JP2010184686A - タイヤ・リム組付体 - Google Patents
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Abstract
【課題】パンクの発生を防止したタイヤのリムに対する着脱作業性の向上を図る。
【解決手段】タイヤ21とその内腔22に充填した弾性充填体30によりタイヤ構体20を構成し、リム嵌合部26をリム13に嵌合してビード座16内に着座させることによりリム13に組み付ける。弾性充填体30は、弾性合成樹脂材により成形されてタイヤ形状を保持し、リム嵌合部26と対向する嵌合対向部位31の内部に空洞部32を形成し、リム嵌合部26に作用される厚み方向の押圧力により空洞部32を介して嵌合対向部位31が弾性変形することで、リム13に対するタイヤ構体20の着脱操作が行われるようにする。
【選択図】図2
【解決手段】タイヤ21とその内腔22に充填した弾性充填体30によりタイヤ構体20を構成し、リム嵌合部26をリム13に嵌合してビード座16内に着座させることによりリム13に組み付ける。弾性充填体30は、弾性合成樹脂材により成形されてタイヤ形状を保持し、リム嵌合部26と対向する嵌合対向部位31の内部に空洞部32を形成し、リム嵌合部26に作用される厚み方向の押圧力により空洞部32を介して嵌合対向部位31が弾性変形することで、リム13に対するタイヤ構体20の着脱操作が行われるようにする。
【選択図】図2
Description
本発明は、パンク発生が防止されて保守性の向上が図られた車椅子やベビーカー或いは台車用等の各種軽車輌に用いて好適なタイヤ構造体をリムに組み付けたタイヤ・リム組付体に関する。
軽車輌の車輪は、一般に車軸に軸受を介して回転自在に組み合わされたハブに、多数本のスポークを介して取り付けられる。車輪は、ハブに対してスポークを介して結合されたリムと、このリムの外周部に組み付けられるタイヤ殻(以下、タイヤと略称する。)と、このタイヤの内部に装填されたチューブにより構成したものが一般的である。車輪は、タイヤの先端部位をリムに嵌合してリムのビード座に着座させた状態でチューブに空気を入れて膨らませることにより、先端部位をリムの内壁に押し付けて脱落が防止されるようにする。車輪は、チューブ内に充填した空気によりクッション(乗り心地)性や走行性或いは低騒音性や軽量化の向上が図られる。
ところで、上述したチューブ型タイヤにおいては、釘等を踏んだり大きな衝撃が加えられたりすることによりチューブに孔があいて内部の空気が漏れるいわゆるパンクが発生する。また、チューブ型タイヤにおいては、チューブに設けたバルブからの空気漏れが生じるために、定期的に空気入れの作業が必要であった。チューブ型タイヤにおいては、このために例えばお年寄りや障害者等が利用する車椅子に用いた場合に、それぞれの家庭でのパンク修理や空気入れ作業等の保守作業を行うことが困難であった。
例えばオフロード用自転車等には、パンクの発生を低減するダブルチューブ型タイヤや肉厚チューブ型車輪とともに、パンクや空気漏れの原因となるチューブに代えてタイヤの内腔にスポンジ状のムース体を充填したいわゆるムースタイヤが提供されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3を参照。)。ムースタイヤは、パンク発生が防止されるとともに、ムース体の弾性変形特性により劣悪な路面状態下でもある程度の乗り心地と走行特性を保持する。
例えばオフロード用自転車等には、パンクの発生を低減するダブルチューブ型タイヤや肉厚チューブ型車輪とともに、パンクや空気漏れの原因となるチューブに代えてタイヤの内腔にスポンジ状のムース体を充填したいわゆるムースタイヤが提供されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3を参照。)。ムースタイヤは、パンク発生が防止されるとともに、ムース体の弾性変形特性により劣悪な路面状態下でもある程度の乗り心地と走行特性を保持する。
また、車椅子にも、上述したムースタイヤに着目して、これを用いることによりいわゆる車輪のメンテナンスフリーを図ったものが提案されている(例えば、特許文献4、特許文献5を参照)。かかる車椅子は、パンク修理や空気入れ作業が不要であり、家庭における保守作業等の負担を無くすことが可能である。
ところで、上述したムースタイヤにおいては、ムース体としてクッション性や走行性を保持するために弾性を有することは勿論であるが、タイヤ形状を保持するためにある程度の機械的剛性を有することが必要である。ムースタイヤにおいては、大きな衝撃や経時変化に対してもリムからのムース体を充填したタイヤの脱落が生じないように、強固な結合構造が必要である。ムースタイヤにおいては、リムへの組付やタイヤ或いはムース体の交換に際してある程度の機械的剛性を有するムース体を弾性変形させることが必要である。したがって、ムースタイヤにおいては、専用治具や専用工具等を用いてリムへの着脱作業を行わなければならず、家庭等において素人が交換作業を行うことが困難であるとともに熟練作業者でも非効率な作業となっていた。
