JP6043424B2 - ホール起電力信号検出回路及びその電流センサ並びにホール素子の駆動方法 - Google Patents

ホール起電力信号検出回路及びその電流センサ並びにホール素子の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホール起電力信号検出回路及びその電流センサ並びにホール素子の駆動方法に関し、より詳細には、連続時間信号処理回路に好適なホール起電力信号検出回路及びその電流センサ並びにホール素子の駆動方法に関する。
従来からホール素子を使った磁気センサには、磁石の位置情報の検出を行うセンサとして、近接センサやリニア位置センサ,回転角度センサなどに用いられているだけでなく、電流導体を流れる電流によって誘起される磁界を検出することによって電流導体を流れる電流量を非接触で測定する電流センサの用途においても広く利用されている。
特に、モータのインバータ電流を検出するために利用される電流センサにおいては、モータ制御を効率化する目的で、高い周波数でスイッチングするインバータの電流を高精度に検出することが要求されている。
この種のホール素子は、入力された磁界の強度に応じたホール起電力信号を発生する磁電変換機能を有するため、磁気センサとして広く用いられている。しかしながら、ホール素子には、磁場が零である状態、すなわち無磁場の状態でも、零でない有限の電圧が出力されてしまうというオフセット電圧(不平衡電圧)が存在する。
そこで、ホール素子を利用した磁気センサにおいては、ホール素子が持つオフセット電圧をキャンセルする目的で、スピニングカレント(Spinning current)法又はConnection commutation法といった名称で一般的に知られているホール素子の駆動方法が存在する。この方法とは、ホール素子に駆動電流を流すための端子対の位置と、ホール起電力信号を検出するための端子対の位置との間で、チョッパークロックと呼ばれるクロックにしたがって周期的に入れ替える操作を行うものである(例えば、非特許文献1,特許文献2参照)。
このオフセット電圧のキャンセルを目的としたSpinning current法は、CMOS半導体回路においてもスイッチ回路を用いて構成できるものであるため、高精度な磁気センサを実現するためのホール起電力信号検出回路は、一般的に、Spinning current法を実現するためのスイッチ回路を備えたものとなる。
また、インバータの電流を測定する用途にホール素子を利用した磁気センサが使用される場合には、信号帯域に関する広帯域特性、信号処理遅延時間に関する高速応答特性、信号品質に関する低ノイズ特性などが磁気センサに要求されている。このため、こうした場合には、ホール素子において発生するホール起電力信号を信号処理する回路方式として、離散時間化(サンプリング)を行う離散時間信号処理回路に対して、連続時間で信号処理を行う連続時間信号処理回路が有利となる。この連続時間信号処理回路は、離散時間化(サンプリング)によるノイズの折り返す現象が無いため、インバータのスイッチングによる高周波ノイズの多い環境で使用する場合においては、特に好適な回路構成である。
以下に、図1(a),(b)に基づいてホール素子のSpinning current法について説明する。
図1(a),(b)は、チョッパークロックの位相がφ1、φ2の2値の間で切り替わるたびに、ホール素子をバイアスする駆動電流の向きを、それぞれ、0度と90度と切り替えるときのホール起電力検出を説明した図である。図中のホール素子は、4つの抵抗(R1,R2,R3,R4)からなる4端子の素子としてモデル化されており、定電流駆動されている。ここで、4つの端子は端子1と端子3、端子2と端子4の組み合わせがそれぞれ対向しているものとする。
図1(a),(b)に示したホール素子のモデルにおいて、これらの4つの抵抗(R1,R2,R3,R4)の抵抗値は、固定値でないことに注意が必要である。ホール素子が半導体基板の中のNウェルとして形成される場合、一般に半導体製造時のプロセス勾配によって、各ホール素子の内部に不純物濃度の濃淡分布が発生する。このため、4つの端子(端子1,端子2,端子3,端子4)のどの端子から駆動電流が注入されるかによって、ホール素子(Nウェル)内部での電位分布が変わり、ホール素子(Nウェル)内部での空乏層の発生状況も変わる。したがって、ホール素子のモデルにおける4つの抵抗R1,R2,R3,R4の抵抗値は、ホール素子の4つの端子(端子1,端子2,端子3,端子4)のどの端子から駆動電流が注入されるかに依存して、それぞれの値が変化することになる。
図1(a),(b)において、チョッパークロックの位相がφ1(ホール素子の駆動方向は0度)のときと、チョッパークロックの位相がφ2(ホール素子の駆動方向は90度)の時に測定される電圧信号Vhall(φ1)とVhall(φ2)は、数式1のように、ホール素子を使った磁気センサの検出対象となる磁場Bに対応したホール起電力信号Vsig(B)とホール素子のオフセット電圧Vos(Hall)の和として表される。
ここで、チョッパークロックの位相にしたがって、ホール素子のバイアス電流の方向を0度と90度の間で周期的に切替えることによって、検出対象の磁場に対応したホール起電力信号Vsig(B)の極性を反転することができるため、Vsig(B)をチョッパークロックの周波数f_chopに周波数変調することができる。一方で、ホール素子のDCオフセット電圧Vos(Hall)に関しては、ホール素子の駆動方向を0度と90度の間で切替えても同じ極性の値となるため、Vos(Hall)はチョッパークロックによる周波数変調を受けない。
Figure 0006043424
図2(a)乃至(d)は、上述した図1(a),(b)に示したホール素子において発生する信号波形を示す図である。
以上のことから、チョッパークロックの位相にしたがって、ホール素子の駆動電流の方向を0度と90度の間で切替える操作を行う場合、ホール素子において発生される信号Vhallは、図2(a)乃至(d)に示すような波形となる。
図3は、ホール素子において発生する信号Vhallの信号スペクトルを示す図である。ホール素子において発生される信号のスペクトルは、図3に示すようなスペクトルとなることから、検出対象の磁界に対応したホール起電力信号Vsig(B)とホール素子のオフセット電圧Vos(Hall)は、周波数領域において分離されることが解る。これが、Spinning current法によるホール素子のオフセットキャンセルの原理である。
また、例えば、特許文献1に記載のものは、このSpinning current法での順序シーケンスについて、2つのホール素子のうち一方のホール素子では駆動電流の向きを時計回りに切り替え、もう一方のホール素子では駆動電流の向きを反時計回りに切り替えることが開示されている。
また、特許文献3に記載のものは、ホール素子励磁電流を1つの方向の流れから別の方向の流れに交互に切換えるチョップホールセンサに関するもので、特に、チョップサンプルアンドホールドホール電圧回路をスイッチされるホールセンサに同期的にクロックさせるようなホールセンサが開示されている。
また、非特許文献2には、ホール素子のSpinning current法を実現する回路構成として、サンプル&ホールドといった離散時間化(サンプリング)を行う回路方式が開示されている。
米国特許第6927572号明細書(B2) 特開2008−309626号公報 特開平09−196699号公報
R S Popovic著 Hall Effect Devices (ISBN−10:0750300965) Inst of Physics Pub,Inc., (1991/05)刊 IEEE Journal of Solid−State Circuits, Vol.32, No.6, 1997, Page829〜836 Bilotti他著"Monolithic Magnetic Hall Sensor Using Dynamic Quadrature Offset Cancellation"
しかしながら、ホール素子のSpinning current法を実現する回路構成として、サンプル・ホールドといった離散時間化(サンプリング)を行う回路方式があるものの、上述したように、インバータの電流を検出する電流センサといった用途では、連続時間信号で処理回路を行う回路方式が望まれている。
この連続時間信号処理方式では、Spinning current法においてホール素子の駆動電流を通電する端子を選択や切替を行う順序、シーケンスによって、切り替え時に発生するスパイク状の誤差信号の発生度合いが変わってくる。
上述した特許文献1に開示された方法においては、ホール素子の駆動電流を通電する端子対の位置とホール起電力信号を検出する端子対の位置を選択する動作に関して、ひとつのホール素子(ホール素子1)においては、これらの端子対の位置の選択を時計回りの回転方向に順次、選択し、もうひとつのホール素子(ホール素子2)においては、これらの端子対の位置の選択を反時計回りの回転方向に順次、選択する。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、連続時間信号処理回路に好適なホール起電力信号検出回路及びその電流センサ並びにホール素子の駆動方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、第1〜第4の端子を備え、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子と、第1〜第4の端子を備え、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子と、前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、前記第1のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第1の切替回路と、前記第2のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第2の切替回路と、前記第1のホール起電力信号電圧と前記第2のホール起電力信号電圧とを同時に加算するホール起電力信号加算回路とを備え、前記第1の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、1)任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、2)任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、3)任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行い、前記第2の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が反時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を対向する位置の端子に遷移させるときは、任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行うホール起電力信号検出回路である。
また、第1〜第4の端子を備え、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子と、第1〜第4の端子を備え、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子と、前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、前記第1のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第1の切替回路と、前記第2のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第2の切替回路と、前記第1のホール起電力信号電圧と前記第2のホール起電力信号電圧とを同時に信号処理するホール起電力信号処理回路とを備え、前記第1の切替回路の出力と前記第2の切替回路の出力が短絡され、前記第1の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、1)任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、2)任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、3)任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行い、前記第2の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が反時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を対向する位置の端子に遷移させるときは、任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行うホール起電力信号検出回路である。
また、前記第1の切替回路が、少なくとも、1)任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えと、2)任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えと、3)任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移する切り替えと、を行い、前記第2の切替回路が、1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が反時計回りに+90度遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えを行い、2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が時計回りに−90度遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えを行い、3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が±180度反転方向に遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移する切り替えを行うことを特徴とする。
また、前記第1の切替回路が、前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子の第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に切り替えを行うことを特徴とする。
