JP3621010B2 - ネットワーク管理方法及びシステム装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク管理方法及びシステム装置に関し、詳しくは、稼働中の実ネットワークがその構成変更に伴って異常状態に陥ったときの復旧及び維持管理に供するためのネットワーク管理方法、及びその実施に直接使用するネットワーク管理システム装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワークシステムの大規模化や複雑化、或いはネットワーク構成機器及び技術の多様化に伴って、当該システムの設計、構築、運用に係る作業も複雑化し、その設計、構築段階における不備や間違いにより、運用段階において当該システムが正常に動作しないという問題が生じている。なお、設計、構築段階における不備や間違いとは、システム設計段階で、運用時のネットワークの動作検証が不十分であったり、設計時のネットワーク機器の設定内容が、構築段階において正しく各機器に設定されないことを言う。
【0003】
以上のような問題に対処するため、いわゆるネットワーク管理システム装置が存在するが、従来のネットワーク管理システム装置は、ネットワーク機器の稼動状況を観測してデータを収集し、これを画面上に表示するものであり、かつ、その画面上に表示されるネットワーク機器の稼動状況は、オペレータが当該ネットワーク管理システム装置を観測した時点のものであった。このため、従来にあっては、オペレータが、実際に構築されたネットワーク上の構成機器からのデータと、ネットワーク設計時の机上データとを突き合わせてネットワーク構成機器の設定間違いを検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことから、従来のネットワーク管理システム装置では、ネットワークが一旦稼動し始めると、1つのネットワーク機器の設定の不具合や故障が他の機器に影響を与えるため、設定に不備があったり故障が発生したネットワーク機器を特定することや、不備のある設定内容及び故障原因を特定することが極めて困難であった。
【0005】
また、ネットワークの運用に伴い、ネットワーク機器の構成データや設定データは頻繁に変更、更新されるため、これまで正常に動作していたネットワークが異常状態に陥ったときに、その異常状態にあるネットワーク機器の構成データや設定データを正常状態時のそれと比較して、両者の相違を検証、把握するすることができなかった。
【0006】
さらに、ネットワークの設計を行う設計者と、ネットワーク構築時にネットワーク機器の設定を行う施工者とが異なる場合、設計者が施工者に対し、実ネットワーク機器の設定間違いを指摘し、所要の修正内容を正確に伝達するための適切な手段が存在しなかった。
【0007】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は次の通りである。
即ち、本発明の第1の目的は、異常動作の原因を成しているネットワーク機器及び設定内容を正しく特定することの可能なネットワーク管理方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0008】
本発明の第2の目的は、上記動作異常の原因を成しているネットワーク機器及び設定内容を特定するのと同時に、動作異常の生じた日時及びその状況を特定、把握することの可能なネットワーク管理方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0009】
本発明の第3の目的は、ネットワークの設計者からネットワーク構築の施工者に対し、ネットワーク機器の設定間違いに関する修正内容を正確に伝達することの可能なネットワーク管理方法及びシステム装置を提供せんとするものである。
【0010】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明方法においては、実ネットワークの構築に先立って仮想ネットワークをシミュレートし、このシミュレーション結果により正常動作が確認された仮想ネットワークにおける構成情報及び機器設定情報に基づいて実ネットワークを構築し、実ネットワークの運用過程における構成変更に伴って、当該実ネットワークが異常状態に陥ったときに、仮想ネットワークの管理下で恒久保存されている構成情報及び機器設定情報を参照して、実ネットワーク上において異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を特定する、という特徴を有する。
【0012】
本発明システム装置においては、実ネットワークの構築に先立ち、仮想ネットワークをシミュレートするシミュレーション装置と、このときのシミュレーション結果により正常動作が確認された仮想ネットワークにおける構成情報及び機器設定情報を保存するシミュレーションデータベースと、実ネットワークに加えられる構成情報及び機器設定情報の変更を検出して管理するネットワーク管理装置と、仮想ネットワークにおける構成情報及び機器設定情報を保存すると共に、変更が検出された実ネットワークにおける構成情報及び機器設定情報を保存するネットワークデータベースと、前記シミュレーションデータベースと当該ネットワークデータベースとの差分を検出する差分検出装置とを有する、という特徴を有する。
【0013】
