JP2010200446A - 磁気パルス圧縮回路およびパルス電源装置 - Google Patents

磁気パルス圧縮回路およびパルス電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010200446A
JP2010200446A JP2009041018A JP2009041018A JP2010200446A JP 2010200446 A JP2010200446 A JP 2010200446A JP 2009041018 A JP2009041018 A JP 2009041018A JP 2009041018 A JP2009041018 A JP 2009041018A JP 2010200446 A JP2010200446 A JP 2010200446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saturable reactor
magnetic
inductance
pulse compression
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009041018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010200446A5 (ja
JP5270399B2 (ja
Inventor
Itsuo Yuzurihara
逸男 譲原
Ryosuke Oma
亮介 大間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009041018A priority Critical patent/JP5270399B2/ja
Publication of JP2010200446A publication Critical patent/JP2010200446A/ja
Publication of JP2010200446A5 publication Critical patent/JP2010200446A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5270399B2 publication Critical patent/JP5270399B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルにおいて、負荷に印加するパルスに必要な電圧時間積を満たし、印加するパルスの立上り時間を短くするというインダクタンス条件を満たし、かつコアの断面積を小さくして可飽和リアクトルを小型化する。
【解決手段】磁気パルス圧縮回路の電圧分圧の可飽和リアクトルの飽和前のインダクタンスの設定において、可飽和リアクトルのインダクタンスとリセット回路のチョークコイルの等価インダクタンスとの合成インダクタンスが、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチに要する飽和前のインダクタンスより十分小さく設定することによって、電圧分圧の可飽和リアクトルのインダクタンスのみによって設定した場合よりも、磁気スイッチに要する可飽和リアクトルを、小さくすることができ、磁気スイッチに要する可飽和リアクトルのインダクタンスを小さな値に設定することによって、可飽和リアクトルの断面積を小さくしてサイズを小型化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高電圧で狭幅のパルスを発生するパルス電源装置および、このパルス電源装置に用いる磁気パルス圧縮回路に関し、特に、磁気パルス圧縮に用いる可飽和リアクトルの小型化に関する。
リソグラフィ光源、オゾン発生装置、水処理などに用いられる電源では、高電圧、大電流、狭幅のパルスが求められる。
パルス電源装置では、例えばインダクタンスでつながれた容量の等しい二つのコンデンサ間の容量移行でエネルギーを授受し、多段に構成された比較的インダクタンスの大きいコンデンサ放電回路からインダクタンスの小さいコンデンサ放電回路にエネルギーを転送することによってパルス圧縮を行う容量移行回路が知られており、さらに前記の二つのコンデンサ容量の割合を変更することで、電圧を昇降圧させながらエネルギー転送を行う容量移行回路も知られている。
また、パルス電源装置に用いられる回路においては瞬時に大電流を流すため、半導体スイッチ素子のみでの回路のオンおよびオフが難しく、可飽和リアクトルの磁気スイッチを代用もしくは併用してパルス圧縮を行う磁気パルス圧縮回路などが知られている(非特許文献1参照)。
また、繰り返しパルスを発生させる場合は磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルに対して磁気リセット回路を設ける構成が知られている。磁気リセット回路は、磁気スイッチ動作の後、可飽和リアクトルのコアに逆励磁電流を流して磁気リセットを行うことによって、次回の磁気スイッチ動作時までの電圧時間積を大きくし、これによって可飽和リアクトルの小型化とパルス圧縮を可能としている(特許文献1、2参照)。
この磁気リセット回路において、可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作時に発生する誘導電流を抑制するためにチョークコイルを設ける構成が知られており、チョークコイルは飽和する前に誘起する電圧によって過大な電流が流れないように選定され、可飽和リアクトルに施したリセット巻き線に誘起される電圧によって流れる誘導電流を制限して、リセット回路を保護する(特許文献3、4参照)。
特開2007−104797号公報 特開平3−177086号公報 特許第3605896号公報 特開平7−5938号公報
EEText高電圧パルスパワー工学 編集者秋山秀典 発行所株式会社オーム社、P93-P100
前記した磁気パルス圧縮回路において、エネルギーの転送時間は可飽和リアクトルのインダクタンスとコンデンサの容量の積の平方根に比例するため、磁気パルス圧縮回路においてパルスの立ち上り時間を短くするためには、可飽和リアクトルの飽和後のインダクタンスが小さいことが求められる。
一方、可飽和リアクトルには高電圧が印加されるが、エネルギーの転送時間よりも十分長い時間飽和しないために電圧時間積(V・t積)の大きなものが必要である。
電圧時間積(V・t積)は、コアの断面積Aとコイルの巻き数Nと未飽和から飽和へ遷移するときの磁束密度ΔBの積(N・ΔB・A)で表される。このコアの断面積Aと巻き数Nの積の式において、ΔBは可飽和リアクトルのコアの強磁性材によって定まるため、A・Nは、負荷に印加する電圧Vと時間幅の積に基づいて定められる。
図7に示した従来技術における回路構成の可飽和リアクトルSL1は、電圧時間積(V・t積)が大きいという条件と飽和後のインダクタンスが小さいという条件を満たすためには、可飽和リアクトルの巻き数Nを少なくし、かつコアの断面積Aを大きく設計する必要がある。
