JP2010184035A - 車両用シートの連結装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シートの連結装置において、内周歯と外周歯との噛合い位置を周回移動させるように内歯部材に対して外歯部材を押圧する押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにして、二つの対象部材を互いに相対回転させた際に異音が発生する等の不具合を発生し難くすることにある。
【解決手段】外歯部材40の中心部に設けられた外側軸孔43と、外側軸孔43内に配設され内歯部材30に対して外歯部材40を押圧する押圧摺動部材55,56との間には、摺動回転し易くするための摺動ブッシュ60が介在されてある。摺動ブッシュ60は、外歯部材40の中心部に設けられた外側軸孔43の内径より小さな外径を有して形成されている。外歯部材40に対する摺動ブッシュ60の接合方法には、レーザー溶接を選択している。
【選択図】図3

Description

本発明は、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置に関する。また、本発明は、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置の製造方法に関する。
従来、車両用シートにあっては、連結装置としてのリクライニング装置を介してシートバックをシートクッションに連結させ、シートバックの背凭れ角度の調整操作を行えるようになっている。ここで、下記特許文献1には、リクライニング装置の具体的な構成が開示されている。この開示されるリクライニング装置は、シートクッションを構成するシートクッションフレームに一体的に連結される外歯部材と、シートバックを構成するシートバックフレームに一体的に連結される内歯部材とが、互いに噛合した状態で組み付けられて構成されている。
このリクライニング装置は、外歯部材の外周歯を内歯部材の内周歯に沿って互いの噛合い位置を周回移動させ、この噛合い位置を周回移動させることにより外歯部材は内歯部材に対し相対的に周回運動するようになっている。このようにして、リクライニング装置を介してシートクッションに連結されるシートバックは、シートクッションに対する背凭れ角度を変更させることができる。
ところで、リクライニング装置は、内歯部材に対して外歯部材を相対的に周回運動させるにあたって、外歯部材に設けられた外周歯が内歯部材に設けられた内周歯に噛み合うように、外歯部材を内歯部材に押圧している。具体的には、外歯部材の中心部に設けられた内空間内に一対の駒状の部材が配置され、この一対の駒状の部材にて外歯部材を内歯部材に押圧している。ここで、この一対の駒状の部材は、適宜のカム機構にて駆動回転するようになっており、この駆動回転により一対の駒状の部材は外歯部材の内歯部材に対する押圧方向を周回させる。これによって、外歯部材の外周歯と内歯部材の内周歯との噛合い位置は、周回移動することとなり、もって外歯部材は内歯部材に対して相対的に周回運動する。
特開2008−18053号公報
一方、上記した外歯部材の中心部に設けられた内空間と一対の駒状の部材との間には、一対の駒状の部材が滑らかに摺動回転するように、これらの間に摺動ブッシュを介在させている。ここで摺動ブッシュを介在させるにあたっては、外歯部材の内空間内に摺動ブッシュを圧入することによって行っている。このように圧入によって外歯部材の内空間内に固定して取り付けられた摺動ブッシュは、外歯部材の内空間を形成する外歯部材内周面の形状に、なじむように変形してしまう傾向がある。
他方、外歯部材の中心部に設けられた内空間の形状は、真円形状を確保し難い状況にある。すなわち、外歯部材自体がプレス成形工程や熱処理工程によって形状にバラつきが生じ易く、この外歯部材の内空間は真円形状を確保し難いものとなっている。このため、上記したように摺動ブッシュの形状が外歯部材の外歯部材内周面の形状になじむように変形してしまうと、一対の駒状の部材を摺動回転する際に、摺動回転トルクが不安定となってしまったり、摺動ブッシュの磨耗に偏りが生じてしまったりする。そうすると、この一対の駒状の部材が摺動回転することによって異音が発生し易くなる等、不具合の原因となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置において、内周歯と外周歯との噛合い位置を周回移動させるように内歯部材に対して外歯部材を押圧する押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにして、二つの対象部材を互いに相対回転させた際に異音が発生する等の不具合を発生し難くすることにある。
