JP2009216056A - 内燃機関の排気再循環装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の排気再循環装置において、適正な時期にEGRガスを供給することができる技術を提供する。
【解決手段】内燃機関1の排気通路4と吸気通路3とを接続しEGRガスが流通する連通路31,61と、連通路61に備えられEGRガスを貯留する蓄圧タンク62と、連通路31が接続されるよりも下流側の排気通路4で通路抵抗を変更する通路抵抗変更装置11と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】内燃機関1の排気通路4と吸気通路3とを接続しEGRガスが流通する連通路31,61と、連通路61に備えられEGRガスを貯留する蓄圧タンク62と、連通路31が接続されるよりも下流側の排気通路4で通路抵抗を変更する通路抵抗変更装置11と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の排気再循環装置に関する。
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャを備え、タービンよりも下流の排気通路とコンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる低圧EGR装置が知られている。
この低圧EGR装置は、経路が長くなるため、EGRガスの還流を開始するとき及び終了するときに遅れが生じる。つまり、EGRガスの供給を開始するときには、EGRガスが必要となるときよりも遅れてEGRガスが気筒内へ流入する「EGRガスの供給遅れ」が起きる。また、EGRガスの供給を終了するときには、EGRガスが不要となった後もEGRガスが気筒内へ流入し続ける「EGRガスの供給停止遅れ」が起きる。
また、EGRガスを高圧状態で貯留する蓄圧タンクをEGR通路に備え、EGRガスが不足するときに該蓄圧タンクからEGRガスを供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−69143号公報
特開平03−117665号公報
しかし、蓄圧タンクに備えられるEGRガスのみでは、低圧EGR装置におけるEGRガスの供給遅れや、EGRガスの供給停止遅れを補うことが困難なこともある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気再循環装置において、適正な時期にEGRガスを供給することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気再循環装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の排気再循環装置は、
内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続しEGRガスが流通する連通路と、
前記連通路に備えられEGRガスを貯留する蓄圧タンクと、
前記連通路が接続されるよりも下流側の排気通路で通路抵抗を変更する通路抵抗変更装置と、
を備えることを特徴とする。
内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続しEGRガスが流通する連通路と、
前記連通路に備えられEGRガスを貯留する蓄圧タンクと、
前記連通路が接続されるよりも下流側の排気通路で通路抵抗を変更する通路抵抗変更装置と、
を備えることを特徴とする。
通路抵抗変更装置により、排気の通路抵抗が大きくされると、排気通路の連通路が接続されている箇所の圧力が上昇する。そのため、連通路を流れるEGRガスの量が多くなると共に、蓄圧タンクに高圧のEGRガスを貯留することができる。
そして、EGRガスを供給するときには、蓄圧タンクから連通路を介して吸気通路へEGRガスを供給する。これにより、所望の時期にEGRガスを気筒内へ供給することができるため、適正な時期にEGRガスを供給することが可能となる。
本発明においては、前記蓄圧タンクから前記吸気通路までの間の連通路と、前記連通路
が接続される箇所よりも下流の排気通路と、を接続するリターン通路を更に備え、
前記通路抵抗変更装置は、前記連通路が接続されるよりも下流側で且つ前記リターン通路が接続されるよりも上流側の排気通路で通路抵抗を変更することができる。
が接続される箇所よりも下流の排気通路と、を接続するリターン通路を更に備え、
前記通路抵抗変更装置は、前記連通路が接続されるよりも下流側で且つ前記リターン通路が接続されるよりも上流側の排気通路で通路抵抗を変更することができる。
通路抵抗変更装置により、排気の通路抵抗が大きくされると、排気通路の連通路が接続されている箇所の圧力のほうが、排気通路のリターン通路が接続されている箇所の圧力よりも高くなる。そのため、連通路及びリターン通路を流れるEGRガスの量が多くなると共に、蓄圧タンクに高圧のEGRガスを貯留することができる。
また、リターン通路から排気へEGRガスを戻すことにより、蓄圧タンクをより多くの排気が通過する。また、排気通路の通路抵抗を高くしたとしても、排気がリターン通路を介して排気通路へ戻るため、内燃機関の運転状態に与える影響を小さくすることができる。
そして、EGRガスを供給するときには、リターン通路に排気を流さずに、連通路を介して吸気通路へEGRガスを供給する。
本発明においては、前記蓄圧タンク内に、EGRガスに含まれる成分を吸着する吸着剤を備えることができる。
ここで、リターン通路にEGRガスを流すと、蓄圧タンクをEGRガスが通過することになる。このときに、EGRガス中の所定の成分が吸着材に吸着される。つまり、EGRガス中の所定の成分を高圧でより多く蓄えることができる。吸着剤には、例えば主にCO2を吸着するものを用いる。つまり、主にCO2を吸着することができれば、蓄圧タンクから吸気通路へ供給されるEGRガス中にCO2がより多く含まれることになるため、EGRガス供給の効果がより高くなる。これにより、少量のEGRガスでも効果を得ることができるため、蓄圧タンクを小型化することができる。吸着剤には例えば活性炭を用いることができる。
本発明においては、前記蓄圧タンクに蓄圧するときには、蓄圧しないときよりも、前記通路抵抗変更装置により通路抵抗を大きくしつつ、前記蓄圧タンクと前記排気通路とを前記リターン通路を介して連通し、
前記蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給するときには、前記蓄圧タンクと前記吸気通路とを連通することができる。
前記蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給するときには、前記蓄圧タンクと前記吸気通路とを連通することができる。
排気通路を排気が流れる抵抗を大きくすることで、通路抵抗変更装置よりも上流側の排気の圧力が上昇するので、連通路へ流入する排気の量を増加させることができる。これにより、蓄圧タンクでの蓄圧を促進させることができる。また、リターン通路へEGRガスを流すことにより、通路抵抗変更装置よりも上流の排気の圧力が過剰に上昇することを抑制できるため、内燃機関の運転状態に与える影響を小さくすることができる。そして、蓄圧タンクと吸気通路とを連通することにより、該蓄圧タンク内に貯留されている高圧のEGRガスが吸気通路へ流入するので、EGRガスを速やかに供給することができる。
本発明においては、前記内燃機関で燃料が燃焼した後の排気をEGRガスとして前記蓄圧タンクに貯留し、
このEGRガスを、EGRガスの供給を開始するときに前記蓄圧タンクから前記吸気通路へ供給することができる。
このEGRガスを、EGRガスの供給を開始するときに前記蓄圧タンクから前記吸気通路へ供給することができる。
ここで、内燃機関で燃料が燃焼した後の排気には、CO2が多く含まれている。この排気を蓄圧タンクに貯留しておき、この排気をEGRガスの供給を開始するときに蓄圧タン
クから吸気通路へ供給する。
クから吸気通路へ供給する。
つまり、EGRガスの供給開始時に、まず蓄圧タンクに蓄えられているEGRガスを供給する。高圧のEGRガスを供給することで、EGRガスの供給遅れを抑制できる。また、吸着剤に吸着されているCO2を多く供給すれば、EGR供給の効果がより高くなる。
また、前記内燃機関の燃料カット時の排気をEGRガスとして蓄圧タンクに貯留し、
このEGRガスを、EGRガスの供給を終了するときに前記蓄圧タンクから前記吸気通路へ供給することができる。
このEGRガスを、EGRガスの供給を終了するときに前記蓄圧タンクから前記吸気通路へ供給することができる。
内燃機関の燃料カット時は、排気中の成分が空気と殆ど同じになる。つまり、蓄圧タンクに、空気と殆ど同じ成分のEGRガスを貯留することができる。EGRガスの供給終了時に蓄圧タンクからEGRガスを供給することにより、空気を吸気通路へ供給することができるため、気筒内の酸素濃度を上昇させることができる。つまり、EGRガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができる。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気再循環装置は、以下の手段を採用しても良い。すなわち、本発明による内燃機関の排気再循環装置は、
内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続しEGRガスが流通する連通路と、
前記連通路に複数備えられ排気を吸着する吸着剤を有していてEGRガスを貯留する蓄圧タンクと、
を備えることを特徴としても良い。
内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続しEGRガスが流通する連通路と、
前記連通路に複数備えられ排気を吸着する吸着剤を有していてEGRガスを貯留する蓄圧タンクと、
を備えることを特徴としても良い。
このように複数の蓄圧タンクを備えることにより、貯留するEGRガスの総量を多くしたり、成分の異なるEGRガスを貯留したりすることができる。これにより、そのときの内燃機関の運転状態に応じた成分のEGRガスを供給することができる。
本発明においては、排気通路側から見て複数の前記蓄圧タンクを直列に接続する直列通路と、
吸気通路側から見て複数の前記蓄圧タンクを並列に接続する複数の並列通路と、
前記蓄圧タンクを並列に接続する複数の通路を流通するEGRガス量を夫々調節する遮断弁と、
を備えることができる。
吸気通路側から見て複数の前記蓄圧タンクを並列に接続する複数の並列通路と、
前記蓄圧タンクを並列に接続する複数の通路を流通するEGRガス量を夫々調節する遮断弁と、
を備えることができる。
排気通路から直列通路にEGRガスを流すと、夫々の蓄圧タンクの吸着剤で異なる成分が吸着される。つまり、吸着剤に吸着され易い成分から吸着されていくため、下流側の蓄圧タンクを通過するEGRガスほど吸着され易い成分の量が少なくなる。このようにして、夫々の蓄圧タンクで異なる成分を吸着させることができる。そして、蓄圧タンクから並列通路へEGRガスを流すことにより、夫々の蓄圧タンクに貯留されている成分を異なる時期に別々に供給することができる。
この場合、前記蓄圧タンクに蓄圧するときには、前記直列通路へEGRガスを流し、
EGRガスの供給を開始するときには、前記直列通路における排気通路に近い側の蓄圧タンクから前記並列通路を介して前記吸気通路へEGRガスを供給し、
EGRガスの供給を終了するときには、前記直列通路における排気通路から遠い側の蓄圧タンクから前記並列通路を介して前記吸気通路へEGRガスを供給することができる。
EGRガスの供給を開始するときには、前記直列通路における排気通路に近い側の蓄圧タンクから前記並列通路を介して前記吸気通路へEGRガスを供給し、
EGRガスの供給を終了するときには、前記直列通路における排気通路から遠い側の蓄圧タンクから前記並列通路を介して前記吸気通路へEGRガスを供給することができる。
蓄圧タンクに蓄圧するときに直列通路へEGRガスを流すと、排気通路に近い蓄圧タンクには、吸着し易いCO2やHCといった成分が多く吸着される。これらの成分をEGRガスとして供給すると、EGRガス供給の効果を高める。このEGRガスをEGRガスの
供給を開始するときに吸気通路へ供給することにより、EGRガスの供給遅れを抑制することができる。また、排気通路から遠いほうの蓄圧タンクには、O2やN2等の成分が多く吸着される。これらの成分はEGRガス供給の効果を低くする成分である。このEGRガスをEGRガスの供給を終了するときに吸気通路へ供給することにより、気筒内での燃料の燃焼を促進させることができる。つまり、EGRガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができる。
供給を開始するときに吸気通路へ供給することにより、EGRガスの供給遅れを抑制することができる。また、排気通路から遠いほうの蓄圧タンクには、O2やN2等の成分が多く吸着される。これらの成分はEGRガス供給の効果を低くする成分である。このEGRガスをEGRガスの供給を終了するときに吸気通路へ供給することにより、気筒内での燃料の燃焼を促進させることができる。つまり、EGRガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができる。
本発明においては、前記蓄圧タンクは並列に2つ配置され、一方の蓄圧タンクには燃料が燃焼した後の排気を流し、他方の蓄圧タンクには燃料カット時の排気を流して蓄圧を行うことができる。
蓄圧タンクを並列に備えることにより、異なる運転状態のときのEGRガスを蓄圧タン
クに貯留することができる。そして、燃料が燃焼した後の排気を蓄圧タンクに貯留し、該EGRガスを供給することにより、気筒内へEGRガスを速やかに供給することができる。また、燃料カット時の排気である空気を蓄圧タンクに貯留し、該空気を供給することにより、気筒内へ空気を速やかに供給することができる。つまり、内燃機関の運転状態に応じて、異なる時期に異なる成分のEGRガスを供給することができる。
クに貯留することができる。そして、燃料が燃焼した後の排気を蓄圧タンクに貯留し、該EGRガスを供給することにより、気筒内へEGRガスを速やかに供給することができる。また、燃料カット時の排気である空気を蓄圧タンクに貯留し、該空気を供給することにより、気筒内へ空気を速やかに供給することができる。つまり、内燃機関の運転状態に応じて、異なる時期に異なる成分のEGRガスを供給することができる。
この場合、EGRガスの供給を開始するときには前記一方の蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給し、
EGRガスの供給を終了するときには前記他方の蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給することができる。
EGRガスの供給を終了するときには前記他方の蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給することができる。
一方の蓄圧タンクには、燃料が燃焼した後の排気が流される。そのため、一方の蓄圧タンクにCO2やHCといった成分が多く貯留され、これらの成分が吸着剤に吸着される。そして、これらの成分は、EGRガス供給の効果を高める成分である。これらの成分をEGRガスとして供給すると、EGRガス供給の効果を高める。このEGRガスをEGRガスの供給を開始するときに吸気通路へ供給することにより、EGRガスの供給遅れを抑制することができる。また、他方の蓄圧タンクには、空気が貯留されるため、吸着剤にはO2やN2といった成分が多く吸着される。これらの成分はEGRガス供給の効果を低くする成分である。このEGRガスをEGRガスの供給を終了するときに吸気通路へ供給することにより、気筒内での燃料の燃焼を促進させることができる。つまり、EGRガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができる。
なお、前記連通路が接続されるよりも下流側の排気通路で通路抵抗を変更する通路抵抗変更装置を備えていても良い。排気通路を排気が流れる抵抗を大きくすることで、通路抵抗変更装置よりも上流側の排気の圧力が上昇するので、連通路へ流入する排気の量を増加させることができる。これにより、蓄圧タンクでの蓄圧を促進させることができる。通路抵抗変更装置は、排気通路で開閉する弁であっても良く、可変容量型ターボチャージャのノズルベーンであっても良い。
