JP5318796B2 - ホール起電力検出装置および回転角度検出装置 - Google Patents

ホール起電力検出装置および回転角度検出装置 Download PDF

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本発明は、ホール素子からの出力信号を受けて磁界強度に比例した出力を得るホール起電力検出装置であって、特に互いに直交する向きに配置された少なくとも1対のホール素子からの出力信号を受けて、磁界中における基準位置からの回転角変位に応じた値の角度検出出力を得るホール起電力検出装置および回転角度検出装置に関する。
モータの回転軸やサーボ機構中の回転体の回転角度を測定するための装置として、従来よりレゾルバが用いられている。周知のとおり、レゾルバは、ローターコイルとステーターコイルを有し、ステーターコイルに励磁電流を流したときに両コイル間の相対的な回転角度に応じてローターコイルに誘起する電圧をRD(レゾルバデジタル)変換ICで信号変換することによって回転角のデジタル信号を得ている(例えば、非特許文献1参照)。
レゾルバは、そのローターコイルおよびステーターコイルの巻き線数を多くすることにより電磁誘導効果を向上させているため、回転角度検出の感度が高い。レゾルバは、一般に、堅牢なハウジングにコイルを収納した構造をとり、高温環境でも使用できるという優れた耐環境性を持ったデバイスである。
しかし、レゾルバはその製造過程で、精密にコイルを巻く必要があるため、低コスト化が困難であり、また、ローターコイルおよびステーターコイルの巻き数を多くする必要性から、小型化、省スペース化、低コスト化の点では不利である。
また、レゾルバはコイルと上述のRD変換IC間を接続するための配線が必要であり、この配線が断線する虞がある。
他方、レゾルバを使用しない非接触式の回転角度検出装置では、磁石とホール素子を用いて回転角度を検出する方式のものがある。これは、磁石が作る磁界内に、2つのホール素子を互いに90度の角度をなすように配置し、該2つのホール素子から得られるホール素子出力信号に基づいて磁石の回転角度を求める(例えば、非特許文献2参照)。
しかし、ホール素子出力信号には、製造ばらつきによるオフセットが存在するため、これに起因して角度検出値に誤差を生ずる。このため、ホール素子出力信号のオフセットをキャンセルするべく、1対のホール素子の検出出力を、クロック信号で変調して位相が反転した2相の信号として取り出し、該変調信号に対し復調をかけ、オフセット成分を相対的に高周波数側に分離してオフセットによる影響を除去するといった技術が提案されている(例えば、非特許文献3参照)。
また一方、本出願人は、ホール素子の駆動方向を縦方向と横方向の間でランダムな2値信号によって切替えて、そのホール起電力信号をランダムに変調してDC帯域を含む広い帯域にスペクトル拡散し、該拡散された信号を復調することによってホール素子のオフセットをキャンセルすると共に信号に混入する各種のノイズを効果的に除去するようにした技術を既に提案している(特許文献1参照)。
特開2008−286695号公報
アナログデバイセズ製 RD変換IC AD2S83 データシート(ANALOG DEVICES Variable Resolution Resolver-to-Digital Converter AD2S83) メレキシス製 回転角センサ MLX90316 データシート(Melexis Rotary Position Sensor IC MLX90316) R S Popovic著 Hall Effect Devices (ISBN-10:0750300965) Inst of Physics Pub Inc (1991/05)刊
磁石とホール素子を用いて回転角度を検出する方式の従来の技術について更に詳述する。
この方式の利点としては、レゾルバを用いた方式による回転角度検出装置と比較して、小型化、省スペース化、低コスト化を図ることができ、更に、組み立てや実装がしやすいという点が挙げられる。
しかしながら、ホール素子を用いた回転角度検出装置では、ホール素子の駆動電流生成装置や、ホール素子の出力を増幅する増幅器のような検出経路を構成する回路が必要となり、それらのホール素子や検出経路の特性のばらつきに起因して、信号強度にばらつきが生じる。
図11は、ホール素子を用いた従来の回転角度検出装置の一例を表すブロック図である。
図11の回転角度検出装置は、2つのホール素子1101,1102の近傍に図示されない磁石が設けられる。この磁石は、被検出量としての回転角度位置が可変であるように設けられ、2つのホール素子1101,1102に対してバイアス磁界を作用させる。
2つのホール素子1101,1102は、直交するX方向に対応するホール素子1101およびY方向に対応するホール素子1102であり、ホール素子1101を駆動する駆動電流源1103およびホール素子1102を駆動する駆動電流源1104が設けられている。そして、既述の非特許文献3に開示された如く、駆動電流の方向をホール素子内で直交する方向に交互に切替えることによってホール素子1101,1102のホール起電力に変調をかけ、後段の回路で周波数分離して検出するように構成されている。
上述の変調をかけるために、X方向に対応するホール素子1101の駆動電流の方向を、周波数fCPのチョッパー駆動信号CPに同期して切替え動作を行うチョッパースイッチ1111で上述のように交互に切替える。
同様に、Y方向に対応するホール素子1102の駆動電流の方向を、周波数fCPのチョッパー駆動信号CPに同期して切替え動作を行うチョッパースイッチ1121で、上述のように交互に切替える。
上述のように駆動電流の方向が切替えられて生じたX方向に対応するホール素子1101からの出力信号は増幅器1112に供給され、Y方向に対応するホール素子1102の出力信号は増幅器1222に供給される。
増幅器1112の出力信号が、周波数fCPのチョッパー駆動信号CPに同期して切替え動作を行うXチャネルのチョッパースイッチ1113に供給され、同様に、増幅器1222の出力信号が、周波数fCPのチョッパー駆動信号CPに同期して切替え動作を行うYチャネルのチョッパースイッチ1123に供給される。
このXチャネルのチョッパースイッチ1113の出力信号Vx・cosθが低域通過特性を有するループフィルタを含む角度検出ループ1130に入力される。
また、Yチャネルのチョッパースイッチ1123の出力信号Vy・sinθも低域通過特性を有するループフィルタを含む角度検出ループ1130に入力される。
そして、角度検出ループ1130から、検出出力θnを得る。
図12は、図11の回転角度検出装置において両チャネルの信号処理に適用する素子の特性が整合していない場合の作用を説明する図である。
