JP4957478B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
NOxを浄化するNOx触媒と、NOx触媒よりも上流の排気通路と吸気通路とを接続す
る高圧EGR通路と、NOx触媒よりも下流の排気通路と吸気通路とを接続する低圧EG
R通路と、を備え、高圧EGR通路及び低圧EGR通路から夫々供給するEGRガス量を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−76456号公報 特開2005−69207号公報 特開2004−162674号公報
ところで、低圧EGR通路は、NOx触媒よりも下流側の排気通路に接続されているた
め、NOx触媒でのNOxの浄化能力が低下すると、該NOx触媒から流出したNOxが低圧EGR通路内に流入する。このNOxは気筒内に流入し、その後、排気通路に排出される
。そのため、NOx触媒に流入するNOx量が増加する。つまり、低圧EGR通路を備えている場合には、NOx触媒の状態に応じて該NOx触媒に流入するNOx量が変化する。そ
のため、NOx触媒の状態によらず還元剤の供給量を一定とすると、還元剤量に過不足が
生じる虞がある。また、NOx触媒に吸蔵されているNOx量が少ないからといって低圧EGR通路を通過するガス量を増加させると、NOx触媒を通過した還元剤が気筒内に供給
されるため、燃焼状態が悪化する虞がある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気浄化装置において、NOx浄化をより好適に行うことができる技術を提供することを目的とする
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気浄化装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の排気浄化装置は、
内燃機関の排気通路に設けられ、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOx
を吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低く且つ還元剤が存在するときは吸蔵していたNOxを還元するNOx触媒と、
前記NOx触媒よりも上流の排気通路と前記内燃機関の吸気通路とを接続する高圧EG
R通路と、
前記NOx触媒よりも下流の排気通路と前記内燃機関の吸気通路とを接続する低圧EG
R通路と、
を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
前記NOx触媒へ流入するNOx量を推定する流入NOx量推定手段と、
前記NOx触媒に吸蔵されているNOx量を推定する吸蔵NOx量推定手段と、
前記NOx触媒よりも上流側から還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記低圧EGR通路に排気を流し且つ前記還元剤供給手段から還元剤を供給しているときにおいて、前記流入NOx量推定手段により推定されるNOx量が第1所定量よりも少なく且つ前記吸蔵NOx量推定手段により推定されるNOx量が第2所定量よりも少ない場合に、前記流入NOx量推定手段により推定されるNOx量に応じて還元剤の供給量を変更する還元剤供給量調節手段と、
を備えることを特徴とする。
低圧EGR通路を通過したEGRガス(以下、低圧EGRガスという。)は、内燃機関の気筒内に戻り、そこから排気通路へ排出される。そのため、NOx触媒に流入するNOx量は、該NOx触媒でのNOx浄化能力及び低圧EGRガス量によって変化する。つまり、NOx触媒に流入するNOx量は、NOx触媒でのNOx浄化能力が低下するほど、また低圧EGRガス量が多くなるほど、多くなる。
ここで、NOx触媒に吸蔵されているNOx量が多くなるほど、NOx吸蔵速度が低下す
る。そのため、NOx触媒に流入するNOx量をより少なくしたり、NOx吸蔵量を減少さ
せたりしなければ、該NOx触媒からNOxが流出する虞がある。
一方、NOx触媒に流入するNOx量が少なく且つNOx触媒におけるNOx吸蔵量に余裕がある場合には、より少ない還元剤でNOxを浄化することができる。これにより、還元
剤の消費量を減少させつつNOxの放出を抑制できる。また、還元剤の過剰供給による還
元剤の流出やNOx還元効率の低下を抑制できる。このように、流入NOx量推定手段により推定されるNOx量に応じて還元剤の供給量を変更することにより、過不足のない還元
剤の供給が可能となる。
ここで、第1所定量及び第2所定量は、還元剤供給手段から供給する還元剤量を減少させたとしてもNOxを浄化することができる閾値として夫々設定される。
そして、本発明においては、前記還元剤供給量調節手段は、前記流入NOx量推定手段
により推定されるNOx量が減少するのに応じて、還元剤の供給量を減少させることがで
