JP2010214614A - ページめくり機構及びページめくり機構付冊子読取装置 - Google Patents

ページめくり機構及びページめくり機構付冊子読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】重送や空送を回避することができるページめくり機構を提供する。
【解決手段】押圧部材2と回転するローラ10との間で上方に膨出させたページ90aの状態を検知し、ページ90aが重なっている場合には、押圧部材2をローラ10側に近づけ、或いは、ページ90aが平坦で上方に膨出されていない場合には、押圧部材2をローラ10から遠ざけて、再び、押圧部材2と回転するーラ10との間で上方に膨出させて、確実に最上ページ90aと次ページ90aとを分離してから、ページめくりシャフト15で最上のページ90aをめくる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冊子のページを順次めくる技術に関する。
従来から、特許文献1に示されるようなページめくり機構がある。このページめくり機構は、それぞれ、独立して回転可能な複数のページめくりローラの、それぞれの回転開始時期を異ならせることにより、ページを捩って当該ページを捌き、1ページのみをめくるように構成した装置である。このように、冊子のページを捌いてから、ページをめくるようにしたのは、静電気等密着した2枚以上のページをめくってしまわないようにするためである。
しかしながら、このようなページめくり機構では、ページを捩る動作を有することから、捩られるページにストレスがかかってしまい、前記ページが破れてしまう恐れがある。
そこで、特許文献2に示されるよう給紙装置がある。給紙装置は、重ね合わされた用紙と上方から接触する回転ローラと、前記用紙を押圧する押さえ手段を有していて、前記回転ローラと前記押さえ手段との間で、用紙を上方に膨出させて、最上の用紙と、次の用紙とを分離する機構を備えている。
特開平4−216996号公報 特開平7−69468号公報
しかしながら、紙質(紙の厚さや、紙のこし)が変化すると、最上の用紙と次の用紙とを分離することができず、複数枚の用紙を給紙してしまう(重送)問題があった。或いは、回転ローラと押さえ手段との間で、用紙を上方に膨出させることができず、用紙を送給できない(空送)という問題があった。このような用紙を分離する機能を、冊子のページめくり機構に適用する場合にも、前記重送や空送の問題が生じてしまう。本発明は、上記問題を解決し、確実にページを分離し、重送や空送を回避することができるページめくり機構を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、
重ね合わされた複数枚のページの一端が綴じ部で綴じられた冊子のページを、1ページずつめくるページめくり機構において、
冊子を見開き状態で保持する保持部と、
前記保持部で保持された最上ページの一部を押圧する押圧部材と、
前記押圧部材を、冊子の自由端から綴じ部方向又はこれと反対方向に移動させる移動手段と、
前記最上ページの一部と接触する接触部材と、
前記保持部で保持された冊子の最上ページの一部を前記押圧部材で押圧させた状態で、前記接触部材を前記最上ページの前記押圧部材で押圧している位置よりも自由端側に接触させて、前記最上ページを前記冊子の綴じ部方向に移動させて、前記最上ページを前記押圧部材と接触部材との間で上方に膨出させることで、前記最上ページと次ページとを分離するページ分離手段と、
前記ページ分離手段が分離した最上ページをめくるページめくり手段と、
前記ページ分離手段で上方に膨出させたページの状態を検知するページ状態検知手段と、
前記ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、前記押圧部材による最上ページの押圧位置を決定して、当該ページの押圧位置に基づいて前記移動手段を再び作動させ、且つ前記ページ分離手段を再び作動させる、或いは、前記ページめくり手段を作動させる制御を行う制御手段と、
を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
ページ状態検知手段は、ページが重なっている状態、ページが1枚の状態、ページが膨出していない状態のいずれかのページの状態を検知し、
制御手段は、ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、
ページが1枚の状態の場合には、ページめくり手段を作動させ、
ページが重なっている状態の場合、又は、ページが膨出していない状態の場合には、ページ移動手段及びページ分離手段を再び作動させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
制御手段は、ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、