また、前記第2の切替回路が、前記第2のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、1)前記第2のホール素子の第4の端子、第3の端子、第1の端子、第2の端子の順に切り替え、2)前記第2のホール素子の第1の端子、第4の端子、第2の端子、第3の端子の順に切り替え、3)前記第2のホール素子の第2の端子、第1の端子、第3の端子、第4の端子の順に切り替え、4)前記第2のホール素子の第3の端子、第2の端子、第4の端子、第1の端子の順に切り替えのいずれかの切り替えを行うことを特徴とする。
また、第1〜第4の端子を備え、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子と、第1〜第4の端子を備え、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子と、前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、前記第1のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第1の切替回路と、前記第2のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第2の切替回路と、前記第1のホール起電力信号電圧と前記第2のホール起電力信号電圧とを同時に加算するホール起電力信号加算回路とを備え、前記第1の切替回路が、前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子の第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に切り替えを行い、前記第2の切替回路が、前記第2のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置と対向する前記第2のホール素子の各端子を順に切り替えを行うことを特徴とするホール起電力信号検出回路である。
また、前記第1の切替回路と前記第2の切替回路にチョッパークロック信号を供給するチョッパークロック生成回路をさらに備え、前記第1の切替回路と前記第2の切替回路は、前記チョッパークロック信号に基づいて切り替えを行うことを特徴とする。
また、前記チョッパークロック生成回路は、前記第1の切替回路と前記第2の切替回路に異なる4つの位相のチョッパークロック信号を供給し、前記第1の切替回路において、前記チョッパークロック信号の第1の位相のときに前記第1の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の第2の位相のときに前記第2の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の第3の位相のときに前記第4の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の第4の位相のときに前記第3の端子から駆動電流を注入することを特徴とする。
また、前記第2の切替回路において、前記チョッパークロック信号の前記第1の位相のときに前記第4の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の前記第2の位相のときに前記第3の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の前記第3の位相のときに前記第1の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の前記第4の位相のときに前記第2の端子から駆動電流を注入することを特徴とする。
また、前記第1のホール素子と前記第2のホール素子とを隣接して並列させたレイアウト配置であることを特徴とする。
また、前記第1のホール素子及び前記第2のホール素子は、複数のホール素子を並列接続して構成されたホール素子であることを特徴とする。
また、前記第1のホール素子と前記第2のホール素子とを含み4個のホール素子を備え、前記4個のホール素子は、前記駆動電流の向き異なり、前記4個のホール素子を互いに隣接して並列させたレイアウト配置であることを特徴とする。
また、前記第1の切替回路及び前記第2の切替回路は、スイッチ回路であることを特徴とする。
また、請求項1〜13のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路を用いたことを特徴とする電流センサである。
また、第1の端子と第3の端子が対向し、第2の端子と第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、1)任意の端子位置から反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、2)任意の端子位置から時計回り方向に位置する端子に遷移させ、3)任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移させ、前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を反時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から時計回り方向に位置する端子に遷移させ、2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を対向する位置の端子に遷移させるときは、任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移させ、前記第1のホール素子の起電力信号電圧と前記第2のホール素子の起電力信号電圧とを同時に加算、平均、又は短絡するホール素子の駆動方法である。
また、第1のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を1)任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、2)任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させ、3)任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移させ、第2のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させ、2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を±180度反転方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移させることを特徴とする。
た、前記第1のホール素子において駆動電流を注入する端子位置を、反時計回りに遷移させるときと時計回りに遷移させるときに、前記加算又は平均した信号の極性を切り替えることを特徴とする。
また、前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子の第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に遷移させることを特徴とする。
また、前記第2のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、1)前記第2のホール素子の第4の端子、第3の端子、第1の端子、第2の端子の順に遷移させる、2)前記第2のホール素子の第1の端子、第4の端子、第2の端子、第3の端子の順に遷移させる、3)前記第2のホール素子の第2の端子、第1の端子、第3の端子、第4の端子の順に遷移させる、4)前記第2のホール素子の第3の端子、第2の端子、第4の端子、第1の端子の順に遷移させる、のいずれかを行うことを特徴とする。
本発明によれば、連続時間信号処理回路に好適なホール起電力信号検出回路及びその電流センサ並びにホール素子の駆動方法が実現できる。また、ホール起電力信号検出の高精度化の障害となるスパイク状の誤差信号の発生を著しく低減することが可能となる。
また、各ホール素子の内部での不純物濃度の濃淡分布(半導体製造時のプロセス勾配に起因して発生する)の影響を含めた高精度なオフセットキャンセルを短い期間に高速実行することが可能となるため、本発明のホール起電力信号検出回路は、電流センサといった高速応答性が要求される磁気センサを、ホール素子を使って実現するうえで有効なものである。
図1(a),(b)は、チョッパークロックの位相がφ1,φ2の2値の間で切り替わるたびに、ホール素子をバイアスする駆動電流の向きを、それぞれ、0度と90度と切り替えるときのホール起電力検出を説明した図である。 図2(a)〜(d)は、図1(a),(b)に示したホール素子において発生する信号波形を示す図である。 図3は、ホール素子において発生する信号Vhallの信号スペクトルを示す図である。 図4は、本発明の前提となるホール起電力信号検出回路を説明するための回路構成図である。 図5(a),(b)は、上述した第1のホール素子及び第2のホール素子において、チョッパークロックの位相φがφ1,φ2の間で切り替わる際に、ホール素子の駆動電流を通電する2つの端子と、ホール起電力信号を検出する2つの端子について示した図である。 図6は、図4に示したホール起電力信号検出回路の具体例を示した回路構成図である。 図7は、図6の回路動作を概念的に説明した図である。 図8(a)〜(f)は、図6に示したホール起電力信号検出回路において、第1のホール素子及び第2のホール素子の4つの端子の電圧変化と、第1のホール素子及び第2のホール素子とのそれぞれにおいて検出されるホール起電力信号Vhall1,Vhall2の信号波形を示した図である。 図9(a)〜(c)は、ホール起電力信号Vhall1,Vhall2の信号波形を同時加算して得られる出力信号波形を示す図である。 図10は、本発明に係るホール起電力信号検出回路の実施例1を説明するための回路構成図である。 図11A(a),(b)は、図10に示した回路構成図のなかの第3のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その1)である。 図11B(c),(d)は、図10に示した回路構成図のなかの第3のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その2)である。 図12A(a),(b)は、図10に示した回路構成図のなかの第4のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その1)である。 図12B(c),(d)は、図10に示した回路構成図のなかの第4のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その2)である。 図13は、図10に示したホール起電力信号検出回路の具体例を示す回路構成図である。 図14は、図13の回路動作を概念的に説明した図である。 図15(a)〜(e)は、図13に示したホール起電力信号検出回路において、第3のホール素子における各端子の電位及び第3のホール素子から検出されるホール起電力信号Vhall3の信号波形を示した図である。 図16(a)〜(e)は、図13に示したホール起電力信号検出回路において、第4のホール素子における各端子の電位及び第4のホール素子から検出されるホール起電力信号Vhall4の信号波形を示した図である。 図17は、ホール起電力信号Vhall3、Vhall4の信号波形を同時加算して得られる出力信号波形を示す図である。 図18は、IC回路を製造する際の半導体製造時のプロセス勾配によるホール素子内部での不純物濃度の濃淡分布があるときの、本発明のホール起電力信号検出回路での2つのホール素子のICレイアウト及びそれら2つのホール素子でのSpinning current法を示した図である。 図19は、本発明のホール起電力信号検出回路において、4つのホール素子を使う場合のICレイアウトの例を示した図である。 図20は、図10に示したホール起電力信号検出回路の他の具体例を示す回路構成図である。 図21(a),(b)は、図20のホール起電力信号検出回路におけるスパイク状の誤差信号(実線)と図13のホール起電力信号検出回路におけるスパイク状の誤差信号(点線)の様子を表した図である。 図22は、本発明に係るホール起電力信号検出回路の実施例2を説明するための回路構成図である。 図23A(a),(b)は、図22に示した回路構成図のなかの第3のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その1)である。 図23B(c),(d)は、図22に示した回路構成図のなかの第3のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その2)である。 図24A(a),(b)は、図22に示した回路構成図のなかの第4のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その1)である。 図24B(c),(d)は、図22に示した回路構成図のなかの第4のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図(その2)である。 図25は、図22に示したホール起電力信号検出回路の具体例を示す回路構成図である。 図26(a)〜(e)は、図25に示したホール起電力信号検出回路において、第3のホール素子における各端子の電位及び第3のホール素子から検出されるホール起電力信号Vhall3の信号波形を示した図である。 図27(a)〜(e)は、第4のホール素子15における各端子の電位及び第4のホール素子15から検出されるホール起電力信号Vhall4の信号波形を示した図である。 図28(a)〜(d)は、チョッパー復調信号及びホール起電力信号Vhall3,Vhall4の信号波形を同時加算して得られる出力信号波形を示す図である。 図29は、図10に示したホール起電力信号検出回路の他の具体例を示す回路構成図である。 図30は、図29に示したホール起電力信号検出回路の具体的な一例を示す回路構成図である。 図31は、図30の回路動作を概念的に説明した図である。 図32(a)〜(g)は、図30に示したホール起電力信号検出回路において、第4のホール素子における各端子の電位及び第4のホール素子から検出されるホール起電力信号Vhall4及び第3のホール素子から検出されるホール起電力信号Vhall3の信号波形を示した図である。 図33(a)〜(c)は、ホール起電力信号Vhall3、Vhall4の信号波形を同時短絡して得られる出力信号波形を示す図である。 図34は、図29に示したホール起電力信号検出回路の具体的な他の例を示す回路構成図である。 図35は、図29に示したホール起電力信号検出回路の具体的な他の例を示す回路構成図である。
