JP2010182248A - 修理作業支援端末、修理作業の支援方法、および修理作業の支援プログラム - Google Patents

修理作業支援端末、修理作業の支援方法、および修理作業の支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる修理作業支援端末、修理作業の支援方法、および修理作業の支援プログラムを提供する。
【解決手段】装置に対する修理作業の支援方法であって、取り外し順序データベース21と、修理作業データベース22と、調整作業データベース23と、を備える修理作業支援端末1による装置に対する修理作業の支援方法であって、装置の任意の部品が指定されたことを検知するステップ(S10)と、指定された前記部品の交換または補修に際して一旦取り外しが必要となる前記関連部品を取り外し順序データベース21を参照して検索するステップ(S11)と、修理作業データベース22から、指定された前記部品の交換または補修に係る情報を抽出するとともに、調整作業データベース23から、指定された前記部品並びに前記関連部品の調整に係る情報を抽出し、作業内容を作成するステップ(S12〜S19)と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、装置の修理を行うときに、修理作業の支援に用いる修理作業支援端末、修理作業の支援方法、および修理作業の支援プログラムに関する。
工場で製造された装置が製品として出荷され、これを購入して使用している途中で故障が生じ、使用者(ユーザー)自身で装置の修理ができない場合は、修理作業者(サービスマン)を呼ぶか、あるいは、サービスセンターに装置を送って修理(部品の交換や調整も含む)をしてもらう必要がある。サービスセンターでは、修理作業者として、熟練した作業者を常に確保することは困難であるので、修理マニュアル等を充実して作業者に対して修理作業の支援をする工夫を行っている。
また、修理支援装置として、特許文献1には、ネットワークを介して接続された複数の印刷装置の動作状態を示すステータス情報を受信する受信手段と、受信手段によって受信された前記複数の印刷装置のステータス情報と、当該ステータス情報に含まれている、動作状態の異常を示すエラー情報と、当該エラー情報によって前記印刷装置におこなった修理の内容を示す修理情報とを、印刷装置ごとに記憶する記憶手段と、受信手段によって受信された一の印刷装置のステータス情報の中に、一の印刷装置で発生したエラー情報が含まれているかどうかを検出するエラー情報検出手段と、記憶手段に記憶された一の印刷装置以外の他の印刷装置のエラー情報の中に、エラー情報検出手段によって検出されたエラー情報と同一のエラー情報が含まれているかどうかを検出する同一エラー情報検出手段と、記憶手段に記憶された修理情報の中から、同一エラー情報検出手段によって同一のエラー情報が検出された他の印刷装置の修理情報を抽出する抽出手段と、を備える修理支援装置が開示されている。
さらに、特許文献1には、上記の修理支援装置によって抽出された修理情報が表示された修理指示書を印刷することが記載されている。そして、「この修理指示書には、ユーザの氏名、住所、装置ID、故障部品、代替部品、修理方法が表示されており、この修理指示書を見るだけで、プリンターを修理するために必要なパーツを簡単かつ効率的に選ぶことができる。そして、パーツを持参し、設置箇所に出向いてプリンターを修理する。修理指示書には、故障部品や修理方法も記載されているため、経験の浅いカスタマーエンジニア(修理作業者)であっても、簡単かつ効率的に修理をおこなうことができる。」旨が記載されている。
特開2005−301413号公報
しかしながら、修理対象となるプリンター等の装置は、機構が精密かつ複雑化しており、また、製品の種類(機種)が多くかつ製品サイクルも短期間であるため、故障部品に至るまでに一旦取り外す必要がある部品(関連部品)のリストや取り外し手順(分解する手順)などは、各装置の機種及び故障部品(故障箇所)によって細かく変化するため、修理の度に当該装置の機種用の製品仕様書や修理マニュアル等から該当する記述を探して確認する必要が生じる。更に、上記関連部品などの一旦取り外した部品に対して校正(キャリブレーション)などの調整やメモリー内容のバックアップやリストアなどの調整が必要となる場合があり、これも各製品の機種の違いによって細かく変化する。よって、上記修理指示書や製品仕様書・修理マニュアル等のみでは、修理作業者にとって、修理作業を効率よく支援するものとは言い難いという問題点がある。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、装置に対する修理時に、簡単な操作とわかりやすい画面表示等により、修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる修理作業支援端末、修理作業の支援方法、および修理作業の支援プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の修理作業支援端末は、装置を構成する部品の修理作業の支援に用いる修理作業支援端末であって、
