JP2010185541A - ボール型等速ジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフトの先端部を外輪の底部に当接させることによりジョイント作動角を規制しつつ、小型化および軽量化を確実に図ることができるボール型等速ジョイントを提供する。
【解決手段】外輪20のカップ底面に、ストッパ面24を設ける。このストッパ面24は、外輪20の軸方向において外輪20の開口部から奥側に向かって縮径するテーパ状に形成されている。さらに、ストッパ面24は、ジョイント作動角が所定角度に達したときにシャフト60の軸延長部62が当接することにより、ジョイント作動角を規制する。特に、ストッパ面24のテーパ角度αは、40°以上、60°以下に設定されるとよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、ボール型等速ジョイントに関するものである。
ボール型等速ジョイントにおいては、当該等速ジョイントを組み付ける際および組み付け後の等速ジョイントを搬送する際に、等速ジョイントを構成するボールが外れることを防止する必要がある。従来の一般的なボール型等速ジョイントでは、例えば特許文献1の図6等に示すように、シャフトと外輪の開口端部との干渉によってジョイント作動角を規制し、ボールが外れることを防止していた。このような等速ジョイントは、大きなジョイント作動角を必要とする車両のフロント用ドライブシャフトに適用されている。
ここで、車両のリヤ用のドライブシャフトに適用される等速ジョイントは、要求されるジョイント作動角が小さい。従来は、多くの場合、フロント用の等速ジョイントをそのままリヤ用として適用していたが、近年、リヤ用として必要なジョイント作動角を確保することができる程度に等速ジョイントの小型化および軽量化を図ることが要請されてきている。そうすると、外輪の軸方向長さを短くすることで、小型化及び軽量化を図ることが考えられる。しかし、外輪の軸方向長さを短くすると、シャフトが外輪と干渉するまでの間に、ボールが外輪から外れてしまうこととなる。
この問題を解決するために、例えば、特許文献2および3に記載されたものがある。特許文献2および3に記載された等速ジョイントでは、内輪に嵌挿されるシャフトの先端部に軸延長部を設け、ジョイント作動角が所定角度に達したときに当該軸延長部が外輪の底面に当接するようにしている。つまり、軸延長部が外輪に当接することにより、ストッパ機能を発揮し、ジョイント作動角を制限している。
特開2001−280359号公報 特開平3−113124号公報 特開2005−180641号公報
しかし、特許文献2および3に記載された等速ジョイントでは、シャフトの軸延長部を当接させる外輪の底面が、円筒内周面の形状、すなわち、軸方向に同径の内周形状に形成されている。このため、外輪の底部の深く形成しなければならず、外輪の軸方向長さを十分に短くすることができなかった。結果として、外輪の小型化および軽量化を十分に図ることができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、シャフトの先端部を外輪の底部に当接させることによりジョイント作動角を規制しつつ、小型化および軽量化を確実に図ることができるボール型等速ジョイントを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、
軸方向一方に開口部を備えるカップ状に形成され、内周面に外輪ボール溝が複数形成された外輪と、
前記外輪の内側に配置され、外周面に内輪ボール溝が複数形成された内輪と、
それぞれの前記外輪ボール溝および前記内輪ボール溝を転動し、前記外輪と前記内輪との間でトルクを伝達する複数のボールと、
環状に形成され、前記外輪と前記内輪との間に配置され、周方向に前記ボールをそれぞれ収容する複数の窓部が形成された保持器と、
前記内輪に嵌挿され、前記外輪のカップ底面に当接することにより前記外輪に対する揺動角度を規制されるシャフトと、
を備えるボール型等速ジョイントにおいて、
前記外輪のカップ底面に、前記外輪の軸方向において前記外輪の開口部から奥側に向かって縮径するテーパ状に形成され、前記外輪に対して前記シャフトの揺動角度が所定角度に達したときに前記シャフトの先端部が当接することにより、前記外輪に対する前記シャフトの揺動角度を規制するストッパ面を備えることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、
