JP2010208081A - 成形装置及び成形装置の組み付け方法 - Google Patents

成形装置及び成形装置の組み付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】重力方向上方にある型板に入れ子を容易に且つ精度良く位置決めできる成形装置を提供する。
【解決手段】シリンダ1内に油圧を与えて可動ピストン1aを上方へと変位させることで、可動プラテン9と、下側受け板8と、入れ子20を含む下側型板7と、入れ子10を含む上側型板6が上方に変位して、上側型板6が上側受け板5の下面に当接する。かかる状態で、電磁石EMGをオン状態にすると、発生した磁力によって上側型板6が電磁石EMGに吸着される。その後、シリンダ1を駆動して可動ピストン1aを下方へと変位させることにより、可動プラテン9と共に、下側受け板8及び下側型板7も下方に変位するが、上側型板6は上側受け板5側に留まる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば光学素子等の高精度な成形に適した成形装置及び成形装置の組み付け方法に関する。
例えば光学素子は、樹脂の射出成形により形成されることが多く、それにより高精度な形状を有する光学素子を大量生産できるというメリットがある。このような光学素子を成形するのに適した成形装置として、いわゆる竪型成形装置が知られている。竪型成形装置は、転写面を有する固定側入れ子を装着した固定側型板に対し、同様に転写面を有する可動側入れ子を装着した可動側型板を、重力方向に配置して突き合わせ、転写面で形成されるキャビティ内に樹脂を充填することで、成形を行うものである。
ところで、竪型成形装置において、重力方向下方側にある入れ子は、例えば特許文献1に示すように、重力方向上方側の面からではない下方もしくは水平方向への開口内には容易に装着できる。ところが、重力方向上方側にある入れ子は、装着に際して以下に述べるような問題点がある。
特開平09−1599号公報
一般的な竪型成形装置において、重力方向上方にある型板に装着される入れ子が重力に応じて下方に付勢されるため、入れ子装着時には、作業者が型板の下面を覗き込みつつ、落下による損傷を回避すべく一方の手で注意深く入れ子を支えながら、他方の手で工具を用いて入れ子を固定するボルトを締め付ける必要があり、作業効率のみならず作業環境の面からも改善が望まれている。又、入れ子の下面に光学素子等の転写面が形成されている場合、作業者が不用意に触れることで転写面が汚染される恐れがあり、それにより洗浄などの付加的作業が必要になる。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、重力方向上方にある型板に入れ子を容易に且つ精度良く位置決めできる成形装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の成形装置は、
固定部に取り付けられ、第1の開口を有する第1の型板と、
前記第1の開口に装着される第1の入れ子と、
可動部に取り付けられ、前記第1の型板に対して重力方向に配置されており、前記第1の開口に整列してなる第2の開口を有する第2の型板と、
前記第2の開口に装着される第2の入れ子と、
前記第1の型板と前記第2の型板のうち重力方向上方にある型板に対して、重力に抗する吸引力を付与する吸引手段とを有することを特徴とする。
本発明の成形装置として、前記固定部に対して前記可動部が重力方向下方にある例について具体的に説明する。まず、前記固定部に対して離れるように下降した前記可動部に前記第2の型板が固定されているが、前記固定部には前記第1の型板が未だ固定されていないものとする。ここで、それぞれ入れ子を開口に装着し固定した状態で、前記第2の型板の上に前記第1の型板を精度良く位置決めしつつ載置する。次いで、前記固定部に対して前記可動部を接近させるよう上昇させた後に前記吸引手段に吸引力を発生させると、前記第1の型板が重力に抗して前記固定部に保持されるようになる。かかる状態で、前記第1の型板を前記固定部に固定するようにすれば、作業者が型板や入れ子の落下に気を取られることなく固定作業に専念出来、作業の効率化及び作業環境の改善を図ることができる。更に、このようにして前記第1の型板を前記固定部に固定すれば、再度前記固定部に対して前記可動部を接近させるよう上昇させたとき、対向する入れ子同士が精度良く位置決めされた状態を再現できるから、高精度な成形を実現できる。なお、明らかであるが、前記固定部に対して前記可動部が重力方向上方にあった場合には、前記吸引手段に吸引力を発生させた状態で、前記第2の型板を前記可動部に固定することとなる。
