JP2010195278A - ラック軸支持装置及びこれを用いたラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のラック軸支持装置10は、ピニオン軸2と噛合するラック軸3を往復動可能に収容するハウジング4と、ハウジング4に設けられた案内部12と、案内部12に進退可能に収容され、ラック軸3をピニオン軸2に対して押圧支持するラックガイド11と、案内部12に設けられ、ラックガイド11の端面11cの周縁部に当接して当該ラックガイド11をラック軸3側に付勢する付勢部材20とを備えている
【選択図】 図1
Description
ラックガイド105は、操舵に伴って軸方向に往復動するラック軸102を付勢しながら摺接可能に支持することで、ラック軸102とピニオン軸101との間のラトル音(歯打ち音)を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ラトル音をより確実に抑制することができるラック軸支持装置、及びこれを用いたラックアンドピニオン式ステアリング装置を提供することを目的とする。
この場合、付勢部材は、ラックガイドの軸方向端面の周縁部に確実に当接し当該ラックガイドを付勢することができる。
また、周溝に嵌め込まれた付勢部材が、その突出部をラックガイドの他端面周縁に当接させて当該ラックガイドを付勢しているので、ラックガイドは、周溝に嵌め込まれた付勢部材によって軸方向に位置決めされる。このため、ラックガイドが付勢部材側に後退したとしても、当該ラックガイドが付勢部材以外の他の部材に接触して異音を発生させることがない。この結果、たとえラックガイド等に摩耗が生じ当該ラックガイドが軸方向に大きく移動可能となったとしても異音が発生するのを抑制することができる。
この場合、付勢部材は、テーパ面とされた裏面を周溝の軸方向一方側の内側面側に押圧されると、弾性的に縮径しつつ当該裏面が周溝の内側面を摺接する。この摺接に伴い、付勢部材は、テーパ面の傾斜に沿って軸方向一方側に弾性的に移動することができ、ラックガイドを前記ラック軸に向けて付勢することができる。
この場合、ラック軸に過大な負荷が急激に作用することで、ラックガイドを介して付勢部材に軸方向一方側へ移動させる方向の力が過大に作用したとしても、規制部材が、付勢部材の軸方向への移動を規制して過度に縮径するの防止するので、付勢部材が周溝から外れるのを防止することができる。
この場合、ラックガイドを介して急激に軸方向に移動させようとする力が付勢部材に作用し、当該付勢部材が軸方向に急激に移動しようとしても、緩衝部材によって付勢部材の軸方向の移動が緩衝される。このため、付勢部材が軸方向に急激に移動することによって、ラックガイドの他端面から離間するのを防止し、付勢部材とラックガイドとが、離間当接することで生じる打音(異音)を抑制することができる。
上記構成のラックアンドピニオン式ステアリング装置によれば、上述のように、ラックガイドが案内部の軸方向に対して傾いた状態で付勢されるのを防止することができ、ラトル音をより確実に抑制することができる。
図1中、ラックアンドピニオン式ステアリング装置1(以下、単にステアリング装置1ともいう)は、ステアリング(図示せず)からの操舵力により回転するピニオン軸2と、ピニオン軸2に形成されたピニオン歯2aに噛合しているラック歯3aが形成されたラック軸3と、ラック軸3を支持しているラック軸支持装置10とを備えている。
ラック軸3は、タイロッド(図示せず)を介して両端が操舵輪(図示せず)に接続されており、ピニオン軸2から伝達される回転力によって軸方向に沿って往復動を行い、前記操舵輪を操舵する。
ラックガイド11の外周面には、当該ラックガイド11と案内孔13との間を密封するためのOリング16が配置されている溝部11bが形成されている。
案内孔13の内周面13aには、周方向に沿って凹む周溝17が形成されており、この周溝17に付勢部材20が嵌め込まれている。
また、周溝17の第一内側面17aは、テーパ面25に対応したテーパ面とされている。このため、付勢部材20は、周溝17の第一内側面17aに対して滑らかに摺接することができる。
プラグ30の内側端面30aには、ゴム等の弾性体からなる第一緩衝部材18が設けられている。
また、周溝17の軸方向他方側の第二内側面17bにも、ゴム等の弾性体からなる第二緩衝部材19が設けられている。
これら両緩衝部材18,19は、断面方形の環状に形成された部材であり、それぞれ、プラグ30と案内部12と付勢部材20の裏面23との間、付勢部材20の当接面22と周溝17の第二内側面17bとの間に介在しており、付勢部材20の軸方向の移動を緩衝する。
なお、上述の「軸方向一方側」とは、案内孔13の軸方向においてプラグ30側を指し、「軸方向他方側」とは、案内孔13の軸方向においてラック軸3側を指している。
図3において、付勢部材20が周溝17に嵌め込まれている状態で、最も拡径した状態を実線で示し、最も縮径した状態を破線で示している。
図に示すように、付勢部材20は、最も拡径した状態から、テーパ面25を周溝17の第一内側面17aに当接した状態のまま縮径すると、軸方向プラグ30側に移動し、最も縮径した状態から拡径すれば、ラックガイド11側に移動する。
付勢部材20が図中実線に示す位置にある状態から、ラックガイド11が付勢部材20を押圧するように後退すると、付勢部材20も、ラックガイド11に押されて軸方向に移動する。
このとき、付勢部材20は、テーパ面25を周溝17の第一内側面17aに沿って摺接させつつ弾性的に縮径する。これによって、付勢部材20は、テーパ面25及び第一内側面17aに沿って軸方向に弾性的に移動する。
また、軸方向の移動に伴って縮径された状態の付勢部材20は、弾性復元力によって拡径しようとし、ラックガイド11側へ移動しようとするため、ラックガイド11をラック軸3に向けて付勢する。
この場合、ラック軸3に過大な負荷が急激に作用することで、ラックガイド11を介して付勢部材20にプラグ30側へ移動させる方向の力が過大に作用したとしても、プラグ30が、付勢部材20の軸方向への移動を規制して過度に縮径するを防止するので、付勢部材20が周溝17から外れるのを防止することができる。
一方、上記従来例におけるプラグは、付勢部材とともに、ラックガイドの軸方向の位置やラック軸のピニオン軸に対する予圧を調整する機能を有している。このため、従来例におけるプラグは、その組み付けにおいて高い精度が要求され、微妙な調整を必要としていた。
これに対して、本実施形態のプラグ30は、軸方向の位置について高い精度は要求されないので、上記従来例と比較して、組み付けが容易となる。
2 ピニオン軸
3 ラック軸
4 ハウジング
10 ラック軸支持装置
11 ラックガイド
11c 端面
12 案内部
13 案内孔
13a 内周面
17 周溝
17a 第一内側面
17b 第二内側面
18 第一緩衝部材
19 第二緩衝部材
20 付勢部材
21 突出部
22 当接面
23 裏面
30 プラグ(規制部材)
Claims (7)
- ピニオン軸と噛合するラック軸を往復動可能に収容するハウジングと、
前記ハウジングに設けられた案内部と、
前記案内部に進退可能に収容され、前記ラック軸を前記ピニオン軸に対して押圧支持するラックガイドと、
前記案内部に設けられ、前記ラックガイドの軸方向端面の周縁部に当接して当該ラックガイドを前記ラック軸側に付勢する付勢部材と、を備えていることを特徴とするラック軸支持装置。 - 前記付勢部材は、前記案内部の内周面に形成された周溝に嵌め込まれた環状部材であり、その内周面から径方向内側に突出した突出部を前記ラックガイドの軸方向端面の周縁部に当接させて当該ラックガイドを前記ラック軸側に付勢する請求項1に記載のラック軸支持装置。
- 前記付勢部材は、前記突出部の前記ラックガイドに当接している当接面の裏面側が内周側端縁から外周側端縁に向かって薄肉となるように傾斜し前記周溝の軸方向一方側の内側面に摺接可能に当接するテーパ面とされるとともに、周方向の一部を切り欠くことで弾性的に拡縮径可能なC型ばねである請求項2に記載のラック軸支持装置。
- 前記裏面が当接している前記周溝の軸方向一方側の内側面が、前記付勢部材の前記裏面に対応したテーパ面とされている請求項3に記載のラック軸支持装置。
- 前記案内部には、前記付勢部材の裏面側に配置され、当該付勢部材の軸方向一方側への移動を規制することで前記付勢部材が過度に縮径するのを防止する規制部材が設けられている請求項3又は4に記載のラック軸支持装置。
- 前記規制部材、及び前記周溝の軸方向他方側の内側面には、前記付勢部材との間に介在することで、前記付勢部材の軸方向の移動を緩衝する緩衝部材が設けられている請求項5に記載のラック軸支持装置。
- ピニオン軸と、
前記ピニオン軸と噛合するラック軸と、
前記ラック軸を支持するラック軸支持装置と、を備えたラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
前記ラック軸支持装置が、請求項1〜6のいずれか一項に記載のラック軸支持装置であることを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
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