前記外輪の内周面に、前記外輪ボール溝が形成される部位であって、前記保持器の球面凸状外周面が摺動し得る球面凹状内周面を備え、
前記ストッパ面は、前記球面凹状内周面に連設されることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、
前記ストッパ面のテーパ角度は、ジョイント揺動中心を中心とした場合に、ジョイント揺動中心を通り前記外輪の中心軸に直交する基準面から、前記ストッパ面と前記球面凹状内周面との境界位置までのなす鋭角を2倍にした角度以下に設定されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、
前記ストッパ面のテーパ角度は、60°以下に設定されていることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項4において、
前記ストッパ面のテーパ角度は、40°以上に設定されていることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜5の何れか一項において、
前記シャフトは、
前記内輪の内周面とスプライン嵌合する外歯スプラインと、
前記外歯スプラインより先端側に設けられ、前記外輪に対する前記シャフトの揺動角度が所定角度に達したときに前記ストッパ面に当接し、且つ、前記外歯スプラインの歯底直径と、当該歯底径より小さな直径に設定された軸状に形成された軸延長部と、
を備えることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、ストッパ面がテーパ状に形成されているため、外輪の底部の深さを従来に比べて浅くしつつ、シャフトのストッパ機能を発揮させることができる。従って、シャフトの先端部を外輪の底部に当接させることによりジョイント作動角を規制しつつ、等速ジョイント全体の小型化および軽量化を確実に図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、外輪の内周面において、ストッパ面が球面凹状内周面に連設されることで、外輪の軸方向長さを可能な限り短くすることができる。これにより、等速ジョイント全体の小型化および軽量化を確実に図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、ストッパ面のテーパ角度の上限値を規定している。本発明により、保持器が外輪に対して揺動した場合に、ストッパ面が保持器の揺動を阻害することを防止できる。仮に、本発明の上限値より大きなテーパ角度とした場合に、ストッパ面が保持器の揺動を阻害しないようにするためには、外輪の底部の深さを深くしなければならない。そうすると、大型化してしまう。つまり、本発明を適用することにより、小型化および軽量化を図りつつ、外輪に対する保持器の揺動を確実に行うことができる。
ここで、ストッパ面のテーパ角度とは、ストッパ面の通る仮想的な円錐体の頂点における内角である。つまり、ストッパ面のテーパ角度とは、ストッパ面と外輪の中心軸とのなす鋭角の2倍の角度になる。
請求項4に係る発明のように、ストッパ面のテーパ角度を60°以下に設定することで、等速ジョイントの小型化および軽量化を図りつつ、外輪に対する保持器の揺動を確実に行うようにできる。
請求項5に係る発明のように、ストッパ面のテーパ角度を40°以上に設定することで、従来の外輪の開口部にてシャフトに当接させることによってジョイント作動角を規制する構成からなる等速ジョイントに比べて、確実に外輪の軸方向長さを短くすることができる。その結果、等速ジョイント全体として、小型化および軽量化を図ることができる。
請求項6に係る発明によれば、軸延長部の軸径を大きくしつつ、外輪の軸方向長さを短くすることができる。軸延長部の軸径を十分に大きくすることで、軸強度または軸剛性を高くすることができる。これにより、シャフトの耐久性を高くすることができ、且つ、高強度化に要するコストを低減することができる。
シャフト60の軸延長部62が外輪20のストッパ面24に当接してジョイント作動角を規制している状態におけるボール型等速ジョイント10の軸方向断面図である。 ストッパ面24のテーパ角度αを複数に設定した場合について、外輪20とシャフト60の形状を示す軸方向断面図である。 ストッパ面24のテーパ角度αに対する、外輪20の軸方向長さ比および外輪20の質量比を示すグラフである。
以下、本発明のボール型等速ジョイントを具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態のボール型等速ジョイント10(以下、単に「等速ジョイント」と称す)の概要について説明する。本実施形態の等速ジョイント10は、車両のリヤ用ドライブシャフトの等速ジョイントとして適用されることを目的としている。車両のリヤ用ドライブシャフトの等速ジョイントに必要なジョイント作動角は、フロント用のものに比べて小さい。例えば、必要なジョイント作動角は、20〜30°である。
そこで、フロント用のものに比べて、外輪20の外輪ボール溝23の軸方向長さを必要な長さだけ確保するように短くする。それに伴って、ジョイント揺動中心から外輪20の開口端までの軸方向長さを、従来に比べて短くなるようにしている。つまり、本実施形態における外輪20は、車両のフロント用ドライブシャフトに適用していた等速ジョイントを構成する外輪に対して、概略としては、開口端の部分を切り落とした形状としている。ただし、単に、外輪20の開口端の部分を切り落とすのみでは、ボール40が脱落するおそれがあるため、外輪20のストッパ面24とシャフト60の軸延長部62とによりジョイント作動角のストッパ機能を確保するようにしている。このとき、等速ジョイント10の外輪20におけるジョイント揺動中心から外輪20の奥端までの軸方向長さを、フロント用のものに比べて実質的に延長しないようにできる構成を導き出した。
本実施形態の等速ジョイント10の詳細な構成について、図1を参照して説明する。ここで、以下の説明において、外輪20の開口側とは、図1の左側を意味し、外輪20の奥側とは、図1の右側を意味する。図1に示すように、等速ジョイント10は、ジョイント揺動中心固定式のボール型等速ジョイント(「ツェッパ形等速ジョイント」とも称す)である。この等速ジョイント10は、外輪20と、内輪30と、複数のボール40と、保持器50と、シャフト60から構成される。
外輪20は、図1の左側(本発明における「軸方向一方」)に開口部を備えるカップ状(有底筒状)に形成されている。この外輪20のカップ底部の外側には、連結軸21が一体的に設けられている。この連結軸21は、図示しない他の動力伝達軸に連結される。さらに、外輪20の内側には、球面凹状内周面22と、外輪ボール溝23と、ストッパ面24と、椀型最底面25が形成されている。
球面凹状内周面22は、外輪20の開口部端から外輪20の奥側に向かって形成されており、外輪軸方向に切断した断面で見た場合に円弧凹状に形成されている。この球面凹状内周面22は、後述する保持器50の球面凸状外周面が摺動し得る部位となる。そして、球面凹状内周面22の外輪軸方向の幅は、外輪20の開口部の面取り部を基端としてW1の幅となる。
さらに、球面凹状内周面22には、外輪軸直交方向断面がほぼ円弧凹状からなる複数の外輪ボール溝23が、ほぼ外輪軸方向に延びるように形成されている。これら複数(本実施形態では6個)の外輪ボール溝23は、外輪20を径方向に切断した断面で見た場合に、周方向に等間隔(本実施形態においては60°間隔)に形成されている。ここで、外輪軸方向とは、外輪20の中心軸を通る方向、すなわち、外輪20の回転軸方向を意味する。
ストッパ面24は、外輪20のカップ底部のうち、外輪20の球面凹状内周面22に対して外輪20の奥側に連設されている(連続して設けられている)。このストッパ面24は、外輪20の軸方向において、外輪20の開口部から奥側に向かって縮径するテーパ状に形成されている。そして、ストッパ面24の外輪軸方向の幅は、球面凹状内周面22との境界位置を基端としてW2の幅となる。このストッパ面24は、外輪20に対するシャフト60の揺動角度が設定された所定角度に達したときにシャフト60の軸延長部62の先端(シャフト60の先端部)が当接することにより、ジョイント作動角(外輪20に対するシャフト60の揺動角度)を規制する機能を有する。このストッパ面24のテーパ角度αの好適な角度範囲については、後述する。
椀型最底面25は、外輪20のカップ底部のうち、最も奥側に位置する部位である。この椀型最底面25は、ストッパ面24に対して外輪20の奥側に連設されている。椀型最底面25は、ストッパ面24から外輪20の奥側にさらに深くなっている。この椀型最底面25は、外輪20に対してシャフト60が揺動する際に、シャフト60の軸延長部62が干渉しないように形成されている。
内輪30は、環状に形成され、外輪20の内側に配置されている。この内輪30の外周面には、球面凸状外周面31と、内輪ボール溝32とが形成されている。球面凸状外周面31は、内輪軸方向に切断した断面で見た場合に一様な円弧、つまり凸状の部分球面状に形成されている。
この球面凸状外周面31には、内輪軸直交方向断面がほぼ円弧凹状からなる複数の内輪ボール溝32が、ほぼ内輪軸方向に延びるように形成されている。これら複数(本実施形態では6個)の内輪ボール溝32は、径方向に切断した断面で見た場合に、周方向に等間隔(本実施形態では60°間隔)に、且つ、外輪20に形成される外輪ボール溝23と同数形成されている。つまり、それぞれの内輪ボール溝32が、外輪20のそれぞれの外輪ボール溝23に対向するように位置する。
また、内輪30の内周面には、内輪軸方向に延びる内歯スプライン33が形成されている。この内歯スプライン33は、シャフト60の外歯スプライン61に嵌合(噛合)されている。ここで、内輪軸方向とは、内輪30の中心軸を通る方向、すなわち、内輪30の回転軸方向を意味する。
複数(本実施形態では6個)のボール40は、それぞれ、外輪20の外輪ボール溝23と、当該外輪ボール溝23に対向する内輪30の内輪ボール溝32に挟まれるように配置されている。それぞれのボール40は、それぞれの外輪ボール溝23およびそれぞれの内輪ボール溝32に対して、転動自在で周方向(外輪軸回りまたは内輪軸回り)に係合している。従って、ボール40は、外輪20と内輪30との間でトルクを伝達する。
保持器50は、環状に形成されている。この保持器50の外周面51は、外輪20の球面凹状内周面22にほぼ対応する部分球面状、すなわち球面凸状に形成されている。一方、保持器50の内周面52は、内輪30の球面凸状外周面31にほぼ対応する部分球面状、すなわち球面凹状に形成されている。この保持器50は、外輪20の球面凹状内周面22と内輪30の球面凸状外周面31との間に配置されている。つまり、保持器50の球面凸状外周面51は、外輪20に対して揺動する際に外輪20の球面凹状内周面22に摺動し得る面となり、保持器50の球面凹状内周面52は、内輪30に対して揺動する際に内輪30の球面凸状外周面31に摺動し得る面となる。
さらに、保持器50は、周方向(保持器軸心の周方向)に等間隔に、角部に円弧凹状Rが形成された略矩形からなり、保持器50の径方向に貫通する窓部53を複数形成している。この窓部53は、ボール40と同数形成されている。そして、それぞれの窓部53に、ボール40が1つずつ収容されている。
シャフト60は、先端側に、外歯スプライン61と、軸延長部62とを備えている。外歯スプライン61は、内輪30の内周面の内歯スプライン33にスプライン嵌合する。軸延長部62は、円柱軸状に形成され、外歯スプライン61より先端側に延長して設けられている。この軸延長部62の直径は、外歯スプライン61の歯底直径と同等もしくは僅かに小さな直径に設定されている。
この軸延長部62は、ジョイント作動角が例えば25〜35°の間に達したときに、外輪20のストッパ面24に当接する。つまり、軸延長部62とストッパ面24とが当接した状態において、ジョイント作動角はそれ以上とることができない。このように、ジョイント作動角を規制している。このように規制されたジョイント作動角において、ボール40が外輪ボール溝23および内輪ボール溝32から脱落しない状態としている。さらに、規制されたジョイント作動角において、シャフト60は外輪20の開口端部に当接していない状態となる。
次に、図2を参照して、ストッパ面24のテーパ角度αを種々変更させた場合について説明する。図2の実線にて、ストッパ面24のテーパ角度αを60°とした場合を示している。ここで、ストッパ面24のテーパ角度αとは、ストッパ面24の通る仮想的な円錐体の頂点における内角である。つまり、ストッパ面24のテーパ角度αとは、ストッパ面24と外輪20の中心軸とのなす鋭角の2倍の角度になる。また、図2の破線にて、ストッパ面24のテーパ角度αを20°とした場合を示している。ここで、ストッパ面24と球面凹状内周面22との境界位置(ストッパ面24のテーパ基点)を一定としている。
この場合、テーパ角度αが60°の場合と20°の場合とを比較することにより、以下のことが分かる。ストッパ面24のテーパ角度αが小さいほど、軸延長部62の軸方向長さが長くなる。これは、ストッパ面24のテーパ基点が同一であるため、軸延長部62と当接する位置が外輪20の軸中心から遠ざかることが原因となる。
さらに、軸延長部62の軸方向長さが長くなることで、ストッパ面24のテーパ角度αが小さいほど、椀型最底面25が外輪20の開口端から遠ざかる。これは、椀型最低面25は、軸延長部62に干渉しないように形成される必要があるからである。
ここで、図2において、外輪20におけるジョイント揺動中心から外輪20の奥端までの軸方向長さを、ストッパ面24のテーパ角度60°のものをL(60)と示し、ストッパ面24のテーパ角度20°のものをL(20)と示す。外輪20の強度および剛性を確保するために、外輪20の厚みを十分に確保する必要がある。そうすると、ストッパ面24のテーパ角度αが小さいほど、外輪20におけるジョイント揺動中心から外輪20の奥端までの軸方向長さが長くなる。なお、ここでいう外輪20の奥端とは、外輪20に連結されるシャフト部分の外径よりも大きく形成している部位を示している。
また、図2において、一点鎖線にて、外輪20の球面凹状内周面22を仮想的に延長した仮想軌跡70を示す。この仮想軌跡70は、保持器50が外輪20に対して揺動する際に、保持器50に干渉しない境界線を意味していることになる。ここで、図2において、ジョイント揺動中心を中心とした場合に、ジョイント揺動中心を通り外輪20の中心軸に直交する基準面から、ストッパ面24と球面凹状内周面22との境界位置までのなす鋭角をθと示す。従って、ストッパ面24のテーパ角度αは、保持器50に干渉しないようにするためには、なす鋭角θの2倍の角度以下の角度に設定されている必要がある。
そして、ストッパ面24のテーパ角度αについて、0°、20°、40°、50°、60°、70°のそれぞれに設定した場合について、外輪20の軸方向長さおよび外輪20の質量を算出した。この結果を、図3に示す。ただし、図3においては、ストッパ面24のテーパ角度αが50°の時の外輪20の軸方向長さおよび外輪20の質量を基準とした場合の比について示している。
図3に示すように、テーパ角度αが0°から60°に向かって大きくなるにつれて、外輪20の軸方向長さおよび外輪20の質量が減少している。この理由は、図2を用いて説明したとおりである。ところが、テーパ角度αが60°より大きくなると、外輪20の軸方向長さおよび外輪20の質量が増加している。テーパ角度αが60°より大きくなると、ストッパ面24と球面凹状内周面22との境界位置を他の角度と同一にすると、軸延長部62が保持器50に干渉するため、当該境界位置を外輪20の奥側にずらす必要がある。そのため、結果として、テーパ角度αが60°より大きくなると、外輪20の軸方向長さおよび質量が増加している。
ここで、図2を参照して説明した際に、ストッパ面24と球面凹状内周面22との境界位置を変更せずに、軸延長部62が保持器50に干渉しないようにするためには、ストッパ面24のテーパ角度αが、なす鋭角θ(図2に示す)の2倍の角度「2θ」より大きく設定される必要がある。このなす鋭角θは、本実施形態においては、30〜35°付近に設定されている。また、本実施形態の等速ジョイント10のジョイント作動角は、20〜30°としている。この場合、保持器50が外輪20に対して揺動する際に、外輪20の球面凹状内周面22が保持器50の球面凸状外周面を必要十分に支持するためには、なす鋭角θの最小範囲は、30〜35°となる。この場合に、ストッパ面24のテーパ角度αは、60°より小さくすることで、保持器50と軸延長部62とが干渉することなく、外輪20の小型化を確実に図ることができる。
また、図2および図3に示したように、ストッパ面24のテーパ角度αが60°より小さいほど、外輪20の軸方向長さおよび質量が増加していく。ここで、従来のフロント用の等速ジョイントを構成する外輪と比較した場合に、当該外輪のジョイント揺動中心から外輪の奥端までの長さが従来のものと同等もしくはより短くなる範囲は、テーパ角度αが40以上に設定された場合となった。特に、テーパ角度αが50°以上であると好ましい。
以上より、以下のことが分かる。まず、ストッパ面24をテーパ状にすることで、外輪20の軸方向長さおよび質量を低減することができる。さらに、外輪20のストッパ面24と球面凹状内周面22とを連設することで、外輪20の軸方向長さおよび質量を低減することができる。ただし、上記を連設する場合において、保持器50と軸延長部62とが干渉しないようにするためには、ストッパ面24のテーパ角度αが、なす鋭角θの2倍の角度以下に設定されていることが必要となる。
さらに、リヤ用の等速ジョイント10において、外輪20の球面凹状内周面22の範囲を十分に小さくすることにより外輪20の軸方向長さを短くしようとした場合には、ストッパ面24のテーパ角度αが60°以下に設定することで、保持器50と軸延長部62とが干渉することなく、確実に、外輪20の小型化および軽量化を図ることができる。
さらに、従来のフロント用の等速ジョイントのように、シャフトと外輪の開口端部とが当接することによりジョイント作動角を規制する構造のものに比べて、ジョイント揺動中心から外輪20の奥端までの長さが同等もしくはより短くするためには、ストッパ面24のテーパ角度αを40°以上に設定することがよい。より好ましくは、テーパ角度αを50°以上に設定することがよい。
また、テーパ角度αが小さいほど、軸延長部62との当接の際に大きなストッパ機能(係止力)を発揮する。従って、テーパ角度αは、上述より40〜60°の範囲のうち、特に50°付近が最も好ましいことが言える。
さらに、ストッパ面24は、軸延長部62の直径を外歯スプライン61の歯底直径と同等もしくは僅かに小さな直径に設定している。これにより、軸延長部62の軸径を大きくしつつ、外輪20の軸方向長さを短くすることができる。軸延長部62の軸径を十分に大きくすることで、軸強度または軸剛性を高くすることができる。これにより、シャフト60の耐久性を高くすることができ、且つ、高強度化に要するコストを低減することができる。
10:ボール型等速ジョイント
20:外輪、 21:連結軸、 22:球面凹状内周面、 23:外輪ボール溝
24:ストッパ面、 25:椀型最底面
30:内輪、 31:球面凸状外周面、 32:内輪ボール溝、 33:内歯スプライン
40:ボール、 50:保持器、 53:窓部
60:シャフト、 61:外歯スプライン、 62:軸延長部

Claims (6)

  1. 軸方向一方に開口部を備えるカップ状に形成され、内周面に外輪ボール溝が複数形成された外輪と、
    前記外輪の内側に配置され、外周面に内輪ボール溝が複数形成された内輪と、
    それぞれの前記外輪ボール溝および前記内輪ボール溝を転動し、前記外輪と前記内輪との間でトルクを伝達する複数のボールと、
    環状に形成され、前記外輪と前記内輪との間に配置され、周方向に前記ボールをそれぞれ収容する複数の窓部が形成された保持器と、
    前記内輪に嵌挿され、前記外輪のカップ底面に当接することにより前記外輪に対する揺動角度を規制されるシャフトと、
    を備えるボール型等速ジョイントにおいて、
    前記外輪のカップ底面に、前記外輪の軸方向において前記外輪の開口部から奥側に向かって縮径するテーパ状に形成され、前記外輪に対する前記シャフトの揺動角度が所定角度に達したときに前記シャフトの先端部が当接することにより、前記外輪に対する前記シャフトの揺動角度を規制するストッパ面を備えることを特徴とするボール型等速ジョイント。
  2. 請求項1において、
    前記外輪の内周面に、前記外輪ボール溝が形成される部位であって、前記保持器の球面凸状外周面が摺動し得る球面凹状内周面を備え、
    前記ストッパ面は、前記球面凹状内周面に連設されることを特徴とするボール型等速ジョイント。
  3. 請求項2において、
    前記ストッパ面のテーパ角度は、ジョイント揺動中心を中心とした場合に、ジョイント揺動中心を通り前記外輪の中心軸に直交する基準面から、前記ストッパ面と前記球面凹状内周面との境界位置までのなす鋭角を2倍にした角度以下に設定されていることを特徴とするボール型等速ジョイント。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記ストッパ面のテーパ角度は、60°以下に設定されていることを特徴とするボール型等速ジョイント。
  5. 請求項4において、
    前記ストッパ面のテーパ角度は、40°以上に設定されていることを特徴とするボール型等速ジョイント。
  6. 請求項1〜5の何れか一項において、
    前記シャフトは、
    前記内輪の内周面とスプライン嵌合する外歯スプラインと、
    前記外歯スプラインより先端側に設けられ、前記外輪に対する前記シャフトの揺動角度が所定角度に達したときに前記ストッパ面に当接し、且つ、前記外歯スプラインの歯底直径と、当該歯底径より小さな直径に設定された軸状に形成された軸延長部と、
    を備えることを特徴とするボール型等速ジョイント。
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