JP2010172076A - 円環状モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータに設けられるベアリングの配設スペースを低減して小型化を図った円環状モータを提供する。
【解決手段】 円環状をしたステータ1と、ステータ1に沿って回転する円環状をしたロータ2と、ロータ2をステータ1に回転可能に支持するベアリング4とを備える円環状モータであって、ベアリング4は1つの4接点単列アンギュラ玉軸受で構成される。ベアリング4のボール42はステータ1の内周面よりも外径位置でステータ1に対しモータ軸方向に隣接する位置に配列される。2つのベアリングを配設する必要はなく、ベアリングの配設スペースを低減し、円環状モータのスラスト方向及びラジアル方向の小型化を図ることが可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明はカメラのレンズに内蔵してレンズ機構を駆動するために用いて好適な円環状モータに関するものである。
レンズ交換型カメラのレンズのレンズ機構を自動的に駆動するための駆動源としてステータとロータをそれぞれ円環状に形成してロータが円周方向に回転駆動される円環状モータが用いられている。この種のモータとして、超音波モータやブラシレスモータ等が提案されており、例えば特許文献1では表面波モータが用いられている。この表面波モータでは、円環状をしたステータの外周側に円環状をしたロータを配設し、ベアリングによってステータ回りにロータを回転可能に支持している。また、加圧部材によってロータをステータに光軸方向に加圧摩擦接触させている。この構成により、ステータに生じる表面波によってロータが回転駆動され、ロータに連結されているレンズ機構を駆動することが可能とされている。
特開平10−319298号公報
ところで、この種の円環状モータではステータにロータを回転可能に支持する一方で、ロータの円滑な回転を確保するためにステータに対してロータを安定に支持させる必要がある。特許文献1のモータは表面波モータであり、ステータとロータとを光軸方向、すなわちスラスト方向(回転軸方向)に接触させているので、ラジアル方向(半径方向)に位置拘束しながら回転可能に支持するための1つのベアリングを用いるだけでも、当該ベアリングの部位と、両者の接触部位の2点で支持することになり、安定な支持が可能になる。これは超音波モータにおいても勿論同じである。
しかし、円環状ブラシレスモータのようにロータとステータとが非接触な構成の円環状モータにおいては、ロータの安定の回転を確保するためにはロータをスラスト方向とラジアル方向の両方向について位置拘束した状態で回転可能に支持する必要があり、そのためにはロータを少なくとも光軸方向の2箇所においてラジアル方向に位置拘束するベアリングで支持する必要がある。一般にはステータを光軸方向に挟む2箇所にそれぞれボールベアリングを設け、これらのベアリングによってロータを支持することにより、ロータが偏心することなく安定かつ円滑な回転を確保している。そのため、円環状モータにはこれら2つのベアリングを配設するための配設スペースを確保する必要があり、この配設スペースによって円環状モータの光軸方向及び半径方向の小型化を図ることが難しく、この種モータを内蔵するレンズの小型化を図る上での障害になっている。
本発明の目的は、ベアリングの配設スペースを低減して小型化を図り、モータを内蔵するレンズの小型化を実現することを可能にした円環状モータを提供するものである。
円環状をしたステータと、ステータに沿って回転する円環状をしたロータと、ロータをステータに回転可能に支持するベアリングとを備える円環状モータであって、ベアリングは1つの4接点単列アンギュラ玉軸受で構成されることを特徴とする。また、ベアリングのボールはステータの内周面よりも外径位置でステータに対しモータ軸方向に隣接する位置に配列される。
本発明において、ベアリングは同じ円周上に配列された複数のボールを備え、各ボールに対しステータとロータとがそれぞれ2点において接した状態でボールを挟持するボールベアリングとして構成することが好ましい。この場合、ステータには台形の凹溝が形成され、この凹溝の両テーパ側面においてボールに2点で接し、ロータには対向配置された2つのテーパ面を備え、これらテーパ面においてボールに2点で接する構成とする。
例えば、本発明においては、ロータはステータの周囲を回転するロータヨークに固定されたロータ筒と、このロータ筒に対して一体的に取着されるロックワッシャを備え、ロータ筒には2つのテーパ面の一方のテーパ面が形成され、ロックワッシャには他方のテーパ面が形成され、ロックワッシャをロータ筒に取着したときに当該他方のテーパ面でボールを押圧し、一方のテーパ面及びステータの凹溝の両テーパ側面に当接させる構成とする。この場合、一方のテーパ面と凹溝の一方のテーパ側面、及び他方のテーパ面と凹溝の他方のテーパ側面はそれぞれボールを挟んで当該ボールの径方向に対向配置され、かつこれらの対向方向は互いにほぼ直交する方向とすることが好ましい。