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
まず、本発明の前提となるホール起電力信号検出回路の構成について以下に説明する。
図4は、本発明の前提となるホール起電力信号検出回路を説明するための回路構成図で、連続時間信号処理回路の例を示している。図中符号1はチョッパークロック生成回路、2は駆動電流生成回路、3は第1のホール素子、4は第1のスイッチ回路、5は第2のホール素子、6は第2のスイッチ回路、7はホール起電力信号加算回路を示している。
図4に示したホール起電力信号検出回路は、2つのホール素子である第1のホール素子3と第2のホール素子5において発生させるホール起電力信号Vhall1,Vhall2をホール起電力信号加算回路7によって連続時間で同時加算して、出力信号Vhall_sum12を生成する回路である。
第1のホール素子3及び第2のホール素子5のそれぞれは、4つの端子(端子1,端子2,端子3,端子4)を備えており、第1のホール素子3及び第2のホール素子5のそれぞれに接続された第1のスイッチ回路4及び第2のスイッチ回路6においては、チョッパークロック生成回路1において生成される2相のチョッパークロック信号の位相φ(φ1,φ2)にしたがって、ホール素子を駆動する駆動電流を注入する端子対及びホール起電力信号を検出する端子対を切替えて、第1のホール素子3及び第2のホール素子5のそれぞれにおいて発生するホール起電力信号Vhall1,Vhall2を検出する。すなわち、第1のホール素子3及び第2のホール素子5については、それぞれ、Spinning current法によるオフセットキャンセルを行うものとする。ここで、4つの端子は端子1と端子3、端子2と端子4の組み合わせがそれぞれ対向しているものとする。
上述したホール起電力信号Vhall1,Vhall2は、ホール起電力信号加算回路7によって同時加算され、出力信号Vhall_sum12が得られる。
図5(a),(b)は、上述した第1のホール素子及び第2のホール素子において、チョッパークロックの位相φがφ1,φ2の間で切り替わる際に、ホール素子の駆動電流を通電する2つの端子と、ホール起電力信号を検出する2つの端子について示した図である。
図5(a),(b)において、チョッパークロック位相がφ1のとき、第1のホール素子3及び第2のホール素子5の駆動電流は、対向する端子1から端子3に向けて注入され、ホール起電力信号は、対向する端子2と端子4の間の電圧信号として検出される。
したがって、第1のホール素子3及び第2のホール素子5において、チョッパークロック位相がφ1のとき、端子1の電位は高い側のバイアス電圧Vbias+となり、端子3の電位は低い側のバイアス電圧Vbias−となることが解る。同様に考えると、チョッパークロック位相がφ2のとき、端子2の電位は高い側のバイアス電圧Vbias+となり、端子4の電位は低い側のバイアス電圧Vbias−となることが解る。
実際に、ホール素子をシリコンモノリシックホール素子として、IC回路のなかで形成する場合には、Vbias+は3Vといった電圧に設定される。また、シリコンモノリシックホール素子の抵抗値が2kΩで、駆動電流の大きさが0.5mAの場合、バイアス電位Vbias−は、Vbias+と比べて1Vだけ低くなるため、Vbias−=2Vとなる。
ここで、ホール素子がN型半導体として形成されており、第1のホール素子3及び第2のホール素子5に印加される磁界Bの向きが、紙面の裏側面から表側面に向けて垂直な向きである場合、端子2と端子4の間に発生するホール起電力信号は、端子2に+側の電位+Vsig(B)を持ち、端子4に−側の電位−Vsig(B)を持つ電圧信号として発生する。そこで、ホール起電力信号Vhall1,Vhall2は、端子4を基準として測定される端子2の電位として定義されるため、チョッパークロック信号がφ1のときのホール素子1、ホール素子2において発生されるホール起電力信号Vhall1,Vhall2は、+2Vsig(B)として検出されることになる。
同様に考えると、チョッパークロック位相がφ2のとき、第1のホール素子3及び第2のホール素子5において発生されるホール起電力信号Vhall1,Vhall2は、−2Vsig(B)として検出されることになる。
表1は、第1のホール素子及び第2のホール素子において駆動電流を通電する端子対についてまとめたものである。また、表2は、第1のホール素子及び第2のホール素子においてホール起電力信号を検出する端子対についてまとめたものである。
表1に基づいて、第1のホール素子及び第2のホール素子の駆動電流を通電し、表2に基づいて、ホール起電力信号の検出を行うと、第1のホール素子及び第2のホール素子におけるホール起電力信号Vhall1,Vhall2は、表3のように検出される。
Figure 0006043424
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ここで、第1のホール素子と第2のホール素子は、異なる2つのホール素子であるが、第1のホール素子第2とホール素子との間では、磁気感度の値が揃っていると仮定して、第1のホール素子と第2のホール素子との間で共通な値Vsig(B)を用いている。この仮定に関し、第1のホール素子と第2のホール素子が半導体ICプロセスを使って形成され、IC内で互いに近接して配置される場合には、第1のホール素子と第2のホール素子に対して、半導体製造時のプロセス勾配が一様に及ぶことになるため、この仮定は妥当な仮定である。
一方、オフセットに関しては、上述したように、各ホール素子の内部で半導体製造時のプロセス勾配による不純物濃度の濃淡分布があるため、駆動電流が端子1から端子3に通電(0度方向に通電)されるときのオフセット電圧値はVos(Hall,0°)であり、駆動電流が端子2から端子4に通電(90度方向に通電)されるときのオフセット電圧値はVos(Hall,90°)と、駆動電流の通電方向によって、オフセット電圧値は僅かに異なる値となる。一般に、CMOS半導体プロセスを使って製造されたホール素子においては、Vos(Hall,0°)とVos(Hall,90°)の差は、10μV程度となる。
このように、Vos(Hall,0°)とVos(Hall,90°)との間に、10μV程度の差異があるため、図4及び図5(a),(b)に示したホール起電力信号検出回路では、オフセットキャンセル後にも10μV程度のオフセットが残留することになる。つまり、図4及び図5(a),(b)には、スパイク状の誤差信号という問題点だけでなく、オフセットキャンセルの精度に関する問題点がある。
図6は、図4に示したホール起電力信号検出回路の具体例を示した回路構成図で、チョッパーアンプと電流帰還型アンプとをホール素子のSpinning current法と組み合わせたものである。この図6に示された回路構成は、離散時間化(サンプリング)を行っていないことから、連続時間信号処理方式によるホール起電力信号処理回路の一例である。
図中符号70は、第1のホール素子において発生するホール起電力信号Vhall1と第2のホール素子において発生するホール起電力信号Vhall2を同時加算して増幅する信号増幅回路、71は第1のトランジスタ差動対(Gm,1,1)、72は第2のトランジスタ差動対(Gm,1,2)、73は第7のスイッチ回路、74は第4のトランジスタ差動対(Gm,2)、75は第8のスイッチ回路、76はホール起電力信号加算回路の出力段を示している。なお、図4と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
図6において、第1のホール素子3及び第2のホール素子5において発生するホール起電力信号Vhall1,Vhall2は、それぞれ、第1のトランジスタ差動対71及び第2のトランジスタ差動対72によって、電圧信号から電流信号へと変換されて、それぞれ第1及び第2のトランジスタ差動対71,72の出力電流I1_1、I1_2となる。これらの電流I1_1、I1_2は、電流信号として同時加算され、同時加算された結果の電流信号と、数式2で表されるフィードバック電圧Vfbによって駆動される第4のトランジスタ差動対74の出力電流信号との電流信号の和が0となるように回路が機能するため、数式3に示されるように、図6に示した回路の出力信号としては、第1のホール素子3及び第2のホール素子5において発生するホール起電力信号Vhall1,Vhall2を同時加算して、信号増幅した信号Vhall_sum12を得ることができる。
Figure 0006043424
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図7は、図6の回路動作を概念的に説明した図である。第1のホール素子3及び第2のホール素子5において発生するホール起電力信号Vhall1,Vhall2は、第1のスイッチ回路4及び第2のスイッチ回路6のところでは、磁界Bに対応した信号成分Vsig(B)がチョッパークロックによって変調された形で検出されるが、Vhall1,Vhall2が同時加算された後で、チョッパークロックによって復調される。
図8(a)乃至(f)は、図6に示したホール起電力信号検出回路において、第1のホール素子及び第2のホール素子の4つの端子の電圧変化と、第1のホール素子及び第2のホール素子とのそれぞれにおいて検出されるホール起電力信号Vhall1,Vhall2の信号波形を示した図である。なお、図8(a)乃至(f)及び図6と同様にホール起電力信号検出の信号波形を示した図は、チョッパークロックに応じて変化する信号波形の時間的変化を説明する目的の図であるため、ホール素子のオフセットについては、これをゼロと仮定して描かれている。
図8(a)乃至(f)に示したように、ホール起電力信号Vhall1,Vhall2はチョッパークロック信号によって変調される形で検出されるが、ホール起電力信号Vhall1,Vhall2は電圧信号から電流信号への変換を経た後、図6に示したホール起電力信号検出回路に示した第8のスイッチ回路75によって復調されるため、図6に示したホール起電力信号検出回路の出力信号Vhall_sum12の波形は、図9(c)に示した信号波形となる。
図9(a)乃至(c)は、ホール起電力信号Vhall1,Vhall2の信号波形を同時加算して得られる出力信号波形を示す図である。図9(a)乃至(c)に示した信号波形から解るように、図6に示したホール起電力信号検出回路においては、チョッパークロック信号の切り替えの際、ホール素子(第1のホール素子3及び第2のホール素子5)において、駆動電流を通電するために使われる2端子とホール起電力信号を検出するために使われる2端子の間で端子を入れ替えるスイッチ動作が行われるため、出力信号Vhall_sum12においては、駆動電流の通電によって決まるバイアス電圧Vbias+,Vbias−からホール起電力信号の電圧に移行する際の時間的な遷移がスパイク状の誤差信号として出現する。
上述したように、図6に示したホール起電力信号検出回路は、離散時間化(サンプリング)を行わない連続時間信号処理方式である。このため、このスパイク状の誤差信号が、そのまま出力信号として出力されてしまい、この結果、ホール起電力信号検出回路としての精度が劣化することになる。
以上のように、ホール素子において、Spinning current法によるオフセットキャンセルを行う場合においては、チョッパークロック信号が切り替わるタイミングにおいて、スパイク状の誤差信号が発生してしまうことが、ホール起電力信号検出の高精度化を実現するうえでの障害となる。この障害は、離散時間化(サンプリング)を行わない連続時間信号処理方式においては、特に深刻な障害である。
以下、図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
図10は、本発明に係るホール起電力信号検出回路の実施例1を説明するための回路構成図である。図中符号11はチョッパークロック生成回路、12は駆動電流生成回路、13は第3(一方)のホール素子、14は第3(一方)のスイッチ回路、15は第4(他方)のホール素子、16は第4(他方)のスイッチ回路、17はホール起電力信号加算回路を示している。
本実施例1のホール起電力信号検出回路は、複数の端子(端子1乃至端子4)を備えたホール素子13,15に駆動電流を通電する端子位置を選択してホール起電力信号電圧を検出するように構成したホール起電力信号検出回路である。
一方のホール素子13は、第1乃至第4の端子を備え、一方のホール起電力信号電圧を発生させるものである。また、他方のホール素子15は、第1乃至第4の端子を備え、他方のホール起電力信号電圧を発生させるものである。
また、一方のスイッチ回路14は、一方のホール素子13の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を選択するものである。また、他方のスイッチ回路16は、他方のホール素子15の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を、前記一方のスイッチ回路14と異なる端子位置を選択するものである。
また、チョッパークロック生成回路11は、一方のスイッチ回路14と他方のスイッチ回路16にチョッパークロック信号を供給するものである。また、ホール起電力信号加算回路17は、一方のホール起電力信号電圧と他方のホール起電力信号電圧とを同時に加算するものである。
一方のスイッチ回路14は、チョッパークロック生成回路11により発生されたチョッパークロック信号に基づいて、一方のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置を、一方のホール素子13の第1乃至第4の端子に切り替えを行い、他方のスイッチ回路16は、チョッパークロック生成回路11により発生されたチョッパークロック信号に基づいて、他方のホール素子15における駆動電流を注入する端子位置を、他方のホール素子15の第1乃至第4の端子に切り替えを行うものである。
つまり、本実施例1のホール起電力信号検出回路は、第3及び第4のホール素子13,15の4つの端子(端子1乃至端子4)に駆動電流を通電する端子位置を選択してホール起電力信号電圧を検出するように構成したものである。
第3(一方)のホール素子13は、第1乃至第4の端子を備えて一方のホール起電力信号電圧Vhall3を発生させるものである。また、第4(他方)のホール素子15は、第1乃至第4の端子を備え、他方のホール起電力信号電圧Vhall4を発生させるものである。ここで、それぞれのホール素子の4つの端子は端子1と端子3、端子2と端子4の組み合わせがそれぞれ対向しているものとする。
