JP2010205821A - 電子機器および、電子機器を用いた電子部品の接続不良検出方法 - Google Patents

電子機器および、電子機器を用いた電子部品の接続不良検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路基板と電子部品とを接合する接合部の破損を精度よく事前に検出する。
【解決手段】外部電極を備えたチップ部品11と、第1、第2の電極パッド15−1,15−2上に形成され、一方の外部電極13と接合する第1のチップ用半田接合部16−1と、第3の電極パッド15−3上に形成され、他方の外部電極13と接合する第2のチップ用半田接合部16−2と、回路基板14上に形成され、第1、第2の電極パッド15−1,15−2間の抵抗を測定する抵抗測定回路18と、を具備し、第1の電極パッド15−1の面積によって定められる第1のチップ用半田接合部16−1の破損寿命が、このチップ部品11の近傍の回路基板14上に半導体パッケージを実装する半導体パッケージ用半田接合部の破損寿命よりも短くなるように第1の電極パッド15−1を形成する。
【選択図】図1A

Description

本発明は、電子部品を備えた電子機器に関し、特に、電子部品と回路基板とを接続する半田接合部の破断を事前に検知することができる電子機器および、この電子機器を用いた電子部品の接続不良検出方法に関する。
内部に半導体チップが搭載された半導体パッケージ、または、抵抗やキャパシタ等のチップ型受動部品(以下、チップ部品と称す)である電子部品が複数実装されてなる電子機器は、近年、高機能化および多機能化が求められている。この要求により、半導体チップの高集積化、大規模化が進んでいる。これにともない、半導体パッケージと回路基板とを接続する半田バンプなどの電気的接合部の数は大幅に増加している。しかし一方で、各電気的接合部のサイズは小さくなる傾向にある。従って、半導体パッケージに繰り返し生じる温度変動、曲げ、衝撃、振動などによって、接合部が破損されることが問題になっている。
このような問題に対し、半導体パッケージが有する抵抗値検出手段が接合部の熱疲労破損による抵抗値の上昇を検出することによって、熱疲労破損を未然に防ぐ手法が知られている(特許文献1参照)。
特許第3265197号公報
しかし、従来の熱疲労破損の検出手法は、半導体パッケージのみに対して適用されるものであるため、汎用性に乏しく、半導体パッケージ以外の電子部品の熱疲労破損を検知することはできないという問題がある。
また、抵抗値検出手段の一部であるセンサーバンプと接続用バンプとの寿命差を大きくとることはできないため、検出精度を向上させることは困難であるという問題がある。
そこで本発明は、回路基板と電子部品との接合部の破損を精度よく事前に検出することができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、回路基板と、この回路基板上にそれぞれが互いに離間して形成された第1の電極パッド、第2の電極パッドおよび第3の電極パッドと、誘電体からなる基体および、この基体の両端をそれぞれ覆うように形成された外部電極を備えたチップ部品と、前記第1の電極パッドおよび前記第2の電極パッド上に形成され、一方の前記外部電極と接合する第1のチップ用半田接合部と、前記第3の電極パッド上に形成され、他方の前記外部電極と接合する第2のチップ用半田接合部と、前記回路基板上に形成され、前記第1の電極パッド、前記第2の電極パッドおよび前記第3の電極パッドのうち、いずれか2つの電極パッド間の抵抗を測定する抵抗測定回路と、を特徴とするものである。
また、本発明の電子機器を用いた接続不良検出方法は、被検出対象電子部品が電子部品用半田接合部により実装された回路基板上に、対向する外部電極に挟まれた誘電体である基体からなるチップ部品を、チップ用半田接合部により実装し、前記チップ用半田接合部の抵抗値を測定することにより、前記電子部品用半田接合部の破損寿命を検出することを特徴とする方法である。
本発明によれば、回路基板と電子部品との接合部の破損を精度よく事前に検出することができる電子機器を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 図1Aの破線A−A´に沿って切断した水平断面図である。 電極パッドと抵抗測定回路とを接続する配線の様子を模式的に示した説明図である。 本発明の各実施形態に係る電子機器を模式的に示す断面図である。 本発明の各実施形態に係る電子機器の変形例を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器が有するチップ部品によって検出される熱疲労破損による抵抗値の変化を模式的に示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器が有するチップ部品によって検出される外力による破損による抵抗値の変化を模式的に示す説明図である。 本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 図7Aの破線A−A´に沿って切断した水平断面を下から見た図である。 図7Bに示す外部電極の変形例を示す水平断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 図9Aの破線A−A´に沿って切断した水平断面を下から見た図である。 本発明の第6の実施形態に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る電子機器の要部を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1Aは、本発明の第1の実施形態の電子機器の要部を模式的に示す断面図である。
図1Aに示すように、第1の実施形態の電子機器において、チップ部品11は、例えば直方体形状であり、セラミック等の誘電体からなる基体12および、この基体12の両端部をそれぞれ覆うように形成された外部電極13からなる。このチップ部品11は、基体12上に、この両端の外部電極13を電気的に接続する抵抗体22が形成された抵抗である。
