JP2010201534A - 保持具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保持具10は、ウレタンシート2とテンプレート4とを備えている。ウレタンシート2は湿式成膜法により作製されている。ウレタンシート2は、セル3が形成された連続状の発泡構造を有しており、圧縮率が30%以下に調整されている。テンプレート4は、ウレタンシート2の保持面に貼付されている。テンプレート4の中央部には、被研磨物30を挿入可能な貫通穴が形成されている。テンプレート4には、表面S側における外縁部と、貫通穴の内縁部とに面取り部4aが形成されている。テンプレート4は、被研磨物30が10〜50μmの厚み分でテンプレート4の表面Sより突出するように厚みが設定されている。研磨加工時に、被研磨物30の端部にかかる過度の応力が緩和される。
【選択図】図2
Description
図1に示すように、本実施形態の保持具10は、樹脂シートとしてのウレタンシート2と、被研磨物が横ずれを起こして飛び出すことを抑制する(横ずれ範囲を制限する)枠材としてのテンプレート4とを備えている。
保持具10は、湿式成膜法により作製されたウレタンシート2、テンプレート4および支持材・両面テープ7を貼り合わせることで製造される。湿式成膜法では、ポリウレタン樹脂溶液を調製する準備工程、ポリウレタン樹脂溶液を成膜基材に連続的に塗布し、水系凝固液中でポリウレタン樹脂をシート状に凝固再生させる凝固再生工程、凝固再生したポリウレタン樹脂を洗浄・乾燥させる洗浄・乾燥工程、厚みを均一化するバフ処理工程を経てウレタンシート2が作製される。以下、工程順に説明する。
次に、本実施形態の保持具10の作用等について説明する。
実施例1では、ポリウレタン樹脂として、100%モジュラスが10MPaのポリエステルMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)ポリウレタン樹脂を用いた。このポリウレタン樹脂30%のDMF溶液100部に対して、粘度調整用のDMFの35部、顔料のカーボンブラックを30%含むDMF分散液の40部、疎水性活性剤の3部を混合してポリウレタン樹脂溶液を調製した。ポリウレタン樹脂溶液を塗布する際に塗布装置のクリアランスを0.5mmに設定し、湿式成膜後にスキン層側をバフ処理して厚み0.4mmのウレタンシート2を得た。得られたウレタンシート2に厚み188μmのPETフィルムの支持材を貼り合わせた状態では、圧縮率が24.7%、圧縮弾性率が95.8%であった。面取り部4aが形成されたテンプレート4を、接着フィルム6を介してウレタンシート2と貼り合わせ、実施例1の保持具10を製造した。テンプレート4の厚みは、被研磨物の厚み(750μmのシリコンウェハ)より30μm小さくなるように調整した。なお、圧縮率および圧縮弾性率は、ウレタンシート2に支持材を貼り合わせた状態で測定した。測定では、日本工業規格(JIS L 1021)に従い、ショッパー型厚さ測定器(加圧面:直径1cmの円形)を使用した。具体的には、無荷重状態から初荷重を30秒間かけた後の厚さt0を測定し、次に、厚さt0の状態から最終圧力を30秒間かけた後の厚さt1を測定した。厚さt1の状態から全ての荷重を除き、5分間放置(無荷重状態とした)後、再び初荷重を30秒間かけた後の厚さt0’を測定した。圧縮率は、圧縮率(%)=100×(t0−t1)/t0の式で算出し、圧縮弾性率は、圧縮弾性率(%)=100×(t0’−t1)/(t0−t1)の式で算出した。このとき、初荷重は100g/cm2、最終圧力は1120g/cm2であった。
比較例1では、ウレタンシートの作製を次のようにした。すなわち、実施例1と同じポリウレタン樹脂30%のDMF溶液100部に対して、粘度調整用のDMFの45部、カーボンブラックを30%含むDMF分散液の40部、疎水性活性剤の2部を混合してポリウレタン樹脂溶液を調製した。ポリウレタン樹脂溶液を塗布する際のクリアランスを0.6mmに設定し、スキン層側をバフ処理して厚み0.4mmのウレタンシートを得た。得られたウレタンシートに厚み188μmのPETフィルムの支持材を貼り合わせた状態では、圧縮率が42.5%、圧縮弾性率が92.3%であった。面取り部を有しておらず、厚みを600μm(被研磨物の厚みの80%)に調整したテンプレートを、接着フィルム6を介してウレタンシートと貼り合わせ、比較例1の保持具を製造した。すなわち、比較例1は従来の保持具である。
