JP2017093399A - コンバイン - Google Patents

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飯泉 清
Kiyoshi Iiizumi
清 飯泉
北川 智志
Tomoshi Kitagawa
智志 北川
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Abstract

【課題】刈取前処理装置を高位置から低位置に下降させた場合に、セカンドモア装置を強制的に下降させて、穀稈の残稈を短く切断することができるコンバインを提供する。
【解決手段】刈取前処理装置(5)とセカンドモア装置(20)を吊上げガイド(53)で連結し、フィーダハウス(5A)の下壁に、フィーダハウス(5A)の下降によってセカンドモア装置(20)を下側に移動させる押下げ部材(16)を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、セカンドモア装置を備えたコンバインに関するものである。
従来、コンバインの刈取前処理装置の刈刃装置で刈取られた穀稈の残稈を短く切断して後工程の耕うん作業を容易化するために、刈取前処理装置の昇降と連動して昇降するセカンドモア装置が設けられている。
特開平6−38608号公報
しかし、従来のコンバインは、刈取前処理装置を高位置から低位置に下降させた場合に、セカンドモア装置が高位置から低位置に下降せず、穀稈の残稈を短く切断することができない恐れがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、機体フレーム(2)の一側に脱穀装置(4)を配置し、該脱穀装置(4)の前側に圃場の穀稈を刈取る刈刃装置(5C)と刈取られた穀稈を前記脱穀装置(4)に搬送するフィーダハウス(5A)を備えた刈取前処理装置(5)を配置し、該刈刃装置(5C)の後方の下側に刈取られた穀稈の残稈を切断するセカンドモア装置(20)を配置したコンバインにおいて、
前記刈取前処理装置(5)とセカンドモア装置(20)を吊上げガイド(53)で連結し、前記フィーダハウス(5A)の下壁に、該フィーダハウス(5A)の下降によって前記セカンドモア装置(20)を下側に移動させる押下げ部材(16)を設けたことを特徴とするコンバインである。
請求項2に係る発明は、前記刈取前処理装置(5)を昇降させる昇降シリンダ(11)の先端部が支持されたブラケット(15)の前部に、前記押下げ部材(16)を連結した請求項1記載のコンバインである。
請求項3に係る発明は、前記刈取前処理装置(5)が高位置から低位置に移動した場合に、セカンドモア装置(20)を機体フレーム(2)に連結する前後方向に延在する左アーム(26)と右アーム(28)の間に設けられた中間アーム(27)を、前記押下げ部材(16)における前記フィーダハウス(5A)の側端部から側方へ突出した部位によって、下側に押動させる請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項4に係る発明は、前記セカンドモア装置(20)を高位置から低位置に下降させた場合に、前記中間アーム(27)が機体フレーム(2)に上載されたエンジン(E)の回転数を増減速するトランスミッション(40)の駆動軸(41)に外嵌されたカバー(42)に当接する構成とし、前記中間アーム(27)における前記カバー(42)に当接する部位に緩衝部材(30)を設けた請求項3記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、刈取前処理装置(5)とセカンドモア装置(20)を吊上げガイド(53)で連結し、フィーダハウス(5A)の下壁に、フィーダハウス(5A)の下降によってセカンドモア装置(20)を下側に移動させる押下げ部材(16)を設けているので、粉塵等がセカンドモア装置(20)の回転支持部に浸入して刈取前処理装置(5)に追従してセカンドモア装置(20)が下降しない場合でも押下げ部材(16)によって強制的にセカンドモア装置(20)を下降させて穀稈の残稈を短く切断することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、刈取前処理装置(5)を昇降させる昇降シリンダ(11)の先端部が支持されたブラケット(15)の前部に、押下げ部材(16)を連結しているので、押下げ部材(16)の位置決めを容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、刈取前処理装置(5)が高位置から低位置に移動した場合に、セカンドモア装置(20)を機体フレーム(2)に連結する前後方向に延在する左アーム(26)と右アーム(28)の間に設けられた中間アーム(27)を、押下げ部材(16)におけるフィーダハウス(5A)の側端部から側方へ突出した部位によって、下側に押動させるので、セカンドモア装置(20)の一側に偏倚した部位に押動力が作用せずセカンドモア装置(20)の変形を防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載した発明の効果に加えて、セカンドモア装置(20)を高位置から低位置に下降させた場合に、中間アーム(27)が機体フレーム(2)に上載されたエンジン(E)の回転数を増減速するトランスミッション(40)の駆動軸(41)に外嵌されたカバー(42)に当接する構成とし、中間アーム(27)におけるカバー(42)に当接する部位に緩衝部材(30)を設けているので、中間アーム(27)がカバー(42)に当接した場合の衝撃力を減少させてカバー(42)の変形を防止することができる。
汎用コンバインの左側面図である。 汎用コンバインの正面図である。 汎用コンバインの背面図である。 刈取前処理装置とセカンドモア装置の要部の左側面図である。 刈取前処理装置とセカンドモア装置の要部の平面図である。 セカンドモア装置と機体フレームの説明図であり、(a)はセカンドモア装置の刈刃部の平面図、(b)はセカンドモア装置のアーム部の平面図、(c)は機体フレームの平面図である。 機体フレームの支持ベース説明図であり、(a)は支持ベースの正面図、(b)は支持ベースの平面図、(c)は支持ベースの左側面図である。 セカンドモア装置の操作レバーと操作レバーが挿通される操作盤の説明図であり、(a)は操作盤の正面図、(b)は操作盤の平面図、(c)は操作レバーの左側面図である。 操作盤に着脱されるピンの説明図であり、(a)はピンの平面図、(b)はピンの右側面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
図1〜3に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム2の下方に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置3が設けられ、機体フレーム2の上側に脱穀・選別処理を行なう脱穀装置4が設けられ、脱穀装置4の前側には圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置5が設けられている。
脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒は、揚穀筒9によって脱穀装置4の右側に設けられたグレンタンク6に揚穀され、グレンタンク6に貯留された穀粒は、排出筒7により外部へ排出される。また、グレンタンク6の前側には操作者が搭乗する操縦部8が設けられ、刈取前処理装置5の右壁には、収穫された穀稈の残稈である切株の背丈の長さを短く切断するセカンドモア装置20が設けられている。
<刈取前処理装置>
図1,2に示すように、刈取前処理装置5は、フィーダハウス5Aと、オーガ装置5Bと、刈刃装置5Cと、掻込み装置5Dから構成されている。
フィーダハウス5Aは、オーガ装置5Bによって搬送された稲、麦、大豆、そば等の穀稈を脱穀装置4に搬送する装置であり、オーガ装置5Bと脱穀装置4の間に設けられている。
オーガ装置5Bは、掻込み装置5Dで掻込まれた穀稈をオーガ装置5Bの後壁に形成された送込口の前側に寄せ集めてフィーダハウス5Aに引き継ぐ装置であり、フィーダハウス5Aの前側に設けられ、機体の左右方向の幅と略同一幅に形成されている。
刈刃装置5Cは、掻込み装置5Dで掻込まれた穀稈の株元を切断する装置であり、オーガ装置5Bの下壁の前端部に設けられ、側面視において前側から後側に緩やかに後上がり傾斜して形成されている。
掻込み装置5Dは、倒伏した穀稈、大豆やそば等の丈の低い穀稈、油菜や菜の花等の丈の高い穀稈をオーガ装置5Bに掻込む装置であり、オーガ装置5Bの上側に設けられ、オーガ装置5Bの左右方向の幅と略同一幅に形成されている。
図4,5に示すように、フィーダハウス5Aの下壁に設けられたブラケット15には、機体フレーム2に基部が回転自在に取付けられた昇降シリンダ11の先端部が回転自在に取付けられている。また、ブラケット15の前部には、フィーダハウス5Aが高刈位置から低刈位置に移動した場合に、セカンドモア装置20の中間アーム27に当接してセカンドモア装置20を強制的に高刈位置から低刈位置に移動させる押下げ部材16が横設されている。押下げ部材16は、フィーダハウス5Aの左端部近傍からフィーダハウス5Aの右端部よりも右側までに亘って延在している。すなわち、押下げ部材16の右端部は、平面視においてフィーダハウス5Aの右壁よりも右側に突出している。これにより、フィーダハウス5Aが高刈位置から低刈位置に移動した場合に、セカンドモア装置20を強制的に高刈位置から低刈位置に移動することができ、収穫された穀稈の残稈である切株の背丈を所定の長さに切断することができる。