即ち、図11における各増幅器1112および1122の後段の各チョッパースイッチ1113および1123の入力信号および出力信号を表している。各増幅器1112および1122の前段の各チョッパースイッチ1111および1121で変調された、チョッパー周波数fCPの、XチャネルおよびYチャネルの各ホール起電力SxおよびSyは、各対応するチョッパースイッチ1113および1123で復調される。
オフセットの成分OxおよびOyを含む信号は、チョッパー周波数fCPで変調されており、これは低域通過特性を有するループフィルタを含む角度検出ループ1130内で低減されるが、信号強度のミスマッチの影響はキャンセルできない。
このようにキャンセルできない両チャネルの信号強度のミスマッチによる差分に起因して、角度検出に誤差を生じる。
角度検出ループ1130で算出される角度情報(検出出力)をθn、実際の磁石の回転角をθとすると、θnは次の式から算出される。
θn=tan-1(Vy・sinθ/Vx・cosθ)…………(1)
図13は、図11の回転角度検出装置においてX、Y両チャネルのチョッパースイッチの出力信号にミスマッチが生じた場合の作用を説明する図である。
即ち、X、Y両チャネルの信号強度に1%のミスマッチがある場合に、上述の磁石が1回転したときに現われる角度誤差θ−θnを表している。図示の場合には、1%のミスマッチに対応して0.3度の角度誤差が生じている。
上述のように、特性のばらつき等に起因して、X、Y両チャネルの信号強度にミスマッチが生じると、角度演算を行う際に誤差が生じるという問題を惹起する。
このような問題に対処するべく、非特許文献2に開示された技術では、増幅器等の各信号処理回路について単一の検出経路を2つのホール素子に関して時分割で共通に用いるようにしている。即ち、2つのホール素子に関する各個の系統に分けて信号処理を行うことに起因する特性のばらつきが生じないようにしている。
一方、上掲の特許文献1に開示の技術では、2対の対向する端子を持つ単一のホール素子を、各対の端子に交互に切替えて駆動電流を供給する。そして、この切替えに同期して、駆動電流の供給に用いない他方の1対の端子からホール起電力を検出し、該検出出力に基づいて当該ホール素子に作用する磁場の状況を検出する。この場合特に、上述の切替えをPN符号を用いてランダムに行うようにして、検出信号を広帯域にスペクトル拡散した上、ローパスフィルタを通してノイズ成分を除去するようにしている。
しかし、回転角センサをモータの回転検出に用いる場合のように、特に高速の応答性が要求される用途には、単一の検出信号処理経路を時分割で共通に用いる方式では十分に応えきれない。
本発明は上述のような状況に鑑みてなされたものであり、複数の検出経路を持つことにより高速応答特性に優れ、且つ、各検出経路の特性のばらつきに起因する信号強度の不整合を低減することのできるホール起電力検出装置および回転角度検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、以下に列挙するような技術を提案する。
(1)少なくとも1対の各ホール素子からの出力信号を受けて、磁界強度に比例した出力を得るホール起電力検出装置であって、
前記各ホール素子に駆動電流を供給する前記ホール素子数と同数の駆動電流源と、
前記各ホール素子に駆動電流を各該当するホール素子内で直交する方向に既定の第1の周波数fCP1で交互に切替えて供給し且つ該駆動電流の方向の切り替えによるホール起電力の極性の反転が反映されるように該ホール起電力を出力させる前記ホール素子数と同数の前段反転切替え回路部と、
前記各駆動電流源と駆動電流の供給を受ける各ホール素子との対応関係を既定の第2の周波数fCP2で切替える駆動電流源切替え回路部と、
前記各前段反転切替え回路部の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力するホール素子切替え回路部と、
前記ホール素子切替え回路部の出力を増幅する前記ホール素子数と同数の各増幅器と、
前記各増幅器の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力させる増幅器切替え回路部と、
前記増幅器切替え回路部の各出力を前記第1の周波数fCP1で極性を反転させて出力する前記ホール素子数と同数の後段反転切替え回路部と、
前記後段反転切替え回路部の各出力に基づいて既定の第3の周波数fLPFをカットオフ周波数とするローパスフィルタ機能によって回転角度検出出力を生成する回転角度検出出力生成部と、を備え、
前記第1の周波数fCP1、前記第2の周波数fCP2、および、前記第3の周波数fLPFが、|fCP1−fCP2|>fLPF、且つ、fCP1,fCP2>fLPFの関係を充足していることを特徴とするホール起電力検出装置。
上記(1)のホール起電力検出装置では、少なくとも1対の各ホール素子からの出力信号を受けて、磁界強度に比例した出力を得る。
そして、その駆動電流源が、前記ホール素子数と同数設けられ、前記各ホール素子に駆動電流を供給する。
また、その前段反転切替え回路部が、前記ホール素子数と同数設けられ、前記各ホール素子に駆動電流を各該当するホール素子内で直交する方向に既定の第1の周波数fCP1で交互に切替えて供給し且つ該駆動電流の方向の切り替えによるホール起電力の極性の反転が反映されるように該ホール起電力を出力させる。
また、その駆動電流源切替え回路部が、前記各駆動電流源と駆動電流の供給を受ける各ホール素子との対応関係を既定の第2の周波数fCP2で切替える。
更にまた、後段反転切替え回路部が、前記ホール素子数と同数設けられ、前記増幅器切替え回路部の各出力を前記第1の周波数fCP1で極性を反転させて出力する。
また、回転角度検出出力生成部が、前記後段反転切替え回路部の各出力に基づいて既定の第3の周波数fLPFをカットオフ周波数とするローパスフィルタ機能によって回転角度検出出力を生成する。
以上において、前記第1の周波数fCP1、前記第2の周波数fCP2、および、前記第3の周波数fLPFが、|fCP1−fCP2|>fLPF、且つ、fCP1,fCP2>fLPFの関係を充足している。
(2)相互の相対位置が維持されるように配置され且つ駆動電流をその方向が素子内で直交する方向に経時的に切替えられるように供給可能な少なくとも1対の各ホール素子からの出力信号を受けて、磁界中における基準位置からの回転角変位に応じた値の回転角度検出出力を得る回転角度検出装置であって、
前記各ホール素子に駆動電流を供給する前記ホール素子数と同数の駆動電流源と、
前記各ホール素子に駆動電流を各該当するホール素子内で直交する方向に既定の第1の周波数fCP1で交互に切替えて供給し且つ該駆動電流の方向の切り替えによるホール起電力の極性の反転が反映されるように該ホール起電力を出力させる前記ホール素子数と同数の前段反転切替え回路部と、