一方で、例えばFR−4(耐熱性ガラス基材エポキシ樹脂積層板)からなる回路基板14上の所定の位置には、互いに離間して第1の電極パッド15−1、第2の電極パッド15−2および、第3の電極パッド15−3がそれぞれ形成されている。これらの各電極パッド15−1、15−2、15−3は、例えばCu等の金属で形成されている。そしてチップ部品11は、第1の電極パッド15−1、第2の電極パッド15−2上に一体形成された第1のチップ用半田接合部16−1と一方の外部電極13とが接合し、第3の電極パッド15−3上に形成された第2のチップ用半田接合部16−2と他方の外部電極13とが接合することにより、回路基板14上に実装されている。なお、第1、第2のチップ用半田接合部16−1、16−2のうち、基体12の側面の外部電極13に接合する部分を特にフィレット17と称す。
第1の電極パッド15−1および第2の電極パッド15−2は、それぞれが、回路基板14上に形成された電気特性測定回路18に配線19により電気的に接続されている。配線19は、説明の都合上、図1Aにおいて回路基板14中に設けられているが、実際は図1Cに示すように、回路基板14の表面に形成されている。以降の各実施形態における配線19においては、図示はしないが、実際は図1Cと同様に、回路基板14の表面に形成されている。このような配線19により、図1Aに点線で示すように、電気特性測定回路18、配線19、第2の電極パッド15−2、第1のチップ用半田接合部16−1、第1の電極パッド15−1、配線19の順に導電する経路からなる回路網が形成される。このような回路網に流れる電流値や電圧等は、必要に応じて電気特性測定回路18により測定することが可能である。
なお、本実施形態を含む以下の各実施形態の説明において、電気特性測定回路18は、抵抗値を検出する抵抗測定回路18であるものとして説明する。この電気特性測定回路18は、抵抗等の電気特性を測定するために回路基板14上に新たに実装されたものであっても良いし、例えばCPU等の既に他の用途のために実装されたものを利用してもよい。また、電気特性測定回路18とチップ部品11との位置関係は、限定されるものではない。すなわち、電気特性測定回路18は、チップ部品11の近傍に実装されてもよいし、遠方に実装されてもよい。
ここで、第1の電極パッド15−1は、この電極パッド15−1とこれに接合する第1のチップ用半田接合部16−1との接合面積によって定められた第1のチップ用半田接合部16−1の破損寿命が、後述するチップ部品11の近傍に実装された半導体パッケージ20用の半田接合部21の破損寿命よりも短くなるように形成される。または、第1、第2の電極パッド15−1、15−2とこれらにそれぞれ接合する回路基板14に形成された配線19との接続の破断寿命が、後述するチップ部品11の近傍に実装された半導体パッケージ20用の半田接合部21の破損寿命よりも短くなるように形成される。
なお、上述した第1のチップ用半田接合部16−1の破損寿命もしくは配線19との破断寿命は、図1Aの破線A−A´に沿って切断した水平断面図である図1Bに示すように、第1の電極パッド15−1の面積を小さくすることによって短くすることができる。
以上に説明したチップ部品11の近傍の回路基板14上には、図2Aに示すように、半導体パッケージ20が、半導体パッケージ用半田接合部21によって実装される。ここで近傍とは、第1、第2のチップ用半田接合部16−1、16−2にかかる負荷と、半導体パッケージ用半田接合部21にかかる負荷とが同程度になるような位置をいう。
次に、以上に説明した第1の実施形態の電子機器を接続不良検出装置として用い、この装置の回路基板14上に電子部品用半田接合部によって被検出対象電子部品を実装することにより、電子部品用半田接合部の破損を予め検出する方法について説明する。なお、以下に説明する方法において、被検出対象電子部品は、図2Aに示した半導体パッケージ20であり、電子部品用半田接合部は、半導体パッケージ用半田接合部21である。
図2Aに示すように、回路基板14上において、第1の実施形態の電子機器に係るチップ部品11の近傍に半導体パッケージ20が実装された状態で、抵抗検出回路18によって、上述した回路網に電流を流す。
この状態において、負荷により第1のチップ用半田接合部16−1が破損された場合、回路網が破断する。このように回路網が破断した場合、抵抗検出回路18にて測定される電気抵抗値は上昇する。従って、抵抗検出回路18にて抵抗値を測定することにより、回路網が破断したことを検出することができる。すなわち、負荷により第1のチップ用半田接合部16−1が破損されたことが検出される。
しかし、第1の電極パッド15−1は、これと接合する第1のチップ用半田接合部16−1が、半導体パッケージ用半田接合部21よりも早く破損されるような大きさに形成されている。従って、回路網が破断した時点においては、半導体パッケージ用半田接合部21は、まだ破損されない。
すなわち、抵抗検出回路18において、回路網が破断したことによる電気抵抗値の上昇を検出することにより、半導体パッケージ用半田接合部21が破損することを事前に検出することができる。
なお、第1の電極パッド15−1と第1のチップ用半田接合部16−1との接合または、第1の電極パッド15−2と回路基板14の配線19との電気的な接続の破断により回路網が破断されても、第2の電極パッド15−2と第1のチップ用半田接合部16−1または、第2の電極パッド15−2と回路基板14との電気的接続は維持されるため、チップ部品11は本来の機能が維持される。
以上に説明したように、第1の実施形態の電子機器によれば、回路網の破断を検出することにより、第1のチップ用半田接合部16−1の破損を検出することができるばかりではなく、チップ部品11の近傍に実装された半導体パッケージ用半田接合部21の破損を事前に検出することができる。
ここで、第1の電極パッド15−1は、この面積が任意の大きさになるように形成することができるため、半導体パッケージ用半田接合部21の破損寿命と、第1の電極パッド15−1に接合する第1のチップ用半田接合部16−1の破損寿命との差を任意に設定することができる。従って、この寿命差を大きくすることによって、半導体パッケージ用半田接合部21の破損を、高精度に事前に検出することができる。
なお、一般的に半導体パッケージ20に大きな曲げ荷重や衝撃荷重が生じた場合には、これに隣接するチップ部品11の電極パッド15の外周部から破損されることが多い。これに対して本実施形態のチップ部品11は、電極パッド15の外周部である第1の電極パッド15−1を、図1Bに示すように小さくすることにより回路網の破断寿命が低寿命になるように形成している。このように、曲げ荷重や衝撃荷重によって破損されやすい第1の電極パッド15−1に接合する第1のチップ用半田接合部16−1において、この接合面近傍が破損することにより回路網が破断しやすくなっているため、特に曲げ荷重や衝撃荷重を原因とした半導体パッケージ用半田接合部21の破損を事前に検出することに対して高い効果を有する。