請求項2に記載の成形装置は、請求項1に記載の発明において、前記吸引手段は、電磁石を含むことを特徴とするので、前記吸引力の発生と中断を容易に行える。
請求項3に記載の成形装置は、請求項1に記載の発明において、前記吸引手段は、気体吸引装置を含むことを特徴とするので、前記吸引力の発生と中断を容易に行える。
請求項4に記載の成形装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記吸引手段は、前記吸引力の付与を中断可能となっていることを特徴とするので、前記吸引手段に吸引力を付与した状態で、前記第1の型板を前記固定部に固定する或いは前記第2の型板を前記可動部に固定した後に、前記吸引力の付与を中断することにより省エネ等を図ることができる。
請求項5に記載の成形装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記第1の型板と前記第2の型板のうち重力方向上方にある型板の開口は、少なくとも一方の前記入れ子が通過可能に貫通していることを特徴とするので、一方の型板の上に他方の型板を精度良く位置決めした後で、前記貫通した開口に重力方向上方から前記入れ子を装着でき、一層の作業の効率化及び作業環境の改善を図ることができる。
請求項6に記載の成形装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記第1の型板に対する第1の入れ子の相対位置と、前記第2の型板に対する第2の入れ子の相対位置のうち少なくとも一方を調整する調整手段を有するので、これにより前記入れ子同士の位置を微調整できる。
請求項7に記載の成形装置の組み付け方法は、一端に転写面を形成した入れ子を収容する開口を備えた複数の型板を有する成形装置の組み付け方法であって、
重力方向下方にある一方の型板の上に、他方の型板を載置するステップと、
前記他方の型板の貫通した開口内に重力方向上方から、前記転写面を下方に向けて前記入れ子を挿入して、前記他方の型板の下面から前記転写面を露出させるステップと、
前記一方の型板と前記他方の型板を、前記開口内の前記入れ子と共に上昇させるステップと、
前記他方の型板及び前記開口内に挿入された前記入れ子を、重力に抗して吸引すると共に、前記一方の型板を下降させるステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、重力方向下方にある一方の型板の上に、他方の型板を載置し、前記他方の型板の貫通した開口内に重力方向上方から、前記転写面を下方に向けて前記入れ子を挿入することで、作業の効率化及び作業環境の改善を図ることができる。又、開口をガイドとして利用することで、対向する入れ子の転写面同士を精度良く位置決めできる。その後、前記一方の型板と前記他方の型板を、前記開口内の前記入れ子と共に上昇させ、前記他方の型板及び前記開口内に挿入された前記入れ子を、重力に抗して吸引すると共に、前記一方の型板を下降させることで、前記他方の型板及び前記開口内に挿入された前記入れ子を、成形装置の可動部もしくは固定部に固定でき、それにより、再度両型板を接近させたとき、対向する入れ子同士が精度良く位置決めされた状態を再現できるから、入れ子の損傷を招く落下を抑制しながらも高精度な成形を実現できると共に、作業の効率化及び作業環境の改善を図ることができる。