ページが重なっている状態の場合には、押圧部材を接触部材側に近づけるように移動手段を作動させ、
ページが膨出していない状態の場合には、押圧部材を接触部材から遠ざけるように移動手段を作動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3にいずれか1項に記載のページめくり機構と、
前記ページめくり機構がめくった後に、新しく見開かれたページを読み取る読取部と、
を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、ページ分離手段で上方に膨出させたページの状態を検知するページ状態検知手段と、前記ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、押圧部材による最上ページの押圧位置を決定して、当該ページの押圧位置に基づいて移動手段を再び作動させ、且つページ分離手段を再び作動させる、或いは、ページめくり手段を作動させる制御を行う制御手段とを有することを特徴とする。
このため、冊子のページの紙質が変化しても、最上ページと次ページとを分離することが可能となり、ページをめくる際に、複数のページがめくられることや、ページをめくることができないという問題を解決することが可能となった。
請求項2に記載の発明の、ページ状態検知手段は、ページが重なっている状態、ページが1枚の状態、ページが膨出していない状態のいずれかのページの状態を検知し、制御手段は、ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、ページが1枚の状態の場合には、ページめくり手段を作動させ、ページが重なっている状態の場合、又は、ページが膨出していない状態の場合には、ページ移動手段及びページ分離手段を再び作動させることを特徴とする。
このため、ページが重なっている状態、ページが1枚の状態、ページが上方に膨出されていない状態のいずれかのページの状態に応じてそれぞれページめくり手段、ページ移動手段及びページ分離手段を最適に作動させることができ、効率よくページめくりを行うことができる。
請求項3に記載の発明の制御手段は、ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、ページが重なっている状態の場合には、押圧部材を接触部材側に近づけるように移動手段を作動させ、ページが膨出していない状態の場合には、押圧部材を接触部材から遠ざけるように移動手段を作動させることを特徴とする。
このため、確実な分離が得られるまでのページ移動手段及びページ分離手段の動作回数を少なくでき、効率よくページめくりを行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3にいずれか1項に記載のページめくり機構と、前記ページめくり機構がめくった後に、新しく見開かれたページを読み取る読取部と、を有することを特徴とする。
このため、確実に、1ページのみを順次めくることができ、重送されて読取されないページが発生することを防止し、また、空送によりページをめくることができなくなることを防止することが可能となる。
本発明の実施の形態を示すページめくり機構付冊子読取装置の斜視図である。 ページめくり機構付冊子読取装置の正面図である。 ページめくり機構付冊子読取装置のブロック図である。 ページめくり読取処理のフロー図である。 ページ分離処理の説明図である。 ページ分離処理の説明図である。 ページ分離処理の説明図である。 ページめくり処理の説明図である。 ページめくり処理の説明図である。 ページめくり機構の別例である。
(ページめくり機構付冊子読取装置の構造)
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態を示す。本発明のページめくり機構付冊子読取装置50は、重ね合わされた複数枚のページ90aの一端が綴じ部90bで綴じられた冊子90のページ90aを、1ページずつめくりながら、新しく見開かれたページ90aを順次読み取る装置である。
1は保持部である。図に示される実施形態では、保持部1は、台形状であり、冊子90が見開きの状態で載置されて保持される。
2は押圧部材である。押圧部材2は、保持部1上に配設されている。押圧部材2は、保持部1に載置された冊子90の最上ページ90dの一部を押圧するものである。押圧部材2の上面には、シャフト3が取り付けられている。押圧部材2の上方には、モータ収納部4が配設されている。シャフト3は、モータ収納部4に摺動自在に取り付けられている。このような構造により、押圧部材2は、上下方向移動可能となっている。モータ収納部4内には、押圧モータ35が配設されている。押圧モータ35は、シャフト3を介して押圧部材2を上下方向に移動させる。
