JP2008208720A - 内燃機関の排気制御装置 - Google Patents

内燃機関の排気制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008208720A
JP2008208720A JP2007043323A JP2007043323A JP2008208720A JP 2008208720 A JP2008208720 A JP 2008208720A JP 2007043323 A JP2007043323 A JP 2007043323A JP 2007043323 A JP2007043323 A JP 2007043323A JP 2008208720 A JP2008208720 A JP 2008208720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
egr
exhaust gas
amount
gas recirculation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007043323A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4826503B2 (ja
Inventor
Tomohiro Kaneko
智洋 金子
Hisashi Oki
久 大木
Masahiro Nagae
正浩 長江
Kiyoshi Fujiwara
清 藤原
Takafumi Yamada
貴文 山田
Takashi Koyama
崇 小山
Hajime Shimizu
肇 清水
Yasushi Ogura
靖司 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007043323A priority Critical patent/JP4826503B2/ja
Publication of JP2008208720A publication Critical patent/JP2008208720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4826503B2 publication Critical patent/JP4826503B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/0065Specific aspects of external EGR control
    • F02D41/0072Estimating, calculating or determining the EGR rate, amount or flow
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/021Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine
    • F02D41/0235Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine in relation with the state of the exhaust gas treating apparatus
    • F02D41/027Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine in relation with the state of the exhaust gas treating apparatus to purge or regenerate the exhaust gas treating apparatus
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】排気通路に設けられた燃料添加弁より下流から排気を還流させる排気還流装置を備える場合に、触媒再生制御中かつ内燃機関の過渡状態において、EGR量が上限値を超えないように制御する。
【解決手段】排気通路上にDPF、NOx吸蔵還元触媒などの排気浄化装置が設けられ、排気浄化装置の上流側には燃料添加弁が設けられる。排気浄化装置の上流側から吸気側へ排気を還流させる高圧ループのEGR装置と、排気浄化装置の下流側から吸気側へ排気を還流させる低圧ループのEGR装置とが設けられる。燃料添加による排気浄化装置の再生制御中であって、加速要求などによりエンジンが過渡状態になった場合、それに伴う吸入空気量やエンジン回転数などの変化により、COの回り込み量が増大する。そこで、再生制御中にエンジンが過渡状態になった場合に、排気還流量が上限値を超えると判断されるときには、応答の早い高圧ループの排気還流装置の排気還流量を調整する。
【選択図】図5

Description

本発明は、排気ガスを排気通路から吸気通路へ還流する排気還流通路を備える内燃機関の排気制御に関する。
従来から、排気通路に燃料を添加する燃料添加弁を設け、触媒やフィルタなどの排気浄化装置の再生のために燃料添加を行う内燃機関の排気浄化システムが知られている。例えば排気浄化装置として窒素酸化物(NOx)の吸蔵還元型触媒が設けられている場合、燃料添加弁から還元剤としての燃料を添加することにより、排気をリッチ状態としてNOxを還元する。また、排気浄化装置としてDPF(Diesel Particulate Filter)などのフィルタが設けられている場合、フィルタに堆積した粒子状物質(PM)の再生のために燃料添加が行われる。
