JP2010216828A - 車輪または車軸の重量値測定システム - Google Patents

車輪または車軸の重量値測定システム Download PDF

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Abstract

【課題】 高精度な車輪または車軸の重量値測定システムを提供する。
【解決手段】 計量器4は、タイヤ接地面よりも長い寸法を有する計量台6を備え、タイヤ9が道路面2と非接触状態で車輪の重量を測定して第1の重量測定値を出力する。計量器16、18は、タイヤ接地面よりも短い寸法を有する計量台24を備え、タイヤ9が道路面2と接触状態で車輪の重量を測定して第2の重量測定値を出力する。計量器4、16、18が、車両の走行方向に沿って配置されている。演算回路14が、車輪の重量を第1及び第2の重量測定値を重み平均することによって算出する。計量器4、16、18の系統誤差のばらつきに基づいて、計量器4、16、18のうち、系統誤差のばらつきの大きいものの重量測定値に小さな重み係数を、系統誤差のばらつきの小さいものの重量測定値に大きい重み係数を与える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の車輪重量や車軸重量を測定する車輪または車軸の重量値測定システムに関する。
従来、車輪の重量値測定システムには、荷重センサを設けた計量台を道路面に埋め込み、計量台上にタイヤが載るタイミングで車輪重量を測定するものがある。具体的には、特許文献1や2に開示されたものがある。特許文献1の技術は、計量台の長さを車輪進行方向にタイヤの接地面長さよりも充分に長く設定し、この計量台を複数個のロードセルで支持し、道路面にタイヤが接触していない状態で車輪の重量を測定するものである。特許文献2の技術は、タイヤの進行方向に計量台の長さをタイヤの接地面長さよりも短く設定し、タイヤ接地面が常に道路面に接触しながら車輪の重量を測定するものである。
特公昭53−23099号公報 特開昭63−286724号公報
特許文献1の技術によれば、計量台の長さをタイヤの接地面長さよりも長く設定しているので、複数個のロードセルで計量台を支持しなければならず、1つの計量台に対して多くのロードセルを使用しなければならず、製品コストが高いので、道路面に1台だけ設置することが多い。そのため、特許文献1の技術では低周期ノイズを除去できない。即ち、通常、走行車両の車輪重量信号には道路面の凹凸やサスペンションのバネに起因する長い周期のノイズ信号が重畳されている。車両の速度が少し速い場合には、重量測定データの取得期間がノイズ信号の1周期未満となることがあり、この場合、取得期間に得られた重量測定データを平均しても、効果的にノイズを除去することができない。
特許文献2の技術によって重量測定値を得るには、車両の速度を検出する必要があり、計量台を車両が通過する際に車両速度が変化すると、測定精度が大きく低下する。車輪の重量値測定システムは、料金徴収ゲート近くに設けられることが多く、車両が減速中であったり、渋滞したりすることがある。このように車両が計量台上で停止したり、速度が計量台付近で大きく変化したりすると、計量台上での通過速度が正しく得られず、重量測定値を正確に求めることができない。
また、特許文献2の技術では、計量時にタイヤの接地面が道路面にも接触しており、荷重が計量台の他に道路面にも分割されるので、計量台近傍の道路面の高低の影響を受けやすく、測定精度が低い。
特許文献1に開示されている計量器と特許文献2に開示されている計量器とを道路面に車両の進行方向に沿って並設し、車両が或る速度以上で走行する場合に、各計量器の重量測定値を単純平均することも考えられる。しかし、この方式では、長期間にわたって使用していると、道路面の状況が変化し、特許文献2の計量器の重量測定値のばらつきが大きくなり、上記単純平均値のばらつきも大きくなる。
また、特許文献1の計量器へ車輪が乗り込む側の道路面が大きく損傷しているような場合には、車速によっては特許文献1の計量器の重量測定値のばらつきが特許文献2の計量器の重量測定値のばらつきよりも大きくなることもある。
複数台の特許文献2の計量器を、道路面に車両の進行方向に沿って並設することも考えられるが、道路面の損傷によって複数の計量器のうちいずれかの計量器の系統誤差のばらつきが特に大きくなったときには、システムの測定ばらつきが大きくなる。なお、計量器の系統誤差のばらつきとは、種々の重量を持つ物品を測定した場合に得られる重量測定値のばらつきから、物品の重量のばらつきを除外した計量器自体の測定性能上のばらつきをいう。
本発明は、高精度な車輪または車軸の重量値測定システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の車輪・車軸重量値測定システムは、第1の計量器と少なくとも1台の第2の計量器とを具備している。第1の計量器は、車両の進行方向に、前記車両のタイヤの接地面の長さよりも長い寸法の第1の計量台を有している。更に、第1の計量器は、前記タイヤの接地面が道路面と非接触状態において前記車両の車輪または車軸重量を測定する。第2の計量器は、前記車両の進行方向に、前記タイヤの接地面の長さよりも短い寸法の第2の計量台を有している。第2の計量器は、前記タイヤの接地面が前記道路面と接触状態において前記車両の車輪または車軸重量を測定する。前記第1及び第2の計量台は、前記車両の進行方向に沿って配列されている。重量算出手段が、前記車輪または車軸の重量を第1及び第2の重量測定値を重み平均することによって算出する。重み算出手段は、第1及び第2の計量器の系統誤差のばらつきに基づいて、第1及び第2の計量器のうち、前記系統誤差のばらつきの大きいものの重量測定値に小さな重み係数を、前記系統誤差のばらつきの小さいものの重量測定値に大きい重み係数を与える。
このように構成された車輪・車軸重量値測定システムでは、第1の計量器は、車両のタイヤの接地面の長さよりも長い寸法の第1の計量台を有しているので、車両が停止状態や低速状態では高精度で重量測定が可能である。しかし、車両が高速走行状態では車両自身が持つ振動ノイズやランダムノイズの影響を受け、第1の計量器1台のみでは高精度に重量測定できない。これらノイズを減衰させるには、第1の計量器を複数台設置し、第1の計量器での重量測定値を演算処理することが考えられる。しかし、第1の計量器は、車両のタイヤの接地面の長さよりも長い寸法の第1の計量台を有している関係上、複数の荷重検出手段を設置しなければならず、高コストとなる。この欠点を補うために、少なくとも1台の第2の計量器を設置している。第2の計量器は、タイヤの接地面の長さよりも短い寸法の第2の計量台を有しているので、荷重検出手段の設置工数が少なくてすみ、また構造も第1の計量台よりも簡単であるため、低コストである。また、第1及び第2の計量器の第1及び第2の重量測定値それぞれに重み係数を乗算して平均する重み平均することで、車両が高速走行している場合でも、振動ノイズやランダムノイズの影響を低減することができる。重み係数を決定するために、第1及び第2の計量器の系統誤差のばらつきの比率を算出し、この比率から、第1及び第2の重量測定値のうちいずれの系統誤差のばらつきが小さいか、大きいかを判定し、系統誤差のばらつきが小さいものに大きい重み係数を与え、系統誤差のばらつきが大きいものに小さい重み係数を与えて、車両の車輪または車軸重量を算出している。従って、第1及び第2の計量器の系統誤差の影響を除去して、高精度に車輪・車軸の重量を測定することができる。
前記各重み係数は、前記第1及び第2の計量器の系統誤差のばらつきのうち、最小のものに対する他のものの比率に関連して定めることができる。このように構成すると、系統誤差のばらつきの最も小さいものの重みを大きく、系統誤差のばらつきの大きいものも重みを小さくすることが容易に行える。
前記重量算出手段は、第1及び第2の重量測定値を単純平均することによって前記車輪または車軸の重量を算出可能にも構成することができる。第1及び第2の計量器の系統誤差のばらつきが接近した値であるときに、前記単純平均によって前記車輪または車軸の重量を算出する。系統誤差のばらつきが接近している場合には、重み平均しても、単純平均しても、算出される値に余り大きな差はない。単純平均する場合、第1及び第2の重量測定値に含まれるノイズ成分を適切に相殺することができる。
第1の計量器の系統誤差のばらつきは、第1の重量測定値に含まれる誤差の第1の重量測定値に対する比率である測定誤差率のばらつきで表すことができる。この場合、前記第2の計量器の系統誤差のばらつきは、第2の重量測定値に含まれる誤差の第2の重量測定値に対する比率である測定誤差率のばらつきで表される。系統誤差のばらつきの確定は、比較的困難であるが、系統誤差の一種である測定誤差率は、比較的容易に測定することができる。
上記の態様では、第1及び第2の計量器を使用しているが、第2の計量器を複数台設け、各第2の計量器に対して、上記の態様と同様に処理することができる。
以上のように、本発明によれば、高精度に車輪や車軸の重量を測定することができる。
本発明の1実施形態の車輪・車軸重量値測定システムのブロック図である。 図1の車輪・車軸重量値測定システムの計量器上をタイヤが通過するに連れての各計量器の出力信号の変化を示す図である。 図1の車輪・車軸重量値測定システムの第2の計量器の構成を示す正面図、平面図及び側面図である。 図1の車輪・車軸重量値測定システムの第2の計量器での計量原理の説明図である。 図1の車輪・車軸重量値測定システムの第1及び第2の計量器の測定値が車両速度に応じて変化する状態を示す図である。 第1及び第2の計量器の測定値のばらつきと速度との関係を示す図である。 図1の演算回路14に設けられたテーブルを示す図である。 図1の車輪・車軸重量値測定システムにおける測定ばらつき比率と重み平均方式と単純平均方式との関係を示す図である。 図1の演算回路14の処理の一部を示すフローチャートである。 図1の演算回路14の処理の残りの部分を示すフローチャートである。 図9に示す演算回路14の処理の変更例を示すフローチャートである。 図11のフローチャートに関連して、図10の処理に追加される処理を示すフローチャートである。
本発明の第1実施形態の車輪または車軸の重量値測定システムでは、図1に示すように、道路面2上を、図示していない車両が矢印方向に走行する。この道路面2に、第1の計量器4が設置されている。この計量器4は、図2(a)に示すように計量台6を有し、図1に示すように計量台6の下面の車両の乗り込み側を複数台、例えば2台の第1の重量値測定手段、例えばロードセル8aが支持し、計量台6の下面の車両の降り口側を、例えば2台の第1の重量値測定手段、例えばロードセル8bが支持している。この計量台6は、車両の同一の軸に取り付けられている2つの車輪の重量をそれぞれ個別に測定するために、道路面2の幅方向に2台設けられている。なお、第1の計量器4によって車両の1軸に取り付けられている2つの車輪の重量を同時に測定する場合には、道路面2の幅方向の2つの車輪が同時に載る幅寸法を持つ1台の計量台6を使用する。これら計量台6は、図2(a)に示すように車両のタイヤ9の道路面2へ接地面における車両進行方向の長さL’よりも大きな長さ寸法Lを車両の進行方向に有している。
ロードセル8a、8bの出力信号は、図1に示すように増幅器10によって増幅され、A/D変換部12によってデジタル変換され、演算回路14に供給される。演算回路14は、例えばCPU、メモリ、入出力回路等から構成されている。
第1の計量器4から車両の進行方向に離れた道路面2には、複数、例えば2台の第2の計量器16、18が車両の進行方向に間隔をおいて設けられている。第2の計量器16、18は、同一構造のものであるので、第2の計量器16についてのみ説明する。第2の計量器16は、図3(b)に示すように、車両の進行方向の長さがL2以下で、同図(c)に示すように道路面2の幅方向の長さがL2’の起歪体からなる第2の重量値測定手段、例えばロードセル22a、22b、22c、22dを、図1に示すように道路面2の幅方向に4台並べ、これらロードセル22a乃至22d上に、車両の進行方向に沿う長さがL2の計量台24を配置したものである。L2は、タイヤ9の接地面の車両進行方向の長さL’よりも短く設定されている。そのため、タイヤ9の接地面が計量台24上に乗り込んだ状態であっても、タイヤ9の全荷重は、或る比率で道路面2と計量台24とに分割して負荷される。
なお、第1の計量器4と第2の計量器16とに跨ってタイヤ9が存在しないように、両者の間隔は設定されているし、第2の計量器16、18間に跨ってタイヤ9が存在しないように、両者の間隔が設定されている。
車両の1つの軸に設けられている2つの車輪の重量を個別に測定する場合には、1つの車輪用にロードセル22a、22bの出力を合成し、他の1つの車輪用にロードセル22c、22dの出力を合成する。これらロードセル22a乃至22dの出力信号は、増幅器10によって増幅され、A/D変換部12によってデジタル変換され、演算回路14に供給される。
演算回路14において行う第1の計量器4の出力信号の処理について図2(a)、(b)を参照して説明する。なお、以下の説明は、1つの車輪の重量を測定する場合であるが、以下の説明を基に、1つの軸に設けられている2つの車輪の重量(軸重)を測定することは、当業者には自明である。第1の計量器4では、動的重量測定モードと、静的重量測定モードとの2つのモードで測定可能である。
これら両モードで測定するために、計量台6上にタイヤ9が完全に乗り込み、タイヤ9の接地面と道路面2との接触が無くなった直後の位置p1と、計量台6上に乗り込んだタイヤ9が計量台6上を前進して、これよりも進行すると道路面2に接触する位置p2とを、ロードセル8a、8bの出力信号上で定める。位置p1、p2間の距離をL11とすると、タイヤ9が計量台6上のL11区間に滞在する時間が長く継続でき、かつ、次に計量台6に進んでくるタイヤの接地面が計量台6に触れる前に、L11からタイヤ9が離れるように計量台6の長さLと、位置p1、p2が設定されている。
位置p1、p2はロードセル8a、8bの出力信号の比率が予め定めた一定値よりも大きいという条件が成立する位置として定義されている。ロードセル8aの出力信号をw1、ロードセル8bの出力信号をw2とし、これらは時間間隔Tで同じタイミングでサンプリングされ、サンプリング重量測定値としてw1(k)、w2(k)を得るものとすると、上記比率Rwはw1(k)/w2(k)によって求められる。そして、位置p1にあるときのw1(k)をw11(k)、同w2(k)をw21(k)として、予め定めた値をw11(k)/w21(k)=f1として定め、w1(k)が減少する過程でRw=w1(k)/w2(k)≦f1が成立するとき、位置p1に到達したと決定する。
同様に、位置p2におけるw1(k)をw12(k)、w2(k)をw22(k)とし、w22(k)/w12(k)をf2と定め、位置p1が決定された後、w2(k)>w1(k)が成立し、かつ(1/Rw)≧f2が初めて成立した時点を位置p2に到達した時点とする。
このようにw1(k)、w2(k)の比率によって位置p1、p2を定義しているので、これらの位置は、車輪重量の大きさに影響を受けない。
位置p1乃至p2間におけるw1(k)、w2(k)を求めることによって、タイヤ9のサンプリング重量値wiは、
wi=w1(k)+w2(k)
によって求められ、位置p1乃至p2間のサンプリング重量値の個数をNとすると、タイヤ9の動的重量測定値W1dは
W1d=Σwi/N
によって求められる。このようにしてW1dを求めることを動的重量測定モードという。
上記の動的重量測定モードは、車両が円滑に計量台6上を通過することを前提としている。しかし、タイヤ9が計量台6上にある状態で車両が停止したり、極めて低速でタイヤ9が計量台6上を通過するように車両が走行したりすることがある。また、サンプリング時間間隔Tは、w1(k)、w2(k)に重畳されたノイズを減衰させたり、比率Rwを感度よく正確に測定したりするために、数m秒の短い時間間隔で設定することが多い。そのため、上述したような停止または低速の場合、Σwiは極めて大きい値になる。そこで、位置p1が検出された時点から計時するためにタイマT1を設けてある。タイマT1は、位置p1が検出された時点からウンタ動作を開始し、サンプリング時間間隔Tごとにインクリメントする。このタイマのカウント値Tsが予め定めたNm以上になったとき、wiの累算を中止し、静的重量測定値W1sを、
W1s=Σwi/Nm
によって求める。このようにしてW1sを求めることを静的重量測定モードという。
なお、Nmは、w1(k)、w2(k)に低周波ノイズ信号が重畳されていても、上述したように平均化することによって充分に減衰させることができる値に設定してある。
上記の説明から明らかなように、第1の計量器4での重量測定モードは、車両の走行速度状態に応じて、自動的に切り換えられる。
演算回路14において行う第2の計量器16、18の出力信号の処理について説明する。以下の説明は、1つの車輪の重量を測定する場合であるが、以下の説明を基に1つの軸に設けられている2つの車輪の重量(軸重)を測定することは、当業者には自明である。図4(a)は、タイヤ9の接地面を表しており、タイヤ9の接地幅をAi、タイヤ9がサンプリング時間間隔Tごとに移動する距離をDi、タイヤ9の単位面積当たりの荷重をP、接地面積をSとすると、タイヤ9の接地面の全荷重Wは、
W=P*S=P*Σ(Ai*Di)
である。サンプリング時間間隔Tごとにタイヤ9が移動する距離Diは、車両速度がVであるとすると、図4(a)において
Di=V*T
である。タイヤ9の接地長さL’は、第2の計量器16、18の計量台の長さL2よりも長いので、上述したように、タイヤ接地面全体の荷重はL2部と道路面2とに分割負荷され、タイヤ9の接地面全体の荷重Wのうち、第2の計量器16、18の計量台の長さL2の部分が一部の荷重を受けるとすると、第2の計量器16、18がタイヤ9から受ける荷重の測定値、すなわち第2の計量器16、18の出力信号をサンプリングした重量測定値wiは、図4(b)より、
wi=P*Ai*L2
で表される。これを変形すると、
P*Ai=wi/L2
となり、上記タイヤ接地面の全荷重Wの式、移動距離Diの式、P*Aiの式から、タイヤ9の重量であるタイヤ接地面の全荷重W2dは、
W2d=P*S=P*Σ(Ai*Di)=Σ(P*Ai*Di)=Σ(P*Ai*V*T)=Σ[(wi*V*T)/L2]=(V*T/L2)ΣWi
の式で求められる。第2の計量器16、18の出力信号をw3とし、この出力信号を時間間隔Tごとにサンプリングした重量測定値をw3(k)とすると、
W2d=(V*T/L2)Σw3(k)
と表される。この測定は、車両が一定の速度Vで進行しているときのみタイヤ9の重量を正確に測定可能であり、このようにしてW2dを求めることを第2の計量器における動的重量測定モードという。
上記のようにして、W2dを演算するには、Σw3(k)の開始タイミング(図2(b)に示す位置p3、p4)を決定する必要がある。p3、p4は、第2の計量器16、18の出力信号w3(k)に対して荷重負荷の方向に予め境界重量Wfを定め、位置p2を決定後に、w3(k)がwfを超えた時点をp3とし、位置p3を決定後であって、w3(k)が零点に戻った後、初めてw3(k)がwfを超えた時点をp4とする。
第2の計量器16、18での動的重量測定には、第2の計量器16、18を通過する車両の速度が必要である。また、後述する算出法において第1の計量器4を車両が通過する速度を使用することがある。そのために、演算回路14では、これらの速度測定が行われている。
まず、第1の計量器4上を通過する速度V1の検出について述べる。第1の計量器4において、ロードセル8a、8bが計量台6を支持している点を、図2(a)に示すようにqa、qb点とし、点qa、qb間の距離をAとすると、タイヤ9の接地面の車両進行方向の長さの大小によって多少異なるが、w1(k)が増加から減少に転じるa1点から、w2(k)が増加から減少に転じるa2点までの距離は、ほぼAであるので、a1点を検出した時点からタイマカウンタT1でのカウントを開始し、位置p2でカウントを停止して、カウント値C1が得られると、車速V1は、
V1=A/(C1*T)
によって算出される。Tは上述したサンプリング時間間隔である。
第2の計量器16上を通過する速度V3の検出について述べる。速度V3として、第1の計量器4の計量台6の中央q0から第2の計量器16の入力端q3までを車両が通過する速度を使用する。第2の計量器16の計量台上にタイヤ9が載る直前に速度が急速に変化する可能性は少ないからである。q0点にタイヤ9が到達したとき、ロードセル8a、8bの出力信号w1(k)とw2(k)とは等しくなる。そこで、w1(k)≦w2(k)が始めて成立した時点をq0点とする。また、第2の計量器16の入力端q3にタイヤ9が到達した時点は、位置p3とほぼ一致する。そこで、位置p0からタイマカウンタT3でカウントを開始し、上述した位置p3に到達したときのカウント値C3と、予め設定しておいたq0、q3間の距離L31とを用いて、V3を
V3=L31/(C3*T)
として検出する。
第2の計量器16上を通過する速度V4の検出について述べる。タイマカウンタT3において、位置P4が検出されるまでカウントを継続する。そして、予め設定しておいたq3、q4間の距離L41とし、位置P4でのカウント値をC4とすると、V4は、
V4=L41/[(C4−C3)*T]
によって検出できる。
第1の計量器4及び第2の計量器16、18に対して車両は様々な速度をとることがある。
第1の計量器4に対して車両が停止またはそれに近い状態では、車両が第1の計量台4上に滞在する時間を検出するようにし、滞在時間が上述したNm*Tを超える場合には、上述した静的重量測定モードによる重量測定値W1sを車輪重量測定値とする。静的重量測定モードでの重量測定値W1sは、車両がほぼ停止状態であって、基本的に第1及び第2のロードセル8a、8bの出力信号に含まれる各種ノイズ信号の振幅は小さい上に、ノイズ信号があっても、充分に長いサンプリング測定時間(Nm*T)によってノイズ信号を平滑することができるので、第2の計量器16、18による重量測定値を使用する必要がない。
図5(a)に第1の計量器4、第2の計量器16、18に対して車両が低速走行する場合において、車両が計量台に乗り込んだときの衝撃荷重、道路面2の状態によって生じるランダムノイズ、車両のバネによって生じる低周波振動ノイズが含まれた荷重信号を示す。同図(b)に第1の計量器4、第2の計量器16、18に対して車両が高速走行する場合において、車両が計量台に乗り込んだときの衝撃荷重、道路面2の状態によって生じるランダムノイズ、車両のバネによって生じる低周波振動ノイズが含まれた荷重信号を示す。
図5(a)に示すよう、車両が低速の場合、第1の計量器4では、道路面2からのノイズを直接に受けず、衝撃荷重によるランダムノイズ振幅も小さい。従って、低周波振動ノイズの1周期前後の荷重信号のサンプリング値を得て、それらの平均を取ることによって低周波振動ノイズの影響を除去できる。
第2の計量器16、18は、タイヤ9が常に道路面2に接触した状態で車輪の重量等を測定するので、低速でも図5(b)に示すように次々とタイヤ接地面が新たに計量台上に乗り込んでくる。従って、一定以上に測定精度、ばらつきは小さくならず、荷重信号をサンプリングしている時間が短いので、平均してもランダムノイズに対する減衰効果は小さくなり、図6(a)に実線で示すように重量測定値のばらつき(標準偏差)は或る程度以上に大きくなる。
しかし、車速が速くなると、図5(c)に示すように
各ノイズ信号の振幅が大きくなる上に、第1の計量器4の荷重信号をサンプリングしている時間も、低周波振動ノイズの1周期に満たなくなり、図6(a)に実線で示すように、次第に第1の計量器4と第2の計量器16、18の重量測定値のばらつきは接近する。
第1の計量器4、第2の計量器16、18を長期間にわたって稼働させている間に、道路面2の状況が変化する。特に、第2の計量器16、18では、その影響が大きい。道路面2の摩滅、破壊、土砂の堆積などによって第2の計量器16、18の計量台24等の近傍の道路面2の凹凸や計量台24等に対する傾斜や高低差が増えると、道路面2と計量台24等の荷重分担比率が変化するので、第2の重量測定値に大きい影響を受け、第1の計量器4、第2の計量器16、18の重量測定値のばらつきは図6(a)に点線で示すように据え付け時よりも次第に増加する。
しかし、第1の計量器4の車輪が計量台6に乗り込む方向において、特別に道路面2の損傷や土砂の堆積による凹凸が増加した状態では、図6(b)に示すように或る車速よりも車速が速くなると、第1の計量器4の重量測定値のばらつきが、第2の計量器16、18の重量測定値のばらつきよりも大きくなる可能性がある。
そこで、第1の計量器4の重量測定値のばらつきと第2の計量器16、18の重量測定値のばらつきを測定し、これらに関連して重み係数を定めて、第1の計量器4の重量測定値と第2の計量器16、18の重量測定値とを重み平均することが考えられる。ただし、第1の計量器4、第2の計量器16、18の重量測定値のばらつきの最も小さいものの重み係数を最も大きくし、重量測定値のばらつきの最も大きいものの重み係数を最も小さくする。
しかし、このシステムを稼働させている際に得られる重量測定値のばらつきには、第1の計量器4、第2の計量器16、18がその測定性能上生じる計量器としての測定ばらつき(系統誤差のばらつき)に加えて、車輪または車軸重量のばらつきが加わっている。従って、システムの稼働中であっても、第1の計量器4、第2の計量器16、18の系統誤差のばらつきのみを以下のようにして求める。
そこで、計量器として安定な測定性能の評価指数として、車輪重量測定値に対する誤差の比率、即ち測定誤差率を使用する。同じ計量器で重量測定した場合、車輪重量が大きい場合には、測定誤差も大きいので、計量器自身の測定性能を表す値として測定誤差率=誤差/重量測定値を使用すれば、測定誤差率は車輪重量と関わりのない値となる。安定した重量測定値を得ることができる計量器では、色々な重量の車輪を測定しても測定誤差率はほぼ一定である。一方、安定した重量測定値を得ることができない計量器では、一定の重量の車輪を測定しても、測定誤差及び測定誤差率は大きくばらつく。
稼働運転中の第1及び第2の計量器4、16、18の測定誤差率及びそのばらつき(標準偏差)は、次のようにして求める。
第1及び第2の計量器4、16、18によって或る車輪の重量を測定したとき、それぞれの重量をW1、W2、W3とする。車輪重量の真値をWiとし、Wiの車輪重量を測定したとき、第1の計量器4の測定誤差をΔw1、第2の計量器16、18の測定誤差をΔw2、Δw3とすると、W1、W2、W3は、
W1=Wi+Δw1
W2=Wi+Δw2
W3=Wi+Δw3
である。ここで、第1の計量器4、第2の計量器16の測定値W1、W2から、(W1−W2)/W1を求めると、
(W1−W2)/W1={(Wi+Δw1)−(Wi+Δw2)}/(Wi+Δw1)
=(Δw1−Δw2)/(Wi+Δw1)
=(Δw1−Δw2)(Wi−Δw1)/(Wi+Δw1)(Wi−Δw1)
=(Δw1−Δw2)(Wi−Δw1)/(Wi−Δw1
≒(Δw1−Δw2)Wi/Wi
=Δw1/Wi−Δw2/Wi
同様にして、
(W2−W3)/W1≒Δw2/Wi−Δw3/Wi
(W3−W1)/W1≒Δw3/Wi−Δw1/Wi
となる。
(W1−W2)/W1(≒Δw1/Wi−Δw2/Wi)は、第1の計量器4の測定誤差率と第2の計量器16の測定誤差率との差を近似している。分母をW1に代えてW2またはW3とすることもできる。しかし、後述するように分母の測定値の誤差を小さくするために、本実施形態では、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値から得たシステム重量測定値Wtv(=Wi+Δwtv)を使用する。
ここで、{(W1−W2)/Wtv}のばらつきの標準偏差をσr12、第1の計量器の測定誤差率のばらつきの標準偏差をσr1、第2の計量器16の測定誤差率のばらつきの標準偏差をσr2とすると、
σr12=σr1+σr2
の関係が成立する。しかし、稼働運転時においてσr12は、第1及び第2の計量器の重量測定値W1、W2から求めることができるが、車輪重量の真値Wiは分からないので、直接にσr1、σr2を求めることはできない。
同様に、{(W2−W3)/Wtv}の値のばらつきの標準偏差をσr23、第2の計量器18の測定誤差率のばらつきの標準偏差をσr3とすると、
σr23=σr2+σr3
の関係がある。上記と同様に直接にσr2、σr3を求めることはできない。
{(W3−W1)/Wtv}の値のばらつきの標準偏差をσr31、第2の計量器18の測定誤差率のばらつきの標準偏差をσr3とすると、
σr31=σr3+σr1
の関係がある。これらの場合でも、σr3、σr1を直接に求めることはできない。
しかし、上記の各式は同時に成立するので、
σr12−σr31=(σr1+σr2)−(σr3+σr1
=σr2−σr3
となり、σr3は、
σr3=σr2−(σr12−σr31
となる。このσr3を、
σr23=σr2+σr3
に代入すると、
σr23=σr2+σr2−(σr12−σr31
=2σr2−(σr12−σr31
となり、σr2は、
σr2=[σr23+(σr12−σr31)]
となる。同様にして、σr1、σr3は、
σr1=[σr12+(σr31−σr23)]
σr3=[σr31+(σr23−σr12)]
で求めることができる。このようにして、このシステムが稼働中でも、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値W1、W2、W3を集計し、それらの分散σr12、σr23、σr31を求めることによって、第1及び第2の計量器4、16、18の測定誤差率の標準偏差σr1、σr2、σr3を求めることができる。
このようにして求めた測定誤差率を利用して、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値の重み平均を求めることが考える。ただし、車速10km/h未満の場合、車速に対する車速変化の割合が大きい場合が多いので、第2の計量器16、18については、測定ばらつきよりも測定精度そのものを問題にしなければならない。逆に、第1の計量器4はきわめて精度が高い。従って、車速が10km/h未満の場合には、重み平均をせずに、第1の計量器4の重量測定値を、このシステムの重量測定値とする。
車速が10km/h以上の場合、図6(a)に示すように、車速によって重量測定値のばらつきは、変化しているので、どのような車速の場合にも重み平均を採用するよりも、車速に応じて単純平均も採用した方が望ましい。以下、この点について説明する。
第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値をW1v、W2v、W3v、上記の第1及び第2の計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきをσ1v、σ2v、σ3vとする。
稼働運転中に第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値を、例えば図7のテーブルのように車速範囲v0乃至v4別に所定個数、例えばN個分ずつ採集して、第1及び第2の計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきσ10乃至σ33を図7のテーブルに示すように求め、これらの大小を比較して、システムの重量測定値を定義する。
或る車速範囲において、第1の計量器4の測定誤差率のばらつきが最も小さかったとすると、最小の測定誤差率のばらつきを基準にして、他の測定誤差率のばらつきとの比率を求める。第2の計量器16、18の測定誤差率のばらつきの第1の計量器4の測定誤差率のばらつきに比率r2v、r3vを
r2v=σ2v/σ1v
r3v=σ3v/σ1v
で求める。比率r2v、r3vの逆数に比例した重み平均式によってシステム重量測定値Wtvを算出すると、Wtvは、
Wtv={W1v+(1/r2v)W2v+(1/r3v)W3v}/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}
で求められる。このように重み係数を定めると、誤差測定率のばらつきが最小の計量器の重量測定値の重みが最も大きくなり、システム重量測定値の測定誤差のばらつきを小さくすることができる。
Wtvの測定誤差率のばらつきσtvは、
σtv={σ1v+(σ1v/r2v)+(σ1v/r2v)1/2/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}
=[31/2/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}]σ1v
と表される。
一方、単純平均(W1v+W2v+W3v)によってシステムの重量測定値Wvを求めると、重量測定値Wvにおけるこのシステムの測定誤差率のばらつきσtvは、
σtv=(σ1v+σ2v+σ3v1/2/3
で表される。第1及び第2の計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきがほぼ同じである場合には、単純平均方式のばらつきは、
σtv=(3σ1v1/2/3=0.5773σv1
である。
r2v、r3vの値が変化する場合、システム重量測定値を重み平均によって算出した場合と単純平均によって算出した場合とのシステム重量測定値の測定誤差率のばらつきを、図8に示す。図8において、r2v、r3vが大きくなるにつれて、重み平均と単純平均によるWtvの測定誤差率のばらつきσtvは次第に開いていき、重み平均によるσtvが小さくなる。
振動ノイズ信号の1周期における異なる位相点の重量測定値を単純平均すれば振動振幅の相殺による測定ばらつき低減効果を期待できるので、測定誤差率のばらつきr2v、r3vが例えばr2v=r3v=1.5程度に接近している場合には単純平均を採用し、1.5以上であれば比率r2v、r3vに応じた重み平均を採用する。
そこで、各車速範囲v0乃至v3におけるシステム重量測定計算方式SC0乃至SC3を次のように決定する。
車速v<10km/hの場合には、
C1.システム重量測定値Wtv=第1の計量器4の重量測定値W1v
とする。
車速v≧10km/hの場合
C21.1+(1/r2v)+(1/r3v)>2.3の場合
単純平均方式を採用して
Wtv=(W1v+W2v+W3v)/3
とする。
C22.1+(1/r2v)+(1/r3v)≦2.3の場合
重み平均方式を採用して
Wtv={W1v+(1/r2v)W2v+(1/r3v)W3v}/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}
とする。
第2の計量器16の測定誤差率のばらつきが最小の場合には、最小の測定誤差率であるσ2vを基準として、比率r1v、r3vを
r1v=σ1v/σ2v
r3v=σ3v/σ2v
で求め、システム重量算出式は、
車速v<10km/hの場合には、
C1.システム重量測定値Wtv=第1の計量器4の重量測定値W1v
とする。
車速v≧10km/hの場合
C21.(1/r1v)+1+(1/r3v)>2.3の場合
単純平均方式を採用して
Wtv=(W1v+W2v+W3v)/3
とする。
C22.(1/r2v)+1+(1/r3v)≦2.3の場合
重み平均方式を採用して
Wtv={(1/r1v)W1v+W2v+(1/r3v)W3v}/{(1/r1v)+1+(1/r3v)}
とする。そして、図7と同様なテーブルを形成する。
第3の計量器18の測定誤差率のばらつきが最小の場合には、最小の測定誤差率であるσ3vを基準として、比率r1v、r2vを
r1v=σ1v/σ3v
r2v=σ2v/σ3v
で求め、システム重量算出式は、
車速v<10km/hの場合には、
C1.システム重量測定値Wtv=第1の計量器4の重量測定値W1v
とする。
車速v≧10km/hの場合
C21.(1/r1v)+(1/r2v)+1>2.3の場合
単純平均方式を採用して
Wtv=(W1v+W2v+W3v)/3
とする。
C22.(1/r1v)+(1/r2v)1+≦2.3の場合
重み平均方式を採用して
Wtv={(1/r1v)W1v+(1/r2v)W2v+W3v}/{(1/r1v)+(1/r2v)+1}
とする。そして、図7と同様なテーブルを形成する。
このような原理に基づいて、システムの車輪重量を測定する場合、まず調整モードを実行する。調整モードでは、図7に示す4つの車速範囲v0乃至v3を代表する速度を、それぞれv=15、30、50、70km/hに定める。これら車速vごとに、既知重量の車輪を持つ車両を複数回、例えばn回走行させ、第1及び第2の計量器4、16、18で重量測定値を求める。求めた各重量測定値から、各車速ごとに第1及び第2の計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきσ1v(σ10、σ11、σ12、σ13)、σ2v(σ20、σ21、σ23)、σ3v(σ30、σ31、σ32、σ33)を算出する。そして、稼働運転に備え、図7に示すテーブルを演算回路14内に作成する。
なお、車速vは、第1の計量器4上で測定しても、第2の計量器16、18上で測定してもかまわない。或いは第1の計量器4、第2の計量器16、18の近傍で別の車速測定器を使用して測定しても好い。
各車速範囲において、第1及び第2の計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきの大小を比較し、最小のものを確定し、上述したようにシステム重量算出方式を決定する。
なお、σ10乃至σ33は、調整モードでは、既知の車輪重量を測定するので、真値Wiが判明している。従って、測定誤差率は(W1−W2)/Wi、(W2−W3)/Wi、(W3−W1)/Wiによって算出する。或いはW1乃至W3の測定を複数回繰り返し、W1−Wi)/Wiの平均値、(W2−Wi)/Wiの平均値、(W3−Wi)/Wiの平均値を求め、これらから測定誤差率のばらつきσ10乃至σ33を算出することもできる。
また、調整モードでは、車輪重量が既知でなくても、同一の車輪を複数回にわたって重量測定することができるので、N回の重量測定値の標準偏差を算出することによって、上述したようにして計量器別、速度別に測定誤差率のばらつきσ10乃至σ33を算出することができる。
調整モードで得たσ10乃至σ33は、道路面2の整備直後の基準値として、図7のテーブルとは別に、ばらつき判定用の基準値として演算回路14内に記憶させる。車速範囲v0乃至v3別及び計量器4、16、18別にシステムの稼働運転中の道路面2の変化による各計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきについて警報信号を出力する境界値として、演算回路14に別に記憶させたσ10乃至σ33それぞれの約2倍の値を定める。
算出された測定誤差のばらつきσ10乃至σ33は、表示器40に表示させる。これによって、作業者は、計量器4、16、18及び道路面2の状況を定量的に把握することができる。計量器4、16、18の据え付け時だけでなく、定期点検などの機会にも上記のような調整モードを実施すると、各計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきを把握することができるので、点検時点の計量器4、16、18の測定誤差率のばらつきに基づいて新たなシステム重量測定値計算方式を設定することができる。
次に、車輪の重量を測定しようとする車両が走行して、実際に車輪の重量を測定する稼働運転モードについて説明する。稼働運転モードでは、車輪が第1及び第2の計量器4、16、18上を通過するたびに、第1及び第2の計量器4、16、18における重量測定値W1、W2、W3及び車速vを測定する。車速vが10km/h以上の場合には、車速vが車速範囲v0乃至v3のいずれに該当するか判定し、その車速範囲に割り当てられているシステム重量測定値計算方式に従って、その計算方式で使用する比率を算出し、さらにシステム重量測定値Wtvを算出する。車速vxが10km/h未満の場合には、第1の計量器4の重量測定値W1をシステム重量測定値Wtvとする。
稼働運転モードでは、システム重量測定値Wtvが算出されるが、これと並行して、次のような集計演算が行われる。求められたシステム重量測定値Wtvを分母に適用して、(W1−W2)/Wtv}、{(W2−W3)/Wtv}、(W3−W1)/Wtv}を演算し、これらの累積値、二乗累積値を求め、累積回数をカウントすることによって、第1及び第2の計量器4、16、18別に測定誤差率のばらつきσ10乃至σ33を算出するためのデータをそれぞれN個分集計する。ただし、速度が変動する場合や、速度がきわめて低速であって第2の計量器16、18の重量測定値が有効でない場合には、集計の対象から除外する。収集したデータの個数がN個分揃った車速範囲においてその車速範囲での測定誤差率のばらつきσ1v乃至σ3vを算出し、図7のテーブルの標準偏差データを更新すると共に、それら測定誤差率のばらつきσ1v乃至σ3vの最小のものを決定し、上述したようにしてシステム重量測定値計算方式を再決定する。
このようにして新たにσ1v乃至σ3vが決定されると、調整モードにおいて記憶した同じ車速範囲の測定誤差率のばらつきの対応するものを例えば2倍したものと比較する。例えば、車速範囲がv0であり、新たに算出された測定誤差率のばらつきがσ10x、σ20x、σ30xであり、調整モードで算出されたばらつきがσ10、σ20、σ30であるとすると、
σ10x>2σ10、σ20x>2σ20、σ30x>σ2σ30のいずれかが成立すると、道路の補修を必要と判断して、警報信号を出力する。
上述した稼働中での演算回路14の動作を図9及び図10にフローチャートで示す。なお、図7に示すテーブルは調整モードにおいて構成されているとする。
まず、図9に示すように、第1及び第2の計量器4、16、18で荷重信号を測定し(ステップS2)、車速vを測定する(ステップS4)。第1の計量器4の荷重信号から重量測定値W1vを求める(ステップS6)。
次に、ステップS4で求めた車速vが10km/hよりも小さいかまたは変速しているか判断する(ステップS8)。この判断の答えがイエスの場合には、第1の計量器4の重量測定値W1vをシステムの重量測定値Wtvとして表示、出力し(ステップS10)、処理を終了する。
ステップS8の判断の答えがノーの場合、第2の計量器16、18の荷重信号から重量測定値W2v、W3vを求める(ステップS12)。そして、ステップS4で測定した車速vが車速範囲v0乃至v3のいずれに該当するか判断する(ステップS14)。
ステップS14で車速v0であると判断されると、図7のテーブルの車速範囲v0のシステム重量測定値計算方式に従ってシステムの重量測定値Wtvを算出し(ステップS16)、このシステムの重量測定値Wtvを表示、出力する(ステップS18)。例えば、C21と定められていると単純平均し、C22と定められていると、テーブルに記憶されているr2v、r3vを使用して重み平均をする。なお、図示省略したが、他の車速範囲v1乃至v3と判断された場合も、図7のテーブルの該当すると判断された車速範囲のシステム重量測定値計算方式に従ってシステムの重量測定値Wtvを算出し、このシステムの重量測定値Wtvを表示、出力する。
次に、図10に示すように、測定誤差率e1、e2、e3を算出する(ステップS20)。e1は、(W1−W2)/Wtvによって算出され、e2は(W2−W3)/Wtvによって算出され、e3は(W3−W1)/Wtvによって算出される。次に、誤差率e1を累積している累積レジスタΣe1にステップS20で測定したe1を加算し、e1の二乗値を累積している累積レジスタΣe1にe1の二乗値を加算し、e2を累積している累積レジスタΣe2にステップS20で測定したe2を加算し、e2の二乗値を累積している累積レジスタΣe2にe2の二乗値を加算し、e3を累積している累積レジスタΣe3にe3を加算し、e3の二乗値を累積している累積レジスタΣe3にe3の二乗値を加算する(ステップS22)。
次に、カウンタCoの値を1つ増加させ(ステップS24)、カウンタCoの値が予め定めた数Nに等しいか判断する(ステップS26)。即ち、ステップS20の各累積レジスタΣe1、ΣWe、Σe2、Σe2、Σe3、Σe3がそれぞれN個のデータを累積したか判断している。この判断の答えがノーの場合、この処理を終了する。
この判断の答えがイエスであると、ステップS22で集めたデータに基づいて上述したように測定誤差率のばらつきσ10xa、σ20xa、σ30xaを算出する(ステップS28)。そして、これらσ10xa、σ20xa、σ30xaと警報用の基準値として図7のテーブルとは別に記憶されているσ10、σ20、σ30をそれぞれ2倍した値と比較して、警報を発するか判定し(ステップS30)、必要があれば警報を発生するし、不要であれば、ステップS28で算出したσ10x、σ20x、σ30xを図7のテーブルにσ10、σ20、σ30として記憶させる(ステップS32)。
そして、各累積レジスタ累積レジスタΣe1、Σe1、Σe2、Σe2、Σe3、Σe3、カウンタCoをリセットし(ステップS38)、この処理を終了する。なお、図示を省略したが、他の車速範囲v1乃至v3それぞれにおいても、図10に示す処理に対応する処理が実行される。
上記の実施形態では、稼働運転モードの車速範囲v0乃至v3において、重み平均でWtvを算出する際、調整モードで算出した比率、例えばr2v、r3vを使用した。しかし、稼働運転モードにおいて車速vに応じた測定誤差率のばらつきを算出し、その算出された測定誤差率から比率r2v、r3vを算出し、これを使用して、重み平均によってWtvを算出するようにすることもできる。
例えば、調整モードにおいて、図7に示すように第1の計量器4について測定誤差率のばらつきσ10乃至σ13、第2の計量器16について測定誤差率のばらつきσ20乃至σ23、第2の計量器18について測定誤差率のばらつきσ30乃至σ33を求める。そして、第1の計量器4についていえば、σ10、σ11、σ13と、これらに対応する速度とに基づいて最小二乗法等によって速度vを引数とする第1の計量器4の測定誤差率のばらつきを表す関数σ1(v)を求める。同様に、速度vを引数とする第2の計量器16の測定誤差率のばらつきを表す関数σ2(v)、速度vを引数とする第2の計量器18の測定誤差率のばらつきを表す関数σ3(v)を算出しておく。
そして、稼働運転モードにおいて、重量測定値W1、W2、W3、車速vxが求められると、即ち、図9におけるステップS12に続いて、図11に示すような処理を行う。即ち、速度vxが車速範囲v0乃至v3のいずれに該当するか判定する(ステップS39)。次に、車速vxをσ1(v)、σ2(v)、σ3(v)に代入して、速度vxに対応する第1及び第2の計量器の測定誤差率のばらつきσ1(vx)、σ2(vx)、σ3(vx)を求める(ステップS40)、これらのうち最小のものを判定し(ステップS42)、これらσ1(vx)、σ2(vx)、σ3(vx)のうち最も値の小さいものに対する他のものの比率を求め、これら比率に基づいて単純平均するか重み平均するかを決定し、決定された算出方式によってWtvを算出し(ステップS44)、Wtvを表示、出力する(ステップS46)。
この後、図10に示す処理が実行され、ステップS39で決定した車速範囲に対応する各累積レジスタΣe1、ΣWe、Σe2、Σe2、Σe3、Σe3がそれぞれN個のデータを累積すると、その車速範囲における測定誤差率のばらつきσ10xa、σ20xa、σ30xaを算出し、これらσ10xa、σ20xa、σ30xaに基づいて警報を発するか判定し、σ10x、σ20x、σ30xを図7のテーブルにσ10、σ20、σ30として記憶させ、各累積レジスタ累積レジスタΣe1、Σe1、Σe2、Σe2、Σe3、Σe3、カウンタCoをリセットし、その後、図12に示すように、あらたにσ1(v)、σ2(v)、σ3(v)を算出する(ステップS48)。
上記の実施形態では、2台の第2の計量器16、18を使用したが、1台以上の第2の計量器を使用することもできるし、第1の計量器4を除去して、複数台の第2の計量器のみを使用しても、同様に行うことができる。
2 道路面
4 第1の計量器
14 演算回路(重量算出手段)
16 18 第2の計量器

Claims (8)

  1. タイヤ接地面よりも長い寸法を有する第1の計量台を備え、タイヤが道路面と非接触状態で車輪または車軸の重量を測定して第1の重量測定値を出力する第1の計量器と、
    前記タイヤ接地面よりも短い寸法を有する第2の計量台を備え、前記タイヤが前記道路面と接触状態で前記車輪または車軸の重量を測定して第2の重量測定値を出力する第2の計量器とを、
    備え、第1及び第2の計量器が、前記タイヤを備える車両の走行方向に沿って配置され、
    前記車輪または車軸の重量を第1及び第2の重量測定値を重み平均することによって算出する重量算出手段を有し、前記重み算出手段は、第1及び第2の計量器の系統誤差のばらつきに基づいて、第1及び第2の計量器のうち、前記系統誤差のばらつきの大きいものの重量測定値に小さな重み係数を、前記系統誤差のばらつきの小さいものの重量測定値に大きい重み係数を与える
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  2. 請求項1記載の車輪または車軸の重量値測定システムにおいて、
    前記各重み係数は、前記第1及び第2の計量器の系統誤差のばらつきのうち、最小のものに対する他のものの比率に関連して定められている
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  3. 請求項1記載の車輪または車軸の重量値測定システムにおいて、前記重量算出手段は、第1及び第2の重量測定値を単純平均することによって前記車輪または車軸の重量を算出可能にも構成され、前記第1及び第2の計量器の系統誤差のばらつきが接近した値であるときに前記単純平均によって前記車輪または車軸の重量を算出する
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  4. 請求項1乃至4いずれか記載の車輪または車軸の重量値測定システムにおいて、前記第1の計量器の系統誤差のばらつきは、第1の重量測定値に含まれる誤差の第1の重量測定値に対する比率のばらつきで表され、前記第2の計量器の系統誤差のばらつきは、第2の重量測定値に含まれる誤差の第2の重量測定値に対する比率のばらつきで表される
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  5. タイヤ接地面よりも短い寸法を有する計量台を備え、タイヤが道路面と接触状態で車輪または車軸の重量を測定して重量測定値を出力する複数台の計量器が、前記タイヤを備える車両の走行方向に沿って配置され、
    前記車輪または車軸の重量を前記各計量器の前記重量測定値を重み平均することによって算出する重量算出手段を有し、前記重み算出手段は、前記各計量器の系統誤差のばらつきに基づいて、前記各計量器のうち、前記系統誤差のばらつきの大きいものの重量測定値に小さな重み係数を、前記系統誤差のばらつきの小さいものの重量測定値に大きい重み係数を与える
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  6. 請求項5記載の車輪または車軸の重量値測定システムにおいて、
    前記各重み係数は、前記各計量器の計量誤差のばらつきのうち、最小のものに対する他のものの比率に関連して定められている
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  7. 請求項5記載の車輪または車軸の重量値測定システムにおいて、前記重量算出手段は、前記各計量器の前記各重量測定値を単純平均することによって前記車輪または車軸の重量を算出可能にも構成され、前記各計量器の系統誤差のばらつきが接近した値であるときに前記単純平均によって前記車輪または車軸の重量を算出する
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  8. 請求項5乃至7いずれか記載の車輪または車軸の重量値測定システムにおいて、前記各計量器の系統誤差のばらつきは、前記重量測定値に含まれる誤差の前記重量測定値に対する比率のばらつきで表される
    車輪または車軸の重量値測定システム。
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