請求項8に記載の成形装置の組み付け方法は、請求項7に記載の発明において、前記一方の型板の上に前記他方の型板を載置する前に、前記一方の型板の開口内に別の入れ子を、その転写面を上方に向けて挿入することを特徴とするので、作業の効率化及び作業環境の改善を図ることができる。
請求項9に記載の成形装置の組み付け方法は、請求項7に記載の発明において、前記一方の型板の上に前記他方の型板を載置した後に、前記他方の型板の開口を介して、前記一方の型板の開口内に別の入れ子を、その転写面を上方に向けて挿入することを特徴とするので、作業の効率化及び作業環境の改善を図ることができる。
本発明によれば、重力方向上方にある型板に入れ子を容易に且つ精度良く位置決めできる成形装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる竪型成形装置の概略図であり、組み付け工程毎に示しているが、上下方向が重力方向であるものとする。まず、図1(e)を参照して、成形装置の全体構成について説明する。
図1(e)において、不図示の定盤上に可動ピストン1aを有するシリンダ1が据え付けられている。シリンダ1の上部に形成されたフランジ部1bの上面には、可動ピストン1aの周囲において、上下に延在する4本の丸軸状のタイバー2の下端が架設されている。タイバー2の上端は、矩形板状の固定プラテン3の下面に取り付けられて、これを支持するようになっている。固定プラテン3の上部には、樹脂を射出する射出ユニット4が設けられている。
固定プラテン3の下面には、上側受け板5の上面が固定されている。上側受け板5の下面に露出するようにして、電磁石EMGが配置されている。吸引手段である電磁石EMGは、不図示のスイッチのオン操作により磁力を発生し(オン状態)、オフ操作により磁力の発生を中断する(オフ状態)ようになっている。
更に上側受け板5の下面には、上側型板(第1の型板)6の上面が固定されている。上側型板6の開口には、下端に転写面を有する入れ子(第1の入れ子)10が取り付けられている。
上側型板6の下面に対向するようにして、上端に転写面を有する入れ子(第2の入れ子)20を取り付けた下側型板(第2の型板)7が配置されている。下側型板7の下面は、下側受け板8の上面に固定されており、更に下側受け板8の下面は、矩形板状の可動プラテン9の上面に固定されている。可動プラテン9の中央下面は、可動ピストン1aの上端に固定されて一体的に移動するようになっており、またタイバー2が可動プラテン9の貫通孔9aを貫いている。なお、上側受け板5が固定部を構成し、下側受け板8が可動部を構成する。
成形時には、シリンダ1内に油圧を与えると、可動ピストン1aが図1(e)における上方へと変位し、それによりタイバー2にガイドされつつ可動プラテン9も上方へと変位するので、下側受け板8及び下側型板7も上方に変位し、下方の入れ子20が上方の入れ子10と密着し、それらの転写面同士が合致してキャビティを形成する。
かかる状態で、射出ユニット4から、溶融した樹脂を上側受け板5及び上側型板6内の供給路(不図示)を介してキャビティに注入し、固化させる。その後、シリンダ1内の油圧を減圧させると、可動ピストン1aが図1における下方へと変位し、それによる可動プラテン9の下方変位に伴い、下側受け板8及び下側型板7も下方に変位するので、これにより離型(型開き)が行われ、例えば光学素子としての成形品を取り出すことができる。
図2は、下側受け板8と、入れ子20を装着した下側型板7と、上側型板6と、入れ子10を示す分解斜視図である。図2において、矩形板状の下側型板7は、上下に貫通した1つもしくは複数の円筒状の開口7aを有している。各開口7aには、上端に光学素子の転写面20aを形成した例えば円筒状の入れ子20が上面側から装着され、その下端を下側受け板8の上面に当接させている。転写面20aは任意の寸法でよい。又、下側型板7の上面には、対角線上の位置に、一対のピン7bが埋設されている。