一方、内燃機関から排気通路に排出される排気ガスの一部を吸気側に還流させることにより燃焼温度を低下させ、NOxの生成を抑制する排気還流(EGR)装置が知られている。特許文献1には、排気通路の触媒より上流側の位置から排気ガスを吸気側に還流させるEGR装置に加えて、触媒より下流側の位置から排気ガスを吸気側に還流させるEGR装置を備える排気浄化システムが記載されている。
また、特許文献2には、触媒再生のために排気中に燃料添加を行う際には、EGR装置による排気の還流を停止する手法が記載されている。
特開2005−76456号公報 特開2005−282477号公報
特許文献1のように、燃料添加弁より下流側から排気ガスを吸気側に還流させるEGR装置を備える排気浄化システムの場合、触媒の再生制御のための燃料添加により触媒やDPFで発生した二酸化炭素(CO)が吸気側に回り込んで内燃機関の燃焼状態が変動し、トルクが変動するため、燃料添加による再生制御と、EGRによるNOx低減を両立することが難しくなる。特に、加速時などの内燃機関の過渡状態では、吸入空気量が変化し、大量のCOが吸気側へ還流されて、EGR量が上限値を超えて失火などの不具合を生じる恐れがある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、排気通路に設けられた燃料添加弁より下流から排気を還流させる排気還流装置を備える場合に、触媒再生制御中かつ内燃機関の過渡状態において、EGR量が上限値を超えないように制御することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の排気制御装置は、前記内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化装置と、前記排気通路における前記排気浄化装置の上流側位置に設けられた燃料添加手段と、前記排気通路における前記排気浄化装置の上流側位置から前記内燃機関の吸気側へ排気を還流させる第1の排気還流装置と、前記排気通路における前記排気浄化装置の下流側位置から前記内燃機関の吸気側へ排気を還流させる第2の排気還流装置と、前記燃料添加手段を用いた排気浄化装置の再生制御中であり、かつ、前記内燃機関が過渡状態にある場合に、前記第1及び第2の排気還流装置による総排気還流量が所定の上限値を超えるときには、前記第1の排気還流装置の排気還流量を調整する制御手段と、を備える。
上記の内燃機関の排気制御装置では、排気通路上に、例えばDPF、NOx吸蔵還元触媒などの排気浄化装置が設けられている。排気浄化装置の上流側には、燃料添加弁などの燃料添加手段が設けられる。燃料添加手段は、DPFに対するPM再生、NOx吸蔵還元触媒に対するNOx還元及び硫黄被毒回復などの触媒再生のために、排気通路に燃料を添加することができる。また、排気浄化装置の上流側から吸気側へ排気を還流させる第1の排気還流装置と、排気浄化装置の下流側から吸気側へ排気を還流させる第2の排気還流装置とが設けられる。
燃料添加による排気浄化装置の再生制御中においては、添加燃料が触媒で燃焼することによりCOが発生し、これが第2の排気還流装置によって吸気側へ還流される。エンジンの定常状態では、このCOの回り込みも考慮した上で排気還流量(EGR量)の上限値が設定され、排気還流量が制御されているため問題は生じない。しかし、加速要求などによりエンジンが過渡状態になった場合、それに伴う吸入空気量やエンジン回転数などの変化により、COの回り込み量が増大すると、EGR量がEGR上限値を超えて失火などを生じる恐れがある。そこで、再生制御中にエンジンが過渡状態になった場合に、排気還流量が上限値を超えると判断されるときには、応答の早い第1の排気還流装置の排気還流量を調整することにより、失火などの発生を防止する。
上記の内燃機関の排気制御装置の一態様では、前記制御手段は、前記第1の排気還流装置の排気還流率を減少させる。これにより、総排気還流率が減少するので、排気還流量が上限値を超えることが防止される。
上記の内燃機関の排気制御装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記第1及び第2の排気還流装置の総排気還流率を維持したまま、前記第1の排気還流装置の排気還流率を増加させるとともに、前記第2の排気還流装置の排気還流率を相対的に減少させる。この態様では、全体の排気還流量における第2の排気還流装置の割合を相対的に低下させることにより、第2の排気還流装置により発生するCOの回り込みの影響を低減し、排気還流量が上限値を超えることを防止する。この場合の好適な例では、上記の内燃機関の排気制御装置は、可変ターボチャージャを備え、前記制御手段は前記可変ターボ過給機を閉じ側に制御する。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[装置構成]
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の排気制御装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図1において、実線の矢印は吸気及び排気の流れを示し、破線の矢印は制御信号を示す。
図1において、内燃機関の排気制御装置100は、第1〜第4(#1〜#4)気筒を有する直列4気筒の内燃機関(以下、「エンジン」と呼ぶ。)10を備える。エンジン10の各気筒は、吸気マニホールド11及び排気マニホールド12に接続されている。エンジン10は、各気筒に設けられた燃料噴射弁15と、各燃料噴射弁15に対して高圧の燃料を供給するコモンレール14とを備え、コモンレール14には不図示の燃料ポンプにより燃料が高圧状態で供給される。燃料噴射弁15からの燃料噴射量及び噴射タイミングは、ECU7から供給される制御信号S4により制御される。