特許文献2は、操縦安定性と乗り心地性を保持してパンクの発生を防止するとともにタイヤのリム組作業の容易化を課題としている。特許文献2においては、ムース体とタイヤを所定の寸法とすることにより、上述した課題の解決を図っている。しかしながら、かかる対応は、高寸法精度を以って成形することが極めて困難な素材特性からムース体やタイヤの寸法にバラツキが大きく、リム組作業に面倒な調整作業が必要となる。また、かかるムースタイヤにおいては、温度変化等による歪みの影響によりリムからのタイヤの脱落が生じる虞もある。
なお、その他の特許文献については、特にタイヤのリム組作業の容易化を課題としたものは無い。
したがって、本発明は、パンクの発生を防止するとともにリムに対するタイヤの着脱作業性の向上と安全性の向上を図ったタイヤ・リム組付体を提供することを目的とする。
なお、その他の特許文献については、特にタイヤのリム組作業の容易化を課題としたものは無い。
したがって、本発明は、パンクの発生を防止するとともにリムに対するタイヤの着脱作業性の向上と安全性の向上を図ったタイヤ・リム組付体を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかるタイヤ・リム組付体は、タイヤ殻と、その内腔に充填された弾性合成樹脂材により成形されてタイヤ形状を保持する弾性充填体とによりタイヤ構体を構成し、タイヤ殻の先端部に構成したリム嵌合部をリムに嵌合してビード座内に着座させることにより、タイヤ構体をリムに組み付けてなる。タイヤ・リム組付体は、タイヤ構体の弾性充填体に、タイヤ殻のリム嵌合部と対向する嵌合対向部位の内部に位置して全周に亘って空洞部が形成される。
以上のように構成された本発明にかかるタイヤ・リム組付体においては、例えば車椅子やベビーカー或いは台車や各種軽車両の車輪用に好適に用いられる。タイヤ・リム組付体においては、タイヤ構体の組立やタイヤ殻或いは弾性充填体の交換等に際して、タイヤ殻のリム嵌合部を押圧してリムに対してタイヤ構体の着脱操作が行われる。タイヤ・リム組付体においては、タイヤ殻の内腔に弾性充填体を充填してタイヤ構体を構成したことによりパンクの発生が防止され、また空気入れの手間が不要となる。タイヤ・リム組付体においては、タイヤ殻のリム嵌合部を押圧することによりリムとの嵌合部位に厚み方向の押圧力が作用され、弾性充填体の嵌合対向部位が空洞部を介して弾性変形する。タイヤ・リム組付体においては、これによりビード座とリム嵌合部リムの嵌合状態を解除してタイヤ構体の着脱操作を比較的容易に行うことが可能となる。また、タイヤ・リム組付体においては、使用時においてタイヤ構体にかかる荷重により弾性充填体の空洞部がリムのビード座側に向かって潰れるように弾性変形することで、嵌合対向部位がタイヤ殻のリム嵌合部をリム側のビード座に押し付ける。タイヤ・リム組付体においては、これによりビード座に対するリム嵌合部の嵌合状態が一層強固に保持され、リムからのタイヤ構体の脱落が確実に防止される。
以上のように構成された本発明にかかるタイヤ・リム組付体においては、例えば車椅子やベビーカー或いは台車や各種軽車両の車輪用に好適に用いられる。タイヤ・リム組付体においては、タイヤ構体の組立やタイヤ殻或いは弾性充填体の交換等に際して、タイヤ殻のリム嵌合部を押圧してリムに対してタイヤ構体の着脱操作が行われる。タイヤ・リム組付体においては、タイヤ殻の内腔に弾性充填体を充填してタイヤ構体を構成したことによりパンクの発生が防止され、また空気入れの手間が不要となる。タイヤ・リム組付体においては、タイヤ殻のリム嵌合部を押圧することによりリムとの嵌合部位に厚み方向の押圧力が作用され、弾性充填体の嵌合対向部位が空洞部を介して弾性変形する。タイヤ・リム組付体においては、これによりビード座とリム嵌合部リムの嵌合状態を解除してタイヤ構体の着脱操作を比較的容易に行うことが可能となる。また、タイヤ・リム組付体においては、使用時においてタイヤ構体にかかる荷重により弾性充填体の空洞部がリムのビード座側に向かって潰れるように弾性変形することで、嵌合対向部位がタイヤ殻のリム嵌合部をリム側のビード座に押し付ける。タイヤ・リム組付体においては、これによりビード座に対するリム嵌合部の嵌合状態が一層強固に保持され、リムからのタイヤ構体の脱落が確実に防止される。
本発明にかかるタイヤ・リム組付体は、弾性充填体の嵌合対向部位の内部に、厚み方向を長軸とする断面が略楕円形状の空洞部を形成する。タイヤ・リム組付体においては、タイヤ構体の着脱操作に際してタイヤ殻のリム嵌合部を押圧操作すると、略楕円形状の空洞部により嵌合対向部位が厚み方向に大きく弾性変形してタイヤ構体の着脱操作が容易に行われるようになる。また、タイヤ・リム組付体においては、使用時においてタイヤ構体にかかる荷重による空洞部のリムのビード座側への潰れも大きくなってリムに対してタイヤ構体がより強固に保持されるようになる。
