JP2010216145A - 複合梁および複合梁の製造方法 - Google Patents

複合梁および複合梁の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スパンが長く、かつ建築現場までの輸送も容易な複合梁およびその製造方法を提供する。
【解決手段】上弦材2および下弦材3は、それぞれ複数の棒状部材5を軸方向に連結金具6を介して連結することによって構成され、腹材4は、複数の板状部材7を上下の弦材2,3の長手方向に連続して配置するとともに、板状部材7の上下縁部をそれぞれ前記上弦材2と下弦材3に接合することによって構成されているので、スパンの長い複合梁1を容易に得ることができる。また、複合梁1は、適宜分解することができるので、この分解されたものを輸送することによって、複合梁1を建築現場まで容易に輸送できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、上弦材と、下弦材と、これら上下の弦材間に設けられた腹材とを備えた複合梁およびこの複合梁を製造する方法に関する。
木質の複合梁の一例として特許文献1に記載のものが知られている。この複合梁は、木質I型複合梁と称されるものであり、板状のウエブ部(腹材)と、このウエブ部の上縁部に、この上端縁に沿って設けられた角柱状の上フランジ部(上弦材)と、前記ウエブ部の下縁部に、この下縁部に沿って設けられた角柱状の下フランジ部とによって構成されている。
特開2006−291654号公報
ところで、上記従来の複合梁は上下のフランジ部が角材で形成され、ウエブ部が板材で形成されているので、これら角材や板材の長さの限界によって、製造できる複合梁の長さにも限界があり、比較的スパンの長い複合梁を得難いという問題がある。
また、比較的スパンの長い複合梁を得ることができたとしても、建築現場までの輸送が困難であるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、スパンが長く、かつ建築現場までの輸送も容易な複合梁およびその製造方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、上弦材2と、下弦材3と、これら上下の弦材2,3間に設けられた腹材4とを備えた複合梁1であって、
前記上弦材2および下弦材3は、それぞれ複数の棒状部材5を軸方向に連結金具6を介して連結することによって構成され、
前記腹材4は、複数の板状部材7を前記上下の弦材2,3の長手方向に連続して配置するとともに、前記板状部材7の上下縁部をそれぞれ前記上弦材2と下弦材3に接合することによって構成されており、
前記連結金具6は、軸方向に隣り合う前記棒状部材7,7間に配置され、少なくとも一側面に開口部10aを有する金属製の連結ボックス10と、
一方の前記棒状部材5(5b,5d)にその端面から突出するようにして埋設固定され、前記連結ボックス10に挿し込まれる第1ボルト11と、
他方の前記棒状部材5(5a,5c)にその端面から突出するようにして埋設固定され、前記連結ボックス10に挿し込まれる第2ボルト12と、
前記連結ボックス10にその開口部10aから挿入されたうえで、前記第1ボルト11に螺合して締め付けられる第1ナット13と、
前記連結ボックス10にその開口部10aから挿入されたうえで、前記第2ボルト12に螺合して締め付けられる第2ナット14とを備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の棒状部材5を軸方向に連結金具6を介して連結することによって上弦材2および下弦材3が構成されているので、棒状部材5の本数を増やすことによって長い上弦材2および下弦材3を形成できる。
そして、複数の板状部材7を前記上下の弦材2,3の長手方向に連続して配置するとともに、前記板状部材7の上下縁部をそれぞれ前記上弦材2と下弦材3に接合することによって、スパンの長い複合梁1を容易に得ることができる。
また、このようにして得られる複合梁1は、適宜分解することができるので、この分解されたものを輸送することによって、複合梁1を建築現場まで容易に輸送できる。
