい。ユーザが「はい」のキー602を押した場合、ステップ508において、可搬性記憶媒体200の初期化データを更新し、その後ステップ510が実行されるようにする。ユーザが「いいえ」のキー604を押した場合、ステップ508及びステップ510は実行されないようにする。
図3の構成は、画像処理装置のハードウェア構成の一例であり、これに限定されない。例えば、マルチコアCPU102、ROM108、及びRAM110等が1つのチップ(Soc:System on chip)として構成されてもよい。
また、上記では、画像処理装置が備えるマルチコアCPUが、2つのコアを有するCPU(デュアルコアCPU)である場合を説明したが、これに限定されない。3つ以上のコアを有するマルチコアCPUであってもよい。3つ以上のコアを有するマルチコアCPUを使用する場合には、3つ以上のコアで、初期化の処理をどのように分担するかは任意である。例えば、ステップ306において、1つのコアがOSを起動し、残りの複数のコアで、ハードウェアの初期化を実行することができる。OSを起動するコア以外の複数のコアに、初期化対象である複数のハードウェアデバイスをどのように割当てるかは任意である。また、複数のコアの各々に、初期化を行なうデバイスを割当て、初期化処理を実行した場合、各コアによる初期化時間がばらつく可能性がある。その場合には、早く初期化処理を終えたコアが、初期化処理を終えていないコアに割当てられたデバイスの一部の初期化を、そのコアに代わって実行するようにしてもよい。
このように、ハードウェアの初期化を、複数のコアで実行することにより、ハードウェアの初期化時間をより短縮することができる。したがって、OSの起動時間をもより短縮することができ、電源がオンされてからの装置の起動時間及び省電力状態からの復帰時間をより短縮することができる。
また、上記では、画像処理装置が、マルチコアCPUを備える場合を説明したが、これに限定されない。画像処理装置は、デジタルデータの処理(データの読出し、書込み、及び演算等)を実行することができる処理部を複数備えていればよく、マルチCPUを備えていてもよい。例えば、画像処理装置が2つのCPU(第1のCPU及び第2のCPU)を備える場合には、図4、図7及び図8に示したプログラムにおいて、第1コアの処理を第1のCPUが実行し、第2コアの処理を第2のCPUが実行するようにすればよい。
上記では、本発明の初期化処理を適用する装置が画像処理装置である場合を説明したが、これに限定されない。マルチCPU又はマルチコアCPUを備え、設置後ハード構成が変更されない、又は、変更される可能性が低い装置であれば、本発明の初期化方法を適用することができる。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
100 画像処理装置
102 マルチコアCPU
104 第1コア
106 第2コア
108 ROM
110 RAM
112 読取部
114 ホストバス
120 バスコントローラ
130 HDD
140 第1デバイス
142 第2デバイス
144 第3デバイス
150 画像入力部
152 画像形成部
154 操作部
160 拡張バス
200 可搬性記憶媒体

Claims (10)

