JP2010181011A - 等速自在継手用シャフト - Google Patents

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    • F16D3/12Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive adapted to specific functions specially adapted for accumulation of energy to absorb shocks or vibration

Abstract

【課題】振動が低減され、しかも耐久性に優れるとともにコンパクトな設計が可能な等速自在継手用シャフトを提供する。
【解決手段】筒部6の内径面の径方向内側に突出したトルク伝達面を有する第1軸部材1と、第1軸部材1の筒部6に嵌入される軸部17の外径面の径方向外側に突出したトルク伝達面を有する第2軸部材2とを備える。第1軸部材1と第2軸部材2の両部材との間において、トルク伝達面の間に弾性体23を介在させ、弾性体23とは異なる軸方向位置のトルク伝達面間には円周方向に隙間を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、等速自在継手用シャフトに関し、詳しくは、自動車や各種産業機械動力伝達系において使用され、駆動側と従動側の二軸を繋ぐシャフトに関する。
自動車の動力伝達系において、トランスミッションギヤやデフギアの製作精度のばらつき等により、自動車の走行時に、トランスミッションのギヤ振動、特にデフギアのかみ合い振動が発生する。この場合、この振動が車軸に伝達され、さらにフロントハブ、フロントサスペンションを経由して車体に伝わり、乗員に不快な音として聞こえてくる不具合が生じる場合がある。特に、車の速度、即ち、駆動車軸の回転数が駆動系の捩り振動の固有振動数付近においては、駆動系が共振し、この振動がフロントサスペンション等を経由して車体に伝わり、不快な音・振動となる。
そこで、従来には、振動を低減することが可能な自動車用駆動車軸が提案されている(特許文献1)。この車軸は、内径面の一方の開口部側にスプライン状の第1係合部が設けられるとともに、内径面の他方の開口部側にスプライン状の第2係合部が設けられた連結部材と、第1被係合部が外径面の一端部に設けられた第1軸部材と、第2被係合部が外径面の一端部に設けられた第2軸部材とを備える。
そして、連結部材の第1係合部に第1軸部材の第1被係合部が弾性体を介して係合するとともに、連結部材の第2係合部に第2軸部材の第2被係合部が弾性体を介して係合する。これによって、駆動系に伝達される振動を低減している。
また、等速自在継手用外輪において、防振型のものがある(特許文献2)。この外輪は、外側外筒と内側内筒とを備え、この外側外筒と内側内筒との間に弾性体を介在させたものである。
また、微小蛇角応答性と振動・騒音遮断とを兼ね備えた軸継手(ステアリング用軸継手)が開示され(特許文献3)、振動や騒音を遮断して、操縦安定性を向上し、中間シャフトのコラスストロークを十分に確保して、衝突時の安全性を向上させるステアリング装置が開示されている(特許文献4)。
特許文献3に記載の軸継手は、外嵌継手部材と内嵌継手部材とを備え、内嵌継手部材の外径面に環状弾性体を装着して、外嵌継手部材と内嵌継手部材との間にこの環状弾性体を介在させたものである。
特許文献4に記載のステアリング装置は、アッパー側エクステンションシャフトと、ロアー側エクステンションシャフトとを備え、アッパー側エクステンションシャフトとロアー側エクステンションシャフトとを弾性軸継手を介して連結している。弾性軸継手は、ロアー側エクステンションシャフトの外径面と、アッパー側エクステンションシャフトの円筒部の内径面との間に介在される弾性体を備える。
実公平5−1442号公報 特開平3−272322号公報 実公平5−37052号公報 特開2006−290112号公報
前記特許文献1に記載の車軸では、確かに駆動系に伝達される振動を低減することができるが、車の発進時等において大トルクが作用した場合、弾性体の強度・耐久性を確保することが困難である。すなわち、弾性体の強度・耐久性を確保するためには、シャフトサイズ径を大きくする必要がある。このように大型化を図れば、重量が大となるとともにコスト高となることになる。
特許文献2に記載の外輪では、ジョイント内部(継手内部)で発生した熱を弾性体が閉じ込めることになるとともに、弾性体自体もヒステリシスで発熱する。このため、継手内部が高温状態となり、継手自体や継手に装着されるブーツの寿命を低下させることになる。特許文献3に記載のステアリング軸継手及び特許文献4に記載のステアリング装置では、振動を低減できるが、作用するトルク負荷は小さい。
