JP2010195990A - 繊維強化熱可塑性樹脂組成物およびそれから得られる成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パラヒドロキシ安息香酸単位[A]、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸単位[B]、テレフタル酸単位[C]、パラジヒドロキシフェニル単位(ビスフェノール単位等も含む)[D]、パラアミノフェノール単位[E]の反復構成単位からなる部分が90モル%以上であり、[A]:[B]:[C]:[D]:[E]=100:1〜20:5〜100:2〜80:2〜20のモル比を有する芳香族ポリエステルアミドで構成され、150℃雰囲気下で、強度が16cN/dtex以上かつ弾性率が710cN/dtex以上である溶融異方性ポリエステルアミド繊維を、熱可塑性樹脂100質量部に対し0.1〜50質量部含有してなる繊維強化熱可塑性樹脂組成物およびこれからなる成形体。
【選択図】なし
Description
150℃雰囲気下の強度(T150)が17cN/dtex以上であり、かつ
150℃雰囲気下の弾性率(E150)が710cN/dtex以上である溶融異方性
ポリエステルアミド繊維を含有する繊維強化熱可塑性樹脂である。
芳香族ポリエステルアミドは、下記式に示す[A]、[B]、[C]、[D]、[E]
の反復構成単位からなる部分が90モル%以上であり、[A]:[B]:[C]:[D]
:[E]=100:1〜20:5〜100:2〜80:2〜20のモル比、好ましくは、
[A]:[B]:[C]:[D]:[E]のモル比が100:3〜10:15〜60:1
0〜45:5〜15のモル比を有する。
す反復構成単位の中で構成単位[A]が40〜80モル%、また構成単位[D]がn=2
である芳香族ポリエステルアミドが好ましい。
えば試料をホットステ−ジにのせ、窒素雰囲気下で昇温加熱し、試料の透過光を観察する
ことにより認定できる。
ることが好ましい。溶融紡糸は紡糸機を融点以上に加温して行うのだが、設定温度に対し
てある程度の幅をもって温度が変化するため、設定温度よりも高温になることがある。も
し溶融異方性ポリマ−の分解開始温度(Td)と融点(Tm)の温度差が40℃未満であ
れば、ポリマ−が配管を滞留中、温度が融点を越えて分解温度に達し、ポリマ−に分解が
生じ、紡糸ノズル付近でビス即ち断糸が発生する。
低下する。ここで述べる分解開始温度(Td)とはTG曲線(熱重量曲線)における減量
開始温度であり、ここで述べるTmとは、示差走査熱量(DSC:例えばmettler社製、TA3000)で観察される主吸熱ピ−クのピ−クトップ温度であり、以下、融
点ピーク温度と称する場合がある(JIS K 7121)。
次に本発明において用いられる芳香族ポリエステルアミド繊維(以下、単にポリエステルアミド繊維と称することがある。)の製造方法について以下説明する。該繊維は、常法によりポリマ−を溶融紡糸して得られるが、該芳香族ポリエステルアミドの融点よりさらに10℃以上高い紡糸温度(かつ溶融液晶を形成している温度範囲内)で、剪断速度103sec−1以上、紡糸ドラフト20以上の条件で紡糸するのが好ましい。かかる剪断速度および紡糸ドラフトで紡糸することにより、分子の配向化が進行し優れた強度等の性能を得ることができる。剪断速度(γ)は、ノズル半径をr(cm)、単孔当たりのポリマ−と吐出量をQ(cm3/sec)とするときr=4Q/πr3で計算される。ノズル横断面が円でない場合には、横断面積と同値の面積を有する円の半径をrとする。
繊維化を行う際、単繊維繊度は0.1〜50dtexであることが好ましく、更には1〜20dtexであることが好ましい。単繊維繊度が0.1dtex未満である場合、熱可塑性樹脂との加熱混合攪拌中に繊維形態が損傷を受けて繊維が切断する場合がみられ、樹脂補強性に問題が発生する恐れがある。また単繊維繊度が50dtexを超えると、樹脂との接着性が不足して樹脂補強性が低下する。
、酸素等の活性ガスが0.1体積%以下であることをいう。また活性雰囲気下とは、酸素
等の活性ガスを1%以上含んでいる雰囲気を言い、好ましくは10%以上の酸素含有気体
であり、コスト的には空気を用いることが好ましい。水分が存在すると加水分解反応も併