また、図7に示したトランスTRについて、通常のトランスに使用されるコアは、残留磁束が存在するため、次のサイクルのパルス出力時に必要な電圧時間積を満たすことができなくなる問題がある。
この残留磁束の問題に対して、コアの磁束をリセットするリセット回路を設けることが知られている。リセット回路を搭載したトランスは、具体的には可飽和コアを用いた可飽和トランスが挙げられる。
ここで可飽和コアは非常に高い透磁率をもつため、可飽和トランスの相互インダクタンスは高い値を示す。このとき、図7に示す可飽和リアクトルSL1は、パルス圧縮動作時の印加電圧をすべて負わなければならない。したがって、可飽和リアクトルSL1の飽和前のインダクタンスは、可飽和トランスの相互インダクタンスに対して、十分大きなインダクタンス値を選定する必要がある。また同時に、磁気パルス圧縮回路のエネルギーの転送時間よりも十分長い時間飽和しないための電圧時間積を持つ必要がある。
さらに、磁気パルス圧縮回路においてパルスの立ち上り時間を短くするためには、可飽和リアクトルSL1の飽和後のインダクタンスが小さくなければならない。
したがって、可飽和リアクトルの電圧時間積を大きく、飽和後のインダクタンスを小さく設計した場合には、断面積が大きくなり大型化するという問題がある。
一方、可飽和リアクトルをリセットする磁気リセット回路に設けるチョークコイルは、可飽和リアクトルを設計した後、この可飽和リアクトルに発生する誘起電圧に基づいて設定される。
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、磁気パルス圧縮回路において磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルは、負荷に印加するパルスに必要な電圧時間積を満たし、かつ、印加するパルスの立上り時間を短くするというインダクタンス条件を満たし、更に、可飽和リアクトルを小型化することを目的とする。
本願発明は、磁気パルス圧縮回路の態様と、この磁気パルス圧縮回路を備えたパルス電源装置の態様の2つの態様を備える。
本願発明は、磁気パルス圧縮回路において、磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルをリセットするリセット回路が備えるチョークコイルを利用することによって可飽和リアクトルのインダクタンスを低減させ、これによって可飽和リアクトルのサイズを小型とする。
本願発明は、このリセット回路に設けられたチョークコイルのインダクタンスが、磁気パルス圧縮回路側からリセット回路側を見たとき、リセット巻き線によるトランス作用によってインダクタンスとして作用することを利用するものである。磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルの等価インダクタンスは、この可飽和リアクトルのインダクタンスとリセット回路のチョークコイルの磁気パルス圧縮回路側に投影されたインダクタンスとが並列接続された合成インダクタンスとして表される。なお、チョークコイルの等価インダクタンスは、チョークコイルのインダクタンスにリセット巻き線の巻き数比の2乗を乗じた値で表される。
本願発明の磁気パルス圧縮回路は、電圧分圧用の可飽和リアクトルのインダクタンスの設定において、電圧分圧用可飽和リアクトルのインダクタンスとリセット回路のチョークコイルの等価インダクタンスとの合成インダクタンスを小さく設定することによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチに求められるインダクタンス値を小さく設定でき、可飽和リアクトルのインダクタンスのみによって設定した場合よりも小さなインダクタンスとする。これにより、磁気スイッチに求められる可飽和リアクトルのインダクタンスを小さな値に設定することができ、磁気スイッチに求められる可飽和リアクトルの断面積を小さくしてサイズを小型化する。
本願発明の磁気パルス圧縮回路の態様は、可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作によって充電コンデンサから放電される電流を圧縮してパルス電流を流す磁気パルス圧縮回路であり、2つの構成とすることができる。
本願発明の磁気パルス圧縮回路の第1の構成は、電圧分圧用の可飽和リアクトルを負荷に対して並列接続することによって、磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルに印加する電圧を大きくする構成に適用する構成であり、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチを構成する可飽和リアクトル、および電圧分圧用の可飽和リアクトルのそれぞれに対してリセット巻き線を施し、このリセット巻き線を介してリセット回路を接続する構成である。
第1の構成の磁気パルス圧縮回路は、磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットするリセット回路を備え、このリセット回路はリセット巻き線と直流電源間にチョークコイルを接続する。
第1の構成では、磁気パルス圧縮回路は、充電コンデンサと負荷との間に直列接続する第1の可飽和リアクトルと、第1の可飽和リアクトルと負荷との間において、負荷に対して並列接続する第2の可飽和リアクトルとを備える。
ここで、第1の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第1の可飽和リアクトルと第1のリセット回路のチョークコイルとが等価的に並列接続されて形成される合成インピーダンスにより設定し、第2の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第2の可飽和リアクトルと第2のリセット回路のチョークコイルとが等価的に並列接続されて形成される合成インピーダンスにより設定する。
このインダクタンスの設定において、第2の可飽和リアクトルのインダクタンスを磁気スイッチに求められる電圧時間積を満たすインダクタンス値よりも小さな値とする。
また、第1の可飽和リアクトルと第2の可飽和リアクトルの分圧比を、第1のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスおよび第2のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定める。
この第1の構成によれば、電圧分圧用の可飽和リアクトルのインダクタンスを磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルとリセット回路のチョークコイルとが等価的に並列接続されて形成される並列合成インピーダンスにより設定し、この並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することでインダクタンスを低減させることができる。
本願発明の磁気パルス圧縮回路の第2の構成は、前記した第1の構成において、電圧分圧用の可飽和リアクトルとしてパルストランスを用いる構成である。