本発明の円環状モータは次の(1)〜(3)の形態とすることが好ましい。
(1)ロータはステータの周囲を回転するアウターロータタイプのブラシレスモータとする。
(2)モータにより駆動される被駆動部材をロックワッシャに連結させる。
(3)モータはカメラのレンズに内蔵してレンズ枠を駆動するためのモータとして構成する。
特に、(2)においては、ロックワッシャの一部をモータの外周側に配設してモータの外周側に存在する被駆動部材を回転駆動するのみならず、ロックワッシャの一部をモータの内周側にまで延設してモータの内周側に存在する被駆動部材を回転駆動する構成が可能になる。後者の構成は既存の中空ブラシレスモータとの置き換えが容易である。
本発明の円環状モータは、4接点単列アンギュラ玉軸受として構成された1つのボールベアリングによってロータをラジアル方向とスラスト方向の両方向に位置拘束した状態でステータに対して回転可能に支持しているので、2つのベアリングを配設する必要はなく、ベアリングの配設スペースを低減し、円環状モータの特にスラスト方向及びラジアル方向の小型化を図ることが可能になる。
本発明の円環状モータは、ボールベアリングのボールはステータの内周面よりも外径位置でかつステータとはモータの軸方向に隣接する位置に配置されているので、モータの軸方向にボールベアリングを配設するためのスペースが必要とされるが2つのボールベアリングを配設する場合よりも軸方向の寸法は短くでき、また円環状モータの内径寸法を所要の寸法に確保した場合でも円環状モータの外形寸法が大きくなることはなく、円環状モータの外径寸法の増大を防止し、小型化を図ることができる。
本発明の円環状モータの一部を破断した外観斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 ベアリングの部分分解破断斜視図である。 実施例1の断面図である。 実施例2の断面図である。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の円環状モータの一部を破断した斜視図であり、図2は図1のII−II線断面図である。この円環状モータは、いわゆるアウターロータタイプのブラシレスモータとして構成されており、内径側に配置されたステータ1の外側でロータ2が回転するようになっている。ステータ1は円周方向に所要のピッチ間隔で配置されて半径方向に突出した複数の突部を有する円環花弁状をした複数の金属板を板厚方向に積層したステータコア11を有しており、このステータコア1の各突部11aを板厚方向に囲むように導線を巻回したコイル12が構成されている。これらのコイル12に直流電流を通流することで、通流方向によって各突部はN極、又はS極に励磁されることになる。また、前記ステータコア11の表面及び裏面の円周複数箇所にはそれぞれ板厚方向に向けた貫通穴にロッド状のステータコア支持柱13が内挿されており、このステータコア支持柱13の表面側端面に締結したネジ14aによりステータコア11をステータ筒15に固定支持している。また、裏面側端面に締結したネジ14bにより小径円筒状のスペーサ16を介して円環状をした回路基板3を固定支持している。この回路基板3には前記コイル12に接続する配線が形成されているとともに、ロータ2の回転位置を検出するための3つのホール素子からなるホールセンサ31が円周方向に並んで搭載されている。この回路基板3は図には表れない電源及びモータの制御回路が実装されているか、又は別体の電源、及び制御回路に電気接続されている。
前記ステータコア11の外周に配置されたロータ2は前記ステータコア11よりも大径の円筒状をしたロータヨーク21と、このロータヨーク21の内周面に一体的に設けられたロータマグネット22を有している。このロータマグネット22は円筒状をした磁性体で構成され、この磁性体を前記ステータコア11の突部11aに対応したピッチ間隔で円周方向に交互にN極、S極に着磁している。あるいは、このロータマグネット22は、それぞれ独立した複数のマグネットをN極とS極が交互に配置されるようにしてロータヨーク21の内周面に接着する等によって一体化した構成としてもよい。このロータマグネット22は前記回路基板3に向けられた側の端部が前記ホールセンサ31に近接して配置されており、磁極によってホールセンサ31をスイッチ動作させるようになっている。また、前記ロータヨーク21は回路基板3と反対側の端部に内径に向けたフランジ21aを有しており、このフランジ21aにおいて軸長の短いロータ筒23にビス24で固定されている。