さらに、一方の棒状部材5(5b,5d)にその端面から突出するようにして埋設固定した第1ボルト11を連結ボックス10に挿し込み、この第1ボルト11に連結ボックス10の開口部10aから挿入された第1ナット13を螺合して締め付けるとともに、他方の棒状部材5(5a,5c)にその端面から突出するようにして埋設固定された第2ボルト12を前記連結ボックス10に挿し込み、この第2ボルト12に前記開口部10aから挿入された第2ナット14を螺合して締め付けることによって、棒状部材5,5どうしを強固に連結して、上弦材2および下弦材3を形成でき、板状部材7の上下縁部をそれぞれ前記上弦材2と下弦材3に接合することによって、高強度の複合梁1を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の複合梁1において、
前記上弦材2を構成する複数の棒状部材5,5間に配置される前記連結ボックス10と、前記下弦材3を構成する複数の棒状部材5,5間に配置される前記連結ボックス10とは、上下方向において重なっていないことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、上弦材2を構成する棒状部材5,5間に配置されてこれらを連結する連結ボックス10と、下弦材3を構成する棒状部材5,5間に配置されてこれらを連結する連結ボックス10とが上下方向において重なっていないので、上弦材2における棒状部材5,5どうしの連結部分と、下弦材3における棒状部材5,5どうしの連結部分とが上下方向において重なることがないので、連結部分が上下方向において重なるものに比して、複合梁1の曲げ強度が高くなる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、請求項1または2に記載の複合梁1を製造する複合梁の製造方法であって、
板状部材7の上下縁部にそれぞれ棒状部材5,5を固定してなる複合梁構成部材20,21を複数用意して、これら複合梁構成部材20,21を連結して前記複合梁1を製造するに際し、
隣り合う前記複合梁構成部材20,21のうちの一方の複合梁構成部材20を構成する前記棒状部材5(5b,5d)にその端面から突出するようにして埋設固定した第1ボルト11を、少なくとも一側面に開口部10aを有する金属製の連結ボックス10に挿し込み、この第1ボルト11に前記開口部10aから挿入された第1ナット13を螺合して締め付けることによって、一方の前記複合梁構成部材20を構成する前記棒状部材5(5b,5d)に連結ボックス10を取り付ける連結ボックス取付工程と、
他方の複合梁構成部材21を構成する前記棒状部材5(5a,5c)にその端面から突出するようにして埋設固定された第2ボルト12を前記連結ボックス10に挿し込み、この第2ボルト12に前記開口部10aから挿入された第2ナット14を螺合して締め付けることによって、前記連結ボックス10に他方の前記複合梁構成部材21を構成する前記棒状部材5(5a,5c)を連結する棒状部材連結工程とを備えること特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、連結ボックス取付工程によって、一方の複合梁構成部材20の棒状部材5(5b,5d)に連結ボックス10を取り付けておき、棒状部材連結工程によって、連結ボックス10に他方の複合梁構成部材21を構成する棒状部材5(5a,5c)を連結するので、複合梁構成部材20,21どうしを容易に連結でき、この結果、複数の複合梁構成部材20,21を連結してなる複合梁1を容易に製造できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の複合梁の製造方法において、
前記連結ボックス取付工程を工場で行い、前記棒状部材連結工程を建築現場で行うことを特徴とする。
連結ボックス取付工程を工場で行うことによって、現場での連結ボックス10の取付け作業を省略できるとともに、一方の複合梁構成部材20とともに連結ボックス10を輸送でき、連結ボックス10の輸送忘れや、個数不足を防止できる。
また、棒状部材連結工程を建築現場で行うので、複合梁1を複数の複合梁構成部材20,21として輸送でき、現場までの輸送が容易である。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の複合梁の製造方法において、
一方の前記複合梁構成部材20を構成する前記棒状部材5dは、この棒状部材5dが固定されている前記板状部材7bの端部より突出しており、他方の前記複合梁構成部材21を構成する前記棒状部材5cの端部は、この棒状部材5cが固定されている前記板状部材7aの端部より内側に位置しており、
