JP2010214005A - サツマイモ加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置が大掛かりとなることなく、サツマイモを均一に加熱する。
【解決手段】 箱状の本体部30内に、サツマイモFを支持するための支持手段6と、支持手段6により本体部30に支持されたサツマイモFを加熱するための加熱手段7とが配備されている。支持手段6は、本体部30内に水平に設けられる回転可能な駆動軸8と、駆動軸8に一体回転可能に支持される中空管状の回転体9と、駆動軸8を回転駆動する回転駆動装置10と、駆動軸8を上下方向に移動させる昇降駆動装置20とを備える。回転体9は、網状に形成され、その中空内部にサツマイモFを保持可能な収容部90を有している。回転体9のサツマイモFと接触する内周面には複数の突起96が全体にわたって突設されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 箱状の本体部30内に、サツマイモFを支持するための支持手段6と、支持手段6により本体部30に支持されたサツマイモFを加熱するための加熱手段7とが配備されている。支持手段6は、本体部30内に水平に設けられる回転可能な駆動軸8と、駆動軸8に一体回転可能に支持される中空管状の回転体9と、駆動軸8を回転駆動する回転駆動装置10と、駆動軸8を上下方向に移動させる昇降駆動装置20とを備える。回転体9は、網状に形成され、その中空内部にサツマイモFを保持可能な収容部90を有している。回転体9のサツマイモFと接触する内周面には複数の突起96が全体にわたって突設されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、サツマイモを加熱して調理するために用いられるサツマイモ加熱装置に関する。
従来、この種のサツマイモ加熱装置としては、サツマイモの加熱調理を行う加熱室と、加熱室内に収容されるサツマイモを支持可能なトレイと、加熱室内の適所に配置されるヒータとを備え、トレイで支持したサツマイモをヒータからの熱によって加熱するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたサツマイモ加熱装置は、箱形に形成された加熱室内の上部および底部にそれぞれヒータが配置されるとともに、このヒータ間に、網材などで形成された多孔性の複数のトレイが加熱室内を円弧状に周回移動可能に配備されている。トレイで支持されたサツマイモは、その姿勢を維持した状態で、上部ヒータと底部ヒータとの間を周回移動することにより、各ヒータから放出される熱がサツマイモの表面にまんべんなく加えられる結果、均一に加熱されるようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載されたサツマイモ加熱装置では、サツマイモを均一に加熱するために、複数のトレイを加熱室内を周回移動可能に配備したり、加熱室内の複数箇所にヒータを設置するなどの必要があるため、装置の構成が複雑となるうえ大型化するという問題がある。また、ヒータを加熱室内の複数箇所に設置しているため、加熱室内の温度が適温を超えて上昇し、サツマイモが過度に加熱される結果、加熱されたサツマイモは、その甘みが落ちるなど上手く調理されないという問題も生ずる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたもので、装置が大掛かりとなることなくサツマイモを均一に加熱するとともに、サツマイモを上手に調理することが可能なサツマイモ加熱装置を提供することを目的とする。
本発明によるサツマイモ加熱装置は、箱状の本体部内に、サツマイモを支持するための支持手段と、前記支持手段により本体部内に支持されたサツマイモを加熱するための加熱手段とが配備された構成のものである。前記支持手段は、本体部内に水平に設けられた回転可能な駆動軸と、前記駆動軸に支持され駆動軸と一体に周方向に回転する中空管状の回転体と、前記駆動軸を回転駆動する回転駆動機構とを備えている。前記回転体は、網状または多数の孔が形成され、その中空内部にサツマイモを保持可能な収容部を有しており、前記回転体のサツマイモと接触する内周面には、複数の突起が全体にわたって突設されている。
