JP2010215100A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイプによる氷雪路面における制動性能を維持しつつ、乾燥路面におけるハンドリング性能を向上させることが可能な空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【解決手段】カーカス層2と、カーカス層2の半径方向外側に配置されるベルト層3と、ベルト層3の半径方向外側に配置されるトレッド部1とを備えた空気入りタイヤであって、トレッド部1は、タイヤ周方向に延びる複数の主溝6で区画された複数の陸部領域7を有し、各陸部領域7がリブ8又は複数のブロック10から構成され、リブ8及びブロック10ごとに少なくとも1本のサイプが形成され、ベルト層3の半径方向外側でかつ主溝6に接する前記各陸部領域7の幅方向端部に補強層が設けられ、補強層の幅が、3mm以上、陸部領域幅×0.4以下の範囲に設定された構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、トレッド部表面にサイプが刻まれた空気入りタイヤに関し、より詳しくは氷雪路面における制動性能と、乾燥路面におけるハンドリング性能とを両立させた空気入りタイヤに関するものである。
一般に、氷雪路面用空気入りタイヤは、トレッドゴムとして低硬度ゴムを使用するとともに、トレッド部に形成されたリブやブロックにサイプを形成した構成とされており、これによりトレッド部の接地効果及びサイプ縁のエッジ効果等を高め、氷雪路面における制動性能の向上を図っている(特許文献1)。
特開平11−342706号公報
しかしながら、上記空気入りタイヤにおいては、サイプによってリブやブロックの剛性が低下し、制動時やコーナリング時において大きな荷重がかかったときに変形しやすくなる。特に、コーナリング時においてはタイヤ軸方向に大きな荷重がかかり、特に主溝に接するリブやブロックの端部は倒れ込みながら変形するため、乾燥路面におけるハンドリング性能が悪化するという問題があった。
これを解決するために、リブやブロックの剛性を全体的に高めることも考えられるが、その場合、トレッド部の接地効果及びサイプ縁のエッジ効果が小さくなり、逆に氷雪路面における制動性が低下する。このように、空気入りタイヤにおいて、氷雪路面における制動性能と、乾燥路面におけるハンドリング性能とを両立させるのは困難とされていた。
そこで、本発明では、上記問題に鑑み、サイプによる氷雪路面における制動性能を維持しつつ、乾燥路面におけるハンドリング性能を向上させることが可能な空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る空気入りタイヤは、カーカス層と、前記カーカス層の半径方向外側に配置されるベルト層と、前記ベルト層の半径方向外側に配置されるトレッド部とを備え、前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる複数の主溝で区画された複数の陸部領域を有し、前記各陸部領域がリブ又は複数のブロックから構成され、前記リブ及びブロックごとに少なくとも1本のサイプが形成され、前記ベルト層の半径方向外側でかつ前記主溝に接する前記各陸部領域の幅方向端部に補強層が設けられ、前記補強層の幅が、3mm以上、陸部領域幅×0.4以下の範囲に設定されたことを特徴とする。
すなわち、上記構成では、リブやブロックの基底全域に剛性の高い補強層を配置するのではなく、各陸部領域の幅方向中央部には補強層を配置せず、主溝に接する各陸部領域の幅方向端部にのみ補強層を配置することにより、陸部領域の中央部の剛性に比べて陸部領域両端部の剛性が高くなるようにしている。
これにより、陸部領域の中央部においてサイプ及び低硬度ゴムの特性を利用した氷雪路面での制動性能を確保しつつ、陸部領域の幅方向端部の剛性によってリブやブロックの変形を抑制することが可能となり、氷雪路面における制動性能と、乾燥路面におけるハンドリング性能とを両立させた空気入りタイヤを得ることができる。なお、タイヤ幅方向における陸部領域の範囲は、トレッド部の両接地端の間とされる。従って、各陸部領域の端部のうち、トレッド部の接地端に接する陸部領域の端部には主溝が形成されているわけではないことから、特に補強層を配置する必要はない。
