JP2010228351A - 冊子ページめくり装置及びページめくり機構付冊子読取装置 - Google Patents

冊子ページめくり装置及びページめくり機構付冊子読取装置 Download PDF

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朗 北川
Masahito Saeki
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Abstract

【課題】重送を回避して、迅速に冊子のページをめくることができる冊子ページめくり装置及びページめくり機構付冊子読取装置を提供する。
【解決手段】送波部46aと受波部46bからなる重送検知部46を、ページめくり部材15の対向するシャフト15aに、互い対向させて設け、ページ90dが対向するシャフト15aで挟まれた際に、ページ90dの重送を検知する。このため、重送を回避して、迅速に冊子90のページ90aをめくることが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、冊子のページをめくる技術に関する。
従来、特許文献1に示されるように、冊子のページを1枚ずつめくり、新しく見開かれたページをスキャナー部で読み取り、記憶手段に記憶させる冊子めくり読取装置がある。このような冊子めくり読取装置は、冊子の内容を電子化して保存することができ大変有用なものである。しかしながら、このような冊子めくり読取装置には、2ページ以上をめくってしまう重送という問題があった。重送が発生すると、重送されたページが欠損した状態で電子化されてしまう。
そこで、特許文献2に示されるように、重送が生じてもページが欠損すること無く電子化することができる冊子めくり読取装置が提案されている。この冊子めくり読取装置は、スキャナー部で読み取り、記憶手段に記憶されたページのデータから、ページ番号を認識し、ページ番号が不連続の場合には、重送と判断し、重送されたページを戻して、もう一度ページをめくって、スキャナー部で読み取るようにしている。
特開平6−250467号公報 特開平6−259596号公報
しかしながら、特許文献2に示されるような冊子めくり読取装置では、スキャナー部でページを読み取るのに時間がかかるうえ、電子化されたページのデータからページ番号を認識するのにも時間がかかり、更に、重送されたページをもう一度戻してから、ページをめくって、スキャナー部で読み取ることから、重送が発生した場合には、多大な時間を消費してしまうという問題があった。本発明は、上記問題を解決し、重送を回避して、迅速に冊子のページをめくることができる冊子ページめくり装置及びページめくり機構付冊子読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、
重ね合わされた複数枚のページの一端が綴じ部で綴じられた冊子のページを、1ページずつめくるページめくり装置において、
冊子を見開き状態で保持する保持手段と、
前記保持手段で保持された冊子の最上のページと次ページを分離するページ分離手段と、
前記ページ分離手段が分離した最上のページをめくるページめくり手段と、
前記ページ分離手段及び前記ページめくり手段の一方に取り付けられ、前記分離されたページの重送を検知する重送検知手段と、
前記重送検知手段の検知結果に基づき、前記ページ分離手段及び前記ページめくり手段の制御を行う制御手段と、
を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
ページめくり手段は、対向するシャフトを有し、当該対向するシャフトでページを挟んだ状態で、前記対向するシャフトを綴じ部方向へ移動させてページをめくり、
重送検知手段は、前記対向するシャフトに、互い対向して一対に設けられ、ページが前記対向するシャフトで挟まれた際に、前記ページの重送を検知することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
制御手段は、
分離されたページが対向するシャフトで挟まれた際に、重送検知手段が前記分離されたページの重送を検知しない場合に、当該分離されたページをページめくり手段でめくらせ、
一方で、分離されたページが前記対向するシャフトで挟まれた際に、重送検知手段が前記分離されたページの重送を検知した場合に、前記ページを前記対向するシャフトから放させ、当該ページをページ分離手段で再度分離させる制御を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
ページめくり手段の対向するシャフトの一方に、回転する回転ローラを設け、
前記対向するシャフトの他方に、前記回転ローラと圧接し、前記回転ローラの回転トルクよりも小さい回転トルクで、前記回転ローラと逆回転するリタードローラを設けてページ分離手段を構成し、
ページ分離手段は、前記回転する回転ローラと前記逆回転するリタードローラ間でページを挟むことにより最上のページと次ページとの分離を行い、
ページめくり手段は、前記ページ分離手段が最上のページと次ページとの分離を行った後に、前記回転ローラ及びリタードローラで挟んだ前記最上のページを綴じ部方向へ移動させて、当該ページをめくることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
制御手段は、
重送検知手段が分離されたページの重送を検知しなくなるまで、対向するシャフトに設けられた回転ローラ及びリタードローラを動作させ、
重送検知手段がページの重送を検知しなくなった場合には、前記ページをページめくり手段でめくらせる制御を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
ページ分離手段は、
対向する一対のシャフトと、
前記一対のシャフトの一方に設けられた回転する回転ローラと、
前記回転ローラと圧接し、前記回転ローラの回転トルクよりも小さい回転トルクで、前記回転ローラと逆回転する、前記一対のシャフトの他方に設けられたリタードローラとから構成され、
