JP2010217161A - 磁気センサ、およびこれを備えた電子機器 - Google Patents

磁気センサ、およびこれを備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】逆磁界現象や磁界オフセット現象などによる不具合を、極力簡潔に解消させることが可能となる磁気センサを提供する。
【解決手段】磁界の強さを検出する検出部1と、該検出の結果を設定されている閾値と比較し、該比較の結果に応じた出力信号を出力する比較部2と、を備えた磁気センサ9であって、該閾値を調節する閾値調節部3を備えている構成とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、磁界の強さを検出する磁気センサ、およびこれを備えた電子機器に関する。
従来、折り畳み機構やスライド機構等により変形可能である電子機器において、この変形状態を検出可能とするために磁気センサを利用したものが、特許文献1や特許文献2等に提案されている。ここで、磁気センサがどのように利用されているかについて、図12〜図15を参照しながら、以下に説明する。
まず図12に示すように、電子機器(例えば携帯電話機)150を構成する第1筐体151と第2筐体152がスライド機構を介して接続されており、第2筐体152が、第1筐体151に対して自在にスライド可能となっている電子機器(スライド型機器)について説明する。スライド型機器では、第1筐体151に磁気センサ153が、第2筐体152に磁石154が、それぞれ設置されている。なお、磁気センサ153と磁石154との間における、スライド方向の距離をL、スライド方向に垂直な方向の距離をdとする。
この場合、距離dが十分に確保されていれば、磁気センサ153が検出する磁束密度Bと距離Lとの関係は、概ね図13の上段に示す通りとなる。すなわち、距離Lが大きくなる程(スライド量が大きくなる程)、磁気センサ153と磁石154の距離は大きくなるため、検出される磁束密度Bは小さくなる傾向にある。
そこで磁気センサ153としては、図13の下段に示すように、磁束密度Bが所定の閾値Bopsより大きくなったら、出力信号をHレベルからLレベルに切り替え、磁束密度Bが所定の閾値Brpsより小さくなったら、出力信号をLレベルからHレベルに切り替えるものが用いられる。これにより電子機器150は、磁気センサ153の出力信号の状態を検出し、電子機器150の変形状態を検出することが可能である。
次に図14に示すように、電子機器150を構成する第1筐体151と第2筐体152がヒンジ機構155を介して接続されており、第2筐体152が、第1筐体151に対して自在に開閉可能となっている電子機器(折り畳み型機器)について説明する。折り畳み型機器では、第1筐体151に磁気センサ153が、第2筐体152に磁石154が、それぞれ設置されている。なお、第1筐体151と第2筐体152がなす角度をθとする。
この場合、他の(磁石154以外の)磁性体による影響が十分小さければ、磁気センサ153が検出する磁束密度Bと角度θとの関係は、概ね図15の上段に示す通りとなる。すなわち、角度θが大きくなる程(閉じた状態から全開の状態に近づく程)、磁気センサ153と磁石154の距離は大きくなるため、検出される磁束密度Bは小さくなる傾向にある。
そこで磁気センサ153としては、図15の下段に示すように、磁束密度Bが所定の閾値Bopsより大きくなったら、出力信号をHレベルからLレベルに切り替え、磁束密度Bが所定の閾値Brpsより小さくなったら、出力信号をLレベルからHレベルに切り替えるものが用いられる。これにより電子機器150は、磁気センサ153の出力信号の状態を検出し、電子機器150の変形状態を検出することが可能である。
なお、上述した磁気センサ153は、磁界の強さについての両極検出が可能となっている。すなわち磁気センサ153は、磁束密度Bが、N極方向について所定の閾値Bopn(Bopsとは極性が逆であり、大きさが等しい)を上回った場合にも、出力信号をHレベルからLレベルに切り替える。また磁気センサ153は、磁束密度Bが、N極方向について所定の閾値Brpn(Brpsとは極性が逆であり、大きさが等しい)を下回った場合にも、出力信号をLレベルからHレベルに切り替える。これにより、磁石154が何れの向きに取り付けられた場合であっても、電子機器150は、変形状態を適切に検出することが可能である。
特開2008−32424号公報 特開2005−214900号公報
先述したスライド型機器において、仮に距離dが比較的小さく設定されたとすると、磁気センサ153が検出する磁束密度Bと距離Lとの関係が、例えば図16の上段に示すようになる可能性がある。すなわち、磁気センサ153が磁石154による逆磁界の影響を強く受けてしまい、磁束密度Bが、N極方向にBopnを上回る現象(以下、このような現象を、便宜的に「逆磁界現象」と称する)が発生する可能性がある。
逆磁界現象が発生すると、図16の下段に示すように、出力信号の状態が意図しないタイミングで遷移する。そのため電子機器150において、変形状態が誤って検出される等の不具合が発生する。
また、先述した折り畳み型機器において、仮に磁気センサ153の近傍(例えば図14に示す位置156)に他の磁性体(例えばスピーカ)が設置されたとすると、磁気センサ153が検出する磁束密度Bと角度θとの関係が、例えば図17に示すようになる可能性がある。すなわち、他の磁性体の影響によって磁束密度Bにオフセットが生じてしまい、角度θが十分に大きくなっても、磁束密度BがBrpsを下回らないという現象(以下、このような現象を便宜的に「磁界オフセット現象」と称する)が発生する可能性がある。
磁界オフセット現象が発生すると、角度θが十分に大きくなっても、出力信号はHレベルに遷移しないことになる。その結果、電子機器150においては、変形状態(特に、閉じた状態から開いた状態に移行したこと)を正しく検出することができないという不具合が発生する。
なおスライド型機器においては、距離dが適切に設定されれば、逆磁界現象を未然に回避し得るようにも見える。また折り畳み型機器においては、他の磁性体の影響が磁気センサに及ばないようにすれば、磁界オフセット現象を未然に回避し得るようにも見える。
しかしながら、電子機器本体の仕様がある程度定まった段階でこれらの現象が見つかった場合、当該現象を解消させるためには、通常、距離dやスピーカ位置の修正などが必要となる。このような修正は、電子機器本体の大幅な仕様修正等を伴うことが多いため、極力回避されることが好ましい。また、電子機器本体における設計の制約上、距離dを小さくせざるを得ないという事情や、磁気センサの近傍に他の磁性体を配置せざるを得ないという事情も生じ得る。
本発明は、上述した問題点に鑑み、逆磁界現象や磁界オフセット現象などによる不具合を、極力簡潔に解消させることが可能となる磁気センサの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る磁気センサは、磁界の強さを検出する検出部と、該検出の結果を設定されている閾値と比較し、該比較の結果に応じた出力信号を出力する比較部と、を備えた磁気センサであって、該閾値を調節する閾値調節部を備えている構成(第1の構成)とする。
