JPH11138590A - 光学レンズ用金型及び眼鏡レンズ用成型品 - Google Patents

光学レンズ用金型及び眼鏡レンズ用成型品

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JPH11138590A
JPH11138590A JP30736597A JP30736597A JPH11138590A JP H11138590 A JPH11138590 A JP H11138590A JP 30736597 A JP30736597 A JP 30736597A JP 30736597 A JP30736597 A JP 30736597A JP H11138590 A JPH11138590 A JP H11138590A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はモールドプレートを分解することな
く循環流体を使用して温調した鏡面駒を交換する光学レ
ンズ用金型を提供する。 【解決手段】 鏡面駒を入れ駒方式として使用した射出
成形用金型において、1)レンズ鏡面駒、2)温調駒及
び3)固定又は稼働モールドプレートへの固定用部品か
らなる一対のカートリッジを用いたことを特徴とする光
学レンズ用金型及び眼鏡レンズ用成型品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形法により光
学レンズ成形品の生産を行う場合に適用する。更に詳し
くは眼鏡レンズ等の高精度、多品種生産を行う場合のレ
ンズ鏡面駒の交換を容易にした金型の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年プラスチックレンズの需要が大きく
進展している。プラスチックレンズには注型−熱硬化型
のアリル樹脂や射出成形法によって製造されるポリカー
ボネート樹脂、ポリアクリル樹脂等の透明熱可塑性樹脂
に大別される。
【0003】特に最近は射出成形法によって製造され高
屈折率で、軽くて、紫外線吸収性能が良く耐衝撃性のあ
る安全性の高い眼鏡レンズ素材としてポリカーボネート
樹脂レンズが注目されている。
【0004】射出成形法によるフィニッシュ眼鏡レンズ
の製造方法は数多く提案されているが、基本的な問題と
して多品種少量生産に対応するレンズ鏡面の交換技術が
未確立である。
【0005】例えばフィニッシュレンズは一般的にはS
度数+4.00D〜−8.00D、C度数0.00D〜
−2.00Dのレンズパワーマトリックスで構成され、
ヂオプターは0.25D刻みで細別されるので実に44
1品種の完成レンズが最低限必要とされる。
【0006】さらには多焦点レンズ、累進焦点レンズ、
セミフィニッシュレンズ等の種類や多様な用途に対応す
るためには異種径のレンズまで時には必要となり市場の
多様な要望に答えるためには千種類を越える品種を製造
することが必要となることもある。
【0007】これらのレンズを製造するためには光学的
に仕上げられた前凸面と後凹面の組合せで光学的レンズ
性能を出しているが非常に多品種のレンズ製造に対応す
るためには、多数の凸、凹レンズ鏡面を保有していなけ
ればならない。また射出成形法によって眼鏡レンズを製
造するにはこれらのレンズ鏡面駒類をモールドに入れ駒
として使用し、レンズ鏡面の交換によって多品種のレン
ズが製造出来る様にしなければならない。
【0008】しかしながら一度に射出成形出来るレンズ
の品種は限られており、多品種の眼鏡レンズの要望に対
応するためには 1)一度の生産で多量の成形品を確保し保有在庫量を増
加する。 2)射出成形機を多数保有して多品種を成形する。 3)射出成形機でレンズ鏡面駒の交換を容易にして品種
交換回数を増加させる。 のいずれかの方法が採られる。3)の方法が経済的に最
も好ましい事は明らかであるがレンズ鏡面駒の交換性が
阻害要因となっており、例えば特公平6−71755号
公報の第14図又は特公昭61−19409号公報に示
されている様にレンズ鏡面駒の交換はレンズ金型を一度
成形機から降ろしてモールドプレートの後方又は前方か
らリテンションボルト等を使用して行わなければならな
い。
【0009】この為レンズ鏡面駒の交換方法がネックと
なって1)又は2)の方法を採用するか又は3)でも予
めレンズ鏡面駒の異なる予備の金型を組んでおき金型自
身を交換すると言う非経済的な方法が採用されている。
【0010】一方眼鏡レンズの様に中央部と外周部で著