ここで、主溝とは、トレッド部の外周面においてタイヤ周方向に形成された直線状もしくはジグザグ状の溝をいい、複数本の主溝によってトレッド部が複数の陸部領域に区画される。
補強層の幅は、3mm以上、かつ陸部領域幅×0.4以下とされる。補強層の幅が、3mm未満のときには、乾燥路面におけるハンドリング性能の向上効果が認められない場合がある。また、補強層の幅が、陸部領域幅×0.4を超えるときには、陸部領域の剛性が高くなりすぎて氷雪路面における制動性能が低下する場合が生じる。また、補強層は、ベルト層の半径方向外側に設置すればよく、特にベルト層と主溝の溝底の間に設置するのが好ましい。
補強層の剛性は、その外面に接する、トレッド部を構成するトレッドゴムの剛性よりも高くなるようにすればよい。たとえば、トレッド部がキャップ/ベースの2層構造である場合は、トレッドゴムはベース層を構成するベースゴムと、キャップ層を構成するキャップゴムとからなる。補強層の外面にベース層が接している場合は、補強層の剛性は、ベースゴムの剛性よりも高くなるようにする。また、トレッド部がキャップ層のみからなる1層構造の場合や、トレッド部がキャップ/ベースの2層構造であっても、補強層の外面にキャップ層が接している場合は、補強層の剛性はキャップゴムの剛性よりも高くなるようにすればよい。
補強層を構成する材料としては、上記ベースゴム又はキャップゴムよりも剛性の高いものであればよい。具体的には、ベースゴム又はキャップゴムよりも硬度の高いゴムを用いることができる。また、補強層の材料として、ベースゴム又はキャップゴムよりも剛性の高い材料をゴムに配合した複合材料(例えば合成樹脂製短繊維入りゴム)を使用したり、剛性の高い金属製又は合成樹脂製コードをゴムで被覆した帯状のゴム被覆コードを使用することも可能である。特に、補強層の剛性及び強力を高める効果が高い点で、ゴム被覆コードを使用するのが好ましい。
各陸部領域に設けられる補強層は、すべて同じ剛性としてもよいが、補強層のうち、車両装着時にタイヤ赤道よりも外側に存在する補強層の剛性を、それよりも内側に存在する補強層の剛性よりも高くすることもできる。
すなわち、コーナリング時には、タイヤを車両に装着した状態で、タイヤ赤道の内側よりもタイヤ赤道の外側に一層の負荷がかかる。そこで、負荷に合わせてタイヤ赤道よりも外側の補強層を、それよりも内側に存在する補強層よりも剛性を高くすることにより、トレッド部の変形を効果的に抑制することが可能となり、乾燥路面におけるハンドリング性能をより向上させることができる。
なお、本発明において、車両装着時にタイヤ赤道よりも外側に存在する補強層とは、補強層の幅方向両端部のうち、車両装着時に内側に位置する端部が、タイヤ赤道よりも外側に存在する補強層をいう。したがって、タイヤ赤道を通過する補強層は、車両装着時にタイヤ赤道よりも外側に存在する補強層には含まれない。
本発明では、トレッド部を、タイヤ周方向に延びる複数の主溝で複数の陸部領域に区画し、各陸部領域を構成するリブ及びブロックのすべてにサイプを形成するとともに、主溝に接する各陸部領域の幅方向端部に補強層を設け、補強層の幅を3mm以上、陸部領域幅×0.4以下の範囲に設定したため、氷雪路面における制動性能の向上と、乾燥路面におけるハンドリング性能の向上とを両立させた空気入りタイヤを得ることができる。
本発明の第一実施形態における空気入りタイヤのトレッドパターンを示す平面図 図1における空気入りタイヤの軸方向の要部断面図 図1におけるトレッドパターンとは別の態様を示す平面図 本発明の第二実施形態における空気入りタイヤのトレッドパターンを示す平面図 図4における空気入りタイヤの軸方向の要部断面図
[第一実施形態]
