JP2010193208A - 水晶発振回路 - Google Patents

水晶発振回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2010193208A
JP2010193208A JP2009035838A JP2009035838A JP2010193208A JP 2010193208 A JP2010193208 A JP 2010193208A JP 2009035838 A JP2009035838 A JP 2009035838A JP 2009035838 A JP2009035838 A JP 2009035838A JP 2010193208 A JP2010193208 A JP 2010193208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal
capacitor
oscillation circuit
circuit
oscillation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009035838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5465891B2 (ja
Inventor
Makoto Watanabe
渡辺  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP2009035838A priority Critical patent/JP5465891B2/ja
Publication of JP2010193208A publication Critical patent/JP2010193208A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5465891B2 publication Critical patent/JP5465891B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

【課題】 伸長コイルが挿入された場合で、水晶振動子の直列アームでの発振を確実に行わせ、本来の発振周波数以外における無用な発振を抑えることができる水晶発振回路を提供する。
【解決手段】 水晶振動子XL の一端とトランジスタQのベースとの間に伸長コイルL1 が挿入された水晶発振回路であって、水晶振動子XL に並列に付加容量Cx を接続し、水晶振動子XL の他端に接続するコンデンサC1 、ベースに接続するコンデンサC2 を可変コンデンサとし、伸長コイルL1 とベースの間に可変コンデンサC3 を設け、これら可変コンデンサを温度補償電圧発生回路3で制御する水晶発振回路である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水晶発振回路に係り、特に、伸長コイルが挿入された場合で、水晶振動子の直列アームでの発振を確実に行わせることができる水晶発振回路に関する。
[従来の技術]
[一般的な水晶発振回路:図13]
一般的な水晶発振回路について図13を参照しながら説明する。図13は、一般的な水晶発振回路の回路図である。
図13に示すように、一般的な水晶発振回路は、特定の周波数を発振する水晶振動子XL と、水晶振動子XL の一端がベースに接続し、発振された周波数を増幅するトランジスタQと、トランジスタQのコレクタには発振回路電源が抵抗R2 を介して接続し、コレクタは抵抗R1 を介してベースに接続し、またコレクタが水晶振動子XL の他端に接続し、当該他端はコンデンサC1 の一端が接続すると共に他端が接地され、トランジスタQのベースはコンデンサC2 の一端が接続すると共の他端が接地され、トランジスタQのエミッタは接地されている。
[等価回路:図14]
図13の回路の等価回路を図14に示す。図14は、一般的な水晶発振回路の等価回路の図である。
図14(a)に示すように、左側が水晶振動子(Crystal unit)XL であり、右側が負荷容量CL と負性抵抗−Rの直列接続の発振回路(Oscillator)である。
そして、図14(a)の等価回路において水晶振動子を4素子等価回路とした等価回路で示したのが図14(b)である。図14(b)に示すように、水晶振動子は、直列接続(直列アーム)の直列抵抗R1 、直列容量C1 、直列インダクタンスL1 と並列接続(並列アーム)の並列容量C0 で表すことができ、発振回路は、負荷容量CL (=−Xc :発振回路のリアクタンス)と、負性抵抗−Rの直列接続で表すことができる。
尚、図13で用いた容量C1 、抵抗R1 と、図14(b)の直列容量C1 、直列抵抗R1 とは、便宜上同じ符号を用いたが、容量値、抵抗値は異なっている。