このサツマイモ加熱装置によると、駆動軸を回転させると、これに伴い回転体が一体に回転する。回転体の収容部に保持されているサツマイモは、回転体の内周面に設けられた突起がその外周面に引っ掛かることにより、回転体の回転に伴って収容部内で自転する。その結果、加熱手段から放出される熱はサツマイモの表面全体にまんべんなく加わるので、サツマイモはむらなく均一に加熱される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記回転体は、帯状の網材の両端部を分離可能かつロック可能に連結する連結部材を介して連結することにより構成されている。この実施態様では、連結部材による連結を解除することにより、回転体は、網材の両端部が分離され、網材の両端部間に開口部が形成される開いた状態となる。この開口部は収容部に対してサツマイモの出し入れを可能とする。例えば、開口部から収容部内の加熱されたサツマイモを取り出し、新たなサツマイモを収容部内に保持させた後、連結部材により網材の両端部を連結することで、再び回転体が構成され、引き続きサツマイモの加熱を行うことができる。この実施態様によると、回転体は1枚の網材で構成されるので、回転体を低コストかつ容易に構成できる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記連結部材は、前記網材の両端縁に沿って設けられる永久磁石板から成る一対の口金部材と、各口金部材に設けられる一対の留め金部材とから構成されている。この実施態様によると、回転体は、網材の両端縁に設けられる一対の口金部材を磁気吸着により連結し、さらに一対の留め金具を係止することによって口金部材が強固に連結された状態となるので、回転体が網材によりしっかりと構成される。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記加熱手段は、本体部内の上部または底部に配備され、前記支持手段は、本体部内で前記駆動軸を上下方向に移動可能な昇降駆動機構をさらに備えている。サツマイモは、一般的に、低温でゆっくり加熱し、その後高温で加熱すると甘みが増しておいしくなる。この実施態様によると、駆動軸を上下方向に移動させて、回転体を上下動させることで、回転体に収容されたサツマイモを加熱手段に近づけて強力に加熱したり、加熱手段から遠ざけてじっくり加熱したりするなど、サツマイモを上手に調理するために種々の加熱方法を選択できる。
本発明によれば、回転体の内周面の全域に突起を設けることによって、サツマイモを回転体とともに回転させて、加熱手段から放出される熱を、サツマイモの表面にまんべんなく均一に加えるようにしたから、サツマイモ加熱装置の構造の簡易化と小型化とを実現できる。さらに、加熱手段を本体部内の複数箇所に設置する必要がないため、サツマイモは過度に加熱されずに適度に加熱される結果、調理されたサツマイモは、その甘みが落ちるなどの問題も生じない。
図1および図2は、本発明の一実施例であるサツマイモ加熱装置1の既略構成を示している。このサツマイモ加熱装置1は、サツマイモFを加熱して調理するためのものであり、その外殻を成す箱状のケーシング2を有している。ケーシング2は、十分な強度を有する鋼材からなり、その内部は、サツマイモFが収容される加熱室3と、加熱室3の外側に配置される主制御室4および副制御室5とに区分けされている。
加熱室3は、互いに対向する各側壁31,32と、互いに対向する前壁33および後壁34と、底壁35とによって区画形成された上面が開口した箱状の本体部30と、本体部30の上面の開口部を塞ぐことが可能な蓋板36とで構成される。本体部30の上面の開口部は、加熱室3に対してサツマイモFの出し入れが可能な出入口37となっている。加熱室3を構成する、各側壁31,32、前壁33および後壁34、底壁35の壁面は、断熱性を有しているのが好ましく、例えば、各壁31〜36の壁面を断熱材で覆うか、あるいは、各壁31〜36を綱板と綱板との間に断熱材の層が設けられた断熱綱板にて構成する。これにより、後述する加熱手段7から放出される熱は加熱室3内に閉じ込められ、サツマイモFの効率的な加熱が実現できる。
蓋板36は、各壁31〜36と同様に、断熱性を有する板材により構成されている。本体部30内の対向する側壁31,32には、全長にわたって支持壁部39a,39bが一体形成されている。蓋板36は、その両端縁が各支持壁部39a,39bにより支持されることで、本体部30上面の出入口37を塞いで、本体部30を閉じた状態にする。