  1. 複数の処理手段と、不揮発性記憶手段と、揮発性記憶手段と、記録紙に画像を形成するためのハードウェアデバイスとを備える画像処理装置であって、
    前記画像処理装置への電力供給が開始されると、複数の前記処理手段のうちの1つの処理手段である第1処理手段は、前記不揮発性記憶手段及び前記揮発性記憶手段の初期化処理を実行して、前記不揮発性記憶手段及び前記揮発性記憶手段へのアクセスを可能にし、
    前記不揮発性記憶手段及び前記揮発性記憶手段へのアクセスが可能になれば、
    前記第1処理手段は、前記不揮発性記憶手段から読出した初期化プログラムにしたがって、前記画像処理装置の基本プログラムを起動し、
    複数の前記処理手段のうち、前記第1処理手段と異なる1つの処理手段である第2処理手段は、可搬性記憶手段から前記ハードウェアデバイスの初期化情報を読出したことに応答して、当該初期化情報を前記ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び前記揮発性記憶手段の初期化対象である領域に設定することにより、前記ハードウェアデバイスの初期化を実行することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1処理手段が実行する前記基本プログラムの起動処理、及び第2処理手段が実行する前記ハードウェアデバイスの初期化処理のうち、早く完了した処理を実行した一方の処理手段は、他方の処理手段に、前記一方の処理手段による処理の完了を通知し、
    前記基本プログラムの起動処理及び前記ハードウェアデバイスの初期化処理が完了した後、前記第1処理手段及び前記第2処理手段は、アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記可搬性記憶手段は、ユーザを特定するためのユーザ情報をさらに記憶し、
    前記画像処理装置は、前記ユーザ情報を用いてユーザ認証を行なう認証手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記基本プログラムの起動処理及び前記ハードウェアデバイスの初期化処理が完了した後、
    前記第1処理手段又は前記第2処理手段は、前記可搬性記憶手段から前記ユーザ情報を取得してユーザ認証を行なうことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2処理手段は、前記可搬性記憶手段から前記初期化情報を読出せなかったことに応答して、前記初期化プログラムにしたがって、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理を実行することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理装置は、当該画像処理装置を一意に特定するための固有情報が付与され、
    前記可搬性記憶手段は、記憶している前記初期化情報を用いてハードウェアの初期化が可能な装置を識別するための識別情報をさらに記憶し、
    前記可搬性記憶手段から読出した前記識別情報が前記固有情報と一致するか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記第2処理手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、前記可搬性記憶手段から読出した前記初期化情報を、前記ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び前記揮発性記憶手段の初期化対象である領域に設定することにより、前記ハードウェアデバイスを初期化する処理と、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理とを選択的に実行することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記判定手段により一致しないと判定されたことを受けて、前記第2処理手段は、前記可搬性記憶手段から前記初期化情報を読出さずに、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理を実行することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2処理手段が、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理を実行した後に、前記第1処理手段又は前記第2処理手段は、ハードウェアデバイスの初期化処理において、当該ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び前記揮発性記憶手段の初期化対象である領域に設定されたデータを、新たな初期化情報として前記可搬性記憶手段に記憶することを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像処理装置の前記ハードウェアデバイスの構成の変更に関する情報である構成変更情報を保持する保持手段と、
    前記構成変更情報及び前記可搬性記憶手段に記憶されている前記初期化情報の更新に関する情報を比較して、前記ハードウェアデバイスの構成の変更の有無を検知する検知手段とをさらに備え、
    前記検知手段により検知された、前記ハードウェアデバイスの構成の変更の有無に応じて、前記第2処理手段が、前記可搬性記憶手段から読出した前記初期化情報を、前記ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び前記揮発性記憶手段の初期化対象である領域に設定することにより、前記ハードウェアデバイスを初期化する処理と、前記第1処理手段又は第2処理手段が、ハードウェアデバイスを検出し、検出された当該ハードウェアデバイスを初期化する処理とが、選択的に実行されることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 省電力状態に移行する移行手段をさらに備え、
    省電力状態において電力の供給が停止されていたハードウェアデバイスへの電力供給が開始されると、前記第1処理手段又は前記第2処理手段は、前記可搬性記憶手段から前記初期化情報を読出したことに応答して、当該初期化情報を前記ハードウェアデバイスの初期化対象であるレジスタ、及び前記揮発性記憶手段の初期化対象である領域に設定することにより、前記ハードウェアデバイスの初期化を実行することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の画像処理装置。
JP2012067131A 2012-03-23 2012-03-23 画像処理装置 Pending JP2013200602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012067131A JP2013200602A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012067131A JP2013200602A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013200602A true JP2013200602A (ja) 2013-10-03

Family

ID=49520833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012067131A Pending JP2013200602A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013200602A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015092991A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 株式会社デンソー 情報処理装置、情報処理装置の起動方法、及び情報処理装置の起動プログラム製品
JP2020077354A (ja) * 2018-11-08 2020-05-21 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理装置の起動方法、及び、情報処理装置の起動プログラム
CN111857844A (zh) * 2020-06-19 2020-10-30 浪潮(北京)电子信息产业有限公司 一种多核处理器的初始化方法及相关装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015092991A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 株式会社デンソー 情報処理装置、情報処理装置の起動方法、及び情報処理装置の起動プログラム製品
JP2020077354A (ja) * 2018-11-08 2020-05-21 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理装置の起動方法、及び、情報処理装置の起動プログラム
JP7259348B2 (ja) 2018-11-08 2023-04-18 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理装置の起動方法、及び、情報処理装置の起動プログラム
CN111857844A (zh) * 2020-06-19 2020-10-30 浪潮(北京)电子信息产业有限公司 一种多核处理器的初始化方法及相关装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5089429B2 (ja) 情報処理装置及びその制御方法、プログラム
JP2011034267A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及び制御プログラム
JP2012155533A (ja) 情報処理装置、その制御方法、および制御プログラム
US20090219569A1 (en) Information processing apparatus, information processing system, and information processing method
JP2014215957A (ja) 情報処理システム、情報処理装置、起動制御方法及びプログラム
JP2013126717A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
KR101285204B1 (ko) 정보 처리장치 및 정보 처리장치의 제어방법
JP2013200602A (ja) 画像処理装置
JP2010038998A (ja) 画像形成装置,立ち上げ制御方法,プログラム,および記録媒体
JP2014032583A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム
JP5970867B2 (ja) 情報処理装置、画像形成装置およびプログラム
JP2013152509A (ja) 画像処理装置
CN110418025B (zh) 图像形成装置
JP6362326B2 (ja) 印刷装置及び印刷装置の制御方法
JP2018078485A (ja) 情報処理装置および情報処理装置の起動方法
JP5060241B2 (ja) 情報処理装置及びその制御方法
JP6210099B2 (ja) 画面遷移制御方法、画面遷移制御装置およびプログラム
JP2012006176A (ja) 情報処理装置および画像形成装置
JP2009248479A (ja) ジョブ処理装置、ジョブ処理装置の制御方法、記憶媒体及びプログラム
JP5011780B2 (ja) 情報処理装置、及びその起動方法
JP2014225724A (ja) 画像形成装置及びその起動制御方法
US10956090B2 (en) Memory system and electronic apparatus
JP2011039847A (ja) 情報処理装置及びその制御方法
JP6953828B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP7229786B2 (ja) 制御装置、画像形成装置及び起動方法