JP2012042219A - 車輪・車軸重量測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 計量器から得られる重量測定値のスパン異常やばらつき量の異常を精確に判定する。
【解決手段】 計量器4、16、18の計量台が、道路面上に、車両が通過するとき、車両の車輪または車軸が順に通過するように設置されている。各計量台上を通過する車輪または車軸の重量を演算回路14が測定する。各計量台上を車輪または車軸が複数回にわたって通過したとき、演算回路14は、計量器4、16、18それぞれについて、車軸の重量測定値の平均値を算出し、算出された計量器4、16、18ごとの平均値を比較演算し、比較演算の結果を予め定めた許容値と比較することによって、前記複数個の計量器のいずれかにスパン異常があるか否かを判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の車輪または車軸の重量を測定する車輪・車軸重量測定システムに関し、特に、そのスパン異常やばらつき量の異常について診断したり、補正したりするものに関する。
従来、車輪の重量測定システムには、荷重センサを設けた計量台を道路面に埋め込み、計量台上にタイヤが載るタイミングで車輪重量を測定している。具体的には、特許文献1や2に開示されたものがある。特許文献1の技術は、計量台の長さを車輪進行方向についてタイヤの接地面長さよりも充分に長く設定し、計量台を複数個のロードセルで支持し、道路面にタイヤが接触していない状態で車輪の重量を測定するものである。特許文献2の技術は、タイヤの進行方向における計量台の長さタイヤの接地面長さよりも短く設定し、タイヤ接地面が常に道路面に接触しながら車輪の重量を測定するものである。
特公昭53−23099号公報 特開昭63−286724号公報
特許文献1、2に示されているような重量測定システムの計量台は、道路面に埋設されており、夏の直射日光、冬の凍結、年間を通じての風雨に晒され、場合によっては水没することもある。また1日だけ見ても昼夜の気温差が激しい。そのため、計量台に設けられているロードセルにとって周囲の環境条件は極めて厳しい。
特許文献1、2の技術において使用されるロードセルの起歪部200は、図11に示すように金属ケース202によって包囲された気密室204に収容されているが、荷重信号を外部に出力し、電源を内部に取り込むための配線を金属ケース202の外部に取り出す必要がある。そのため、金属ケース202に気密端子板取り付け用金属枠206が溶接され、この金属枠206に気密端子板外枠205がハンダ溶接され、気密端子板外枠に保護されたガラス製の配線取り出し用の気密端子板208が取り付けられている。気密端子板取り付け用金属枠206の外部には、外部機器からの配線を、気密端子板208に接続する防水コネクタ210が取り付けられている。防水コネクタ210内の配線接続室210aにおいて外部配線であるケーブル212が気密端子板208の気密端子208aに接続されている。
防水コネクタ210は金属製であり、ケーブル212の導入部はゴム製のシール部材214によってシールされているが、配線接続室210aの機密性は、金属ケース202内のように完全ではなく、ケーブル212の外周とシールド部材の間隙や配線ケーブル212の内部の隙間を通しても通常の空気が侵入する。通常の空気には水蒸気成分も含まれるので、気温が低下すると結露が生じ、常に高い絶縁抵抗を保つ必要のある気密端子板208の信号線の間や、信号線と金属ケース202との間において抵抗値の低下が起こり、荷重信号のスパンがドリフトする可能性が高い。しかも、ロードセル周囲の温度差は極めて大きいので、絶縁低下がない状態であっても、温度補償が精確に機能しない。
計量台周辺、計量台への泥の堆積、計量台周辺の道路面の摩耗があって、特に特許文献2の計量台では、道路面と計量台表面との高さに差が生じると、道路面と計量台との間の荷重配分が変化する。
このような使用条件であるので、車輪・車軸重量測定システムでは、他の種類の計量器に比べて、長期安定なスパンの維持が困難であり、故障率も高くなる。従って、短い間隔での定期点検が必要になる。
しかし、スパンの点検と校正作業は、従来、車両の通行を止めて行う必要があり、作業が大がかりになり、車両の通行障害も生じる。
また、特開平5−264375号公報には、1台の計量器に3個以上のロードセルが、計量器の使用時に被計量物の荷重を略等しく分担支持するように構成されている場合に、或る被計量物を計量したとき、前記3個以上のロードセルの荷重信号を相互に比較して、いずれかのロードセルの異常発生を検知する技術が開示されている。
この技術では、ホッパでの重量測定のように、各ロードセルの荷重信号が安定していれば、いずれかのロードセルの異常発生を検知することが可能である。しかし、荷重信号が、振動振幅の大きいランダムなノイズ信号を含む場合には、精確な判定ができない。即ち、この技術を、複数個の計量器から構成される車輪・車軸重量測定システムに適用しても、精確にロードセルの異常発生を検知するには適していない。
これは、車輪・車軸重量測定システムでは、走行中の車輪または車軸の重量を測定するものであるので、計量器が正常であっても、計量台を車輪が通過する際に荷重信号には車両からの大きい振動ノイズ信号が混入するので、各ロードセルの重量測定値が、大きな差を持ってランダムにばらつくからである。
また、特開平5−264375号には、異常なロードセルの荷重信号を除外して、重量測定値を求めることが開示されている。しかし、この技術を車輪・車軸重量測定システムに適用することは困難である。それは、車輪・車軸重量測定システムにおいて、複数台の計量器を使用して車輪・車軸の重量を測定するのは、基本的に重量測定値に混入するノイズが大きいので、複数台の計量器の重量測定値を平均することによってノイズを減衰させようとするものであるからである。従って、異常があるからと言って、異常な計量器の重量測定値を除外することは、車輪・軸重測定システムでは、大きいノイズの減衰効果を弱め、却って不適切な重量測定値を求めることになる場合がある。
本発明は、計量器から得られる重量測定値のスパン異常やばらつき量の異常を精確に判定し、異常があるものについては補正することを可能にし、異常があっても計量器数を減少させない車輪・車軸重量測定システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の車輪・車軸重量測定システムは、複数台の計量器を有している。複数台の計量器は、道路面上に、車両が通過するとき、前記車両の車輪または車軸が順に通過するように複数個の計量台を設置している。前記各計量台上を通過する前記車輪または車軸の重量を荷重信号測定装置が測定する。前記複数個の計量台上を車輪または車軸が複数回にわたって通過したとき、スパン異常判定手段が、前記複数個の計量器それぞれについて、前記荷重信号測定装置から得た当該車輪または車軸の重量測定値の平均値を算出し、算出された前記計量器ごとの平均値を比較演算し、前記比較演算の結果を予め定めた許容値と比較することによって、前記複数個の計量器のいずれかにスパン異常があるか否かを判定する。