重送検知手段は、前記回転ローラ及びリタードローラを回転自在に取り付ける一対のシャフトに、互い対向して一対に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
制御手段は、
重送検知手段が分離されたページの重送を検知しなくなるまで、対向するシャフトに設けられた回転ローラ及びリタードローラを動作させ、
重送検知手段がページの重送を検知しなくなった場合には、前記ページをページめくり手段でめくらせる制御を行うことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のページめくり装置と、
前記ページめくり装置がめくった後に、新しく見開かれたページを読み取る読取部と、
を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、冊子を見開き状態で保持する保持手段と、前記保持手段で保持された冊子の最上のページと次ページを分離するページ分離手段と、前記ページ分離手段が分離した最上のページをめくるページめくり手段と、前記ページ分離手段及び前記ページめくり手段の一方に取り付けられ、前記分離されたページの重送を検知する重送検知手段と、前記重送検知手段の検知結果に基づき、前記ページ分離手段及び前記ページめくり手段の制御を行う制御手段とを有することを特徴とする。
このため、ページをめくる前に、重送を検知させることにより、重送を回避して、迅速に冊子のページをめくることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ページめくり手段は、対向するシャフトを有し、当該対向するシャフトでページを挟んだ状態で、前記対向するシャフトを綴じ部方向へ移動させてページをめくり、重送検知手段は、前記対向するシャフトに、互い対向して一対に設けられ、ページが前記対向するシャフトで挟まれた際に、前記ページの重送を検知することを特徴とする。
このため、ページをめくる前に、ページをシャフトで挟んだ際に重送を検知することから、重送を回避して、迅速に冊子のページをめくることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、制御手段は、分離されたページが対向するシャフトで挟まれた際に、重送検知手段が前記分離されたページの重送を検知しない場合に、当該分離されたページをページめくり手段でめくらせ、一方で、分離されたページが前記対向するシャフトで挟まれた際に、重送検知手段が前記分離されたページの重送を検知した場合に、前記ページを前記対向するシャフトから放させ、当該ページをページ分離手段で再度分離させる制御を行うことを特徴とする。
このため、重送を確実に防止することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、ページめくり手段の対向するシャフトの一方に、回転する回転ローラを設け、前記対向するシャフトの他方に、前記回転ローラと圧接し、前記回転ローラの回転トルクよりも小さい回転トルクで、前記回転ローラと逆回転するリタードローラを設けてページ分離手段を構成し、ページ分離手段は、前記回転する回転ローラと前記逆回転するリタードローラ間でページを挟むことにより最上のページと次ページとの分離を行い、ページめくり手段は、前記ページ分離手段が最上のページと次ページとの分離を行った後に、前記回転ローラ及びリタードローラで挟んだ前記最上のページを綴じ部方向へ移動させて、当該ページをめくることを特徴とする。
このため、回転ローラとリタードローラでページを分離の後に、即、回転ローラとリタードローラでページをめくることから、ページめくりの工程時間を短縮することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、制御手段は、重送検知手段が分離されたページの重送を検知しなくなるまで、対向するシャフトに設けられた回転ローラ及びリタードローラを動作させ、重送検知手段がページの重送を検知しなくなった場合には、前記ページをページめくり手段でめくらせる制御を行うことを特徴とする。
このため、重送を確実に防止することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ページ分離手段は、対向する一対のシャフトと、前記一対のシャフトの一方に設けられた回転する回転ローラと、前記回転ローラと圧接し、前記回転ローラの回転トルクよりも小さい回転トルクで、前記回転ローラと逆回転する、前記一対のシャフトの他方に設けられたリタードローラとから構成され、重送検知手段は、前記回転ローラ及びリタードローラを回転自在に取り付ける一対のシャフトに、互い対向して一対に設けられていることを特徴とする。
このため、ページ分離の際に、重送を検知することから、重送を回避して、迅速に冊子のページをめくることが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、制御手段は、重送検知手段が分離されたページの重送を検知しなくなるまで、対向するシャフトに設けられた回転ローラ及びリタードローラを動作させ、重送検知手段がページの重送を検知しなくなった場合には、前記ページをページめくり手段でめくらせる制御を行うことを特徴とする。
このため、重送を確実に防止することが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のページめくり装置と、前記ページめくり装置がめくった後に、新しく見開かれたページを読み取る読取部と、を有することを特徴とする。
このため、重送を回避して、迅速に冊子のページをめくることが可能となり、ページが欠損することなく、迅速に冊子のページを順次読み取ることが可能となる。
本発明の実施の形態を示すページめくり機構付冊子読取の平面図及び正面図である ページ分離処理の説明図である。 ページめくり部材の説明図である。 重送検知処理及びページめくり処理の説明図である。 ページめくり機構付冊子読取装置のブロック図である。(第1の実施形態) ページめくり読取処理のフロー図である。(第1の実施形態、第2の実施形態) ページ分離処理の説明図である。(第2の実施形態、第3の実施形態) ページ分離処理の説明図である。(第2の実施形態、第3の実施形態) ページめくり機構付冊子読取装置のブロック図である。(第2の実施形態、第3の実施形態) ページ分離手段に重送検知部を取り付けた実施形態の説明図である。(第3の実施形態) ページめくり読取処理のフロー図である。(第3の実施形態) ページ分離処理の説明図である。(第3の実施形態)