第3(一方)のスイッチ回路14は、第3のホール素子13の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を選択するものである。また、第4(他方)のスイッチ回路16は、第4のホール素子15の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置として、第3のスイッチ回路14と異なる端子位置を選択するものである。
チョッパークロック生成回路11は、第3のスイッチ回路14に異なる4つの位相φ1,φ2,φ3,φ4のチョッパークロック信号を供給するとともに、第3のスイッチ回路16に異なる4つの位相φ1,φ2,φ3,φ4のチョッパークロック信号を供給するものである。ホール起電力信号加算回路17は、一方のホール起電力信号電圧Vhall3と他方のホール起電力信号電圧Vhall4とを同時に加算するものである。
また、第3のスイッチ回路14は、チョッパークロック生成回路11により発生された異なる4つの位相φ1,φ2,φ3,φ4のチョッパークロック信号に基づいて、第3のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置を第3のホール素子13の第1乃至4の端子の間、つまり、第1の端子,第2の端子,第4の端子,第3の端子の順で切り替えを行い、第4のスイッチ回路16は、チョッパークロック生成回路11により発生された異なる4つの位相φ1,φ2,φ3,φ4のチョッパークロック信号に基づいて、第4のホール素子15における駆動電流を注入する端子位置を、第4のホール素子15の第1乃至4の端子の間、つまり、第4の端子,第3の端子,第1の端子,第2の端子を順に切り替えを行うものである。
また、第3のスイッチ回路14において、チョッパークロック信号の位相φ1のときに端子1から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ2のときに端子2から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ3のときに端子4から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ4のときに端子3から駆動電流を注入するとともに、第4のスイッチ回路16において、チョッパークロック信号の位相φ1のときに端子4から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ2のときに端子3から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ3のときに端子1から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ4のときに端子2から駆動電流を注入するものである。
図10に示した回路構成図は、図4に示した本発明の前提となる回路構成図と同様で、2つのホール素子である第3のホール素子13及び第4のホール素子15において発生されるホール起電力信号Vhall3,Vhall4を同時加算して連続時間において信号検出するホール起電力検出回路であり、回路構成として、2つのスイッチ回路(第3のスイッチ回路14及び第4のスイッチ回路16)とチョッパークロック生成回路11と駆動電流生成回路12とホール起電力信号加算回路17から構成されるという点において、図4に示した回路構成図と共通している。
本発明の実施例1である図10に示した回路構成図と、図4に示した回路構成図との間の相違点は、図10に示した回路構成図では、2つのホール素子に関して、ホール素子の駆動電流を通電する端子対の位置とホール起電力信号を検出する端子対の位置が、第3のホール素子13と第4のホール素子15との間で異なるということである。
図11A(a),(b)及び図11B(c),(d)は、図10に示した回路構成図のなかの第3のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図である。図中符号21はチョッパー変調スイッチ、22はホール起電力信号加算器、23はチョッパー復調スイッチを示している。
なお、表4は、第3のホール素子13の駆動電流の通電方向を決める端子対の位置を示し、表5は、第3のホール素子13のホール起電力信号を検出する端子対の位置を示している。ここで、ホール素子の4つの端子は端子1と端子3、端子2と端子4の組み合わせがそれぞれ対向しているものとする。また、本実施例1では、反時計回りに、順に端子1,端子2,端子3,端子4,端子1と並び、反時計回り方向を+90度方向(つまり、端子1から端子2の方向)、時計回り方向を−90度方向(つまり、端子2から端子1の方向)として説明する。
なお、本実施例1では、端子1乃至4としているが、これ以外にも別の端子を有していてもよい。
第3のホール素子13において、このようにホール起電力信号を検出する場合、第3のホール素子13において検出されるホール起電力信号Vhall3(復調前)は、表6のようになり、復調後の信号は表7のようになる。ここで、復調を行うチョッパークロック信号はφ1からφ2への遷移時とφ3からφ4への遷移時に極性を切り替える信号である。
本実施例1においては、復調用チョッパークロック信号は、反時計回りに+90度遷移時及び時計回りに−90度遷移時に極性を切り替える信号となっている。
Figure 0006043424
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ここで、第3のホール素子13の磁界Bに対応した信号成分としてVsig(B)を用いた。
一方、第3のホール素子のオフセット成分については、Vos(Hall,0°),Vos(Hall,90°),Vos(Hall,270°),Vos(Hall,180°)を仮定している。これは、上述したように、各ホール素子内部で、半導体製造時のプロセス勾配に起因する不純物濃度の濃淡分布があるため、ホール素子の4つの端子(端子1,端子2,端子3,端子4)のうち、どの端子から駆動電流が注入されるかによって、ホール素子内部での空乏層の発生状態が変わるためである。また、ホール起電力加算回路の入力オフセットVos(Add)を仮定している。
図12A(a),(b)及び図12B(c),(d)は、図10に示した回路構成図のなかの第4のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図である。
なお、表8は、第4のホール素子15の駆動電流の通電方向を決める端子対の位置を示し、表9は、第4のホール素子15のホール起電力信号を検出する端子対の位置を示している。ここで、ホール素子の4つの端子は端子1と端子3、端子2と端子4の組み合わせがそれぞれ対向しているものとする。
第4のホール素子15において、このようにホール起電力信号を検出する場合、第4のホール素子15において検出されるホール起電力信号Vhall4(復調前)は、表10のようになり復調後の信号は表11のようになる。ここで、復調を行うチョッパークロック信号はφ1からφ2への遷移時とφ3からφ4への遷移時に極性を切り替える信号である。
Figure 0006043424
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Figure 0006043424
ここで、第4のホール素子15は、第3のホール素子13との間で、磁気感度は揃っているものと仮定して、磁界Bに対応した信号成分としては、第3のホール素子13と第4のホール素子15間で共通の値Vsig(B)を用いた。
一方、第4のホール素子のオフセット成分については、第3のホール素子に対する値Vos(Hall,0°),Vos(Hall,90°),Vos(Hall,270°),Vos(Hall,180°)と同様の値を仮定している。また、ホール起電力加算回路の入力オフセットVos(Add)を仮定している。
図13は、図10に示したホール起電力信号検出回路の具体例を示す回路構成図で、チョッパーアンプと電流帰還型アンプとを、ホール素子のSpinning current法と組み合わせたものである。この図13に示された回路構成は、離散時間化(サンプリング)を行っていないことから、連続時間信号処理方式によるホール起電力信号処理回路の一例である。
図中符号80は、第3のホール素子において発生するホール起電力信号Vhall3と第4のホール素子において発生するホール起電力信号Vhall4を同時加算して増幅する信号増幅回路、81は第1のトランジスタ差動対(Gm,1,1)、82は第3のトランジスタ差動対(Gm,1,3)、83は第7のスイッチ回路、84は第4のトランジスタ差動対(Gm,2)、85は第8のスイッチ回路、86はホール起電力信号加算回路の出力段を示している。なお、図10と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
図13においては、第3のホール素子13において発生するホール起電力信号Vhall3と第4のホール素子15において発生するホール起電力信号Vhall4が、連続時間において同時加算されて、数式4にしたがって、出力電圧信号Vhall_sum34が得られる。
Figure 0006043424
図13においては、2つのホール素子(第3のホール素子と第4のホール素子)に関して、チョッパークロック信号の位相にしたがって、ホール素子の駆動電流を通電する端子対の位置を選択切り替えし、ホール起電力信号を取り出す端子対を選択切り替えする2つのスイッチ回路(第1のスイッチ回路と第3のスイッチ回路)の間でスイッチ動作が異なることに注意が必要である。
図14は、図13の回路動作を概念的に説明した図である。第3のホール素子13及び第4のホール素子15において発生するホール起電力信号Vhall3、Vhall4は、第1のスイッチ回路14及び第3のスイッチ回路16のところでは、磁界Bに対応した信号成分Vsig(B)がチョッパークロックによって変調された形で検出されるが、Vhall3,Vhall4が同時加算された後で、チョッパークロックによって復調される。
図15(a)乃至(e)は、図13に示したホール起電力信号検出回路において、第3のホール素子における各端子の電位及び第3のホール素子から検出されるホール起電力信号Vhall3の信号波形を示した図である。
図16(a)乃至(e)は、第4のホール素子15における各端子の電位及び第4のホール素子15から検出されるホール起電力信号Vhall4の信号波形を示した図である。
本発明のホール起電力信号検出回路においては、これらの第3のホール素子13において発生されるホール起電力信号Vhall3と第4のホール素子15において発生されるホール起電力信号Vhall4を連続時間で同時加算するものである。
図17(a)乃至(d)は、チョッパー復調信号及びホール起電力信号Vhall3、Vhall4の信号波形を同時加算して得られる出力信号波形を示す図である。図17(b)乃至(d)から理解されるように、本発明のホール起電力信号検出回路によれば、2個のホール起電力信号を同時加算することにより、チョッパークロック信号の切り替え時に発生するスパイク状の誤差信号の発生を著しく低減することが可能となる。したがって、本発明のホール起電力信号検出回路は、連続時間信号処理方式の回路構成によって、高精度なホール起電力信号検出を実現するうえで、非常に有効なものである。
本発明のホール起電力信号検出回路においては、第3のホール素子13と第4のホール素子15との間で、ホール素子の駆動電流を通電する向きが、表12にまとめたように、第3のホール素子は、90°反時計回り、180°反転、90°時計回りの順に切り替えるのに対し、第4のホール素子は、90°時計回り、180°反転、90°反時計回りの順に切り替えていることが特徴である。つまり、本発明のホール起電力信号検出回路においては、端子1を0度とすると、第3のホール素子13においては、0度,90度,270度,180度の順に駆動電流を通電し、第4のホール素子15においては、270度,180度,0度,90度の順に駆動電流を通電している。
Figure 0006043424
つまり、一方のスイッチ回路14は、少なくとも、1)任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えと、2)任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えと、3)任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移する切り替えのいずれかの切り替えを行い、他方のスイッチ回路16は、1)一方のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置が反時計回りに+90度遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えを行い、2)一方のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置が時計回りに−90度遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えを行い、3)一方のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置が反転±180度遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移する切り替えを行う。
このようにして、第3のホール素子13と第4のホール素子15との間で、駆動電流の通電方向を第3のホール素子は、90°反時計回り,180°反転,90°時計回りの順に切り替えるのに対し、第4のホール素子は、90°時計回り,180°反転,90°反時計回りの順に切り替えることによって、チョッパークロックによる信号復調後の出力信号Vhall_sum34に含まれるオフセット成分は、表13に示したようになる。
Figure 0006043424
表13から理解されるように、本発明のホール起電力信号検出回路においては、チョッパークロック信号がφ1,φ2,φ3,φ4という4つの位相を切替える間に、ホール素子が取りうる4つのオフセット電圧値Vos(Hall,0°),Vos(Hall,90°),Vos(Hall,270°),Vos(Hall,180°)を加減算してキャンセルすることが出来る。
つまり、位相φ1乃至φ4の時間内に、各ホール素子の内部における不純物濃度の濃淡分布の影響を平均化し、高精度なオフセットキャンセル実現することが出来る。
また、図17(a)乃至(d)において、チョッパー動作が90度遷移時、つまり、φ1からφ2、及びφ3からφ4に遷移するときのみスパイク上の誤差信号が大きく発生し、かつその極性は逆となる。