前記棒状部材連結工程の際に、一方の前記複合梁構成部材20を構成する前記棒状部材5dの突出している突出部を、他方の前記複合梁構成部材21を構成する板状部材7aの縁部に当接して固定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、棒状部材連結工程の際に、一方の複合梁構成部材20を構成する棒状部材5dの突出している突出部を、他方の複合梁構成部材21を構成する板状部材7aの縁部に当接して固定するので、複合梁構成部材20,21どうしを連結する際に、複合梁構成部材20,21の上下方向(棒状部材5の軸方向と直交する方向)の位置決めを行えるとともに、複合梁構成部材20,21どうしの連結強度が高くなる。
本発明によれば、複数の棒状部材を軸方向に連結金具を介して連結することによって上弦材および下弦材が構成されているので、棒状材の本数を増やすことによって長い上弦材および下弦材となり、複数の板状部材を前記上下の弦材の長手方向に連続して配置するとともに、前記板状部材の上下縁部をそれぞれ前記上弦材と下弦材に接合することによって、スパンの長い複合梁を容易に得ることができ、また、この複合梁は、適宜分解することができるので、この分解されたものを輸送することによって、複合梁を建築現場まで容易に輸送できる。
また、一方の棒状部材にその端面から突出するようにして埋設固定した第1ボルトを金属製の連結ボックスに挿し込み、この第1ボルトに連結ボックスの開口部から挿入された第1ナットを螺合して締め付けるとともに、他方の棒状部材にその端面から突出するようにして埋設固定された第2ボルトを前記連結ボックスに挿し込み、この第2ボルトに前記開口部から挿入された第2ナットを螺合して締め付けることによって、棒状部材どうしを強固に連結して、上弦材および下弦材を形成でき、板状部材の上下縁部をそれぞれ前記上弦材と下弦材に接合することによって、高強度の複合梁を得ることができる。
また、板状部材の上下縁部にそれぞれ棒状部材を固定してなる複合梁構成部材を複数用意して、これら複合梁構成部材を連結していくに際し、一方の複合梁構成部材の棒状部材に連結ボックスを取り付けておき、この連結ボックスに他方の複合梁構成部材を構成する棒状部材を連結するので、複合梁構成部材どうしを容易に連結でき、この結果、複数の複合梁構成部材を連結してなる複合梁を容易に製造できる。
本発明に係る複合梁の一例を示すもので、その正面図である。 同、分解正面図である。 同、棒状部材の連結部を示す断面図である。 同、連結ボックスを示す斜視図である。 同、連結ボックスが取り付けられた棒状部材の先端部を示す斜視図である。 同、複合梁と柱との接合構造を示す斜視図である。 同、複合梁と柱の接合構造の要部を示す正面図である。 同、他の複合梁と柱の接合構造の要部を示す正面図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る複合梁1の一例を示す正面図、図2は同複合梁1を分解した正面図である。この複合梁1は上弦材2と下弦材3と、これら上下の弦材2,3間に設けられた腹材4とを備えている。
上弦材2は3本の棒状部材5・・・を軸方向に連結金具6を介して連結することによって構成されている。3本の棒状部材5のうち、中央の棒状部材5aは、左右両側の棒状部材5b,5bより長くなっている。
下弦材3は、上弦材2と同様に、3本の棒状部材5・・・を軸方向に連結金具6を介して連結することによって構成されている。3本の棒状部材5・・・のうち、中央の棒状部材5cは、左右両側の棒状部材5d,5dより長くなっている。
また、棒状部材5aは棒状部材5cより長く、棒状部材5dは棒状部材5bより長くなっている。
さらに、前記4種類の棒状部材5a,5b,5c,5dは全て断面形状が等しい正角材によって形成されている。
前記腹材4は、横長の5枚の板状部材7・・・を上下の弦材2,3の長手方向に連続して配置するとともに、板状部材7の上下縁部をそれぞれ上弦材2と下弦材3に接合することによって構成されている。
5枚の板状部材7・・・のうち、中央3枚の板状部材7a・・・は、左右両側の2枚の板状部材7b,7bより左右の長さ(長辺方向の長さ)が長くなっている。また、板状部材7a,7bは断面形状が等しくなっており、かつ厚さは前記棒状部材5の厚さ(正角材の断面の一辺の長さ)と等しくなっている。
前記5枚の板状部材7・・・は全て木質パネルで形成されている。この木質パネルは框材を矩形枠状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強桟材を組み付け、さらに矩形枠の両面に合板からなる面材を取り付けて構成されたものである。
また、中央3枚の板状部材7a・・・にはそれぞれ4つの貫通孔8が形成され、左右両側の2枚の板状部材7bにはそれぞれ2つの貫通孔8が形成されており、これによって軽量化が図られるとともに、配線や配管等を挿通可能としている。
さらに、左右に隣接する板状部材7,7どうしは互いに当接する端面どうしが接着剤によって接着されることで接合されている。
また、板状部材7・・・の上下縁部は前記上下の弦材2,3にそれぞれ接合されている。すなわち、板状部材7の上下の面はそれぞれ上下の弦材2,3の下面と上面にそれぞれ接着剤によって接着されている。
前記棒状部材5,5どうしを連結する連結金具6は、図3に示すように、連結ボックス10、第1ボルト11、第2ボルト12、第1ナット13、第2ナット14等を備えている。
連結ボックス10は、図4に示すように、箱状に形成された鉄製のものであり、対向する側面に開口部10a,10aが形成されている。この開口部10aはほぼ側面全体に形成されたものであり、スパナやレンチ、ドライバー等の工具を連結ボックス10内に挿入できるような大きさとなっている。
また、連結ボックス10の両端面の中央部には、円形状のボルト挿通孔10b,10bが同軸に形成されており、このボルト挿通孔10b,10bは前記第1ボルト11、第2ボルト12を挿通可能な直径となっている。さらに、連結ボックス10の一方の端面には、ビス孔10c,10cが、貫通孔10bを挟んで、端面の対角方向に対称的に配置されている。
前記第1ボルト11は、図3に示すように、軸方向に隣り合う棒状部材5,5のうち、一方の棒状部材5b,5dに、その端面から突出するようにして埋設固定され、前記連結ボックス10の一方の端面に形成されているボルト挿通孔10bを通して連結ボックス10に挿し込まれるものである。
前記棒状部材5b,5dの端面には、それぞれ挿入孔16が形成されており、この挿入孔16に前記第1ボルト11が前記端面から突出させて挿入されている。第1ボルト11の直径は、挿入孔16の内径より小さくなっており、これによって、第1ボルト11と挿入孔16の内壁との間には隙間が形成されている。そして、この隙間に接着剤が充填されている。この接着剤としては、例えばエポキシ系接着剤やウレタン系接着剤が使用される。
前記連結ボックス10に挿し込まれた第1ボルト11には、連結ボックス10の開口部10aから挿入された第1ナット13が螺合されている。
そして、この第1ナット13をスパナやレンチ等の工具を開口部10aから挿入して締め付けることによって、棒状部材5b,5dと連結ボックス10とが強固に連結されている。この連結された状態では、棒状部材5b,5dの端面にそれぞれ連結ボックス10の一方の端面が圧接して取り付けられている。
また、上記のようにして、棒状部材5b,5dの端面に連結ボックス10を連結した後、連結ボックス10のビス孔10c,10cにビス17,17が挿通されて棒状部材5b,5dの端面にねじ込まれている。このようにビス17,17を棒状部材5b,5dの端面にねじ込むことによって、前記接着剤が硬化するまで間、連結ボックス10を棒状部材5b,5dに仮連結しておくことができる。また、接着剤の硬化後は、棒状部材5b,5dの軸回りの回転を防止できる。
前記第2ボルト12は、軸方向に隣り合う棒状部材5,5のうち、他方の棒状部材5a,5cに、その端面から突出するようにして埋設固定され、前記連結ボックス10の他方の端面に形成されているボルト挿通孔10bを通して連結ボックス10に挿し込まれるものである。
前記棒状部材5a,5cの端面には、それぞれ挿入孔16が形成されており、この挿入孔16に前記第2ボルト12が前記端面から突出させて挿入されている。第2ボルト12の直径は、挿入孔16の内径より小さくなっており、これによって、第2ボルト12と挿入孔16の内壁との間には隙間が形成されている。そして、この隙間に接着剤が充填されている。この接着剤としては、例えばエポキシ系接着剤やウレタン系接着剤が使用される。
前記連結ボックス10に挿し込まれた第2ボルト12には、連結ボックス10の開口部10aから挿入された第2ナット14が螺合されている。また、第2ボルト12には、連結ボックス10の他方の端面を形成する壁部を挟んでナット18が螺合されている。