前記部品の取り外しまたは組み立て順序に係る順序情報を格納する順序データベースと、
前記装置の任意の部品が指定されたことを検知する検知部と、指定された前記部品の修理に際して取り外しが必要となる関連部品を前記順序データベースを参照して検索する関連部品検索部と、
前記部品の修理作業に係る情報を格納する修理作業データベースと、
前記修理作業データベースから、指定された前記部品の修理に係る情報を抽出し、作業順序を作成する作業内容作成部と、
を備えることを特徴とする。
また好ましくは、少なくとも前記部品または前記関連部品の調整に係る情報を格納する調整作業データベースを備え、
前記作業内容作成部は、前記調整作業データベースから、指定された前記部品並びに前記関連部品の調整に係る情報を抽出し、作業内容を作成することを特徴とする。
上記構成の修理作業支援端末によれば、修理作業者は、修理作業に関する一連の作業手順を的確に把握することができるので、修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる。
また好ましくは、前記順序データベースの前記順序情報は、階層的構成されることを特徴とする。
上記構成によれば、修理作業者は、故障部品の交換や修理を行うために一旦取り外す必要がある関連部品を正しい順序で取り外しすることができ、修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる。
上記目的を達成するために、本発明の修理作業の支援方法は、装置を構成する部品の取り外しまたは組み立てに係る順序情報を格納する順序データベースと、
前記部品の修理作業に係る情報を格納する修理作業データベースと、
を備える修理作業支援端末による装置に対する修理作業の支援方法であって、
任意の前記部品が指定されたことを検知するステップと、
指定された前記部品の修理に際して取り外しが必要となる前記関連部品を前記順序データベースを参照して検索するステップと、
前記修理作業データベースから、指定された前記部品の交換または補修に係る情報を抽出し、作業順序を作成するステップと、
を含むことを特徴とする。
また好ましくは、前記修理作業支援端末は、少なくとも前記部品または前記関連部品の調整に係る情報を格納する調整作業データベースを備え、
前記調整作業データベースから、前記部品または前記関連部品の調整に係る情報を抽出し、前記作業内容を作成するステップと、
を含むことを特徴とする。
上記の修理作業の支援方法によれば、修理作業者は、修理作業に関する一連の作業手順を的確に把握することができるので、修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる。
また好ましくは、前記順序データベースの前記順序情報は、階層的構成されることを特徴とする。
上記の修理作業の支援方法によれば、修理作業者は、故障部品の交換や修理を行うために一旦取り外す必要がある関連部品を正しい順序で取り外しすることができ、修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる。
上記目的を達成するために、本発明の修理作業の支援プログラムは、上記の修理作業の支援方法の各ステップを、前記修理作業支援端末の制御部に実行させることを特徴とする。
上記構成の修理作業の支援プログラムによれば、修理作業者は、修理作業に関する一連の作業手順を的確に把握することができるので、修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる。