そのため半導体プロセスの製造バラツキによりスパイク上の誤差信号が完全にキャンセルできなかったとしても、その発生頻度は低く、かつ極性も逆のため平均値としてのオフセットは極めて小さくなる。また、φ2からφ3、及びφ4からφ1に遷移するときは入力磁気信号に応じてスパイク上の誤差信号が発生するがその大きさは小さく、磁気信号が入力されていないときには発生しなくなるためオフセットには寄与しない。
本実施例1は、上述の通り、ホール素子駆動の1周期において、+90度回転(反時計回り)と−90度回転(時計回り)の両方を含むことで、遷移時のスパイク上の誤差信号の極性が1周期内で逆になるため、平均値としてのオフセットが極めて小さくなる。そして、少なくとも2つのホール素子間で、そのスパイク上の誤差信号の極性が逆となる駆動とすることで(つまり、片方のホール素子が反時計回りに遷移する場合はもう片方のホール素子は時計回りに遷移し、片方のホール素子が時計回りに遷移する場合はもう片方のホール素子は反時計回りに遷移する駆動とすることで)、遷移時のスパイク上の誤差信号の発生を著しく低減することが可能となるのである。このように、ホール素子の駆動を8の字方向と逆8の字方向で組み合わせることで、遷移時のスパイク上の誤差信号の発生を著しく低減することができる。
また、ホール素子駆動の1周期において、±180度回転を含むことで、360度チョッパー駆動が可能となり、残留オフセットも小さくなる。また、この遷移時の磁気信号無入力時におけるスパイク上の誤差信号は極めて小さいため、スパイク上の誤差信号の発生頻度をより抑制することにもなる。
本実施例1において、一方のスイッチ回路14が、チョッパークロック生成回路11により発生されたチョッパークロック信号に基づいて、一方のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置を、一方のホール素子13の第1の端子,第2の端子,第4の端子,第3の端子の順に切り替えを行うことが好ましい。このとき、+90度反時計回り,±180度反転,−90度時計回り,±180度反転の順に端子が切り替えられることとなる。
それに対して、他方のスイッチ回路16は、チョッパークロック生成回路11により発生されたチョッパークロック信号に基づいて、他方のホール素子15における駆動電流を注入する端子位置を下記のいずれかの切り替えを行うことが好ましい。
1)他方のホール素子15の第4の端子,第3の端子,第1の端子,第2の端子の順に切り替え、2)他方のホール素子15の第1の端子,第4の端子,第2の端子,第3の端子の順に切り替え、3)他方のホール素子15の第2の端子,第1の端子,第3の端子,第4の端子の順に切り替え、4)他方のホール素子15の第3の端子,第2の端子,第4の端子,第1の端子の順に、1)乃至4)のいずれかの切り替えを行う。
このとき、−90度時計回り,±180度反転,+90度反時計回り,±180度反転の順に端子が切り替えられることとなる。つまり、他方のホール素子の端子の切り替えは、一方のホール素子の駆動方向との対応関係が重要であり、どこの端子からスタートしてもよいことを意味している。
上述した特許文献1に開示された方法では、駆動回転の向きは一定のため、遷移時に常に大きなスパイク上の誤差信号が発生し、かつその極性は同じ極性となるため、半導体製造プロセス上のバラツキにより同極性のスパイク上の誤差信号が発生し、その平均値はオフセットとなってしまう。そのため、本発明では、より高精度なオフセットキャンセル実現することができる。
図18は、IC回路を製造する際の半導体製造時のプロセス勾配によるホール素子内部での不純物濃度の濃淡分布があるときの、本発明のホール起電力信号検出回路での2つのホール素子のICレイアウト及びそれら2つのホール素子でのSpinning current法を示した図である。
また、ホール素子の配置は、2つのホール素子を隣接して並列させたレイアウト配置である。この配置により、本発明のホール起電力信号検出回路においては、IC回路を製造する際の半導体製造時のプロセス勾配によるホール素子内部での不純物濃度の濃淡分布に起因したオフセットへの影響までも効果的にキャンセルすることが出来る。
以上に説明した本発明のホール起電力信号検出回路においては、ホール素子の数が2個の例を用いて説明を行ったが、これまでの説明から理解されるように、本発明において、ホール素子の数は2個に限らず、任意の偶数でよい。一般に、ホール素子の数を増やすことは、ホール起電力信号の検出において、磁気感度を向上させ、高感度な磁気センサを実現するうえで有効な手段である。
また、位相が4つの場合(φ1乃至φ4)の説明を行ったが、これまでの説明から理解されるように、本発明において、ホール素子の駆動が、+90度遷移と−90度遷移の両方を含むもので、かつ、少なくとも2つのホール素子において、上記遷移時のスパイク上の誤差信号を打ち消し合う駆動であればよく、180度遷移を2回以上含む駆動であってもよい。
図19は、本発明のホール起電力信号検出回路において、4つのホール素子を使う場合のICレイアウトの例を示した図である。また、ホール素子の配置は、4個のホール素子を互いに隣接して並列させたレイアウト配置であることも可能である。このような4つのホール素子を使用する場合には、4つのホール素子を正方形の頂点に配置することにより、2つのホール素子を使用する場合と比較して、半導体製造時のプロセス勾配の影響をキャンセルする効果も向上することがわかる。
図20は、図10に示したホール起電力信号検出回路の他の具体例を示す回路構成図である。図中符号13a,13bは第1のホール素子、15a,15bは第3のホール素子を示している。なお、図13と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
図20に示したホール起電力検出回路は、図13と比較して、第1のスイッチ回路14に接続されるホール素子及び第3のスイッチ回路16に接続されるホール素子の数を1個から2個に増やしたホール起電力検出回路である。
つまり、一方及び他方のホール素子は、複数のホール素子を並列接続して構成されたホール素子で、並列接続されたホール素子の数が、2個である。
本発明のホール起電力信号検出回路は、複数の端子を備えたホール素子に駆動電流を通電する端子位置を選択してホール起電力信号電圧を検出するように構成したホール起電力信号検出回路である。一方のホール素子群13a,13bは、それぞれ第1乃至第4の端子を備え、一方のホール起電力信号電圧を発生させ、複数のホール素子を並列接続して構成されている。また、他方のホール素子群15a,15bは、それぞれ第1乃至第4の端子を備え、他方のホール起電力信号電圧を発生させ、複数のホール素子を並列接続して構成されている。
また、一方のスイッチ回路14は、一方のホール素子群13a,13bの4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を選択するものである。また、他方のスイッチ回路16は、他方のホール素子群15a,15bの4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を、一方のスイッチ回路14と異なる端子位置を選択するものである。
また、チョッパークロック生成回路11は、一方のスイッチ回路14に異なる4つの位相のチョッパークロック信号を供給するとともに、他方のスイッチ回路16に異なる4つの位相のチョッパークロック信号を供給するものである。また、ホール起電力信号加算回路は、一方のホール起電力信号電圧と他方のホール起電力信号電圧とを同時に加算するものである。
なお、図20においては、並列接続されたホール素子の数が2個である場合について説明してあるが、ホール素子の数は2個に限定されるものではなく、4個でも、それ以上でも必要に応じて所望の数を設けることができることはもちろんである。
ここで、一方のスイッチ回路14と他方のスイッチ回路16に接続された2つのホール素子13a,13b,15a,15bは、それぞれ、並列接続されているため、トランジスタ差動対(Gm,1,1)、トランジスタ差動対(Gm,1,3)から、これら2つのホール素子を見たときの、これら2つのホール素子の出力インピーダンスは、図13におけるホール素子の出力インピーダンスと比較して、約半分に低減される。
チョッパークロックの切り替えが行われた直後は、それまでのホール素子への駆動電流の通電に使用されていた2つの端子がホール起電力信号を取り出すための端子に切り替わる。この2つの端子の電位がバイアス電圧Vbias+、Vbias−から、ホール起電力信号の電位に移行するまでの電荷の放電現象がスパイク状の誤差信号が発生する原因である。この電荷の放電現象の時定数τは、トランジスタ差動対(Gm,1,1)、トランジスタ差動対(Gm,1,3)から、これら2つのホール素子を見たときの、これら2つのホール素子の出力インピーダンスRとこの信号ノードにおける浮遊容量Cの積、すなわち、τ=RCで表すことができる。そして、ホール素子を並列に接続し、ホール素子の出力インピーダンスRを低減させることで、電荷の放電現象の時定数τを小さくすることが可能となり、チョッパークロック信号の切替え時に発生するスパイク状の誤差信号を短時間で消滅させることが可能となる。
以上理由により、図20に示したホール起電力検出回路は、図13のホール起電力信号検出回路の場合と比較して、チョッパークロック信号の切替え時に発生するスパイク状の誤差信号が短時間で消滅させることが可能になる。
図21(a),(b)は、図20のホール起電力信号検出回路におけるスパイク状の誤差信号(実線)と図13のホール起電力信号検出回路におけるスパイク状の誤差信号(点線)の様子を表した図である。
図21(a),(b)から理解されるように、図20のホール起電力信号検出回路においては、チョッパークロック切り替え時に発生するスパイク状の誤差信号が短時間で消滅するため、図20のホール起電力信号検出回路の後段の位置にローパスフィルタを配置することにより、効果的にスパイク状の誤差信号の影響を低減することが可能となる。図20では、互いに並列接続されたホール素子の数は2個であるが、互いに並列接続されたホール素子の数を増やすにつれて、並列接続されたホール素子の出力インピーダンスを低下させることが可能となるため、スパイク状の誤差信号の影響を低下させることが可能となる。したがって、図20に例示したホール起電力信号検出回路が有するこの特長は、広帯域特性と高速応答特性が要求されるインバータ電流検出用途の電流センサにおいて好適なものである。
図22は、本発明に係るホール起電力信号検出回路の実施例2を説明するための回路構成図である。なお、図10と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。図22に示す実施例2のホール起電力信号検出回路と、図10に示す実施例1のホール起電力信号検出回路と構成は同じであるが、各スイッチ回路の動作が異なる。以降、その動作の相違点について説明する。
他方のスイッチ回路16は、チョッパークロック生成回路11により発生されたチョッパークロック信号に基づいて、他方のホール素子15における駆動電流を注入する端子位置を、一方のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置と対向する他方のホール素子15の各端子を順に切り替えを行う。
つまり、第1のスイッチ回路14は、チョッパークロック生成回路11により発生された異なる4つの位相φ1,φ2,φ3,φ4のチョッパークロック信号に基づいて、第3のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置を第3のホール素子13の第1乃至4の端子の間、つまり、第1の端子,第2の端子,第4の端子,第3の端子の順で切り替えを行い、第4のスイッチ回路16は、チョッパークロック生成回路11により発生された異なる4つの位相φ1,φ2,φ3,φ4のチョッパークロック信号に基づいて、第4のホール素子15における駆動電流を注入する端子位置を、第3のホール素子13における駆動電流を注入する端子位置と対向する第4のホール素子15の第1乃至4の端子を順に切り替えを行うものである。
また、第3のスイッチ回路14において、チョッパークロック信号の位相φ1のときに端子1から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ2のときに端子2から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ3のときに端子4から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ4のときに端子3から駆動電流を注入するとともに、第4のスイッチ回路16において、チョッパークロック信号の位相φ1のときに端子3から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ2のときに端子4から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ3のときに端子2から駆動電流を注入し、チョッパークロック信号の位相φ4のときに端子1から駆動電流を注入するものである。
つまり、本発明の図22に示した実施例2の回路構成図と、図10に示した実施例1の回路構成図との間の相違点は、図22に示した回路構成図では、2つのホール素子に関して、ホール素子の駆動電流を通電する端子対の位置とホール起電力信号を検出する端子対の位置が、第3のホール素子13と第4のホール素子15との間で異なるということである。
図23A(a),(b)及び図23B(c),(d)は、図22に示した回路構成図のなかの第3のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図である。
なお、表14は、第3のホール素子13の駆動電流の通電方向を決める端子対の位置を示し、表15は、第3のホール素子13のホール起電力信号を検出する端子対の位置を示している。ここで、ホール素子の4つの端子は端子1と端子3、端子2と端子4の組み合わせがそれぞれ対向しているものとする。
第3のホール素子13において、このようにホール起電力信号を検出する場合、第3のホール素子13において検出されるホール起電力信号Vhall3(復調前)は、表16のようになり、復調後の信号は表17のようになる。ここで、復調を行うチョッパークロック信号はφ1からφ2への遷移時とφ3からφ4への遷移時に極性を切り替える信号である。
Figure 0006043424
Figure 0006043424
Figure 0006043424
Figure 0006043424
ここで、第3のホール素子13の磁界Bに対応した信号成分としてVsig(B)を用いた。
