JP2010193783A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機体フレーム1の下方に走行装置2を設け、機体フレーム1の上方一側に脱穀装置3を設け、機体フレーム1の前方には刈取上下シリンダ19により昇降する刈取部4を設け、前記刈取上下シリンダ19とは別に刈取部4を上昇側に付勢して刈取部4の接地圧を軽減する補助付勢手段20を設け、該補助付勢手段20は前記刈取部4が最上昇位置から所定高さまでの下降速度は速くし、所定高さより更に下降させるときの下降速度が最上昇位置からの下降速度よりも遅くなる構成としたことを特徴とするコンバイン。
【選択図】図11
Description
また、公知例は、所定高さより下降させるときの下降速度は速すぎて、刈取部の先端部が地面に突っ込むことがあり、対地追従の刈取部の下げ操作が行い難いという課題がある。
本願は、刈取部の接地圧を効率よく軽減して、操作性および作業効率を向上させように工夫したものである。
刈取部4の刈取フレームは刈取支持フレームの先側に設け、刈取上下シリンダ19により刈取部4を昇降させて刈り高さを調節し、調節された刈り高さよりは下がらずに、前進して刈取作業を行う。
刈取部4は、刈取部4と圃場との接地圧力を軽減する補助付勢手段20を刈取上下シリンダ19とは別に設けているので、刈取部4が圃場上面に接触すると、その反力により刈取部4を上方退避させる。
この場合、刈取部4が最上昇位置から所定高さまでは速く下降して作業の迅速化が図れ、所定高さより更に下降させるときの下降速度が最上昇位置からの下降速度より遅くなって、刈取部4の分草装置の先端部が接地する接地位置付近では下降速度が最も遅くなって、刈取部4の先端部が地面に突っ込みにくくなり対地追従の刈取部4の下げ操作を行い易くなる。
前記刈取部4は、最先端位置に分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置8が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後側には刈刃10を設け、刈刃10の上方の後側には刈刃10によって刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置11を設ける。
穀稈搬送装置11の構成は任意であり、前側搬送装置12や掻き込み装置13や後方に搬送する後側搬送装置(図示省略)等により構成する。分草装置8と引起装置9と刈刃10と刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置の一部を刈取フレーム15に設け、刈取フレーム15は刈取支持フレーム16の先側に設ける。刈取支持フレーム16の基部には上部横伝動ケース17を設け、上部横伝動ケース17を機体固定部に設けた刈取懸架支持台18に回転自在に取付け、もって、刈取支持フレーム16の基部を回動自在に取付ける。18Aは上部横伝動ケース17を刈取懸架支持台18に回転自在に取付ける取付部材である。
刈取上下シリンダ19とは別に、刈取部4の接地圧力軽減する補助付勢手段20を設ける(図1では刈取上下シリンダ19および補助付勢手段20の図示を省略している)。補助付勢手段20はバネ機構21を有して構成し、バネ機構21は刈取部4が障害物に接触して突き上がられると、刈取部4を上昇退避するように付勢し、上昇退避した刈取部4が障害物を通過すると、刈取部4の自重で刈取部4が下降するように構成する。
この場合、刈取部4が最上昇位置から所定高さまで下降する間の下降速度は速くし、所定高さより更に下降させるときの下降速度が最上昇位置から所定高さまでの下降速度より遅くなるように構成する。
させ、旋回終了後に刈取部4を最上昇位置から所定高さまで下降させてから、次辺の刈取作業を再開する。
そのため、刈取部4が最上昇位置からの下降速度が速いので、作業の迅速化が図れ、所定高さより更に下降させるときは下降速度が遅くなるので、刈取部4の先端部が接地位置付近では下降速度が最も遅くなって、刈取部4の先端部が地面に突っ込みにくくなり対地追従の刈取部4の下降操作を行い易くなる。
また、刈取部4の分草装置8が接地させた状態のときも、分草装置8が障害物に接触すると、刈取部4を上昇退避させるので、刈取部4の刈取高さを低く一定にでき、刈取高さ調節が容易になる。
そのため、バネホルダ22内の空間を利用して大径バネ23と小径バネ24を配置でき、また、バネ常数を小さくでき、刈高さを変更しても保持荷重変動を小さくできる。