本発明の実施の形態に係る修理作業支援端末の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る修理作業支援端末の修理作業支援動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る修理作業支援端末の画面表示例を示す模式図(基本画面)である。 本発明の実施の形態に係る修理作業支援端末の画面表示例を示す模式図(修理作業に係る情報)である。 本発明の実施の形態に係る修理作業支援端末の画面表示例を示す模式図(「ローラ調整」の調整作業に係る情報)である。 本発明の実施の形態に係る修理作業支援端末の画面表示例を示す模式図(「軸調整」の調整作業に係る情報)である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る修理作業支援端末の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態における修理作業支援端末の概略構成を示すブロック図である。修理作業支援端末1は、主に、制御部10、データベース20、表示部30、入力部40、で構成される。修理作業支援端末1は、修理作業者(サービスマン)が修理等を行う際に使用する端末であって、各部品に関する修理作業の指示をデータとして保持している。
制御部10は、入力部40からの入力に基づいて、データベース20を参照し、表示部30に適切な情報表示を行う修理作業支援端末の動作を統括制御する。制御部10は、更に、入力検知部12、関連部品検索部13、作業内容作成部14で構成される。
関連部品検索部13は、入力部40を介して修理作業者が指定する部品(故障部品)の種類を検知する入力検知部12で検知した故障部品について、当該故障部品の交換(新品等の故障していない部品と交換すること)や補修(以下、故障した部品を新品等に交換せずに故障を直して元に戻すことを「補修」と記述する)を行える状態にするまでに一旦取り外さなければならないその他の部品(一旦取り外しが必要な関連部品)を検索する。任意の部品に対応する一旦取り外しが必要な関連部品に係る情報は、後述する取り外し順序データベース21に格納されている。なお、上記故障部品の「補修」は、故障部品の機械構造上の破損箇所等の補修の他、故障部品の汚れや挟まったゴミ(紙片等)の除去、故障部品に搭載されたソフトウェアの更新や故障部品の調整の狂いを直すための再調整などの場合も含む。
作業内容作成部14は、指定された故障部品の交換や補修に係る情報を抽出する修理作業抽出部15と、上記関連部品の取り外し方法や調整に係る情報を抽出する調整作業抽出部16と、を含む。任意の部品に対応する交換や補修に係る情報は、後述する修理作業データベース22に格納されている。また、任意の部品に対応する調整に係る情報は、後述する調整作業データベース23に格納されている。
なお、上記の制御部10の各種機能は、ROM内等(図示せず)に格納された制御プログラムを制御部10(CPU等)が実行することにより実現される。
データベース20は、取り外し順序データベース21、修理作業データベース22、調整作業データベース23で構成される。
取り外し順序データベース21は、任意の部品を交換や補修する際に一旦取り外しが必要な関連部品に係る情報を格納する。装置を構成する各部品はその取り外し順序に基づいて階層的に関連付けられている。具体的には、交換や補修を行うために取り出す任意の部品に対して、その前に取り外さなければならない部品を上層に、その後に取り外すことが可能な部品を下層に、という具合に関連付け、特定の装置(特定の機種等)の組み立て順序またはその逆の取り外し順序がツリー構造で階層的に示されたデータベースである。
これにより、例えば、交換または補修を行う部品を特定した際、ツリー構造の上層に向かって関連部品を検索すれば、取り外しをしなければならない部品を”逆芋づる式”に辿ることができる。また、関連部品のツリー構造を提示することにより、修理作業者は取り外し順序を把握することもできる。なお、「取り外し順序」に係る情報は、製造工程における組み立て順序に関する情報を逆にして利用してもよい。
修理作業データベース22は、任意の部品に対応する交換や補修に係る情報を格納する。具体的には、各部品の外観や配置、機能についての説明、交換手順や補修手順などの情報が含まれる。
調整作業データベース23は、任意の部品に対応する調整に係る情報を格納する。具体的には、取り外した部品を装置に組み込む際に実行しなければならない調整手順、補修した部品を装置に組み込む際に実行しなければならない調整手順、交換した部品を装置に組み込む際に実行しなければならない調整手順などの情報が含まれる。例えば、プリンターのプラテン、タイミングベルトなどは、一旦取り外すと必ず校正(キャリブレーション)などの調整が必要となる。また、メインボードを取り外す際には、メモリー内容のバックアップやリストアなどの調整が必要となる。部品を新品等に交換してもソフトウェアの書き換えなどの調整が必要な場合もある。そのため、調整作業データベース23には、このような調整手順に係る情報が格納されている。