一方、第3のホール素子のオフセット成分については、Vos(Hall,0°),Vos(Hall,90°),Vos(Hall,270°),Vos(Hall,180°)を仮定している。これは、上述したように、各ホール素子内部で、半導体製造時のプロセス勾配に起因する不純物濃度の濃淡分布があるため、ホール素子の4つの端子(端子1,端子2,端子3,端子4)のうち、どの端子から駆動電流が注入されるかによって、ホール素子内部での空乏層の発生状態が変わるためである。また、ホール起電力加算回路の入力オフセットVos(Add)を仮定している。
図24A(a),(b)及び図24B(c),(d)は、図22に示した回路構成図のなかの第4のホール素子に関して、その駆動電流の通電方向を決める端子対の位置及びホール起電力信号を検出する端子対の位置、チョッパー変調、復調のスイッチ切り替えを示した図である。
なお、表18は、第4のホール素子15の駆動電流の通電方向を決める端子対の位置を示し、表19は、第4のホール素子15のホール起電力信号を検出する端子対の位置を示している。ここで、ホール素子の4つの端子は端子1と端子3、端子2と端子4の組み合わせがそれぞれ対向しているものとする。
第4のホール素子15において、このようにホール起電力信号を検出する場合、第4のホール素子15において検出されるホール起電力信号Vhall4(復調前)は、表20のようになり復調後の信号は表11のようになる。ここで、復調を行うチョッパークロック信号はφ1からφ2への遷移時とφ3からφ4への遷移時に極性を切り替える信号である。
Figure 0006043424
Figure 0006043424
Figure 0006043424
Figure 0006043424
ここで、第4のホール素子15は、第3のホール素子13との間で、磁気感度は揃っているものと仮定して、磁界Bに対応した信号成分としては、第3のホール素子13と第4のホール素子15間で共通の値Vsig(B)を用いた。
一方、第4のホール素子のオフセット成分については、第3のホール素子に対する値Vos(Hall,180°),Vos(Hall,270°),Vos(Hall,90°),Vos(Hall,0°)と同様の値を仮定している。また、ホール起電力加算回路の入力オフセットVos(Add)を仮定している。
図25は、図22に示したホール起電力信号検出回路の具体例を示す回路構成図で、チョッパーアンプと電流帰還型アンプとを、ホール素子のSpinning current法と組み合わせたものである。この図25に示された回路構成は、図13と同様に連続時間信号処理方式によるホール起電力信号処理回路の一例であり、スイッチ回路の動作が異なる。そのため、相違点のみ以下で説明する。
図26(a)乃至(e)は、図25に示したホール起電力信号検出回路において、第3のホール素子13における各端子の電位及び第3のホール素子13から検出されるホール起電力信号Vhall3の信号波形を示した図である。
図27(a)乃至(e)は、第4のホール素子15における各端子の電位及び第4のホール素子15から検出されるホール起電力信号Vhall4の信号波形を示した図である。
本発明のホール起電力信号検出回路においては、これらの第3のホール素子13において発生されるホール起電力信号Vhall3と第4のホール素子15において発生されるホール起電力信号Vhall4を連続時間で同時加算するものである。
図28(a)乃至(d)は、チョッパー復調信号及びホール起電力信号Vhall3,Vhall4の信号波形を同時加算して得られる出力信号波形を示す図である。図28(b)乃至(d)から理解されるように、本発明のホール起電力信号検出回路によれば、φ1,φ2,φ3,φ4と遷移していく際に駆動電流の方向が一定方向のみではなく、逆方向も含まれるように駆動されるため、チョッパークロック信号の切り替え時に発生するスパイク状の誤差信号は発生するもののその出力極性は遷移の向きで逆になるので平均値としてのオフセットには寄与しない。
したがって、本発明のホール起電力信号検出回路は、連続時間信号処理方式の回路構成によって、高精度なホール起電力信号検出を実現するうえで、非常に有効なものである。
本発明のホール起電力信号検出回路においては、第3のホール素子13と第4のホール素子15との間で、ホール素子の駆動電流を通電する向きが、表22にまとめたように、互いに180度だけ異なっていることが特長である。つまり、本発明のホール起電力信号検出回路においては、第3のホール素子13においては、0度,90度,270度,180度の順に駆動電流を通電し、第4のホール素子15においては、180度,270度,90度,0度の順に駆動電流を通電している。
このようにして、第3のホール素子13と第4のホール素子15との間で、駆動電流の通電方向を互いに180度だけ異なる方向に設定することによって、チョッパークロックによる信号復調後の出力信号Vhall_sum34に含まれるオフセット成分は、表22に示したようになる。
Figure 0006043424
Figure 0006043424
表23から理解されるように、本発明のホール起電力信号検出回路においては、チョッパークロック信号がφ1,φ2,φ3,φ4という4つの位相を切替える間に、ホール素子が取りうる4つのオフセット電圧値Vos(Hall,0°),Vos(Hall,90°),Vos(Hall,180°),Vos(Hall,270°)を加減算してキャンセルすることができる。
つまり、位相φ1乃至φ4の時間内に、各ホール素子の内部における不純物濃度の濃淡分布の影響を平均化し、高精度なオフセットキャンセル実現することができる。
また、図28(a)乃至(d)において、チョッパー動作が90度遷移時、つまり、φ1からφ2、及びφ3からφ4に遷移するときのみスパイク上の誤差信号が大きく発生し、かつその極性は逆となる。そのためスパイク状の誤差信号は発生しても、その発生頻度は低く、かつ極性も逆のため平均値としてのオフセットは極めて小さくなる。また、φ2からφ3、及びφ4からφ1に遷移するときは入力磁気信号に応じてスパイク上の誤差信号が発生するがその大きさは小さく、磁気信号が入力されていないときには発生しなくなるためオフセットには寄与しない。
さらに、ホール素子のオフセットは駆動電流方向を180°変えた場合、オフセットの大きさはほぼ変わらず、その符号が反転する。つまり、Vos(Hall,0°)≒−Vos(Hall,180°)の関係が成り立つ。異なるホール素子間においても不純物濃度の濃淡分布に起因するオフセットに関してもほぼ同様の関係が成り立つ。
すなわち、表22にまとめたように第3のホール素子と第4ホール素子を互いに180°だけ異なるように駆動した場合、φ1乃至φ4の位相において第3のホール素子と第4のホール素子の不純物濃度の濃淡分布に起因するオフセットは打ち消され、より高精度なオフセットキャンセルを実現することができる。
上述した特許文献1に開示された方法では、駆動回転の向きは一定のため、遷移時に常に大きなスパイク上の誤差信号が発生し、かつその極性は同じ極性となるため、半導体製造プロセス上のバラツキにより同極性のスパイク上の誤差信号が発生し、その平均値はオフセットとなってしまう。そのため、本発明では、より高精度なオフセットキャンセル実現することができる。
図29は、図10に示したホール起電力信号検出回路の他の具体例を示す回路構成図である。図中符号113は第3のホール素子、115は第4のホール素子、114は第3のスイッチ回路、116は第4のスイッチ回路を示している。なお、図10と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。また、以下の説明では、これまで説明したホール起電力信号検出回路において、異なる点に絞って詳細に説明する。
図29のホール起電力信号処理回路17においては、一方のホール起電力信号電圧Vhall3と他方のホール起電力信号電圧Vhall4とが短絡された信号を処理するものである。その他、駆動電流の注入端子の切り替えについては、図10などと同じである。
また、ホール起電力信号処理回路17は、一方のホール起電力信号電圧と他方のホール起電力信号電圧とを同時に処理するものである。一方のスイッチ回路14の出力と他方のスイッチ回路16の出力が短絡され、一方及び他方のスイッチ回路14,16が、チョッパークロック生成回路11により発生されたチョッパークロック信号に基づいて、一方及び他方のホール素子113,115における駆動電流を注入する端子位置を、上述の通り各端子間で切り替えを行う。
図30は、図29に示したホール起電力信号検出回路の具体的な一例を示す回路構成図で、チョッパーアンプと電流帰還型アンプとを、ホール素子のSpinning current法と組み合わせたものである。この図30に示された回路構成は、離散時間化(サンプリング)を行っていないことから、連続時間信号処理方式によるホール起電力信号処理回路の一例である。
図中符号80は第3のホール素子113において発生するホール起電力信号Vhall3と第4のホール素子115において発生するホール起電力信号Vhall4を同時加算して増幅する信号増幅回路、81は第1のトランジスタ差動対(Gm,1,1)、83は第7のスイッチ回路、84は第4のトランジスタ差動対(Gm,2)、85は第8のスイッチ回路、86はホール起電力信号処理回路の出力段を示している。なお、図29と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
つまり、図30においては、第3のホール素子113において発生するホール起電力信号Vhall3と第4のホール素子115において発生するホール起電力信号Vhall4が、連続時間において同時短絡されて、出力電圧信号Vhall_short34が得られる。
図31は、図30の回路動作を概念的に説明した図である。第3のホール素子113及び第4のホール素子115において発生するホール起電力信号Vhall3、Vhall4は、第3のスイッチ回路114及び第4のスイッチ回路116のところでは、磁界Bに対応した信号成分Vsig(B)がチョッパークロックによって変調された形で検出されるが、Vhall3、Vhall4が同時短絡された後で、チョッパークロックによって復調される。
図32(a)乃至(g)は、図30に示したホール起電力信号検出回路において、第4のホール素子115における各端子の電位及び第4のホール素子115から検出されるホール起電力信号Vhall4及び第3のホール素子113から検出されるホール起電力信号Vhall3の信号波形を示した図である。
本実施形態のホール起電力信号検出回路においては、これらの第3のホール素子113において発生されるホール起電力信号Vhall3(図32(e))と第4のホール素子115において発生されるホール起電力信号Vhall4(図32(f))を連続時間で同時短絡するものである。そのような、Vhall3とVhall4を連続時間で同時短絡した結果として、図32(g)に示すホール起電力信号Vhall_shortや、図33(a)〜(c)に示す出力信号波形が得られる。
図32(g)の波形において重要な結果を以下に2点示す。
まず、図32(e)及び(f)では、第3のホール素子113と第4のホール素子115のスイッチ動作が異なっているため、互いに逆極性となるようスパイクが発生している((e)が−側、(f)が+側)。そして、それぞれの信号が短絡されることにより図32(g)ではスパイクが打ち消されていること、かつホール起電力信号は消滅していないことである。
次に、図30の構成においてスイッチ回路の切り替えによりスパイクが発生した瞬間に第3のホール素子113と第4のホール素子115がスイッチを介して並列に接続されており、後段のホール起電力信号処理回路から見た出力インピーダンスは低減される。そのため、ホール起電力信号処理回路の入力端子における時定数が低減されるため、スパイクのキャンセルや消滅速度が速くなる効果もある。
このように本実施形態において、ホール起電力信号に重畳されるスパイクのキャンセル効果とスパイクの消滅速度向上の2つの効果を同時に達成でき、第3のホール素子113と第4のホール素子115のようなスイッチ動作の異なる2つのホール素子とそれぞれのスイッチ回路の出力を短絡することにより実現される。
図33(a)〜(c)は、ホール起電力信号Vhall3、Vhall4の信号波形を同時短絡して得られる出力信号波形を示す図である。図33(a)〜(c)から理解されるように、本実施形態のホール起電力信号検出回路によれば、2個のホール起電力信号を同時短絡することにより、チョッパークロック信号の切り替え時に発生するスパイク状の誤差信号の発生を著しく低減することが可能となる。したがって、連続時間信号処理方式の回路構成によって、高精度なホール起電力信号検出を実現するうえで、非常に有効なものである。
図34は、図29に示したホール起電力信号検出回路の具体的な他の例を示す回路構成図である。図中符号113は第3のホール素子、115は第4のホール素子、118は第5のホール素子、120は第6のホール素子を示している。また、図中符号114,116,119,121はそれぞれ第3,第4,第5,第6のスイッチ回路を示している。なお、図30と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
第1〜第4の端子を備え、一方のホール起電力信号電圧を発生させる一方の別のホール素子と、第1〜第4の端子を備え、他方のホール起電力信号電圧を発生させる他方の別のホール素子と、一方の別のホール素子の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を選択する一方の別のスイッチ回路と、他方の別のホール素子の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を、一方の別のスイッチ回路と異なる端子位置を選択する他方の別のスイッチ回路とを備え、一方のスイッチ回路の出力と他方のスイッチ回路の出力と一方の別のスイッチ回路の出力と他方の別のスイッチ回路の出力とが短絡される。
図34に示したホール起電力検出回路では、下記の通り、駆動電流を注入する端子位置の切り替えを行っている。
第3のホール素子113においては、第3のスイッチ回路114で、駆動電流を注入する端子位置を第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
第4のホール素子115においては、第4のスイッチ回路116で、駆動電流を注入する端子位置を第4の端子、第3の端子、第1の端子、第2の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
第5のホール素子118においては、第5のスイッチ回路119で、駆動電流を注入する端子位置を第3の端子、第4の端子、第2の端子、第1の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
