JP2010168994A - 内燃機関の排気浄化装置、ハイブリッド機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、NOxの大気放出を抑制しつつ、NOx吸着材または/およびNOx脱離機構を検査することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】内燃機関10の冷間始動時に、切替弁50を位置Bに制御する。これにより、NOx吸着材42でNOxを吸着することができる。また、実施の形態1では、触媒暖機が完了したらその後適切なタイミングでパージバルブ62を開き、還流パージを実行する。還流パージの実行中に、NOxセンサ52の出力値を所定値と比較する。還流パージ中のNOxセンサ52の出力値がこの所定値以上を示した場合は、NOx吸着材42や、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であると判定される。
【選択図】図1
【解決手段】内燃機関10の冷間始動時に、切替弁50を位置Bに制御する。これにより、NOx吸着材42でNOxを吸着することができる。また、実施の形態1では、触媒暖機が完了したらその後適切なタイミングでパージバルブ62を開き、還流パージを実行する。還流パージの実行中に、NOxセンサ52の出力値を所定値と比較する。還流パージ中のNOxセンサ52の出力値がこの所定値以上を示した場合は、NOx吸着材42や、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であると判定される。
【選択図】図1
Description
この発明は、内燃機関の排気浄化装置、ハイブリッド機関に関する。
従来、例えば、特開2005−240726号公報に開示されているように、HC吸着材と、このHC吸着材の浄化性能(吸着性能)を検査する構成とを備えた内燃機関の排気浄化装置が知られている。内燃機関の冷間始動時などの排気触媒が低温にある状況下では、排気触媒のHC浄化性能が低下している。上記従来の排気浄化装置は、HCの触媒浄化が困難な場合に、HC吸着材にHCを吸着させることができる。
HC吸着材のHC吸着量には、上限がある。従って、通常、HC吸着量がある程度多くなった場合には、HC吸着材からHCを脱離する措置が施される。脱離したHCは、例えば排気触媒が活性状態にあるときにこの排気触媒で浄化されるなどして、処理される。
上記従来の排気浄化装置は、HC吸着材のHC吸着性能が正常かどうかを検査する構成を備える。具体的には、排気通路内におけるHC吸着材の下流に、酸素濃度センサが設けられる。上記従来の排気浄化装置は、空燃比変動に応じたHC吸着材下流の酸素濃度変動に基づいて、HC吸着材の吸着性能の劣化具合を検知している。
HC吸着材のみならず、排気ガス中のNOxを吸着するNOx吸着材も、内燃機関の排気浄化装置に用いられることがある。これにより、内燃機関の始動時などNOxの触媒浄化が困難な場合に、NOx吸着材にNOxを吸着させることができる。
NOx吸着材でも、NOx吸着量が上限を超えないように必要に応じてNOxが脱離されることが好ましい。NOxの脱離を行う手法として、NOx吸着材からNOxを脱離して内燃機関の吸気系に還流する手法がある。以下、この手法を「還流パージ」とも称す。還流パージは、具体的には、吸気通路と排気通路のNOx吸着材付近とをパージ通路を介して接続し、このパージ通路に設けたパージバルブの開放によりNOxを脱離して吸気系に還流する。還流されたNOxは、内燃機関の気筒に流入し再び排気通路へと流れ、その後、排気触媒で浄化される。還流パージによれば、NOx吸着材のNOx脱離を、NOxの大気放出を避けつつ行うことができる。
背景技術で述べたように、HC吸着材を備えた従来の排気浄化装置で、HC吸着材の吸着性能検査が行われている。NOx吸着材を使用する場合においても同様に、NOx吸着材を検査できることが好ましい。また、NOx吸着材からNOxを脱離するための構成(以下、「NOx脱離機構」とも称す)を検査したいという要求もある。これらの点に鑑みて鋭意研究を行った結果、本願発明者は、還流パージの利点を活かして、NOxの大気放出を抑制しつつNOx吸着材やNOx脱離機構を検査することができる装置を見出した。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、NOxの大気放出を抑制しつつ、NOx吸着材または/およびNOx脱離機構を検査することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
また、NOx吸着材の吸着性能の検査や、排気通路のNOx漏れの検査を、NOxセンサを用いて行うことが考えられる。内燃機関の始動直後には、通常、NOxセンサは非活性状態にある。NOxセンサは、空燃比センサや酸素センサに比して、活性化に比較的長い時間がかかる。このため、内燃機関の始動時にNOxセンサを用いたNOx検知を行うことが難しかった。本願発明者は、このような事情に鑑み鋭意研究を行った結果、上記の検査をNOxセンサを用いて行う上で好適なハイブリッド機関を見出した。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、内燃機関を有するハイブリッド機関において、NOxセンサを使用してNOx吸着材検査または/および排気通路のNOx漏れ検査を行う上で好適なハイブリッド機関を提供するこを他の目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の排気通路に接続され、NOxを吸着するNOx吸着材と、