本発明に係る内燃機関の排気再循環装置によれば、適正な時期にEGRガスを供給することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気再循環装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気再循環装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼルエンジンである。
内燃機関1には、吸気通路3および排気通路4が接続されている。この吸気通路3の途中には、排気のエネルギを駆動源として作動するターボチャージャ5のコンプレッサハウジング5aが設けられている。また、コンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気通路3には、該吸気通路3内を流通する吸気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ7が設けられている。このエアフローメータ7により、内燃機関1の吸入空気量が測定される。
コンプレッサハウジング5aよりも下流の吸気通路3には、吸気と大気とで熱交換を行うインタークーラ8が設けられている。また、エアフローメータ7よりも下流で且つコンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気通路3には、該吸気通路3内を流通する吸気の流量を調節する吸気絞り弁9が設けられている。さらに、インタークーラ8よりも下流の吸気通路3には、該吸気通路3内を流通する吸気の流量を調節する第2吸気絞り弁6が設けられている。
一方、排気通路4の途中には、前記ターボチャージャ5のタービンハウジング5bが設けられている。また、タービンハウジング5bよりも下流の排気通路4には、パティキュレートフィルタ10(以下、単にフィルタ10という。)が設けられている。このフィルタ10にはNOx触媒が担持されている。このフィルタ10よりも下流の排気通路4には
、該排気通路4内を流通する排気の流量を調節する排気絞り弁11が設けられている。なお、本実施例においては排気絞り弁11が、本発明における通路抵抗変更装置に相当する。
、該排気通路4内を流通する排気の流量を調節する排気絞り弁11が設けられている。なお、本実施例においては排気絞り弁11が、本発明における通路抵抗変更装置に相当する。
そして、内燃機関1には、排気通路4内を流通する排気の一部を吸気通路3へ再循環させるEGR装置30が備えられている。このEGR装置30は、EGR通路31、EGR弁32、およびEGRクーラ33を備えて構成されている。
EGR通路31は、フィルタ10と排気絞り弁11との間の排気通路4と、コンプレッサハウジング5aと吸気絞り弁9との間の吸気通路3と、を接続している。このEGR通路31を通って、排気が再循環される。また、EGR弁32は、EGR通路31の通路断面積を変更することにより、該EGR通路31を流れるEGRガスの量を変更する。さらに、EGRクーラ33は、EGR弁32よりも排気通路4側に備えられ、該EGRクーラ33を通過するEGRガスと、内燃機関1の冷却水とで熱交換をして、該EGRガスの温度を低下させる。
また本実施例では、EGR装置30に蓄圧装置60が併設されている。蓄圧装置60は、EGRクーラ33より下流且つEGR弁32より上流のEGR通路31と、インタークーラ8よりも下流の吸気通路3と、を接続する連通路61を備えている。連通路61には、EGRガスを高圧で貯留可能な蓄圧タンク62が設けられている。そして、連通路61がEGR通路31に接続する箇所では、EGRガスの流路を切り替える切替弁63が設けられている。なお、切替弁63よりも排気通路4側のEGR通路を第1EGR通路31aと称し、切替弁63よりも吸気通路3側のEGR通路を第2EGR通路31bと称する。つまり、切替弁63は、第1EGR通路31aと、第2EGR通路31bまたは連通路61の何れか一方と、を連通させる。また、第1EGR通路31aと第2EGR通路31bとを区別しない場合や、全体を指す場合には、単にEGR通路31と称する。
そして、蓄圧タンク62内には、活性炭が格納されている。また、連通路61が吸気通
路3に接続される箇所の該連通路61には、該連通路61を開閉する遮断弁64が設けられている。なお、蓄圧タンク62内には、排気中の成分を吸着可能な他の吸着剤を格納しておいても良い。
路3に接続される箇所の該連通路61には、該連通路61を開閉する遮断弁64が設けられている。なお、蓄圧タンク62内には、排気中の成分を吸着可能な他の吸着剤を格納しておいても良い。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU20が併設されている。このECU20は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
また、ECU20には、上記センサの他、運転者がアクセルペダル14を踏み込んだ量に応じた電気信号を出力し機関負荷を検出可能なアクセル開度センサ15が電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU20に入力されるようになっている。
一方、ECU20には、吸気絞り弁9、排気絞り弁11、第2吸気絞り弁6、EGR弁32、切替弁63、遮断弁64が電気配線を介して接続されており、該ECU20によりこれらの機器が制御される。
そして本実施例では、ドライバビリティに影響を与えない運転状態(例えば定常時)のときに、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留させておく。このときに、排気絞り弁11を閉じ側としつつ、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと連通路61とを連通させ、さらに遮断弁64を全閉とする。ここで、排気絞り弁11を閉じ側とすることにより、該排気絞り弁11よりも上流側の排気の圧力が上昇するので、第1EGR通路31a及び連通路61へ排気が流入し易くなる。これにより、蓄圧タンク62内の圧力を上昇させることができる。
そして、蓄圧タンク62内に十分な量のEGRガスが溜まったとき(すなわち、蓄圧が完了したとき)に、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第2EGR通路31bとを連通する。このようにすることで、蓄圧タンク62及び連通路61内にEGRガスを貯留することができる。ここで、図2は、蓄圧タンク62内の圧力と、排気中の成分の吸着量との関係を表した図である。各成分は、圧力が高くなるほどより多く活性炭に吸着される。また、CO2の吸着量が最も多くなる。つまり、蓄圧タンク62に格納されている活性炭には、CO2等の燃焼に寄与しない成分が多く吸着する。この成分を吸気通路3へ供給すると、EGRガスの供給効果を高めることができる。
EGR装置30からEGRガスを供給するときには、EGR弁32を開くと共に、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第2EGR通路31bとを連通する。しかし、本実施例のようなEGR装置30の場合には、EGR通路31から気筒2までの距離が長いため、EGRガスが気筒2内に流入するまでに時間がかかる。そのため、EGRガスを必要とするときにEGRガスの供給が間に合わないときがある。このようにEGRガスの供給が間に合わないことを、以下「EGRガスの供給遅れ」という。例えば内燃機関1の運転条件が急変したときにEGRガスの供給遅れが生じる。
そして、本実施例では、EGRガスの供給遅れが生じるときに、蓄圧タンク62から吸気通路3へEGRガスを供給する。つまり、遮断弁64を開弁する。例えば、EGR弁32を開弁するのと同時に遮断弁64を開弁し、EGR通路31から吸気通路3へ供給されたEGRガスが第2連通路61b付近に到達したときに遮断弁64を閉弁する。すなわち、EGRガスが必要であるにもかかわらず、気筒2内にEGRガスが流入しない時期に蓄圧タンク62からEGRガスを供給する。遮断弁64を開閉するタイミングは、内燃機関1の運転状態に応じてマップ化しておいても良い。