しく厚みが異なる成形品は収縮差が著しく大きくこれら
の収縮差をカバーし光学的に仕上げられたレンズ鏡面通
りの成形品を得るためには金型の温度調節が最も重要な
要素である。
【0011】眼鏡レンズの基本的な成形方法でも様々な
方法が提案され、例えば特公昭61−19409号公報
の様なオーバーフローキャビティー法、特公平6−71
755号公報の様な多段圧縮法等の成形方法が開示され
ている。またこれらの公報には光学レンズ用金型が提案
されている。しかしながらこられ提案されている多くの
方法は金型温度調節に冷却孔が明示されているがレンズ
鏡面駒の温度調節ではなく、モールドプレートを加熱、
冷却して間接的にレンズ鏡面駒の温度調節を行ってい
る。
【0012】光学レンズの如く精密成形品の成形には一
般に溶融樹脂と直接接触するレンズ鏡面駒自身の温度調
節を行うのが最も効果的であり、温度調節には鏡面駒を
電気ヒーターや電磁波で加熱する方法や水、油等の循環
間流体を使用して溶融樹脂の冷却並びに金型の加熱を行
わしめる方法がある。循環流体には安価で且つ熱容量が
大きい熱水を使用することが最も効果的で望ましい。
【0013】しかしながらレンズ鏡面駒の温度調節に循
環流体を使用した場合は、レンズ鏡面駒と温調回路が問
題となって各接合部をOリング等で封止していくのと、
レンズ金型は入れ子方式でもレンズ鏡面駒の後ろの部分
を固定しているので、レンズ鏡面駒を容易に交換するこ
とが出来ない。この為レンズ金型を冷却後射出成形機か
ら一度降ろして、分解してレンズ鏡面駒を交換して再組
立を行い、再度取り付けた後レンズ金型を再昇温して成
形を開始すると言う非常に作業能率の悪い方法を採用せ
ざるを得ない。又はこれを解消する為に予めレンズ鏡面
駒を組み込んだもう一組のレンズ金型を用意して昇温し
ておき、品種交換時にレンズ金型を取り替える方法も用
いられてはいるが、各成形機毎に予備の金型を必要とし
て経済的ではなく金型を分解して再組立を必要とする点
では能率的ではない。
【0014】この様に従来の技術では眼鏡レンズの様に
高品質で多品種の製品を効率よく行う金型は提案されて
いない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学レンズ用金
型はレンズ鏡面駒や温調駒等はその部品形状等から金型
内部から固定せざるを得なかった。従ってレンズ鏡面駒
の交換作業は光学レンズ用金型を降ろして分解するか、
モールドプレート後方から長いボルト等を挿入してレン
ズ鏡面駒を取り外ししか方法がなかった。
【0016】本発明者らは上記の如き従来法の欠点を解
決する方法について鋭意検討した結果、レンズ鏡面駒の
温度調節に循環流体を使用しても、レンズ鏡面駒と循環
流体回路駒と固定用部品を一体化してカートリッジとな
し、モールドプレートのパーティング面又は外側面から
カートリッジのまま固定及び又は交換することが、良好
な品質のレンズ成形品が得られ、且つ安全に容易にレン
ズ鏡面駒を交換できる方法であることを見出し本発明を
完成するに至った。
【0017】即ち、本発明の目的に1つは、従来から高
品質成形品が得られる事が公知であったが、レンズ鏡面
駒の交換性の困難さから採用されなかった循環流体によ
る温調回路を採用し、尚かつ従来方法より優れた鏡面駒
の交換方法を可能とした光学レンズ用射出成形金型を提
供するものである。
【0018】また、第2の目的は、本発明の金型を用い
ることで、良好な品質のレンズ成形品を提供するもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、鏡面駒を入れ
駒方式として使用した射出成形用金型において、1)レ
ンズ鏡面駒、2)温調駒及び3)固定又は稼働モールド
プレートへの固定用部品からなる一対のカートリッジを
用いたことを特徴とする光学レンズ用金型及び眼鏡レン
ズ用成型品に係わる。
【0020】更に詳しくは、本発明ではこれら後方で固
定するレンズ鏡面駒と温調駒をモールド固定用部品と一
緒にカートリッジとして別途組み立てて、カートリッジ
としてモールドに着脱するものである。カートリッジ構
造のために金型のパート面や側面からも容易に着脱が出
来、カートリッジを交換する事により容易にレンズ鏡面
駒を交換できるところに大きな特徴がある。
【0021】本発明の光学レンズ用金型を以下に詳細に
述べる。本発明のレンズ鏡面駒とは、非球面、多焦点、
トーリック面、シリンダー面、フレネル面等所定の形状
