JP2002031566A - 車重計測装置 - Google Patents

車重計測装置

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JP2002031566A
JP2002031566A JP2000215248A JP2000215248A JP2002031566A JP 2002031566 A JP2002031566 A JP 2002031566A JP 2000215248 A JP2000215248 A JP 2000215248A JP 2000215248 A JP2000215248 A JP 2000215248A JP 2002031566 A JP2002031566 A JP 2002031566A
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Chiaki Yasuda
千秋 安田
Tadashi Murata
直史 村田
Masaki Kato
聖樹 加藤
Juki Mureitei
ジュキ ムレイティ
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 車重を高精度に計測する車重計測装置を提供
すること。 【解決手段】 計測ユニット1〜4を車両の走行方向に
連設すると共に、前段の計測ユニット1、3の計測板1
1、31と後段の計測ユニット2、4の計測板21、4
1との間隔Dを、2L(計測板の長さをL)の長さに設
定した。これにより、前段の計測板11、31と後段の
計測板21、41とで車両上下振動が相反条件となるか
ら、計測値の欠損がキャンセルされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ITS(Intell
igent Transport System)におけるノンストップ車重計
測などを実現するもので、タイヤが路面に伝える荷重
(軸重)の総和を計算して車重を計測するにあたり、こ
の計測精度を向上させることができる車重計測装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、走行する車両の重量を計測す
る車重計測装置(軸重計)が知られており、例えば、高
速道路や有料道路の料金所等において用いられている。
このような車重計測装置は、路面を掘り下げて形成した
ピット内に配置されている複数(一般に6体)の荷重検
出センサと、各荷重検出センサによって路面と同一レベ
ルになるように四隅等を支持された計測板とを備える。
各荷重検出センサは、加算器と低域通過フィルタを備え
た演算処理装置に接続されている。かかる構成をもった
車重計測装置における車重の計測手順は次の通りであ
る。すなわち、車重計測装置の計測板を車両が通過した
際、各荷重検出センサによって計測板に作用する荷重が
検出される。各荷重検出センサの検出値は、加算器によ
って合算され、加算器の出力は、低域通過フィルタによ
って処理される。そして、低域通過フイルタの出力が走
行車両の重量を算出する基礎データとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車重
計測装置には、次のような間題点が存在していた。すな
わち、荷重検出センサから発せられる検出信号には、車
両の振動成分と、計測板の固有振動成分とが含まれてい
るため、従来の車重計測装置には、車両の振動成分と、
計測板の固有振動成分とを除去するために低域通過フィ
ルタが備えられている。しかしながら、低域通過フィル
タを用いた信号処理を行った場合でも、これらの振動成
分を十分に除去することは困難であった。
【0004】実際、本願出願人によって上記従来の車重
計測装置を用いて実験したところ、下記のような結果を
得た。すなわち、低域通過フィルタのカットオフ周波数
を100Hzに設定すると共に、重量5500kg程度
の試験車両を用い、この車両を走行速度10km/h〜
60km/hまで10km/h刻みで走行させた。ま
た、計測板には、幅が40cmのものを用い、それぞれ
の速度において車重計測を10回計測し、その結果を平
均化した。この結果、図8に示すように、速度が30k
m/hおよび60km/hにおいて、その周囲の速度に
おける計測結果とは異なる傾向が現れた(図中実線で示
す)。
【0005】また、上記のような振動成分を除去するも
のとして、神戸大学Mureithi Njuki(ムレイティ・ジュ
キ)講師による提案のIHMs(Intelligent Highway
Monitor system)による静荷重/動荷重分離アルゴリズ
ムによる手法が提案されている。同手法は、車重計測装
置からの軸重信号から車両重量を導出するものであり、
車両と軸重計の動特性を推定し、車両が軸重計に与える
衝撃に基づく信号成分を除去することで車両重量を求め
るようにしたものである。しかしながら、同手法を用い
て本願出願人が実験した結果、上記同様、速度が30k
m/hおよび60km/hにおいて、その周囲の速度に
おける計測結果とは異なる傾向が現れた(図中一点鎖線
で示す)。
【0006】これらの結果から、いずれの手法によって