第2の構成の磁気パルス圧縮回路は、充電コンデンサと負荷との間に直列接続する第1の可飽和リアクトルと、第1の可飽和リアクトルおよび負荷との間において、負荷に対して並列接続する可飽和リアクトルからなるパルストランスとを備える。
ここで、第1の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第1の可飽和リアクトルと第1のリセット回路のチョークコイルとが等価的に並列接続されて形成される合成インピーダンスにより設定し、パルストランスの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路のパルストランスと第2のリセット回路のチョークコイルとが等価的に並列接続されて形成される合成インピーダンスにより設定する。
このインダクタンスの設定において、パルストランスの相互インダクタンスを磁気スイッチに求められる電圧時間積を満たすインダクタンス値よりも小さな値とする。
また、第1の可飽和リアクトルとパルストランスの分圧比は、第1のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスおよび第2のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定める。
この第2の構成によれば、第1の構成と同様に、電圧分圧用のパルストランスの相互インダクタンスを磁気パルス圧縮回路のパルストランスとリセット回路のチョークコイルとが等価的に並列接続されて形成される並列合成インピーダンスにより設定し、この並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することでインダクタンス値を低減させることができる。
本願発明のパルス電源装置の態様は、高電圧・狭電流幅のパルスを負荷に供給するパルス電源装置であり、直流電源で充電される充電コンデンサと本願発明の磁気パルス圧縮回路を備える。磁気パルス圧縮回路は前記した2つの構成とすることができる。
本願発明の態様によれば、磁気パルス圧縮回路に用いる可飽和リアクトルのコアを小型化することによって、コストを低減させることができる
また、本願発明の態様によれば、リセット回路側は磁気パルス圧縮回路側よりも低電圧であるため、リセット回路側のチョークコイルのインダクタンスによって低電圧で分圧の調整が可能となるため、絶縁処理が容易となり、コストを抑制することができる。
以上説明したように、本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路によれば、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルにおいて、負荷に印加するパルスに必要な電圧時間積を満たし、かつ、印加するパルスの立ち上り時間を短くするというインダクタンス条件を満たし、更に、可飽和リアクトルを小型化することができる。
本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路の第1の構成の概略を説明するための図である。 本発明の第1の構成の磁気パルス圧縮回路の等価回路に表す図である。 本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路の第2の構成の概略を説明するための図である。 本発明の第2の構成の磁気パルス圧縮回路の等価回路を表す図である。 本発明のパルス電源装置の信号図である。 本発明の第1の構成の磁気パルス圧縮回路の動作図である。 可飽和リアクトルの磁気スイッチを用いてパルス圧縮を行う磁気パルス圧縮回路の従来技術の一構成例を示す図である。
本発明の図1に示す第1の構成は、磁気パルス圧縮回路において、電圧分圧用の可飽和リアクトルSLを負荷に対して並列接続することによって、未飽和の磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルSLに印加する電圧を大きくする構成に適用する構成であり、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルSL、および電圧分圧用の可飽和リアクトルSLのそれぞれに対してリセット巻き線を施し、このリセット巻き線を介してリセット回路を接続する構成である。
[第1の構成例]
はじめに、本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路の第1の構成例について説明する。図1は本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路の第1の構成の概略を説明するための図であり、図2は図1に示す磁気パルス圧縮回路4aを等価的に表す図である。
図1において、本発明のパルス電源装置1Aは、充電器2に接続されたパルス発生回路3と、パルス発生回路3で発生したパルスのパルス幅を圧縮し、圧縮した狭幅のパルス電流を負荷5に供給する磁気パルス圧縮回路4aと、リセット回路6a、6b、6cを備える。リセット回路6aは、パルス発生回路3の可飽和リアクトルSLを飽和状態から不飽和状態にリセットし、リセット回路6bは、磁気パルス圧縮回路4aの可飽和リアクトルSLを飽和状態から不飽和状態にリセットし、リセット回路6cは、磁気パルス圧縮回路4aの可飽和リアクトルSLを飽和状態から不飽和状態にリセットする。
図2は図1の磁気パルス圧縮回路4aを等価的に表した等価回路を示している。図2の等価回路において、可飽和リアクトルSLの飽和前のインダクタンスをL11とし、可飽和リアクトルSLの飽和前のインダクタンスをL21としている。
可飽和リアクトルSLには、磁気パルス圧縮回路4aの回路を構成する巻き線とリセット回路6bを構成する巻き線が施され、また、可飽和リアクトルSLには磁気パルス圧縮回路4aの回路を構成する巻き線とリセット回路6cを構成する巻き線が施されているため、可飽和リアクトルの巻き線とリセット回路の巻き線との間でトランスアクションが行われる。
リセット回路6bのチョークコイルLcbのインダクタンスL101およびリセット回路6cのチョークコイルLccのインダクタンスL102は、磁気パルス圧縮回路4a側から見てそれぞれ換算インダクタンスL111(=L101・n )、L112(=L102・n )で表される。したがって、可飽和リアクトルSLのインピーダンスは、可飽和リアクトルSL自体のインピーダンスL11と換算インダクタンスL111との合成インピーダンスLで表すことができ、可飽和リアクトルSLのインピーダンスは、可飽和リアクトルSL自体のインピーダンスL12と換算インダクタンスL112との合成インピーダンスLで表すことができる。
パルス発生回路3は、充電器2に対して、可飽和リアクトルSLとパルストランスPTと半導体スイッチSWとを直列接続した回路と、コンデンサCとを並列接続して構成される。コンデンサCを充電器2によって初期充電した後、半導体スイッチSWをオン制御することによって、コンデンサCからパルストランスPTにパルス電流を供給する。可飽和リアクトルSLは、半導体スイッチSWがオン動作した後に、不飽和状態から飽和状態とすることによって半導体スイッチSWのスイッチング損失を軽減する。