きる。
つまり、NOx触媒へ流入するNOx量少ないときには、NOx触媒においてNOxが十分に浄化されていると考えられる。そのため、還元剤の供給量を減少させることができる。
また、上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気浄化装置は、以下の手段を採用してもよい。すなわち、本発明による内燃機関の排気浄化装置は、
内燃機関の排気通路に設けられ排気中のNOxを浄化するNOx触媒と、
前記NOx触媒よりも上流の排気通路と前記内燃機関の吸気通路とを接続する高圧EG
R通路と、
前記NOx触媒よりも下流の排気通路と前記内燃機関の吸気通路とを接続する低圧EG
R通路と、
を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
前記NOx触媒へ流入するNOx量を推定する流入NOx量推定手段と、
前記NOx触媒に吸蔵されているNOx量を推定する吸蔵NOx量推定手段と、
前記NOx触媒よりも上流側から還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記流入NOx量推定手段により推定されるNOx量が第1所定量よりも少なく且つ前記吸蔵NOx量推定手段により推定されるNOx量が第2所定量よりも少ない場合において、前記還元剤供給手段から還元剤を供給していないときには、供給しているときよりも、低圧EGR通路を流れるガス量を増加させる低圧EGRガス量調節手段と、
を備えることを特徴としてもよい。
還元剤を供給していないときには、還元剤が低圧EGR通路へ流入するおそれがないため、低圧EGR通路を流れるガス量を増加させることができる。これにより、気筒内へ還元剤が導入されるのを抑制できるため、燃焼状態が悪化することを抑制することができる。また、低圧EGR通路を流れるガス量を増加させることができるため、NOxの生成を
抑制できる。さらに、NOx触媒のNOx吸蔵量に余裕があるため、該NOx触媒を通過す
る排気の量が増加しても、NOxを吸蔵することができる。
なお、低圧EGR通路を流れるガス量を増加させることに代えて、全EGRガス中における低圧EGR通路を流れるガスの割合を増加させてもよい。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、NOx浄化をより好適に行うことができる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼルエンジンである。
内燃機関1の各気筒2には、該気筒2内に燃料を噴射する燃料噴射弁8が取り付けられている。
また、内燃機関1には、吸気通路3および排気通路4が接続されている。この吸気通路3の途中には、排気のエネルギを駆動源として作動するターボチャージャ5のコンプレッサハウジング5aが設けられている。さらに、コンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気通路3には、該吸気通路3内を流通する吸気の流量を調節するスロットル6が設けられている。このスロットル6は、電動アクチュエータにより開閉される。
スロットル6よりも上流の吸気通路3には、該吸気通路3内を流通する吸気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ7が設けられている。このエアフローメータ7により、内燃機関1の吸入空気量が測定される。
一方、排気通路4の途中には、前記ターボチャージャ5のタービンハウジング5bが設けられている。また、タービンハウジング5bよりも下流の排気通路4には、吸蔵還元型NOx触媒10(以下、NOx触媒10という。)が設けられている。NOx触媒10は、
流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気の酸素濃度
が低く且つ還元剤が存在するときは吸蔵していたNOxを還元する機能を有する。
タービンハウジング5bよりも上流の排気通路4には、該排気通路4を流通する排気中に還元剤たる燃料(軽油)を噴射する燃料添加弁12を備えている。燃料添加弁12は、後述するECU13からの信号により開弁して排気中へ燃料を噴射する。燃料添加弁12から排気通路4内へ噴射された燃料は、排気通路4の上流から流れてきた排気の空燃比を低下させる。なお、本実施例においては燃料添加弁12が、本発明における還元剤供給手段に相当する。
そして、NOx触媒10に吸蔵されているNOxの還元時には、燃料添加弁12から燃料を添加することにより、NOx触媒10に流入する排気の空燃比を比較的に短い周期でス
パイク的(短時間)にリッチとする、所謂リッチスパイク制御を実行する。
さらに、内燃機関1には、排気通路4内を流通する排気の一部を低圧で吸気通路3へ再循環させる低圧EGR装置30が備えられている。この低圧EGR装置30は、低圧EG
