JP2010168986A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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和弘 若尾
Takaaki Ito
隆晟 伊藤
Keisuke Sano
啓介 佐野
Koichi Yoda
公一 依田
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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、吸着材に吸着されている所定の成分の意図していない脱離を防止できるようにすることを目的とする。
【解決手段】
主排気通路14の一部を迂回するバイパス通路20に、吸着材24を備える。上流側接続部20aに配置され、排気ガスがバイパス通路20に導入されないようにバイパス通路20を閉塞する第1流路形態と、排気ガスがバイパス通路20に導入されるようにバイパス通路20を開放する第2流路形態との間で、排気ガスの流路形態を切り替える切替バルブ22を備える。バイパス通路20における下流側接続部20bと吸着材24との間の部位に、逆流防止弁26を備える。吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、上記第1流路形態が選択されるように切替バルブ22を制御し、かつ、バイパス通路20が閉塞されるように逆流防止弁26を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、詳しくは、排気通路における触媒の下流に、触媒で浄化できなかった未浄化成分を吸着するための吸着材を備えた排気浄化装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、排気浄化用触媒の上流において主排気通路の一部を迂回するバイパス通路上に、排気ガス中に含まれるHCを吸着させるための吸着材を備える内燃機関の排気浄化装置が開示されている。この従来の排気浄化装置は、主排気通路とバイパス通路との間の排気ガスの上流側の接続部に、筒内から排出された排気ガスの流路形態を、バイパス通路を介する流路形態とバイパス通路を介しない流路形態との間で切り替えるための流路切替弁を備えている。
特開平6−200750号公報 特開2003−254050号公報 特開平10−47044号公報
上記従来の排気浄化装置では、内燃機関の冷間始動時において、バイパス通路に排気ガスが導入されるように流路切替弁を制御することで吸着材にHCを吸着させた後に、吸着材からの脱離動作を開始するまでの間は、バイパス通路を介しない流路形態に切り替えるようにしている。これにより、吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、バイパス通路に排気ガスが流れないようにしている。
しかしながら、上記従来の排気浄化装置の手法では、上記期間中には、主排気通路とバイパス通路との間の接続部の一方(上流側の接続部)しか塞がれていない。このため、排気通路内に生ずる排気脈動の影響によって、塞がれていない下流側の接続部側からバイパス通路内に排気ガスが回り込んでしまい、脱離動作の開始前に、吸着材に吸着されているHCを吸着材から脱離させてしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、吸着材に吸着されている所定の成分の意図していない脱離を防止できるようにした内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
前記主排気通路との上流側接続部において前記主排気通路から分岐し、前記上流側接続部より下流の下流側接続部において再び前記主排気通路に合流するバイパス通路と、
前記バイパス通路に配置され、排気ガス中に含まれる所定の成分を吸着する機能を有する吸着材と、
前記上流側接続部および前記下流側接続部の一方に配置され、排気ガスが前記バイパス通路に導入されないように前記バイパス通路を閉塞する第1流路形態と、排気ガスが前記バイパス通路に導入されるように前記バイパス通路を開放する第2流路形態との間で、排気ガスの流路形態を切り替える流路切替手段と、
前記バイパス通路における前記上流側接続部および前記下流側接続部の他方と前記吸着材との間の部位に配置され、当該部位における前記バイパス通路の開閉を担う開閉手段と、
内燃機関の始動時に、前記吸着材に前記所定の成分を吸着させるべく、前記第2流路形態が選択されるように前記流路切替手段を制御し、かつ、前記バイパス通路が開放されるように前記開閉手段を制御する吸着動作実行手段と、
前記吸着材への前記所定の成分の吸着動作の終了時から前記吸着材から前記所定の成分を脱離させる脱離動作の開始時までの期間中に、前記第1流路形態が選択されるように前記流路切替手段を制御し、かつ、前記バイパス通路が閉塞されるように前記開閉手段を制御するバイパス通路遮蔽実行手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記バイパス通路中の部位であって前記脱離動作時に前記吸着材よりも排気ガスの流れの下流側となる部位から分岐し、内燃機関の吸気通路に合流するリターン通路と、
前記リターン通路の開閉を担う第2開閉手段と、
