JP2010213520A - 電力供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアクトルを用いた昇降圧を不要とし、少ないスイッチで効率よく出力電圧を可変制御するとともに、直流電源として用いる二次電池への充電も実現できるようにする。
【解決手段】直列に接続した直流電源1,2と、共通極CPから正極側出力端子11への通電を断接するスイッチAと、このスイッチAと直列に設けられた逆阻止用のダイオード13と、正極Pから正極側出力端子11への通電を断接するスイッチDと、負極側出力端子12から負極Nへの通電を断接するスイッチXと、正極側出力端子11から共通極CPへの通電を断接するスイッチCと、負極側出力端子12から共通極CPへ通電させるダイオード17と、直流負荷Lの要求に応じて複数のスイッチA,C,D,Xの断接を制御するコントローラ100とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直列に接続した複数の直流電源を備える電力供給装置に関する。
従来、複数の直流電源を備える電力供給装置として、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載の電力供給装置は、並列に接続した複数の直流電源を備えるものであり、これら並列接続の直流電源の間に昇圧リアクトルを設けて、この昇圧リアクトルの作用で出力電圧を適宜可変する構成としている。
特開2008−54477号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている従来の技術は、並列接続の直流電源の間の昇圧リアクトルを用いて、複数の直流電源のいずれかの電圧を昇圧もしくは降圧動作させて出力電圧を可変するようにしているため、リアクトルのサイズが大きくなり装置全体が大型化することに加え、負荷と電源との間のスイッチ数が多くなり、その分損失が大きく、コストが増大するという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題に鑑みて創案されたものであって、複数の直流電源を備える構成の電力供給装置において、リアクトルを用いた昇降圧を不要とし、少ないスイッチで効率よく出力電圧を可変制御するとともに、直流電源として用いる二次電池への充電も実現できるようにした電力供給装置を提供することを目的としている。
本発明に係る電力供給装置は、直列に接続した複数の直流電源と、低電位側の直流電源の正極から直流負荷の正極への通電を断接するスイッチと、低電位側の直流電源の正極から直流負荷の正極へ通電させるダイオードと、高電位側の直流電源の正極から直流負荷の正極への通電を断接するスイッチと、直流負荷の負極から低電位側の直流電源の負極への通電を断接するスイッチと、低電位側の直流電源の正極と高電位側の直流電源の負極とが接続される共通極において充電可能な二次電池を用いた直流電源の極性と同極性となる直流負荷の極から共通極への通電を断接するスイッチと、直流負荷の負極から二次電池を用いた直流電源の正極へ通電させるダイオードと、直流負荷の要求に応じて複数のスイッチの断接を制御するスイッチ制御部とを備える。
本発明に係る電力供給装置によれば、スイッチ制御部が直流負荷の要求に応じて複数のスイッチの断接を制御することにより出力電圧を可変できるので、リアクトルによる昇降圧が不要となり、装置全体を小型化できる。また、少ないスイッチで効率よく出力電圧を可変制御できるとともに、直流電源として用いる二次電池を適宜充電することもできる。
第1の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷に接続した状態を示す回路図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源の電圧を出力端子間に印加して第一電源から直流負荷へ電力を供給する際の電流経路を示す図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源と第二電源の直列電圧を出力端子間に印加して第一電源と第二電源から直流負荷へ電力を供給する際の電流経路を示す図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、第二電源の電圧を出力端子間に印加して第二電源から直流負荷へ電力を供給する際の電流経路を示す図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源の逆の電圧を出力端子間に印加して第一電源を充電する際の電流経路を示す図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源の電圧を出力端子間に印加して第一電源を充電する際の電流経路を示す図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、コントローラにより実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源と第二電源のそれぞれから直流負荷へ電力を供給する場合のPWMパターンの一例と出力電圧波形との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、第二電源から直流負荷に電力供給しながら第一電源を充電する場合のPWMパターンの一例と出力電圧波形との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る電力供給装置において、スイッチDに還流用のダイオードを並列に接続した場合の回路構成を示す図である。 