モータ収納部4の両端には、水平方向に突出するシャフト5が取り付けられている。シャフト5の一端又は両端は、長手方向を水平方向とする環状ベルト6と係合している。環状ベルト6は、押圧部材移動モータ37から回転力が付与される。このような構造により、押圧部材2は、水平方向移動可能となっている。
10はローラ(接触部材)である。ローラ10は、冊子90の最上ページ90dと接触しながら、最上ページ90dを押圧部材2の方向へ移動させることで押圧部材2との間で上方に膨出させて、最上ページ90dと次ページ90eとを分離するためものである。ローラ10は、押圧部材2が配設されている位置よりも保持部1の端部1a側に押圧部材2と平行に配設されている。つまり、冊子90を保持部1上に載置した状態では、押圧部材2はページ90の綴じ部90b側に位置しているのに対して、ローラ10は冊子90の自由端90c側に位置している。ローラ10の外表面には、ゴム等の柔軟な材料で構成された高摩擦部が形成されている。
ローラ10の両端からは、シャフト11が突出している。シャフト11の一端又は両端は、長手方向を垂直方向とした環状ベルト12と係合している。環状ベルト12は、ローラ移動モータ33から回転力が付与される。このような構成により、ローラ10は、上下方向移動可能となっている。ローラ10は、ローラ回転モータ31から回転力が付与される。
保持部1上には、重送空送検知センサ41が配設されている。本実施形態では、透過型のレーザセンサであり、発光部41aと受光部41bが保持部1上に配設されている。発光部41aと受光部41bは、冊子90を見開きで、保持部1上に載置した状態で、発光部41aと受光部41b間を結ぶ直線が、冊子90のページ90a上を横切るように、保持部1上に配設されている。重送空送検知センサ41は、発光部41aは、図2に示されるように、上方に膨出されたページ90aにレーザ光を発光する。受光部41bは、上方に膨出されたページ90aを透過したレーザ光を受光する。ページ90aを構成する紙の吸収係数(=光の透過率)を一定とすれば、受光部41bによって受光されるレーザ光の強度は、紙の厚さに依存する。通常の冊子であれば、紙の厚さは各ページで同じなので、レーザ光の強度は、発光部41aと受光部41bとの間に存在するページ数に依存する。即ち、レーザ光の強度から、ページ90aが一枚であるか複数枚であるかを検知することができる。
15はページめくりシャフトである。ページめくりシャフト15は、冊子90を見開きで保持部1上に載置した状態で、冊子90のページ90a上を横切るように、保持部1上に配設されている。ページめくりシャフト15は、水平方向を縦長とする環状ベルト16と係合している。環状ベルト16は、シャフト移動モータ39から回転力が付与される。このような構成により、ページめくりシャフト13は、水平方向(見開かれた冊子90の一方の自由端90cから他方の自由端90c側に)移動可能となっている。
24は読取部であり、ページめくり機構で新しく見開かれたページ90aを、順次読み取る装置である。読取部24は、2次元に配置されたCCDやCMOS等の受光素子を有し、光から発生した電荷を前記受光素子で読み取る。1列に配置されたCCDやCMOS等の受光素子を有する読取部を、新しく見開かれたページ90aの一端から他端側(つまり、見開かれた冊子90の一方の自由端90cから他方の自由端90c)に移動させて(スキャンさせて)、前記ページ90aを読み取ることにしても差し支えない。
(ページめくり機構付冊子読取装置のブロック図)
図3にページめくり機構付冊子読取装置50のブロック図を示して、当該ブロック図の説明をする。ページめくり機構付冊子読取装置50は、CPU21、RAM22、ROM23、読取部ドライバ25、インターフェース27を有していて、これらは相互にバス49で接続されている。読取ドライバ25には、読取部24が接続している。モータドライバ32、34、36、38、40は、バス49に接続している。
各モータドライバ32、34、36、38、40には、それぞれ、ローラ回転モータ31、ローラ移動モータ33、押圧モータ35、押圧部材移動モータ37、シャフト移動モータ39が接続している。前記各モータドライバは、接続する各モータに駆動電流を供給する電源回路である。
センサドライバ42は、バス49に接続している。センサドライバ42には、重送空送検知センサ41が接続している。センサドライバ42は、重送空送検知センサ41で検知した検知信号の物理的又は論理的な形式を変換し、バス49に出力する。本実施形態では、センサドライバ42は、後述する重送空送検知プログラム23bからの命令に基づいて、発光部41aにレーザ光を出力させる信号を出力する。また、本実施形態では、センサドライバ42は、A/Dコンバータを有していて、受光部41bで受光したレーザ光の強度に応じた検知信号を、デジタル信号の検知信号に変換し、バス49に出力する。