充電コンデンサCはパルス発生回路3で発生させたパルス電流によって、パルストランスPTを介して高圧充電される。この充電の間、可飽和リアクトルSLは不飽和状態にある。可飽和リアクトルSLは、充電コンデンサCの充電電圧によって不飽和状態から飽和状態となることで磁気スイッチ動作し、磁気パルス圧縮した狭幅のパルス電圧を可飽和リアクトルSLに発生させる。
可飽和リアクトルとして繰り返して使用するには、次回の磁気スイッチ動作時までの電圧時間積を大きくするためにリセット制御が必要となる。リセット制御は、磁気スイッチ動作の後、可飽和リアクトルのコアに逆励磁電流を流して磁気リセットを行う。
図2において、可飽和リアクトルSLの換算インダクタンスL111は、リセット回路6bのチョークコイルLcbのインダクタンスL101と可飽和リアクトルSLのリセット巻き線とメイン巻き線の巻き数比nを用いて、
111=n1 ・L101
で表される。
したがって、図2に示す可飽和リアクトルSLの合成インダクタンスLは、可飽和リアクトルSLの飽和前のインピーダンスL11と可飽和リアクトルSLの換算インダクタンスL111との並列回路接続から
=L11//L111
となる。
また、図2に示す可飽和リアクトルSLの換算インダクタンスL112は、リセット回路6cのチョークコイルLccのインダクタンスL102と可飽和リアクトルSLのリセット巻き線とメイン巻き線の巻き数比nを用いて、
112=n ・L102
となる。
したがって、図2に示す可飽和リアクトルSLの合成インダクタンスLは、可飽和リアクトルSLの飽和前のインピーダンスL21と可飽和リアクトルSLの換算インダクタンスL112との並列回路接続から
=L21//L112
となる。
ここで、可飽和リアクトルSLと可飽和リアクトルSLは、充電コンデンサCの電圧Vcを分圧する。
可飽和リアクトルSLおよび可飽和リアクトルSLが飽和していないとき、この分圧によって可飽和リアクトルSLに印加する電圧VSLaは、
SLa=(L/(L+L))・V
で表される。
一方、可飽和リアクトルSLに印加する電圧VSLbは、
SLb=(L/(L+L))・V
で表される。
ここで、磁気パルス圧縮回路でパルス圧縮するパルスの幅は飽和時のインダクタンスとコンデンサとの積の平方根に比例するため、パルス幅を圧縮するにはインダクタンスが小さいことが求められる。
一方、インダクタンスはコアの断面積と巻き数の二乗との積に比例する。また、可飽和リアクトルの磁気スイッチ特性はコアの特性による飽和時のインダクタンス値に依存する。すなわち、磁気スイッチが必要とする電圧・時間積を満たすと共にインダクタンスLを小さくするには、巻き数を減らすと共に断面積を増やす必要がある。この断面積を増すと、可飽和リアクトルのサイズが大きくなるという問題が生じる。
また、可飽和リアクトルSLおよび可飽和リアクトルSLにおいて、磁気パルス圧縮を行うには、これらの飽和前のインダクタンスLとLとの間において、可飽和リアクトルSLの合成インピーダンスLと可飽和リアクトルSLの合成インピーダンスLとは、
≫L
の関係となるように選定する必要がある。
さらに可飽和リアクトルSLが飽和した後のインダクタンスをL12とすると、負荷へパルスパワーを効率よく供給できるためには、飽和後のインピーダンスL12と合成インピーダンスLとは、
12≪L
の関係となるように選定する必要がある。
このとき、L=L21//L112の関係から、チョークコイルLccの可飽和リアクトルSLへの換算インダクタンスL112を有効に利用して、可飽和リアクトルSLの合成インダクタンスLを、要求された値に選定することができる。
また、L=L11//L111の関係から、L≫Lの関係を満たす可飽和リアクトルSLの合成インピーダンスL1についても可飽和リアクトルSLの換算インダクタンスL112を選定することによって小さくすることができる。
したがって、磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルと電圧分圧用の可飽和リアクトルの分圧比は、電圧分圧用の可飽和リアクトルに接続されるリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定めることができる。
図2に示すパルス圧縮回路の等価回路4a´において、合成インピーダンスL1と合成インピーダンスL2との間の必要条件はL≫Lである。
このL≫Lの条件は、任意の係数kを用いてL=kLによって選定することでき、L=L11//L111とL=L21//L112の関係を用いて、L11//L111=k(L21//L112)とすることができる。
ここで、例えばリセット回路6cにおける可飽和インピーダンスLccのインダクタンスL102を有効に利用し、合成インピーダンスLを磁気パルス圧縮回路側から見た換算インダクタンスL112に依存させて選定した場合、合成インダクタンスLは換算インダクタンスL112がない場合と比較して小さなインダクタンスとすることができる。
したがってL1=kL2を満たすL1=L11//L111のインダクタンス値を小さくすることができ、ここでL11のインダクタンスを小さくする。
したがって、リセット回路6cのチョークコイルL102を利用することによって、可飽和リアクトルを小型化することができる。
本発明の形態によれば、可飽和リアクトルSLのインダクタンスを小さくすることによって、可飽和リアクトルのサイズを小型化し、可飽和リアクトルを形成するコアの量を低減させてコストを低減させることができる。
また、本発明の形態によれば、リセット回路側のチョークコイルのインダクタンスによって電圧分圧を調整することができ、リセット回路側は磁気パルス圧縮回路側よりも低電圧であるため、低電圧において分圧調整が可能となるため、絶縁処理が容易となり、コストを低減させることができる。
[第2の構成例]
次に、本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路の第2の構成例について説明する。図3に示す第2の構成は、前記した第1の構成の電圧分圧用の可飽和リアクトルSLに代えてパルストランスPTを備える構成である。
次に、本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路の第2の構成例について説明する。図3は本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路の第2の構成の概略を説明するための図であり、図4は図3の磁気パルス圧縮回路4bを等価的に表す図である。
図3において、本発明のパルス電源装置1Bは、充電器2に接続されたパルス発生回路3と、パルス発生回路3で発生したパルスのパルス幅を圧縮し、圧縮した狭幅のパルス電流を負荷5に供給する磁気パルス圧縮回路4bと、リセット回路6a、6b、6dを備える。リセット回路6aは、パルス発生回路3の可飽和リアクトルSLを飽和状態から不飽和状態にリセットし、リセット回路6bは、磁気パルス圧縮回路4bの可飽和リアクトルSLを飽和状態から不飽和状態にリセットし、リセット回路6dは、パルストランスPTの可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットする。