さらに具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0014】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、稼動中の実ネットワークがその構成変更に伴って異常状態に陥ったときの復旧及び維持管理に供するためのネットワーク管理方法であって、前記実ネットワークの構築に先立ち、その設計段階において当該実ネットワークに対応する仮想ネットワークをコンピュータ上でシミュレートし、そのシミュレーション結果により正常動作が確認された前記仮想ネットワークにおける構成情報及び、機器設定情報に基づいて前記実ネットワークを構築する一方、当該構成情報及び機器設定情報を、前記実ネットワークの管轄下で初期保存すると共に前記仮想ネットワークの管轄下で恒久保存し、前記実ネットワークの運用過程における構成変更に伴って、当該実ネットワークの管理下で初期保存された前記構成情報及び機器設定情報に変更が加えられた結果、当該実ネットワークが異常状態に陥ったときに、前記仮想ネットワークの管理下で恒久保存されている前記構成情報及び機器設定情報と、前記異常状態に陥っている稼動中の実ネットワーク上の前記構成情報及び機器設定情報を比較しその差分を検出し、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を特定すると共に、前記実ネットワークの運用過程における構成変更は、当該実ネットワークの管理下で初期保存された前記構成情報及び機器設定情報に変更が加えられるごとに、その変更日時における構成情報及び機器設定情報を実ネットワークの管理下で履歴保存し、前記実ネットワークの運用過程における構成変更に伴って、当該実ネットワークの管理下で更新保存された前記構成情報及び機器設定情報に変更が加えられた結果、当該実ネットワークが異常状態に陥ったときに、前記実ネットワークの管理下で履歴保存されている前記構成情報及び機器設定情報と、前記異常状態に陥っている稼動中の実ネットワーク上の前記構成情報及び機器設定情報を比較しその差分を検出し、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を異常発生日時と共に特定してなる、ネットワーク管理方法の構成採用にある。
【0015】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記実ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の初期保存及びそれら各情報の変更に伴う更新保存を、専用のネットワークデータベースに対して行い、前記仮想ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の恒久保存を、専用のシミュレーションデータベースに対して行ってなる、ネットワーク管理方法の構成採用にある。
【0016】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は2の特徴における前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成す前記ネットワーク機器及びその設定内容の特定は、前記シミュレーションデータベースと前記ネットワークデータベースとに関する前記データ差分の検出結果から、当該ネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成して行ってなる、ネットワーク管理方法の構成採用にある。
【0017】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の1の特徴における前記実ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の初期保存及びそれら各情報の変更に伴う更新保存を、専用のネットワークデータベースに対して行い、前記実ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の履歴保存を、専用の過去ネットワークデータベースに対して行ってなる、ネットワーク管理方法の構成採用にある。
【0018】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1又は4の特徴における前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成す前記ネットワーク機器及びその設定内容の特定は、前記過去ネットワークデータベースと前記ネットワークデータベースとのデータ差分の検出結果から、当該ネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成して行ってなる、ネットワーク管理方法の構成採用にある。
【0024】
一方、本発明システム装置の第1の特徴は、稼働中の実ネットワークがその構成変更に伴って異常状態に陥ったときの復旧及び維持管理に供するためのネットワーク管理システム装置であって、前記実ネットワークの構築に先立ち、その設計段階において当該実ネットワークに対応する仮想ネットワークをシミュレートするシミュレーション装置と、このシミュレーション装置によるシミュレーション結果により正常動作が確認された前記仮想ネットワークにおける構成情報及び機器設定情報を恒久保存するシミュレーションデータベースと、前記実ネットワークに加えられる構成情報及び機器設定情報の変更を検出して管理するネットワーク管理装置と、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果により正常動作が確認された前記仮想ネットワークにおける前記構成情報及び機器設定情報を初期保存すると共に、前記ネットワーク管理装置により変更が検出された前記実ネットワークにおける前記構成情報及び機器設定情報を更新保存するネットワークデータベースと、前記シミュレーションデータベースと前記ネットワークデータベースとのデータ差分を検出する差分検出装置を有すると共に、前記ネットワーク管理装置により変更が検出された前記実ネットワークにおける前記構成情報及び機器設定情報を、その変更検出日時ごとに履歴保存する過去ネットワークデータベースと、この過去ネットワークデータベースと前記ネットワークデータベースのデータ差分を検出する差分検出装置を有してなる、ネットワーク管理システム装置の構成採用にある。