前記各駆動電流源と駆動電流の供給を受ける各ホール素子との対応関係を既定の第2の周波数fCP2で切替える駆動電流源切替え回路部と、
前記各前段反転切替え回路部の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力するホール素子切替え回路部と、
前記ホール素子切替え回路部の出力を増幅する前記ホール素子数と同数の各増幅器と、
前記各増幅器の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力させる増幅器切替え回路部と、
前記増幅器切替え回路部の各出力を前記第1の周波数fCP1で極性を反転させて出力する前記ホール素子数と同数の後段反転切替え回路部と、
前記後段反転切替え回路部の各出力に基づいて既定の第3の周波数fLPFをカットオフ周波数とするローパスフィルタ機能によって回転角度検出出力を生成する回転角度検出出力生成部と、を備え、
前記第1の周波数fCP1、前記第2の周波数fCP2、および、前記第3の周波数fLPFが、|fCP1−fCP2|>fLPF、且つ、fCP1,fCP2>fLPFの関係を充足していることを特徴とする回転角度検出装置。
上記(2)の回転角度検出装置では、相互の相対位置が維持されるように配置され且つ駆動電流をその方向が素子内で直交する方向に経時的に切替えられるように供給可能な少なくとも1対の各ホール素子からの出力信号を受けて、磁界中における基準位置からの回転角変位に応じた値の回転角度検出出力を得る。
そして、その駆動電流源が、前記ホール素子数と同数設けられ、前記各ホール素子に駆動電流を供給する。
また、その前段反転切替え回路部が、前記ホール素子数と同数設けられ、前記各ホール素子に駆動電流を各該当するホール素子内で直交する方向に既定の第1の周波数fCP1で交互に切替えて供給し且つ該駆動電流の方向の切り替えによるホール起電力の極性の反転が反映されるように該ホール起電力を出力させる。
また、その駆動電流源切替え回路部が、前記各駆動電流源と駆動電流の供給を受ける各ホール素子との対応関係を既定の第2の周波数fCP2で切替える。
更にまた、後段反転切替え回路部が、前記ホール素子数と同数設けられ、前記増幅器切替え回路部の各出力を前記第1の周波数fCP1で極性を反転させて出力する。
また、回転角度検出出力生成部が、前記後段反転切替え回路部の各出力に基づいて既定の第3の周波数fLPFをカットオフ周波数とするローパスフィルタ機能によって回転角度検出出力を生成する。
以上において、前記第1の周波数fCP1、前記第2の周波数fCP2、および、前記第3の周波数fLPFが、|fCP1−fCP2|>fLPF、且つ、fCP1,fCP2>fLPFの関係を充足している。
(3)前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
CP1=2N・fCP2 (但し、Nは0以外の整数) の関係を充足していることを特徴とする(1)および(2)の何れか一の回転角度検出装置。
上記(3)の回転角度検出装置では、(1)および(2)の何れか一の回転角度検出装置において特に、前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、fCP1=2N・fCP2 (但し、Nは0以外の整数) の関係を充足して、ノイズの効果的な低減を可能にしている。
(4)前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
CP1>fCP2の関係を充足していることを特徴とする(2)または(3)の回転角度検出装置。
上記(4)の回転角度検出装置では、(2)または(3)の回転角度検出装置において特に、前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、fCP1>fCP2の関係を充足して、ノイズの効果的な低減を可能にしている。
(5)前記回転角度検出出力生成部は、閉ループでの演算を行い、前記ローパスフィルタとして前記回転角度検出出力生成部内のループフィルタを用いることを特徴とする(2)ないし(4)の何れか一の回転角度検出装置。
上記(5)の回転角度検出装置では、(2)ないし(4)の何れか一の回転角度検出装置において特に、前記回転角度検出出力生成部は、閉ループでの演算を行い、前記ローパスフィルタとして前記回転角度検出出力生成部内のループフィルタを用いて、ノイズの効果的な低減を可能にしている。
(6)前記回転角度検出出力生成部は、移動平均フィルタによって前記ローパスフィルタ機能を実現していることを特徴とする(2)ないし(4)の何れか一の回転角度検出装置。
上記(6)の回転角度検出装置では、(2)ないし(4)の何れか一の回転角度検出装置において特に、前記回転角度検出出力生成部は、移動平均フィルタによって前記ローパスフィルタ機能を実現して、ノイズの効果的な低減を可能にしている。
(7)前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
CP1=2・fCP2 の関係を充足し、且つ、前記ローパスフィルタ機能におけるカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP2の関係を充足していることを特徴とする(6)の回転角度検出装置。
上記(7)の回転角度検出装置では、(6)の回転角度検出装置において特に、前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、fCP1=2・fCP2 の関係を充足し、且つ、前記ローパスフィルタ機能におけるカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP2の関係を充足するようにして、ノイズの効果的な低減を可能にしている。
(8)前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
CP1=fCP2/2 の関係を充足し、且つ、前記ローパスフィルタ機能におけるカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP1の関係を充足していることを特徴とする(6)の回転角度検出装置。
上記(8)の回転角度検出装置では、(6)の回転角度検出装置において特に、前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、fCP1=fCP2/2 の関係を充足し、且つ、前記ローパスフィルタ機能におけるカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP1の関係を充足するようにして、ノイズの効果的な低減を可能にしている。