本発明にかかるタイヤ・リム組付体は、弾性充填体のタイヤ殻の中心と略対応する部位に第2の空洞部が形成される。タイヤ・リム組付体においては、使用時においてタイヤ殻にかかる荷重により弾性充填体が第2の空洞部を介して弾性変形することで、タイヤ構体のクッション性の向上が図られる。
本発明にかかるタイヤ・リム組付体は、弾性充填体のタイヤ殻の中心と略対応する部位に第2の空洞部が形成される。タイヤ・リム組付体においては、使用時においてタイヤ殻にかかる荷重により弾性充填体が第2の空洞部を介して弾性変形することで、タイヤ構体のクッション性の向上が図られる。
本発明にかかるタイヤ・リム組立体によれば、タイヤ殻の内腔に弾性合成樹脂材により成形されてタイヤ形状を保持する弾性充填体を充填して構成したタイヤ構体をリムに組み付けたことから、パンクの発生が防止されるとともに空気入れの作業も不要となり保守性の向上が図られる。タイヤ・リム組立体によれば、タイヤ殻のリム嵌合部を押圧することにより内部に形成した空洞部を介して弾性充填体の嵌合対向部位を弾性変形させることで、リムに対するタイヤ構体の着脱操作を比較的容易に行うことが可能である。また、タイヤ・リム組立体によれば、使用時においてタイヤ構体にかかる荷重により空洞部がリムのビード座側に向かって潰れるように弾性変形することで、嵌合対向部位がタイヤ殻のリム嵌合部をリムのビード座に押し付ける。タイヤ・リム組付体によれば、これによりビード座に対するリム嵌合部の嵌合状態を一層強固に保持し、リムからのタイヤ構体の脱落が確実に防止される。
さらに、タイヤ・リム組付体によれば、弾性充填体の内部に第2の空洞部を形成し、この第2の空洞部を介して弾性充填体が使用時においてタイヤ構体にかかる荷重によって弾性変形することでクッション性が生じ乗り心地が保持される。
さらに、タイヤ・リム組付体によれば、弾性充填体の内部に第2の空洞部を形成し、この第2の空洞部を介して弾性充填体が使用時においてタイヤ構体にかかる荷重によって弾性変形することでクッション性が生じ乗り心地が保持される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として図面に示したタイヤ・リム組付体1は、詳細を後述するように従来のいわゆるムースタイヤと基本的な機能を同等とするものであり、例えば図7に示す車椅子2の後輪3(3L、3R)として用いられる。タイヤ・リム組付体1は、パンクの発生を防止するとともに空気入れの作業も不要とし、介護の現場等において車椅子2の修理等の保守の手間を省くとともに安全かつ良好な乗り心地をもって使用することを可能とする。なお、タイヤ・リム組付体1は、車椅子2に限定されず、ベビーカーや台車用或いは自転車等の各種軽車輌用にも使用される。また、タイヤ・リム組付体1は、後輪3に限定されず前輪(キャスタ)に用いることも可能である。
車椅子2は、周知のように折畳み連結機構5を介して折り畳み自在に組み合わせた左右フレーム枠4(4L、4R)間に座面シート6や背もたれシート7等を架け渡す。車椅子2は、フレーム枠4にそれぞれタイヤ・リム組付体1(1L、1R)やキャスタ8(8L、8R)或いはブレーキ部材9(9L、9R)等の走行系部材を組み合わせる。車椅子2は、フレーム枠4にそれぞれ図示しない軸受によりハブ10(10L、10R)を回転自在に取り付け、これらハブ10にタイヤ・リム組付体1を組み付ける。なお、車椅子2には、タイヤ・リム組付体1に対して、ハブ10に回転自在に支持されたやや小径の操作輪11(10L、10R)が組み合わされる。車椅子2は、キャスタ8についても、タイヤ・リム組付体1と同等に構成されたキャスタを用いてもよい。
タイヤ・リム組付体1は、図1に示すようにハブ10にそれぞれ一端部を固定して放射状に組み付けた多数本のスポーク12の他端部に結合されたリム13と、このリム13に組み付けたタイヤ構体20とから構成される。タイヤ・リム組付体1は、タイヤ構体20が、タイヤ(タイヤ殻)21と、このタイヤ21の内腔22に充填された弾性充填体30とから構成される。なお、タイヤ・リム組付体1は、タイヤ構体20をハブ10とスポーク12を介して本体に取り付けられるものばかりでなく、例えば板状ホイールの外周部に取り付けて構成するものであってもよい。
タイヤ・リム組付体1は、図1に示すようにハブ10にそれぞれ一端部を固定して放射状に組み付けた多数本のスポーク12の他端部に結合されたリム13と、このリム13に組み付けたタイヤ構体20とから構成される。タイヤ・リム組付体1は、タイヤ構体20が、タイヤ(タイヤ殻)21と、このタイヤ21の内腔22に充填された弾性充填体30とから構成される。なお、タイヤ・リム組付体1は、タイヤ構体20をハブ10とスポーク12を介して本体に取り付けられるものばかりでなく、例えば板状ホイールの外周部に取り付けて構成するものであってもよい。