本体部30内には、収容するサツマイモFを支持するための支持手段6と、支持手段6により本体部30内に支持されたサツマイモFを加熱するための加熱手段7とが配備されている。
前記加熱手段7は、本体部30の底壁35上に配備されている。本実施例では、加熱手段7を、多数の火口71が直線上に並んだガスバーナー70を複数本平行に配置して構成している。なお、加熱手段7は、必ずしもガスバーナー70に限られるものではなく、電気抵抗線を内蔵し通電されることによって輻射熱を発生するヒータや、電磁誘導を利用して熱を発生するIHなどの電力を熱源としたものを用いることができ、太陽光発電によりその電力を供給するように構成することも可能である。また、その他、加熱手段7を種々の加熱器を用いて構成することも可能である。
本体部30内の加熱手段7の上方位置には、複数の孔(図示せず)が穿設された金属製の板材50が敷設されている。この板材50は、各側壁31,32に形成された支持部材51a,51bに固定されており、板材50上には多数の小石52が敷き詰められて多層状を成している。
前記支持手段6は、本体部30内の上方位置に水平に設けられる回転可能な駆動軸8と、この駆動軸8に一体回転可能に支持される中空管状の回転体9と、回転駆動用のモータ(以下、「第1のモータ」という。)11を駆動源として駆動軸8を回転駆動させる回転駆動装置10と、昇降駆動用のモータ(以下、「第2のモータ」という。)21を駆動源として駆動軸8を上下方向に往復動させる昇降駆動装置20とで構成されている。
駆動軸8は、本体部30の各側壁31,32と直交する方向に水平に設けられている。この駆動軸8は、各側壁31,32に形成された長孔38a,38bを貫通して加熱室3の外部へ突出し、その両端部が主制御室4および副制御室5内にそれぞれ上下動自在に設けられたベアリング29a,29bによって、上下方向に往復動可能かつ正逆回転可能に支持されている。各側壁31,32の長孔38a,38bは、駆動軸8が上下方向に摺動可能に挿通するよう縦長形状に形成されており、これにより駆動軸8は、後述する昇降駆動装置20により、本体部30内における上下方向の位置を適宜調節することが可能となっている。
この駆動軸8は、前記回転駆動装置10によって一定方向に回転駆動される。この回転駆動装置10は制御室4の内部に収納されており、本実施例では、制御室4に取り付けられた第1のモータ11と、第1のモータ11の出力軸12に連繋された駆動ギヤ13と、制御室4内に突出する駆動軸8の一端部80aに装着された従動ギヤ14とで構成されている。駆動ギヤ13と従動ギヤ14とは互いに噛み合い、第1のモータ11の回転を減速して駆動軸8へ伝達することにより、駆動軸8が一方向へ回転する。
回転体9は、その中空内部がサツマイモFを保持可能な収容部90となっている。また、回転体9は、加熱手段7から放出される熱がサツマイモFの表面に加わるように、網状に、または、多数の貫通孔91がその全体にわたって形成されている。この回転体9は、本実施例では、図3および図4に示すように、多数の網目を有する1枚の帯状のステンレス製の網材(もしくは、多数の貫通孔が穿設されたステンレスなどから成る柔らかい金属板)92を無端状に折り曲げることにより構成され、その頂部位置で駆動軸8に吊持されている。
この網材92の両端部には、端部同士を分離可能かつロック可能に連結する連結部材が設けられている。この連結部材は、網材92の一端部および他端部に沿って設けられる永久磁石板から成る一対の口金部材93a,93bと、各口金部材93a,93bの一方の端部に設けられる一対の留め金具94a,94bとで構成される。留め金具94a,94bは、口金部材93a,93bを連結したときに互いを係合することにより、口金部材93a,93bを強固にロックした状態で連結する。なお、本実施例では、各留め金具94a,94bを、口金部材93a,93bの一方の端部にのみ設けているが、さらに他方の端部に設けてもよい。また、各留め金具94a,94bを、各口金部材93a,93bの中央部に設けるように構成してもよい。