第2の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷に接続した状態を示す回路図である。 第2の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源の電圧を出力端子間に印加して第一電源から直流負荷へ電力を供給する際の電流経路を示す図である。 第2の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源と第二電源の直列電圧を出力端子間に印加して第一電源と第二電源から直流負荷へ電力を供給する際の電流経路を示す図である。 第2の実施形態に係る電力供給装置において、第二電源の電圧を出力端子間に印加して第二電源から直流負荷へ電力を供給する際の電流経路を示す図である。 第2の実施形態に係る電力供給装置において、第二電源の逆の電圧を出力端子間に印加して第二電源を充電する際の電流経路を示す図である。 第2の実施形態に係る電力供給装置において、第二電源の電圧を出力端子間に印加して第二電源を充電する際の電流経路を示す図である。 第2の実施形態に係る電力供給装置において、コントローラにより実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電力供給装置において、第一電源から直流負荷に電力供給しながら第二電源を充電する場合のPWMパターンの一例と出力電圧波形との関係を示す図である。 第3の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷に接続した状態を示す回路図である。 第4の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷に接続した状態を示す回路図である。 第5の実施形態に係る電力供給装置において、コントローラに付加される制御の概要を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷Lに接続した状態を示す回路図である。本実施形態の電力供給装置は、直列に接続された2つの直流電源(以下、図1において下側に位置する低電位側の直流電源を第一電源1といい、図1において上側に位置する高電位側の直流電源を第二電源2という。)を有する電力供給装置であり、これら直列接続された2つの直流電源1,2で形成される3つの電位を、それぞれ負極N、共通極(第一電源1の正極であり、且つ、第二電源2の負極)CP、正極PとしてDCDCコンバータ10の入力端子に接続し、DCDCコンバータ10の出力端子11,12を直流負荷Lに接続した構成である。また、DCDCコンバータ10の3つの入力端子間にはコンデンサ3,4が直列に接続されている。これらコンデンサ3,4は、第一電源1及び第二電源2に対する平滑コンデンサとして利用されるものである。
本実施形態の電力供給装置において、低電位側の第一電源1としては、充電可能な二次電池が用いられる。また、高電位側の第二電源2としては、例えば太陽電池や燃料電池などの発電装置が用いられ、この第二電源2に対して直列に、逆流防止用にダイオード5が接続されている。また、DCDCコンバータ10の出力端子11,12と負荷Lとの間には、フィルタ用に平滑リアクトル6とコンデンサ7が接続されている。
本実施形態の電力供給装置が内蔵するDCDCコンバータ10は、以下のような構成となっている。すなわち、共通極CPと正極側の出力端子11との間に、互いに逆向きの2つの半導体スイッチA,Cで構成される双方向スイッチが設けられている。スイッチAは、共通極CPから正極側出力端子11への通電を断接するスイッチであり、スイッチCは、正極側出力端子11から共通極CPへの通電を断接するスイッチである。これら双方向スイッチを構成する2つのスイッチA,Cには、逆耐圧を持たせるためにダイオード13,14がそれぞれ直列に接続される。また、正極Pと正極側の出力端子11との間には、正極Pから正極側出力端子11への通電を断接する半導体スイッチDが設けられている。また、負極Nと正極側の出力端子11との間には、正極側出力端子11から負極Nへの通電を断接する半導体スイッチBが設けられ、このスイッチBと並列にダイオード15が接続されている。また、負極Nと負極側の出力端子12との間には、負極側出力端子12から負極Nへの通電を断接する半導体スイッチXが設けられ、このスイッチXと並列にダイオード16が接続されている。また、共通極CPと負極側の出力端子12との間には、負極側端子12から共通極CPへ通電させるダイオード17が設けられている。
また、本実施形態の電力供給装置は、第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdと、第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdとに基づいて、DCDCコンバータ10が備える各スイッチA,B,C,D,Xのオン/オフを制御することで、出力端子11,12間の電圧(出力電圧)を可変制御するとともに第一電源1への充電を制御するコントローラ100を備えている。
本実施形態の電力供給装置の回路構成により形成される電流経路を図2乃至図6に示す。これら図2乃至図6に示す電流経路は、それぞれ次の動作を表している。
図2:第一電源1の電圧を出力端子11,12間に印加し、第一電源1から直流負荷Lへ電力を供給する(出力電流:正)。
図3:第一電源1と第二電源2の直列電圧を出力端子11,12間に印加し、第一電源1と第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給する(出力電流:正)。