吸気マニホールド11に接続された吸気通路20には、エンジン10への流入空気量を計測するエアフローメータ21と、スロットル弁22と、ターボチャージャ23のコンプレッサ23aと、吸気を冷却するインタークーラ24とが設けられている。エアフローメータ21からの検出信号S1はECU7へ供給される。スロットル弁22の開度は、ECU7から供給される制御信号S2により制御される。ターボチャージャ23は可変ノズル式であり、ECU7からの制御信号S8に基づいて開度が制御される。
排気マニホールド12に接続された排気通路25には、ターボチャージャ23のタービン23bが設けられている。排気通路25のタービン23bの上流位置と、吸気通路20のインタークーラ24より下流位置とは、EGR通路31により接続されている。EGR通路31には、EGR量を制御するためのEGR弁33が設けられている。EGR弁33の開度は、ECU7から供給される制御信号S3により制御される。なお、このようにEGRガスの取り出し口がターボチャージャのタービンの上流側にあるEGR装置を「高圧ループ(HPL)EGR装置」と呼ぶ。
排気通路25のタービン23bより下流位置には触媒36が設けられている。触媒36は、例えばNOx吸蔵還元触媒、DPFなどとすることができる。排気通路25の触媒36より下流位置には排気絞り弁41が設けられている。排気絞り弁41の開度は、ECU7から供給される制御信号S7により制御される。
また、排気通路25のタービン23bより下流側の位置と、吸気通路20のコンプレッサ23aより上流側の位置とを接続するEGR通路35が設けられている。より具体的には、EGR通路35は、排気通路25に設けられた触媒36より下流側の位置から排気ガス(EGRガス)を取り出すように構成されている。EGR通路35にはEGRガス量を制御するためのEGR弁37と、EGRクーラ39とが設けられており、EGR弁37の開度はECU7からの制御信号S6により制御される。なお、このようにEGRガスの取り出し口がターボチャージャのタービンの下流側にあるEGR装置を「低圧ループ(LPL)EGR装置」と呼ぶ。
排気通路25のタービン23bより下流側の位置には、気筒毎に設けられた燃料噴射弁15とは別に、燃料を噴射する燃料添加弁17が設けられている。燃料添加弁17からの燃料添加量はECU7から供給される制御信号S5により制御される。燃料添加弁17は、主として排気通路に設けられる触媒36の再生処理のために排気中に燃料を添加する。なお、燃料添加弁は、上記の位置に設ける代わりに、例えばタービン23bより上流側の位置、もしくは排気マニホールド12に設けてもよい。但し、排気マニホールド12に設けられる場合には、燃料添加弁から添加された燃料が高圧ループEGR装置により吸気側へ還流されないような位置に燃料添加弁を配置することが必要となる。
ECU7は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを有し、上記のように内燃機関の排気制御装置100の各要素を統括的に制御する。
上記の構成において、触媒36は本発明における排気浄化装置に相当し、EGR通路31などにより構成される高圧ループEGR装置は第1の排気還流装置に相当し、EGR通路35などにより構成される低圧ループEGR装置は第2の排気還流装置に相当する。また、燃料添加弁17は燃料添加手段に相当し、ECU7は制御手段に相当する。
図2は、EGR装置の動作領域を示すマップの例であり、具体的にはエンジンの回転数及び負荷と、高圧ループEGR装置及び低圧ループEGR装置の動作領域との関係を示している。
図示のように、エンジン回転数が低く、エンジン負荷が小さい領域では、ECU7は高圧ループEGR装置のみを動作させる。一方、エンジンの回転数が高く、要求負荷も高い領域では、ECU7は低圧ループEGR装置のみを動作させる。エンジンの回転数及び要求負荷が、高圧ループEGR装置の動作領域と低圧ループEGR装置の動作領域の間にある場合には、ECU7は高圧ループEGR装置と低圧ループEGR装置の両方を動作させる。高圧ループEGR装置と低圧ループEGR装置の両方を同時に動作させる領域を「MPL(Mixed Pressure Loop)領域」と呼ぶ。なお、具体的には、ECU7は、図示しないクランク角センサなどによりエンジンの回転数を取得するとともに、アクセル開度センサの出力や燃料噴射量などに基づいてエンジンの負荷を算出する。そして、EGR弁33及び37に制御信号S3及びS6を供給して、高圧ループEGR装置及び低圧ループEGR装置の動作を制御する。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態では、触媒再生のために燃料添加弁17より燃料添加を行っている間であって、かつ、内燃機関が加速中などの過渡状態となったときに、EGR量が上限値を超えないように制御するものである。なお、本実施形態では、HPL−EGR装置とLPL−EGR装置がともに動作している状態を前提とする。