荷重信号測定装置から得られた各計量器での車輪または車軸の重量測定値は、ノイズの影響を受けている。これらノイズの影響を受けた各重量測定値を、計量器ごとに平均することによって、ノイズの影響を除去することができる。このノイズの影響を除去した各重量測定値の平均値を用いて、スパン異常がある計量器があるかスパン異常判定手段が判定している。
前記複数個の計量器が3個以上の計量台を備えることができる。この場合、前記スパン異常判定手段が、いずれの計量器にスパン異常があるか判定する。3台以上の計量器の重量測定値の平均値を用いることによって、いずれの計量器にスパン異常があるかを特定することができる。
前記複数台の計量器の中でスパン異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値の平均値と、前記複数台の計量器の中で非スパン異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値の平均値とに基づいて、前記スパン異常と判定された計量器のスパンを補正するスパン補正手段を、備えるものとすることもできる。
本発明の他の態様の車輪・車軸重量測定システムは、上記の態様の車輪・車軸重量測定システムと同様に、複数台の計量器と、各計量台上を通過する前記車輪または車軸の重量を測定する荷重信号測定装置とを、有している。ばらつき量異常判定手段が、前記複数個の計量台上を車輪または車軸が複数回にわたって通過したとき、前記複数個の計量器それぞれについて、前記荷重信号測定装置から得た当該車輪または車軸の重量測定値のばらつき量を、例えば分散を用いることによって算出し、算出された前記計量器ごとのばらつき量を比較演算し、前記比較演算の結果を予め定めた許容値と比較することによって、前記複数個の計量器のいずれかにばらつき量の異常があるか否かを判定する。
荷重信号測定装置から得られた各計量器での車輪または車軸の重量測定値は、ノイズの影響を受けている。これらノイズの影響を受けた各重量測定値のばらつき量、例えば分散を算出し、他の計量器のばらつき量と比較演算することによって、ノイズの影響によるばらつき量を検出することができ、これによってばらつきに異常がある計量器があるか判定することができる。
前記複数個の計量器が3個以上の計量台を備え、前記ばらつき量異常判定手段が、いずれの計量器にばらつき量異常があるか判定するものとすることができる。3台以上の計量器の重量測定値のばらつき量を用いることによって、いずれの計量器にばらつき量の異常があるかを特定することができる。
前記複数台の計量器の中でばらつき量異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値と、前記複数台の計量器の中で非ばらつき量異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値とに基づいて、前記ばらつき量異常と判定された計量器のばらつき量を補正するばらつき量補正手段を、備えるものとすることもできる。
以上のように、本発明によれば、車輪・車軸重量測定システムにおいて、スパン異常またはばらつき量異常が計量器にあるか、或いはその異常のある計量器がどれであるかを特定したり、その異常を補正したりすることができる。
本発明の1実施形態の車輪・車軸重量測定システムのブロック図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムの計量器上をタイヤが通過するに連れての各計量器の出力信号の変化を示す図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムの第2の計量器の構成を示す正面図、平面図及び側面図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムの第2の計量器での計量原理の説明図である。 図1の車輪・車軸重量測定システムにおける零点重量値の変動量の異常検出のフローチャートである。 図1の車輪・車軸重量測定システムにおけるスパンの変動量の異常検出の第1の手法のフローチャートである。 図1の車輪・車軸重量測定システムにおけるスパンの変動量の異常検出の第2の手法のフローチャートである。 図1の車輪・車軸重量測定システムにおける測定ばらつきの変動量の異常検出のフローチャートである。 図1の車輪・車軸重量測定システムにおけるスパンの変動量の補正のフローチャートである。 図1の車輪・車軸重量測定システムにおける測定ばらつき量の補正のフローチャートである。 従来の車輪・車軸重量測定システムに使用する計量器の部分省略縦断面図である。
本発明の1実施形態の車輪・車軸重量測定システムでは、図1に示すように、道路面2上を図示していない車両が矢印方向に走行することを前提とする。道路面2に、第1の計量器4が設置されている。この第1の計量器4の近傍に、荷重信号測定装置が設けられている。
第1の計量器4は、図2(a)に示すように計量台6を有し、この計量台6の下面の車両の乗り込み側を複数台、例えば2台の第1の重量値測定手段、例えばロードセル8aが支持し、計量台6の下面の車両の降り口側を、複数台、例えば2台の第1の重量値測定手段、例えばロードセル8bが支持している。この計量台6は、車両の同一の軸に取り付けられている2つの車輪の重量をそれぞれ個別に測定するために、道路面2の幅方向に沿って2台設けられている。なお、第1の計量器4によって車両の1軸に取り付けられている2つの車輪の重量を同時に測定する場合には、道路面2の幅方向の2つの車輪が同時に載る幅寸法を持つ1台の計量台6を使用する。これら計量台6は、図2(a)に示すように車両のタイヤ9の道路面2へ接地面における車両進行方向の長さL’よりも大きな長さ寸法Lを車両の進行方向に有している。
ロードセル8a、8bの出力信号は、増幅器10によって増幅され、A/D変換部12によってデジタル変換され、荷重信号測定装置の処理手段、例えば演算回路14に供給される。演算回路14は、例えばCPU、メモリ、入出力回路等から構成され、操作部14a、表示部14bを備えている。