図4は図3の磁気パルス圧縮回路4bを等価的に表した等価回路4b´を示している。図4の等価回路において、可飽和リアクトルSL飽和前のインダクタンスをL11とし、パルストランスPT2の飽和前の相互インダクタンスをMとしている。
可飽和リアクトルSLには、磁気パルス圧縮回路4bの回路を構成する巻き線とリセット回路6bを構成する巻き線が施され、また、パルストランスPT2の可飽和リアクトルには磁気パルス圧縮回路4bの回路を構成する巻き線とリセット回路6dを構成する巻き線が施されているため、パルストランスの可飽和リアクトルの巻き線とリセット回路の巻き線との間でトランスアクションが行われる。
リセット回路6bのチョークコイルLcbのインダクタンスL101およびリセット回路6dのチョークコイルLcdのインダクタンスL103は、磁気パルス圧縮回路4b側から見てそれぞれ換算インダクタンスL111(=L101・n )、L113(=L103・n )で表される。したがって、可飽和リアクトルSLのインピーダンスは、可飽和リアクトルSL自体のインピーダンスL11と換算インダクタンスL111との合成インピーダンスLで表すことができ、パルストランスPTのインピーダンスは、パルストランスのPTの相互インダクタンスMと換算インダクタンスL113との合成インピーダンスLで表すことができる。
第2の構成のパルストランスPTを用いた構成においても、第1の構成と同様に選定できる。
図4において、可飽和リアクトルSLの換算インダクタンスL111は、リセット回路6bのチョークコイルLcbのインダクタンスL101と可飽和リアクトルSLのリセット巻き線とメイン巻き線の巻き数比nを用いて、
111=n1 ・L101
で表される。
したがって、図4に示す可飽和リアクトルSLの合成インダクタンスLは、可飽和リアクトルSLの飽和前のインピーダンスL11と可飽和リアクトルSLの換算インダクタンスL111との並列回路接続から
=L11//L111
となる。
また、図4に示すパルストランスPTの換算インダクタンスL113は、リセット回路6dのチョークコイルLcdのインダクタンスL103とパルストランスPTのリセット巻き線とメイン巻き線の巻き数比nを用いて、
113=n ・L103
となる。
したがって、図4に示すパルストランスPTの合成インダクタンスLは、飽和前の相互インピーダンスMとパルストランスPTの換算インダクタンスL113との並列回路接続から
=M//L113
となる。
ここで、可飽和リアクトルSLとパルストランスPTは、充電コンデンサCの電圧Vcを分圧する。
可飽和リアクトルSLおよびパルストランスPTが飽和していないとき、この分圧によって可飽和リアクトルSLに印加する電圧VSLaは、
SLa=(L/(L+L))・V
で表される。
一方、パルストランスPTに印加する電圧VPT2は、
PT2=(L/(L+L))・V
で表される。
また、可飽和リアクトルSLおよびパルストランスPTにおいて、磁気パルス圧縮を行うには、これらの飽和前のインダクタンスLとLとの間において、可飽和リアクトルSLの合成インピーダンスLとパルストランスPTの合成インピーダンスLとは、
1≫L
の関係となるように選定する必要がある。
さらに可飽和リアクトルSLが飽和した後のインダクタンスをL12とすると、負荷へパルスパワーを効率よく供給できるためには、飽和後のインピーダンスL12と合成インピーダンスLとは、
12≪L
の関係となるように選定する必要がある。
このとき、L=M//L113の関係から、チョークコイルLcdのパルストランスPTへの換算インダクタンスL113を有効に利用して、パルストランスPTの合成インダクタンスLを要求された値に選定することができる。
また、L=L11//L111の関係から、L≫Lの関係を満たす可飽和リアクトルSLの合成インピーダンスL1についてもパルストランスPTの換算インダクタンスL113を選定することによって小さくすることができる。
したがって、磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルと電圧分圧用のパルストランスの分圧比は、電圧分圧用のパルストランスに接続されるリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定めることができる。
[動作例]
図5は図1および図3に示す構成例の信号図を表し、電圧V1、V2、V3、V4は図1および図3の電圧V1、V2、V3、V4に相当している。また、図6は不飽和状態での動作図(図6(a))、および飽和状態での動作図(図6(b))を示している。
図5の信号図中の区間A、および図6(a)の動作図は、磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルSLが不飽和状態を示している。
この可飽和リアクトルSLが不飽和状態にあるときには、印加電圧は合成インピーダンスLと合成インピーダンスLによって分圧される。
この不飽和状態では、合成インピーダンスLと合成インピーダンスLとの間には、L≫Lの条件により、可飽和リアクトルSLに印加する電圧VSLaは可飽和リアクトルSLに印加する電圧VSLbよりも大となる。図5(c)のV3と図5(d)のV4はこの関係を示している。
図5の信号図中の区間B、および図6(b)の動作図は、磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルSLが飽和状態を示している。
この可飽和リアクトルSLが飽和状態にあるときには、可飽和リアクトルSLはトランスアクションしないため、印加電圧は飽和後のインピーダンスL12と合成インピーダンスLによって分圧される。
この飽和状態では、可飽和リアクトルのインピーダンスL12と合成インピーダンスLとの間には、L12≪Lの条件により、図5(d)の区間Bに示すように、可飽和リアクトルSLに印加する電圧VSLbは急激に増大し、負荷にパルス電流が供給される。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明のパルス電源装置および磁気パルス圧縮回路は、成膜装置に限らず、スパッタリング装置やアッシング装置等のプラズマを用いる処理装置分野に適用することができる。
1A,1B パルス電源装置
2 充電器
3 パルス発生回路
4a,4b 磁気パルス圧縮回路
4a´,4b´ 磁気パルス圧縮回路の等価回路
5 負荷
6a、6b、6c、6d リセット回路

Claims (10)

  1. 可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作によって充電コンデンサから放電される電流を圧縮してパルス電流を流す磁気パルス圧縮回路であって、
    前記磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットするリセット回路を備え、