(第1の実施形態のページめくり装置の基本構造)
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態を示す。図1に第1の実施形態のページめくり機構付冊子読取装置100の平面図及び正面図を示す。本発明のページめくり機構付冊子読取装置100は、重ね合わされた複数枚のページ90aの一端が綴じ部90bで綴じられた冊子90のページ90aを、1ページずつめくりながら、新しく見開かれたページ90aを順次読み取り、冊子90のページ90aの内容を電子化する装置である。
図1において、1は載置部(保持手段)である。図1の(B)に示されるように、載置部1は、冊子90を見開き状態で保持する。載置部1は、載置部昇降用アクチュエータ52(図5に示す)により、上下方向昇降動自在となっている。載置部1は昇降動自在となっているので、冊子90の厚さに関わらず、後述する読取部27と冊子90のページ90aとの距離を、ページ90aの読取に最適な距離に設定することができるようになっている。
27は読取部であり、新しく見開かれたページ90aを、順次読み取る装置である。読取部27は、1列に配置されたCMOS等の受光素子を有しているCISセンサで読み取る装置である。読取部27としてCCD等を用いてもよい。読取部27は、読取部移動用アクチュエータ50(図5に示す)により、水平方向移動可能となっている。このため、保持部1上に見開き状態で載置された冊子90のページ90aの一端から他端まで、読取部27を移動させて、順次前記CISセンサで読み取ることにより、前記ページ90aを読み取ることができる。或いは、2次元に配置された受光素子を有する読取部27で、見開かれたページ90aを読み取る構成にしても差し支えない。
(ページ分離手段の説明)
冊子90のページ90aを分離するページ分離手段は、図1に示される実施形態では、吸着部11、支持アーム12、吸着部用アクチュエータ36、アクチュエータドライバ35(図5に示す)、ページ落としローラ13、ローラ支持部14、ページ落としローラ用アクチュエータ40(図5に示す)、アクチュエータドライバ39(図5に示す)、ページ落としローラ移動用アクチュエータ42(図5に示す)、アクチュエータドライバ41(図5に示す)とから構成されている。
吸着部11は、冊子90のページ90aを吸着する部材である。なお、吸着部11でページ90aを吸着させる構造としては、吸着部11で静電気を発生させ、当該静電気でページ90aを吸着させる構造、或いは、吸着部11のページ90aが接触する部分に粘着部を形成し、前記粘着部の粘性でページ90aを吸着させる構造、吸着部11でページ90aを吸引して、当該ページ90aを吸着させる構造が含まれる。
吸着部11は、支持アーム12で支持されている。支持アーム12は、吸着部用アクチュエータ36で、回動するようになっている。
ページ落としローラ13は、ページ落としローラ用アクチュエータ40から回転力が付与されるようになっている。ページ落としローラ13は、ローラ支持部14で支持されている。ローラ支持部14は、ページ落としローラ移動用アクチュエータ42で、水平方向及び上下方向移動可能となっている。
図2にページ分離の説明図を示して、最上ページ90dから次ページ90eを分離する工程について説明をする。吸着部11は、冊子90の最上ページ90dを吸着した状態で、当該最上ページ90dを持ち上げる(図2の(B)の状態)。ページ落としローラ13は吸着部材11で持ち上げられた最上ページ90dの裏面側に侵入し、最上ページ90dとともに持ち上げられた次ページ90eがある場合には、当該次ページ90eと接触する(図2の(C)の状態)。ページ落としローラ13は、次ページ90eを綴じ部90b側に移動させて掻き落とす(図2の(D)の状態)。
(重送検知手段及びページめくり手段の説明)
冊子90のページ90aをめくるページめくり手段は、ページめくり部材15、ページめくり用アクチュエータ48(図5に示す)、アクチュエータドライバ47(図5に示す)とから構成されている。ページめくり部材15は、ページめくり用アクチュエータ48により、水平方向及び上下方向が移動可能となっている。ページめくり部材15は、図3に示されるように、対向するシャフト15aを有している。
本実施形態では、図3の(A)に示されるように、対向するシャフト15aに、それぞれ、互いに対向して配置された送波部46aと受波部46bからなる重送検知部46(重送検知手段)が設けられている。重送検知部46は、透過型の超音波センサである。図4の(B)に示されるように、吸着部11で持ち上げられた最上ページ90dを、ページめくり部材15の対向するシャフト15aで挟む。すると、対向するシャフト15aには、それぞれ、送波部46aと受波部46bが設けられているので、最上のページ90dは、送波部46aと受波部46bで挟まれる。この際に送波部46aは受波部46bに超音波を送波する。そして、受波部46bで受波した超音波の減衰量を測定することにより、最上ページ90dとともに次ページ90eが持ち上げられているか否かを検知する。つまり、ページ90aと空気層の境界では、超音波は大きく減衰するので、送波部46aと受波部46b間のページ90aが一枚(図3(B)の状態)であるか複数枚(図3(C)の状態)であるかを検知することができるようになっている。
重送検知部46で検知したページ90aが一枚のみである場合には、ページめくり部材15で挟んだ最上ページ90dを綴じ部90b方向に移動させて、当該最上ページ90dを、綴じ部90bを中心に回動させて、最上ページ90dをめくる(図4の(C)の状態)。
(ページめくり装置のブロック図の説明)
図5にページめくり機構付冊子読取装置100のフロック図を示して、以下、当該ブロック図の説明をする。ページめくり機構付冊子読取装置100は、CPU21、RAM22、ROM23、外部インターフェース24、報知部26、センサドライバ45を有していて、これらは相互にバス69に接続している。