【0025】
本発明システム装置の第2の特徴は、上記本発明システム装置の第1の特徴における前記差分検出装置で検出された前記シミュレーションデータベースと前記ネットワークデータベースとに関する前記データ差分に基づき、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成する作業指示書作成装置をさらに有してなる、ネットワーク管理システム装置の構成採用にある。
【0026】
本発明システム装置の第3の特徴は、上記本発明システム装置の第1の特徴における前記差分検出装置で検出された前記過去ネットワークデータベースと前記ネットワークデータベースとに関する前記データ差分に基づき、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成する作業指示書作成装置をさらに有してなる、ネットワーク管理システム装置の構成採用にある。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しつつ、まず、本発明に共通の装置例につき説明し、次いで、当該装置例により実施される第1〜第4方法例につき説明する。
【0030】
(装置例)
図1は、本発明の装置例に係るネットワーク管理システム装置の構成図である。
同図に示すように、この装置例に係るネットワーク管理システム装置αは、主要構成要素Aとして、シミュレーション装置1、シミュレーションデータベース2、ネットワーク管理装置3、ネットワークデータベース4、及び差分検出装置5を具備して構成される。
【0031】
このうち、シミュレーション装置1は、実ネットワーク6の構築に先立ち、その設計段階において当該実ネットワーク6に対応する仮想ネットワーク7をシミュレートする装置であり、シミュレーションデータベース2は、シミュレーション装置1によるシミュレーション結果により正常動作が確認された仮想ネットワーク7における構成情報及び機器設定情報を恒久保存するデータベースである。
【0032】
また、ネットワーク管理装置3は、実ネットワーク6に加えられる構成情報及び機器設定情報の変更を検出して管理する装置であり、ネットワークデータベース4は、シミュレーション装置1によるシミュレーション結果により正常動作が確認された仮想ネットワーク7における構成情報及び機器設定情報を初期保存すると共に、ネットワーク管理装置3により変更が検出された実ネットワーク6における構成情報及び機器設定情報を更新保存するデータベースである。なお、これらネットワーク管理装置3及びネットワークデータベース4からなる部分構成要素aは、従来のネットワーク管理システム装置と等価である。
【0033】
そして、差分検出装置5は、シミュレーションデータベース2とネットワークデータベース4とのデータ差分を検出する装置であり、この差分検出装置5によるデータ差分の検出結果から、実ネットワーク6上において異常状態の原因を成すネットワーク機器(図示せず)及びその設定内容が特定される。
【0034】
一方、以上の主要構成要素Aに加え、この装置例に係るネットワーク管理システム装置αは、ネットワーク管理装置3により変更が検出された実ネットワーク6における構成情報及び機器設定情報を、その変更検出日時ごとに履歴保存する過去ネットワークデータベース8を具備し、この過去ネットワークデータベース8と上述のネットワークデータベース4とのデータ差分を差分検出装置5に検出させることにより、実ネットワーク6の運用過程において、いつ、どのようなネットワーク構成変更又は機器設定変更により、当該実ネットワーク6が異常状態に陥ったのかが特定される。
【0035】
なお、以上の過去ネットワークデータベース8を含む構成は、シミュレーション装置1、シミュレーションデータベース2、及び仮想ネットワーク7が存在する場合でも存在しない場合でも、共に成立しうるものである(但し、ネットワークデータベース4の初期設定が、シミュレーション装置1による仮想ネットワーク7のシミュレーション結果を参照して行われるため、その初期設定時には必須要件を成す)。
【0036】
また、以上の過去ネットワークデータベース8を含む主要構成要素Aに加え、この装置例に係るネットワーク管理システム装置αには、差分検出装置5で検出されたシミュレーションデータベース2とネットワークデータベース4とに関するデータ差分、又は過去ネットワークデータベース8とネットワークデータベース4とに関するデータ差分に基づき、実ネットワーク6上において異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書(図示せず)を作成するための作業指示書作成装置9も具備される。
【0037】
そして、この作業指示書作成装置9により作成された作業指示書により、ネットワーク設計者からネットワーク構築施工者に対し、設定項目数の多い複雑な実ネットワーク6についても、修正すべき設定内容のみが機能的に抽出されて伝達される。また、実ネットワーク6に関するネットワークデータベース4内のデータは、その施工運用前においては空であるため、このとき作業指示書作成装置9により作成される作業指示書には設計時のデータの全てが表示されるが、この場合、作業指示書は施工時の設計書としても活用できる。