    前記リセット回路はリセット巻き線と直流電源間にチョークコイルを接続し、
    前記磁気パルス圧縮回路の電圧分圧用の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルとリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、当該並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することを特徴とする、磁気パルス圧縮回路。
  2. 可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作によって充電コンデンサから放電される電流を圧縮してパルス電流を流す磁気パルス圧縮回路であって、
    前記磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットするリセット回路を備え、
    前記リセット回路はリセット巻き線と直流電源間にチョークコイルを接続し、
    前記磁気パルス圧縮回路は、前記充電コンデンサと負荷との間に直列接続する第1の可飽和リアクトルと、前記第1の可飽和リアクトルと負荷との間に負荷に対して並列接続する第2の可飽和リアクトルとを備え、
    前記第1の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第1の可飽和リアクトルと第1のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    前記第2の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第2の可飽和リアクトルと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    第2の可飽和リアクトルと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することを特徴とする、磁気パルス圧縮回路。
  3. 前記第1の可飽和リアクトルと前記第2の可飽和リアクトルの分圧比は、第1のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスおよび第2のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定まることを特徴とする、請求項2に記載の磁気パルス圧縮回路。
  4. 可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作によって充電コンデンサから放電される電流を圧縮してパルス電流を流す磁気パルス圧縮回路であって、
    前記磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットするリセット回路を備え、
    前記リセット回路はリセット巻き線と直流電源間にチョークコイルを接続し、
    前記磁気パルス圧縮回路は、前記充電コンデンサと負荷との間に直列接続する第1の可飽和リアクトルと、
    前記第1の可飽和リアクトルと負荷との間に負荷に対して並列接続するパルストランスとを備え、
    前記第1の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第1の可飽和リアクトルと第1のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    前記パルストランスの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路のパルストランスと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    磁気パルス圧縮回路のパルストランスと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することを特徴とする、磁気パルス圧縮回路。
  5. 前記第1の可飽和リアクトルと前記パルストランスの分圧比は、第1のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスおよび第2のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定まることを特徴とする、請求項4に記載の磁気パルス圧縮回路。
  6. 高電圧・狭電流幅のパルスを負荷に供給するパルス電源装置であって、
    直流電源で充電される充電コンデンサと、
    可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作によって前記充電コンデンサから負荷に圧縮したパルス電流を流す磁気パルス圧縮回路と、
    前記磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットするリセット回路とを備え、
    前記リセット回路はリセット巻き線と直流電源間にチョークコイルを接続し、
    前記磁気パルス圧縮回路の電圧分圧用の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルとリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、当該並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することを特徴とする、パルス電源装置。
  7. 高電圧・狭電流幅のパルスを負荷に供給するパルス電源装置であって、
    直流電源で充電される充電コンデンサと、
    可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作によって前記充電コンデンサから負荷に圧縮したパルス電流を流す磁気パルス圧縮回路と、
    前記磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットするリセット回路とを備え、
    前記リセット回路はリセット巻き線と直流電源間にチョークコイルを接続し、
    前記磁気パルス圧縮回路は、前記充電コンデンサと負荷との間に直列接続する第1の可飽和リアクトルと、
    前記第1の可飽和リアクトルと負荷との間に負荷に対して並列接続する第2の可飽和リアクトルとを備え、
    前記第1の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第1の可飽和リアクトルと第1のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    前記第2の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第2の可飽和リアクトルと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    第2の可飽和リアクトルと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することを特徴とする、パルス電源装置。