を、金属、樹脂、セラミック、ガラス等の材質表面に形
成し又、これを固定するネジ穴等の固定部分を有するも
のである。しかし、熱伝導の観点から金属製がもっとも適
している。これらの作成方法は、切削、研磨、電鋳等があ
り特に規定しない。
【0022】本発明のレンズ鏡面駒は研磨方法又は電鋳
方法によって公知の方法で作成することが出来る。
【0023】本発明の温調駒とは、熱媒が通る流路を有
する鏡面を加熱もしくは冷却するための部品である。こ
の部品には、熱媒を密閉するための部分が含まれる。ま
た、この部品にボルト穴等の鏡面駒の固定部分及びピ
ン、座グリ、ボス等の位置決め部分を持たせることもで
きる。材質は規定しないが熱伝導、加工性を考慮し熱媒
に応じた材質を選択しなければならない。例えば、熱媒に
水を用いる場合SUS系の金型材が良く、熱媒に油脂を用い
る場合S55C等が良い。熱媒の流路の形状は同心円状、螺
旋状、放射状等あるが特に規定するものではない、重要
な点は金型鏡面の加熱部分との接触面積を十分にとるこ
と、また前記接触面積をとりすぎて温調駒が変形、座屈
しないことが重要である。
【0024】本発明の固定又は稼働モールドプレートへ
の固定用部品とは、固定用部品とは、鏡面駒及び温調駒
アッセンブリを金型本体のモールドベースもしくはエジ
ェクタープレートに固定もしくは連結させるための部品
の総称である。本発明の場合鏡面交換に際し取り外さな
ければならない部品は成型機のプラテンへの取り付け面
以外から取り外すことが望ましく、また取り外しに必要
な作業は成型機のプラテンへの取り付け面以外から操作
可能なことが望ましい。これらの部品には、鏡面駒及び温
調駒アッセンブリを固定するための部分を有し、またモ
ールドベース、エジェクタープレート、エジェクターロ
ッド等の金型本体に固定する部品からなる。これらの部
品には、熱媒が通る流路を有しても良い。
【0025】また本発明の金型部品類についても特別な
ものは無く、射出成形関係者にとって公知の素材、公知
の構造のものを使用することが出来る。
【0026】以下カートリッジの作成方法について詳細
に説明する。レンズ鏡面駒は温調駒と必要に応じて厚み
調節スペーサーを介して一体化されボルト等で固定され
る。固定されたレンズ鏡面駒をモールド固定用部品と一
体化させカートリッジとする。例えば固定モールドへの
固定用部品の1例ではコアブッシュと一体化させてカー
トリッジとし、固定モールドへボルト等で固定する事で
固定モールド側レンズ鏡面駒を容易にセットする事が出
来る。稼働モールドへのカートリッジの一例としては、
レンズ鏡面駒にスペーサー、温調駒をボルトで固定化
し、必要に応じて圧縮量調整用スペーサーを介して稼働
モールド固定用部品と一体化してカートリッジとし、稼
働モールドへ固定することで稼働モールド側レンズ鏡面
駒をセットすることが出来る。
【0027】固定用部品としては特に制限はなく上述の
如くコアブッシュのように金型部品の一部を使用しても
良く、稼働モールドの様に新たに作成しても良い。また
摺動駒等の金型部品と連結させるのも良く、要はレンズ
鏡面駒と温調駒がモールドに固定されやすい様に固定用
部品を選びカートリッジ化すればよい。
【0028】温調回路は公知方法の通りモールド側面か
ら高温循環流体として供給され、カートリッジ内を通過
し、温調駒を通過して他の温調駒を経由するか、または
直接モールド側面に排出され温調・加圧されて循環す
る。かかる高温循環流体としては、110℃〜160℃
の高温の油脂(シリコーンオイル、鉱物油等)、高温熱
水が用いられ、温調回路をエアパージする時に回路内の
高温循環流体が容易に乾燥する点で110℃〜160℃
の高温熱水が好ましく、特に110℃〜145℃の高温
熱水が好ましい。
【0029】レンズ鏡面駒の温調回路でスプルーやラン
ナーを温調しても良い。必要に応じて温調回路の各部に
はOリング等で封止処置をおこなう。特にコア圧縮法に
よる稼働モールドのレンズ鏡面駒を温調する場合はエジ
ェクタープレート側面からの循環流体の導入・排出が必
要である。
【0030】モールドの温調は公知の方法でよく、循環
流体や電気ヒーター等が用いられるが好ましくは循環流
体がよい。場合によってはレンズ鏡面駒の温調と一体化
させても良いが眼鏡レンズはレンズ鏡面駒の温調とモー
ルドの温調は別々に行った方が良い場合が多い。
【0031】カートリッジとモールドとの固定にはどの
様な方法でも良く既知の種々の方法が採用される。例え