(9)前記駆動電流源、前記増幅器が1対の前記各ホール素子に対応してそれぞれ設けられ、前記各ホール素子が、それぞれ同一平面上で直交する方向の磁場を検出するように配置されていることを特徴とする、請求項2ないし8の何れか一項に記載の回転角度検出装置。
上記(9)の回転角度検出装置では、(2)ないし(8)の何れか一の回転角度検出装置において特に、前記駆動電流源、前記増幅器が1対の前記各ホール素子に対応してそれぞれ設けられ、前記各ホール素子が、それぞれ同一平面上で直交する方向の磁場を検出するように配置されている。
複数の検出経路を持つことにより高速応答特性に優れ、且つ、各検出経路の特性のばらつきに起因する信号強度の不整合を低減することのできる回転角度検出装置を実現することができる。
本発明の実施の形態である回転角度検出装置を表す機能ブロック図である。 図1の回転角度検出装置における第1のチョッパースイッチに関係する各信号のタイミングチャートである。 図1の回転角度検出装置における増幅器切替え用チョッパースイッチに関係する各信号のタイミングチャートである。 図1の回転角度検出装置における第3のチョッパースイッチに関係する各信号のタイミングチャートである。 図1の回転角度検出装置における第1のチョッパースイッチの出力に関する周波数スペクトラムを表す図である。 図1の回転角度検出装置におけるノイズ抑制について説明する周波数スペクトラムを表す図である。 本発明の回転角度検出装置の他の実施の形態を表す機能ブロック図である。 本発明の回転角度検出装置に適用して好適な移動平均フィルタの周波数特性を表す図である。 ノイズ成分の周波数スペクトラムと移動平均フィルタの減衰特性とを表す図である。 本発明の回転角度検出装置の更に他の実施の形態を表す機能ブロック図である。 ホール素子を用いた従来の回転角度検出装置の一例を表すブロック図である。 図11の回転角度検出装置において両チャネルの信号処理に適用する素子の特性が整合していない場合の作用を説明する図である。 図11の回転角度検出装置において両チャネルのチョッパースイッチの出力信号にミスマッチが生じた場合の作用を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態につき詳述することにより本発明を明らかにする。
図1は、本発明の実施の形態である回転角度検出装置を表す機能ブロック図である。
図1を参照して説明する回転角度検出装置では、一般的なこの種の装置におけると同様に、2つのホール素子1,2の近傍に図示されない磁石が設けられる。この磁石は、被検出量としての回転角度位置(従って、この回転角度位置に相応した直接の被検出量であるホール起電力)が可変であるように設けられ、2つのホール素子1,2に対してバイアス磁界を作用させる。
図1の回転角度検出装置では、感磁方向が直交する位置関係に配された第1のホール素子1および第2のホール素子2に対応して、これらのホール素子1,2に交互に駆動電流(バイアス電流)を供給する第1の駆動電流源3および第2の駆動電流源4を備えている。
但し、適用され得る各ホール素子は上記の配置および構成のものに限られず、相互の相対位置が維持されるように配置され且つ駆動電流をその方向が素子内で直交する方向に経時的に切替えられるように供給可能な少なくとも1対の各ホール素子であればよい。
また、各ホール素子は、それぞれ同一平面上で直交する方向の磁場を検出する態様の配置を採り得る。
図示のように、第1のチョッパースイッチ111が設けられ、この第1のチョッパースイッチ111によって、第1のホール素子1に対する駆動電流の方向の切替えと、この切替えに伴うホール起電力の出力端子の切替えとが行われる。
第1のチョッパースイッチ111による上述の切替え動作は、周波数fCP1のチョッパー駆動信号CP1に同期して行われる。
同様に、第2のチョッパースイッチ121が設けられ、この第2のチョッパースイッチ121によって、第2のホール素子1に対する駆動電流の方向の切替えと、この切替えに伴うホール起電力の出力端子の切替えとが行われる。
第2のチョッパースイッチ121による上述の切替え動作も、上述の周波数fCP1のチョッパー駆動信号CP1に同期して行われる。
即ち、上述の第1のチョッパースイッチ111および第2のチョッパースイッチ121は、各ホール素子1および2に駆動電流を各該当するホール素子内で直交する方向に既定の第1の周波数fCP1で交互に切替えて供給し且つ該駆動電流の方向の切り替えによるホール起電力の極性の反転が反映されるように該ホール起電力を出力させるホール素子数と同数の前段反転切替え回路部を構成している。
一方、第1の駆動電流源3および第2の駆動電流源4から、第1のチョッパースイッチ111および第2のチョッパースイッチ121への駆動電流の供給は、両駆動電流源3、4から両チョッパースイッチ111、121への駆動電流供給経路に介挿された駆動電流源切替え用チョッパースイッチ140を通して行われる。この駆動電流源切替え用チョッパースイッチ140によって、第1の駆動電流源3および第2の駆動電流源4から第1のチョッパースイッチ111および第2のチョッパースイッチ121への駆動電流の供給は、供給元と供給先との対応関係が交互に切替えられるようにして行われる。
この駆動電流源切替え用チョッパースイッチ140における上述の切替え動作は、周波数fCP2のチョッパー駆動信号CP2に同期して行われる。
即ち、駆動電流源切替え用チョッパースイッチ140は、各駆動電流源3および4と駆動電流の供給を受ける各ホール素子1および2との対応関係を既定の第2の周波数fCP2で切替える駆動電流源切替え回路部を構成している。
第1のチョッパースイッチ111および第2のチョッパースイッチ121によって駆動電流の方向が切替えられて生じた第1のホール素子1および第2のホール素子2からの各1対の出力信号は、ホール素子切替え用チョッパースイッチ150によって各対の出力信号が交互に切替えられて、増幅器122および増幅器122に入力される。
このチョッパースイッチ150の切替え動作は、周波数fCP2のチョッパー駆動信号CP2に同期して行われる。
即ち、ホール素子切替え用チョッパースイッチ150は、各前段反転切替え回路部の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力するホール素子切替え回路部を構成している。
そして、増幅器122およびの増幅器122の各1対の出力信号が、周波数fCP2のチョッパー駆動信号CP2に同期して切替え動作を行う増幅器切替え用チョッパースイッチ160によって各対の信号が交互に切替えられて、第3のチョッパースイッチ113および第4のチョッパースイッチ123に供給される。
即ち、増幅器切替え用チョッパースイッチ160は、各増幅器122および122の出力を第2の周波数fCP2で切替えて出力させる増幅器切替え回路部を構成している。