図4:第二電源2の電圧を出力端子11,12間に印加し、第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給する(出力電流:正)。
図5:第一電源1の逆の電圧を出力端子11,12間に印加し、第一電源1を充電する(出力電流:正)。
図6:第一電源1の電圧を出力端子11,12間に印加し、第一電源1を充電する(出力電流:負)。
本実施形態の電力供給装置は、これらの動作のほかに、DCDCコンバータ10のいずれかのスイッチで出力を短絡する経路を用いることで、PWM動作によって出力電圧を可変することができる。
本実施形態の電力供給装置における以上の各動作は、コントローラ100が、第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdと第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdとに基づき、図7に示すフローチャートに従ってスイッチの動作状態の選択を行うことによって制御される。
すなわち、コントローラ100は、まず、P1_cmd+P2_cmd≧0かどうかの判定(ステップS101)によって、直流負荷Lへ電力を供給するのか、直流負荷Lから電力を回生するのかを判別する。そして、直流負荷Lへ電力を供給する場合には、さらに第一電源1を第二電源2から充電しつつ直流負荷Lへ電力を供給するかどうかを、P1_cmd≧0かどうかの判定(ステップS102)によって判別する。コントローラ100は、以上の判別の結果を用いて、DCDCコンバータ10の各スイッチA,B,C,D,Xの動作状態を選択する。具体的には、コントローラ100は、直流負荷Lから電力を回生する場合は、スイッチCをオンしてスイッチBをPWM制御する(ステップS103)。また、第二電源2からの電力で第一電源1を充電しつつ直流負荷Lへ電力を供給する場合は、スイッチD,XをPWM制御してスイッチA,B,Cをオフする(ステップS104)。また、第一電源1及び第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給する場合は、スイッチA,D,XをPWM制御してスイッチB,Cをオフする(ステップS105)。
図8は、第一電源1と第二電源2のそれぞれから直流負荷Lへ電力を供給する場合のPWMパターンの一例と出力電圧波形との関係を示している。
スイッチXをオンしている間にスイッチAをオンさせると、出力端子10,11間には第一電源1の電圧E1が印加され、図2に示した経路で電流が流れる。次に、この状態からスイッチDがオンすると、第一電源1と第二電源2の直列電圧E1+E2が出力端子10,11間に印加され、図3に示した経路で電流が流れる。このスイッチDをオンしている間にスイッチXをオフすると、出力端子10,11間には第二電源2の電圧E2が印加され、電流経路は負極Nから共通極CPへと切り替わり、図4に示した経路で電流が流れる。これらのスイッチA,D,Xのオン/オフ時間をPWMによって操作することによって、出力電圧を0〜E1+E2の範囲に可変することができる。また、同じ出力電圧であっても、第一電源1と第二電源2から電力を供給する時間を操作することができるため、第一電源1と第二電源2の電力を制御することが可能となる。
ここで、スイッチAのオンデューティをdA、スイッチDのオンデューティをdD、スイッチXのオフデューティをdX’とすると、平均出力電圧Voは次のようになる。
Vo=(dA−dX’)・E1+dD・E2
=V1+V2
V1とV2は出力電圧指令値Vo_cmdとP1_cmdとP2_cmdとから次のように演算する。
V1=P1_cmd/(P1_cmd+P2_cmd)×Vo_cmd
V2=P2_cmd/(P1_cmd+P2_cmd)×Vo_cmd
これよりデューティ指令は、
dD=V2/E2
dA−dX’=V1/E1
ここで、dDはV2とE2から求まり、dAとdX’はV1とE1から求めることができる。ただし、dAとdX’は次の範囲とする。
dX’≦ dD≦ dA
このように動作させることで、第一電源1と第二電源2からの電力を制御しつつ、出力電圧を可変することができる。
次に、第二電源2から第一電源1を充電する方法について説明する。
本実施形態の電力供給装置は、第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給する図4の電流経路と、出力電流が正のときに第一電源1を充電する図5の電流経路とを交互に切り替える動作を繰り返すことによって、第二電源2から直流負荷Lに電力供給しながら第一電源1への充電を実現する。このとき、スイッチA,B,Cはオフにし、スイッチDとスイッチXをPWM動作させる。
図9は、第二電源2から直流負荷Lに電力供給しながら第一電源1を充電する場合のスイッチDとスイッチXのPWMパターンの一例と出力電圧波形との関係を示している。
スイッチDがオンの区間で第二電源2から電圧E2を出力端子11,12間に印加し、図4に示した経路で電流が流れている状態からスイッチDをオフすると、電流の経路は図5の経路に切り替わってダイオード15を通じて電流が流れ、出力端子11,12間には第一電源1の電圧E1が逆方向に印加される。また、スイッチDのオフ期間中にスイッチXをオンすると、負極を通じて出力が短絡するため、出力端子11,12間の電圧は0となる。
ここで、出力電圧VoをスイッチDのオンデューティdDとスイッチXのオフデューティdX’を用いて表すと、次のようになる。
Vo=dD・E2−(dX’−dD)・E1
ただし、dX’<dDとなると、第一電源1を充電せずに、第一電源1からも直流負荷Lへ電力を供給する動作となる。