一端が前記内燃機関の吸気通路に連通し、且つ、他の一端が前記排気通路に接続することにより前記NOx吸着材と連通するパージ通路と、前記パージ通路の開放と遮断を切替可能なパージバルブと、を有するパージ手段と、
前記NOx吸着材から前記パージ通路を介して前記吸気通路に至るまでのガスの流通経路に設けられたNOxセンサと、
前記パージ手段によるパージ中の前記NOxセンサの出力に基づいて、前記NOx吸着材または/および前記パージ手段を検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする。
内燃機関の排気通路に接続され、NOxを吸着するNOx吸着材と、
一端が前記内燃機関の吸気通路に連通し、且つ、他の一端が前記排気通路に接続することにより前記NOx吸着材と連通するパージ通路と、前記パージ通路の開放と遮断を切替可能なパージバルブと、を有するパージ手段と、
前記NOx吸着材から前記パージ通路を介して前記吸気通路に至るまでのガスの流通経路に設けられたNOxセンサと、
前記パージ手段によるパージ中の前記NOxセンサの出力に基づいて、前記NOx吸着材または/および前記パージ手段を検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記NOxセンサが、NOxの濃度に応じて出力値を変化させ、
前記検査手段が、前記パージ手段によるパージ中の前記NOxセンサの出力値が所定値以上を示した場合には前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定するセンサ出力判定手段を、含むことを特徴とする。
前記NOxセンサが、NOxの濃度に応じて出力値を変化させ、
前記検査手段が、前記パージ手段によるパージ中の前記NOxセンサの出力値が所定値以上を示した場合には前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定するセンサ出力判定手段を、含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記NOxセンサの出力に基づいて、前記パージ手段によるパージ中に前記吸気通路へと還流されたNOxの量である還流NOx量を検知するNOx量検知手段を備え、
前記検査手段が、前記還流NOx量が所定量以上である場合には前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定するNOx量判定手段を、含むことを特徴とする。
前記NOxセンサの出力に基づいて、前記パージ手段によるパージ中に前記吸気通路へと還流されたNOxの量である還流NOx量を検知するNOx量検知手段を備え、
前記検査手段が、前記還流NOx量が所定量以上である場合には前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定するNOx量判定手段を、含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、第2または第3の発明において、
前記センサ出力判定手段または前記NOx量判定手段が前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定しなかった場合に、前記パージバルブの故障の有無を検出するバルブ故障検出手段と、
前記バルブ故障検出手段の判定結果が前記パージバルブに故障がないことを示す場合に、前記NOx吸着材が正常ではないと判定する吸着材状態判定手段と、
を備えることを特徴とする。
前記センサ出力判定手段または前記NOx量判定手段が前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定しなかった場合に、前記パージバルブの故障の有無を検出するバルブ故障検出手段と、
前記バルブ故障検出手段の判定結果が前記パージバルブに故障がないことを示す場合に、前記NOx吸着材が正常ではないと判定する吸着材状態判定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記バルブ故障検出手段が、前記パージバルブへの開度変更指示の前後の吸気圧または内燃機関燃焼状態の変化に基づいて前記パージバルブの故障の有無を検出するものであり、且つ、前記センサ出力判定手段または前記NOx量判定手段が前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定しなかった場合に限り、前記パージバルブの故障検出を行うものであることを特徴とする。
前記バルブ故障検出手段が、前記パージバルブへの開度変更指示の前後の吸気圧または内燃機関燃焼状態の変化に基づいて前記パージバルブの故障の有無を検出するものであり、且つ、前記センサ出力判定手段または前記NOx量判定手段が前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定しなかった場合に限り、前記パージバルブの故障検出を行うものであることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明のいずれか1つの発明において、
前記検査手段が、前記パージ手段によるパージ中に前記NOxセンサによりNOxが検知されている時間の長さに基づいて、前記パージ手段を検査するパージ状態検査手段を含むことを特徴とする。
前記検査手段が、前記パージ手段によるパージ中に前記NOxセンサによりNOxが検知されている時間の長さに基づいて、前記パージ手段を検査するパージ状態検査手段を含むことを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至第6の発明のいずれか1つの発明において、