網材92は、留め金具94a,94bによる係合状態を解除して、網材92の一端部と他端部の口金部材93a,93bを分離することにより、図5に示すように、一端部と他端部との間に開口部95が形成される開いた状態となる。この開口部95は、収容部90に対してサツマイモFを出し入れすることが可能な出入口を構成している。一方、網材92は、その一端部と他端部の口金部材93a,93bを磁気吸着により連結した後、留め金具94a,94bによって口金部材93a,93bを強固に連結することで、開口部95が閉じた回転体9を構成する状態に固定される。
なお、回転体9の両側面には、内部に保持されるサツマイモFが各側面から抜け落ちるのを防ぐための受け網を設けておくことが好ましい。
回転体9の内周面、本実施例では、網材92のサツマイモFと接触する一方の表面には、複数の凸状の突起96がその全体にわたって突設されている。この突起96は、回転体9の回転時に、収容部90に収容されたサツマイモFが回転体9と連動して回転せずに回転体9が空回りするのを防止するためのものである。回転体9の回転時に、各突起96がサツマイモFの外周面に引っ掛かることにより、サツマイモFは回転体9の回転に伴って収容部90内で自転するようになっている。また、この突起96が駆動軸8に作用することにより、駆動軸8の回転が回転体8に伝達されて、回転体9が駆動軸8と一体に回転するようになっている。
なお、本実施例では、各突起96を凸状に形成しているが、テーパ状、半球状など種々の形状を採用することができる。また、各突起96は、サツマイモFを傷つけないよう耐熱性を有する合成樹脂材で形成することが望ましいが、その他、鋼材など耐熱性を有する種々の材料を用いて形成することも可能である。
前記昇降駆動装置20は、駆動軸8を上下方向へ往復動可能とし、これに伴って回転体9を上下方向に往復動させるものである。この昇降駆動装置20は、本実施例では、図1および図6に示すように、副制御室5内に突出する駆動軸8の他端部80bを軸支するベアリング29bを上下動可能に支持するスプリング機構22と、主制御室4内に突出する駆動軸8の一端部80aを軸支するベアリング29aに取り付けられたワイヤ23と、主制御室4の上面に支持された滑車24と、ワイヤ23が巻き付けられる巻取ドラム25と、巻取ドラム25を正逆各方向に回転させる第2のモータ21とで構成されている。
第2のモータ21は、制御室4内に取り付けられており、第2のモータ21の出力軸26には巻取ドラム25の回転軸27がジョイント28を介して連結されている。これにより、巻取ドラム25は、第2のモータ21の回転により正逆各方向に回転して、ワイヤ23の巻き取りおよび繰り出しを行う。ワイヤ23の先端部は、滑車24に掛け渡されてベアリング29aに取り付けられている。
ワイヤ23を巻取ドラム25により繰り出すと、ベアリング29aがワイヤ23により下方へ押し下げられ、これに伴い、他方のベアリング29bもスプリング機構22のバネ力に抗して押し下げられる結果、駆動軸8が各長孔38a,38bに沿って下方に移動する。これにより、図7に示すように、回転体9は下方に移動し、サツマイモFが加熱手段7に近づくようになっている。なお、この回転体9が下方に移動した状態では、駆動軸8に設けられた縦動ギヤ14は駆動ギヤ13から遠ざかり、縦動ギヤ14と駆動ギヤ13との係わり合いが切れるため、駆動軸8および回転体9は回転が規制される状態となる。
一方、ワイヤ23を巻取ドラム25により巻き取って戻すと、ベアリング29aがワイヤ23により上方へ牽引され、これに伴い、他方のベアリング29bもスプリング機構22のバネ力により上方へ牽引される結果、駆動軸8が各長孔38a,38bに沿って上方に移動する。これにより、図2に示すように、回転体9は上方に移動し、サツマイモFが加熱手段7から遠ざかるようになっている。なお、この回転体9が上方に移動した状態では、駆動軸8の一端部80aの縦動ギヤ14は駆動ギヤ13に近づき、縦動ギヤ14と駆動ギヤ13とは係わり合った状態となるため、駆動軸8および回転体9は再び回転駆動装置10により回転駆動されるようになる。
本実施例では、回転体9が下方に移動した状態で、サツマイモFが小石52に接触して小石52の層の中に埋め込まれるように、前記小石52の層が本体部52内に敷設されている(図7参照)。これにより、加熱手段7によって加熱された小石52により、サツマイモFをじっくりと石焼きすることが可能となっている。