上記課題を解決するため本発明に係る車両用シートの連結装置およびその製造方法は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係る車両用シートの連結装置は、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置であって、一方の対象部材に一体的に連結され且つ内方に向かって形成される内周歯を有した内歯部材と、他方の対象部材に一体的に連結され且つ前記内周歯と噛み合うように外方に向かって形成される外周歯を有した外歯部材と、前記内周歯と前記外周歯との噛合い位置を周回移動させるように前記内歯部材に対して前記外歯部材を押圧する押圧摺動部材を具備するカム機構とを備え、前記外歯部材の中心部に設けられた内空間と該内空間内に配設され前記内歯部材に対して該外歯部材を押圧する前記押圧摺動部材との間には、該押圧摺動部材が該内空間内で摺動回転し易くするための摺動ブッシュが介在されており、前記摺動ブッシュは、前記外歯部材の中心部に設けられた前記内空間の内径より小さな外径を有して形成され、且つ該内空間内に配置された状態で該外歯部材に対して溶接されることにより配設された状態となることを特徴とする。
この車両用シートの連結装置によれば、摺動ブッシュは、外歯部材の中心部に設けられた内空間の内径より小さな外径を有して形成されているので、この内空間内に摺動ブッシュを配設するにあたって、摺動ブッシュの外周面は外歯部材の中心部に設けられた内空間の内周面に接することなく配設することができることとなる。
これによって、配設された摺動ブッシュは、外歯部材の中心部に設けられた内空間の形状になじんでしまうように形状が変化してしまうことがなくなり、外歯部材の内空間内の形状が真円形状となっていない場合であっても、摺動ブッシュ内の形状を真円形状に維持することができる。したがって、この摺動ブッシュ内に配置される押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができ、もって、二つの対象部材を互いに相対回転させた際に異音が発生する等の不具合を発生し難くすることができる。
また、この車両用シートの連結装置によれば、外歯部材に対する摺動ブッシュの接合方法に溶接を選択しているので、従前の圧入等による接合に比して、配設された摺動ブッシュは、外歯部材の中心部に設けられた内空間の形状になじんでしまうように形状が変化してしまうことがなくなる。
これによって、配設された摺動ブッシュは、外歯部材の中心部に設けられた内空間の形状になじんでしまうように形状が変化してしまうことがなくなり、外歯部材の内空間内の形状が真円形状となっていない場合であっても、摺動ブッシュ内の形状を真円形状に維持することができる。したがって、この摺動ブッシュ内に配置される押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができ、もって、二つの対象部材を互いに相対回転させた際に異音が発生する等の不具合を発生し難くすることができる。
第2の発明に係る車両用シートの連結装置は、前記第1の発明に係る車両用シートの連結装置において、前記摺動ブッシュは、外周外方に突出する溶接用外フランジを具備し、前記溶接用外フランジを前記外歯部材に対してレーザー溶接することにより、前記摺動ブッシュを前記外歯部材に対して配設された状態とすることを特徴とする。
この車両用シートの連結装置によれば、摺動ブッシュを外歯部材に溶接するにあたって、この溶接にレーザー溶接を選択しているので、低い温度で摺動ブッシュを外歯部材に溶接することができる。これによって、高温による摺動ブッシュの変形を回避することができて、摺動ブッシュ内の真円形状を確保することができ、この摺動ブッシュ内に配置される押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができる。
また、このレーザー溶接する個所は、外周外方に突出する溶接用外フランジであるので、摺動ブッシュ内に影響を与えることが少ない相対的に離れた個所を接合することができる。これによって、接合時における摺動ブッシュ内への影響を小さくすることができ、摺動ブッシュ内の真円形状を確保するにあたって有利である。
第3の発明に係る車両用シートの連結装置の製造方法は、前記第2の発明に係る車両用シートの連結装置を製造するための製造方法であって、前記摺動ブッシュは、前記外歯部材の中心部に設けられた前記内空間内に対して、位置決め用基準ピンにて中心位置に位置決めされ、この状態で前記溶接用外フランジを前記外歯部材に対してレーザー溶接し、前記摺動ブッシュを前記外歯部材に対して配設した状態とすることを特徴とする。
この車両用シートの連結装置の製造方法によれば、上記した第2の発明に係る車両用シートの連結装置を製造するにあたって、摺動ブッシュは、外歯部材の中心部に設けられた内空間内に対して、位置決め用基準ピンにて中心位置に位置決めされ、この状態で溶接用外フランジを外歯部材に対してレーザー溶接し、摺動ブッシュを外歯部材に対して配設された状態とするので、摺動ブッシュを外歯部材の中心部に設けられた内空間内の中心位置に簡単に位置決めすることができながら外歯部材に対して接合することができる。
これによって、形状を変化させてしまうことなく摺動ブッシュを配設することができ、押圧摺動部材の摺動回転は対称性を確保されたものとなり、外歯部材の内空間内の形状が真円形状となっていない場合であっても、摺動ブッシュ内の形状を真円形状に維持することができる。したがって、この摺動ブッシュ内に配置される押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができ、もって、二つの対象部材を互いに相対回転させた際に異音が発生する等の不具合を発生し難くすることができる。