また、アクチュエータドライバ35、39、41、47、49、51が、バス69に接続している。アクチュエータドライバ35、39、41、47、49、51には、それぞれ、吸着部用アクチュエータ36、ページ落としローラ用アクチュエータ40、ページ落としローラ移動用アクチュエータ42、ページめくり用アクチュエータ48、読取部移動用アクチュエータ50、載置部昇降用アクチュエータ52が接続している。各アクチュエータには、接続している各アクチュエータドライバから駆動電流が供給される。
センサドライバ45には、重送検知部46が接続している。センサドライバ45は、重送検知部46で検知した検知信号の物理的又は論理的な形式を変換し、バス69に出力する。本実施形態では、センサドライバ42は、後述する重送検知プログラム23bからの命令に基づいて、送波部46aに超音波を出力させる信号を出力する。また、本実施形態では、センサドライバ45は、A/Dコンバータを有していて、受波部46bで受波した超音波の強度に応じた検知信号を、デジタル信号に変換し、バス69に出力する。
CPU21は、RAM22、ROM23と協動して、各種演算、処理を行う。RAM22は、CPU21で処理されるプログラムや、CPU21が処理するデータを、そのアドレス空間に一時的に記憶する。
ROM21には、ページめくり機構付冊子読取装置100を制御する各種プログラムが記憶されている。ROM21には、ページ分離プログラム23a、重送検知プログラム23b、重送回避プログラム23c、ページめくりプログラム23d、読取プログラム23eが記憶されている。当該各種プログラムが、CPU21で処理されることにより、各種機能を実現している。
ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ35に制御信号を出力し、吸着部用アクチュエータ36を駆動させて、吸着部11で冊子90の最上ページ90dを吸着させた状態で当該最上ページ90dを持ち上げさせる(図2の(B))。また、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ39、41に制御信号を出力して、ページ落としローラ用アクチュエータ40及びページ落としローラ移動用アクチュエータ42を駆動させて、ページ90aの分離を行わせる(図2の(C)、(D))。
重送検知プログラム23bは、センサドライバ45に命令を出力し、送波部46aから超音波を出力させる。また、重送検知プログラム23bは、センサドライバ45から出力された検知信号に基づいて、最上ページ90dだけであるか、最上ページ90dに次ページ90eが重なっているかを検知する。
重送回避プログラム23c(制御手段)は、重送検知プログラム23bが重送を検知した場合には、アクチュエータドライバ47に制御信号を出力し、ページめくり部材15で挟んだページ90aを放させ、もう一度、ページ分離プログラム23aにページ分離処理を行わせる。一方で、重送回避プログラム23cは、重送検知プログラム23bが重送を検知しない場合には、ページめくりプログラム23dにページめくり処理を行わせる。
ページめくりプログラム23dは、アクチュエータドライバ47に制御信号を出力し、ページめくり用アクチュエータ48を駆動させて、最上ページ90dをめくらせる(図4の(C))。
読取プログラム23eは、読取開始命令を画像処理部28に出力することにより、読取部27で、新しく見開かれたページ90aを読取させる。また、読取プログラム23eは、アクチュエータドライバ51に制御信号を出力し、載置部昇降用アクチュエータ52を駆動させて、保持部1と読取部27との距離を、ページ90aの読取に最適な距離に設定する。
なお、ページ分離プログラム23a、重送検知プログラム23b、重送回避プログラム23c、ページめくりプログラム23d、読取プログラム23eを、ASIC(ApplicationSpecific Integrated Circuit)として構成することとしても差し支えない。
外部インターフェース24は、信号の物理的又は論理的な形式を変換する。外部インターフェース24には、例えば、パーソナルコンピュータ99が接続されている。外部インターフェース24の規格には、LAN(Local Area Networkの略)やUSB(Unversal Serial Busの略)が含まれる。パーソナルコンピュータ99から外部インターフェース24に入力された伝送信号は、外部インターフェース24で変換されて、バス69に出力される。また、バス69から外部インターフェース24に入力された信号は、外部インターフェース24で伝送信号に変換されて、パーソナルコンピュータ99に出力される。ユーザは、パーソナルコンピュータ99の入力装置(例えば、マウスやキーボード)を操作することにより、ページめくり機構付冊子読取装置100を操作することができるようになっている。また、読取部27で読取された画像データを、外部インターフェース24を介して、パーソナルコンピュータ99に送信することにより、前記画像データをパーソナルコンピュータ99で保存できるようになっている。なお、外部インターフェース24に、物理的なボタンやタッチパネル等の操作部を接続し、この操作部でページめくり機構付冊子読取装置100を操作する構成であっても差し支えない。
報知部26は、重送検知をユーザに報知する装置であり、LCD等の画像表示装置、LEDや、スピーカー等が含まれる。
画像処理部28は、A/Dコンバータ、画像処理回路を有していて、読取部27の各受光素子で読み取った電荷を階調表現し、画像データを生成する。
(ページめくり読取処理のフローの説明)
ページめくり読取処理のフロー図を図6に示し、以下当該フローの説明をする。ユーザが、載置部1に冊子90を見開き状態で載置し、更に、ユーザがパーソナルコンピュータ99等の入力装置を操作することにより、冊子90を順次読み取る命令が、外部インターフェース24に入力されると、ページめくり読取処理が開始し、S12の処理に進む。