また、上記の通り、同じ部品でも当該部品を新品などと交換するか、或いは当該部品を交換せずに補修して元に戻すかによって、その後に行う調整作業の内容が異なってくる場合があるので、そのような部品については複数の調整手順に係る情報が関連付けて格納されている。従って、修理作業支援端末1は、修理作業者からの入力が指定された部品の「交換」であるか「補修」であるかに応じて、提示する情報を変更することができる。
表示部30は、液晶ディスプレイ装置(LCD)などで構成され、修理作業者の入力内容や修理支援に係る情報の表示を行う。
入力部40は、キーボードやマウス、または表示部30の画面上に装置されたタッチパネルなどの入力装置で構成され、修理作業者の入力を制御部10へ伝達する。
次に、上記構成の修理作業支援端末の修理作業支援動作について説明する。
図2は、本発明の実施の形態における修理作業支援端末の修理作業支援動作手順を示すフローチャートである。なお、以下の実施の形態では、特定の装置としてプリンターの例を用いて、修理作業支援動作において表示部30に表示される画面表示例を示して説明する。
はじめに、制御部10の入力検知部12は、入力を待機し、入力部40を介して入力される修理作業者による部品の指定および交換・補修の指定に関する入力を検知する(ステップS10)。図3は、本発明の実施の形態における修理作業支援端末の画面表示例を示す模式図である。表示部30の画面左側の領域200には、故障した部品として指定可能な部品のリストがツリー構造で表示されている。故障箇所を特定した修理作業者は、ツリー表示の中から該当する部品を探して部品名をクリックする。
例えば、図3に示すように、故障箇所の部品が紙送りユニットである場合、「紙送りユニット」の部品名表示201をクリックすると、横のチェックボックスに指定されたことを示すチェックマーク202が表示される。
なお、このとき、修理作業者は、この部品を交換するのか、補修するのかを指定して入力する。例えば、部品名表示201を1回クリックするとバックグラウンドが青色等のハイライト表示となる。これは部品の「補修」を意味する。更にもう1回クリックすると、バックグラウンドが赤色等のハイライト表示となる。これは部品の「交換」を意味する。更にもう1回クリックすると、ハイライト表示が解消されて元に戻すことができる。
図2のフローチャートに戻り、以上のような手順で指定された部品および当該部品に対する交換または補修の指定を入力検知部12が検知すると、まず、関連部品検索部13が、取り外し順序データベース21を参照して、当該部品を交換または補修するために取り外しをしなければならない関連部品を検索する(ステップS11)。関連部品は指定された部品よりツリーの上層にあるもので、関連部品検索部13は、検索した関連部品の部品名表示の横にチェックマークを表示して提示する(ステップS12)。ツリー構造で表示されるので、修理作業者は、取り外しの順序を把握することができる。なお、チェックマークが入ったチェックボックスの表示色を、故障箇所の部品と検索した関連部品とで色を変えて表示してもよい。
例えば、図3に示すように、修理作業者の指定によりハイライト表示された「紙送りユニット」の部品名表示201のツリー上層を見ると、「軸紙送りセット」の部品名表示203と「メカセット」の部品名表示204にチェックマークが表示されたことがわかる。修理作業者は、ツリー構造の上層にある「メカセット」から、「搬送セット」、「紙送りユニット」の順番に取り外しをすればよいことを把握できる。
図2のフローチャートに戻り、次に、作業内容作成部14は、入力検知部12で検知した内容が部品の交換であるか補修であるかを判断し(ステップS13)、判断結果に応じて以下の手順を実行する。
まず、入力が部品の交換である場合、修理作業抽出部15が修理作業データベース22を参照し、指定された部品の交換手順の情報を抽出する(ステップS14)。同時に、調整作業抽出部16が調整作業データベース23を参照し、指定された部品を交換した後に必要に応じて実行する調整手順の情報を抽出する(ステップS15)。
一方、入力が部品の補修である場合、修理作業抽出部15が修理作業データベース22を参照し、指定された部品の補修手順の情報を抽出する(ステップS16)。同時に、調整作業抽出部16が調整作業データベース23を参照し、指定された部品を補修した後に必要に応じて実行する調整手順の情報を抽出する(ステップS17)。
