JP2010180962A - 免震装置 - Google Patents

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隆浩 森
Takashi Kikuchi
隆志 菊地
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Abstract

【課題】軸方向と直交する面内で互いに交差する2方向の独立した加振力が作用した場合、それによる局部剪断歪みを抑え耐久性を向上することのできる免震装置を提供する。
【解決手段】免震装置において、積層体4の半径方向外側に、ゴム層1より高い弾性係数を有するゴム強化層11を部分的に貼り付けることにより、軸方向と直行する面内で互いに交差する2方向の独立した加振力が作用しても局部剪断歪を抑え耐久性を向上させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、円板状のゴム層と剛性板とを軸方向に交互に積層してなる免震装置に関し、特に、2方向の加振入力に対して高い耐久性を確保することができるものに関する。
従来から、地震などによって建物等に加わる加振力を減衰するとともにその衝撃を和らげるために、これらの建物を支持する、円板状のゴム層と剛性板とを軸方向に交互に積層した免震装置が用いられている。
このような免震装置(例えば、特許文献1参照。)は、軸方向と直交する面内で互いに交差する2方向の独立した加振力が作用した場合、図1に斜視図で、図2に平面図でそれぞれ模式的に示すように、R方向の第1の加振力によってR方向に変形した状態の免震装置に、R方向と交差する方向の加振力Fが作用したとき、R方向の変形量Lと、加振力FのR方向に直角の方向θの成分Fθとの積のねじりモーメントが作用し、これによって、単純に1方向Rの加振力が作用する場合に対比して局部剪断歪みが増加し、免震装置の終局性能、すなわち、破断歪みの低下に繋がることがわかってきた。なお、図1において、符号91はゴム層、符号2は鉄板等の剛性板、そして、符号6はゴム層と剛性板を交互に積層した積層体の軸方向両側端に設けられ、免震装置を地盤側および建物側に取り付けるためのフランジである。また、図2において、曲線Qは、免震装置が変形する際の下側フランジに対する上側フランジの移動軌跡を表す。
特開平7−259378号公報
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、軸方向と直交する面内で互いに交差する2方向の独立した加振力が作用した場合、それによる局部剪断歪みを抑え耐久性を向上することのできる免震装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数枚の円板状のゴム層と複数枚の剛性板とを軸方向に交互に積層した積層体を具える免震装置において、この積層体の半径方向外側に、前記ゴム層より高い弾性係数を有するゴム強化層を部分的に貼り付けてなる免震装置である。
本発明において、前記ゴム強化層を、軸方向両端に寄せて貼り付けるのが好ましい。
また、本発明において、積層体の全周面を覆う外皮ゴムを配設する場合には、これを前記積層体と前記ゴム強化層との間に配設するのが好ましい。
本発明によると、詳細を後述するように、積層体の外側に、前記ゴム層より高い弾性係数を有するゴム強化層を部分的に貼り付けるので、その衝撃吸収力をさほど犠牲にすることなく、2方向の独立した加振入力に対する耐久性を大幅に向上させることができる。
また、前記ゴム強化層を、軸方向両端に寄せて貼り付けることによりその効果を一層高めることができる。さらに、積層体の全周面を覆う外皮ゴムを配設する場合には、これを前記積層体と前記ゴム強化層との間に配設するのが、前記効果を高める点において好ましい。
免震装置において、2方向の加振力が加わった場合に作用するモーメントを説明するための模式的斜視図である。 同上の目的のための、模式的平面図である。 本発明に係る実施形態の免震装置を示す側面図である。 本発明に係る実施形態の免震装置を示す断面図である。 本発明に係る他の実施形態の免震装置を示す側面図である。 本発明に係る上記以外の実施形態の免震装置を示す側面図である。 本発明に係る上記以外の実施形態の免震装置を示す側面図である。 本発明に係る上記以外の実施形態の免震装置を示す側面図である。
本発明の実施形態について図に基づいて説明する。図3は、免震装置を加振入力がない状態において示す側面図であり、図4は、その軸心を通る断面を示す断面図である。免震装置10は、上下のフランジ6の間に、複数枚の円板状のゴム層1と複数枚の剛性板2とを軸方向に交互に積層した積層体4を具え、その特徴として、積層体4の半径方向外側に、ゴム層1より高い弾性係数を有するゴム強化層11を部分的に配設して構成される。
ここで、ゴム強化層11は、図示のように、軸方向両端に寄せて貼り付けるのが好ましく、また、積層体4の半径方向外側を全周にわたって覆う外皮ゴム5を設けてもよく、この場合、外皮ゴム5は、積層体4とゴム強化層11との間に配設するのがよい。なお、以下の説明において、便宜上、積層体4、外皮ゴム5がある場合には外皮ゴム5、および、ゴム強化層11よりなる構造体を弾性構造体7と呼ぶものとする。
この構成による効果を次に説明する。水平入力に対して、外からの衝撃を吸収する性能は、弾性構造体7全体の弾性係数が低ければ低いほど高くなるが、弾性構造体7が弾性係数の異なる複数のゴム部材(この場合、積層体4、外皮ゴム5、および、ゴム強化層11を指す)よりなっている場合、弾性構造体7全体の弾性係数は、それらのゴム部材の弾性係数の、各面積で重み付けした加重平均で表される。すなわち、各ゴム部材の剪断弾性係数をGi(i=1,2・・・・,n)とし、各ゴム部材が占める部分の面積をSi(i=1,2・・・・,n)とし、ゴム層全体の面積をSとすると、ゴム層全体の剪断弾性係数は、式(1)で表される。
Figure 2010180962
一方、図2に示すように、上下のフランジ間でR方向にLだけ変位した上下のフランジ6間にR方向と直交する力Fθが作用したとき、これらの積で表されるモーメントが働き、このモーメントによって弾性構造体7には、その中心軸周りのねじり応力が作用する。このときのねじり剛性は一般的に、剪断弾性係数Gと断面二次モーメントIpの積で表され、複数のゴム部材で成り立っている場合には、それぞれの積の和となる。すなわち、各ゴム部材の剪断弾性係数をGi(i=1,2・・・・,n)とし、各ゴム部材が占める部分の断面二次モーメントをIpi(i=1,2・・・・,n)ととすると、弾性構造体7全体のねじり剛性は、式(2)で表される。
Figure 2010180962
したがって、半径方向内側のゴム部材よりも、断面二次モーメントのより大きい半径方向外側のゴム部材の剪断弾性係数を高めた方が、ゴム層全体のねじり剛性に寄与させることができる。
上記のことから、本発明の弾性構造体7にように、ゴム層1より半径方向外側にゴム層1より弾性係数の高いゴム強化層11を部分的に配置することにより、全体の弾性係数の低下にさほど影響を及ぼすことなく、ねじり剛性を高めことができ、このことによって、ねじり変形を抑制して局部剪断歪みを抑え耐久性を向上することができる。
なお、弾性係数の高いゴム強化層11を配置する際に、これを部分的に配置するのは、もし全面的に配置した場合には、全体の弾性係数が高くなりすぎて、免震装置が本来有するべき弾性体としての性能を低下させてしまうからであり、特に、この場合、ねじり剛性を高めるのに効果的な軸方向両端に部分的に配置することによって、同じねじり剛性向上効果であっても、弾性構造体全体の弾性係数上昇を一層効果的に抑制することができる。
また、耐候性等の目的で配置される外皮ゴム5は、その目的からその弾性係数をそれほど変化させることができず、そのため、ねじり剛性向上効果を確保しつつ、弾性構造体全体の弾性係数上昇を抑えるためには、外皮ゴム5はゴム強化層11の内側に配設するのが好ましい。
ゴム強化層を積層体4の外側に貼り付ける場合の他の実施形態として、図5に示すように、積層体4の外側に、ゴム強化層11を螺旋巻きして貼り付けたもの、図6に示すように、積層体4の外側に、ゴム強化層11をクロスに貼ったもの、図7に示すように、積層体4の外側に、ゴム強化層11のリボンを軸方向に複数本貼り付けたもの、図8に示すように、積層体4の外側に、水玉状のゴム強化層11を複数個貼り付けたものなどを例示することができる。
1 ゴム層
2 剛性板
4 積層体
5 外皮ゴム
6 フランジ
7 弾性構造体
10 免震装置
11、12、13、14、15 ゴム強化層

Claims (3)

  1. 複数枚の円板状のゴム層と複数枚の剛性板とを軸方向に交互に積層した積層体を具える免震装置において、
    この積層体の半径方向外側に、前記ゴム層より高い弾性係数を有するゴム強化層を部分的に貼り付けてなる免震装置。
  2. 前記ゴム強化層を、軸方向両端に寄せて貼り付ける請求項1に記載の免震装置。
  3. 前記積層体と前記ゴム強化層との間に、積層体の全周面を覆う外皮ゴムを配設してなる請求項1もしくは2に記載の免震装置。
JP2009025337A 2009-02-05 2009-02-05 免震装置 Withdrawn JP2010180962A (ja)

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