リム13は、従来の車輪に備えられるリムと基本的な構成を同等とし、防錆性を有し機械的剛性の大きなステンレス材等を素材として全体が所定径のリング状に形成される。リム13は、図1乃至図4に示すように、基本形状として所定幅を有する内周リム部14の両側縁に沿って相対する所定高さのサイドフレーム部15(15A、15B)を一体に立ち上げ形成した断面略上向きコ字状を呈し、内周リム部14の中央部を境として左右対称の形状に形成される。リム13は、内周リム部14とサイドフレーム部15とで囲む空間部によってビード座16を構成し、このビード座16内に後述するタイヤ21のリム嵌合部26を嵌合してタイヤ構体20を組み付ける。
リム13は、内周リム部14の中央部位に、内周へと円弧状に突出する補強リブ部17が全周に亘って一体に形成され、この補強リブ部17によってビード座16内に形成される断面円弧状の凹部が後述する弾性充填体30の受け部を構成する。リム13には、図示を省略するが補強リブ部17に円周方向に所定の間隔を以って多数個のスポーク孔が形成され、これらスポーク孔に一端部をハブ10に結合されたスポーク12の他端部がそれぞれ結合される。
リム13は、内周リム部14の補強リブ部17を挟んだ両側部位がビード座部18(18A、18B)を構成する。リム13には、後述するようにビード座部18の内面に先端部を突き合わせてビード座16内にタイヤ21のリム嵌合部26が嵌合される。リム13には、サイドフレーム部15の相対する内面の先端部位にそれぞれフック凸部19(18A、19B)が一体に形成される。リム13は、フック凸部19によってビード座16内に嵌合されたタイヤ21のリム嵌合部26を係止することにより、タイヤ構体20の組付状態を保持して脱落を防止する。
リム13は、内周リム部14の中央部位に、内周へと円弧状に突出する補強リブ部17が全周に亘って一体に形成され、この補強リブ部17によってビード座16内に形成される断面円弧状の凹部が後述する弾性充填体30の受け部を構成する。リム13には、図示を省略するが補強リブ部17に円周方向に所定の間隔を以って多数個のスポーク孔が形成され、これらスポーク孔に一端部をハブ10に結合されたスポーク12の他端部がそれぞれ結合される。
リム13は、内周リム部14の補強リブ部17を挟んだ両側部位がビード座部18(18A、18B)を構成する。リム13には、後述するようにビード座部18の内面に先端部を突き合わせてビード座16内にタイヤ21のリム嵌合部26が嵌合される。リム13には、サイドフレーム部15の相対する内面の先端部位にそれぞれフック凸部19(18A、19B)が一体に形成される。リム13は、フック凸部19によってビード座16内に嵌合されたタイヤ21のリム嵌合部26を係止することにより、タイヤ構体20の組付状態を保持して脱落を防止する。
タイヤ・リム組付体1は、上述したリム13の外周部にタイヤ21と弾性充填体30からなるタイヤ構体20を組み付けて構成される。タイヤ21も、例えばスチレン・ブタジエン・ゴム等の弾性素材により成形された従来のタイヤと基本的な構成を同等とする。タイヤ21は、図1乃至図4に示すように、表面に所定形状の溝を形成したトレッド部23を頂点部位として、このトレッド部23の両側に連設されたショルダー部24と、ショルダー部24に連設されたサイドウォール部25と、サイドウォール部25の先端部に構成されるリム嵌合部26(26A、26B)とからなる全体略馬蹄形の断面形状を以って一体に形成される。タイヤ21は、サイドウォール部25からリム嵌合部26に亘って次第に肉厚に形成されており、リム嵌合部26の内部にそれぞれビード座16との嵌合状態を補強するビードワイヤ27(27A、27B)が埋設される。
タイヤ21には、上述した構成部位によってビード座16と対向する内周部位が全周に亘って開口されて内部に後述する弾性充填体30を充填する略馬蹄形断面の内腔22が構成される。タイヤ21は、リム嵌合部26の対向間隔、すなわち相対するリム嵌合部26A、26Bの厚み寸法がビード座16の幅よりも小さい。タイヤ21は、内腔22内に弾性充填体30を充填すると、リム嵌合部26間に後述する弾性充填体30の嵌合対向部位31が介在し両側へと押し広げることによりその対向間隔がビード座16の幅よりもやや大きくなる。
タイヤ21には、上述した構成部位によってビード座16と対向する内周部位が全周に亘って開口されて内部に後述する弾性充填体30を充填する略馬蹄形断面の内腔22が構成される。タイヤ21は、リム嵌合部26の対向間隔、すなわち相対するリム嵌合部26A、26Bの厚み寸法がビード座16の幅よりも小さい。タイヤ21は、内腔22内に弾性充填体30を充填すると、リム嵌合部26間に後述する弾性充填体30の嵌合対向部位31が介在し両側へと押し広げることによりその対向間隔がビード座16の幅よりもやや大きくなる。
タイヤ21は、後述するように内腔22内に弾性充填体30を充填してタイヤ構体20を構成し、リム嵌合部26をビード座16内に嵌合することによりリム13に組み付けられる。タイヤ21は、タイヤ構体20をリム13に組み付けた状態で、図2に示すようにリム嵌合部26の先端部が補強リブ部17を挟んだ両側のビード座部18に突き当たって着座される。タイヤ21は、リム嵌合部26がサイドウォール部25のフック凸部19により係止されることで、タイヤ構体20がリム13に組み付けられた状態を保持されるようにする。