行して進行するので、露点が−20℃以下,好ましくは−40℃以下の乾燥気体を使用す
る。
:℃)と(加熱時間:時間)との積によって表わすことも可能であり、この場合、
50≦(融点との温度差)×(加熱時間)/(単繊維繊度)≦100
程度の熱処理により、150℃雰囲気下の強度(T150)が17cN/dtex以上であり、かつ150℃雰囲気下の弾性率(E150)が710cN/dtex以上である高強度高弾性率ポリエステルアミド繊維を得ることが可能となる。
用する方法、熱ロ−ラ−、プレ−ト等に接触させて行う方法、高周波等を利用した内部加
熱方法等があり、目的により、緊張下あるいは無緊張下で行われる。熱処理は、フィラメント糸を、カセ状、またはチーズ状にして、またはトウ状にしてバッチ式で行うか、あるいは、フィラメントをロ−ラ−上を走行させながら、連続式で行うことができる。また、繊維をカットファイバーにして、金網等にのせて熱処理を行っても良い。
上記した製造方法で得られる本発明において用いられるポリエステルアミド繊維は、150℃雰囲気下の強度(T150)が17cN/dtex以上(例えば、17.5〜40cN/dtex程度)である必要がある。一般に高強力有機繊維は、室温下での強度は高いものの、高温下ではその強度は低下するため、繊維補強樹脂やその成形体を高温環境で使用することができない。一方、本発明において用いられる繊維は、150℃雰囲気下でも17cN/dtex以上の強度を有することから、適切な樹脂を選定すれば150℃以上の雰囲気でも補強性の高い成形体を得ることが可能となるのである。好ましくは18cN/dtex以上(例えば、18.5〜38cN/dtex程度)であってもよい。
また、上記した製造方法で得られる本発明において用いられるポリエステルアミド繊維は、150℃雰囲気下の弾性率(E150)が710cN/dtex以上(例えば、720〜1500cN/dtex程度)である必要がある。一般に高強力有機繊維は、室温下での弾性率は高いものの、高温下ではその強度は低下するため、繊維補強樹脂やその成形体を高温環境(例えば自動車のエンジンルーム等)で使用することができない。一方、本発明において用いられる繊維は、150℃雰囲気下でも710cN/dtex以上の弾性率を有することから、適切な樹脂を選定すれば150℃以上の雰囲気でも補強性の高い成形体を供することが可能となるのである。好ましくは730cN/dtex以上(例えば、740〜1400cN/dtex程度)であってもよい。
本発明において用いられるポリエステルアミド繊維は、耐熱性が高く、その融点ピーク温度は、370℃以上(例えば、375〜450℃程度)、好ましくは380℃以上(例えば、385〜440℃程度)であってもよい。なお、融点ピーク温度の測定方法については、以下の実施例に詳細に記載されている。
本発明において用いられるポリエステルアミド繊維は、高温下でも低温下でも優れた貯蔵弾性率(または動的弾性率)を示すため、25℃雰囲気下において、動的粘弾性から測定した貯蔵弾性率(E’25)と、150℃雰囲気下において、動的粘弾性から測定した貯蔵弾性率(E’150)との比が、E’150/E’25=0.50以上(例えば、0.51〜1.0)であり、好ましくは0.52以上(例えば、0.53〜0.90程度)であってもよい。このような貯蔵弾性率を有するポリエステルアミド繊維は、室温(例えば25℃雰囲気下)及び高温下(例えば150℃雰囲気下)での物性変化を低減することができる。
本発明において用いられるポリエステルアミド繊維では、高温下で高い強力および弾性率を発現する観点から、高融点の結晶構造を分子構造の中に有さなければならない。その結晶に関しては、広角X線回折測定により得られる2θ=29°に現れる回折ピーク強度の半価幅より、その結晶サイズを算出することができ、例えば、そのような結晶サイズとしては、7nm〜11nm程度であってもよく、好ましくは8nm〜10nm程度であってもよい。なお、具体的な測定方法については、以下の実施例に詳細に記載されている。
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物は、上記の溶融異方性ポリエステルアミド繊維を
熱可塑性樹脂100質量部に対して0.1〜50質量部含有させることにより得られる。