また、以下の説明では、CL を負荷容量とし、XL を水晶振動子のリアクタンスとし、RL を負荷時共振抵抗として用いる。
水晶振動子をRL +XL で表したとき、発振開始条件は、RL ≦|−R|であり、発振定常状態では、RL =|−R|となり、発振回路の−Rが発振開始後に減少して、水晶振動子の負荷時共振抵抗による電力損失分を常に補い続けるようになり、発振が継続する。
また、この時の発振周波数条件は、XL −Xc =0となる。
共振条件現象(位相=0°)の時、発振回路側は容量性となり、水晶振動子側は誘導性となる。
[伸長コイル挿入の水晶発振回路:図15]
水晶振動子XL とトランジスタQのベースとの間に、伸長コイルを挿入した場合(発振回路側に伸長コイルを挿入した場合)、発振回路側が誘導性となり、水晶振動子の並列容量C0 と誘導性となった発振回路側とが共振することがある。
伸長コイルを挿入した水晶発振回路について図15を参照しながら説明する。図15は、伸長コイルを挿入した水晶発振回路の回路図である。
図15に示すように、図13との相違点は、水晶振動子XL とトランジスタQのベースとの間に、伸長コイルを挿入したことである。
[等価回路:図16]
また、図15の等価回路について図14と同様に表した図を図16に示す。図16は、伸長コイルを挿入した水晶発振回路の等価回路の図である。
図16(a)の左側が水晶振動子であり、右側がインダクタL1 と負性抵抗−Rの直列接続の発振回路である。
また、図16(a)の等価回路について図14(b)と同様に水晶振動子を等価定数回路とした時の等価回路で示したのが図16(b)である。図16(b)に示すように、水晶振動子は、直列接続(直列アーム)の直列抵抗R1 、直列容量C1 、直列インダクタンスL1 と並列接続(並列アーム)の並列容量C0 で表すことができ、発振回路は、発振回路のリアクタンス+Xc と、負性抵抗−Rの直列接続で表すことができる。
尚、図15で用いた容量C1 、抵抗R1 、伸長コイルL1 と、図16(b)の直列容量C1 、直列抵抗R1 、直列インダクタンスL1 とは、便宜上同じ符号を用いたが、容量値、抵抗値、インダクタンスの値は異なっている。
[図15の発振回路の特性:図17]
図15の発振回路の特性について図17を参照しながら説明する。図17は、伸長コイル挿入の水晶発振回路の利得、位相特性を示す図である。
図17において、上側の図は周波数に対する利得特性を示すもので、横軸が周波数、縦軸が利得を示している。また、図17の下側の図は周波数に対する位相特性を示すもので、横軸が周波数、縦軸が位相を示している。
図17に示すように、発振条件は、位相反転のポイント(位相反転1,2)で、利得が1以上である場合に、発振するものである。
従って、位相反転2のポイント(具体的には、1.2GHz付近の高域の周波数)で、発振してしまうことになり、本来想定する水晶発振点となる位相反転1のポイント以外のポイントで発振するという不具合が発生することになる。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開平04−137805号公報「水晶発振回路」(出願人:フアナツク株式会社)がある(特許文献1)。
特許文献1には、CMOSインバータMを使用して構成されるコルピッツ型水晶発振回路において、水晶振動子XL の両端に第3のキャパシタCx が並列接続されている。
この水晶発振回路は、目的とする周波数以外の周波数において、安定した発振状態となることがないようにしたものである。
特開平04−137805号公報
しかしながら、上記図15の水晶発振回路では、伸長コイルを用いているため、水晶振動子の直列アーム(C1 ,L1 ,R1 )の容量と回路側のインピーダンスが共振し、目的とする水晶振動子の直列アーム以外の周波数で発振し、水晶振動子本来の発振が妨げられるという問題点があった。
また、先行文献1では、水晶発振回路における安定発振状態を実現するものではあるが、伸長コイルが挿入された場合の水晶発振回路において、水晶振動子の直列アームでの振動を確実に行わせるものではない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、伸長コイルが挿入された場合で、水晶振動子の直列アームでの発振を確実に行わせ、本来の発振周波数以外における無用な発振を抑えることができる水晶発振回路を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、特定の周波数を発振する水晶振動子と、水晶振動子で発振された周波数を増幅するトランジスタとを有する水晶発振回路であって、水晶振動子の一端とトランジスタのベースとの間に伸長コイルが接続され、トランジスタのコレクタは第1の抵抗を介してベースに接続され、コレクタには発振回路電源が第2の抵抗を介して接続され、コレクタが水晶振動子の他端に接続され、当該他端は第1のコンデンサの一端が接続すると共に他端が接地され、トランジスタのベースには第2のコンデンサの一端が接続すると共の他端が接地され、トランジスタのエミッタは接地され、水晶振動子に並列に付加コンデンサが接続されることを特徴としている。