第1の発明に係る車両用シートの連結装置によれば、外歯部材の内空間内の形状が真円形状となっていない場合であっても、摺動ブッシュ内の真円形状を確保することができ、この摺動ブッシュ内に配置される押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができ、二つの対象部材を互いに相対回転させた際に異音が発生する等の不具合を発生し難くすることができる。
第2の発明に係る車両用シートの連結装置によれば、接合するにあたっての摺動ブッシュ内への温度影響を小さくすることができ、摺動ブッシュ内の真円形状を確保することができ、この摺動ブッシュ内に配置される押圧摺動部材の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができる。
第3の発明に係る車両用シートの連結装置の製造方法によれば、形状を変化させてしまうことなく摺動ブッシュを配設することができ、押圧摺動部材の摺動回転は対称性を確保されたものとなり、外歯部材の内空間内の形状が真円形状となっていない場合であっても、摺動ブッシュ内の形状を真円形状に維持することができる。
車両用シートの概略構成について示す斜視図である。 リクライニング装置の構成各部を示す分解斜視図である。 図2に示すリクライニング装置をシートクッションフレームおよびシートバックフレームに設置した場合の回転軸線方向に沿った断面を示す断面図である。 外歯部材に対する摺動ブッシュの溶接工程を模式的に順次示す摺動ブッシュ溶接工程模式図である。 図3に示す断面図のうち外歯部材および摺動ブッシュに関しての変形例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、例えば自動車等の車両に設置される車両用シート10の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション11と、着座者の背凭れとなるシートバック12とを備える。この車両用シート10には、シートクッション11とシートバック12とが連結される個所となるシートバック12の下部両サイドに、連結ロッド13によって連結された一対のリクライニング装置25,25が設置されている。なお、各リクライニング装置25は、互いに左右で対称の構成となっている。このため、以下においては、図1の紙面向かって右側に示されているリクライニング装置25についてのみを説明し、図1の紙面向かって左側に示されているリクライニング装置25についての説明を省略する。
このリクライニング装置25は、本発明に係る車両用シートの連結装置に相当するものであり、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結するものである。また、後において図示(図3参照)して説明するが、一方の対象部材がシートバック12のシートバックフレーム17であり、他方の対象部材がシートクッション11のシートクッションフレーム16である。つまり、リクライニング装置25は、これらフレーム16,17間に設置され、双方のフレーム16,17を相対回転可能に連結する。
このリクライニング装置25は、着座者の操作入力によって電動でシートバック12の背凭れ角度を調整する、いわゆるパワー型無段階リクライニング装置、もしくは、着座者のレバー操作によって手動で調整する手動式無段階リクライニング装置である。また、操作入力は、シートクッション11の側部に適宜設けられた操作入力部(不図示)から行うようになっている。なお、リクライニング装置25は、常態時においては、シートバック12の背凭れ角度を維持した回転留め状態に保持されている。
このリクライニング装置25の具体的な構成について、図2および図3を参照しながら説明する。図2は、リクライニング装置25の構成各部を示す分解斜視図である。図3は、図3に示すリクライニング装置25をシートクッションフレーム16およびシートバックフレーム17に設置した場合の回転軸線方向に沿った断面を示す断面図であり、図2においての上下方向に沿った断面を示している。
すなわち、リクライニング装置25は、図2および図3に示すように、概略、円盤形状の内歯部材30と、円盤形状の外歯部材40と、この内歯部材30に対して外歯部材40を押圧するカム機構50と、このカム機構50と外歯部材40との間に配設される摺動ブッシュ60と、これら各部30,40,50,60を組み付けて組付け状態を保持する外嵌リング70とを備える。なお、このリクライニング装置25には、カム機構50を操作するための操作駆動軸80が挿入固定される。操作駆動軸80は、上記した連結ロッド13に一体的に連結されており、図示しない電動モータの回転駆動に連動するようになっている。また、この電動モータは、上記した操作入力部に対して着座者が操作入力することにより制御駆動するようになっている。