ばボルト、テーパーピン、くさび、割子、エアチャッ
ク、等のように機械的に固定する方法、又は電磁石等に
よる電気的に固定する方法が考えられる。共通的には
1)カートリッジとモールドとの循環流体の温調回路が
充分に接続できること。2)モールドのパート面又は外
側面からの操作でカートリッジをモールドに固定または
離脱可能なこと。が出来ればよく、必要に応じてモール
ドに案内孔等を設けて操作を行うと良い。この様にすれ
ばモールドを分解することなくカートリッジを固定し且
つ離脱することが出来、レンズ鏡面駒を容易に交換する
ことが出来る。通常レンズ鏡面駒は円形であるので、モ
ールドパート面から取り外すことが多いが、固定用治具
形状を長方形や正方形に設計すればモールド側面から取
り外すことも可能である。
【0032】この様に本発明の最大な利点はモールドを
射出成形機から取り外すこと無く、レンズ鏡面駒をカー
トリッジ状態で交換しうる点にあり、予め呼び部品とし
てカートリッジを組み込んで置けば即座にレンズ鏡面駒
を交換することが可能である。従って従来方法の様にモ
ールドを分解して再セットする方法や別のレンズ鏡面駒
を組み込んだ予備のモールドと取り替える方法に比べ時
間的にも経済的にも遥かに効率的である。
【0033】本発明の効果を最大に発揮させるためには
モールドを射出成形機にセットしたまま冷却せずに使用
金型温度の高温状態のままカートリッジの交換を行うこ
とが望ましい。特にポリカーボネート樹脂の様に金型温
度が110〜160℃の高温で成形する場合は温調回路
内の高温熱水を完全にパージしてからカートリッジを離
脱しないと熱水が噴出する。この為には循環流体を金型
内の温調回路から排除する必要があるが、循環流体の経
路の一部に好ましくは本発明の金型と循環流体の循環ポ
ンプとの間を遮断し圧縮空気等の高圧ガス体を導入して
温調回路内の循環流体をパージすれば、容易に高温の状
態でカートリッジの交換が可能である。その上、循環流
体が高温熱水の場合、高温熱水がパージされると同時に
温調回路内の乾燥ができる利点がある。
【0034】更に望ましくは交換するカートリッジを予
め加熱しておけばカートリッジ交換後、品種交換の成形
の立ち上げ時間が大幅に短縮できる。このことは単に交
換時間短縮による効率化のみならず、射出成形機シリン
ダー内での熱可塑性樹脂の劣化による炭化層の形成を防
止することが出来、光学レンズ成形品品質からも効果が
大きい。
【0035】また副次的な効果としてはレンズ鏡面駒は
光学的に精度良く研磨又は電鋳された表面を保持してい
るので、その交換に際してはレンズ鏡面駒表面を傷つけ
ないように最大の注意が必要である。カートリッジ方式
ではモールド分解・取り付け等が無く、清浄な場所でレ
ンズ鏡面駒を取り扱うことが出来、貴重なレンズ鏡面駒
を破損することが少ない。又場合によっては組み込んだ
鏡面駒の欠陥(キズ、クモリ、汚れ等)の為、又はスペ
ーサーの調整具合によっては試験成形後レンズ鏡面駒を
組み直す必要性もあり得る。この様場合にも本発明の方
法は短時間で修正出来、生産管理・品質管理上大きな利
点を発揮する。更には従来法での鏡面駒交換では2から
3人で金型を降ろす等の作業量であったが、本発明の方
法は1人で短時間に且つ安全に交換作業が可能であるの
で安全管理からも有効である。
【0036】この様に本発明の方法ではモールドを冷
却、分解することなく成形機に組み込んだまま高温の状
態で鏡面駒の交換が容易に可能であり、通常これまでの
方法では品種交換に数時間を要しているものが数分〜数
十分で終了し、著しく効率化され、眼鏡レンズの射出成
形において最も重要であった多品種生産に対応する事が
出来る。
【0037】本発明の光学レンズ用金型は、眼鏡レンズ
の成形に特に有用である。かかる眼鏡レンズ成型品の成
形材料として、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタ
アクリレート系樹脂等の透明熱可塑性樹脂が挙げられ
る。特に、透明性、成形性等の特性からポリカーボネー
ト樹脂が好ましい。
【0038】本発明で用いるポリカーボネート樹脂は、
二価フェノールとカーボネート前駆体を反応させて得ら
れる芳香族ポリカーボネート樹脂である。ここで用いる
二価フェノールの具体例としては、例えば2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノ
ールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブ
チルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニ
ル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン
類、1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロペンタ
ン、1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン等のビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン類、
4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'−ジ
ヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルエーテル等の
ジヒドロキシアリールエーテル類、4,4'−ジヒドロキ
シジフェニルスルフィド、4,4'−ジヒドロキシ−3,
3'−ジメチルジフェニルスルフィド等のジヒドロキシ
ジアリールスルフィド類、4,4'−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホキシド、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジ
メチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリ
ールスルホキシド類、4,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジ
フェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン
類等があげられる。これら二価フェノールは単独で用い
ても、二種以上併用してもよい。
【0039】前記二価フェノールのうち、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール
A)を主たる二価フェノール成分とするのが好ましく、
特に全二価フェノール成分中、70モル%以上、特に8
0モル%以上がビスフェノールAであるものが好まし
い。最も好ましいのは、二価フェノール成分が実質的に
ビスフェノールAである芳香族ポリカーボネート樹脂で
ある。
【0040】ポリカーボネート樹脂を製造する基本的な
手段を簡単に説明する。カーボネート前駆体としてホス
ゲンを用いる溶液法では、通常酸結合剤および有機溶媒
の存在下に二価フェノール成分とホスゲンとの反応を行
う。酸結合剤としては例えば水酸化ナトリウムや水酸化
カリウム等のアルカリ金属の水酸化物またはピリジン等
のアミン化合物が用いられる。有機溶媒としては例えば
塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
が用いられる。また反応促進のために例えば第三級アミ
ンや第四級アンモニウム塩等の触媒を用いることがで
き、分子量調節剤として例えばフェノールやp−ter
t−ブチルフェノールのようなアルキル置換フェノール
等の末端停止剤を用いることが望ましい。反応温度は通
常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間、反応中のpH
は10以上に保つのが好ましい。
【0041】カーボネート前駆体として炭酸ジエステル
を用いるエステル交換法(溶融法)は、不活性ガスの存
在下に所定割合の二価フェノール成分と炭酸ジエステル
とを加熱しながら攪拌し、生成するアルコールまたはフ
ェノール類を留出させる方法である。反応温度は生成す
るアルコールまたはフェノール類の沸点等により異なる
が、通常120〜300℃の範囲である。反応はその初
期から減圧にして生成するアルコールまたはフェノール
類を留出させながら反応させる。また反応を促進するた
めに通常のエステル交換反応触媒を用いることができ
る。このエステル交換反応に用いる炭酸ジエステルとし
ては例えばジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボ
ネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネー
ト、ジブチルカーボネート等があげられ、特にジフェニ
ルカーボネートが好ましい。
【0042】本発明で用いるポリカーボネート樹脂の分
子量は、粘度平均分子量で表して17,000〜30,0
00が好ましく、20,000〜26,000が特に好ま
しい。眼鏡レンズは精密成形であり、金型の鏡面を正確
に転写して規定の曲率、度数を付与することが重要であ
り、溶融流動性のよい低粘度の樹脂が望ましいが、あま
りに低粘度過ぎるとポリカーボネート樹脂の特徴である
衝撃強度が保持できない。なお、ここで言う粘度平均分
子量(M)は、オストワルド粘度計を用いて、塩化メチ
レンを溶媒として20℃で測定した溶液の極限粘度
[η]を求め、Schnellの粘度式 [η]=1.23×10-40.83 から求められる。
【0043】本発明のポリカーボネート樹脂には離型剤
を配合することができ、こうすることは好ましい結果を
与える。離型剤としては飽和脂肪酸エステルが一般的で
あり、例えばステアリン酸モノグリセライド等のモノグ
リセライド類、ステアリン酸ステアレート等の低級脂肪
酸エステル類、セバシン酸ベヘネート等の高級脂肪酸エ
ステル類、ペンタエリスリトールテトラステアレート等
のエリスリトールエステル類がポリカーボネート樹脂1
00重量部当り0.03〜1重量部用いられる。また、
必要に応じて亜燐酸エステル系の熱安定剤をポリカーボ
ネート樹脂100重量部当り0.001〜0.1重量部
配合してもよい。亜燐酸エステル系の熱安定剤としては
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリフェニル
ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチル
フェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)−4,4'−ビフェニレンジホ
スホナイト、ビス−(2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホス
ファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、トリス
(エチルフェニル)ホスファイト、トリス(ブチルフェ
ニル)ホスファイトおよびトリス(ヒドロキシフェニ
ル)ホスファイト等が好ましく、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイトおよびテトラキス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)−4,4'−ビフェニレンジホス
ホナイトが特に好ましい。
【0044】耐候性の向上及び有害な紫外線をカットす
る目的で、本発明のポリカーボネート樹脂には更に紫外
線吸収剤を配合することができる。かかる紫外線吸収剤
としては、例えば2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンに代表されるベンゾフェノン系紫外線吸
収剤;例えば2−(3−tert−ブチル−5−メチル
−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2,2'−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメ
チルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)フェノール]、2−[2−ヒドロキシ−3,5−
ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−
ベンゾトリアゾールおよび2−(3,5−ジ−tert
−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ルに代表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が例
示され、これらは単独で用いても、二種以上併用しても
よい。これら紫外線吸収剤のうち、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤が好ましい。
【0045】また、本発明のポリカーボネート樹脂には
更にポリカーボネート樹脂や紫外線吸収剤に基づくレン
ズの黄色味を打ち消すためにブルーイング剤を配合する
ことができる。ブルーイング剤としてはポリカーボネー
ト樹脂に使用されるものであれば、特に支障なく使用す