本発明は、上記水晶発振回路において、第1のコンデンサを可変コンデンサとしたことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振回路において、第2のコンデンサを可変コンデンサとしたことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振回路において、第1のコンデンサ及び第2のコンデンサの双方を可変コンデンサとしたことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振回路において、回路内の温度を検出し、検出した温度の変動に応じて発振周波数が一定となるよう可変コンデンサに対する制御電圧を発生させる温度補償電圧発生回路を有することを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振回路において、付加コンデンサの値を0.4pF以上としたことを特徴とする。
本発明によれば、水晶振動子と、トランジスタとを有する水晶発振回路であって、水晶振動子の一端とトランジスタのベースとの間に伸長コイルが接続され、トランジスタのコレクタは第1の抵抗を介してベースに接続され、コレクタには発振回路電源が第2の抵抗を介して接続され、コレクタが水晶振動子の他端に接続され、当該他端は第1のコンデンサの一端が接続すると共に他端が接地され、トランジスタのベースには第2のコンデンサの一端が接続すると共の他端が接地され、トランジスタのエミッタは接地され、水晶振動子に並列に付加コンデンサが接続される構成としているので、水晶振動子での発振を確実に行わせ、本来の発振周波数以外における無用な発振を抑えることができる効果がある。
本発明によれば、第1のコンデンサ又は第2のコンデンサ、若しくは、第1のコンデンサ及び第2のコンデンサの双方を可変コンデンサとした上記水晶発振回路としているので、発振周波数を容易に調整できる効果がある。
本発明によれば、回路内の温度を検出し、検出した温度の変動に応じて発振周波数が一定となるよう可変コンデンサに対する制御電圧を発生させる温度補償電圧発生回路を有する上記水晶発振回路としているので、発振周波数を安定化できる効果がある。
本発明の実施の形態に係る水晶発振回路の回路図である。 本発明の実施の形態に係る水晶振動子の等価回路の図である。 実施の形態に係る発振回路の利得、位相特性を示す図である。 容量Cx を付加した時の利得特性、位相特性を示す図である。 第2の水晶発振回路の回路図である。 第3の水晶発振回路の回路図である。 第4の水晶発振回路の回路図である。 第5の水晶発振回路の回路図である。 第6の水晶発振回路の回路図でである。 第7の水晶発振回路の回路図でである。 第8の水晶発振回路の回路図でである。 第9の水晶発振回路の回路図である。 一般的な水晶発振回路の回路図である。 一般的な水晶発振回路の等価回路の図である。 伸長コイルを挿入した水晶発振回路の回路図である。 伸長コイルを挿入した水晶発振回路の等価回路の図である。 伸長コイル挿入の水晶発振回路の利得、位相特性を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る水晶発振回路は、水晶振動子の出力側とトランジスタのベースとの間に伸長コイルが挿入された構成において、水晶振動子に並列に付加容量を接続するようにしたものであり、水晶振動子の直列アームでの発振を確実に行わせ、本来の発振周波数以外における無用な発振を抑えることができる。
また、本発明の実施の形態に係る水晶発振回路は、回路内に設けられたコンデンサを可変コンデンサとしたものであり、発振周波数の調整を容易に行うことができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る水晶発振回路は、伸長コイルとトランジスタのベースとの間に可変コンデンサを直列に接続したものであり、発振周波数の調整を容易に行うことができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る水晶発振回路は、回路内に設けられたコンデンサを可変コンデンサとし、当該可変コンデンサを温度補償電圧発生回路により制御するようにしたものであり、回路内の温度変化に応じて発振周波数を安定化できるものである。
また、本発明の実施の形態に係る水晶発振回路は、伸長コイルとトランジスタのベースとの間に可変コンデンサを直列に接続し、当該可変コンデンサを温度補償電圧発生回路により制御するようにしたものであり、回路内の温度変化に応じて発振周波数を安定化できるものである。