CPU21は、RAM22、ROM23と協動して、各種演算、処理を行う。RAM22は、CPU21で処理されるプログラムや、CPU21が処理するデータを、そのアドレス空間に一時的に格納する。
ROM23には、ページめくり機構付冊子読取装置50を制御する各種プログラムが記憶されている。ROM23には、ページ分離プログラム23a、重送空送検知プログラム23b、ページめくりプログラム23c、重送空送回避プログラム23d、読取プログラム23e等のプログラムが記憶されている。当該各種プログラムが、CPU21で処理されることにより、各種機能を実現している。
ページ分離プログラム23aは、モータドライバ32、34、36、38に制御信号を出力して、ローラ回転モータ31、ローラ移動モータ33、押圧モータ35、押圧部材移動モータ37を制御し、図5の(A)や図7の(B)に示されるように、最上ページ90dを、押圧部材2とローラ10との間で上方に膨出させて、冊子90の最上ページ90dと次ページ90eとを分離させる。詳しくは、図4に示されるS11「ページ分離」の処理で説明する。
重送空送検知プログラム23bは、センサドライバ42に検知開始の命令を出力し、発光部41aでレーザ光を出力させる。重送空送検知プログラム23bは、受光部41bで受光されセンサドライバ42で変換して出力された検知信号に基づいて、めくろうとしているページ90aが、重なっている状態(重送)か、1枚の状態か、ページ90aが上方に膨出されていない状態(空送)かを判断する。詳しくは、図4に示されるS12「重送空送検知」の処理で説明する。
ページめくりプログラム23cは、モータドライバ40に制御信号を出力することにより、シャフト移動モータ39を駆動させて、シャフト15で最上ページ90aをめくらせる。
重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ36、38に制御信号を出力して、押圧モータ35、押圧部位材移動モータ37を制御し、押圧部材2のローラ10に対する水平方向の位置を変えることにより、ページ90aの重送及び空送を回避するプログラムである。詳しくは、図4に示されるS16「押圧部材とローラの距離を近接」及びS17「押圧部材とローラの距離を離間」の処理で説明する。
読取プログラム23eは、読取開始命令を読取ドライバ25に出力することにより、読取部24で、新しく見開かれたページ90aを読取させる。
読取部ドライバ25は、A/Dコンバータ、画像処理回路を有していて、読取部24の各受光素子で読み取った電荷を階調表現し、画像データを生成する。
インターフェース27は、信号の物理的又は論理的な形式を変換する。インターフェース27には、例えば、パーソナルコンピュータ99が接続されている。インターフェース27の規格には、LAN(Local Area Networkの略)やUSB(Unversal Serial Busの略)が含まれる。パーソナルコンピュータ99からインターフェース27に入力された伝送信号は、インターフェース27で変換されて、バス49に出力される。また、バス49からインターフェース27に入力された信号は、インターフェース27で伝送信号に変換されて、パーソナルコンピュータ99に出力される。ユーザは、パーソナルコンピュータ99の入力装置(例えば、マウスやキーボード)を操作することにより、ページめくり機構付冊子読取装置50を操作することができる。また、読取部24で読取された画像データを、パーソナルコンピュータ99に送信することにより、前記画像データをパーソナルコンピュータ99で保存できるようになっている。インターフェース27にタッチパネル等の操作部を接続し、当該操作部でページめくり機構付冊子読取装置50を操作するように構成しても差し支えない。
押圧部材2を、自由端90cから綴じ部90b方向又はこれと反対方向に移動させる移動手段は、環状ベルト6、押圧部移動モータ37、モータドライバ38から構成されている。
最上ページ90dと次ページ90eとを分離するページ分離手段は、ローラ回転モータ31、モータドライバ32、ページ分離プログラム23aとから構成されている。
前記ページ分離手段が分離した最上ページ90dをめくるページめくり手段は、ページめくりシャフト15、環状ベルト16、シャフト移動モータ39、モータドライバ40、ページめくりプログラム23cとから構成されている。
前記ページ分離手段で上方に膨出させたページ90aの状態を検知するページ状態検知手段は、重送空送検知センサ41、センサドライバ42、重送空送検知プログラム23bとから構成されている。
前記ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、押圧部材2による最上ページ90dの押圧位置を決定して、最上ページ90dの押圧位置に基づいて前記移動手段を再び作動させ、且つ前記ページ分離手段を再び作動させる、或いは、前記ページめくり手段を作動させる制御を行う制御手段は、重送空送回避プログラム23dである。