ることができる。一般的にはアンスラキノン系染料が入
手容易であり好ましい。
【0046】
【発明の実施の形態】以下実施例を用いて本発明を詳細
に説明する。なお実施例は本発明の範囲を限定するもの
でもない。
【0047】図1は本発明の金型全体の概略図を示した
ものである。この金型を簡略に説明すると、まず固定モ
ールド側ダイセット1に固定モールド側レンズ鏡面駒2
と固定モールド側温調駒3を有した固定モールド側カー
トリッジ4(太線部)をカートリッジ固定ボルト5で固
定する。次いで、鏡面駒の直径を変える場合は、稼働モ
ールドと稼働モールド側カートリッジとの調整冶具30
を交換し、調整冶具30を調整冶具用ボルト31で固定
した後、稼働モールド側レンズ鏡面駒8と稼働モールド
側温調駒9を有した稼働モールド側カートリッジ10
(太線部)を調整冶具30内に挿入し、エジェクタープ
レート6の横にある稼働モールド側ダイセット7に稼働
モールド側カートリッジ10をエアーチャク11で固定
する。このカートリッジが設置された固定モールドと稼
働モールドでパーティング面12の位置でキャビティ1
3を形成する。固定モールド側カートリッジ4と固定モ
ールド側カートリッジ10有したこの金型は、このキャ
ビティ13に熱可塑性樹脂(特にポリカーボネート樹脂
が好ましい。)を射出し、光学レンズ、特に眼鏡レンズ
を成形するのに好適である。
【0048】図2は、従来の光学レンズ用金型である。
まず、固定モールド側の側面ダイセット32に調整スペ
ーサー33と固定モールド側レンズ鏡面駒2を有した部
品を挿入し、背面ダイセット34をセットし、固定モー
ルド用固定ボルト14で固定する。次いでエジェクター
プレート6の横にある稼働モールド側ダイセット7に稼
働モールド側レンズ鏡面駒8を有した部品を稼働モール
ド用ハブ15で固定したものである。この固定モールド
及び稼働モールドは、各々モールドの下部または側部か
ら電気ヒーターで温調されている。
【0049】図3は本発明の固定モールド側カートリッ
ジ4を固定モールドへ固定する方法の1つを示したもの
である。固定モールド側レンズ鏡面駒2はスペーサー1
6を介して固定モールド側温調駒3及びコアブッシュ1
7に一体化してカートリッジとなし、カートリッジ固定
ボルト5で固定モールド18へ固定する方法である。1
9は温調回路を示す。カートリッジ固定ボルト5を外す
事によって容易に他の固定モールド側カートリッジ4と
交換する事が出来る。
【0050】図4は固定モールド側レンズ鏡面駒2と固
定モールド側温調駒3に磁性体20を取り付けてモール
ドに組み込んだ電磁石とで固定化する方法の1つであ
り、電磁石の電圧の加除でカートリッジを固定、又は離
脱する事が出来る。
【0051】図5は稼働モールドに固定する方法の1つ
を示したものである。稼働モールド側鏡面駒8、厚み調
節スペーサー21、稼働モールド側温調駒9を順次ボル
トで固定し、次いで圧縮量調整用スペーサー22を介し
て固定用部品23と一体化したカートリッジの例であ
る。このカートリッジは固定用部品23の切り欠き部分
24にテーパーピン、くさび、割子、エアーチャック等
の機械的な引っかかりを利用して稼働モールドへ固定さ
れる。
【0052】図6は摺動駒を利用してエジェクタープレ
ート6へ固定する方法を例示したものである。固定用部
品として摺動コア25を一体化さしたもので図4と同様
に切り欠き部分24を設け、同様の方法を用いてエジェ
クタープレートに接続し固定する。当然稼働モールド並
びにエジェクタープレートへの固定には切り欠き形状並
びに固定化方法に対応した構造の固定用治具が必要であ
る。
【0053】図7はその一例として固定用治具としてス
ライド割子を使用したもので、エジェクタープレート6
に補助プレート26を取り付け、補助プレートにはスラ
イドガイド溝を設ける。摺動駒固定治具27をスライド
ガイド溝28にセットしモールドプレートの側面に設け
たガイド孔から操作して摺動駒固定用治具27に取り付
けたボルト29を廻すと両側の治具が内側にスライドし
て摺動駒25の引っかかり部分に固定され、稼働モール
ド側カートリッジをエジェクタープレート6に固定す
る。以下同じ様な方法でくさび等上述した方法が利用で
きる。
【0054】[実施例1]射出圧縮機能を有するレンズ
用射出成形機に4個入れ駒式のレンズ用金型を取り付け
た後、図3に示す方法によって固定モールド側鏡面駒を
カートリッジ化して取り付け、図5に示す方法によって