内歯部材30は、その円盤形状の外周縁部が、板厚方向(軸方向)への半抜き加工によって円筒状に突出した形状に形成されている。この円筒状に突出した部位の内周面には内方に向かって形成される内周歯32が設けられており、この突出した円筒部が内歯車31として形成されている。ここで、内周歯32は、歯数34個が等間隔で設けられることによって形成される。この内歯部材30の中心部には、上述した内歯車31の突出方向と同方向に突出する円筒形状の筒部33が形成されている。
この筒部33の軸心は、内歯部材30(内歯車31)の中心点30rと同心となっており、その筒内には円形状の内側軸孔34が貫通して形成されている。この内歯部材30は、図3に示すように、その外盤面がシートバック12の骨格を成すシートバックフレーム17の板面と接合されることによって、シートバックフレーム17と一体的に連結されている。
この内歯部材30の円盤部には、その外盤面から円筒状に突出する複数のダボ35a・・やDダボ35bが形成されている。これらダボ35a・・やDダボ35bは、円盤部のより外周縁に近い位置で、円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。このうち、Dダボ35bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出したダボ35a・・とは形状が区別できるようになっている。
なお、図3に示すように、シートバックフレーム17には、上述したダボ35a・・およびDダボ35bを嵌合させるダボ孔・・やDダボ孔が貫通形成されており、これらを適宜位置決めして溶接することにより、シートバックフレーム17に対して内歯部材30を強固に一体的に連結するようになっている。
外歯部材40は、上記した内歯部材30よりもひとまわり大きな外径をもった円盤形状にて形成される。外歯部材40は、その円盤形状の中心部が、板厚方向(軸方向)への半抜き加工によって円筒状に突出した形状に形成されている。この円筒状に突出した部位の外周面には上記した内周歯32と噛み合うように外方に向かって形成される外周歯42が設けられており、この突出した円筒部が外歯車41として形成されている。ここで、外周歯42は、上記した内周歯32の歯数34個よりも少ない歯数である歯数33個が等間隔で設けられることによって形成される。
外歯車41の外径は、内歯車31の内径よりも小さく形成されており、内周歯32に対して外周歯42が相対回転しながら噛み合うようになっている。ここで、外歯部材40の中心部には、上記した内歯部材30の中心部に形成された内側軸孔34の外径よりも大きな内径を有した外側軸孔43が形成されている。この外側軸孔43の軸心は、外歯部材40(外歯車41)の中心点40rと同心となっている。なお、この外側軸孔43は、本発明に係る外歯部材の中心部に設けられた内空間に相当するものである。
この外歯部材40の円盤部には、その外盤面から円筒状に突出する複数のダボ44a・・やDダボ44bが形成されている。これらダボ44a・・やDダボ44bは、円盤部のより外周縁に近い位置で、円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。このうち、Dダボ44bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出したダボ44a・・とは形状が区別できるようになっている。
なお、図3に示すように、シートクッションフレーム16には、上述したダボ44a・・およびDダボ44bを嵌合させるダボ孔・・やDダボ孔が貫通形成されており、これらを適宜位置決めして溶接することにより、シートクッションフレーム16に対して外歯部材40を強固に一体的に連結するようになっている。
カム機構50は、概略、上記した操作駆動軸80の駆動を受けて回転するカム本体51と、このカム本体51の回転力を受けて偏心状態で回転移動する押圧摺動部材55,56と、この押圧摺動部材55,56を固定偏心位置に位置させようと付勢するばね部材57とを備える。
カム本体51は、上記した内歯部材30に対する外歯部材40の荷重方向を変更するように2つの押圧摺動部材55,56の相対位置を変更するものである。カム本体51は、操作駆動軸80からの駆動力を受けて連動するように操作駆動軸80を挿し込む挿入孔52と、この操作駆動軸80の駆動力を受けて回転移動した際に押圧摺動部材55,56を回転移動させる2つのカム面53a,53bとを備える。このカム面53a,53bは、次に説明する押圧摺動部材55,56を回転移動させるようにカム本体51の回転にしたがって押圧摺動部材55,56のカム面当接用突出部55a,56aに当接する。