一方、下側型板7と類似の構成を有する矩形板状の上側型板6は、開口7aに対応して、上下に貫通した、開口7aの数と同じ数の円筒状の開口6aを有している。各開口6aには、下端に光学素子の転写面10aを形成した例えば円筒状の入れ子10が、上面側から装着可能となっている。転写面10aは任意の寸法でよい。入れ子10と入れ子20を同形状とすれば互換使用が可能になる。又、上側型板6の下面には、対角線上の位置に、一対のピン7bに対応して凹部6bが形成されている。なお、上側型板6は鉄系の素材からなり、電磁石EMGに吸着可能となっている。
次に、成形装置の組み付け態様について、図1,2を参照して説明する。電磁石EMGはオフ状態にあるものとする。まず、図1(a)に示すように、シリンダ1を駆動して可動ピストン1aを下方へと変位させることにより、可動プラテン9を下方変位させて、その上に下側受け板8及び下側型板7を組み付ける。その後、下側型板7の上面から、各開口7aに、転写面20aを上方に向けた状態で入れ子20を挿入し、側面等から挿通した不図示のボルト等により固定する。
次いで、入れ子10を装着していない上側型板6を、下側型板7の上方から接近させ、ピン7bを凹部6bに嵌入させることで相対的に位置決めを行いつつ、上側型板6を下側型板7上に載置する(図1(b))。かかる状態では、上側型板6の開口6aと、下側型板7の開口7aとは、それぞれ軸線を合致させた状態で整列して連通している。
更に図1(c)に示すように、上側型板6の各開口6aに、その上面側から、転写面10aを下方に向けた状態で入れ子10を挿入し、側面等から挿通した不図示のボルト等により固定する。かかる状態では、開口6aをガイドとして用いることで、入れ子20の転写面20aの軸線と、入れ子10の転写面10aの軸線とを精度良く合致させることができる。又、入れ子20と入れ子20の端面とは自重によって隙間なく当接しており、この状態を維持することで、高精度な成形を行うことができる。本実施の形態によれば、入れ子10を型板6の上面側から開口6aに挿入できるので、作業性に優れ且つ作業効率が高く、入れ子10の落下などの恐れも少なく、また不用意な取り扱いによる転写面6aの汚染なども抑制され、高品質な成形品を提供できる。
かかる状態から、図1(d)に示すように、シリンダ1内に油圧を与えて可動ピストン1aを上方へと変位させることで、可動プラテン9と、下側受け板8と、入れ子20を含む下側型板7と、入れ子10を含む上側型板6が上方に変位して、上側型板6が上側受け板5の下面に当接する。このとき、電磁石EMGをオン状態にすると、発生した磁力によって上側型板6が重力に抗して電磁石EMGに吸引されて着座する。その後、図1(e)に示すように、シリンダ1を駆動して可動ピストン1aを下方へと変位させることにより、可動プラテン9と共に、下側受け板8及び下側型板7も下方に変位するが、上側型板6は上側受け板5に保持されたままとなる。よって、不図示のボルト等を用いて上側受け板5に上側型板6を固定する際に、作業者が落下しないように上側型板6と入れ子10とを保持する必要がない。固定後は、電磁石EMGをオフ状態とすることが、省エネの観点からも望ましい。又、電磁石EMGの磁力のみで保持(固定)することも可能である。
かかる状態で、成形の準備が完了する。再び可動ピストン1aを上方へと変位させたとき、下側型板7に装着された入れ子20の転写面20aと、上側型板6に装着された入れ子10の転写面10aとが、互いに離れる前の位置関係を再現できるので、高精度な成形を実現できる。
図3は、第2の実施の形態にかかる成形装置の組み付け態様を説明する図である。本実施の形態においては、図3(a)に示すように下側型板7の上に上側型板6を載置した後で、各開口7aに入れ子20を挿入するものとする。具体的には、図3(b)に示すように、入れ子20に磁石MGを内在させ、且つ入れ子10を鉄系の素材から形成する。これにより、転写面同士を対向させた状態で入れ子20と入れ子10の端面同士を合わせると、磁石MGの磁力により両者は直列に接合することとなる。
かかる一体状態で、入れ子20を先にして、上側型板6の上面側から開口6aに挿入すると、入れ子10は開口6aを通過して、それに整列した開口7aに進入する。一方、入れ子20が開口7a内で底付きすることにより、入れ子10は開口6aに留まる。但し、入れ子20と入れ子10は別々に挿入しても良い。その後、側面から挿通した不図示のボルト等により、入れ子20を下側型板7に固定し、入れ子10を上側型板6に固定する。