  8. 前記第1の可飽和リアクトルと前記第2の可飽和リアクトルの分圧比は、第1のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスおよび第2のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定まることを特徴とする、請求項7に記載のパルス電源装置。
  9. 高電圧・狭電流幅のパルスを負荷に供給するパルス電源装置であって、
    直流電源で充電される充電コンデンサと、
    可飽和リアクトルの磁気スイッチ動作によって前記充電コンデンサから負荷に圧縮したパルス電流を流す磁気パルス圧縮回路と、
    前記磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトルを飽和状態から不飽和状態にリセットするリセット回路とを備え、
    前記リセット回路はリセット巻き線と直流電源間にチョークコイルを接続し、
    前記磁気パルス圧縮回路は、前記充電コンデンサと負荷との間に直列接続する第1の可飽和リアクトルと、
    前記第1の可飽和リアクトルと負荷との間に負荷に対して並列接続するパルストランスとを備え、
    前記第1の可飽和リアクトルの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路の第1の可飽和リアクトルと第1のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    前記パルストランスの等価インダクタンスを、磁気パルス圧縮回路のパルストランスと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスにより設定し、
    磁気パルス圧縮回路のパルストランスと第2のリセット回路のチョークコイルとの並列合成インピーダンスを小さくすることによって、磁気パルス圧縮回路の磁気スイッチ側の可飽和リアクトルのインダクタンスを小さく設定することを特徴とする、磁気パルス電源装置。
  10. 前記第1の可飽和リアクトルと前記パルストランスとの分圧比は、第1のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスおよび第2のリセット回路のチョークコイルのインダクタンスによって定まることを特徴とする、請求項9に記載のパルス電源装置。
JP2009041018A 2009-02-24 2009-02-24 磁気パルス圧縮回路およびパルス電源装置 Expired - Fee Related JP5270399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009041018A JP5270399B2 (ja) 2009-02-24 2009-02-24 磁気パルス圧縮回路およびパルス電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009041018A JP5270399B2 (ja) 2009-02-24 2009-02-24 磁気パルス圧縮回路およびパルス電源装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010200446A true JP2010200446A (ja) 2010-09-09
JP2010200446A5 JP2010200446A5 (ja) 2012-03-01
JP5270399B2 JP5270399B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42824569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009041018A Expired - Fee Related JP5270399B2 (ja) 2009-02-24 2009-02-24 磁気パルス圧縮回路およびパルス電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5270399B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103166613A (zh) * 2013-01-29 2013-06-19 华中科技大学 一种低延时分散磁开关压缩脉冲电源复位电路
WO2015083305A1 (ja) 2013-12-03 2015-06-11 株式会社Ifg 医療用連発磁気パルス発生装置
KR101615458B1 (ko) 2014-12-30 2016-04-26 주식회사 포스코아이씨티 자기 스위치의 자기 리셋 장치, 이를 포함하는 고전압 펄스 압축 시스템 및 그 제어 방법
WO2018229853A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 三菱電機株式会社 パルス電源装置
GB2584731A (en) * 2019-06-13 2020-12-16 Bae Systems Plc Pulse charging of a capacitor
CN114035647A (zh) * 2021-11-23 2022-02-11 哈尔滨工业大学 一种用于产生扰动磁场的脉冲功率装置
WO2023166570A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 ギガフォトン株式会社 ガスレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6835901B2 (ja) 2019-04-11 2021-02-24 株式会社京三製作所 直流パルス電源装置、及び直流パルス電源装置のデューティー制御方法
JP6835900B2 (ja) 2019-04-11 2021-02-24 株式会社京三製作所 直流パルス電源装置、及び直流パルス電源装置の磁気飽和リセット方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0332215A (ja) * 1989-06-29 1991-02-12 Hitachi Metals Ltd 高電圧パルス発生回路及びこれを用いた放電励起レーザならびに加速器
JPH03124273A (ja) * 1989-10-03 1991-05-27 Toshiba Corp パルス電源装置
JPH03177086A (ja) * 1989-12-06 1991-08-01 Hitachi Ltd パルス電源装置
JPH075938A (ja) * 1993-06-15 1995-01-10 Meidensha Corp 複数個の可飽和リアクトルのリセット制御回路
JPH11332258A (ja) * 1998-05-08 1999-11-30 Meidensha Corp パルス電源