本構成によれば、閾値調節部が設けられているから、検出結果との比較に用いられる閾値(後述する動作磁束密度や復帰磁束密度に相当する)を調節することが可能である。そのため、逆磁界現象や磁界オフセット現象などによる不具合が発生した場合であっても、当該閾値を調節する等の手法によって、当該不具合を極力簡潔に解消させることが可能となる。
また上記第1の構成において、前記検出部は、S極側とN極側の双方について前記検出を行うものであり、前記比較部は、S極側の前記検出の結果については、S極側についての前記閾値として設定されているS極側閾値と比較し、N極側の前記検出の結果については、N極側についての前記閾値として設定されているN極側閾値と比較するものであり、前記閾値調節部は、前記閾値を調節するにあたり、N極側閾値とS極側閾値の双方を同じ値だけ変更する構成(第2の構成)としてもよい。
本構成によれば、磁界の強さについての両極検出が可能であるから、例えば先述した第1ケースや第2ケースにおいて、磁石が何れの向きに取り付けられた場合であっても、電子機器における開閉状態を適切に検出することが可能となる。そして閾値の調節にあたっては、N極側閾値とS極側閾値の双方が同じ値だけ変更されるため、当該調節がなされた後においても、両極検出を適切に実行することが可能となる。
また上記第1または第2の構成において、前記閾値は、前記出力信号の状態に応じて、互いに値が異なる第1閾値と第2閾値の何れかに設定されるものであり、前記閾値調節部は、前記閾値を調節するにあたり、第1閾値と第2閾値の一方を変更せずに、他方を変更することが可能である構成(第3の構成)としてもよい。
本構成によれば、検出結果との比較に用いられる閾値にヒステリシスが設けられているため、出力信号が不安定となることが極力抑えられる。また、第1閾値と第2閾値の一方を変更したくない場合であっても、他方だけを変更することによって、閾値を調節することが可能となる。
また、上記第1〜第3いずれかの構成において、より具体的には、前記閾値の制御に関わる制御信号の入力を受付ける、信号入力部を備え、前記閾値調節部は、該制御信号に応じて、前記閾値を調節する構成(第4の構成)としてもよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成る磁気センサは、検出モード切替信号に基づいて、S極とN極の一方を検出する単極検出モードと、S極とN極の両方を検出する両極検出モードのいずれかを選択する検出モード切替部を有して成る構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る磁気センサにおいて、前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の一方の磁界の強さのみを検出し、他方の磁界の強さについてはその検出自体を停止するように、前記検出部や前記比較部を制御する構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る磁気センサにおいて、前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の両方の磁界の強さを検出した上で、一方の検出結果のみに応じた出力信号を生成するように、前記検出部や前記比較部を制御する構成(第7の構成)にするとよい。
また、本発明に係る磁気センサは、磁界の強さを検出する検出部と、該検出の結果を設定されている閾値と比較し、該比較の結果に応じた出力信号を出力する比較部と、検出モード切替信号に基づいて、S極とN極の一方を検出する単極検出モードと、S極とN極の両方を検出する両極検出モードのいずれかを選択する検出モード切替部と、を有して成る構成(第8の構成)とされている。
なお、上記第8の構成から成る磁気センサにおいて、前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の一方の磁界の強さのみを検出し、他方の磁界の強さについてはその検出自体を停止するように、前記検出部や前記比較部を制御する構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第8の構成から成る磁気センサにおいて、前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の両方の磁界の強さを検出した上で、一方の検出結果のみに応じた出力信号を生成するように、前記検出部や前記比較部を制御する構成(第10の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第10いずれかの構成から成る磁気センサが備えられた電子機器によれば、上記構成に係る利点を享受することが可能である。そのため、当該電子機器における変形状態などの検出が、より適切に実行され得る。
本発明に係る磁気センサによれば、閾値調節部が設けられているから、検出結果との比較に用いられる閾値を調節することが可能である。そのため、逆磁界現象や磁界オフセット現象などによる不具合が発生した場合であっても、当該閾値を調節する等の手法によって、当該不具合を極力簡潔に解消させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る磁気センサの構成図である。 当該磁気センサの動作に関わるタイミングチャートである。 当該磁気センサに設けられた増幅ユニットの構成図である。 当該磁気センサに設けられた基準電圧発生回路の構成図である。 当該磁気センサに設けられた可変抵抗部の構成図である。 当該磁気センサに設けられた可変抵抗部の別の構成図である。 当該磁気センサを機能的に見た場合の構成図である。 逆磁界現象への対処法に関する説明図である。 逆磁界現象への別の対処法に関する説明図である。 磁界オフセット現象への対処法に関する説明図である。 磁界オフセット現象への別の対処法に関する説明図である。 磁気センサの利用形態(スライド型機器)に関する説明図である。 スライド型機器における、磁気センサの動作に関する説明図である。 磁気センサの別の利用形態(折り畳み型機器)に関する説明図である。 折り畳み型機器における、磁気センサの動作に関する説明図である。 逆磁界現象に関する説明図である。 磁界オフセットに関する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る磁気センサの構成図である。 単極検出モード選択時における磁気センサXの動作に関するタイミングチャートである。 ラッチ回路X6の第1変形例を示す図である。 ラッチ回路X6の第2変形例を示す図である。