第1の計量器4から車両の進行方向に離れた道路面2には、複数、例えば2台の第2の計量器16、18が間隔をおいて設けられている。第2の計量器16、18は、同一構造のものであり、第2の計量器16についてのみ説明する。第2の計量器16は、図3(a)乃至(c)に示すように、車両の進行方向の長さがL2以下で、道路面2の幅方向の長さがL2’の起歪体20からなる第2の重量値測定手段、例えばロードセル22a、22b、22c、22dを道路面2の幅方向に複数台、例えば4台並べ、これらロードセル22a乃至22d上に、車両の進行方向に沿う長さがL2の計量台24を配置したものである。L2は、タイヤ9の接地面の車両進行方向の長さL’よりも短く設定されている。そのため、タイヤ9の接地面が計量台24上に乗り込んだ状態であっても、タイヤ9の全荷重は、或る比率で道路面2と計量台24とに分割して負荷される。
なお、第1の計量器4と第2の計量器16とに跨ってタイヤ9が存在しないように、両者の間隔は設定されているし、第2の計量器16、18間に跨ってタイヤ9が存在しないように、両者の間隔が設定されている。
車両の1つの軸に設けられている2つの車輪の重量を個別に測定する場合には、1つの車輪用にロードセル22a、22bの出力を合成し、他の1つの車輪用にロードセル22c、22dの出力を合成する。1つの軸に設けられている2つの車軸の重量の合計値を車軸重量として測定する場合には、ロードセル22a乃至ロードセル22dの出力を合成する。これらロードセル22a乃至22dの出力信号は、増幅器10によって増幅され、A/D変換部12によってデジタル変換され、演算回路14に供給され、演算回路14で処理される。
演算回路14において行う第1の計量器4の出力信号の処理について図2(a)、(b)を参照して説明する。図2の荷重信号は、タイヤ中心位置の移動に対応するロードセル8a、8bの出力信号とする。なお、以下の説明は、1つの車輪の重量を測定する場合であるが、以下の説明を基に、1つの軸に設けられている2つの車輪の重量(軸重)を測定することは、当業者には自明である。第1の計量器4では、動的重量測定モードと、静的重量測定モードとの2つのモードで測定可能である。
これら両モードで測定するために、計量台6上にタイヤ9が完全に乗り込み、タイヤ9の接地面と道路面2との接触が無くなった直後の位置p1と、計量台6上に乗り込んだタイヤ9が計量台6上を前進して、これよりも進行すると道路面2と接触する位置p2とを、ロードセル8a、8bの出力信号上で定める。位置p1、p2間の距離をL11とすると、タイヤ9が計量台6上のL11区間に滞在する時間が長く継続でき、次に計量台6に進んでくるタイヤの接地面が計量台6に触れる前に、L11からタイヤ9が離れるように計量台6の長さLと、位置p1、p2が設定されている。
位置p1、p2はロードセル8a、8bの出力信号の比率と予め定めた一定値との間に定めた条件が成立する位置として定義されている。すなわち、ロードセル8aの出力信号をw1、ロードセル8bの出力信号をw2とし、これらは時間間隔Tで同じタイミングでサンプリングされ、サンプリング重量測定値としてw1(k)、w2(k)を得るものとすると、比率Rwはw1(k)/w2(k)によって求められる。そして、位置p1にあるときのw1(k)をw11(k)、同w2(k)をw21(k)として、予め定めた値をw11(k)/w21(k)=f1として定め、比率Rwがf1より大きくなり、次にf1より減少したとき、位置p1に到達したと決定する。
同様に、位置p2におけるw1(k)をw12(k)、w2(k)をw22(k)とし、w22(k)/w12(k)=f2として定め、位置p1が決定された後、Rwがf2より大きくなった時点を位置p2に到達した時点とする。
このようにw1(k)、w2(k)の比率によって位置p1、p2を定義すれば、これらの位置は、車輪重量の大きさに影響を受けない。
位置p1乃至p2間におけるw1(k)、w2(k)を求めることによって、タイヤ9のサンプリング重量値wiは、
wi=w1(k)+w2(k)
によって求められ、位置p1乃至p2間のサンプリング重量値の個数をNとすると、タイヤ9の重量測定値W1dは
W1d=Σwi/N
によって求められる。このようにしてW1dを求めることを動的重力測定モードという。
また、上記の動的重量測定モードは、車両が円滑に計量台6上を通過することを前提としている。しかし、タイヤ9が計量台6上にある状態で車両が停止したり、極めて低速でタイヤ9が計量台6上を通過したりするように、車両が走行することがある。また、サンプリング時間間隔Tは、w1(k)、w2(k)に重畳されたノイズを減衰させたり、Rwを感度よく正確に測定したりするために、数m秒の短い時間間隔で設定することが多い。そのため、上述したような場合、ΣWiは極めて大きい値になる。そこで、位置p1が検出された時点から計時するために、カウンタ動作を開始させ、サンプリング時間間隔TごとにインクリメントするタイマT1を設け、このタイマのカウント値Tsが予め定めたNm以上になったとき、wiの累算を中止し、重量測定値W1sとして、
W1s=Σwi/Nm
によって求める。このようにしてW1sを求めることを静的重量測定モードという。
なお、Nmは、w1(k)、w2(k)に低周波ノイズ信号が重畳されていても、上述したように平均化することによって充分に減衰させることができる値に設定してある。
上記の説明から明らかなように、第1の計量器4での重量測定モードは、車両の走行速度状態に応じて、自動的に切り換えられる。
演算回路14において行う第2の計量器16、18の出力信号の処理について説明する。以下の説明は、1つの車輪の重量を測定する場合であるが、以下の説明を基に1つの軸に設けられている2つの車輪の重量(軸重)を測定することは、当業者には自明である。図4(a)は、タイヤ9の接地面を表しており、タイヤ9の接地幅をAi、タイヤ9がサンプリング時間間隔Tごとに移動する距離をDi、タイヤ9の単位面積当たりの荷重をP、接地面積をSとすると、タイヤ9の接地面の全荷重Wは、
W=P*S=P*Σ(Ai*Di)
である。サンプリング時間間隔Tごとにタイヤ9が移動する距離Diは、車速がVであるとすると、図4(a)において
Di=V*T
である。タイヤ9の接地長さL’は、第2の計量器16、18の計量台の長さL2よりも長いので、上述したように、タイヤ接地面全体の荷重はL2部と道路面2とに分割負荷され、タイヤ9の接地面全体の荷重Wに対して、第2の計量器16、18の計量台の長さL2の部分が荷重を受けるとすると、第2の計量器16、18がタイヤ9から受ける荷重の測定値、すなわち第2の計量器16、18の出力信号をサンプリングした重量測定値Wiは、図4(b)より、
Wi=P*Ai*L2
で表される。これを変形すると、
P*Ai=Wi/L2
となり、上記タイヤ接地面の全荷重Wの式、移動距離Diの式、P*Aiの式から、タイヤ9の重量であるタイヤ接地面の全荷重Wは、
W=P*S=P*Σ(Ai*Di)=Σ(P*Ai*Di)=Σ(P*Ai*V*T)
=Σ[(Wi*V*T)/L2]=(V*T/L2)ΣWi
の式で、求められる。第2の計量器16、18の出力信号をw3とし、この出力信号を時間間隔Tごとにサンプリングした重量測定値をw3(k)とすると、
W2d=(V*T/L2)Σw3(k)
と表される。この測定は、車両が一定の速度Vで進行しているときのみタイヤ9の重量を正確に測定可能であり、このようにしてW2dを求めることを第2の計量器における動的重量測定モードという。
上記のようにして、W2dを演算するには、ΣW3(k)の開始タイミング(図2(b)に示す位置p3、p4)を決定する必要がある。p3、p4は、第2の計量器16、18の出力信号w3(k)に対して荷重負荷の方向に予め境界重量Wfを定め、位置p2を決定後に、w3(k)がwfを超えた時点をp3とし、位置p3を決定後であって、w3(k)が零点に戻った後、初めてw3(k)がwfを超えた時点をp4とする。
第2の計量器16、18上にタイヤ9が存在する状態で車両が停止したり、極めて低速でタイヤが計量台上を通過したりするように車両が進行すると、Σw3(k)の値が膨大になる。そこで、タイマカウンタT4、T5を設け、p3点またはp4点を検出したときからサンプリング時間間隔TごとにT4、T5にカウントさせ、カウント値が予め定めた値Nm1、Nm2を超えると、重量測定値の加算を停止させ、第2の計量器16、18での動的重量測定を停止させる。
第2の計量器16、18での動的重量測定には、第2の計量器16、18を通過する車両の速度が必要である。また、後述するように、第1の計量器4での測定と第2の計量器16、18での測定とを切り換えるために、第2の計量器4を車両が通過する速度を使用する。そのために、演算回路14では、これらの速度測定が行われている。
まず、第1の計量器4上を通過する速度V1の検出について述べる。第1の計量器4において、ロードセル8a、8bが計量台6を支持している点を、図2(a)に示すようにqa、qb点とし、点qa、qb間の距離をAとすると、ロードセル8aの出力信号上の位置p1に対応する位置q1とqa点との距離A1は、点qa、qbでのロードセル8a、8bの出力信号がピークであり、かつ等しいと近似した上で、上述したf1を利用することによって、近似的に
A1≒(1/f1)*A
によって求められる。同様にしてロードセル8bの出力信号上の位置p2に対応する位置q2とqb点との距離A2もf2とAとによって近似的に求められる。従って、ロードセル8a、8b間の距離Aと、f1、f2を演算回路14に設定することによって、図2(b)に示すL11(位置p1、p2の距離)をL11=A−(A1+A2)によって自動的に算出する。そして、位置p1からタイマカウンタT1でのカウントを開始し、位置p2でカウントを停止して、カウント値C1が得られると、車速V1は、
V1=L11/C1
によって算出される。
第2の計量器16上を通過する速度V3の検出について述べる。速度V3として、第1の計量器4の計量台6の中央q0から第2の計量器16の入力端q3までを車両が通過する速度を使用する。第2の計量器16の計量台上にタイヤ9が載る直前に速度が急速に変化する可能性は少ないからである。q0点にタイヤ9が到達したとき、ロードセル8a、8bの出力信号w1(k)とw2(k)とは等しくなる。そこで、w1(k)≦w2(k)が始めて成立した時点をq0点とする。また、第2の計量器16の入力端q3にタイヤ9が到達した時点は、位置p3とほぼ一致する。そこで、位置p0からタイマカウンタT3でカウントを開始し、上述した位置p3に到達したときのカウント値C3と、予め設定しておいたq0、q3間の距離L31とを用いて、V3を
V3=L31/(C3*T)
として検出する。Tは上述したサンプリング時間間隔である。
第2の計量器16上を通過する速度V4の検出について述べる。タイマカウンタT3において、位置P4が検出されるまでカウントを継続する。そして、予め設定しておいたq3、q4間の距離L41とし、位置P4でのカウント値をC4とすると、V4は、
V4=L41/[(C4−C3)*T]
によって検出できる。
第1の計量器4に対して車両が停止またはそれに近い状態になることや、遅い場合や、速い場合がある。
車両が停止またはそれに近い状態では、車両の速度を検出するよりも車両が第1の計量台6上に滞在する時間を検出するようにし、滞在時間が上述したNm*Tを超える場合には、上述した静的重量測定モードによる重量測定値W1sを車輪重量測定値とする。静的重量測定モードでの重量測定値W1sは、車両がほぼ停止状態であって、基本的に第1及び第2のロードセル8a、8bの出力信号に含まれる各種ノイズ信号の振幅は小さい上に、ノイズ信号があっても、充分に長いサンプリング測定時間(Nm*T)によってノイズ信号を平滑することができるので、第2の計量器16、18による重量測定値を使用する必要がない。
第1の計量器4に対して車両の速度が遅い場合、車両が走行状態であっても、低速であれば、第1の計量器4では、タイヤ9が道路面2に非接触の状態で或る程度の長さの重量測定時間がとれるので、良好な重量測定値W1dを得ることができる。また測定中に変速しても、1回のサンプリング重量測定値がタイヤ9の荷重を表すので、測定原理上誤差を生じない。
また、第1の計量器4に対して車両の速度が速い場合、第1の計量器4のロードセル8a、8bの出力信号には、車両のバネによる低周波ノイズ信号などによる誤差成分や衝撃荷重によるランダム成分があるが、上述したように車両の速度が速い場合には、測定時間(位置p1からp2を通過する時間)が短くなって、サンプリング数が少なくなるので、ノイズ平滑処理能力が低くなる。従って、第1の計量器4の重量測定値のみを使用すると、誤差が大きくなるので、第1の計量器4の重量測定値に加えて、第2の計量器16、18の重量測定値W2dも使用して、重量測定値を得る。
車両の速度が速くなると、次第にランダムノイズや振動ノイズの振幅が大きくなり、車両の速度が遅い場合に第1の計量器4が持っている高精度という特徴が失われるので、第2の計量器16、18の重量測定値のみを使用することも可能である。但し、車両の速度が速い場合でも、第1の計量器4は、タイヤ9が道路面2に非接触の状態で測定を行っているので、第2の計量器16、18よりも精度が高い場合もあるので、第1及び第2の計量器4、16、18に基づいて重量測定を、この実施形態では行っている。
第1及び第2の計量器4、16、18の重量測定値を使用する場合、各重量測定値の平均値を求めることによって、誤差を相殺することができる。また、低周波ノイズ信号については、計量器の台数が多いほど、周期ノイズ信号の種々の位相点における正負振幅を加算することができるので、ノイズ信号の減衰を大きくできる。ランダムノイズ信号についても、計量器の台数が多ければ多いほど、その標準偏差を小さくすることができる。
