JP2008032431A - 磁気センサ回路、半導体装置、磁気センサ装置 - Google Patents

磁気センサ回路、半導体装置、磁気センサ装置 Download PDF

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    • G01R33/07Hall effect devices

Abstract

【課題】ホール素子の素子オフセット電圧による影響を低減し、且つ、増幅器において生じる入力オフセット電圧による影響をも低減し得る磁気センサ回路の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る磁気センサ回路は、ホール素子10X、10Yと、切替スイッチ回路20X、20Yと、増幅ユニット30X、30Yと、比較ユニット60と、キャパシタ41X、42X、41Y、42Yと、スイッチ回路51、52と、を有して成り、切替スイッチ20X、20Yを用いて、ホール素子10X、10Yで各々得られるホール電圧を第1状態、第2状態で切り替えて出力し、増幅ユニット30X、30Yをそれぞれ差動状態で動作させ、かつ、両者の出力差が設定されたヒステリシス幅よりも大きければ、検出信号Sdetの出力論理を変遷する構成とされている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ホール素子や磁気抵抗素子等磁電変換素子の出力電圧を増幅器で増幅し、設
置された場所の磁気を検知して、磁気検知信号を出力する磁気センサ回路、及び、これを集積化して成る半導体装置、並びに、これを用いた磁気センサ装置に関するものである。
磁気センサ回路は、一般に、磁界の強さに比例した出力電圧を出力するホール素子と、ホール素子の出力電圧を増幅する増幅器と、増幅器の出力電圧を所定の基準電圧と比較して比較結果を出力する比較器と、を備えて成り、磁界センサが設置された場所の磁界が一定の基準より強いか弱いかに応じて、2値(高(H)レベルまたは低(L)レベル)の信号を出力するようになっている。
磁界の強さに応じた正確な比較結果を得るためには、増幅器から出力される信号に含まれるオフセット信号成分を抑制して、増幅器から出力される信号のばらつきを小さく抑える必要がある。そのオフセット信号成分が生じる主要な要因は、ホール素子の出力電圧に含まれるオフセット信号成分(以下「素子オフセット電圧」と呼ぶ。)と、増幅器の入力端子において存在するオフセット信号成分(以下「入力オフセット電圧」と呼ぶ。)である。素子オフセット電圧は、主に、ホール素子本体がパッケージから受ける応力等によって発生する。また、入力オフセット電圧は、主に、増幅器の入力回路を構成する素子の特性のばらつき等によって発生する。
それらオフセット電圧による影響を低減する磁界センサが、特許文献1に開示されている。すなわち、磁界センサに用いられるホール素子は、一般に、図11に示すホール素子1のように、4つの端子A・C・B・Dに関して幾何学的に等価な形状の板状に形成されている。ここで、幾何学的に等価な形状とは、同図に示した四角形のホール素子1のように、同図に示す状態での形状と、これを90度回転させた状態(A−Cが、B−Dに一致するように回転した状態)での形状とが同一であることを意味する。このようなホール素子1の端子A・C間に電源電圧を印加したときに端子B・D間に生じる電圧と、端子B・D間に電源電圧を印加したときに端子A・C間に生じる電圧とでは、磁界の強さに応じた有効信号成分は同相で、素子オフセット電圧は逆相となる。
まず、第1のタイミングでは、スイッチ回路2を介して、ホール素子1の端子A・C間に電源電圧が印加されるとともに、端子B・D間の電圧が電圧増幅器3に入力される。そこで、電圧増幅器3からは、端子B・D間の電圧と電圧増幅器3の入力オフセット電圧との和に比例した電圧V1が出力される。また、この第1のタイミングでは、スイッチ5が閉じることにより、キャパシタ4がその電圧V1に充電される。
次に、第2のタイミングでは、スイッチ回路2を介して、ホール素子1の端子B・D間に電源電圧が印加されるとともに、第1のタイミングとは逆極性となるように端子C・A間の電圧が電圧増幅器3に入力される。そこで、電圧増幅器3からは、端子C・A間の電圧と電圧増幅器3の入力オフセット電圧との和に比例した電圧V2が出力される。
入力オフセット電圧の影響は、入力電圧の極性に係らず、第1のタイミングと同じなので、電圧増幅器3の出力電圧V2は、第1のタイミングとは逆極性の端子C・A間の電圧と入力オフセット電圧との和に比例した電圧となる。
また、この第2のタイミングでは、スイッチ5が開き、出力端子6・7の間で、電圧増幅器3の反転出力端子3aおよび非反転出力端子3bとキャパシタ4とが直列に接続された状態となる。このとき、キャパシタ4の充電電圧は、第1のタイミングでの電圧増幅器3の出力電圧V1に保持されたまま変化しない。出力端子6・7間の電圧(磁界センサの出力電圧)Vは、電圧増幅器3の反転出力端子3aを基準としたときの非反転出力端子3bの電圧V2と、キャパシタ4の端子4bを基準としたときの端子4aの電圧−V1との和、すなわち、電圧V2から電圧V1を減じたものとなる。したがって、入力オフセット電圧の影響を相殺した電圧Vが磁界センサの出力電圧として得られる。
また、素子オフセット電圧による影響を低減するとともに、増幅器において生じる入力オフセット電圧による影響をも低減し得る磁界センサとしては、特許文献2に開示されたものが知られている。この磁界センサは、ホール素子、スイッチ回路、電圧電流変換増幅器、記憶素子としてのキャパシタ、スイッチ、および抵抗により構成されている。
また、複数のホール素子を単一のシリコン基板に作り込む技術については特許文献3などに開示・提案されており、センサ出力にヒステリシスを持たせる技術については特許文献4などに開示・提案されている。
特許第3315397号明細書 特開平8−201491号公報 特開昭63−79386号公報 特開平4−271513号公報 特開平10−170533号公報
特許文献1の磁界センサでは、理想的な状態では、オフセットキャンセルは的確に行われることが期待できるが、実際には、キャパシタ4と電圧増幅器3とによる構成では、完全な差動形式とはならない。このために、例えば、キャパシタ4による遅延(鈍り)や、電源電圧のリップルやノイズによって、オフセットキャンセルを充分に行うことができないおそれがあった。
また、特許文献2の磁界センサでは、2つの電圧電流変換増幅器と、2つのキャパシタと、4つのスイッチを必要としているから、入力オフセット電圧の影響を抑制するための回路規模を小さく抑えることが困難であるという問題点があった。
なお、特許文献3には、上記のオフセットキャンセル技術に関して、何ら開示されておらず、素子オフセット電圧や入力オフセット電圧の影響を回避するためには、リペアや応力の管理などが必要だった。
また、本出願人は、特願2005−230781(特願2005−031715の国内優先出願)を提案(図1〜図5を参照)したが、これらは、1つのセンサ入力に対応するもので、複数のセンサ入力に対応して、簡単な構成で精度良くセンシングを行い得る構成を示すものではなかった。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑み、磁気検出のための回路構成を差動回路構成として、ホール素子や磁気抵抗素子等の磁電変換素子による素子オフセット電圧による影響を低減し、且つ、増幅器において生じる入力オフセット電圧による影響をも低減することが可能な磁気センサ回路、及び、これを集積化して成る半導体装置、並びに、これを用いた磁気センサ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明に係る磁気センサ回路は、印加される磁気に応じた出力電圧を第1端子対もしくは第2端子対に発生する第1の磁電変換素子と、第1の磁電変換素子と並設され、印加される磁気に応じた出力電圧を第3端子対もしくは第4端子対に発生する第2の磁電変換素子と、前記第1端子対に電源電圧を印加し、前記第2端子対に発生する出力電圧を第1出力端と第2出力端間に出力する第1切替状態と、前記第2端子対に電源電圧を印加し、前記第1端子対に発生する出力電圧を前記第1出力端と前記第2出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第1の切替スイッチ回路と、前記第3端子対に電源