【0038】
(第1方法例)
次に、以上のように構成された装置例に適用される第1方法例を説明する。
【0039】
図2は、本発明の第1方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。同図に示すように、この第1方法例におけるネットワーク管理システム装置α1は、前述した主要構成要素Aのみにより構成されたものである。
【0040】
当該ネットワーク管理システム装置α1において、実ネットワーク6は、各ネットワーク機器LECS_1,LEC_1を有しており、これら各ネットワーク機器LECS_1,LEC_2は、それぞれ、当該ネットワーク機器の構成情報及び機器設定情報を保持、管理するための情報管理部6a,6bを有している。
【0041】
即ち、ネットワーク機器LECS_1の情報管理部6aには、設定情報である「アドレス」の値として「xxxy」が保持されており、ネットワーク機器LEC_1の情報管理部6bには、当該ネットワーク機器LEC_1が他のネットワーク機器と通信する際に必要な設定情報である「LECSのアドレス」の値として「xxxz」が保持されている。
【0042】
ネットワーク管理装置3は、各ネットワーク機器LECS_1,LEC_1との間で、例えば、SNMPプロトコル(SNMP:Simple Network Management Protocol)等による通信が可能であり、対応する情報管理部6a,6bから管理情報をそれぞれ取得して、これらをネットワークデータベース4内に保存、管理する。
【0043】
一方、シミュレーションデータベース2は、実ネットワーク6の設計段階において、シミュレーション装置1による仮想ネットワーク7を用いたシミュレーションにより、正常動作が確認された各ネットワーク機器LECS_1,LEC_1ごとの構成情報及び機器設定情報が保存、管理する。
【0044】
即ち、仮想ネットワーク7を用いたシミュレーションにおいて、実ネットワーク6における正常動作が確認されたネットワーク機器LECS_1の情報管理部7aには、設定情報である「アドレス」の値として「xxxy」が、また、ネットワーク機器LEC_1の情報管理部7bには、当該ネットワーク機器LEC_1が他のネットワーク機器と通信する際に必要な設定情報である「LECSのアドレス」の値として「xxxy」が保持されており、シミュレーションデータベース2は、これらネットワーク機器LECS_1,LEC_1ごとの構成情報及び機器設定情報をシミュレーション装置1から取得して、保存、管理する。
【0045】
ここで、差分検出装置5は、ネットワークデータベース4とシミュレーションデータベース5とを、各ネットワーク機器LECS_1,LEC_1におけるそれぞれの構成情報及び機器設定情報につき比較することで、シミュレーションデータベース2に保存されている情報と、ネットワークデータベース4に保持されている情報とが一致しないネットワーク機器と、当該ネットワーク機器の構成情報及び機器設定情報を特定する。
【0046】
即ち、差分検出装置5は、比較対象であるネットワーク機器LECS_1につき、比較項目を成す機器設定情報であるアドレスを比較する。このとき、当該アドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxy」であり、シミュレーションデータベース2でも「xxxy」であるため、比較結果は「一致」となる。
【0047】
これに対し、ネットワークデータベース4におけるネットワーク機器LEC_1のアドレスは「xxxz」であり、シミュレーションデータベース2では「xxxy」であるため、比較結果は「不一致」となり、これにより、差分検出装置5は、ネットワーク機器LEC_1の比較項目である機器設定情報の「LECSのアドレス」の値が、ネットワークデータベース4では「xxxz」であり、シミュレーションデータベース2では「xxxy」であることを検出する。
【0048】
ここで、シミュレーションデータベース2に保存されている情報は、実ネットワーク6の正常動作につき確認されたものであるため、結果的に、ネットワークデータベース4内の情報でシミュレーションデータベース2内の情報と一致しないネットワーク機器と、その構成情報及び機器設定情報が、当該実ネットワーク6に異常を引き起こしている原因として特定されるようになる。
【0049】
(第2方法例)
次に、前述の装置例に適用される第2方法例につき説明する。
【0050】
図3は、本発明の第2方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。同図に示すように、この第2方法例におけるネットワーク管理システム装置α2は、前述した主要構成要素Aに過去ネットワークデータベース8を加えた構成からなるものである。
【0051】
当該ネットワーク管理システムα2において、実ネットワーク6は、各ネットワーク機器LECS_1,LECS_2,LEC_1を有しており、これら各ネットワーク機器LECS_1,LECS_2,LEC_1は、それぞれ、当該ネットワーク機器の構成情報及び機器設定情報を保持、管理するための情報管理部6c,6d,6eを有している。
【0052】