上記の説明においては、サンプリング測定重量値w1(k)、w2(k)、wiについて、スパンや零点を無視しているが、実際に第1乃至第3の計量器4、16、18において車輪または車軸の重量を測定する場合、零点やスパンを考慮しなければならず、従来の技術の項で述べたようにスパンが変動したり、ノイズに基づくばらつきが変動したりする可能性もある。そこでこの車輪・車軸重量測定システムでは、第1乃至第3の計量器4、16、18のスパンチェック及びスパン補正、ばらつき量チェック及びばらつき量補正を、次のようにして行っている。なお、以下の説明では、車両の各車軸の重量を測定する場合について説明する。
荷重信号測定装置、例えば演算回路14において、A/D変換部12から出力される第1の計量器4のデジタル荷重信号をWa1(ロードセル8a、8bの出力をサンプリングして加算したもの)、第2の計量器16のデジタル荷重信号を、Wa2(ロードセル22a乃至22dの出力をサンプリングして加算したもの)、第3の計量器18のデジタル荷重信号をWa3(ロードセル24a乃至24dの出力をサンプリングして加算したもの)とする。また、これらWa1乃至Wa3は、車両の軸重を測定する場合には、上述したようにして、タイヤが第1乃至第3の計量装置4、16、18に乗っていると判定された後に得られたものとする。第1乃至第3の計量器4、16、18の据え付け時のスパン調整の際に、計量台4、16、18が無負荷の状態のとき、初期荷重記憶操作を行うと、初期荷重操作時点のA/D変換部12から出力される第1乃至第3の計量器4、16、18からのデジタル荷重信号が、演算回路14に設けた計量器別の初期荷重レジスタWi1、Wi2、Wi3に記憶される。初期荷重レジスタの記憶値である初期荷重もWi1、Wi2、Wi3と表すと、分銅などの既知重量を持つ荷重を計量台に負荷して調整、決定したスパン係数をk1、k2、k3とすると、計量台4、16、18での重量測定値Wn1、Wn2、Wn3は、
Wn1=k1・(Wa1−Wi1)−Wz1
Wn2=k2・(Wa2−Wi2)−Wz2
Wn3=k1・(Wa3−Wi3)−Wz3
である。Wz1、Wz2、Wz3は、計量器4、16、18に対応させて設けた零点移動量レジスタ及びその内容を表している。これらWz1、Wz2、Wz3は、スパン調整時にはリセットされている。
零点重量値の変動量の異常検出としては、例えば各計量器4、16、18上を車輪または車軸が通過していない状態において、演算回路14において、図5に示すような処理が行われる。まず各計量器4、16、18が無負荷状態で各計量器4、16、18からそれぞれ所定個数、例えばU個の重量測定値を算出し、計量器4、16、18ごとに平均値が算出され、これらを計量器4、16、18ごとの零点重量値とする(ステップS2)。各零点重量値を、対応する計量器4、16、18の零点記憶用メモリWz1、Wz2、Wz3に加算する(ステップS4)。Wz1、Wz2、Wz3を用いて、これらに対応する計量器4、16、18の零点自動補正を行う(ステップS6)。Wz1、Wz2、Wz3の値は、零点重量値の増減に応じて、自動零点補正が行われる度に増減する。従って、各計量器4、16、18のロードセル自身の零点が異常になって、プラス方向またはマイナス方向にドリフトすると、Wz1、Wz2、Wz3の絶対値は、増加する。そこで、許容零点変動量Wzeを予め設定しておき、零点の自動補正を行うごとに、Wz1、Wz2、Wz3の絶対値をWzeと比較し、Wzeよりも大きい値のものがあれば、その値の大きい零点変動量に対応する計量器の番号と、零点異常の表示を行う(ステップS8)。零点記憶用メモリWz1、Wz2、Wz3の内容は、時間経過による零点重量の変動経過を観測することができるように、計量器4、16、18ごとに所定個数、例えばM段のシフトレジスタを設け、予め定めた数P回零点自動補正を行うごとに、或いは所定期間の経過ごとに、最新の零点重量値を常にM(M<P)個保存するようにして(ステップS10)、読み出し指令を受けると、これらシフトレジスタの内容を荷重信号測定装置に表示できるようにしてある(ステップS12)。
次に、スパン変動の異常検出について考える。計量器4、16,18上を同じ車軸が通過するので、計量器4、16、18いずれにも同じ車軸の重量測定値が得られる。従って、所定個数の車軸が計量器4、16、18を通過したとき、各計量器4、16、18が正常に動作しており、かつノイズ信号が含まれていなければ、同じ車軸に対して常に
Wn1=Wn2=Wn3
が成立する。しかし、計量台の埋設された付近の路面の凹凸によって車両が振動し、車輪の荷重には振動ノイズ信号が加わり、計量器4、16、18は、同じ車軸を測定しても、ノイズ振幅の大きさに応じて重量測定値Wn1、Wn2、Wn3は互いに異なった値になる。この振動ノイズは、1つの計量器の重量測定値について、種々の位相と種々の振幅で混入するので、ランダムノイズとみなせ、零点を中心として正負両極性の振幅を持つものとなる。振動ノイズ信号による重量測定値の標準偏差をσnとすると、各計量器4、16、18について所定個数Pの車軸の重量測定値を累積加算して平均値を求めると、平均値のばらつきは、
(P・σn1/2/P=(σn/P)1/2
であるので、Pの値を大きくすれば、即ち、多くの測定回数分の重量測定値を累積加算して平均値を求めれば、平均値におけるノイズ信号の影響は充分に小さくなる。しかも、上述した特開平5−264375号の技術では、計量ホッパへ収容された被計量物に偏りがあるので、被計量物が液体でない限り、精確に3個の荷重信号が等しいとは限らないが、この車輪・車軸重量測定システムでは、計量器4、16、18は、同じ車軸を測定しているので、計量器4、16、18が正常に動作している限り、計量器4、16、18の重量測定値の平均値はほぼ等しくなる。従って、計量器4、16、18のいずれかにスパン変動があれば、極めて精確に把握することができる。
ところで、計量器は、連続使用によってロードセルから出力される荷重信号のスパンが次第に変動し、ノイズ信号が無くても、同じ車軸重量に対して荷重信号が変動する可能性がある。しかし、異常判定のために、計量器4、16、18におけるP回の車軸重量の測定値の平均値をWA1、WA2、WA3とし、|WA1−WA2|、|WA2−WA3|、|WA3−WA1|を求め、これらが予め固定値として定めた許容重量値よりも大きいか小さいかによってスパン異常があるか判断したのでは、P個の重量測定値の母集団が例えば小型車が多く含まれるものであったり、大型車が多く含まれるものであったりすると、固定値として予め定めた許容重量値を使用していることにより、検出感度差が生じ、小さい重量測定値の母集団の場合、スパン変動に対する異常判定感度が低くなる。
そこで、荷重信号測定装置は図6に示すような処理を行う。まず、上述したように平均値WA1、WA2、WA3を算出し(ステップS14)、WA1、WA2、WA3の平均値WAtを算出する(ステップS16)。そして、2台の計量器の重量測定値の平均値間の偏差の平均重量測定値WAtに対する比率である相互スパン偏差率Ds12、Ds23、Ds31を
Ds12=|WA1−WA2|/WAt
Ds23=|WA2−WA3|/WAt
Ds31=|WA3−WA1|/WAt
を求める(ステップS18)。計量器4、16、18のいずれかのみがスパン変動を起こしていると、その計量器の重量測定値の平均値を含む相互スパン偏差率が大きくなる。そこで、相互スパン偏差率を許容値rmaxと比較することによって、どの計量器のスパン変動が大きいか判定することができる。
この許容値rmaxは例えば次のようにして決定する。計量器4、16、18の計量精度が仮にd%であるとすると、計量精度を決定する要因はスパン変動だけではないので、計量精度へのスパン変動の影響が仮に1/2であるとして、許容値rmaxを(1/2)*(d/100)と定める(ステップS20)。そして、Ds12、Ds23、Ds31をそれぞれrmaxと比較し、Ds12>rmaxで、Ds23>rmaxであれば、両相互スパン偏差率Ds12、Ds23に関連している計量器16をスパン異常と判断して、その旨を表示し、同様にDS23>rmaxでDs31>rmaxであれば、計量器18をスパン異常と判断して、その旨を表示し、Ds31>rmaxでDs12>rmaxであれば、計量器4を異常と判断して、その旨を表示する(ステップS22)。なお、図示していないが、相互スパン偏差率Ds12、Ds23、Ds31の内容は、時間経過によるスパンの変動経過を観測することができるように、計量器4、16、18ごとに所定個数、例えばM段のシフトレジスタを設け、予め定めた数P回スパン変動の検出を行うごとに、或いは所定期間の経過ごとに、最新の相互スパン偏差率Ds12、Ds23、Ds31を常にM(M<P)個保存するようにして、読み出し指令を受けると、これらシフトレジスタの内容を荷重信号測定装置に表示できるようにしてある。なお、許容値rmaxを(1/2)*(d/100)以外の値に定めてもよい。
スパン変動の異常検出の別の手法を図7に示す。上記のスパン変動の異常検出と同様に、ステップS14、16を実行し、計量器4、16、18の平均重量値の比率Ds12、Ds23、Ds31を、相互スパン変動率と定義して、WA1/WA2、WA2/WA3、WA3/WA1によって求める(ステップS24)。スパン変動が無ければ、WA1、WA2、WA3の値は全て等しいので、Ds12、Ds23、Ds31は、全て1となるが、スパンが異常変動した計量器があれば、その計量器の平均重量値は、他の計量器の平均値と等しくならないので、Ds12、Ds23、Ds31のうちスパン異常の計量器の平均重量値を含むものは、1よりも大きくまたは小さく変動する。そこで、ステップS20を実行して、許容値rmaxを決定する。そして、Ds12が1−rmaxよりも小さいか、1+rmaxより大きくて、Ds23が1−rmaxよりも小さいか、1+rmaxより大きいと、Ds12、Ds23に平均重量値が含まれている計量器16がスパン異常であると判定する(ステップS26)。同様に、Ds12が1−rmaxよりも小さいか、1+rmaxより大きくて、Ds31が1−rmaxよりも小さいか、1+rmaxより大きいと、Ds12、Ds31に平均重量値が含まれている計量器4がスパン異常であると判定する(ステップS28)。Ds23が1−rmaxよりも小さいか、1+rmaxより大きくて、Ds31が1−rmaxよりも小さいか、1+rmaxより大きいと、Ds23、Ds31に平均重量値が含まれている計量器18がスパン異常であると判定する(ステップS26)。そしてDs12、Ds23、Ds31の内容は、時間経過によるスパンの変動経過を観測することができるように、計量器4、16、18ごとに所定個数、例えばM段のシフトレジスタを設け、予め定めた数P回スパン変動の検出を行うごとに、或いは所定期間の経過ごとに、最新の相互スパン偏差率Ds12、Ds23、Ds31を常にM(M<P)個保存し(ステップS32)、読み出し指令を受けると、これらシフトレジスタの内容を荷重信号測定装置に表示する(ステップS34)。
異常の程度が小さいために、Ds12乃至Ds31のいずれか1つのみが異常と判定される場合もある。例えばDs12のみが異常と判定された場合、DS23とDs31とを比較し、Ds23の方が予め定めた許容値に近ければ、計量器16が異常と判定し、Ds31とDs23とを比較し、DS31の方が上記許容値に近ければ計量器4が異常と判定する。
計量器の台数が2台の場合には、相互スパン偏差率は、Ds12=|WA1−WA2|しか存在しないので、これがrmaxより大きいか小さいかによってスパン異常があるか判定する。または、相互スパン変動率はDs12=WA1/WA2しか存在しないので、これが1−rmaxより小さいか、1+rmaxより大きいか判定する。この場合、いずれの計量器にスパン異常があるかは、既知の車軸重量を持つ保守用車両に計量器上を通過させて、車軸重量を2台の計量器で測定して、決定する。
この車輪・車軸重量測定システムは、計量器の近傍の道路面の状態が、重量測定値の精度に大きく関係するので、重量測定値のばらつき量の評価は重要な要素である。各計量器4、16、18は、同じ車軸重量を測定するので、全計量器の重量測定値のばらつき量を互いに比較すれば、ばらつき量の最も大きい計量器に異常の可能性があると言える。しかし、重量測定値のばらつきには、車軸重量のばらつきと、道路面の状態による振動信号などによるばらつきが含まれている。しかも、種々の通行車両の車軸重量のばらつき量は、振動信号などによるばらつき量に比べて大きいので、単に平均値を求めたものを比較しても、ばらつき量についての精確な異常判定はできない。
各計量器4、16、18上を繰り返し車両が走行するので、各計量器4、16、18の周辺の路面の状態は当初平坦であっても次第に凹凸が増加する。これによって、個別の車軸の重量測定は真の重量力大きくばらつき始める。しかし、振動信号によるばらつきの判定を行う際には、軸重量のばらつきの影響を除去する必要がある。
そこで、図8に示すように、計量器4、16、18ごとに所定個数Q個の重量測定値(Q個の異なる車軸重量を計量器4、16、18で測定した重量測定値)の分散σ1、σ2、σ3を算出する(ステップS36)。分散σ1、σ2、σ3には、振動信号によるばらつきと、車軸重量のばらつきとが含まれているが、車軸重量のばらつきと、振動信号のばらつきとには相関が無いので、例えば計量器4の車軸重量x1iと振動振幅値y1iとが、(x11、y11)、(x12、y12)・・・・(x1Q、y1Q)によって与えられるとき、計量器4のQ個の重量測定値の分散σ1は、
σ1=σx1+2σx1y1+σy1
によって定義されるが、共分散σx1y1はほぼ零となり、
σ1≒σx1+σy1
となる。同様に、計量器16、18のQ個の重量測定値の分散σ2、σ3も、
σ2≒σx1+σy2
σ3≒σx1+σy3
となる。なお、σ2、σ3に、σx1が含まれているのは、いずれの計量器4、16、18も、同じQ個の車軸の重量を測定しているからである。各計量器4、16、18の測定ばらつき量の偏差は、
|σ1−σ2|=|σy1−σy2
|σ2−σ3|=|σy2−σy3
|σ3−σ1|=|σy3−σy1
となり、2台の計量器間での振動信号の振幅の分散の偏差として表される。従って、これらを算出する(ステップS38)。もし、いずれか1台の計量器で振動信号が増加していると、各分散の偏差が増加するので、各分散の偏差の増加分Es12’、Es23’、Es31’を、
Es12’=(|σy1−σy2|)1/2
Es23’=(|σy2−σy3|)1/2
Es31’=(|σy3−σy1|)1/2
によって算出する(ステップS40)。振動信号の振幅は、車軸の重量に比例すると見なせるので、これらの値が平均重量値WAtの重量測定値を得る際に現れているとすると、振動信号によって増加した分散の偏差の負荷に対する比率(相対ばらつき率)Es12、Es23、Es31は、
Es12=Es12’/WAt
Es23=Es23’/WAt
Es31=Es31’/WAt
であるので、これらを算出する(ステップS42)。
これらEs12、Es23、Es31を許容値と比較することによって、いずれのばらつき量に異常があるかを判定する。許容値としては、車輪・車軸重量測定システムの計量精度が定格容量のd%とし、製品使用によって規定されていた場合に使用中に発生する誤差は他にもあるので、(d/2)%を許容値と定めて、ES12>d/200で、かつEs23>d/200であると、計量器16でばらつき異常と判定し、ES23>d/200で、かつEs31>d/200であると、計量器18でばらつき異常と判定し、ES31>d/200で、かつEs12>d/200であると、計量器4でばらつき異常と判定する(ステップS44)。Es12、Es23、Es31を計量器番号に対応させて記憶する(ステップS46)。そしてEs12、Es23、Es31は、時間経過によるばらつき両の変動経過を観測することができるように、計量器4、16、18ごとに所定個数、例えばM段のシフトレジスタを設け、予め定めた数P回ばらつき変動の検出を行うごとに、或いは所定期間の経過ごとに、最新のEs12、Es23、Es31を常にM(M<P)個保存し(ステップS48)、読み出し指令を受けると、これらシフトレジスタの内容を荷重信号測定装置に表示する(ステップS50)。なお、評価値としてd/200以外の値を定めてもよい。
なお、異常の程度が小さいために、Es12、Es23、Es31のうちいずれか1つのみが異常判定されることもある。この場合、例えばEs12のみが異常と判定されたとき、計量器4または16の異常が疑われるが、Es23>Es31であれば、計量器16の異常と、Es31>Es23であれば、計量器4が異常と判定する。他の計量器のみが異常の場合も、同様に他の2つの相対ばらつき率の比較によっていずれの計量器のばらつき量が異常か判定する。
計量器が2台の場合には、例えば計量器4、16の2台の場合、Es12しか存在しないので、この値が許容ばらつき比率d/200を超えるか否かによって異常か否かを判定する。この場合、いずれの計量器のばらつき量が異常かまでは特定できないが、いずれかのばらつき量が異常であることは判定できる。
図7に示すようにして、例えば計量器4がスパン異常と判定された場合、図9に示すように、スパン異常と判定された計量器に関連しているDs12、DS31に基づいて、Ds12=r12、1/Ds31=r13を求める(ステップS52)。スパン変動率の平均値としてr1=(r12+r13)/2=を求め(ステップS54)、計量器4から得た重量測定値に(1/r1)を乗算して、スパン補正を行う(ステップS56)。そして、このスパン補正した計量器4の重量測定値と、他の計量器16、18の重量測定値との平均値を算出し、重量測定値を求める。他の計量器4でスパン異常と判定された場合も、同様にスパン補正する。
ばらつき量の異常の場合には、次のようにして補正をする。即ち、この車輪・車軸重量測定システムの据え付け調整時に、各計量器4、16、18の計量台上を既知の重量の車軸を持つ試験車両を通過させて、各計量器4、16、18の測定値のばらつき量の標準偏差σt1、σt2、σt3を求め、これらの値を記憶させておく。但し、σt1≒σt2≒σt3≒σとなるように、据え付け時点で各計量器4、16、18の計量台付近の道路面は整備されているものとする。または上述したように測定ばらつき量が異常であると判定されたときに、既知の大きさの車軸重量を持つ試験車両を繰り返し、各計量器4、16、18を通過させて、測定ばらつき量が異常な計量器を除き、他の計量器の重量測定値における測定ばらつき量を求めてもよい。速やかに測定ばらつき量の補正に対処するには、据え付け時のσを利用するのが好ましい。
例えば計量器4において測定ばらつき量が異常であると判定された場合、Es12、Es23、Es31またはEs12’、ES23’、ES31’において、ES12≒ES23(またはES’12≒ES’23)であって、これらの値が大きな値となり、Es23(またはES’23)≒0であるなら、計量器4の測定ばらつき量のみが据え付け時から増大し、計量器16、18の測定ばらつき量には変化が少ないとみなすことができる。この場合、次に述べるようにして計量器4での重量測定値の測定ばらつき量を補正する。なお、計量器16、18の継続運転中の測定ばらつき量も据え付け時よりも増加していても、計量器4の測定ばらつき量が、計量器16、18の継続運転中の測定ばらつき量の増加量に比べて大きい場合には、下記の補正を使用可能である。
この車輪・車軸重量測定システムでの重量測定値は、据え付け調整完了時点では、3台の計量値の測定ばらつき量が等しく、3台の計量器の計量値の平均値は、(Wn1+Wn2+Wn3)/3で求めると定めてあり、3台の計量器の測定ばらつき量が上述したσであると、この車輪・車軸重量測定システムの重量測定値のばらつき量Rsは、
Rs=(σ+σ+σ1/2=0.577σ
である。3台の計量器の平均値を、この車輪・車軸重量測定システムの重量測定値とすれば、1台の計量器の重量測定値のみを用いた場合の測定ばらつき量σに比べて測定値のばらつき量は約60%に縮小する。仮に計量器4のばらつき量が計量器4の計量台近傍の道路面の悪化などで2倍に増えたとすると、ばらつき量RSは、
RS={(2σ)+σ+σ1/2/3=0.816σ
となり、車輪・車軸重量測定システムとしての重量測定値のばらつき量が拡大するので、計量器4の重量測定値を単純に除外すると、
RS={σ+σ1/2/2=0.707σ
