JP2010192154A - 蓄電デバイスとその製造方法 - Google Patents

蓄電デバイスとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010192154A
JP2010192154A JP2009032674A JP2009032674A JP2010192154A JP 2010192154 A JP2010192154 A JP 2010192154A JP 2009032674 A JP2009032674 A JP 2009032674A JP 2009032674 A JP2009032674 A JP 2009032674A JP 2010192154 A JP2010192154 A JP 2010192154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
standing wall
cup
wall portion
shaped
bottom wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009032674A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Tamaya
康浩 玉谷
Eri Tsujii
絵莉 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009032674A priority Critical patent/JP2010192154A/ja
Publication of JP2010192154A publication Critical patent/JP2010192154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

【課題】デッドスペースを減少させることが可能なカップ状部を有する蓄電デバイスとその製造方法を提供する。
【解決手段】ラミネート型電池の電池要素を収容する外包材は、電池要素を収容することができるように成形されたカップ状部10を有する。カップ状部10は、底壁部11と、底壁部11から延びる立壁部12と、立壁部12の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部13と、立壁部12と鍔部13との間で曲面を有するように形成された角部122とを有する。底壁部11と立壁部12との間には、立壁部12から外方向へ突出する立壁突出部121が形成されており、立壁部12の内側面と立壁突出部121の外側突出端面との間の距離Sは、立壁部12の内側面と鍔部13の外側端面との間の距離S1よりも小さい。
【選択図】図4

Description

この発明は、リチウムイオン二次電池、リチウム二次電池、ポリマー二次電池、電気二重層キャパシタなどの蓄電デバイスとその製造方法に関するものである。
従来から、たとえば、リチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスに関しては、多様な用途の拡大に伴って、小型化、軽量化、薄型化、形状の自由度等の要求が高まっている。
そこで、このような要求に応えることができるように、蓄電要素を収容する可撓性の外包材を形成するために多層構造のラミネートフィルム(積層シートともいう)が従来から用いられている。ラミネートフィルムは、蓄電要素に面する内面層と、中間層と、外部に面する外面層とから構成される。内面層は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐電解液性とヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂からなる。中間層は、たとえば、アルミニウム箔等の可撓性と強度に優れた金属箔からなる。外面層は、たとえば、ポリアミド系樹脂等の電気絶縁性に優れた絶縁樹脂からなる。
このようなラミネートフィルムからなる外包材を用いて、蓄電デバイスの一例として非水電解液電池の正極、セパレータ、負極および非水電解液を収容するために、金型を用いてラミネートフィルムを深絞り成形してカップ状やトレー状の容器に形成する方法を採用することが、たとえば、特開2005−116322号公報(以下、特許文献1という)に開示されている。
図13は、特許文献1に開示されたラミネートフィルムを用いて深絞り成形したカップ状(またはトレー状)の容器の一例を示す斜視図である。図13に示すように、カップ状容器201は、底壁部202、側壁部203および鍔部204から構成されている。底壁部202と側壁部203とからなる凹部の形状は、収容する電極などの形状や厚み、容量などに応じて適宜設定することができる。
図14は、特許文献1に開示されたラミネートフィルムを用いて深絞り成形したカップ状の容器を外包材とする非水電解液電池の一例を示す斜視図である。図14に示すように、ラミネートフィルムからなるカップ状容器401内に非水電解液電池を構成する材料が収納されている。カップ状容器401の上に、同じ層構成を有するラミネートフィルム402を蓋材として使用し、互いのヒートシール性樹脂層面で重ね合わせ、二つのリード線404を外部に導出した状態で鍔部403でヒートシールされている。
図15は、特許文献1に開示されたラミネートフィルムを用いて深絞り成形したカップ状容器を外包材とする非水電解液電池の他の例を示す斜視図である。図15に示すように、二つのカップ状容器501と502を重ね合わせて、内部に非水電解液電池を構成する材料が収納されている。二つのリード線504を外部に導出した状態で鍔部503でヒートシールされている。
特開2005−116322号公報
特許文献1に開示されたカップ状容器を形成するための深絞り成形では、金型を用いてラミネートフィルムがプレス成形される。金型の角部には、所定の半径で曲面が形成されている。
図16は、金型を用いてラミネートフィルムが深絞り成形されることによって得られた従来のカップ状の容器を示す端面断面図である。深絞り成形するために用いられた金型の角部に所定の半径で曲面が形成されているため、図16に示すように、得られたカップ状容器201において、底壁部202と側壁部203との間の角部205と、側壁部203と鍔部204との間の角部206に所定の半径Rで曲面が形成されている。これにより、デッドスペースDが形成されてしまう。すなわち、このデッドスペースDには、電池要素等の構成部材を配置することができない。したがって、非水電解質電池等の蓄電デバイスにおいて体積エネルギー密度が低下するという問題がある。
また、カップ状容器201内へ電解液を注入した後、蓋材をカップ状容器201の鍔部204に重ね合わせて真空引きした際に、側壁部203がデッドスペースDの領域内に向かって内側に変形する。このため、電池要素等の構成部材に対して不必要な応力が付与されるので、構成部材の端部が変形したり、位置ずれするおそれがある。