本発明の実施形態について、各図面を参照しながら以下に説明する。図1は、当該実施形態に係る磁気センサ9の構成図である。なお、磁気センサ9は、増幅ユニット30及び基準電圧発生回路90の構成等を除き、特許文献1(特開2008−32424)に「第2の実施例」として開示されている磁気センサ1Aと、基本的には同等のものである。
図1に示したように、磁気センサ9は、ホール素子10、切替スイッチ回路20、増幅ユニット30、第1・第2キャパシタ(41、42)、第1・第2スイッチ回路(51、52)、基準電圧切替回路53、比較ユニット60、スイッチ回路61、ラッチ回路(70、71)、バッファ増幅器80、制御回路100、OR回路OR1、およびインバータINV0などを備えている。
なお、磁気センサ9は、ICチップとして形成されていても良く、この場合、外部(磁気センサ9を搭載した電子機器の本体側)から電源の供給を受けるための端子や、接地端子などをも備える。また、磁気センサ9は、先述したスライド型機器(図12を参照)や折り畳み型機器(図14を参照)などの変形可能である電子機器に、変形状態検出用のセンサとして設けられる。
ホール素子10は、4つの端子A・C・B・Dに関して幾何学的に等価な形状の板状に形成されている。
このようなホール素子10の第1端子対A−Cに電源電圧Vccを印加したときに第2端子対B−Dに生じるホール電圧と、第2端子対B−D間に電源電圧Vccを印加したときに第1端子対C−Aに生じるホール電圧と、を比較した場合、ホール素子10に印加される磁界の強さに応じた有効信号成分は同相で、素子オフセット成分(素子オフセット電圧)は逆相となる。
切替スイッチ回路20は、ホール素子10への電源電圧Vccの印加方法と、ホール素子10からのホール電圧の取り出し方法を切り替える。
より具体的に述べると、切替スイッチ回路20は、第1切替信号SW1に応じてオンされるスイッチ21、23、25、27と、第2切替信号SW2に応じてオンされるスイッチ22、24、26、28を有している。この第1、第2切替信号SW1、SW2は、互いに重ならないように、且つ、電源オン信号POWが発生される所定期間の前半部分で第1切替信号SW1が発生され、その後半部分で第2切替信号SW2が発生される。なお、電源オン信号POWは、間欠的に、例えば一定周期毎に所定期間だけ発生される。
第1切替信号SW1が発生されている第1切替状態では、端子Aに電源電圧Vccが印加され、端子Cがグランドに接続されるとともに、端子Bと端子D間に磁界の強さに応じたホール電圧が発生する。その端子B・D間の電圧は、印加される磁界方向によるが、ここでは、端子Bの電圧Vbが低く、端子Dの電圧Vdが高い場合を想定する。なお、電圧は、特に断らない限り、グランドに対する電位を表す。
第1切替信号SW1から第2切替信号SW2への切替は、高速度で行われるので、第2切替状態においても、第1切替状態と同じ磁界方向にあると想定する。第2切替信号SW2が発生されている第2切替状態では、端子Bに電源電圧Vccが印加され、端子Dがグランドに接続されるとともに、端子Cと端子A間に磁界の強さに応じたホール電圧が発生する。端子C・A間の電圧は、端子Cの電圧Vcが低く、端子Aの電圧Vaが高くなる。
これにより、切替スイッチ回路20の第1出力端iの電圧は、第1切替状態では電圧Vbであり、第2切替状態では電圧Vaである。一方、切替スイッチ回路20の第2出力端iiの電圧は、第1切替状態では電圧Vdであり、第2切替状態では電圧Vcである。
増幅ユニット30は、第1出力端iに接続される第1増幅入力端の電圧を、第1増幅回路31によって所定の増幅度αで増幅し、第1増幅出力端iiiに第1増幅電圧を発生する。第1増幅回路31には、入力オフセット電圧Voffa1が存在するから、第1増幅入力端の電圧にその入力オフセット電圧Voffa1が加算される。
また、第2出力端iiに接続される第2増幅入力端の電圧を、第2増幅回路32によって所定の増幅度αで増幅し、第2増幅出力端ivに第2増幅電圧を発生する。第2増幅回路32にも、入力オフセット電圧Voffa2が存在するから、第2増幅入力端の電圧にその入力オフセット電圧Voffa2が加算される。
この増幅ユニット30の第1、第2増幅回路31、32には、電源オン信号POWによってオンされるスイッチ回路34及びスイッチ回路35を介して電源電圧Vccが印加される。したがって、増幅ユニット30は、電源オン信号POWに応じて、間欠的に、例えば一定周期毎に所定期間だけ駆動される。また、第1,第2増幅回路31、32が電流駆動型のものであるときには、スイッチ回路34及びスイッチ回路35は、スイッチ機能付きの電流源回路で構成されることがよい。
第1キャパシタ41は、第1増幅出力端iiiと、比較ユニット60の第1比較入力端vとの間に接続されている。また、第2キャパシタ42は、第2増幅出力端ivと、比較ユニット60の第2比較入力端viとの間に接続されている。
比較ユニット60は、第1比較入力端vに入力される第1比較電圧と第2比較入力端viに入力される第2比較電圧とを比較し、第1比較電圧が第2比較電圧を超えるときに比較出力を発生する。なお、比較ユニット60は、極めて高い入力インピーダンスを持つように構成されている。例えば、その入力回路は、MOSトランジスタ回路で構成される。この比較ユニット60には、電源オン信号POWによってオンされるスイッチ回路61を介して電源電圧が印加される。したがって、比較ユニット60は、電源オン信号POWに応じて、間欠的に、例えば一定周期毎に所定期間だけ駆動される。また、スイッチ回路61は、スイッチ機能付きの電流源回路であってもよい。
その第1比較入力端vには、第3切替信号SW3によってオンされる第1スイッチ回路51及び基準電圧切替回路53を介して第1基準電圧Vref1が供給される。その基準電圧切替回路53は、磁気センサ回路が磁気を検出したときには、その検出信号Sdetによって切り替えられる。基準電圧切替回路53が切り替えられたときには、第1比較入力端vには、修正第1基準電圧Vref1Aが供給され得るようになる。
また、第2比較入力端viには、第3切替信号SW3によってオンされる第2スイッチ回路52を介して第2基準電圧Vref2が供給される。第1基準電圧Vref1は、修正第1基準電圧Vref1Aよりも所定値だけ低い値に設定され、且つ、修正第1基準電圧Vref1Aは、第2基準電圧Vref2よりも所定値だけ低い値に設定されることがよい。なお、修正第1基準電圧Vref1Aとして、第2基準電圧Vref2を用いることもできる。
この第1、第2比較入力端v、viに供給される電圧を、比較出力が発生されていないときには、第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2にし、比較出力が発生されたときには、修正第1基準電圧Vref1A及び第2基準電圧Vref2にすることにより、比較ユニット60の動作にヒステリシス特性を付与することができる。
制御回路100は、電源オン信号POW、第1切替信号SW1、第2切替信号SW2、第3切替信号SW3、クロック信号CK_SH1,CK_SH2を出力し、磁気センサ9の動作を制御する。なお、当該動作のより具体的な内容については、後ほど説明する。