前記ロータ筒23は前記ステータコア11を固定しているステータ筒15に対して円周方向に、すなわちモータの軸回りに回転可能にボールベアリング4で支持されている。このボールベアリング4は、ここでは4接点単列アンギュラ玉軸受と称する構成となっている。図3はボールベアリング4の部分分解斜視図であり、ステータ筒15とロータ筒23の各先端部は半径方向に微小間隙をおいて対向配置されており、この微小間隙には円環帯状をしたリテーナ41が介挿されている。このリテーナ41は円周方向の複数箇所において反対端部側に凹設したボール支持溝41aが形成されており、このボール支持溝41aにボール42を支持している。これにより複数のボール42はリテーナ41に沿って円周方向に単列に配列されていることになる。また、これらのボール42は前記ステータ筒15の内周面よりも外径位置で、しかもステータコア11に対してはモータの軸方向に隣接する位置に配列される。そして、このボール42に対向する前記ステータ筒15の先端側外周面には断面が台形をした凹溝151が形成され、この凹溝151の両テーパ側面151a,151bのそれぞれにおいて前記ボール42の球面の2点に当接されている。また、この凹溝151に対向するロータ筒23の内周面には内側テーパ面23aが形成され、この内側テーパ面23aは前記ボール42の球面の他の1点に当接されている。さらに、前記ロータ筒23の内周面に形成された雌ネジ231にはロックワッシャ25が外周面の雄ネジ251によって一体的に螺合されており、このロックワッシャ25の内周面には外側テーパ面25aが形成され、この外側テーパ面25aは前記内側テーパ面23aの反対側において前記ボール42の球面の異なる他の1点に当接されている。
このように、このボールベアリング4においては、ボール42はステータ筒15に設けた凹溝151の両テーパ側面151a,151bと、ロータ筒23の内側テーパ面23aとロックワッシャ25の外側テーパ面25aの4つの面によって球面のそれぞれ異なる4点で当接され、これら4つの点において各テーパ側面151a,151bと各テーパ面23a,25aで挟持された構成となっている。すなわち、ロックワッシャ25をロータ筒23に締結したときに外側テーパ面25aから締結力に伴う押圧力がボール42に加えられると、ボール42は凹溝151の両テーパ側面151a,151bとロータ筒23の内側テーパ面23aに当接され、これら4つの面によって挟持される。ここでは、前記内側テーパ面23aと前記凹溝151の一方のテーパ側面151aとはボール42を径方向に挟むように対向配置され、前記外側テーパ面25aと前記凹溝151の他方のテーパ側面151bとはボール42を径方向に挟みように対向配置され、さらにこれらテーパ側面とテーパ面の対向方向は互いにほぼ直交する方向とされ、しかも円環状モータのラジアル方向(半径方向)とスラスト方向(回転軸方向)に対して異なる方向に傾斜されている。これにより、前記ボール42はステータ筒15とロータ筒23とロックワッシャ25によってラジアル方向とスラスト方向の両方向に拘束された状態で挟持される。このことは換言すれば、ロータ2はステータ1に対してラジアル方向とスラスト方向に位置拘束された状態で回転可能な構成とされ、安定に支持されることになる。
この円環状モータは、公知のブラシレスモータと同じ原理によってステータ1に対してロータ2が回転駆動されるものである。簡単に説明すれば、ステータコア11に設けた複数のコイル12に通流する電流の向きを制御することでステータコア11の突部11aにおいてN極、S極を円周方向に等配した状態で励磁させる。これにより、ロータコア21に設けて着磁されているロータマグネット22との間に反発力や吸引力が発生し、これらの力でロータコア21が小角度、すなわちステータコア11の突部11aのピッチ間隔に相当する角度だけ回転する。次いで、ステータコア11のコイル12に通流する電流の向きを切り替えことでステータコア11における励磁のN極とS極が反転されるため、ロータマグネット22との間の反発力と吸引力も反転し、ロータコア21がさらに小角度回転する。この作用を継続することで、ロータコア21が一方向に継続して回転されることになる。ステータコア11のコイル12に通流する電流の向きは、ホールセンサ31でロータマグネット22の回転位置を検出することにより、この検出と同期して各コイル12に通流する電流の向きを適切に制御する。