そして、この第2ナット13およびナット18をスパナやレンチ等の工具によって締め付けることによって、棒状部材5a,5cと連結ボックス10とが強固に連結されている。この連結された状態では、棒状部材5a,5cの端面と連結ボックス10の他方の端面とには所定の隙間Sが形成されている。
このように、一方の棒状部材5b,5dにその端面から突出するようにして埋設固定した第1ボルト11を連結ボックス10に挿し込み、この第1ボルト11に連結ボックス10の開口部10aから挿入された第1ナット13を螺合して締め付けるとともに、他方の棒状部材5a,5cにその端面から突出するようにして埋設固定された第2ボルト12を前記連結ボックス10に挿し込み、この第2ボルト12に前記開口部10aから挿入された第2ナット14とナット18を螺合して締め付けることによって、棒状部材5b,5a(5d,5c)どうしを強固に連結して、上弦材2および下弦材3を形成でき、板状部材7・・・の上下縁部をそれぞれ前記上弦材2と下弦材3に接合することによって、高強度の複合梁1を得ることができる。
また、図1に示すように、前記棒状部材5bと棒状部材5dとは長さが異なり、棒状部材5aと棒状部材5cとは長さが異なるので、棒状部材5b,5aの連結部に位置する連結ボックス10と、棒状部材5d,5cの連結部に位置する連結ボックス10とは、上下方向において重なっていない。
したがって、本実施の形態の複合梁1は、連結部分が上下方向において重なるものに比して、曲げ強度が高くなる。
次に、上記構成の複合梁1の製造方法の一例について説明する。
まず、図2に示すように、3つの複合梁構成部材20,20,21を用意する。中央の複合梁構成部材21は左右両側の複合梁構成部材20,20より左右の長さが長くなっており、複合梁構成部材20,20は左右の向きが互いに逆となっている。
複合梁構成部材20は、板状部材7bの上下縁部にそれぞれ棒状部材5b,5dを接着剤と釘打ちによって固定したものである。
左側の複合梁構成部材20を構成する上の棒状部材5bの長さは、板状部材7bの長さと等しくなっており、棒状部材5bの両端面はそれぞれ板状部材7bの左右の両端面と面一になっている。また、下の棒状部材5dの長さは、板状部材7bの長さより長くなっており、棒状部材5dの左端面は板状部材7bの左端面と面一になっている。また、前記棒状部材5dの右端部は板状部材7bの右端部より右側に突出している。
また、右側の複合梁構成部材20を構成する上の棒状部材5bの長さは、板状部材7bの長さと等しくなっており、棒状部材5bの両端面はそれぞれ板状部材7bの左右の両端面と面一になっている。また、下の棒状部材5dの長さは、板状部材7bの長さより長くなっており、棒状部材5dの右端面は板状部材7bの右端面と面一になっている。また、前記棒状部材5dの左端部は板状部材7bの左端部より左側に突出している。
前記複合梁構成部材21は、3枚の板状部材7a・・・を左右に接合するとともに、これら板状部材7a・・・の上下縁部にそれぞれ棒状部材5a,5cを接着や釘打ちによって固定したものである。
複合梁構成部材21を構成する上の棒状部材5aの長さは板状部材7aの長さより短くなっており、棒状部材5aの端部は、板状部材7aの端部より内側に位置している。棒状部材5aの端面と、板状部材7aの端面との間の距離は前記連結ボックス10の長さに前記隙間Sを加えた分だけ長くなっている。
下の棒状部材5cの長さも板状部材7aの長さより短くなっており、棒状部材5cの端部は、板状部材7aの端部より内側に位置している。棒状部材5cの端面と、板状部材7aの端面との間の距離は前記複合梁構成部材20の下の棒状部材5dの突出長さに、前記連結ボックス10の長さと隙間Sの分を加えた分だけ長くなっている。
次に、複合梁構成部材20を構成する棒状部材5b,5dのそれぞれにそれらの端面から突出するようにして第1ボルト11を埋設固定し、複合梁構成部材21を構成する棒状部材5a,5cのそれぞれにそれらの端面から突出するようにして第2ボルト12を埋設固定する。
次に、図5に示すように、前記複合梁構成部材20を構成する棒状部材5b,5dにそれぞれ連結ボックス10を取り付ける(連結ボックス取付工程)。
これは、棒状部材5b,5dにその端面から突出するようにして埋設固定した第1ボルト11を、連結ボックス10にボルト挿通孔10bを通して挿し込み、この第1ボルト11に連結ボックス10の開口部10aから挿入された第1ナット13を螺合して締め付けることによって、複合梁構成部材20を構成する棒状部材5b,5dにそれぞれ連結ボックス10を取り付けることによって行う。
なお、左右両側の複合梁構成部材20,20のそれぞれの棒状部材5b,5dにそれぞれ連結ボックス10を取り付ける。
また、このような連結ボックス取付工程は工場等で行い、連結ボックス10が取り付けられた複合梁構成部材20と連結ボックス10を有していない複合梁構成部材21とを建築現場に輸送する。
次に、図3に示すように、前記複合梁構成部材21を構成する棒状部材5a,5cにその端面から突出するようにして埋設固定された第2ボルト12を前記連結ボックス10にボルト挿通孔10bを通して挿し込み、この第2ボルト12に前記開口部10aから挿入された第2ナット14とナット18を螺合して締め付けることによって、連結ボックス10に複合梁構成部材21を構成する棒状部材5a,5cを連結する(棒状部材連結工程)。
このような棒状部材連結工程は、複合梁構成部材21の左右両端部側でそれぞれ行う。
また、このような棒状部材連結工程は建築現場で行う。また、複合梁構成部材20,20を柱に取り付けた後棒状部材連結工程を行ってもよいし、この棒状部材連結工程を行った後、複合梁構成部材20,20を柱に取り付けてもよい。
また、この棒状部材連結工程の際に、一方の複合梁構成部材20を構成する棒状部材5dの突出している突出部を、他方の複合梁構成部材21を構成する板状部材7aの縁部に当接して固定する。また、一方の複合梁構成部材20を構成する棒状部材5bの先端部に取り付けられている連結ボックス10を、他方の複合梁構成部材21を構成する板状部材7aの縁部に設置する。
このようにすれば、複合梁構成部材20,21どうしを連結する際に、複合梁構成部材20,21の上下方向(棒状部材5a〜5dの軸方向と直交する方向)の位置決めを行えるとともに、複合梁構成部材20,21どうしの連結強度が高くなる。
以上のように、連結ボックス取付工程によって、一方の複合梁構成部材20の棒状部材5b,5dにそれぞれ連結ボックス10を取り付けておき、棒状部材連結工程によって、連結ボックス10に他方の複合梁構成部材21を構成する棒状部材5a,5cを連結するので、複合梁構成部材20,21どうしを容易に連結でき、この結果、3つの複合梁構成部材20,20,21を連結してなる複合梁1を容易に製造できる。
次に、上記構成の複合梁1と柱25との接合構造について説明する。
すなわち、図6に示すように、柱25,25が平行離間して設けられており、この柱25の内側を向く側面には、図7に示すように、方立て26が固定されている。この方立て26の上端面は柱25の上端面より低くなっており、方立て26の上端面に鉄板27が水平に固定されている。この鉄板27に複合梁1の端部、すなわち、複合梁構成部材20,20が設置されるとともに、複合梁1の端面(複合梁構成部材20,20の端面)が柱25,25の内側を向く側面に当接されている。複合梁1の端面(複合梁構成部材20,20の端面)と柱25,25の側面とは接着や釘打ち等によって接合固定されている。
また、図6に示すように、複合梁1の下弦材3には、下弦補強材28・・・が固定されており、これら下弦補強材28によって複合梁1の下弦の補強が行われている。
さらに、柱25,25に接合された複合梁1の床を構成する複数の床パネル29・・・が接合されている。床パネル29は框材を矩形枠状に組み立てるとともに、この矩形枠内に補強桟材を組み付け、さらに、矩形枠の上面に合板等からなる面材を取り付けてなるものである。
また、床パネル29の厚さは複合梁1の梁成をほぼ等しくなっており、床パネル29の上面と複合針の上面とはほぼ面一になっている。
また、複合梁1を柱25,25に接合する場合、複合梁構成部材21の両端部に複合梁構成部材20,21を連結することによって複合梁1を現場で製造した後、この複合梁1の両端部の複合梁構成部材20,20を柱25,25に接合してもよいし、複合梁構成部材20,20を柱25,25に接合した後、複合梁構成部材21の両端部を複合梁構成部材20,20に連結してもよい。
なお、本実施の形態では、複合梁1の腹材4を構成する5枚の板状部材7・・・を全て木質パネルで形成したが、これに限ることなく、例えば、両側2枚の板状部材7b,7bを集成材によって形成してもよい。
このような複合梁1を柱25に接合する場合、図8に示すように、複合梁1の両端部の集成材で形成された板状部材7bの端面に溝を形成し、この溝に梁受金物30の挿入板30aを挿入し、この挿入板30aに板状部材7bの側面からドリフトピン31を挿入板30aを貫通するようにして打ち込めばよい。