ラッチ回路70は、比較ユニット60から出力される信号COMPOUT(比較出力)をクロック信号CK_SH1の立ち上がりのタイミングでラッチする。OR回路OR1は信号COMPOUTとラッチ回路70から出力される信号DFF_SH1(第1ラッチ出力)とを受ける。ラッチ回路71はOR回路OR1の出力をクロック信号CK_SH2の立ち上がりのタイミングでラッチする。なお、ラッチ回路70、71としてはD型フリップフロップが好適である。
バッファ増幅器80は、ラッチ回路71から出力される信号DFF_SH2(第2ラッチ出力)を増幅し、検出信号Sdetを出力する。インバータINV0は、検出信号Sdetを反転させ、出力信号OUTを出力する。出力信号OUTの情報は、磁界の強度が所定の強度かを示すものであり、磁気センサ9が備えられている電子機器の制御装置等に伝送される。これにより電子機器は、出力信号OUTの情報を用いて、当該電子機器の変形状態を判定することが可能である。
図2は、磁気センサ9の動作に関するタイミングチャートである。図2において、信号OSCは制御回路100の動作の基準となる基準クロック信号であり、制御回路100の内部で生成される。
電源オン信号POWは、所定の周期(例えば50ms)毎に、所定時間T2(例えば25μs)だけ発生する。図2に示すように、時刻t1〜時刻t5の期間が所定時間T2である。所定時間T2は第1期間〜第4期間を含む。時刻t1〜時刻t2の期間、時刻t2〜時刻t3の期間、時刻t3〜時刻t4の期間、および時刻t4〜時刻t5の期間が、それぞれ第1期間〜第4期間である。
第1期間、第2期間においてはS極性の磁界の強度が検出され、第3期間、第4期間においてはN極性の磁界の強度が検出されるものとして以下説明する。ただし検出する磁界の極性の順番が逆であってもよい。
時刻t0において信号OSCが立ち上がると、その直後の時刻t1において電源オン信号POWが発生する。電源オン信号POWの発生時刻とほぼ同時に、第1切替信号SW1と第3切替信号SW3とが発生する。第1切替信号SW1の発生により、切替スイッチ回路20は第1切替状態になる。また、第3切替信号SW3の発生により、第1スイッチ回路51、第2スイッチ回路52がともにオンする。
電圧AOUT1、電圧AOUT2はそれぞれ第1増幅回路31、第2増幅回路32の出力を示す。時刻t1〜時刻t2の期間において、電圧AOUT1はα(Vb−Voffa1)であり、電圧AOUT2はα(Vd−Voffa2)である。また、比較ユニット60の第1比較入力端vの第1比較電圧Vcomp1は第1基準電圧Vref1であり、第2比較入力端viの第2比較電圧Vcomp2は第2基準電圧Vref2である。なお、ホール素子10からの信号がなければ、電圧AOUT1とAOUT2は、図2に示す電圧VMに等しい。
制御回路100は第2期間において、第1切替状態の終了時(時刻t2)から所定の短時間τが経過した後に第2切替状態が始まるよう、切替スイッチ回路20を設定する。時刻t2〜時刻t3の期間、電圧AOUT1はα(Va−Voffa1)であり、電圧AOUT2はα(Vc−Voffa2)である。上述の式1、式2で示されるように、第1比較電圧Vcomp1はVref1−α(Vb−Va)となり、第2比較電圧Vcomp2はVref2−α(Vd−Vc)となる。ホール電圧(端子間電圧)をVsとすると第1比較電圧Vcomp1はVref1から+αVsだけ変化し、第2比較電圧Vcomp2はVref2から−αVsだけ変化する。
時刻t3において信号OSCが立ち上がると、所定の短時間τ後に第3切替信号SW3が再び発生する。第3切替信号SW3の発生に応じて、第1比較電圧Vcomp1は、第1基準電圧Vref1に変化し、第2比較電圧Vcomp2は、第2基準電圧Vref2に変化する。切替スイッチ回路20が第2切替状態のまま保たれているので、電圧AOUT1,AOUT2は、それぞれα(Va−Voffa1)、α(Vc−Voffa2)のまま保たれる。
制御回路100は第4期間において、第2切替状態の終了時(時刻t4)から所定の短時間τが経過した後に第1切替状態が始まるよう、切替スイッチ回路20を設定する。これにより電圧AOUT1はα(Vb−Voffa1)に変化し、電圧AOUT2はα(Vd−Voffa2)に変化する。第1比較電圧Vcomp1はVref1−α(Va−Vb)に変化し、第2比較電圧Vcomp2はVref2−α(Vc−Vd)に変化する。つまり、第4期間において、第1比較電圧Vcomp1はVref1から−αVsだけ変化し、第2比較電圧Vcomp2はVref2から+αVsだけ変化する。
磁界の強度が所定の強度以上であればホール素子10から信号が出力されるので、Hレベルの信号COMPOUTが得られる。信号COMPOUTがHレベルである期間は、磁界の極性がS極性であれば時刻t2〜時刻t3の期間となり、磁界の極性がN極性であれば時刻t4〜時刻t5の期間となる。
クロック信号CK_SH1は時刻t2において立下り、時刻t3において立ち上がる。時刻t3において信号COMPOUTがHレベルであれば信号DFF_SH1はLレベルからHレベルに変化する。
クロック信号CK_SH2は時刻t4において立下り、時刻t5において立ち上がる。時刻t5においてOR回路OR1の出力はHレベルであるので、信号DFF_SH2はLレベルからHレベルに変化し、出力信号OUTはHレベルからLレベルに変化する。
一方、時刻t5において信号COMPOUTがHレベルの場合、OR回路OR1の出力は信号COMPOUTに応じてHレベルになっている。よって、時刻t5においてクロック信号CK_SH2が立ち上がると、信号DFF_SH2はLレベルからHレベルに変化し、出力信号OUTはHレベルからLレベルに変化する。
出力信号OUTがHレベルからLレベルに変化するということは、磁界の強度が所定の強度以上であることを意味する。このように、制御回路100は第1および第4期間に切替スイッチ回路20を第1切替状態に設定し、第2および第3期間に切替スイッチ回路20を第2切替状態に設定する。また、制御回路100は第1および第3期間に第1スイッチ回路51、第2スイッチ回路52をオンさせる。よって、磁気センサ9は、ホール素子10への磁界の向きに依存せず、磁界の強度が所定の強度以上であることを検出することができる。
次に、増幅ユニット30のより具体的な構成について、図3を参照しながら説明する。
先述した通り、増幅ユニット30は、第1増幅回路31と第2増幅回路32を備えている。そして、第1増幅回路31に設けられている演算増幅器31−1の出力端は、第1増幅出力端iiiと、可変抵抗部(具体的構成は後述する)CR−1の一端に接続されている。また、可変抵抗部CR−1の他端は、演算増幅器31−1の反転入力端と、抵抗31−2の一端に接続されている。また、抵抗31−2の他端には、基準電圧Vref0が与えられている。また、演算増幅器31−1の非反転入力端は、第1出力端iに接続されている。