本発明は、前記課題に鑑みて、振動が低減され、しかも耐久性に優れるとともにコンパクトな設計が可能な等速自在継手用シャフトを提供する。
本発明の等速自在継手用シャフトは、筒部の内径面の径方向内側に突出したトルク伝達面を周方向に1個以上有し、かつ、そのトルク伝達面が軸方向に2箇所以上有する第1軸部材と、前記筒状部の内径面のトルク伝達面にそれぞれ対応する位置に、第1軸部材の筒部に嵌入される軸部の外径面の径方向外側に突出したトルク伝達面を有する第2軸部材とを備えた等速自在継手用シャフトであって、前記第1軸部材と前記第2軸部材の両部材との間における軸方向1箇所以上、全箇所未満のトルク伝達面の間に弾性体を介在させ、前記弾性体とは異なる軸方向位置のトルク伝達面間には円周方向に隙間を設けたものである。
本発明の等速自在継手シャフトによれば、円周方向に隙間を維持できるトルク作用時(低トルク作用時)には、弾性体を介してトルクを受けることができ、また、弾性体が変形してこの隙間を維持できない大トルク作用時(高トルク作用時)には、第1軸部材のトルク伝達面と第2軸部材のトルク伝達面とが直接的に接触し、これによって、剛体を介した高トルク伝達が可能となる。このため、円周方向に隙間を設けたトルク伝達面にて、低トルク作用時の低トルクを伝達する低トルク伝達部を構成し、円周方向に隙間を設けたトルク伝達面にて、高トルク作用時の高トルクを伝達する高トルク伝達部を構成することになる。すなわち、本発明の等速自在継手シャフトは、低トルク伝達部と高トルク伝達部とを有するトルク伝達構造部を備えることになる。この場合、高トルクを弾性体にて伝達させないことになる。
円周方向に隙間が設けられるトルク伝達面が周方向に沿って所定ピッチで2〜8個配設されるものであったり、前記弾性体が介在されるトルク伝達面が軸方向に1個以上設けられるものであったりする。
前記第1軸部材と前記第2軸部材の両部材との間におけるトルク伝達面をアウトボード寄りに設けることが可能である。これによって、等速自在継手に発生する曲げモーメントに対し、シャフトの曲がりを防止できる。また、第2軸部材の軸部が中空体であってもよい。
前記第1軸部材は、軸本体と、この軸本体に連設されて内径面にセレーション状の第1係合部が形成された前記筒部とを備え、前記第2軸部材の軸部にセレーション状の第2係合部が形成され、第1係合部と第2係合部との間に、前記弾性体が配設されてなる低トルク伝達部と、第1係合部と第2係合部とが直接的に嵌合してなる高トルク伝達部とが構成され、前記軸本体と前記筒部とを圧接接合することができる。
軸本体と筒部とを圧接接合することによって、第1軸部材を構成することができる。また、第1軸部材の第1係合部と、第2軸部材の第2係合部とを係合することによって、トルク伝達構造部における低トルク伝達部と高トルク伝達部とを簡単に構成することができる。さらに、シャフトの長さが異なる需要に対して、トルク伝達構造部を各サイズで同形にし、軸本体の長さのみを変えて軸本体と筒部とを圧接接合することによって、安価にシャフトを製造できる。
第1軸部材の開口側の外径面に、等速自在継手用ブーツの小径部嵌合用のブーツ溝を形成するのが好ましい。この場合、前記ブーツ溝がアウトボード寄りに設けられる。そして、前記ブーツ溝に前記等速自在継手用ブーツの小径部が密接する。
等速自在継手用ブーツの小径部を第1軸部材のブーツ溝に装着(嵌着)することによって、このブーツ内への異物の侵入を防止できる。これによって、第1軸部材と第2軸部材との間への異物の侵入を防止できる。ここで、異物としては、水分、各種金属片(金属粉)、ごみ等である。
また、第1軸部材と第2軸部材との間への異物の侵入を防止する異物侵入防止構造を別途設けることも可能である。この異物侵入防止構造によって、第1軸部材の筒部への異物の侵入が防止され、異物の侵入によるトルク伝達構造部の損傷等を防止できる。
前記弾性体は耐油性を有するのが好ましい。耐油性を有する弾性体としては、例えば、ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム等がある。
第1軸部材と第2軸部材との間への異物の侵入を防止する異物侵入防止構造を設けるのが好ましい。異物侵入防止構造は、前記弾性体の一部にて構成したり、前記弾性体とは相違する耐油性を有する弾性材からなるシール体にて構成することができる。前記異物侵入防止構造をOリングにて構成することができる。
異物侵入防止構造は、少なくともトルク伝達面間へのグリース侵入を防止するのが好ましい。ここで、グリースとは等速自在継手に用いられる潤滑剤等である。
