JP2010174722A - 内燃機関及び内燃機関の制御装置 - Google Patents

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崇裕 岸本
Junichi Kawashima
純一 川島
Shinzo Mori
信三 森
Hidenori Imamura
秀徳 今村
Akira Inoue
晶 井上
Naohiko Kimura
直彦 木村
Kiyotaka Shoji
喜代隆 庄司
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】混合気の燃焼の安定化やリーン化を図るとともに内燃機関の始動性の低下を防ぐ内燃機関を提供する。
【解決手段】シリンダヘッド2に設けられた吸気ポート6と、吸気ポート6を開閉する吸気バルブ7と、吸気ポート7に燃料を噴射する燃料噴射弁11と、吸気ポート6の内部を上下に二分して上部通路6a及び下部通路6bを形成する隔壁12と、下部通路6bに設けられ、開度に応じて下部通路6bを通流する空気量を制御する制御バルブ13と、を備えた内燃機関1であって、隔壁12は、上部通路6a側の面12bには高熱伝導性材がコーティングされ、下部通路6b側の面12cには断熱材がコーティングされたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関及び内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関において、吸気ポートの内部を上下の吸気通路に仕切る隔壁を設け、一方の吸気通路の上流側に設けたタンブルコントロールバルブ等により同通路を通流する空気量を制御して燃焼室内にタンブルを発生させることで、混合気の燃焼の安定化やリーン化を図るものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術によれば、さらに、吸気ポートとシリンダヘッドとの間や吸気ポートとキャブレタとの間に断熱板を設けることで、吸気ポートの遮熱も図っている。
特開平11−166420号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、燃焼室における混合気の燃焼の安定化やリーン化を図ることができる効果を奏する一方で、内燃機関の始動時(特に冷間始動時)における始動性が低下してしまう課題があった。これは吸気ポートが遮熱されるために、この吸気ポートは始動時に燃料を気化させるのに十分な熱量を確保できないためである。
本発明は、このような技術的課題を鑑みてなされたもので、混合気の燃焼の安定化やリーン化を図るとともに内燃機関の始動性の低下を防ぐ内燃機関及び内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、シリンダヘッド(2)に設けられた吸気ポート(6)と、前記吸気ポート(6)を開閉する吸気バルブ(7)と、前記吸気ポート(6)に燃料を噴射する燃料噴射弁(11)と、前記吸気ポート(6)の内部を上下に二分して上部通路(6a)及び下部通路(6b)を形成する隔壁(12)と、前記下部通路(6b)に設けられ、開度に応じて前記下部通路(6b)を通流する空気量を制御する制御バルブ(13)と、を備えた内燃機関(1)であって、前記隔壁(12)は、前記上部通路(6a)側の面には高熱伝導性材がコーティングされ、前記下部通路(6b)側の面には断熱材がコーティングされたものであることを特徴とする。
本発明によれば、隔壁と制御バルブとが燃焼室内にタンブルを発生させるので、混合気の燃焼の安定化やリーン化を図ることができる。また、隔壁を高熱伝導性材及び断熱材でコーティングすることでこの隔壁に蓄熱することが可能になるので、内燃機関の始動時であってもこの隔壁に蓄熱された熱を用いることで内燃機関の始動性の低下を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係る内燃機関を説明する図である。 隔壁とシリンダヘッドとの取り付け構造を説明する図である。 隔壁をディンプル構造とした場合を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る内燃機関を備えたシステムの構成を示す図である。 ECUの制御ロジックを示すフローチャートである。 吸気カムシャフトの始動時用動作について説明する図である。 隔壁への蓄熱による効果を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、本発明を1気筒4バルブの内燃機関に適用した場合を例に説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