となり、3台の計量器を使用する場合よりも振動の影響を縮小させることができる。しかし、この算出法は最適ではない。
先ず、異常な計量器の測定ばらつき量を、正常値、例えば据え付け時に記憶した測定ばらつき量と比較する。それには、計量器16、18の標準偏差は据え付け時と大差なく、σy2≒σt2、σy3≒σt3であるとして、据え付け維持に記憶させていたこれらの計量器の標準偏差σt2、σt3または分散σt2、σt3を使用して、図10のステップS58に示すように
Es’12+σ=σy1−σy2+σt2≒σy1
または、
Es’31+σ=σy1−σy3+σt3≒σy1
と計算すれば、現在運転中の計量器4の測定ばらつき量が求められる(ステップS58)。従って、計量器4の標準偏差の増加率kは、上の2式の平均値またはいずれかによるσy1と、計量器4の据え付け時の測定ばらつき量によって、
k=(σy1/σt11/2
と計算して求めることができる(ステップS60)。k=(σy1/σt21/2またはk=(σy1/σt31/2として算出することもできる。
kの値は、測定ばらつき量が異常である計量器4の測定ばらつき量が正常である計量器の測定ばらつき量に対する比率である。この比率kが定まると、この車輪・車軸重量測定システムの重量測定値の算出は、次のようにしてステップS62のように変更される。
即ち、荷重信号測定装置では、システムの重量測定値を、各計量器4、16、18の重量測定値のばらつき量に応じた重みを持たせた平均演算式に変更する。
計量器4の重量測定値のばらつきの標準偏差が据え付け時のk倍になったとき、計量器4の他の計量器16、18の重量測定値の重み1に対して1/a(a>1)にするものとし、1/a=Aと置いて、この車輪・車軸重量測定システムの重量測定値のばらつき量は、
Rs=[{(k/a)*σ}+σ+σ1/2/{(1/a)+1+1}
=(k*A+2)1/2/(A+2)=f(A)/g(A)=F(A)
と表される。Aが如何なる値のとき、F(A)が最小となるかを求めるため、F(A)をAで微分すると、
dF(A)/dA
={df(A)dA}g(A)−f(A){dg(A)/dA}/g(A)
=2(kA−1)/{(k+2)1/2(A+2)
となり、
A=1/kのとき、dF(A)/dA=0、
A>1/kのとき、dF(A)/dA>0、
A<1/kのとき、dF(A)/dA<0
となり、A=1/kのとき、即ち、a=1/A=kのとき、F(A)は最小値となる。そこで、現在異常な計量器の重量測定値の標準偏差が正常であったときの重量測定値の標準偏差(この場合、正常な他の2台の計量器の標準偏差を使用してもよい)の平均値の標準偏差に対するk倍の大きさであった場合、システムの重量測定値のばらつき量が最小値となるように、この車輪・車軸重量測定システムの重量測定値Wnaを、a=kとして、
Wna={(1/a)Wn1+Wn2+Wn3}/{1/a}+1+1}
と変更して、計量器の測定値のばらつき量に応じた重み平均による算出法に変更する。
例えば1台の計量器の標準偏差が他の正常な系力の標準偏差の倍、つまりk=2となった場合に、aを6、5、4、3、2とした場合、Rsは順に0.6706σ、0.6680σ、0.6667σ、0.6701σ、0.6936σとなる。従って、a=kである4に選択したとき、最も測定ばらつき量Rsが小さくなる。
上記の実施形態では、計量方式の異なる計量器4、16、18を使用したが、例えば全ての計量器を計量器4と同様な計量方式とすることもできるし、逆に全ての計量器を計量器16、18と同様な軽量方式とすることもできる。
4 16 18 計量器
14 演算回路(荷重信号測定装置、スパン異常判定手段)

Claims (6)

  1. 道路面上に、車両が通過するとき、前記車両の車輪または車軸が順に通過するように複数個の計量台を設置した複数台の計量器と、
    前記各計量台上を通過する前記車輪または車軸の重量を測定する荷重信号測定装置と、
    前記複数個の計量台上を車輪または車軸が複数回にわたって通過したとき、前記複数個の計量器それぞれについて、前記荷重信号測定装置から得た当該車輪または車軸の重量測定値の平均値を算出し、算出された前記計量器ごとの平均値を比較演算し、前記比較演算の結果を予め定めた許容値と比較することによって、前記複数個の計量器のいずれかにスパン異常があるか否かを判定するスパン異常判定手段とを、備える車輪・車軸重量測定システム。
  2. 請求項1記載の車輪・車軸重量測定システムにおいて、前記複数個の計量器が3個以上の計量台を備え、前記スパン異常判定手段が、いずれの計量器にスパン異常があるか判定する車輪・車軸重量測定システム。
  3. 道路面上に、車両が通過するとき、前記車両の車輪または車軸が順に通過するように複数個の計量台を設置した複数台の計量器と、
    前記各計量台上を通過する前記車輪または車軸の重量を測定する荷重信号測定装置と、
    前記複数個の計量台上を車輪または車軸が複数回にわたって通過したとき、前記複数個の計量器それぞれについて、前記荷重信号測定装置から得た当該車輪または車軸の重量測定値のばらつき量を算出し、算出された前記計量器ごとのばらつき量を比較演算し、前記比較演算の結果を予め定めた許容値と比較することによって、前記複数個の計量器のいずれかにばらつき量の異常があるか否かを判定するばらつき量異常判定手段とを、備える車輪・車軸重量測定システム。
  4. 請求項3記載の車輪・車軸重量測定システムにおいて、前記複数台の計量器が3個以上の計量台を備えるものであって、前記ばらつき量異常判定手段が、いずれの計量器にばらつき量異常があるか判定する車輪・車軸重量測定システム。
  5. 請求項1または2記載の車輪・車軸重量測定システムにおいて、前記複数台の計量器の中でスパン異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値の平均値と、前記複数台の計量器の中で非スパン異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値の平均値とに基づいて、前記スパン異常と判定された計量器のスパンを補正するスパン補正手段を、備える車輪・車軸重量測定システム。
  6. 請求項3または4記載の車輪・車軸重量測定システムにおいて、前記複数台の計量器の中でばらつき量異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値と、前記複数台の計量器の中で非ばらつき量異常と判定された計量器に対応して前記荷重信号測定装置から得た重量測定値とに基づいて、前記ばらつき量異常と判定された計量器のばらつき量を補正するばらつき量補正手段を、備える車輪・車軸重量測定システム。
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