また、本実施形態の電力供給装置では、直流負荷Lから回生電力を第一電源1へ充電することも可能である。直流負荷Lから回生電力を第一電源1へ充電する場合は、スイッチDとスイッチAをオフにし、スイッチCをオン、スイッチBをPWM動作させる。これにより、図6に示した経路で電流が流れ、直流負荷Lからの回生電力で第一電源1を充電することができる。
図10は、本実施形態の電力供給装置の変形例であり、スイッチDに還流用のダイオード18を追加した回路構成としたものである。この図10の回路構成を用いても、上述した例と同様の制御により、出力電圧の可変制御と第一電源1への充電とを実現することができる。
以上、具体的な例を挙げながら説明したように、本実施形態の電力供給装置によれば、直列接続された2つの直流電源1,2で形成される3つの電位(負極N、共通極CP、正極P)と、直流負荷Lに接続される出力端子11,12とを、DCDCコンバータ10の各スイッチのオン・オフにより選択的に接続することで出力電圧の可変制御を実現できるので、昇圧コンバータのような大きなリアクトルを不要にすることができ、装置全体を小型化することが可能となる。また、本実施形態の電力供給装置によれば、DCDCコンバータ10の各スイッチのオン・オフ制御により、第二電源2からの電力を直流負荷Lへ供給しながら第一電源1を充電することができ、さらに、直流負荷Lからの回生電力で第一電源1を充電することもできる。
また、DCDCコンバータ10は5つの半導体スイッチA,B,C,D,Xとダイオードで構成されており、少ないスイッチ数で出力電圧の可変制御を実現できるので、スイッチ損失を抑えて効率的な動作が可能である。特に本実施形態の電力供給装置では、高電位側の第二電源2として太陽電池や燃料電池などの発電装置を用いているので、その第二電源2への充電経路方向のスイッチは設ける必要がなく、その分のスイッチ数を削減して、小型・低コスト化を実現することができる。
また、本実施形態の電力供給装置によれば、コントローラ100が、出力電力指令値P1_cmd,P2_cmdに基づいて第一電源1及び第二電源2の充放電の判別を行い、DCDCコンバータ10の各スイッチの動作状態を選択して、PWM動作させるスイッチのオン時間を演算するので、第一電源1及び第二電源2の電力の配分を制御することができる。
また、本実施形態の電力供給装置によれば、コントローラ100が、DCDCコンバータ10のスイッチA,D,XをPWM動作させるスイッチとして選択し、スイッチXのオン期間内にスイッチAとスイッチDとをオンさせる動作と、スイッチDのオン期間内にスイッチXをオフさせる動作とがPWM周期内に含まれるように、各スイッチA,D,XをPWM制御するようにしているので、低電位側の第一電源1と高電位側の第二電源2の個々からの出力と、第一電源1及び第二電源2の直列の出力とを切り替えて、これらの電力配分を行いながら出力電圧の可変制御を適切に実施することができる。
さらに、本実施形態の電力供給装置によれば、コントローラ100が、DCDCコンバータ10のスイッチAのオン期間内に、スイッチD及びスイッチXのオン・オフが行われるように、各スイッチA,D,XをPWM制御するようにしているので、各スイッチの端子間電圧の変化を小さくすることができ、DCDCコンバータ10におけるスイッチング損失を低減することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷Lに接続した状態を示す回路図である。本実施形態の電力供給装置は、直列に接続された2つの直流電源1,2のうち、低電位側の第一電源1として太陽電池や燃料電池などの発電装置を用い、高電位側の第二電源2として充電可能な二次電池を用いた例であり、第一電源1に対して電流の逆流防止用にダイオード5が直列に接続されている。なお、本実施形態の電力供給装置において、第1の実施形態と共通若しくは対応する構成要素については、同一の符号を用いて説明する。
本実施形態の電力供給装置が内蔵するDCDCコンバータ10は、以下のように構成される。すなわち、共通極CPと正極側の出力端子11との間には、共通極CPから正極側出力端子11への通電を断接する半導体スイッチAが設けられ、このスイッチAに対して、逆耐圧を持たせるためにダイオード13が直列に接続されている。また、正極Pと正極側の出力端子11との間には、正極Pから正極側出力端子11への通電を断接する半導体スイッチDが設けられ、この半導体スイッチDと並列にダイオード18が接続されている。また、負極Nと正極側の出力端子11との間には、正極側出力端子11から負極Nへの通電を断接する半導体スイッチBが設けられ、この半導体スイッチBと並列にダイオード15が接続されている。また、負極Nと負極側の出力端子12との間には、負極側出力端子12から負極Nへの通電を断接する半導体スイッチXが設けられ、この半導体スイッチXと並列にダイオード16が接続されている。また、正極Pと負極側の出力端子12との間には、負極側出力端子12から正極Pへ導通させるダイオード17が設けられている。さらに、共通極CPと負極側の出力端子12との間に、互いに逆向きの2つの半導体スイッチY,Zで構成される双方向スイッチが設けられ、これら2つのスイッチY,Zには、逆耐圧を持たせるためにダイオード19,20がそれぞれ直列に接続される。
また、本実施形態の電力供給装置は、第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdと、第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdとに基づいて、DCDCコンバータ10が備える各スイッチA,B,D,X,Y,Zのオン/オフを制御することで、出力端子11,12間の電圧(出力電圧)を可変制御するとともに第二電源2への充電を制御するコントローラ100を備えている。