バネホルダ22の基部は軸25により機体フレーム1等の任意の固定部に回動自在に取付ける。バネホルダ22の先端は刈取支持フレーム16に軸26により回動自在に取付け、刈取部4が最上昇位置のとき軸26の高さ位置が軸25の高さ位置より高くし、刈取部4が最下降位置のとき軸26の高さ位置が軸25の高さ位置より低くなるように配置構成する。
そのため、バネ機構21の荷重支持姿勢が変化するので、所定高さより更に下降させるときの下降速度が最上昇位置から下降速度より遅くなる。
そのため、刈取部4が下降するほど、バネ機構21の支持するバネ弾力が大となり、しかも、刈取部4を上げるモーメントを大にでき、下降速度を遅くできる。
また、刈取部4が下降するほど、バネ機構21の大径バネ23と小径バネ24は縮小するから、バネ機構21の作動スペースを小さくできる。
前記バネ機構21は、大径バネ23を小径バネ24より全長を長く形成し、刈取部4が最上昇位置のときは大径バネ23のみ作用させ、所定高さより更に下降するにつれて小径バネ24が作用するように構成する。
そのため、刈取部4が最上昇位置から下降するときには大径バネ23だけが作用するので、下降速度が速く、所定高さより更に下降させるときは大径バネ23および小径バネ24により付勢するので下降速度を遅くさせることができる。
したがって、刈取部4が最上昇位置ではバネ機構21のうち大径バネ23だけがバネホルダ22の先端内面に当接して作用し、刈取部4が下降して小径バネ24の先端がバネホルダ22の先端内面の当接すると、大径バネ23および小径バネ24の両者が作用して、刈取部4の下降速度を遅くする。
バネ機構21は、前記小径バネ24のバネ定数を、大径バネ23のバネ定数より大きくして構成する。
そのため、刈取部4が最上昇位置から下降するときはバネ定数の小さい大径バネ23だけが作用するので、下降速度が速く、所定高さより更に下降させるときは大径バネ23に加えてバネ定数の大きい小径バネ24も作用するので、刈取部4の上下動に対して荷重変化が大きくなり、接地面に近づくつれ下降速度を遅くさせる。
バネ機構21は、前記大径バネ23の巻き方向と、小径バネ24の巻き方向とを、互いに反対にして構成する。
補助付勢手段20のバネホルダ22は、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bとに分割形成し、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bとは刈取部4の最上昇位置から最下降位置の全ストローク域において、互いに重なるように重なり代Sを設ける(図5.図6)。
そのため、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bは、バネホルダ22の伸縮の全ストローク域において、摺動時の互いに案内部材として作用し、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bとが外れるのを防止し、大径バネ23と小径バネ24をバネホルダ22内に収納して適格に作動させられる。
この前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bは両者共に、直線状態の筒部材により形成して一部を重ねて二重筒構成にする。
そのため、バネホルダ22を直線状態で支持でき、少ない前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bとの重なり代Sでも、バネホルダ22が中間部分で屈曲するのを防止し、バネホルダ22の伸縮を円滑にする。
そのため、後側ホルダ22Bの開口部分はバネホルダ22の伸縮の全ストローク域において前側ホルダ22Aとの重なり代Sにより包囲され、バネホルダ22内への泥土や藁屑の侵入を防止し、大径バネ23と小径バネ24を円滑・確実に作動させる。
補助付勢手段20は、走行装置2の油圧式無段変速装置(図示省略)のオイルタンク30の前側下方に配置する(図2)。
オイルタンク30の下方空間を利用して、バネホルダ22を配置したので、大径バネ23および小径バネ24の長さの設計の自由度を高くでき、バネ定数を小さくできる。
31はミッションケース、32はホイルケース、33は駆動輪、34はクローラー、35は刈取フレーム15の一部を構成する下部伝動ケースである(図9)。
補助付勢手段20のバネホルダ22は、バネホルダ22の基部の軸25は刈取懸架支持台18により包囲する。
したがって、刈取懸架支持台18を側板40と上板41と後板42によりボックス形状に形成し(図9)、刈取懸架支持台18自体の剛性を向上させつつ側板40と上板41と後板42内に生じる空間を有効利用して、バネホルダ22の基部を軸25により取り付けることができ、合理的構成となる。