また、調整作業抽出部16は、同様に、調整作業データベース23を参照して、指定され部品を交換または補修するために取り外さなければならない関連部品を元通りに組み込むときに、必要に応じて実行する調整手順を取得する(ステップS18)。作業内容作成部14は、以上の情報を抽出しておき、後述する修理作業者の入力に応じて、必要な情報を表示部30の画面上に表示する(ステップS19)。
なお、上記の手順において、故障箇所の部品を指定する方法は、修理作業者がツリー構造の中から該当する部品を探して選択する方法の他にも、直接部品名や部品番号を入力する方法、部品名のみの一覧表(例えば、五十音順に列挙)を予め画面表示し、当該画面上で部品を選択する方法なども考えられる。
次に、修理作業支援端末が提示可能な情報とその表示方法の具体例について説明する。
上記の手順により、故障部品を交換または補修するために取り外さなければならない関連部品やその取り外し順序は把握できたので、次に修理作業者は、最初に取り外す関連部品の取り外し方法を把握する必要がある。取り外し順序データベース21から抽出した関連部品の取り外し方法に関する情報は、その関連部品名をハイライト表示させ、右クリックすることにより取得できる。チェックマークが表示された箇所をツリーの上層から下層へ順番に参照することで、関連部品ごとに取り外し方法を把握することができる。
次に、修理作業者は、交換または補修を行う部品の交換方法や補修方法を把握する必要がある。修理作業データベース22から抽出した部品の交換方法、補修方法に関する情報は、上記と同様に、部品名をハイライト表示させ、右クリックすることにより取得できる。例えば、図3に示すように、ハイライト表示された部品名表示201を右クリックすると、「部品の画像を見る」のボタン205がポップアップ表示される。これをクリックすると、図4に示すような部品の位置を示す画像や、当該部品の交換方法や補修方法に関する説明(図示省略)等が表示される。
更に、修理作業者は、交換や補修を行った部品、または単に取り外しを行った関連部品について、その後に実行しなければならない調整作業とその手順を把握する必要がある。調整作業データベース23から抽出した部品または関連部品の調整方法に関する情報のうち、その項目と順番に係る情報は、部品名を選択(ハイライト表示)しているとき、表示部30の画面右側の領域206に自動表示される。例えば、図3に示すように、指定された部品「紙送りユニット」を交換したときに行う調整作業は、「ローラ調整」から開始して、「軸調整」という順番で実行すべきことが把握される。部品の”交換”と”補修”は区別して認識されているので、同じ部品でも、交換した場合と補修した場合とで、調整作業の項目およびその順番が異なることがある。なお、関連部品をハイライト表示させても、その関連部品を取り外したときに実行すべき調整作業の項目およびその順番が領域206に表示される。
次に、修理作業者は、調整作業の詳細手順を把握して、項目ごとに実行する必要がある。調整作業データベース23から抽出した部品または関連部品の詳細な調整方法に関する情報は、領域206に調整作業の項目および順番に係る情報が表示されている状態で、画面のOKボタン207をクリックすることにより表示させることができる。例えば、図3に示すような画面表示の状態でOKボタン207をクリックすると、図5に示すような画面表示に移行する。
図5に示す画面では、領域208に、図3の領域206と同じ調整作業の項目および順番に係る情報が表示され、領域209に各項目の詳細な手順が提示される。図の例では、最初の調整項目である「ローラ調整」の詳細手順が領域209に示されている。また、領域210には、調整に必要な設定情報などが表示される。修理作業者は、手順に従ってローラ調整作業を行う。そして、この調整作業が終了した場合、画面下の「次へ」ボタン211をクリックすると、次の「軸調整」に係る詳細手順を表示させることができる。図6は、「軸調整」に係る詳細手順の画面表示例を示す模式図である。なお、「戻る」ボタン212をクリックすれば、1つ前の調整作業の詳細情報を再表示させることもできる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態における修理作業支援端末によれば、(故障した)部品を指定するだけで、指定された故障部品の交換や補修を行うために取り外さなければならない関連部品までもがツリー構造で提示されるので、修理作業において一旦取り外す必要がある全ての部品を正しい順序で取り外すことができる。また、指定された部品の交換方法や補修方法、関連部品の取り外し方法や調整方法が提示されるので、関連部品の取り外しや調整、故障部品の交換や補修を正しく行うことができる。また、部品交換に対応する調整方法と補修に対応する調整方法が異なる場合は、それぞれの場合に応じて適切な調整方法を提示できるため、交換や補修を行った部品のその後の調整を正しく行うことができる。従って、修理作業者の修理作業を効率よく支援することができる。