なお、特許文献1には、カップ状容器を形成するための深絞り成形の方法として、真空成形や圧空成形を採用することが示唆されているが、上記のデッドスペースDを解消するための具体的な手段については開示も示唆もなされていない。
そこで、この発明の目的は、上述のような従来技術の問題点に鑑みて、デッドスペースを減少させることが可能なカップ状部を有する蓄電デバイスとその製造方法を提供することである。
この発明に従った蓄電デバイスは、蓄電要素と、蓄電要素を収容する外包材と、蓄電要素の正極および負極のそれぞれに電気的に接続された正極接続端子および負極接続端子とを備えた蓄電デバイスである。外包材は、蓄電要素を収容することができるように成形されたカップ状部を有する。カップ状部は、底壁部と、この底壁部から延びる立壁部と、この立壁部の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部と、立壁部と鍔部との間で曲面を有するように形成された角部とを有する。底壁部と立壁部との間には、立壁部から外方向へ突出する立壁突出部が形成されており、立壁部の内側面と立壁突出部の外側突出端面との間の距離は、立壁部の内側面と鍔部の外側端面との間の距離よりも小さい。
この発明の蓄電デバイスにおいては、カップ状部の底壁部と立壁部との間には、立壁部から外方向へ突出する立壁突出部が形成されているので、成形金型に起因して所定の半径で形成される角部が存在しない。また、立壁部の内側面と立壁突出部の外側突出端面との間の距離は、立壁部の内側面と鍔部の外側端面との間の距離よりも小さい。このため、カップ状部において、立壁部と鍔部との間の角部に所定の半径で曲面が形成されることによってカップ状部の外側領域に相対的に大きなデッドスペースの一部領域が形成されるとしても、底壁部と立壁部との間には立壁突出部によって相対的に小さなデッドスペースの一部領域がカップ状部の内側領域に形成されるだけである。これにより、蓄電要素を収容することができるように成形されたカップ状部において、デッドスペースの全体領域を減少させることができる。したがって、デッドスペースの全体領域を減少させることにより、蓄電デバイスの体積エネルギー密度を向上させることができる。
また、デッドスペースの全体領域が相対的に小さくなるので、カップ状部内を真空引きした際に、立壁部がデッドスペースの領域内に向かって内側に変形する度合いを小さくすることができる。このため、カップ状部内に収容される蓄電要素等の構成部材に対して不必要な応力が付与されるのを抑制することができ、構成部材の変形を防止することができる。
この発明の蓄電デバイスにおいて、立壁部の内側面と立壁突出部の外側突出端面との間の距離は、上記の角部の曲面の半径以下であることが好ましい。
このようにすることにより、カップ状部において、立壁部と鍔部との間の角部に所定の半径で曲面が形成されることによってカップ状部の外側領域に相対的に大きなデッドスペースの一部領域が形成されるとしても、底壁部と立壁部との間には立壁突出部によって、より小さなデッドスペースの一部領域がカップ状部の内側領域に形成されるだけである。これにより、蓄電要素を収容することができるように成形されたカップ状部において、デッドスペースの全体領域をより減少させることができる。したがって、デッドスペースの全体領域をより減少させることによって、蓄電デバイスの体積エネルギー密度をさらに向上させることができる。
この発明の蓄電デバイスにおいて、カップ状部の底壁部には、底壁部から外方向へ突出する複数の底壁突出部が形成されていることが好ましい。
このように蓄電要素を収容するカップ状部の底壁部に複数の底壁突出部を形成すると、複数の蓄電デバイスを縦に重ねて、たとえば、蓄電デバイスの一例である電池を複数個、縦に重ねて組電池を構成することにより、複数の電池間に放熱板を介在させることなく、複数の底壁突出部によって複数の電池間に隙間が形成されるので、放熱性を向上させることができる。
この発明の蓄電デバイスは、以下の製造方法によって製造される。
この発明の蓄電デバイスの製造方法は、可撓性を有する外包材を用いた蓄電デバイスの製造方法であって、底壁部と、この底壁部から延びる立壁部と、この立壁部の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部と、立壁部と鍔部との間で曲面を有するように形成された角部と、底壁部と立壁部との間に立壁部から外方向へ突出する立壁突出部とを有するカップ状部に、外包材を真空成形するステップを備え、真空成形は、カップ状部の外側から真空吸引することにより行われる。
以上のようにこの発明によれば、デッドスペースの全体領域を減少させることにより、蓄電デバイスの体積エネルギー密度を向上させることができる。また、カップ状部内を真空引きした際に、カップ状部内に収容される蓄電要素等の構成部材の変形を防止することができる。
本発明の蓄電デバイスの実施の形態であるラミネート型のリチウムイオン二次電池のいくつかの例を示す斜視図である。 図1(A)のIIa−IIa線もしくはIIb−IIb線に沿った方向から見た断面図、または、図1(C)のIIa−IIa線もしくはIIb−IIb線に沿った方向から見た断面図である。 図1(B)のIIIa−IIIa線もしくはIIIb−IIIb線に沿った方向から見た断面図、または、図1(D)のIIIa−IIIa線もしくはIIIb−IIIb線に沿った方向から見た断面図である。 図2または図3に示されるカップ状部の詳細な断面を示す端面断面図である。 この発明の一つの実施の形態であるラミネート型電池のカップ状部の第1の成形工程を示す模式的な端面断面図である。 この発明の一つの実施の形態であるラミネート型電池のカップ状部の第2の成形工程を示す模式的な端面断面図である。 この発明の一つの実施の形態であるラミネート型電池のカップ状部の第3の成形工程を示す模式的な端面断面図である。 この発明のもう一つの実施の形態であるラミネート型電池のカップ状部の第2の成形工程を示す模式的な端面断面図である。 図8の成形工程によって得られたカップ状部を用いて電池要素を収納した状態で真空シール前のラミネート型電池の断面を示す断面図である。 図8の成形工程によって得られたカップ状部を用いて電池要素を収納した状態で真空シール後のラミネート型電池の断面を示す断面図である。 この発明のさらに別の実施の形態として、カップ状部を用いて電池要素を収納した状態で真空シール前のラミネート型電池の断面を示す断面図である。 この発明のさらに別の実施の形態として、カップ状部を用いて電池要素を収納した状態で真空シール後のラミネート型電池の断面を示す断面図である。 ラミネートフィルムを用いて深絞り成形した従来のカップ状(またはトレー状)の容器の一例を示す斜視図である。 ラミネートフィルムを用いて深絞り成形したカップ状容器を外包材とする従来の非水電解液電池の一例を示す斜視図である。 ラミネートフィルムを用いて深絞り成形したカップ状容器を外包材とする従来の非水電解液電池の他の例を示す斜視図である。 金型を用いてラミネートフィルムが深絞り成形されることによって得られた従来のカップ状の容器を示す端面断面図である。