S12「ページ分離」の処理において、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ35に制御信号を出力し、吸着部用アクチュエータ36を駆動させて、吸着部11で冊子90の最上ページ90dを吸着させた状態で当該最上ページ90dを持ち上げさせる(図2の(B))。また、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ39、41に制御信号を出力して、ページ落としローラ用アクチュエータ40及びページ落としローラ移動用アクチュエータ42を駆動させて、ページ90aの分離を行わせる(図2の(C)、(D))。S12の処理が終了すると、S13の処理に進む。
S13「ページをページめくり部材で挟み込む」の処理において、重送検知プログラム23bは、アクチュエータドライバ47に制御信号を出力し、ページめくり用アクチュエータ48を駆動させて、吸着部11で持ち上げられた最上ページ90dを、ページめくり部材15で挟み込む(図4の(B))。この際に、吸着部11で持ち上げられた最上ページ90dは、送波部46aと受波部46bで挟み込まれる。S13の処理が終了すると、S14の処理に進む。
S14「重送検知」の処理において、重送検知プログラム23bは、センサドライバ45に検知開始の命令を出力し、送波部46aから超音波を出力させる。また、重送検知プログラム23bは、センサドライバ45から出力された検知信号に基づいて、図3の(B)に示されるように、最上ページ90dだけであるか(重送していない)、図3の(C)に示されるように、最上ページ90dに次ページ90eが重なっているか(重送している)を検知する。S14の処理が終了すると、S15の判断処理に進む。
S15「重送していない?」の判断処理において、S14の処理で重送検知プログラム23bが重送していないと検知していた場合には(S15がYES)、重送回避プログラム23cは、S17の処理に進ませる。一方で、重送検知プログラム23bが、S14の処理で重送していると検知していた場合には(S15がNO)、重送回避プログラム23cは、報知部26でページ90aの重送を報知させ、S21の処理に進ませる。
S21「ページをページめくり部材から放す」の処理において、重送回避プログラム23cは、アクチュエータドライバ47に制御信号を出力し、ページめくり部材15を移動させて、ページ90aをページめくり部材15から放させる。S21の処理が終了すると、S12の処理に戻る。
S17「ページめくり」の処理において、ページめくりプログラム23dは、アクチュエータドライバ47に制御信号を出力し、ページめくり用アクチュエータ48を駆動させて、最上ページ90dをめくる(図4の(C))。S17の処理が終了すると、S18の処理に進む。
S18「ページ読取」の処理において、読取プログラム23eは、アクチュエータドライバ51に制御信号を出力し、載置部昇降用アクチュエータ52を駆動させて、保持部1と読取部27との距離を、ページ90aの読取に最適な距離にする。次に、読取プログラム23eは、画像処理部28に、読取部27での読取命令を出力する。読取部27は新しく見開かれたページ90aを読み取る。画像処理部28は、読取部27の各受光素子で読み取った電荷を階調表現し、画像データを生成する。当該画像データは、外部インターフェース24を介して、パーソナルコンピュータ99等に出力される。S18の処理が終了すると、S19の判断処理に進む。
S19「終了?」の判断処理において、ユーザがパーソナルコンピュータ99等を操作することにより、ページ90の読取を終了させることを選択し、ページ90の読取を終了させる信号が、外部インターフェース24に入力された場合には(S19がYES)、ページめくり読取処理が終了する。一方で、ページ90の読取を終了させる信号が、インターフェース27に入力されない場合には(S19がNO)、S12の処理に戻る。
このように第1の実施形態では、ページ90aをめくる前に、重送を検知することにしたので、重送を回避しつつ、迅速に冊子のページをめくることが可能となった。
(第2の実施形態)
次に、第1の実施形態と異なる点について第2の実施形態のページめくり機構付読取装置200を説明する。第2の実施形態のページめくり機構付冊子読取装置200は、ページ分離手段として、所謂リタードローラを用いた実施形態である。第2の実施形態のページめくり機構付読取装置200は、吸着部11の代わりに、回転ローラ16、リタードローラ17、押圧部18を有している(図7に示す)。
押圧部18は、ページ90aの綴じ部90bの近傍を押圧する部材である。押圧部18は、載置部1上の略中央部に配設されている。押圧部18は、押圧部用アクチュエータ54(図9に示す)によって、上下方向移動可能となっている。
図7に示されるように、回転ローラ16とリタードローラ17は、互いに接触して、載置部1上に回転自在に配設されている。回転ローラ16は、リタードローラ17の上側に配設されている。リタードローラ17は、押圧部18よりもページ90aの自由端90cに近い側と接触するようになっている。回転ローラ16及びリタードローラ17の外表面には、ゴム等で構成された高摩擦部が形成されている。
回転ローラ16は、回転ローラ用アクチュエータ56(図9に示す)によって、回転力が付与される。リタードローラ17は、リタードローラ用アクチュエータ58(図9に示す)によって、回転力が付与される。回転ローラ16及びリタードローラ17は、図7において、反時計回りに回転力が付与される。回転ローラ16に付与される回転力の方が、リタードローラ17に付与される回転力よりも大きくなっている。このため、図7の(A)に示されるように、リタードローラ17が回転ローラ16に接触している状態では、リタードローラ用アクチュエータ58から回転力を付与されているにも関わらず、リタードローラ17は回転ローラ16に追従して時計回り(つまり回転ローラ16の回転方向と反対方向)に回転するようになっている。
図9に示されるように、アクチュエータドライバ53、55、57、59が、バス69に接続している。アクチュエータドライバ53、55、57、59には、それぞれ、押圧部用アクチュエータ54、回転ローラ用アクチュエータ56、リタードローラ用アクチュエータ58、ローラ移動用アクチュエータ60が接続している。