なお、タイヤ21については、上述した構成に限定されないことは勿論であり、少なくとも弾性充填体30を充填する内腔22と、リム13のビード座16内に嵌合されてタイヤ構体20を保持するリム嵌合部26を備えたものであればよい。
なお、タイヤ21については、上述した構成に限定されないことは勿論であり、少なくとも弾性充填体30を充填する内腔22と、リム13のビード座16内に嵌合されてタイヤ構体20を保持するリム嵌合部26を備えたものであればよい。
弾性充填体30は、タイヤ21の内腔22に充填されることによりタイヤ形状を保持する部材であり、例えばコンパウンドが0.8〜1.0Kg/cm2の発泡ウレタンゴム等のある程度の剛性を有するとともに弾性変形特性を有する弾性合成樹脂材により成形される。なお、弾性充填体30は、例えばスチレン・ブタジエン・ゴム、ブタジエンゴム、シリコンゴム等のその他の合成ゴム素材を用いて成形するようにしてもよい。
弾性充填体30は、図1及び図2に示すように内径がリム13の内周リム部14の外径とほぼ等しく、外径がタイヤ21の内腔22とほぼ等しいリング状に成形される。弾性充填体30は、タイヤ21の内腔22に充填された状態において、タイヤ21を全体に亘ってやや膨らませた状態とする断面寸法を以って成形される。弾性充填体30は、断面形状が略円形ではあるが、内周リム部14と対向する内周部位、すなわちビード座16に着座されるリム嵌合部26に挟まれる部位が内周に向かってやや膨出されており、リム嵌合部26とともにビード座16に嵌合される嵌合対向部位31として構成される。
弾性充填体30は、図1及び図2に示すように内径がリム13の内周リム部14の外径とほぼ等しく、外径がタイヤ21の内腔22とほぼ等しいリング状に成形される。弾性充填体30は、タイヤ21の内腔22に充填された状態において、タイヤ21を全体に亘ってやや膨らませた状態とする断面寸法を以って成形される。弾性充填体30は、断面形状が略円形ではあるが、内周リム部14と対向する内周部位、すなわちビード座16に着座されるリム嵌合部26に挟まれる部位が内周に向かってやや膨出されており、リム嵌合部26とともにビード座16に嵌合される嵌合対向部位31として構成される。
弾性充填体30は、嵌合対向部位31が、リム13の円弧状に形成された補強リブ部17の凹部とほぼ等しい円弧状断面に形成されており、図2に示すようにタイヤ構体20をリム13に組み付けた状態においてこの凹部内に着座することにより安定した姿勢に保持される。弾性充填体30は、タイヤ21の内腔22に充填された状態で嵌合対向部位31がリム嵌合部26を押し広げ、これらリム嵌合部26が両側面に密着して延在させるようにする。弾性充填体30は、嵌合対向部位31が、上述したようにリム嵌合部26と共同してビード座16の幅よりも大きな厚みの嵌合部位を構成する。
弾性充填体30には、図1乃至図4に示すように嵌合対向部位31の内部、換言すればタイヤ構体20においてタイヤ21のリム嵌合部26との対向位置に全周に亘って空洞部32が形成されている。空洞部32は、嵌合対向部位31の厚み方向を長軸とする断面が略楕円形状の空洞部からなる。なお、空洞部32は、嵌合対向部位31が機械的強度を保持される厚みを有する断面寸法の空洞部として嵌合対向部位31に形成される。
弾性充填体30には、図1乃至図4に示すように嵌合対向部位31の内部、換言すればタイヤ構体20においてタイヤ21のリム嵌合部26との対向位置に全周に亘って空洞部32が形成されている。空洞部32は、嵌合対向部位31の厚み方向を長軸とする断面が略楕円形状の空洞部からなる。なお、空洞部32は、嵌合対向部位31が機械的強度を保持される厚みを有する断面寸法の空洞部として嵌合対向部位31に形成される。
以上のように構成された弾性充填体30は、タイヤ21に対して、リム嵌合部26を押し広げて内腔22内に装填される。弾性充填体30は、上述した断面寸法を有することで、タイヤ21の構成各部をやや膨らませた状態で内腔22内に装填され、その外周部がタイヤ21の構成各部の内面と密着した状態となってタイヤ構体20を構成する。なお、弾性充填体30は、その外周部或いはタイヤ21の構成各部の内面に適宜接着剤を塗布した状態で内腔22内に装填されるようにしてもよい。
タイヤ・リム組付体1は、上述したリム13に対して、タイヤ21の内腔22に弾性充填体30を充填してなる上述したタイヤ構体20を組み付けて構成される。タイヤ・リム組付体1は、タイヤ構体20が、図4矢印で示すようにタイヤ21のリム嵌合部26をそれぞれ側方から押圧して厚み方向に押し込みながらリム13のビード座16内に嵌合される。なお、タイヤ・リム組付体1は、この場合に従来のタイヤと同様に、例えばリム13に対してタイヤ構体20を傾けて一方のリム嵌合部26A側をビード座16内に嵌合させた状態で、他方のリム嵌合部26B側をビード座16内に押し込んで嵌合させる。