(ページめくり読取処理のフローの説明)
図4に示されるページめくり読取処理のフローを説明する。ユーザが保持部1に冊子90を見開き状態で載置し、ユーザがパーソナルコンピュータ99の入力装置等を操作して、インターフェース27に、冊子の読取開始を指示する操作信号が入力されると、ページめくり読取処理が開始し、S11の処理に進む。
S11「ページ分離」の処理において、ページ分離プログラム23aは、モータドライバ36に制御信号を出力して、押圧モータ35を駆動させて、押圧部材2を下降させ、押圧部材2に最上ページ90dを押圧させる。更に、ページ分離プログラム23aは、モータドライバ34に制御信号を出力して、ローラ移動モータ33を駆動させて、ローラ10を下降させて最上ページ90dに接触させる(図5の(A)の状態)。
次に、ページ分離プログラム23aは、モータドライバ32に制御信号を出力して、ローラ回転モータ31を駆動させて、ローラ10を回転させることにより、最上ページ90dを綴じ部90b方向に移動させて、最上ページ90dを押圧部材2とローラ10との間で上方に膨出させる(図5の(B)や図7の(B)の状態)。S11の処理が終了すると、S12の処理に進む。
S12「重送空送検知」の処理において、重送空送検知プログラム23bは、センサドライバ42に、発光部41aでレーザ光を発光させる命令を出力する。図2に示されるように、発光部41aで出力されたレーザ光は、膨出された最上ページ90dを透過し、受光部41bで受光される。受光部41bで受光されさたレーザ光は、センサドライバ42で「検知信号」に変換され、当該「検知信号」がバス49を介して、RAM22に格納される。重送空送検知プログラム23cは、RAM22に格納された「検知信号」のレベル大きさに応じて、ページ90aが重なっている状態(重送)(図5の(B)の状態)、ページ90aが1枚の状態(図7の(B)の状態)、ページ90aが平坦のままで上方に膨出されていない状態(空送)のいずれかの状態を検知する。つまり、ページ90aが重なっている状態(図2の状態や図5の(B)の状態、つまり、最上ページ90dとともに次ページ90eや更に次ページが上方に膨出されている状態)では、発光部41aで出力されたレーザ光は、前記重なっているページ90aを透過する際に、複数回減衰するため、「検知信号」のレベルがかなり小さくなる。一方で、ページ90aが平坦なままで上方に膨出されていない場合には、発光部41aで出力されたレーザ光は、ページ90aを透過しないので、減衰することなく、受光部41bに到達し、「検知信号」のレベルが大きくなる。また、ページ90aが1枚の状態(図7の(B)の状態つまり、最上ページ90dのみが上方に膨出されている状態)である場合には、発光部41aから発光されたレーザ光は、最上ページ90dを透過する際に、1回減衰するため、「検知信号」のレベルが少し小さくなる。S12の処理が終了すると、S13の処理判断処理に進む。
S13「1ページだけ分離?」の判断処理において、重送空送検知プログラム23bは、S12の処理での検知結果が、ページ90aが1枚の状態であるか否かを判断する。重送空送検知プログラム23bが、S12の処理で検知された結果が、ページ90aが1枚の状態であると判断した場合、つまり、最上ページ90dのみが次ページ90eから分離されたと判断した場合には(S13がYES)、S21の処理に進む。一方で、送検知プログラム23bが、S12の処理で検知された結果が、ページ90aが1枚の状態であると判断しない場合には(S13がNO)、S15の判断処理に進む。
S15「重送しているか?」の判断処理において、重送空送検知プログラム23bは、S12の処理での検知結果が、ページ90aが重なっている状態(重送)であるか否かを判断する。重送空送検知プログラム23bが、ページ90aが重なっている状態(重送)であると判断した場合には(S15がYES)、S16の処理に進む。一方で、重送空送検知プログラム23bが、ページ90aが重なっている状態(重送)でない判断した場合、つまり、ページ90aが上方に膨出されていない状態(空送)の場合には(S15がNO)、S17の処理に進む。
S16「押圧部材とローラの距離を近接」の処理において、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ34に制御信号を出力し、ローラ移動モータ33を駆動させて、ローラ10を上方に移動させて最上ページ90dと離間させ、上方に膨出された最上ページ90dを平坦にする。次に、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ36に制御信号を出力し、押圧モータ35を駆動させて、押圧部材2を上昇させて、押圧部材2を最上ページ90dから離間させる(図6の(A)の状態)。次に、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ38に制御信号を出力し、押圧部材移動モータ37を駆動させて、押圧部材2をローラ10側に近接させる(図6の(B)の状態)。次に、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ36に制御信号を出力し、押圧モータ35を駆動させて、押圧部材2を下降させて、押圧部材2を最上ページ90dに押圧させる(図7の(A)の状態)。このように、S16の処理で押圧部材2とローラ4の距離を近接させることにしたのは、押圧部材2とローラ4の距離が離れているほど、重送が起こりやすいからである。S16の処理が終了すると、S11の処理に戻る。