かかる状態から、図1(d)に示すように、シリンダ1内に油圧を与えて可動ピストン1aを上方へと変位させることで、可動プラテン9と、下側受け板8と、入れ子20を含む下側型板7と、入れ子10を含む上側型板6が上方に変位して、上側型板6が上側受け板5の下面に当接する。このとき、電磁石EMGをオン状態にすると、発生した磁力によって上側型板6が重力に抗して電磁石EMGに吸引されて着座する。
ここで、磁石MGの磁力は、入れ子20と下側型板7との間の固定力、及び入れ子10と上側型板6との間の固定力よりも弱くなっているので、その後、図1(e)に示すように、シリンダ1を駆動して可動ピストン1aを下方へと変位させたとき、入れ子20と入れ子10とは分離し、入れ子20は下側型板7と共に下降するが、入れ子10は上側型板6に固定されたままとなる。
図4は、変形例にかかる型板6と入れ子10とを示す斜視図である。ここで重力方向をZ方向とし、Z方向に直交し且つ型板6の一側面に直交する方向をX方向とし、それに直交する方向をY方向とする。以下、1つの入れ子10に付いて説明するが、他の入れ子10も同様であるため、説明は省略する。又、入れ子20と型板7を同様な構成としても良い。
図4において、型板6の上面6zには、円筒状の開口6aの上部に、それよりも大径の座繰り孔6cが形成されている。又、型板6のX方向に直交する側面6xには、開口6aに連通したボルト孔6dが形成され、型板6のY方向に直交する側面6yには、開口6aに連通したボルト孔6eが形成されている。一方、入れ子10は、下端に転写面10aを形成した円筒状の本体10bと、本体10bの上端に同軸に接合された円形フランジ部10cとを有する。
型板6に入れ子10を組み付ける際には、その自重を利用して、所望の厚さのドーナツ板状のスペーサ10dを入れ子10の本体10bに挿通した状態で、本体10bを開口6a内に挿入すると、円形フランジ部10cがスペーサ10dを介して座繰り孔6cの底面に当接し、それ以上のZ方向の移動が制限される。かかる状態で、側面6xのボルト孔6dにボルトBXを螺合させると、その先端が入れ子10の本体10bに当接する。一方、側面6yのボルト孔6eにボルトBYを螺合させると、その先端がボルトBXとは軸線回りに90度の位相で入れ子10の本体10bに当接する。スペーサ10d、ボルトBX、BYが調整手段を構成する。
入れ子10の転写面10aのZ方向における位置を微調整する場合、適切な厚さのスペーサ10dを選択して、入れ子10と座繰り孔6cとの間に介在させればよい。又、入れ子10の転写面10aのX方向或いはY方向における位置を微調整する場合、ボルトBX又はボルトBYのねじ込み量を変更するとよい。これにより開口6aと本体10bとの隙間が微小に変化して、転写面10aの位置調整が可能になる。
なお、以上の実施の形態で説明した入れ子は円筒状であったが、これに限定されず、例えば図5に示す入れ子10のように四角柱状であっても良く、或いは多角柱状であっても良い。かかる場合、入れ子10を装着する開口も対応した四角柱状或いは多角柱状とするのが好ましい。
図6は、第3の実施の形態にかかる成形装置の断面図である。本実施の形態においては、吸引段として、負圧ポンプ(気体吸引装置)PとバルブVを用いている点が異なる。より具体的には、上側受け板5の下面が浅皿状に加工されて凹部5aを形成しており、凹部5a内に多孔質部材5bが装着されている。凹部5aは配管CT及びバルブVを介して、負圧ポンプPに接続されている。
バルブVを閉位置にすると、凹部5a内が負圧ポンプPにより吸引されないため、吸引力を発揮することがなく、上側受け板5に対して上側型板6は離れた状態になる。一方、バルブVを開位置にすると、配管CTを介して凹部5a内が負圧ポンプPにより吸引されるようになり、凹部5aが吸引力を発揮するため、重力に抗して上側型板6及び入れ子10は多孔質部材5bに吸着された状態に維持される。それ以外の点については上述した実施の形態と同様であるため説明を省略する。