前記流路切替手段と前記開閉手段との間の部位における前記バイパス通路内の圧力を検出または推定する圧力取得手段と、
前記脱離動作を行う場合に、前記第1流路形態が選択され、かつ、前記開閉手段によって前記バイパス通路が閉塞された状態で、前記リターン通路が開放されるように前記第2開閉手段を制御するリターン通路開放実行手段と、
前記リターン通路開放実行手段によって前記リターン通路が開放された後に、前記バイパス通路内の前記圧力が所定値以下になってから、前記バイパス通路が前記主排気通路に対して開放されるように前記流路切替手段および前記開閉手段のうちの少なくとも一方を制御するバイパス通路開放実行手段と、
を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、主排気通路とバイパス通路との間の双方の接続部においてバイパス通路が閉塞されるようになる。このため、当該期間中において、バイパス通路上の吸着材に対して排気脈動に起因する排気ガスの回り込みが生ずるのを防止することができ、吸着材からの未浄化成分の意図しない脱離の発生を防止することが可能となる。
第2の発明によれば、脱離動作が行われる場合に、内燃機関の吸気負圧によって、吸着材近傍のバイパス通路内の圧力を十分に下げたうえで、バイパス通路が開放されることになる。これにより、バイパス通路の開放初期に、排気脈動によってバイパス通路内の吸着材からの脱離成分を含むガスが主排気通路内に排出されることを確実に防止しつつ、主排気通路を流れる排気ガスの一部をバイパス通路に導入し、吸着材からの脱離成分を吸気通路に還流させることが可能となる。
本発明の実施の形態1における排気浄化装置を備える内燃機関システムの構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1における排気浄化装置を備える内燃機関システムの構成を説明するための図である。図1に示す内燃機関10は、筒内に空気を取り込むための吸気通路12と、筒内から排出された排気ガスが流れる排気通路とを備えている。
本実施形態の排気通路は、筒内から排気ガスを排出するための主排気通路14と、後述するバイパス通路20とを備えている。主排気通路14には、上流側から順に、排気ガスを浄化可能な前段触媒(S/C)16、および後段触媒(U/F)18が直列に配置されている。
本実施形態のシステムは、主排気通路14の一部を迂回する通路として、バイパス通路20を備えている。バイパス通路20は、前段触媒16の下流に位置する上流側接続部20aにおいて主排気通路14から分岐し、当該上流側接続部20aの下流であって後段触媒18の上流に位置する下流側接続部20bにおいて再び主排気通路14に合流するように構成されている。
上流側接続部20aには、筒内を出て上流側接続部20aに到達した排気ガスの流出先を主排気通路14とバイパス通路20との間で切り替えるための切替バルブ22が配置されている。切替バルブ22は、負圧ダイアフラム22aに作用するエンジン吸気負圧が図示省略する電磁弁によって制御されることによって、開閉駆動が制御される。尚、内燃機関10の通常運転時には、バイパス通路20が閉塞されるように切替バルブ22が制御されることによって、排気ガスがバイパス通路20を介さずにそのまま主排気通路14を通って大気中に放出される。
また、バイパス通路20の途中には、排気ガス中に含まれる所定の成分(HC、水、NOx)を吸着する機能を有する吸着材24が配置されている。より具体的には、HCや水を吸着するのに適した吸着材としては、例えば、ゼオライトを用いることができ、NOxを吸着するのに適した吸着材としては、鉄が担持されたゼオライトを用いることができる。すなわち、吸着材24は、そのような複数の吸着材を組み合わせた吸着材ユニットとして構成されている。
また、バイパス通路20における吸着材24と下流側接続部20bとの間の部位には、当該部位においてバイパス通路20の開閉を担う逆流防止弁26が配置されている。更に、バイパス通路20における上流側接続部20aと吸着材24との間の部位には、リターン通路28の一端が接続されている。リターン通路28は、その途中にパージバルブ30を備え、その他端において吸気通路12に接続されている。また、バイパス通路20における吸着材24と逆流防止弁26との間の部位には、当該部位におけるバイパス通路20内の圧力を検出するための圧力センサ32が接続されている。
本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)34を備えている。ECU34には、上記圧力センサ32に加え、内燃機関10の冷却水温度を検出するための水温センサ36等の内燃機関10を制御するための各種センサが接続されている。また、ECU34には、上述した切替バルブ22やパージバルブ30等の各種アクチュエータが接続されている。
以上のように構成された本実施形態のシステムでは、触媒16、18が未だ活性化していない冷間始動時において、上流側接続部20a側からバイパス通路20に排気ガスを供給することで、排気ガス中に含まれる未浄化成分(HC、NOx)を吸着材24に吸着させる吸着動作が行われる。このような吸着動作によれば、触媒16等が機能していない状況下において、HCやNOxが大気中に放出されるのを抑制することができる。
そして、その後に吸着材24に吸着されている成分を脱離させる脱離動作の所定の実行条件(内燃機関10の暖機完了、触媒16、18が活性化している等)が成立した後に、下流側接続部20b側からバイパス通路20に排気ガスの一部を供給することで、吸着材24に吸着されているHC等を吸着材24から脱離させたうえで吸気通路12に還流させることができる。尚、吸気通路12に還流された吸着材脱離成分は、再度燃焼に付された後に、活性状態にある触媒16等によって浄化される。
ところで、主排気通路14内には、排気脈動が存在する。このため、上流側接続部20aにおいてバイパス通路20を閉塞するように切替バルブ22が制御されている状況下であっても、仮に下流側接続部20bが開放されていた場合には、排気脈動によって主排気通路14を流れる排気ガスが下流側接続部20bを経てバイパス通路20内に回り込んでしまう。吸着材24にHC等が吸着されている状況下でバイパス通路20内に排気ガスが出入りすることになると、吸着材24からのHC等の意図しない脱離が生じてしまう。
本実施形態では、吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、排気脈動による排気ガスの回り込みに起因する吸着材24からのHC等の意図しない脱離の発生を防止すべく、上記期間中には、上流側接続部20aにおいてバイパス通路20が閉塞されるように切替バルブ22を制御するとともに、下流側接続部20b近傍のバイパス通路20に配置された逆流防止弁26を閉じるように制御することとした。
図2は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU34が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図2に示すルーチンは、内燃機関10の始動直後に起動されるものとする。
図2に示すルーチンでは、先ず、吸着条件が成立するか否かが判別される(ステップ100)。具体的には、本ステップ100では、内燃機関10の始動時の冷却水温度等に基づいて、触媒16等の暖機状態が推定される。そして、触媒16等が暖機状態(活性化状態)にないと判断できる場合には、吸着材24を用いて排気ガス中のHC等を吸着除去する必要があると判定される(すなわち、吸着条件が成立すると判定される)。
上記ステップ100において、吸着条件が成立すると判定された場合には、吸着材24に排気ガスを導入すべく、排気ガスの全部が上流側接続部20aからバイパス通路20に導入されるように切替バルブ22が制御される(ステップ102)。更に、本ステップ102では、バイパス通路20に流入した排気ガスが吸着材24を通過した後に下流側接続部20bを通って主排気通路14に排出されるようにするために、逆流防止弁26が開かれる。
次に、排気ガスが吸着材24に流れている時間が所定値Taよりも長いか否かが判別される(ステップ104)。この所定値Taは、吸着動作の終了(完了)時点を判断するための時間として、実験等により予め設定された値である。
上記ステップ104において、吸着時間T>所定値Taが成立した場合、つまり、吸着動作を終了するタイミングに達した場合には、吸着材24に排気ガスが流れないようにするために、上流側接続部20aにおいてバイパス通路20が閉塞されるように切替バルブ22が制御される(ステップ106)。これにより、吸着動作が終了される。また、本ステップ106では、逆流防止弁26が閉じられる。これにより、下流側接続部20b側においても、バイパス通路20が閉塞されるようになる。尚、本ステップ106の処理による切替バルブ22および逆流防止弁26の制御は、その後に脱離動作が開始されることになるまで継続される。
また、上記ステップ100において、吸着条件が成立していないと判定された場合、つまり、触媒16等が既に暖機状態にあると判断できる場合には、吸着動作が不要であるので、吸着材24に排気ガスが流れなくなるように切替バルブ22が制御されるとともに、逆流防止弁26が閉じられる(ステップ108)。
以上説明した図2に示すルーチンによれば、吸着動作が終了した後には、上流側接続部20aにおいてバイパス通路20が閉塞されるように切替バルブ22が制御されるとともに、逆流防止弁26が閉じられることにより、下流側接続部20b側においてもバイパス通路20が閉塞される。これにより、吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、主排気通路14とバイパス通路20との間の双方の接続部20a、20bにおいてバイパス通路20が閉塞されるようになる。このため、当該期間中において、切替バルブ22を備えていない方の下流側接続部20b側から排気脈動に起因する排気ガスの回り込みを防止することができ、吸着材24からのHC等の意図しない脱離の発生を防止することが可能となる。また、その結果として、当該期間中に脱離が発生することで排気ガス温度が低下し、後段触媒18の温度低下が生ずるのを防止することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、バイパス通路20の上流側接続部20aに切替バルブ22を備え、かつ、バイパス通路20における下流側接続部20bの近傍部位に逆流防止弁26を備えるようにしている。