また、刈取懸架支持台18内に取付部43を設けているので、補助付勢手段20のバネホルダ22と刈取支持フレーム16との取付位置を、刈取支持フレーム16の軸心に接近させることができ、刈取支持フレーム16を支持する際の重量バランスを良好にして、安定して刈取支持フレーム16および刈取部4を支持する。
そのため、機体の左外側から補助付勢手段20のメンテナンスを容易に行える。
また、刈取上下シリンダ19は走行装置2のクローラー34の上方に設ける。
そのため、クローラー34の上方空間を利用して刈取上下シリンダ19を配置できる。
補助付勢手段20のバネホルダ22の軸25は、側面視、刈取支持フレーム16の回動支点(刈取支持フレーム16と刈取懸架支持台18との取付部分)と、クローラー34の上面より下方に位置する刈取上下シリンダ19の基部取付部分との間に配置する。
補助付勢手段20のバネホルダ22を刈取支持フレーム16に取付けた軸26の部分は、刈取上下シリンダ19の先端を刈取支持フレーム16に取付けた取付軸45と刈取支持フレーム16の上部横伝動ケース17との間に配置する。
そのため、軸26の部分を上部横伝動ケース17からできるだけ離すことができ、刈取上下シリンダ19および補助付勢手段20の支持強度を向上させて、刈取部4の左右の振れを低減できる。
この場合、軸26と取付軸45との間の間隔は、バネホルダ22の軸25と刈取上下シリンダ19の基部との間隔より小さくすると、バネホルダ22をクローラー34の上方に配置でき、バネホルダ22へのクローラー34の泥土が付着するのを防止する。
そのため、機体水平機構Lにより機体フレーム1の高さを上昇させても、刈取部4の分草装置8の高さを圃場面より深いマイナス高さ位置として刈取作業を行え、特に、短穀稈等の刈取脱穀作業を円滑に行える等の作業適用範囲を広げて、作業性を向上させられる。
機体水平機構Lを設けた場合、バネホルダ22の基部の軸25を取付ける取付部43は、走行装置2に対して上下する機体フレーム1に設ける。
また、刈取上下シリンダ19が縮小すると、バネホルダ22も追従して縮小し、刈取上下シリンダ19の縮小を妨げないように構成し、刈取上下シリンダ19の最縮小ストロークを保障する。
そのため、車高を最上げにし、刈取部4を最下げにしても、バネホルダ22は刈取上下シリンダ19の縮小を妨げず、刈取部4をバネ機構21により支持する。
機体水平機構Lの構成は任意であり、走行装置2と前記機体フレーム1とをアームで連結し、左右一対のローリングシリンダにより機体を水平にし、また、車高調節を行う。
実施例では、バネホルダ22の先端と刈取支持フレーム16との取付部分に調節機構46を設ける。長さ調節機構46は、刈取支持フレーム16に前記軸26を取付け、軸26に回転のみ自在に前側取付板47を取付け、前側取付板47に後側取付板48をボルト50により移動自在に取付ける。49は長孔である。
後側取付板48は筒側取付板51に着脱自在に取付ける。
刈取部4を最上昇位置で、バネホルダ22を取付け、このとき、前側ホルダ22Aの内面に大径バネ23の先端が当接するように、前側取付板47と後側取付板48の位置を調節して、バネホルダ22の全長を設定できるので、刈取部4を下降させたとき、前側ホルダ22Aの内面は必ず大径バネ23に当接して大径バネ23を圧縮させ、補助付勢手段20は刈取部4の荷重を支持する。
また、筒側取付板51は後側取付板48に対して着脱自在に構成すると、刈取支持フレーム16とバネホルダ22との着脱が容易になって、刈取部4の着脱作業が容易となる。
また、前側ホルダ22A内には、前側ホルダ22Aの軸心方向に移動する移動体52を設ける。
移動体52は、バネホルダ22の内径より小径に形成し、大径バネ23よりも大径に形成して移動体52を大径バネ23の先端に当接させる。
移動体52には調節ネジ53を取付け、調節ネジ53は基部側を前側ホルダ22A側に移動自在に螺合させ、調節ネジ53の先端に移動体52を取付ける。
移動体52は大径バネ23の弾力を強弱に調節でき、刈取部4の接地圧を変更調節できる。
また、条件によって、移動体52により大径バネ23の弾力を弱くして、刈取部4の浮き上がりを抑制することもできる。
また、筒側取付板51を前側ホルダ22Aに対して取り外し、前側ホルダ22Aから大径バネ23および小径バネ24を交換自在に構成すると、大径バネ23および小径バネ24の弾力を強弱に変更でき、刈取部4の接地圧の変更長範囲を大きくでき、操作性・作業性を向上させられる。
また、補助デバイダ等を装着した刈取部4など、刈取部4の重量に対応した補助付勢手段20とすることができる。
刈取部4は、最先端位置に分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置8が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後側には刈刃10を設け、刈刃10の上方の後側には刈刃10によって刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置11を設けているので、刈取部4が前進すると、分草装置8が圃場の穀稈を分草し、各分草装置8が分草した穀稈を引起装置9が引起し、引起した穀稈を刈刃10が切断し、刈刃10によって刈り取った穀稈を穀稈搬送装置11が搬送する。
刈取部4の刈取フレーム15は刈取支持フレーム16の先側に設け、刈取上下シリンダ19により刈取部4を上下させて刈り高さを調節し、調節された刈り高さよりは下がらずに、前進して刈取作業を行う。
即ち、「やじろべえ(弥次郎兵衛)」のように、刈取部4の先端は下から軽く圃場の障害物が当たると、直ぐに上動するように、補助付勢手段20により刈取部4の重さを支持しているので、刈取部4が圃場上面に接触すると、その反力により調節した刈取作業高さよりも高く上方に向けて刈取部4を退避させ、圃場の障害物を刈取部4が通過すると、刈取部4は自重で刈取作業高さまで下降して刈取作業を続行する。
補助付勢手段20は刈取部4の不要な沈み込みを防止する。
そして、刈取部4の先端部が接地位置付近では下降速度が最も遅くなって、刈取部4の先端部が地面に突っ込みにくくなり対地追従の刈取部4の下げ操作を行い易くなる。
また、刈取部4の分草装置8が接地させた状態のときも、分草装置8が障害物に接触すると、刈取部4を上昇退避させるので、刈取部4の刈取高さを低く一定にでき、刈取高さ調節が容易になる。
補助付勢手段20は、伸縮自在のバネホルダ22内に大径バネ23と小径バネ24を内蔵して構成しているので、バネホルダ22内の空間を利用して大径バネ23と小径バネ24を配置でき、また、バネ常数を小さくでき、刈高さを変更しても保持荷重変動を小さくできる。
バネ機構21は、バネホルダ22の回動支点(軸25)に対し、側面視で刈取部4の最上昇位置では前上がり、最下降位置では前下がりとなるように構成しているので、刈取部4が下降するほど、バネ機構21の支持するバネ弾力が大となり、しかも、刈取部4を上げるモーメントを大にでき、下降速度を遅くできる。
バネ機構21の大径バネ23は小径バネ24より全長を長く形成しているので、刈取部4が最上昇位置のときは大径バネ23のみ作用させ、所定高さより更に下降するにつれて小径バネ24が作用する。
そのため、刈取部4が最上昇位置から下降するときには大径バネ23だけを作用させることができ、刈取部4の高さが高いときの下降速度を速く、所定高さより下降させたときの下降速度が遅くさせる構成を簡単に実現できる。
大径バネ23の先端は、刈取部4が最上昇位置のとき、バネホルダ22の先端内面に当接しているが、小径バネ24の先端は当接せず、小径バネ24の先端とバネホルダ22の先端内面との間に間隔が形成されているので、刈取部4が最上昇位置では大径バネ23だけがバネホルダ22の先端内面に当接して作用し、刈取部4が下降して小径バネ24の先端がバネホルダ22の先端内面の当接すると、大径バネ23および小径バネ24の両者が作用して、刈取部4の下降速度を遅くする。
バネ機構21は、大径バネ23の巻き方向と小径バネ24の巻き方向とを、互いに反対にして構成しているので、大径バネ23と小径バネ24の何れか一方が他方のバネの隙間に挟まるのを防止し、バネ機構21を円滑・確実に作動させる。
補助付勢手段20のバネホルダ22は、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bとに分割形成し、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bとは刈取部4の最上昇位置から最下降位置の全ストローク域において、互いに重なるように重なり代Sを設けているので、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bは、バネホルダ22の伸縮の全ストローク域において、摺動時に互いが案内部材として作用しあって、前側ホルダ22Aと後側ホルダ22Bとが外れるのを防止し、大径バネ23と小径バネ24をバネホルダ22内に収納して円滑に作動させられる。
バネホルダ22は、前側ホルダ22Aを後側ホルダ22Bより大径に形成しているので、後側ホルダ22Bの開口部分はバネホルダ22の伸縮の全ストローク域において前側ホルダ22Aとの重なり代Sにより包囲され、後側ホルダ22Bの開口部分からのバネホルダ22内への泥土や藁屑の侵入を防止し、大径バネ23と小径バネ24を円滑・確実に作動させる。
補助付勢手段20は、走行装置2の油圧式無段変速装置(図示省略)のオイルタンク30の下方に配置しているので、オイルタンク30の下方空間を有効利用でき、大径バネ23および小径バネ24の長さの設計の自由度を高くでき、バネ定数を小さくできる。
刈取懸架支持台18は側板40と上板41と後板42によりボックス形状に形成し、側板40と上板41と後板42によりバネホルダ22の軸25を取り付ける取付部43を包囲しているので、刈取懸架支持台18自体の剛性を向上させつつ側板40と上板41と後板42内に生じる空間を有効利用して、バネホルダ22の基部を軸25により取り付けることができ、合理的構成となる。
補助付勢手段20のバネホルダ22の軸25は、側面視、刈取支持フレーム16の回動支点(刈取支持フレーム16と刈取懸架支持台18との取付部分)と、クローラー34の上面より下方に位置する刈取上下シリンダ19の基部取付部分との間に配置しているので、刈取支持フレーム16の回動支点と刈取上下シリンダ19の基部取付部分との間の空間を有効利用できる。
この場合、軸26と取付軸45との間の間隔は、バネホルダ22の軸25と刈取上下シリンダ19の基部との間隔より小さくしているので、バネホルダ22をクローラー34の上方に配置でき、バネホルダ22へのクローラー34の泥土が付着するのを防止する。
機体水平機構Lを設けた場合、バネホルダ22の基部の軸25を取付ける取付部43は、走行装置2に対して上下する機体フレーム1に設け、また、刈取上下シリンダ19が縮小すると、バネホルダ22も追従して縮小し、刈取上下シリンダ19の縮小を妨げないように構成し、刈取上下シリンダ19の最縮小ストロークを保障しているから、車高を最上げにし、刈取部4を最下げにしても、バネホルダ22は刈取上下シリンダ19の縮小を妨げず、刈取部4をバネ機構21により支持する。
そのため、刈取部4を下降させたとき、前側ホルダ22Aの内面は必ず大径バネ23に当接して大径バネ23を圧縮させ、補助付勢手段20は刈取部4の荷重を支持する。
具体的には、バネホルダ22の先端と刈取支持フレーム16との取付部分に長さ調節機構46を設け、長さ調節機構46は刈取支持フレーム16に取付けた軸26に前側取付板47を取付け、前側取付板47に後側取付板48をボルト50により移動自在に取付けているから、刈取部4の最上昇位置で前側ホルダ22Aの内面に大径バネ23の先端が当接するように、前側取付板47と後側取付板48の位置を調節して、バネホルダ22の全長を設定する。
したがって、刈取部4の荷重は刈取上下シリンダ19により支持され、前側ホルダ22Aの内面に大径バネ23の先端を当接させるだけであるから、大径バネ23の弾力も作用せず、バネホルダ22の全長の長短調節は頗る簡単に行える。
また、筒側取付板51は後側取付板48に対して着脱自在に構成しているので、刈取支持フレーム16とバネホルダ22との着脱が容易になって、刈取部4の着脱作業が容易となる。
そのため、刈取部4の接地圧の変更長範囲を大きくでき、操作性・作業性を向上させられる。
また、補助デバイダ等を装着した刈取部4など、刈取部4の重量に対応した補助付勢手段20とすることができる。
また、前側ホルダ22A内には、前側ホルダ22Aの軸心方向に移動する移動体52を設けているので、移動体52を大径バネ23の先端を当接させて、大径バネ23の圧縮程度を変更することで、バネ機構21の支持弾力を強弱に調節でき、刈取部4の接地圧を変更調節できる(図13)。
即ち、刈取部4に補助デバイダ等を装着すると、刈取部4の重量が増加して接地圧が大きくなるが、移動体52により大径バネ23の弾力を強くすると、刈取部4の接地圧を軽減する。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
Claims (1)
- 機体フレーム(1)の下方に走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上方一側に脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の前方には刈取上下シリンダ(19)により昇降する刈取部(4)を設け、前記刈取上下シリンダ(19)とは別に刈取部(4)を上昇側に付勢して刈取部(4)の接地圧を軽減する補助付勢手段(20)を設け、該補助付勢手段(20)は前記刈取部(4)が最上昇位置から所定高さまでの下降速度は速くし、所定高さより更に下降させるときの下降速度が最上昇位置からの下降速度よりも遅くなる構成としたことを特徴とするコンバイン。
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