なお、上記の実施の形態では、特定の装置の例としてプリンターを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、その他のあらゆる装置に応用可能であることは言うまでもない。また、一つの修理作業支援端末で、特定の装置の複数の機種について修理作業支援を行うような構成とすることも可能である。
1…修理作業支援端末、10…制御部、12…入力検知部、13…関連部品検索部、14…作業内容作成部、15…修理作業抽出部、16…調整作業抽出部、20…データベース、21…取り外し順序データベース、22…修理作業データベース、23…調整作業データベース、30…表示部、40…入力部

Claims (7)

  1. 装置を構成する部品の修理作業の支援に用いる修理作業支援端末であって、
    前記部品の取り外しまたは組み立て順序に係る順序情報を格納する順序データベースと、
    任意の前記部品が指定されたことを検知する検知部と、
    指定された前記部品の修理に際して取り外しが必要となる関連部品を前記順序データベースを参照して検索する関連部品検索部と、
    前記部品の修理作業に係る情報を格納する修理作業データベースと、
    前記修理作業データベースから、指定された前記部品の修理に係る情報を抽出し、作業内容を作成する作業内容作成部と、
    を備えることを特徴とする修理作業支援端末。
  2. 少なくとも前記部品または前記関連部品の調整に係る情報を格納する調整作業データベースを備え、
    前記作業内容作成部は、前記調整作業データベースから、指定された前記部品並びに前記関連部品の調整に係る情報を抽出し、作業内容を作成することを特徴とする請求項1に記載の修理作業支援端末。
  3. 前記順序データベースの前記順序情報は、階層的に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の修理作業支援端末。
  4. 装置を構成する部品の取り外しまたは組み立てに係る順序情報を格納する順序データベースと、
    前記部品の修理作業に係る情報を格納する修理作業データベースと、
    を備える修理作業支援端末による装置に対する修理作業の支援方法であって、
    任意の前記部品が指定されたことを検知するステップと、
    指定された前記部品の修理に際して取り外しが必要となる前記関連部品を前記順序データベースを参照して検索するステップと、
    前記修理作業データベースから、指定された前記部品の交換または補修に係る情報を抽出し、作業内容を作成するステップと、
    を含むことを特徴とする修理作業の支援方法。
  5. 前記修理作業支援端末は、少なくとも前記部品または前記関連部品の調整に係る情報を格納する調整作業データベースを備え、
    前記調整作業データベースから、前記部品または前記関連部品の調整に係る情報を抽出し、前記作業内容を作成するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の修理作業の支援方法。
  6. 前記順序データベースの前記順序情報は、階層的に構成されることを特徴とする請求項4または5に記載の修理作業の支援方法。
  7. 請求項4から6のいずれかに記載の修理作業の支援方法の各ステップを、前記修理作業支援端末の制御部に実行させることを特徴とする修理作業支援端末による修理作業の支援プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019012950A1 (ja) * 2017-07-12 2019-01-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 メンテナンス支援方法、及びメンテナンス支援用プログラム

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