押圧摺動部材55,56は、摺動ブッシュ60を介して外歯部材40の外側軸孔43内に配設されるものであり、上記した内歯部材30に対して外歯部材40を押圧するためのものである。すなわち、押圧摺動部材55,56は、外歯部材40の外側軸孔43内に配設された摺動ブッシュ60と、組み付けられた内歯部材30の筒部33との間に配設されるものである。この押圧摺動部材55,56は、おおまかには略環状に形成されたものを略2分割にするようにしたような形状に形成されており、このようにして互いに対称に湾曲した円弧形状の駒部材として形成されている。これら押圧摺動部材55,56のそれぞれは、一方(図示下方)が、他方(図示上方)に比して先細りするような形状を有して形成される。この一方(図示下方)の先細り形状とされた個所が摺動ブッシュ60と筒部33との間に楔のように入り込むと、これら摺動ブッシュ60と筒部33との相対的な回転を規制するようになる。逆に、摺動ブッシュ60と筒部33との間に楔のように入り込んでいた先細り形状とされた個所の入り込みが解除されると、摺動ブッシュ60と筒部33との相対的な回転が可能な状態となる。つまり、外歯部材40に対して内歯部材30が相対的に回転可能な状態となる。この押圧摺動部材55,56にあっては、上記した一方(図示下方)の先細り形状とされた個所とは反対側の他方(図示上方)側において、上記したカム本体51のカム面53a,53bが当接するカム面当接用突出部55a,56aが設けられている。このカム面当接用突出部55a,56aのそれぞれは、操作駆動軸80が延びる軸方向上であってカム本体51側に突出して形成される。なお、このカム面当接用突出部55a,56aは、カム面53a,53bが当接する個所となるとともに、次に説明するばね部材57の係止用折曲部57a,57bが係止する個所を兼ねる。
ばね部材57は、弾性力を有した金属で形成されるものであり、上記した押圧摺動部材55,56の他方(図示上方)同士の間隔を拡げるように付勢するものである。ばね部材57は、一部(図示上方)欠落した開きリング形状に形成されるものである。ばね部材57は、上記した押圧摺動部材55,56の他方(図示上方)側に設けられるカム面当接用突出部55a,56aに係止するように、この欠落した一部(図示上方)において係止用折曲部57a,57bが形成されている。このように、ばね部材57は、係止用折曲部57a,57bをカム面当接用突出部55a,56aに係止させて押圧摺動部材55,56の他方(図示上方)同士の間隔を拡げるように付勢し、もって、押圧摺動部材55,56の一方(図示下方)の先細り形状とされた個所を摺動ブッシュ60と筒部33との間に楔のように入り込むようにして、摺動ブッシュ60と筒部33との相対的な回転を規制するようになっている。この際、各押圧摺動部材55,56は、ばね部材57の付勢力によって径方向外方側に拡がるので、内歯部材30に対して外歯部材40を図示上方に押圧することとなり、内周歯32に対して外周歯42を隙間(バックラッシ)が生じないように押し付ける状態となる。また、常態時においては、この押し付ける力により、内歯部材30に対して外歯部材40は、周回運動が押し留められた状態(回転留め状態)となる。
摺動ブッシュ60は、外歯部材40の中心部に設けられた外側軸孔(内空間)43内に配設されるものであり、上記した押圧摺動部材55,56が内歯部材30に対して外歯部材40を押圧するに際し、押圧摺動部材55,56が外側軸孔43内で摺動回転し易くするためのものである。このため、摺動ブッシュ60は、固体粉末を焼結させたものにモリブデンが被覆されており、この摺動ブッシュ60内で押圧摺動部材55,56が摺動回転する際の滑りを向上させたものとなっている。
摺動ブッシュ60は、略筒状に形成される円筒部61と、この円筒部61の一側端縁(図2において右側端縁)に外周外方に突出するように形成される溶接用外フランジ62とを備えて構成される。この円筒部61は、摺動ブッシュ60を外歯部材40の外側軸孔43内に配置した場合に、摺動ブッシュ60と外側軸孔43との間で適宜の隙間を形成することができるように、外歯部材40の外側軸孔43の内径より小さくされた外径を有して形成される。また、円筒部61は、外歯部材40を内歯部材30に組み付けた場合に、摺動ブッシュ60と内歯部材30の筒部33との間に上記した押圧摺動部材55,56を配置することができるように内歯部材30の筒部33の外径より大きくされた内径を有して形成される。
ところで、この摺動ブッシュ60は、後においても詳述するが、外歯部材40の中心部に設けられた外側軸孔43内に配置された状態で、上記した溶接用外フランジ62を外歯部材40に対してレーザー溶接させることにより、外歯部材40に対して固定して取り付けられた配設された状態となる。なお、図3および図4における符号63は、外歯部材40に対する溶接用外フランジ62のレーザー溶接接合個所を示している。
外嵌リング70は、上記した各部30,40等の組付け状態を保持するものであって、内歯部材30および外歯部材40の外周形状に対応した略リング状に形成される。外嵌リング70は、薄い鉄鋼板がリング状に打ち抜かれて形成されており、更に軸方向に半抜き加工されることによって、図示左奥側の一端に軸方向に面を向けたフランジ状の当てがい面71を有するリング形状に形成されている。この外嵌リング70は、この円筒内部に上記した内歯部材30と外歯部材40とを組み付け、その図示右手前側の他端を径方向内側に折り曲げてかしめ、もって外歯部材40の外盤面側に軸方向に面を向けたフランジ状の当てがい面72を形成し、上記した各部30,40等の組付け状態を保持する。