蓄圧タンク62及び連通路61内では高圧力が維持されているため、遮断弁64を開弁すると、EGRガスが吸気通路3内へ放出される。連通路61は、EGR通路31よりも気筒2に近い所から吸気通路3内へEGRガスを供給するため、蓄圧タンク62から供給されるEGRガスは速やかに気筒2内へ流れ込む。そのため、EGRガスの供給遅れを抑制することができる。また、活性炭の働きによりCO2を多く含んだEGRガスを供給することができるため、少量のEGRガスでもEGRの効果を得ることができる。これにより、蓄圧タンク62を小型化することもできる。また、たとえ活性炭を備えていなくても、蓄圧によりEGRガスを供給することができる。
また、内燃機関1の燃料カット時(例えば車両の減速時)のEGRガスを蓄圧タンク62へ貯留することもできる。ここで、EGRガスの供給を停止させようとEGR弁32を閉じたとしても、吸気通路3に残留しているEGRガスが気筒2に流入するため、気筒2内ではEGRガスの濃度がすぐには低下しない。このようにEGRガスの供給を停止させようとしてもEGRガスが気筒2内に流入することを、以下「EGRガスの供給停止遅れ」という。
このEGRガスの供給停止遅れが生じるときには、燃料カット時に蓄圧タンク62に貯留しておいたEGRガスを供給する。燃料カット時の排気の成分は空気と略等しいため、該空気が蓄圧タンク62に貯留される。この空気をEGRガスの供給停止遅れが生じるときに供給する。例えば、EGR弁32を閉弁するのと同時に遮断弁64を開弁し、EGR通路31から吸気通路3へ供給されたEGRガスの最後部が第2連通路61b付近を通過したときに遮断弁64を閉弁する。すなわち、EGRガスが不要であるにもかかわらず、気筒2内にEGRガスが流入する時期に蓄圧タンク62から空気を供給する。これにより、気筒2内の酸素濃度を高めることができるため、燃焼状態が悪化することを抑制できる。遮断弁64を開閉するタイミングは、内燃機関1の運転状態に応じてマップ化しておいても良い。
図3は、本実施例に係る蓄圧タンク62へEGRガスを貯留するときのフローを示したフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、蓄圧タンク62内の圧力が所定値より小さいか否か判定される。ここでいう所定値は、吸気通路3へEGRガスを供給するのに十分な圧力であり、蓄圧が必要か否かを判定するための閾値となる値である。つまり蓄圧タンク62内の圧力が所定値以上であれば、蓄圧をする必要はない。例えば蓄圧タンク62内の圧力を測定するセンサを取り付けて該センサの出力値に基づいて判定しても良い。ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方否定判定がなされた場合には蓄圧の必要はないため本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS102では、内燃機関1の運転状態が蓄圧可能な状態であるか否か判定される。蓄圧可能な状態とは、ドライバビリティや排気に与える影響が許容範囲内である場合や、燃料が燃焼した後のガスを貯留可能な場合をいう。例えば、燃料カット中では、燃焼後のガスを貯留することができないため、蓄圧は行なわない。蓄圧可能な状態は、予め実験等により求めておく。ステップS102で肯定判定がなされた場合にはステップS103へ進み、一方否定判定がなされた場合には規定の時間後再度ステップS102へ戻る。
ステップS103では、排気絞り弁11が閉じ側に操作される。これは、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留しないときよりも閉じ側とすれば良い。また、内燃機関1の運転状態に与える影響が許容範囲内となる中で可及的に閉じ側としても良い。さらに、排気絞り弁11を全閉としても良い。このときに遮断弁64が開いている場合には全閉とする。
ステップS104では、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと連通路61とが連通される。これにより、EGRガスが蓄圧タンク62側へ流される。
ステップS105では、蓄圧タンク62において蓄圧が開始される。このとき吸着剤にはCO2等が吸着される。
ステップS106では、蓄圧タンク62内の圧力が所定値以上であるか否か判定される。この所定値は、ステップS101における値と同じである。つまり、蓄圧タンク62に十分なEGRガスが貯留されているか否か判定している。ステップS106で肯定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させ、一方否定判定がなされた場合にはステップS106を再度実行する。
以上説明したように本実施例によれば、貯留しておいたEGRガスを供給することによりEGRガスの供給遅れを抑制できるため、排気中の有害物質の量を低減できる。また、貯留しておいた空気を供給することにより、EGRガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができるため、安定した燃焼が可能となる。
図4は、本実施例に係る内燃機関の排気再循環装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。主に図1と異なる部分について説明する。
本実施例では、蓄圧タンク62よりも下流側(吸気通路側)の連通路61から分岐して、排気絞り弁11よりも下流の排気通路4に接続するリターン通路65を備えている。そして、連通路61からリターン通路65が分岐する箇所には、EGRガスの流路を切り替える切替弁66が設けられている。この切替弁66は、ECU20により操作される。
なお、切替弁66よりもEGR通路31側の連通路を第1連通路61aと称し、切替弁66よりも吸気通路3側の連通路を第2連通路61bと称する。つまり、切替弁66は、第2連通路61bと、第1連通路61aまたはリターン通路65の何れか一方と、を連通させる。また、第1連通路61aと第2連通路61bとを区別しない場合や、全体を指す場合には、単に連通路61と称する。
そして本実施例では、ドライバビリティに影響を与えない運転状態(例えば定常時)のときに、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留させておく。このときに、排気絞り弁11を閉じ側としつつ、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第1連通路61aとを連通させ、さらに切替弁66を操作して第1連通路61aとリターン通路65とを連通させる。ここで、排気絞り弁11を閉じ側とすることにより、該排気絞り弁11の上流側の圧力が下流側よりも上昇するので、第1EGR通路31a、第1連通路61a、及びリターン通路65を排気が流れる。これにより、蓄圧タンク62内の圧力を上昇させることができる。このときに、切替弁66で排気の流量を調節することにより、蓄圧タンク62内の圧力を調節しても良い。また、リターン通路65に別途流量を調節する弁を設けて蓄圧タンク62内の圧力を調節しても良い。
そして、蓄圧タンク62内に十分な量のEGRガスが溜まったとき(すなわち、蓄圧が完了したとき)に、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第2EGR通路31bとを連通すると共に、切替弁66を操作して第1連通路61aと第2連通路61bとを連通する。このときには、遮断弁64を全閉としておく。このようにすることで、蓄圧タンク62及び連通路61内にEGRガスを貯留することができる。また、蓄圧タンク62に格納されている活性炭には、CO2等の燃焼に寄与しない成分が多く吸着する。つまり、蓄圧タンク62に連続して排気を流すことで、吸着し易いCO2を多量に吸着させること
ができる。この成分を吸気通路3へ供給すると、EGRガスの供給効果を高めることができる。つまり、1回蓄圧することにより、複数回のEGR供給遅れを抑制できる。さらに、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留しているときに、リターン通路65を介して排気通路4へ排気が戻されるため、内燃機関1の運転状態に与える影響が小さい。
ができる。この成分を吸気通路3へ供給すると、EGRガスの供給効果を高めることができる。つまり、1回蓄圧することにより、複数回のEGR供給遅れを抑制できる。さらに、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留しているときに、リターン通路65を介して排気通路4へ排気が戻されるため、内燃機関1の運転状態に与える影響が小さい。