本実施形態では、押下げ部材16は、角パイプによって形成されているが、角パイプの他にも角柱、丸パイプ、丸柱等によって形成することができ、押下げ部材16とセカンドモア装置20の中間アーム27の当接時の接触を緩和するために、押下げ部材16の下面にウレタン等の緩衝材を取付けるのが好ましい。
<セカンドモア装置>
図6に示すように、セカンドモア装置20は、収穫された穀稈の残稈を切断する刈刃装置21と、刈刃装置21を機体フレーム2に着脱自在に取付ける支持部22から形成されている。支持部22は、刈刃装置21の後部を取付ける左右方向に延在する前フレーム25と、前フレーム25を機体フレーム2に取付ける前フレーム25の左部に設けられた前後方向に延在する左アーム26と、前フレーム25の略中間部に設けられた前後方向に延在する中間アーム27と、前フレーム25の右部に設けられた前後方向に延在する右アーム28と、左アーム26と中間アーム27の剛性を高めるために左アーム26と中間アーム27の後部に偏倚した部位を連結する連結フレーム28から構成されている。
セカンドモア装置20が高刈位置から低刈位置に移動した場合に、エンジンEの回転数を増減速するトランスミッション40の出力軸41に外嵌された円筒状のカバー42に当接する中間アーム27の下面の部位には、ウレタン等の緩衝部材30が取付けられている。これにより、セカンドモア装置20が高刈位置から低刈位置に移動した場合に、セカンドモア装置20の中間アーム27とトランスミッション40のカバー42の衝撃を緩和して、トランスミッション40のカバー42や出力軸41の変形を防止することができる。
左アーム26の後部に横設された支軸は、機体フレーム2の左支持プレート75に取付けられる左プレート36の上面に設けられた軸受けを介して支持され、中間アーム27の後部に横設された支軸は、機体フレーム2の中間支持プレート76に取付けられる中間プレート37の上面に設けられた軸受けを介して支持され、右アーム28の後部に横設された支軸は、機体フレーム2の右支持プレート77に取付けられる右プレート38の上面に設けられた軸受けを介して支持されている。これにより、セカンドモア装置20を機体フレーム2への着脱作業が容易になり、また、機体フレーム2からセカンドモア装置20を取外した場合に、機体フレーム2側に残るセカンドモア装置20を構成する部品を削減して機体フレーム2の軽量化を図ることができる。
右アーム28は、前フレーム25の右部から前後方向に延在するアーム28Aと、アーム28Aの後部から右側に向かって延在するアーム28Bと、アーム28Bの後部から後側に向かって延在するアーム28Cから構成されている。これにより、右アーム28の機体の右側への張出しを抑制することができる。
また、図4に示すように、左アーム26は、左プレート36に支持された後部から直線状に延在して前部に至り、中間アーム27は、中間プレート37に支持された後部から直線状に延在した後に、トランスミッション40の出力軸41の上側で湾曲して前部に至り、同様に右アーム28も右プレート38に支持された後部から直線状に延在した後に、トランスミッション40の出力軸41の上側で湾曲して前部に至っている。
図4に示すように、セカンドモア装置20の中間アーム27は、刈取前処理装置5のフィーダハウス5Aの右壁に取付けられた操作レバー51と連動して上下方向に移動する吊上げガイド53の下部に取付けられている。
図8に示すように、操作レバー51を操作盤50の低刈位置に位置させると、セカンドモア装置20は土壌面に近接する低刈位置に下降し、操作レバー51を操作盤50の高刈位置に位置させると、セカンドモア装置20は土壌面から所定の高さ離れた高刈位置に上昇し、操作レバー51を操作盤50の収納に位置させると、セカンドモア装置20は土壌面から最も離れた収納に上昇する。
操作レバー51を低刈位置に位置させる場合は、操作盤50の左右壁に形成された前開口部50Aにピン52を挿入し、操作レバー51を高刈位置に位置させる場合は、操作盤50の左右壁に形成された前開口部50Aと後開口部50Bにそれぞれピン52を挿入し、操作レバー51を収納に位置させる場合は、操作盤50の左右壁に形成された後開口部50Bにピン52を挿入する。これにより、振動等によって発生する操作レバー51の位置抜け、例えば、振動によって低刈位置に位置させた操作レバー51が高刈位置に移動することを防止することができる。
また、図9に示すように、ピン52は、丸棒等のピン本体52Aと、ピン本体52Aの両側部に設けられたリング52Bから形成され、ピン本体52Aの両側部の外周面は面取り52Cされている。ピン本体52Aの直径は、前開口部50Aと後開口部50Bの挿入口の間隔よりも大きく形成され、ピン本体52Aの面取り52Cが施された直径は、前開口部50Aと後開口部50Bの挿入口の間隔よりも小さく形成されている。これにより、前開口部50A、後開口部50Bにピン52が容易に挿入でき、前開口部50A、後開口部50Bにピン52を挿入した後にピン52を回転させることによって、前開口部50A、後開口部50Bからピン52の脱落を防止することができる。
<機体フレーム>
図6に示すように、機体フレーム2は、溶接によって一体構想とされた前後方向に延在する左フレーム61と、左中間フレーム62と、右中間フレーム63と、右フレーム64と、左右方向に延在する前フレーム65と、前中間フレーム66と、後中間フレーム67と、後フレーム68によって形成されている。また、左フレーム61の前部と前中間フレーム66の左部の連結部と、左中間フレーム62の前部と前フレーム65の左部の連結部は、平面視において略L字形状に形成された連結部材70によって連結されている。これにより、機体フレーム2、特に、左フレーム61と、左中間フレーム62と、前フレーム65と、前中間フレーム66の剛性を高めることができ、機体フレーム2の変形を防止することができる。
図7に示すように、連結部材70は、前後方向に延在するフレーム71と左右方向に延在するフレーム72から形成され、フレーム71の前部とフレーム72の連結部の上部には、セカンドモア装置20の左アーム26の後部に設けられた左プレート36を上載して支持する左支持プレート75が設けられ、フレーム72の右部の上部には、セカンドモア装置20の中間アーム27の後部に設けられた中間プレート37を上載して支持する中間支持プレート76が設けられている。また、セカンドモア装置20の右アーム28の後部に設けられた右プレート38を上載して支持する右支持プレート77は、右フレーム64の前部と前フレーム65の右部の連結部の上部に設けられている。これにより、セカンドモア装置20を機体フレーム2に容易に着脱することができる。なお、機体フレーム2の右支持プレート77は、右フレーム64から右側に張出して設けるのが好ましい。
本発明は、汎用コンバインの刈取前処理装置に利用できるものである。
2 機体フレーム
4 脱穀装置
5 刈取前処理装置
5A フィーダハウス
5C 刈刃装置
11 昇降シリンダ
15 ブラケット
16 押下げ部材
20 セカンドモア装置
26 左アーム
27 中間アーム
28 右アーム
30 緩衝部材
40 トランスミッション
41 駆動軸
42 カバー
53 吊上げガイド
E エンジン

Claims (4)

  1. 機体フレーム(2)の一側に脱穀装置(4)を配置し、該脱穀装置(4)の前側に圃場の穀稈を刈取る刈刃装置(5C)と刈取られた穀稈を前記脱穀装置(4)に搬送するフィーダハウス(5A)を備えた刈取前処理装置(5)を配置し、該刈刃装置(5C)の後方の下側に刈取られた穀稈の残稈を切断するセカンドモア装置(20)を配置したコンバインにおいて、
    前記刈取前処理装置(5)とセカンドモア装置(20)を吊上げガイド(53)で連結し、
    前記フィーダハウス(5A)の下壁に、該フィーダハウス(5A)の下降によって前記セカンドモア装置(20)を下側に移動させる押下げ部材(16)を設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記刈取前処理装置(5)を昇降させる昇降シリンダ(11)の先端部が支持されたブラケット(15)の前部に、前記押下げ部材(16)を連結した請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記刈取前処理装置(5)が高位置から低位置に移動した場合に、セカンドモア装置(20)を機体フレーム(2)に連結する前後方向に延在する左アーム(26)と右アーム(28)の間に設けられた中間アーム(27)を、前記押下げ部材(16)における前記フィーダハウス(5A)の側端部から側方へ突出した部位によって、下側に押動させる請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 前記セカンドモア装置(20)を高位置から低位置に下降させた場合に、前記中間アーム(27)が機体フレーム(2)に上載されたエンジン(E)の回転数を増減速するトランスミッション(40)の駆動軸(41)に外嵌されたカバー(42)に当接する構成とし、前記中間アーム(27)における前記カバー(42)に当接する部位に緩衝部材(30)を設けた請求項3記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020215400A1 (zh) * 2019-04-25 2020-10-29 何嘉俊 上置式折弯半喂入联合收割机

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