図8は、前記回転駆動装置10および昇降駆動装置20の動作を制御する制御装置40を示している。この制御装置40は、専用のハードウェア回路によっても実現でき、また、プログラムされたコンピュータによっても実現できる。制御装置40には、回転駆動装置10の第1のモータ11と、昇降駆動装置20の第2のモータ21と、回転駆動装置10の動作を管理する第1の操作スイッチ41および第1のタイマ43と、昇降駆動装置20の動作を管理する第2の操作スイッチ42と第2のタイマ44とが接続されている。第1、第2の各操作スイッチ41,42は、電源スイッチ、始動スイッチ、停止スイッチなどの各種スイッチを含む。これら各操作スイッチ41,42および各タイマ43,44は主制御室4内に設置されており、制御装置40は、これらの操作に基づき、第1、第2の各モータ11,21の動作を制御することにより、駆動軸8を回転動作させかつ往復動作させる。
次に、上記した構成のサツマイモ加熱装置1について、その動作および使用方法を詳細に説明する。まず、網材92を、図5に示すように、開口部95が形成される開いた状態とし、この開口部95からサツマイモFを収容部90に収容する。その後、網材92の一端部と他端部の口金部材93a,93bを磁気吸着により連結するとともに、各留め金具94a,94bを係合することによって、回転体9を構成する(図1および図2を参照)。
そして、第1の操作スイッチ41を操作して回転駆動装置10の第1のモータ11を駆動させると、駆動軸8が一定方向に回転するとともに、回転体9が駆動軸8と一体に回転する。回転体9が回転すると、サツマイモFは回転体9の内周面に突設された突起96がその表面に引っ掛かることにより、収容部90内で自転する。これにより、加熱手段7から放出された熱はサツマイモFの表面にまんべんなく均等に加わるため、サツマイモFはムラなく均一に加熱される。
サツマイモFが十分に加熱されると、第1の操作スイッチ41を操作して駆動軸8および回転体9の回転を停止させ、回転体9の網材92の各口金部材93a,93bを分離して、開口部95から加熱されたサツマイモFを取り出すとともに、新たなサツマイモFを収容部90内に収納する。そして、この新たなサツマイモFについて引き続き加熱を行う。なお、このとき、第1のタイマ43により加熱時間を設定し、第1のタイマ43がタイムアップしたとき、駆動軸8および回転体9の回転を自動的に停止させるようにしてもよい。
また、例えば、石焼きイモを製造する場合には、上記と同様に、サツマイモFを回転体9の収容部90内に収容した後、第2の操作スイッチ42を操作して昇降駆動装置20の第2のモータ21を駆動させることにより、図7に示すように、駆動軸8および回転体9を下方に移動させて、サツマイモFを本体部30内に設けられた多数の小石52の層に接触・埋没させる。これにより、サツマイモFは、まず、その下面(「面1」という。図7参照)が加熱手段7により加熱された小石52により石焼きされる。
サツマイモFの面1が十分に石焼きされると、次に、第2の操作スイッチ42を操作して第2のモータ21を逆駆動することにより、駆動軸8および回転体9を上方に移動させて、駆動軸8の縦動ギヤ14を駆動ギヤ13に係合させる。なお、このとき、第2のタイマ44により加熱時間を設定し、第2のタイマ44がタイムアップしたとき、駆動軸8および回転体9を自動的に上方に移動させるようにしてもよい。この状態で、第1の操作スイッチ41を操作して第1のモータ11を駆動させ、駆動軸8および回転体9を回転させることにより、サツマイモFを収容部90内で自転させて、サツマイモFのまだ石焼きされていない面2(面1の反対面。図7参照)を下向きにする。
そして、第1の操作スイッチ41を操作して駆動軸8および回転体9の回転を停止させた後、第2の操作スイッチ42を操作して駆動軸8および回転体9を下方に移動させることにより、サツマイモFをその面2が下に向いた状態で小石52の層に接触・埋没させる。これにより、サツマイモFは、面2が小石52により石焼きされる。同様の操作を繰り返し、順にサツマイモFの面3、面4(図7参照)を石焼きしてその表面全てを均等に石焼きすることにより、サツマイモFはムラなく均一に加熱されて、ふっくらとした焼き芋に焼き上がる。
上記した構成のサツマイモ加熱装置1によると、回転体9の内周面に突起96を設けることによって、サツマイモFを回転体9とともに回転させて、加熱手段7から放出される熱を、サツマイモFの表面にまんべんなく均一に加えるようにしたから、サツマイモ加熱装置1の構造の簡易化と小型化とを実現できる。さらに、加熱手段7を本体部内の複数箇所に設置する必要はなく、1箇所にのみ設置すればよいので、サツマイモFは過度に加熱され過ぎず、調理されたサツマイモFは、その甘みが落ちるなどの問題も生じない。
なお、本実施例では、本体部30内に、回転体9を2つ並列に並べた構成となっているが、回転体9は1つでも構わないし、さらに3つ以上並べた構成にすることも可能である。
また、加熱手段7の上方に位置する小石52の層は、必ずしも設ける必要はなく、サツマイモFの加熱中に適宜、駆動軸8および回転体9を上下方向に移動させることにより、サツマイモFを加熱手段7に近づけて、その表面に焼き目を付けたりするなど強力に加熱したり、サツマイモFを加熱手段7から遠ざけてじっくり加熱したりするなど、サツマイモFを上手に美味しく調理するため加熱強度を選択できるようにしてもよい。
さらに、本実施例では、回転体9を、網材92を無端状に折り曲げて網材92の両端部を連結することにより構成しているが、これに限らず、例えば、回転体9を、内部にサツマイモFを収容可能な中空筒状の回転ドラムで構成し、この回転ドラムの中心部に駆動軸8を一体回転可能に連結するようにして、支持手段6を構成するようにしてもよい。
1 サツマイモ加熱装置
3 加熱室
6 支持手段
7 加熱手段
8 駆動軸
9 回転体
10 回転駆動装置
20 昇降駆動装置
52 小石
70 ガスバーナー
71 火口
90 収容部
91 網目
92 網材
93a,93b 口金部材
94a,94b 留め金具
96 突起
F サツマイモ
3 加熱室
6 支持手段
7 加熱手段
8 駆動軸
9 回転体
10 回転駆動装置
20 昇降駆動装置
52 小石
70 ガスバーナー
71 火口
90 収容部
91 網目
92 網材
93a,93b 口金部材
94a,94b 留め金具
96 突起
F サツマイモ
Claims (4)
- 箱状の本体部内に、サツマイモを支持するための支持手段と、前記支持手段により本体部内に支持されたサツマイモを加熱するための加熱手段とが配備されるサツマイモ加熱装置において、
前記支持手段は、本体部内に水平に設けられた回転可能な駆動軸と、前記駆動軸に支持され駆動軸と一体に周方向に回転する中空管状の回転体と、前記駆動軸を回転駆動する回転駆動機構とを備え、
前記回転体は、網状または多数の孔が形成され、その中空内部にサツマイモを保持可能な収容部を有しており、前記回転体のサツマイモと接触する内周面には、複数の突起が全体にわたって突設されているサツマイモ加熱装置。 - 前記回転体は、帯状の網材の両端部を分離可能かつロック可能に連結する連結部材を介して連結することにより構成される請求項1に記載されたサツマイモ加熱装置。
- 前記連結部材は、前記網材の両端縁に沿って設けられる永久磁石板から成る一対の口金部材と、各口金部材に設けられる一対の留め金具とで構成される請求項2に記載されたサツマイモ加熱装置。
- 前記加熱手段は、本体部内の上部または底部に配備され、
前記支持手段は、本体部内で前記駆動軸を上下方向に移動可能な昇降駆動機構をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載されたサツマイモ加熱装置。
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---|---|---|---|
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JP2009066740A JP5312119B2 (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | サツマイモ加熱装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2009-03-18 JP JP2009066740A patent/JP5312119B2/ja not_active Expired - Fee Related
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