梁受金物30は、柱25の上端面に設置される胴部30bと、この胴部30bの外周部に、この外周部から延出するようにして形成された前記挿入板30aと、前記胴部30bの上下端面にそれぞれ横方向に突出するようにして固定された補強板30c,30cと、柱25の上端面から柱25に埋設固定され、上端部が下の補強板30cに固定された軸部30dとで構成されている。
そして、梁受金物30上下の補強板30c,30cが板状部材7bの上下面にそれぞれ形成された切欠部に挿入固定され、挿入板30aが板状部材7bの端面に形成された溝に挿入されたうえで、前記ドリフトピン31によって固定されている。
1 複合梁
2 上弦材
3 下弦材
4 腹材
5,5a〜5d 棒状部材
6 連結金具
7,7a,7b 板状部材
10 連結ボックス
11 第1ボルト
12 第2ボルト
13 第1ナット
14 第2ナット
20,21 複合梁構成部材

Claims (5)

  1. 上弦材と、下弦材と、これら上下の弦材間に設けられた腹材とを備えた複合梁であって、
    前記上弦材および下弦材は、それぞれ複数の棒状部材を軸方向に連結金具を介して連結することによって構成され、
    前記腹材は、複数の板状部材を前記上下の弦材の長手方向に連続して配置するとともに、前記板状部材の上下縁部をそれぞれ前記上弦材と下弦材に接合することによって構成されており、
    前記連結金具は、軸方向に隣り合う前記棒状部材間に配置され、少なくとも一側面に開口部を有する金属製の連結ボックスと、
    一方の前記棒状部材にその端面から突出するようにして埋設固定され、前記連結ボックスに挿し込まれる第1ボルトと、
    他方の前記棒状部材にその端面から突出するようにして埋設固定され、前記連結ボックスに挿し込まれる第2ボルトと、
    前記連結ボックスにその開口部から挿入されたうえで、前記第1ボルトに螺合して締め付けられる第1ナットと、
    前記連結ボックスにその開口部から挿入されたうえで、前記第2ボルトに螺合して締め付けられる第2ナットとを備えていることを特徴とする複合梁。
  2. 請求項1に記載の複合梁において、
    前記上弦材を構成する複数の棒状部材間に配置される前記連結ボックスと、前記下弦材を構成する複数の棒状部材間に配置される前記連結ボックスとは、上下方向において重なっていないことを特徴とする複合梁。
  3. 請求項1または2に記載の複合梁を製造する複合梁の製造方法であって、
    板状部材の上下縁部にそれぞれ棒状部材を固定してなる複合梁構成部材を複数用意して、これら複合梁構成部材を連結して前記複合梁を製造するに際し、
    隣り合う前記複合梁構成部材のうちの一方の複合梁構成部材を構成する前記棒状部材にその端面から突出するようにして埋設固定した第1ボルトを、少なくとも一側面に開口部を有する金属製の連結ボックスに挿し込み、この第1ボルトに前記開口部から挿入された第1ナットを螺合して締め付けることによって、一方の前記複合梁構成部材を構成する前記棒状部材に連結ボックスを取り付ける連結ボックス取付工程と、
    他方の複合梁構成部材を構成する前記棒状部材にその端面から突出するようにして埋設固定された第2ボルトを前記連結ボックスに挿し込み、この第2ボルトに前記開口部から挿入された第2ナットを螺合して締め付けることによって、前記連結ボックスに他方の前記複合梁構成部材を構成する前記棒状部材を連結する棒状部材連結工程とを備えること特徴とする複合梁の製造方法。
  4. 請求項3に記載の複合梁の製造方法において、
    前記連結ボックス取付工程を工場で行い、前記棒状部材連結工程を建築現場で行うことを特徴とする複合梁の製造方法。
  5. 請求項3または4に記載の複合梁の製造方法において、
    一方の前記複合梁構成部材を構成する前記棒状部材は、この棒状部材が固定されている前記板状部材の端部より突出しており、他方の前記複合梁構成部材を構成する前記棒状部材の端部は、この棒状部材が固定されている前記板状部材の端部より内側に位置しており、
    前記棒状部材連結工程の際に、一方の前記複合梁構成部材を構成する前記棒状部材の突出している突出部を、他方の前記複合梁構成部材を構成する板状部材の縁部に当接して固定することを特徴とする複合梁の製造方法。
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