タイヤ構体20は、タイヤ21のリム嵌合部26を押圧することにより弾性充填体30に対してその嵌合対向部位31に厚み方向の押圧力が作用される。タイヤ構体20は、上述したようにリム嵌合部26と対向する弾性充填体30の嵌合対向部位31内に厚み方向を長軸とする略楕円形状の空洞部32が形成されており、この空洞部32がリム嵌合部26を介して作用される押圧力により図4に示すように縦長の形状に変形する。タイヤ構体20においては、これにより弾性充填体30が嵌合対向部位31において空洞部32を介して厚み方向に弾性変形する。
タイヤ構体20は、タイヤ21のリム嵌合部26を押圧することにより弾性充填体30に対してその嵌合対向部位31に厚み方向の押圧力が作用される。タイヤ構体20は、上述したようにリム嵌合部26と対向する弾性充填体30の嵌合対向部位31内に厚み方向を長軸とする略楕円形状の空洞部32が形成されており、この空洞部32がリム嵌合部26を介して作用される押圧力により図4に示すように縦長の形状に変形する。タイヤ構体20においては、これにより弾性充填体30が嵌合対向部位31において空洞部32を介して厚み方向に弾性変形する。
タイヤ構体20は、この弾性充填体30の弾性変形により、リム嵌合部26と嵌合対向部位31とが共同して構成したビード座16との嵌合部位がビード座16の幅よりも小さな厚みとなる。タイヤ構体20は、図4矢印で示すようにリム13に対してビード座16内に嵌合部位を嵌合することにより組み付が行われる。
タイヤ構体20においては、リム13に組み付けた状態でリム嵌合部26への押圧力が解除されることにより、弾性変形していた弾性充填体30の自然状態への復帰動作が行われる。タイヤ構体20においては、弾性充填体30の自然状態ではリム嵌合部26と嵌合対向部位31とで構成した嵌合部位の全体の厚みがビード座16の幅よりもやや大きいことから、弾性充填体30の嵌合対向部位31に弾性力が蓄勢した状態となる。タイヤ構体20においては、この嵌合対向部位31の弾性力がリム嵌合部26に作用され、リム嵌合部26をサイドフレーム部15やビード座部18の内面に押し付ける。タイヤ構体20においては、リム嵌合部26が、嵌合対向部位31から作用される弾性力とフック凸部19による係止作用とにより、リム13のビード座16内に強固に組み付けられてタイヤ・リム組付体1を構成する。
タイヤ構体20においては、リム13に組み付けた状態でリム嵌合部26への押圧力が解除されることにより、弾性変形していた弾性充填体30の自然状態への復帰動作が行われる。タイヤ構体20においては、弾性充填体30の自然状態ではリム嵌合部26と嵌合対向部位31とで構成した嵌合部位の全体の厚みがビード座16の幅よりもやや大きいことから、弾性充填体30の嵌合対向部位31に弾性力が蓄勢した状態となる。タイヤ構体20においては、この嵌合対向部位31の弾性力がリム嵌合部26に作用され、リム嵌合部26をサイドフレーム部15やビード座部18の内面に押し付ける。タイヤ構体20においては、リム嵌合部26が、嵌合対向部位31から作用される弾性力とフック凸部19による係止作用とにより、リム13のビード座16内に強固に組み付けられてタイヤ・リム組付体1を構成する。
タイヤ・リム組付体1においては、リム嵌合部26を比較的小さな力で押圧することによっても、嵌合対向部位31内に空洞部32を形成した弾性充填体30を弾性変形させることが可能であることから、リム13に対してタイヤ構体20を容易に組み付けることが可能である。タイヤ・リム組付体1においては、リム13の全周に亘って上述した操作が行われてタイヤ構体20が組み付けられる。なお、タイヤ・リム組付体1においては、上述したリム嵌合部26の押圧操作を、従来のチューブ型タイヤと同様に所定の治具を用いて行うことが可能である。
タイヤ・リム組付体1においては、使用状態において、図3に示すように車椅子2の重量や使用者の体重による荷重によりタイヤ21に路面側からの圧力が付加される。タイヤ・リム組付体1においては、この荷重によりにタイヤ21の弾性変形とともにその内腔22において弾性充填体30にも弾性変形が生じる。タイヤ・リム組付体1においては、この弾性変形動作により、衝撃を吸収してクッション性や走行性が保持されるようにする。
タイヤ・リム組付体1においては、使用状態において、図3に示すように車椅子2の重量や使用者の体重による荷重によりタイヤ21に路面側からの圧力が付加される。タイヤ・リム組付体1においては、この荷重によりにタイヤ21の弾性変形とともにその内腔22において弾性充填体30にも弾性変形が生じる。タイヤ・リム組付体1においては、この弾性変形動作により、衝撃を吸収してクッション性や走行性が保持されるようにする。
タイヤ・リム組付体1においては、上述した荷重が図3矢印で示すように弾性充填体30内において空洞部32にも作用されることで、この空洞部32がリム13のビード座16やサイドフレーム部15側に向かって潰れるように弾性変形する。タイヤ・リム組付体1においては、この空洞部32の弾性変形により弾性充填体30内において弾性力が蓄勢され、この弾性力が同図矢印で示すように嵌合対向部位31を介してタイヤ21のリム嵌合部26に作用される。タイヤ・リム組付体1においては、リム嵌合部26がサイドフレーム部15やビード座部18にさらに強く押し付けられ、よりビード座16との強固な嵌合状態となることでリム13からのタイヤ構体20の脱落が確実に防止される。