第3のチョッパースイッチ113の出力信号が低域通過特性を有するループフィルタを含む角度検出ループ130に入力される。
また、第4のチョッパースイッチ123の出力信号も低域通過特性を有するループフィルタを含む角度検出ループ130に入力される。
即ち、第3のチョッパースイッチ113および第4のチョッパースイッチ123は、増幅器切替え回路部の各出力を第1の周波数fCP1で極性を反転させて出力するホール素子数と同数の後段反転切替え回路部を構成している。
そして、低域通過特性(カットオフ周波数は既定の第3の周波数fLPF)を有するループフィルタを含むアナログ角度検出ループ130から、検出出力θnを得る。
即ち、ループフィルタ130は、後段反転切替え回路部の各出力に基づいて既定の第3の周波数fLPFをカットオフ周波数とするローパスフィルタ機能によって回転角度検出出力を生成する回転角度検出出力生成部を構成している。
上述の構成において、第1のホール素子1および第2のホール素子2は製造時の条件のばらつき等に起因してバイアス磁界の強さ、及び駆動電流の単位値当たりのホール起電力であるホール素子の感度にばらつきがある。
また、第1の駆動電流源3および第2の駆動電流源4にも製造プロセスのばらつき等に起因して、それらのオフセット出力にもばらつきがある。
本発明の実施の形態では、上述のようなホール素子の感度やオフセット出力のばらつきの影響を、以下に詳述するようにして低減している。
図2は、図1の回転角度検出装置における第1のチョッパースイッチに関係する各信号のタイミングチャートである。
図2において、図2(A)はチョッパー駆動信号CP1の信号波形図、図2(B)はチョッパー駆動信号CP2の信号波形図、図2(C)は第1のチョッパースイッチ111の出力であるホール素子1のホール起電力、図2(D)は第1のチョッパースイッチ111の出力であるホール素子1のオフセット成分である。尚、図2(C)は図1における第1のチョッパースイッチ111の出力側に破線の輪F2で示す部分の信号である。
図2(A)および図2(B)を対比して明らかなとおり、本実施の形態におけるチョッパー駆動信号CP1の周波数fCP1とチョッパー駆動信号CP2の周波数fCP2との関係はfCP1=2×fCP2である。
尚、この関係は、より一般的にはfCP1=2N・fCP2 (但し、Nは0以外の整数)であり得るものであり、実用上は、上述の場合を含み、Nを1ないし2とすることは妥当である。
図1を参照して既述のように、第1のチョッパースイッチ111、第2のチョッパースイッチ112、第3のチョッパースイッチ113、および、第4のチョッパースイッチ114は、チョッパー駆動信号CP1に同期して切替え動作が行われ、この切替えによりホール起電力の極性を反転させる操作を行う。
また、駆動電流源切替え用チョッパースイッチ140、ホール素子切替え用チョッパースイッチ150、および、増幅器切替え用チョッパースイッチ160は、チョッパー駆動信号CP2に同期して切替え動作が行われる。
従って、駆動電流源切替え用チョッパースイッチ140で、図2(B)のチョッパー駆動信号CP2の半周期毎に、同じホール素子1について、駆動電流を供給するための、第1の駆動電流源3(電流Ix)と第2の駆動電流源4(電流Iy)とが切替えられる。
ホール素子はホール素子の駆動電流と磁界強度に比例した電圧を出力するものとなっているため、ホール素子の感度をS(電圧/磁界強度/駆動電流)とすると、単位磁場(磁界の強さの単位量)が入力されている場合、ホール素子1のホール起電力は、チョッパー駆動信号CP1に同期して極性が反転し、且つ、チョッパー駆動信号CP2に同期して駆動電流源3および4(従って、駆動電流IxおよびIy)が切替わることによって、ホール素子1からは図2(C)のようなホール起電力(±S・Ix、及び±S・Iy)が生じる。
即ち、チョッパー駆動信号CP2に同期して、駆動電流源切替え用チョッパースイッチ140が作動することにより、第1の駆動電流源3(電流Ix)が選択されている期間において±S・Ixのホール起電力が生起し、第2の駆動電流源4(電流Iy)が選択されている期間において±S・Iyのホール起電力が生起する。
図2(C)において、信号レベルを表す一点鎖線は基準レベルを表し、その上下の細線の鎖線は駆動電流源(従って、駆動電流)の切替えによって生じるオフセット量の差を表すための目安である。次の図2(D)には、図2(C)における第1のチョッパースイッチ111の出力のうち、上述のオフセット量に該当する成分を抽出して表記してある。
即ち、同一のホール素子のオフセットについては、チョッパー駆動信号CP1では変調はかからないが、ホール素子のオフセットについても駆動電流に比例した大きさとなるため、駆動電流のばらつきに起因して、第1の駆動電流源3(電流Ix)が選択されている期間においてOH・Ixであり、第2の駆動電流源4(電流Iy)が選択されている期間においてOH・Iyであるといったように異なる値をとる。
図3は、図1の増幅器切替え用チョッパースイッチ160に関係する各信号のタイミングチャートである。
図3において、図3(A)はチョッパー駆動信号CP1の信号波形図、図3(B)はチョッパー駆動信号CP2の信号波形図、図3(C)は増幅器切替え用チョッパースイッチ160の出力である増幅されたホール起電力、図3(D)はホール素子のオフセット成分、図3(E)は増幅器のオフセット成分である。
尚、図3(C)は図1における増幅器切替え用チョッパースイッチ160の出力側に破線の輪F3で示す部分の信号である。
図3(A)のチョッパー駆動信号CP1の信号波形図、および、図3(B)のチョッパー駆動信号CP2の信号波形図については、図2(A)および図2(B)と同じ信号波形である。
図3(C)に示されたように、増幅器122で増幅されたホール起電力信号および増幅器122で増幅されたホール起電力信号が、増幅器切替え用チョッパースイッチ160の出力側にチョッパー駆動信号CP2に同期して交互に出力される。
既述のように、ホール素子の感度をSとすると、チョッパー駆動信号CP2に同期して、ホール素子切替え用チョッパースイッチ150および増幅器切替え用チョッパースイッチ160が作動することにより、第1の駆動電流源3(電流Ix)および増幅器122が選択されている期間において、チョッパー駆動信号CP1に同期して極性が反転するようにして±S・Ix・GXの検出電圧が出力される。また、第2の駆動電流源4(電流Iy)および増幅器122が選択されている期間において、チョッパー駆動信号CP1に同期して極性が反転するようにして±S・Iyの検出電圧が出力される。
この図3(C)の信号には、図3(D)のホール素子によるオフセット成分と、図3(E)の増幅器によるオフセット成分とが含まれている。
図3(D)のホール素子のオフセット成分は、第1の駆動電流源3(電流Ix)および増幅器122(増幅率GX)が選択されている期間においてOH・Ix・Gxであり、また、第2の駆動電流源4(電流Iy)および増幅器122(増幅率Gy)が選択されている期間においてOH・Iy・Gyである値をとる。
図3(E)の増幅器のオフセット成分は、第1の駆動電流源3(電流Ix)および増幅器122(増幅率Gx)が選択されている期間においてOAX・Gxであり、また、第2の駆動電流源4(電流Iy)および増幅器122(増幅率Gy)が選択されている期間においてOAY・Gyである値をとる。
図4は、第3のチョッパースイッチ113に関係する各信号のタイミングチャートである。即ち、第3のチョッパースイッチ113の出力と、この出力をループフィルタで低減させたときの信号波形図である。
図4において、図4(A)はチョッパー駆動信号CP1の信号波形図、図4(B)はチョッパー駆動信号CP2の信号波形図、図4(C1)は第3のチョッパースイッチ113の作用により周波数fCP1で位相反転されたホール起電力、図4(D1)は第3のチョッパースイッチ113の作用により周波数fCP1で位相反転されたホール素子のオフセット成分、図4(E1)は増幅器のオフセット成分である。尚、図4(C2)、図4(D2)、および、図4(E2)については後述する。
ここで、図4(C1)は図1における第3のチョッパースイッチ113の出力側に破線の輪F4で示す部分の信号である。
図4(A)のチョッパー駆動信号CP1の信号波形図、および、図4(B)のチョッパー駆動信号CP2の信号波形図については、図2(A)および図2(B)と同じ信号波形である。
図4(C1)に示されたように、増幅器122で増幅され且つ増幅器切替え用チョッパースイッチ160での既述の信号切替えを経て、第3のチョッパースイッチ113で周波数fCP1のチョッパー駆動信号CP1に同期して極性反転されたホール起電力信号は、図示のように全時間区間で破線図示の0レベルよりも正側の値をとる信号に変換される。
即ち、本例では、チョッパー駆動信号CP2のハイレベルの時間区間でS・Ix・GX、ロウレベルの時間区間でS・Iy・Gyの値をとる検出電圧が第3のチョッパースイッチ113から出力される。
この図4(C1)の信号には、図4(D1)のホール素子によるオフセット成分と、図4(E1)の増幅器によるオフセット成分とが含まれているが、本実施の形態では、後述するように、これらのオフセット成分は後段の回路によって実質的に一掃される。
図4(D1)のホール素子のオフセット成分は、第1の駆動電流源3(電流Ix)および増幅器122(増幅率GX)が選択されている期間においてはOH・Ix・Gxである図3(D)の信号が第3のチョッパースイッチ113で周波数fCP1のチョッパー駆動信号CP1に同期して極性反転されて、一点鎖線図示の0レベルから正側および負側に半周期ずれて対称となるような信号波形を呈する。また、第2の駆動電流源4(電流Iy)および増幅器122(増幅率Gy)が選択されている期間においてOH・Iy・Gyである図3(D)の信号が第3のチョッパースイッチ113で周波数fCP1のチョッパー駆動信号CP1に同期して極性反転されて、一点鎖線図示の0レベルから正側および負側に半周期ずれて対称となるような信号波形を呈する。
図4(E1)の増幅器のオフセット成分についても同様に、第1の駆動電流源3(電流Ix)および増幅器122(増幅率Gx)が選択されている期間においてOAX・Gxである図3(E)の信号が第3のチョッパースイッチ113で周波数fCP1のチョッパー駆動信号CP1に同期して極性反転されて、一点鎖線図示の0レベルから正側および負側に半周期ずれて対称となるような信号波形を呈する。また、第2の駆動電流源4(電流Iy)および増幅器122(増幅率Gy)が選択されている期間においてOAY・Gyである図3(E)の信号が第3のチョッパースイッチ113で周波数fCP1のチョッパー駆動信号CP1に同期して極性反転されて、一点鎖線図示の0レベルから正側および負側に半周期ずれて対称となるような信号波形を呈する。
図4(C2)は、図4(C1)の信号を、アナログ角度検出ループ130内の低域通過特性を有するループフィルタを通してその高周波の成分を抑圧し平均化して得た検出出力信号を表す信号波形図であり、図4(D2)、および、図4(E2)は、図4(C1)の信号におけるオフセット成分(既述のように実効的に一掃される)を表している。
即ち、図4(C2)の信号は既述の符号によりS・(Ix・Gx+Iy・Gy)/2と表されるレベルのDC信号となる。
また、このうちのホール素子のオフセット成分は、図4(D2)のように、図4(D1)のような波形の信号が平均化されて実効的に0レベルとなる。
増幅器のオフセット成分についても同様に、図4(E2)のように、図4(E1)のような波形の信号が平均化されて実効的に0レベルとなる。
以上、図2、図3、および、図4を参照して説明した、ホール素子1側のホール起電力に関する系統の信号処理は、ホール素子2側のホール起電力に関する系統の信号処理についても同様である。
即ち、ホール素子2に関しても、単位磁場が印加されたときのホール起電力は図2、図3、および、図4を参照して説明したところと同様にS・(Ix・Gx+Iy・Gy)/2の値に平均化され、信号処理系統間の、電流源や増幅器の特性のばらつきに起因する信号強度のミスマッチは実効的に0に抑制される。
次に、適宜図面を参照して、上述した回転角度検出装置における作用を周波数ドメインで考察する。
図5は、図1の回転角度検出装置における第1のチョッパースイッチ111の出力(破線の輪F2の部分)に関する周波数スペクトラムを表す図である。
電流源や増幅器の特性のばらつきに起因するゲインミスマッチの成分については、チョッパー駆動信号CP2の周波数fCP2で変調される。
一方、ホール素子や増幅器のオフセットについては、チョッパー駆動信号CP1の周波数fCP1と、周波数fCP1−fCP2および周波数fCP1+fCP2で変調される。
また、図中、fLPFは既述のループフィルタにおけるカットオフ周波数である。
図5を参照して説明したゲインミスマッチの成分や各オフセットの信号については、これらを含んだままで角度検出のための演算(即ち、信号処理)を行うと、ノイズとして検出値の誤差を生起させる要因となる。従って、これらは十分に低減させる必要があるが、全てのノイズに対して効果的に帯域制限を行うには次の関係が充足されることを要する。
|fCP1−fCP2|>fLPF;fCP1,fCP2>fLPF…………(2)
各周波数について、上記(2)式を充足することによって、検出誤差の要因となる全てのノイズを効果的に抑制することができる。
図5を参照して容易に理解されるとおり、電流源や増幅器の特性のばらつきに起因するゲインミスマッチによる出力のスペクトラムは周波数fCP2近傍に集中する。
これに対し、ホール素子や増幅器のオフセットに起因するノイズのスペクトラムは周波数fCP11−fCP2および周波数fCP1+fCP2近傍に集中する。
通常、ゲインミスマッチによるノイズ成分と、オフセットによるノイズ成分とでは、後者の方が数十倍高くなる傾向を呈するため、これの対策に特に意を用いる必要がある。
オフセットによるノイズ成分をフィルタによって抑制することを考えると、上記(2)式中の、fCP1−fCP2、または、fCP1は高い周波数にすることが望ましい。
図6は、これらのノイズに関するより具体的な周波数スペクトラムを表す図である。
図6(A)は、fCP1=100kHz、fCP2=25kHzとした場合の周波数スペクトラムを表し、図6(A)は、fCP1=25kHz、fCP2=100kHzとした場合の周波数スペクトラムを表している。
図6に表されているところから考察される如く、オフセットを効果的に低減させるには次の関係が充足されることが望ましい。
CP1>fCP2……………………(3)
また、fCP1とfCP2との関係は、或る原発振周波数によるメインクロックから分周回路を通して生成される、2の累乗の関係とすることによって構成の簡素化が図られる。
即ち、fCP1=2N・fCP2 (但し、Nは0以外の整数)
図7は、本発明の回転角度検出装置の他の実施の形態を表す機能ブロック図である。
図7において、図1との対応部は同一の参照符号を附して示し、それら各部の説明は図1において既述の説明を援用する。
図7の実施の形態では、第3のチョッパースイッチ113の出力側と角度検出ループ130との間に第1のΔΣ変調器114を設け、また、第4のチョッパースイッチ123の出力側と角度検出ループ130との間に第2のΔΣ変調器124を設けている。
そして、これら第1のおよび第2のΔΣ変調器114、124によって、第3のチョッパースイッチ113および第4のチョッパースイッチ123の各出力をデジタル信号に変換し、デジタル信号によって回転角度を検出する。
即ち、第1および第2のΔΣ変調器114、124、ならびに、角度検出ループ130によって、回転角度検出出力生成部が構成されている。
図7の実施の形態では、ホール起電力を増幅した後にA/D変換を行う方式の回路に比し、図1の実施の形態と同様に、チョッパー駆動信号CP2の周波数fCP2で2つの検出信号処理系統を相互に切替えることによって、ゲイン等、適用されているデバイスのばらつきの影響を効果的に低減することができる。
また、これらのノイズの低減方法として、角度検出ループのループフィルタを適用することが効果的である。このループフィルタは上掲の非特許文献1に開示された事例においても1kHz程度の狭い帯域のものが適用されているが、閉ループの信号処理に関する信号の遅延は小さい特性を持つ。
従って、既述のようなオフセットやゲインのミスマッチに起因するノイズを効果的に抑制しつつ、優れた応答特性を実現することができる。
図8は、オフセットやゲインのミスマッチに起因するノイズを抑制するために適用して好適な移動平均フィルタの周波数特性を表す図である。
移動平均フィルタは、カットオフ周波数のn倍の周波数にゼロ点を持つ特性を有するため、信号処理の遅延が少ない高いカットオフ周波数のフィルタを用いても、ノイズを効率的に抑制することができる。
図9は、オフセットやゲインのミスマッチに起因するノイズ成分の周波数スペクトラムと移動平均フィルタの減衰特性とを表す図である。
例えば、fCP1=2・fCP2、更には、fLPF=fCP2としても、図9に示されたように、フィルタのゼロ点と各ノイズ成分のピークとが全て一致するようになり、効果的に全てのノイズを抑制することができる。
図10は、本発明の回転角度検出装置の更に他の実施の形態を表す機能ブロック図である。
図10において、図1との対応部は同一の参照符号を附して示し、それら各部の説明は図1において既述の説明を援用する。
図10の実施の形態では、第3のチョッパースイッチ113の出力側に第1の移動平均フィルタ115を設け、また、第4のチョッパースイッチ123の出力側に第2の移動平均フィルタ125を設けている。
そして、これら第1および第2の移動平均フィルタ115、125の後段に角度検出AD変換器(ADC)170を設けている。この角度検出AD変換器170によって、第1および第2の移動平均フィルタ115、125の各出力をデジタル信号に変換し、デジタル信号によって回転角度を検出する。
即ち、第1および第2の移動平均フィルタ115、125、および、角度検出AD変換器(ADC)170によって、回転角度検出出力生成部が構成されている。
そして、fCP1=2・fCP2とした場合には、第1および第2の移動平均フィルタ115、125のカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP2とする。
また、fCP1=fCP2/2とした場合には、第1および第2の移動平均フィルタ115、125のカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP1とする。
尚、移動平均フィルタを適用した図10の実施の形態においては、fCP1とfCP2との関係を上述のように一義的な関係とし、(3)式のように一義的に定まらない相対的関係のみを規定する条件は適用しない。移動平均フィルタを適用すると、ノイズは全て0に抑制されるからである。
角度検出の演算に関しては、図1および図7の実施の形態におけるように、閉ループ方式を採ることもできるが、第1および第2の移動平均フィルタ115、125によってノイズは既に抑制される。このため、ループフィルタを含まない逐次比較型やパイプライン型の種々の角度検出AD変換器を適用してもよい。
尚、上述の各実施の形態では、ホール素子の駆動電流源と増幅器の出力信号に対しチョッパー駆動信号で切替えて変調をかける態様や、更に加えて、ΔΣ変調器に対しチョッパー駆動信号で切替えて変調をかける態様を採ったが、駆動電流源、増幅器、ないしはΔΣ変調器といった検出信号処理系統を構成する個々のデバイス毎に、これらによる出力信号に対しチョッパー駆動信号で切替えて変調をかける態様を採ることも可能である。
また、検出信号処理系統は、ホール素子1および2に各対応する既述のような2系統に限られず、隣接する各個の感磁面に沿う仮想平面が360°/nの角度間隔で交差するn個(nは自然数)のホール素子を配置し、これらに対応するn系統の検出信号処理系統を備え、上述のデバイスに対応する各デバイスを、循環的に順次に、或いは、ランダムに切替えて機能させるような構成を採ることも可能である。
更に、駆動電流源、増幅器が1対の各ホール素子に対応してそれぞれ設けられると共に、これら各ホール素子は、それぞれ同一平面上で直交する方向の磁場を検出するように配置されているような構成を採ることも可能である。