一方、第2増幅回路32に設けられている演算増幅器32−1の出力端は、第2増幅出力端ivと、可変抵抗部CR−2の一端に接続されている。また、可変抵抗部CR−2の他端は、演算増幅器32−1の反転入力端と、抵抗32−2の一端に接続されている。また、抵抗32−2の他端には、基準電圧Vref0が与えられている。また、演算増幅器32−1の非反転入力端は、第2出力端iiに接続されている。
上述の構成によれば、可変抵抗部CR−1、CR−2の抵抗値をR2、抵抗31−2、32−2の抵抗値をR2とすると、各増幅回路(31、32)の増幅率αは、ほぼ、R2/R1(但し、R2≫R1とする)となる。そのため、可変抵抗部CR−1、CR−2の抵抗値が変更されることにより、増幅率αも更新されることになる。なお、増幅率αの変更を可能とするために、抵抗31−2や抵抗32−2の抵抗値が可変となっていても構わない。
また、先述の各基準電圧(第1基準電圧Vref1、修正第1基準電圧Vref1A、第2基準電圧Vref2、および基準電圧Vref0)は、外部から与えられる電圧を分圧する手法等によって生成可能である。ここで、第1基準電圧Vref1および修正第1基準電圧Vref1Aを発生させるための回路(「基準電圧発生回路90」とする)の構成について、図4を参照しながら説明する。
図4に示す通り、基準電圧発生回路90は、電源電圧Vccを各分圧用抵抗で分圧し、第1基準電圧Vref1および修正第1基準電圧Vref1Aを発生させるようになっている。より具体的には、第1基準電圧Vref1を発生させるための分圧用抵抗として、可変抵抗部CR−3と抵抗92aが直列的に設けられており、修正第1基準電圧Vref1Aを発生させるための分圧用抵抗として、可変抵抗部CR−4と抵抗92bが直列的に設けられている。
これらの基準電圧は、一端に電源電圧Vccが与えられるP型MOSトランジスタ(93a、93b)と、一端が接地されているN型MOSトランジスタ(94a、94b)がONのときに発生する。なお、MOSトランジスタ(93a、93b)のゲートには、インバータ98を介して、電源オン信号POWが与えられる。またMOSトランジスタ(94a、94b)のゲートには、インバータ98とインバータ99を介して、電源オン信号POWが与えられる。これにより、各MOSトランジスタは、電源オン信号POWに応じて、ON/OFFが切り替わる。
上述した構成によれば、可変抵抗部CR−3の抵抗値が変更されることにより、第1基準電圧Vref1が更新されることになる。また、可変抵抗部CR−4の抵抗値が変更されることにより、修正第1基準電圧Vref1Aが更新されることになる。
次に、先述した可変抵抗部(CR−1〜CR−4、以下これらを纏めて「可変抵抗部CR」と称する)の具体的構成について、図5および図6を参照しながら説明する。
図5に示すように、可変抵抗部CRの両端は、抵抗R1と抵抗R2と抵抗R3が直列に接続された回路を介して接続されている。そして更に、抵抗R1の一端と他端には、導通調整部TR−1が抵抗R1と並列に接続されており、抵抗R2の一端と他端には、導通調整部TR−2が抵抗R2と並列に接続されている。
これらの導通調整部(TR−1、TR−2)は、磁気センサ9の製造工程もしくは製造後において、導通状態(導通または非導通)が任意に設定可能となっている。例えば、各回路がプリント基板によって形成される磁気センサ9において、導通調整部(TR−1、TR−2)は、トリミング処理による導通状態の調整(導通状態から非導通状態への調整)が可能となっている。また導通調整部(TR−1、TR−2)は、ソルダリングの有無等によって、導通状態の調整が可能となっていても構わない。
また、可変抵抗部CRは、磁気センサ9が電子機器に搭載された状態で、抵抗値の調節が可能となっていても良い。例えば図6に示すように、磁気センサ9に、可変抵抗部CRの抵抗値制御に関わる抵抗制御信号RSWの入力端子Ctを設けておき、抵抗制御信号RSWの状態に応じて、導通調整部(TR−1、TR−2)の導通状態が調整されるようにしても良い。
この場合、電子機器側での制御動作等によって、入力端子Ctが、H、L、およびOPEN(ハイインピーダンス)の何れかの状態に設定される。これにより、磁気センサ9には、電子機器から抵抗制御信号RSWが入力されることとなる。また、抵抗制御信号RSWの状態が変更されることにより、可変抵抗部CRの抵抗値も変更される。なお電子機器においては、所定操作等を通じて、抵抗制御信号RSWの状態を切替可能としても良い。
なお、上述した可変抵抗部CRの構成態様は一例であって、抵抗や導通調整部の数を増大させたもの等、他の構成を採用することも可能である。また、可変抵抗部CRの抵抗値を、どのような値に変更可能とするか、或いは、何段階に変更可能(もしくはアナログ的に変更可能)とするか等についても、種々の態様とすることが可能である。
以上までに説明した磁気センサ9は、機能的な観点から見ると、図7に示す構成を有していると言える。すなわち、磁気センサ9は、検出部1、比較部2、および、閾値調節部3などを備えているといえる。
検出部1は、先述したホール素子10等によって実現されており、磁界の強さ(磁束密度B)を検出する機能部である。また、検出部1は、磁界の強さについて、両極検出が可能(S極とN極の、何れの向きについても検出可能)となっている。
比較部2は、先述の比較ユニット60等によって実現されており、検出部1によって検出された磁界の強さを予め設定されている閾値と比較する機能部である。なお、この閾値としては、S極側については、出力信号がHレベルの状況下で採用される閾値(「S極側の動作磁束密度:Bops」)と、出力信号がLレベルの状況下で採用される閾値(「S極側の復帰磁束密度:Brps」)が設定される。また、N極側については、出力信号がHレベルの状況下で採用される閾値(「N極側の動作磁束密度:Bopn」)と、出力信号がLレベルの状況下で採用される閾値(「N極側の復帰磁束密度:Brpn」)が設定される。
また、比較部2は、当該比較の結果に応じた出力信号を、外部に出力するようになっている。より具体的には、磁束密度Bが十分に小さい状態では、Hレベルの出力信号が出力される。そしてこの状態から、S極方向に磁束密度Bが増大してBopsを上回ると、出力信号はLレベルに遷移する。その後、磁束密度Bが減少してBrpsを下回ると、出力信号はHレベルに遷移する。また同様に、N極方向に磁束密度Bが増大してBopnを上回ると、出力信号はLレベルに遷移する。その後、磁束密度Bが減少してBrpnを下回ると、出力信号はHレベルに遷移する。
なお、BopsとBopnは、互いに極性が逆であるが同じ値となっている。また、BrpsとBrpnも、互いに極性が逆であるが同じ値となっている。つまりこれらの閾値は、S極側とN極側について対称となっており、そのため磁気センサ9は、磁界の強さについての両極検出を適切に行うことが可能となっている。
また、動作磁束密度(Bops、Bopn)と復帰磁束密度(Brps、Brpn)は互いに異なる値に設定可能となっている。このように、双方間にヒステリシスを設けることが可能となっているため、チャタリング(磁束密度Bが閾値近傍で揺らぎ、出力信号が不安定となること)等の発生を極力回避することが可能となっている。