前記NOxセンサが活性状態にあるか否かを判別する判別手段と、
前記NOxセンサが非活性状態から活性状態に移行するときに、前記NOxセンサが活性状態であると判別されるまで前記パージバルブを閉じ状態に維持する制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする。
前記NOxセンサが活性状態にあるか否かを判別する判別手段と、
前記NOxセンサが非活性状態から活性状態に移行するときに、前記NOxセンサが活性状態であると判別されるまで前記パージバルブを閉じ状態に維持する制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする。
第8の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関と、内燃機関以外の他の機関と、を有するハイブリッド機関であって、
前記内燃機関の主排気通路から分岐して設けられた分岐通路と、
前記分岐通路に備えられ、NOxを吸着するNOx吸着材と、
前記主排気通路と前記分岐通路との間で排気ガスの流路を切り替える切替弁と、
前記NOx吸着材の下流若しくは前記切替弁の下流、又は、前記NOx吸着材の下流と前記切替弁の下流との合流部の下流に設けられたNOxセンサと、
機関始動時に、前記NOxセンサを活性化する活性化手段と、
機関始動時に、少なくとも前記NOxセンサが活性化するまでは前記内燃機関を停止させて前記他の機関により要求出力を充足し、前記NOxセンサの活性化後に前記切替弁を前記分岐通路に排気ガスが流れる位置に制御した状態で前記内燃機関を始動する始動時制御手段と、
前記始動時制御手段が前記内燃機関を始動した後に、前記NOxセンサの出力に基づいて、前記NOx吸着材または/および前記切替弁の下流のNOx漏れの有無を検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする。
前記内燃機関の主排気通路から分岐して設けられた分岐通路と、
前記分岐通路に備えられ、NOxを吸着するNOx吸着材と、
前記主排気通路と前記分岐通路との間で排気ガスの流路を切り替える切替弁と、
前記NOx吸着材の下流若しくは前記切替弁の下流、又は、前記NOx吸着材の下流と前記切替弁の下流との合流部の下流に設けられたNOxセンサと、
機関始動時に、前記NOxセンサを活性化する活性化手段と、
機関始動時に、少なくとも前記NOxセンサが活性化するまでは前記内燃機関を停止させて前記他の機関により要求出力を充足し、前記NOxセンサの活性化後に前記切替弁を前記分岐通路に排気ガスが流れる位置に制御した状態で前記内燃機関を始動する始動時制御手段と、
前記始動時制御手段が前記内燃機関を始動した後に、前記NOxセンサの出力に基づいて、前記NOx吸着材または/および前記切替弁の下流のNOx漏れの有無を検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、NOxの大気放出を抑制しつつ、NOx吸着材やパージ手段を検査できる。すなわち、パージ通路を介して吸気通路側に還流されるガス(以下単に「還流ガス」とも称す)に含まれるNOxの量は、NOx吸着材が吸着していたNOxの量に応じて異なる。また、還流ガスの流量が正常時と相違すれば、NOxセンサ出力にその影響が現れる。従って、NOxセンサの出力に基づいて、NOx吸着材やパージ手段を検査できる。第1の発明によれば、NOx吸着材やパージ手段を検査するための情報を還流ガスから取得できるので、NOxの大気放出を抑制しつつ、NOx吸着材やNOx脱離機構としてのパージ手段を検査できる。
還流ガスのNOx濃度が正常時の想定濃度を下回っていないのならば、NOx吸着量および還流ガス流量が正常だと判断できる。第2の発明によれば、NOx吸着材とパージ手段という2つの構成の両方が正常かどうかを、NOxセンサ出力値と所定値との比較という1つの比較動作により判別できる。
第3の発明は、還流パージ中にパージ通路を流れたNOx量をNOxセンサ出力に基づいて検知する手段を備えている。これにより、NOx量が所定量に比して多いか少ないかを判定できる。従って、精度良く、NOx吸着材およびパージ手段を検査できる。
第4の発明によれば、不具合の発生原因を、NOx吸着材とパージ手段のうち片方に絞り込むことができる。
第5の発明によれば、NOx吸着材およびパージ手段が正常であると判定されなかった場合(非正常時)に限って、不具合の原因を特定する判定がさらに行われる。従って、この手法は、NOx吸着材とパージ手段の状態判定を常に個別に行う手法に比して、効率がよい。また、パージバルブの開度変更は、内燃機関の燃焼変動を招きうる。第4の発明によれば、NOx吸着材およびパージ手段の正常時には、バルブ故障検出手段の判定が行われない。よって、不必要なパージバルブ開度変更を抑制できる。
第6の発明によれば、NOx濃度センサの出力に基づいて、パージ手段の状態を判別できる。還流ガス流量が本来の流量より少ないと、NOxの還流パージが速やかに進まず、結果的にNOx検知期間が長めになる。よって、パージバルブの開放後、NOxセンサによりNOxが検知されている時間の長さに基づいて、還流ガス流量が正常か否か、すなわちパージ手段が正常か否かを判定可能である。
第7の発明によれば、NOxセンサが確実に活性化するまで、還流パージを待機することができる。これにより、NOxセンサ活性後、還流パージを行うときに、NOx吸着材に吸着しておいたNOxを、NOxセンサの検知対象として用いることができる。
第8の発明によれば、NOxセンサの活性までは内燃機関を停止させておくとともに、NOxセンサ活性化後、内燃機関始動時にNOx漏れ検査を行うことができる。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内燃機関の排気浄化装置の構成を示す図である。実施の形態1にかかる内燃機関10は、ピストン12、吸気弁14および排気弁16を備え、かつ、吸気通路20および排気通路30に接続する。吸気通路20は、サージタンク22およびスロットルに連通する。排気通路30の下流には、排気ガスを浄化するための前段触媒34および後段触媒36が設けられる。前段触媒34と後段触媒36との間には、排気管32が接続する。なお、図1では便宜上内燃機関10の1つの気筒を示しているが、内燃機関10は実際には多気筒型内燃機関である。但し、本発明はこれに限定されない。各種の気筒数、方式の内燃機関に本発明を適用可能である。
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内燃機関の排気浄化装置の構成を示す図である。実施の形態1にかかる内燃機関10は、ピストン12、吸気弁14および排気弁16を備え、かつ、吸気通路20および排気通路30に接続する。吸気通路20は、サージタンク22およびスロットルに連通する。排気通路30の下流には、排気ガスを浄化するための前段触媒34および後段触媒36が設けられる。前段触媒34と後段触媒36との間には、排気管32が接続する。なお、図1では便宜上内燃機関10の1つの気筒を示しているが、内燃機関10は実際には多気筒型内燃機関である。但し、本発明はこれに限定されない。各種の気筒数、方式の内燃機関に本発明を適用可能である。
排気管32は、分岐管路40と接続する。分岐管路40は、NOx吸着材42を備える。NOx吸着材42は、排気ガス中のNOxを吸着することができる。分岐管路40の上流側には、切替弁50が備えられる。切替弁50を図1のAとBとのそれぞれの位置に切り替えることにより、排気ガスの流れを排気管32側と分岐管路40側との間で切り替えることができる。
分岐管路40におけるNOx吸着材42上流位置には、パージ通路60の一端が接続されている。パージ通路60の他端は、吸気通路20に接続する。パージ通路60は、パージ通路60の開放と遮断とを切替可能なパージバルブ62を備える。実施の形態1では、NOx吸着材42のNOxを脱離する際には、切替弁50を位置Aに切り替えて、パージバルブ62を開放する。この状態では、排気ガスが、排気通路30→後段触媒36の上流位置→分岐管路40→NOx吸着材42→パージ通路60を通過する。この過程で、NOx吸着材42からNOxが脱離され、脱離されたNOxが吸気通路20に還流される。以下、ここで述べたパージバルブ開放によるNOx脱離からNOxの還流までの一連の動作を「還流パージ」とも称す。
パージ通路60における、パージバルブ62と吸気通路20との間には、NOxセンサ52が取り付けられる。NOxセンサ52は、還流パージによりパージ通路を介して還流されるガス(以下「還流ガス」とも称す)のNOx濃度を検知することができる。なお、NOxセンサ52の具体的構成には特に限定はない。
内燃機関10には、ECU(Electronic Control Unit)100が備えられている。ECU100は、NOxセンサ52、切替弁50に接続する。また、ECU100は、内燃機関10に取り付けられたエンジン水温センサ(不図示)にも接続する。
[実施の形態1の動作]
実施の形態1では、内燃機関10の冷間始動時に、切替弁50を位置Bに制御する。これにより、NOx吸着材42でNOxを吸着することができる。また、実施の形態1では、触媒暖機が完了したらその後適切なタイミングでパージバルブ62を開き、還流パージを実行する。
実施の形態1では、内燃機関10の冷間始動時に、切替弁50を位置Bに制御する。これにより、NOx吸着材42でNOxを吸着することができる。また、実施の形態1では、触媒暖機が完了したらその後適切なタイミングでパージバルブ62を開き、還流パージを実行する。
実施の形態1では、還流パージの実行中に、NOxセンサ52の出力値に基づいて、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60が検査される。具体的には、本実施形態では、ECU100が、還流パージの実行中に、NOxセンサ52の出力値を所定値と比較する。この所定値は、下記のように定める。すなわち、還流ガスに含まれるNOxの量は、還流パージ前にNOx吸着材42が吸着していたNOxの量に応じて異なる。また、還流ガスの流量が正常時と相違すれば、NOxセンサ52の出力にその影響が現れる。そこで、NOx吸着材42の吸着性能が正常であり且つパージバルブ62やパージ通路60が正常である場合に、還流ガスのNOx濃度のピーク値がどの程度の値になるかを、予め実験等により特定しておく。ここで特定した値を、上記の所定値としてECU100に記憶しておく。
還流パージ中のNOxセンサ52の出力値がこの所定値以上を示した場合は、NOx吸着材42や、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であると判定される。そうでない場合には、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であるとは判定されない。この場合、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60の少なくとも1つに、劣化や故障があると考えられる。以上のように、NOxセンサ52の出力値に基づいて、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60が検査される。
なお、実施の形態1にかかる内燃機関の排気浄化装置は、次のような利点も有する。HC吸着材のHC脱離が少量ずつであるのに対し、NOx吸着材のNOx脱離時には、多量のNOxが一気に脱離してくる傾向がある。つまり、NOx吸着材の場合、パージの際に、高濃度にNOxを含むガスがNOx吸着材側から流れてくる。実施の形態1では、この高濃度NOx含有ガスに対してNOxセンサ52によるセンシングを行うため、NOx吸着材42等の判定の基礎となる情報を十分に高精度に取得することができる。また、上記のように、NOx吸着材では、多量のNOxが一気に脱離してくるという事情がある。実施の形態1では、NOx吸着材42等を検査するための情報を還流ガスから取得できるので、NOxの大気放出を抑制しつつNOx吸着材42等を検査できる。
また、NOx吸着材からのNOx脱離初期は、NOx吸着材から排出されるガスの温度が低い。これは、NOx吸着材に付着する水分の影響によるものである。仮にこの低温ガスが排気触媒(後段触媒36)に流れ込むと、排気触媒の温度が低下して活性状態が損なわれてしまう。この点、実施の形態1によれば、還流パージを行うため、NOx吸着材42から低温ガスが排出されても排気触媒への悪影響がない。つまり、排気触媒への悪影響なく、脱離初期のNOxも含めてNOxセンサ52によるNOx検知を行うことができる。
なお、実施の形態1で述べた「還流ガスのNOx検知」の手法を、HC吸着材に同様に適用することは難しい。還流パージを行う場合、排気ガス中のHCも吸気系側に還流されうる。一方、吸気系には、還流パージ以外の原因で流れ込んだHC(具体的には例えば燃料噴射弁で噴射されたHC)も存在しうる。つまり、吸気系に還流パージによるHCとそれ以外のHCとが混在する場合がある。これらのうち還流パージによるHCのみを判別することは難しい。このように、実施の形態1で述べた還流ガスに対する吸着成分検知という手法は、NOx吸着材に好適な手法である。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1では、NOxセンサ52が、パージバルブ62と吸気通路20との間に取り付けられた。しかしながら、本発明はこれに限られない。NOxセンサ52は、還流パージ実行中に、NOx吸着材42から脱離したNOxが流れる経路に取り付けられていればよい。つまり、NOx吸着材42と吸気通路20とをつなぐ分岐管路40およびパージ通路60の途中に、NOxセンサ52を取り付ければよい。
実施の形態1では、NOxセンサ52が、パージバルブ62と吸気通路20との間に取り付けられた。しかしながら、本発明はこれに限られない。NOxセンサ52は、還流パージ実行中に、NOx吸着材42から脱離したNOxが流れる経路に取り付けられていればよい。つまり、NOx吸着材42と吸気通路20とをつなぐ分岐管路40およびパージ通路60の途中に、NOxセンサ52を取り付ければよい。
実施の形態1では、NOxセンサ52の出力値を所定値と比較することにより、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であるか否かの判定を行った。しかしながら、本発明はこれに限られない。次のような変形が可能である。パージ通路60に流量センサを取り付ける。これにより、NOxセンサ52および流量センサにより、還流ガスの、NOx濃度および流量を検知できる。検知したNOx濃度および流量に基づいて、還流パージによりNOx吸着材42から吸気通路20へと流れたNOxの量を算出できる。算出したNOx量が多いか少ないかを、予め実験等により基準値として定めた所定量と比較して、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であるか否かの判定を行ってもよい。
なお、実施の形態1では、排気管32をバイパスする分岐管路40を設けて、この分岐管路40にNOx吸着材42を配置した。しかしながら、本発明はこのような構成の排気系に限られない。NOx吸着材を有する排気系であれば、そのNOx吸着材の付近と吸気通路とをパージ通路で接続しかつこのパージ通路にパージバルブ及びNOxセンサを設けることにより、本発明を適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる内燃機関の排気浄化装置は、上述した実施の形態1と同じハードウェア構成を備える。実施の形態2では、内燃機関10の冷間始動時に、NOxセンサ52の活性化後に還流パージを開始する。具体的には、先ず、内燃機関10の冷間始動時に、実施の形態1と同様に、切替弁50を位置Bに制御し、NOx吸着材42でNOxを吸着する。
実施の形態2にかかる内燃機関の排気浄化装置は、上述した実施の形態1と同じハードウェア構成を備える。実施の形態2では、内燃機関10の冷間始動時に、NOxセンサ52の活性化後に還流パージを開始する。具体的には、先ず、内燃機関10の冷間始動時に、実施の形態1と同様に、切替弁50を位置Bに制御し、NOx吸着材42でNOxを吸着する。
また、エンジン水温センサが所定値以上であり、且つ、NOxセンサ52が活性状態にあるか否かが判定される。なお、NOxセンサ52の活性判定の具体的な手法は、公知技術を用いればよく、新規な事項ではないため説明は省略する。これらの両方の条件が成立している場合には還流パージを実行可能であると判断され、その後還流パージに適当なタイミングでパージバルブ62が開放される。還流パージ実行中、実施の形態1と同様に、NOxセンサ52の出力値が所定値と比較され、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であるか否かが判定される。
実施の形態2によれば、NOxセンサ52が確実に活性化するまで、還流パージを待機することができる。言い替えれば、NOxセンサ52の活性まで、NOx吸着材42にNOxを取り置くことができる。これにより、NOxセンサ52の活性化後、還流パージを行うときに、NOx吸着材42に蓄えておいたNOxを、NOxセンサ52の検知対象として用いることができる。また、実施の形態2によれば、内燃機関10の始動→NOx吸着およびNOxセンサ52活性化→還流パージ、の順序で、内燃機関始動時の制御が実行される。これにより、内燃機関始動時に、NOxセンサ52の活性化後に、随時、還流ガスのNOx濃度検知を行うことができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる内燃機関の排気浄化装置は、上述した実施の形態1と同じハードウェア構成を備える。図2は、NOxセンサ52の検出濃度の変化を示す。NOx吸着材42が正常である場合の濃度変化を、点線で示す。NOx吸着材42の吸着量が低下した場合、図2に示す「吸着材異常」の実線のようにNOxセンサ52の検出濃度が低下する。これは、脱離NOx量が少なくなるからである。また、パージバルブ62が故障してパージ通路60のガス流量が低下すると、NOxの還流にかかる時間が長くなる。結果的に、図2の「パージバルブ流量低下」のように、NOx濃度が検出される時間が正常時に比して長くなる。
実施の形態3にかかる内燃機関の排気浄化装置は、上述した実施の形態1と同じハードウェア構成を備える。図2は、NOxセンサ52の検出濃度の変化を示す。NOx吸着材42が正常である場合の濃度変化を、点線で示す。NOx吸着材42の吸着量が低下した場合、図2に示す「吸着材異常」の実線のようにNOxセンサ52の検出濃度が低下する。これは、脱離NOx量が少なくなるからである。また、パージバルブ62が故障してパージ通路60のガス流量が低下すると、NOxの還流にかかる時間が長くなる。結果的に、図2の「パージバルブ流量低下」のように、NOx濃度が検出される時間が正常時に比して長くなる。
そこで、実施の形態3では、還流パージ中に、NOxセンサ52がNOxを検知している時間の長さが計測される。この時間計測はECU100のタイマ機能等で適宜に実現すればよい。計測時間が正常時の想定時間に比べて長すぎれば、パージバルブ62の流量低下故障と判定される。また、単にNOxの検出濃度低下のみが認められた場合には、NOx吸着材42の吸着量低下(劣化)と判定される。
なお、この時間計測によるパージバルブ62の故障検出は、実施の形態1の判定手法つまり「NOxセンサ52の出力値を所定値と比較することにより、NOx吸着材42、パージバルブ62およびパージ通路60が正常であるか否かを判定する手法」と併用しても良い。併用した場合には、不具合の発生原因を、NOx吸着材42とパージバルブ62とのうち片方に絞り込むことができる。また、併用せずに、時間計測によるパージバルブ62の故障検出のみを、実施の形態1のハードウェア構成で行っても良い。その場合には、NOx吸着材42の検査は他の手法を用いて行えばよい。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる内燃機関の排気浄化装置は、上述した実施の形態1と同じハードウェア構成を備える。実施の形態4は、ECU100が、パージバルブ62の故障検出用ルーチンを備えている。このルーチンでは、具体的には、先ず、パージバルブ62への開度変更の指示前と指示後の吸気圧の変化を吸気圧センサ(不図示)で検知する。変化の前後の圧力差を、パージバルブ62の正常時に同様の制御を行ったときの検知結果と比較することにより、パージバルブ62の故障の有無を判定することができる。
実施の形態4にかかる内燃機関の排気浄化装置は、上述した実施の形態1と同じハードウェア構成を備える。実施の形態4は、ECU100が、パージバルブ62の故障検出用ルーチンを備えている。このルーチンでは、具体的には、先ず、パージバルブ62への開度変更の指示前と指示後の吸気圧の変化を吸気圧センサ(不図示)で検知する。変化の前後の圧力差を、パージバルブ62の正常時に同様の制御を行ったときの検知結果と比較することにより、パージバルブ62の故障の有無を判定することができる。
実施の形態4では、実施の形態1においてNOx吸着材42等が正常であると判定されなかった場合に限り、上述した故障検出用ルーチンが実行される。そして、パージバルブ62に故障がないという結果が得られた場合に、NOx吸着材42が正常ではないと判定する。これにより、不具合の発生原因を、NOx吸着材42とパージバルブ62とのうち片方に絞り込むことができる。
また、実施の形態4では、NOx吸着材42等が正常であると判定されなかった場合(非正常時)に限って、非正常の原因を特定する判定がさらに行われる。従って、NOx吸着材42やパージバルブ62の劣化・故障判定など常に個別に行う場合に比して、効率がよい。また、パージバルブ62の開度変更は、内燃機関10の燃焼変動を招きうる。実施の形態4によれば、不必要なパージバルブ開度変更を抑制できる。
なお、パージバルブ62への開度変更の指示前と指示後の内燃機関10の燃焼状態の変化を、吸気系の圧力差に代えて、判定に用いてもよい。なお、公知のEGRバルブの故障検出と同様の手法を適用することもできる。また、実施の形態3で述べたNOxセンサ52のNOx検知時間の計測により、パージバルブ62の故障検出を行っても良い。
実施の形態5.