以下、この発明の蓄電デバイスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の蓄電デバイスの実施の形態であるラミネート型のリチウムイオン二次電池(以下、ラミネート型電池という)のいくつかの例を示す斜視図である。図2は、図1(A)のIIa−IIa線もしくはIIb−IIb線に沿った方向から見た断面図、または、図1(C)のIIa−IIa線もしくはIIb−IIb線に沿った方向から見た断面図である。図3は、図1(B)のIIIa−IIIa線もしくはIIIb−IIIb線に沿った方向から見た断面図、または、図1(D)のIIIa−IIIa線もしくはIIIb−IIIb線に沿った方向から見た断面図である。なお、図2と図3において正極接続端子と負極接続端子の図示は省略されている。
図1〜図3を参照して、本発明の蓄電デバイスの一つの実施の形態であるラミネート型電池のいくつかの形態例について以下に説明する。
図1(A)と図2に示すように、蓄電デバイスとしてのラミネート型電池1は、蓄電要素としての電池要素30と、電池要素30を被覆して収容する外包材として可撓性フィルムからなるカップ状部(またはトレー状部ともいう)10および蓋部20と、電池要素30の正極および負極のそれぞれに電気的に接続され、カップ状部10および蓋部20の封止された箇所から突出して延びる正極接続端子31および負極接続端子32とから構成される。カップ状部10は、電池要素30を収容することができるように成形されている。カップ状部10は、底壁部11と、底壁部11から延びる立壁部(側壁部)12と、立壁部12の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部13とを有する。カップ状部10の外周縁部である鍔部13と蓋部20の外周端部とが熱溶着されることにより、カップ状部10と蓋部20が封止されている。この封止された熱溶着部の箇所から正極接続端子31と負極接続端子32は外部に引き出されている。この形態例では、正極接続端子31と負極接続端子32は、カップ状部10および蓋部20の同じ側から突出するように配置されている。正極接続端子31は正極集電体と一体となっている端子でもよく、負極接続端子32は負極集電体と一体となっている端子でもよい。
特に、図2に示すように、ラミネート型電池1のカップ状部10では、立壁部12と鍔部13との間で曲面を有するように角部122が形成されている。カップ状部10の底壁部11と立壁部12との間には、立壁部12から外方向へ突出する立壁突出部121が形成されている。
図1(B)と図3に示すように、蓄電デバイスとしてのラミネート型電池2は、蓄電要素としての電池要素30と、電池要素30を被覆して収容する外包材として可撓性フィルムからなる二つのカップ状部(またはトレー状部ともいう)10aおよび10bと、電池要素30の正極および負極のそれぞれに電気的に接続され、カップ状部10aおよび10bの封止された箇所から突出して延びる正極接続端子31および負極接続端子32とから構成される。封止されたカップ状部10aおよび10bは、電池要素30を収容することができるように成形されている。カップ状部10aは、底壁部11aと、底壁部11aから延びる立壁部(側壁部)12aと、立壁部12aの端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部13aとを有する。カップ状部10bは、底壁部11bと、底壁部11bから延びる立壁部(側壁部)12bと、立壁部12bの端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部13bとを有する。カップ状部10aの外周縁部である鍔部13aとカップ状部10bの外周縁部である鍔部13bとが熱溶着されることにより、カップ状部10aおよび10bが封止されている。この形態例では、正極接続端子31と負極接続端子32は、カップ状部10aおよび10bの同じ側から突出するように配置されている。正極接続端子31は正極集電体と一体となっている端子でもよく、負極接続端子32は負極集電体と一体となっている端子でもよい。
特に、図3に示すように、ラミネート型電池2のカップ状部10aでは、立壁部12aと鍔部13aとの間で曲面を有するように角部122aが形成されている。カップ状部10aの底壁部11aと立壁部12aとの間には、立壁部12aから外方向へ突出する立壁突出部121aが形成されている。
一方、ラミネート型電池2のカップ状部10bでは、立壁部12bと鍔部13bとの間で曲面を有するように角部122bが形成されている。カップ状部10bの底壁部11bと立壁部12bとの間には、立壁部12bから外方向へ突出する立壁突出部121bが形成されている。
図1(C)に示すように、蓄電デバイスとしてのラミネート型電池1は、正極接続端子31と負極接続端子32がカップ状部10および蓋部20の互いに対向する両端部から突出するように配置されていること以外は、図1(A)に示された形態のラミネート型電池1と同じ構成である。
図1(D)に示すように、蓄電デバイスとしてのラミネート型電池2は、正極接続端子31と負極接続端子32がカップ状部10aおよび10bの互いに対向する両端部から突出するように配置されていること以外は、図1(B)に示された形態のラミネート型電池2と同じ構成である。
なお、図1に示されたラミネート型電池1、2において、電池要素30は、正極用集電体、正極用集電体に付与された正極活物質を含む正極合剤層、負極用集電体、負極用集電体に付与された負極活物質を含む負極合剤層、非水電解液から構成される。ここで、正極は、正極集電体の両面に正極合剤層が積層されて形成されている。一例として、正極集電体はアルミニウムからなり、正極活物質はコバルト酸リチウム複合酸化物(LiCoO)からなる。一方、負極は、負極集電体の両面に負極合剤層が積層されて形成されている。一例として、負極集電体は銅からなり、負極活物質は炭素材料からなる。
また、図1に示されたラミネート型電池1、2において、カップ状部10、10a、10bと蓋部20を構成する可撓性フィルムは、電池要素30に面する内面側に位置付けられ、合成樹脂からなる内面層と、ラミネート型電池1、2の外側に位置付けられた外面層と、内面層と外面層との間に介在し、金属からなる中間層とから構成される単一のフィルム、すなわち、三層構造のラミネートフィルムで形成されている。内面層は、一例として、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐電解液性とヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂からなり、厚みが20〜120μmである。中間層は、一例として、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔等の可撓性と強度に優れた金属箔からなり、厚みが10〜50μm、好ましくは10〜30μmである。外面層は、ポリアミド系樹脂等の電気絶縁性に優れた絶縁樹脂、一例として、ナイロン(登録商標)からなり、厚みが20〜40μmである。このように構成されるラミネートフィルムの厚みは50〜210μm、好ましくは50〜100μmである。カップ状部10および蓋部20、または、カップ状部10aおよび10bを構成する2枚の可撓性フィルムが、電池要素30を挟むようにして収容し、内面層同士が熱溶着されることにより、カップ状部10および蓋部20、または、カップ状部10aおよび10bの周縁部において熱溶着部が形成されている。
図4は、図2または図3に示されるカップ状部10(10a、10b)の詳細な断面を示す端面断面図である。
図4に示すように、カップ状部10は、電池要素30を収容することができるように成形されている。カップ状部10は、底壁部11と、底壁部11から延びる立壁部(側壁部)12と、立壁部12の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部13とを有する。カップ状部10では、立壁部12と鍔部13との間で曲面を有するように角部122が形成されている。カップ状部10の底壁部11と立壁部12との間には、立壁部12から外方向へ突出する立壁突出部121が形成されている。図4においては、立壁部12の内側面と立壁突出部121の外側突出端面との間の距離Sは、立壁部12の内側面と鍔部13の外側端面との間の距離S1よりも小さい。また、立壁部12の内側面と立壁突出部121の外側突出端面との間の距離Sは、上記の角部122の半径R以下である。なお、立壁突出部121の高さhは、カップ状部10の高さHよりも小さい。
このように、この発明の蓄電デバイスの一つの実施形態であるラミネート型電池1(2)においては、カップ状部10(10a、10b)の底壁部11と立壁部12との間には、立壁部12から外方向へ突出する立壁突出部121が形成されているので、成形金型に起因して所定の半径で形成される角部が存在しない。また、上記の立壁突出部121の外方向に突出している長さSは、立壁部12の内側面と鍔部13の外側端面との間の距離S1よりも小さく、かつ、立壁部12と鍔部13との間で曲面を有するように形成された角部122の曲面の半径R以下である。このため、カップ状部10(10a、10b)において、立壁部12と鍔部13との間の角部122に所定の半径Rで曲面が形成されることによってカップ状部10(10a、10b)の外側領域に相対的に大きなデッドスペースDの一部領域が形成されるとしても、底壁部11と立壁部12との間には立壁突出部121によって相対的に小さなデッドスペースDの一部領域がカップ状部10(10a、10b)の内側領域に形成されるだけである。これにより、図4と図16の比較から明らかなように、蓄電要素としての電池要素30を収容することができるように成形されたカップ状部10(10a、10b)において、デッドスペースDの全体領域を減少させることができる。したがって、デッドスペースDの全体領域を減少させることにより、蓄電デバイスの一つの実施形態であるラミネート型電池1(2)の体積エネルギー密度を向上させることができる。なお、上記の立壁突出部121の外方向に突出している長さSが、立壁部12の内側面と鍔部13の外側端面との間の距離S1よりも小さいという条件を少なくとも満たせば、上記の作用効果を得ることができる。
また、デッドスペースDの全体領域が相対的に小さくなるので、カップ状部10(10a、10b)内を真空引きした際に、立壁部12がデッドスペースDの領域内に向かって内側に変形する度合いを小さくすることができる。このため、カップ状部10(10a、10b)内に収容される電池要素30の構成部材に対して不必要な応力が付与されるのを抑制することができ、構成部材の変形を防止することができる。
次に、本発明の蓄電デバイスの一つの実施の形態であるラミネート型電池1(2)のカップ状部10(10a、10b)の成形工程について説明する。
図5〜図7は、この発明の一つの実施の形態であるラミネート型電池1(2)のカップ状部10(10a、10b)の成形工程を順に示す模式的な端面断面図である。
まず、図5に示すように、搬送手段(図示せず)により、カップ状部10(10a、10b)の材料として、たとえば、熱処理等により予め軟化された厚みが約110μmのラミネートフィルム100を上金型50と下金型60の上方へ移動させて配置する。その後、ラミネートフィルム100の固定手段の一例であるチャック部71、72を矢印Pで示す方向に移動させることにより、ラミネートフィルム100を所定の位置に固定する。
なお、ラミネートフィルム100を成形するために用いられる金型は、上下に分割された上金型50と下金型60とから構成される。上金型50は左右に開閉移動可能に設けられた二つの部材からなる。上金型50の内周側壁の上端縁の角部53には所定の半径の曲面が形成され、上金型50の内周側壁の下部には凹面部52が形成されている。凹面部52は上金型50の内周側壁面に沿って環状に形成されている。上金型50と下金型60には、内側壁から外側壁に空気を吸引することができるように吸引通路51(図6参照)、61が形成されている。図5では、上金型50における吸引通路の図示が省略されている、あるいは、吸引通路が形成されていない上金型50の内側壁の部分が示されているが、下金型60には内側壁から外側壁へ空気を吸引するための吸引通路61が形成されていることが示されている。
次に、図6に示すように、チャック部71、72を矢印Uで示す方向に移動させることにより、ラミネートフィルム100の固定を解除する。その後、矢印Qで示す方向に吸引通路51、61を通じて空気を吸引することにより、たとえば、金型内の空間が約0.1MPa程度の内圧になるようにする。このように真空成形法を採用することにより、ラミネートフィルム100は矢印Mで示す方向に移動し、上金型50と下金型60の内側壁の形状に倣うように成形される。特に、ラミネートフィルム100は、上金型50の内側壁の上端縁の角部53に形成された曲面と、上金型50の内周側壁の下部に形成された凹面部52との形状に倣うように成形される。なお、圧空成形法を採用してもよい。また、真空成形時の吸引圧力は、0.1〜1MPa程度になるように適宜設定される。
この場合、吸引通路51、61の開口部がラミネートフィルム100の表面に接触するが、その接触の痕がラミネートフィルム100の表面に残らないように吸引通路51、61の開口部の形状等を工夫する必要がある。たとえば、上記の接触の痕がラミネートフィルム100の表面に残らないようにするために、吸引通路51、61の開口部の上に濾紙等の多孔質シートを予め配置した状態でラミネートフィルム100の真空成形を行うのが好ましい。
そして、真空吸引終了後、図7に示すように、下金型60を矢印Eで示す方向に下方に移動させるとともに、上金型50を矢印Fで示す方向に左右に移動させる。その後、チャック部71、72を矢印Pで示す方向に移動させることにより、ラミネートフィルム100の周縁端部を固定した状態で、ラミネートフィルム100を矢印で示す方向に上方に移動させて、熱溶着される箇所として鍔部13を確保することが可能な所定の位置Cにて、ラミネートフィルム100を所定の切断手段(図示せず)によって切断する。これにより、成形されたラミネートフィルム100が金型から分離される。このようにして、底壁部11と、底壁部11から延びる立壁部12と、立壁部12を外方向に曲げることによって鍔部13と、立壁部12と鍔部13との間で曲面を有する角部122とが成形されるとともに、底壁部11と立壁部12との間には、立壁部12から外方向へ突出する立壁突出部121が成形される。以上のようにして、本発明の蓄電デバイスの一つの実施の形態であるラミネート型電池1(2)のカップ状部10(10a、10b)が製造される。このカップ状部10(10a、10b)を用いて、図2または図3に示すように、非水電解液を含む電池要素30を収容し、注液し、初期充電した後に、開口部の真空シールを行い、熱溶着で開口部を封止することにより、蓄電デバイスの一例としてラミネート型電池1(2)が得られる。図7では、上金型50における吸引通路の図示が省略されている、あるいは、吸引通路が形成されていない上金型50の内側壁の部分が示されている。
以上のように説明されたこの発明の蓄電デバイスの一つの実施の形態であるラミネート型電池1の製造方法は、可撓性を有する外包材としてのラミネートフィルム100を用いたラミネート型電池1の製造方法であり、要約すれば、底壁部11と、底壁部11から延びる立壁部12と、立壁部12の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部13と、立壁部12と鍔部13との間で曲面を有するように形成された角部122と、底壁部11と立壁部12との間に立壁部12から外方向へ突出する立壁突出部121とを有するカップ状部10に、ラミネートフィルム100を真空成形するステップを備え、真空成形は、カップ状部10の外側から真空吸引することにより行われる。
なお、上記の実施形態では、金型は、上金型50と下金型60というように上下で2分割しているが、左右に2分割してもよい。図7に示すように、成形後に立壁突出部121が金型に引っ掛からないようにできるのであれば、金型の分割の形態や箇所は限定されない。
また、上記の実施形態では、図7に示される工程において金型を上下左右方向に移動させて、成形されたラミネートフィルム100を金型から分離しているが、金型の分割の形態や箇所を工夫して、金型を左右方向に移動させるだけで、または、金型を下方向に移動させるだけで、ラミネートフィルム100を金型から分離できるようにしてもよい。
さらに、上記の実施形態では、ラミネートフィルムの厚みは約110μmとしたが、特に限定されるものではなく、好ましくは50〜100μmである。特に、ラミネートフィルムを構成する中間層に用いられるアルミニウム箔の厚みは、真空成形の容易性を考慮すると、10〜30μm程度が好ましい。しかし、アルミニウム箔が薄くなると、外包材のシール性能が低下する。また、ラミネートフィルムを構成する内面層が薄いと、アルミニウム箔との絶縁性が低下する。さらに、ラミネートフィルムを構成する外面層が薄いと、外表面の損傷によって絶縁性が低下する。したがって、ラミネートフィルムの厚みは、上記の性能が低下しない程度に設定するのが好ましい。
また、ラミネートフィルムを構成する中間層としてアルミニウム箔の代わりにアルミニウム蒸着膜を用いてもよい。中間層としてアルミニウム蒸着膜を用いると、外包材のシール性能を維持した上で中間層の薄層化を実現することができる。
図8は、図6に示される成形工程に対応する、この発明のもう一つの実施の形態であるラミネート型電池1(2)のカップ状部10(10a、10b)の成形工程を示す模式的な端面断面図である。
図8に示すように、ラミネートフィルム100を成形するために用いられる金型は、上下に分割された上金型50と下金型60とから構成される。上金型50は左右に開閉移動可能に設けられた二つの部材からなる。上金型50の内側壁の上端縁の角部53には所定の半径の曲面が形成され、上金型50の内周側壁の下部には凹面部52が形成されている。凹面部52は上金型50の内周側壁面に沿って環状に形成されている。この実施形態では、下金型60の内側壁には、複数の凹面部62が一方向に並行に延在するように形成されている。凹面部62は島状に互いに分離して複数個、形成されていてもよい。上金型50と下金型60には、内側壁から外側壁に空気を吸引することができるように吸引通路51、61が形成されている。
そして、図8に示すように、チャック部71、72をラミネートフィルム100から解放した状態で、矢印Qで示す方向に吸引通路51、61を通じて空気を吸引することにより、たとえば、金型内の空間が約0.1MPa程度の内圧になるようにする。このように真空成形法を採用することにより、ラミネートフィルム100は矢印Mで示す方向に移動し、上金型50と下金型60の内側壁の形状に倣うように成形される。特に、ラミネートフィルム100は、上金型50の内側壁の上端縁の角部53に形成された曲面と、上金型50の内周側壁の下部に形成された凹面部52と、下金型60の内側壁に形成された凹面部62との形状に倣うように成形される。
その後、図7に示される工程と同様にして、真空吸引終了後、下金型60を下方に移動させるとともに、上金型50を左右に移動させる。その後、チャック部71、72を移動させることにより、ラミネートフィルム100の周縁端部を固定した状態で、ラミネートフィルム100を矢印で示す方向に上方に移動させて、熱溶着される箇所として鍔部を確保することが可能な所定の位置にて、ラミネートフィルム100を所定の切断手段によって切断する。これにより、成形されたラミネートフィルム100が金型から分離される。以上のようにして、本発明の蓄電デバイスのもう一つの実施の形態であるラミネート型電池1(2)のカップ状部10(10a、10b)が製造される。
図9は、図8の成形工程によって得られたカップ状部10を用いて電池要素30を収納した状態で真空シール前のラミネート型電池1の断面を示す断面図である。
図9に示すように、カップ状部10においては、底壁部11と、底壁部11から延びる立壁部12と、立壁部12を外方向に曲げることによって鍔部13と、立壁部12と鍔部13との間で曲面を有する角部122とが成形されるとともに、底壁部11と立壁部12との間には立壁部12から外方向へ突出する立壁突出部121が成形され、底壁部11には底壁部11から外方向へ突出する複数の底壁突出部111が一方向に並行に延在するように形成されている。カップ状部10には電池要素30が収納されている。カップ状部10の外周縁部である鍔部13と蓋部20の外周端部とを熱溶着することができるように、カップ状部10の上に蓋部20が載置されている。
図10は、図8の成形工程によって得られたカップ状部10を用いて電池要素30を収納した状態で真空シール後のラミネート型電池1の断面を示す断面図である。
図10に示すように、非水電解液を含む電池要素30を収容し、注液し、初期充電した後に、開口部の真空シールを行い、熱溶着で開口部を封止することにより、ラミネート型電池1が得られる。この場合、真空シール時における真空吸引によって、図9に示された底壁突出部111の中央部が凹み、底壁突出部111が二つの分離された底壁突出部111aおよび111bになる。なお、真空シール時における真空吸引によって、立壁突出部121は上下方向に縮む。
図11と図12は、この発明のさらに別の実施の形態として、カップ状部10を用いて電池要素30を収納した状態で真空シール前と真空シール後のラミネート型電池1の断面を示す断面図である。
図11に示すように、真空シール前では、底壁部11の外周部には、底壁部11から外方向へ突出する環状の底壁突出部111が形成されている。図12に示すように、真空シール後では、図11に示された底壁突出部111の中央部が凹み、底壁突出部111が二つの分離された環状の底壁突出部111aおよび111bになる。
このようにして、電池要素30を収容するカップ状部10の底壁部11に複数の底壁突出部111a、111bを形成すると、たとえば、蓄電デバイスの一例であるラミネート型電池1を複数個、縦に重ねて組電池を構成することにより、複数の電池間に放熱板を介在させることなく、複数の底壁突出部111a、111bによって複数の電池間に隙間が形成されるので、放熱性を向上させることができる。
上記の実施形態では、図2〜図4、図9〜図12に示すようにカップ状部10(10a、10b)の立壁部12(12a、12b)は、底壁部11(11a、11b)から、ほぼ垂直方向に延びるように形成されているが、外側に傾斜するように形成されていてもよい。また、立壁突出部121(121a、121b)の断面形状は、円形状、楕円形状等の曲線を有する形状であるのが好ましい。
上記の実施形態では、蓄電要素としてリチウムイオン二次電池の電池要素30に適用した例を説明したが、リチウム二次電池、ポリマー二次電池などの電池要素に適用してもよく、電気二重層キャパシタなどの蓄電デバイスに用いられる蓄電要素に適用してもよく、蓄電要素は特に限定されない。
正極活物質としては、コバルト酸リチウム複合酸化物(LiCoO)以外に、スピネル型マンガン酸リチウム複合酸化物(LiMn)、ニッケル酸リチウム複合酸化物(LiNiO)を用いてもよい。また、正極活物質としてLiNiMnCoOといった3元系材料やLiMnNiO,LiMnCoO,LiNiCoOといった2元系材料を用いてもよい。さらに、正極活物質は、これらの主材料を混合したものでもよい。正極活物質は、LiFePOといったオリビン系材料でもよい。
負極活物質の炭素材料としては、グラファイトやハードカーボンなどが用いられる。また、負極活物質は、これらの主材料を混合したものでもよい。負極活物質はチタン酸リチウムのようなセラミックや合金系材料でもよい。
上記の実施形態では、外包材として三層構造からなるラミネートフィルムを用いているが、外包材の内面層と中間層との間、中間層と外面層との間に接着層を介在させてもよい。また、中間層の内側に複数層からなる内面層を配置してもよい。中間層の外側に複数層からなる外面層を配置してもよい。中間層を多層構造にしてもよい。中間層の材質としては、水分などに対してバリア性を有し、可撓性と強度に優れた金属であればよく、真空成形法や圧空成形法によって変形可能であれば、ステンレス鋼、ニッケルまたはニッケル合金、銅または銅合金、鉄または鉄合金などでもよい。中間層としては、予め箔状または薄板状に形成されたものを用いてもよいが、薄膜やめっき層によって形成されたものでもよい。
内面層は、耐電解液性とヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂であればよく、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、アイオノマー等の樹脂でもよい。外面層は、電気絶縁性に優れた絶縁樹脂であればよく、ポリエステル(PETなど)、その他のポリアミド等の樹脂でもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものであることが意図される。
1,2:ラミネート型電池、10,10a,10b:カップ状部、11,11a,11b:底壁部、111,111a,111b:底壁突出部、12,12a,12b:立壁部、121,121a,121b:立壁突出部、122,122a,122b:角部、13,13a,13b:鍔部、20:蓋部、30:電池要素、31:正極接続端子、32:負極接続端子。

Claims (4)

  1. 蓄電要素と、前記蓄電要素を収容する外包材と、前記蓄電要素の正極および負極のそれぞれに電気的に接続された正極接続端子および負極接続端子とを備えた蓄電デバイスであって、
    前記外包材は、前記蓄電要素を収容することができるように成形されたカップ状部を有し、
    前記カップ状部は、底壁部と、この底壁部から延びる立壁部と、この立壁部の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部と、前記立壁部と前記鍔部との間で曲面を有するように形成された角部とを有し、
    前記底壁部と前記立壁部との間には、前記立壁部から外方向へ突出する立壁突出部が形成されており、前記立壁部の内側面と前記立壁突出部の外側突出端面との間の距離は、前記立壁部の内側面と前記鍔部の外側端面との間の距離よりも小さい、蓄電デバイス。
  2. 前記立壁部の内側面と前記立壁突出部の外側突出端面との間の距離は、前記角部の曲面の半径以下である、請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 前記カップ状部の底壁部には、前記底壁部から外方向へ突出する複数の底壁突出部が形成されている、請求項1または請求項2に記載の蓄電デバイス。
  4. 可撓性を有する外包材を用いた蓄電デバイスの製造方法であって、
    底壁部と、この底壁部から延びる立壁部と、この立壁部の端部を外方向に曲げることによって形成された鍔部と、前記立壁部と前記鍔部との間で曲面を有するように形成された角部と、前記底壁部と前記立壁部との間に前記立壁部から外方向へ突出する立壁突出部とを有するカップ状部に、前記外包材を真空成形するステップを備え、
    前記真空成形は、前記カップ状部の外側から真空吸引することにより行われる、蓄電デバイスの製造方法。
JP2009032674A 2009-02-16 2009-02-16 蓄電デバイスとその製造方法 Pending JP2010192154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009032674A JP2010192154A (ja) 2009-02-16 2009-02-16 蓄電デバイスとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009032674A JP2010192154A (ja) 2009-02-16 2009-02-16 蓄電デバイスとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010192154A true JP2010192154A (ja) 2010-09-02

Family

ID=42817986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009032674A Pending JP2010192154A (ja) 2009-02-16 2009-02-16 蓄電デバイスとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010192154A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103035871A (zh) * 2011-09-30 2013-04-10 三洋电机株式会社 叠层电池及其制造方法
KR20130036994A (ko) * 2011-10-05 2013-04-15 주식회사 엘지화학 이차 전지용 파우치 외장재 성형 장치 및 방법
JP2015511388A (ja) * 2012-03-23 2015-04-16 エルジー・ケム・リミテッド 二次電池用電池ケース
US9716253B2 (en) 2012-03-23 2017-07-25 Lg Chem, Ltd. Battery case for secondary battery
JP2018532233A (ja) * 2016-03-17 2018-11-01 エルジー・ケム・リミテッド 製造工程性が向上した電池ケースの製造装置およびこれを用いた製造方法
US20190051868A1 (en) * 2017-01-11 2019-02-14 Lg Chem, Ltd. Pouch-type secondary battery and pouch film forming apparatus
JP2020514989A (ja) * 2017-09-14 2020-05-21 エルジー・ケム・リミテッド パウチ型二次電池及びパウチフィルム成形装置
JP6893575B1 (ja) * 2020-10-12 2021-06-23 エナックス株式会社 シート状二次電池及びシート状二次電池の製造方法
CN115244766A (zh) * 2020-09-28 2022-10-25 株式会社 Lg新能源 软包电池单体和包括该软包电池单体的电池模块

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5018930U (ja) * 1973-06-14 1975-03-03
JP2000200584A (ja) * 1999-01-04 2000-07-18 Mitsubishi Electric Corp 角型電池
JP2002050325A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Dainippon Printing Co Ltd 電池外装用積層体及びその製造方法
JP2002208384A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Sony Corp 非水電解質電池およびその製造方法
JP2002298827A (ja) * 2001-03-28 2002-10-11 Osaka Gas Co Ltd 非水系二次電池
JP2003288883A (ja) * 2001-09-04 2003-10-10 Nec Corp 単電池及び組電池
JP2004055171A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Nec Corp フィルム外装体、フィルム外装体の製造方法およびフィルム外装電池
JP2005116482A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nissan Motor Co Ltd 薄型電池、組電池、複合組電池及び車輌
JP2006049054A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Toyota Motor Corp シート材型電池、シート材型電池を組み合わせた組電池及びシート材型電池の製造方法
WO2008056908A1 (en) * 2006-11-06 2008-05-15 Lg Chem, Ltd. Secondary battery having improved safety by deformation of electrode assembly-receiving portion in case

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5018930U (ja) * 1973-06-14 1975-03-03
JP2000200584A (ja) * 1999-01-04 2000-07-18 Mitsubishi Electric Corp 角型電池
JP2002050325A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Dainippon Printing Co Ltd 電池外装用積層体及びその製造方法
JP2002208384A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Sony Corp 非水電解質電池およびその製造方法
JP2002298827A (ja) * 2001-03-28 2002-10-11 Osaka Gas Co Ltd 非水系二次電池
JP2003288883A (ja) * 2001-09-04 2003-10-10 Nec Corp 単電池及び組電池
JP2004055171A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Nec Corp フィルム外装体、フィルム外装体の製造方法およびフィルム外装電池
JP2005116482A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nissan Motor Co Ltd 薄型電池、組電池、複合組電池及び車輌
JP2006049054A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Toyota Motor Corp シート材型電池、シート材型電池を組み合わせた組電池及びシート材型電池の製造方法
WO2008056908A1 (en) * 2006-11-06 2008-05-15 Lg Chem, Ltd. Secondary battery having improved safety by deformation of electrode assembly-receiving portion in case

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9276240B2 (en) 2011-09-30 2016-03-01 Sanyo Electric Co., Ltd. Laminate battery housing flat electrode assembly and manufacturing method therefor
CN103035871A (zh) * 2011-09-30 2013-04-10 三洋电机株式会社 叠层电池及其制造方法
KR20130036994A (ko) * 2011-10-05 2013-04-15 주식회사 엘지화학 이차 전지용 파우치 외장재 성형 장치 및 방법
KR101660441B1 (ko) * 2011-10-05 2016-09-27 주식회사 엘지화학 이차 전지용 파우치 외장재 성형 장치 및 방법
JP2015511388A (ja) * 2012-03-23 2015-04-16 エルジー・ケム・リミテッド 二次電池用電池ケース
US9531032B2 (en) 2012-03-23 2016-12-27 Lg Chem, Ltd. Battery case for secondary battery
US9716253B2 (en) 2012-03-23 2017-07-25 Lg Chem, Ltd. Battery case for secondary battery
US11305476B2 (en) 2016-03-17 2022-04-19 Lg Energy Solution, Ltd. Manufacturing device of battery case having improved manufacturing processability and manufacturing method using the same
JP2018532233A (ja) * 2016-03-17 2018-11-01 エルジー・ケム・リミテッド 製造工程性が向上した電池ケースの製造装置およびこれを用いた製造方法
US20190051868A1 (en) * 2017-01-11 2019-02-14 Lg Chem, Ltd. Pouch-type secondary battery and pouch film forming apparatus
US10818884B2 (en) * 2017-01-11 2020-10-27 Lg Chem, Ltd. Pouch-type secondary battery including pouch case with concave groove having bottom surface with area larger than opening area of concave groove and pouch film forming apparatus
US11196113B2 (en) 2017-09-14 2021-12-07 Lg Chem, Ltd. Pouch-type secondary battery, and pouch film forming device
JP2020514989A (ja) * 2017-09-14 2020-05-21 エルジー・ケム・リミテッド パウチ型二次電池及びパウチフィルム成形装置
CN115244766A (zh) * 2020-09-28 2022-10-25 株式会社 Lg新能源 软包电池单体和包括该软包电池单体的电池模块
JP7455989B2 (ja) 2020-09-28 2024-03-26 エルジー エナジー ソリューション リミテッド パウチ型電池セルおよびこれを含む電池モジュール
JP6893575B1 (ja) * 2020-10-12 2021-06-23 エナックス株式会社 シート状二次電池及びシート状二次電池の製造方法
JP2022063629A (ja) * 2020-10-12 2022-04-22 エナックス株式会社 シート状二次電池及びシート状二次電池の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010192154A (ja) 蓄電デバイスとその製造方法
JP6734482B2 (ja) 二次電池用パウチ外装材、これを用いたパウチ型二次電池及びこの製造方法
KR102064460B1 (ko) 이차전지용 파우치 외장재, 이를 이용한 파우치형 이차전지 및 그 제조 방법
KR100917736B1 (ko) 전지용 파우치 및 파우치형 전지
KR100819977B1 (ko) 필름 외장 전지 및 필름 외장 전지의 제조 방법
JP6041394B2 (ja) 非水電解液二次電池
EP2434564A2 (en) Rechargeable lithium battery in pouch form
JP2004265761A (ja) フィルム外装電池
KR101908922B1 (ko) 전지 용기, 필름 포장 전지
CN110352510A (zh) 包括注塑成型电池壳体的二次电池
JPWO2017158986A1 (ja) 電池セル
CN104641486B (zh) 具有壳体中的形状锁合地固定的盖板的电池单元
JP2004342449A (ja) フィルム外装電池
JP2018106967A (ja) 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法
KR20140032710A (ko) 파우치형 이차전지의 제조방법
JP6959523B2 (ja) 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法
JP6062197B2 (ja) 電池
KR101883527B1 (ko) 하이브리드 고주파 실링을 이용한 이차전지의 제조 방법
JP2006120419A (ja) フィルム外装型蓄電装置と該蓄電装置用ケース
JP2021044079A (ja) 蓄電モジュール、及び蓄電モジュールの製造方法
JP4360073B2 (ja) フィルム外装電気素子
JP2020119669A (ja) 蓄電モジュールの製造方法
JP2020021604A (ja) 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法
JP7152963B2 (ja) 蓄電モジュール及びその製造方法
JP7172904B2 (ja) 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131008