このように構成された各部30,40,50,60は、次のようにして組み付けられて、外嵌リング70にて組付け状態が保持され、リクライニング装置25を構成する。
すなわち、まず、外嵌リング70に対して、内歯部材30を組み付け、その後に上記した摺動ブッシュ60がレーザー溶接された外歯部材40を組み付ける。この際、内歯部材30の中心点30rと外歯部材40の中心点40rとは、互いに偏心する位置となるように、内歯部材30と外歯部材40とは配置される。
次いで、上記したように外嵌リング70を折り曲げてかしめ、これら内歯部材30と外歯部材40とを組み付けた状態とする。その後に、上記した押圧摺動部材55,56を、外歯部材40の外側軸孔43内に配設された摺動ブッシュ60と、組み付けられた内歯部材30の筒部33との間に配設して、カム本体51を押圧摺動部材55,56間に挿し込み、ばね部材57を押圧摺動部材55,56(カム面当接用突出部55a,56aに係止)に対して取り付け、操作駆動軸80をカム本体51の挿入孔52に挿入固定する。
次に、上記したリクライニング装置25を製造するための製造方法について説明する。なお、このリクライニング装置25の製造方法にあっては、従前から広く用いられている製造方法のうち、摺動ブッシュ60が外歯部材40に対して取り付ける際の工程のみが相違するものである。このため、以下においては、摺動ブッシュ60を外歯部材40に対して固定して取り付ける工程についてのみを説明する。
図4は、外歯部材40に対する摺動ブッシュ60の溶接工程を模式的に順次示す摺動ブッシュ溶接工程模式図である。この図4における符号100は、摺動ブッシュ60を外歯部材40にレーザー溶接するに際して外歯部材40に対する摺動ブッシュ60の位置決めを行うための位置決め装置である。この位置決め装置100は、外歯部材40の外周を把持する外周把持部101と、この外周把持部101の各位置から均等距離に位置させる摺動ブッシュ位置決めピン102とを備える。
ここで、図4における外周把持部101は、分かり易い図示とするために簡略図示となっている。すなわち、図4においては、外周把持部101は、上下の2つで外歯部材40を把持するように示してあるが、実際における外周把持部101は、外歯部材40を全周から均等に把持するようになっている。具体的には、外周把持部101は、外歯部材40に対して90度等間隔で4つ設けられており、外歯部材40の外周を90度等間隔の4個所から把持するようになっている。
また、摺動ブッシュ位置決めピン102は、90度等間隔の4個所から外周把持部101にて把持した外歯部材40の中心位置に摺動ブッシュ60を配置するためのものである。摺動ブッシュ位置決めピン102は、摺動ブッシュ60の円筒部61を隙間なく挿通させるように、この円筒部61の内径に合わせた外径を有した略円柱の形状を有してなる。なお、この摺動ブッシュ位置決めピン102の先端は、摺動ブッシュ60を挿通し易くするために、先細りした形状となっている。このように摺動ブッシュ位置決めピン102は、90度等間隔で4つ設けられた外周把持部101から均等距離に位置させてあるので、これら外周把持部101の中心位置に位置させることができ、これにより外周把持部101にて把持された外歯部材40の外側軸孔43の中心位置に配置させることができる。なお、この摺動ブッシュ位置決めピン102は、本発明に係る位置決め用基準ピンに相当する。
次に、上記した位置決め装置100を用いて、摺動ブッシュ60を外歯部材40に対して固定して取り付ける工程について説明する。
すなわち、図4(a)に示すように、まず、位置決め装置100の外周把持部101にて外歯部材40の外周を把持する。次いで、この把持する外歯部材40の外側軸孔43内に、位置決め装置100の摺動ブッシュ位置決めピン102を挿通させ、図4(b)に示す状態となる。次いで、この外歯部材40の外側軸孔43内に挿通した摺動ブッシュ位置決めピン102に、摺動ブッシュ60を挿通させ、図4(c)に示す状態となる。
この図4(c)に示す状態では、摺動ブッシュ60は、上記したように摺動ブッシュ位置決めピン102にて外歯部材40の中心部に設けられた外側軸孔43内の中心位置に、位置決めされることとなる。そして、この外側軸孔43内の中心位置に位置決めされた状態の摺動ブッシュ60の溶接用外フランジ62を、レーザー溶接機110にて外歯部材40にレーザー溶接する(符号111は、溶接用レーザービーム)。このようにして、図4(d)に示すように、摺動ブッシュ60の溶接用外フランジ62はレーザー溶接接合個所63にて外歯部材40と接合することとなり、外歯部材40に対して摺動ブッシュ60を配設した状態となる。
このように組み付けられたリクライニング装置25は、内歯部材30と外歯部材40とが互いに偏心する位置に配置されることによって、外歯部材40の外周歯42は、内歯部材30の内周歯32に対して、互いの噛合い位置を周回移動させるよう移動するようになっている。これによって外歯部材40は内歯部材30に対して相対的に公転運動するかのように相対的に周回運動するようになる。なお、外歯部材40は、内周歯32に対する外周歯42の歯数差によって、内歯部材30に対して姿勢向きが漸次変動することとなる。具体的には、外歯部材40が内歯部材30に対して時計回り方向に周回運動すると、外歯部材40は内歯部材30に対して反時計回り方向に姿勢向きを漸次変動する。このように、外周歯42が内周歯32に対して互いの噛合い位置を周回移動することにより、外歯部材40が内歯部材30に対して相対的に周回運動し、これにより、これらの部材40,30に一体的に連結されたシートクッションフレーム16とシートバックフレーム17とは相対回転し、もってシートバック12の背凭れ角度を調整操作することができることとなる。
以上説明したリクライニング装置25によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、リクライニング装置25によれば、摺動ブッシュ60は、外歯部材40の中心部に設けられた外側軸孔43の内径より小さな外径を有して形成されているので、この外側軸孔43内に摺動ブッシュ60を配設するにあたって、摺動ブッシュ60の外周面は外歯部材40の中心部に設けられた外側軸孔43の内周面に接することなく配設することができることとなる。
また、このリクライニング装置25によれば、外歯部材40に対する摺動ブッシュ60の接合方法にレーザー溶接を選択しているので、従前の圧入等による接合に比して、配設された摺動ブッシュ60は、外歯部材40の外側軸孔43の形状になじんでしまうように形状が変化してしまうことがなくなる。
これによって、配設された摺動ブッシュ60は、外歯部材40の外側軸孔43の形状になじんでしまうように形状が変化してしまうことがなくなり、外歯部材40の外側軸孔43内の形状が真円形状となっていない場合であっても、摺動ブッシュ60内の形状を真円形状に維持することができる。したがって、この摺動ブッシュ60内に配置される押圧摺動部材55,56の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができ、もってシートクッションフレーム16に対して、シートバックフレーム17を相対回転させた際に、異音が発生する等の不具合を発生し難くすることができる。
また、このリクライニング装置25によれば、摺動ブッシュ60を外歯部材40に溶接するにあたって、この溶接にレーザー溶接を選択しているので、低い温度で摺動ブッシュ60を外歯部材40に溶接することができる。これによって、高温による摺動ブッシュ60の変形を回避することができて、摺動ブッシュ60内の真円形状を確保することができ、この摺動ブッシュ60内に配置される押圧摺動部材55,56の摺動回転を滑らかで安定的なものにすることができる。
また、このレーザー溶接する個所は、外周外方に突出する溶接用外フランジ62であるので、摺動ブッシュ60内に影響を与えることが少ない相対的に離れた個所を接合することができる。これによって、接合時における摺動ブッシュ60内への影響を小さくすることができ、摺動ブッシュ60内の真円形状を確保するにあたって有利である。
このリクライニング装置25の製造方法によれば、摺動ブッシュ60は、外歯部材40の外側軸孔43内に対して、摺動ブッシュ位置決めピン102にて中心位置に位置決めされ、この状態で溶接用外フランジ62を外歯部材40に対してレーザー溶接し、摺動ブッシュ60を外歯部材40に対して配設した状態とするので、摺動ブッシュ60を外歯部材40の外側軸孔43の中心位置に簡単に位置決めすることができながら外歯部材40に対して接合することができる。
これによって、形状を変化させてしまうことなく摺動ブッシュ60を配設することができ、押圧摺動部材55,56の摺動回転は対称性を確保されたものとなり、外歯部材40の内空間内の形状が真円形状となっていない場合であっても、摺動ブッシュ60内の形状を真円形状に維持することができる。
なお、本発明に係る連結装置にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、上記実施の形態におけるリクライニング装置25の外歯部材40および摺動ブッシュ60は、次のように構成されるものであってもよい。図5は、外歯部材40および摺動ブッシュ60に関しての変形例を示す断面図である。すなわち、図5に示す外歯部材40Aおよび摺動ブッシュ60Aは、外歯部材40Aに対して摺動ブッシュ60Aの溶接用外フランジ62を埋め込むように構成される例である。具体的には、外歯部材40Aのうち、摺動ブッシュ60Aの溶接用外フランジ62が当接する個所には、埋め込み用切り欠き部45が設けられている。このように外歯部材40Aに埋め込み用切り欠き部45が設けられていることによって、摺動ブッシュ60Aの溶接用外フランジ62は、外歯部材40に対して略面一状態とすることができる。なお、このように構成することにより、摺動ブッシュ60Aの円筒部61Aの長さは、上記実施の形態に比して短く設定することとなる。このように構成される例によれば、リクライニング装置25全体の厚みを薄く構成することができる点で有利である。なお、上記実施の形態と同様に構成される個所については、同一の符号が付されている。