稼働モールド側レンズ鏡面駒をカートリッジ化して取り
付けて組み込んだ。レンズ鏡面駒温調には130℃、モ
ールド温調には140℃の高温熱水を用いて、成形温度
310℃でポリカーボネート樹脂眼鏡レンズの射出圧縮
成形を行った。得られた眼鏡レンズは歪みも少なく、蛍
光灯の反射映像の乱れも無かった。
【0055】成形終了後、金型温度をそのままにして温
調回路の一部から圧縮空気を吹き込み金型内の循環熱水
を完全にパージした。この後カートリッジを取り外して
予めセットしておいた別のカートリッジ8個を組み込み
温調回路を接続した結果、成形終了20分後には次の品
種の射出成形を立ち上げる事が出来た。
【0056】[比較例1]図2の従来の固定式金型を用
いて眼鏡レンズを成形した結果、眼鏡レンズ成形品には
偏光板観察で光学歪み等の欠陥がみられ、蛍光灯の反射
像の映像も外周部に少し乱れが見られ、実施例1で得ら
れた眼鏡レンズ品質より劣るものであった。この金型を
冷却して射出成形機から取り外し、分解してレンズ鏡面
の交換を行った結果、金型冷却→取り外し→レンズ鏡面
交換→取り付け→金型再昇温で次の射出成形を立ち上げ
るのに約4時間を必要とした。更に内部異物(炭火物
等)の完全パージに多くの樹脂量と時間を要した。
【0057】
【発明の効果】上記、発明の詳細な説明及び実施例等か
ら明らかな如く、本発明の光学レンズ用金型は眼鏡レン
ズ等の射出成形において高品質レンズを得ることが出
来、且つ品種交換を短時間で可能とするもので、多品種
生産を効率よく行う場合に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型の概略図。
【図2】従来の固定式金型の概略図。
【図3】固定モールド側カートリッジの概略図。
【図4】鏡面駒と温調駒に磁性体を取り付けてモールド
に組み込んだ電磁石とで固定化したカートリッジの概略
図。
【図5】固定部品を利用した稼働モールド側カートリッ
ジの概略図。
【図6】摺動駒を利用した稼働モールド側カートリッジ
の概略図。
【図7】稼働モールド側カートリッジの固定用治具とし
てスライド割子を使用した部分を示した概略図。
【符号の説明】
1. 固定モールド側ダイセット 2. 固定モールド側レンズ鏡面駒 3. 固定モールド側温調駒 4. 固定モールド側カートリッジ 5. カートリッジ固定ボルト 6. エジェクタープレート 7. 稼働モールド側ダイセット 8. 稼働モールド側レンズ鏡面駒 9. 稼働モールド側温調駒 10. 稼働モールド側カートリッジ 11. エアーチャク 12. パーティング面 13. キャビティ 14. 固定モールド用固定ボルト 15. 稼働モールド用固定ハブ 16. スペーサー 17. コアブッシュ 18. 固定モールド 19. 温調回路 20. 磁性体 21. 厚み調整スペーサー 22. 圧縮量調整用スペーサー 23. 固定用部品 24. 切り欠き部分 25. 摺動コア 26. 補助プレート 27. 摺動駒固定治具 28. スライドガイド溝 29. ボルト 30. 調整冶具 31. 調整冶具用 32. ボルト側面ダイセット 33. 調整スペーサー 34. 背面ダイセット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面駒を入れ駒方式として使用した射出
    成形用金型において、1)レンズ鏡面駒、2)温調駒及
    び3)固定又は稼働モールドプレートへの固定用部品か
    らなる一対のカートリッジを用いたことを特徴とする光
    学レンズ用金型。
  2. 【請求項2】 固定モールドプレートへの固定用部品が
    コアブッシュであり、且つ稼働モールドプレートとの固
    定用部品が摺動コアである請求項1記載の光学レンズ用
    金型。
  3. 【請求項3】 温調駒の循環流体が80℃から160℃
    の高温熱水又は油脂であり、且つ高温熱水又は油脂循環
    経路に高圧ガスを導入する装置を付設した請求項1又は
    2記載の光学レンズ用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項記載の光学レ
    ンズ用金型から成形された眼鏡レンズ用成型品。
  5. 【請求項5】 眼鏡レンズ用成型品がポリカーボネート
    樹脂から形成された請求項4記載の眼鏡レンズ用成型
    品。
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