R通路31、および低圧EGR弁32を備えて構成されている。
低圧EGR通路31は、NOx触媒10よりも下流側の排気通路4と、コンプレッサハ
ウジング5aよりも上流且つスロットル6よりも下流の吸気通路3と、を接続している。この低圧EGR通路31を通って、排気が低圧で再循環される。そして、本実施例では、低圧EGR通路31を通って再循環される排気を低圧EGRガスと称している。
また、低圧EGR弁32は、低圧EGR通路31の通路断面積を調節することにより、該低圧EGR通路31を流れる低圧EGRガスの量を調節する。
低圧EGR弁32は電気配線を介してECU13に接続されており、該ECU13により低圧EGR弁32の開度が制御される。
一方、内燃機関1には、排気通路4内を流通する排気の一部を高圧で吸気通路3へ再循環させる高圧EGR装置40が備えられている。この高圧EGR装置40は、高圧EGR通路41、および高圧EGR弁42を備えて構成されている。
高圧EGR通路41は、タービンハウジング5bよりも上流側の排気通路4と、コンプレッサハウジング5aよりも下流側の吸気通路3と、を接続している。この高圧EGR通路41を通って、排気が高圧で再循環される。そして、本実施例では、高圧EGR通路41を通って再循環される排気を高圧EGRガスと称している。
また、高圧EGR弁42は、高圧EGR通路41の通路断面積を調節することにより、該高圧EGR通路41を流れる高圧EGRガスの量を調節する。
そして、タービンハウジング5bよりも下流で且つNOx触媒10よりも上流の排気通
路4には、該排気通路4内を流れる排気中のNOx濃度を測定するNOx濃度センサ17が取り付けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU13が併設されている。このECU13は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
また、ECU13には、上記センサの他、運転者がアクセルペダル14を踏み込んだ量に応じた電気信号を出力し機関負荷を検出可能なアクセル開度センサ15、および機関回転数を検出するクランクポジションセンサ16が電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU13に入力されるようになっている。
一方、ECU13には、スロットル6、燃料噴射弁8、燃料添加弁12、低圧EGR弁32、高圧EGR弁42が電気配線を介して接続されており、該ECU13によりこれらの機器が制御される。
ここで、低圧EGR装置30と、高圧EGR装置40とを併用する場合には、低圧EGRガス量若しくは、全EGRガス中の低圧EGRガスの割合によって、NOx触媒10を
通過する排気の量が変化する。例えば低圧EGRガス量を増加させるほど、全EGRガス中の低圧EGRガスの割合が高くなり、NOx触媒10を通過する排気の量が増加する。
そのため、NOx触媒10のNOx浄化能力が低下したときには、該NOx触媒から流出
したNOxにより低圧EGRガス中のNOx濃度が高くなる。そして、気筒2内に導入された低圧EGRガス中のNOxが、気筒2から排気通路4へ排出されることにより、NOx触
媒10に流入するNOx量が増加する。また、低圧EGRガスの割合が高くなるほど、低
圧EGRガス量が多くなるため、NOx触媒10を通過するNOx量がより増加する。つまり、NOx触媒10を通過するNOx量が多くなる。
仮に、高圧EGR装置40のみにより排気を還流させた場合には、NOx触媒10から
流出するNOxが再度NOx触媒10へ流入することがないため、NOx触媒10に流入す
るNOx量と、NOx触媒10の浄化能力とに関連がない。
なお、高圧EGRガスを用いるよりも、低圧EGRガスを用いるほうが、燃費を向上させることができ、またNOxをより低減させることができる。そのため、全EGRガス中
の低圧EGRガスの割合を可及的に高めることが望ましい。
このようなことから本実施例では、NOx触媒10に流入するNOxの量が第1所定量よりも少なく、且つNOx触媒10におけるNOxの吸蔵量が第2所定量よりも少ないときに以下の処理を行なう。
まず、燃料添加弁12からの燃料添加によりNOxの還元を行っているときには、NOx触媒10に流入するNOx量と、NOx触媒10に吸蔵されているNOx量と、に応じて燃
料添加量を変更する。
また、燃料添加弁12からの燃料添加を行なっていない場合には、行なっているときよりも、低圧EGRガス量を増加させる。これは、全EGRガス中の低圧EGRガスの割合を高くするとしてもよい。
ここで、NOx触媒10に流入するNOx量が十分に少なければ、NOx触媒10からN
Oxの放出が殆どないと考えることができる。つまり、NOx触媒10において、還元剤が十分に足りていると考えられる。この場合、還元剤を過剰に供給している虞もある。これに対し、NOx触媒10に流入するNOx量が少なければ、それだけ燃料添加量を減少させることで、必要十分な燃料添加が可能となる。このように、NOx触媒10におけるNOx浄化の状態に応じて燃料添加量を減少させれば、NOxを十分に還元させつつ、燃費を向
上させることができる。
一方、燃料添加弁12からの燃料添加が停止されている場合には、低圧EGRガス中に燃料添加弁12からの燃料が含まれないため、低圧EGRガス量を増加させても内燃機関1における燃焼状態の悪化を抑制できる。また、低圧EGRガス量を増加させることにより、NOxの生成を抑制したり、燃費の悪化を抑制したりできる。さらに、NOx触媒10のNOx吸蔵能力には余裕があるため、該NOx触媒10にNOxを吸蔵することもできる
ここで、前記第1所定量とは、燃料添加量を減少させたとしても、NOx触媒10から
のNOxの流出を抑制し得るNOx量である。また、前記第2所定量とは、燃料添加量を減少させたとしても、NOx触媒10からのNOxの放出を抑制し得るNOx吸蔵量である。
第1所定量と第2所定量とは、予め実験により求めておいても良い。
NOx触媒10へ流入するNOx量は、NOx濃度センサ17により得られるNOx濃度と、排気の量と、に基づいて得ることができる。また、排気の量は、エアフローメータ7により得られる吸入空気量と、燃料噴射弁8からの燃料噴射量と、に基づいて得ることができる。
一方、NOx触媒10に吸蔵されているNOx量は、NOx触媒10へ流入するNOx量を
積算することにより得ることができる。そして、燃料添加によるNOxの還元を行なった
後には、NOx触媒10に吸蔵されているNOx量を0とする。
次に図2は、本実施例における燃料添加弁12及び低圧EGR装置30の制御フローを示したフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、内燃機関1の運転状態が読み込まれる。例えば機関回転数、燃料噴射弁8からの燃料噴射量、NOx触媒10の温度、内燃機関1の冷却水温度、低圧E
GR弁32の開度、高圧EGR弁42の開度が読み込まれる。すなわち、NOx触媒10
に流入するNOx量やNOx触媒10に吸蔵されているNOx量に関連する値が読み込まれ
る。
ステップS102では、NOx濃度が読み込まれる。つまり、NOx濃度センサ17により測定されるNOx濃度が読み込まれる。
ステップS103では、NOx触媒10に流入する単位時間あたりのNOx量(流入NOx量)が推定される。ここでは、ステップS101で読み込まれた内燃機関1の運転状態
に基づいて、NOx触媒10に流入する排気の量を算出する。そして、この排気の量に、
ステップS102で読み込まれたNOx濃度を乗じる。これにより、NOx触媒10へ流入するNOx量を算出することができる。なお、本実施例においてはステップS103の処
理を実行するECU13が、本発明における流入NOx量推定手段に相当する。
ステップS104では、NOx触媒10に吸蔵されているNOx量(吸蔵NOx量)が推
定される。これは、ステップS103で得られる流入NOx量を積算することにより得ら
れる。なお、本実施例においてはステップS104の処理を実行するECU13が、本発明における吸蔵NOx量推定手段に相当する。
ステップS105では、NOx触媒10に流入するNOx量(流入NOx量)が第1所定
量よりも少なく、且つNOx触媒10に吸蔵されているNOx量(吸蔵NOx量)が第2所
定量よりも少ないか否か判定される。本ステップでは、NOx触媒10の浄化能力が高い
か否か判定される。つまり、燃料添加量を減少させるか、低圧EGRガス量を増量させることができるか否か判定される。
ステップS105で肯定判定がなされた場合にはステップS106へ進み、一方否定判定がなされた場合には、ステップS107へ進んで通常制御が行われる。この通常制御は、NOx触媒10の状態によらずに燃料添加を行なったり低圧EGRガス量を調節したり
する制御である。つまり、流入NOx量及び吸蔵NOx量によらない制御である。
ステップS106では、燃料添加弁12からの燃料添加によりNOxを還元中であるか
否か判定される。ステップS106で肯定判定がなされた場合にはステップS108へ進み、一方否定判定がなされた場合にはステップS110へ進む。
ステップS108では、燃料添加弁12からの燃料添加量を減少させる量が算出される。つまり、NOx触媒10へ流入するNOx量が少ないほどNOx触媒10の浄化能力が高
いとして、燃料添加量を減少させる。この場合、燃圧を減少させることにより単位時間当たりの燃料添加量を減少させても良く、1回のリッチスパイクを複数の燃料噴射により形成している場合には噴射間隔を広くすることにより燃料添加量の総量を減少させても良い。また、リッチスパイクの間隔を広げても良い。
ステップS109では、ステップS108で算出された分の燃料を減少させて燃料添加
が行なわれる。なお、本実施例においてはステップS109の処理を実行するECU13が、本発明における還元剤供給量調節手段に相当する。
ステップS110では、低圧EGR弁32の目標開度が算出される。つまり、低圧EGRガス量を増加させるので、そのために必要となる低圧EGR弁32の開度が算出される。
ステップS111では、低圧EGR弁32の開度を、ステップS110で算出される目標開度とされる。これにより、低圧EGRガス量がより多くなる。同時に高圧EGRガス量を少なくして、EGRガスの総量が変わらないようにしてもよい。なお、本実施例においてはステップS111の処理を実行するECU13が、本発明における低圧EGRガス量調節手段に相当する。
なお、ステップS107の通常制御では、NOx触媒10の浄化能力が低下していると
きに低圧EGRガス量を減少させてもよい。つまり、低圧EGRガス量を減少させることにより、NOx触媒10を通過するNOx量を減少させることができるため、NOx触媒1
0のNOx浄化能力が低下していたとしても、NOxの放出を抑制できる。これにより、NOx触媒10におけるNOx吸蔵速度の低下を抑制することができるため、NOxの流出を
抑制することができる。また、燃料添加量を減少させることができる。さらに、NOxの
還元頻度を低くすることができると共に、NOx触媒10の劣化の進行を抑制できる。こ
のときには、高圧EGRガスの量を増加させて、EGRガスの総量が変わらないようにしてもよい。
なお、NOx濃度センサ17は、NOx触媒10よりも下流側に取り付けても良い。また、燃料添加弁12から燃料を添加する代わりに、内燃機関1にて副噴射を行なうことにより、未燃燃料を還元剤としてNOx触媒10へ供給するようにしてよい。
実施例に係る内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。 実施例における燃料添加弁及び低圧EGR装置の制御フローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気通路
4 排気通路
5 ターボチャージャ
5a コンプレッサハウジング
5b タービンハウジング
6 スロットル
7 エアフローメータ
8 燃料噴射弁
10 吸蔵還元型NOx触媒
12 燃料添加弁
13 ECU
14 アクセルペダル
15 アクセル開度センサ
16 クランクポジションセンサ
17 NOx濃度センサ
30 低圧EGR装置
31 低圧EGR通路
32 低圧EGR弁
40 高圧EGR装置
41 高圧EGR通路
42 高圧EGR弁

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOx
    を吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低く且つ還元剤が存在するときは吸蔵していたNOxを還元するNOx触媒と、
    前記NOx触媒よりも上流の排気通路と前記内燃機関の吸気通路とを接続する高圧EG
    R通路と、
    前記NOx触媒よりも下流の排気通路と前記内燃機関の吸気通路とを接続する低圧EG
    R通路と、
    を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
    前記NOx触媒へ流入するNOx量を推定する流入NOx量推定手段と、
    前記NOx触媒に吸蔵されているNOx量を推定する吸蔵NOx量推定手段と、
    前記NOx触媒よりも上流側から還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記低圧EGR通路に排気を流し且つ前記還元剤供給手段から還元剤を供給しているときにおいて、前記流入NOx量推定手段により推定されるNOx量が第1所定量よりも少なく且つ前記吸蔵NOx量推定手段により推定されるNOx量が第2所定量よりも少ない場合に、前記流入NOx量推定手段により推定されるNOx量に応じて還元剤の供給量を変更する還元剤供給量調節手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記還元剤供給量調節手段は、前記流入NOx量推定手段により推定されるNOx量が減少するのに応じて、還元剤の供給量を減少させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 記流入NOx量推定手段により推定されるNOx量が第1所定量よりも少なく且つ前記吸蔵NOx量推定手段により推定されるNOx量が第2所定量よりも少ない場合において、前記還元剤供給手段から還元剤を供給していないときには、供給しているときよりも、低圧EGR通路を流れるガス量を増加させる低圧EGRガス量調節手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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