まず、本実施形態による第1の制御について説明する。HPL−EGR装置とLPL−EGR装置の両方を動作させるMPL領域では、HPL−EGR装置のEGRガス量と、LPL−EGR装置のEGRガス量の合計(以下、「総EGRガス量」と呼ぶ。)が所定のEGR上限値を超えないように、各EGR装置のEGR量が制御されている。しかし、MPL領域において、触媒再生のための燃料添加を行うと、触媒で生成されたCOが低圧ループEGR装置により吸気側に戻される。このため、燃料添加が行われる周期で、COの分だけEGR量が周期的に増加し、その結果、総EGR量が所定のEGR上限値を超えてしまうことがある。
図3(A)にこの様子を示す。図3(A)において、横軸は時間、縦軸はEGRガス量を示す。グラフ50はHPL−EGRガス量を示し、グラフ60はLPL−EGRガス量を示す。グラフ60に示すように、LPL−EGRガス量は、符号55で示すように、上述したCOの回り込みにより周期的にEGRガス量が増大している。即ち、LPL−EGR装置を通じたCOの回り込みにより、LPL−EGRガス量が変動する。
HPL−EGRガス量とLPL−EGRガス量の合計が破線のグラフ70で示す総EGRガス量である。また、グラフ80はEGR上限値を示す。このEGR上限値は許容されるEGRガス量の瞬時値の上限値であり、総EGRガス量がこれを超えると失火などが発生する恐れがある。
図3(A)から理解されるように、COの回り込みが無ければ総EGRガス量はEGR上限値を超えることは無い。しかし、COの回り込みが発生すると、その瞬間には総EGRガス量がEGR上限値を超えてしまい、失火などが発生する恐れがある。
そこで、本実施形態では、COの回り込みに起因して総EGR量が瞬時的にEGR上限値を超える場合には、HPL−EGRガス量を強制的に減少させる。これにより、総EGRガス量がEGR上限値を超えることを防止し、失火などの発生を防止する。ここで、LPL−EGRガス量ではなく、HPL−EGRガス量を減少させることとした理由は、LPL−EGR装置は経路長が長いためガスの輸送遅れが大きく、応答が遅いのに対し、HPL−EGR装置はLPL−EGR装置に比べて経路長が短く、応答が早いからである。
この制御を行った場合のEGRガス量を図3(B)に示す。図3(A)と比較するとわかるように、グラフ60で示すLPL−EGRガス量はほとんど変化していないが、グラフ50で示すHPL−EGRガス量が減少しているため、グラフ70で示す総EGRガス量はCOの回り込みが発生しているタイミングにおいてもEGR上限値80を超えることはない。
具体的な制御例としては、ECU7は、HPL−EGR装置とLPL−EGR装置による総EGR率を監視する。ここで、総EGR率は以下の式で与えられる。
総EGR率=(Ghp+Glp)/Gcyl (1)
ここで、「Gcyl」はエンジン10への吸入空気量であり以下の式で与えられる(図1参照)。
Gcyl=Ga+Ghp+Glp (2)
なお、「Ga」はエアフローメータ21を通過する新気量であり、「Ghp」はHPL−EGRガス量であり、「Glp」はLPL−EGRガス量である。
式(1)から理解されるように、COの回り込みによりLPL−EGRガス量の瞬時値が増加すると、総EGR率も増加する。よって、ECU7は、総EGR率が、図3(A)及び(B)に示すEGR上限値80に相当する所定のEGR率(「A%」とする。)を超えたときに、HPL−EGR装置のEGR弁33の開度を閉じ側に制御してHPL−EGRガス量を強制的に減少させる。
次に、本実施形態による第2の制御について説明する。上記の制御により総EGR量の瞬時値がEGR上限値80を超えないようにしても、所定時間におけるトータルのEGRガス量が多くなると、やはり失火などの問題が生じうる。この様子を図4(A)に示す。触媒再生のための燃料添加は基本的にはクランク角に同期して行われる。エンジンが過渡状態となってエンジン回転数が高くなると、燃料添加周期が短くなり、COの回り込みの間隔が短くなる。図4(A)の例では、時刻t0付近でエンジンが過渡状態に遷移すると、エンジン回転数が増大し、エンジンの1サイクル(=720CA)の間にCOの回り込みが複数回発生している。このように、過渡状態では、総EGRガス量の瞬時値がEGR上限値を超えない場合でも、総EGRガス量の積算値がある積算上限値を超えると、失火の可能性が出てくる。
そこで、本実施形態では、例えばエンジンの1サイクルなどの所定期間における総EGRガス量を監視し、これが所定の積算上限値を超える場合には、第1の制御と同様にHPL−EGRガス量を強制的に減少させ、失火などの発生を防止する。
具体的な制御例としては、ECU7は、上記の式(2)で与えられるエンジン10への吸入空気量Gcylを監視する。式(2)から理解されるように、COの回り込みが頻繁に発生してLPL−EGR量Glpが増大すると、吸入空気量Gcylも増大する。そこで、ECU7は、吸入空気量Gcylの変化量が所定割合(「B%」とする。)を超えた場合に、総EGRガス量の積算値が積算上限値を超えたものと判断し、HPL−EGR装置のEGR弁33の開度を閉じ側に制御してHPL−EGRガス量を強制的に減少させる。
図5は第1実施形態による排気制御のフローチャートを示す。なお、この処理はECU7により定期的に実行される。
まず、ECU7は、触媒再生処理のために燃料添加が実行中であるか否かを判定する(ステップS101)。燃料添加が実行中でない場合、処理は終了する。
燃料添加中である場合、さらにECU7はエンジンが過渡状態であるか否かを判定する(ステップS102)。この判定は、エンジンの回転数変化、燃料噴射量の変化、アクセル開度の変化などに基づいて行われる。エンジンが過渡状態にない場合、処理は終了する。
エンジンが過渡状態にある場合、ECU7は上記式(1)に基づいて総EGR率を算出し、算出された総EGR率がEGR率A%を超えたか否かを判定する(ステップS103)。EGR率A%を超えた場合、ECU7は図3(A)に示すように総EGRガス量がEGR上限値を超えたものと判定し、EGR弁33を制御してHPL−EGR率を強制的に減少させる(ステップS105)。なお、ステップS103及びS105の処理は、上記の第1の制御に相当する。
一方、総EGR率がEGR率A%を超えていない場合(ステップS103;No)、ECU7は、吸入空気量Gcylの変化が所定割合B%を超えたか否かを判定する(ステップS104)。所定割合B%を超えた場合、ECU7は総EGRガス量の積算値がEGR量の積算上限値を超えたものと判定し、EGR弁33を制御してHPL−EGR率を強制的に減少させる(ステップS105)。なお、ステップS104及びS105の処理は、上記の第2の制御に相当する。
以上のように、第1実施形態では、触媒再生のための燃料添加中にエンジンが過渡状態となった場合において、EGR量の瞬時値又は所定時間の積算値が上限値を超えると判断されるときには、応答の早いHPL−EGR装置のEGR率を強制的に減少させ、失火などの発生を防止する。
[第2実施形態]
第1実施形態では、触媒再生のための燃料添加中にエンジンが過渡状態となった場合において、EGR量の瞬時値又は所定時間の積算値が上限値を超えると判断されるときには、応答の早いHPL−EGR装置のEGR率を強制的に減少させている。これに対し、第2実施形態では、HPL−EGR装置のEGR率を減少させる代わりに、可変ターボチャージャ23の開度を閉じ側に制御する。なお、本実施形態でも、HPL−EGR装置とLPL−EGR装置がともに動作している状態を前提とする。
ターボチャージャ23の開度を閉じ側に制御すると吸入空気量が増加する。また、ターボチャージャ23は、LPL−EGR装置側の背圧は減少し、HPL−EGR装置側の背圧は上昇する。その結果、総EGR率は同一に保ったまま、LPL−EGRガス量の割合を下げることができ、LPL−EGR装置によるCOの回り込みの影響を低減することができる。
この場合のEGR量及び吸入空気量の変化を図6に模式的に示す。図中左側は上記の可変ターボチャージャの開度の制御前の状態を示し、図中右側は制御後の状態を示す。可変ターボチャージャの開度を閉じ側に制御することにより、吸入空気量Gcylは増加する。また、総EGR量も増加するが、EGR率(=総EGR量/吸入空気量Gcyl)は変わらない。一方、HPL−EGR装置側の背圧が上昇するとともにLPL−EGR装置側の背圧が減少するため、総EGRガス量中におけるHPL−EGRガス量の占める割合が増加し、LPL−EGRガス量の占める割合が低下する。
図7(A)は上記の制御前のEGR率を示し、図7(B)は上記の制御後のEGR率を示す。図7(A)及び(B)において、グラフ51はHPL−EGR率を示し、グラフ61はLPL−EGR率を示し、グラフ71は総EGR率を示し、グラフ81はEGR率の上限値を示す。
図7(A)に示すように、制御前の状態では、COの回り込みが発生すると総EGR率はEGR率の上限値を超えてしまう。これに対し、図7(B)に示すように、ターボ開度を閉じ側に制御すると、HPL−EGR率は増加するが、LPL−EGR率が減少するため、COの回り込みによるEGR率の変動分が抑制される。具体的には、図7(A)のCOの回り込みの大きさ(即ち、LPL−EGR率及び総EGR率のグラフにおける山の部分の高さ)「X1」よりも、図7(B)のCOの回り込みの大きさ「X2」の方が小さくなるため、結果的に総EGR率が上限値を超えることが無くなる。これにより、失火などの発生が防止される。
図8は、第2実施形態による排気制御のフローチャートである。この処理もECU7により定期的に実行される。なお、図8におけるステップS201〜S204は、図5に示す第1実施形態の排気制御のフローチャートにおけるステップS101〜S104と同様であるので、説明を省略する。
ステップS203において総EGR率がEGR率A%を超えた場合、及び、ステップS204において吸入空気量Gcylが所定割合B%を超えた場合、ECU7は、制御信号S8により可変ターボチャージャ23の開度を閉じ側に制御する(ステップS205)。これにより、吸入空気量が増加するとともに、総EGR率を維持したままLPL−EGRガス量の占める割合が低下し、COの回り込みの影響が低減される。その結果、総EGR率が上限値を超えて失火などを生じることが防止される。
実施形態による内燃機関の排気制御装置の概略ブロック図である。 EGR領域のマップを示す。 第1実施形態の第1の制御によるEGR量の変化を示す。 第1実施形態の第2の制御によるEGR量の変化を示す。 第1実施形態による排気制御のフローチャートである。 第2実施形態の制御による吸入空気量及びEGR率の変化の様子を示す。 第2実施形態の制御によるEGR率の変化を示す。 第2実施形態による排気制御のフローチャートである。
符号の説明
7 ECU
10 エンジン
15 燃料噴射弁
17 燃料添加弁
20 吸気通路
23 ターボチャージャ
25 排気通路
31、35 EGR通路
36 触媒
33、37 EGR弁

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気制御装置であって、
    前記内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化装置と、
    前記排気通路における前記排気浄化装置の上流側位置に設けられた燃料添加手段と、
