JP5254081B2 - 車輪または車軸の重量値測定システム - Google Patents

車輪または車軸の重量値測定システム Download PDF

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本発明は、車両の車輪重量や車軸重量を測定する車輪または車軸の重量値測定システムに関する。
従来、車輪の重量測定システムには、荷重センサを設けた計量台を道路面に埋め込み、計量台上にタイヤが載るタイミングで車輪重量を測定するものがある。具体的には、特許文献1や2に開示されたものがある。特許文献1の技術は、計量台の長さを車輪進行方向にタイヤの接地面長さよりも充分に長く設定し、この計量台を複数個のロードセルで支持し、道路面にタイヤが接触していない状態で車輪の重量を測定するものである。特許文献2の技術は、タイヤの進行方向に計量台の長さをタイヤの接地面長さよりも短く設定し、タイヤ接地面が常に道路面に接触しながら車輪の重量を測定するものである。
特公昭53−23099号公報 特開昭63−286724号公報
特許文献1の技術によれば、計量台の長さをタイヤの接地面長さよりも長く設定しているので、複数個のロードセルで計量台を支持しなければならず、1つの計量台に対して多くのロードセルを使用しなければならず、製品コストが高いので、道路面に1台だけ設置することが多い。そのため、特許文献1の技術では低周期ノイズを除去できない。即ち、通常、走行車両の車輪重量信号には道路面の凹凸やサスペンションのバネに起因する長い周期のノイズ信号が重畳されている。車両の速度が少し速い場合には、重量測定データの取得期間がノイズ信号の1周期未満となることがあり、この場合、取得期間に得られた重量測定データを平均しても、効果的にノイズを除去することができない。
特許文献2の技術によって重量測定値を得るには、車両の速度を検出する必要があり、計量台を車両が通過する際に車両速度が変化すると、測定精度が大きく低下する。車輪の重量測定システムは、料金徴収ゲート近くに設けられることが多く、車両が減速中であったり、渋滞したりすることがある。このように車両が計量台上で停止したり、速度が計量台付近で大きく変化したりすると、計量台上での通過速度が正しく得られず、重量測定値を正確に求めることができない。
また、特許文献2の技術では、計量時にタイヤの接地面が道路面にも接触しており、荷重が計量台の他に道路面にも分割されるので、計量台近傍の道路面の高低の影響を受けやすく、測定精度が低い。
本発明は、ノイズの影響を低減して高精度な車輪または車軸の重量値測定システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の車輪・車軸重量測定システムは、第1の計量器と少なくとも1台の第2の計量器とを具備している。第1の計量器は、車両の進行方向に、前記車両のタイヤの接地面の長さよりも長い寸法の第1の計量台を有している。更に、第1の計量器は、前記タイヤの接地面が道路面と非接触状態において前記車両の車輪または車軸重量を測定する。第2の計量器は、前記車両の進行方向に、前記タイヤの接地面の長さよりも短い寸法の第2の計量台を有している。第2の計量器は、前記タイヤの接地面が前記道路面と接触状態において前記車両の車輪または車軸重量を測定する。前記第1及び第2の計量台は、前記車両の進行方向に沿って配列されている。前記第1の計量器と前記第2の計量器との測定ばらつきの比率に基づいて、重量算出手段が、第1及び第2の重量測定値のうち、測定ばらつきが小さいものに大きい重み係数を与え、測定ばらつきが大きいものに小さい重み係数を与えて、第1及び第2の重量測定値の重み平均を算出し、車輪または車軸重量として出力する。
このように構成された車輪・車軸重量測定システムでは、第1の計量器は、車両のタイヤの接地面の長さよりも長い寸法の第1の計量台を有しているので、車両が停止状態や低速状態では高精度で重量測定が可能である。しかし、車両が高速走行状態では車両自身が持つ振動ノイズやランダムノイズの影響を受け、第1の計量器は高精度に重量測定できない。これらノイズを減衰させるには、第1の計量器を複数台設置し、第1の計量器での重量測定値を演算処理することが考えられる。しかし、第1の計量器は、車両のタイヤの接地面の長さよりも長い寸法の第1の計量台を有している関係上、複数の荷重検出手段を設置しなければならず、高コストとなる。この欠点を補うために、少なくとも1台の第2の計量器を設置している。第2の計量器は、タイヤの接地面の長さよりも短い寸法の第2の計量台を有しているので、荷重検出手段の数が少なくてすみ、低コストである。また、第1及び第2の計量器の第1及び第2の重量測定値それぞれに重み係数を乗算して平均する重み平均することで、車両が高速走行している場合でも、振動ノイズやランダムノイズの影響を低減することができる。重み係数を決定するために、第1及び第2の計量器の測定ばらつきの比率を算出し、この比率から、第1及び第2の重量測定値のうちいずれの測定ばらつきが小さいか、大きいかを判定し、測定ばらつきが小さいものに大きい重み係数を与え、測定ばらつきが大きいものに小さい重み係数を与えて、前記車両の車輪または車軸重量を算出している。従って、ノイズの影響を低減して高精度に車輪・車軸の重量を測定することができる。
前記車輪または車軸の重量値測定システムの稼働運転中における前記第1及び第2の重量測定値に基づいて前記測定ばらつき比率を算出して、更新する測定ばらつき比率算出手段を設けることができる。車輪または車軸の重量値測定システムが稼働している間に第1及び第2の計量器の第1及び第2の重量測定値の測定ばらつきが、周囲環境の変化等に起因して変動することがある。このような場合でも、測定ばらつき比率算出手段が測定ばらつき比率を更新し、これに伴い重み係数が変化させられるので、高精度に車輪または車軸の重量を測定することができる。
前記測定ばらつき比率算出手段が算出した前記測定ばらつきの比率に基づいて前記第2の計量器に異常があるか否かを判定する異常判定手段を設けることができる。第1及び第2の重量値の測定ばらつきの比率が極端な値となる場合には、第2の計量器に異常がある可能性があるので、異常判定手段を設けている。
上記の態様では、車両の速度を考慮していない。しかし、車輪の速度によって第1及び第2の計量器の重量値の測定ばらつきは変化する。そこで、他の態様では、車両速度の複数の範囲を予め定め、範囲ごとの測定ばらつき比率に基づいて重み係数を変更して、速度に応じて高精度に車輪または車軸の重量を算出している。また、車速によっては、単純平均する方が高精度となる場合もあるので、車速範囲ごとに単純平均するか重み平均するかを決定している。
以上のように、本発明によれば、高精度に車輪や車軸の重量を測定することができる。
本発明の1実施形態の車輪・車軸重量測定システムのブロック図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムの計量器上をタイヤが通過するに連れての各計量器の出力信号の変化を示す図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムの第2の計量器の構成を示す正面図、平面図及び側面図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムの第2の計量器での計量原理の説明図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムの第1及び第2の計量器の測定値が車両速度に応じて変化する状態を示す図である。 第1及び第2の計量器の測定値のばらつきと速度との関係を示す図である。 図1の演算回路14に設けられたテーブルを示す図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムにおける測定ばらつき比率と重み平均方式と単純平均方式との関係を示す図である。 図1の演算回路14の処理の一部を示すフローチャートである。 図1の演算回路14の処理の残りの部分を示すフローチャートである。
本発明の1実施形態の車輪または車軸の重量値測定システムでは、図1に示すように、道路面2上を、図示していない車両が矢印方向に走行することを前提とする。この道路面2に、第1の計量器4が設置されている。この計量器4は、図2(a)に示すように計量台6を有し、図1に示すように計量台6の下面の車両の乗り込み側を複数台、例えば2台の第1の重量値測定手段、例えばロードセル8aが支持し、計量台6の下面の車両の降り口側を、例えば2台の第1の重量値測定手段、例えばロードセル8bが支持している。この計量台6は、車両の同一の軸に取り付けられている2つの車輪の重量をそれぞれ個別に測定するために、道路面2の幅方向に2台設けられている。なお、第1の計量器4によって車両の1軸に取り付けられている2つの車輪の重量を同時に測定する場合には、道路面2の幅方向の2つの車輪が同時に載る幅寸法を持つ1台の計量台6を使用する。これら計量台6は、図2(a)に示すように車両のタイヤ9の道路面2へ接地面における車両進行方向の長さL’よりも大きな長さ寸法Lを車両の進行方向に有している。
ロードセル8a、8bの出力信号は、増幅器10によって増幅され、A/D変換部12によってデジタル変換され、演算回路14に供給される。演算回路14は、例えばCPU、メモリ、入出力回路等から構成されている。
第1の計量器4から車両の進行方向に離れた道路面2には、複数、例えば2台の第2の計量器16、18が車両の進行方向に間隔をおいて設けられている。第2の計量器16、18は、同一構造のものであるので、第2の計量器16についてのみ説明する。第2の計量器16は、図3(a)乃至(c)に示すように、車両の進行方向の長さがL2以下で、道路面2の幅方向の長さがL2’の起歪体20からなる第2の重量値測定手段、例えばロードセル22a、22b、22c、22dを図1に示すように道路面2の幅方向に4台並べ、これらロードセル22a乃至22d上に、車両の進行方向に沿う長さがL2の計量台24を配置したものである。L2は、タイヤ9の接地面の車両進行方向の長さL’よりも短く設定されている。そのため、タイヤ9の接地面が計量台24上に乗り込んだ状態であっても、タイヤ9の全荷重は、或る比率で道路面2と計量台24とに分割して負荷される。
なお、第1の計量器4と第2の計量器16とに跨ってタイヤ9が存在しないように、両者の間隔は設定されているし、第2の計量器16、18間に跨ってタイヤ9が存在しないように、両者の間隔が設定されている。
車両の1つの軸に設けられている2つの車輪の重量を個別に測定する場合には、1つの車輪用にロードセル22a、22bの出力を合成し、他の1つの車輪用にロードセル22c、22dの出力を合成する。これらロードセル22a乃至22dの出力信号は、増幅器10によって増幅され、A/D変換部12によってデジタル変換され、演算回路14に供給される。
演算回路14において行う第1の計量器4の出力信号の処理について図2(a)、(b)を参照して説明する。なお、以下の説明は、1つの車輪の重量を測定する場合であるが、以下の説明を基に、1つの軸に設けられている2つの車輪の重量(軸重)を測定することは、当業者には自明である。第1の計量器4では、動的重量測定モードと、静的重量測定モードとの2つのモードで測定可能である。
これら両モードで測定するために、計量台6上にタイヤ9が完全に乗り込み、タイヤ9の接地面と道路面2との接触が無くなった直後の位置p1と、計量台6上に乗り込んだタイヤ9が計量台6上を前進して、これよりも進行すると道路面2に接触する位置p2とを、ロードセル8a、8bの出力信号上で定める。位置p1、p2間の距離をL11とすると、タイヤ9が計量台6上のL11区間に滞在する時間が長く継続でき、次に計量台6に進んでくるタイヤの接地面が計量台6に触れる前に、L11からタイヤ9が離れるように計量台6の長さL1と、位置p1、p2が設定されている。
位置p1、p2はロードセル8a、8bの出力信号の比率が予め定めた一定値よりも大きいという条件が成立する位置として定義されている。すなわち、ロードセル8aの出力信号をw1、ロードセル8bの出力信号をw2とし、これらは時間間隔Tで同じタイミングでサンプリングされ、サンプリング重量測定値としてw1(k)、w2(k)を得るものとすると、上記比率Rwはw1(k)/w2(k)によって求められる。そして、位置p1にあるときのw1(k)をw11(k)、同w2(k)をw21(k)として、予め定めた値をw11(k)/w21(k)=f1として定め、w1(k)が減少する過程でRw=w1(k)/w2(k)≦f1が成立するとき、位置p1に到達したと決定する。
同様に、位置p2におけるw1(k)をw12(k)、w2(k)をw22(k)とし、w22(k)/w12(k)をf2と定め、位置p1が決定された後、w2(k)>w1(k)が成立し、かつ(1/Rw)≧f2が初めて成立した時点を位置p2に到達した時点とする。
このようにw1(k)、w2(k)の比率によって位置p1、p2を定義しているので、これらの位置は、車輪重量の大きさに影響を受けない。
位置p1乃至p2間におけるw1(k)、w2(k)を求めることによって、タイヤ9のサンプリング重量値wiは、
wi=w1(k)+w2(k)
によって求められ、位置p1乃至p2間のサンプリング重量値の個数をNとすると、タイヤ9の動的重量測定値W1dは
W1d=Σwi/N
によって求められる。このようにしてW1dを求めることを動的重量測定モードという。
上記の動的重量測定モードは、車両が円滑に計量台6上を通過することを前提としている。しかし、タイヤ9が計量台6上にある状態で車両が停止したり、極めて低速でタイヤ9が計量台6上を通過するように車両が走行したりすることがある。また、サンプリング時間間隔Tは、w1(k)、w2(k)に重畳されたノイズを減衰させたり、比率Rwを感度よく正確に測定したりするために、数m秒の短い時間間隔で設定することが多い。そのため、上述したような停止または低速の場合、ΣWiは極めて大きい値になる。そこで、位置p1が検出された時点から計時するためにタイマT1を設けてある。タイマT1は、カ位置p1が検出された時点からウンタ動作を開始し、サンプリング時間間隔Tごとにインクリメントする。このタイマのカウント値Tsが予め定めたNm以上になったとき、wiの累算を中止し、静的重量測定値W1sを、
W1s=ΣWi/Nm
によって求める。このようにしてW1sを求めることを静的重量測定モードという。
なお、Nmは、w1(k)、w2(k)に低周波ノイズ信号が重畳されていても、上述したように平均化することによって充分に減衰させることができる値に設定してある。
上記の説明から明らかなように、第1の計量器4での重量測定モードは、車両の走行速度状態に応じて、自動的に切り換えられる。
演算回路14において行う第2の計量器16、18の出力信号の処理について説明する。以下の説明は、1つの車輪の重量を測定する場合であるが、以下の説明を基に1つの軸に設けられている2つの車輪の重量(軸重)を測定することは、当業者には自明である。図4(a)は、タイヤ9の接地面を表しており、タイヤ9の接地幅をAi、タイヤ9がサンプリング時間間隔Tごとに移動する距離をDi、タイヤ9の単位面積当たりの荷重をP、接地面積をSとすると、タイヤ9の接地面の全荷重Wは、
W=P*S=P*Σ(Ai*Di)
である。サンプリング時間間隔Tごとにタイヤ9が移動する距離Diは、車両速度がVであるとすると、図4(a)において
Di=V*T
である。タイヤ9の接地長さL’は、第2の計量器16、18の計量台の長さL2よりも長いので、上述したように、タイヤ接地面全体の荷重はL2部と道路面2とに分割負荷され、タイヤ9の接地面全体の荷重Wに対して、第2の計量器16、18の計量台の長さL2の部分が荷重を受けるとすると、第2の計量器16、18がタイヤ9から受ける荷重の測定値、すなわち第2の計量器16、18の出力信号をサンプリングした重量測定値Wiは、図4(b)より、
Wi=P*Ai*L2
で表される。これを変形すると、
P*Ai=Wi/L2
となり、上記タイヤ接地面の全荷重Wの式、移動距離Diの式、P*Aiの式から、タイヤ9の重量であるタイヤ接地面の全荷重W2dは、
W2d=P*S=P*Σ(Ai*Di)=Σ(P*Ai*Di)=Σ(P*Ai*V*T)=Σ[(Wi*V*T)/L2]=(V*T/L2)ΣWi
の式で求められる。第2の計量器16、18の出力信号をw3とし、この出力信号を時間間隔Tごとにサンプリングした重量測定値をw3(k)とすると、