(装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る内燃機関1を説明する図である。図1(a)は、内燃機関1の装置の構成を示す図である。図1(b)は、図1(a)の隔壁12の側面図である。
図1(a)に示す内燃機関1は、シリンダヘッド2、吸気ポート6、吸気バルブ7、燃料噴射弁11、隔壁12、制御バルブ(TCV、タンブルコントロールバルブ)13等を備えた構成である。
シリンダヘッド2は、シリンダブロック3上に組み付けられる内燃機関1の頭部部品である。このシリンダヘッド2とシリンダブロック3とピストン4との間には、燃焼室5が形成される。
吸気ポート6は、シリンダヘッド2に設けられ、燃焼室5に連通する吸気の通路である。
吸気バルブ7は、吸気ポート6を通流してきた吸気を燃焼室5に入れるために開いたり、燃焼室5内の吸気を圧縮する前に密閉したり、吸気ポート6を開閉する弁である。
燃料噴射弁11は、吸気ポート6に燃料を噴射する弁である。
隔壁12は、吸気ポート6の内部に設けられ、吸気ポート6の内部を上下に二分して上部通路6a及び下部通路6bを形成する仕切り板である。なお、ここでの上下とは、燃料噴射弁11から噴射された燃料が通流する側と通流しない側と言い換えることができる。また、燃焼室5から吹き返した燃料が通流する側と通流しない側と言い換えることもできる。この隔壁12の詳細については図1(b)を用いて後述する。
制御バルブ13は、上部通路6a又は下部通路6bのいずれか一方の通路(ここでは下部通路6b)の上流側に設けられ、その開度に応じて下部通路6bを通流する空気量を制御する弁である。この制御バルブ13は図1の奥行き方向に延びるシャフト13aを中心に回動することで、回動角度に応じて下部通路6bの流路断面積を変更する。この制御バルブ13が下部通路6bを遮蔽したときには、吸気のすべては上部通路6aを通流して燃焼室5に導入される。そうすると、燃焼室5内にはタンブルが発生する。これにより、燃焼室5における混合気の燃焼の安定化やリーン化を図ることができる。
(隔壁12について)
次に、図1(b)を用いて隔壁12の詳細について説明する。
図1(b)に示す隔壁12は、略平面状の隔壁部材12aであってその上面12b(上部通路6a側の面)には高熱伝導性材がコーティングされ、その下面12c(下部通路6b側の面)には断熱材がコーティングされたものである。ここで隔壁部材12aとは、例えばアルミニウム合金である。高熱伝導性材とは、熱伝導性の高い材料、例えばミタニライト(登録商標)である。断熱材とは、断熱効果を奏する程に熱伝導性の低い材料、例えばジルコニアである。
以上のように構成された隔壁12が吸気ポート6に配設される。そうすると、上部通路6aを通流する吸気中の熱は上面12bを介して隔壁部材12aに蓄熱される。このとき、隔壁部材12aにおける熱の授受は上面12bからのみに制限される。すなわち、隔壁部材12aにおける熱の移動方向が上面12bに規制される。そのため、隔壁部材12aに蓄熱された熱が下面12cを介して下部通路6bに逃げるのを防止できる。
(隔壁12の上面12bについて)
ここで隔壁部材12aに熱が蓄熱されると、隔壁12の上面12bでは、蓄熱された熱が上空通路6aに放熱される。そうすると、この放熱された熱により燃料噴射弁11から上部通路6aに噴射された燃料の気化が促進される。また、燃料噴射弁11から噴射された燃料が液滴状で隔壁12に付着した場合であってもこの付着した燃料の気化が促進される。このように燃料の気化が促進されるため、隔壁12を吸気バルブ7の側に延ばすことで燃焼室5の内部における混合気の流動(タンブル)をさらに強化することも可能になる。
また、内燃機関1の暖気後であれば、上部通路6aで燃料を気化させたときに発生する熱量を隔壁部材12aに蓄熱することで、吸気ポート6を通流する吸気の温度上昇を防止して内燃機関1の体積効率を向上させることができる。
なお、隔壁12の上面12bにおいて高熱伝導性材をコーティングする領域は、上面12bのうちの燃焼室5から吸気ポート6へ吹き返した高温の燃焼ガスが衝突する部分のみとすることが望ましい。これは吹き返した高温の燃焼ガスが衝突する部分に集中的に蓄熱することにより、燃料の気化をより促進させるためである。また同様の理由により、隔壁12の上面12bにおいて高熱伝導性材をコーティングする領域は、吸気バルブ7側(図1(a)の隔壁12の右側)の端部一帯のみとすることも望ましい。