次に、第2の実施形態における、図6のS12「ページ分離」の処理について説明する。S12の処理において、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ53に制御信号を出力し、押圧部用アクチュエータ54を駆動させて、押圧部材18を下降させ、押圧部材18で最上ページ90dを押圧させる。ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ59に制御信号を出力し、ローラ移動用アクチュエータ60を駆動させて、回転ローラ16及びリタードローラ17を下降させて最上ページ90dに接触させる(図7の(A)の状態)。
次に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ55及びアクチュエータドライバ57に制御信号を出力し、回転ローラ用アクチュエータ56及びリタードローラ用アクチュエータ58を駆動させて、回転ローラ16及びリタードローラ17を回転させる。図7の(A)に示されるように、リタードローラ17が回転ローラ16に接触している状態では、リタードローラ17は回転ローラ16に追従して回転する。リタードローラ17と接触している最上ページ90dは、綴じ部90b側(押圧部18側)に移動され、固定部18とリタードローラ17の間で上方に膨出にされる(図7の(B)の状態)。
最上ページ90dの端部が、リタードローラ17の下端を通過すると、最上ページ90dは、分離ローラ16とリタードローラ17の間で挟まれる(図7の(C)の状態)。図7の(C)に示されるように最上ページ90dとともに次ページ90eも分離ローラ16とリタードローラ17の間で挟まれた状態の場合には、リタードローラ17は回転ローラ16に接触していないことから、リタードローラ用アクチュエータ58から回転力が付与されているリタードローラ17は、図において反時計回りに回転し、次ページ90eを綴じ部90b側に移動させて、最上ページ90dから分離させる(図7の(D)の状態)。
次ページ90eの端部が、回転ローラ16とリタードローラ17の間を通過するタイミングで、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ55及びアクチュエータドライバ57に制御信号を出力し、回転ローラ用アクチュエータ56及びリタードローラ用アクチュエータ58を停止させる。次に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ59に制御信号を出力し、ローラ移動用アクチュエータ60を駆動させて、分離ローラ16及びリタードローラ17を上方に移動させて、最上ページ90dを持ち上げる(図8の(A)の状態)。次に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ39に制御信号を出力し、ページ落としローラ用アクチュエータ40を駆動させて、ページ落としローラ13を回転させる。更に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ41に制御信号を出力し、ページ落としローラ移動用アクチュエータ40を駆動させて、ページ落としローラ13を次ページ90eの裏面側に侵入させて、次ページ90eの裏面と接触させて(図8の(B)の状態)、次ページ90eを掻き落とさせて(図8の(C)の状態)、S12の処理が終了する。S12の処理が終了すると、S13の処理に進み、以下第1の実施形態のフロー(図6参照)と同様の処理を行う。
(第3の実施形態)
次に、第2の実施形態と異なる点について第3の実施形態のページめくり機構付読取装置300を説明する。第3の実施形態のページめくり機構付冊子読取装置300は、図10に示されるように、回転ローラ16とリタードローラ17を回転自在に支持するシャフト19、20に重送検知部46の送波部46a及び受波部46bを設けた実施形態である。
図11に第3の実施形態のページめくり読取処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。ユーザが載置部1に冊子90を見開き状態で載置し、更に、ユーザがパーソナルコンピュータ99等の入力装置を操作することにより、冊子90を順次読み取る命令が、外部インターフェース24に入力されると、ページめくり読取処理が開始し、S32の処理に進む。
S32「ページ分離」の処理において、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ53に制御信号を出力し、押圧部用アクチュエータ54を駆動させて、押圧部材18を下降させ、押圧部材18で最上ページ90dを押圧させる。ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ59に制御信号を出力し、ローラ移動用アクチュエータ60を駆動させて、回転ローラ16及びリタードローラ17を下降させて最上ページ90dに接触させる(図7の(A)の状態)。
次に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ55及びアクチュエータドライバ57に制御信号を出力し、回転ローラ用アクチュエータ56及びリタードローラ用アクチュエータ58を駆動させて、回転ローラ16及びリタードローラ17を回転させる。図7の(A)に示されるように、リタードローラ17が回転ローラ16に接触している状態では、リタードローラ17は回転ローラ16に追従して回転する。リタードローラ17と接触している最上ページ90dは、綴じ部90b側(押圧部18側)に移動され、固定部18とリタードローラ17の間で上方に膨出される(図7の(B)の状態)。
最上ページ90dの端部が、リタードローラ17の下端を通過すると、最上ページ90dは、分離ローラ16とリタードローラ17の間で挟まれる(図7の(C)の状態)。図7の(C)に示されるように最上ページ90dとともに次ページ90eも分離ローラ16とリタードローラ17の間で挟まれた場合には、リタードローラ17は回転ローラ16に接触していないことから、リタードローラ用アクチュエータ58から回転力が付与されているリタードローラ17は、図において反時計回りに回転し、次ページ90eを綴じ部90b側に移動させて、最上ページ90dから分離させる(図7の(D)の状態)。
次ページ90eの端部が、回転ローラ16とリタードローラ17の間を通過するタイミングで、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ55及びアクチュエータドライバ57に制御信号を出力し、回転ローラ用アクチュエータ56及びリタードローラ用アクチュエータ58を停止させる。次に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ59に制御信号を出力し、ローラ移動用アクチュエータ60を駆動させて、分離ローラ16及びリタードローラ17を上方に移動させて、最上ページ90dを持ち上げる(図8の(A)の状態)。次に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ39に制御信号を出力し、ページ落としローラ用アクチュエータ40を駆動させて、ページ落としローラ13を回転させる。更に、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ41に制御信号を出力し、ページ落としローラ移動用アクチュエータ40を駆動させて、ページ落としローラ13を次ページ90eの裏面側に侵入させて、次ページ90eの裏面と接触させて(図8の(B)の状態)、次ページ90eを掻き落とさせて(図8の(C)の状態)、S32の処理が終了する。S32の処理が終了すると、S33の処理に進む。
S33「重送検知」の処理において、重送検知プログラム23bは、センサドライバ45に検知開始の命令を出力し、送波部46aから超音波を出力させる。また、重送検知プログラム23bは、センサドライバ45から出力された検知信号に基づいて、最上ページ90dだけであるか(重送していない)、最上ページ90dに次ページ90eが重なっているか(重送している)を検知する。S33の処理が終了すると、S34の判断処理に進む。
S34「重送していない?」の判断処理において、S33の処理で重送検知プログラム23bが重送していないと検知していた場合には(S34がYES)、重送回避プログラム23cは、S36の処理に進ませる。一方で、重送検知プログラム23bが、S33の処理で重送していると検知していた場合には(S34がNO)、重送回避プログラム23cは、報知部26でページ90aの重送を報知させ、S35の処理に進む。
S35「リタードローラでページを分離」の処理において、ページ分離プログラム23aは、アクチュエータドライバ55、57に制御信号を出力し、再び回転ローラ16を回転(図8において反時計回りに回転)させるともに、リタードローラ17を回転させて(図8において反時計回りに回転)、回転ローラ16とリタードローラ17で、最上ページ90aと次ページ90eを分離させる。S35の処理が終了すると、S33の処理に進む。
S36の処理において、ページめくりプログラム23dは、アクチュエータドライバ53に制御信号を出力し、押圧部用アクチュエータ54を駆動させて、押圧部材18を上方に退避させる。ページめくりプログラム23dは、アクチュエータドライバ59に制御信号を出力し、ページ落としローラ移動用アクチュエータ42を駆動させて、ページ落としローラ13を退避させる(図12(A)の状態)。次に、ページめくりプログラム23dは、アクチュエータドライバ59に制御信号を出力し、ローラ移動用アクチュエータ60を駆動させて、回転ローラ16及びリタードローラ17で挟んだ最上ページ90dを綴じ部90b方向に移動させて、当該最上ページ90dを、綴じ部90bを中心に回動させて、最上ページ90dをめくる(図12の(B)の状態)。S36の処理が終了すると、S37の処理に進む。
S37「ページ読取」の処理において、読取プログラム23eは、アクチュエータドライバ51に制御信号を出力し、載置部昇降用アクチュエータ52を駆動させて、保持部1と読取部27との距離を、ページ90aの読取に最適な距離にする。次に、読取プログラム23eは、画像処理部28に、読取部27での読取命令を出力する。読取部27は新しく見開かれたページ90aを読み取る。画像処理部28は、読取部27の各受光素子で読み取った電荷を階調表現し、画像データを生成する。当該画像データは、外部インターフェース24を介して、パーソナルコンピュータ99等に出力される。S27の処理が終了すると、S38の判断処理に進む。
S38「終了?」の判断処理において、ユーザがパーソナルコンピュータ99等を操作することにより、ページ90の読取を終了させることを選択し、ページ90の読取を終了させる信号が、外部インターフェース24に入力された場合には(S19がYES)、ページめくり読取処理が終了する。一方で、ページ90の読取を終了させる信号が、インターフェース27に入力されない場合には(S38がNO)、S32の処理に戻る。
このように第3の実施形態では、ページを分離した後に、重送を検知し、重送検知されなくなるまで、回転ローラ16及びリタードローラ17によるページ90aの分離を繰り返し行うことにしたので、重送を回避しつつ、迅速に冊子のページをめくることが可能となった。
(第3の実施形態の別例)
第3の実施形態の別例は、第3の実施形態のS36のページめくり処理において、図3に示されるページめくり部材15の対向するシャフト15aで、最上ページ90dを挟んで、綴じ部90b側に移動させて、当該最上ページ90dを、綴じ部90bを中心に回動させて、最上ページ90dをめくる実施形態である。この実施形態の場合には、送波部46a及び受波部46bは、図10に示される、シャフト19、20側に設けられているので、ページめくり部材15側には不要である。
(総括)
なお、本発明の技術的思想は、読取部27や読取ドライバ28有さないページめくり装置に適用できることは勿論なことである。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う冊子ページめくり装置及びページめくり機構付冊子読取装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 載置部
1a 冊子端部支持部
1b 冊子端部支持部の先端
11 吸着部
12 支持アーム
13 ページ落としローラ
14 ローラ支持部
15 ページめくり部材
15a シャフト
16 回転ローラ
17 リタードローラ
18 押圧部
19 シャフト
20 シャフト
21 CPU
22 RAM
23 ROM
23a ページ分離プログラム
23b 重送検知プログラム
23c 重送回避プログラム
23d ページめくりプログラム
23e 読取プログラム
24 外部インターフェース
26 報知部
27 読取部
28 画像処理部
35 アクチュエータドライバ
36 吸着部用アクチュエータ
39 アクチュエータドライバ
40 ページ落としローラ用アクチュエータ
41 アクチュエータドライバ
42 ページ落としローラ移動用アクチュエータ
45 センサドライバ
46 重送検知部
46a 送波部
46b 受波部
47 アクチュエータドライバ
48 ページめくり用アクチュエータ
49 アクチュエータドライバ
50 読取部移動用アクチュエータ
51 アクチュエータドライバ
52 載置部昇降用アクチュエータ
53 アクチュエータドライバ
54 押圧部用アクチュエータ
55 アクチュエータドライバ
56 回転ローラ用アクチュエータ
57 アクチュエータドライバ
58 リタードローラ用アクチュエータ
59 アクチュエータドライバ
60 ローラ移動用アクチュエータ
69 バス
90 冊子
90a ページ
90b 綴じ部
90c 自由端
90d 最上ページ
90e 次ページ
99 パーソナルコンピュータ
100 ページめくり機構付冊子読取装置(第1の実施形態)
200 ページめくり機構付冊子読取装置(第2の実施形態)
300 ページめくり機構付冊子読取装置(第3の実施形態)

Claims (8)

  1. 重ね合わされた複数枚のページの一端が綴じ部で綴じられた冊子のページを、1ページずつめくるページめくり装置において、
    冊子を見開き状態で保持する保持手段と、
    前記保持手段で保持された冊子の最上のページと次ページを分離するページ分離手段と、
    前記ページ分離手段が分離した最上のページをめくるページめくり手段と、
    前記ページ分離手段及び前記ページめくり手段の一方に取り付けられ、前記分離されたページの重送を検知する重送検知手段と、
    前記重送検知手段の検知結果に基づき、前記ページ分離手段及び前記ページめくり手段の制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とするページめくり装置。
  2. ページめくり手段は、対向するシャフトを有し、当該対向するシャフトでページを挟んだ状態で、前記対向するシャフトを綴じ部方向へ移動させてページをめくり、
    重送検知手段は、前記対向するシャフトに、互い対向して一対に設けられ、ページが前記対向するシャフトで挟まれた際に、前記ページの重送を検知することを特徴とする請求項1に記載のページめくり装置。
  3. 制御手段は、
    分離されたページが対向するシャフトで挟まれた際に、重送検知手段が前記分離されたページの重送を検知しない場合に、当該分離されたページをページめくり手段でめくらせ、
    一方で、分離されたページが前記対向するシャフトで挟まれた際に、重送検知手段が前記分離されたページの重送を検知した場合に、前記ページを前記対向するシャフトから放させ、当該ページをページ分離手段で再度分離させる制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のページめくり装置。
  4. ページめくり手段の対向するシャフトの一方に、回転する回転ローラを設け、
    前記対向するシャフトの他方に、前記回転ローラと圧接し、前記回転ローラの回転トルクよりも小さい回転トルクで、前記回転ローラと逆回転するリタードローラを設けてページ分離手段を構成し、
    ページ分離手段は、前記回転する回転ローラと前記逆回転するリタードローラ間でページを挟むことにより最上のページと次ページとの分離を行い、
    ページめくり手段は、前記ページ分離手段が最上のページと次ページとの分離を行った後に、前記回転ローラ及びリタードローラで挟んだ前記最上のページを綴じ部方向へ移動させて、当該ページをめくることを特徴とする請求項2に記載のページめくり装置。
  5. 制御手段は、
    重送検知手段が分離されたページの重送を検知しなくなるまで、対向するシャフトに設けられた回転ローラ及びリタードローラを動作させ、
    重送検知手段がページの重送を検知しなくなった場合には、前記ページをページめくり手段でめくらせる制御を行うことを特徴とする請求項4に記載のページめくり装置。
  6. ページ分離手段は、
    対向する一対のシャフトと、
    前記一対のシャフトの一方に設けられた回転する回転ローラと、
    前記回転ローラと圧接し、前記回転ローラの回転トルクよりも小さい回転トルクで、前記回転ローラと逆回転する、前記一対のシャフトの他方に設けられたリタードローラとから構成され、
    重送検知手段は、前記回転ローラ及びリタードローラを回転自在に取り付ける一対のシャフトに、互い対向して一対に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のページめくり装置。
  7. 制御手段は、
    重送検知手段が分離されたページの重送を検知しなくなるまで、対向するシャフトに設けられた回転ローラ及びリタードローラを動作させ、
    重送検知手段がページの重送を検知しなくなった場合には、前記ページをページめくり手段でめくらせる制御を行うことを特徴とする請求項6に記載のページめくり装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のページめくり装置と、
    前記ページめくり装置がめくった後に、新しく見開かれたページを読み取る読取部と、
    を有することを特徴とするページめくり機構付冊子読取装置。
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