本発明では、低トルク作用時には弾性体を介して低トルクが伝達されるので、振動が低減される。また、トルク作用時の初期振動に対しても、衝撃トルクによる振動に対しても、振動が低減される。したがって、このシャフトが使用されている自動車や産業機械等においては、前記状況下の不快な音・振動を抑えることができ、静寂なものとなる。
また、高トルク作用時には高トルクが弾性体を介して伝達されないので、弾性体の損傷や損壊等を防止できる。このため、弾性体の耐久性の向上を図ることができ、このシャフトは長期にわたって安定したトルク伝達を行うことができる。
低トルク伝達部及び高トルク伝達部を構成する第2軸部材の軸部が中空体であっても、また、第2軸部材全体が中空体にて構成されていてもよい。このように、第2軸部材を中空体とすることによって、軽量化を図ることができる。
第1軸部材が、軸本体と筒部とを圧接接合するものでは、トルク伝達構造部における低トルク伝達部と高トルク伝達部とを簡単に構成することができ、トルク伝達構造部をサイズ毎に同形にすることで、生産性に優れ、コスト低減を図ることができる。
等速自在継手用ブーツの小径部を第1軸部材のブーツ溝に装着(嵌着)することによって、このブーツ内への異物の侵入を防止でき、また、異物侵入防止構造によって、異物の侵入によるトルク伝達構造部の損傷等を防止でき、より耐久性に優れたものとなる。トルク伝達構造部へのグリースの侵入が防止されれば、高トルク伝達部及び低トルク伝達部にグリースが侵入しない。高トルク伝達部におけるフレッティング摩耗(すべり運動によって生じる摩耗)を抑制でき、また、低トルク伝達部における弾性体へのグリースの付着を抑制でき、シール機能等の低下を防止できる。
本発明の等速自在継手用シャフトの断面図である。 前記図1のA−A線拡大断面図である。 前記図1のB−B線拡大断面図である。 本発明の他の等速自在継手用シャフトの断面図である。 前記図4のC−C線拡大断面図である。 前記図4のD−D線拡大断面図である。 本発明の等速自在継手用シャフトを介してアウトボード側の等速自在継手とインボード側の等速自在継手とを連結した状態の断面図である。 本発明の等速自在継手用シャフトにアウトボード側の等速自在継手を連結した状態の断面図である。 本発明の異物侵入防止構造を設けた等速自在継手用シャフトにアウトボード側の等速自在継手を連結した状態の断面図である。 前記図8のE−E線拡大断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明に係る等速自在継手用シャフトの第1の実施形態を示し、このシャフトは、第1軸部材1と第2軸部材2とを備え、この第1軸部材1と第2軸部材2とがトルク伝達構造部3を介して連結されている。
第1軸部材1は、軸本体4と、この軸本体4に連設されて内径面にセレーション状の第1係合部5が形成された筒部6とを備える。軸本体4は、有底円筒体部7と、この有底円筒体部7の底部から突設される軸部8とからなる。この軸部8の端部に雄スプライン9が形成されている。この第1軸部材1の軸部8としては、中実体で構成しても中空体(中空シャフト)で構成してもよい。
筒部6の第1係合部5は、図2と図3に示すように、内径面に周方向に沿って所定ピッチ(この場合、90°ピッチ)に配設された軸方向凹溝10を構成することによって、形成される。軸方向凹溝10は、相対面する一対の側壁12、13と底壁14とで構成される断面矩形状とされる。
軸本体4と筒部6とは圧接接合されて一体化されている。ここで、圧接とは、被溶接材料は固体のままで、金属原子の拡散により接合されることである。圧接接合として、例えば摩擦圧接法が使用される。摩擦圧接法とは、接合する部材(たとえば金属や樹脂など)を高速で擦り合わせ、そのとき生じる摩擦熱によって部材を軟化させると同時に圧力を加えて接合する技術である。従来行われているアーク溶接やガス溶接等と比較すると、摩擦熱以外の熱源を必要としないこと、溶接棒やフラックスが不要であること、接合時にガ スやスパッタが出ない事などから自然環境にやさしい接合法である。
第2軸部材2は、端部に雄スプライン15が形成された本体軸部16と、この本体軸部16の雄スプライン15と反対側の端部に連設される軸部19としての第2係合部17とを備える。この第2係合部17は前記第1軸部材1の第1係合部5に係合するものである。第2係合部17は、図2に示すように、軸方向凹溝10の幅寸法Wよりも小さい幅寸法W1(側壁12と側面27a、側壁13と側面27bは相対回転して面接触するため、WとW1は平行ではない)を有する軸方向凸条18を周方向に沿って90°ピッチで配設されてなる先端側係合部20と、図3に示すように、軸方向凹溝10の幅寸法Wと略同一の幅寸法W2(側壁12と側面30a、側壁13と側面27bは相対回転して面接触するため、WとW2は平行ではない)を有する軸方向凸条21を周方向に沿って90°ピッチで配設されてなる基端側係合部22とを備える。
図2に示すように、先端側係合部20の外面側には弾性体23が配置され、先端側係合部20の外面と、第1係合部5の内面との間の隙間をこの弾性体23にて埋めることになる。すなわち、弾性体23は、側壁12と側面27aとの間に配設される側面対応部45と、側壁13と側面27bとの間に配設される側面対応部46とを備える。このため、第1係合部5と、弾性体23を介してこの第1係合部5の係合する先端側係合部20とで、後述するように、低トルク作用時の低トルクを弾性体23を介して伝達する低トルク伝達部25を構成することになる。なお、この係合状態では、先端側係合部20の軸方向凸条18の端面26が、これに対応する軸方向凹溝10の底壁14に接触している。
また、第1係合部5と、この第1係合部5に係合する基端側係合部22とで、後述するように、高トルク作用時の高トルクを剛体を介して伝達する高トルク伝達部28を構成することになる。なお、この係合状態では、基端側係合部22の軸方向凸条21の端面29が、これに対応する軸方向凹溝10の底壁14に接触している。また、この実施形態では、軸方向凸条21の幅寸法W2が軸方向凹溝10の幅寸法Wよりもわずかに小さく設定され、軸方向凸条21の側面30a、30bと軸方向凹溝10の側壁12,13との間にわずかな隙間が形成されている。
前記のように構成されたシャフトは、図7に示すように、第1軸部材1の雄スプライン9が等速自在継手T2に連結され、第2軸部材2の雄スプライン15が等速自在継手T1に連結される。雄スプライン9,15には、図1に示すように、周方向溝32,33が形成され、この周方向溝32,33に抜け止め用の止め輪96、95(図7参照)が装着される。
前記のように構成したシャフトにおいて、回転トルクが付与された場合、先端側係合部20の軸方向凸条18のいずれか一方の側面27a(27b)と凹溝10の側壁12(13)との間の弾性体23の一部を介して第1軸部材1と第2軸部材2との間でトルクが伝達される。低トルク作用時には、前記したように弾性体23を介してトルクが伝達されるので、基端側係合部22においては、図3に示すように、軸方向凸条21の側面30a、30bと軸方向凹溝10の側壁12,13との間にわずかな隙間が形成されている状態であり、基端側係合部22においてはトルクは伝達しない。すなわち、円周方向に隙間を維持できるトルク作用時(低トルク作用時)には、弾性体23を介してトルクを受けることができる。このため、この隙間を維持できる状態を低トルク作用時と呼ぶことができる。
しかしながら、回転トルクが高トルクとなれば、トルクが伝達される側における側面27a(27b)と凹溝10の側壁12(13)との間の弾性体23の一部は扁平状となる。この際、基端側係合部22において、軸方向凸条21のいずれか一方の側面30a(30b)と凹溝10の側壁12(13)とが圧接状となって、第1軸部材1と第2軸部材2との間でトルクが伝達される。すなわち、弾性体23が弾性変形して前記隙間を維持できない状態を高トルク作用時と呼ぶことができる。
このため、低トルク作用時には、低トルク伝達部25の弾性体23にてこの低トルクを伝達することができ、振動が低減される。また、高トルク作用時には、高トルク伝達部28にて剛体を介した高トルクを伝達することができる。すなわち、高トルクを弾性体23に伝達させない。
このように、本発明では、低トルク作用時には振動が低減される。また、トルク作用時の初期振動に対しても、衝撃トルクによる振動に対しても、振動が低減される。したがって、このシャフトが使用されている自動車や産業機械等においては、前記状況下の不快な音・振動を抑えることができ、静寂なものとなる。
また、高トルク作用時には高トルクが弾性体23を介して伝達されない、すなわち弾性体23に高トルクが付加されないので、弾性体23の損傷や損壊等を防止できる。このため、弾性体23の耐久性の向上を図ることができ、このシャフトは長期にわたって安定したトルク伝達を行うことができる。
前記実施形態においては、トルク伝達構造部3のトルク伝達面は、第2軸部材2においては、側面30a又は側面30bまたは、側面27a又は側面27bであり、第1軸部材1側においては、側壁12又は側壁13である。このため、トルク伝達面が周方向に沿って90°ピッチで4個配設されていることになる。このように配設することによって、トルク伝達が安定する。また、トルク伝達構造部3のトルク伝達面は、4個に限るものではなく、少なくとも2個あればよい。各トルク伝達面に均等にトルクを掛かるように設定するのが好ましいので、トルク伝達面が多すぎる場合、各トルク伝達面の形成が面倒となる。このため、トルク伝達面としては8個以下とするのが好ましい。
第1軸部材1が、軸本体4と筒部6とを圧接接合するものでは、トルク伝達構造部3における低トルク伝達部25と高トルク伝達部28とを簡単に構成することができ、生産性に優れ、コスト低減を図ることができる。
先端側係合部20の軸方向凸条18の端面26が、これに対応する軸方向凹溝10の底壁14に接触している。また、基端側係合部22の軸方向凸条21の端面29が、これに対応する軸方向凹溝10の底壁14に接触している。すなわち、第1軸部材の筒部の内径面と第2軸部材の軸部の外径面とを積極的に接触させている。このため、このシャフトに発生する曲げモーメントに対してシャフトの曲がりを防止するためのシャフト曲がり防止構造Sを構成できる。
また、第1軸部材1の軸部8を中空体(中空シャフト)にて構成すれば、第1軸部材1において、閉口側が中空シャフトとなって、放熱性を上げて耐熱性に優れたものとなるとともに、軽量化を図ることができる。
図4から図6は第2の実施形態を示し、この場合、トルク伝達構造部3は、第1軸部材1の筒部6の開口部側、つまりアウトボード側に配設されている。アウトボード側とは、車両に組付けた状態で車両の外側となる方である。また、車両に組付けた状態で車両の内側となる方をインボード側と呼ぶ。
この場合、図5に示すように、第2軸部材2の軸方向凸条18の端面26と、第1軸部材1の軸方向凹溝10の底壁14との間に隙間が形成され、この隙間に弾性体23が進入している。すなわち、弾性体23は、側壁12と側面27aとの間に配設される側面対応部45と、側壁13と側面27bとの間に配設される側面対応部46と、軸方向凸条18の端面26と軸方向凹溝10の底壁14との間に配設される端面対応部47とを備える。
また、図6に示すように、第2軸部材2の軸方向凸条21の端面29と、第1軸部材1の軸方向凹溝10の底壁14との間に隙間が形成され、この隙間に弾性体50が介在している。なお、この弾性体50は、弾性体23から一体状に形成されている。すなわち、この弾性体50は前記弾性体23の一部にて構成することができる。
このようなシャフトであっても、低トルク伝達部25の弾性体23にてこの低トルクを伝達することができ、振動が低減される。また、高トルク作用時には、高トルク伝達部28にて剛体を介した高トルクを伝達することができる。このため、前記図1に示すシャフトと同様の作用効果を奏する。
また、第2の実施形態におけるシャフトにおいては、弾性体50によって、第1軸部材1の開口部側のシールとしての機能を発揮する。すなわち、第1軸部材1の開口部側において、異物侵入防止構造S1を構成できる。この異物侵入防止構造S1によって、異物の侵入によるトルク伝達構造部の損傷等を防止でき、より耐久性に優れたものとなる。また、弾性体50と、弾性体23の端面対応部47とによって、シャフト曲がり防止構造Sを構成できる。
ところで、前記弾性体23、50としては、このシャフトが使用される環境において劣化せずに、弾性体としての機能を発揮できるものであればよく、種々のゴムや樹脂を使用することができる。この場合、前記弾性体23,50は耐油性を有するのが好ましい。耐油性を有する弾性体としては、例えば、ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム等がある。このように、耐油性を有するものを使用することによって、シール材として優れた機能を発揮することができる。弾性体23の荷重モードとして、圧縮モードがせん断モードよりも大きいものが好ましい。これによって、弾性体23の耐久性の向上を図ることができる。
ところで、このシャフト曲がり防止構造Sとしては、図示省略するが、第1軸部材1の筒部6の内径面と第2軸部材2の軸部19の外径との間に、インローを配置したものであってもよい。
トルク伝達構造部3の高トルク伝達部28において、トルク値がJASO規格(C3004-89)の最小静的捩り破壊強さの20%で作用するようにしてもよい。これによって、トルク伝達構造部3の高トルク伝達部28の耐久性の向上を図ることができる。
低トルク伝達部25及び高トルク伝達部28を構成する第2軸部材2の軸部19が中空体であっても、また、第2軸部材全体が中空体にて構成されていてもよい。中空体とすることによって、軽量化を図ることができる。第1軸部材1及び第2軸部材2が鍛造成形品にて構成されていてもよい。このように、第1軸部材1及び第2軸部材2が鍛造成形品であれば、機械的性質が優れる。品質が安定等の利点がある。
トルク伝達構造部3において、高周波焼入れを施すのが好ましい。すなわち、第1軸部材1の第1係合部5と第2軸部材2の第2係合部17に高周波焼入れによって表面硬化層を形成する。高周波電流の流れているコイル中に焼入れに必要な部分を入れると、電磁誘導作用により誘導起電力が生ずる。この電磁誘導作用により、ジュール熱が発生することを利用して、伝導性物体を過熱する原理を応用した焼入れ方法が高周波焼入れである。これによって、このトルク伝達構造部の疲労強度及び耐摩耗性の向上を図ることができる。このため、トルク伝達構造部の炭素量が0.3〜0.53であれば、この高周波焼入れに最適なものとなって、高周波焼入れの作用効果を有効に発揮することができる。
第1軸部材1と第2軸部材2との焼入れ硬化処理を行う場合、前記したように、両部材1,2において高周波焼入れ処理を行うものであっても、第1軸部材1において浸炭焼入れ処理を行い、第2軸部材2において高周波焼入れ処理を行うようにしてもよい。ここで、浸炭焼入れとは、低炭素材料の表面に炭素を浸入/拡散させ、その後に焼入れを行う焼入れ処理である。このように浸炭焼入れ処理を行うことによって、鋼の場合、炭素濃度の高い表面付近は硬くて圧縮の残留応力をもち、また炭素濃度の低い内部は、じん性の高い低炭素マルテンサイトとなる。これにより、強靭で耐摩耗の高い特性を与えることができる。
このように、異物侵入防止構造S1を設けることによって、トルク伝達構造部3への異物の侵入を防止できる。このため、トルク伝達構造部3へのグリース(等速自在継手に充填される潤滑剤)の侵入を防止できる。このようにトルク伝達構造部3へのグリースの侵入が防止されれば、高トルク伝達部及び低トルク伝達部にグリースが侵入しない。高トルク伝達部におけるフレッティング摩耗(すべり運動によって生じる摩耗)を抑制でき、また、低トルク伝達部における弾性体23へのグリースの付着を抑制でき、シール機能等の低下を防止できる。
次に図7は本発明にかかるシャフトを介してアウトボード側の等速自在継手T1と、インボード側の等速自在継手T2とを連結した総アッシー状態を示している。
等速自在継手T1は、図2に示すように、外側継手部材としての外輪65と、外輪65の内側に配された内側継手部材としての内輪66と、外輪65と内輪66との間に介在してトルクを伝達する複数のボール67と、外輪65と内輪66との間に介在してボール67を保持するケージ68とを主要な部材として構成される。内輪66はその孔部内径66aにシャフト100の端部100a(つまり、雄スプライン15)を圧入することによりスプライン嵌合してシャフト100とトルク伝達可能に結合されている。
外輪65はマウス部71とステム部(軸部)72とからなり、マウス部71は一端にて開口した椀状で、その内球面に、軸方向に延びた複数のトラック溝74が円周方向等間隔に形成されている。そのトラック溝74はマウス部71の開口端まで延びている。内輪66は、その外球面に、軸方向に延びた複数のトラック溝76が円周方向等間隔に形成されている。
外輪65のトラック溝74と内輪66のトラック溝76とは対をなし、各対のトラック溝74,76で構成されるボールトラックに1個ずつ、トルク伝達要素としてのボール67が転動可能に組み込んである。ボール67は外輪65のトラック溝74と内輪66のトラック溝76との間に介在してトルクを伝達する。ケージ68は外輪65と内輪66との間に摺動可能に介在し、外球面にて外輪65の内球面73と接し、内球面にて内輪66の外球面75と接する。なお、この場合の等速自在継手は、ツェパー型を示しているが、トラック溝の溝底に直線状のストレート部を有するアンダーカットフリー型等の他の等速自在継手であってもよい。
また、マウス部71の開口部はブーツ77にて塞がれている。ブーツ77は、大径部77aと、小径部77bと、大径部77aと小径部77bとを連結する蛇腹部77cとからなる。大径部77aがマウス部71の開口部に外嵌され、この状態でブーツバンド78aにて締結され、小径部77bがシャフト100のブーツ装着部100bに外嵌され、この状態でブーツバンド78bにて締結されている。
インボード側の等速自在継手T2は、外側継手部材としての外輪131と、内側継手部材としてのトリポード部材132と、トルク伝達部材としてのローラ133を主要な構成要素としている。
外輪131は一体に形成されたマウス部131aとステム部131bとからなる。マウス部131aは、一端にて開口したカップ状で、内周の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝136が形成してある。
トリポード部材132はボス138と脚軸139とを備える。ボス138にはシャフト100の端部100c(つまり、雄スプライン9)とトルク伝達可能に結合するスプライン孔138aが形成してある。脚軸139はボス138の円周方向三等分位置から半径方向に突出している。トリポード部材132の各脚軸139はローラ133を担持している。
そして、外輪131の開口部はブーツ140にて塞がれている。ブーツ140は、大径部140aと、小径部140bと、大径部140aと小径部140bとの間の蛇腹部140cとからなり、ブーツバンド141aを介してマウス部131aの開口側の外周面にブーツ140の大径部140aが固定され、シャフト100のブーツ装着部100dの外周面には、ブーツバンド141bを介してブーツ140の小径部140bが固定されている。
ところで、等速自在継手T1における等速自在継手用ブーツ77の小径部22bが装着されるシャフト側のブーツ装着部100bは、図8に示すように、第1軸部材1の筒部6の開口部側の外径面に形成されるブーツ溝80にて構成される。なお、このブーツ溝80の両軸方向端縁には周方向鍔部81,81が設けられている。また、等速自在継手T2における等速自在継手用ブーツ140の小径部141bが装着されるシャフト側のブーツ装着部100dは、第1軸部材1の軸部8の外径面に形成されるブーツ溝82(図7参照)にて構成される。
このように、等速自在継手T1、T2においてブーツ77、140を装着することによって、等速自在継手T1、T2への異物の侵入を防止できる。
ところで、図8におけるシャフトは、その上半分は本発明にかかるシャフト100を示し、その下半分は従来の通常の中実シャフト150を示している。本発明にかかるシャフト100では、第1軸部材1の開口部側の外径面にブーツ77の小径部77bを装着するので、通常の中実シャフト150を用いたものよりも外径側においてブーツバンド78bを締め付けることができる。すなわち、本発明にかかるシャフト100を用いた場合、第2軸部材2の第2係合部17が第1軸部材1の筒部6に嵌入(挿入)するものであるので、第1軸部材1の筒部6の外径寸法が、通常の中実シャフト150の外径寸法よりも大きくなるからである。なお、図8において、151はシャフト150に形成されるブーツ溝を示している。
このように、ブーツバンド78bの締め付け径が大きくなれば、締め付け力が向上し、ブーツ77の小径部77bの保持力が向上する。しかも、小径部77bがシャフト側に密着し、優れたシール機能を発揮することができる。また、ブーツ77の折畳み量を軽減でき、ブーツ77の寿命を延ばすことができ、コスト低減も図ることができる。第1軸部材1の筒部6の外径が第2軸部材2の第2係合部9(セレーション部)の外径よりも大きいので、組立時等におけるブーツ77の小径部77bの内径面への傷つきを防止できる。
次に図9に示すシャフトでは、弾性体23とは相違する異物侵入防止構造S2を設けている。この場合の異物侵入防止構造S2は耐油性を有する弾性材からなるシール体90であって、具体的にはOリングにて構成している。このシール体90は、前記弾性体23と同様、例えば、ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム等からなる。このシール体90は、第2軸部材2の先端側係合部20の基端部に外嵌されている。
このように、異物侵入防止構造S2を設けることによって、トルク伝達構造部3への異物の侵入を防止できる。このため、トルク伝達構造部3へのグリース(等速自在継手に充填される潤滑剤)の侵入を防止できる。なお、この異物侵入防止構造S2と前記異物侵入防止構造S1とを併用してもよいが、いずれか一方のみであってもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、トルク伝達構造部3において、前記実施形態では、高トルク伝達部28が第1軸部材1の開口部側に配設されていたが、低トルク伝達部25を第1軸部材1の開口部側に配設してもよい。また、前記実施形態では、低トルク伝達部25が高トルク伝達部28よりも軸方向長さが長く設定されていたが、同一長さであっても、逆に高トルク伝達部28が低トルク伝達部25よりも長く設定してもよい。低トルク伝達部25及び高トルク伝達部28における軸方向凸条の突出高さは、使用する材質等によって相違するが、使用時に発生するトルクを伝達できる範囲で種々変更できる。
第1軸部材1における軸本体4と筒部6との接合方法としては、摩擦接合に限るものではなく、抵抗溶接等の他の圧接でもよく、さらには、融接(被接合材料同士が溶融して接合される)やろう接(被溶接材料は固体のままで、ろう材を介して接合される)であってもよい。
等速自在継手の潤滑剤として、MoS2(二硫化モリブデン)の固形潤滑剤を添加したものであってもよい。この二硫化モリブデンは優れた潤滑性を発揮するので、高トルク伝達部におけるフレッチング摩耗を効果的に抑制できる利点がある。
第1軸部材1の筒部6の開口端部を閉じるような構成であってもよい。このように筒部6の開口端部を閉じれば、グリース等の異物の第1軸部材1と第2軸部材2との間、トルク伝達構造部3への侵入を防止できる。また、第1軸部材1の開口部側において、ブーツ77の小径部77bを支持する機構を設け、ブーツ77の組み付け性の向上を図るようにしてもよい。
1 第1軸部材
2 第2軸部材
3 トルク伝達構造部
4 軸本体
5 第1係合部
6 筒部
17 第2係合部
19 軸部
80 ブーツ溝
S1 異物侵入防止構造
S2 異物侵入防止構造

Claims (14)

  1. 筒部の内径面の径方向内側に突出したトルク伝達面を周方向に1個以上有し、かつ、そのトルク伝達面が軸方向に2箇所以上有する第1軸部材と、この第1軸部材のトルク伝達面にそれぞれ対応する位置に、第1軸部材の筒部に嵌入される軸部の外径面の径方向外側に突出したトルク伝達面を有する第2軸部材とを備えた等速自在継手用シャフトであって、
    前記第1軸部材と前記第2軸部材の両部材との間における軸方向1箇所以上、全箇所未満のトルク伝達面の間に弾性体を介在させ、前記弾性体とは異なる軸方向位置のトルク伝達面間には円周方向に隙間を設けたことを特徴とする等速自在継手用シャフト。
  2. 円周方向に隙間が設けられるトルク伝達面が周方向に沿って所定ピッチで2〜8個配設されることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手用シャフト。
  3. 前記第1軸部材と前記第2軸部材の両部材との間におけるトルク伝達面をアウトボード寄りに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の等速自在継手用シャフト。
  4. 第2軸部材の軸部が中空体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  5. 前記第1軸部材は、軸本体と、この軸本体に連設されて内径面にセレーション状の第1係合部が形成された前記筒部とを備え、前記第2軸部材の軸部にセレーション状の第2係合部が形成され、第1係合部と第2係合部との間に、前記弾性体が配設されてなる低トルク伝達部と、第1係合部と第2係合部とが直接的に嵌合してなる高トルク伝達部とが構成され、前記軸本体と前記筒部とを圧接接合したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  6. 第1軸部材の開口側の外径面に、等速自在継手用ブーツの小径部嵌合用のブーツ溝を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  7. 前記ブーツ溝がアウトボード寄りに設けられていることを特徴とする請求項6に記載の等速自在継手用シャフト。
  8. 前記ブーツ溝に前記等速自在継手用ブーツの小径部が密接することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の等速自在継手用シャフト。
  9. 前記弾性体は耐油性を有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  10. 第1軸部材と第2軸部材との間への異物の侵入を防止する異物侵入防止構造を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  11. 前記異物侵入防止構造は、前記弾性体の一部にて構成することを特徴とする請求項10に記載の等速自在継手用シャフト。
  12. 前記異物侵入防止構造は、前記弾性体とは相違する耐油性を有する弾性材からなるシール体にて構成したことを特徴とする請求項10に記載の等速自在継手用シャフト。
  13. 前記異物侵入防止構造をOリングにて構成したことを特徴とする請求項12に記載の等速自在継手用シャフト。
  14. 前記異物侵入防止構造は、少なくともトルク伝達面間へのグリース侵入を防止することを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
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