また、上述した実施形態においては、半田接合部の破損の検出対象部品は半導体パッケージ20であった。しかし、本実施形態によれば、回路網の破断寿命を、一般の電子部品の接合部の寿命よりも短くすることによって、半導体パッケージ20以外の電子部品の接合部の破損を事前に検出することもできる。
また、本実施形態の電子機器に係るチップ部品11は小型の部品であるため、限られた回路基板14上のスペースに複数実装することができる。従って、より高精度な接合部の破損の検出が可能になる他、回路基板14全体の負荷履歴を把握することも可能になる。これにより、電子部品の保守・交換時期の遅れによる電気的接続不良発生にともなう弊害を防止することができる。
さらに、チップ部品11は小型の部品であるため、例えば図2Bに示すように、半導体パッケージ20等の電子部品上に形成することもできる。この場合、回路網の破断を検出する電気特性検出回路18は、半導体パッケージ20の内部に組み込まれる。そして、この回路18と第1の電極パッド15−1および第2の電極パッド15−2とが、図示しない配線により接続されることにより、半導体パッケージ用半田接合部21の破損を事前に検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施形態の電子機器を模式的に示す断面図である。なお、第2の実施形態の電子機器の構造の説明においては、第1の実施形態の電子機器の構造と異なる箇所について説明する。また、第2の実施形態の電子機器を含む後述する各実施形態の電子機器を用いて、半導体パッケージ20と回路基板14とを接続する半導体パッケージ用半田接合部21の破損を事前に検出する方法については、第1の実施形態と同様の方法であるため、説明を省略する。
図3に示すように、第2の実施形態の電子機器は、第1の実施形態の電子機器と比較して、第1のチップ用半田接合部16−1が、第1の電極パッド15−1上と、第2の電極パッド15−2上とにそれぞれ形成される点が異なる。すなわち、第1のチップ用半田接合部16−1は、互いに離間して形成される点が異なる。
なお、回路基板14上にチップ部品11を実装する際に、半田漏れによって、第1の電極パッド15−1上の第1のチップ用半田接合部16−1と、第2の電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1とが接合してしまうことを防ぐために、基体12の下面の外部電極13には、図示しないはんだ漏れを防止する処理が施されている。具体的には例えば、基体12の下面の外部電極13表面において、第1のチップ用半田接合部16−1との接合面の間に、エポキシ樹脂などが塗布されている。
以上のように、第1の電極パッド15−1上と第2の電極パッド15−2上とに、それぞれ第1のチップ用半田接合部16−1が形成されることにより、図3に点線で示すように、抵抗測定回路18、配線19、第2の電極パッド15−2、第1のチップ用半田接合部16−1、外部電極13、第1のチップ用半田接合部16−1、第1の電極パッド15−1、配線19の順に導電される回路網が形成される。このような回路網の抵抗値は、必要に応じて抵抗測定回路18により検出することが可能である。
上述した第2の実施形態の電子機器において、第2の電極パッド15−2は、この電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1と、これに接合する外部電極13との接合面積によって定められた第1のチップ用半田接合部16−1の破損寿命が、図2Aに示すように、チップ部品11の近傍に実装された半導体パッケージ20用の半田接合部21の破損寿命よりも短くなるように形成される。なお、第2の電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1の破損寿命は、第2の電極パッド15−2の面積を小さくすることによって短くすることができる。
以上に説明した第2の実施形態の電子機器によれば、第2の電極パッド15−2は、この電極パッド15−2の面積が、第1のチップ用半田接合部16−1が、半導体パッケージ用半田接合部21よりも先に破損するような大きさになるように形成されている。従って、第1の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。
なお、一般的に回路基板14とチップ部品11の基体12との線膨張率差に起因して第1のチップ用半田接合部16−1に生じる熱疲労破損は、先に、第1のチップ用半田接合部16−1で生じ、続いてフィレット17に生じることが多い。これに対して、第2の実施形態のチップ部品11は、第1のチップ用半田接合部16−1の破損寿命が低寿命になるように形成している。従って、第2の実施形態の電子機器によれば、特に線膨張率差に起因する半導体パッケージ用半田接合部21の破損を事前に検出することに対して高い効果を有する。
ここで、第1のチップ用半田接合部16−1と基体12の下面の外部電極13との電気的な接合が破断しても、フィレット17と基体12の側面の外部電極13との電気的接合は維持されるため、チップ部品11は本来の機能を維持することができる。
次に、上述した第2の実施形態の電子機器に形成された回路網の破断による電気抵抗値の時間的変化について説明する。図4Aは、熱疲労破損によって回路網が破断した場合の電気抵抗値の時間的変化を模式的に示す。図4Aの縦軸は電気抵抗値、横軸は時間を示す。なお、図4Aに示すデータは、測定された電気抵抗値の時間平均値を算出する、あるいは温度上昇時の測定値のみに限定するなど、ある一定の規定下で処理されたデータであるとする。図4Aに示すように、熱疲労破損によって回路網が破断した場合は、比較的緩やかに電気抵抗値が上昇する。
これに対して、図4Bには、曲げや衝撃などの外力によって回路網が破断した場合の電気抵抗値の時間的変化を模式的に示す。図4Bに示すように、外力によって回路網が破断した場合は、急激に電気抵抗値が上昇する。