も30km/hおよび60km/hにおいて車重計測値
の欠損が現れることが判り、この推定値を真値に近づけ
るための新たな手法が望まれることになった。そこで、
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、走行
する車両の重量を高精度に計測可能とする車重計測装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願出願人が上記計測値
の欠損原因を鋭意研究したところ、車両や車重計測装置
単体で発生する現象ではなく、両者が連成した現象によ
り計測値の欠損が発生していることが判った。具体的に
は、車体走行中における振動周波数が計測板の振動周波
数と略一致することで発生し、さらに、この欠損現象が
欠損発生速度の定数倍の速度においても発生することが
判った。また、車種が異なる場合であっても計測値が欠
損するが、当該欠損が発生する速度は異なるものであっ
た。さらに、この欠損現象は、車輪が計測板に乗る瞬間
の車両の上下振動によって変化することが明らかになっ
た。
【0008】このようなことに鑑み、請求項1に係る車
重計測装置では、上面を車両が通過する計測板と、計測
板に作用した荷重を検出して荷重信号を出力する荷重検
出手段とから計測ユニットを構成し、この計測ユニット
を車両の走行方向に連設すると共に、前段の計測ユニッ
トの計測板端縁と後段の計測ユニットの計測板端縁との
間隔が車両上下振動の半波長分の長さ、若しくはそれに
1波長分の整数倍を加えた長さになるようにした。
【0009】このように、走行方向に連設した計測板と
計測板との間隔を半波長分の長さにすると、例えばタイ
ヤが前段の計測板に乗ったときはタイヤが下方向に動き
ながら侵入することになるが、車両の上下振動の半波長
分進んだ後に後段の計測板に乗るときは当該タイヤが上
方向に動きながら侵入することになる。この結果、相反
する2つの振動条件で計測することになるので、前段と
後段の計測ユニットの荷重信号を足し合わせることで車
両の上下振動がキャンセルさせ、計測値の欠損が抑制さ
れることになる。
【0010】また、請求項2に係る車重計測装置では、
上面を車両が通過する計測板と、計測板に作用した荷重
を検出して荷重信号を出力する荷重検出手段とから計測
ユニットを構成し、この計測ユニットを車両の走行方向
に連設すると共に、前段の計測ユニットの計測板端縁と
後段の計測ユニットの計測板端縁との間隔Dが、計測板
の長さをL、欠損発生速度の倍数をn、任意の整数をm
とした場合、 D=(−n+2nm−1)L となるようにした。すなわち、この関係式を満たす間隔
Dを確保する限り、特定の速度およびその倍数の速度に
おいて車両の上下振動に起因した欠損がキャンセルされ
る。
【0011】また、請求項3に係る車重計測装置は、上
記車重計測装置において、さらに、前記任意の整数mを
1〜3にするようにした。このようにしたのは、理論的
には整数mを大きな値にすることが可能であるが、その
ような場合、前段の計測板から後段の計測板までの距離
が大きくなり、途中で車両の速度が変わってしまうから
である。このため、任意の整数mを1〜3にすることで
合理的な計測板間距離Dを設定するのが好ましい。
【0012】また、請求項4に係る車重計測装置は、上
記車重計測装置において、さらに、前記欠損発生速度の
倍数nまたは任意の整数mに異なる整数を入れて複数の
前記間隔Dを取得し、この複数の間隔Dをもって前記計
測ユニットを配置したものである。このようにすれば、
必要な倍数の速度まで計測値の欠損をキャンセルするこ
とができる。また、そのような場合、前記計測板の間隔
Dがそれぞれ異なる計測板の組が複数あり、この各組の
計測板の少なくとも一方を別の組との間で共通化するこ
とで計測ユニットの個数を少なくすることができる(請
求項5)。
【0013】また、計測ユニットの計測板の車両侵入方
向近傍に斜面を設けることで初期条件を一致させ、上記
手法によって欠損のキャンセルを行うこともできる(請
求項6)。なお、車重は、前記複数の計測ユニットの荷
重検出センサからの荷重信号を平均化することで求める
ことができる(請求項7)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0015】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1にかかる車重計測装置を示す平面構成図であ
る。図2は、図1に示した車重計測装置を示す断面構成
図である。この車重計測装置100は、高速道路や一般
道路などの路面上に埋設した4つの計測ユニット1〜4
と、この計測ユニット1〜4の出力信号を増幅する増幅
器101と、A/D変換器102を有するデジタル信号
プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)10
3と、取得したデータに基づいて演算処理を行うCPU
(CentralProcessing Unit)104および演算結果など
を記憶するメモリ105を有するPC(Personal Compu
ter)部106とから構成されている。
【0016】計測ユニット1〜4は、路面Gを掘って形
成したピット106内に設置されている。また、この計
測ユニット1〜4は、路面Gを横切る方向において車両
Cのタイヤ幅に合わせて設置され、路面Gの走行方向に
おいて所定の配置間隔Dをもって設置されている。
【0017】各計測ユニット1〜4は、鋼板等によって
構成され車両CのタイヤTが通過可能な計測板11〜4
1と、計測板11〜41を四隅で支持する複数の支持柱
12〜42と、計測板11〜41と支持柱12〜42と
の間にそれぞれ設けたロードセルなどの荷重検出センサ
13〜43とから構成される。各荷重検出センサ13〜
43は、計測板11〜41上を車両Cが通過した際に各
計測板11〜41に作用した荷重を検出し、検出値を示
す荷重信号を出力する。なお、これら荷重検出センサ1
3〜43は、車重計測装置100の前後に光電管センサ
を設置し、この光電管センサの出力信号をトリガーとし
て検出動作をするようにしてもよいし(図示省略)、常
に検出動作を行うようにしてもよい。
【0018】PC部106のメモリ105は、所定の演
算処理を行う演算プログラムが記憶されたROM(Read
Only Memory)と、演算の際に各種データを記憶するR
AM(Random Access Memory)とを備えている(図示省
略)。なお、このメモリ105に記憶されている演算プ
ログラムの内容は、例えば、IHMs(前掲:ムレイテ
ィ)に開示のアルゴリズムとなる。なお、このIHMs
に関する詳細は、本願出願人による特願平11−260
736号を参照されたい。また、図示しないが、荷重検
出センサ13〜43からの荷重信号の処理手法として低
域通過フィルタを用いるものを示したが、この低域通過
フィルタをこの車重計測装置100の信号伝送路に配置
し、その結果を平均化するプログラムを前記メモリ10
5に記憶するような構成にしてもよい。
【0019】図3は、計測ユニットの配置間隔の一例を
示す説明図である。同図(a)に示すように、計測板1
1〜41の長さをLとすると、路面走行方向における計
測板11〜41の間隔Dが2Lとなるように、前記計測
ユニット1〜4を配置する。また、車両Cが計測板11
〜41に乗った瞬間の上下振動が軸重計測値の欠損の原
因であることが判明しているから、この車重計測装置1
00においては、相反する2つの振動条件にて2回計測
を実施し、それを足し合わせることにより振動条件に起
因するデータ欠損をキャンセルするようにする。
【0020】このため、相反する振動条件により2回の
計測を行うには、計測板11〜41の間隔Dを2Lとす
るのが好ましい。同図(b)のグラフ中、実線の波形が
車両Cの上下振動を示しており、車両Cが前段の計測板
11、31上に乗る瞬間には、矢印Aで示す下方に向か
って動きながら侵入しており、続いて、前段の計測板1
1、31を通過し、車両Cが後段の計測板21、41上
に乗る瞬間には、矢印Bに示す上方に向かって動きなが
ら侵入することになる。これによって、相反する2つの
振動条件で計測が可能になり、このときの前段の計測ユ
ニット1、3の荷重信号と、後段の計測ユニット2、4
の荷重信号とを足し合わせることで車両Cの振動成分を
キャンセルすることが可能になる。
【0021】ここで、前段の計測ユニット1、3と後段
の計測ユニット2、4の間隔Dを0にすることでも車両
Cの振動成分をキャンセルすることが可能であるが、装
置自体を路面Gに設置し難いため、設置容易な間隔2L
を選択するようにした。なお、図3(b)に示すグラフ
図のように、計測ユニット1、3に侵入する際、計測板
11、31に対して最大の動きを示す波形部分(山と谷
の中間)が位置するとは限らないが、これ以外の部分、
例えば山の頂付近や谷の底付近において侵入する車両C
の動きが上下方向に静止しているか或いはその動きが小
さいため、従来において問題視したような計測値の欠損
は極めて少ないものとなる。このため、前段と後段の計
測ユニット1〜4の荷重信号を足し合わせることによる
キャンセル効果は少ないものと考えられる。
【0022】ここで、前記計測板11〜41のたわみに
関与する振動数f=v/2Lにつき、車両Cの速度を
v、計測板11〜41の長さをLとした場合、振動波長
λは、 λ=v/f=v/(v/2L)=2L…(1) で表される。このため、計測板11〜41のたわみに関
与する振動波長は速度に依存せず、計測板11〜41の
長さLに依存することが判る。従って、車両Cに発生す
る上下振動は、3/2波長進めば逆位相になるため、2
Lの間隔で配置することで(前段と後段の計測板の前縁
間隔は3L)車両Cの振動をキャンセルできることにな
る。
【0023】また、上記現象は、速度vのみならず、そ
の定数倍の速度においても発生する。このため、(1)
式を拡張して、 λ=nv/f=nv/(v/2L)=2nL…(2) の式で表すことができる。
【0024】図4は、車両の上下振動を相反条件にでき
る配置を示す説明図である。(2)式において、n=1
(30km/h)の場合は、波長が2Lになるから、相
反条件にできる計測板11〜41の間隔Dは、0となる
(但し、この場合は、図3に示すように、設置の便宜か
ら計測板11〜41の間隔Dを2Lとしている)。ま
た、n=2(60km/h)のときは、波長が4Lにな
るから、相反条件にできる計測板11〜41の間隔D
は、Lとなる。つぎに、n=3(90km/h)のとき
は、波長が6Lになるから、相反条件にできる計測板1
1〜41の間隔Dは、2Lとなる。同じくn=4(12
0km/h)のときは、波長が8Lになるから、相反条
件にできる計測板11〜41の間隔Dは、3Lとなる。
また、n=1およびn=2の場合を例にすると、計測板
11〜41の間隔Dを波長λの整数倍mだけ長くして
も、同様の相反条件にできる(図中二点鎖線で計測板2
1、41を例示する)。
【0025】これらの結果から、上下振動を相反可能な
計測板11〜41の間隔Dは、 D=(−n+2nm−1)L…(3) の式で表すことができる。ここで、(3)式において、
nは計測値の欠損が発生する速度vの倍数、mは任意の
整数である。例えば60km/hにおける計測値欠損を
キャンセルするには、n=2とし、m=1とすれば、D
=(−2+4−1)L=Lとすれば良い。
【0026】なお、mを大きくすると、それだけ計測板
11〜41の間隔Dが大きくなる。しかし、計測板11
〜41の間隔Dが大きすぎると、前段の計測ユニット
1、3を通過するときの車両速度と、後段の計測ユニッ
ト2、4を通過するときの車両速度とが変化し、車重を
正確に計測できなくなるおそれがある。このため、通常
の一般道路や高速道路などに設置する場合には、前記整
数mを1〜3の範囲に収めるのが好ましい。
【0027】このような構成にすることで、前段の計測
ユニット1、3と後段の計測ユニット2、4との荷重信
号を平均することで、計測値の欠損をキャンセルできる
ことになる。平均化は、4つの計測ユニット1〜4をま
とめて行う。また、車両両側のタイヤTを計測すること
により、車両の重心がずれている場合でも車重を正確に
計測できる。なお、計測ユニット1〜4は、車両片方側
のタイヤTのみが乗るようにしてもよい。このときは、
前段および後段の計測ユニット1、2(3、4)の荷重
信号を平均し、この計測値から車両全体の重量を計算す
るようにする。また、平均化の演算プログラムはメモリ
105に記憶され、その演算処理は前記PC部106に
よって行う。また、本発明の手法は、それ単独でも用い
ることも可能であり、また、この処理手法と従来のIH
Msによる演算を重畳することも可能である。以上、こ
の車重計測装置100によれば、車両重量をより高精度
に計測できるようになる。
【0028】(実施の形態2)図5は、この発明の実施
の形態2にかかる車重計測装置を示す平面構成図であ
る。この車重計測装置200は、実施の形態1にかかる
車重計測装置100の片方側の計測板31、41の間隔
を0にしたものである。その他の構造は、実施の形態1
の車重計測装置100と同じであるからその説明省略す
ると共に同一の構成要素には同一の符号を付する。この
車重計測装置200では、車両Cの進行方向右側の計測
板11、21の間隔Dを2Lとし、左側の計測板31、
41の間隔Dが0で且つ左側後段の計測板41と右側前
段の計測板11との間隔DがLとなる。同じく、左側前
段の計測板31と右側後段の計測板21との間隔DもL
となる。
【0029】まず、進行方向右側の計測板11、21の
間隔Dが2L、進行方向左側の計測板31、41の間隔
Dが0であるから、n=2(30km/h、90km/
h)の速度において計測値欠損をキャンセルできる(図
4を参照)。また、車両Cの両側で車重を計測して平均
化することで車両Cの重心が中心からずれていても車重
を正確に計測することができる。また、左側後段の計測
板41と右側前段の計測板11との間隔L、左側前段の
計測板31と右側後段の計測板21との間隔Lをもって
n=1(60km/h)の速度において計測値欠損をキ
ャンセルできる。さらに、車両重量の計測を対称に行う
ので、得られた荷重信号を平均化することで車両重心の
ずれをキャンセルできる。このような構成によれば、3
0km/h、60km/h、90km/hにおける計測
値欠損をキャンセルすることが可能になる。
【0030】また、上記同様、計測板11〜41の間隔
Dの組み合わせによって欠損をキャンセルする速度範囲
を拡大することができる。例えば図6(a)および
(b)に示すように、6つの計測ユニット1〜6を間隔
D=L、2L、3Lとなる配置で組み合わせるようにし
てもよい。この場合には、30km/h、60km/
h、90km/h(n=1、2、3)における計測値欠
損をキャンセルすることができる。また、図6(c)に
示すように、4つの計測ユニット1〜4を間隔D=L、
3Lとなる配置で組み合わせるようにしてもよい。この
場合には、30km/h、90km/h(n=1、3)
における計測値欠損をキャンセルすることができる。
【0031】(実施の形態3)図7は、この発明の実施
の形態3にかかる車重計測装置を示す断面構成図であ
る。この車重計測装置は、前段の計測ユニット1、3の
計測板11、31近傍に斜面301を形成し、タイヤT
の動きが斜面301を超えた時点で必ず下向きになるよ
うにした点に特徴がある。これ以外の構成は、上記実施
の形態1または2の車重計測装置100、200と同じ
であるからその説明を省略する。
【0032】このように、計測板11、31の侵入側に
斜面を形成することにより車両CのタイヤTが当該斜面
301で強制的に上向きに動き、この斜面301を超え
たところで下方に動くことになる。これによって計測板
11、31に対する初期条件が同じになる。このため、
車両Cの上下振動がいずれの位置にあっても上記実施の
形態1または2の手法によって計測値の欠損をキャンセ
ルできる。なお、この斜面301の高さおよび角度は、
タイヤTの大きさや車両Cの振幅によって適当な値を設
定するようにする。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の車重計
測装置では、上下振動が相反条件になるように計測ユニ
ットを配置するようにしたので、車両の上下振動による
計測値の欠損をキャンセルして、走行する車両の重量を
高精度に計測することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる車重計測装置
を示す平面構成図である。
【図2】図1に示した車重計測装置を示す断面構成図で
ある。
【図3】計測ユニットの配置間隔の一例を示す説明図で
ある。
【図4】車両の上下振動を相反条件にできる配置を示す
説明図である。
【図5】この発明の実施の形態2にかかる車重計測装置
を示す平面構成図である。
【図6】図5に示した車重計測装置の変形例を示す説明
図である。
【図7】この発明の実施の形態3にかかる車重計測装置
を示す断面構成図である。
【図8】従来の車重計測装置による計測結果を示すグラ
フ図である。
【符号の説明】
100 車重計測装置 1〜4 計測ユニット 101 増幅器 102 A/D変換器 103 DSP 104 CPU 105 メモリ 106 PC部 11〜41 計測板 13〜43 荷重検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 聖樹 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 ムレイティ ジュキ 兵庫県神戸市灘区中原通3−1−17−305

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を車両が通過する計測板と、計測板
    に作用した荷重を検出して荷重信号を出力する荷重検出
    手段とから計測ユニットを構成し、 この計測ユニットを車両の走行方向に連設すると共に、
    前段の計測ユニットの計測板端縁と後段の計測ユニット
    の計測板端縁との間隔が車両上下振動の半波長分の長
    さ、若しくはそれに1波長分の整数倍を加えた長さにな
    るようにしたことを特徴とする車重計測装置。
  2. 【請求項2】 上面を車両が通過する計測板と、計測板
    に作用した荷重を検出して荷重信号を出力する荷重検出
    手段とから計測ユニットを構成し、 この計測ユニットを車両の走行方向に連設すると共に、
    前段の計測ユニットの計測板端縁と後段の計測ユニット
    の計測板端縁との間隔Dが、計測板の長さをL、欠損発
    生速度の倍数をn、任意の整数をmとした場合、 D=(−n+2nm−1)L となるようにしたことを特徴とする車重計測装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記任意の整数mは、1〜3で
    あることを特徴とする請求項2に記載の車重計測装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記欠損発生速度の倍数nまた
    は任意の整数mに異なる整数を入れて複数の前記間隔D
    を取得し、この複数の間隔Dをもって前記計測ユニット
    を配置したことを特徴とする請求項2または3に記載の
    車重計測装置。
  5. 【請求項5】 前記計測板の間隔Dがそれぞれ異なる計
    測板の組が複数あり、この各組の計測板の少なくとも一
    方を別の組との間で共通化したことを特徴とする請求項
    4に記載の車重計測装置。
  6. 【請求項6】 計測ユニットの計測板の車両侵入方向近
    傍に斜面を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか一つに記載の車重計測装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記複数の計測ユニットの荷重
    検出センサからの荷重信号を平均化して車重を計測する
    演算手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか一つに記載の車重計測装置。
JP2000215248A 2000-07-14 2000-07-14 車重計測装置 Withdrawn JP2002031566A (ja)

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