また、閾値調節部3は、先述した可変抵抗部CR等によって実現されており、上述した閾値(動作磁束密度や復帰磁束密度)を調節するための機能部である。なお当該閾値の調節は、可変抵抗部CRの抵抗値の調節を通じて実現される。
より具体的には、可変抵抗部CR−1、CR−2の抵抗値が調節されると、増幅ユニット30における増幅率αが調節され、これにより、動作磁束密度(Bops、Bopn)および復帰磁束密度(Brps、Brpn)が調節されることになる。
また、可変抵抗部CR−3の抵抗値が調節されると、第1基準電圧Vref1が調節され、これにより、動作磁束密度(Bops、Bopn)が調節されることになる。また、可変抵抗部CR−4の抵抗値が調節されると、修正第1基準電圧Vref1Aが調節されて、これにより、復帰磁束密度(Brps、Brpn)が調節されることになる。
このように、可変抵抗部CR−3の抵抗値のみが調節されることにより、復帰磁束密度(Brps、Brpn)を変更させずに、動作磁束密度(Bops、Bopn)を調節することが可能となっている。また、可変抵抗部CR−4の抵抗値のみが調節されることにより、動作磁束密度(Bops、Bopn)を変更させずに、復帰磁束密度(Brps、Brpn)を調節することが可能となっている。
なお、可変抵抗部CRの抵抗値がどのように調節されても、S極側の閾値(Bops、Brps)とN極側の閾値(Bopn、Brpn)は同じ値だけ変更される。そのため、S極側とN極側について閾値の対称性が保たれることになり、当該調節の後においても、両極検出は適切に実行される。なお閾値の調節手法については、上述した手法以外のものが採用されても構わない。
このように、磁気センサ9においては、閾値調節部3を通じて、動作磁束密度(Bops、Bopn)や復帰磁束密度(Brps、Brpn)を変更することが可能である。そのため、逆磁界現象や磁界オフセット現象が発生した場合、もしくは発生が予期される場合に、以下に説明するような対処が可能となる。
先ず、検出部1が検出する磁束密度Bと、動作磁束密度及び復帰磁束密度との関係が、現状、図16に示す通りとなっている場合を想定する。すなわち、逆磁界現象によって、磁束密度BがBopnを超えることがあるため、出力信号の状態が意図しないタイミングで遷移する場合(そのため、このような意図しない出力信号の遷移を防止したい場合)を想定する。
この場合、動作磁束密度および復帰磁束密度が、図8に示すように(すなわち、Bops、Bopn、Brps、およびBrpnが、それぞれ、Bops’、Bopn’、Brps’、およびBrpn’となるように)調節されるようにすれば良い。つまり少なくとも、磁束密度BのN極側の最大値より大きくなるように、Bopnが調節される(感度を下げる)ようにすれば良い。このようにすれば、出力信号が意図しないタイミングで遷移する事態を、防止することが可能である。
なお、図9に示すように、復帰磁束密度を変更させずに、動作磁束密度(Bops、Bopn)のみを調節して、Bopnが、磁束密度BのN極側の最大値より大きくなるようにしても良い。このように、復帰磁束密度を変更せずに、復帰磁束密度と動作磁束密度のヒステリシスを大きくすることによっても、適切な対処が可能である。特に、設計上の都合等により、復帰磁束密度の変更が難しいような場合には、当該手法による対処が有効である。
次に、検出部1が検出する磁束密度Bと、動作磁束密度及び復帰磁束密度との関係が、現状、図17に示す通りとなっている場合を想定する。すなわち、磁界オフセット現象によって、角度θが十分大きくなっても磁束密度BがBrpsを下回らず、電子機器の開閉状態が正しく検出されない場合(そのため、角度θが十分大きいときには、磁束密度BがBrpsを下回るようにしたい場合)を想定する。
この場合、動作磁束密度および復帰磁束密度が、図10に示すように(Bops、Bopn、Brps、およびBrpnが、それぞれ、Bops’、Bopn’、Brps’、およびBrpn’となるように)調節されるようにすれば良い。つまり少なくとも、磁束密度BのS極側の最小値より大きくなるように、Brpsが調節される(感度を下げる)ようにすれば良い。このようにすれば、角度θが十分大きいにも関わらず、磁束密度BがBrpsを下回らないという事態を、防止することが可能である。
なお、図11に示すように、動作磁束密度を変更させずに、復帰磁束密度(Brps、Brpn)のみを調節して、Brpsが、磁束密度BのN極側の最小値より大きくなるようにしても良い。このように、動作磁束密度を変更せずに、復帰磁束密度と動作磁束密度のヒステリシスを小さくすることによっても、適切な対処が可能である。特に、設計上の都合等により、動作磁束密度の変更が難しいような場合には、当該手法による対処が有効である。
また、先述した可変抵抗部CRの抵抗値が抵抗制御信号RSWの状態によって決定される場合(図6を参照)、抵抗制御信号RSWの設定を通じて、上述した各対処方法の何れかが選択可能となっていても良い。例えば、抵抗制御信号RSW(入力端子Ctの状態)がOPEN状態に設定された場合には、動作磁束密度と復帰磁束密度が共に所定値だけ増大し、H状態に設定された場合には、復帰磁束密度が変更されずに動作磁束密度のみが所定値だけ増大し、L状態に設定された場合には、動作磁束密度が変更されずに復帰磁束密度のみが所定値だけ増大するようにしても良い。なお抵抗制御信号RSWは、動作磁束密度や復帰磁束密度(閾値)の制御に関わる信号であり、抵抗制御信号RSWに応じて、当該閾値が調節されるということができる。
なお、磁気センサ9は、あらゆる電子機器に備えられ、変形状態の検出用センサとして利用することが可能である。例えば、携帯電話機の開閉やスライドの検出、ノート型PCのパネルの開閉検出、DSCのレンズカバーのスライド検出、カムコーダのLCDパネルの開閉検出、冷蔵庫のドアの開閉やスライドの検出などが、磁気センサ9によって可能となる。
以上に説明した通り、磁気センサ9は、磁界の強さを検出する検出部1と、該検出の結果を現在設定されている閾値と比較し、該比較の結果に応じた出力信号を出力する比較部2を備えるとともに、該閾値を調節する閾値調節部3をも備えている。そのため、逆磁界現象や磁界オフセット現象などによる不具合が発生した場合であっても、当該閾値を調節する等の手法によって、当該不具合を極力簡潔に解消させることが可能となっている。
つまり、電子機器においてこのような不具合が発生した場合(或いは発生が予期される場合)、当該閾値が適切に調節されることによって、電子機器側の仕様変更等を極力抑えつつ、当該不具合を解消させることが可能である。また、電子機器において現在採用されている(或いは採用予定の)磁気センサを、当該閾値が適切に調節されている別の磁気センサに置き換えることによっても、電子機器側の仕様変更等を極力抑えつつ、当該不具合を解消させることが可能である。
次に、逆磁界現象による不具合を解消するための別構成について説明する。
図18は、本発明の第2実施形態に係る磁気センサの構成図である。本図に示す通り、第2実施形態の磁気センサXは、ホール素子X1と、切替スイッチ回路X2と、増幅回路X3と、サンプルホールド回路X4と、比較回路X5と、ラッチ回路X6と、出力回路X7と、発振回路X8と、制御回路X9と、を集積化して成る半導体装置である。
ホール素子X1は、図1のホール素子10に相当する。切替スイッチ回路X2は、図1の切替スイッチ回路20に相当するものであり、ダイナミックオフセットキャンセル機能を備えている。増幅回路X3は、図1の増幅ユニット30に相当する。サンプルホールド回路X4は、図1の第1キャパシタ41、第2キャパシタ42、第1スイッチ回路51、及び、第2スイッチ回路52に相当する。比較回路X5は、図1の比較ユニット60、スイッチ回路61、及び、基準電圧切替回路53に相当し、その論理反転スレッショルドにはヒステリシス特性が付与されている。ラッチ回路X6は、図1のラッチ回路70、ラッチ回路71、OR回路OR1、及び、バッファ増幅器80に相当する。出力回路X7は、図1のインバータINV0に相当する。発振回路X8は、基準クロック信号OSCを生成して制御回路X9に供給する回路である。上記した回路ブロックX1〜X8の詳細については、基本的に先と同様であるため、重複した説明は割愛する。
制御回路X9は、図1の制御回路100に相当するものであり、本実施形態では、逆磁界現象による不具合を解消するための機能として、装置外部から供給される検出モード切替信号MODEに基づいて、磁界の検出モードを単極検出モードと両極検出モードのいずれか一を選択する検出モード切替部としての機能を備えている。
より具体的に述べると、制御回路X9は、検出モード切替信号MODEがハイレベルとされているときには、S極(またはN極)のみを検出する単極検出モードを選択するように、また、検出モード切替信号MODEがローレベルとされているときには、S極とN極の両方を検出する両極検出モードを選択するように、磁気センサXの各部(機能的な観点から見れば、図7の検出部1と比較部2)を制御する。なお、検出モード切替信号MODEの論理レベルと、制御回路X9によって選択される検出モードとの関係については、上記の例示と逆でも構わない。
制御回路X9によって両極検出モードが選択されている場合、磁気センサXの動作は、先出の図2で示した通りとなる。
一方、制御回路X9によって単極検出モードが選択されている場合、磁気センサXの動作は、図19で示すようになる。図19は、単極検出モード選択時における磁気センサXの動作に関するタイミングチャートである。
時刻t1〜時刻t2の第1期間、及び、時刻t2〜時刻t3の第2期間においては、図2と同様、S極性の磁界の強度が検出される。このとき、S極性の磁界の強度が所定の強度以上であれば、ホール素子X1から信号が出力されるので、時刻t2〜時刻t3の第2期間において、ハイレベルの信号COMPOUTが得られる。なお、クロック信号CK_SH1は時刻t2において立下り、時刻t3において立ち上がる。従って、時刻t3において、信号COMPOUTがハイレベルであれば、信号DFF_SH1はローレベルからハイレベルに変化する。逆に、S極性の磁界の強度が所定の強度に達しておらず、時刻t3において、信号COMPOUTがローレベルであれば、信号DFF_SH1はローレベルに維持される。
一方、S極検出が完了した後、時刻t3〜時刻t4の第3期間、及び、時刻t4〜時刻t5の第4期間においては、図2と異なり、第1切替信号SW1、第2切替信号SW2、及び、第3切替信号SW3がいずれもローレベルとされる。従って、当該期間中にN極性の磁界の強度が検出されることはないので、時刻t3以降の信号COMPOUTは、常にローレベルに維持される。すなわち、ラッチ回路Xに含まれるOR回路OR1(図1を参照)の出力は、信号DFF_SH1と一致する。なお、クロック信号CK_SH2は時刻t4において立下り、時刻t5において立ち上がる。従って、時刻t5において、OR回路OR1の出力がハイレベルであれば、信号DFF_SH2はローレベルからハイレベルに変化し、出力信号OUTはハイレベルからローレベルに変化する。逆に、時刻t5において、OR回路OR1の出力がローレベルであれば、信号DFF_SH2はローレベルに維持され、出力信号OUTはハイレベルに維持される。
出力信号OUTがハイレベルからローレベルに変化するということは、S極性の磁界の強度が所定の強度以上であることを意味する。逆に、出力信号OUTがハイレベルに維持されているということは、S極性の磁界の強度が所定の強度に達していないことを意味する。このとき、N極性の磁界の強度が所定の強度に達しているか否かは無関係である。
このような構成とすることにより、逆磁界現象による不具合(出力信号OUTの意図しない論理レベル変遷)を解消することができるので、磁気センサXの検出精度を高めることが可能となる。
また、上記で説明したように、制御回路X9は、単極検出モードの選択時において、S極とN極の一方の磁界の強さのみを検出し、他方の磁界の強さについてはその検出自体を停止するように、磁気センサXの各部を制御する構成とされている。このような構成とすることにより、図1の回路構成に何ら変更を加えることなく、制御回路X9における第1切替信号SW1、第2切替信号SW2、及び、第3切替信号SW3の生成シーケンスをわずかに変更するだけで、上記の検出モード切替動作を実現することが可能となる。また、本構成であれば、不要な検出動作が行われないので、電力の浪費を抑制することも可能となる。また、本構成であれば、単極検出モードと両極検出モードとの間で、出力信号OUTの更新タイミングが同一となるので、単極検出モードと両極検出モードのいずれが選択されているかに応じて、後段回路の信号処理タイミングを逐一制御する必要がなく、使い勝手がよい。
ただし、本発明の構成は、上記に限定されるものではなく、例えば、制御回路X9は、単極検出モードの選択時において、S極とN極の両方の磁界の強さを検出した上で、一方の検出結果のみに応じた出力信号を生成するように、磁気センサXの各部を制御する構成としてもよい。このような構成を採用することにより、制御回路X9における第1切替信号SW1、第2切替信号SW2、及び、第3切替信号SW3の生成シーケンスについては何ら変更を加えることなく、図2の動作を行いながら、上記の検出モード切替動作を実現することが可能となる。ただし、本構成を採用する場合には、ラッチ回路X6の内部構成に若干の変形を加える必要がある。
図20A及び図20Bは、それぞれ、ラッチ回路X6の第1変形例及び第2変形例を示す図である。
例えば、図20Aに示すように、信号DFF_SH1と信号DFF_SH2のいずれか一方を選択して出力するセレクタX61を設けるだけで、上記の検出モード切替動作を容易に実現することができる。
セレクタX61は、選択信号SELがハイレベルであるときには、信号DFF_SH1を選択出力する。これにより、S極の検出結果のみに応じた出力信号OUTが最終的に生成され、先述の単極検出モードが実現される。一方、セレクタX61は、選択信号SELがローレベルであるときには、信号DFF_SH2を選択出力する。これにより、S極とN極双方の検出結果に応じた出力信号OUTが最終的に生成され、先述の両極検出モードが実現される。
なお、図20Aの第1変形例であれば、単極検出モードの選択時において、N極の磁界検出完了を待つことなく、S極の検出結果のみに応じた出力信号OUTが生成される。従って、少しでも早く磁界の検出結果を知る必要のあるアプリケーションには、図20Aの第1変形例が好適であると言える。
一方、単極検出モードと両極検出モードとの間で、出力信号OUTの更新タイミングが同一である方が好ましいアプリケーションには、図20Bの第2変形例が好適である。この第2変形例では、信号DFF_SH1をクロック信号CK_SH2でラッチするラッチ回路X62が追加されており、ラッチ回路X62の出力する信号DFF_SH1’がセレクタX61に入力されている。このような構成とすることにより、単極検出モードと両極検出モードとの間で、出力信号OUTの更新タイミングが同一となるので、単極検出モードと両極検出モードのいずれが選択されているかに応じて、後段回路の信号処理タイミングを逐一制御する必要がなく、使い勝手がよくなる。
なお、上記の選択信号SELは、検出モード切替信号MODEに応じて制御回路X9で生成すればよい。また、上記の選択信号SELとして、装置外部から入力される検出モード切替信号MODEをセレクタX61に直接入力してもよい。後者の構成を採用した場合には、制御回路X9が検出モード切替動作に関与せず、セレクタX61が検出モード切替部として機能することになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。また本発明は、その主旨を逸脱しない範囲において、種々の改変を加えて実施され得る。
本発明は、電子機器における変形状態を検出するための磁気センサ等の分野において、利用することができる。
1 検出部
2 比較部
3 信号出力部
4 閾値調節部
9 磁気センサ
10 ホール素子
20 切替スイッチ回路
21〜28 スイッチ
30 増幅ユニット
31 第1増幅回路
32 第2増幅回路
41 第1キャパシタ
42 第2キャパシタ
51 第1スイッチ回路
52 第2スイッチ回路
53 基準電圧切替回路
60 比較ユニット
70、71 ラッチ回路
80 バッファ増幅器
90 基準電圧発生回路
100 制御回路
CR−1〜CR−4、CR 可変抵抗部
R1、R2、R3 抵抗
TR−1、TR−2 導通調整部
Bops S極側の動作磁束密度(S極側閾値、第1閾値)
Brps S極側の復帰磁束密度(S極側閾値、第2閾値)
Bopn N極側の動作磁束密度(N極側閾値、第1閾値)
Brps N極側の復帰磁束密度(N極側閾値、第2閾値)
X 磁気センサ
X1 ホール素子
X2 切替スイッチ回路
X3 増幅回路
X4 サンプルホールド回路
X5 比較回路
X6 ラッチ回路
X7 出力回路
X8 発振回路
X9 制御回路

Claims (11)

  1. 磁界の強さを検出する検出部と、
    該検出の結果を設定されている閾値と比較し、該比較の結果に応じた出力信号を出力する比較部と、
    を備えた磁気センサであって、
    該閾値を調節する閾値調節部を備えていることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記検出部は、
    S極側とN極側の双方について前記検出を行うものであり、
    前記比較部は、
    S極側の前記検出の結果については、S極側についての前記閾値として設定されているS極側閾値と比較し、N極側の前記検出の結果については、N極側についての前記閾値として設定されているN極側閾値と比較するものであり、
    前記閾値調節部は、
    前記閾値を調節するにあたり、N極側閾値とS極側閾値の双方を同じ値だけ変更することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記閾値は、前記出力信号の状態に応じて、互いに値が異なる第1閾値と第2閾値の何れかに設定されるものであり、
    前記閾値調節部は、
    前記閾値を調節するにあたり、第1閾値と第2閾値の一方を変更させずに、他方を調節することが可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気センサ。
  4. 前記閾値の制御に関わる制御信号の入力を受付ける、信号入力部を備え、
    前記閾値調節部は、
    該制御信号に応じて、前記閾値を調節することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の磁気センサ。
  5. 検出モード切替信号に基づいて、S極とN極の一方を検出する単極検出モードと、S極とN極の両方を検出する両極検出モードのいずれかを選択する検出モード切替部を有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の磁気センサ。
  6. 前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の一方の磁界の強さのみを検出し、他方の磁界の強さについてはその検出自体を停止するように、前記検出部や前記比較部を制御することを特徴とする請求項5に記載の磁気センサ。
  7. 前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の両方の磁界の強さを検出した上で、一方の検出結果のみに応じた出力信号を生成するように、前記検出部や前記比較部を制御することを特徴とする請求項5に記載の磁気センサ。
  8. 磁界の強さを検出する検出部と、
    該検出の結果を設定されている閾値と比較し、該比較の結果に応じた出力信号を出力する比較部と、
    検出モード切替信号に基づいて、S極とN極の一方を検出する単極検出モードと、S極とN極の両方を検出する両極検出モードのいずれかを選択する検出モード切替部と、
    を有して成ることを特徴とする磁気センサ。
  9. 前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の一方の磁界の強さのみを検出し、他方の磁界の強さについてはその検出自体を停止するように、前記検出部や前記比較部を制御することを特徴とする請求項8に記載の磁気センサ。
  10. 前記検出モード切替部は、前記単極検出モードの選択時において、S極とN極の両方の磁界の強さを検出した上で、一方の検出結果のみに応じた出力信号を生成するように、前記検出部や前記比較部を制御することを特徴とする請求項8に記載の磁気センサ。
  11. 請求項1から請求項10の何れかに記載の磁気センサが備えられたことを特徴とする、電子機器。
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