従って、第2の実施形態の電子機器によれば、抵抗を検出するための回路網は、外力による回路網の破断が生じやすい第1の電極パッド15−1上の第1のチップ用半田接合部16−1および、熱疲労による破断が生じやすい第2の電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1を共に通るため、図4A、図4Bに示すような電気抵抗値の時間的な変化を検出することにより、回路網の破断の原因を予測することもできる。
上述した第2の実施形態の電子機器においては、一方の外部電極13に接合する第1のチップ用半田接合部16−1のみが、互いに離間して形成された。しかし、図5、図6に示すように、第2のチップ用半田接合部16−2も互いに離間して形成されてもよい。以下に、この第2の実施形態の変形例について、図面を参照して説明する。
(第2の実施形態の第1の変形例)
図5は、第2の実施形態の第1の変形例の電子機器の要部を模式的に示す断面図である。なお、この変形例の説明においては、第2の実施形態の電子機器と異なる箇所について説明する。
図5に示すように、第1の変形例の電子機器は、第2の実施形態の電子機器と比較して、第2のチップ用半田接合部16−2が、互いに離間して形成される点が異なる。
さらに、これらの互いに離間した第2のチップ用半田接合部16−2はそれぞれ、第3の電極パッド15−3上と、この第3の電極パッド15−3に離間して形成された第4の電極パッド15−4上とに、それぞれ形成される。
上述した電子機器において、第2の電極パッド15−2および第3の電極パッド15−3は、それぞれが、回路基板14上に形成された抵抗測定回路18に配線19により電気的に接続されている。これにより、図5に点線で示すように、抵抗測定回路18、配線19、第3の電極パッド15−3、第2のチップ用半田接合部16−2、外部電極13、抵抗体22、外部電極13、第1のチップ用半田接合部16−1、第2の電極パッド15−2、配線19の順に導電される回路網が形成される。このような回路網に流れる電流値や電圧は、必要に応じて抵抗測定回路18により検出することが可能である。
以上に説明した第2の実施形態の第1の変形例の電子機器によれば、第2の電極パッド15−2、第3の電極パッド15−3は、第2の実施形態において説明したように、これら面積が、第1のチップ用半田接合部16−1および第2のチップ用半田接合部16−2が、半導体パッケージ用半田接合部21より先に破損するような大きさに形成されている。従って、第2の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。
さらに、この第1の変形例の電子機器においては、回路網が破断しやすい箇所が、チップ部品11の両端に設けられているため、第2の実施形態の電子機器と比較して、半導体パッケージ用接合部21の破損を、より高精度に事前に検出することができる。
(第2の実施形態の第2の変形例)
図6は、第2の実施形態の第2の変形例の電子機器の要部を模式的に示す断面図である。なお、この変形例の説明においては、第2の実施形態の第1の変形例の電子機器と異なる箇所について説明する。
図6に示すように、第2の実施形態の第2の変形例の電子機器は、第2の電極パッド15−2の面積と、第3の電極パッド15−3の面積とが、それぞれ異なる点が、第2の実施形態の第1の変形例に係るチップ部品11と異なっている。
また、抵抗測定回路18に接続する配線19は、第1の電極パッド15−1と第2の電極パッド15−2とに接続される。さらに、第3の電極パッド15−3と第4の電極パッド15−4とにも接続される。従って、図6に点線で示すように、2箇所に回路網が形成される。一方の回路網は、抵抗測定回路18、配線19、第1の電極パッド15−1、第1のチップ用半田接合部16−1、外部電極13、第1のチップ用半田接合部16−1、第2の電極パッド15−2、配線19の順に導電される回路網である。他方の回路網は、抵抗測定回路18、配線19、第4の電極パッド15−4、第2のチップ用半田接合部16−2、外部電極13、第2のチップ用半田接合部16−2、第3の電極パッド15−3、配線19の順に導電される回路網である。このような2箇所の回路網のそれぞれの抵抗値は、必要に応じて抵抗測定回路18により測定することが可能である。
以上に説明した第2の変形例の電子機器によれば、第2の電極パッド15−2、第3の電極パッド15−3は、第2の実施形態の第1の変形例において説明したように、これら面積が、第1のチップ用半田接合部16−1および第2のチップ用半田接合部16−2が、半導体パッケージ用半田接合部21より先に破損するような大きさに形成されている。従って、第2の実施形態の第1の変形例に係るチップ部品11と同様の効果を得ることができる。
さらに、この第2の変形例の電子機器においては、第2の電極パッド15−2、と第3の電極パッド15−3との面積が互いに異なって形成されるため、これに応じて回路網の破断は、段階的に生じる。すなわち、初めに、面積が小さい第3の電極パッド15−3上に形成された第2のチップ用半田接合部16−2が破損し、続いて、面積が大きい第2の電極パッド15−2上に形成された第1のチップ用半田接合部16−1が破損する。従って、半導体パッケージ用半田接合部21の破損を、段階的に事前に検出することができる。
具体的には、半導体パッケージ用半田接合部21が破損するときのこの接合部21にかかる負荷を100%とする。このとき、面積が小さい第3の電極パッド15−3を通る回路網の破断は、50%の負荷で生じさせるように、第3の電極パッド15−3の面積を設計する。そして、面積が大きい第2の電極パッド15−2を通る回路網の破断は、80%の負荷で生じさせるように、第2の電極パッド15−2の面積を設計する。このように第2、第3の電極パッド15−2、15−3を形成することにより、半導体パッケージ半田接合部21の破損を、段階的に事前に検出することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7Aは、本発明の第3の実施形態の電子機器の要部を模式的に示す断面図である。なお、第3の実施形態の電子機器の説明においては、第2の実施形態の電子機器と異なる箇所について説明する。
図7Aに示すように、第3の実施形態の電子機器は、第2の実施形態の電子機器と比較して、基体12の一方の下面の外部電極13の形状が異なる。
すなわち、図7Bに、図7Aの破線A−A´に沿って切断した水平断面図を示すように、第3の実施形態に係るチップ部品11において、基体12の一方の下面の外部電極13は、第1の電極パッド15−1上の第1のチップ用半田接合部16−1に接合する第1の外部電極13−1と、第2の電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1に接合する第2の外部電極13−1と、これらの第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2とを電気的に導通する第3の外部電極13−3と、によって構成される。これらの外部電極13−1、13−2、13−3はすべて同一材料にて一体形成されたものである
これにより、図7Aおよび図7Bに点線で示すように、抵抗検出回路18、配線19、第2の電極パッド15−2、第1のチップ用半田接合部16−1、第2の外部電極13−2、第3の外部電極13−3、第1の外部電極13−1、第1のチップ用半田接合部16−1、第1の電極パッド15−1、配線19の順に導電される回路網が形成される。このような回路網の抵抗値は、必要に応じて抵抗測定回路18により測定することが可能である。
以上に説明した第3の実施形態の電子機器によれば、第2の電極パッド15−2は、この面積が、第1のチップ用半田接合部16−1が、半導体パッケージ用半田接合部21より先に破損するような大きさになるように形成されている。従って、第2の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。
さらに、第3の実施形態の電子機器によれば、第2の実施形態の電子機器と比較して、チップ部品11を回路基板14上に容易に実装することができる。これは、第3の実施形態のチップ部品11においては、第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2との間隔を広くし、この間の第3の外部電極13−3が細く形成されるためである。一般に実装する際の半田は、外部電極13の表面に沿って広がる。従って、第3の外部電極13−3を細く形成することによって、この第3の外部電極13−3の表面には半田が広がりにくくなるため、実装時に、第1、第2の電極パッド15−1、15−2上にそれぞれ形成された第1のチップ用半田接合部16−1が接合されることを抑制することができる。従って、第2の実施形態において説明したような基体12の下面の外部電極13の表面にエポキシ樹脂などを塗布しなくても、第1のチップ用半田接合部16−1を離間して形成することができる。
なお、第3の外部電極に13−3にはんだが広がり、第1、第2の電極パッド15−1、15−2上のそれぞれの第1のチップ用半田接合部16−1が接合された場合であっても、第2の電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1が破断すると同時に、第3の外部電極13−3の表面に広がった半田とも切断される。従って、上述したように第3の外部電極13−3の表面に半田が広がった場合であっても、第2の電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1の破損により、電気抵抗値は上昇する。すなわち、チップ部品11の近傍に実装された半導体パッケージ20用半田接合部21の破損を、事前に検出することができる。
また、第3の外部電極13−3の配置位置によって、回路網が破断する時期を調節することができる。一般的に、回路網の破断の原因となる第1のチップ用半田接合部16−1に発生する亀裂は、外側から発生して内部方向に進展する。従って、例えば図7Cに示すように第3の外部電極13−3を外側に配置した場合、図7Bに示すように第3の外部電極13−3を中央付近に配置した場合に比べて、早期に回路網が破断され、電気抵抗値は上昇する。すなわち、第3の外部電極13−3を形成する位置によって、回路網の破断寿命を調節することもできる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図8は、本発明の第4の実施形態の電子機器の要部を模式的に示す断面図である。なお、第4の実施形態の電子機器の説明においては、第3の実施形態の電子機器と異なる箇所について説明する。
図8に示すように、第4の実施形態の電子機器は、第3の実施形態の電子機器と比較して、チップ部品11の両端部の外部電極13が、それぞれ互いに離間した第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2とによって構成される点が異なる。すなわち、第3の実施形態のように、第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2との間に図7Bに示したような第3の外部電極13−3は形成されず、完全に離間して形成されている。
さらに、第4の実施形態の電子機器においては、チップ部品11の両端部の第2の外部電極13−2は、板状の一枚の第2の外部電極13−2として、基体12の下面に形成されている。
また、第3の実施形態の電子機器と比較して、チップ部品11の一方の外部電極13に接合される第1のチップ用半田接合部16−1は、第3の実施形態と同様に互いに離間して形成されが、他方の外部電極13に接合される第2のチップ用半田接合部16−2も同様に、互いに離間して形成される点が第3の実施形態と異なる。
また、第3の実施形態の電子機器と比較して、第1、第2の電極パッド15−1、15−2上にそれぞれ第1のチップ用半田接合部16−1が形成される点は第3の実施形態と同様であるが、第3、第4の電極パッド15−3、15−4上にそれぞれ第2のチップ用半田接合部16−2が形成される点は第3の実施形態と異なる。
また、抵抗測定回路18に接続する配線19は、第2の電極パッド15−2と第3の電極パッド15−3とにそれぞれ接続される。従って、図8に点線で示すように、抵抗測定回路18、配線19、第3の電極パッド15−3、第2のチップ用半田接合部16−2、板状の第2の外部電極13−2、第1のチップ用半田接合部16−1、第2の電極パッド15−2、配線19の順に導電される回路網が形成される。このような回路網の抵抗値は、必要に応じて抵抗測定回路18により測定することが可能である。
以上に説明した第4の実施形態の電子機器によれば、第2の電極パッド15−2、第3の電極パッド15−3は、これらの面積が、第1の半田接合部16−1および第2の半田接合部16−2がそれぞれ半導体パッケージ用半田接合部21より先に破損されるような大きさになるように形成されている。従って、第3の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。
さらに、この第4の実施形態の電子機器においては、第2の実施形態の第1の変形例において説明したように、熱疲労によって回路網が破断しやすい箇所が2箇所(第2の電極パッド15−2上の第1のチップ用半田接合部16−1および、第3の電極パッド15−3上の第2のチップ用半田接合部16−2)であるため、第3の実施形態の電子機器と比較して、半導体パッケージ用半田接合部21の熱疲労による破断を、より高精度に事前に検出することができる。
さらに、この第4の実施形態の電子機器においては、チップ部品11の両端にそれぞれ形成される第2の外部電極13−2が、板状の一枚の第2の外部電極13−2として基体12の下面に形成され、さらにそれぞれの第1の外部電極13−1と導通させるための第3の外部電極13−3を形成する必要がないため、第3の実施形態のチップ部品11と比較して、チップ部品11の製造が容易である。加えて、第3の外部電極13−3が形成されないため、実装時に、互いに離間した第1のチップ用半田接合部16−1がそれぞれ接合し、互いに離間した第2のチップ用半田接合部16−2がそれぞれ接合することを、より効果的に抑制することもできる。
しかし、第3の外部電極13−3が形成されず、さらに、回路網は、この第3の外部電極13−3を含まないため、第3の実施形態のチップ部品11のように、回路網の破断寿命を調節する機能は有さない。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図9Aは、本発明の第5の実施形態の電子機器を模式的に示す断面図である。なお、第5の実施形態の電子機器の説明においては、第4の実施形態と異なる箇所について説明する。
図9Aおよび、図9Aの破線A−A´にそった上面図である図9Bに示すように、第5の実施形態の電子機器は、第4の実施形態の電子機器と比較して、基体12の下面に形成される第2の外部電極13−2の構造が異なる。
すなわち、第5の実施形態に係るチップ部品11の第2の外部電極13−2は、第1、第2のチップ用半田接合部16−1、16−2がそれぞれ接合される箇所の電極幅よりも、接合されない箇所の電極幅が細く形成された構造である。言い換えれば、チップ部品11の両端部の第2の外部電極13−2が、これらの第2の外部電極13−2と同一材料の細い第3の外部電極13−3によって接合された構造である。
従って、第5の実施形態の電子機器に形成される回路網は、図9A、図9Bに点線で示すように、第4の実施形態の電子機器に形成される回路網と同様である。
以上に説明した第5の実施形態の電子機器によれば、第2の電極パッド15−2および第3の電極パッド15−3は、これらの面積が、第1のチップ用半田接合部16−1および第2のチップ用半田接合部16−2が半導体パッケージ用半田接合部21よりも先に破損されるような大きさになるように形成される。従って、第4の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。ただし、第2の外部電極13−2の構造は複雑になるため、チップ部品11の製造の容易性という効果を期待することはできない。
しかし、第2の外部電極13−2の構造を図9Bに示すような形状にした場合、第4の実施形態に係るチップ部品11の第2の外部電極13−2の構造と比較して、チップ部品11の回路基板14への実装の際に、第2の外部電極13−2にそれぞれ接合する第1、第2のチップ用半田接合部16−1、16−2の広がりを抑制することができる。これは、第4の実施形態において説明したように実装時の半田は、外部電極13の表面にそって広がるためである。従って、第4の実施形態の電子機器と比較して、基体12の下面に形成されるそれぞれの第2の外部電極13−2と、第1、第2のチップ用半田接合部16−1、16−2とのそれぞれの接合面積を容易に制御できるため、回路網の寿命を容易に制御することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図10は、本発明の第6の実施形態の電子機器の要部を模式的に示す断面図である。なお、第6の実施形態の電子機器の説明においては、第3の実施形態の電子機器と異なる箇所について説明する。
図10に示すように、第6の実施形態の電子機器は、第3の実施形態の電子機器と比較して、基体12の一方の下面の外部電極13は、互いに離間した第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2とによって構成され、これらの第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2とは、第3の外部電極13−3によって接続されない点が異なる。
また、第3の実施形態の電子機器と比較して、互いに離間した第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2とは、第1のチップ用半田接合部16−1を介して第1の電極パッド15−1に接続されており、他方の外部電極13は、第2のチップ用半田接合部16−2を介して第2の電極パッド15−2に接続される点も異なる。
また、第3の実施形態の電子機器と比較して、第1、第2のチップ用半田接合部16−1、16−2は、それぞれフィレット17が形成されない点も異なる。
このような第6の実施形態の電子機器において、抵抗測定回路18に接続する配線19は、第1、第2の電極パッド15−1、15−2にそれぞれ接続される。従って、図10に点線で示すように、抵抗測定回路18、配線19、第2の電極パッド15−2、第2のチップ用半田接合部16−2、外部電極13、抵抗体22、第1の外部電極13−1、第1のチップ用半田接合部16−1、第1の電極パッド15−1、配線19の順に導電される回路網が形成される。このような回路網の抵抗値は、必要に応じて抵抗測定回路18により測定することが可能である。
ここで、回路基板14と基体12との線膨張率差によってチップ用半田接合部16に熱応力が生じた場合、第1のチップ用半田接合部16−1に生じる亀裂は、フィレット17がない場合は、通常は、図10において矢印で示すように、チップ部品11の外部方向からチップ部品11の中央に向かって進展する。従って、第6の実施形態の電子機器に形成される回路網の破断は、第1の外部電極13−1との接合面積により破損寿命が定まる第1のチップ用半田接合部16−1で生じる。
第6の実施形態の電子機器において、チップ部品11の第1の外部電極13−1は、これと第1のチップ用半田接合部16−1との接合面積が、第1のチップ用半田接合部16−1が、半導体パッケージ用半田接合部21よりも先に破損するような大きさになるように形成されている。
以上に説明した第6の実施形態の電子機器によれば、チップ部品11の一方の外部電極13を、上述したように形成することによって、第3の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。
さらに、第6の実施形態の電子機器においては、一方の外部電極13を第1の外部電極13−1と第2の外部電極13−2とで構成するが、これらに接合される第1のチップ用半田接合部16−1は、第3の実施形態のように離間して形成されない。従って、第3の実施形態の電子機器と比較して、チップ部品11の回路基板14への実装を容易に行うことができる。
しかし、第3の外部電極13−3が形成されず、さらに、回路網は、この第3の外部電極13−3を含まないため、第3の実施形態のチップ部品11のように、回路網の破断寿命を調節する機能は有さない。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。図11は、本発明の第7の実施形態の電子機器の要部を模式的に示す断面図である。
図11に示す第7の実施形態の電子機器は、図1Aに示す第1の実施形態の電子機器の構造と、図3に示す第2の実施形態の電子機器の構造とを共に具備することを特徴とするものである。この第7の実施形態の電子機器の説明においては、第2の実施形態と異なる箇所について説明する。
図11に示すように、第7の実施形態の電子機器は、第2の実施形態の電子機器と比較して、第2の実施形態に係るチップ部品11の第1の電極パッド15−1に相当する電極パッド15が、互いに分離された2つの第1の電極パッド15−1からなる点が異なる。
また、抵抗測定回路18に接続する第1の配線19−1は、互いに分離された2つの第1の電極パッド15−1の一方と第2の電極パッド15−2とにそれぞれ接続される。さらに、抵抗測定回路18に接続する第2の配線19−2は、互いに分離された2つの第1の電極パッド15−1にそれぞれ接続される。従って、図11に点線で示すように、2通りの回路網が形成される。
第1の回路網は、抵抗測定回路18、第1の配線19−1、第2の電極パッド15−1、第1のチップ用半田接合部16−1、外部電極13、第1のチップ用半田接合部16−2、第1の電極パッド15−1、第1の配線19−1の順に導電される回路網である。
第2の回路網は、抵抗測定回路18、第2の配線19−2、第1の電極パッド15−1、第1のチップ用半田接合部16−1、第1の電極パッド15−1、第2の配線19−2の順に導電される回路網である。
これらの第1、第2の回路網のそれぞれの抵抗値は、必要に応じて抵抗測定回路18により測定することが可能である。
以上に説明した第7の実施形態の電子機器によれば、第2の電極パッド15−2の一方の面積を第2の実施形態にて説明したように適宜形成することにより、第2の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。さらに、互いに離間した第1の電極パッド15−1の一方の面積を第1の実施形態にて説明したように適宜形成することによって、第1の実施形態の電子機器と同様の効果を得ることができる。
さらに、このような第7の実施形態の電子機器によれば、一つのチップ部品11に、上述した第1の回路網と第2の回路網とがそれぞれ形成されているため、破断の原因を差別化して検出することが可能である。
以上に本発明の実施形態について説明した。しかし本発明の実施形態は、上述の各実施形態のそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
また、上述の各実施形態に開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。例えば、上述した第1の実施形態、第3の実施形態、および第6の実施形態のチップ部品11を、第2の実施形態の各変形例と同様に変形してもよい。また、第4の実施形態および、第5の実施形態のチップ部品11を、第2の実施形態の第2の変形例と同様に変形してもよい。
また、各実施形態において、チップ部品11の基体12はセラミックからなり、回路基板14はFR−4からなるものであった。しかし、本発明においては、これらの熱膨張率に差を有するものであればよく、特に、熱膨張率差が大きいほど高い精度で検出することが可能となる。
また、各実施形態の電子機器に係るチップ部品11は、抵抗であった。しかし、図5に示す第2の実施形態の第1の変形例に係るチップ部品11および、図10に示す第6の実施形態に係るチップ部品11を除く他のチップ部品11は、外部電極13間に抵抗体22を有しない、キャパシタであってもよい。
11・・・チップ部品、12・・・基体、13・・・外部電極、13−1・・・第1の外部電極、13−2・・・第2の外部電極、13−3・・・第3の外部電極、14・・・回路基板、15・・・電極パッド、15−1・・・第1の電極パッド、15−2・・・第2の電極パッド、15−3・・・第3の電極パッド、15−4・・・第4の電極パッド、16・・・チップ用半田接合部、16−1・・・第1のチップ用半田接合部、16−2・・・第2のチップ用半田接合部、17・・・フィレット、18・・・電気特性測定回路(抵抗測定回路)、19・・・配線、19−1・・・第1の配線、19−2・・・第2の配線、20・・・半導体パッケージ、21・・・半導体パッケージ用半田接合部、22・・・抵抗体。

Claims (15)

  1. 回路基板と、
    この回路基板上にそれぞれが互いに離間して形成された第1の電極パッド、第2の電極パッドおよび第3の電極パッドと、
    誘電体からなる基体および、この基体の両端をそれぞれ覆うように形成された外部電極を備えたチップ部品と、
    前記第1の電極パッドおよび前記第2の電極パッド上に形成され、一方の前記外部電極と接合する第1のチップ用半田接合部と、
    前記第3の電極パッド上に形成され、他方の前記外部電極と接合する第2のチップ用半田接合部と、
    前記回路基板上に形成され、前記第1の電極パッド、前記第2の電極パッドおよび前記第3の電極パッドのうち、いずれか2つの電極パッド間の抵抗を測定する抵抗測定回路と、
    を具備することを特徴とする電子機器。
  2. 前記回路基板上の前記チップ部品の近傍に、電子部品用半田接合部により実装された電子部品をさらに具備し、
    前記第1のチップ用半田接合部と前記第1の電極パッドとの接合面積または、前記第1のチップ用半田接合部と前記第2の電極パッドとの接合面積によって定められた前記第1のチップ用半田接合部の破損寿命が、前記電子部品用半田接合部の破損寿命よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記チップ部品は、前記回路基板上に電子部品用半田接合部により実装された電子部品上に実装され、
    前記第1のチップ用半田接合部と前記第1の電極パッドとの接合面積または、前記第1のチップ用半田接合部と前記第2の電極パッドとの接合面積によって定められた前記第1のチップ用半田接合部の破損寿命が、前記電子部品用半田接合部の破損寿命よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第1のチップ用半田接合部は、前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドとの上に一体形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記第1のチップ用半田接合部は、前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドとの上に、それぞれ形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記第3の電極パッドは、互いに離間した2つの電極パッドからなるとともに、これらの2つの電極パッド上の前記第2のチップ用半田接合部は、前記互いに離間した2つの第3の電極パッド上にそれぞれ形成されることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記基体の上面には、前記基体の両端にそれぞれ形成された前記外部電極を相互に接続する抵抗体が形成されたことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記抵抗測定回路は、前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドとの間の抵抗および、前記互いに離間した2つの第3の電極パッドの間の抵抗を測定することを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  9. 前記第1の電極パッドおよび前記第2の電極パッド上にそれぞれ形成された前記第1のチップ用半田接合部に接合する前記一方の外部電極は、それぞれの前記第1のチップ用半田接合部に接合する第1、第2の外部電極からなり、
    前記互いに離間した2つの第3の電極パッド上にそれぞれ形成された前記第2のチップ用半田接合部に接合する前記他方の外部電極は、それぞれの前記第2のチップ用半田接合部に接合する第1、第2の外部電極からなり、
    前記第1、第2のチップ用半田接合部にそれぞれ接合する前記第2の外部電極は、それぞれ前記基体の下面に形成され、前記第1、第2の外部電極と同一の材料により相互に接続されることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  10. 前記第1の電極パッドは、互いに離間した2つの電極パッドからなり、
    前記抵抗測定回路は、前記互いに離間した2つの第1の電極パッドの一方と前記第2の電極パッドとの間の抵抗および、前記互いに離間した2つの第1の電極パッドの間の抵抗を測定することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  11. 回路基板と、
    この回路基板上にそれぞれが互いに離間して形成された第1の電極パッド、第2の電極パッドと、
    誘電体からなる基体、この基体の両端をそれぞれ覆うように形成された外部電極および、前記基体の上面に形成され、前記基体の両端の前記外部電極を相互に電気的に接続する抵抗体からなるチップ部品と、
    前記第1の電極パッド上に形成され、一方の前記外部電極と接合する第1のチップ用半田接合部と、
    前記第2の電極パッド上に形成され、他方の前記外部電極と接合する第2のチップ用半田接合部と、
    前記回路基板上に形成され、前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドとの間の抵抗を測定する抵抗測定回路と、
    を具備し、
    前記基体の下面に形成された前記一方の前記外部電極は、それぞれ互いに離間した第1の外部電極と第2の外部電極とによって構成されることを特徴とする電子機器。
  12. 前記回路基板上の前記チップ部品の近傍に、電子部品用半田接合部により実装された電子部品をさらに具備し、
    前記第1のチップ用半田接合部と前記第2の外部電極との接合面積によって定められた前記第1のチップ用半田接合部の破損寿命が、前記電子部品用半田接合部の破損寿命よりも短いことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記チップ部品は、前記回路基板上に電子部品用半田接合部により実装された電子部品上に実装され、
    前記第1のチップ用半田接合部と前記第2の外部電極との接合面積によって定められた前記第1のチップ用半田接合部の破損寿命が、前記電子部品用半田接合部の破損寿命よりも短いことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
  14. 被検出対象電子部品が電子部品用半田接合部により実装された回路基板上に、対向する外部電極に挟まれた誘電体である基体からなるチップ部品を、チップ用半田接合部により実装し、
    前記チップ用半田接合部の抵抗値を測定することにより、前記電子部品用半田接合部の破損寿命を検出することを特徴とする接続不良検出方法。
  15. 前記抵抗値の時間的変化により、前記電子部品用半田接合部の破損の原因を特定することを特徴とする請求項14に記載の接続不良検出方法。
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