タイヤ・リム組付体1においては、タイヤ21の内腔22に弾性充填体30を充填してタイヤ構体20を構成したことにより、パンクの発生が防止されるとともに空気補充の手間も不要である。タイヤ・リム組付体1においては、長年の使用によりタイヤ21が磨耗し、或いは弾性充填体30の特性劣化が生じた場合や使用者の都合等に際して、リム13からタイヤ構体20を取り外して交換操作が行われることがある。
交換操作も、一般的なタイヤ交換操作と同様に、タイヤ21のリム嵌合部26を押圧してリム13との嵌合状態を解除することにより、タイヤ構体20の取り外しが行われる。タイヤ・リム組付体1は、上述した着脱操作と同様にしてリム嵌合部26を押圧し、この押圧力により弾性充填体30の嵌合対向部位31が空洞部32を介して弾性変形することにより、ビード座16との嵌合状態が解除され、タイヤ構体20をリム13から取り外すことが可能となる。タイヤ・リム組付体1は、この交換操作も比較的容易に行うことが可能である。
タイヤ・リム組付体1においては、タイヤ21の内腔22に弾性充填体30を充填してタイヤ構体20を構成したことにより、パンクの発生が防止されるとともに空気補充の手間も不要である。タイヤ・リム組付体1においては、長年の使用によりタイヤ21が磨耗し、或いは弾性充填体30の特性劣化が生じた場合や使用者の都合等に際して、リム13からタイヤ構体20を取り外して交換操作が行われることがある。
交換操作も、一般的なタイヤ交換操作と同様に、タイヤ21のリム嵌合部26を押圧してリム13との嵌合状態を解除することにより、タイヤ構体20の取り外しが行われる。タイヤ・リム組付体1は、上述した着脱操作と同様にしてリム嵌合部26を押圧し、この押圧力により弾性充填体30の嵌合対向部位31が空洞部32を介して弾性変形することにより、ビード座16との嵌合状態が解除され、タイヤ構体20をリム13から取り外すことが可能となる。タイヤ・リム組付体1は、この交換操作も比較的容易に行うことが可能である。
図5に示したタイヤ・リム組付体1は、上述したタイヤ21の内腔22に、第2の実施の形態として示す弾性充填体41を充填して構成したタイヤ構体40をリム13に組み付けて構成してなる。タイヤ・リム組付体1は、弾性充填体41が、上述した弾性充填体30と基本的な構成を同様とし、内周部位に膨出形成された嵌合対向部位42がタイヤ21のリム嵌合部26に挟まれてビード座16に嵌合される。弾性充填体41にも、嵌合対向部位42内に上述した弾性充填体30の空洞部32と同等の機能を有する第1空洞部43が形成される。
弾性充填体41には、タイヤ21の中心と略対応する部位に、第1空洞部43よりもやや大径であり断面が略横長楕円形の第2空洞部44が形成される。弾性充填体41は、中心部に第2空洞部44を形成したことにより、使用時において上述した弾性充填体30と比較してタイヤ21内においてより大きく弾性変形することが可能である。弾性充填体41は、使用時において衝撃等が加えられた場合でも、大きな弾性変形動作が生じて衝撃を効率的に吸収することでタイヤ・リム組付体1のクッション性や走行性が向上されるようにする。
弾性充填体41には、タイヤ21の中心と略対応する部位に、第1空洞部43よりもやや大径であり断面が略横長楕円形の第2空洞部44が形成される。弾性充填体41は、中心部に第2空洞部44を形成したことにより、使用時において上述した弾性充填体30と比較してタイヤ21内においてより大きく弾性変形することが可能である。弾性充填体41は、使用時において衝撃等が加えられた場合でも、大きな弾性変形動作が生じて衝撃を効率的に吸収することでタイヤ・リム組付体1のクッション性や走行性が向上されるようにする。
タイヤ構体40においては、タイヤ21の表面から充分な厚みのある弾性充填体41の中心部に第2空洞部44を形成したことにより、タイヤ21に釘等が刺さってもその先端が第2空洞部44にまで達することはほとんど無い。また、タイヤ構体40は、万一釘等がタイヤ21と弾性充填体41を貫通して第2空洞部44に達しても、弾性充填体41によるタイヤ21の外形保持機能が損なわれることは無いことからパンク発生の障害も回避される。さらに、タイヤ構体40は、第2空洞部44からの空気抜けも生じることが無いことから、保守性も保持される。
なお、弾性充填体41は、第2空洞部44を第1空洞部43よりもやや大径の横長楕円形の空洞部によって構成したが、かかる空洞部に限定されないことは勿論である。弾性充填体41は、第2空洞部44を、例えば複数個の小径の空洞部によって構成してもよく、また中央空洞部から外周に向かって多数の枝状空洞部を形成した星形や花形等の適宜の空洞部であってもよい。