電圧を印加し、前記第4端子対に発生する出力電圧を第3出力端と第4出力端間に出力する第1切替状態と、前記第4端子対に電源電圧を印加し、前記第3端子対に発生する出力電圧を前記第3出力端と前記第4出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第2の切替スイッチ回路と、第1増幅入力端に入力される前記第1出力端の電圧を、所定増幅度で増幅した第1増幅電圧を、第1増幅出力端に出力するとともに、第2増幅入力端に入力される前記第2出力端の電圧を、前記所定増幅度で増幅した第2増幅電圧を、第2増幅出力端に出力する第1の増幅ユニットと、第3増幅入力端に入力される前記第3出力端の電圧を、所定増幅度で増幅した第3増幅電圧を、第3増幅出力端に出力するとともに、第4増幅入力端に入力される前記第4出力端の電圧を、前記所定増幅度で増幅した第4増幅電圧を、第4増幅出力端に出力する第2の増幅ユニットと、第1比較入力端に入力される第1比較電圧を第2比較入力端に入力される第2比較電圧と比較し、前記第1比較電圧が前記第2比較電圧を超えるときに比較出力を発生する比較ユニットと、前記第1増幅出力端と前記第1比較入力端との間に設けられた第1キャパシタと、前記第2増幅出力端と前記第2比較入力端との間に設けられた第2キャパシタと、前記第3増幅出力端と前記第2比較入力端との間に設けられた第3キャパシタと、前記第4増幅出力端と前記第1比較入力端との間に設けられた第4キャパシタと、前記第1比較入力端に、前記第1切替状態時に第1基準電圧を印加するための第1スイッチ回路と、前記第2比較入力端に、前記第1切替状態時に第2基準電圧を印加するための第2スイッチ回路と、を有する構成(第1の構成)とされている。
また、本発明に係る磁気センサ回路は、印加される磁気に応じた出力電圧を第1端子対もしくは第2端子対に発生する第1の磁電変換素子と、第1の磁電変換素子と並設され、印加される磁気に応じた出力電圧を第3端子対もしくは第4端子対に発生する第2の磁電変換素子と、前記第1端子対に電源電圧を印加し、前記第2端子対に発生する出力電圧を第1出力端と第2出力端間に出力する第1切替状態と、前記第2端子対に電源電圧を印加し、前記第1端子対に発生する出力電圧を前記第1出力端と前記第2出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第1の切替スイッチ回路と、前記第3端子対に電源電圧を印加し、前記第4端子対に発生する出力電圧を第3出力端と第4出力端間に出力する第1切替状態と、前記第4端子対に電源電圧を印加し、前記第3端子対に発生する出力電圧を前記第3出力端と前記第4出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第2の切替スイッチ回路と、第1増幅入力端に入力される前記第1出力端の電圧と第2増幅入力端に入力される前記第2出力端の電圧との差分を、所定増幅度で増幅した第1増幅電圧を、第1増幅出力端に出力する第1の増幅ユニットと、第3増幅入力端に入力される前記第3出力端の電圧と第4増幅入力端に入力される前記第4出力端の電圧との差分を、所定増幅度で増幅した第2増幅電圧を、第2増幅出力端に出力する第2の増幅ユニットと、第1比較入力端に入力される第1比較電圧を第2比較入力端に入力される第2比較電圧と比較し、前記第1比較電圧が前記第2比較電圧を超えるときに比較出力を発生する比較ユニットと、前記第1増幅出力端と前記第1比較入力端との間に設けられた第1キャパシタと、前記第2増幅出力端と前記第2比較入力端との間に設けられた第2キャパシタと、前記第1比較入力端に、前記第1切替状態時に第1基準電圧を印加するための第1スイッチ回路と、前記第2比較入力端に、前記第1切替状態時に第2基準電圧を印加するための第2スイッチ回路と、を有する構成(第2の構成)とされている。
なお、上記第1または第2の構成から成る磁気センサ回路において、前記第2基準電圧は、前記比較ユニットの動作に所定閾値を持たせるように、前記第1基準電圧と所定電圧だけ異なる構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1の構成から成る磁気センサ回路にて、前記第1の増幅ユニットは、前記第1出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第1増幅電圧を出力する第1演算増幅器と、該第1演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第1帰還抵抗器と、前記第2出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第2増幅電圧を出力する第2演算増幅器と、該第2演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第2帰還抵抗器と、前記第1演算増幅器の反転入力端と前記第2演算増幅器の反転入力端との間に設けられた第3帰還抵抗器とを有し、前記第2の増幅ユニットは、前記第3出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第3増幅電圧を出力する第3演算増幅器と、該第3演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第4帰還抵抗器と、前記第4出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第4増幅電圧を出力する第4演算増幅器と、該第4演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第5帰還抵抗器と、前記第3演算増幅器の反転入力端と前記第4演算増幅器の反転入力端との間に設けられた第6帰還抵抗器とを有する構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る磁気センサ回路にて、前記第1の増幅ユニットは、一端が前記第1出力端に接続される第1入力抵抗器と、一端が前記第2出力端に接続される第2入力抵抗器と、反転入力端が前記第1入力抵抗器の他端に接続され、非反転入力端が前記第2入力抵抗器の他端に接続され、出力端から前記第1増幅電圧を出力する第1演算増幅器と、該第1演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第1帰還抵抗器とを有し、前記第2の増幅ユニットは、一端が前記第3出力端に接続される第3入力抵抗器と、一端が前記第4出力端に接続される第4入力抵抗器と、反転入力端が前記第3入力抵抗器の他端に接続され、非反転入力端が前記第4入力抵抗器の他端に接続され、出力端から前記第2増幅電圧を出力する第2演算増幅器と、該第2演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第2帰還抵抗器とを有し、前記第1演算増幅器の非反転入力端と前記第2演算増幅器の非反転入力端との間には、第3帰還抵抗器が設けられている構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第1乃至第5いずれかの構成から成る磁気センサ回路は、前記比較ユニットからの比較出力をクロック信号でラッチして、ラッチ出力を出力するラッチ回路を設けるとともに、前記クロック信号は前記第2切替状態にあるタイミングで発生される構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成る磁気センサ回路は、前記ラッチ出力に応じて、前記第1比較入力端に印加される電圧と前記第2比較入力端に印加される電圧との高低が反転されるように、前記第1基準電圧と前記第2基準電圧の少なくとも一方を変更する構成(第7の構成)にするとよい。
また、本発明に係る半導体装置は、上記第1乃至第7いずれかの構成から成る磁気センサ回路を集積化して成る構成(第8の構成)とされている。
また、本発明に係る磁気センサ装置は、上記第8の構成から成る半導体装置と、ターゲットに対して前記半導体装置の背面側に設けられた磁石と、を有して成る構成(第9の構成)とされている。
また、本発明に係るセンサ回路は、各々複数の出力を出力する第1及び第2のアナログセンサ回路と、該アナログセンサ回路の複数の出力をそれぞれ増幅する第1及び第2の増幅器と、該第1及び第2の増幅器の複数の出力が結合されて入力され各出力を比較する比較器と、該比較器の出力に応じて前記第1及び第2の出力にヒステリシスを持たせるための電圧を供給するヒステリシス回路と、を有するセンサ回路であって、前記第1及び第2の増幅器の出力と前記比較器の各入力の間に直列接続されたキャパシタをそれぞれ有し、該キャパシタと前記比較器との間で第1及び第2の増幅器の出力が結合されるとともに、前記ヒステリシス用の電圧は、前記キャパシタと前記比較器の入力の間に供給することにより、ゼロ値を跨いだヒステリシス特性を有する構成(第10の構成)とされている。
なお、上記第10の構成から成るセンサ回路において、前記第1及び第2の増幅器は、それぞれ、前記アナログセンサ回路の複数の出力をそれぞれ増幅して出力する複数の増幅手段を有して成る構成(第11の構成)にするとよい。
また、上記第11の構成から成るセンサ回路において、前記アナログセンサ回路は、磁気に応じた出力電圧を第1端子対もしくは第2端子対に発生する磁電変換素子と、第1端子対に電源電圧を印加し、第2端子対に発生する出力電圧を第1出力端子対と第2出力端子対間に出力する第1切替状態と、第2端子対に電源電圧を印加し、第1端子対に発生する出力電圧を第1出力端子対と第2出力端子対間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる切替スイッチ回路を有して成る構成(第12の構成)にするとよい。
本発明によれば、第1、第2の増幅ユニットをそれぞれ差動状態で動作させるから、磁電変換素子(ホール素子や磁気抵抗素子など)の素子オフセット電圧、及び、第1、第2の増幅ユニットの入力オフセット電圧を、十分に低減することができる。
また、第1、第2キャパシタ、並びに、第3、第4キャパシタに、第1切替状態で、電荷を所定状態にチャージして比較ユニットの入力電圧基準値を所定値に設定するから、入力ダイナミックレンジを大きく設定することができる。
また、第1、第2の増幅ユニットを特有の構成を用いた平衡入力−平衡出力型とするから、電圧増幅利得を大きく採ることができる。これによって、第1、第2の増幅ユニットにおいて基準電圧を用意しなくても良いから、基準電圧を磁電変換素子の出力電圧に合わせる調整が不要となる。また、帰還抵抗器の数を削減できる。
また、比較ユニットへの第1、第2基準電圧を異ならせ、且つ、比較出力によるラッチ動作に応じた基準電圧の変更によって、比較ユニットにヒステリシス特性を持たせることができる。また、そのヒステリシス幅も、第1基準電圧や第2基準電圧の変更量(両基準電圧の相対的な高低)を設定するだけでよいから、設計及び調整が容易である。
以下、本発明に係る磁気センサ回路の実施例について図を参照して説明する。本発明の磁気センサ回路は、折りたたみ型携帯電話機の開閉検知センサや、モータの回転位置検知センサなど、磁気の状態(磁界の強さ)を検知するセンサとして広い用途に使用される。その磁気センサ素子としては、印加される磁界の変化に応じて電気的特性が変化され、その変化に応じた出力電圧を取り出し得るものであれば良く、ホール素子や、磁気抵抗素子などの磁電変換素子が使用できる。以下の実施例では、ホール素子を用いた磁気センサ回路について説明する。
[第1の実施例]
図1〜5は、本発明者が特願2005−230781(特願2005−031715の国内優先出願)にて出願済みである本発明の第1の実施例に係る磁気センサ回路の構成を示す図である。図1において、ホール素子10は、図11に示した従来のものと同様に、4つの端子A・C・B・Dに関して幾何学的に等価な形状の板状に形成されている。
このようなホール素子10の第1端子対A−Cに電源電圧Vccを印加したときに第2端子対B−Dに生じるホール電圧と、第2端子対B−D間に電源電圧Vccを印加したときに第1端子対C−Aに生じるホール電圧と、を比較した場合、ホール素子10に印加される磁界の強さに応じた有効信号成分は同相で、素子オフセット成分(素子オフセット電圧)は逆相となる。
切替スイッチ回路20は、ホール素子10への電源電圧Vccの印加方法と、ホール素子10からのホール電圧の取り出し方法を切り替える。
より具体的に述べると、切替スイッチ回路20は、第1切替信号SW1に応じてオンされるスイッチ21、23、25、27と、第2切替信号SW2に応じてオンされるスイッチ22、24、26、28を有している。この第1、第2切替信号SW1、SW2は、互いに重ならないように、且つ、電源オン信号POWが発生される所定期間の前半部分で第1切替信号SW1が発生され、その後半部分で第2切替信号SW2が発生される。なお、電源オン信号POWは、間欠的に、例えば一定周期毎に所定期間だけ発生される。
第1切替信号SW1が発生されている第1切替状態では、端子Aに電源電圧Vccが印加され、端子Cがグランドに接続されるとともに、端子Bと端子D間に磁界の強さに応じたホール電圧が発生する。その端子B・D間の電圧は、印加される磁界方向によるが、ここでは、端子Bの電圧Vbが低く、端子Dの電圧Vdが高い場合を想定する。なお、電圧は、特に断らない限り、グランドに対する電位を表す。
第1切替信号SW1から第2切替信号SW2への切替は、高速度で行われるので、第2切替状態においても、第1切替状態と同じ磁界方向にあると想定する。第2切替信号SW2が発生されている第2切替状態では、端子Bに電源電圧Vccが印加され、端子Dがグランドに接続されるとともに、端子Cと端子A間に磁界の強さに応じたホール電圧が発生する。端子C・A間の電圧は、端子Cの電圧Vcが低く、端子Aの電圧Vaが高くなる。
これにより、切替スイッチ回路20の第1出力端iの電圧は、第1切替状態では電圧Vbであり、第2切替状態では電圧Vaである。一方、切替スイッチ回路20の第2出力端iiの電圧は、第1切替状態では電圧Vdであり、第2切替状態では電圧Vcである。
増幅ユニット30は、第1出力端iに接続される第1増幅入力端の電圧を、第1増幅回路31によって所定の増幅度αで増幅し、第1増幅出力端iiiに第1増幅電圧を発生する。第1増幅回路31には、入力オフセット電圧Voffa1が存在するから、第1増幅入力端の電圧にその入力オフセット電圧Voffa1が加算される。
また、第2出力端iiに接続される第2増幅入力端の電圧を、第2増幅回路32によって所定の増幅度αで増幅し、第2増幅出力端ivに第2増幅電圧を発生する。第2増幅回路32にも、入力オフセット電圧Voffa2が存在するから、第2増幅入力端の電圧にその入力オフセット電圧Voffa2が加算される。
この増幅ユニット30の第1,第2増幅回路31、32には、電源オン信号POWによってオンされるスイッチ回路34及びスイッチ回路35を介して電源電圧Vccが印加される。したがって、増幅ユニット30は、電源オン信号POWに応じて、間欠的に、例えば一定周期毎に所定期間だけ駆動される。また、第1,第2増幅回路31、32が電流駆動型のものであるときには、スイッチ回路34及びスイッチ回路35は、スイッチ機能付きの電流源回路で構成されることがよい。
第1キャパシタ41は、第1増幅出力端iiiと、比較ユニット60の第1比較入力端vとの間に接続されている。また、第2キャパシタ42は、第2増幅出力端ivと、比較ユニット60の第2比較入力端viとの間に接続されている。
比較ユニット60は、第1比較入力端vに入力される第1比較電圧と第2比較入力端viに入力される第2比較電圧とを比較し、第1比較電圧が第2比較電圧を超えるときに比較出力を発生する。なお、比較ユニット60は、極めて高い入力インピーダンスを持つように構成されている。例えば、その入力回路は、MOSトランジスタ回路で構成される。この比較ユニット60には、電源オン信号POWによってオンされるスイッチ回路61を介して電源電圧が印加される。したがって、比較ユニット60は、電源オン信号POWに応じて、間欠的に、例えば一定周期毎に所定期間だけ駆動される。また、スイッチ回路61は、スイッチ機能付きの電流源回路であってもよい。
その第1比較入力端vには、第1切替信号SW1によってオンされる第1スイッチ回路51及び基準電圧切替回路53を介して第1基準電圧Vref1が供給される。その基準電圧切替回路53は、磁気センサ回路が磁気を検出したときには、その検出信号Sdetによって切り替えられる。基準電圧切替回路53が切り替えられたときには、第1比較入力端vには、修正第1基準電圧Vref1Aが供給され得るようになる。
また、第2比較入力端viには、第1切替信号SW1によってオンされる第2スイッチ回路52を介して第2基準電圧Vref2が供給される。第1基準電圧Vref1は、修正第1基準電圧Vref1Aよりも所定値だけ低い値に設定され、且つ、修正第1基準電圧Vref1Aは、第2基準電圧Vref2よりも所定値だけ低い値に設定されることがよい。なお、修正第1基準電圧Vref1Aとして、第2基準電圧Vref2を用いることもできる。
この第1、第2比較入力端v、viに供給される電圧を、比較出力が発生されていないときには、第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2にし、比較出力が発生されたときには、修正第1基準電圧Vref1A及び第2基準電圧Vref2にすることにより、比較ユニット60の動作にヒステリシス特性を付与することができる。これにより検出を安定して行うことができる。また、そのヒステリシス幅は、第1基準電圧Vref1、修正第1基準電圧Vref1A、及び、第2基準電圧Vref2のレベルを調整することにより、容易に変更できる。
ラッチ回路70は、比較出力をクロック信号CKのタイミングでラッチする。このラッチ回路70としては、D型フリップフロップが好適である。このラッチ回路70のラッチ出力を、バッファ増幅器80で増幅して、検出信号Sdetを得る。
図2は、増幅ユニットの第1の例を示す図である。この図2の増幅ユニット30Aは、第1増幅回路31Aと第2増幅回路32Aを有している。第1増幅回路31Aは、演算増幅器31−1の反転入力端と出力端iiiとの間に帰還抵抗器31−2を接続し、反転入力端と基準電圧Vref0との間に帰還抵抗器31−3を接続する。そして、非反転入力端に入力される第1出力端iの電圧を増幅し、第1増幅出力端iiiに第1増幅電圧を出力する。また、第2増幅回路32Aは、同様の構成を有しており、非反転入力端に入力される第2出力端iiの電圧を増幅し、第2増幅出力端ivに第2増幅電圧を出力する。
この図2の増幅ユニット30Aでは、帰還抵抗器31−2、32−2の抵抗値をR2、帰還抵抗器31−3、32−3の抵抗値をR1とすると、増幅度αは、約R2/R1である。但し、R2≫R1。
図3は、増幅ユニットの第2の例を示す図である。この図3の増幅ユニット30Bは、第1出力端iの電圧を非反転入力端に入力し、出力端iiiから第1増幅出力を出力する第1演算増幅器31−1と、該第1演算増幅器31−1の出力端iiiと反転入力端との間に設けられた第1帰還抵抗器31−2と、第2出力端iiの電圧を非反転入力端に入力し、出力端ivから第2増幅出力を出力する第2演算増幅器32−1と、この第2演算増幅器32−1の出力端ivと反転入力端との間に設けられた第2帰還抵抗器32−2と、その第1演算増幅器31−1の反転入力端と第2演算増幅器32−1の反転入力端との間に設けられた第3帰還抵抗器33とを有している。
このように、増幅ユニット30Bは、第1増幅回路31Bと第2増幅回路32Bとで、第3帰還抵抗器33を共有する形式、すなわち、平衡入力−平衡出力形式の増幅回路である。増幅ユニット30Bでは、図2の増幅ユニット30Aに比して、帰還抵抗器の数を削減できるし、また、第1、第2増幅回路31A、31Bの基準電圧は、その回路内で自動的に設定されるから、基準電圧を設定することが不要となる。
また、増幅ユニット30Bでは、特有の構成を用いた平衡入力−平衡出力型とすることにより、電圧増幅利得を大きく採ることができる。即ち、帰還抵抗器31−2、32−2の抵抗値をR2、第3帰還抵抗器33の抵抗値をR1とすると、増幅度αは約2×R2/R1(但し、R2≫R1)となる。増幅度が2倍になることにより、回路設計を容易に行うことができるし、また、感度の低いホール素子も使いこなしやすくなる。なお、増幅ユニット30A、30Bの動作電源電圧は、図1のように、スイッチ回路34、35を介して、それぞれの増幅回路に供給される。
図4は、基準電圧発生回路90の構成を示す図である。この図4の基準電圧発生回路90では、電源電圧Vccを分圧抵抗器91〜95で分圧して、基準電圧Vref0、第1基準電圧Vref1、修正第1基準電圧Vref1A、第2基準電圧Vref2を発生する。これらの基準電圧は、分圧抵抗器91〜95の電源電圧Vcc側のP型MOSトランジスタ96とグランド側のN型MOSトランジスタ97がオンされているときに発生される。このMOSトランジスタ96、97は、インバータ98、99を介して、電源オン信号POWに応じてオンされる。なお、電源オン信号POWに代えて、第1切替信号SW1に応じて、MOSトランジスタ96、97をオンするようにしてもよい。
次に、以上のように構成される本発明の磁気センサ回路の動作を、図5のタイミングチャートをも参照して説明する。なお、電源オン信号POW、第1切替信号SW1、第2切替信号SW2、及びクロック信号CKは、後述する制御回路から発生される。
まず、電源オン信号POWが、第1周期T1毎に、所定時間T2だけ発生される。これにより、磁気センサ回路は、間欠的に電源電圧Vccが供給されて、動作する。例えば、携帯電話機の開閉検出のためには、第1周期T1を50msとし、所定時間T2を25μsとすることができる。これにより、携帯電話機の電池の電力消費を著しく少なくできるし、且つ、開閉状態の検出動作に不具合を生じることもない。第1周期T1や所定時間T2の長さは、本発明の磁気センサ回路が適用される用途に応じて、適切な時間長に設定されることがよい。なお、磁気センサ回路は、間欠的に動作させるのではなく、連続的に動作させることとしてもよい。
さて、電源オン信号POWが印加される時点t1とほぼ同時に、第1切替信号SW1が発生される。第1切替信号SW1の発生により、切替スイッチ回路20はスイッチ21、23、25、27がオンして第1切替状態になり、第1、第2スイッチ回路51、52がオンする。
ホール素子10の第1端子対の端子A・Cに電源電圧Vcc及びグランド電圧が印加され、第2端子対である端子B・Dにホール電圧が発生する。このとき、端子Bには電圧Vbが発生し、端子Dには電圧Vdが発生する。
増幅ユニット30の第1増幅出力端iiiには、電圧Vbが増幅された第1増幅電圧α(Vb−Voffa1)が発生し、また、第2増幅出力端ivには、電圧Vdが増幅された第2増幅電圧α(Vd−Voffa2)が発生する。このαは、増幅ユニット30の増幅度であり、Voffa1、Voffa2は、第1増幅回路31、第2増幅回路32の入力オフセット電圧である。
この第1切替状態時では、第1、第2スイッチ回路51、52がオンしており、また、基準電圧切替回路53が切り替えられていないとすると、スイッチ53−2がオンしている。したがって、比較ユニット60の第1比較入力端vには、第1基準電圧Vref1が印加され、また、第2比較入力端viには、第2基準電圧Vref2が印加されている。
これにより、第1キャパシタ41は、その両端子の差電圧、Vref1−α(Vb−Voffa1)、に充電される。一方、第2キャパシタ42は、その両端子の差電圧、Vref2−α(Vd−Voffa2)、に充電される。
時点t2になると、第1切替信号SW1がなくなり、第1切替状態は終了する。所定の短時間τだけ遅れて、時点t3で第2切替信号SW2が発生される。この所定短時間τを設けることにより、切替スイッチ回路20の第1切替状態と第2切替状態との間に、どちらの切替状態でもない期間が設定される。第2切替信号SW2の発生により、切替スイッチ回路20はスイッチ22、24、26、28がオンして第2切替状態になり、また、第1、第2スイッチ回路51、52はオフする。
そして、ホール素子10の第2端子対の端子B・Dに電源電圧Vcc及びグランド電圧が印加され、第2端子対である端子C・Aにホール電圧が発生する。このとき、端子Cには電圧Vcが発生し、端子Aには電圧Vaが発生する。
増幅ユニット30の第1増幅出力端iiiには、電圧Vaが増幅された第1増幅電圧α(Va−Voffa1)が発生し、また、第2増幅出力端ivには、電圧Vcが増幅された第2増幅電圧α(Vc−Voffa2)が発生する。
この第2切替状態時では、第1、第2スイッチ回路51、52がオフしている。なお、未だ、基準電圧切替回路53は切り替えられていないので、スイッチ53−2がオン状態に維持されている。
第1キャパシタ41、第2キャパシタ42に充電されている電荷は変化することなく保持されるので、比較ユニット60の第1比較入力端vの第1比較電圧Vcomp1及び第2比較入力端viの第2比較電圧Vcomp2は次の式1、2のようになる。
Vcomp1=Vref1−[α(Vb−Voffa1)−α(Va−Voffa1)]
=Vref1−α(Vb−Va) ・・・(1)
Vcomp2=Vref2−[α(Vd−Voffa2)−α(Vc−Voffa2)]
=Vref2−α(Vd−Vc) ・・・(2)
この式1、2に示される通り、第1、第2比較電圧Vcomp1、Vcomp2には、入力オフセット電圧Voffa1、Voffa2が含まれていない。即ち、入力オフセット電圧Voffa1、Voffa2は、第1切替状態と第2切替状態の操作を通じて、相殺されている。
そして、比較ユニット60で、第1、第2比較電圧Vcomp1、Vcomp2が比較される。すなわち、第1比較電圧Vcomp1と第2比較電圧Vcomp2との差が取られて、第1比較電圧Vcomp1が第2比較電圧Vcomp2を超えるとき(Vcomp1>Vcomp2)に比較出力が発生される。この比較ユニット60での比較を式で表すと、式3のようになる。
Vcomp1−Vcomp2
=Vref1−Vref2−α(Vb−Va)+α(Vd−Vc)・・・(3)
ところで、ホール素子10から発生されるホール電圧には、磁界の強さに比例した信号成分電圧と素子オフセット電圧とが含まれている。本発明のようなホール素子10の第1切替状態で端子B・D間に生じる電圧と、第2切替状態で端子C・A間に生じる電圧とでは、磁界の強さに応じた有効信号成分は同相で、素子オフセット電圧は逆相となる。
電圧Vb、Vd、Va、Vcに含まれる素子オフセット電圧を、Vboffe、Vdoffe、Vaoffe、Vcoffeとすると、ホール素子の90°キャンセル式から、Vboffe−Vdoffe=Vaoffe−Vcoffeとなる。この式を変形すると次の式4が得られる。
Vboffe−Vaoffe=Vdoffe−Vcoffe ・・・(4)
この式4は、式3による第1比較電圧Vcomp1と第2比較電圧Vcomp2との比較において、素子オフセット電圧がキャンセルされていることを示している。
このように、ホール素子10の素子オフセット電圧及び増幅ユニット30の入力オフセット電圧はともに、比較ユニット60における比較動作においてキャンセルされている。
次に、時点t4において、クロック信号CKが立ち上がる。ラッチ回路70は、このクロック信号CKの立ち上がりで、比較ユニット60からの比較出力をラッチする。比較出力がラッチされると、バッファ増幅器80から検出信号Sdetが発生される。また、時点t5で、電源オン信号POWはなくなり、また、ほぼ同時に第2切替信号SW2もなくなる。なお、ここでは、クロック信号CKを、反転し且つ遅延させて、第2切替信号SW2を形成している。
さて、第2切替状態において、第1比較電圧Vcomp1が、第2比較電圧Vcomp2より小さいとき、比較出力は発生していない(即ち、Lレベル)から、検出信号Sdetは発生されない。しかし、第1比較電圧Vcomp1が、第2比較電圧Vcomp2を超えているときには、比較出力が発生する(即ち、Hレベル)から、検出信号Sdetが発生される。
この検出信号Sdetの発生によって、基準電圧切替回路53が切り替えられ、スイッチ53−2がオフし、スイッチ53−1がオンする。これにより、比較ユニット60の第1比較入力端vには、第1切替状態において、修正第1基準電圧Vref1Aが印加されるようになる。したがって、次の周期における所定時間T2においては、比較ユニット60における比較動作の閾値が低くされる。すなわち、比較ユニット60は、ヒステリシス動作を行う。そのヒステリシス幅は、Vref1A−Vref1である。また、そのヒステリシス幅も、第1、修正第1基準電圧Vref1、Vref1Aを設定するだけでよいから、設計及び調整が容易である。
また、本発明では、第1、第2キャパシタ41、42に、第1切替状態で、電荷を所定状態にチャージして比較ユニット60の入力電圧基準値を所定の第1、第2基準電圧Vref1、Vref2に設定する。この第1、第2基準電圧Vref1、Vref2を、電源電圧Vccの中点電圧(Vcc/2)に、可能な限り近い電圧にすることによって、入力ダイナミックレンジを大きく設定することができる。
また、増幅ユニット30、比較ユニット60など、主要なユニットへの電源電圧Vccの供給を第1周期T1毎の間欠動作とし、この間欠動作と検出信号Sdetによるラッチ動作とを結合させることにより、電力消費を低減し、且つ、安定した磁気検出も確保することができる。
このように、間欠動作により電力消費が低減されること、安定して磁気を検出できることにより、本発明の磁気センサ回路は、電池等を電源とする携帯端末(例、折りたたみ型や回転型などの携帯電話機)のセンサ回路として、特に適している。
なお、ホール素子10への磁界が或る一方向に向いていることとして説明したが、その磁界が逆方向である場合には、当然ながら、発生されるホール電圧も逆極性になる。この場合には、ホール電圧の極性に合わせて、回路構成が組まれることになる。
[第2の実施例]
図6は、本発明の第2の実施例に係る磁気センサ回路の構成を示す図である。
第2の実施例に係る磁気センサ回路は、第1のホール素子10Xと、第2のホール素子10Yと、第1の切替スイッチ回路20Xと、第2の切替スイッチ回路20Yと、第1の増幅ユニット30Xと、第2の増幅ユニット30Yと、第1キャパシタ41Xと、第2キャパシタ42Xと、第3キャパシタ41Yと、第4キャパシタ42Yと、第1スイッチ回路51と、第2スイッチ回路52と、基準電圧切替回路53と、比較ユニット60と、ラッチ回路70と、バッファ増幅器80と、基準電圧発生回路90と、制御回路100と、を有して成る。
第1のホール素子10Xは、印加される磁気に応じた出力電圧を第1端子対(A・C)もしくは第2端子対(B・D)に発生する。
第2のホール素子10Yは、第1のホール素子10Xと並設され、印加される磁気に応じた出力電圧を第3端子対(E・G)もしくは第4端子対(F・H)に発生する。
第1の切替スイッチ回路20Xは、第1、第2切替信号SW1、SW2に応じて、第1端子対(A・C)に電源電圧Vccを印加し、第2端子対(B・D)に発生する出力電圧を第1出力端Iと第2出力端II間に出力する第1切替状態と、第2端子対(B・D)に電源電圧Vccを印加して、第1端子対(A・C)に発生する出力電圧を第1出力端Iと第2出力端II間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる。
第2の切替スイッチ回路20Yは、第1、第2切替信号SW1、SW2に応じて、第3端子対(E・G)に電源電圧Vccを印加して、第4端子対(F・H)に発生する出力電圧を第3出力端IIIと第4出力端IV間に出力する第1切替状態と、第4端子対(F・H)に電源電圧Vccを印加し、第3端子対(E・G)に発生する出力電圧を第3出力端IIIと第4出力端IV間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる。
なお、第1の切替スイッチ回路20X、及び、第2の切替スイッチ回路20Yの内部構成や動作については、先出の図1で示した切替スイッチ回路20と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第1の増幅ユニット30Xは、第1増幅入力端(+)に入力される第1出力端Iの電圧を所定増幅度αで増幅した第1増幅電圧を、第1増幅出力端(+)に出力するとともに、第2増幅入力端(−)に入力される第2出力端IIの電圧を、所定増幅度αで増幅した第2増幅電圧を、第2増幅出力端(−)に出力する。
第2の増幅ユニット30Yは、第3増幅入力端(+)に入力される第3出力端IIIの電圧を所定増幅度αで増幅した第3増幅電圧を、第3増幅出力端(+)に出力するとともに、第4増幅入力端(−)に入力される第4出力端IVの電圧を、所定増幅度αで増幅した第4増幅電圧を、第4増幅出力端(−)に出力する。
なお、第1の増幅ユニット30X、及び、第2の増幅ユニット30Yの内部構成や動作については、先出の図2で示した増幅ユニット30Aや、図3で示した増幅ユニット30Bと同様の構成を採用すればよく、特に、図3で示した増幅ユニット30Bに倣って、第1、第2の増幅ユニット30X、30Yをそれぞれ平衡入力−平衡出力型にするとよい。このような構成とすることにより、電圧増幅利得を大きく採ることが可能となる。また、第1、第2の増幅ユニット30X、30Yにおいて基準電圧を用意しなくても良いから、基準電圧を第1、第2のホール素子10X、10Yの出力電圧に合わせる調整が不要となる。さらに、第1、第2の増幅ユニット30X、30Yを構成する帰還抵抗器の数を削減することも可能となる。
第1キャパシタ41Xは、第1の増幅ユニット30Xの第1増幅出力端(+)と、比較ユニット60の第1比較入力端(+)との間に設けられている。
第2キャパシタ42Xは、第1の増幅ユニット30Xの第2増幅出力端(−)と、比較ユニット60の第2比較入力端(−)との間に設けられている。
第3キャパシタ41Yは、第2の増幅ユニット30Yの第3増幅出力端(+)と、比較ユニット60の第2比較入力端(−)との間に設けられている。
第4キャパシタ42Yは、第2の増幅ユニット30Yの第4増幅出力端(−)と、比較ユニット60の第1比較入力端(+)との間に設けられている。
比較ユニット60は、第1比較入力端(+)に入力される第1比較電圧Vcomp1を第2比較入力端(−)に入力される第2比較電圧Vcomp2と比較し、第1比較電圧Vcomp1が第2比較電圧Vcomp2を超えるときに比較出力を発生(ローレベルからハイレベルに論理を遷移)する。
制御回路100は、第1切替信号SW1、第2切替信号SW2、及び、クロック信号CKを出力する。なお、クロック信号CKは、ラッチ回路70のクロック入力端に供給されるパルス信号であって、先述した第2切替状態にあるタイミングで立ち上げられる。
ラッチ回路70は、比較ユニット60の比較出力をクロック信号CKの立ち上がりのタイミングでラッチする。
バッファ増幅器80は、ラッチ回路70の出力を増幅して、検出信号Sdetを得る。
このように、本発明の第2実施例に係る磁気センサ回路は、2つのホール素子を有する磁気センサ回路に第1実施例のオフセットキャンセル技術を応用した構成であり、第1、第2の切替スイッチ回路20X、20Yを用いて、第1、第2のホール素子10X、10Yで各々得られるホール電圧を第1状態、第2状態で切り替えて出力し、第1、第2の増幅ユニット30X、30Yをそれぞれ差動状態で動作させ、かつ、両者の出力差が設定されたヒステリシス幅よりも大きければ、検出信号Sdetの出力論理を変遷する構成とされている。
このような構成とすることにより、第1、第2のホール素子10X、10Yで得られる出力の大小を判定するに際して、第1、第2のホール素子10X、10Yの素子オフセット電圧による影響、及び、第1、第2の増幅ユニット30X、30Yの入力オフセット電圧による影響を、十分に低減することができるので、リペアや応力の管理などを要することなく、磁気センサ回路の検出精度を高めることが可能となる。
なお、比較ユニット60の第1比較入力端(+)には、第1切替信号SW1によってオンされる第1スイッチ回路51及び基準電圧切替回路53を介して第1基準電圧Vref1が供給される。基準電圧切替回路53は、磁気センサ回路が磁気を検出したときには、その検出信号Sdetによって切り替えられる。基準電圧切替回路53が切り替えられたときには、比較ユニット60の第1比較入力端(+)には、修正第1基準電圧Vref1Bが供給されるようになる。また、比較ユニット60の第2比較入力端(−)には、第1切替信号SW1によってオンされる第2スイッチ回路52を介して第2基準電圧Vref2が供給される。
ここで、基準電圧発生回路90では、第1基準電圧Vref1が第2基準電圧Vref2よりも所定値だけ低い値に設定され、修正第1基準電圧Vref1Bが第2基準電圧Vref2よりも所定値だけ高い値に設定されている。すなわち、上記構成から成る磁気センサ回路では、ラッチ回路70のラッチ出力(すなわち、検出信号Sdet)に応じて、比較ユニット60の第1比較入力端(+)に印加される電圧と第2比較入力端(−)に印加される電圧との高低が反転されるように、第1基準電圧Vref1が修正第1基準電圧Vref1Bに切り替えられる。
このような設定により、比較ユニット60の動作に適切なヒステリシス特性(後出の図8に示すように、ゼロ値を跨いだヒステリシス特性)を付与することができるので、磁気検出を安定して行うことが可能となる。また、そのヒステリシス幅は、第1基準電圧Vref1、修正第1基準電圧Vref1B、及び、第2基準電圧Vref2のレベルを調整することにより、容易に変更できる。なお、上記では、第1基準電圧Vref1の電圧値を切り替える構成を例に挙げたが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、ラッチ回路70のラッチ出力(すなわち、検出信号Sdet)に応じて、比較ユニット60の第1比較入力端(+)に印加される電圧と第2比較入力端(−)に印加される電圧との高低を反転し得るのであれば、いかなる切替手法を用いても構わない。
図7は、本発明の第2の実施例に係る磁気センサ回路の適用例を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る磁気センサ回路の適用例としては、図7(a)に示すように、回転運動するターゲット(ギア)2000aの回転速度や回転角度、若しくは、図7(b)に示すように、直線運動するターゲット(スリットレール)2000bのスライド速度やスライド量を検出するための磁気センサ装置1000への適用を挙げることができる。なお、ターゲット2000a、2000bは、いずれも強磁性体(例えば鉄)で形成されているものとする。また、図7(b)では、ターゲット2000bが直線運動しているのではなく、磁気センサ装置1000が直線運動している場合を例示している。
上記した磁気センサ装置1000は、図6で示した磁気センサ回路を集積化して成る半導体装置と、ターゲット2000a、2000bに対して前記半導体装置の背面側に設けられた磁石MGと、を有して成る。
図7(a)の場合、ターゲット2000aの回転運動に応じて、ターゲット2000aのギア歯GRと第1、第2のホール素子10X、10Yとの距離が変化するので、図8に示すように、各々で検出される磁界の強度差(すなわち、Vcomp1−Vcomp2)が周期的に変化し、延いては検出信号Sdetの出力論理が周期的に変化する。従って、検出信号Sdetを監視することにより、ターゲット2000aの回転速度や回転角度を精度良く検出することが可能となる。
また、図7(b)の場合、磁気センサ装置1000のスライド移動に応じて、ターゲット2000bのスリットSLと第1、第2のホール素子10X、10Yとの距離が変化するので、上記と同様、図8に示すように、各々で検出される磁界の強度差が周期的に変化し、延いては検出信号Sdetの出力論理が周期的に変化する。従って、検出信号Sdetを監視することにより、ターゲット2000bのスライド速度やスライド量を精度良く検出することが可能となる。
また、図7(a)、(b)に示した磁気センサ装置1000は、ホール素子と磁石との間にターゲットを挟む形ではないので、配設レイアウトの自由度を高めることができ、また、配設スペースを縮小することも可能となる。
なお、第1、第2のホール素子10X、10Yをいずれも単一のシリコン上に作り込んでおけば、磁気センサ装置1000を搭載したセットの組立が容易となる上、両ホール素子の感度差を低減することも可能となる。ただし、第1、第2のホール素子10X、10Yは、必ずしも単一のシリコン上に作り込む必要はなく、各々を別チップに作り込めば、第1、第2ホール素子10X、10Yの配設間隔をギアGRやスリットSLのピッチに応じて適宜調整することが容易となる。
[第3の実施例]
図9は、本発明の第3の実施例に係る磁気センサ回路の構成を示す図である。
本図に示すように、第3の実施例に係る磁気センサ回路は、2入力2出力形式の第1、第2の増幅ユニット30X、30Yに代えて、第1増幅入力端(+)に入力される第1出力端Iの電圧と第2増幅入力端(−)に入力される第2出力端IIの電圧との差分を、所定増幅度αで増幅した第1増幅電圧を、第1増幅出力端に出力する2入力1出力形式の第1の増幅ユニット30X’と、第3増幅入力端(+)に入力される第3出力端IIIの電圧と第4増幅入力端(−)に入力される第4出力端IVの電圧との差分を、所定増幅度αで増幅した第2増幅電圧を、第2増幅出力端に出力する2入力1出力形式の第2の増幅ユニット30Y’と、を有し、かつ、第1の増幅ユニット30X’の第1増幅出力端と比較ユニット60の第1比較入力端(+)との間、及び、第2の増幅ユニット30Y’の第2増幅出力端と比較ユニット60の第2比較入力端(−)との間に、それぞれ、第1、第2キャパシタ43X、43Yを設けた構成とされている。
このような構成とすることにより、第1、第2の増幅ユニット30X’、30Y’を構成する演算増幅器や、その後段に繋がるキャパシタの個数を半減することができるので、磁気センサ回路の小規模化やコストダウンを図ることが可能となる。
なお、第1、第2のホール素子10X’、10Y’の配設間隔を調整する場合には、第2のホール素子10Y、第2の切替スイッチ回路20Y、及び、第2の増幅ユニット30Y’を一の半導体装置に集積化し、その余の回路を他の半導体装置に集積化した上で、双方の半導体装置を互いにワイヤボンディングすることにより、磁気センサ装置を形成する構成とすればよい。このような構成とすれば、第2の実施例で同様の構成を採用する場合に比べて、ワイヤボンディングを最小限に抑えつつ、第1、第2のホール素子10X’、10Y’の配設間隔を容易に調整することが可能となる。
図10は、増幅ユニット30X’、30Y’の一例を示す図である。
本図に示す通り、第3の実施例に係る磁気センサ回路で、第1の増幅ユニット30X’は、一端が第1出力端Iに接続される第1入力抵抗器Ri1と、一端が第2出力端IIに接続される第2入力抵抗器Ri2と、反転入力端(−)が第1入力抵抗器Ri1の他端に接続され、非反転入力端(+)が第2入力抵抗器Ri2の他端に接続され、出力端から前記第1増幅電圧を出力する第1演算増幅器AMP1と、該第1演算増幅器AMP1の出力端と反転入力端(−)との間に設けられた第1帰還抵抗器Rf1とを有し、第2の増幅ユニット30Y’は、一端が第3出力端IIIに接続される第3入力抵抗器Ri3と、一端が第4出力端IVに接続される第4入力抵抗器Ri4と、反転入力端(−)が第3入力抵抗器Ri3の他端に接続され、非反転入力端(+)が第4入力抵抗器Ri4の他端に接続され、出力端から前記第2増幅電圧を出力する第2演算増幅器AMP2と、該第2演算増幅器AMP2の出力端と反転入力端(−)との間に設けられた第2帰還抵抗器Rf2とを有し、第1演算増幅器AMP1の非反転入力端(+)と第2演算増幅器AMP2の非反転入力端(+)との間には、第3帰還抵抗器Rf3が設けられている構成とされている。
このような構成とすることにより、電圧増幅利得を大きく採ることができる。また、第1、第2の増幅ユニット30X’、30Y’において基準電圧を用意しなくてもよくなるから、基準電圧を第1、第2のホール素子10X、10Yの出力電圧に合わせる調整が不要となる。さらに、第1、第2の増幅ユニット30X’、30Y’を構成する帰還抵抗器の数を削減することも可能となる。
なお、2入力1出力の増幅ユニットを採用する場合には、その増幅精度を高めるべく、入力抵抗器Ri1〜Ri4、及び、帰還抵抗器Rf1〜Rf2の各マッチングを取ることが望ましい。
なお、今回開示された実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の適用対象は磁気センサ回路に限定されるものではなく、各々複数の出力を出力する第1及び第2のアナログセンサ回路と、該アナログセンサ回路の複数の出力をそれぞれ増幅する第1及び第2の増幅器と、該第1及び第2の増幅器の複数の出力が結合されて入力され各出力を比較する比較器と、該比較器の出力に応じて前記第1及び第2の出力にヒステリシスを持たせるための電圧を供給するヒステリシス回路と、を有するセンサ回路であって、前記第1及び第2の増幅器の出力と前記比較器の各入力との間に直列接続されたキャパシタをそれぞれ有し、該キャパシタと前記比較器との間で第1及び第2の増幅器の出力が結合されるとともに、前記ヒステリシス用の電圧は、前記キャパシタと前記比較器の入力の間に供給することにより、ゼロ値を跨いだヒステリシス特性を有する構成としてもよく、その際、前記第1及び第2の増幅器は、それぞれ前記アナログセンサ回路の複数の出力をそれぞれ増幅して出力する複数の増幅手段を有して成る構成にしてもよい。このような構成とすることにより、複数のセンサ入力に対応して、簡単な構成で精度良くセンシングを行うことが可能となる。
本発明の第1の実施例に係る磁気センサ回路の構成を示す図である。 増幅ユニットの第1の例を示す図である。 増幅ユニットの第2の例を示す図である。 基準電圧発生回路90の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例の磁気センサ回路の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第2の実施例に係る磁気センサ回路の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る磁気センサ回路の適用例を示す図である。 本発明の第2の実施例の磁気センサ回路の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施例に係る磁気センサ回路の構成を示す図である。 増幅ユニット30X’、30Y’の一例を示す図である。 従来の磁界センサの構成を示す図である。
符号の説明
10 ホール素子
10X 第1のホール素子
10Y 第2のホール素子
20 切替スイッチ回路
20X 第1の切替スイッチ
20Y 第2の切替スイッチ
21〜28 スイッチ
30,30A,30B 増幅ユニット
31,31A,31B 第1増幅回路
32,32A,32B 第2増幅回路
34,35 スイッチ回路
30X,30X’ 第1の増幅ユニット
30Y,30Y’ 第2の増幅ユニット
41,41X,43X 第1キャパシタ
42,42X,43Y 第2キャパシタ
41Y 第3キャパシタ
42Y 第4キャパシタ
51 第1スイッチ回路
52 第2スイッチ回路
53 基準電圧切替回路
60 比較ユニット
61 スイッチ回路
70 ラッチ回路
80 バッファ増幅器
90 基準電圧発生回路
100 制御回路
1000 磁気センサ装置
2000a,2000b ターゲット(強磁性体)
MG 磁石
GR ギア歯
SL スリット
Ri1 第1入力抵抗器
Ri2 第2入力抵抗器
Ri3 第3入力抵抗器
Ri4 第4入力抵抗器
Rf1 第1帰還抵抗器
Rf2 第2帰還抵抗器
Rf3 第3帰還抵抗器
Vcc 電源電圧
POW 電源オン信号
SW1 第1切替信号
SW2 第2切替信号
Vref1 第1基準電圧
Vref1A,Vref1B 修正第1基準電圧
Vref2 第2基準電圧
Sdet 検出信号

Claims (12)

  1. 測定すべき磁気に応じた出力電圧を第1端子対もしくは第2端子対に発生する第1の磁電変換素子と、
    第1の磁電変換素子と並設され、測定すべき磁気に応じた出力電圧を第3端子対もしくは第4端子対に発生する第2の磁電変換素子と、
    前記第1端子対に電源電圧を印加し、前記第2端子対に発生する出力電圧を第1出力端と第2出力端間に出力する第1切替状態と、前記第2端子対に電源電圧を印加し、前記第1端子対に発生する出力電圧を前記第1出力端と前記第2出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第1の切替スイッチ回路と、
    前記第3端子対に電源電圧を印加し、前記第4端子対に発生する出力電圧を第3出力端と第4出力端間に出力する第1切替状態と、前記第4端子対に電源電圧を印加し、前記第3端子対に発生する出力電圧を前記第3出力端と前記第4出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第2の切替スイッチ回路と、
    第1増幅入力端に入力される前記第1出力端の電圧を、所定増幅度で増幅した第1増幅電圧を、第1増幅出力端に出力するとともに、第2増幅入力端に入力される前記第2出力端の電圧を、前記所定増幅度で増幅した第2増幅電圧を、第2増幅出力端に出力する第1の増幅ユニットと、
    第3増幅入力端に入力される前記第3出力端の電圧を、所定増幅度で増幅した第3増幅電圧を、第3増幅出力端に出力するとともに、第4増幅入力端に入力される前記第4出力端の電圧を、前記所定増幅度で増幅した第4増幅電圧を、第4増幅出力端に出力する第2の増幅ユニットと、
    第1比較入力端に入力される第1比較電圧を第2比較入力端に入力される第2比較電圧と比較し、前記第1比較電圧が前記第2比較電圧を超えるときに比較出力を発生する比較ユニットと、
    前記第1増幅出力端と前記第1比較入力端との間に設けられた第1キャパシタと、
    前記第2増幅出力端と前記第2比較入力端との間に設けられた第2キャパシタと、
    前記第3増幅出力端と前記第2比較入力端との間に設けられた第3キャパシタと、
    前記第4増幅出力端と前記第1比較入力端との間に設けられた第4キャパシタと、
    前記第1比較入力端に、前記第1切替状態時に第1基準電圧を印加するための第1スイッチ回路と、
    前記第2比較入力端に、前記第1切替状態時に第2基準電圧を印加するための第2スイッチ回路と、を有することを特徴とする、磁気センサ回路。
  2. 測定すべき磁気に応じた出力電圧を第1端子対もしくは第2端子対に発生する第1の磁電変換素子と、
    第1の磁電変換素子と並設され、測定すべき磁気に応じた出力電圧を第3端子対もしくは第4端子対に発生する第2の磁電変換素子と、
    前記第1端子対に電源電圧を印加し、前記第2端子対に発生する出力電圧を第1出力端と第2出力端間に出力する第1切替状態と、前記第2端子対に電源電圧を印加し、前記第1端子対に発生する出力電圧を前記第1出力端と前記第2出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第1の切替スイッチ回路と、
    前記第3端子対に電源電圧を印加し、前記第4端子対に発生する出力電圧を第3出力端と第4出力端間に出力する第1切替状態と、前記第4端子対に電源電圧を印加し、前記第3端子対に発生する出力電圧を前記第3出力端と前記第4出力端間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる第2の切替スイッチ回路と、
    第1増幅入力端に入力される前記第1出力端の電圧と第2増幅入力端に入力される前記第2出力端の電圧との差分を、所定増幅度で増幅した第1増幅電圧を、第1増幅出力端に出力する第1の増幅ユニットと、
    第3増幅入力端に入力される前記第3出力端の電圧と第4増幅入力端に入力される前記第4出力端の電圧との差分を、所定増幅度で増幅した第2増幅電圧を、第2増幅出力端に出力する第2の増幅ユニットと、
    第1比較入力端に入力される第1比較電圧を第2比較入力端に入力される第2比較電圧と比較し、前記第1比較電圧が前記第2比較電圧を超えるときに比較出力を発生する比較ユニットと、
    前記第1増幅出力端と前記第1比較入力端との間に設けられた第1キャパシタと、
    前記第2増幅出力端と前記第2比較入力端との間に設けられた第2キャパシタと、
    前記第1比較入力端に、前記第1切替状態時に第1基準電圧を印加するための第1スイッチ回路と、
    前記第2比較入力端に、前記第1切替状態時に第2基準電圧を印加するための第2スイッチ回路と、を有することを特徴とする、磁気センサ回路。
  3. 前記第2基準電圧は、前記比較ユニットの動作に所定閾値を持たせるように、前記第1基準電圧と所定電圧だけ異なることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の磁気センサ回路。
  4. 前記第1の増幅ユニットは、前記第1出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第1増幅電圧を出力する第1演算増幅器と、該第1演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第1帰還抵抗器と、前記第2出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第2増幅電圧を出力する第2演算増幅器と、該第2演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第2帰還抵抗器と、前記第1演算増幅器の反転入力端と前記第2演算増幅器の反転入力端との間に設けられた第3帰還抵抗器とを有し、
    前記第2の増幅ユニットは、前記第3出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第3増幅電圧を出力する第3演算増幅器と、該第3演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第4帰還抵抗器と、前記第4出力端の電圧を非反転入力端に入力し、出力端から前記第4増幅電圧を出力する第4演算増幅器と、該第4演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第5帰還抵抗器と、前記第3演算増幅器の反転入力端と前記第4演算増幅器の反転入力端との間に設けられた第6帰還抵抗器とを有することを特徴とする、請求項1に記載の磁気センサ回路。
  5. 前記第1の増幅ユニットは、一端が前記第1出力端に接続される第1入力抵抗器と、一端が前記第2出力端に接続される第2入力抵抗器と、反転入力端が前記第1入力抵抗器の他端に接続され、非反転入力端が前記第2入力抵抗器の他端に接続され、出力端から前記第1増幅電圧を出力する第1演算増幅器と、該第1演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第1帰還抵抗器とを有し、
    前記第2の増幅ユニットは、一端が前記第3出力端に接続される第3入力抵抗器と、一端が前記第4出力端に接続される第4入力抵抗器と、反転入力端が前記第3入力抵抗器の他端に接続され、非反転入力端が前記第4入力抵抗器の他端に接続され、出力端から前記第2増幅電圧を出力する第2演算増幅器と、該第2演算増幅器の前記出力端と反転入力端との間に設けられた第2帰還抵抗器とを有し、
    前記第1演算増幅器の非反転入力端と前記第2演算増幅器の非反転入力端との間には、第3帰還抵抗器が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の磁気センサ回路。
  6. 前記比較ユニットからの比較出力をクロック信号でラッチして、ラッチ出力を出力するラッチ回路を設けるとともに、前記クロック信号は前記第2切替状態にあるタイミングで発生されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の磁気センサ回路。
  7. 前記ラッチ出力に応じて、前記第1比較入力端に印加される電圧と前記第2比較入力端に印加される電圧との高低が反転されるように、前記第1基準電圧と前記第2基準電圧の少なくとも一方を変更することを特徴とする、請求項6に記載の磁気センサ回路。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の磁気センサ回路を集積化して成ることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8に記載の半導体装置と、ターゲットに対して前記半導体装置の背面側に設けられた磁石と、を有して成ることを特徴とする磁気センサ装置。
  10. 各々複数の出力を出力する第1及び第2のアナログセンサ回路と、該アナログセンサ回路の複数の出力をそれぞれ増幅する第1及び第2の増幅器と、該第1及び第2の増幅器の複数の出力が結合されて入力され各出力を比較する比較器と、該比較器の出力に応じて前記第1及び第2の出力にヒステリシスを持たせるための電圧を供給するヒステリシス回路と、を有するセンサ回路であって、
    前記第1及び第2の増幅器の出力と前記比較器の各入力との間に直列接続されたキャパシタをそれぞれ有し、該キャパシタと前記比較器との間で第1及び第2の増幅器の出力が結合されるとともに、前記ヒステリシス用の電圧は、前記キャパシタと前記比較器の入力の間に供給することにより、ゼロ値を跨いだヒステリシス特性を有することを特徴とするセンサ回路。
  11. 前記第1及び第2の増幅器は、それぞれ、前記アナログセンサ回路の複数の出力をそれぞれ増幅して出力する複数の増幅手段を有して成ることを特徴とする請求項10に記載のセンサ回路。
  12. 前記アナログセンサ回路は、磁気に応じた出力電圧を第1端子対もしくは第2端子対に発生する磁電変換素子と、第1端子対に電源電圧を印加し、第2端子対に発生する出力電圧を第1出力端子対と第2出力端子対間に出力する第1切替状態と、第2端子対に電源電圧を印加し、第1端子対に発生する出力電圧を第1出力端子対と第2出力端子対間に出力する第2切替状態とを有するように切り替えられる切替スイッチ回路を有して成ることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のセンサ回路。
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