また、この円環状モータは、4接点単列アンギュラ玉軸受として構成された1つのボールベアリング4によってロータ2をラジアル方向とスラスト方向の両方向に位置拘束した状態でステータ1の周囲で回転可能に支持しているので、ロータ2が偏心することなく安定かつ円滑な回転が確保される。そのため、円環状モータには2つのベアリングを配設する必要はなく、ベアリングの配設スペースを低減し、円環状モータのスラスト方向及びラジアル方向の小型化を図ることが可能になる。また、ボールベアリング4のボール42はステータ1の内周面、ここではステータ筒15の内周面よりも外径位置でかつステータ筒15とはモータの軸方向に隣接する位置に配置されているので、モータの軸方向にボールベアリング4を配設するためのスペースが必要とされるが2つのボールベアリングを配設する場合よりも軸方向の寸法は短くでき、また円環状モータの内径寸法を所要の寸法に確保した場合でも円環状モータの外形寸法が大きくなることはない。これより、円環状モータの外径寸法の増大を防止し、小型化を図ることができる。
図4は本発明にかかる円環状モータを一眼レフカメラの交換レンズに適用した実施例1の概略断面図である。レンズ鏡筒の固定筒5のうち、内固定筒51内にはレンズLを支持したレンズ枠6が光軸方向に移動可能に内装される。また、前記内固定筒51と、この内固定筒51に対して径方向に微小間隙をおいて配設された前記固定筒5の外固定筒52との間隙内にはカム筒7が内挿されており、レンズ鏡筒の筒軸回り、すなわちレンズ光軸回りに回転可能とされている。前記カム筒7の先端には切欠71が設けられ、また、円周面には所要形状をしたカム溝72が形成されている。このカム溝72に対応して前記内固定筒51には光軸方向に延びるガイド溝511が形成されており、前記レンズ枠6の円周一部に設けた半径方向に突出するカムロッド61が前記内固定筒51のガイド溝511を貫通して前記カム筒7のカム溝72に内挿かつ係合されている。
そして、前記した円環状モータはステータ筒15が前記外固定筒52の外周面に固定されている。また、前記円環状モータのロックワッシャ25の一部から内径方向に係合ピン251が突出され、前記カム筒7の切欠71に円周方向に係合され、ロックワッシャ25と一体的にカム筒7が回転されるようになっている。
実施例1のレンズ鏡筒では、円環状モータが駆動されてロータ2が回転されると、これと一体のロータ筒23、及びこれに螺合されているロックワッシャ25が回転される。ロックワッシャ25の回転は係合ピン251を介してカム筒7に伝えられ、カム筒7が内固定筒51の外周面に沿って回転される。これにより、カム溝72に係合しているカムロッド61が内固定筒51のガイド溝511に案内されながらカム溝72の形状にしたがって光軸方向に移動され、これと一体のレンズ枠6、すなわちレンズLが光軸方向に移動される。これにより、レンズ鏡筒におけるズーミングあるいはフォーカシングが行われる。
この実施例1において、円環状モータは1つのボールベアリング4で構成されているが、前述のように4接点単列アンギュラ玉軸受として構成されているので、ステータ1に対してロータ2を安定に支持し、ロータ2の安定な回転が可能になる。また、2つのボールベアリングを必要とするモータに比較して軸方向及び径方向の寸法を縮小した小型のモータとしてレンズ鏡筒に内蔵するので、レンズ鏡筒の小型化に有利になる。特に、ボールベアリング4はステータ筒15の内周面よりも外径側の位置に配置されているので、ステータ1の内径寸法をボールベアリング4によって縮小させることはない。また、一方でボールベアリング4はステータコア11に軸方向に隣接する位置に配置しているので円環状モータの外径寸法を拡大することはない。このことは、所要の内径を確保する場合でもボールベアリング4によって円環状モータ、すなわちレンズ鏡筒の外径寸法が増大されることがないことを意味している。これにより、レンズ鏡筒の外径寸法の増大を抑制し、小径なレンズ鏡筒を実現することが可能になる。
図5は実施例1の変形例としての実施例2の断面図である。実施例1の図4と同一部分には同一符号を付してあり、これらについての説明は省略する。実施例2では、ロックワッシャ25をカム筒7に一体に形成したものである。すなわち、カム筒7の先端部に外フランジ73を一体に形成し、この外フランジ73の外縁部にロックワッシャ25を一体化している。ここでは両者を一体に形成しているが、例えば、外フランジ73とロックワッシャ25のそれぞれに互いに螺合するネジを形成して両者を一体化するようにしてもよい。この構成によれば、円環状モータが回転してロックワッシャ25が回転すると、これと一体にカム筒7が回転され、実施例1と同様にレンズLが光軸方向に移動されることは言うまでもない。