比較例2では、比較例1と同様に作製したウレタンシートを用いた。面取り部を有しておらず、厚みを720μmに調整したテンプレートを、接着フィルム6を介してウレタンシートと貼り合わせ、比較例2の保持具を製造した。
比較例3では、実施例1と同様に作製したウレタンシート2を用いた。面取り部を有しておらず、厚みを745μmに調整したテンプレートを、接着フィルム6を介してウレタンシート2と貼り合わせ、比較例3の保持具を製造した。比較例3で用いたテンプレートの厚みは、被研磨物のシリコンウェハの厚み(750μm)より5μm小さい。
比較例4では、実施例1と同様に作製したウレタンシート2を用いた。面取り部を有しておらず、厚みを680μmに調整したテンプレートを、接着フィルム6を介してウレタンシート2と貼り合わせ、比較例4の保持具を製造した。比較例4で用いたテンプレートの厚みは、被研磨物のシリコンウェハの厚み(750μm)より70μm小さい。
次に、各実施例および比較例の保持具を用いたシリコンウェハの研磨加工を、以下の条件で行い、研磨レート、ロールオフにより研磨性能を評価した。研磨レートは、研磨効率を示す数値の一つであり、1分間あたりの研磨量を厚さの単位で表したものである。研磨加工前後の被研磨物の重量減少を測定し、被研磨物の研磨面積および比重から計算により算出した。ロールオフは、被研磨物の周縁部が中心部より過度に研磨加工されることで生じ、平坦性を評価するための測定項目の1つである。測定方法としては、例えば、光学式表面粗さ計にて外周端部から中心に向かい0.3mmの位置より半径方向に2mmの範囲で2次元プロファイル像を得る。得られた2次元プロファイル像において、半径方向をX軸、厚み方向をY軸としたときに、外周端部からX=0.5mmおよびX=1.5mmの座標位置のY軸の値がY=0となるようにレベリング補正し、このときの2次元プロファイル像のX=0.5〜1.5mm間におけるPV値をロールオフ値(指数)で表した。ロールオフの測定には、表面粗さ測定機(Zygo社製、型番New View 5022)を使用した。研磨レート、ロールオフの測定結果を下表1に示す。
使用研磨機:不二越株式会社製、MCP−150X
回転数:(定盤)100r/m、(トップリング)75r/m
研磨圧力:330g/cm2
揺動幅:10mm(揺動中心値より200mm)
揺動移動:1mm/min
研磨剤:Nalco社製、品番2350(2350原液:水=1:9の混合液を使用)
被研磨物:8インチφシリコンウェハ(厚み750μm)
研磨時間:20分間
S 表面
L 段差
2 ウレタンシート(樹脂シート)
4 テンプレート(枠材)
4a 面取り部
5 貫通穴
10 保持具
30 被研磨物
Claims (8)
- 被研磨物を保持するための平坦な保持面を有し、圧縮率が30%以下の樹脂シートと、
前記樹脂シートの保持面に貼着され、前記被研磨物を挿入可能な貫通穴が少なくとも1箇所に形成された枠材と、
を備え、
前記枠材は、前記被研磨物が10μm〜50μmの厚み分で前記枠材の前記保持面と反対側の表面より突出するように厚みが設定されていることを特徴とする保持具。 - 前記枠材は、表面側における外縁部および前記各貫通穴の内縁部に面取り加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の保持具。
- 前記枠材は、厚み方向の断面における前記面取り加工された部分の形状が三角状であることを特徴とする請求項2に記載の保持具。
- 前記面取り加工された部分は、更にR付け加工されていることを特徴とする請求項3に記載の保持具。
- 前記枠材は熱硬化性樹脂で形成されており、前記樹脂シートは湿式成膜法で形成された連続発泡構造を有することを特徴とする請求項1に記載の保持具。
- 前記樹脂シートは、100%モジュラスが20MPa以下のポリウレタン樹脂で形成されたことを特徴とする請求項5に記載の保持具。
- 前記樹脂シートは、厚みが0.4mm以下、圧縮弾性率が90%以上であることを特徴とする請求項6に記載の保持具。
- 前記樹脂シートと前記枠材とが接着部材を介して貼り合わされたことを特徴とする請求項1に記載の保持具。
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