また、上記実施の形態におけるリクライニング装置25における摺動ブッシュ60にあっては、外周外方に突出するように形成される溶接用外フランジ62を備えて構成されるものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートの連結装置における摺動ブッシュは、これに限定されることなく、溶接用外フランジ62を設けることなく外歯部材にレーザー溶接されるように構成されるものであってもよい。
また、上記実施の形態におけるリクライニング装置25における摺動ブッシュ60の外歯部材40に対する溶接に、レーザー溶接が選択されるものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートの連結装置における摺動ブッシュの外歯部材に対する溶接には、上記したようなレーザー溶接に限定されることなく、溶接の一般概念である二つの金属の接合部を加熱溶融して結合するものであれば全て含まれ、適宜の鑞付、外部から圧力を加える圧接、加えない融接も含むものである。
また、上記実施の形態におけるリクライニング装置25を製造するための製造方法にあっては、外周把持部101は、外歯部材40を全周から均等に把持するようになっていた。しかしながら、本発明に係る車両用シートの連結装置の製造方法は、これに限定されることなく、位置決め装置100の外周把持部101は、外歯部材40のダボ44aを把持するように構成されるものであってもよい。
また、上記実施の形態においては、車両用シートのうち、シートクッションとシートバックとを連結するリクライニング装置について説明するものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートの連結装置は、これに限定されず、例えば着座者の下腿部を下方側から持ち上げて支持するいわゆるオットマン装置等において、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結するものであってもよい。
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 連結ロッド
16 シートクッションフレーム
17 シートバックフレーム
25 リクライニング装置
30 内歯部材
30r 内歯部材の中心点
31 内歯車
32 内周歯
33 筒部
34 内側軸孔
35a ダボ
35b Dダボ
40,40A 外歯部材
40r 外歯部材の中心点
41 外歯車
42 外周歯
43 外側軸孔
44a ダボ
44b Dダボ
45 埋め込み用切り欠き部
50 カム機構
51 カム本体
52 挿入孔
53a,53b カム面
55,56 押圧摺動部材
55a,56a カム面当接用突出部
57 ばね部材
57a,57b 係止用折曲部
60,60A 摺動ブッシュ
61,61A 円筒部
62 溶接用外フランジ
63 レーザー溶接接合個所
70 外嵌リング
71 当てがい面
72 当てがい面
80 操作駆動軸
100 位置決め装置
101 外周把持部
102 摺動ブッシュ位置決めピン
110 レーザー溶接機
111 溶接用レーザービーム

Claims (3)

  1. 二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置であって、
    一方の対象部材に一体的に連結され且つ内方に向かって形成される内周歯を有した内歯部材と、他方の対象部材に一体的に連結され且つ前記内周歯と噛み合うように外方に向かって形成される外周歯を有した外歯部材と、前記内周歯と前記外周歯との噛合い位置を周回移動させるように前記内歯部材に対して前記外歯部材を押圧する押圧摺動部材を具備するカム機構とを備え、
    前記外歯部材の中心部に設けられた内空間と該内空間内に配設され前記内歯部材に対して該外歯部材を押圧する前記押圧摺動部材との間には、該押圧摺動部材が該内空間内で摺動回転し易くするための摺動ブッシュが介在されており、
    前記摺動ブッシュは、前記外歯部材の中心部に設けられた前記内空間の内径より小さな外径を有して形成され、且つ該内空間内に配置された状態で該外歯部材に対して溶接されることにより配設された状態となることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの連結装置において、
    前記摺動ブッシュは、外周外方に突出する溶接用外フランジを具備し、
    前記溶接用外フランジを前記外歯部材に対してレーザー溶接することにより、前記摺動ブッシュを前記外歯部材に対して配設された状態とすることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートの連結装置を製造するための製造方法であって、
    前記摺動ブッシュは、前記外歯部材の中心部に設けられた前記内空間内に対して、位置決め用基準ピンにて中心位置に位置決めされ、この状態で前記溶接用外フランジを前記外歯部材に対してレーザー溶接し、前記摺動ブッシュを前記外歯部材に対して配設した状態とすることを特徴とする車両用シートの連結装置の製造方法。
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