実施例2では、レンズ鏡筒内に円環状モータを内装する際に、円環状モータにロックワッシャ25を取着すれば、これと同時にカム筒7をレンズ鏡筒内に内装することが可能になる。また、ロックワッシャ25とカム筒7を連結するために実施例1のような係合ピンや切欠は不要であり、構成部品数を削減できる。また、レンズ鏡筒の小型化を図ることができることは実施例1と同じである。
なお、ロックワッシャ25の回転を減速又は増速してカム筒7に伝達するようにしてもよい。例えば、図示は省略するがロックワッシャ25の内周面に内歯車を形成し、またロックワッシャ25の内径位置において内固定筒51の外周面に太陽歯車としての外歯を形成し、これら内歯車と太陽歯車の間に1つ又は複数の遊星歯車を噛合させ、この遊星歯車の回転軸をカム筒7に支持した構成とする。
円環状モータが回転してロックワッシャ25が回転すると、遊星歯車が自転しながら円周方向に公転されるので、いわゆる遊星歯車機構によってカム筒7が回転され、実施例1,2と同様にレンズLが光軸方向に移動される。
実施の形態では本発明をアウターロータタイプの円環状モータに適用しているが、ロータがステータの内径側に配置されるインナーロータタイプの円環状モータにおいても本発明を同様に適用することが可能であり、このインナーロータタイプに適用した場合でも円環状モータにおけるベアリングの配設スペースを低減し、円環状モータの小型化を図ることができる。
本発明は円環状モータを駆動源とする各種機器において、小型化を図った機器に利用可能である。
1 ステータ
2 ロータ
3 回路基板
4 ボールベアリング
5 固定筒
6 レンズ枠
7 カム筒
11 ステータコア
12 コイル
15 ステータ筒
21 ロータコア
22 ロータマグネット
23 ロータ筒
23a 内側テーパ面
25 ロックワッシャ
25a 外側テーパ面
151 凹溝
151a,151b テーパ側面
L レンズ

Claims (10)

  1. 円環状をしたステータと、前記ステータに沿って回転する円環状をしたロータと、前記ロータを前記ステータに回転可能に支持するベアリングとを備える円環状モータであって、前記ベアリングは1つの4接点単列アンギュラ玉軸受で構成されることを特徴とする円環状モータ。
  2. 前記ベアリングのボールは前記ステータの内周面よりも外径位置でステータに対しモータ軸方向に隣接する位置に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の円環状モータ。
  3. 前記ベアリングは同じ円周上に配列された複数のボールを備え、前記各ボールに対し前記ステータと前記ロータとがそれぞれ2点において接した状態で前記ボールを挟持するボールベアリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の円環状モータ。
  4. 前記ステータには台形の凹溝が形成され、この凹溝の両テーパ側面において前記ボールに2点で接し、前記ロータには対向配置された2つのテーパ面を備え、これらテーパ面において前記ボールに2点で接していることを特徴とする請求項3に記載の円環状モータ。
  5. 前記ロータは前記ステータの周囲を回転するロータヨークに固定されたロータ筒と、このロータ筒に対して一体的に取着されるロックワッシャを備え、前記ロータ筒には前記2つのテーパ面の一方のテーパ面が形成され、前記ロックワッシャには他方のテーパ面が形成され、前記ロックワッシャを前記ロータ筒に取着したときに当該他方のテーパ面で前記ボールを押圧し、前記一方のテーパ面及び前記ステータの凹溝の両テーパ側面に当接させることを特徴とする請求項4に記載の円環状モータ。
  6. 前記一方のテーパ面と前記凹溝の一方のテーパ側面、及び前記他方のテーパ面と前記凹溝の他方のテーパ側面はそれぞれ前記ボールを挟んで当該ボールの径方向に対向配置され、かつこれらの対向方向は互いにほぼ直交する方向であることを特徴とする請求項5に記載の円環状モータ。
  7. 前記ロータは前記ステータの外周囲を回転するアウターロータタイプのブラシレスモータであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の円環状モータ。
  8. 前記モータにより駆動される被駆動部材を前記ロックワッシャに連結させていることを特徴とする請求項7に記載の円環状モータ。
  9. 前記ロックワッシャの一部をモータの内周側にまで延設してモータの内周側に存在する被駆動部材を回転駆動することを特徴とする請求項8に記載の円環状モータ。
  10. 前記モータはカメラのレンズに内蔵してレンズ枠を駆動するためのモータであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の円環状モータ。

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