上記例示した裁断方法により得られるペレットの長さは、後に溶融押出機で押出ししたり、射出成形したりする等の方法により成形体を製造する際の混練性、補強繊維の分散性の面から2〜15mmであることが好ましく、3〜10mmの長さであることがより好ましい。更に、得られるペレットを熱風乾燥機等で乾燥し、ペレット中の水分率を低くすることが溶融押出機で押出しする際や、射出成形する際により好ましい。
これらの例としては、難燃剤、導電性付与剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、制振材、抗菌剤、防虫剤、防臭剤、着色防止剤、熱安定剤、離型剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、発泡剤などが挙げられる。
上記したような方法にて得られたペレットを溶融押出成形や射出成形等の成形方法で成形することで成形体を得る。このようにして得られる成形体は、機械的性能や耐熱性能、リサイクル性能に優れたものとなるばかりか、高温下においても優れた機械的性能を得ることができる。本発明の成形体は、本発明の繊維強化樹脂組成物を公知の方法で成形したものであれば特に限定されない。
ものではない。
DSC装置(metrler社製TA3000)にサンプルを10〜20mgとり、ア
ルミ製パンへ封入した後、キャリヤ−ガスとしてN2を100cc/分流し、昇温速度20℃/分で測定し、吸熱ピ−クの位置の示す温度を測定する。
JIS L 1013に準じ、試長20cm、初荷重0.1g/d、引張速度10cm
/minの条件で破断強伸度及び弾性率(初期引張抵抗度)を求め、5点以上の平均値を
採用した。
広角X線回折測定装置として、ブルカー社製、「D8 Discover with GADDS」を用いて、カメラ距離10cm、露光時間:600秒、電流110mA、電
圧:45kV、コリメータ径0.3mmにより繊維の赤道方向における広角X線回折図を
得た。次いで、2θが29°に現れる回折ピーク強度の半価幅より次式を用いて、結晶サ
イズ(C)を算出した。
オングストローム)を表わす。
レオロジー社製「DVEレオスペクトラー」を使用して、昇温速度10℃/分、周波数
10Hz、自動静荷重方式にて測定を行ない、貯蔵弾性率(E’)と損失弾性率(E”)
との比からtanδ=E”/E’を算出した。次いで、各温度について、横軸を温度とし
、縦軸をtanδとする温度(℃)−tanδ曲線を作図し、tanδの変曲点(ピーク
温度)をガラス転移点とした。また、25℃雰囲気下の貯蔵弾性率(E’25)と150℃雰囲気下の貯蔵弾性率(E’150)との比をE’150/E’25として算出した。
株式会社島津製作所製オートグラフAG/Rを用い、JIS K7171試験法に準拠して測定した。この積層体の曲げ試験を25℃下及び150℃下で実施し、25℃下の曲げ強度に対する、150℃下の曲げ強度の保持率を、50%以上を○、30〜50%を△、30%未満を×として表記した。同様に、25℃下の曲げ弾性率に対する、150℃下の曲げ弾性率の保持率を、50%以上を○、30〜50%を△、30%未満を×として表記した。
(1)溶融異方性ポリステルアミド繊維の製造
p−アセトキシ安息香酸[A]60モル、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸[B]4モル、テレフタル酸[C]18モル、4−4’−ビスフェノ−ル[D]14モル、およびp−アミノフェノ−ル[E]4モルから溶融異方性芳香族ポリエステルアミドを得た。このポリマ−の融点は340℃であった。該ポリマ−を、ノズル径0.1mmφ、ホ−ル数600個の口金より、紡糸温度360℃、紡糸速度1000m/min,剪断速度55200sec−1、ドラフト30で溶融紡糸し、1670dtex/600fのフィラメントを得た。この紡糸原糸を310℃で8時間熱処理した。
得られた熱処理糸の性能は、25℃下における強度は27.2cN/dtex、弾性率は814cN/dtexであり、また150℃下における強度は21.2cN/dtex、弾性率は767cN/dtexであった。
150℃雰囲気下の強度(T150)と、25℃雰囲気下の強度(T25)との比(T150/T25)は、0.779であり、150℃雰囲気下の弾性率(E150)と、25℃雰囲気下の弾性率(E25)との比(E150/E25)は、0.942であった。