なお、弾性充填体41は、第2空洞部44を第1空洞部43よりもやや大径の横長楕円形の空洞部によって構成したが、かかる空洞部に限定されないことは勿論である。弾性充填体41は、第2空洞部44を、例えば複数個の小径の空洞部によって構成してもよく、また中央空洞部から外周に向かって多数の枝状空洞部を形成した星形や花形等の適宜の空洞部であってもよい。
図6に示したタイヤ・リム組付体1は、上述したタイヤ21の内腔22に、第3の実施の形態として示す弾性充填体51を充填して構成したタイヤ構体50をリム13に組み付けて構成してなる。タイヤ構体50も、弾性充填体51が、上述した弾性充填体30と基本的な構成を同様とし、内周部位に膨出形成された嵌合対向部位52がタイヤ21のリム嵌合部26に挟まれてビード座16に嵌合される。弾性充填体51は、嵌合対向部位52内に上述した弾性充填体30の空洞部32と同等の機能を有する空洞部53が形成されている。
弾性充填体51は、空洞部53が、図6に示すように嵌合対向部位52内に厚み方向に並んで形成された3個の個別空洞部53A乃至53Cにより構成される。弾性充填体51は、個別空洞部53A乃至53Cが、弾性充填体30の空洞部32と同等の領域内において形成される内径を有して形成される。弾性充填体51は、空洞部53を3個の個別空洞部53A乃至53Cにより構成することで、弾性充填体30と比較して嵌合対向部位52の機械的剛性が大きくなる。したがって、弾性充填体51は、嵌合対向部位52の経時劣化が抑制されてリム13に対してタイヤ構体50の嵌合状態の耐久性が図られる。
なお、弾性充填体51は、空洞部53を3個の個別空洞部53A乃至53Cにより構成したが、例えば2個であってもよい。弾性充填体51は、個別空洞部53A乃至53Cを互いに同一の形状で形成したが、例えば中央部を大きな内径で形成してもよい。弾性充填体51は、この場合にタイヤバランスを考慮して左右の個別空洞部53A、53Cを同一形状で形成することが好ましい。
弾性充填体51は、空洞部53が、図6に示すように嵌合対向部位52内に厚み方向に並んで形成された3個の個別空洞部53A乃至53Cにより構成される。弾性充填体51は、個別空洞部53A乃至53Cが、弾性充填体30の空洞部32と同等の領域内において形成される内径を有して形成される。弾性充填体51は、空洞部53を3個の個別空洞部53A乃至53Cにより構成することで、弾性充填体30と比較して嵌合対向部位52の機械的剛性が大きくなる。したがって、弾性充填体51は、嵌合対向部位52の経時劣化が抑制されてリム13に対してタイヤ構体50の嵌合状態の耐久性が図られる。
なお、弾性充填体51は、空洞部53を3個の個別空洞部53A乃至53Cにより構成したが、例えば2個であってもよい。弾性充填体51は、個別空洞部53A乃至53Cを互いに同一の形状で形成したが、例えば中央部を大きな内径で形成してもよい。弾性充填体51は、この場合にタイヤバランスを考慮して左右の個別空洞部53A、53Cを同一形状で形成することが好ましい。
1 タイヤ・リム組付体、2 車椅子、10 ハブ、12 スポーク、13 リム、14 内周リム部、15 サイドフレーム部、16 ビード座、17 補強リブ部、18 ビード座部、19 フック凸部、20 タイヤ構体、21 タイヤ、22 内腔、23 トレッド部、24 ショルダー部、25 サイドウォール部、26 リム嵌合部、27 ビードワイヤ、30 弾性充填体、31 嵌合対向部位、32 空洞部、40 タイヤ構体、41 弾性充填体、42 嵌合対向部位、43 第1空洞部、44 第2空洞部、50 タイヤ構体、51 弾性充填体、52 嵌合対向部位、53 空洞部
Claims (3)
- タイヤ殻の先端部に構成されるリム嵌合部をビード座内に嵌合して着座させることによりリムに組み付けられるタイヤ・リム組付体において、
前記タイヤ殻と、弾性合成樹脂材により成形され前記タイヤ殻の内腔に充填されてタイヤ形状を保持する弾性充填体とからなるタイヤ構体を備え、
前記弾性充填体には、前記リム嵌合部に対向する嵌合対向部位の内部に位置して全周に亘って空洞部が形成され、
前記嵌合対向部位が、前記リム嵌合部の前記嵌合部位から作用される厚み方向の押圧力により前記空洞部を介して弾性変形することで、前記リムに対する前記タイヤ構体の着脱操作が行われるようにすることを特徴とするタイヤ・リム組付体。 - 前記空洞部は、前記嵌合対向部位の内部に厚み方向を長軸とする断面が略楕円形状の空洞部として前記弾性充填体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ・リム組付体。
- 前記弾性充填体には、前記タイヤの中心と略対応する部位に第2の空洞部が形成され、使用時において前記第2の空洞部を介して弾性変形することで、クッション性の向上を図ることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ・リム組付体。
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