JP2010215168A - クローラ式車両の遊動輪支持構造 - Google Patents

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孝之 大野
Jun Yamabayashi
純 山林
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Natsuko Hori
奈津子 堀
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Abstract

【課題】取付ブラケット部分の損傷と変形を抑制することができる。
【解決手段】トラックフレームの左右に配設したサイドフレーム10の一端に駆動輪11が設けられ、サイドフレーム10の他端に端板14が設けられ、この端板14から左右一対の取付ブラケット33が延在して、この取付ブラケット33の間に遊動輪12を軸受部43を介して支持するヨーク44が設けられ、駆動輪11と遊動輪12とを取り巻くように履帯13を巻回し、ヨーク44の根元に、このヨーク44及び遊動輪12を共に前後方向に移動させる履帯張力調整手段51が端板14を貫くように設けられたクローラ式車両の遊動輪支持構造において、軸受部43と端板14との間に位置する取付ブラケット33部分に、ヨーク44からの左右方向の荷重f1、上下方向の荷重f2をそれぞれ取付ブラケット33に伝達する支持部材52と支持部材53,53を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベル等のクローラ式車両に備えられ、その走行体に含まれる遊動輪を支持するクローラ式車両の遊動輪支持構造に関する。
図10は、クローラ式車両の一例として挙げた油圧ショベルの側面図、図11は従来の遊動輪支持構造を示す側面図、図12は図11に示す従来の遊動輪支持構造の横断面図、図13は図11に示す従来の遊動輪支持構造の正面図である。
図10に示すクローラ式車両、例えば油圧ショベルは、走行体1と旋回体2を有し、この旋回体2にはフロント作業機構3、運転室21、機械室22等が設けられている。フロント作業機構3は、旋回体2に上下方向の回動可能に連結したブーム23と、このブーム23に上下方向に回動可能に連結したアーム24と、このアーム24の先端に設けたフロントアタッチメント、例えばバケット25とを含んでいる。また、旋回体2は走行体1に旋回輪20を介して旋回可能に連結されている。走行体1は、左右の走行ユニット1R,1L(一方のみ図示)を備えており、これらの走行ユニット1R,1Lはトラックフレームを構成する一対のサイドフレーム10のそれぞれに支持された駆動輪11と、遊動輪12を有し、これらの駆動輪11と遊動輪12の間には、履帯13が巻回されている。
図11,12から明らかなように、遊動輪12の装着部は、サイドフレーム10の端部に設けられた端板14に溶接手段により接合固着され、サイドフレーム10の軸線方向に向けて左右一対から成る取付ブラケット33,33が延設されている。
これらの一対の取付ブラケット33は、図13に示すように、上下の部位が外向きに所定角度曲成された本体板33aを有し、この本体板33aの内側には、L字状に形成した挟持板体33b,33cがサイドフレーム10の軸線方向に向けた平行な水平面を有する状態に突き当てられて、その接合ラインに沿って溶接手段で接合固着される。これによって、これら挟持板体33b,33c間に遊動輪12の左右に延在させた軸34を支持する軸受部35が支承される。そして、本体板33aと挟持板体33b,33cとで先端側が開口するボックス構造部が形成され、これらのボックス構造部はサイドフレーム10の軸線方向に突出している。また、これら上下のボックス構造部の間には本体板33aのみが存在している。
遊動輪12は挟持板体33b,33c間で前後方向に移動可能となっており、これによって履帯13の張力を調整できるようになっている。履帯13の張力の調整を行うために、図12に示した履帯張力調整手段51を備えている。すなわち、遊動輪12の軸34は軸受部35を介してヨーク36に回転自在に連結されており、このヨーク36はピストン37に連結されて、ピストン37は内部にグリース等の粘性流体を封入したシリンダ38に挿嵌されている。このシリンダ38には、ばね受け39が設けられており、またシリンダ38にはロッド40が連結されている。このロッド40の他端側は、ばね受け41に挿嵌されており、ロッド40はばね受け41において摺動可能になっている。両ばね受け39,41間には、ピストン37をシリンダ38から突出する方向に付勢するばね42が弾装されている。これによって、履帯13は適度な張りを持ち、かつ履帯13が障害物に衝突すると、履帯張力調整手段51のピストン37、及びばね受け39、シリンダ38、ロッド40が一体になって動いて、ばね42を圧縮することにより緩衝作用を発揮する。このように構成される履帯張力調整手段51は、サイドフレーム10の内部から、端板14を貫通して延び、ヨーク36は取付ブラケット33の挟持板体33b,33c間に挟持されて、これら挟持板体33b,33cに沿って前後方向に移動可能になっている。この種の従来技術として特許文献1に示されるものがある。