図3は、本発明の実施の形態5にかかるハイブリッド機関の構成を示す図である。実施の形態5にかかるハイブリッド機関は、特に、車両搭載用として好適である。実施の形態5のハイブリッド機関は、実施の形態1と同様に、内燃機関10および排気浄化装置を備えている。実施の形態5では、図3に示すように、NOxセンサ52が、パージ通路60ではなく、排気管32における分岐管路40との合流位置の更に下流に取り付けられている。この点を除き、実施の形態5の内燃機関側の構成は、実施の形態1と同様の構成である。また、実施の形態5のハイブリッド機関は、モータ200を備えている。モータ200は、図示しないバッテリから電気エネルギを受けて駆動する。
図3は、本発明の実施の形態5にかかるハイブリッド機関の構成を示す図である。実施の形態5にかかるハイブリッド機関は、特に、車両搭載用として好適である。実施の形態5のハイブリッド機関は、実施の形態1と同様に、内燃機関10および排気浄化装置を備えている。実施の形態5では、図3に示すように、NOxセンサ52が、パージ通路60ではなく、排気管32における分岐管路40との合流位置の更に下流に取り付けられている。この点を除き、実施の形態5の内燃機関側の構成は、実施の形態1と同様の構成である。また、実施の形態5のハイブリッド機関は、モータ200を備えている。モータ200は、図示しないバッテリから電気エネルギを受けて駆動する。
実施の形態5では、ハイブリッド機関の始動直後は、先ず、モータ200により機関出力を補う。また、始動後にNOxセンサ52の活性化(具体的には内蔵のヒータによるセンサ昇温)を行い、活性化とともにNOxセンサ52の活性判定を行う。NOxセンサ52が活性化したら、内燃機関10の始動を開始する。このとき、切替弁50は位置Bに制御され、排気ガスはNOx吸着材42側に流れる。この状態で、NOxセンサ52の出力が取得され、所定値以上の濃度のNOxが検知された場合、NOx吸着材42下流へのNOx漏れ、あるいは、切替弁50下流へのNOx漏れのうち少なくとも一方が発生していると判定される。
以上説明した実施の形態5によれば、NOxセンサ52の活性までは内燃機関10を停止させておくことができる。そして、NOxセンサ52の活性化後、内燃機関10を始動させてNOx漏れ検査を行うことができる。これにより、内燃機関10の始動時、NOxの吸着が行われている期間に、NOx吸着材42や切替弁50の不具合(NOx吸着材42の吸着性能の低下(劣化)や、切替弁50の故障)の有無を、NOxセンサ52を用いて検査することができる。
なお、実施の形態5のハイブリッド機関は、内燃機関と、モータ(電動機)とを備えたハイブリッド機関である。しかしながら、本発明はこれに限られない。内燃機関と、他の1つの機関とを組み合わせた各種のハイブリッド機関に対して、本発明を適用することができる。なお、実施の形態5では、NOxセンサ52が、排気管32における分岐管路40との合流位置の更に下流に取り付けられている。しかしながら、本発明はこれに限られない。切換弁50とNOx吸着材42のうち一方の構成の下流にNOxセンサ52を配置して、その一方の構成のNOxの漏れを検知しても良い。この場合、残りの構成の検査は、他の手法により行えばよい。なお、実施の形態5では実施の形態1と同様にパージ通路60やパージバルブ62が備えられたが、実施の形態5においてはこれらの還流パージ用の構成は必ずしも必須ではない。
なお、実施の形態1乃至4にかかる内燃機関の排気浄化装置を、実施の形態5のハイブリッド機関の内燃機関に対して適用しても良い。
10 内燃機関
12 ピストン
14 吸気弁
16 排気弁
20 吸気通路
22 サージタンク
30 排気通路
32 排気管
34 前段触媒
36 後段触媒
40 分岐管路
42 NOx吸着材
50 切替弁
52 NOxセンサ
60 パージ通路
62 パージバルブ
200 モータ
12 ピストン
14 吸気弁
16 排気弁
20 吸気通路
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42 NOx吸着材
50 切替弁
52 NOxセンサ
60 パージ通路
62 パージバルブ
200 モータ
Claims (8)
- 内燃機関の排気通路に接続され、NOxを吸着するNOx吸着材と、
一端が前記内燃機関の吸気通路に連通し、且つ、他の一端が前記排気通路に接続することにより前記NOx吸着材と連通するパージ通路と、前記パージ通路の開放と遮断を切替可能なパージバルブと、を有するパージ手段と、
前記NOx吸着材から前記パージ通路を介して前記吸気通路に至るまでのガスの流通経路に設けられたNOxセンサと、
前記パージ手段によるパージ中の前記NOxセンサの出力に基づいて、前記NOx吸着材または/および前記パージ手段を検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記NOxセンサが、NOxの濃度に応じて出力値を変化させ、
前記検査手段が、前記パージ手段によるパージ中の前記NOxセンサの出力値が所定値以上を示した場合には前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定するセンサ出力判定手段を、含むことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記NOxセンサの出力に基づいて、前記パージ手段によるパージ中に前記吸気通路へと還流されたNOxの量である還流NOx量を検知するNOx量検知手段を備え、
前記検査手段が、前記還流NOx量が所定量以上である場合には前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定するNOx量判定手段を、含むことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記センサ出力判定手段または前記NOx量判定手段が前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定しなかった場合に、前記パージバルブの故障の有無を検出するバルブ故障検出手段と、
前記バルブ故障検出手段の判定結果が前記パージバルブに故障がないことを示す場合に、前記NOx吸着材が正常ではないと判定する吸着材状態判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記バルブ故障検出手段が、前記パージバルブへの開度変更指示の前後の吸気圧または内燃機関燃焼状態の変化に基づいて前記パージバルブの故障の有無を検出するものであり、且つ、前記センサ出力判定手段または前記NOx量判定手段が前記NOx吸着材および前記パージ手段が正常であると判定しなかった場合に限り、前記パージバルブの故障検出を行うものであることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記検査手段が、前記パージ手段によるパージ中に前記NOxセンサによりNOxが検知されている時間の長さに基づいて、前記パージ手段を検査するパージ状態検査手段を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記NOxセンサが活性状態にあるか否かを判別する判別手段と、
前記NOxセンサが非活性状態から活性状態に移行するときに、前記NOxセンサが活性状態であると判別されるまで前記パージバルブを閉じ状態に維持する制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 内燃機関と、内燃機関以外の他の機関と、を有するハイブリッド機関であって、
前記内燃機関の主排気通路から分岐して設けられた分岐通路と、
前記分岐通路に備えられ、NOxを吸着するNOx吸着材と、
前記主排気通路と前記分岐通路との間で排気ガスの流路を切り替える切替弁と、
前記NOx吸着材の下流若しくは前記切替弁の下流、又は、前記NOx吸着材の下流と前記切替弁の下流との合流部の下流に設けられたNOxセンサと、
機関始動時に、前記NOxセンサを活性化する活性化手段と、
機関始動時に、少なくとも前記NOxセンサが活性化するまでは前記内燃機関を停止させて前記他の機関により要求出力を充足し、前記NOxセンサの活性化後に前記切替弁を前記分岐通路に排気ガスが流れる位置に制御した状態で前記内燃機関を始動する始動時制御手段と、
前記始動時制御手段が前記内燃機関を始動した後に、前記NOxセンサの出力に基づいて、前記NOx吸着材または/および前記切替弁の下流のNOx漏れの有無を検査する検査手段と、
を備えることを特徴とするハイブリッド機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009012163A JP2010168994A (ja) | 2009-01-22 | 2009-01-22 | 内燃機関の排気浄化装置、ハイブリッド機関 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2010168994A true JP2010168994A (ja) | 2010-08-05 |
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ID=42701368
Family Applications (1)
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JP2009012163A Withdrawn JP2010168994A (ja) | 2009-01-22 | 2009-01-22 | 内燃機関の排気浄化装置、ハイブリッド機関 |
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JP (1) | JP2010168994A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017081501A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | マツダ株式会社 | 発電機駆動用エンジン搭載の自動車 |
-
2009
- 2009-01-22 JP JP2009012163A patent/JP2010168994A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120125 |