[本水晶発振回路:図1]
本発明の実施の形態に係る水晶発振回路について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る水晶発振回路の回路図である。
本発明の実施の形態に係る水晶発振回路(第1の水晶発振回路)は、図1に示すように、特定の周波数を発振する水晶振動子XL と、水晶振動子XL で発振された周波数を増幅するトランジスタQと、水晶振動子XL の一端が接続し、他端がトランジスタQのベースに接続する伸長コイルL1 と有し、トランジスタQのコレクタには発振回路電源が抵抗R2 を介して接続し、コレクタは抵抗R1 を介してベースに接続し、またコレクタが水晶振動子XL の他端に接続し、当該他端はコンデンサC1 の一端が接続すると共に他端が接地され、トランジスタQのベースはコンデンサC2 の一端が接続すると共の他端が接地され、トランジスタQのエミッタは接地され、水晶振動子XL に並列に付加容量(付加コンデンサ)Cx が接続されている。
[水晶振動子の等価回路:図2]
次に、図1における水晶振動子の等価回路について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る水晶振動子の等価回路の図である。
水晶振動子の等価回路は、図2に示すように、直列アームとして、コイルL1 と、コンデンサC1 と、抵抗R1 とが直列に接続されており、並列アームとして、コンデンサC0 が直列アームに並列に接続されている。
[第1の水晶発振回路の特性:図3]
次に、第1の水晶発振回路の特性について、図3を参照しながら説明する。図3は、実施の形態に係る発振回路の利得、位相特性を示す図である。
図3に示すように、発振条件は、位相反転のポイントで利得が1以上であるため、発振するのは、位相反転1のポイントのみであり、それ以外で発振しないものとなっている。
これは、付加コンデンサCx を設けたことにより、位相特性をずらして共振しないようにしたためである。
[容量Cx を付加した時の特性:図4]
そして、第1の水晶発振回路のように、水晶振動子XL の入出力端子に容量(コンデンサ)Cx を付加した時の特性について、図4を参照しながら説明する。図4は、容量Cx を付加した時の利得特性、位相特性を示す図である。
図4には、容量(付加コンデンサ)Cx の値を0〜1.0pFに変化させた場合の利得特性と位相特性が示されている。
尚、並列アームのコンデンサC0 (C
para)を0.5pFとした場合である。
周波数が640MHz近辺で直列アーム(L1 R1 C1 )による位相反転が発生し、本来の目的とする発振が為される。
付加コンデンサの値が0pFであるということは、コンデンサが設けられていないことになるため、図17に示した特性と同様に、別の位相反転ポイントで発振してしまうことになる。
また、付加コンデンサが設けられていても、0〜0.3pFの小さい値であれば、まだ、別のポイントで位相反転があり、別の周波数で発振してしまう。
ただし、付加コンデンサCx の値が0.4〜1.0pFの範囲では、別のポイントで位相反転が発生せず、別の周波数で発振しないことが分かる。従って、付加コンデンサCx の値としては、0.4pF以上、特に、0.4〜1.0pFが適正である。
[第2〜5の水晶発振回路:図5〜8]
次に、本発明の実施の形態に係る第2〜5の水晶発振回路の構成について、図5〜8を参照しながら説明する。図5は、第2の水晶発振回路の回路図であり、図6は、第3の水晶発振回路の回路図であり、図7は、第4の水晶発振回路の回路図であり、図8は、第5の水晶発振回路の回路図である。
尚、第2〜5の水晶発振回路は、出力段にアンプ1と、出力端子OUT1,OUT2を備える出力ドライバ2が設けられている。
第2の水晶発振回路は、図5に示すように、コンデンサC1 を可変容量(可変コンデンサ)とし、発振回路における発振周波数を調整可能としたものである。
第3の水晶発振回路は、図6に示すように、コンデンサC2 を可変容量(可変コンデンサ)とし、発振回路における発振周波数を調整可能としたものである。
第4の水晶発振回路は、図7に示すように、コンデンサC1 及びC2 を可変容量(可変コンデンサ)とし、発振回路における発振周波数を調整可能としたものである。
ここで、可変コンデンサは、外部からの電圧によって周波数を可変にするバリキャップダイオードを使用する。
第5の水晶発振回路は、図8に示すように、伸長コイルL1 とトランジスタQのベースとの間に可変コンデンサC3 を直列に接続した構成である。この可変コンデンサC3 の容量を調整することで、発振回路における発振周波数を調整可能としたものである。
また、第5の水晶発振回路における容量C1 又はC2 の一方、若しくは容量C1 及びC2 の双方を可変容量(可変コンデンサ)として、発振回路における発振周波数を調整可能としてもよい。
[第6〜9の水晶発振回路:図9〜12]
次に、本発明の実施の形態に係る第6〜9の水晶発振回路の構成について、図9〜12を参照しながら説明する。図9は、第6の水晶発振回路の回路図であり、図10は、第7の水晶発振回路の回路図であり、図11は、第8の水晶発振回路の回路図であり、図12は、第9の水晶発振回路の回路図である。
尚、第6〜9の水晶発振回路は、出力段にアンプ1と、出力端子OUT1,OUT2を備える出力ドライバ2が設けられている。
また、第6〜9の水晶発振回路は、回路内部に温度補償電圧発生回路3を備えている。
温度補償電圧発生回路3は、回路内の温度を検出し、検出した温度に応じて発振周波数が一定となるよう可変コンデンサを制御する。
具体的には、温度補償電圧発生回路3で検出された温度がΔtだけ変動すれば、通常周波数がΔf変動するため、Δfの変動分を抑えるよう可変コンデンサを制御する。
第6の水晶発振回路は、図9に示すように、コンデンサC1 を可変容量(可変コンデンサ)とし、当該可変コンデンサの容量を温度補償電圧発生回路3により制御して、発振回路における発振周波数の安定化を図るものである。
第7の水晶発振回路は、図10に示すように、コンデンサC2 を可変容量(可変コンデンサ)とし、当該可変コンデンサの容量を温度補償電圧発生回路3により制御して、発振回路における発振周波数の安定化を図るものである。
第8の水晶発振回路は、図11に示すように、コンデンサC1 及びC2 を可変容量(可変コンデンサ)とし、当該2つの可変コンデンサの容量を温度補償電圧発生回路3により制御して、発振回路における発振周波数の安定化を図るものである。
ここで、可変コンデンサは、外部からの電圧によって周波数を可変にするバリキャップダイオードを使用する。
第9の水晶発振回路は、図12に示すように、伸長コイルL1 とトランジスタQのベースとの間に可変コンデンサC3 を直列に接続した構成である。この可変コンデンサC3 の容量を温度補償電圧発生回路3により制御して、発振回路における発振周波数の安定化を図るものである。
また、第9の水晶発振回路における容量C1 又はC2 の一方、若しくは容量C1 及びC2 の双方を可変容量(可変コンデンサ)として、これら可変コンデンサの容量を温度補償電圧発生回路3により制御して、発振回路における発振周波数を調整可能としてもよい。
[実施の形態の効果]
第1の水晶発振回路によれば、水晶振動子XL の出力側とトランジスタQのベースとの間に伸長コイルL1 が挿入された構成において、水晶振動子XL に並列に付加容量Cx を接続することで、水晶振動子における直列アームでの発振を確実に行わせ、本来の発振周波数以外における無用な発振を抑えることができる効果がある。
特に、負荷容量Cx の値は、0.4pF以上が効果的である。
第2〜4の水晶発振回路によれば、回路内のコンデンサを可変コンデンサとしたものであり、発振周波数の調整を容易に行うことができる効果がある。
第5の水晶発振回路によれば、伸長コイルL1 とトランジスタQのベースとの間に可変コンデンサを直列に接続したものであり、発振周波数の調整を容易に行うことができる効果がある。
第6〜8の水晶発振回路によれば、回路内のコンデンサを可変コンデンサとし、当該可変コンデンサを温度補償電圧発生回路3により制御するようにしたものであり、回路内の温度変化に応じて発振周波数を安定化できる効果がある。
第9の水晶発振回路によれば、伸長コイルL1 とトランジスタQのベースとの間に可変コンデンサを直列に接続し、当該可変コンデンサを温度補償電圧発生回路3により制御するようにしたものであり、回路内の温度変化に応じて発振周波数を安定化できる効果がある。
本発明は、伸長コイルが挿入された場合で、水晶振動子の直列アームでの発振を確実に行わせることができる水晶発振回路に好適である。
1…アンプ、 2…出力ドライバ、 3…温度補償電圧発生回路、 C…容量(コンデンサ)、 L…コイル、 Q…トランジスタ、 R…抵抗、 X…水晶振動子

Claims (6)

  1. 特定の周波数を発振する水晶振動子と、前記水晶振動子で発振された周波数を増幅するトランジスタとを有する水晶発振回路であって、
    前記水晶振動子の一端と前記トランジスタのベースとの間に伸長コイルが接続され、前記トランジスタのコレクタは第1の抵抗を介して前記ベースに接続され、前記コレクタには発振回路電源が第2の抵抗を介して接続され、前記コレクタが前記水晶振動子の他端に接続され、当該他端は第1のコンデンサの一端が接続すると共に他端が接地され、前記トランジスタのベースには第2のコンデンサの一端が接続すると共の他端が接地され、前記トランジスタのエミッタは接地され、前記水晶振動子に並列に付加コンデンサが接続されることを特徴とする水晶発振回路。
  2. 第1のコンデンサを可変コンデンサとしたことを特徴とする請求項1記載の水晶発振回路。
  3. 第2のコンデンサを可変コンデンサとしたことを特徴とする請求項1記載の水晶発振回路。
  4. 第1のコンデンサ及び第2のコンデンサの双方を可変コンデンサとしたことを特徴とする請求項1記載の水晶発振回路。
  5. 回路内の温度を検出し、検出した温度の変動に応じて発振周波数が一定となるよう可変コンデンサに対する制御電圧を発生させる温度補償電圧発生回路を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか記載の水晶発振回路。
  6. 付加コンデンサの値を0.4pF以上としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の水晶発振回路。
JP2009035838A 2009-02-18 2009-02-18 水晶発振回路 Expired - Fee Related JP5465891B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009035838A JP5465891B2 (ja) 2009-02-18 2009-02-18 水晶発振回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009035838A JP5465891B2 (ja) 2009-02-18 2009-02-18 水晶発振回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010193208A true JP2010193208A (ja) 2010-09-02
JP5465891B2 JP5465891B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=42818766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009035838A Expired - Fee Related JP5465891B2 (ja) 2009-02-18 2009-02-18 水晶発振回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5465891B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8928419B2 (en) 2012-06-13 2015-01-06 Seiko Epson Corporation Resonating element, resonator, electronic device, electronic apparatus, and moving body
CN105765411A (zh) * 2013-09-24 2016-07-13 安泰克安全公司 静电场传感器以及内部和外部空间中的安全系统
KR20170042479A (ko) * 2015-10-09 2017-04-19 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 발진기용 구동 회로

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4991571A (ja) * 1972-12-30 1974-09-02
JPS55118207A (en) * 1979-03-05 1980-09-11 Toshiba Corp Non-linear type characteristic compensation system
JPS6010901A (ja) * 1983-06-30 1985-01-21 Toshiba Corp 発振回路
JPS63272207A (ja) * 1987-04-30 1988-11-09 Toyo Commun Equip Co Ltd コルピツツ発振回路
JPS641968B2 (ja) * 1979-03-23 1989-01-13 Toyo Communication Equip
JPH01179514A (ja) * 1988-01-11 1989-07-17 Toyo Commun Equip Co Ltd 発振回路の構成部品を内蔵した圧電共振子
JPH02264503A (ja) * 1989-04-04 1990-10-29 Toyo Commun Equip Co Ltd 電圧制御発振回路
JPH036310U (ja) * 1989-06-05 1991-01-22
JP2006197143A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 電圧制御水晶発振器

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4991571A (ja) * 1972-12-30 1974-09-02