即ち、ネットワーク機器LECS_1の情報管理部6cには、設定情報である「アドレス」の値として「xxxy」が保持されており、ネットワーク機器LECS_2の情報管理部6dには、設定情報である「アドレス」の値として「xxxz」が保持されており、ネットワーク機器LEC_1の情報管理部6eには、当該ネットワーク機器LEC_1が他のネットワーク機器と通信する際に必要な設定情報である「LECSのアドレス」の値として「xxxx」が保持されている。
【0053】
ネットワーク管理装置3は、各ネットワーク機器LECS_1,LEC_2との間で、例えば、SNMPプロトコル等による通信が可能であり、対応する情報管理部6c,6dから管理情報をそれぞれ取得して、これらをネットワークデータベース4内に保存、管理する。
【0054】
一方、過去ネットワークデータベース8は、過去にネットワーク管理装置3が各ネットワーク機器から取得した構成情報及び機器設定情報を、その情報が収集された日時ごとに保存、管理する。
【0055】
即ち、過去ネットワークデータベース8には、「日時a」において収集された情報として、ネットワーク機器LECS_1の情報管理部6cの設定情報である「アドレス」の値「xxxy」が、ネットワーク機器LECS_2の情報管理部6dの設定情報である「アドレス」の値「xxxz」が、ネットワーク機器LEC_1が他のネットワーク機器と通信する際に必要な設定情報である「LECSのアドレス」の値「xxxy」が、それぞれ保持されている。
【0056】
また、同過去ネットワークデータベース8には、「日時a」よりも過去の「日時b」において収集された情報として、ネットワーク機器LECS_1の情報管理部6cの設定情報である「アドレス」の値「xxxy」が、ネットワーク機器LECS_2の情報管理部6dの設定情報である「アドレス」の値「xxxz」が、ネットワーク機器LEC_1が他のネットワーク機器と通信する際に必要な設定情報である「LECSのアドレス」の値「xxxz」が、それぞれ保持されている。
【0057】
ここで、差分検出装置5は、ネットワークデータベース4の情報と過去ネットワークデータベース8の各時点の情報とを、各ネットワーク機器LECS_1,LECS_2,LEC_1におけるそれぞれの構成情報及び機器設定情報につき比較することで、過去ネットワークデータベース8に保存されている或る時点の情報と、ネットワークデータベース4に保存されている情報とが一致しないネットワーク機器と、当該ネットワーク機器の構成情報及び機器設定情報を特定する。
【0058】
即ち、差分検出装置5は、まず、比較対象であるネットワークデータベース4のデータと、過去ネットワークデータベース8における「日時a」のデータとを比較する。このとき、比較対象であるネットワーク機器LECS_1の比較項目を成す機器設定情報であるアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxy」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時a」でも「xxxy」であるため、比較結果は「一致」となる。また、ネットワーク機器LECS_2のアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxz」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時a」でも「xxxz」であるため、比較結果は同じく「一致」となる。
【0059】
これに対し、ネットワークデータベース4におけるネットワーク機器LEC_1のアドレスは「xxxx」であり、過去ネットワークデータベース8では「xxxy」であるため、比較結果は「不一致」となり、これにより、差分検出装置5は、ネットワーク機器LEC_1の比較項目である機器設定情報の「LECSのアドレス」の値が、ネットワークデータベース4では「xxxx」であり、過去ネットワークデータベース8では「xxxy」であることを検出する。
【0060】
さらに、差分検出装置5は、比較対象であるネットワークデータベース4のデータと、過去ネットワークデータベース8における「日時b」のデータとを比較する。このとき、比較対象であるネットワーク機器LECS_1の比較項目を成す機器設定情報であるアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxy」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時b」でも「xxxy」であるため、比較結果は「一致」となる。また、ネットワーク機器LECS_2のアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxz」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時b」でも「xxxz」であるため、比較結果は同じく「一致」となる。
【0061】
これに対し、ネットワークデータベース4におけるネットワーク機器LEC_1のアドレスは「xxxx」であり、過去ネットワークデータベース8では「xxxz」であるため、比較結果は「不一致」となり、これにより、差分検出装置5は、ネットワーク機器LEC_1の比較項目である機器設定情報の「LECSのアドレス」の値が、ネットワークデータベース4では「xxxx」であり、過去ネットワークデータベース8では「xxxz」であることを検出する。
【0062】
ここで、現在、実ネットワーク6が異常状態にあり、過去の「日時a」及び「日時b」において当該実ネットワーク6が異常状態でなかったならば、現在のネットワーク機器LEC_1の機器設定情報である「LECSのアドレス」の値「xxxx」が「日時a」,「日時b」の各アドレス「xxxy」,「xxxz」と異なることが、実ネットワーク6の異常状態の原因であると特定される。