本発明は、特に光学素子の成形に好適であるが、それに限らず射出成形可能な全ての成形にも勿論適用可能である。
本実施の形態にかかる竪型成形装置の概略図である。 下側受け板8と、入れ子20を装着した下側型板7と、上側型板6と、入れ子10を示す分解斜視図である。 第2の実施の形態にかかる成形装置の組み付け態様を説明する図である。 変形例にかかる型板6と入れ子10とを示す斜視図である。 変形例にかかる入れ子10の上面図(a)、及び切断線VB-VBで切断してなる断面図(b)である。 第3の実施の形態にかかる成形装置の断面図である。
1 シリンダ
1a 可動ピストン
1b フランジ部
2 タイバー
3 固定プラテン
4 射出ユニット
5 上側受け板
6 上側型板
6a 開口
6b 凹部
6c 座繰り孔
6d ボルト孔
6e ボルト孔
6x 側面
6y 側面
6z 上面
7 下側型板
7a 開口
7b ピン
8 下側受け板
9 可動プラテン
9a 貫通孔
10 入れ子
10a 転写面
10b 本体
10c 円形フランジ部
10d スペーサ
20 入れ子
20a 転写面
BX ボルト
BY ボルト
EMG 電磁石
MG 磁石

Claims (9)

  1. 固定部に取り付けられ、第1の開口を有する第1の型板と、
    前記第1の開口に装着される第1の入れ子と、
    可動部に取り付けられ、前記第1の型板に対して重力方向に配置されており、前記第1の開口に整列してなる第2の開口を有する第2の型板と、
    前記第2の開口に装着される第2の入れ子と、
    前記第1の型板と前記第2の型板のうち重力方向上方にある型板に対して、重力に抗する吸引力を付与する吸引手段とを有することを特徴とする成形装置。
  2. 前記吸引手段は、電磁石を含むことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記吸引手段は、気体吸引装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  4. 前記吸引手段は、前記吸引力の付与を中断可能となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形装置。
  5. 前記第1の型板と前記第2の型板のうち重力方向上方にある型板の開口は、少なくとも一方の前記入れ子が通過可能に貫通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の成形装置。
  6. 前記第1の型板に対する第1の入れ子の相対位置と、前記第2の型板に対する第2の入れ子の相対位置のうち少なくとも一方を調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の成形装置。
  7. 一端に転写面を形成した入れ子を収容する開口を備えた複数の型板を有する成形装置の組み付け方法であって、
    重力方向下方にある一方の型板の上に、他方の型板を載置するステップと、
    前記他方の型板の貫通した開口内に重力方向上方から、前記転写面を下方に向けて前記入れ子を挿入して、前記他方の型板の下面から前記転写面を露出させるステップと、
    前記一方の型板と前記他方の型板を、前記開口内の前記入れ子と共に上昇させるステップと、
    前記他方の型板及び前記開口内に挿入された前記入れ子を、重力に抗して吸引すると共に、前記一方の型板を下降させるステップとを有することを特徴とする成形装置の組み付け方法。
  8. 前記一方の型板の上に前記他方の型板を載置する前に、前記一方の型板の開口内に別の入れ子を、その転写面を上方に向けて挿入することを特徴とする請求項7に記載の成形装置の組み付け方法。
  9. 前記一方の型板の上に前記他方の型板を載置した後に、前記他方の型板の開口を介して、前記一方の型板の開口内に別の入れ子を、その転写面を上方に向けて挿入することを特徴とする請求項7に記載の成形装置の組み付け方法。
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