    前記排気通路における前記排気浄化装置の上流側位置から前記内燃機関の吸気側へ排気を還流させる第1の排気還流装置と、
    前記排気通路における前記排気浄化装置の下流側位置から前記内燃機関の吸気側へ排気を還流させる第2の排気還流装置と、
    前記燃料添加手段を用いた排気浄化装置の再生制御中であり、かつ、前記内燃機関が過渡状態にある場合に、前記第1及び第2の排気還流装置による総排気還流量が所定の上限値を超えるときには、前記第1の排気還流装置の排気還流量を調整する制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の排気還流装置の排気還流率を減少させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1及び第2の排気還流装置の総排気還流率を維持したまま、前記第1の排気還流装置の排気還流率を増加させるとともに、前記第2の排気還流装置の排気還流率を相対的に減少させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気制御装置。
  4. 可変ターボチャージャを備え、前記制御手段は前記可変ターボ過給機を閉じ側に制御することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気制御装置。
JP2007043323A 2007-02-23 2007-02-23 内燃機関の排気制御装置 Expired - Fee Related JP4826503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007043323A JP4826503B2 (ja) 2007-02-23 2007-02-23 内燃機関の排気制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007043323A JP4826503B2 (ja) 2007-02-23 2007-02-23 内燃機関の排気制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008208720A true JP2008208720A (ja) 2008-09-11
JP4826503B2 JP4826503B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=39785241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007043323A Expired - Fee Related JP4826503B2 (ja) 2007-02-23 2007-02-23 内燃機関の排気制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4826503B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027477A1 (ja) * 2009-09-03 2011-03-10 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気再循環装置
WO2013114533A1 (ja) * 2012-01-30 2013-08-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
US20150147238A1 (en) * 2012-06-21 2015-05-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purification system of internal combustion engine
CN104685175A (zh) * 2012-09-25 2015-06-03 丰田自动车株式会社 内燃机的排气净化装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240758A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240758A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8560213B2 (en) 2009-09-03 2013-10-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas recirculation device of engine
WO2011027477A1 (ja) * 2009-09-03 2011-03-10 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気再循環装置
US8701392B2 (en) 2012-01-30 2014-04-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purification system of internal combustion engine
JP5304948B1 (ja) * 2012-01-30 2013-10-02 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
CN103348103A (zh) * 2012-01-30 2013-10-09 丰田自动车株式会社 内燃机的排气净化装置
EP2642096A1 (en) * 2012-01-30 2013-09-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purification device of internal combustion engine
WO2013114533A1 (ja) * 2012-01-30 2013-08-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
EP2642096A4 (en) * 2012-01-30 2014-09-24 Toyota Motor Co Ltd DEVICE FOR PURIFYING EXHAUST GASES OF AN INTERNAL COMBUSTION ENGINE
US20150147238A1 (en) * 2012-06-21 2015-05-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purification system of internal combustion engine
US9486740B2 (en) * 2012-06-21 2016-11-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purification system of internal combustion engine
CN104685175A (zh) * 2012-09-25 2015-06-03 丰田自动车株式会社 内燃机的排气净化装置
US20150231570A1 (en) * 2012-09-25 2015-08-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purification system of internal combustion engine
US9427704B2 (en) * 2012-09-25 2016-08-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purification system of internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4826503B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7444804B2 (en) Exhaust gas control apparatus for internal combustion engine
EP2225443B1 (en) Abnormality detection system and abnormality detection method for internal combustion engine
JP2006233898A (ja) Egr装置
JP2008309053A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008138638A (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP2007239493A (ja) 過給機付き内燃機関
JP4826503B2 (ja) 内燃機関の排気制御装置
JP2006257940A (ja) エンジンの制御装置
JP4853297B2 (ja) 内燃機関の排気システム
JP2009002275A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008138598A (ja) 内燃機関のegrシステム
JP4941079B2 (ja) 内燃機関の排気還流制御装置
US8225596B2 (en) Exhaust purification device of internal combustion engine
JP2008133744A (ja) 内燃機関の排気システム
JP2007297949A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4775282B2 (ja) 内燃機関の排気制御装置
JP4321623B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2013148067A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4899955B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4957478B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2008038874A (ja) 内燃機関のegrシステム
JP6094735B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP2007291975A (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP5379733B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2009013929A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4826503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees