JP2010191585A - 表示制御装置、撮像装置、表示制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

【課題】確実且つ素早く所望の画像を検索することを可能とした表示制御装置、撮像装置、表示制御方法、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】撮像装置は、画像表示部28、システム制御部50を備える。システム制御部50は以下の第１の画像送り制御と第２の画像送り制御を行う。ホイールが第１の操作量に達しない操作が行われた場合、画像表示部28に複数枚の画像を表示する第１の表示モードにおいて、表示画像を１枚送って別の画像に切り替える第１の画像送りを実行させる。ホイールが第１の操作量かそれ以上の操作が行われた場合、画像表示部28に第１の表示モードでの表示画像より多くの画像を該表示画像より小さく表示する第２の表示モードにおいて、表示画像を１枚送って別の画像に切り替える第２の画像送りを実行させる。
【選択図】図４

Description

本発明は、表示画像の切り替え制御を行う表示制御装置、撮像装置、表示制御方法、プログラム、及び記録媒体に関する。

従来、画像を画面に表示すると共に回転操作部材（ホイール）により画面上で画像を所定方向に送ることで画像を検索する技術がある。従来のホイールを利用した画像送りでは、使用者が画像を認識できる程度の速度で１枚ずつしか画像送りができなかったため、所望の画像を素早く検索することができなかった。また、従来は、サムネイル画像を画面に規定枚数（３枚）しか表示できないため、画像の視認性が良好ではなかった。

上記技術分野に関連した技術としては以下の技術が提案されている（例えば、特許文献１参照）。特許文献１に記載されたＵＩ（ユーザインタフェース）においては、操作ボタンを押し続ける長押しを行うことで複数枚の画像送りに、操作ボタンを短く押す単押しを行うことで１枚の画像送りに切り替えることが可能である。

特開２００７−２２１７２１号公報

上記の特許文献１記載の技術のように、操作ボタンやスイッチ等のキー操作のみによる表示画像の切り替え方法は、確実に所望の画像を検索することは容易であるが、素早く所望の画像を検索することは困難であるという問題がある。逆に、上記の回転操作部材を用いた表示画像の切り替え方法は、素早く所望の画像を検索することは容易であるが、確実に所望の画像を検索することは困難であるという問題がある。

本発明の目的は、確実且つ素早く所望の画像を検索することを可能とした表示制御装置、撮像装置、表示制御方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明は、特定の操作手段が操作されたか否かを判定する第１の操作判定手段と、表示部に複数枚の画像を表示する第１の表示モードにおいて、表示された画像を１枚送って別の画像に切り替える第１の画像送りを行う第１の画像送り手段と、前記表示部に、前記第１の表示モードで表示される画像よりも多くの画像を、前記第１の表示モードで表示される画像より小さく表示する第２の表示モードにおいて、表示した画像を１枚送って別の画像に切り替える第２の画像送りを行う第２の画像送り手段と、前記第１の操作判定手段により前記特定の操作手段が操作されたと判定された場合、前記特定の操作手段の操作量を判定する操作量判定手段と、前記操作量判定手段により、前記特定の操作手段が第１の操作量に達しない操作が行われたと判定された場合、前記第１の画像送り手段に前記第１の画像送りを実行させ、前記特定の操作手段が前記第１の操作量かそれ以上の操作が行われたと判定された場合、前記第２の画像送り手段に前記第２の画像送りを実行させるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。

本発明によれば、第１の操作手段或いは第２の操作手段の操作に応じた画像送りを表示部において行うことで、確実且つ素早く所望の画像を検索することが可能となる。また、第１の操作手段或いは第２の操作手段の操作に応じて表示部における画像の表示形態を変化させることで、表示部の視認性を向上させることが可能となる。

本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像装置の外観を示す概略図である。 撮像装置のロータリエンコーダの内部構成を示す模式図である。 撮像装置の再生モード処理を示すフローチャートである。 撮像装置の画像表示部に対する初期表示例を示す図である。 （ａ）〜（ｅ）は、撮像装置の画像表示部に対するアニメーション効果を付したシングル再生モードでのホイール操作に応じた画像送りの表示例を示す図である。 図４のＡｃｃプレイモード処理（ステップＳ２０９）の詳細を示すフローチャートである。 （ａ）〜（ｄ）は、撮像装置の画像表示部に対するＡｃｃプレイモードの状態１における画像送りの表示例を示す図である。 （ａ）〜（ｄ）は、撮像装置の画像表示部に対するＡｃｃプレイモードの状態２における画像送りの表示例を示す図である。 （ａ）〜（ｂ）は、撮像装置の画像表示部に対するＡｃｃプレイモードの状態３における画像送りの表示例を示す図である。 図７の無操作判定処理（ステップＳ３１５）の詳細を示すフローチャートである。 図７の日付ジャンプ処理（ステップＳ３１３）、図１１の日付ジャンプ処理（ステップＳ４０８）の詳細を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る撮像装置に装備される感圧式タッチセンサの内部構成を示す模式図である。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

図１は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。

図１において、撮像装置１００は、デジタルカメラとして構成されており、撮影レンズ１０、シャッタ１２、撮像素子１４、画像表示部２８、システム制御部５０（表示制御装置）、操作部７０等を備えている。尚、撮像装置１００において本発明の主旨に直接関係しない構成については説明を簡略化または省略する。

撮像素子１４は、撮影に伴い撮影レンズ１０及び絞り機能を備えるシャッタ１２を介して結像された被写体の光学像を電気信号に変換する。Ａ／Ｄ変換器１６は、撮像素子１４から出力されるアナログ信号をデジタル信号にＡ／Ｄ変換する。タイミング発生回路１８は、メモリ制御回路２２及びシステム制御部５０により制御され、撮像素子１４、Ａ／Ｄ変換器１６、Ｄ／Ａ変換器２６にクロック信号や制御信号を供給する。バリア１０２は、撮像部（撮影レンズ１０及び撮像素子１４）を覆うことで汚れや破損を防止する。

画像処理回路２０は、Ａ／Ｄ変換器１６或いはメモリ制御回路２２から出力されるデータに所定の画素補間処理や色変換処理を行い、また、撮像装置で撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。画像処理回路２０は、演算結果に基づいてシステム制御部５０の制御により、ＡＦ（オートフォーカス）処理、ＡＥ（自動露出）処理、ＥＦ（フラッシュプリ発光）処理を行う。更に、画像処理回路２０は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、演算結果に基づいてＴＴＬ方式のＡＷＢ（オートホワイトバランス）処理も行う。

メモリ制御回路２２は、Ａ／Ｄ変換器１６、タイミング発生回路１８、画像処理回路２０、画像表示メモリ２４、Ｄ／Ａ変換器２６、メモリ３０、圧縮・伸長回路３２を制御する。Ａ／Ｄ変換器１６から出力されるデータは、画像処理回路２０及びメモリ制御回路２２を介して或いは直接メモリ制御回路２２を介して、画像表示メモリ２４或いはメモリ３０に書き込まれる。

外部出力コネクタ２７は、Ｄ／Ａ変換器２６の出力を外部モニタ（不図示）に出力するためのコネクタである。外部出力コネクタ２７に外部モニタのコネクタが接続されている場合は、システム制御部５０は、外部出力接続検知部１０８により外部出力状態を知ることができる。

画像表示部２８（表示部）は、例えば液晶ディスプレイ（ＴＦＴ ＬＣＤ：Thin Film Transistor Liquid Crystal Display）から構成されている。画像表示部２８には、画像表示メモリ２４に書き込まれた表示用の画像データがＤ／Ａ変換器２６を介して表示される。撮像装置で撮像した画像データを画像表示部２８を用いて逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現可能である。また、画像表示部２８の表示は、システム制御部５０の制御により任意にＯＮ／ＯＦＦが可能である。画像表示部２８の表示をＯＦＦにした場合は、撮像装置の電力消費を大幅に低減可能である。

画像表示部２８に表示する画像の画像送りには次の２つがモードがある。シングル再生モード（第１の画像送りの表示モード）では、後述の左右キー操作に基づき、正確な画像検索を行うための１枚画像送りを行う。アクセラレーションプレイモード（第２の画像送りの表示モード）では、ホイール操作に基づき、所望の画像を素早く検索するための複数枚の画像送りを行う。

１枚画像送りでは、画像表示部２８の画面全体に１枚の画像を表示すると共に表示した画像を１枚送って別の画像に切り替えることが可能である。複数枚の画像送りでは、画像表示部２８に表示する画像のサイズを１枚画像送りの場合よりも小さくし、複数枚のサムネイル画像を横一列に並べて表示すると共に表示した画像を複数枚送って別の画像に切り替えることが可能である。詳細は後述する。

尚、画像表示部２８は、回転可能なヒンジ部を介して撮像装置本体に結合する構成としてもよい。前記構成とすることにより、画像表示部２８の自由な向きや角度を設定し、電子ファインダ機能、再生表示機能、各種表示機能を使用することが可能である。また、前記構成とすることにより、画像表示部２８の表示部分を撮像装置に向けて格納することが可能である。この場合は、画像表示部開閉検知部１０６により画像表示部２８の格納状態を検知し、画像表示部２８の表示動作を停止することができる。

メモリ３０（記憶手段）は、撮像装置で撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速且つ大量の画像書き込みをメモリ３０に対して行うことが可能となる。また、メモリ３０は、システム制御部５０の作業領域としても使用可能である。また、メモリ３０は、記録媒体２００、２１０の書き込みバッファとしても使用可能である。また、メモリ３０には、後述のホイールイベント数、ホイールイベントの回転方向（右回転、左回転）が格納される。

圧縮・伸長回路３２は、適応離散コサイン変換（ＡＤＣＴ）等により画像データを圧縮伸長する回路であり、メモリ３０に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ３０に書き込む。

露光制御部４０は、ＴＴＬ方式により制御され、シャッタ１２を制御すると共に、フラッシュ４８と連携することでフラッシュ調光を行う機能も有する。測距制御部４２は、ＴＴＬ方式により制御され、撮影レンズ１０のフォーカシングを制御する。露光制御部４０、測距制御部４２は、撮像した画像データを画像処理回路２０により演算した演算結果に基づきシステム制御部５０により制御される。ズーム制御部４４は、撮影レンズ１０のズーミングを制御する。バリア制御部４６は、バリア１０２の動作を制御する。フラッシュ４８は、ＡＦ補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。

システム制御部５０は、撮像装置全体の制御を司る。システム制御部５０は、不揮発性メモリ５６に格納されているプログラムを実行することで後述の各フローチャートに示す処理を実行する。また、システム制御部５０は、画像表示部２８に表示した画像の画像送り処理を、シングル再生モードとアクセラレーションプレイモード（後述）のどちらかに切り替える制御を行う。

また、システム制御部５０は、後述の左右キーが操作された際に画像表示部２８に表示されている画像を消去した後、左右キーに割り当てられている機能に対応した画像（例えば、ファイル番号が１つ次の画像、ファイル番号が１つ前の画像）を表示する。

表示部５４は、システム制御部５０でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて撮像装置の動作状態やメッセージ等を表示する。表示部５４は、例えばＬＣＤ・ＬＥＤ・発音素子等の組み合わせにより構成され、撮像装置の操作部の近辺の視認し易い位置に単数（或いは複数）設置されている。また、表示部５４は、その一部の機能が光学ファインダ１０４内に設置されている。表示部５４の表示内容の詳細は省略する。

メモリ５２には、システム制御部５０の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ５６から読み出したプログラム等が展開される。不揮発性メモリ５６は、例えばＥＥＰＲＯＭから構成され、電気的に消去及び記憶が可能なメモリである。不揮発性メモリ５６には、システム制御部５０の動作用の定数、後述の各フローチャートを実行するためのプログラム等が記憶される。タイマ５８は、記録媒体２００、２１０のデータ記録速度や、取得するデータのデータレートを測定するために用いる。

モードダイアルスイッチ６０は、撮像装置の電源のＯＮ／ＯＦＦ、各種の機能モード（自動撮影モード、撮影モード（パノラマ撮影モード、動画撮影モードを含む）、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、ＰＣ接続モード等の切り替え設定を行う際に操作する。

シャッタスイッチＳＷ１・６２は、シャッタボタン６１（図２参照）の操作途中でＯＮとなり、ＡＦ処理、ＡＥ処理、ＡＷＢ処理、ＥＦ処理等の動作開始を指示する際に操作する。シャッタスイッチＳＷ２・６４は、シャッタボタン６１の操作完了でＯＮとなり、撮像素子１４から読み出した信号をＡ／Ｄ変換器１６、メモリ制御回路２２を介してメモリ３０に画像データを書き込む露光処理の動作開始を指示する際に操作する。

また、シャッタスイッチＳＷ２・６４は、次の一連の処理の動作開始を指示する際に操作する。一連の処理とは、画像処理回路２０やメモリ制御回路２２での演算を用いた現像処理、メモリ３０から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路３２で圧縮を行い、記録媒体２００或いは２１０に画像データを書き込む処理である。また、シャッタスイッチＳＷ２・６４は、動画撮影の場合は動画撮影の開始・停止を指示する際に操作する。

画像表示ＯＮ／ＯＦＦスイッチ６６は、画像表示部２８のＯＮ／ＯＦＦを設定する際に操作する。これにより、光学ファインダ１０４を用いて撮影を行う際に画像表示部２８への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。クイックレビューＯＮ／ＯＦＦスイッチ６８は、撮影した画像データを撮影直後に自動再生するクイックレビュー機能を設定する際に操作する。尚、本実施の形態では、特に、画像表示部２８をＯＦＦとした場合におけるクイックレビュー機能の設定をする機能を撮像装置が備えるものとする。

操作部７０は、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写／連写／セルフタイマ切り替えボタン、メニュー移動プラスボタン、メニュー移動マイナスボタンを備える。更に、操作部７０は、再生画像移動プラスボタン、再生画像移動マイナスボタン、撮影画質選択ボタン、画像表示部２８のＯＮ／ＯＦＦを設定する表示ボタン、１画面表示／マルチ画面表示を切り替えるズーム操作部、タッチパネル等を備える。他のボタンの記載は省略する。

電源制御部８０は、コネクタ８２、８４を介して電源部８６に対する電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果とシステム制御部５０の指示に基づいて、必要な電圧を必要な期間、記録媒体２００、２１０を含む各部へ供給する。電源部８６は、一次電池（アルカリ電池、リチウム電池等）、二次電池（ＮｉＣｄ電池、ＮｉＭＨ電池、Ｌｉ電池等）、ＡＣアダプタ等から構成される。

インタフェース部９０、９４は、それぞれ、コネクタ９２、９６を介して記録媒体２００、２１０とのインタフェースを司る。記録媒体着脱検知部９８は、コネクタ９２、９６に記録媒体２００、２１０が装着されているか否かを検知する。尚、インタフェース部及びコネクタの系統数や種類等に関する説明は省略する。

光学ファインダ１０４は、画像表示部２８による電子ファインダ機能を使用すること無しに、該光学ファインダ１０４のみを用いて撮影を行うことが可能である。画像表示部開閉検知部１０６は、画像表示部２８が表示部分を撮像装置に向けて格納した格納状態にあるかどうかを検知する。ここで、画像表示部２８が格納状態にあると検知した場合、画像表示部２８の表示動作を停止して不要な電力消費を禁止することが可能である。

通信部１１０は、ＲＳ２３２Ｃ、ＵＳＢ、ＩＥＥＥ１３９４、Ｐ１２８４、ＳＣＳＩ、モデム、ＬＡＮ、無線通信等の各種通信機能を有する。コネクタ１１２は、撮像装置を通信部１１０を介して他の機器と接続する。無線通信の場合はコネクタ１１２の代わりにアンテナが設置される。

マイク１１４は、撮像装置で撮影を行う際の周囲の音声データを収音する。Ａ／Ｄ変換器１１６は、マイク１１４で収音された音声データをＡ／Ｄ変換し、システム制御部５０に出力する。スピーカ１１８は、音声データを再生する。Ｄ／Ａ変換器１２０は、システム制御部５０から出力されるデジタル音声データをスピーカ１１８で再生するためにするＤ／Ａ変換する。

記録媒体２００、２１０は、例えばメモリカード或いはハードディスクとして構成されている。記録媒体２００は、半導体メモリ或いは磁気ディスクから構成される記録部２０２、撮像装置とのインタフェースを司るＩ／Ｆ部２０４、撮像装置と接続を行うコネクタ２０６を備えている。同様に、記録媒体２１０は、記録部２１２、Ｉ／Ｆ部２１４、コネクタ２１６を備えている。尚、記録媒体２００、２１０がＰＣＭＣＩＡ規格のＰＣカードやコンパクトフラッシュ（登録商標）の場合、性能を記憶した情報記憶回路を内蔵していることもある。

図２は、撮像装置の外観を示す概略図である。

図２において、撮像装置１００は、筐体に、画像表示部２８、モードダイアルスイッチ６０、シャッタボタン６１、電源スイッチ７２、ズーム操作部（不図示）を備えている。更に、撮像装置１００は、筐体に、メニューボタン３０１、決定ボタン３０２、表示ボタン３０３、セット（ＳＥＴ）ボタン３０４、方向ボタン３０５〜３０８、ロータリエンコーダ３０９を備えている。尚、ズーム操作部とメニューボタン３０１〜ロータリエンコーダ３０９は図１の操作部７０に含まれるものである。

画像表示部２８は、撮影時に被写体のスルー画像の表示や、画像再生時に記録媒体等に記録されている画像の表示を行う。また、画像表示部２８は、撮像装置の状態に応じて撮影情報や設定項目等をＧＵＩ（Graphical User Interface）表示する。

メニューボタン３０１は、各種の撮像条件を設定する際や、撮像装置の状態を示すメニューを表示する際に操作する。メニューは、選択が可能で且つ値を変更可能な複数の項目のうち少なくともいずれかの項目を含むように構成される。決定ボタン３０２は、メニューにおいて値や項目を決定又は選択する際に操作する。システム制御部５０は、決定ボタン３０２が押下されると、その時に選択されている値や項目を決定又は選択する。

表示ボタン３０３は、撮影画像に関する撮影情報の表示・非表示を選択する際や、画像表示部２８をＥＶＦとして機能させるか否かを切り替える際に操作する。ＳＥＴボタン３０４は、画像表示部２８に表示される種々のメニュー画面を更に詳細な条件等を設定するためのメニュー画面に移行させる際に操作する。

方向ボタン３０５〜３０８（左ボタン３０５（ボタン操作部材）、右ボタン３０６（ボタン操作部材）、上ボタン３０７、下ボタン３０８）は、次の場合に操作する。即ち、画像表示部２８に表示されたカーソルや指示枠またはハイライト部のような、複数の選択候補の中で指示されている選択候補を変更する際に操作する。また、方向ボタン３０５〜３０８は、方向を変更する際や、指示されている選択候補を特定する指標（例えば画面内に表示するポインタ）の位置を変更する際にも操作する。

また、方向ボタン３０５〜３０８は、数値（例えば補正値や日時を示す数値）を増減させる際にも操作する。本実施の形態では、方向ボタン３０５〜３０８を用いて選択候補を変更する際に、画像の端において更に端方向への変更を示す方向ボタンを押下した場合には、瞬時に反対側の端の選択候補へ移動する。

ロータリエンコーダ３０９（第２の操作手段）は、回転可能な操作部材であり、方向ボタン３０５〜３０８と共に項目を指示する指示枠の移動に使用される。本実施の形態では、ロータリエンコーダ３０９により指示枠を移動させる時は、ロータリエンコーダ３０９が回転動作を続け入力が連続的に行われている限りは、複数の項目による列の端の項目上で指示枠は止まりそれ以上は動かない。しかし、ロータリエンコーダ３０９の回転を一旦停止させ、一瞬の間隔を空けて再びロータリエンコーダ３０９を同じ方向に回転操作した場合には、列の反対側の端の項目へ指示枠が移動する。

尚、以後の説明及び図面（図４、図７、図１１、図１２）では、方向ボタン（左ボタン、右ボタン、上ボタン、下ボタン）を、便宜上、方向キー（左キー、右キー、上キー、下キー）とも表記する。

図３は、撮像装置のロータリエンコーダ３０９の内部構成を示す模式図である。

図３において、ロータリエンコーダ３０９は、基盤６０１、接点６０２、接点６０３、回転部６０４を備えている。基盤６０１は、例えば円環状（或いは円形状）に形成されており、導電体或いは磁石からなる接点６０２が外縁部に沿って周方向に等間隔で複数個所（本実施の形態では８箇所）に固定されている。回転部６０４は、円形状（或いは円環状）に形成されると共に基盤６０１の内側に同心状に配置されており、外縁部の１箇所に導電体或いは磁石からなる接点６０３が固定されている。

撮像装置の使用者の操作により回転部６０４が矢印で示す周方向に回転され、回転部側の接点６０３と基盤側の接点６０２が互いの外周部で接することにより電気的に信号を作り出す。システム制御部５０は、その信号に基づき、ロータリエンコーダ３０９の基盤６０１の８箇所の接点６０２のうちいずれの箇所の接点が接触しているかを判断する。システム制御部５０は、ソフトウェア的に非常に短い時間間隔（msec単位）で接点の接触状態を確認し、前回の接触位置と比較した結果、何接点分移動しているかを判断することで、回転部材６０４の変位を検知する。

上述したように、ロータリエンコーダ３０９の接点の接触状態を確認する時間間隔はソフトウェア的に非常に短い時間であるため、人間にとってはその時間間隔は無視して考えることができる。従って、撮像装置の使用者にとってはロータリエンコーダ３０９を操作した分だけの変位量がリアルタイムに検知されるとみなすことができる。以上から、本実施の形態では、一定以上の角度を回転させて変位量が検知された場合をロータリエンコーダ３０９が操作されたものと定義づける。

本実施の形態では、ロータリエンコーダ３０９の回転部６０４の接点６０３が基盤６０１の複数の接点６０２のいずれかに接する際の移動する速度（操作量）が所定値未満の場合は、上述した第１の画像送りを実行する。また、前記移動する速度（操作量）が所定値以上の場合は、上述した第２の画像送りを実行する。

尚、ロータリエンコーダ３０９の回転部６０４の接点６０３が基盤６０１の複数の接点６０２のいずれかに接する際の連続した移動量（操作量）が所定値未満の場合は、第１の画像送りを実行してもよい。また、連続した移動量（操作量）が所定値以上の場合は、第２の画像送りを実行してもよい。

また、ロータリエンコーダ３０９を基盤側の接点と回転部側の接点が互いの外周部で接するように構成しているが、これに限定されるものではない。ロータリエンコーダの円環状或いは円形状の基盤の上面に円環状或いは円形状の回転部を重ねた状態に配置し、基盤側の接点と回転部側の接点が軸方向（図３の紙面表裏方向）で接触可能に構成してもよい。また、必ずしも接点の接触状態を確認する方式である必要はなく、結果的に使用者の回転操作が確認できる操作部材であればどのような構成のものでもよい。

本実施の形態では、ロータリエンコーダ３０９に対する操作を「ホイール（特定の操作手段）操作」、ロータリエンコーダ３０９の１接点分の移動による電気的な信号の入力コマンドを１つの「ホイールイベント」と称する。尚、ロータリエンコーダ３０９の何接点分の移動による電気的な信号の入力コマンドをホイールイベントの１つ分とするかは、設計可能な事項である。ロータリエンコーダ３０９のどの程度の回転操作量でどの程度の操作感を与えるかは、設計者が適宜設計可能である。

電源スイッチ７２は、撮像装置の起動及び停止を行う（或いは撮像装置の主電源をＯＮ／ＯＦＦする）際に操作する。撮像装置は、モードダイアルスイッチ６０の操作により、画像を撮影するための撮影モードと、画像を再生するための画像閲覧モードに切り替えることが可能である。

次に、上記の構成を備える本実施の形態の撮像装置の動作について図４乃至図１２を参照しながら説明する。

本実施の形態では、撮像装置において記録媒体から所望の画像を素早く検索するために、ロータリエンコーダ３０９の操作（ホイール操作）により画像表示部２８において複数枚の画像送りを行う。また、正確に画像を選ぶために、左ボタン３０５または右ボタン３０６の操作により画像表示部２８において１枚の画像送りを行う。

＜再生モード処理＞
図４は、撮像装置の再生モード処理を示すフローチャートである。

図４において、本処理は、撮像装置のシステム制御部５０が不揮発性メモリ５６に格納されたプログラムをメモリ５２に展開して実行することにより実現される。使用者により撮像装置の電源が投入され、モードダイアルスイッチ６０を介して再生モードに設定されると、システム制御部５０は、再生モード処理を開始する。尚、メモリ３０には、ホイールイベント数、ホイールイベントの回転方向（右回転、左回転）が格納される。

再生モード処理を開始すると、まず、システム制御部５０は、初期表示処理として例えば記録媒体２００から画像ファイルを１枚読み出し、画像表示部２８に画像を表示する（ステップＳ２０１）。この場合、記録媒体２００から読み出す画像ファイルは、再生モード処理の開始時において最初に画像表示部２８に表示される初期画像として予め設定された条件に合致する画像である。

初期画像として予め設定された条件に合致する画像とは、例えば記録媒体２００に記録された画像のうち１番古い画像或いは１番新しい画像、レジューム情報により示される前回の再生モード処理の終了直前に再生していた画像である。システム制御部５０は、初期画像として予め設定された条件に合致する画像の画像ファイルに含まれる本体画像データ（元の画像データ）に対し、画像表示部２８の表示領域全体にちょうど収まるように変倍処理を施す。そして、変倍処理後の画像を画像表示部２８の全画面（表示領域全体）に表示する。図５に初期表示例（画像４０）を示す（シングル画像表示：第３の表示モード）。

次に、システム制御部５０は、使用者により方向キーのうち左右キー（左ボタン３０５或いは右ボタン３０６）が操作（押下）されたか否かを判定する（ステップＳ２０２：ボタン操作判定手段）。左右キーの操作を検知した場合、システム制御部５０は、以下のシングル再生モードの画像送り処理を行う（ステップＳ２０３：請求項５の制御の内容）。

例えば右ボタン３０６の押下を検知した場合、画像表示部２８に現在表示されている画像よりファイル番号が１つ次（１つ後）の画像を記録媒体２００から読み出し、画像表示部２８に表示する。例えば左ボタン３０５の押下を検知した場合、画像表示部２８に現在表示されている画像よりファイル番号が１つ前の画像を記録媒体２００から読み出し、画像表示部２８に表示する。

左右キーの操作を検知しない場合、システム制御部５０は、左右キー操作とホイール操作以外の操作が行われたか否かを判定する（ステップＳ２０４）。左右キー操作とホイール操作以外の操作が行われたと判定した場合、システム制御部５０は、操作に応じた処理を行う（ステップＳ２０５）。ここで行われる操作に応じた処理とは、画像の拡大縮小処理、赤目補正等の画像処理、マルチ再生モードへの遷移、画像削除、モード遷移、電源ＯＦＦ等の処理である。

左右キー操作とホイール操作以外の操作が行われていないと判定した場合、システム制御部５０は、ホイール操作が行われたか否かを判定する（ステップＳ２０６）。ホイール操作が行われたと判定した場合、システム制御部５０は、ホイール操作（ロータリエンコーダ３０９）の回転方向が右側回転（時計回り）と左側回転（反時計回り）のどちらかを判定する。システム制御部５０は、判定の結果、右側回転であれば右回転ホイールイベントを、左側回転であれば左回転ホイールイベントを、操作量に応じたホイールイベントとしてメモリ３０に格納する（ステップＳ２０７：記憶制御手段）。即ち、操作量に応じた枚数分の画像送りを行う。

次に、システム制御部５０は、使用者によるホイール操作の速度（操作量、移動する速度、連続した移動量）が予め設定してある所定速度以上であるか否かを判定する（ステップＳ２０８）。本実施の形態では、所定時間／ホイールイベント数＜所定値？を判定するものとする。例えば所定時間が１秒で所定値が２５０であるとすると、１０００msec／ホイールイベント数＜２５０？を判定する。即ち、１秒間にホイールイベントが４回発生しているうちはＮＯの判定となり（該操作が所定時間に所定の操作量未満であったと判定された場合）、１秒間にホイールイベントが５回発生した場合はＹＥＳの判定となる。

ホイール操作の速度が所定速度以上（所定値以上）であると判定した場合、システム制御部５０は、画像の再生モードをシングル再生モードからアクセラレーション（以下Ａｃｃ）プレイモードに切り替え、Ａｃｃプレイモード処理を実行する（ステップＳ２０９）。Ａｃｃプレイモード処理の詳細については図７を用いて後述する。

ホイール操作の速度が所定速度未満（所定値未満）であると判定した場合、システム制御部５０は、メモリ３０に格納されているホイールイベント数が予め設定してある閾値１を超えているか否かを判定する（ステップＳ２１０）。ホイールイベント数が閾値１を超えていないと判定した場合は、直接ステップＳ２１２に進む。

ホイールイベント数が閾値１を超えていると判定した場合、システム制御部５０は、メモリ３０に格納されているホイールイベント数を閾値１として格納（設定）し（ステップＳ２１１）、ステップＳ２１２に進む。これにより、ステップＳ２１１の処理が終了した時点ではメモリ３０に格納されているホイールイベント数は上限が閾値１となる。

次に、システム制御部５０は、シングル再生モードでのホイール操作に応じた画像送り処理を行う（ステップＳ２１２：第３の画像送り手段）。ホイール操作に応じた画像送り処理では、画像表示部２８に表示した画像を画面内で送る方向を示すアニメーション効果を付して画像送りを行う。

ここで、画像表示部２８の画面内において画像を次の画像に送るか前の画像に戻すかは、メモリ３０に格納されているホイールイベントの回転方向により決定される。システム制御部５０は、ホイールイベントの回転方向が右回転であれば１枚次の画像に送り、左回転であれば１枚前の画像に戻す。１枚画像を切り替える毎にホイールイベントを１つ消費する。

図６（ａ）〜図６（ｅ）に、画像表示部２８に対するアニメーション効果を付したシングル再生モードでのホイール操作に応じた画像送りの表示例を示す。本例では、画像表示部２８に画像４０が表示されていた状 態（図６（ａ））から、右回転によるホイール操作のホイールイベント１つ分により、１枚次の画像である画像４１に画像送りされる様子を示している（図６（ｂ）、図６（ｃ）、図６（ｄ）、図６（ｅ））。

画像表示部２８に全画面表示されていた画像４０が、段階的にだんだん縮小されながら画像表示部２８の画面左の方へ抜けていく（消去される）。替わりに画像表示部２８の画面右の方から画面中央に向かって画像４１が段階的にだんだん拡大され、最終的に画像４０に替わって画像４１が画像表示部２８に全画面表示される。

画像表示部２８に対する上記のようなアニメーション効果（画像切替効果）により、ホイール操作がどちらの方向に行われたか、即ち、画像を送る方向がどちらであったかを使用者に示すことができる。これにより、使用者は現在のホイール操作の回転方向において、画像送りで次の画像に送られるのか前の画像に戻るのかを知ることができる。

他方、使用者によりホイール操作が行われていないと判定した場合（ステップＳ２０６でＮＯ）、システム制御部５０は、メモリ３０に格納されているホイールイベント数が０より多いか否かを判定する（ステップＳ２１３）。ホイールイベント数が０以下であると判定した場合は、ステップＳ２０２に戻り、処理を繰り返す。ホイールイベント数が０より多いと判定した場合、システム制御部５０は、シングル再生モードでのホイール操作に応じた上記のアニメーション効果を付した画像送り処理を行う（ステップＳ２１２）。

このように、使用者がホイール操作を止めた後にも、ステップＳ２０６→ステップＳ２１３→ステップＳ２１２の処理を繰り返し、メモリ３０に格納している全てのホイールイベント数を消費するまで、画像表示部２８の画像送りを続ける。これにより、使用者がホイール操作を止めても慣性で画像送りを続けているように見せる効果がある。

この際、メモリ３０に格納されているホイールイベント数はステップＳ２１１の画像送り処理により上限が閾値１となっている。例えば閾値１を３として、メモリ３０にホイールイベントが格納される速度が、ステップＳ２１２での画像送り処理でホイールイベントを消費するより速い場合で且つ所定速度を超えない程度に、使用者がしばらくホイール操作を続けたとする。使用者がその後にホイール操作を止めた場合、ホイール操作を止めた時点で画像表示部２８に表示されていた画像より３枚先の画像まで、１枚ずつ図６で説明したアニメーション効果を伴って画像送りされることになる。

＜Ａｃｃプレイモード処理＞
図７は、図４のＡｃｃプレイモード処理（ステップＳ２０９）の詳細を示すフローチャートである。

図７において、本処理は、撮像装置のシステム制御部５０が不揮発性メモリ５６に格納されたプログラムをメモリ５２に展開して実行することにより実現される。システム制御部５０は、本処理を開始すると図８に示すＡｃｃプレイモードの状態１（第１の表示モード）での画像送りを行う（ステップＳ３０１：第１の画像送り手段）。

ここで、画像表示部２８の画面内において画像を次の画像に送るか前の画像に戻すかは、メモリ３０に格納されているホイールイベントの回転方向により決定される。ホイールイベントの回転方向が右回転であれば１枚次の画像に送り、左回転であれば１枚前の画像に戻す。

図８（ａ）〜図８（ｄ）に、画像表示部２８に対するＡｃｃプレイモードの状態１における画像送りの表示例を示す。Ａｃｃプレイモードでは、使用者により複数の画像から現在選択されている画像（例えば画像４２）を中心として画像表示部２８において横一列に並べて複数の画像（画像４１、画像４２、画像４３・・）を同時に表示する（図８（ａ））。現在選択されている画像４２は他の画像に比べて大きく表示するため、使用者にとっては視認しやすくなっている。

画像表示部２８の画面右上には、記録媒体に現在何枚の画像が記録されているか（或いは再生対象となっている画像が全部で何枚あるか）、現在選択している画像がその中の何番目の画像であるかを示す表示がされている。本例では、例えば記録媒体２００に３４５枚の画像が記録されており、現在はそのうちの４２番目の画像（画像４２）を表示していることを示している。現在選択されている画像４２の下方には、画像４２の撮像日（本例では２００８／７／３０）（画像の日時情報の日付）が表示されている。

また、撮像日の右脇には上下の矢印アイコンを表示している。矢印アイコンは、この状態で上下キー（上ボタン３０７或いは下ボタン３０８）を押下すると、日付を切り替える日付ジャンプを行えることを示している。例えば下ボタン３０７を押下すると、現在選択されている画像４２を、撮影日が２００８／７／３０より後で撮影日時が最も早い画像に切り替えて表示できることを示している。尚、記録媒体２００に同一の撮影日の画像しか存在しない等の理由により日付ジャンプが行えない場合は、この矢印アイコンは表示しない。日付ジャンプ処理の詳細については図１２を用いて後述する。

画像表示部２８の画面下端には、現在選択されている画像が、記録媒体２００に記録されている全画像（或いは現在再生対象となっている全画像）の中でどの程度の割合の位置にあるかをバーで表示している。使用者はバーの表示により、現在表示されている画像４２の前後にどのぐらいの画像があるかを直感的に把握することができる。また、画像送りを行っている最中においては、記録媒体２００に記録されている全画像に対して画像送りの速度がどの程度か（現在の画像送りの速度で記録媒体２００に記録されている画像を全て送りきるにはどの程度かかるか）を把握することができる。

Ａｃｃプレイモードの状態１における画像送りが行われると、画像送りが行われる前に選択されて画像表示部２８の画面中央に表示されていた画像４２（図８（ａ））が、徐々に縮小しながら左側に移動していく（図８（ｂ）、図８（ｃ））。替わりに画面右側に表示されていた画像４３が徐々に拡大しながら画面中央に移動していく（図８（ｂ）、図８（ｃ））。そして、画像送りが行われる前に画面中央に大きく表示されていた画像４２の位置が画像４３に置き換わり（図８（ｄ））、現在選択されている画像が画像４３となり、１枚分の画像送り処理の完了となる。

Ａｃｃプレイモードでは、上記のような表示を画像表示部２８に行うことで、シングル再生モードでのホイール操作に応じた画像送り処理よりも画像の表示位置の移動が少ないアニメーションとなる。これにより、同じ効果でより速い画像送りが可能となる。また、画像表示部２８の画面内に同時に表示している画像の数が多い分、前後にどのような画像があるかを識別しながらの画像送りが可能となる。これにより、使用者は速い画像送りにも関わらず混乱の少ない画像送りをすることができる。

上記ステップＳ３０１のＡｃｃプレイモードの状態１における画像送りにより１枚画像を切り替えるとホイールイベントを１つ消費する。次に、システム制御部５０は、使用者によりホイール操作が行われたか否かを判定する（ステップＳ３０２：第１の操作判定手段）。ホイール操作が行われたと判定した場合、後述のステップＳ３０３に進む。ホイール操作が行われていないと判定した場合、システム制御部５０は、使用者により上下キー（上ボタン３０７或いは下ボタン３０８）が操作されたか否かを判定する（ステップＳ３１２）。

上下キーが操作されたと判定した場合、システム制御部５０は、日付ジャンプ処理を行う。日付ジャンプ処理の詳細については図１２を用いて後述する。日付ジャンプ処理を行った後はステップＳ３０２に戻り、処理を繰り返す。上下キーの操作がないと判定した場合、システム制御部５０は、メモリ３０に格納されているホイールイベント数が０か否かを判定する（ステップＳ３１４）。

ホイールイベント数が０であると判定した場合、システム制御部５０は、無操作判定処理を行う（ステップＳ３１５）。無操作判定処理とは、使用者が操作していない時間をタイマにより計測し、計測結果に基づきＡｃｃプレイモードを抜けるか否かを判定する処理である。無操作判定処理の詳細については図１１を用いて後述する。ホイールイベント数が０でないと判定した場合、ステップＳ３０１に戻り、Ａｃｃプレイモードの状態１での画像送り処理を行う。

上記のステップＳ３１４からステップＳ３０１に戻る処理により、使用者がホイール操作を止めた場合も、Ａｃｃプレイモードの状態１でメモリ３０に格納しているホイールイベントが残っている場合には、次の処理を繰り返す。即ち、ステップＳ３０１→ステップＳ３０２→ステップＳ３１２→ステップＳ３１４の処理を繰り返す。これにより、画像表示部２８の画面において慣性で画像送りを続けているように見せる効果がある。

ホイール操作が行われたと判定した場合（ステップＳ３０２でＹＥＳ）、システム制御部５０は、ホイール操作（ロータリエンコーダ３０９）の回転方向が右側回転（時計回り）と左側回転（反時計回り）のどちらかを判定する。システム制御部５０は、判定の結果、右側回転であれば右回転ホイールイベントを、左側回転であれば左回転ホイールイベントを、操作量に応じたホイールイベントとしてメモリ３０に格納する（ステップＳ３０３：記憶制御手段）。

次に、システム制御部５０は、メモリ３０に格納されているホイールイベント数が予め設定してある閾値２（第１の操作量）を超えているか否かを判定する（ステップＳ３０４：操作量判定手段）。閾値２は例えば１０程度である。ホイールイベント数が閾値２を超えていないと判定した場合、ステップＳ３０１に戻り、処理を繰り返す。ホイールイベント数が閾値２を超えていると判定した場合、システム制御部５０は、Ａｃｃプレイモードを状態１から状態２（第２の表示モード）へ遷移させ、Ａｃｃプレイモードの状態２での画像送りを行う（ステップＳ３０５：第２の画像送り手段）。

ここで、画像表示部２８の画面において画像を次の画像に送るか前の画像に戻すかは、メモリ３０に格納されているホイールイベントの回転方向により決定される。システム制御部５０は、ホイールイベントの回転方向が右回転であれば１枚次の画像に送り、左回転であれば１枚前の画像に戻す。

図９（ａ）〜図９（ｄ）に、画像表示部２８に対するＡｃｃプレイモードの状態２における画像送りの表示例を示す。状態２では、状態１よりも小さいサムネイル画像で、状態１よりも多くの画像を横一列に並べて同時に画像表示部２８に表示している。状態２での画像送りした際のアニメーション効果は状態１と同様の動きをするが、状態１に比べて表示画像のサイズが小さい分、１枚の画像送りを行う時のアニメーション効果での画像の表示位置の移動が小さい。

また、画像表示部２８に表示する画像を小さくしたことで画像表示処理の負荷を軽減している。更に、撮影日時の表示をやめ、日付ジャンプを行えないようにすることで、撮影日時の読み出し処理を省略している。そのため、状態２では状態１よりも更に高速に画像切り替えを行うことを可能としている。その他の部分については状態１と同様である。

上記ステップＳ３０５でＡｃｃプレイモードの状態２での画像送りを１枚分行うと、メモリ３０に記録されたホイールイベントを１つ消費する。次に、システム制御部５０は、使用者によりホイール操作が行われたか否かを判定する（ステップＳ３０６）。ホイール操作が行われなかったと判定した場合、ステップＳ３０４に戻る。これにより、ホイール操作を止めた後もメモリ３０に格納されたイベント数が閾値２以下になるまではステップＳ３０５で状態２の画像送りが行われるため、慣性で画像送りを続けているように見せる効果がある。

ホイール操作が行われたと判定した場合、システム制御部５０は、ホイール操作の方向に応じたホイールイベントをメモリ３０に格納する（ステップＳ３０７：記憶制御手段）。次に、システム制御部５０は、メモリ３０に格納されているホイールイベントの数が予め設定してある閾値３を超えているか否かを判定する（ステップＳ３０８）。閾値３は例えば２０程度である。

ホイールイベントの数が閾値３を超えていないと判定した場合、ステップＳ３０４に戻り、ホイールイベントの数が閾値２を超えている間は、システム制御部５０は、状態２での画像送りを続ける。ホイールイベントの数が閾値３を超えていると判定した場合、システム制御部５０は、Ａｃｃプレイモードを状態２から状態３へ遷移させ、Ａｃｃプレイモードの状態３での画像送りを行う（ステップＳ３０９）。

ここで、画像表示部２８の画面において画像を次の画像に送るか前の画像に戻すかは、メモリ３０に格納されているホイールイベントの回転方向により決定される。システム制御部５０は、ホイールイベントの回転方向が右回転であれば１枚次の画像に送り、左回転であれば１枚前の画像に戻す。

図１０（ａ）、図１０（ｂ）に、画像表示部２８に対するＡｃｃプレイモードの状態３における画像送りの表示例を示す。状態３では、画像表示部２８に表示されている画像の数とサイズは状態２と同様であり、複数の画像を横一列に並べて同時に画像表示部２８に表示している。ただし、状態３においては、アニメーション効果を付す処理を行わない。その分、更に画像送りを高速に行うことが可能である。

Ａｃｃプレイモードの状態３での１枚画像を切り替えると（画像送りまたは画像戻し）、メモリ３０に記録されたホイールイベントを１つ消費する。次に、システム制御部５０は、使用者によりホイール操作が行われたか否かを判定する（ステップＳ３１０）。ホイール操作が行われたと判定した場合、システム制御部５０は、ホイールイベントをメモリ３０に格納する（ステップＳ３１１：記憶制御手段）。

ここでは、ホイールイベント数の増加に対して画像送り処理によるホイールイベントの消費が追いつかず大きく離されることがないように、メモリ３０に格納するホイールイベント数に上限を設定して上限以上のホイールイベントは捨てるようにする。メモリ３０にホイールイベントを格納すると、ステップＳ３０８に戻る。ホイール操作が行われなかったと判定した場合は、ステップＳ３０８に戻る。

尚、ステップＳ３０１の状態１での画像送り、ステップＳ３０５の状態２での画像送り、ステップＳ３０９の状態３での画像送りは、上述した通り、使用者がホイール操作を止めた後に慣性で画像送りを続けているように見せる効果のために行われる場合がある。しかし、ホイール操作を止めた後に画像表示部２８においてあまり多くの画像が送られ過ぎると、使用者にとっては意図しない枚数の画像が送られてしまい、使い勝手が良好ではなくなってしまう可能性がある。

そこで、ステップＳ３０１、ステップＳ３０５、ステップＳ３０９では、次のように処理を行ってもよい。即ち、最後にメモリ３０にホイールイベントを格納してから画像表示部２８において何枚目の画像送りであるかを判定し、画像送りの枚数が上限としての所定枚数を超えていたら画像送りを行わずにホイールイベントの消費のみを行うようにしてもよい。このようにすれば、使用者がホイール操作をやめてからの画像送りの枚数に上限を設けることができ、使用者が意図しない枚数の画像が送られてしまうことを防ぐことができる。

＜無操作判定処理＞
図１１は、図７の無操作判定処理（ステップＳ３１５）の詳細を示すフローチャートである。

図１１において、本処理は、撮像装置のシステム制御部５０が不揮発性メモリ５６に格納されたプログラムをメモリ５２に展開して実行することにより実現される。システム制御部５０は、本処理を開始すると、使用者により操作系（操作部７０や各種スイッチ類）が操作されていない時間を測定するための無操作時間計測用タイマを起動する（ステップＳ４０１）。次に、システム制御部５０は、使用者により上下キー（上ボタン３０７或いは下ボタン３０８）が操作されたか否かを判定する（ステップＳ４０２）。

上下キーが操作されたと判定した場合、後述のステップＳ４０７に進む。上下キーが操作されていないと判定した場合、システム制御部５０は、ホイール操作が行われたか否かを判定する（ステップＳ４０３）。ホイール操作が行われたと判定した場合、システム制御部５０は、図７のＡｃｃプレイモード処理を行う（ステップＳ４０９）。ホイール操作が行われていないと判定した場合、システム制御部５０は、左右キー（左ボタン３０５或いは右ボタン３０６）が操作されたか否かを判定する（ステップＳ４１０）。

左右キーが操作されたと判定した場合、システム制御部５０は、操作に応じたホイールイベントをメモリ３０に格納する（ステップＳ４１１）。その後、システム制御部５０は、図７のＡｃｃプレイモード処理を行う（ステップＳ４１２）。尚、ステップＳ４１０〜ステップＳ４１２とステップＳ３０１の処理が請求項５の制御内容に相当する。

左右キーが操作されていないと判定した場合、システム制御部５０は、ステップＳ４０１で起動した無操作時間計測用タイマがタイムアウトしたか否か（所定の時間が経過したか否か）を判定する（ステップＳ４０４：無操作判定手段）。

無操作時間計測用タイマがタイムアウトしていないと判定した場合、ステップＳ４０２に戻る。無操作時間計測用タイマがタイムアウトしたと判定した場合、システム制御部５０は、画像表示部２８の表示画面をシングル再生画面に戻すためのアニメーション効果処理を行う（ステップＳ４０５）。アニメーション効果処理を行った後は図４のステップＳ２０２に戻り、システム制御部５０は、画像表示部２８の画面に１枚の画像を全画面表示するシングル再生モードに遷移させる（モード切替手段）。

上記のアニメーション効果処理では次の処理を行う。Ａｃｃプレイモードの状態１で、使用者により画像表示部２８において現在選択されている画像（画面中央で大きく表示されている画像）を徐々に拡大していく。これにより、画像表示部２８を全画面表示（表示画像の縦のサイズと画面の縦のサイズを一致させた表示、或いは表示画像の横のサイズと画面の横のサイズを一致させた表示）にする効果となる。

上下キーが操作されたと判定した場合（ステップＳ４０２でＹＥＳ）、システム制御部５０は、ステップＳ４０１で起動した無操作時間計測用タイマをリセットする（ステップＳ４０７）。更に、システム制御部５０は、日付ジャンプ処理を行う（ステップＳ４０８）。日付ジャンプの詳細については図１２を用いて後述する。日付ジャンプ処理を行った後はステップＳ４０１に戻り、処理を繰り返す。

左右キーが操作されたと判定した場合（ステップＳ４１０でＹＥＳ）、システム制御部５０は、ステップＳ４０１で起動した無操作時間計測用タイマをリセットする。それとともに、左右キーの操作回数とホイールが操作された操作量として扱い、メモリ３０にホイールイベントを格納する。すなわち、右ボタン３０６への操作であれば右回転ホイールイベントを、左ボタン３０５への操作であれば左回転ホイールイベント格納する。ホイールイベントを格納した後は、ステップＳ４０１に戻り、処理を繰り返す。

これにより、ボタン操作によってもＡｃｃプレイモード処理における状態１での画像送りが行える。ボタン操作はホイールの操作に比べ、１度に多くのイベントを入力するのは難しいが、イベントを１つずつ確実に入力することが可能である。これによって、Ａｃｃプレイモード処理中においても確実に所望の画像を検索することができる。

このように、使用者がホイール操作を所定速度以上で行ったことでＡｃｃプレイモード処理に遷移した後、しばらく操作がないとシステム制御部５０の制御により自動的にシングル再生モードへと戻る。即ち、使用者が画像表示部２８に対して素早く画像送り操作を行った場合には自動的にＡｃｃプレイモード処理に遷移し、画像表示部２８に複数の画像を同時に表示することで、素早い画像送りでも所望の画像を探しやすくなる。

使用者による画像送り操作がゆっくりになってくると、Ａｃｃプレイモードの状態３から状態２、状態２から状態１へと、画像表示部２８を段階的に視認しやすい表示状態とすることで、使用者が所望する画像を確実に選択できるように促す。使用者による画像送り操作（画像の選択）が終了すると、システム制御部５０の制御により自動的に全画面表示でのシングル再生モードとなる。これにより、使用者は画像の選択が終了すると、煩わしい操作をすることなく、画像表示部２８において所望の画像を画面いっぱいを使った大きな表示で確認することができる。

＜日付ジャンプ処理＞
図１２は、図７の日付ジャンプ処理（ステップＳ３１３）、図１１の日付ジャンプ処理（ステップＳ４０８）の詳細を示すフローチャートである。

図１２において、本処理は、撮像装置のシステム制御部５０が不揮発性メモリ５６に格納されたプログラムをメモリ５２に展開して実行することにより実現される。システム制御部５０は、本処理を開始すると、記録媒体２００に記録されている撮影画像の枚数が１枚より多いか否かを判定する（ステップＳ５０１）。撮影画像の枚数が１枚以下の場合は、本処理を終了する。撮影画像の枚数が１枚より多い場合は、システム制御部５０は、使用者により行われた操作が上キー（上ボタン３０７）（第２の操作手段）による日付戻りを指示する操作だったか否かを判定する（ステップＳ５０２第２の操作判定手段）。

上キー（上ボタン３０７）が押下されていないと判定した場合は、下キー（下ボタン３０８）（第２の操作手段）による日付送りを指示する操作が行われた場合なので、システム制御部５０は、以下の処理を行う（ステップＳ５０３）。システム制御部５０は、現在選択されている画像の日付とは異なる日付の画像を、現在選択されている画像よりもファイル番号が次（後）の画像から探し、見つかった画像の中で先頭の画像（属性情報が関連付けられた画像）を選択する。

更に、システム制御部５０は、選択された画像を画像表示部２８の画面中央に表示し、両脇の画像は選択された画像からみてファイル番号が隣の画像、その隣の画像・・・というように表示を更新する。このように日付ジャンプを実行した後、本処理を終了する。

上キー（上ボタン３０７）が押下されたと判定した場合、システム制御部５０は、以下の処理を行う（ステップＳ５０４）。システム制御部５０は、現在選択されている画像の日付と同一の日付の画像を、現在選択されている画像よりもファイル番号が前の画像から探し、見つかった画像の中で最も前の画像（属性情報が関連付けられた画像）を選択する。

現在選択されている画像の日付と同一の画像が、現在選択されている画像よりも前に存在しない場合、即ち現在選択している画像がその日付の先頭画像であった場合は、次のように画像を選択する。システム制御部５０は、現在選択されている画像の日付と異なる日付の画像を、現在選択されている画像よりもファイル番号が前の画像から探し、見つかった画像の中で最も前の画像を選択する。

更に、システム制御部５０は、選択された画像を画面中央に表示し、両脇の画像は選択された画像からみてファイル番号が隣の画像、その隣の画像・・・というように表示を更新する。このように日付ジャンプを実行したあと、本処理を終了する。

上述したような日付ジャンプ処理をＡｃｃプレイモード処理中に行えるようにすることで、更なる素早い画像の選択が可能となる。

尚、本実施の形態では、日付ジャンプ処理で扱う日付は画像のＥｘｉｆ（Exchange Image File Format）情報等に含まれる撮影日時の情報に基づいた撮影日とする。ただし、ファイルの作成日時や更新日時の情報に基づいて日付を設定してもよいことは言うまでもない。

また、本実施の形態では、日付ジャンプとして日付単位のジャンプを例に挙げたが、これに限定されず、例えば、二年単位のジャンプ、月単位のジャンプ、時間単位のジャンプとすることも適宜実施可能である。

また、本実施の形態では、上述したホイール操作を左右キー（右ボタン３０６或いは左ボタン３０５）の操作に置き換えて実現することもできる。すなわち、回転操作部材の代わりに左ボタン３０６あるいは右ボタン３０５の長押しを用いてもよい。この場合、使用者が回転操作部材に触れたという操作は左ボタン３０６あるいは右ボタン３０５のどちらかを一定時間以上押し続けるという操作に置き換わる。更に、押したボタンを一定時間以上押し続けることで、回転操作を加速したという操作となり、Ａｃｃプレイモード処理の状態１から状態２、状態２から状態３へと遷移する。この場合、一定時間毎に加速の段階を増していってもよい。また、長押しでなくても、所定時間のボタン押下回数を計測し、ボタンの連打速度を回転操作の回転速度と同様に扱って適用してもよい。すなわち、所定時間に所定回数以上、右ボタン３０６或いは左ボタン３０５が押下されたことを条件としてＡｃｃプレイモードへ遷移するものとしてもよい。これにより、画像送りの操作速度に応じて適宜Ａｃｃプレイモードとシングル再生モードを使い分けることができる。

更に、本実施の形態では、Ａｃｃプレイモード機能の有効・無効をメニュー等の設定画面で切り替えることが出来てもよい。例えば、本機能を無効にした場合には、ホイール操作でＡｃｃプレイモードに遷移せず、図４のステップＳ２１２で説明したような、アニメーション効果付きでの一枚表示の画像送りを行う。この一枚表示での画像送りは、例えば、ホイール操作が続けられる間、画像送りを複数回順次行うようにする。この時の画像送りの切り替え間隔（速度）は、等速（一定の切り替え間隔）としてもよいし、ホイールの操作速度に応じて、ホイールを早く回せば画像送りの切り替え間隔が早くなるように可変としてもよい。

また、通常の画像送りである通常送りと、それより早い切り替え間隔の早送りの２段階を用意しておき、メモリ３０に記録されたホイールイベント数が一定数以上になると、通常送りから早送りとするようにしてもよい。あるいは、ホイール操作が一定速度以上で一定時間以上操作されたことを条件として通常送りから早送りとするようにしてもよい。

更に、Ａｃｃプレイモード機能が無効になっていることをユーザに認識させるために、図４のステップＳ２１２で説明したようなアニメーション効果はつけずに画像送りを行う、あるいは異なるアニメーション効果を付して画像送りを行うものとしてもよい。

以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、撮像装置の画像表示部２８の画像送りを行う際に、所望の画像を素早く検索するためにホイール操作により複数枚の画像送りを行い、正確な画像検索を行うために左右キーの操作により１枚画像送りを行う。また、複数枚の画像送りを行う場合は表示する画像のサイズを小さくして複数枚のサムネイル画像を表示し、１枚画像送りを行う場合は画面全体に１枚の画像を表示する。

これにより、使用者の操作（左右キー操作、ホイール操作、ホイール操作の速度）に応じた画像送りを画像表示部２８において行うことで、確実且つ素早く所望の画像を検索することが可能となる。また、使用者の操作に応じて画像表示部２８の画像の表示形態を変化させる（シングル再生の表示、Ａｃｃプレイモードの状態１／状態２／状態３の表示）ことで、画像表示部２８における表示の視認性を向上させることが可能となる。

〔他の実施の形態〕
上記実施の形態では、撮像装置の画像表示部の画像送りを指示する回転操作部材として、ロータリエンコーダを例に挙げたが、これに限定されるものではない。使用者の回転操作が確認できる操作部材であれば、他の操作部材（例えばリニアエンコーダ、タッチセンサ、タッチパネル、トラックボール等）を用いてもよい。また、画像送りを指示する操作部材として左右ボタンを例に挙げたが、これに限定されるものではない。使用者の操作が確認できる操作部材であれば、他の操作部材（例えばスイッチ等）を用いてもよい。

例えば回転操作部材としてタッチセンサを用いる場合、感圧式タッチセンサを円環状（または円形状）に配置することで擬似的な回転操作部材として構成してもよい。感圧式タッチセンサでは操作部材自体は回転しないが、使用者が円環状（または円形状）の操作部材に触れたことを感知できると共に、操作部材を軽くなぞることで、ロータリエンコーダを回転させた場合のような操作を提供することが可能である。

図１３は、本発明の他の実施の形態に係る撮像装置に装備される感圧式タッチセンサの内部構成を示す模式図である。

図１３において、感圧式タッチセンサ７００は、操作部材７０１と可変抵抗７０２から構成されている。操作部材７０１は、例えば円環状（或いは円形状）に構成されており、操作部材７０１の内部には、操作部材７０１の外縁部の周方向に沿って同心状に帯状の可変抵抗７０２が配置されている。可変抵抗７０２には、電源部から電圧が印加されている。尚、感圧式タッチセンサ７００を装備する撮像装置の構成は上記実施の形態の図１と同様であり、図示及び説明は省略する。

撮像装置の画像表示部の画面において画像送りを行うべく、使用者が操作部材７０１の縁に触れると、操作部材７０１の内部に配置されている可変抵抗７０２の抵抗値が使用者の触れた位置に応じて変化する。感圧式タッチセンサ７００の出力はＡ／Ｄ変換器に接続されており、可変抵抗７０２の抵抗値をＡ／Ｄ変換器によりＡ／Ｄ変換する。ソフトウェアにより非常に短い時間（msec単位）間隔でＡ／Ｄ変換器の出力値を読み取るよう制御を行う。

読み取った値を前回の値と比較し、ある一定の差があればそれを以って使用者の操作が行われたと判断し、その変位量をシステム制御部に通知する。これにより、システム制御部は上記実施の形態で説明した画像表示部に対する画像送り制御を行う。上記一定の差としては特に規定された値は無い。例えば、操作部材７０１の円環部分を周方向に８つに等分割する。読み取った値が前回の値に対して円環部分の周方向に８等分した以上の差が認められれば、それを使用者が操作部材７０１に触れた位置の１変位量として判断し、前回の値からどの程度の変位量であるかをシステム制御部に通知する。

他の実施の形態でも、ソフトウェアがＡ／Ｄ変換器の出力値を読み取る時間間隔は非常に短いため、人間にとってはその確認時間は無視して考えることができる。従って、感圧式タッチセンサ７００の操作を行う者にとっては、操作と同時に操作した分だけ変位量が検知されるとみなすことができる。また、変位量の他に単純に使用者が操作部材７０１に触れているかどうかも検知することが可能である。

また、本発明の目的は、以下の処理を実行することにより達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はＣＰＵやＭＰＵ等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。

この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ＋ＲＷ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。

また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ（オペレーティングシステム）等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。

更に、前述した実施形態の機能が以下の処理により実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。

２８ 画像表示部
３０ メモリ
５０ システム制御部
５２ メモリ
７０ 操作部
３０９ ロータリエンコーダ
７００ 感圧式タッチセンサ
７０１ 操作部材
７０２ 可変抵抗

Claims (15)

1. 特定の操作手段が操作されたか否かを判定する第１の操作判定手段と、
   表示部に複数枚の画像を表示する第１の表示モードにおいて、表示された画像を１枚送って別の画像に切り替える第１の画像送りを行う第１の画像送り手段と、
   前記表示部に、前記第１の表示モードで表示される画像よりも多くの画像を、前記第１の表示モードで表示される画像より小さく表示する第２の表示モードにおいて、表示した画像を１枚送って別の画像に切り替える第２の画像送りを行う第２の画像送り手段と、
   前記第１の操作判定手段により前記特定の操作手段が操作されたと判定された場合、前記特定の操作手段の操作量を判定する操作量判定手段と、
   前記操作量判定手段により、前記特定の操作手段が第１の操作量に達しない操作が行われたと判定された場合、前記第１の画像送り手段に前記第１の画像送りを実行させ、前記特定の操作手段が前記第１の操作量かそれ以上の操作が行われたと判定された場合、前記第２の画像送り手段に前記第２の画像送りを実行させるように制御する制御手段と
   を備えることを特徴とする表示制御装置。
2. 前記特定の操作手段の操作量を記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御手段を更に備え、
   前記操作量判定手段は、前記記憶手段に記憶された前記操作量を判定し、
   前記制御手段は、前記第１の操作判定手段によって前記特定の操作手段が操作されていると判定されなくなった後も、前記記憶手段に記憶された前記操作量に応じた枚数分の画像送りを、前記第１の画像送り手段あるいは前記第２の画像送り手段に実行させるよう制御することを特徴とする請求項１に記載の表示制御装置。
3. 表示部に１枚の画像を表示する第３の表示モードにおいて、表示された画像を１枚送って別の画像に切り替える第３の画像送りを行う第３の画像送り手段を更に備え、
   前記制御手段は、前記第３の表示モードの際に、前記第１の操作判定手段によって前記特定の操作手段が操作されたと判定され、前記操作量判定手段により、該操作が所定時間に所定の操作量未満であったと判定された場合、前記第３の画像送り手段に前記第３の画像送りを実行させるよう制御することを特徴とする請求項１または２のいずれか1項に記載の表示制御装置。
4. 前記第１の表示モードの際に、少なくとも前記特定の操作手段に対する操作を含む所定の操作が所定時間なされていないか否かを判定する無操作判定手段と、
   前記無操作判定手段によって前記所定の操作が所定時間なされていないと判定すると、前記第３の表示モードに切り替えるモード切替手段と
   を更に備えることを特徴とする請求項３に記載の表示制御装置。
5. 前記特定の操作手段と異なる操作手段である所定のボタン操作部材が操作されたか否かを判定するボタン操作判定手段を更に備え、
   前記ボタン操作判定手段によって、前記第３の表示モードの際に前記ボタン操作部材が操作されたと判定すると、前記第３の画像送り手段に前記第３の画像送りを実行させ、前記第２の表示モードの際に前記ボタン操作部材が操作されたと判定すると前記第２の画像送り手段による前記第２の画像送りを実行させるよう制御することを特徴とする請求項３または４に記載の表示制御装置。
6. 前記第３の画像送り手段は、前記特定の操作手段の操作による前記第３の画像送りの際には、前記第３の表示モードで前記表示部に表示した画像を画面内で送る方向を示すアニメーション効果を付して画像送りを行い、前記ボタン操作部材の操作による前記第３の画像送りの際には該アニメーション効果を付さずに画像送りを行うことを特徴とする請求項５に記載の表示制御装置。
7. 前記第１の表示モードの際に、前記特定の操作手段と異なる第２の操作手段が操作されたか否かを判定する第２の操作判定手段と、
   前記第１の表示モードで表示されている複数の画像を、前記第２の操作手段の操作に応じて、特定の属性情報が関連付けられた画像に切り替える画像切替手段と
   を更に備えることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の表示制御装置。
8. 前記特定の属性情報は、前記画像切替手段によって切り替えられる前に前記第１の表示モードで表示されていた画像の日時情報の日付と同じ日付のうち先頭の時間の日時情報であることを特徴とする請求項７に記載の表示制御装置。
9. 前記特定の属性情報は、前記画像切替手段によって切り替えられる前に前記第１の表示モードで表示されていた画像の日時情報の次の日付のうち先頭の時間の日時情報であることを特徴とする請求項７に記載の表示制御装置。
10. 前記特定の操作手段は、ロータリエンコーダ、リニアエンコーダ、タッチセンサ、タッチパネル、トラックボールのうちいずれかを含むことを特徴とする請求項１記載の表示制御装置。
11. 前記第１の画像送り手段と、前記第２の画像送り手段は、それぞれ、前記表示部に表示した画像を画面内で送る方向を示すアニメーション効果を付した画像送りを行うことを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか１項に記載の表示制御装置。
12. 請求項１乃至１１の何れかに記載の表示制御装置を備えることを特徴とする撮像装置。
13. 表示制御装置の制御方法であって、
    特定の操作手段が操作されたか否かを判定する第１の操作判定工程と、
    表示部に複数枚の画像を表示する第１の表示モードにおいて、表示された画像を１枚送って別の画像に切り替える第１の画像送りを行う第１の画像送り工程と、
    前記表示部に、前記第１の表示モードで表示される画像よりも多くの画像を、前記第１の表示モードで表示される画像より小さく表示する第２の表示モードにおいて、表示した画像を１枚送って別の画像に切り替える第２の画像送りを行う第２の画像送り工程と、
    前記第１の操作判定工程により前記特定の操作手段が操作されたと判定された場合、前記特定の操作手段の操作量を判定する操作量判定工程と、
    前記操作量判定工程により、前記特定の操作手段が第１の操作量に達しない操作が行われた判定された場合、前記第１の画像送り手段に前記第１の画像送りを実行させ、前記特定の操作手段が前記第１の操作量かそれ以上の操作が行われたと判定された場合、前記第２の画像送り手段に前記第２の画像送りを実行させるように制御する制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。
14. 請求項１３に記載の表示制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータで読み取り可能なプログラムコードを有することを特徴とするプログラム。
15. 請求項１４に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。

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