しかしながら、このような構成に限らず、切替バルブ22が下流側接続部20bに配置され、かつ、バイパス通路20における上流側接続部20aの近傍部位に逆流防止弁26が配置されていてもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、上流側接続部20aを閉塞するように切替バルブ22が制御された際の流路形態が前記第1の発明における「第1流路形態」に、上流側接続部20aを開放するように切替バルブ22が制御された際の流路形態が前記第1の発明における「第2流路形態」に、切替バルブ22が前記第1の発明における「流路切替手段」に、逆流防止弁26が前記第1の発明における「開閉手段」に、それぞれ相当している。また、ECU34が、上記ステップ100および102の処理を実行することにより前記第1の発明における「吸着動作実行手段」が、上記ステップ104および106の処理を実行することにより前記第1の発明における「バイパス通路遮蔽実行手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU34に図2に示すルーチンとともに後述する図3に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
上述した実施の形態1の制御によれば、吸着動作の終了時から脱離動作の開始時までの期間中に、吸着材に吸着されている成分の意図しない脱離を防止することができる。本実施形態のシステムは、上述した実施の形態1の制御実行後に到来する脱離動作の開始時の制御に特徴を有している。
本実施形態のシステムにおいて、吸着材に吸着されている成分を脱離させて吸気通路12に還流させる際には、逆流防止弁26を開く必要がある。本実施形態では、脱離動作を行う場合に、切替バルブ22および逆流防止弁26によってバイパス通路20の双方の接続部20a、20bを閉塞させた状態で、先ず、パージバルブ30を開くようにしている。そのうえで、圧力センサ32によって検出されるバイパス通路20の吸着材近傍の圧力が所定値以下になった後に、逆流防止弁26を開くようにしている。
図3は、上記の機能を実現するために、本実施の形態2においてECU34が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図3に示すルーチンは、吸着動作の終了後(上記図2に示すルーチンのステップ104の判定成立後)に起動されるものとする。
図3に示すルーチンでは、先ず、エンジン水温が所定温度よりも高くなったか否かが判別される(ステップ200)。その結果、本ステップ200の判定が成立する場合、つまり、吸気通路12に排気ガスを還流させることが問題とならない状態にまで内燃機関10が暖機されたと判断できる場合には、パージバルブ30が開かれる(ステップ202)。
次に、上記ステップ202においてパージバルブ30が開かれた後に、圧力センサ32によって検出されるバイパス通路20内の圧力が所定値以下に低下したか否かが判別される(ステップ204)。本ステップ204における所定値は、その後に逆流防止弁26を開く制御を開始した後の初期段階において、バイパス通路20内のガスが排気脈動によって主排気通路14に排出されることがなくなる程度にまで、バイパス通路20内の圧力が低下しているかどうかを判断するための閾値である。上記ステップ204において、当該圧力の低下が認められた場合には、逆流防止弁26を開くように制御される(ステップ206)。
以上説明した図3に示すルーチンによれば、上記ステップ200の処理によって脱離動作の開始条件が成立した場合には、切替バルブ22および逆流防止弁26によってバイパス通路20の双方の接続部20a、20bが閉塞された状態で、パージバルブ30が開かれる。これにより、内燃機関10の吸気負圧によって、吸着材24近傍のバイパス通路20内の圧力が低下していく。そして、吸着材24近傍のバイパス通路20内の圧力を十分に下げたうえで、逆流防止弁26が開かれる。これにより、逆流防止弁26の開弁初期に、排気脈動によってバイパス通路20内の吸着材24からの脱離成分を含むガスが主排気通路14内に排出されることを確実に防止しつつ、主排気通路14を流れる排気ガスの一部をバイパス通路20に導入し、吸着材24からの脱離成分を吸気通路12に還流させることが可能となる。
尚、上述した実施の形態2においては、パージバルブ30が前記第2の発明における「第2開閉手段」に、圧力センサ32が前記第2の発明における「圧力取得手段」に、それぞれ相当している。また、ECU34が、上記ステップ200および202の処理を実行することにより前記第2の発明における「リターン通路開放実行手段」が、上記ステップ200および202の処理を実行することにより前記第2の発明における「バイパス通路開放実行手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU34に図3に示すルーチンに代えて後述する図4に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
上述した実施の形態2においては、圧力センサ32の検出値を利用して、パージバルブ30を開いた後に吸着材24近傍の圧力が所定値以下になったか否かを判断するようにしている。これに対し、本実施形態では、圧力センサ32を用いずに、パージバルブ30開弁後のバイパス通路20内の圧力を推定するようにしている。以下、図4を参照して、本実施形態の手法について説明を行う。
図4は、本発明の実施の形態3における脱離動作時の制御を実現するために、ECU34が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図4において、実施の形態2における図3に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図4に示すルーチンでは、上記ステップ202においてパージバルブ30が開かれた後には、パージバルブ30を開いた時点から所定時間が経過したか否かが判別される(ステップ300)。そして、パージバルブ30を開いた時点からの積算時間が上記所定時間に達した場合に、上記ステップ206において、逆流防止弁26が開くように制御される。
以上説明した図4に示すルーチンの処理によっても、上述した実施の形態2と同様に、逆流防止弁26の開弁初期に、排気脈動によってバイパス通路20内の吸着材24からの脱離成分を含むガスが主排気通路14内に排出されることを確実に防止しつつ、主排気通路14を流れる排気ガスの一部をバイパス通路20に導入し、吸着材24からの脱離成分を吸気通路12に還流させることが可能となる。
また、上記図4に示すルーチンでは、圧力センサ32を配置する代わりに、パージバルブ30を開いた時点からの積算時間を利用して、パージバルブ30の開弁後に吸着材24近傍のバイパス通路20内の圧力が所定値以下となったか否かを判断するようにしている。このような手法によれば、圧力センサ32に頼ることなく、逆流防止弁26を開くタイミングを好適に設定することができる。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU34が、上記ステップ300を実行することにより前記第2の発明における「圧力取得手段」が、上記ステップ300および206の処理を実行することにより前記第2の発明における「バイパス通路開放実行手段」が、それぞれ実現されている。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 主排気通路
16 前段触媒
18 後段触媒
20 バイパス通路
20a 上流側接続部
20b 下流側接続部
22 切替バルブ
24 吸着材
26 逆流防止弁
28 リターン通路
30 パージバルブ
32 圧力センサ
34 ECU(Electronic Control Unit)
36 水温センサ

Claims (2)

  1. 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
    前記主排気通路との上流側接続部において前記主排気通路から分岐し、前記上流側接続部より下流の下流側接続部において再び前記主排気通路に合流するバイパス通路と、
    前記バイパス通路に配置され、排気ガス中に含まれる所定の成分を吸着する機能を有する吸着材と、
    前記上流側接続部および前記下流側接続部の一方に配置され、排気ガスが前記バイパス通路に導入されないように前記バイパス通路を閉塞する第1流路形態と、排気ガスが前記バイパス通路に導入されるように前記バイパス通路を開放する第2流路形態との間で、排気ガスの流路形態を切り替える流路切替手段と、
    前記バイパス通路における前記上流側接続部および前記下流側接続部の他方と前記吸着材との間の部位に配置され、当該部位における前記バイパス通路の開閉を担う開閉手段と、
    内燃機関の始動時に、前記吸着材に前記所定の成分を吸着させるべく、前記第2流路形態が選択されるように前記流路切替手段を制御し、かつ、前記バイパス通路が開放されるように前記開閉手段を制御する吸着動作実行手段と、
    前記吸着材への前記所定の成分の吸着動作の終了時から前記吸着材から前記所定の成分を脱離させる脱離動作の開始時までの期間中に、前記第1流路形態が選択されるように前記流路切替手段を制御し、かつ、前記バイパス通路が閉塞されるように前記開閉手段を制御するバイパス通路遮蔽実行手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記バイパス通路中の部位であって前記脱離動作時に前記吸着材よりも排気ガスの流れの下流側となる部位から分岐し、内燃機関の吸気通路に合流するリターン通路と、
    前記リターン通路の開閉を担う第2開閉手段と、
    前記流路切替手段と前記開閉手段との間の部位における前記バイパス通路内の圧力を検出または推定する圧力取得手段と、
    前記脱離動作を行う場合に、前記第1流路形態が選択され、かつ、前記開閉手段によって前記バイパス通路が閉塞された状態で、前記リターン通路が開放されるように前記第2開閉手段を制御するリターン通路開放実行手段と、
    前記リターン通路開放実行手段によって前記リターン通路が開放された後に、前記バイパス通路内の前記圧力が所定値以下になってから、前記バイパス通路が前記主排気通路に対して開放されるように前記流路切替手段および前記開閉手段のうちの少なくとも一方を制御するバイパス通路開放実行手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
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