JP2010215204A - 回転運動伝達装置及び自動車用ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 入力側ドラムと、入力側ドラムを収容する入力側ハウジングと、出力側ドラムと、出力側ドラムを収容する出力側ハウジングと、入力側ドラムの回転を出力側ドラムに伝達する二本のケーブルを備え、二本のケーブルは、ハンドル側ドラム及び操舵側ドラムの外周に互いに異なる巻き方向に巻き付けられ、ハンドル側のドラムの正逆方向の回転に伴って交互に引張力が作用するように巻き取り及び引き出しが行われるようにしてある。前記入力側ドラムと出力側ドラムの少なくとも一方が同軸の二枚のプーリーを組み合わせてなるものであり、それら二枚のプーリーの一方の外周に一方のケーブルが巻き付けられており、他方のプーリーの外周に他方のケーブルが巻き付けられている。
【選択図】図1
Description
まず、ハウジング本体の二つの貫通孔に二本のアウタケーシングの端部を取り付けると共に、二本のアウタケーシングの端部から引き出された二本のケーブルを貫通孔を通じてハウジング本体内へ引き込む。次に、引き込まれた二本のケーブルは、その端部をドラムに取り付け、互いに異なる巻き方向に巻きつける。次に、ケーブルを巻きつけたドラムをハウジング本体内に収容し、ハウジングカバーで覆う。
第1ケーブルは、その一端が入力側ドラムの外周に第1の巻き方向に巻き付けられる一方で、その他端が出力側ドラムの外周に第2の巻き方向に巻き付けられる。第2ケーブルは、その一端が入力側ドラムの外周に第1の巻き方向と反対の巻き方向に巻き付けられる一方で、その他端が出力側ドラムの外周に第2の巻き方向と反対の巻き方向に巻き付けられる。
入力側ハウジングと出力側ハウジングの夫々には、第1ケーブルと第2ケーブルのそれぞれをハウジング内に引き込むための2つの貫通孔が形成されている。
入力側ドラムと出力側ドラムの少なくとも一方が同軸の二枚のプーリーを組み合わせてなるものであり、それら二枚のプーリーの一方の外周に第1ケーブルが巻き付けられており、他方のプーリーの外周に第2ケーブルが巻き付けられている。
二本のケーブルを、夫々別個に異なるプーリーに巻き付けることができるので、二本のケーブルを互いに異なる巻き方向に巻き付けることが容易となる。また、ケーブルを巻き付けたプーリーを一つずつハウジング内に組み付けることができるので、ハウジング内への組み付け作業も従来に比べて容易となる。従って、作業性が従来に比べて向上する。
更に、組み合わせる二枚のプーリーを同一構造のものとすれば、組み付け作業時に両者を区別する必要がなく、コスト減にも資する。
更に、組み合わせる二つのハウジング半体を同形状のものとすれば、ハウジング半体の製造の手間も少なく済み、コスト減にも資する。
ここで、「軸孔と相対回転不能」とは、プーリーの軸孔にシャフトを挿通させた場合にプーリーに対してシャフトが相対回転せず、シャフトを回転させればその回転に伴ってプーリーが必ず回転するような状態を言う。例えば、正方形の軸孔に対する断面正方形のシャフトなどがこれに当たる。
シャフトとプーリーの軸孔をこのような構造とすることにより、各プーリーからケーブルが引き出される方向を容易に変更できるようになる。このため、多様なケーブル配索経路を実現することができるようになる。
(形態1)ドラムを構成する第一のプーリーと第二のプーリーは同一のプーリーであり、裏面側を対向させて逆向きに配置し、互いに組み合わせてドラムを構成している。
(形態2)ハウジングを構成する第一のハウジング半体と第二のハウジング半体は同一のハウジング半体であり、開口部を対向させて逆向きに配置し、互いに組み合わせてハウジングを形成している。
(形態3)本実施例の自動車用ステアリング装置に備えられるケーブルは、筒状のアウタケーシングと、アウタケーシング内にインナケーブルを往復動可能に挿通させてなるコントロールケーブルである。
(形態4)シャフトの断面形状は、二つの平面が対向する形状に形成されている。各プーリーの軸孔もそれに対応した形状に形成され、シャフトがプーリーの軸孔に対して相対回転できないようにされている。
本実施例の自動車用ステアリング装置は、図1に示すように、自動車のハンドル2の前方に設けられたハンドル側ハウジング4aと、前輪6の操舵機構8側に設けられた操舵側ハウジング4bとを備えている。両ハウジング4a、4b間には、二本のコントロールケーブル12a、12bが配索されている。ハンドル側ハウジング4aと操舵側ハウジング4bは同一構造のハウジング4である。
第一プーリー40aと第二プーリー40bを、互いに裏面側44を対向させて配置向きを逆にして揃え、凸部36を係止孔38に互いに嵌入させて両プーリー40a、40bを組み合わせると、ドラム24が形成される。
まず、アウタケーシング14a端部から引き出したインナケーブル16aを貫通孔20から第一ハウジング半体26aの内側へと引き入れる。次に、引き入れたインナケーブル16aを、第一プーリー40a外周面の螺旋溝52に巻き付け、端部を係止溝46に固定する。次に、インナケーブル16aを巻き付けた第一プーリー40aを第一ハウジング半体26aに収容すると共に、第一ハウジング半体26aの内側の軸受嵌入管32に軸受30を嵌入する。
ハンドル2を一方向に回転すると、ハンドル側ドラム24aと操舵側ドラム24bに巻き付けられた二本のインナケーブル16a、16bのうち一方がハンドル側ドラム24aに巻き取られる。インナケーブル16aが巻き取られるとすると、巻き取られる側のインナケーブル16aには引張力が作用する。同時に、操舵側ドラム24bからインナケーブル16aが繰り出され、その操舵側のドラム24とシャフト22は一方向へ回転する。このとき、他方側のインナケーブル16bは、ハンドル側ドラム24aから繰り出され、操舵側ドラム24bに巻き取られる。
本実施例のステアリング装置では、図6に示すように、ハウジング半体26の貫通孔20形成部分の内側の壁面に切欠部72が形成され、その切欠部72にインナガイド70が着脱可能に設けられている。インナガイド70は、プーリー40から引き出されるインナケーブル16を貫通孔20へと案内する。
本実施例のステアリング装置では、図8に示すように、各プーリー40の表側面54とハウジング半体26の内壁面との間にスプリング80が配置されている。スプリング80は、図8に示すようなコイルばね(押しばね)である。プーリー40の表側面54には、スプリング80の一端側を収容可能なスプリング収容溝82が形成される。スプリング80の一端側がスプリング収容溝82に収容されると、スプリング80が位置決めされる。スプリング80によって、ドラム24をハウジング4に収容したときに、ドラム24が軸方向ハウジング中心側に向けて付勢される。
ハウジング4の設置向きは、シャフト22の断面形状とプーリー40の軸孔42の形状を、図9〜図11に示す形状に変えることで、第1実施例に示す方向以外の設置向きに変えることができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4 ハウジング
6 前輪
8 操舵機構
10 ピニオン
12 コントロールケーブル
14 アウタケーシング
16 インナケーブル
20 貫通孔
22 シャフト
24 ドラム
26 ハウジング半体
30 軸受
40 プーリー
52 螺旋溝
70 インナガイド
80 スプリング
Claims (6)
- 入力側ドラムと、
入力側ドラムを収容する入力側ハウジングと、
出力側ドラムと、
出力側ドラムを収容する出力側ハウジングと、
その一端が入力側ドラムの外周に第1の巻き方向に巻き付けられる一方で、その他端が出力側ドラムの外周に第2の巻き方向に巻き付けられる第1ケーブルと、
その一端が入力側ドラムの外周に第1の巻き方向と反対の巻き方向に巻き付けられる一方で、その他端が出力側ドラムの外周に第2の巻き方向と反対の巻き方向に巻き付けられる第2ケーブルと、を備えており、
前記入力側ハウジングと出力側ハウジングの夫々には、第1ケーブルと第2ケーブルのそれぞれをハウジング内に引き込むための2つの貫通孔が形成されており、
前記入力側ドラムと出力側ドラムの少なくとも一方が同軸の二枚のプーリーを組み合わせてなるものであり、それら二枚のプーリーの一方の外周に第1ケーブルが巻き付けられており、他方のプーリーの外周に第2ケーブルが巻き付けられていることを特徴とする回転運動伝達装置。 - 二枚のプーリーを組み合わせて構成された側のハウジングが二つのハウジング半体を組み合わせてなるものであり、各ハウジング半体に夫々貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の回転運動伝達装置。
- 二枚のプーリーを組み合わせて構成された側のドラムにそのドラムの回転軸と同軸に取付けられており、ドラムと一体となって回転するシャフトをさらに備えており、
二枚のプーリーの少なくとも一方にシャフトが嵌合する軸孔が設けられており、
シャフトが、プーリーに設けられる軸孔と相対回転不能な断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転運動伝達装置。 - 二枚のプーリーを組み合わせて構成された側のハウジングの内壁面に着脱可能に設けられ、各プーリーから引き出されるケーブルを貫通孔へと案内可能なガイドを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回転運動伝達装置。
- 各プーリーの一面とハウジング内壁面との間に、各プーリーを軸方向ハウジング中心側に向けて付勢するスプリングを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の回転運動伝達装置。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の回転運動伝達装置を備えることを特徴とする自動車用ステアリング装置。
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JP2009067588A JP5268726B2 (ja) | 2009-03-19 | 2009-03-19 | 回転運動伝達装置及び自動車用ステアリング装置 |
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