第6のホール素子120においては、第5のスイッチ回路121で、駆動電流を注入する端子位置を第2の端子、第1の端子、第3の端子、第4の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
図34に示したホール起電力検出回路は、図30と比較して、第5のスイッチ回路119に接続される第5のホール素子118及び第6のスイッチ回路121に接続される第6のホール素子120が追加されたホール起電力検出回路である。追加された第5のスイッチ回路119及び第6のスイッチ回路121の出力は、既存のスイッチ回路14,16の出力と同局性の出力同士すべて短絡されている。
図35は、図29に示したホール起電力信号検出回路の具体的な他の例を示す回路構成図である。なお、図30及び34と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。82はトランジスタ差動対Gm(1,3)を示している。
第1〜第4の端子を備え、一方のホール起電力信号電圧を発生させる一方の別のホール素子と、第1乃至第4の端子を備え、他方のホール起電力信号電圧を発生させる他方の別のホール素子と、一方の別のホール素子の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を選択する一方の別のスイッチ回路と、出力が一方の別のスイッチ回路の出力と短絡され、他方の別のホール素子の4つの端子のなかから駆動電流を通電する端子位置を、一方の別のスイッチ回路と異なる端子位置を選択する他方の別のスイッチ回路と、一方のスイッチ回路及び他方のスイッチ回路の出力と一方の別のスイッチ回路及び他方の別のスイッチ回路の出力とを同時に加算するホール起電力信号処理回路17とを備えている。
図35に示したホール起電力検出回路では、下記の通り、駆動電流を注入する端子位置の切り替えを行っている。
第3のホール素子113においては、第3のスイッチ回路114で、駆動電流を注入する端子位置を第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
第4のホール素子115においては、第4のスイッチ回路116で、駆動電流を注入する端子位置を第4の端子、第3の端子、第1の端子、第2の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
第5のホール素子118においては、第5のスイッチ回路119で、駆動電流を注入する端子位置を第3の端子、第4の端子、第2の端子、第1の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
第6のホール素子120においては、第5のスイッチ回路121で、駆動電流を注入する端子位置を第2の端子、第1の端子、第3の端子、第4の端子の順に遷移させる切り替えを行う。
つまり、2つのホール素子113,115の出力がスイッチ回路114,116を介して短絡され、トランジスタ差動対Gm(1,1)に接続されている。他方2つのホール素子118,120の出力がスイッチ回路119,121を介して短絡され、トランジスタ差動対Gm(1,3)に接続されている。このようにホール起電力信号処理回路の入力を複数にすることも可能であり2つに限らずそれ以上でも構わない。
本発明では、一例として複数入力が可能な電流帰還型の計装アンプを上げたが、例えば
3アンプ構成の計装アンプのような単入力の回路でも実施可能である。
なお、図30においては、ホール素子の数が2個である場合について説明してあるが、ホール素子の数は2個に限定されるものではなく、図34に示したように4個でも、それ以上でも必要に応じて所望の数を設けることができ、ホール素子の各端子同士を接続して並列接続とすることはもちろん、直列に接続するような構成においても実施可能である。
図30において、第3のスイッチ回路114と第4のスイッチ回路116に接続された2つのホール素子113,115について、トランジスタ差動対(Gm,1,1)から、スイッチ回路を介してこれら2つのホール素子を見たときの、これら2つのホール素子の出力インピーダンスは、図13におけるホール素子の出力インピーダンスと比較して、約半分に低減される。図34のトランジスタ差動対(Gm,1,1)からスイッチを介して4つのホール素子を見たときの出力インピーダンスはさらに約半分に低減される。
チョッパークロックの切り替えが行われた直後は、それまでのホール素子への駆動電流の通電に使用されていた2つの端子がホール起電力信号を取り出すための端子に切り替わる。この2つの端子の電位がバイアス電圧Vbias+、Vbias−から、ホール起電力信号の電位に移行するまでの電荷の放電現象がスパイク状の誤差信号が発生する原因である。この電荷の放電現象の時定数τは、トランジスタ差動対(Gm,1,1)、トランジスタ差動対(Gm,1,3)から、これら2つのホール素子を見たときの、これら2つのホール素子の出力インピーダンスRとこの信号ノードにおける浮遊容量Cの積、即ち、τ=RCで表すことができる。そして、ホール素子を並列に接続し、ホール素子の出力インピーダンスRを低減させることで、電荷の放電現象の時定数τを小さくすることが可能となり、チョッパークロック信号の切替え時に発生するスパイク状の誤差信号を短時間で消滅させることが可能となる。以上の理由により、図31に示したホール起電力検出回路は、図14のホール起電力信号検出回路の場合と比較して、チョッパークロック信号の切替え時に発生するスパイク状の誤差信号が短時間で消滅させることが可能になる。
図29のホール起電力信号検出回路においては、チョッパークロック切り替え時に発生するスパイク状の誤差信号が短時間で消滅するため、図29のホール起電力信号検出回路の後段の位置にローパスフィルタを配置することにより、より効果的にスパイク状の誤差信号の影響を低減することが可能となる。互いに並列接続されたホール素子の数を増やすにつれて、並列接続されたホール素子の出力インピーダンスを低下させることが可能となるため、スパイク状の誤差信号の影響をさらに低下させることが可能となる。したがって、広帯域特性と高速応答特性が要求されるインバータ電流検出用途の電流センサにおいて好適なものである。
その他の別の本実施形態として、図22における構成において、図29で説明したように、一方のスイッチ回路と他方のスイッチ回路との出力を短絡させる構成であってもよい。8の字駆動と逆8の字駆動させたホール素子の出力信号を加算・平均する構成(図10等)、8の字駆動と8の字駆動させたホール素子の出力信号を加算・平均する構成(図22等)、さらに、8の字駆動と逆8の字駆動させたホール素子の出力信号が短絡され、8の字駆動と8の字駆動させたホール素子の出力信号が短絡され、両者の信号が加算される構成など、上述の各実施形態を組み合わせた構成であってもよい。
以上に説明した本発明のホール起電力信号検出回路においては、ホール素子の数が2個の例を用いて説明を行ったが、これまでの説明から理解されるように、本発明において、ホール素子の数は2個に限らず、任意の偶数でよい。一般に、ホール素子の数を増やすことは、ホール起電力信号の検出において、磁気感度を向上させ、高感度な磁気センサを実現するうえで有効な手段である。
以上のように、本発明のホール起電力信号検出回路によれば、ホール起電力信号検出の高精度化の障害となるスパイク状の誤差信号の発生を著しく低減することが可能となる。そして本発明のホール起電力信号検出回路は、連続時間信号処理回路に好適に用いることができる。また、本発明のホール起電力信号検出回路を電流センサとして用いることも可能である。
次に、ホール素子の駆動回路の駆動方法について説明する。
本発明のホール素子の駆動回路の駆動方法は、複数の端子を備えたホール素子に駆動電流を通電する端子位置を選択してホール起電力信号電圧を検出するように構成したホール起電力信号検出回路におけるホール素子の駆動回路の駆動方法である。
第1の端子と第3の端子が対向し、第2の端子と第4の端子が対向し、第1の端子から反時計回りに第2の端子、第3の端子、第4の端子が順に配置され、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、1)任意の端子位置から反時計回り方向に位置する端子に遷移させる、2)任意の端子位置から時計回り方向に位置する端子に遷移させる、3)任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移させる、のいずれかを行い、第1の端子と第3の端子が対向し、第2の端子と第4の端子が対向し、第1の端子から反時計回りに第2の端子、第3の端子、第4の端子が順に配置され、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、1)第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を反時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から時計回り方向に位置する端子に遷移させ、2)第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、3)第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を対向する位置の端子に遷移させるときは、任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移させる。
また、第1のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、1)任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させる、2)任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させる、3)任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移させる、のいずれかを行い、第2のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、1)第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させ、2)第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、3)第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を±180度反転方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移させる。
また、第1のホール素子の起電力信号電圧と他方のホール素子の起電力信号電圧とを同時に加算又は平均する。また、第1のホール素子において駆動電流を注入する端子位置を、反時計回りに遷移させるときと時計回りに遷移させるときに、加算又は平均した信号の極性を切り替える。
また、第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、第1のホール素子の第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に遷移させる。
また、第2のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、1)第2のホール素子の第4の端子、第3の端子、第1の端子、第2の端子の順に遷移させる、2)第2のホール素子の第1の端子、第4の端子、第2の端子、第3の端子の順に遷移させる、3)第2のホール素子の第2の端子、第1の端子、第3の端子、第4の端子の順に遷移させる、4)第2のホール素子の第3の端子、第2の端子、第4の端子、第1の端子の順に遷移させる、のいずれかを行う。
1,11 チョッパークロック生成回路
2,12 駆動電流生成回路
3 第1のホール素子
4 第1のスイッチ回路
5 第2のホール素子
6 第2のスイッチ回路
7,17 ホール起電力信号加算回路
13,13a,13b,113 第3のホール素子(一方)
14,114 第3のスイッチ回路(一方)
15,15a,15b,115 第4のホール素子(他方)
16,116 第4のスイッチ回路(他方)
21 チョッパー変調スイッチ
22 ホール起電力信号加算器
23 チョッパー復調スイッチ
70,80 信号増幅回路
71,81 第1のトランジスタ差動対(Gm,1,1)
72 第2のトランジスタ差動対(Gm,1,2)
73,83 第7のスイッチ回路
74,84 第4のトランジスタ差動対(Gm,2)
75,85 第8のスイッチ回路
76,86 ホール起電力信号加算回路の出力段
82 第3のトランジスタ差動対(Gm,1,3)
118 第5のホール素子
119 第5のスイッチ回路
120 第6のホール素子
121 第6のスイッチ回路

Claims (19)

  1. 第1〜第4の端子を備え、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子と、
    第1〜第4の端子を備え、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子と、
    前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、
    前記第1のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第1の切替回路と、
    前記第2のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第2の切替回路と、
    前記第1のホール起電力信号電圧と前記第2のホール起電力信号電圧とを同時に加算するホール起電力信号加算回路とを備え、
    前記第1の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、
    1)任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、
    2)任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、
    3)任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行い、
    前記第2の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、
    1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が反時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、
    2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を対向する位置の端子に遷移させるときは、任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、
    3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行うホール起電力信号検出回路。
  2. 第1〜第4の端子を備え、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子と、
    第1〜第4の端子を備え、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子と、
    前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、
    前記第1のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第1の切替回路と、
    前記第2のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第2の切替回路と、
    前記第1のホール起電力信号電圧と前記第2のホール起電力信号電圧とを同時に信号処理するホール起電力信号処理回路とを備え、
    前記第1の切替回路の出力と前記第2の切替回路の出力が短絡され、
    前記第1の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、
    1)任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、
    2)任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、
    3)任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行い、
    前記第2の切替回路が、駆動電流を注入する端子位置を、少なくとも、
    1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が反時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、
    2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を対向する位置の端子に遷移させるときは、任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移する切り替えと、
    3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が時計回りに遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から反時計回りに位置する端子に遷移する切り替えと、を行うホール起電力信号検出回路。
  3. 前記第1の切替回路が、少なくとも、
    1)任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えと、
    2)任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えと、
    3)任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移する切り替えと、を行い、
    前記第2の切替回路が、
    1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が反時計回りに+90度遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えを行い、
    2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が時計回りに−90度遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移する切り替えを行い、
    3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置が±180度反転方向に遷移する切り替えを行うときは、任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移する切り替えを行う請求項1又は2に記載のホール起電力信号検出回路。
  4. 前記第1の切替回路が、前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子の第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に切り替えを行う請求項1〜3のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路。
  5. 前記第2の切替回路が、前記第2のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、
    1)前記第2のホール素子の第4の端子、第3の端子、第1の端子、第2の端子の順に切り替え、
    2)前記第2のホール素子の第1の端子、第4の端子、第2の端子、第3の端子の順に切り替え、
    3)前記第2のホール素子の第2の端子、第1の端子、第3の端子、第4の端子の順に切り替え、
    4)前記第2のホール素子の第3の端子、第2の端子、第4の端子、第1の端子の順に切り替えのいずれかの切り替えを行う請求項4に記載のホール起電力信号検出回路。
  6. 第1〜第4の端子を備え、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子と、
    第1〜第4の端子を備え、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子と、
    前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、
    前記第1のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第1の切替回路と、
    前記第2のホール素子の複数の端子から駆動電流を注入する端子位置と、ホール起電力信号電圧を出力する端子位置とを選択する第2の切替回路と、
    前記第1のホール起電力信号電圧と前記第2のホール起電力信号電圧とを同時に加算するホール起電力信号加算回路とを備え、
    前記第1の切替回路が、前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子の第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に切り替えを行い、
    前記第2の切替回路が、前記第2のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置と対向する前記第2のホール素子の各端子を順に切り替えを行うホール起電力信号検出回路。
  7. 前記第1の切替回路と前記第2の切替回路にチョッパークロック信号を供給するチョッパークロック生成回路をさらに備え、前記第1の切替回路と前記第2の切替回路は、前記チョッパークロック信号に基づいて切り替えを行う請求項1〜6のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路。
  8. 前記チョッパークロック生成回路は、前記第1の切替回路と前記第2の切替回路に異なる4つの位相のチョッパークロック信号を供給し、
    前記第1の切替回路において、前記チョッパークロック信号の第1の位相のときに前記第1の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の第2の位相のときに前記第2の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の第3の位相のときに前記第4の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の第4の位相のときに前記第3の端子から駆動電流を注入する請求項7に記載のホール起電力信号検出回路。
  9. 前記第2の切替回路において、前記チョッパークロック信号の前記第1の位相のときに前記第4の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の前記第2の位相のときに前記第3の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の前記第3の位相のときに前記第1の端子から前記駆動電流を注入し、前記チョッパークロック信号の前記第4の位相のときに前記第2の端子から駆動電流を注入する請求項8に記載のホール起電力信号検出回路。
  10. 前記第1のホール素子と前記第2のホール素子とを隣接して並列させたレイアウト配置である請求項1〜9のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路。
  11. 前記第1のホール素子及び前記第2のホール素子は、複数のホール素子を並列接続して構成されたホール素子である請求項1〜10のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路。
  12. 前記第1のホール素子と前記第2のホール素子とを含み4個のホール素子を備え、
    前記4個のホール素子は、前記駆動電流の向きが異なり、
    前記4個のホール素子を互いに隣接して並列させたレイアウト配置である請求項1〜11のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路。
  13. 前記第1の切替回路及び前記第2の切替回路は、スイッチ回路である請求項1〜12のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のホール起電力信号検出回路を用いた電流センサ。
  15. 第1の端子と第3の端子が対向し、第2の端子と第4の端子が対向し、前記第1の端子から反時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、第1のホール起電力信号電圧を発生させる第1のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、
    1)任意の端子位置から反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    2)任意の端子位置から時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    3)任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移させ、
    前記第1の端子と前記第3の端子が対向し、前記第2の端子と前記第4の端子が対向し、前記第1の端子から時計回りに前記第2の端子、前記第3の端子、前記第4の端子が順に配置され、第2のホール起電力信号電圧を発生させる第2のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、
    1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を反時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を対向する位置の端子に遷移させるときは、任意の端子位置から対向する位置の端子に遷移させ
    前記第1のホール素子の起電力信号電圧と前記第2のホール素子の起電力信号電圧とを同時に加算、平均、又は短絡するホール素子の駆動方法。
  16. 第1のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を
    1)任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    2)任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    3)任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移させ、
    第2のホール素子に駆動電流を注入する端子の位置を、少なくとも、
    1)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    2)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を−90度時計回り方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から+90度反時計回り方向に位置する端子に遷移させ、
    3)前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を±180度反転方向に位置する端子に遷移させるときは、任意の端子位置から±180度反転方向に位置する端子に遷移させる請求項15に記載のホール素子の駆動方法。
  17. 前記第1のホール素子において駆動電流を注入する端子位置を、反時計回りに遷移させるときと時計回りに遷移させるときに、前記加算又は平均した信号の極性を切り替える請求項15又は16に記載のホール素子の駆動方法。
  18. 前記第1のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、前記第1のホール素子の第1の端子、第2の端子、第4の端子、第3の端子の順に遷移させる請求項15〜17のいずれか1項に記載のホール素子の駆動方法。
  19. 前記第2のホール素子における駆動電流を注入する端子位置を、
    1)前記第2のホール素子の第4の端子、第3の端子、第1の端子、第2の端子の順に遷移させる、
    2)前記第2のホール素子の第1の端子、第4の端子、第2の端子、第3の端子の順に遷移させる、
    3)前記第2のホール素子の第2の端子、第1の端子、第3の端子、第4の端子の順に遷移させる、
    4)前記第2のホール素子の第3の端子、第2の端子、第4の端子、第1の端子の順に遷移させる、のいずれかを行う請求項18に記載のホール素子の駆動方法。
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