本実施形態の電力供給装置の回路構成により形成される電流経路を図12乃至図16に示す。これら図12乃至図16に示す電流経路は、それぞれ次の動作を表している。
図12:第一電源1の電圧を出力端子11,12間に印加し、第一電源1から直流負荷Lへ電力を供給する(出力電流:正)。
図13:第一電源1と第二電源2の直列電圧を出力端子11,12間に印加し、第一電源1と第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給する(出力電流:正)。
図14:第二電源2の電圧を出力端子11,12間に印加し、第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給する(出力電流:正)。
図15:第二電源2の逆の電圧を出力端子11,12間に印加し、第二電源2を充電する(出力電流:正)。
図16:第二電源2の電圧を出力端子11,12間に印加し、第二電源2を充電する(出力電流:負)。
本実施形態の電力供給装置は、これらの動作のほかに、DCDCコンバータ10のいずれかのスイッチで出力を短絡する経路を用いることで、第1の実施形態と同様に、PWM動作によって出力電圧を可変することができる。
本実施形態の電力供給装置における以上の各動作は、コントローラ100が、第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdと第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdとに基づき、図7に示すフローチャートに従ってスイッチの動作状態の選択を行うことによって制御される。
すなわち、コントローラ100は、まず、P1_cmd+P2_cmd≧0かどうかの判定(ステップS201)によって、直流負荷Lへ電力を供給するのか、直流負荷Lから電力を回生するのかを判別する。そして、直流負荷Lへ電力を供給する場合には、さらに第二電源2を第一電源2から充電しつつ直流負荷Lへ電力を供給するかどうかを、P2_cmd≧0かどうかの判定(ステップS202)によって判別する。コントローラ100は、以上の判別の結果を用いて、DCDCコンバータ10の各スイッチA,B,D,X,Y,Zの動作状態を選択する。具体的には、コントローラ100は、直流負荷Lから電力を回生する場合は、スイッチYをオンしてスイッチA,D,Zをオフし、スイッチBをPWM制御する(ステップS203)。また、第一電源1からの電力で第二電源2を充電しつつ直流負荷Lへ電力を供給する場合は、スイッチA,XをPWM制御してスイッチB,D,Y,Zをオフする(ステップS204)。また、第一電源1及び第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給する場合は、スイッチA,D,XをPWM制御してスイッチY,Zをオフする(ステップS205)。
本実施形態の電力供給装置において、第一電源1と第二電源2のそれぞれから直流負荷Lへ電力を供給する場合には、コントローラ100が、第1の実施形態と同様にスイッチA,D,XをPWM制御することによって(図8参照)、出力電圧を可変しつつ、電源電力を制御することができる。
また、本実施形態の電力供給装置において、第一電源1から第二電源2を充電する場合には、第一電源1から直流負荷Lへ電力を供給する図12の電流経路と、出力電流が正のときに第二電源2を充電する図15の電流経路とを交互に切り替える動作を繰り返すことによって、第一電源1から直流負荷Lに電力供給しながら第二電源2への充電を実現する。このとき、スイッチB,D,Y,Zはオフにし、スイッチAとスイッチXをPWM動作させる。
図18は、第一電源1から直流負荷Lに電力供給しながら第二電源2に充電する場合のスイッチAとスイッチXのPWMパターンの一例と出力電圧波形との関係を示している。
スイッチAとスイッチXがオンの区間で第一電源1から電圧E1を出力端子11,12間に印加し、図12に示した経路で電流が流れている状態からスイッチXをオフすると、電流の経路は図15の経路に切り替わってダイオード17を通じて電流が流れ、出力端子11,12間には第二電源2の電圧E2が逆方向に印加される。また、スイッチAをオフ、スイッチXをオンとすると出力端子11,12間の電圧は0となる。
ここで、出力電圧VoをスイッチAのオンデューティdAとスイッチXのオフデューティdX’を用いて表すと、次のようになる。
Vo=(dA−dX’)・E1−dX’・E2
ただし、dX’>dAとなると、第一電源1から直流負荷Lへ電力を供給しないため、電源間の充電は行えない。
また、本実施形態の電力供給装置では、直流負荷Lから回生電力を第二電源2へ充電することも可能である。直流負荷Lから回生電力を第二電源2へ充電する場合は、スイッチA,D,X,Zをオフにし、スイッチYをオン、スイッチBをPWM動作させる。これにより、図16に示した経路で電流が流れ、直流負荷Lからの回生電力で第二電源2を充電することができる。
以上、具体的な例を挙げながら説明したように、本実施形態の電力供給装置によれば、第1の実施形態と同様に、DCDCコンバータ10の各スイッチのオン・オフ制御によって出力電圧の可変制御を実現できるので、装置全体を小型化することが可能となる。また、DCDCコンバータ10の各スイッチのオン・オフ制御により、第一電源1からの電力を直流負荷Lへ供給しながら第二電源2を充電することができ、さらに、直流負荷Lからの回生電力で第二電源2を充電することもできる。