JP2004350338A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Meidensha Corp パルス電源
JP3605896B2 (ja) * 1995-09-08 2004-12-22 株式会社明電舎 パルス電源
JP2007104797A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Meidensha Corp パルス電源装置
JP2007288466A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Meidensha Corp パルス電源

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0332215A (ja) * 1989-06-29 1991-02-12 Hitachi Metals Ltd 高電圧パルス発生回路及びこれを用いた放電励起レーザならびに加速器
JPH03124273A (ja) * 1989-10-03 1991-05-27 Toshiba Corp パルス電源装置
JPH03177086A (ja) * 1989-12-06 1991-08-01 Hitachi Ltd パルス電源装置
JPH075938A (ja) * 1993-06-15 1995-01-10 Meidensha Corp 複数個の可飽和リアクトルのリセット制御回路
JP3605896B2 (ja) * 1995-09-08 2004-12-22 株式会社明電舎 パルス電源
JPH11332258A (ja) * 1998-05-08 1999-11-30 Meidensha Corp パルス電源
JP2004350338A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Meidensha Corp パルス電源
JP2007104797A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Meidensha Corp パルス電源装置
JP2007288466A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Meidensha Corp パルス電源

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103166613A (zh) * 2013-01-29 2013-06-19 华中科技大学 一种低延时分散磁开关压缩脉冲电源复位电路
WO2015083305A1 (ja) 2013-12-03 2015-06-11 株式会社Ifg 医療用連発磁気パルス発生装置
KR20160065083A (ko) 2013-12-03 2016-06-08 아이에프지 코포레이션 의료용 연발 자기 펄스 발생 장치
US10173071B2 (en) 2013-12-03 2019-01-08 Ifg Corporation Medical successive magnetic pulse generation device
KR101615458B1 (ko) 2014-12-30 2016-04-26 주식회사 포스코아이씨티 자기 스위치의 자기 리셋 장치, 이를 포함하는 고전압 펄스 압축 시스템 및 그 제어 방법
WO2018229853A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 三菱電機株式会社 パルス電源装置
GB2584731A (en) * 2019-06-13 2020-12-16 Bae Systems Plc Pulse charging of a capacitor
GB2584731B (en) * 2019-06-13 2024-01-31 Bae Systems Plc Pulse charging of a capacitor
CN114035647A (zh) * 2021-11-23 2022-02-11 哈尔滨工业大学 一种用于产生扰动磁场的脉冲功率装置
WO2023166570A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 ギガフォトン株式会社 ガスレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5270399B2 (ja) 2013-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5270399B2 (ja) 磁気パルス圧縮回路およびパルス電源装置
JP4434048B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP4692154B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP4434049B2 (ja) Dc/dcコンバータ
CN102082512A (zh) 用于压电致动器的驱动器
US5514918A (en) Pulse generator
TW200535876A (en) DC transformer with output inductor integrated on the magnetic core thereof and a DC/DC converter employing the same
JP4995640B2 (ja) 昇圧チョッパ装置
JP7325635B2 (ja) パルス電源装置
JP2008306786A5 (ja)
JP2005278380A (ja) スイッチング電源装置
TW201622324A (zh) 具漏感能量回收之直流-直流返馳式轉換器
KR102571734B1 (ko) Dc-dc 컨버터
JP4692155B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2010161868A (ja) フォワードコンバータ
KR101229265B1 (ko) 집적 변압기 및 이를 이용한 고승압 직류-직류 컨버터
JP2011061953A (ja) 多出力スイッチング電源装置
JPH07122979A (ja) パルス電源
JP2971618B2 (ja) パルストランス及び高電圧パルス発生装置
JPWO2010082557A1 (ja) Dc/dcコンバータ及び複合磁気回路
JP4038927B2 (ja) パルス電源
US20220399824A1 (en) Flyback Converters with Improved Magnetic Configurations
JP2007104797A (ja) パルス電源装置
CN110556242B (zh) 一种有载调压变压器以及调压方法
JPH03177086A (ja) パルス電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees