JP2007303380A - 内燃機関の排気制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の排気制御装置において、低圧EGR装置を備えている場合であっても過給圧を目標値に速やかに合わせることができる技術を提供する。
【解決手段】排気通路4にタービン5b、吸気通路3にコンプレッサ5aを有しさらに排気の通路断面積を調節するノズルベーンを有する可変容量型ターボチャージャ5と、タービン5b下流の排気通路4からコンプレッサ5a上流の吸気通路3へ排気を還流させる低圧EGR通路31と、低圧EGR通路31を流れるEGRガス量を推定する低圧EGRガス量推定手段20と、ノズルベーンの開度を調節して吸気通路3内の圧力をフィードバック制御するときに、低圧EGRガス量推定手段20により推定されるEGRガス量に基づいてフィードバックゲインを調節するフィードバックゲイン調節手段20と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気制御装置に関する。
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャを備え、タービンよりも下流の排気通路とコンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し排気の一部を還流させる低圧EGR通路を備える低圧EGR装置が知られている。また、タービンよりも上流の排気通路とコンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し排気の一部を還流させる高圧EGR通路を備える高圧EGR装置が知られている。
さらに、ノズルベーンの開度を調節することによりコンプレッサよりも下流の吸気通路内の圧力(すなわち過給圧)を調節する可変容量型ターボチャージャが知られている。この可変容量型ターボチャージャでは、ノズルベーンを閉じると該ターボチャージャよりも上流の排気通路の圧力が上昇するため、高圧EGR通路を流れるEGRガス(以下、高圧EGRガスという。)の量が増加する。
一方、高圧EGRガスの量を増加させると、可変容量型ターボチャージャを通過する排気の量が減少するので、過給圧が低下する。そのため、ノズルベーンを閉じることが必要となる場合がある。
すなわち、高圧EGRガスの量と、ノズルベーンの開度(若しくは過給圧)と、は互いに影響を及ぼし合う。
そして、高圧EGR装置と、可変容量型ターボチャージャとを備え、高圧EGRガス量を調節する高圧EGR弁の開度変化が過給圧に与える影響を考慮して該過給圧を補正し、この補正された過給圧と、目標となる過給圧と、の差に応じてノズルベーンの開度をフィードバック制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−233033号公報 特開2004−150319号公報 特開2000−170588号公報 特開2005−061283号公報
しかし、低圧EGR装置を備えている場合には、同様のフィードバック制御を行うことが困難となる。すなわち、低圧EGR装置には、ターボチャージャを通過した後の排気が導入されるため、ノズルベーンの開度を変化させても、低圧EGR通路を流れるEGRガス(以下、低圧EGRガスという。)の量はほとんど変化しない。また、低圧EGRガス量を変化させても、この低圧EGRガスは既にターボチャージャを通過しているため、ターボチャージャを通過する排気の量はほとんど変わらない。つまり、低圧EGRガスの量と、ノズルベーンの開度(若しくは過給圧)と、は影響を及ぼし合うことがほとんどない。
それにもかかわらず、高圧EGRガスを供給しているときと同じフィードバック制御を行うと、低圧EGR装置では不必要な補正が行われることになり、実際の過給圧が目標値に合うまでに時間がかかったり、または目標値に合わなくなったりするおそれがある。
また、低圧EGRガスを供給しているときと、高圧EGRガスを供給しているときとでは、ターボチャージャを通過する排気の量が異なるため、上昇し得る過給圧が異なることがある。すなわち、過給圧の目標値を適切に設定しなければ過給圧が目標値に届かなくなり、ノズルベーンの開度が過剰に小さくされて燃費が悪化するおそれがある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気制御装置において、低圧EGR装置を備えている場合であっても過給圧を目標値に速やかに合わせることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気制御装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の排気制御装置は、
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を推定する低圧EGRガス量推定手段と、
前記コンプレッサよりも下流の吸気通路内における実際の圧力と目標の圧力との差に基づいて前記ノズルベーンの開度を調節することにより該吸気通路内の圧力をフィードバック制御するときに、前記低圧EGRガス量推定手段により推定されるEGRガス量に基づいてフィードバックゲインを調節するフィードバックゲイン調節手段と、
を備えることを特徴とする。
ここで、低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を変化させても、タービンを通過する排気の量はほとんど変化しない。そのため、低圧EGRガスの量を変化させても、そのことによりノズルベーンの開度を調節する必要はほとんどない。したがって、低圧EGRガスの量によらずにノズルベーンの開度を調節することができる。
また、吸気通路内の実際の圧力と目標値との差に基づいてノズルベーンの開度を調節することにより、吸気通路内の実際の圧力を目標値に合わせることができる。つまり、ノズルベーンの開度を調節することにより、吸気通路内の圧力(若しくは過給圧)のフィードバック制御をすることができる。そして、この吸気通路内の圧力のフィードバック制御時にノズルベーンの開度が変わっても、低圧EGRガスの量はほとんど変わらない。つまり、吸気通路内の圧力のフィードバック制御を行っても、低圧EGRガス量を調節する必要はほとんどない。そのため、吸気通路内の圧力のフィードバック制御時のフィードバックゲインを大きくすることができる。これにより、低圧EGRガスを流しつつ吸気通路内の圧力のフィードバック制御を行うときには、ノズルベーンの開度を速やかに変更することができる。例えば、低圧EGRガス量が多くなるほど、ノズルベーンの開度の変化から低圧EGRガス量が受ける影響が小さくなるので、吸気通路内の圧力のフィードバック制御時のフィードバックゲインを大きくすることができる。
このように、低圧EGRガス量に基づいてフィードバックゲインを調節することにより、コンプレッサよりも下流の吸気通路内における実際の圧力を目標の圧力に速やかに合わせることができる。
なお、フィードバックゲインは、実際の圧力と目標の圧力との差に比例させてノズルベーンの開度を変化させるときの比例係数としてもよい。また、フィードバックゲインは、実際の圧力と目標の圧力との差の変化率に比例させてノズルベーンの開度を変化させるときの比例係数としてもよい。さらに、フィードバックゲインは、実際の圧力と目標の圧力
との差に応じてノズルベーンの開度を調節するときの、ノズルベーンの開度の変化量または変化率としてもよい。
また、上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気制御装置は、以下の手段を採用してもよい。すなわち、本発明による内燃機関の排気制御装置は、
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる高圧EGR通路と、
を備え、
前記内燃機関には前記低圧EGR通路または前記高圧EGR通路の何れか一方からEGRガスが供給され、
前記コンプレッサよりも下流の吸気通路内における実際の圧力と目標の圧力との差に基づいて前記ノズルベーンの開度を調節することにより該吸気通路内の圧力をフィードバック制御するときに、前記低圧EGR通路からEGRガスが供給されているときは、前記高圧EGR通路からEGRガスが供給されているときよりも、フィードバックゲインを大きくすることを特徴としてもよい。
低圧EGRガスが供給されているときのほうが、高圧EGRガスが供給されているときよりも、EGRガス量の制御時にノズルベーンの開度の影響を受け難い。また、低圧EGRガス量を制御しているときのほうが、高圧EGRガス量を制御しているときよりも、吸気通路内の圧力のフィードバック制御時にEGRガス量の変化の影響を受け難い。このようなことから、低圧EGRガスが供給されているときには、高圧EGRガスが供給されているときよりも、吸気通路内の圧力のフィードバック制御時にフィードバックゲインを大きくすることができる。これにより、低圧EGRガスが供給されているときには、低圧EGRガス量および吸気通路内の圧力を速やかに目標値に合わせることができる。
また、高圧EGRガスが供給されているときには、フィードバックゲインが小さくされるので、高圧EGRガス量と吸気通路内の圧力とが互いに影響し合っても、高圧EGRガス量および吸気通路内の圧力を目標値に合わせることができる。
さらに、上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気制御装置は、以下の手段を採用してもよい。すなわち、本発明による内燃機関の排気制御装置は、
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる高圧EGR通路と、
前記低圧EGR通路を流通する低圧EGRガスの量と前記高圧EGR通路を流通する高圧EGRガスの量との比を推定するEGR比推定手段と、
前記コンプレッサよりも下流の吸気通路内における実際の圧力と目標の圧力との差に基づいて前記ノズルベーンの開度を調節することにより該吸気通路内の圧力をフィードバック制御するときに、前記低圧EGRガスの比率が高くなるほどフィードバックゲインを大きくするフィードバックゲイン調節手段と、
を備えることを特徴としてもよい。
ここで、低圧EGRガスの比率が高くなると、EGRガス量の制御時にノズルベーンの
開度の影響をより受け難くなる。また、低圧EGRガスの比率が高くなると、吸気通路内の圧力のフィードバック制御時にEGRガス量の変化の影響をより受け難くなる。このようなことから、低圧EGRガスの比率が高くなるほど、吸気通路内の圧力のフィードバック制御時にフィードバックゲインをより大きくすることができる。これにより、EGRガス量および吸気通路内の圧力を目標値に速やかに合わせることができる。
一方、高圧EGRガスの比率が高くなると、EGRガス量の制御時にノズルベーンの開度の影響をより受けやすくなる。これに対し、吸気通路内の圧力のフィードバック制御時にフィードバックゲインをより小さくすることで、EGRガス量を目標値に合わせることができる。また、高圧EGRガスの比率が高くなると、吸気通路内の圧力をフィードバック制御するときに、EGRガス量の変化の影響をより受けやすくなる。このようなことから、高圧EGRガスの比率が高くなるほど、フィードバックゲインをより小さくすることにより、EGRガス量および吸気通路内の圧力を目標値に合わせることができる。
なお、「低圧EGRガスの比率が高くなるほどフィードバックゲインを大きくする」には、低圧EGRガスの比率が高くなるに従い、フィードバックゲインを徐々に大きくしたり、比率が所定値高くなる毎に段階的に大きくしたりすることを含む。
また、上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気制御装置は、以下の手段を採用してもよい。すなわち、本発明による内燃機関の排気制御装置は、
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を推定する低圧EGRガス量推定手段と、
前記低圧EGRガス量推定手段により推定されるEGRガス量に基づいて前記吸気通路内の圧力の目標値を決定する目標圧力決定手段と、
を備えることを特徴としてもよい。
ここで、低圧EGR通路に低圧EGRガスを流しても、該低圧EGRガスはタービンを通過しているため、吸気通路内の圧力の低下は抑制される。すなわち、低圧EGRガス量が多いということは、タービンを通過する排気の量が多いということなので、吸気通路内の圧力を高くすることが可能となる。したがって、目標圧力決定手段は、低圧EGRガス量に基づいて吸気通路内の目標圧力を決定することができる。このようにして、上昇し得る吸気通路内の圧力として目標値が設定されるので、吸気通路内の圧力を目標値に速やかに合わせることができる。また、ノズルベーンが過剰に閉じられることを抑制できるので、燃費の悪化を抑制し得る。
また、上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気制御装置は、以下の手段を採用してもよい。すなわち、本発明による内燃機関の排気制御装置は、
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる高圧EGR通路と、
を備え、
内燃機関には前記低圧EGR通路または前記高圧EGR通路の何れか一方からEGRガスが供給され、
前記低圧EGR通路からEGRガスを供給しているときは、前記高圧EGR通路からEGRガスを供給しているときと比較して、前記吸気通路内の圧力の目標値を高くすることを特徴としてもよい。
すなわち、低圧EGRガスのみを供給する場合と、高圧EGRガスのみを供給する場合とでは、低圧EGRガスのみを供給する場合のほうがタービンを通過する排気の量を多くすることができる。したがって、低圧EGRガスが供給されているときには、高圧EGRガスが供給されているときと比較して、吸気通路内の目標圧力を高くすることができる。このようにして、上昇し得る吸気通路内の圧力に目標値が設定されるので、吸気通路内の圧力を目標値に速やかに合わせることができる。また、ノズルベーンが閉じすぎることを抑制できるので、燃費の悪化を抑制できる。
本発明に係る内燃機関の排気制御装置は、低圧EGR装置を備えている場合であっても過給圧を目標値に速やかに合わせることができる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気制御装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気制御装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼルエンジンである。
内燃機関1には、吸気管3および排気管4が接続されている。この吸気管3の途中には、排気のエネルギを駆動源として作動するターボチャージャ5のコンプレッサハウジング5aが設けられている。また、コンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気管3には、該吸気管3内を流通する吸気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ7が設けられている。このエアフローメータ7により、内燃機関1に吸入される新気の量が測定される。
コンプレッサハウジング5aよりも下流の吸気管3には、吸気と大気とで熱交換を行うインタークーラ8が設けられている。また、エアフローメータ7よりも下流で且つコンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気管3には、該吸気管3内を流通する吸気の流量を調節する第1吸気絞り弁9が設けられている。この第1吸気絞り弁9は、電動アクチュエータにより開閉される。さらに、インタークーラ8よりも下流の吸気管3には、該吸気管3内を流通する吸気の流量を調節する第2吸気絞り弁10が設けられている。この第2吸気絞り弁10は、電動アクチュエータにより開閉される。
一方、排気管4の途中には、前記ターボチャージャ5のタービンハウジング5bが設けられている。また、タービンハウジング5bよりも下流の排気管4には、パティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタという。)11が設けられている。このフィルタ11にはNOx触媒が担持されている。
なお、本実施例では、前記ターボチャージャ5に可変容量型ターボチャージャを採用している。図2は、可変容量型ターボチャージャの構成を示す断面図である。図2(A)はノズルベーン51が開いている場合を示し、図2(B)はノズルベーン51が閉じている場合を示している。
可変容量型ターボチャージャは、図2に示すように、タービンハウジング5b内に設けられたタービン5cの周囲に複数のノズルベーン51を備えて構成されている。このノズルベーン51は、アクチュエータ52により開閉される。このノズルベーン51を閉じ側へ回動させると、隣接するノズルベーン51間の間隙が狭くなり、ノズルベーン51間の流路が閉じられることになる。一方、ノズルベーン51を開き側へ回動すると、隣接するノズルベーン51間の間隙が広くなり、ノズルベーン51間の流路が開かれることになる。
このように構成された可変容量型ターボチャージャでは、アクチュエータ52によってノズルベーン51の回動方向と回動量とを調整することにより、ノズルベーン51間の流路の向き、及びノズルベーン51間の間隙を変更することが可能となる。即ち、ノズルベーン51の回動方向と回動量とを制御することにより、タービン5cに吹き付けられる排気の方向、流速、量が調節されることになる。なお、ノズルベーン51の開き量を以下「VN開度」ともいう。
そして、フィルタ11よりも下流の排気管4には、該排気管4内を流通する排気の流量を調節する排気絞り弁12が設けられている。この排気絞り弁12は、電動アクチュエータにより開閉される。
また、内燃機関1には、排気管4内を流通する排気の一部を低圧で吸気管3へ再循環させる低圧EGR装置30が備えられている。この低圧EGR装置30は、低圧EGR通路31、低圧EGR弁32、および低圧EGRクーラ33を備えて構成されている。
低圧EGR通路31は、フィルタ11よりも下流且つ排気絞り弁12よりも上流の排気管4と、コンプレッサハウジング5aよりも上流且つ第1吸気絞り弁9よりも下流の吸気管3と、を接続している。この低圧EGR通路31を通って、排気が低圧で再循環される。そして、本実施例では、低圧EGR通路31を通って再循環される排気を低圧EGRガスと称している。
また、低圧EGR弁32は、低圧EGR通路31の通路断面積を変更することにより、該低圧EGR通路31を流れる低圧EGRガスの量を変更する。さらに、低圧EGRクーラ33は、該低圧EGRクーラ33を通過する低圧EGRガスと、内燃機関1の冷却水とで熱交換をして、該低圧EGRガスの温度を低下させる。
また、内燃機関1には、排気管4内を流通する排気の一部を高圧で吸気管3へ再循環させる高圧EGR装置40が備えられている。この高圧EGR装置40は、高圧EGR通路41、高圧EGR弁42、および高圧EGRクーラ43を備えて構成されている。
高圧EGR通路41は、タービンハウジング5bよりも上流側の排気管4と、コンプレッサハウジング5aよりも下流の吸気管3と、を接続している。この高圧EGR通路41を通って、排気が高圧で再循環される。そして、本実施例では、高圧EGR通路41を通って再循環される排気を高圧EGRガスと称している。
また、高圧EGR弁42は、高圧EGR通路41の通路断面積を変更することにより、該高圧EGR通路41を流れる高圧EGRガスの量を変更する。さらに、高圧EGRクーラ43は、該高圧EGRクーラ43を通過する高圧EGRガスと、内燃機関1の冷却水とで熱交換をして、該高圧EGRガスの温度を低下させる。
フィルタ11よりも下流で且つ低圧EGR通路31の排気管4への接続部よりも上流の排気管4には、該排気管4内の排気の空燃比を測定する空燃比センサ13が取り付けられ
ている。また、第2吸気絞り弁10よりも下流の吸気管3には、該吸気管3内の圧力を測定する吸気圧力センサ17が取り付けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU20が併設されている。このECU20は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
また、ECU20には、上記センサの他、運転者がアクセルペダル14を踏み込んだ量に応じた電気信号を出力し機関負荷を検出可能なアクセル開度センサ15、及び機関回転数を検出するクランクポジションセンサ16が電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU20に入力されるようになっている。
一方、ECU20には、第1吸気絞り弁9、第2吸気絞り弁10、排気絞り弁12、低圧EGR弁32、高圧EGR弁42、及びノズルベーン51の各アクチュエータが電気配線を介して接続されており、該ECU20によりこれらの機器が制御される。
ここで、ECU20は、ノズルベーン51の開度を過給圧に応じて制御する。すなわち、吸気圧力センサ17により測定される実際の過給圧(以下、実過給圧ともいう。)が目標値(以下、目標過給圧ともいう。)となるように、フィードバック制御を行う。実過給圧が目標過給圧よりも低い場合には、ノズルベーン51の開度を小さくすることにより実過給圧を上昇させることができる。一方、実過給圧が目標過給圧よりも高い場合には、ノズルベーン51の開度を大きくすることにより実過給圧を下降させることができる。
そして、本実施例では、低圧EGRガスまたは高圧EGRガスの供給状態(例えば、量または比)に基づいて、過給圧のフィードバック制御時のフィードバックゲインを決定する。このフィードバックゲインは、実過給圧と目標過給圧との差に乗じられ、これによりノズルベーン51の開度の変更量が求められる。
すなわち、高圧EGRガスのみを供給するときや、低圧EGRガスと比較して高圧EGRガスの量が多い場合には、過給圧のフィードバック制御により高圧EGRガスの量が変化するので、フィードバックゲインを小さくする。これにより、実過給圧の変化が緩慢となると共に、高圧EGRガス量の変化も緩慢となる。そのため、ECU20は高圧EGR弁42を制御することにより、高圧EGRガス量を目標値に合わせることができる。また、高圧EGRガス量の変化が緩慢となるので、ECU20はノズルベーン51を制御することにより、実過給圧を目標過給圧に合わせることができる。
一方、低圧EGRガスのみを供給するときや、高圧EGRガスと比較して低圧EGRガスの量が多い場合には、過給圧のフィードバック制御による低圧EGR量の変化は少ないので、フィードバックゲインを大きくする。これにより、実過給圧が速やかに変更されるので、速やかに目標過給圧に合わせることができる。また、このときには過給圧のフィードバックに起因する低圧EGRガス量の変化量が小さいので、EGRガス量を容易に目標値に合わせることができる。
この過給圧フィードバック制御時のフィードバックゲインは、EGR量を目標値に合わせることができる値として、内燃機関の運転状態と関連付けて予め実験等により求めておく。
ここで、図3は、低圧EGRガスを供給しているときの目標過給圧と実過給圧との差(ΔP)に対するフィードバックゲインの大きさを示した図である。また、図4は、高圧EGRガスを供給しているときの目標過給圧と実過給圧との差(ΔP)に対するフィードバ
ックゲインの大きさを示した図である。図3と図4とは、横軸および縦軸が同じスケールで示されている。すなわち、目標過給圧と実過給圧との差が同じ場合、高圧EGRガスを供給しているときよりも低圧EGRガスを供給しているときのほうのフィードバックゲインを大きくしている。このフィードバックゲインに基づいてECU20は、ノズルベーン51の開度を変化させる。
次に、本実施例に係る過給圧制御のフローについて説明する。図5は、本実施例に係る過給圧制御のフローを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、本フローでは、前提として、EGRガスを供給するときには、低圧EGRガスまたは高圧EGRガスの何れか一方のみを供給する。
ステップS101では、実過給圧が読み込まれる。実過給圧は、吸気圧力センサ17により得ることができる。
ステップS102では、目標過給圧が算出される。目標過給圧は、機関回転数と機関負荷とに基づいて算出される。また、目標過給圧は、機関回転数と機関負荷との関係で最も適切な過給圧として算出される。例えば目標過給圧と、機関回転数と、機関負荷と、の関係を予め実験等により求めてマップ化し、ECU20に記憶させておく。このマップに機関回転数および機関負荷を代入して目標過給圧を得ることができる。
ステップS103では、目標過給圧と実過給圧との差が算出される。すなわち、実過給圧をどれだけ変化させなければならないか算出される。
ステップS104では、低圧EGRガスが供給されているか否か判定される。すなわち、フィードバックゲインを大きくすることができるか否か判定される。なお、本ステップでは、低圧EGRガスが供給される運転状態であるか否か判定してもよい。例えば、高回転高負荷のときに低圧EGRガスが供給されるので、機関回転数および機関負荷に基づいて判定を行ってもよい。さらに、低圧EGRガス量を推定し、この値が0よりも大きい場合に低圧EGRガスが供給されていると判定してもよい。
ステップS104で肯定判定がなされた場合には低圧EGRガスが供給されているのでステップS105へ進み、一方否定判定がなされた場合には高圧EGRガスが供給されているのでステップS106へ進む。なお、本実施例では、ステップS104を処理するECU20が、本発明における低圧EGRガス量推定手段またはEGR比推定手段に相当する。
ステップS105では、ステップS103で算出される差に応じて低圧EGRガス用のフィードバックゲインが算出される。この差とフィードバックゲインとの関係は、図3に示したように予め実験等により求めてマップ化しECU20に記憶させておく。
ステップS106では、ステップS103で算出される差に応じて高圧EGRガス用のフィードバックゲインが算出される。この差とフィードバックゲインとの関係は、図4に示したように予め実験等により求めてマップ化しECU20に記憶させておく。
なお、本実施例では、ステップS105またはステップS106を処理するECU20が、本発明におけるフィードバックゲイン調節手段に相当する。
このようにして、低圧EGRガスを供給しているときと高圧EGRガスを供給しているときとで、過給圧フィードバック制御時のフィードバックゲインの値を変えることができる。また、低圧EGRガスを供給しているときのほうが高圧EGRガスを供給していると
きよりもフィードバックゲインを大きくすることにより、低圧EGRガスの供給時に実過給圧を速やかに目標過給圧に合わせることができる。さらに、低圧EGRガスを供給しているときには、低圧EGRガス量によらずノズルベーン51の開度を適切な値に設定することができるので、機関効率を向上させて燃費を向上させることができる。
また、高圧EGRガスの供給時にEGRガス量を目標値に合わせることができる。さらに、高圧EGRガスの供給時に実過給圧を目標過給圧に精度よく合わせることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、EGRガスの量と過給圧とを精度良く制御することができるので、排気中の有害物質を低減させることができると共に、ドライバビリティを向上させることができる。
なお、本実施例では、低圧EGRガスが供給されているか否かによりフィードバックゲインを変更しているが、これに代えて低圧EGRガス量に基づいてフィードバックゲインを変更してもよい。低圧EGRガス量と、フィードバックゲインと、の関係は、予め実験等により求めてマップ化しECU20に記憶させておく。この場合、低圧EGRガス量は、機関回転数と機関負荷とに基づいて算出してもよい。すなわち、機関回転数と機関負荷とに基づいてフィードバックゲインを算出してもよい。
実施例1では、低圧EGRガスと高圧EGRガスとの何れか一方のみが供給される場合の過給圧フィードバック制御について説明している。一方、本実施例では、低圧EGRガスと高圧EGRガスとが同時に供給される場合について説明する。
なお、本実施例では、内燃機関1が低回転低負荷で運転されているときには主に高圧EGRガスを供給し、高回転高負荷で運転されているときには主に低圧EGRガスを供給する。さらに、低回転低負荷から高回転高負荷に向かうにしたがって、全EGRガス中における低圧EGRガスの比率を高くする。
そして、過給圧フィードバック制御時のフィードバックゲインは、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との比に基づいて決定される。すなわち、低圧EGRガスの比率が高くなるほどフィードバックゲインを大きくし、高圧EGRガスの比率が高くなるほどフィードバックゲインを小さくする。その他は、実施例1と同様なので説明を省略する。
図6は、目標過給圧と実過給圧との差(ΔP)に対するフィードバックゲインの大きさを示した図である。図6中において(1)で示される線は、高圧EGRガスのみを供給した場合を示している。そして、(2)で示される線から(4)で示される線に向かうに従い、低圧EGRガスの比率が高くなっていき、(5)で示される線は、低圧EGRガスのみを供給した場合を示している。このように、低圧EGRガスの比率が高くなるほどフィードバックゲインを大きくしている。そして、このフィードバックゲインに基づいてECU20は、ノズルベーン51の開度を変化させる。なお、図6では、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との比を5つに分けて5本の線で示しているが、分ける数はこれよりも多くても少なくてもよく、また無段階に分けてもよい。
次に、本実施例に係る過給圧制御のフローについて説明する。図7は、本実施例に係る過給圧制御のフローを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、前記フローチャートと同じ処理が行なわれるステップについては、同じ符号を付して説明を省略する。
ステップS201では、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との比が算出される。低
圧EGRガス量および高圧EGRガス量を内燃機関1の運転状態(すなわち、機関回転数および機関負荷)に基づいて決定しているので、機関回転数および機関負荷が分かれば低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との比を算出することができる。この比と、機関回転数と、機関負荷と、の関係は予め実験等により求めてマップ化し、ECU20に記憶させておく。なお、本実施例においてはステップS201の処理を行なうECU20が、本発明における低圧EGRガス量推定手段またはEGR比推定手段に相当する。
ステップS202では、フィードバックゲインが算出される。ステップS201で算出されるEGRガスの比を図6に示したマップに代入してフィードバックゲインを得る。すなわち、低圧EGRガスの比率が高いほどフィードバックゲインが大きくされる。なお、本実施例においてはステップS202の処理を行なうECU20が、本発明におけるフィードバックゲイン調節手段に相当する。
そして、このフィードバックゲインに基づいて、ECU20は、ノズルベーン51の開度を変化させる。
このようにして、低圧EGRガスと高圧EGRガスとの比に基づいて、過給圧フィードバック制御のフィードバックゲインを決定することができる。
また、低圧EGRガスの比率が高くなるほど、フィードバックゲインを大きくすることにより、低圧EGRガスの供給時に実過給圧を速やかに目標過給圧に合わせることができる。さらに、低圧EGRガスの比率が高いときには、低圧EGRガスの量によらずノズルベーン51の開度を効率の良い値に設定することができるので、燃費を向上させることができる。
さらに、高圧EGRガスの比率が高い場合にも、EGRガス量を目標値に合わせることができ、実過給圧を目標過給圧に精度よく合わせることもできる。
このように、実際のEGRガスの量を目標値に合わせるときの合わせ易さに応じてフィードバックゲインを設定することができるので、EGRガスの量と過給圧とを適切な値とすることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、EGRガスの量と過給圧とを精度良く制御することができるので、排気中の有害物質を低減させることができると共に、ドライバビリティを向上させることができる。
本実施例においては、過給圧フィードバック制御時に目標となる過給圧を、低圧EGRガスまたは高圧EGRガスの何れを使用しているかにより異なる値とする。
すなわち、低圧EGRガスはタービン5cを通過した後の排気であるため、該低圧EGRガスを供給してもタービン5cの回転数が低下することはほとんどない。しかし、高圧EGRガスはタービン5cを通過する前の排気であるため、高圧EGRガスを供給することにより、タービン5cを通過する排気の量が減少する。これにより、過給圧を上昇させることが困難となる場合がある。
このように、低圧EGRガスを供給しているときには、高圧EGRガスを供給しているときと比較して、過給圧を高くでき得る。すなわち、低圧EGRガスを供給している場合には、過給圧を不必要に低く設定しているおそれがあり、このような場合には燃費が悪化してしまう。
そこで、本実施例では、低圧EGRガスを供給しているときには、高圧EGRガスを供給しているときよりも、目標過給圧を高くする。
ここで、図8は、低圧EGRガスを供給しているときの機関回転数NEと機関負荷Qと目標過給圧との関係を示した図である。また、図9は、高圧EGRガスを供給しているときの機関回転数NEと機関負荷Qと目標過給圧との関係を示した図である。図8と図9とは、横軸および縦軸が同じスケールで示されている。すなわち、機関回転数と機関負荷とが同じ場合、高圧EGRガスを供給しているときよりも低圧EGRガスを供給しているときのほうの目標過給圧を大きくしている。目標過給圧に基づいてECU20は、ノズルベーン51の開度を変化させる。
次に、本実施例に係る過給圧制御のフローについて説明する。図10は、本実施例に係る過給圧制御のフローを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、本フローでは、前提として、EGRガスを供給するときには、低圧EGRガスまたは高圧EGRガスの何れか一方のみを供給する。
ステップS301では、機関回転数が読み込まれる。機関回転数はクランクポジションセンサ16により得る。
ステップS302では、燃料噴射量が算出される。燃料噴射量はアクセル開度センサ15により得られるアクセルペダル14の踏み込み量、またはエアフローメータ7により得られる吸入空気量に基づいて決定される。すなわち、本ステップでは、機関負荷が算出される。
ステップS303では、低圧EGRガスが供給されているか否か判定される。すなわち、本ステップでは、目標過給圧を高くするか否か判定される。判定は、機関回転数および機関負荷に基づいて行われる。例えば高回転高負荷のときに低圧EGRガスが供給されるので、内燃機関1がこのような運転状態の場合に低圧EGRガスが供給されていると判定される。
なお、本ステップでは、低圧EGRガス量を推定し、この値が0よりも大きい場合に低圧EGRガスが供給されていると判定してもよい。
ステップS303で肯定判定がなされた場合には目標過給圧を高くするためにステップS304へ進み、一方否定判定がなされた場合には高圧EGRガスが供給されているので、目標過給圧を低くするためにステップS305へ進む。なお、本実施例においてはステップS303の処理を行なうECU20が、本発明における低圧EGRガス量推定手段に相当する。
ステップS304では、低圧EGRガス用の目標過給圧が設定される。機関回転数と機関負荷とを図8に示したマップに代入することにより、低圧EGRガス用の目標過給圧を得る。
ステップS305では、高圧EGRガス用の目標過給圧が設定される。機関回転数と機関負荷とを図9に示したマップに代入することにより、高圧EGRガス用の目標過給圧を得る。
なお、本実施例においてはステップS304またはステップS305の処理を行なうECU20が、本発明における目標圧力決定手段に相当する。
このようにして、供給するEGRガスが低圧EGRガスか高圧EGRガスかに基づいて、目標過給圧を設定することができるので、目標過給圧をそのときに上昇し得る過給圧とすることができる。これにより、実際の過給圧を目標値に合わせることができる。そのため、例えば高圧EGRガス供給時に、到達し得ないほど高い過給圧が目標値として設定されることがないので、ノズルベーン51が過剰に閉じられることもないため、燃費を向上させることができる。また、例えば低圧EGRガス供給時には過給圧を高くすることにより、燃費を向上させたり、加速性能を高めたりできる。
なお、本実施例では、低圧EGRガスまたは高圧EGRガスの何れか一方を供給しているときの目標過給圧について説明した。しかし、低圧EGRガスと高圧EGRガスとの両方を供給する場合には、低圧EGRガスと高圧EGRガスとの比に基づいて目標過給圧を設定することができる。この場合、全EGRガス中における低圧EGRガスの比率が高いほど、目標過給圧を高くする。
また、本実施例は他の実施例と組み合わせることができる。
実施例に係る内燃機関の排気制御装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。 可変容量型ターボチャージャの概略構成図である。 低圧EGRガスを供給しているときの目標過給圧と実過給圧との差に対するフィードバックゲインの大きさを示した図である。 高圧EGRガスを供給しているときの目標過給圧と実過給圧との差に対するフィードバックゲインの大きさを示した図である。 実施例1に係る過給圧制御のフローを示したフローチャートである。 目標過給圧と実過給圧との差に対するフィードバックゲインの大きさを示した図である。 実施例2に係る過給圧制御のフローを示したフローチャートである。 低圧EGRガスを供給しているときの機関回転数と機関負荷と目標過給圧との関係を示した図である。 高圧EGRガスを供給しているときの機関回転数と機関負荷と目標過給圧との関係を示した図である。 実施例3に係る過給圧制御のフローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気管
4 排気管
5 ターボチャージャ
5a コンプレッサハウジング
5b タービンハウジング
5c タービン
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 第1吸気絞り弁
10 第2吸気絞り弁
11 フィルタ
12 排気絞り弁
13 空燃比センサ
14 アクセルペダル
15 アクセル開度センサ
16 クランクポジションセンサ
17 吸気圧力センサ
30 低圧EGR装置
31 低圧EGR通路
32 低圧EGR弁
33 低圧EGRクーラ
40 高圧EGR装置
41 高圧EGR通路
42 高圧EGR弁
43 高圧EGRクーラ
51 ノズルベーン
52 アクチュエータ

Claims (5)

  1. 排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
    前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
    前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を推定する低圧EGRガス量推定手段と、
    前記コンプレッサよりも下流の吸気通路内における実際の圧力と目標の圧力との差に基づいて前記ノズルベーンの開度を調節することにより該吸気通路内の圧力をフィードバック制御するときに、前記低圧EGRガス量推定手段により推定されるEGRガス量に基づいてフィードバックゲインを調節するフィードバックゲイン調節手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  2. 排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
    前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
    前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる高圧EGR通路と、
    を備え、
    前記内燃機関には前記低圧EGR通路または前記高圧EGR通路の何れか一方からEGRガスが供給され、
    前記コンプレッサよりも下流の吸気通路内における実際の圧力と目標の圧力との差に基づいて前記ノズルベーンの開度を調節することにより該吸気通路内の圧力をフィードバック制御するときに、前記低圧EGR通路からEGRガスが供給されているときは、前記高圧EGR通路からEGRガスが供給されているときよりも、フィードバックゲインを大きくすることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  3. 排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
    前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
    前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる高圧EGR通路と、
    前記低圧EGR通路を流通する低圧EGRガスの量と前記高圧EGR通路を流通する高圧EGRガスの量との比を推定するEGR比推定手段と、
    前記コンプレッサよりも下流の吸気通路内における実際の圧力と目標の圧力との差に基づいて前記ノズルベーンの開度を調節することにより該吸気通路内の圧力をフィードバック制御するときに、前記低圧EGRガスの比率が高くなるほどフィードバックゲインを大きくするフィードバックゲイン調節手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  4. 排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
    前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
    前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を推定する低圧EGRガス量推定手段と、
    前記低圧EGRガス量推定手段により推定されるEGRガス量に基づいて前記吸気通路
    内の圧力の目標値を決定する目標圧力決定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  5. 排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有し更にノズルベーンの開度を調節することにより排気の通路断面積を調節する可変容量型ターボチャージャと、
    前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる低圧EGR通路と、
    前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を還流させる高圧EGR通路と、
    を備え、
    内燃機関には前記低圧EGR通路または前記高圧EGR通路の何れか一方からEGRガスが供給され、
    前記低圧EGR通路からEGRガスを供給しているときは、前記高圧EGR通路からEGRガスを供給しているときと比較して、前記吸気通路内の圧力の目標値を高くすることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
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