また、DCDCコンバータ10は5つの半導体スイッチA,B,D,X,Y,Zとダイオードで構成されており、少ないスイッチ数で出力電圧の可変制御を実現できるので、スイッチ損失を抑えて効率的な動作が可能である。特に本実施形態の電力供給装置では、低電位側の第一電源1として太陽電池や燃料電池などの発電装置を用いているので、その第一電源1への充電経路方向のスイッチは設ける必要がなく、その分のスイッチ数を削減して、小型・低コスト化を実現することができる。さらに、本実施形態の電力供給装置では、第一電源1と第二電源2との直列電圧で電力を供給している場合に電流が通過する素子数が少ない構成であるため、第一電源1と第二電源2との直列電圧の使用頻度が高い用途でこの構成を採用することにより、DCDCコンバータ10での損失をさらに低減することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図19は、本発明の第3の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷Lに接続した状態を示す回路図である。本実施形態の電力供給装置は、直列に接続された2つの直流電源1,2の双方に充電可能な二次電池を用いた例であり、第1の実施形態の回路動作と第2の実施形態の回路動作のいずれも可能にした構成となっている。なお、本実施形態の電力供給装置において、第1の実施形態や第2の実施形態と共通若しくは対応する構成要素については、同一の符号を用いて説明する。
本実施形態の電力供給装置が内蔵するDCDCコンバータ10は、以下のように構成される。すなわち、共通極CPと正極側の出力端子11との間に、互いに逆向きの2つの半導体スイッチA,Cで構成される双方向スイッチが設けられ、これら2つのスイッチA,Cには、逆耐圧を持たせるためにダイオード13,14がそれぞれ直列に接続される。また、正極Pと正極側の出力端子11との間には、正極Pから正極側出力端子11への通電を断接する半導体スイッチDが設けられ、この半導体スイッチDと並列にダイオード18が接続されている。また、負極Nと正極側の出力端子11との間には、正極側出力端子11から負極Nへの通電を断接する半導体スイッチBが設けられ、この半導体スイッチBと並列にダイオード15が接続されている。また、負極Nと負極側の出力端子12との間には、負極側出力端子12から負極Nへの通電を断接する半導体スイッチXが設けられ、この半導体スイッチXと並列にダイオード16が接続されている。また、正極Pと負極側の出力端子12との間には、正極Pから負極側端子12への通電を断接する半導体スイッチWが設けられ、この半導体スイッチWと並列にダイオード17が接続されている。さらに、共通極CPと負極側の出力端子12との間には、互いに逆向きの2つの半導体スイッチY,Zで構成される双方向スイッチが設けられ、これら2つのスイッチY,Zには、逆耐圧を持たせるためにダイオード19,20がそれぞれ直列に接続される。
また、本実施形態の電力供給装置は、第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdと、第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdとに基づいて、DCDCコンバータ10が備える各スイッチA,B,C,D,W,X,Y,Zのオン/オフを制御することで、出力端子11,12間の電圧(出力電圧)を可変制御するとともに第一電源1及び第二電源2への充電を制御するコントローラ100を備えている。
本実施形態の電力供給装置は、DCDCコンバータ10のスイッチC,Wをオフすると、第2の実施形態と同じ回路構成となる。したがって、スイッチC,Wをオフした状態で、残りのスイッチA,B,D,X,Y,Zを第2の実施形態と同様に動作させることで、出力電圧を可変しつつ第一電源1と第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給することと、第一電源1から直流負荷Lへの電力供給と第二電源2への充電を実現できる。
また、本実施形態の電力供給装置は、DCDCコンバータ10のスイッチW,Yをオフし、スイッチZをオンすると、第1の実施形態と同じ回路構成となる。したがって、スイッチW,Yをオフ、スイッチZをオンした状態で、残りのスイッチA,B,C,D,Xを第1の実施形態と同様に動作させることで、出力電圧を可変しつつ第一電源1と第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給することと、第二電源2から直流負荷Lへの電力供給と第一電源1への充電を実現できる。
本実施形態の電力供給装置では、これらの動作によって、第一電源1と第二電源2から供給する電力を制御しながら直流負荷Lへの電力供給を行うとともに、第一電源1と第二電源2との間での互いの電力の授受を可能とし、この電力授受によって、アンバランスな充電状態にある2つの電源1,2を均衡させるよう制御することが可能となる。
以上、具体的な例を挙げながら説明したように、本実施形態の電力供給装置によれば、第1の実施形態や第2の実施形態と同様に、DCDCコンバータ10の各スイッチのオン・オフ制御によって出力電圧の可変制御を実現できるので、装置全体を小型化することが可能となる。また、DCDCコンバータ10の各スイッチのオン・オフ制御により、第一電源1からの電力を直流負荷Lへ供給しながら第二電源2を充電する、或いは第二電源2からの電力を直流負荷Lへ供給しながら第一電源1を充電することができ、さらに、直流負荷Lからの回生電力で第一電源1や第二電源2を充電することもできる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図20は、本発明の第4の実施形態に係る電力供給装置を直流負荷Lに接続した状態を示す回路図である。本実施形態の電力供給装置は、第1の実施形態の電力供給装置におけるDCDCコンバータ10の半導体スイッチB,Cの代わりに、フィルタ用のコンデンサ7と共通極CPとの間を半導体スイッチMを介して接続した構成である。なお、本実施形態の電力供給装置において、第1の実施形態と共通若しくは対応する構成要素については、同一の符号を用いて説明する。