JPS55118207A (en) * 1979-03-05 1980-09-11 Toshiba Corp Non-linear type characteristic compensation system
JPS641968B2 (ja) * 1979-03-23 1989-01-13 Toyo Communication Equip
JPS6010901A (ja) * 1983-06-30 1985-01-21 Toshiba Corp 発振回路
JPS63272207A (ja) * 1987-04-30 1988-11-09 Toyo Commun Equip Co Ltd コルピツツ発振回路
JPH01179514A (ja) * 1988-01-11 1989-07-17 Toyo Commun Equip Co Ltd 発振回路の構成部品を内蔵した圧電共振子
JPH02264503A (ja) * 1989-04-04 1990-10-29 Toyo Commun Equip Co Ltd 電圧制御発振回路
JPH036310U (ja) * 1989-06-05 1991-01-22
JP2006197143A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 電圧制御水晶発振器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8928419B2 (en) 2012-06-13 2015-01-06 Seiko Epson Corporation Resonating element, resonator, electronic device, electronic apparatus, and moving body
CN105765411A (zh) * 2013-09-24 2016-07-13 安泰克安全公司 静电场传感器以及内部和外部空间中的安全系统
JP2016526711A (ja) * 2013-09-24 2016-09-05 オンテック セキュリティ、エスエル 静電場センサ、並びに屋内及び屋外空間におけるセキュリティシステム
KR20170042479A (ko) * 2015-10-09 2017-04-19 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 발진기용 구동 회로
KR101876065B1 (ko) * 2015-10-09 2018-08-02 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 발진기용 구동 회로

Also Published As

Publication number Publication date
JP5465891B2 (ja) 2014-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010239527A (ja) 電圧制御発振器、並びにそれを用いたpll回路、fll回路、及び無線通信機器
JP2010200289A (ja) 基準周波数制御回路
JP5465891B2 (ja) 水晶発振回路
JP2006197143A (ja) 電圧制御水晶発振器
CN110224689B (zh) 起振电路
JP2010283728A (ja) 低雑音電圧制御発振回路
TWI583126B (zh) 差動振盪器
US9077281B2 (en) Oscillator circuit
JP2007103985A (ja) 水晶発振器
JP2004048652A (ja) 高周波圧電発振器
JP2007208490A (ja) 水晶発振器
JP6232220B2 (ja) 発振回路の調整方法
JP5796464B2 (ja) 発振回路、及び、発振回路の製造方法
JP2005072828A (ja) 水晶発振回路
JP2004104631A (ja) 水晶発振回路
JP2008004977A (ja) 発振回路
JP4145696B2 (ja) 圧電発振器
JP2010153972A (ja) 高周波コルピッツ回路
JP6180846B2 (ja) 水晶発振器
JP4190874B2 (ja) 圧電発振回路
JP2010135877A (ja) 圧電発振器
JP2006352270A (ja) 発振器
JP2008172675A (ja) 水晶発振器
JP2010258782A (ja) 発振回路
JP2008178040A (ja) 発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5465891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees