JP2008075820A - 固定型等速自在継手 - Google Patents

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Takemi Konomoto
武美 此本
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Abstract

【課題】内輪の案内溝に曲率中心の異なる二つの円弧を有する固定型等速自在継手をスムーズに作動させる
【解決手段】内輪ボール中心軌跡C2が、これを構成する主円弧C21及び副円弧C22の境界部Pで、副円弧C22が主円弧C21に内接する。これにより、内輪ボール中心軌跡C2が段差のない滑らかな形状となる。すなわち、内輪案内溝2bが段差のない滑らかな形状に形成されるため、内輪案内溝2b上でボール4をスムーズに移動させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動側の回転軸と従動側の回転軸とを連結し、両軸が角度をなした状態でも等角速度でトルク伝達可能な固定型等速自在継手に関する。
固定型等速自在継手は、自動車をはじめ各種産業機械の動力伝達用として利用される。例えば特許文献1に示されている固定型等速自在継手は、外側継手部材と、外側継手部材の内周にトルク伝達可能に保持された内側継手部材と、内側継手部材に連結され、外側継手部材の開口部から突出したシャフトと、外側継手部材の案内溝と内側継手部材の案内溝とが協働して形成する複数のボールトラックに1個ずつ配したトルク伝達ボールとを備える。この等速自在継手では、外側継手部材の案内溝の曲率中心と内側継手部材の案内溝の曲率中心を、継手中心から軸方向反対側に等距離だけオフセットさせることにより、作動角0°においてトルク伝達ボールを所定の位置で保持する。尚、以下の説明において、外側継手部材の開口部からシャフトが突出した側を継手開口側とし、その軸方向反対側を継手奥側とする。
特開2006−84008号公報
このような固定型等速自在継手では、作動角を高角化すると、ボールを外側継手部材の案内溝から外側に出さざるを得ない。本出願人が先に出願した特願2005−140162では、内側継手部材の案内溝の継手奥側部分を継手中心を曲率中心とする円弧とした固定型等速自在継手を提案している。これにより、大きな作動角を取ったときでもボールの中心位置が継手中心から離れていかないため、ボールが外側継手部材の案内溝から外側に出ても、保持器と内側継手部材の案内溝との間にボールを保持することができる。
前述の高角型等速自在継手では、内側継手部材の案内溝が曲率中心の異なる二つの円弧で形成される。このため、二つの円弧の境界部に段差が形成され、案内溝上をボールがスムーズに移動せず、継手の作動時にガタツキを生じる恐れがある。
本発明の課題は、案内溝に曲率中心の異なる二つの円弧を有する固定型等速自在継手をスムーズに作動させることにある。
前記課題を解決するために、本発明は、球面状の内周面に軸方向に延びる複数の案内溝を形成した外側継手部材と、球面状の外周面に軸方向に延びる複数の案内溝を形成した内側継手部材と、内側継手部材に連結され、外側継手部材の開口部から突出したシャフトと、外側継手部材の案内溝と内側継手部材の案内溝とが協働して形成する複数のボールトラックに1個ずつ配したトルク伝達ボールと、トルク伝達ボールを保持する保持器とを備えた固定型等速自在継手において、内側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡が、主円弧と、主円弧と異なる曲率中心を有し、且つ主円弧よりも曲率半径の小さい副円弧とを備え、この主円弧と副円弧の境界部で、副円弧が主円弧に内接することを特徴とする。
このように、本発明の固定型等速自在継手では、内側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡を構成する主円弧と副円弧の境界部で、副円弧が主円弧に内接することにより、案内溝におけるボール中心軌跡が滑らかに連続する。すなわち、内側継手部材の案内溝が、段差のない滑らかな形状に形成されるため、案内溝上でボールをスムーズに移動させることができる。
この固定型等速自在継手において、外側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡を、前記主円弧と半径が等しく、且つ継手中心から前記主円弧の曲率中心に対して軸方向反対側に等距離だけオフセットした点を曲率中心とする円弧を備えた構成とすると、継手の作動角が0°の状態において、トルク伝達ボールを所定の位置で保持することができる。
また、この内側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡において、主円弧の継手奥側に副円弧を形成すると、大きな作動角を取ったときでもボールの中心位置が継手中心から離れていかないため、ボールを内側継手部材の案内溝側に抱え込んでおくことができる。従って、ボールを脱落させることなく外側継手部材の案内溝から外側へ出すことができ、継手の作動角の高角化が図られる。
以上のように、本発明によると、案内溝に曲率中心の異なる二つの円弧を有する固定型等速自在継手をスムーズに作動させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本発明に係る固定型等速自在継手を示したもので、図1(A)が作動角0°の状態、図1(B)が限界作動角(60°)をとった状態である。この固定型等速自在継手は、内周球面1aに複数本(例えば8本)の曲線状の案内溝1bを軸方向に形成した外側継手部材1と、外周球面2aに複数本(例えば8本)の曲線状の案内溝2bを軸方向に形成し、スプライン(またはセレーション)孔2cを有する内側継手部材2と、内側継手部材2のスプライン孔2cに一端が嵌合し、外側継手部材の開口部から突出したシャフト3と、外側継手部材1の案内溝1bと内側継手部材2の案内溝2bとが協働して形成する複数本(例えば8本)のボールトラックに1個ずつ配されたトルク伝達用ボール4と、ボール4を保持する保持器5とで構成される。案内溝の数は8本に限らず、9、10、11、12、…と増やしてもよい。
外側継手部材1の案内溝1b(以下、外輪案内溝1b)は円弧状に形成され、その継手開口側には、半径方向外方へ開いたガイド部1cが形成される。内側継手部材2の案内溝2b(以下、内輪案内溝2b)は、主円弧部2b1と、主円弧部2b1の継手奥側に形成された副円弧部2b2とで構成される。
以下、内輪案内溝2bの形状を、図2を用いて、内輪案内溝2bのボール中心軌跡(以下、内輪ボール中心軌跡C2)に基づいて説明する。内輪ボール中心軌跡C2は、内輪案内溝2bの主円弧部2b1に対応した主円弧C21と、副円弧部2b2に対応した副円弧C22からなる。外輪案内溝1bのボール中心軌跡(以下、外輪ボール中心軌跡、図示省略)は円弧状に形成され、その曲率半径は内輪ボール中心軌跡C2の主円弧C21の曲率半径と等しい。また、内輪ボール中心軌跡C2の主円弧C21の曲率中心Oと、外輪ボール中心軌跡の曲率中心Oは、継手中心Oを挟んで軸方向反対側に等距離だけオフセットし、且つ曲率中心Oが曲率中心Oよりも継手開口側に配される。これにより、外輪案内溝1bと、これに対応する内輪案内溝2bの主円弧部2b1とが協働して形成するボールトラックは、継手開口側に向かって開いた楔状となる。さらに、曲率中心O及びOは、曲率半径が長くなる方向に等しくオフセットしている。これにより、外輪案内溝1bの溝深さを深くすることができるため、トルク負荷によるボール4の乗り上げを防止できると共に、内輪案内溝2bがボール4から受ける面圧を低減することができる。
内輪ボール中心軌跡C2の副円弧C22曲率中心Oは、曲率半径が主円弧C21の曲率半径よりも短くなる方向へオフセットされ、且つ、境界部Pと主円弧C21の曲率中心Oとを結ぶ直線上に設けられる。これにより、内輪ボール中心軌跡C2の副円弧C22は、主円弧C21との境界部Pで主円弧C21に内接するため、主円弧C21と副円弧C22との境界部を、段差のない滑らかな形状に形成することができる。すなわち、内輪案内溝2bが段差のない滑らかな形状に形成されるため、内輪案内溝2b上でボール4をスムーズに移動させることができ、継手をスムーズに作動させることができる。
保持器5は円環状部材で構成され、その外周面は外側継手部材1の内周球面1aと摺接する外周球面5aとされるとともに、内周面は内側継手部材2の外周球面2aと摺接する内周球面5bとされる。保持器5の外周球面5a及び内周球面5bの曲率中心は、何れも継手中心Oである。保持器5の周壁に、ボール4と同数の窓5cが研削やミーリング等で貫通形成される。窓5cの形状は例えば矩形であって、保持器5の円周方向に等間隔で形成される。
保持器5の継手開口側の内径面は、所定幅にわたって内径一定の円筒面5dとされ、この円筒面5dに形成した溝部5d1に止め輪7(サークリップ)が嵌合される。この止め輪7の内側であって保持器5の窓5cまでの間にできた奥狭まりの環状楔空間に、案内リング6が嵌合される。この案内リング6は、その内周面が内側継手部材2の球面状外周面2aに嵌合し、外周面が保持器5の円筒面5dに嵌合する。また、案内リング6の外端は止め輪7の内面に当接する。案内リング6の内端とボール4との間には一定の隙間が確保される。
保持器5の窓5cは、その外周側窓開き寸法がボール4の径より小さくなっている。すなわち、保持器5の軸方向に対向するボール案内面は、ボール径と等しい間隔を明けて互いに平行直線状であるが、ボール案内面の外径側はボール径よりもやや狭い間隔となるように先すぼまりとなっている。この先すぼまりの部分は、傾斜した直線で構成してもよいが、ボールとの当り面圧を下げるために、ボールの外周曲率に符合した凹円弧状にするのがよい。
本発明に係る等速自在継手は以上のように構成され、外側継手部材1と内側継手部材2が図1(A)の作動角0°の状態では、ボール4が、外輪ボール中心軌跡の曲率中心Oと内輪ボール中心軌跡C2の主円弧C21の曲率中心Oがオフセットして配されることによる効果で、継手中心Oを含み回転軸線に垂直な平面内に保持され、この状態でトルク伝達が行なわれる。
外側継手部材1と内側継手部材2が図1(B)のように限界作動角θまで折曲げられた状態では、シャフト3が外側継手部材1の開口端に当接する。トルク伝達ボール4は保持器5によって角度θを二等分する平面内に配向せしめられ、これによって継手の等速性が確保される。
図1(B)に示す状態では、一部のボール4は、外輪案内溝1bから外側へ出ると共に、内輪案内溝2bの副円弧部2b2と接する。このとき、上記のように、副円弧部2b2に対応するボール中心軌跡C2の副円弧C22の曲率半径が、主円弧C21の曲率半径よりも短いことにより、ボール4の中心位置が継手中心Oから離れていかない。従って、ボール4を内輪案内溝2b及び保持器5との間に保持することができる。また、上記のように、保持器5の窓5cの窓開き寸法をボール径よりも狭くしておくことにより、外側継手部材1の外側であってもボール4を保持器5で内輪案内溝2b側に抱え込んでおくことができる。以上より、ボール4を脱落させることなく外側継手部材1の案内溝1bから外側へ出すことができ、継手の作動角の高角化が図られる。さらに、外輪案内溝1bの開口端部にガイド部1cが形成されることにより、外輪案内溝1bの外側に出たボール4が再び外輪案内溝1bに戻る際、ボール4と外側継手部材1との干渉が回避され、継手をスムーズに作動させることができる。
(A)は、本発明に係る固定型等速自在継手が作動角0°である状態を示す断面図、(B)は限界作動角(60°)をとった状態を示す断面図。 内側継手部材2の断面図。
符号の説明
1 外側継手部材
1a 内周球面
1b 外輪案内溝
1c ガイド部
2 内側継手部材
2a 外周球面
2b 内輪案内溝
2b1 主円弧部
2b2 副円弧部
3 シャフト
4 ボール
5 保持器
C2 内輪ボール中心軌跡
C21 主円弧
曲率中心
C22 副円弧
曲率中心
O 継手中心
外輪ボール中心軌跡の曲率中心
P 境界部

Claims (3)

  1. 球面状の内周面に軸方向に延びる複数の案内溝を形成した外側継手部材と、球面状の外周面に軸方向に延びる複数の案内溝を形成した内側継手部材と、内側継手部材に連結され、外側継手部材の開口部から突出したシャフトと、外側継手部材の案内溝と内側継手部材の案内溝とが協働して形成する複数のボールトラックに1個ずつ配したトルク伝達ボールと、トルク伝達ボールを保持する保持器とを備えた固定型等速自在継手において、
    内側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡が、主円弧と、主円弧と異なる曲率中心を有し、且つ主円弧よりも曲率半径の小さい副円弧とを備え、この主円弧と副円弧の境界部で、副円弧が主円弧に内接することを特徴とする固定型等速自在継手。
  2. 外側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡が、内側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡の前記主円弧と半径が等しく、且つ継手中心から前記主円弧の曲率中心に対して軸方向反対側に等距離だけオフセットした点を曲率中心とする円弧を備えたことを特徴とする請求項1記載の固定型等速自在継手。
  3. 内側継手部材の案内溝におけるボール中心軌跡において、前記主円弧の継手奥側に、前記副円弧を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の固定型等速自在継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020203215A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08 Ntn株式会社 固定式等速自在継手

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