図1及び図2は、本発明の第一実施形態を示す空気入りタイヤの図である。図1は空気入りタイヤのトレッド部のトレッドパターンを示す平面図であり、図2は空気入りタイヤの軸(幅)方向の要部断面図である。この空気入りタイヤはラジアルタイヤであり、図示しない一対のビード部およびビード部から半径方向外向きに延びるサイドウォール部と、その上端をつなぐトレッド部1と、その内周に沿って両端がビードコアで折返されて支持されたカーカス層2とを備えている。カーカス層2の内部には、ラジアル方向に延びるカーカスコードが埋設されている。
また、トレッド部1とカーカス層2の間にベルト層3を備えている。ベルト層3は、タイヤ赤道Cに対して逆方向に傾斜したベルトコードが内部に埋設されている少なくとも2枚のベルトプライから構成されており、その他の補強構造は一般的なラジアルタイヤの場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
トレッド部1は、キャップ層4とその内方に位置するベース層5の2層からなるキャップ/ベース構造を備えており、キャップ層4の外周面にはタイヤ周方向に環状に形成された主溝6が4本形成されている。なお、本実施形態においては、トレッドパターンが、赤道Cを挟んでタイヤ幅方向に対称に形成されるため、図1及び2ではタイヤ赤道Cから一側のトレッド部1のみを示している。
トレッド部1には主溝6や接地端Eによって区画された陸部領域7が複数形成される。すなわち、陸部領域7は、隣り合う2本の主溝6,6で囲まれた領域又は隣り合う接地端Eと主溝6とで囲まれた領域とされる。本実施形態では、4本の主溝6によって赤道が通る陸部領域7aと、陸部領域7aを挟んでその両側に形成される陸部領域7bと、陸部領域7bの外側に形成される陸部領域7cの計5つの陸部領域7が形成されている。
陸部領域7のパターン形状としては、隣り合う主溝6と主溝6、又は隣り合う主溝6と接地端Eとで区画形成されたリブ形状とすることができるほかに、隣り合う主溝6と主溝6、又は隣り合う主溝6と接地端Eとを繋ぐように複数の横溝9を形成するによってリブを分割して複数のブロック形状とすることもできる。このようにして形成された各リブ8及びブロック10のそれぞれにサイプ11が形成される。これにより、空気入りタイヤの氷雪路面での制動性能を確保することができる。
主溝6に接する陸部領域7の幅方向端部には補強層12が配置される。補強層12は、トレッド部1の内部で、かつ、その幅が3mm以上、陸部領域幅×0.4以下になるように各陸部領域7の幅方向端部に配置される。陸部領域7の幅は、主溝6の溝底端から隣り合う主溝6の溝底端までの距離、または、トレッド部1の接地端Eから隣り合う主溝6の溝底端までの距離とされる。
本実施形態においては、補強層12は、複数本が一列に並んで配置されたナイロン66製コードで補強された帯状のコード補強ゴムから構成され、ベルト層3とトレッド部1との間に配置される。すなわち、補強層12の外面にはベース層5が接するため、補強層12の剛性は、ベースゴムよりも剛性が高いものであることが必要とされる。
このように、主溝6に接する陸部領域7の幅方向端部に補強層12を配置することにより、陸部領域7の中央部の剛性に比べて陸部領域7の両端部の剛性が高くなり、リブ8やブロック10の変形を抑制することが可能となる。その結果、氷雪路面における制動性能の向上と、乾燥路面におけるハンドリング性能の向上とを両立させた空気入りタイヤを得ることができる。
なお、図1及び図2では図示を省略しているが、通常、タイヤ周方向で主溝6より細幅の副溝や横溝を繋ぐ補助溝が形成される。また、主溝6や横溝9は、一定幅のものに限らず、溝幅が変動するものであってもよい。これらの溝の種類及び形状を種々組み合わせることでトレッドパターンが形成されている。上述のごとく、主溝6が非直線状である場合には、陸部領域7の幅も変動する。この場合、補強層12の幅は、タイヤ周方向の各場所において、3mm以上、陸部領域幅×0.4以下の範囲に入るように設定すればよい。
本実施形態においては、サイプ11はタイヤ幅方向に延びる直線状の横サイプを採用しているが、これに限らず、トレッドパターンの別の態様として、たとえば、図3に示すように、陸部領域7をブロック10のみで構成し、サイプ11の一部を縦サイプとすることも可能である。