【0063】
(第3方法例)
続いて、前述の装置例に適用される第3方法例につき説明する。
【0064】
図4は、本発明の第3方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。同図に示すように、この第3方法例におけるネットワーク管理システム装置α3は、第2方法例に示した主要構成要素Aに過去ネットワークデータベース8を加えた構成からなるものと実質的に等価であり、第2方法例におけるそれとの相違点は、過去ネットワークデータベース8に保存される情報のみである。
【0065】
即ち、過去ネットワークデータベース8には、「日時a」において収集された情報として、ネットワーク機器LECS_1の情報管理部6cの設定情報である「アドレス」の値「xxxy」が、ネットワーク機器LECS_2の情報管理部6dの設定情報である「アドレス」の値「xxxz」が、ネットワーク機器LEC_1が他のネットワーク機器と通信する際に必要な設定情報である「LECSのアドレス」の値「xxxx」(相違点)が、それぞれ保持されている。
【0066】
また、同過去ネットワークデータベース8には、「日時a」よりも過去の「日時b」において収集された情報として、ネットワーク機器LECS_1の情報管理部6cの設定情報である「アドレス」の値「xxxy」が、ネットワーク機器LECS_2の情報管理部6dの設定情報である「アドレス」の値「xxxz」が、ネットワーク機器LEC_1が他のネットワーク機器と通信する際に必要な設定情報である「LECSのアドレス」の値「xxxy」(相違点)が、それぞれ保持されている。
【0067】
ここで、差分検出装置5は、ネットワークデータベース4の情報と過去ネットワークデータベース8の各時点の情報とを、各ネットワーク機器LECS_1,LECS_2,LEC_1におけるそれぞれの構成情報及び機器設定情報につき比較することで、過去ネットワークデータベース8に保存されている或る時点の情報と、ネットワークデータベース4に保存されている情報とが一致しないネットワーク機器と、当該ネットワーク機器の構成情報及び機器設定情報を特定する。
【0068】
即ち、差分検出装置5は、まず、比較対象であるネットワークデータベース4のデータと、過去ネットワークデータベース8における「日時a」のデータとを比較する。このとき、比較対象であるネットワーク機器LECS_1の比較項目を成す機器設定情報であるアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxy」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時a」でも「xxxy」であるため、比較結果は「一致」となる。また、ネットワーク機器LECS_2のアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxz」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時a」でも「xxxz」であるため、比較結果は同じく「一致」となる。
【0069】
さらに、ネットワークデータベース4におけるネットワーク機器LEC_1のアドレスは「xxxx」であり、過去ネットワークデータベース8でも「xxxx」であるため、比較結果は「一致」となり、これにより、差分検出装置5は、全ての比較対象に関する比較項目が一致するため、実ネットワーク6を構成する各ネットワーク機器の構成情報及び機器設定情報が、「日時a」から現在に至るまで変更されていないことを検出する。
【0070】
さらに、差分検出装置5は、比較対象であるネットワークデータベース4のデータと、過去ネットワークデータベース8における「日時b」のデータとを比較する。このとき、比較対象であるネットワーク機器LECS_1の比較項目を成す機器設定情報であるアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxy」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時b」でも「xxxy」であるため、比較結果は「一致」となる。また、ネットワーク機器LECS_2のアドレスは、ネットワークデータベース4では「xxxz」であり、過去ネットワークデータベース8の「日時b」でも「xxxz」であるため、比較結果は同じく「一致」となる。
【0071】
これに対し、ネットワークデータベース4におけるネットワーク機器LEC_1のアドレスは「xxxx」であり、過去ネットワークデータベース8では「xxxy」であるため、比較結果は「不一致」となり、これにより、差分検出装置5は、ネットワーク機器LEC_1の比較項目である機器設定情報の「LECSのアドレス」の値が、ネットワークデータベース4では「xxxx」であり、過去ネットワークデータベース8では「xxxy」であることを検出する。
【0072】
ここで、現在、実ネットワーク6が異常状態であるならば、過去の「日時a」から現在に至るまで異常状態が継続しており、「日時a」と「日時b」との間にネットワーク機器LEC_1の機器設定情報である「LECSのアドレス」の値「xxxy」から「xxxx」に変更されたことが、実ネットワーク6に異常を生じた原因であるとして、その異常状態が継続している期間とその原因とが特定されることになる。
【0073】
(第4方法例)
最後に、前述の装置例に適用される第4方法例を説明する。
【0074】
図5は、本発明の第4方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。同図に示すように、この第4方法例におけるネットワーク管理システム装置α4は、第1方法例に示した主要構成要素Aに作業指示書作成装置9を加えた構成からなるものである。
【0075】
いま、差分検出装置5により、実ネットワーク6から取得したネットワーク機器LEC_1の「LECSのアドレス」の値「xxxz」が、設計段階のシミュレーションにおけるネットワーク機器LEC_1の「LECSのアドレス」の値「xxxy」と異なっていることが検出されたとする。
【0076】
すると、作業指示書作成装置9は、差分検出装置5からのデータより、実ネットワーク6のネットワーク機器LEC_1に設計と異なる設定間違いがあることを認識し、これを「ネットワーク機器LEC_1のLECSのアドレスをxxxzからxxxyに修正」という内容の作業指示書を作成する。
【0077】
この作業指示書により、ネットワーク構築施工者は、既にネットワーク設定した内容の全てを参照することなく、所要の修正内容のみを知ることができる。
【0078】
以上、本発明の実施の形態を、装置例及び第1〜4方法例につき説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、後述の効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0079】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、シミュレーション装置で事前に検証した正しい構成データ及び設定データと実ネットワークのデータとを比較するようにしたことから、実ネットワークに発生した異常状態の原因であるネットワーク構成機器及びその設定間違いを素早く検出することが可能となる。
【0080】
また、正常に動作している実ネットワークの構成データ及び設定データを保存しておくようにしたことから、異常状態に陥った実ネットワークにおける各ネットワーク機器の構成データ及び設定データを正常状態のデータと比較することが可能となり、この結果、シミュレーション装置を用いて事前に検証しなかった設定データに関する間違いや、機器の増設や削除に伴う構成データ及び設定データの変更が容易に発見できるようになる。
【0081】
さらに、対応するデータベース間のデータ差分に基づき、各ネットワーク構成機器の設定の修正内容を表示した具体的な作業指示書を作成する機能を実現したことから、ネットワーク再構築時において、ネットワーク設計者が、ネットワーク構築施工者に対してネットワーク機器設定のための修正内容を迅速かつ確実に伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係るネットワーク管理システム装置の構成図である。
【図2】本発明の第1方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。
【図3】本発明の第2方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。
【図4】本発明の第3方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。
【図5】本発明の第4方法例を適用した場合の当該ネットワーク管理システム装置の形態図である。
【符号の説明】
α,α1,α2,α3,α4…ネットワーク管理システム装置
A…主要構成要素
a…部分構成要素
1…シミュレーション装置
2…シミュレーションデータベース
3…ネットワーク管理装置
4…ネットワークデータベース
5…差分検出装置
6…実ネットワーク
7…仮想ネットワーク
8…過去ネットワークデータベース
9…作業指示書作成装置

Claims (8)

  1. 稼動中の実ネットワークがその構成変更に伴って異常状態に陥ったときの復旧及び維持管理に供するためのネットワーク管理方法であって、
    前記実ネットワークの構築に先立ち、その設計段階において当該実ネットワークに対応する仮想ネットワークをコンピュータ上でシミュレートし、
    そのシミュレーション結果により正常動作が確認された前記仮想ネットワークにおける構成情報及び、機器設定情報に基づいて前記実ネットワークを構築する一方、当該構成情報及び機器設定情報を、前記実ネットワークの管轄下で初期保存すると共に前記仮想ネットワークの管轄下で恒久保存し、
    前記実ネットワークの運用過程における構成変更に伴って、当該実ネットワークの管理下で初期保存された前記構成情報及び機器設定情報に変更が加えられた結果、当該実ネットワークが異常状態に陥ったときに、前記仮想ネットワークの管理下で恒久保存されている前記構成情報及び機器設定情報と、前記異常状態に陥っている稼動中の実ネットワーク上の前記構成情報及び機器設定情報を比較しその差分を検出し、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を特定すると共に、
    前記実ネットワークの運用過程における構成変更は、当該実ネットワークの管理下で初期保存された前記構成情報及び機器設定情報に変更が加えられるごとに、その変更日時における構成情報及び機器設定情報を実ネットワークの管理下で履歴保存し、
    前記実ネットワークの運用過程における構成変更に伴って、当該実ネットワークの管理下で更新保存された前記構成情報及び機器設定情報に変更が加えられた結果、当該実ネットワークが異常状態に陥ったときに、前記実ネットワークの管理下で履歴保存されている前記構成情報及び機器設定情報と、前記異常状態に陥っている稼動中の実ネットワーク上の前記構成情報及び機器設定情報を比較しその差分を検出し、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を異常発生日時と共に特定する、
    ことを特徴とするネットワークの管理方法。
  2. 前記実ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の初期保存及びそれら各情報の変更に伴う更新保存は、
    専用のネットワークデータベースに対して行い、
    前記仮想ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の恒久保存は、
    専用のシミュレーションデータベースに対して行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理方法。
  3. 前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成す前記ネットワーク機器及びその設定内容の特定は、
    前記シミュレーションデータベースと前記ネットワークデータベースとに関するデータ差分の検出結果から、当該ネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成して行う、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク管理方法。
  4. 前記実ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の初期保存及びそれら各情報の変更に伴う更新保存は、
    専用のネットワークデータベースに対して行い、
    前記実ネットワークの管理下における前記構成情報及び機器設定情報の履歴保存は、
    専用の過去ネットワークデータベースに対して行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理方法。
  5. 前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成す前記ネットワーク機器及びその設定内容の特定は、
    前記過去ネットワークデータベースと前記ネットワークデータベースとのデータ差分の検出結果から、当該ネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成して行う、
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載のネットワーク管理方法。
  6. 稼働中の実ネットワークがその構成変更に伴って異常状態に陥ったときの復旧及び維持管理に供するためのネットワーク管理システム装置であって、
    前記実ネットワークの構築に先立ち、その設計段階において当該実ネットワークに対応する仮想ネットワークをシミュレートするシミュレーション装置と、
    このシミュレーション装置によるシミュレーション結果により正常動作が確認された前記仮想ネットワークにおける構成情報及び機器設定情報を恒久保存するシミュレーションデータベースと、
    前記実ネットワークに加えられる構成情報及び機器設定情報の変更を検出して管理するネットワーク管理装置と、
    前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果により正常動作が確認された前記仮想ネットワークにおける前記構成情報及び機器設定情報を初期保存すると共に、前記ネットワーク管理装置により変更が検出された前記実ネットワークにおける前記構成情報及び機器設定情報を更新保存するネットワークデータベースと、
    前記シミュレーションデータベースと前記ネットワークデータベースとのデータ差分を検出する差分検出装置を有すると共に、
    前記ネットワーク管理装置により変更が検出された前記実ネットワークにおける前記構成情報及び機器設定情報を、その変更検出日時ごとに履歴保存する過去ネットワークデータベースと、
    この過去ネットワークデータベースと前記ネットワークデータベースのデータ差分を検出する差分検出装置を、さらに有する、
    ことを特徴とするネットワーク管理システム装置。
  7. 前記ネットワーク管理システム装置は、
    前記差分検出装置で検出された前記シミュレーションデータベースと前記ネットワークデータベースとに関する前記データ差分に基づき、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成する作業指示書作成装置を、さらに有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のネットワーク管理システム装置。
  8. 前記ネットワーク管理システム装置は、
    前記差分検出装置で検出された前記過去ネットワークデータベースと前記ネットワークデータベースとに関する前記データ差分に基づき、前記実ネットワーク上において前記異常状態の原因を成すネットワーク機器及びその設定内容を表示した作業指示書を作成する作業指示書作成装置を、さらに有する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のネットワーク管理システム装置。
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