得られた熱処理糸の融点ピーク温度は378℃、ガラス転移点(Tg)は87℃、25℃雰囲気下で動的粘弾性から測定した貯蔵弾性率(E’25)と、150℃雰囲気下で動的粘弾性から測定した貯蔵弾性率(E’150)との比(E’150/E’25)は0.57および結晶サイズは9nmであった。
次に得られた繊維糸条の集束加工を行うため、ポリウレタン樹脂ポリマ−のエマルジョン水溶液として第一工業製薬株式会社製、スーパーフレックス300(商品名)の固形分濃度を30質量%水溶液としたものを調製した。そして上記(1)で製造したポリエステルアミド繊維糸条をクリール台に設置して糸条を引き出した後に前記エマルジョン水溶液中へ導いて含浸後、マングル設備で余分な付着液を絞り、200℃の熱風乾燥設備中で乾燥させた。ポリエステルアミド繊維100質量部に対してポリウレタン樹脂ポリマ−の付着量は15質量部であった。次いでこの糸条をカッター刃にて長さ3mm長に切断して繊維束状カット糸を作った。
上記で得た繊維集束カット糸を、それぞれ除湿された105℃の乾燥器中で5時間以上乾燥を行い、そして繊維補強用の熱可塑性樹脂として、宇部興産株式会社製6−ナイロン樹脂(グレード名:1015BK)100質量部に対して、繊維の添加量を20質量部として、310℃に設定した二軸押出機(株式会社日本製鋼所製TEX30)へ投入して溶融混合撹拌し、ダイス穴から吐出させて25℃である水浴に導いてストランドを冷却させた。その後、ストランドカッターにて切断して長さ3mmのポリエステルアミド繊維含有樹脂ペレットを得た。引き続きこのペレットを、射出成型機(東芝機械株式会社製EC75N−II)を使用し、設定樹脂温度310℃、金型温度80℃にてJIS規定の物性測定用試験片を作製して物性評価を行った。結果を表1に示す。
(1)樹脂組成物の製造
実施例1(1)と同じ方法にて作製したポリエステルアミド繊維を、105℃の乾燥器中で5時間以上乾燥を行い、その後、実施例1(3)と同じ6−ナイロン樹脂を用いて、ポリエステルアミド繊維の通過するノズルの内径0.95mm、前記樹脂の押出されるノズルの内径1.20mmのノズルにて紡糸ヘッド温度310℃、ナイロン樹脂の吐出量12g/min、巻取速度15m/minの条件にて、ポリエステルアミド繊維束の外周にナイロン樹脂が被覆してなる樹脂組成物を得た。その後カットし、長さ12mmのペレットを得た。
上記(1)で得られた樹脂組成物を切断し、断面を日立製作所社製電子顕微鏡「S510」で倍率100倍にて観察したところ、ナイロン樹脂がポリエステルアミド繊維束を取囲んだ構造が形成されており、樹脂は繊維束の外周の連続繊維に接着されていた。さらに被覆されたナイロン樹脂を剥がして内部のポリエステルアミド繊維束を観察したところ、内部のポリエステルアミド繊維に損傷は見られず、したがって上記(1)の工程でポリエステルアミド繊維に損傷は生じていなかった。得られた樹脂組成物は柔軟であった。
さらに上記(1)で得られた樹脂組成物と、実施例1(3)と同じ6−ナイロン樹脂とを、ポリエステルアミド繊維の含有率が20質量%となるようにチップブレンドして、実施例1(3)と同様の射出成形機を用いて物性評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1(5)において、熱可塑性樹脂としてPPS(ポリプラスチックス株式会社製フォートロン0220A9)を用い、二軸押出機の設定温度、及び射出成形機の設定樹脂温度をそれぞれ320℃、320℃とする以外は、実施例1と同様にして試験を実施した。結果を表1に示す。
実施例1(5)において、熱可塑性樹脂としてPA9T(株式会社クラレ製ジェネスタN1000A)を用い、二軸押出機の設定温度、及び射出成形機の設定樹脂温度をそれぞれ320℃、320℃とする以外は、実施例1と同様にして試験を実施した。結果を表1に示す。
実施例1(5)において、熱可塑性樹脂としてLCP(ポリプラスチックス株式会社製ベクトラE130i)を用い、二軸押出機の設定温度、及び射出成形機の設定樹脂温度をそれぞれ350℃、350℃とする以外は、実施例1と同様にして試験を実施した。結果を表1に示す。
熱可塑性樹脂として、宇部興産株式会社製6−ナイロン樹脂(1015BK)単独を除湿された105℃の乾燥機中で5時間以上乾燥を行い、310℃に設定した二軸押出機(TEX30 日本製鋼(株)製)へ投入して溶融混合撹拌し、ダイス穴から吐出させて25℃である水浴に導いてストランドを冷却させた。その後、ストランドカッターにて切断して長さ3mmの樹脂ペレットを得た。引き続きこのペレットを射出成型機(東芝機械EC75N−II)を使用し、設定樹脂温度310℃、金型温度80℃にてJIS規定の物性測定用試験片を作製して物性評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1(1)におけるポリエステルアミド繊維の替わりに、市販のポリアリレート繊維((株)クラレ製ベクトランHT)を用いる以外、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
実施例1(1)におけるポリエステルアミド繊維の替わりに、市販のアラミド繊維(東レデュポン(株)製ケブラー49)を用いる以外、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
(1)プレート、軸受、ギヤー、カム、パイプ、棒材、ブッシュ、座金、ガイド、プーリー、フェーシング、インシュレーター、ロッド、ベアリング保持器、シール類、パッキン類、グランドパッキン等の機械部品
(2)コネクタ、プラグ、アーム、ソケット、キャップ、ロータ、モータ部品等の電気電子部品
(3)スピーカコーン、筐体、軸受、ロッド、ガイド等のAV・OA機器部品
(4)建具や建材用のストッパー、ガイド、戸車、アングル等の建築用部材
(5)ヘルメット、プラモデル部品、タイヤ用の中子材料、釣具用リール部品等
さらなる産業上の利用可能性がある。
Claims (8)
- 請求項1において、前記溶融異方性ポリエステルアミド繊維が、融点ピーク温度が370℃以上の溶融異方性ポリエステルアミド繊維である繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1または2において、前記溶融異方性ポリエステルアミド繊維が、動的粘弾性測定により得られるガラス転移点(Tg)が81℃以上の溶融異方性ポリエステルアミド繊維である繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1から3のいずれか一項において、前記溶融異方性ポリエステルアミド繊維が、25℃雰囲気下で動的粘弾性から測定した貯蔵弾性率(E’25)と、150℃雰囲気下で動的粘弾性から測定した貯蔵弾性率(E’150)との比(E’150/E’25)が0.50以上の溶融異方性ポリエステルアミド繊維である繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1から4のいずれか一項において、前記溶融異方性ポリエステルアミド繊維が、150℃雰囲気下の強度(T150)と、25℃雰囲気下の強度(T25)との比(T150/T25)が0.70以上であるとともに、150℃雰囲気下の弾性率(E150)と、25℃雰囲気下の弾性率(E25)との比(E150/E25)が0.85以上の溶融異方性ポリエステルアミド繊維である繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1から5のいずれか一項において、前記溶融異方性ポリエステルアミド繊維が、広角X線回折測定により得られる2θ=29°に現れる回折ピーク強度の半価幅より算出した結晶サイズが7nm〜11nmの溶融異方性ポリエステルアミド繊維である繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜6記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物から得られた繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
- 請求項1記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物を300〜350℃の成形温度で成形して
得られる繊維強化熱可塑性樹脂成形体。
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