また、サイプ11を、長さ方向がタイヤ周方向に対して傾斜するように形成することも可能である。さらに、サイプ11は、直線状だけでなく波形やジグザグ形状にしたり、途中に幅広部を形成することも可能である。なお、本実施形態におけるサイプ11は、両端が閉鎖したクローズドサイプとしているが、これに限らず、少なくとも一端が開放されたオープンサイプとすることも可能である。
[第二実施形態]
図4及び図5は、本発明の第二実施形態を示す空気入りタイヤの図であり、図4はトレッドパターンの平面図を、図5はタイヤの軸(幅)方向の要部断面図をそれぞれ示す。本実施形態では、乾燥路面におけるハンドリング性能をより向上させるために、空気入りタイヤを車両に装着したときに、タイヤ赤道より車両外側に存在する補強層の剛性を、それよりも内側に存在する補強層の剛性よりも高くしたことが特徴とされる。タイヤの基本構成及び補強層12の配置等については第一実施形態と同じとされている。
本実施形態における空気入りタイヤは、トレッドパターンがタイヤ赤道Cを中心として左右(タイヤ幅方向)で非対称とされている。具体的には、空気入りタイヤを車両に装着した状態で、タイヤ赤道Cより車両外側に陸部領域7f及び7gが形成され、タイヤ赤道Cを通過し、かつ車両内側寄りに陸部領域7eが形成され、陸部領域7eよりも車両内側に陸部領域7dが形成されている。
陸部領域7d〜7gのうち、陸部領域7f,7gに設けられる補強層12aは、車両装着時にタイヤ赤道Cよりも外側に存在する。一方、陸部領域7d,7eに形成される補強層12bは補強層12aよりも内側に存在する。本実施形態においては、補強層12aの方が補強層12bよりも剛性が高くなるように設定されている。補強層12a及び12bの剛性は、例えば、補強層12a及び12bに含まれるコードエンド数(補強層の幅50mm当たりのコード埋め込み本数)を変えることによって調整することができる。
このように、タイヤ赤道より車両外側にはコーナリング時に大きな負荷がかかるため、この領域に存在する補強層12aの剛性を、タイヤ赤道Cを含む車両内側に存在する補強層12bの剛性よりも高くすることで乾燥路面におけるハンドリング性能をより向上させることができる。
なお、本実施形態においては、トレッドパターンはコーナリング性能及び氷雪路面における制動性能をバランスさせる目的で、赤道Cよりも車両外側にのみリブパターン8を設け、赤道Cを含む車両内側にはブロックパターン10のみを設けた非対称パターンを採用している。しかし、これに限らず、対称パターンにおいても赤道Cよりも車両外側に存在する補強層の剛性を、他の補強層の剛性よりも高くすることで乾燥路面におけるハンドリング性能をより向上させることができるのは勿論である。
以下、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらの実施例に限定されるものではない。
[タイヤの作製]
図1及び図2に示すトレッドパターンでラジアルタイヤを作製した。具体的には、表1に示すように、陸部領域7の幅βに対する補強層12の幅αの比(α/β)を種々変化させてラジアルタイヤを作製した(実施例1〜3、比較例2、3)。また、比較のために、補強層を設けないタイヤ(比較例1)、及び、ベルト層の外面にトレッド部の全域にわたって補強層を1層積層したタイヤ(比較例4)を作製した。なお、補強層には、構造1260d/2のナイロン66製コードを、コードエンド数が40本/50mmとなるようにゴムで被覆したゴム被覆コードを用いた。
さらに、図4及び図5に示すトレッドパターンでラジアルタイヤを作製した。具体的には、表2に示すように、陸部領域7の幅βに対する補強層12の幅αの比(α/β)を0.3で一定とし、剛性の異なる2種類の補強層を組み合わせてラジアルタイヤを作製した(実施例4,5)。すなわち、コードとして構造1260d/2のナイロン66製コードを使用し、コードエンド数が40本/50mmのゴム被覆コード(構成A)と、コードエンド数が60本/50mmのゴム被覆コード(構成B)の2種類のゴム被覆コードを用いて補強層を構成した。なお、タイヤサイズはいずれも205/55R16とした。
Figure 2010215100
Figure 2010215100
[評価試験]
(1)氷雪路面における制動性能
タイヤを実車(国産2000ccクラスのFFセダン)に装着し、車両指定の空気圧にて氷雪路面を走行させ、時速40km/hからのABS制動距離を測定し、試料1の制動距離を100としたときの指数で表示した。値が大きくなるほど制動性能が優れていることを示す。
(2)タイヤを実車(国産2000ccクラスのFFセダン)に装着し、車両指定の空気圧にて乾燥路面を走行させ、直進走行や旋回走行、制動などを実施して、ドライバーの官能試験により評価した。なお、評価は10点満点とし、数値が大きいほど乾燥路面におけるハンドリング性能に優れていることを示す。
[評価結果]
表1及び表2に評価結果を記す。表1より、補強層幅が3mm以上、かつ陸部領域幅×0.4以下の範囲に設定された実施例1〜3は、補強層を設けていない比較例1と比較して、氷雪路面における制動性能(以下、制動性能と略する)を維持しながら、乾燥路面のハンドリング性能(以下、ハンドリング性能と略する)が向上している。一方、補強層幅が3mmよりも小さい比較例2は、補強層による補強効果が小さく、また、補強層幅が陸部領域幅×0.4よりも大きい比較例3,4は、陸部領域の剛性が高くなりすぎて制動性能が低下する結果となった。
また、表2より、比較例5は、比較例1と同様に補強層が形成されていないにもかかわらず、トレッドパターンを変更したことにより、ハンドリング性能は比較例1よりも高くなった。補強層のすべてを表1と同じ構成(構成A)とし、補強層幅を3mm以上、陸部領域幅×0.4以下に設定した実施例4では、制動性能を維持しつつ、比較例5よりもハンドリング性能が向上している。
さらに、補強層のうち、車両装着時にタイヤ赤道より外側に存在する補強層を剛性が高い構成Bとし、それよりも内側に存在する補強層を構成Aとした実施例5では、実施例4よりもさらにハンドリング性能が向上している。これにより、車両装着時にタイヤ赤道よりも外側に存在する補強層の剛性を、それよりも内側に存在する補強層の剛性よりも高くすることで、ハンドリング性能をさらに向上させることが可能であることが明らかとなった。
1 トレッド部
2 カーカス層
3 ベルト層
4 キャップ層
5 ベース層
6 主溝
7 陸部領域
8 リブ
9 横溝
10 ブロック
11 サイプ
12 補強層
C タイヤ赤道面
E 接地端

Claims (4)

  1. カーカス層と、前記カーカス層の半径方向外側に配置されるベルト層と、前記ベルト層の半径方向外側に配置されるトレッド部とを備え、前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる複数の主溝で区画された複数の陸部領域を有し、前記各陸部領域がリブ又は複数のブロックから構成され、前記リブ及びブロックごとに少なくとも1本のサイプが形成され、前記ベルト層の半径方向外側でかつ前記主溝に接する前記各陸部領域の幅方向端部に補強層が設けられ、前記補強層の幅が、3mm以上、陸部領域幅×0.4以下の範囲に設定されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記補強層のうち、車両装着時にタイヤ赤道よりも外側に存在する補強層の剛性が、それよりも内側に存在する補強層の剛性よりも高いことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記補強層の剛性が、その外面に接する、前記トレッド部を構成するトレッドゴムの剛性よりも高いことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強層は、複数本のコードを含むことを特徴とする請求項1,2又は3記載の空気入りタイヤ。
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