本実施形態の電力供給装置は、第1の実施形態と同様に、低電位側の第一電源1として充電可能な二次電池、高電位側の第二電源2として例えば太陽電池や燃料電池などの発電装置を用いている。そして、コントローラ100が、第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdと、第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdとに基づいて、DCDCコンバータ10が備える各スイッチA,D,X,Mのオン/オフを制御することで、出力端子11,12間の電圧(出力電圧)を可変制御するとともに第一電源1への充電を制御する。
ここで、コントローラ100による動作制御のうち、回生電力を第一電源1へ充電する場合の制御以外は、第1の実施形態と同様である。回生電力を第一電源1へ充電する際には、スイッチMをオンさせる。スイッチMをPWM駆動すれば、出力から第一電源1への降圧チョッパとして動作することができる。
以上のように、本実施形態の電力供給装置では、フィルタ用のコンデンサ7と共通極CPとの間をスイッチMにより接続し、直流負荷Lの正極から共通極への通電がこのスイッチMにより断接されるので、直流負荷Lからの回生電力で第一電源1を充電する際にこのスイッチMをオンさせることによって、平滑リアクトル6を介さずに第一電源1を充電するための経路を形成できる。したがって、平滑リアクトル6による誘導電流を還流させる経路のスイッチを不要とすることができ、スイッチ数をさらに低減することができる。また、直流負荷Lからの回生電力で第一電源1を充電する際に平滑リアクトル6を電流が通過しないので、平滑リアクトル6における銅損・鉄損が生じさせることなく第一電源1を充電することができ、効率を高めることができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
本実施形態の電力供給装置は、第2の実施形態の電力供給装置と同じ構成であり、二次電池を用いた第二電源2の充電に応じて電圧が変動する場合に、その電圧が設定上限電圧V_thを超過する場合の制御をコントローラ100による動作制御に追加したものである。ここで、設定上限電圧V_thは平滑コンデンサ3や半導体素子の耐圧によって設定する閾値電圧である。電圧値の検出は、例えば、平滑コンデンサ3に接続した電圧センサより第二電源2を接続した際の電圧V2の電圧値を取得すればよい。そして、この電圧V2を設定上限値V_thと比較する。
図21は、本実施形態で付加される制御の概要を示すフローチャートである。本実施形態の電力供給装置では、コントローラ100が、まず、第二電源2を接続した際の電圧V2と設定上限電圧V_thとを比較し(ステップS301)、電圧V2が設定上限電圧V_thを超過する場合には、電源電力指令値(P1_cmd+P2_cmd)の値を第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdとして修正する。また、第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdを0に設定し、第二電源2の充電電力を0とすることで電圧V2の上昇を防ぐ(ステップS302)。
コントローラ100は、以上の演算を行った後に、図17に示したフローチャートに従ってスイッチの動作状態の選択を行い、出力電圧を可変しつつ第一電源1と第二電源2から直流負荷Lへ電力を供給することと、第一電源1から直流負荷Lへの電力供給と第二電源2への充電を実現する。
以上のように、本実施形態の電力供給装置では、充電可能な二次電池を用いた第二電源2の電源電圧V2が設定上限電圧V_thを超過する場合に、電源電力指令値(P1_cmd+P2_cmd)の値を第一電源1に対する出力電力指令値P1_cmdとして修正し、第二電源2に対する出力電力指令値P2_cmdは0に設定するようにしているので、二次電池を用いた第二電源2の状態によって電源電圧が過度に高電圧となることを未然に防止できる。したがって、素子耐圧を過剰に高めて素子の保護を図る必要がなく、低コスト化を図ることができる。また、出力電力指令値P1_cmd,P2_cmdを修正した場合でも、その修正後の指令値に基づいてDCDCコンバータ10の各スイッチのオン時間を演算することにより、出力電圧の可変制御を適切に実施することができる。
なお、以上は第2の実施形態と同じ構成の電力供給装置を例に挙げて説明したが、第1の実施形態と同様の構成、つまり、低電位側の第一電源1に充電可能な二次電池を用いた構成や、第3の実施形態と同様の構成、つまり、低電位側の第一電源1と高電位側の第二電源2の双方に充電可能な二次電池を用いた構成においても、同様の制御を行うことによって電源電圧が過度に高電圧となることを未然に防止することができる。
以上、本発明の実施形態として、第1乃至第5の実施形態について説明したが、これらの各実施形態は本発明の一適用例を例示的に示したものであり、本発明の技術的範囲が上記の各実施形態として開示した内容に限定されることを意図するものではない。つまり、本発明の技術的範囲は、上記の各実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、この開示から容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