特開平10−245869号公報
図14は、図11に示す従来技術において横荷重を受けたときの問題点を説明する図、図15は図11に示す従来技術において縦荷重を受けたときの問題点を説明する図である。
ところで、油圧ショベル等のクローラ式車両は、悪路を走行することがあり、車両の走行中に地面の凹凸により履帯13が頻繁に浮き上がったり、傾いたり、左右方向にずれたりすることになる。遊動輪12は履帯13に対して転動することから、履帯13の傾きやずれにより遊動輪12には様々な方向の力、例えば図14の外力F1や、図15の外力F2が作用する。遊動輪12は、その左右に位置する取付ブラケット33に支承されているから、遊動輪12に外力F1が作用することで、この取付ブラケット33を外向きに変形させるモーメントM1が作用する。また、外力F2が作用すると、取付ブラケット33には押し上げる方向、すなわちモーメントM2が作用する。
ここで、取付ブラケット33は、本体板33aと上下の挟持板体33b,33cとでボックス構造部が形成されており、このボックス構造部の強度は極めて高い。しかしながら、本体板33aにおける挟持板体33b,33c間の部位は本体板33aから成る1枚の板体があるのみであり、かつ取付ブラケット33が連結固着されている端板14には履帯張力調整手段51を挿通させる関係から、図12に示す開口14aが形成されており、ボックス構造部はこの開口の近傍に位置している。したがって、取付ブラケット33における上下のボックス構造部の間の部位と、取付ブラケット33が固着されている端板14の強度は、ボックス構造部よりもかなり低いものとなる。
以上のことから、遊動輪12に図14の外力F1方向が作用すると、外力F1に応じた荷重f1が取付ブラケット33の端板14への固着部に作用して、同図14に仮想線で示したように、この取付ブラケット33が拡げられる方向に曲げられることになる。一方、遊動輪12に図15の外力F2が働くと、この取付ブラケット33には荷重f2が作用する。したがって、同図15の仮想線で示したように、取付ブラケット33が反る方向に変形し、端板14が煽られる方向に曲げられる。このようなことから、これらの取付ブラケット33と端板14の間の溶接部が破損したり、取付ブラケット33における挟持板体33bの溶接部が破損したり、本体板33aが変形する等の不具合を生じる。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、取付ブラケット部分の損傷と変形を抑制することができるクローラ式車両の遊動輪支持構造を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係るクローラ式車両の遊動輪支持構造は、トラックフレームの左右に配設したサイドフレームの一端に駆動輪が設けられ、前記サイドフレームの他端に端板が固着して設けられ、この端板から左右一対の取付ブラケットが延在して、この取付ブラケットの間に遊動輪を軸受部を介して支持するヨークが設けられ、前記駆動輪と前記遊動輪とを取り巻くように履帯を巻回して設け、前記ヨークの根元にこのヨーク及び前記遊動輪を共に移動させるための履帯張力調整手段が端板を貫くように設けられたクローラ式車両の遊動輪支持構造において、前記軸受部と前記端板との間に位置する取付ブラケット部分に、前記ヨークからの荷重を前記取付ブラケットに伝達する支持部材を設けたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、支持部材と端板との距離が、軸受部と端板との距離に比べて短くなることから、支持部材を介して取付ブラケットに伝達される荷重によるモーメントを小さくすることができる。これにより、取付ブラケット部分の損傷と変形を抑制することができる。また、履帯張力調整手段により、遊動輪の位置が前後方向で移動した場合でも、ヨークを介して取付ブラケットに荷重が作用する位置は常に支持部材が取り付けられている同じ位置となり、取付ブラケットに生じるモーメントは、遊動輪の位置に依ることなく、この遊動輪に作用する外力に応じたモーメントとすることができる。
また、本発明に係るクローラ式車両の遊動輪支持構造は、前記発明において、前記支持部材は、上下左右方向の荷重を前記取付ブラケットに伝達するものから成ることを特徴としている。このように構成した本発明は、遊動輪から支持部材を介して取付ブラケットに伝達される上下左右方向のモーメントによる負荷が軽減される。
また、本発明に係るクローラ式車両の遊動輪支持構造は、前記発明において、前記支持部材は、上下方向の荷重を前記取付ブラケットに伝達するものから成り、前記軸受部が左右方向の荷重を伝達するものから成ることを特徴としている。このように構成した本発明は、遊動輪から支持部材を介して取付ブラケットに伝達される上下方向のモーメントによる負荷が軽減される。
また、本発明に係るクローラ式車両の遊動輪支持構造は、前記発明において、前記支持部材は、左右方向の荷重を前記取付ブラケットに伝達するものから成り、前記軸受部が上下方向の荷重を伝達するものから成ることを特徴としている。このように構成した本発明は、遊動輪から支持部材を介して取付ブラケットに伝達される左右方向のモーメントによる負荷が軽減される。
また、本発明に係るクローラ式車両の遊動輪支持構造は、前記発明において、前記取付ブラケットの外側部分に、補強用のリブを設けたことを特徴としている。このように構成した本発明は、リブによってヨークが補強され、強度的に安定した信頼性の高い遊動輪支持構造の実現に貢献する。
本発明は、軸受部と端板との間に位置する取付ブラケット部分に、ヨークからの荷重を取付ブラケットに伝達する支持部材を設けたことから、遊動輪から支持部材を介して取付ブラケットに伝達される荷重によるモーメントを小さくすることができ、これによって、取付ブラケット部分の損傷と変形を抑制することができる。また、ヨークを介して取付ブラケットに荷重が作用する位置は常に同じ位置であり、取付ブラケットに生じるモーメントは、遊動輪の位置に依ることなくこの遊動輪に作用する外力に応じたモーメントとすることができ、信頼性の高い遊動輪支持構造を容易に実現させることができる。
本発明によるクローラ式車両の遊動輪支持構造の第1実施形態を示す側面図である。 図1のI−I断面図である。 第1実施形態の正面図である。 第1実施形態に備えられる支持部材を示す斜視図である。 図2のa部分を含む要部拡大図である。 図5のII−II断面図である。 第1実施形態に備えられる遊動輪、ヨーク等を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す側面図である。 図8のIII−III断面図である。 クローラ式車両の一例として挙げた油圧ショベルの側面図である。 従来の遊動輪支持構造を示す側面図である。 図11に示す従来の遊動輪支持構造の横断面図である。 図11に示す従来の遊動輪支持構造の正面図である。 図11に示す従来技術において横荷重を受けたときの問題点を説明する図である。 図11に示す従来技術において縦荷重を受けたときの問題点を説明する図である。
以下、本発明に係るクローラ式車両の遊動輪支持構造の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、クローラ式車両の全体構造及び走行体を構成する走行ユニット、フレーム構造の基本構成は、例えば前述したものと同等である。したがって以下においては、前述と同一の部材については、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図1は本発明によるクローラ式車両の遊動輪支持構造の第1実施形態を示す側面図、図2は図1のI−I 断面図、図3は第1実施形態の正面図である。図4は第1実施形態に備えられる支持部材を示す斜視図である。図5は図2のa部分を含む要部拡大図、図6は図5のII−II 断面図である。図7は第1実施形態に備えられる遊動輪、ヨーク等を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態は、図2,5,7中の遊動輪支持構造50に示すように、ヨーク44が左右対称の二又状になっており、このヨーク44の先端側に遊動輪12の軸34を装着した左右一対の軸受部43がボルトで連結・固定されている。
また、図3,4等に示すように、遊動輪12を介してヨーク44から伝えられる荷重、例えばヨーク44からの上下左右方向の荷重を取付ブラケット33に伝達する支持部材52と支持部材53,53を備えている。これらの支持部材52、及び支持部材53,53は、本体板33aと挟持板体33bとで構成されるボックス構造部と、本体板33aと挟持板体33cとで構成されるボックス構造部との間に配置されている。支持部材52は本体板33aに固着され、支持部材53,53は挟持板体33b,33cのそれぞれに互いに対向するように配置されて固着されている。また、図5に示すように、遊動輪12の軸受部43と、本体板33aの左右方向の隙間w1と、ヨーク44と支持部材52との左右方向の隙間w2との関係がw1>w2となるように設定してあり、図6に示すように、遊動輪12の軸受部43と、挟持板体33b,33cそれぞれの上下方向の隙間h1と、ヨーク44と支持部材53,53との上下方向の隙間h2との関係が、h1>h2となるように設定してある。
また、図1,2中の履帯張力調整手段51は前述のものと同等であり、ピストン37、シリンダ38、ばね受け39,41、ロッド40、ばね42で構成されている。履帯張力調整手段51には遊動輪支持構造50が連結されており、履帯張力調整手段51により、遊動輪支持構造50は図2及び図3に示す挟持板体33b,33c間で前後方向に移動可能になっており、これにより履帯13の張力を調整できるようになっている。なお、取付ブラケット33の外側部分は、例えば従来と同等な単純な形状に形成してある。
このように構成した第1実施形態は、軸受部43よりも後方の取付ブラケット33部分において、遊動輪12からヨーク44に伝えられ、さらにこのヨーク44から伝えられる上下左右方向の荷重f2,f1を受ける支持部材52、及び支持部材53,53を設けたことにより、以下の作用が得られる。
すなわち、走行体1が走行中に地面の凹凸を乗り越え履帯13が頻繁に浮き上がったり、傾いたり、左右方向にずれたりする状況において、遊動輪12に図2に示す横方向の外力F1が作用して遊動輪支持構造50が外力F1方向に沿って動くと、取付ブラケット33に固定されている支持部材52にヨーク44が当接し、取付ブラケット33に荷重f1が伝達される。これにより、取付ブラケット33は軸受部43よりも端板14に近い位置で荷重f1を受けることになり、取付ブラケット33を拡げるモーメントM1が軽減される。したがって、取付ブラケット33の損傷と変形を抑制することができる。また、遊動輪12に図1に示す縦方向の外力F2が作用して遊動輪支持構造50が外力F2方向に沿って動くと、取付ブラケット33に固定されている支持部材53,53にヨーク44が当接し、取付ブラケット33に荷重f2が伝達される。これにより、取付ブラケット33は軸受部43よりも端板14に近い位置で荷重f2を受けることになり、端板14を煽るモーメントM2が軽減される。したがって、端板14の変形を抑制することができる。
また、履帯張力調整手段51により、遊動輪12の位置が前後方向で移動した場合でも、ヨーク44を介して取付ブラケット33に荷重f1、あるいは荷重f2が作用する位置は常に支持部材52、支持部材53,53が取り付けられている同じ位置となり、取付ブラケット33に生じるモーメントM1,M2は、遊動輪12の位置に依ることなく、この遊動輪12に作用する外力F1,F2に応じたモーメントM1,M2とすることができる。これらによって、信頼性の高い遊動輪支持構造を容易に実現させることができる。
なお、この第1実施形態によれば、取付ブラケット33の外側部分の形状を単純にしてあるので、取付ブラケット33の外側部分の形状を複雑にした場合において懸念される土砂や異物等の堆積を生じることが無い。
図8は本発明の第2実施形態を示す側面図、図9は図8のIII−III 断面図である。
これらの図8,9に示すように、本発明の第2実施形態は、取付ブラケット33の外側部分に、補強用のリブ54を設けた構成にしてある。その他の構成は第1実施形態と同等である。
このように構成した第2実施形態は、図9に示すように、遊動輪12に横方向の外力f1が作用したときに、取付ブラケット33は、支持部材52によって端板14に近い位置で荷重f1を受けて取付ブラケット33を拡げるモーメントM1が軽減されることに加えて、リブ54によっても、取付ブラケット33を拡げるモーメントM1がさらに軽減される。
また、第1実施形態と同様に、履帯張力調整手段51により、遊動輪12の位置が前後方向に移動したときでも、取付ブラケット33に荷重f1が作用する位置は変化しないので、モーメントM1の低減効果が安定して得られる。すなわち、この第2実施形態にあっては、強度向上に有効な位置にリブを設けることができ、強度的に安定した信頼性の高い遊動輪支持構造の実現に貢献する。
なお、前述した各実施形態は、軸受部43と端板14との間に位置する取付ブラケット33部分に、ヨーク44からの左右方向の荷重f1、上下方向の荷重f2を取付ブラケット33に伝達する支持部材52と支持部材53,53を設けた構成にしてあるが、本発明は、このように構成することに代えて、軸受部43と端板14との間の取付ブラケット33部分に、ヨーク44からの左右方向の荷重f1を取付ブラケット33に伝達する支持部材52だけを備えた構成にしてもよい。このように構成したものも、軸受部43よりも後方に位置する支持部材52において左右方向の荷重f1を受けるので以下の作用が得られる。
すなわち、走行体1が走行中に地面の凹凸を乗り越え履帯13が頻繁に浮き上がったり、傾いたり、左右方向にずれたりする状況において、遊動輪12に横方向の外力F1が作用して遊動輪支持構造50が外力F1方向に沿って動くと、ヨーク44から取付ブラケット33に荷重f1が伝達される。これにより、取付ブラケット33は軸受部43よりも端板14に近い位置で荷重f1を受けることになり、取付ブラケット33を拡げるモーメントM1が軽減される。したがって、取付ブラケット33部分の損傷と変形、特に取付ブラケット33の変形を抑制することができる。
また、前述した構成にさらに代えて、軸受部43と端板14との間の取付ブラケット33部分に、ヨーク44からの上下方向の荷重f2を取付ブラケット33に伝達する支持部材53,53だけを備えた構成にしてもよい。このように構成したものも、軸受部43よりも後方に位置する支持部材52において上下方向の荷重f2を受けるので以下の作用が得られる。
すなわち、走行体1が走行中に地面の凹凸を乗り越え履帯13が頻繁に浮き上がったり、傾いたり、左右方向にずれたりする状況において、遊動輪12に縦方向の外力F2が作用して遊動輪支持構造50が外力F2方向に沿って動くと、ヨーク44から取付ブラケット33に荷重f2が伝達される。これにより、取付ブラケット33は軸受部43よりも端板14に近い位置で荷重f2を受けることになり、端板14を煽るモーメントM2が軽減される。したがって、取付ブラケット33部分の損傷と変形、特に端板14の変形を抑制することができる。
1 走行体
10 サイドフレーム
11 駆動輪
12 遊動輪
13 履帯
14 端板
14a 開口部
33 取付ブラケット
33a 本体板
33b 挟持板体
33c 挟持板体
34 軸
43 軸受部
44 ヨーク
50 遊動輪支持構造
51 履帯張力調整手段
52 支持部材
53,53 支持部材
54 リブ
F1 外力
f1 荷重
M1 モーメント
F2 外力
f2 荷重
M2 モーメント

Claims (5)

  1. トラックフレームの左右に配設したサイドフレームの一端に駆動輪が設けられ、前記サイドフレームの他端に端板が固着して設けられ、この端板から左右一対の取付ブラケットが延在して、この取付ブラケットの間に遊動輪を軸受部を介して支持するヨークが設けられ、前記駆動輪と前記遊動輪とを取り巻くように履帯を巻回して設け、前記ヨークの根元にこのヨーク及び前記遊動輪を共に移動させるための履帯張力調整手段が端板を貫くように設けられたクローラ式車両の遊動輪支持構造において、
    前記軸受部と前記端板との間に位置する取付ブラケット部分に、前記ヨークからの荷重を前記取付ブラケットに伝達する支持部材を設けたことを特徴とするクローラ式車両の遊動輪支持構造。
  2. 請求項1記載のクローラ式車両の遊動輪支持構造において、
    前記支持部材は、上下左右方向の荷重を前記取付ブラケットに伝達するものから成ることを特徴とするクローラ式車両の遊動輪支持構造。
  3. 請求項1記載のクローラ式車両の遊動輪支持構造において、
    前記支持部材は、上下方向の荷重を前記取付ブラケットに伝達するものから成り、前記軸受部が左右方向の荷重を伝達するものから成ることを特徴とするクローラ式車両の遊動輪支持構造。
  4. 請求項1記載のクローラ式車両の遊動輪支持構造において、
    前記支持部材は、左右方向の荷重を前記取付ブラケットに伝達するものから成り、前記軸受部が上下方向の荷重を伝達するものから成ることを特徴とするクローラ式車両の遊動輪支持構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のクローラ式車両の遊動輪支持構造において、
    前記取付ブラケットの外側部分に、補強用のリブを設けたことを特徴とするクローラ式車両の遊動輪支持構造。
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