S17「押圧部材とローラの距離を離間」の処理において、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ34に制御信号を出力し、ローラ移動モータ33を駆動させて、ローラ10を上方に移動させて最上ページ90dと離間させ、上方に膨出された最上ページ90dを平坦にする。次に、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ36に制御信号を出力し、押圧モータ35を駆動させて、押圧部材2を上昇させて、押圧部材2を最上ページ90dから離間させる(図6の(A)の状態)。次に、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ38に制御信号を出力し、押圧部材移動モータ37を駆動させて、押圧部材2をローラ10から離間させる。次に、重送空送回避プログラム23dは、モータドライバ36に制御信号を出力し、押圧モータ35を駆動させて、押圧部材2を下降させて、押圧部材2を最上ページ90dに押圧させる。このように、S17の処理で押圧部材2とローラ4の距離を離間させることにしたのは、押圧部材2とローラ4の距離が近接しているほど、空送が起こりやすいからである。S17の処理が終了すると、S11の処理に戻る。
S21「ページめくり」の処理において、ページめくりプログラム23bは、モータドライバ32に制御信号を出力し、ローラ回転モータ31を所定回転だけ駆動させて、ローラ10を更に回転させて、上方に膨出された最上ページ90dを(図7の(B)の状態)、めくり上げる(図8の(A)の状態)。この状態では、最上ページ90dは、ローラ10上に乗り上げている。次に、ページめくりプログラム23bは、モータドライバ36に制御信号を出力し、押圧モータ35を駆動させて、押圧部材2を上昇させて、押圧部材2を最上ページ90dから離間させる。次に、ページめくりプログラム23bは、モータドライバ40に制御信号を出力し、シャフト移動モータ39を駆動させて、ページめくりシャフト15を押圧部材2側(綴じ部90b側)に移動させる(図8の(B)の状態)。すると、最上ページ90dが、シャフト15の水平移動に伴って、綴じ部90bを中心に回動されて、最上ページ90dがめくられる(図9の状態)。S21の処理が終了すると、S22の処理に進む。
S22「ページ読取」の処理で、読取プログラム23eは、読取部ドライバ25に、読取部24での読取命令を出力する。読取部24は新しく見開かれたページ90aを読み取る。読取部ドライバ25は、読取部24の各受光素子で読み取った電荷を階調表現し、画像データを生成する。当該画像データは、インターフェース27を介して、パーソナルコンピュータ99等に出力される。S22の処理が終了すると、S23の判断処理に進む。
S23「終了?」の判断処理において、ユーザがパーソナルコンピュータ99等を操作することにより、ページ90の読取を終了させることを選択し、ページ90の読取を終了させる信号が、インターフェース27に入力された場合には、或いは、めくるページ90aが無いと、重送空送検知センサ41が検知した場合には、ページ読取処理が終了する。一方で、ページ90の読取を終了させる信号が、インターフェース27に入力されない場合、或いは、めくるページ90aが無いと、重送空送検知センサ41が検知しない場合には、S11の処理に戻る。
(総括)
このように、本発明では、重送を検知した場合には、押圧部材2をローラ10に近接させ、一方で、空送を検知した場合には、押圧部材2をローラ10から離間させることにしたので、1ページのみを上方に膨出させることができるので、確実に1ページのみを順次めくることができ、重送されて読取されないページ90aが発生することを防止し、また、空送によりページ90aをめくることができなくなることを防止することが可能となる。
なお、ページめくりシャフト15の代わりに、図10に示されるように、水平方向に回動するページめくりシャフト17を、上方に膨出された最上ページ90dの裏面側に差し込んで、前記最上ページ90dをめくる構成であっても差し支えない。
また、以上説明した実施形態では、重送空送検知センサ41は、発光部41aと受光部41bとからなる、透過型のレーザセンサであるが、送波部と受波部からなる透過型の超音波センサであっても差し支えない。この構成の場合には、受波部で受波した超音波の減衰量を測定することにより、最上ページ90dとともに次ページ90eが上方に膨出されているか否かを検知する。つまり、ページ90aと空気層の境界では、超音波は大きく減衰するので、送波部46aと受波部46b間のページ90aが一枚であるか複数枚であるかを検知することができる。
なお、本発明の技術的思想は、読取部24や読取ドライバ25を有さないページめくり機構に適用できることは勿論である。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うページめくり機構及びページめくり機構付冊子読取装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 保持部
1a 保持部の端部
2 押圧部材
3 シャフト
4 モータ収納部
5 シャフト
6 環状ベルト
10 ローラ
11 シャフト
12 環状ベルト
15 ページめくりシャフト
16 環状ベルト
17 ページめくりシャフト(別例)
21 CPU
22 RAM
23 ROM
23a ページ分離プログラム
23b 重送空送検知プログラム
23c ページめくりプログラム
23d 重送空送回避プログラム
23e 読取プログラム
24 読取部
25 読取部ドライバ
27 インターフェース
31 ローラ回転モータ
32 モータドライバ
33 ローラ移動モータ
34 モータドライバ
35 押圧モータ
36 モータドライバ
37 押圧部材移動モータ
38 モータドライバ
39 シャフト移動モータ
40 モータドライバ
41 重送空送検知センサ
41a 発光部
41b 受光部
42 センサドライバ
49 バス
90 冊子
90a ページ
90b 綴じ部
90c 自由端
90d 最上ページ
90e 次ページ
99 パーソナルコンピュータ

Claims (4)

  1. 重ね合わされた複数枚のページの一端が綴じ部で綴じられた冊子のページを、1ページずつめくるページめくり機構において、
    冊子を見開き状態で保持する保持部と、
    前記保持部で保持された最上ページの一部を押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を、冊子の自由端から綴じ部方向又はこれと反対方向に移動させる移動手段と、
    前記最上ページの一部と接触する接触部材と、
    前記保持部で保持された冊子の最上ページの一部を前記押圧部材で押圧させた状態で、前記接触部材を前記最上ページの前記押圧部材で押圧している位置よりも自由端側に接触させて、前記最上ページを前記冊子の綴じ部方向に移動させて、前記最上ページを前記押圧部材と接触部材との間で上方に膨出させることで、前記最上ページと次ページとを分離するページ分離手段と、
    前記ページ分離手段が分離した最上ページをめくるページめくり手段と、
    前記ページ分離手段で上方に膨出させたページの状態を検知するページ状態検知手段と、
    前記ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、前記押圧部材による最上ページの押圧位置を決定して、当該ページの押圧位置に基づいて前記移動手段を再び作動させ、且つ前記ページ分離手段を再び作動させる、或いは、前記ページめくり手段を作動させる制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とするページめくり機構。
  2. ページ状態検知手段は、ページが重なっている状態、ページが1枚の状態、ページが膨出していない状態のいずれかのページの状態を検知し、
    制御手段は、ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、
    ページが1枚の状態の場合には、ページめくり手段を作動させ、
    ページが重なっている状態の場合、又は、ページが膨出していない状態の場合には、ページ移動手段及びページ分離手段を再び作動させることを特徴とする請求項1に記載のページめくり機構。
  3. 制御手段は、ページ状態検知手段の検知結果に基づいて、
    ページが重なっている状態の場合には、押圧部材を接触部材側に近づけるように移動手段を作動させ、
    ページが膨出していない状態の場合には、押圧部材を接触部材から遠ざけるように移動手段を作動させることを特徴とする請求項2に記載のページめくり機構。
  4. 請求項1〜3にいずれか1項に記載のページめくり機構と、
    前記ページめくり機構がめくった後に、新しく見開かれたページを読み取る読取部と、
    を有することを特徴とするページめくり機構付冊子読取装置。
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