そして、本実施例では、EGRガスの供給遅れが生じるときに、遮断弁64を開弁して、蓄圧タンク62から吸気通路3へEGRガスを供給する。蓄圧タンク62及び連通路61内では高圧力が維持されているため、遮断弁64を開弁すると、EGRガスが吸気通路3内へ放出される。連通路61は、EGR通路31よりも気筒2に近い所から吸気通路3内へEGRガスを供給するため、蓄圧タンク62から供給されるEGRガスは速やかに気筒2内へ流れ込む。そのため、EGRガスの供給遅れを抑制することができる。また、活性炭の働きによりCO2を多く含んだEGRガスを供給することができるため、少量のEGRガスでもEGRの効果を得ることができる。これにより、蓄圧タンク62を小型化することもできる。
また、内燃機関1の燃料カット時のEGRガスを蓄圧タンク62へ貯留することもできる。そして、EGRガスの供給停止遅れが生じるときには、燃料カット時に蓄圧タンク62に貯留しておいたEGRガスを供給する。これにより、気筒2内の酸素濃度を高めることができるため、燃焼状態が悪化することを抑制できる。そして、気筒2内の空気量が増加したことにより、燃料をより多く供給することができるので、内燃機関1の出力を速やかに上昇させることができる。
なお、本実施例では、図3に示したフローに基づいて蓄圧を行なうことができる。
以上説明したように本実施例によれば、EGRガスの供給遅れを抑制できるため、排気中の有害物質の量を低減できる。また、EGRガスの供給停止遅れを抑制できるため、安定した燃焼が可能となる。そしてどちらの場合にも、内燃機関1の運転状態に与える影響が小さい。さらに、蓄圧タンク62へ連続して排気を流しつつ蓄圧を行なうため、CO2をより多く貯留することができる。これにより、効果の大きなEGRガスを供給することができるので、EGRガスの必要量が少なくなるため、吸入空気量を多くすることができる。つまり、内燃機関1の出力をより大きくすることができる。また、多量のEGRガスが必要となる場合であっても、容易に供給することができる。
図5は、本実施例に係る内燃機関の排気再循環装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。主に前記実施例と異なる部分について説明する。
本実施例に係るEGR装置40は、EGR通路41、EGR弁42、およびEGRクーラ43を備えて構成されている。なお、本実施例に係るEGR装置40と、前記実施例に係るEGR装置30と、を組み合わせて用いることもできる。
EGR通路41は、タービンハウジング5bよりも上流の排気通路4と、第2吸気絞り弁6との間の吸気通路3と、を接続している。このEGR通路41を通って、排気が再循環される。また、EGR弁42は、EGR通路41の通路断面積を変更することにより、該EGR通路41を流れるEGRガスの量を変更する。さらに、EGRクーラ43は、EGR弁42よりも排気通路4側に備えられ、該EGRクーラ43を通過するEGRガスと、内燃機関1の冷却水とで熱交換をして、該EGRガスの温度を低下させる。
本実施例に係るEGR装置40では、EGRガスがコンプレッサハウジング5a及びインタークーラ8を通過しないため、これらにPMや水が付着して性能低下を招くことがな
い。
い。
また本実施例では、EGR装置40に蓄圧装置60が併設されている。蓄圧装置60は、EGRクーラ43より下流且つEGR弁42より上流のEGR通路41に、EGRガスを高圧で貯留可能な蓄圧タンク62を備えている。蓄圧タンク62内には、活性炭が格納されている。
また本実施例では、蓄圧タンク62よりも下流(吸気通路側)のEGR通路41から分岐して、タービンハウジング5bよりも下流で且つフィルタ10よりも上流の排気通路4に接続するリターン通路67を備えている。そして、EGR通路41からリターン通路67が分岐する箇所には、EGRガスの流路を切り替える切替弁68が設けられている。
なお、切替弁68よりも排気通路4側のEGR通路を第1EGR通路41aと称し、切替弁68よりも吸気通路3側のEGR通路を第2EGR通路41bと称する。つまり、切替弁68は、第2EGR通路41bと、第1EGR通路41aまたはリターン通路67の何れか一方と、を連通させる。また、第1EGR通路41aと第2EGR通路41bとを区別しない場合や、全体を指す場合には、単にEGR通路41と称する。
また、蓄圧タンク62よりも上流で且つEGRクーラ43よりも下流のEGR通路41には、該EGR通路41を開閉する遮断弁69が設けられている。さらに、EGR通路41が接続されている箇所よりも下流で且つタービンハウジング5bよりも上流の排気通路に第2排気絞り弁12を備えている。第2排気絞り弁12、切替弁68及び遮断弁69は、ECU20により操作される。なお、遮断弁69に代えて、排気通路4側から吸気通路3側へのみガスを通過させる逆止弁を備えていても良い。なお、本実施例においては第2排気絞り弁12が、本発明における通路抵抗変更装置に相当する。
そして本実施例では、ドライバビリティに影響を与えない運転状態(例えば定常時)のときに、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留させておく。このときに、第2排気絞り弁12を閉じ側としつつ、切替弁68を操作して第1EGR通路41aとリターン通路67とを連通させる。ここで、第2排気絞り弁12を閉じ側とすることにより、該第2排気絞り弁12の上流側の圧力が下流側よりも上昇するので、第1EGR通路41a及びリターン通路67を排気が流れる。これにより、蓄圧タンク62内の圧力を上昇させることができる。また、EGRクーラ43を通過した後の温度の低い排気を蓄圧タンク62に貯留することができる。
そして、蓄圧タンク62内に十分な量のEGRガスが溜まったとき(すなわち、蓄圧が完了したとき。例えば蓄圧タンク62内が5気圧程度となったとき)に、切替弁68を操作して第1EGR通路41aと第2EGR通路41bとを連通すると共に遮断弁69を全閉とする。このときには、EGR弁42を全閉としておく。このようにすることで、蓄圧タンク62及びEGR通路41内にEGRガスを貯留することができる。また、蓄圧タンク62に格納されている活性炭には、CO2等の燃焼に寄与しない成分が多く吸着する。つまり、蓄圧タンク62に連続して排気を流すことで、吸着し易いCO2を多量に吸着させることができる。この成分を吸気通路3へ供給すると、EGRガスの供給効果を高めることができる。つまり、1回蓄圧することにより、複数回のEGR供給遅れを抑制できる。さらに、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留しているときに、リターン通路67を介して排気通路4へ排気が戻されるため、内燃機関1の運転状態に与える影響が小さい。
そして、本実施例では、EGR弁42を開弁することにより、蓄圧タンク62から吸気通路3へEGRガスを供給する。例えば前記実施例におけるEGR装置30からEGRガスを供給するときであって、EGRガスの供給遅れが生じる場合に、蓄圧タンク62から
EGRガスを供給することもできる。
EGRガスを供給することもできる。
蓄圧タンク62及びEGR通路41内では高圧力が維持されているため、EGR弁42を開弁すると、EGRガスが吸気通路3内へ放出される。そして、蓄圧タンク62から供給されるEGRガスは速やかに気筒2内へ流れ込む。そのため、EGRガスの供給遅れを抑制することができる。また、活性炭の働きによりCO2を多く含んだEGRガスを供給することができるため、少量のEGRガスでもEGRの効果を得ることができる。これにより、蓄圧タンク62を小型化することもできる。
また、内燃機関1の燃料カット時のEGRガスを蓄圧タンク62へ貯留することもできる。そして、EGRガスの供給停止遅れが生じるときには、燃料カット時に蓄圧タンク62に貯留しておいたEGRガスを供給する。これにより、気筒2内の酸素濃度を高めることができるため、燃焼状態が悪化することを抑制できる。そして、気筒2内の空気量が増加したことにより、燃料をより多く供給することができるので、内燃機関1の出力を速やかに上昇させることができる。
さらに、切替弁68を操作して第1EGR通路41aと第2EGR通路41bとを連通すると共に、EGR弁42及び遮断弁69を開弁することにより、EGR装置40から常時EGRガスを供給することもできる。
なお、本実施例では、図3に示したフローに基づいて蓄圧を行なうことができる。
以上説明したように本実施例によれば、EGRガスの供給遅れを抑制できるため、排気中の有害物質の量を低減できる。また、EGRガスの供給停止遅れを抑制できるため、安定した燃焼が可能となる。そしてどちらの場合にも、内燃機関1の運転状態に与える影響が小さい。さらに、蓄圧タンク62へ連続して排気を流しつつ蓄圧を行なうため、CO2をより多く貯留することができる。これにより、効果の大きなEGRガスを供給することができるので、EGRガスの必要量が少なくなるため、吸入空気量を多くすることができる。つまり、内燃機関1の出力をより大きくすることができる。また、多量のEGRガスが必要となる場合であっても、容易に供給することができる。そして、EGRクーラ43を通過して温度が十分に下降した後の排気を蓄圧タンク62に貯留することができるため、EGRガス供給の効果を大きくすることができる。
図6は、本実施例に係る内燃機関の排気再循環装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。主に前記実施例と異なる部分について説明する。
本実施例では、EGR装置30とは別に蓄圧装置60を備えている。蓄圧装置60は、第2排気絞り弁12よりも上流の排気通路4と、第2吸気絞り弁6よりも下流の吸気通路3と、を接続する連通路71を備えている。この連通路71の途中に、EGRガスを高圧で貯留可能な蓄圧タンク62を備えている。蓄圧タンク62内には、活性炭が格納されている。
また、連通路71が吸気通路3に接続される箇所の付近の連通路71には、該連通路71を開閉する遮断弁64が設けられている。さらに、蓄圧タンク62よりも排気通路4側の連通路71には、ガスを排気通路4側から吸気通路3側へのみ通過させる逆止弁72が設けられている。
そして本実施例では、内燃機関1の燃料カット時に、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留させておく。このときに、第2排気絞り弁12を閉じ側としつつ、遮断弁64を全閉と
する。これにより、蓄圧タンク62内の圧力を上昇させることができる。このときに、蓄圧タンク62に貯留されるのは、略空気と等しい排気である。蓄圧タンク62にEGRガスを貯留するときに内燃機関1では燃料カットがなされているため、該内燃機関1の運転状態に与える影響は小さい。
する。これにより、蓄圧タンク62内の圧力を上昇させることができる。このときに、蓄圧タンク62に貯留されるのは、略空気と等しい排気である。蓄圧タンク62にEGRガスを貯留するときに内燃機関1では燃料カットがなされているため、該内燃機関1の運転状態に与える影響は小さい。
そして、蓄圧タンク62内に十分なEGRガスが溜まったときに、遮断弁64を全閉とする。排気通路4側への排気の流れは逆止弁72で止められるため、蓄圧タンク62に高圧のEGRガスを貯留することができる。また、蓄圧タンク62に格納されている活性炭には、空気が吸着するため、より多くの空気を貯留しておくことができる。
その後、EGR装置30からのEGRガスの供給停止遅れが生じるときに、蓄圧タンク62から吸気通路3へ空気を供給する。つまり、遮断弁64を開弁して空気を流す。連通路71はEGR通路31よりも気筒2に近い所に接続されているため、蓄圧タンク62から供給される空気は速やかに気筒2内へ流れ込む。そのため、EGRガスの供給停止遅れによる影響を小さくすることができる。また、活性炭の働きにより、少量の空気を供給しても効果を得ることができる。そして、気筒2内の空気量が増加したことにより、燃料をより多く供給することができるので、内燃機関1の出力を速やかに上昇させることができる。
なお、本実施例では、図3に示したフローのステップS104は必要ない。また、ステップS102では、燃料カット中であるか否か判定される。
以上説明したように本実施例によれば、EGRガスの供給停止遅れを抑制できるため、安定した燃焼が可能となる。また、内燃機関1の出力を速やかに上昇させることができる。
図7は、本実施例に係る内燃機関の排気再循環装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。主に図4と異なる部分について説明する。
本実施例に係る蓄圧装置60は、蓄圧タンク62の他に、第2蓄圧タンク74を備えている。蓄圧タンク62よりも下流の連通路61には、該連通路61と第2蓄圧タンク74とを連通する第3連通路73が接続されている。第2蓄圧タンク74は、第3連通路73が接続される1つの出入口を備えている。また、第3連通路73が接続される箇所の連通路61には、切替弁66が設けられている。
この切替弁66は、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74にEGRガスを貯留するときには、第1連通路61aと第3連通路73とを連通する。一方、蓄圧タンク62から吸気通路3へEGRガスを供給するときには、第1連通路61aと第2連通路61bとを連通させる。また、第2蓄圧タンク74から吸気通路3へEGRガスを供給するときには、第3連通路73と第2連通路61bとを連通させる。つまり、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74に蓄圧するときには、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74が直列に接続される。また、蓄圧タンク62または第2蓄圧タンク74からEGRガスを供給するときには、並列に接続される。そして、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74内には、活性炭が格納されている。
なお、本実施例においては第1EGR通路31a、第1連通路61a、第3連通路73が、本発明における直列通路に相当する。また、本実施例においては第1連通路61a及び第2連通路61b、並びに第3連通路73及び第2連通路61bが、本発明における並列通路に相当する。さらに、本実施例では遮断弁64及び切替弁66が、本発明における
遮断弁に相当する。また、本実施例では蓄圧タンク62が、本発明における「直列通路における排気通路に近い側の蓄圧タンク」に相当する。そして、本実施例では第2蓄圧タンク74が、本発明における「直列通路における排気通路から遠い側の蓄圧タンク」に相当する。
遮断弁に相当する。また、本実施例では蓄圧タンク62が、本発明における「直列通路における排気通路に近い側の蓄圧タンク」に相当する。そして、本実施例では第2蓄圧タンク74が、本発明における「直列通路における排気通路から遠い側の蓄圧タンク」に相当する。
本実施例では、ドライバビリティに影響を与えない運転状態(例えば定常時)のときに、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74にEGRガスを貯留させておく。このときに、排気絞り弁11を閉じ側としつつ、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第1連通路61aとを連通させ、さらに切替弁66を操作して第1連通路61aと第3連通路73とを連通させる。ここで、排気絞り弁11を閉じ側とすることにより、EGR通路31a、第1連通路61a、及び第3連通路73内へ排気が流入する。
このようにすることで、EGRガスが蓄圧タンク62を通過した後に第2蓄圧タンク74に流入する。まず、EGRガスが蓄圧タンク62を通過するときに、活性炭の働きによりCO2やHCといった成分が多く吸着される。そのため、蓄圧タンク62から流出するEGRガスには、これらの成分があまり含まれていない。そして、残りの成分が第2蓄圧タンク74へ流入する。これにより、第2蓄圧タンク74には、O2やN2といった成分が多く吸着される。
そして、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74内に十分な量のEGRガスが溜まったとき(すなわち、蓄圧が完了したとき)に、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第2EGR通路31bとを連通する。このときには、遮断弁64を全閉としておく。このようにすることで、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74には、夫々異なる成分を高圧で貯留することができる。
そして、本実施例では、EGRガスの供給遅れが生じるときに、蓄圧タンク62から吸気通路3へEGRガスを供給する。つまり、切替弁66を操作することにより第1連通路61aと第2連通路61bとを連通させ、且つ遮断弁64を開弁する。
蓄圧タンク62及び連通路61内では高圧力が維持されているため、遮断弁64を開弁すると、EGRガスが吸気通路3内へ放出される。このときには、蓄圧タンク62から主にCO2やHCといった成分が吸気通路3へ供給される。つまり、EGRガスの供給効果を高くすることができる。そのため、少量のEGRガスでもEGRの効果を得ることができる。
一方、EGRガスの供給停止遅れが生じるときに、第2蓄圧タンク74から吸気通路3へEGRガスを供給する。つまり、切替弁66を操作することにより第3連通路73と第2連通路61bとを連通させ、且つ遮断弁64を開弁する。このときには、第2蓄圧タンク74から主にO2やN2といった成分が吸気通路3へ供給されるため、燃焼の安定化を図ることができる。そして、気筒2内の酸素量が増加したことにより、燃料をより多く供給することができるので、内燃機関1の出力を速やかに上昇させることができる。
このように、EGRガスを貯留するときには蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74が直列に配置されるようにしつつEGRガスを流している。また、EGRガスを供給するときには、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク74が並列に配置されるようにしつつ何れか一方からEGRガスを流している。
なお、本実施例では、図3に示したフローに基づいて蓄圧を行なうことができる。
以上説明したように本実施例によれば、EGRガスの供給遅れを抑制できる。またEG
Rガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができる。
Rガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができる。
図8は、本実施例に係る内燃機関の排気再循環装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。主に図1と異なる部分について説明する。
本実施例に係る蓄圧装置60は、蓄圧タンク62の他に第4連通路75及び第2蓄圧タンク76を備えている。蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク76内には、活性炭が格納されている。また、タービンハウジング5bよりも上流の排気通路4には、第2排気絞り弁12が設けられている。
第4連通路75は、第2排気絞り弁12よりも上流の排気通路4と、蓄圧タンク62よりも吸気通路3側の連通路61とを接続している。なお、第4連通路75は、第2吸気絞り弁よりも下流の吸気通路3に直接接続されていても良い。連通路61と第4連通路75との接続箇所には、切替弁66が備えられている。切替弁66は、第2連通路61bと、第1連通路61aまたは第4連通路75の何れか一方と、を連通させる。また、第2蓄圧タンク76よりも下流側の第4連通路75には、EGRガスの温度を低下させる第2EGRクーラ43が備えられている。また、第2蓄圧タンク76よりも上流で且つEGRクーラ43よりも下流のEGR通路41には、該EGR通路41を開閉する遮断弁69が設けられている。第2排気絞り弁12、切替弁66及び遮断弁69は、ECU20により操作される。なお、遮断弁69に代えて、排気通路4側から吸気通路3側へのみガスを通過させる逆止弁を備えていても良い。
ここで本実施例では、蓄圧タンク62に燃焼後のEGRガスを貯留し、第2蓄圧タンク76に燃料カット時のEGRガスを貯留する。つまり、第2蓄圧タンク76には空気が貯留される。第4連通路75は、気筒2から近い位置に接続されているため、通常は高温の排気が第4連通路75に流れ得る。しかし、燃料カット時では、温度の低い空気が流れるため、第2蓄圧タンク76には低温の空気を貯留することができる。また、EGR通路31は、気筒2から離れた位置に接続されているため、温度の低下した排気が流れる。そのため、蓄圧タンク62にも比較的温度の低い排気を貯留することができる。なお、本実施例では蓄圧タンク62が、本発明における一方の蓄圧タンクに相当する。また、本実施例では第2蓄圧タンク76が、本発明における他方の蓄圧タンクに相当する。さらに、本実施例では遮断弁64及び切替弁66が、本発明における遮断弁に相当する。
そして本実施例では、ドライバビリティに影響を与えない運転状態(例えば定常時)のときに、蓄圧タンク62にEGRガスを貯留させておく。このときに、排気絞り弁11を閉じ側としつつ、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第1連通路61aとを連通させ、さらに切替弁66を操作して第1連通路61aと第2連通路61bとを連通させる。このときに、遮断弁64は全閉とする。ここで、排気絞り弁11を閉じ側とすることにより、該排気絞り弁11よりも上流側の圧力が上昇するので、第1EGR通路31a及び連通路61を排気が流れる。これにより、蓄圧タンク62内の圧力を上昇させることができる。
そして、蓄圧タンク62内に十分な量のEGRガスが溜まったとき(すなわち、蓄圧が完了したとき)に、切替弁63を操作して第1EGR通路31aと第2EGR通路31bとを連通すると共に、切替弁66を操作して第1連通路61aと第4連通路75とを連通する。このときには、遮断弁64を全閉としておく。このようにすることで、蓄圧タンク62及び第1連通路61a内にEGRガスを貯留することができる。また、蓄圧タンク62に格納されている活性炭には、CO2等の燃焼に寄与しない成分が多く吸着する。
そして、本実施例では、EGRガスの供給遅れが生じるときに、蓄圧タンク62から吸気通路3へEGRガスを供給する。つまり、切替弁66を操作して第1連通路61aと第2連通路61bとを連通すると共に、遮断弁64を開弁する。蓄圧タンク62及び第1連通路61a内では高圧力が維持されているため、遮断弁64を開弁すると、EGRガスが吸気通路3内へ放出される。連通路61は、EGR通路31よりも気筒2に近い所から吸気通路3内へEGRガスを供給するため、蓄圧タンク62から供給されるEGRガスは速やかに気筒2内へ流れ込む。そのため、EGRガスの供給遅れを抑制することができる。また、活性炭の働きによりCO2を多く含んだEGRガスを供給することができるため、少量のEGRガスでもEGRの効果を得ることができる。これにより、蓄圧タンク62を小型化することもできる。
一方、本実施例では、内燃機関1の燃料カット時に、第2蓄圧タンク76にEGRガスを貯留させておく。このときに、第2排気絞り弁12を閉じ側としつつ、遮断弁69を全開とする。また、切替弁66を操作することにより第2連通路61bと第4連通路75とを連通させ、且つ遮断弁64を全閉とする。なお、切替弁66を操作することにより第1連通路61aと第2連通路61bとを連通させても良い。
これにより、第2蓄圧タンク76内の圧力を上昇させることができる。このときに、第2蓄圧タンク76に貯留されるのは、略空気と等しい排気である。また、第2蓄圧タンク76にEGRガスを貯留するときに内燃機関1では燃料カットがなされているため、該内燃機関1の運転状態に与える影響は小さい。
そして、第2蓄圧タンク76内に十分なEGRガスが溜まったときに、遮断弁69を全閉とする。第2蓄圧タンク76に格納されている活性炭には、空気が吸着するため、より多くの空気を貯留しておくことができる。
その後、EGR装置30からのEGRガスの停止遅れが生じるときに、第2蓄圧タンク76から吸気通路3へ空気を供給する。つまり、切替弁66を操作して第2連通路61bと第4連通路75とを連通させると共に、遮断弁64を開弁する。連通路61はEGR通路31よりも気筒2に近い所に接続されているため、第2蓄圧タンク76から供給される空気は速やかに気筒2内へ流れ込む。そのため、EGRガスの供給停止遅れによる影響を小さくすることができる。また、活性炭の働きにより、少量の空気を供給しても効果を得ることができる。そして、気筒2内の空気量が増加したことにより、燃料をより多く供給することができるので、内燃機関1の出力を速やかに上昇させることができる。
このようにすることで、蓄圧タンク62及び第2蓄圧タンク76には、夫々異なる成分を高圧で貯留することができる。
なお、本実施例では、図3に示したフローに基づいて夫々の蓄圧タンク毎に蓄圧を行なうことができる。また、第2蓄圧タンク76へEGRガスを貯留するときには、ステップS102において、燃料カット中であるか否か判定される。
以上説明したように本実施例によれば、EGRガスの供給遅れを抑制できる。またEGRガスの供給停止遅れの影響を小さくすることができる。
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気通路
4 排気通路
5 ターボチャージャ
6 第2吸気絞り弁
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 吸気絞り弁
10 パティキュレートフィルタ
11 排気絞り弁
12 第2排気絞り弁
14 アクセルペダル
15 アクセル開度センサ
20 ECU
30 EGR装置
31 EGR通路
32 EGR弁
33 EGRクーラ
40 EGR装置
41 EGR通路
42 EGR弁
43 EGRクーラ
60 蓄圧装置
61 連通路
62 蓄圧タンク
63 切替弁
64 遮断弁
65 リターン通路
66 切替弁
67 リターン通路
68 切替弁
69 遮断弁
71 連通路
72 逆止弁
73 第3連通路
74 第2蓄圧タンク
75 第4連通路
76 第3蓄圧タンク
2 気筒
3 吸気通路
4 排気通路
5 ターボチャージャ
6 第2吸気絞り弁
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 吸気絞り弁
10 パティキュレートフィルタ
11 排気絞り弁
12 第2排気絞り弁
14 アクセルペダル
15 アクセル開度センサ
20 ECU
30 EGR装置
31 EGR通路
32 EGR弁
33 EGRクーラ
40 EGR装置
41 EGR通路
42 EGR弁
43 EGRクーラ
60 蓄圧装置
61 連通路
62 蓄圧タンク
63 切替弁
64 遮断弁
65 リターン通路
66 切替弁
67 リターン通路
68 切替弁
69 遮断弁
71 連通路
72 逆止弁
73 第3連通路
74 第2蓄圧タンク
75 第4連通路
76 第3蓄圧タンク
Claims (12)
- 内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続しEGRガスが流通する連通路と、
前記連通路に備えられEGRガスを貯留する蓄圧タンクと、
前記連通路が接続されるよりも下流側の排気通路で通路抵抗を変更する通路抵抗変更装置と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。 - 前記蓄圧タンクから前記吸気通路までの間の連通路と、前記連通路が接続される箇所よりも下流の排気通路と、を接続するリターン通路を更に備え、
前記通路抵抗変更装置は、前記連通路が接続されるよりも下流側で且つ前記リターン通路が接続されるよりも上流側の排気通路で通路抵抗を変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気再循環装置。 - 前記蓄圧タンクに蓄圧するときには、蓄圧しないときよりも、前記通路抵抗変更装置により通路抵抗を大きくしつつ、前記蓄圧タンクと前記排気通路とを前記リターン通路を介して連通し、
前記蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給するときには、前記蓄圧タンクと前記吸気通路とを連通することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気再循環装置。 - 前記蓄圧タンク内に、EGRガスに含まれる成分を吸着する吸着剤を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の排気再循環装置。
- 前記内燃機関で燃料が燃焼した後の排気をEGRガスとして前記蓄圧タンクに貯留し、
このEGRガスを、EGRガスの供給を開始するときに前記蓄圧タンクから前記吸気通路へ供給することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関の排気再循環装置。 - 前記内燃機関の燃料カット時の排気をEGRガスとして蓄圧タンクに貯留し、
このEGRガスを、EGRガスの供給を終了するときに前記蓄圧タンクから前記吸気通路へ供給することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関の排気再循環装置。 - 内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続しEGRガスが流通する連通路と、
前記連通路に複数備えられ排気を吸着する吸着剤を有していてEGRガスを貯留する蓄圧タンクと、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。 - 排気通路側から見て複数の前記蓄圧タンクを直列に接続する直列通路と、
吸気通路側から見て複数の前記蓄圧タンクを並列に接続する複数の並列通路と、
前記蓄圧タンクを並列に接続する複数の通路を流通するEGRガス量を夫々調節する遮断弁と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の排気再循環装置。 - 前記蓄圧タンクは並列に2つ配置され、一方の蓄圧タンクには燃料が燃焼した後の排気を流し、他方の蓄圧タンクには燃料カット時の排気を流して蓄圧を行うことを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の排気再循環装置。
- 前記蓄圧タンクに蓄圧するときには、前記直列通路へEGRガスを流し、
EGRガスの供給を開始するときには、前記直列通路における排気通路に近い側の蓄圧タンクから前記並列通路を介して前記吸気通路へEGRガスを供給し、
EGRガスの供給を終了するときには、前記直列通路における排気通路から遠い側の蓄圧タンクから前記並列通路を介して前記吸気通路へEGRガスを供給することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排気再循環装置。 - EGRガスの供給を開始するときには前記一方の蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給し、
EGRガスの供給を終了するときには前記他方の蓄圧タンクから前記吸気通路へEGRガスを供給することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の排気再循環装置。 - 前記連通路が接続されるよりも下流側の排気通路で通路抵抗を変更する通路抵抗変更装置を備えることを特徴とする請求項7から11の何れか1項に記載の内燃機関の排気再循環装置。
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JP2008063053A JP2009216056A (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 内燃機関の排気再循環装置 |
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Publications (1)
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JP2008063053A Withdrawn JP2009216056A (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 内燃機関の排気再循環装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2008-03-12 JP JP2008063053A patent/JP2009216056A/ja not_active Withdrawn
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