1 第一電源
2 第二電源
10 DCDCコンバータ
11,12 出力端子
13〜20 ダイオード
100 コントローラ
A〜D,M,W,X〜Z 半導体スイッチ
P 正極
N 負極
CP 共通極
L 直流負荷

Claims (9)

  1. 直流負荷に対して電力供給する電力供給装置であって、
    直列に接続した複数の直流電源と、
    低電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチと、
    低電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極へ通電させるダイオードと、
    高電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチと、
    前記直流負荷の負極から低電位側の直流電源の負極への通電を断接するスイッチと、
    低電位側の直流電源の正極と高電位側の直流電源の負極とが接続される共通極において充電可能な二次電池を用いた直流電源の極性と同極性となる前記直流負荷の極から前記共通極への通電を断接するスイッチと、
    前記直流負荷の負極から前記二次電池を用いた直流電源の正極へ通電させるダイオードと、
    前記直流負荷の要求に応じ、前記複数のスイッチの断接を制御するスイッチ制御部と、を備えることを特徴とする電力供給装置。
  2. 前記スイッチ制御部は、
    前記複数の直流電源に対する出力電力指令値に基づいて各直流電源の充放電の判別を行う判別手段と、
    前記複数の直流電源に対する出力電力指令値と、出力電圧指令値と、電源電圧値とに基づいて、前記複数のスイッチのオン時間を演算する演算手段とを備え、
    前記判別手段の判別結果に基づいて、前記複数のスイッチのうちでオン又はオフに固定するスイッチとPWM動作させるスイッチとを選択し、前記演算手段で演算されたオン時間に従って各スイッチの断接を制御することを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置。
  3. 前記複数の直流電源のうち、低電位側の直流電源は充電可能な二次電池であり、高電位側の直流電源は発電装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力供給装置。
  4. 前記複数の直流電源のうち、低電位側の直流電源は発電装置であり、高電位側の直流電源は充電可能な二次電池であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力供給装置。
  5. 前記複数の直流電源の全てが充電可能な二次電池であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力供給装置。
  6. 前記スイッチ制御部は、低電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチと、高電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチと、前記直流負荷の負極から低電位側の直流電源の負極への通電を断接するスイッチとをPWM動作させるスイッチとして選択するとともに、前記直流負荷の負極から低電位側の直流電源の負極への通電を断接するスイッチのオン期間内に、低電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチと、高電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチとをオンさせる動作と、高電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチのオン期間内に、前記直流負荷の負極から低電位側の直流電源の負極への通電を断接するスイッチをオフさせる動作との少なくとも一方がPWM周期内に含まれるように、各スイッチのPWM動作を制御することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  7. 前記スイッチ制御部は、低電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチのオン期間内に、高電位側の直流電源の正極から前記直流負荷の正極への通電を断接するスイッチ及び前記直流負荷の負極から低電位側の直流電源の負極への通電を断接するスイッチのオン・オフが行われるように、各スイッチのPWM動作を制御することを特徴とする請求項6に記載の電力供給装置。
  8. 低電位側の直流電源として充電可能な二次電池が用いられているとともに、前記共通極と前記直流負荷の正極との間に平滑リアクトルが設けられ、
    前記直流負荷の正極から前記共通極への通電を断接するスイッチが、前記平滑リアクトルと並列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  9. 前記スイッチ制御部の演算手段は、前記電源電圧値を予め設定された上限電圧と比較し、前記電源電圧が前記上限電圧を超える場合には、前記複数の直流電源に対する出力電力指令値を修正するとともに、修正した出力電力指令値に基づいて、前記複数のスイッチのオン時間を演算することを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項に記載の電力供給装置。
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