W2d=(V*T/L2)Σw3(k)
と表される。この測定は、車両が一定の速度Vで進行しているときのみタイヤ9の重量を正確に測定可能であり、このようにしてW2dを求めることを第2の計量器における動的重量測定モードという。
上記のようにして、W2dを演算するには、Σw3(k)の開始タイミング(図2(b)に示す位置p3、p4)を決定する必要がある。p3、p4は、第2の計量器16、18の出力信号w3(k)に対して荷重負荷の方向に予め境界重量wfを定め、位置p2を決定後に、w3(k)がwfを超えた時点をp3とし、位置p3を決定後であって、w3(k)が零点に戻った後、初めてw3(k)がwfを超えた時点をp4とする。
第2の計量器16、18での動的重量測定には、第2の計量器16、18を通過する車両の速度が必要である。また、後述する算出法において第1の計量器4を車両が通過する速度を使用することがある。そのために、演算回路14では、これらの速度測定が行われている。
まず、第1の計量器4上を通過する速度V1の検出について述べる。第1の計量器4において、ロードセル8a、8bが計量台6を支持している点を、図2(a)に示すようにqa、qb点とし、点qa、qb間の距離をAとすると、タイヤ9の接地面の車両進行方向の長さの大小によって多少異なるが、w1(k)が増加から減少に転じるa1点から、w2(k)が増加から減少に転じるa2点までの距離は、ほぼAであるので、a1点を検知した時点からタイマカウンタT1でのカウントを開始し、a2点でカウントを停止して、カウント値C1が得られると、車速V1は、
V1=A/(C1*T)
によって算出される。Aは予め設計時点で与えられている。なお、ロードセル8a、8bの出力信号によって速度V1を求めたが、第1の計量器4の両端に車両を検出するセンサを設け、センサによって車両が検出されている時間をタイマでカウントし、そのカウント値とセンサ間の距離とによって速度V1を算出することもできる。
第2の計量器16上を通過する速度V3の検出について述べる。速度V3として、第1の計量器4の計量台6の中央q0から第2の計量器16の入力端q3までを車両が通過する速度を使用する。第2の計量器16の計量台上にタイヤ9が載る直前に速度が急速に変化する可能性は少ないからである。q0点にタイヤ9が到達したとき、ロードセル8a、8bの出力信号w1(k)とw2(k)とは等しくなる。そこで、w1(k)≦w2(k)が始めて成立した時点をq0点とする。また、第2の計量器16の入力端q3にタイヤ9が到達した時点は、位置p3とほぼ一致する。そこで、位置p0からタイマカウンタT3でカウントを開始し、上述した位置p3に到達したときのカウント値C3と、予め設定しておいたq0、q3間の距離L31とを用いて、V3を
V3=L31/(C3*T)
として検出する。Tは上述したサンプリング時間間隔である。
第2の計量器16上を通過する速度V4の検出について述べる。タイマカウンタT3において、位置P4が検出されるまでカウントを継続する。そして、予め設定しておいたq3、q4間の距離L41とし、位置P4でのカウント値をC4とすると、V4は、
V4=L41/[(C4−C3)*T]
によって検出できる。
第1の計量器4及び第2の計量器16、18に対して車両は様々な速度をとることがある。
第1の計量器4に対して車両が停止またはそれに近い状態では、車両が第1の計量台4上に滞在する時間を検出するようにし、滞在時間が上述したNm*Tを超える場合には、上述した静的重量測定モードによる重量測定値W1sを車輪重量測定値とする。静的重量測定モードでの重量測定値W1sは、車両がほぼ停止状態であって、基本的に第1及び第2のロードセル8a、8bの出力信号に含まれる各種ノイズ信号の振幅は小さい上に、ノイズ信号があっても、充分に長いサンプリング測定時間(Nm*T)によってノイズ信号を平滑することができるので、第2の計量器16、18による重量測定値を使用する必要がない。
図5(a)に第1の計量器4、第2の計量器16、18に対して車両が低速走行する場合において、車両が計量台に乗り込んだときの衝撃荷重、道路面2の状態によって生じるランダムノイズ、車両のバネによって生じる低周波振動ノイズが含まれた荷重信号を示す。同図(b)に第1の計量器4、第2の計量器16、18に対して車両が高速走行する場合において、車両が計量台に乗り込んだときの衝撃荷重、道路面2の状態によって生じるランダムノイズ、車両のバネによって生じる低周波振動ノイズが含まれた荷重信号を示す。
図5(a)に示すよう、車両が低速の場合、第1の計量器4では、道路面2からのノイズを直接に受けず、衝撃荷重によるランダムノイズ振幅も小さい。従って、低周波振動ノイズの周期前後の荷重信号のサンプリング値を得て、それらの平均を取ることによって低周波振動ノイズの影響を除去できる。
第2の計量器16、18は、タイヤ9が常に道路面2に接触した状態で車輪の重量等を測定するので、低速でも図5(b)に示すように次々とタイヤ接地面が新たに計量台上に乗り込んでくる。従って、一定以上に測定精度、ばらつきは小さくならず、荷重信号をサンプリングしている時間が短いので、平均してもランダムノイズに対する減衰効果は小さくなり、図6に示すように重量測定値のばらつきは或る程度以上に大きくなる。