(隔壁12の下面12cについて)
一方、隔壁12の下面12cでは、隔壁部材12aに蓄熱された熱は下面12cを介して下部通路6bに逃げることができなくなる。そのため、内燃機関1の始動直後のシリンダヘッド2への放熱を防止することができる。また、下部通路6bを通流する空気の膨張を防止することで制御バルブ13が閉じたとき(下部通路6bが遮蔽されたとき)に下部通路6bに発生する循環流の減衰を防止することができる。さらに、内燃機関1の暖気後であれば、内燃機関1の体積効率の低下を防止することもできる。
(吸気ポート6の内壁について)
以上隔壁12の上面12b及び下面12cについて説明してきたが、吸気ポート6の内壁について補足する。吸気ポート6の内壁(の全面)も断熱材でコーティングすることが望ましい。これは、内燃機関1の始動時であれば、燃焼室5から吸気ポート6に吹き返された高温の燃焼ガスによる熱がシリンダヘッド2へ逃げてしまうのを防止できるからである。また、内燃機関1の暖気後であれば、シリンダヘッド2から吸気ポート6への熱伝導を遮断することで上部通路6aを通流する新気の温度上昇を防止して内燃機関1における体積効率の低下を防止できるからである。
(隔壁12とシリンダヘッド2との取り付け構造について)
続いて、上記の隔壁12とシリンダヘッド2との取り付け構造について説明する。図2は、隔壁12とシリンダヘッド2との取り付け構造を説明する図である。図2(a)は、隔壁12を上側から見た模式図である。図2(b)は、図2(a)のA―Aの断面図である。
図2(a)に示すように隔壁12は、吸気ポート6の外側(シリンダヘッド2の側)に延びた両側縁部12dを有している。図2(b)に示すように、この両側縁部12dにおいて隔壁12は、シリンダヘッド2に例えば締まり嵌めで差し込まれて取り付けられる構成になっている。
このとき両側縁部12d、すなわち隔壁12がシリンダヘッド2と接触する部分(隔壁部材12aの上面12bも含む)には断熱材がコーティングされている。これにより、隔壁12とシリンダヘッド2との熱交換を防止することができる。すなわち、内燃機関1の始動時において隔壁12からシリンダヘッド2へ熱が逃げてしまったり、内燃機関1の暖気後においてシリンダヘッド2から隔壁12に熱が伝わったりするのを防止できる。
また、図2(b)に示すように隔壁12はシリンダヘッド2と別構造となっている。このように構成することで、隔壁12へのコーティング(例えば膜溶射加工によるコーティング)が容易になるという利点がある。なお、前述のように隔壁12がシリンダヘッド2に締まり嵌めで差し込まれて取り付けられることで、隔壁12の断熱材のコーティングがある程度剥がれた場合であっても断熱効果を維持することができるという利点もある。
(隔壁12をディンプル構造とした場合について)
図3は、隔壁12をディンプル構造とした場合を説明する図である。図3(a)は、ディンプル構造とした隔壁12を上側から見た模式図である。図3(b)は、図3(a)のB−Bの断面図である。
図3(a)及び(b)に示す隔壁12は、上面12bから下面12cに向かって窪んだディンプル12eが多数形成されたディンプル構造である。このように構成することで、隔壁12の表面積を拡大させ、隔壁部材12aにおける蓄熱量や放熱量を増加させることができるという利点がある。また、かかるディンプル12eの周辺に強制的に小規模乱流を生成させることで、隔壁12の吸気バルブ7側の端部での大規模乱流の生成を抑制させることが可能になる。これにより、熱伝達率を向上させたり燃焼室5における混合気の流動(タンブル)のサイクル変動を低減して燃焼安定性を向上させることができるという利点がある。
その他、吸気ポート6に噴射された燃料の気化(霧化)を促進させることができるという利点や隔壁部材12aに対する高熱伝導性材や断熱材のコーティングが容易になるという利点がある。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、前述した第1の実施形態に係る内燃機関1の始動(冷間始動)時に、一定条件を満たした場合に燃焼室5内の燃焼ガスを吸気ポート6に強制的に吹き返す形態について説明する。
(システム構成)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る内燃機関1を備えたシステムの構成を示す図である。このシステムは、内燃機関1、ECU(Engine Control Unit、内燃機関の制御装置)20等を備えた構成である。なお、以下では前述の第1の実施形態(図1)と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
本実施形態に係る内燃機関1は、第1の実施形態に加えて、吸気カムシャフト14を備えたものである。この吸気カムシャフト14は、吸気バルブ7の開閉タイミングを可変的に制御するシャフトであり、その動作はECU20により制御される。
ECU20は、内燃機関1を制御するマイクロコントローラである。このECU20は、エンジン回転速度(N)、冷却水温度(Tn)、エンジン停止信号(Ns)、経過時間(Ts)を入力とし、吸気カムシャフト14の動作切替信号を出力する。制御内容については後述する。なお、エンジン回転速度(N)はクランク角センサ(不図示)により検出される。冷却水温度(Tn)は冷却水温度センサ(不図示)により検出される。エンジン停止信号(Ns)はエンジン回転速度(N)が所定の基準値より小さくなったか否かにより検出される。経過時間(Ts)はECU20の内部タイマーにより検出される。
(制御ロジック)
図5は、ECU20の制御ロジックを示すフローチャートである。ECU20は、内燃機関1の始動時に図5に示す制御ロジックを実行する。
まず、冷却水温度(Tn)が所定の設定水温(Two)よりも高いか否かを判定する(S1)。続いて、エンジン回転速度(N)が所定の設定回転速度(No)よりも大きいか否かを判定する(S2)。続いて、経過時間(Ts)、すなわち内燃機関1の始動後の経過時間が所定の設定時間(Tso)よりも大きいか否かを判定する(S3)。
ステップS1においてYES、ステップS2においてYES及びステップS3においてYESのいずれかの条件を満たす場合に、ステップS4へ移る。ステップS4へ移ると、ECU20は、吸気カムシャフト14に対して第1の動作切替信号を送信する(S4)。第1の動作切替信号とは、吸気カムシャフト14を始動時用動作から通常動作に切り替える信号である。始動時用動作については具体的に後述する。なお、通常動作とは吸気カムシャフト14の通常の制御動作、つまり公知の制御動作である。
続いてステップS5へ移って、エンジン停止信号(Ns)を受信すると(S5)、続いてステップS6へ移って第2の動作切替信号を送信する(S6)。この第2の動作切替信号とは、吸気カムシャフト14を通常動作から始動時用動作に切り替える信号である。
以上に示される制御ロジックにより、ECU20は、内燃機関1の始動(冷間始動)時に、上記の条件を満たした場合にステップS6の処理により吸気カムシャフト14を始動時用動作に切り替える。
(始動時用動作について)
図6は、吸気カムシャフト14の始動時用動作について説明する図である。
始動時用動作とは、図6のCに示されるように、内燃機関1の膨張行程末期又は排気行程初期において、吸気バルブ7を短時間だけ(例えば一瞬)開くよう制御する動作である。
吸気バルブ7が開くと、図4の矢印のように燃焼室5から吸気ポート6へ高温の燃焼ガスが吹き返される。その後、吹き返された高温の燃焼ガスは吸気バルブ7に沿って上部通路6aに通流する。そのため、吸気ポート6は内燃機関1の始動時であっても上部通路6aに通流してきた高温の燃焼ガスの熱を用いることで燃料を気化させるのに十分な熱量を確保できる。
また、かかる熱を隔壁12が蓄熱することで、燃料噴射弁11から上部通路6aに噴射された燃料の気化を促進させることができる。図7は、隔壁12への蓄熱による効果を説明する図である。吸気ポート6に吹き返された高温の燃焼ガスの熱を隔壁12が蓄熱したとき(図7(a)参照)には、隔壁12が蓄熱しないとき、すなわち隔壁部材12aに高熱伝導性材や断熱材をコーティングしなかったとき(図7(b)参照)に比べて吹き返された高温の燃焼ガスの熱を燃料の気化に早期に利用することができる。吹き返しから燃料噴射弁11による噴射までは短時間であるためである(図6参照)。
(まとめ)
以上各実施形態について説明してきたが、本実施形態によれば内燃機関1は、隔壁12と制御バルブ13とが燃焼室5内にタンブルを発生させるので、混合気の燃焼の安定化やリーン化を図ることができる。また、隔壁12を高熱伝導性材及び断熱材でコーティングすることでこの隔壁12に蓄熱することが可能になるので、内燃機関1の始動時であってもこの隔壁12に蓄熱された熱を用いることで内燃機関1の始動性の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば隔壁12は、上面12b(上部通路6a側の面)のうちの燃焼室5から吸気ポート6へ吹き返した高温の燃焼ガスが衝突する部分にのみ、高熱伝導性材がコーティングされたものである。吹き返した高温の燃焼ガスが衝突する部分に集中的に蓄熱されるので、燃料の気化をより促進させることができる。
また、本実施形態によれば隔壁12は、上面12b(上部通路6a側の面)であってもシリンダヘッド2に接触する部分には、断熱材がコーティングされたものである。これにより、隔壁12とシリンダヘッド2との熱交換を防止することができる。
また、本実施形態によれば隔壁12は、上面12b(上部通路6a側の面)から下面12c(下部通路6b側の面)に向かって窪んだディンプルが多数形成されたものである。そのため、吸気ポート6に噴射された燃料の気化をより促進させたり隔壁部材12aに対する高熱伝導性材や断熱材のコーティングを容易にしたりことができる。
また、本実施形態によれば隔壁12は、シリンダヘッド2とは別構造としている。そのため、隔壁12へのコーティングを容易にすることができる。
また、本実施形態によればECU20は、内燃機関1の始動時の燃焼室5の膨張行程末期又は排気行程初期において、燃焼室5から吸気ポート6へ高温の燃焼ガスを吹き返すべく吸気バルブ7を開くよう制御する吸気バルブ制御手段(図5のステップS6)を備えている。始動時に吸気ポート6(上部通路6a)に高温の燃焼ガスを吹き返しているので、吸気ポート6は内燃機関1の始動時(特に冷間始動時)であっても燃料を気化させるのに十分な熱量を確保できる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記各実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記の第2の実施形態においては、図5を用いて内燃機関1の始動時の制御内容について説明したが、内燃機関1の暖気後の制御内容として吸気カムシャフト14を通常動作に切り替える制御内容を実行するのが望ましい。
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
6 吸気ポート
6a 上部通路
6b 下部通路
7 吸気バルブ
11 燃料噴射弁
12 隔壁
12a 隔壁部材
12b 上面(上部通路6a側の面)
12c 下面(下部通路6b側の面)
13 制御バルブ
14 吸気カムシャフト
20 ECU(内燃機関の制御装置)
ステップS6 吸気バルブ制御手段

Claims (6)

  1. シリンダヘッドに設けられた吸気ポートと、
    前記吸気ポートを開閉する吸気バルブと、
    前記吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記吸気ポートの内部を上下に二分して上部通路及び下部通路を形成する隔壁と、
    前記下部通路に設けられ、開度に応じて前記下部通路を通流する空気量を制御する制御バルブと、を備えた内燃機関であって、
    前記隔壁は、前記上部通路側の面には高熱伝導性材がコーティングされ、前記下部通路側の面には断熱材がコーティングされたものであることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記隔壁は、前記上部通路側の面のうちの燃焼室から前記吸気ポートへ吹き返した燃焼ガスが衝突する部分にのみ、高熱伝導性材がコーティングされたものであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記隔壁は、前記上部通路側の面であっても前記シリンダヘッドに接触する部分には、断熱材がコーティングされたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記隔壁は、前記上部通路側の面から前記下部通路側の面に向かって窪んだディンプルが多数形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記隔壁は、前記シリンダヘッドとは別構造としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の内燃機関。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、
    当該内燃機関の始動時の燃焼室の膨張行程末期又は排気行程初期において、前記燃焼室から前記吸気ポートへ燃焼ガスを吹き返すべく前記吸気バルブを短時間だけ開くよう制御する吸気バルブ制御手段を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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