1…………………………………第1のホール素子
2…………………………………第2のホール素子
3…………………………………第1の電流源
4…………………………………第2の電流源
111……………………………第1のチョッパースイッチ
112、122…………………増幅器
113……………………………第3のチョッパースイッチ
114……………………………第1のΔΣ変調器
121……………………………第2のチョッパースイッチ
123……………………………第4のチョッパースイッチ
124……………………………第2のΔΣ変調器
130……………………………ループフィルタ
140……………………………駆動電流源切替え用チョッパースイッチ
150……………………………ホール素子切替え用チョッパースイッチ
160……………………………増幅器切替え用チョッパースイッチ
170……………………………角度検出AD変換器

Claims (9)

  1. 少なくとも1対の各ホール素子からの出力信号を受けて、磁界強度に比例した出力を得るホール起電力検出装置であって、
    前記各ホール素子に駆動電流を供給する前記ホール素子数と同数の駆動電流源と、
    前記各ホール素子に駆動電流を各該当するホール素子内で直交する方向に既定の第1の周波数fCP1で交互に切替えて供給し且つ該駆動電流の方向の切り替えによるホール起電力の極性の反転が反映されるように該ホール起電力を出力させる前記ホール素子数と同数の前段反転切替え回路部と、
    前記各駆動電流源と駆動電流の供給を受ける各ホール素子との対応関係を既定の第2の周波数fCP2で切替える駆動電流源切替え回路部と、
    前記各前段反転切替え回路部の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力するホール素子切替え回路部と、
    前記ホール素子切替え回路部の出力を増幅する前記ホール素子数と同数の各増幅器と、
    前記各増幅器の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力させる増幅器切替え回路部と、
    前記増幅器切替え回路部の各出力を前記第1の周波数fCP1で極性を反転させて出力する前記ホール素子数と同数の後段反転切替え回路部と、
    前記後段反転切替え回路部の各出力に基づいて既定の第3の周波数fLPFをカットオフ周波数とするローパスフィルタと、を備え、
    前記第1の周波数fCP1、前記第2の周波数fCP2、および、前記第3の周波数fLPFが、|fCP1−fCP2|>fLPF、且つ、fCP1,fCP2>fLPFの関係を充足していることを特徴とするホール起電力検出装置。
  2. 相互の相対位置が維持されるように配置され且つ駆動電流をその方向が素子内で直交する方向に経時的に切替えられるように供給可能な少なくとも1対の各ホール素子からの出力信号を受けて、磁界中における基準位置からの回転角変位に応じた値の回転角度検出出力を得る回転角度検出装置であって、
    前記各ホール素子に駆動電流を供給する前記ホール素子数と同数の駆動電流源と、
    前記各ホール素子に駆動電流を各該当するホール素子内で直交する方向に既定の第1の周波数fCP1で交互に切替えて供給し且つ該駆動電流の方向の切り替えによるホール起電力の極性の反転が反映されるように該ホール起電力を出力させる前記ホール素子数と同数の前段反転切替え回路部と、
    前記各駆動電流源と駆動電流の供給を受ける各ホール素子との対応関係を既定の第2の周波数fCP2で切替える駆動電流源切替え回路部と、
    前記各前段反転切替え回路部の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力するホール素子切替え回路部と、
    前記ホール素子切替え回路部の出力を増幅する前記ホール素子数と同数の各増幅器と、
    前記各増幅器の出力を前記第2の周波数fCP2で切替えて出力させる増幅器切替え回路部と、
    前記増幅器切替え回路部の各出力を前記第1の周波数fCP1で極性を反転させて出力する前記ホール素子数と同数の後段反転切替え回路部と、
    前記後段反転切替え回路部の各出力に基づいて既定の第3の周波数fLPFをカットオフ周波数とするローパスフィルタ機能によって回転角度検出出力を生成する回転角度検出出力生成部と、を備え、
    前記第1の周波数fCP1、前記第2の周波数fCP2、および、前記第3の周波数fLPFが、|fCP1−fCP2|>fLPF、且つ、fCP1,fCP2>fLPFの関係を充足していることを特徴とする回転角度検出装置。
  3. 前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
    CP1=2N・fCP2 (但し、Nは0以外の整数) の関係を充足していることを特徴とする請求項2に記載の回転角度検出装置。
  4. 前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
    CP1>fCP2の関係を充足していることを特徴とする請求項2または3の何れか一項に記載の回転角度検出装置。
  5. 前記回転角度検出出力生成部は、閉ループでの演算を行い、前記ローパスフィルタとして、前記回転角度検出出力生成部内のループフィルタを用いることを特徴とする請求項2ないし4の何れか一項に記載の回転角度検出装置。
  6. 前記回転角度検出出力生成部は、移動平均フィルタによって前記ローパスフィルタ機能を実現していることを特徴とする請求項2ないし4の何れか一項に記載の回転角度検出装置。
  7. 前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
    CP1=2・fCP2 の関係を充足し、且つ、前記ローパスフィルタ機能におけるカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP2の関係を充足していることを特徴とする請求項6に記載の回転角度検出装置。
  8. 前記第1の周波数fCP1、および、前記第2の周波数fCP2の関係が、更に、
    CP1=fCP2/2 の関係を充足し、且つ、前記ローパスフィルタ機能におけるカットオフ周波数fLPF1は、fLPF1=fCP1の関係を充足していることを特徴とする請求項6に記載の回転角度検出装置。
  9. 前記駆動電流源、前記増幅器が1対の前記各ホール素子に対応してそれぞれ設けられ、前記各ホール素子が、それぞれ同一平面上で直交する方向の磁場を検出するように配置されていることを特徴とする、請求項2ないし8の何れか一項に記載の回転角度検出装置。
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