しかし、車速が速くなると、図5(b)に示すように 各ノイズ信号の振幅が大きくなる上に、第1の計量器4の荷重信号をサンプリングしている時間も、低周波振動ノイズの1周期に満たなくなり、図6に実線同士で示すように、次第に第1の計量器4と第2の計量器16、18の重量測定値のばらつきは接近する。従って、車両速度が遅い場合には、重量測定値のばらつきが少ない第1の計量器4の重量測定値を主に使用して車輪の重量を算出し、車両速度が速い場合には、重量測定値のばらつきが接近している第1の計量器4と第2の計量器16、18の重量測定値を使用して車輪の重量を算出することが望ましい。
そこで、複数、例えば4つの車速範囲v0乃至v3を定め、車速範囲v0を10以上20未満、車速範囲v1を20以上40未満、車速範囲v2を40以上60未満、車速範囲v3を60以上とし、車速範囲0乃至3のテスト用の車速vを、それぞれv=15、30、50、70km/hに定める。調整モードにおいて、これら車速vごとに、特定の重量の車輪を複数回、例えばn回走行させ、第1及び第2の計量器4、16、18で重量測定値を求める。求めた各重量測定値から、各車速ごとに第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値の標準偏差σ1v(σ10、σ11、σ12、σ13)、σ2v(σ20、σ21、σ23)、σ3v(σ30、σ31、σ32、σ33)を算出する。そして、稼働運転に備え、図7に示すテーブルを演算回路14内に作成する。
なお、車速vは、第1の計量器4上で測定しても、第2の計量器16、18上で測定してもかまわない。或いは第1の計量器4、第2の計量器16、18の近傍で別の車速測定器を使用して測定しても好い。
調整モードでは、同じテスト車両を使って同じ車輪重量を測定することになるので、第1及び第2の計量器4、16、18共に重量測定値によって計量器として測定上のばらつきの標準偏差を求めることができる。この標準偏差を測定ばらつきと定義する。第1及び第2の計量器4、16、18の測定ばらつきの大小に応じてシステムとしての重量測定値を算出するための計算方式SC0乃至SC3を定義する。これについては後述する。
第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値をいかに処理すれば、測定ばらつきを少なくしてシステムとしての重量測定値を算出できるかについて以下に述べる。
車速10km/h未満では、一般に車速に対する車速の変化の割合が大きいことが多い。従って、第2の計量器16、18については、測定ばらつきよりも測定精度そのものが低い。反対に、第1の計量器4については、きわめて重量測定値の測定精度が高い。従って、車速が10km/h未満では、第1の計量器4の重量測定値をシステム重量測定とする。
車速範囲がvである場合、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値をW1v、W2v、W3v、測定ばらつきをσ1v、σ2v、σ3vとすると、単純平均(W1v+W2v+W3v)/3をシステムの重量測定値Wvとすると、その測定ばらつきσtvは、
σtv=(σ1v+σ2v+σ3v1/2/3
と表される。第1及び第2の計量器4、16、18の測定ばらつきが同じ値σ1vであるとすると、単純平均の測定ばらつきσtvは、
σtv=(3σ1v1/2/3=0.5773σ1v
である。第1の計量器4の測定ばらつきσ1vに対する第2の計量器16、18の測定ばらつきの比率r2v、r3vを
r2v=σ2v/σ1v
r3v=σ3v/σ1v
として、比率r2v、r3vの逆数に応じた重み平均計算式によってシステム重量測定値Wtvを算出するものとする。このようにすると、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vのうち測定ばらつきの小さいものが重量測定値Wtvに占める割合が大きくなり、測定ばらつきの大きいものが重量測定値Wtvに占める割合が小さくなり、精度が高くなる。
即ち、重量測定値Wtvは、
Wtv={W1v+(1/r2v)W2+(1/r3v)W3v}/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}
で求められる。Wtvの測定ばらつきσtvは、
σtv={σ1v+(σ2v/r2v)+(σ3v/r3v)1/2/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}
=[31/2/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}]σ1v
で表される。
従って、第2の計量器16、18の測定ばらつきの第1の計量器4に対する比率r2v、r3vが図8に示すようなものである場合、システム測定重量値を比率r2v、r3vに応じた重み平均によって計算した場合と、単純平均によって計算した場合とでは、システム重量測定値のばらつきは、図8に示すように、比率r2v、r3vが大きくなるにつれて、即ち第2の計量器16、18の測定ばらつきが第1の計量器4の測定ばらつきよりも大きくなるにつれて、重み平均による重量測定値の測定ばらつきが単純平均による重量測定値の測定ばらつきよりも小さくなる。
振動ノイズの1周期における異なる位相点の重量測定値を単純平均すれば振動振幅の相殺による測定ばらつき低減効果が期待できるので、この実施形態では、r2v=r3v=1.5程度に接近している場合には、単純平均方式を採用し、1.5以上であれば、比率r2v、r3vに応じた重み平均を採用している。
そこで、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値を適用して、システム重量測定値を算出する計算方式を次のように定めている。
(1)車速v<10km/hの場合には、
C1 システム重量測定値Wtv=第1の計量器4の重量測定値W1vとする。
(2)車速v≧10km/hの場合
C21 1+(1/r2v)+(1/r3v)>2.3の場合
単純平均方式を採用して
Wtv=(W1v+W2v+W3v)/3
とする。
C22 1+(1/r2v)+(1/r3v)≦2.3の場合
重み平均方式を採用して
Wtv={W1v+(1/r2v)W2+(1/r3v)W3v}/{1+(1/r2v)+(1/r3v)}
とする。
上述した調整モードにおいて第1及び第2の計量器4、16、18の各車速vでの重量測定値を得て、測定ばらつきσ1v乃至σ3vを求め、比率r2v、r3vを算出した後、車速範囲v0乃至v3において、上記の原理に従ってシステム重量測定値計算方式SC0乃至SC3をC1、C21、C22のいずれかに決定し、テーブルに書き込む。
ただし、車速v≧10km/hの場合にr2v及び(または)r3vが対応する車速範囲v0乃至v3において一定限度よりも大きい場合には、保守または補修の必要があると思われるので、演算回路14内で警報信号を作成し、表示器40で表示を行わせる。
第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値のばらつきは、図6に示すように車速vが小さいときには大きく離れ、車速vが大きくなると接近するので、1+(1/r2v)+(1/r3v)=Rと置いて、
車速範囲v0では1.5、車速範囲v1では1.7、車速範囲v2では1.8、車速範囲v3では2.0をそれぞれ警報境界値とし、車速範囲v0でR<1.5、車速範囲v1でR<1.7、車速範囲v2でR<1.8、車速範囲v3でR<2.0を満足していないとき、警報信号を発生する。
このようにして調整モードを終了した後、実際に車両が第1及び第2の計量器4、16、18上を通過する際に、車速vと、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vを測定する。車速vが車速範囲v0乃至v3のいずれに該当するか判断する。そして、該当すると判断された車速範囲の比率r2v、r3vを図7のテーブルから選択する。さらに、C1、C21、C22のうち、その車速範囲におけるシステム重量測定値計算方式SCvに該当するものを決定し、そのシステム重量測定値計算方式に従って、システム車輪重量値を算出する。C22の計算方式を使用する場合、その車速範囲では、r2v、r3vは、テーブルに記憶されているものを使用する。
ところで、同じ車輪を繰り返し測定する場合を考えると、第1及び第2の計量器4、16、18を据え付けた直後には、第1及び第2の計量器4、16、18の重量値の測定ばらつきは、図6に実線で示すような関係である。しかし、第1及び第2の計量器4、16、18が長期間にわたって稼働すると、その間に道路面の状況が変化する。特に、第2の計量器16、18では、その影響が大きい。例えば、同面の摩滅、破壊、土砂の堆積などによって計量台近傍の道路面の凹凸や計量台に対する傾斜や高低差が増えると、道路面と計量台との荷重分担比率が連続的、振動的に変化するので、直接的に重量測定値に大きい影響を受け、第1及び第2の計量器4、16、18の重量値の測定ばらつきは、図6に点線で示すように。据え付け時よりも次第に増加する傾向がある。
従って、調整モードで決定したr2v、r3vに基づいて決定したシステム重量測定値計算方式SCvを使用していると、測定誤差が大きくなる可能性がある。例えば今まで単純平均を用いていた速度範囲で、そのまま単純平均を用いていると精度が低くなり、重み平均に変更する必要が生じることがある。
そこで、上述したように車両が第1乃至第2の計量器4、16、18を通過するごとに、システム車輪重量値を求めながら、車速範囲v0乃至v3のうち車速が対応するものとして第1乃至第2の計量器4、16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vを記憶させる。ただし、車両が第1乃至第2の計量器4、16、18を通過時に変速したものは除く。同時に、その車速範囲で第1乃至第2の計量器4、16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vが記憶された回数をカウントする。このようにしていずれかの車速範囲において第1乃至第2の計量器4、16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vそれぞれが予め定めた個数N個分集まると、第1の計量器4の重量測定値W1vの標準偏差、第2の計量器16の重量測定値W2vの標準偏差、第2の計量器18の重量測定値W3vの標準偏差を求め、後述するようにして図7に示すテーブルを更新する。
また、上述したのと同様に、車速範囲v0では1.5、車速範囲v1では1.7、車速範囲v2では1.8、車速範囲v3では2.0をそれぞれ警報境界値とし、車速範囲v0でR<1.5、車速範囲v1でR<1.7、車速範囲v2でR<1.8、車速範囲v3でR<2.0を満足していないとき、警報信号を発生する。この更新及び警報判定が終了すると、上述したのと同様にデータの収集を行う。なお、標準偏差の公式から、図10に示すフローチャートのように、重量測定値が得られるごとに、累積値と二乗した値の累積値とを求めるようにしてもよい。
例えば車速範囲v0において第1乃至第2の計量器4、16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vそれぞれがN個収集され、第1の計量器4の標準偏差がσ10xa、第2の計量器16の標準偏差がσ20xa、第2の計量器18の標準偏差がσ30xaであるとする。第1及び第2の計量器4、16、18自体の測定ばらつきを順にσ10x、σ20x、σ30xとし、車輪自身の重量のばらつきがσ0ixであるとすると、第1の計量器4については、
σ10xa=σ10x+σ0ix
の関係がある。第2の計量器16については、同様に
σ20xa=σ20x+σ0ix
の関係がある。第2の計量器18については、同様に
σ30xa=σ30x+σ0ix
がある。従って、
σ20xa−σ10xa=σ20x−σ10x
σ30xa−σ10xa=σ30x−σ10x
が導かれる。ここで、調整モードにおいて予め記憶しておいた車速範囲v0の第1の計量器4の測定ばらつきσ10からσ10を求め、
{(σ20xa−σ10xa)/σ10}=R2
と置くと、
{(σ20xa−σ10xa)/σ10}=(σ20x−σ10x)/σ10=R2
である。第1の計量器4の測定ばらつきの稼働期間中の変化は、図6に実線で示す第1の計量器(据え付け時)と点線で示す第1の計量器(長期稼働時)とから明らかなように、小さいので、
σ10x≒σ10
である。車速範囲v0における稼働運転中の第1の計量器4、第2の計量器16の測定ばらつきの比率r20は、σ10xの代わりに調整モードで記憶しているσ10を使用して、
R2=(σ20x−σ10x)/σ10
≒(σ20x−σ10x)/σ10x
=(σ20x/σ10x)−1
であるので、
(σ20x/σ10x)=R2+1
(σ20x/σ10x)=(R2+1)1/2=r20
として得られる。同様に、第2の計量器18についても、比率r30が、
r30=(σ30x/σ10x)=(R3+1)1/2
で得られる。
このようにして比率r20、r30が得られると、これらが図7のテーブルの車速範囲v0の該当部分に記憶され、さらにr20、r30の大きさに応じて車速範囲v0のシステム重量測定方式SC0が、C21またはC22に決定され、図7のテーブルの車速範囲v0の該当部分に記憶される。このようにしてテーブルが更新されると、以後、車速範囲V0において第1の計量器4、第2の計量器16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vがそれぞれN個収集されるまで、r20、r30の大きさによって決定した車速範囲v0のシステム重量測定方式SC0が使用される。そのSCOがC21の場合、C21において更新sなれたr20、r30が使用される。
他の速度範囲v1乃至v3においても第1の計量器4、第2の計量器16、18の重量測定値W1v、W2v、W3vがそれぞれN個収集されると、上記と同様にしてシステム重量測定方式SCv及びr2v、r3vが更新される。
このように、システム重量測定値は、第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値の測定のばらつきに応じた重み係数によって重み平均を求めることによって、ばらつきの大きい計量器の重量測定値はシステムの重量測定値への影響度合いを少なくして測定ばらつきが少なくなるようにし、かつ、常に測定ばらつきの変動に応じて最新の計算方式によってシステム測定値を求めることができるので、第2の計量器16、18の測定ばらつきが稼働運転中の道路面変化によって変動しても、常に最適な計算方式を用いてばらつきが少なくなる。
上述した稼働中での演算回路14の動作を図9及び図10にフローチャートで示す。なお、図7に示すテーブルはテストモードにおいて構成されているとする。
まず、図9に示すように、第1及び第2の計量器4、16、18で荷重信号を測定し(ステップS2)、車速vを測定する(ステップS4)。第1の計量器4の荷重信号から重量測定値W1vを求める(ステップS6)。
次に、ステップS4で求めた車速vが10km/hよりも小さいかまたは変速しているか判断する(ステップS8)。この判断の答えがイエスの場合には、第1の計量器4の重量測定値W1vをシステムの重量測定値Wtvとして表示、出力し(ステップS10)、処理を終了する。
ステップS8の判断の答えがノーの場合、第2の計量器16、18の荷重信号から重量測定値W2v、W3vを求める(ステップS12)。そして、ステップS4で測定した車速vが車速範囲v0乃至v3のいずれに該当するか判断する(ステップS14)。
ステップS14で車速v0であると判断されると、図7のテーブルの車速範囲v0のシステム重量測定値計算方式に従ってシステムの重量測定値Wtvを算出し(ステップS16)、このシステムの重量測定値Wtvを表示、出力する(ステップS18)。なお、図示省略したが、他の車速範囲v1乃至v3と判断された場合も、図7のテーブルの該当すると判断された車速範囲のシステム重量測定値計算方式に従ってシステムの重量測定値Wtvを算出し、このシステムの重量測定値Wtvを表示、出力する。
次に、図10に示すように、車速範囲v0での第1の計量器4の重量測定値W10を累積している累積レジスタΣW10にステップS6で測定したW1vをW10として加算し、W10の二乗値を累積している累積レジスタΣW10にステップS6で測定したW1vの二乗値をW10として加算し、車速v0での第2の計量器16の重量測定値W20を累積している累積レジスタΣW20にステップS12で測定したW2vをW20として加算し、W20の二乗値を累積している累積レジスタΣW20にステップS12で測定したW2vの二乗値をW20として加算し、車速v0での第2の計量器18の重量測定値W30を累積している累積レジスタΣW30にステップS12で測定したW3vをW30として加算し、W30の二乗値を累積している累積レジスタΣW30にステップS12で測定したW3vの二乗値をW30として加算する(ステップS20)。
次に、カウンタCoの値を1つ増加させ(ステップS22)、カウンタCoの値が予め定めた数Nに等しいか判断する(ステップS24)。即ち、ステップS20の各累積レジスタΣW10、ΣW10、ΣW20、ΣW20、ΣW30、ΣW30がそれぞれN個のデータを累積したか判断している。この判断の答えがノーの場合、この処理を終了する。
この判断の答えがイエスであると、ステップS20で集めたデータに基づいて上述したようにσ10xa、σ20xa、σ30xaを算出する(ステップS26)。そして、上述したように比率r20、r30を算出する(ステップS28)。
そして、算出されたr20、r30に基づいて警報判定を行う(ステップS32)。即ち、上述したように1+(1/r20)+(1/r30)=Rと置いて、R<1.5であるか判定し、R<1.5を満足しないとき、警報を発生する。
次に、r20、r30を更新し(ステップS34)、更新したr20、r30によって、掲載方式C21、C22のいずれを車速範囲v0での新しいシステム重量測定値計算方式SC0とするか決定し、図7のテーブルの車速範囲v0のシステム重量測定値計算方式SC0に登録する(ステップS36)。そして、各累積レジスタ累積レジスタΣW10、ΣW102、ΣW20、ΣW202、ΣW30、ΣW302、カウンタCoをリセットし(ステップS38)、この処理を終了する。なお、図示を省略したが、他の車速範囲v1乃至v3それぞれにおいても、図10に示す処理に対応する処理が実行される。
上記の実施形態では、2台の第2の計量器16、18を使用したが、1台以上の第2の計量器を使用することもできる。第2の計量器の台数を増加させれば増加させるほど、ランダムノイズの影響を軽減することができる。
2 道路面
4 第1の計量器
14 演算回路(重量算出手段)
16 18 第2の計量器

Claims (6)

  1. 車両の進行方向にタイヤ接地面長さよりも長い寸法の第1の計量台を持ち、前記タイヤ接地面が道路面と非接触状態において車輪または車軸重量を測定して、第1の重量測定値を出力する1台の第1の計量器と、
    前記車両の進行方向に前記タイヤ接地面よりも短い寸法の第2の計量台を持ち、前記タイヤ接地面が前記道路と接触状態において前記車輪または車軸重量を測定して、第2の重量測定値を出力する少なくとも1台の第2の計量器とを、
    具備し、第1及び第2の計量器が前記車両の進行方向に沿って配置され、
    予め測定した前記第1の計量器と前記第2の計量器との測定ばらつきの比率に基づいて、第1及び第2の計量器のうち、測定ばらつきが小さいものの重量測定値に大きい重み係数を与え、測定ばらつきが大きいものの重量測定値に小さい重み係数を与えて、第1及び第2の重量測定値の重み平均を算出する重量算出手段とを、
    備える車輪または車軸の重量値測定システム。
  2. 請求項1記載の車輪または車軸の重量値測定システムにおいて、
    前記車輪または車軸の重量値測定システムの稼働運転中における前記第1及び第2の重量測定値に基づいて前記測定ばらつき比率を算出して、更新する測定ばらつき比率算出手段が設けられている
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  3. 請求項2記載の車輪または車軸の重量測定値システムにおいて、
    前記測定ばらつき比率算出手段が算出した前記測定ばらつきの比率に基づいて前記第2の計量器に異常があるか否かを判定する異常判定手段を有する
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  4. 請求項1記載の車輪または車両の重量測定システムにおいて、
    第1若しくは第2の計量台上またはそれらの近傍を通過する前記車輪の速度を測定する車速測定手段と、
    この車速測定手段で測定された前記車輪の速度が予め定めた複数の速度範囲のいずれに該当するか判定する車速範囲判定手段とを、
    具備し、
    前記車速測定手段が測定した前記車輪の速度が属する前記速度範囲に対応する前記車速別の前記測定ばらつき比率が、前記第1及び第2の重量値の重み平均のばらつきよりも単純平均のばらつきが小さくなる値であるとき、前記重量算出手段が、前記第1及び第2の重量値の単純平均を算出する
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  5. 請求項4記載の車輪または車軸の重量測定システムにおいて、稼働運転中における前記第1及び第2の重量測定値に基づいて前記測定ばらつき比率を更新する速度範囲別ばらつき比率算出手段が設けられている
    車輪または車軸の重量値測定システム。
  6. 請求項5記載の車輪または車軸の重量測定システムにおいて、前記車速範囲別測定ばらつき比率算出手段が算出した前記車速範囲別の測定ばらつきの比率に基づいて前記第2の計量器に異常があるか否かを判定する異常判定手段を有する
    車輪または車軸の重量値測定システム。
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